2025年6月18日水曜日

競馬イメージを向上させた新聞はどこ?読売・朝日・毎日・日経・産経

■2020/06/22 競馬イメージを向上させた新聞はどこ?読売・朝日・毎日・日経・産経
■2024/08/07 中央競馬の冠競走、マスコミ名の目立つレースと目立たないレースで差

■2020/06/22 競馬イメージを向上させた新聞はどこ?読売・朝日・毎日・日経・産経

  新聞社、放送局などのスポンサーの社名を冠した競走を冠競走(かんきょうそう)といいます。意外なことにこの先駆けとなったのは「朝日杯3歳ステークス」の朝日新聞であり、競馬イメージの向上に役に立った感じです。競馬ファンは感謝しなくちゃいけない新聞社かもしれません。

<本競走創設の発起人となったのは、馬主会の重鎮であった2代目中村勝五郎の息子・中村正行(3代目中村勝五郎)である。中村は当時騒擾事件が頻発していた競馬のイメージ改善を図るため、競馬ファンであった朝日新聞編集局長の信夫韓一郎に社賞の提供を持ちかけた。当初は最高格競走である東京優駿(日本ダービー)への提供を企図していたが、当時の国営競馬(農林省競馬部)が一社のみに許可を出すことを良しとしなかったため、代わりに3歳馬のチャンピオン決定戦という性格を持つ特別競走を新設することになった>
<「新聞社の名がつく競走ならば競馬の社会的信用も高められる」との考えから、競走名は「朝日盃三歳ステークス」とされた>
<戦前から競馬を敵視しつづけた朝日新聞社が競馬を大衆娯楽・スポーツと認めたことは他の大手マスメディアを刺激し、1955年までに読売カップ(読売新聞社)、毎日王冠(毎日新聞社)、東京新聞杯(東京新聞社)、NHK杯(日本放送協会)、日本経済賞(日本経済新聞社)、産経賞オールカマー(産経新聞社)といった競走が次々と新設された>
(朝日杯フューチュリティステークス - Wikipediaより)

 当初は最高格競走である東京優駿(日本ダービー)への提供を企図していたとありましたが、ダービーも朝日新聞に関係が深いレース。中央競馬の冠競走一覧 - Wikipediaでは、他の朝日がつくレースと合わせて、以下のようにダービーや菊花賞についても補足する説明がありました。

<朝日杯フューチュリティステークス(阪神)
    朝日杯セントライト記念(中山 2014年より寄贈)
    朝日チャレンジカップ(阪神、2013年限りで撤退 現在はチャレンジカップとして施行)
    朝日杯九州産3歳特別(朝日杯九州産3歳ステークス 小倉、現在実施せず)
    この他、冠レースではないが東京優駿(日本ダービー)では優勝騎手に優勝旗が、菊花賞では社賞が朝日新聞社から贈られる>

■2024/08/07 中央競馬の冠競走、マスコミ名の目立つレースと目立たないレースで差

 以前から思っていたのは、マスコミによる中央競馬の冠競走、マスコミ名の目立つレースと目立たないレースがあるということです。
 例えば、朝日新聞の朝日杯フューチュリティステークスは朝日が目立つレース。以前はさらに目立つ朝日杯2歳Sでしたし、朝日チャレンジカップも目立っていました。朝日の冠がとれたチャレンジカップは、同時期に行われるチャンピオンズカップと紛らわしい…と悪評。朝日撤退の影響は大きい(?)です。

 もっと目立つのは、東京新聞杯。そのまんまストレートすぎて、一番お得感があります。同じ系列の中日新聞杯もそのまんまなパターン。ついでに言うと、京都新聞杯、神戸新聞杯など、なぜか地方紙の方がオトクなパターンが多いと思います。
 この他、日経新聞の日経賞、日経新春杯もわかりやすいところでしょう。毎日新聞の毎日王冠や毎日杯も朝日パターンなので、ある程度わかります。

 一方、影が薄いな…と思うのが、読売新聞の読売マイラーズカップ。普通は単にマイラーズカップです。
 また、産経新聞の産経賞オールカマー。単にオールカマーと言われることが多いです。今回調べていて、セントウルステークスも産経賞セントウルステークスだと知りましたが、さらに言われません。
 産経新聞と同じグループである夕刊フジの夕刊フジ賞オーシャンステークスもほとんど言われませんね。夕刊フジ杯オパールステークスにいたっては、今回初めて知りました。
 ついでに同じグループであるフジテレビ賞スプリングステークスも全然言われない名前。フジテレビの競馬番組で言うため覚えていますが、他ではほとんど見かけませんね。

