2025年5月29日木曜日

オグリキャップ孫クレイドルサイアーが種牡馬に!父はノーザンキャップ

■2014/8/23 オグリキャップ孫クレイドルサイアーが種牡馬に!父はノーザンキャップ
■2025/05/29 クレイドルサイアー産駒フォルキャップがまさかの大健闘!


■2014/8/23 オグリキャップ孫クレイドルサイアーが種牡馬に!父はノーザンキャップ

 2013年のニュース。クレイドルサイアーだけじゃなくて、ノーザンキャップの時点で知りませんでしたわ。ややこしくなっていますが、オグリキャップ → ノーザンキャップ → クレイドルサイアーというサイアーラインになります。
 ノーザンキャップは47戦3勝 [3-12-9-23] 中央獲得賞金 7,617.2万円。平均から見ると、十分に稼いではいるものの、クラスは懐かしの900万条件止まり。近親の良さを理由に種牡馬入りすることもありますが、牝系は近親にチューリップ賞などのオースミハルカがいるものの、豪華というわけでもありませんでした。

 しかし、このノーザンキャップが種牡馬入りしていて、さらに産駒のクレイドルサイアーが種牡馬入りという驚き。クレイドルサイアーに至っては地方で2戦して10着2回のみというひどい戦績です。近親を見ても中央勝ち馬が不在というひどさ。血統もよくありません。
 さらに下記のブログさんによると、クレイドルサイアーというのはノーザンキャップ唯一の産駒。どうも完全に趣味みたいですね。

-----引用 ここから-----
父系馬鹿:ノーザンキャップ産駒のクレイドルサイアー、種牡馬入り 2013年09月18日

父ノーザンキャップは静内にあるクレイドルファームにて種牡馬入りしましたが、そんな状況ですから牝馬がたくさん集まるはずはなく、種付けしたのは自牧場の牝馬2頭のみ。しかもそのうち1頭は不受胎となり、無事に産まれたのはマタニティパワー(父*スリルショー)を母に持つ牡馬ただ1頭だけでした。1頭の活躍馬のみによって一子相伝で父系が繋がる例はそれなりにあるでしょうが、唯一産まれた産駒によって父系が存続される例など世界中見渡してもどれほどあることでしょう。
http://blog.livedoor.jp/organa_jpn/archives/52239510.html
-----引用 ここまで-----

 さらに特筆すべきなのが"自身が最後のレース(引用者注:2003年→2013年)に出走してから実に10年間の充電期間を経ての種牡馬入り"だということです。クレイドルファームは"引退馬の余生を送るための養老牧場としての業務がメイン"らしいので、やはり趣味なんでしょうね。
 しかし、「趣味」と表現したのは、悪い意味ではありません。ファンにとっては嬉しい趣向です。活躍馬を多数持っているお金持ちの大物馬主さんこと、やってほしい遊びだとも思います。


■2025/05/29 クレイドルサイアー産駒フォルキャップがまさかの大健闘!

 全然最近じゃないのですけど、2022/06/01に<オグリキャップ直系の子が〝奇跡〟のデビューへ 絶滅寸前の血が継承「堂々と胸を張って走ってほしい」>(東スポ競馬)という記事が出ていたことに今頃気づきました。

<昭和から平成にかけて日本を熱狂させた名馬・オグリキャップの直系の血を引くフォルキャップ(牡2・桧森邦)が、2日の門別競馬6R「JRA認定フレッシュチャレンジ競走」(午後5時5分発走)で念願のデビューを果たす。>
<同馬はオグリキャップのひ孫にあたり、父クレイドルサイアー、母コスモフリップの配合。今から2年前、オグリ直系の遺伝子が絶滅寸前に陥っていたが、関係者の努力によって1本の細い糸はつながり、ついに奇跡が起きた。>
https://tospo-keiba.jp/breaking_news/14856

 もともと書いていたクレイドルサイアーの産駒はどうなったか調べなきゃ…と思っていたのですけど、<17年に不受胎、18、19年は交配相手が見つからなかった>ということで大苦戦していたようです。
 このうち、「交配相手が見つからなかった」というのは予想外。てっきり持ち馬がいて、持ち馬同士で配合するんだと思ったら、そうじゃなかったようです。お金がかかりすぎますから、さすがにそこまで無理だったのでしょう。…と、そう思って、次を読んだら、このときは結局持ち馬同士の配合でした。

<約1年後、両馬の牧場を一人で営む堀江佳世子さんの「遺伝子は必ず伝わると信じたい」という思いが結実。クレイドルサイアーの前に現れた〝花嫁〟は現役時代にJRAの芝1200メートルで6勝した快速馬マンデームスメの子にあたるコスモフリップ。同馬の母父はサンデーサイレンスで、マルゼンスキーの血も引いている。交配が行われたのは19年5月1日。昭和と平成を駆け抜けたスーパーホースの遺伝子が、令和の初日に引き継がれるとは、なんという運命か。>

 「牧場を一人で営む」ってすごいですね。あと、私はクレイドルサイアーは父ノーザンキャップと同じくクレイドルファームにいるんだと思っていたら、どうやら違う感じですね。
 また、このとき生まれた子は「フォルキャップ」のオーナーはまた別で、八嶋長久さんでした。

 普通に走ってないだろうな…と検索してびっくり。35戦4勝 [4-7-2-22]493万円 (地方) と、地方とはいえ、4勝しています。到底種牡馬入りするような成績ではありませんが、到底種牡馬入りするような成績ではない父(地方未勝利)の子としては相当走りました。
 これより走らない馬なんかいくらでもいますからね。私が一口馬主で出資した後、地方移籍した馬でこれより悪い成績なのが何頭もいます。
 出走は全部門別かと思ったら、1-4-2-2と予想外に走ったせいか、一度地方としては最高レベルの大井競馬場に移籍。ただ、大井競馬場ではさすがに苦戦して、4着が最高。再び門別に戻って3勝をあげています。

 母のコスモフリップは、6勝した快速馬マンデームスメの子にあたるとしか紹介なかったのですけど、ひょっとしたら成績が良かったのかも…と見てみました。すると、中央未勝利で地方で2勝程度。母マンデームスメが大きなセールスポイントになるとはいえ、コスモフリップ自身の成績は全然良くなくて、繁殖入りも微妙な感じ。実際、ビッグレッドファームが放出していますしね。
 そう考えると、フォルキャップがこの配合でこれだけ走ったことこそ奇跡に思えます。