 先程「なぜか地方紙の方がオトクなパターンが多いと思います」と書いたのですけど、唯一お得じゃない地方紙が私の地元北海道新聞。クイーンステークスという重要度の高い重賞をゲットしているせいか、北海道新聞杯クイーンステークスとはあまり言われません。今回初めて知りました。

 大きい重賞ほど目立たないという逆転現象は、スポーツ紙でも起きています。例えば、日刊スポーツでは、日刊スポーツ賞中山金杯や日刊スポーツ賞シンザン記念より、そのまんまな名前で言われやすい札幌日刊スポーツ杯の方が目立つといった具合です。

 先程フジテレビだけ出した放送局の場合も、重賞かどうかの関係で、地方局の名前が目立ちやすく、大手の方が目立たないという逆転現象が起きています。
 ただ、地方局でも結構重賞の冠になっており、目立たないところが結構ありますね。例えば、京都放送(KBS京都)のKBS京都賞ファンタジーステークスがそういったものです。
 大手の方の例外としては、NHKマイルカップ。必ずNHKがつく名前で言われるので、お得感があります。

 マスコミ以外の民間があるのは、鉄道会社だけ。そして、鉄道会社は全部わかりやすい名前になっているというのが不思議です。こういうのを見るのは、おもしろいですね。

    京成電鉄
        京成杯(中山 3歳=旧4歳限定重賞)
        京成杯オータムハンデキャップ(中山) - 1980年(昭和55年)の開催日程の変更に際して9月中山開催となったため、1998年(平成10年)から10月東京開催の「京成杯3歳ステークス」より振り替えられた。
    京王電鉄
        京王杯スプリングカップ(京王杯スプリングハンデキャップ 東京)
        京王杯2歳ステークス(東京) - 1980年(昭和55年)の開催日程の変更に際して10月東京開催となったため、1998年(平成10年)から9月中山開催の「京王杯オータムハンデ」より振り替えられた。
    京阪ホールディングス・京阪電気鉄道
        京阪杯(京都)
    阪急阪神ホールディングス・京阪神急行電鉄→阪急電鉄
        阪急杯(阪神)
    名古屋鉄道
        名鉄杯(中京)
        発走の際は通常のファンファーレではなく、名鉄パノラマカーのミュージックホーンのメロディが演奏される。


2025年6月17日火曜日

競走馬を利用して政治家に賄賂か?馬主組合で贈収賄疑惑

■2025/06/17 競走馬を利用して政治家に賄賂か?馬主組合で贈収賄疑惑


■2025/06/17 競走馬を利用して政治家に賄賂か?馬主組合で贈収賄疑惑

 馬関係の話では異色である、政治家への賄賂として競走馬が使われたのではないか?と疑われる事件が気になっていのに、すっかり書くのが遅れてしまいました。自民党議員(当時)の疑惑ですが、自民党に近い右派・読売新聞などもこの問題を報じていました。

・秋本真利衆院議員と馬主組合、日本風力開発の社長宅を贈賄容疑で捜索…自民は離党届を受理 : 読売新聞(2023/08/05 15:00)
<自民党の秋本 真利 ・衆院議員(47)(比例南関東)側が洋上風力発電を手がける「日本風力開発」(東京)から計約3000万円を受領していたとされる事件で、東京地検特捜部は5日午前、贈賄容疑で、東京都千代田区にある塚脇正幸・同社社長(64)の自宅の捜索を始めた。>
<同社は、政府が進める洋上風力発電事業を巡り、「準備区域」である「陸奥湾」(青森)での事業を目指しているほか、「促進区域」として公募が行われた秋田県沖の2海域について参入を狙った。秋本議員は同社の事業参入を後押しするような国会質問を繰り返し行っており、特捜部は、資金提供は秋本議員の国会質問への謝礼だった可能性があるとみている。>
https://www.yomiuri.co.jp/national/20230805-OT1T50193/

 社長の弁護人は、秋本議員と社長は競走馬の馬主仲間で、2021年秋に馬主組合を設立し、馬の購入代金などを双方で負担していたとしています。これについて、特捜部は、塚脇社長が同年10月~今年6月に20回以上にわたって負担した計約3000万円分が秋本議員側への資金提供にあたるとみているそうです。

 一方、これについて、弁護人は「洋上風力の便宜のための資金ではない。提供先も秋本氏ではなく組合で、賄賂には当たらない」と主張していました。純粋な馬好き同士であれば、資金を出しあって馬を購入する…というのはあり得る話。理解できない話ではありません。

 ただ、飽くまで「純粋な馬好き同士であれば」という話。このしくみを利用すれば、競走馬に資金を出すことで政治家への便宜を図る…ということが可能になってしまいます。このケースが問題かどうかは別として、法に穴があるように見えるので、今のうちに対策をしておくべきでしょう。

 あと、今回の場合、おふたりはそもそも賄賂を疑われてしまうような関係性ですので、純粋な馬好き仲間であったとしても、自重すべきだったろうとは思いますね。競馬ファンとしては、このような疑惑が発生すること自体が残念に思う話。競馬のイメージを悪くしてしまう行為だとも思います。


2023年の新人騎手では小林美駒騎手が一番うまい?

■2023/04/19 2023年の新人騎手では小林美駒騎手が一番うまい?
■2024/08/07 騎手になるべくしてなったような「美駒」という名前 なぜ?


■2023/04/19 2023年の新人騎手では小林美駒騎手が一番うまい?

 2023年シーズンの新人騎手は以下の通りだとのこと。

◆美浦所属
石田拓郎騎手
小林美駒騎手
小林勝太騎手
佐藤翔馬騎手
◆栗東所属
河原田菜々騎手
田口貫太騎手

 開幕週で目立ったのは、栗東の田口貫太騎手。騎乗数が多いだけでなく、人気馬が多かった印象。同じく栗東の河原田菜々騎手もかなりの騎乗数でした。栗東の新人はふたりだけであったので、馬が集まった可能性があるものの、良い馬に乗る確率が美浦の新人騎手より格段に高いように見えました。
 開幕週は以上のような印象でしたが、その後、河原田菜々騎手と田口貫太騎手の馬質が逆転した印象。忘れちゃいましたが、騎乗数も逆転しましたかね。結果も良いものが増えて、ルーキーで2番目となるJRA初勝利を記録。すでに2勝目も上げています。

 一方、当初乗鞍に苦労している印象があったのが美浦勢です。小林勝太騎手は同期で最初の勝利をあげたものの、騎乗数・人気馬の騎乗は少なめ。佐藤翔馬騎手はもう少しマシかなと思いますが、やはり同じくらいの感じ。
 石田拓郎騎手はさらにひどく、存在に気づかないレベル。私のメモではまだ1レースしか見ていません。あまりにも悲惨な扱いなので、ひょっとして怪我したのでは?と検索。検索すると、9日間の騎乗停止はあったようですが、同時に、低馬質とも言われており、やはり恵まれていないようです。

 関東勢では、小林美駒騎手も最初は目立ちませんでしたが、最近一気に騎乗数が増加。私は正直見ていてもそれほど良い騎乗があったとは思わなかったのですけど、手元のメモだと新人の中で唯一平均点である3点を超えていてます。しかも、3.3という全ジョッキーの中でベスト3レベルの評価で、新人ではダントツトップの評価でした。
 「じゃあ、気にして見てみよう」と重点的に見始めたその日に初勝利を含む馬券に絡む騎乗を連発。正直、気にして見ていてもそこまで良い騎乗が多いようには感じないのですけど、悪くないですね。とりあえず、今期の新人では一番のお気に入り。もう少し続けて観察したいと思っています。

 あと、「佐藤翔馬騎手」もそうですが、「小林美駒騎手」というのは騎手になるべくしてなったような名前。佐藤翔馬騎手の場合、父も馬に携わる人で、小林美駒騎手もそうかな?と検索したものの、全然情報がなくわかりません。予想外なことに、インタビュー記事なんかもないですね。ウィキペディアもありません。
 それから、私はてっきり「美駒」は「みこま」と読むんだと思っていたら、「みく」でした。たしかに「初年度産駒」などのように「く」と読むことがありますので、そういえばそうだな!という読み方。漢字を見ずに「みく」という音だけ聞くと、馬関係とわからない自然な名前ですね。個人的に好きなネーミングセンスです。


■2024/08/07 騎手になるべくしてなったような「美駒」という名前 なぜ?

 当初、「インタビュー記事なんかもない」と書いていた小林美駒騎手。その後、<“新潟初”のJRA女性ジョッキー 小林美駒騎手はなぜ騎手を目指したのか>(BSN新潟放送)という記事が出ていました。
 というか、新潟出身なんですね。新潟は競馬開催があるものの、新潟出身騎手は珍しい印象。私が新潟に住んでいた当時1人いました。でも、名前が出てきませんわ…。村田だったかな~? …あっ、検索してら村田で合ってましたわ。そうそう、村田一誠。なんかフルネームで読みたくなる小気味よい名前でした。
 今、調教師だと書かれているけど、覚えがないですね…。騎手引退が2020年と最近なのも驚きでした。

<村田 一誠(むらた いっせい、1978年12月20日 - )は日本中央競馬会 (JRA) 美浦トレーニングセンター所属の調教師で、元騎手。 >
<新潟県生まれ。競馬とは無縁の家庭であった。いとこから騎手になることを勧められる[3]。1992年にジャパンカップを勝った岡部幸雄とトウカイテイオーの人馬一体の姿に憧れ、騎手を志した。競馬学校卒業時には努力賞を受賞し、1997年に美浦・松永勇厩舎所属騎手としてデビュー。同期には秋山真一郎、武幸四郎、勝浦正樹、松田大作、武士沢友治、押田純子らがいる。>
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%91%E7%94%B0%E4%B8%80%E8%AA%A0

 このまま村田一誠騎手の話に脱線していきそうなのでストップ。今回は、小林美駒騎手の話です。前述の記事では、以下のような話がありました。取材そのものは、<騎手を目指し、JRA競馬学校に入学する直前の2020年春>というだいぶ前のことだったようです。どうも子供時代から注目だったみたいですね。


【小林美駒さん】「競馬場にポニーリンクがあるんですけど、そこで3歳から乗れたので、3歳から乗ってたと思います。土日とか競馬場が開いているときは、もう毎日ポニーとか乗るのが楽しみでした」

<BSNテレビでは、2015年にもポニーに乗る美駒さんの様子も取材していました。
美駒さんは当時5年生。新潟競馬場乗馬スポーツ少年団に所属し、技術を磨いていました。
徐々に才能を伸ばしていった美駒さんは、中学2年生の時に、全国の騎手強化選手に選ばれるまでになりました。>
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/bsn/315955


 あった!ありました!新潟競馬場のポニー乗り場。めちゃくちゃ懐かしいです。あれ、他だとないんですかね。そういや、札幌競馬場だといなかったっけな? あと、中山競馬場も行きましたけど、あそこ広くてよくわからないですね。

 取材当時、新潟競馬場の乗馬センターに、ほぼ毎日通っていたそうです。単に馬に乗っていたのかと思ったら、馬が生活する馬房の掃除、馬体の手入れなどをしていました。
 手入れした馬は、ユールシンギングという名前が出ています。オープンまで行った馬で名前を覚えている馬でした。どういうこと?と思ったのですけど、新潟競馬場の誘導馬ですかね。で、検索すると、やはり新潟で誘導馬をやっていました。その他、JRAジャパンブリーディングホースショーなるものに出場という話もありました。
 小林美駒騎手は?と言うと、スピードを出したり障害物を飛び越えたりする練習などを行ったということで、やはり馬にも乗っています。

 私が気になっていた「美駒」という名前についての話も登場。兄2人も大騎など馬関係の名前だといいます。両親はもともと競馬が縁で知り合い、結婚したんだそうです。
 また、騎手になったきっかけは、外ラチいっぱいを走る新潟競馬場の1000直線の迫力が理由という新潟競馬場らしい話。というか、言われるまで気づきませんでしたわ。確かに新潟競馬場は特別ですね。私も現地で見たと思うのですが、全く記憶にありません。

「本当に外ラチ沿いを走る馬の迫力とかスピードに衝撃を受けて、『こんな騎手ってかっこいいんだ』って思って…。そこが騎手なりたいなって思ったのが一番のきっかけなので、観てて、自分がそこに乗っているイメージをよく想像します」

 あと、「生き物にも嫌なこともあると思いますし、人間の勝手とかでも乗せてもらっているので、本当に馬にありがとうっていう感謝の気持ちを持って馬に乗ってます」と言っていて、これは良いですね。感謝の気持ちが大切です。

 それから、全般的な話で驚いたのは、<競馬学校には118人が受験し、合格者は美駒さんを含む8人。およそ15倍の倍率という狭き門を突破しました>という記述。そんなに競争率高いとは知りませんでしたわ。競馬学校入る時点でめちゃくちゃエリートですね。


2025年6月16日月曜日

地方競馬からの中央参戦に障壁 地方から海外の方が楽?

■2020/08/21 地方競馬からの中央参戦に障壁 地方から海外の方が楽?


■2020/08/21 地方競馬からの中央参戦に障壁 地方から海外の方が楽?

 Our Pleasure2019年3月号の古谷コンシェルジュの競馬観で、古谷剛彦さんが地方騎手の海外遠征に関して、<国際競走を謳っている割に、国内の地方馬が簡単に出走できない話を書いた。国内の壁は厚く、海外は案外薄いとは、不思議な競馬の開催国だと感じる>と書いていました。
 騎手の遠征と競走馬の遠征では異なると思うのですが、JRAが国際化を進めた一方で、同じ国内である地方との壁はまだ厚いな…と感じるところはありますね。
 
 この地方騎手の海外遠征…というのは、中央の森秀行厩舎のユウチェンジによる2019年2月のカタール遠征。カタールG2の「アイリッシュサラブレッドマーケティングカップ」に乗る騎手を探していた…というものでした。
 古谷剛彦さんによると、カタールの競走は、JRAに比べれば賞金は相当安いようです。国際競走とはいえ、ユウチェンジが出走するG2の1着賞金は、日本円で約1200万円程度。このレースは金曜日で、JRAのジョッキーに依頼しても承諾が得られない可能性が高かったとしていました。日本で乗った方がずっと儲かるから、ということでしょう。
 それで、最初から地方ジョッキーに頼もうと思っていたが、当初考えていた騎手たちも、船橋の重賞などに騎乗依頼があり、思うように調整がつかなず子。そこでシーズンオフのあるホッカイドウ競馬の阿部龍騎手の名前が挙がったそうです。
 ただし、シーズンオフとはいえ、 2歳馬の能検を1ヶ月後に控えている時期。阿部龍騎手は角川秀樹厩舎所属であり、能検初日から多数受検する馬がいる有力厩舎であるため、結局、忙しかったみたいですね。しかも、8日間も騎手を貸してほしいという要望でした。かなり難しい話でしたが、角川秀樹調教師は弟子の成長を期待して許可したそうです。
  なお、結果は9着であり、やはり国内の競馬場で乗る予定のあった騎手には儲からない話ではありましたね。



2025年6月14日土曜日

いらないG1?宝塚記念がフルゲートにならない理由

■2025/06/14 いらないG1?宝塚記念がフルゲートにならない理由


■2025/06/14 いらないG1?宝塚記念がフルゲートにならない理由

 宝塚記念は伝統あるというほど歴史が長いわけではないですけど、新しいG1ということもありません。重要度の高いG1というイメージです。なので、やたらめったらよく出てくる不要論を宝塚記念の場合は聞いたことがないのですが、フルゲートになったことがほとんどないG1と聞いて驚きました。少頭数ということではないでしょうが、大人気というわけでもないようです。

 理由は何か?と考えると、夏に近いからかな…と思いました。暑いというのもありますし、秋の連続G1開催のことを考えると、ローテーションが組みづらいというのもあるかもしれません。
 ここらへん一般的な説明は?と検索して見た<【宝塚記念】62年の歴史でフルゲートはわずか2回 過去のフルゲート時はどんな傾向が?>(2022年06月25日(土) 19時00分)は、「気候も相まって馬場のコンディションが安定せず」などという理由を挙げていました。
 はっきりした書き方をしていないものの、夏のせいというよりは梅雨のせいってことですかね…?

<宝塚記念は阪神の最終開催であり、また気候も相まって馬場のコンディションが安定せず、フルゲートになりづらいGIだ。現に去年までの計62回の歴史の中で、フルゲートの18頭が出走したのはわずか2回である>
<初めて18頭が揃ったのは2007年。岩田康誠騎手騎乗のアドマイヤムーンが国内GI初制覇を飾った一戦だ。2例目は2020年のクロノジェネシス優勝時。2着に6馬身差をつける圧勝でGI・2勝目をあげた。>
https://news.netkeiba.com/?pid=news_view&no=204497

 記事そのものは、この年に3例目となりそうだということで、過去のフルゲートのときの傾向を探った記事。2025年は4例目になりそうでならなかった…という話があったので、2025年時点で3回だけみたいですね。
 記事のレース検討では、2025年と同様にフルゲートになりそうでならなかったレースを参考レースに加えていました。

<この他、2010年も枠順確定時には18頭が揃っていたが、レース発走前にコパノジングーが出走を取消し、結果的に17頭のレースとなっている。今回はサンプル数を増やすために過去2回のフルゲートの年に2010年のレースを加えて、宝塚記念フルゲート時のヒントを探ってみたい。>

 肝心レース傾向の結果としては、8枠の好走。3回とも勝ち馬は4歳馬であり、馬券圏内に4歳馬が2頭絡むなど、4歳馬の好走も目立つという話でした。

 記事についたコメントは少なかったのですけど、以下の人は私が挙げたのと同じスケジュール説を挙げていました。さらに、近年になってフルゲートが増え始めた理由まで推測。秋のぶっつけG1が増えてきたため、開催の遅い宝塚記念に出ても秋に間に合うからという説のようでした。

ひぽぽたます dXkiQjA
<昔は一回叩いてGⅠって感じだったから秋に備えて宝塚記念をパスするGⅠ馬が多かった。今は外厩が優秀なのでぶっつけでも走れるようになったのが大きいと思う。>


日本の育成牧場は低レベル?日本人が乗れない馬に外国人はあっさり

■2018/03/26 日本の育成牧場は低レベル?日本人が乗れない馬に外国人はあっさり
■2018/12/22 外国人なしで成り立たない競馬産業、日高にはインド人が200人も
■2020/09/01 日高のインド人が倍増するが、ブラック労働環境でトラブルも発生


■2018/03/26 日本の育成牧場は低レベル?日本人が乗れない馬に外国人はあっさり

 「馴致」というのは、ならすこと、慣れさせることという意味。ただ、動植物でいう場合は、飼育栽培し,繁殖させることをいいます。いわゆる家畜化です。
 競馬用語解説が見つからなかったのであれですけど、さらに競馬に関して言う場合は、たぶんまだ人が背にまたがることを知らない若馬に、 騎乗することを教えることを言っていると理解しています。
 ただ、これを若馬がものすっごい嫌がるらしいんですわ。我々は馴致が済んだ馬しか知らないので想像つかないですけど、彼らにしてみればいきなりですからね。まず、鞍など、異物に触れる時点でめっちゃ嫌がるようです。

  Enjoy Ruffian 2010年10月号一頭入魂(浅野靖典)で話を聞いていた斎藤誠厩舎の久保勉調教厩務員は、かつて、育成牧場も兼ねている美浦近郊の牧場にいて、この馴致をやっていたそうです。
 そして、これが「毎日がブルーで、朝がくるのが本当にイヤ」だったといいます。難しいんですよ、馴致って。

 ところが、あるとき来た外国人の馴致のプロを見て、驚愕したといいます。

「外国から馴致のプロが来て指導をしてくれたんですよ。なんだかもう、魔法みたいな感じでしたね。馬をへこたれさせて人間の言うことをきかせる、という手段しか知らなかったのに、その人は馬と会話しているようにスンナリと鞍を馬の背中に置いて、あっさりと馬に乗ってしまったんです」

 これにより、"上から押さえつける方法ではなく、馬と同じ目線で信頼関係を構築するすばらしさ"を知ったとのこと。
 当時は見習いであり、久保勉調教厩務員が悪かったわけではないのですけど、日本育成牧場のレベルがかつてはものすごく低かったんだなとわかるエピソードです。
 …今の日本育成牧場は変わったんでしょうか? 心配です。


■2018/12/22 外国人なしで成り立たない競馬産業、日高にはインド人が200人も

 視点が全然違っていてあまり関係ないのですけど、競走馬調教 欠かせぬインド人 浦河で急増、100人超す 地元は生活支援模索(2018/12/17 16:54どうしん電子版(北海道新聞))という記事について。これは人手不足に関わるニュースです。

 国内有数の馬産地・日高管内浦河町でインド人が急増。急増というのは大げさではなく、競走馬を調教する騎乗員として100人以上が町内の牧場で働いているとのこと。日高管内で言うと、外国人登録しているインド人は209人だといいます。すごいですね。
  浦河町内大手の育成牧場「吉沢ステーブル」の場合は、浦河で働く従業員の3分の1に当たる20人がインド人。場長の広島剛さん(47)は「日本人の若手を騎乗員に育てるには5年かかる。インド人は即戦力で大切なパートナー」と話します。
 かつて英国の植民地だったインドは競馬が盛んで、インド人男性らは母国やアラブ首長国連邦で調教師をしていました。
 他の国の人もいるのでは?と思ったらそうみたいですね。 浦河では15年ほど前から外国人騎乗員が働き始め、当初はフィリピンやマレーシアの出身者が多かったものの、2015年以降は急速にインド人の評判が広まったとのこと。
 今後は優秀な外国人の争奪戦になる可能性もあるとしていました。


■2020/09/01 日高のインド人が倍増するが、ブラック労働環境でトラブルも発生

 その後、日高で働くインド人はさらに増えていました。2020年8月31日の記事によると、日高管内の軽種馬育成牧場で、競走馬を調教する騎乗員として働くインド人がこの1年半ほどで倍増。日高管内で住民登録するインド人は7月末現在で408人であり、2018年10月末の209人から2倍程度まで増えています。
 ただ、今は新型コロナウイルス問題の影響があるだろうと思ったら、やはりそうでしたね。数十人が新型コロナの影響で入国制限がかかり、来日待ちの状態だといいます。
 前回は書かなかったものの、外国人労働者に関しては、常に日本人による搾取の問題があります。 今回の記事は、日高の牧場 インド人倍増 1年半で209→408人 騎乗員不足/待遇差でトラブルも:北海道新聞 どうしん電子版というタイトルでした。
 インド人を受け入れる際は管内や札幌など複数の業者がインドの仲介者らと組むのが主流で待遇はまちまち。借金して後戻りできない状態で日本に来るものの、事前に説明された条件と異なっていて、借金を返済できない…といったことが起きています。これは競馬業界以外でもお決まりのパターンですね。
 インド側の問題もあるわけですが、日本の業者も絡んでいる上、 待遇がまちまちだということは、うまいこと安く働かせている雇用主が確実にいるということ。軽種馬業界の関係者からは「雇用時のルールが必要」との懸念の声が出ているといいます。新ひだか町の軽種馬牧場主で道議の藤沢澄雄さんは「馬産地全体で適正な給与待遇などを考え、紳士協定を結んでトラブルを防ぐ契機にすべきだ」と訴えていました。
 その他にも軽種馬業界の関係者からは「労働環境を改善しないと日本に来なくなる」といった声も出ています。ブラックな労働環境であることが広まれば、他国との人材獲得競争に負けますし、日本全体イメージにも悪影響。以前読んだ記事では、競馬業界ではない全般の話で、日本が好きで働きに来た人の多くが、日本を嫌いになって帰っていくという衝撃の調査結果が出ていました。日本人のブラックな労働環境とあわせて、改善していかなくてはいけません。


2025年6月13日金曜日

藤沢和雄厩舎は良血馬なだけで調教は下手?驚きのデータ

■2020/05/24 藤沢和雄厩舎は良血馬なだけで調教は下手?驚きのデータ


■2020/05/24 藤沢和雄厩舎は良血馬なだけで調教は下手?驚きのデータ

 最近書いた気がするんですけど、検索しても出てこなかった話。重複していたらすみません。藤沢和雄調教師についての話です。
 うろ覚えで申し訳ないんのですけど、確かマスコミ媒体の記事で、「藤沢和雄厩舎の馬が走るのは単に馬が良いだけ」と書いているものを読んだ気がします。マスコミじゃなくて、一般人ならよく言っている話ですよね。
 藤沢和雄調教師は、ホースファーストなところがあり、無理のない仕上げで走らせてきます。私はきっちり仕上げる調教師の方が好きですが、藤沢和雄さんも哲学があって好きで、アリだと思います。ただ、他の調教師に言わせれば「ゆるい仕上げで勝てるのは素質馬が揃っているだけ」というもの。うなずきたくなる人も多いのではないでしょうか。

 ところで、マスコミではない掲示板の一般人の情報ですが、おもしろい藤沢和雄厩舎のデータを出している人がいました。
 種牡馬をはかる指標として、産駒のアーニングインデックスをコンパラブルインデックス(CPI)で割った値を見るというものがあります。これでわかるのは、種牡馬版の藤沢和雄さんみたいな、「繁殖牝馬がいいだけ」の種牡馬。繁殖牝馬の質の割に走らない種牡馬と、繁殖牝馬の質以上に走る種牡馬を見極められるのです。
 で、おもしろかったのが、藤沢和雄厩舎から種牡馬に なった馬のデータ。なんとことごとく「繁殖牝馬の質の割に走らない種牡馬」になっていたのです。
 この情報を書いていた方は、他のコメントで藤沢和雄調教師を叩いていましたので、藤沢和雄さんのことは好きじゃなさそうでした。ところが、このデータはむしろ藤沢和雄調教師のすごさを物語っている気がするんですよ。

 まず、話の前提として、必ずしも競争能力と種牡馬能力は一致するわけではないものの、ある程度の相関があるという条件を出します。G1を勝った馬の方が種牡馬になりやすいというのは、そういった理解のためであり、この前提条件はある程度正しいでしょう。
 この考え方でいうと、藤沢和雄調教師について言われる「良血で能力が高い馬が下手な調教師によって実力を発揮できなかったにも関わらずG1を勝って種牡馬になっていた馬」の場合、競争成績以上の大活躍する可能性が高いです。G1を1つ勝った馬なら2,3つ、G1を2つ勝った馬なら、3,4つ本来なら勝てる能力を持っていたわけですからね。…ところが、前述の通り、実際の現実は逆なのです。
 なので、一部の人が言う藤沢和雄調教師の評価は、全く逆の可能性があります。客観的に見て藤沢和雄厩舎の馬は良血が多いのですけど、その良血馬を能力以上に走らせてG1を勝たせることで、種牡馬レベルとしては低い馬を種牡馬デビューさせてしてまうため、現役時代の成績ほど種牡馬としては活躍できない…ということになるんじゃないでしょうか。
 いずれにせよ、おもしろいデータだな…と思いました。


2025年6月12日木曜日

エイシンヒカリ、外ラチまで暴走しても逃げ切り勝ち 大物誕生?

■2014/10/21 エイシンヒカリ、外ラチまで暴走しても逃げ切り勝ち 大物誕生?




■2014/10/21 エイシンヒカリ、外ラチまで暴走しても逃げ切り勝ち 大物誕生?

 前ブログで投稿していたエイシンヒカリの話。その後、G1も獲ってブレイクしました。


 エイシンヒカリは、連勝中の馬がいるなと目に止めたものの、レースは見ていませんでした。しかし、競馬サイト以外でも話題になるほどの勝ち方をして映像を見て驚きました。

 メンバーはそれほど強くない上に少なかったので微妙ですが、これだけ斜行していると相当ロスありますね。
 普段競馬見ていないであろう人のコメントはトンチンカンでしたので、以下競馬板まとめから。

-----引用 ここから-----
6: 名無しさん@実況で競馬板アウト 2014/10/19(日) 15:34:04.57 ID:i7b7/OaNO.net
これはアル意味スゴすぎ久々大物逃げ馬きたな

10: 名無しさん@実況で競馬板アウト 2014/10/19(日) 15:34:21.04 ID:3f6Vfut30.net
斜行してこれかよwwwwwwwwwwwww

OPつーかG3でいい勝負してる相手を子供扱いいw

17: 名無しさん@実況で競馬板アウト 2014/10/19(日) 15:34:53.10 ID:E9qovl7B0.net
馬鹿だろノリ、こんな競馬して、もう上はないぞ・・・・
重賞クラスの先行馬なら楽勝でかわせてるわ。

19: 名無しさん@実況で競馬板アウト 2014/10/19(日) 15:34:57.63 ID:qjpWKSdt0.net
ある意味、オルフェーヴル的なwwwwwwwwwwwwwww

20: 名無しさん@実況で競馬板アウト 2014/10/19(日) 15:34:58.87 ID:C8XiDdKB0.net
アグネスデジタルが
、外ラチに向かって叩けとかいう指示を出してたとかいうエピソードを思い出したわ

22: 名無しさん@実況で競馬板アウト 2014/10/19(日) 15:35:06.38 ID:DT/3Km6Q0.net
あんな走りして最後35.8でまとめたのかよ・・・
ちゃんと走らせられたら久々に楽しみな馬になりそう

38: 名無しさん@実況で競馬板アウト 2014/10/19(日) 15:35:39.90 ID:zzrJzdiM0.net
前にポツン、外にポツンwwwwwwwwww
-----引用 ここまで-----

 「ブロードアピール級の衝撃映像w 」とありましたが、タイプは全く違います。衝撃がかぶるという意味でしょう。

-----引用 ここから-----
65: 名無しさん@実況で競馬板アウト 2014/10/19(日) 15:38:05.65 ID:hlCxr4JJ0.net
どうしてこう潜在能力が凄く高そうな馬は狂気を同時に持ち合わせているのかw
サイレンススズカ、ブルーイレヴン、ファインモーション、オルフェーヴル・・・

78: 名無しさん@実況で競馬板アウト 2014/10/19(日) 15:39:01.65 ID:FK48X+hS0.net
>>65
ま、まともな馬も何頭かいたで・・・

119: 名無しさん@実況で競馬板アウト 2014/10/19(日) 15:57:02.60 ID:nJgBdlVY0.net
>>65
狂気を持っている馬が潜在能力が凄く高そうに見えるだけだろw
つか、そこの馬たちは能力を余すところなく発揮したと思うが
-----引用 ここまで-----

 ブルーイレヴンは期待したんですが、大成できませんでしたね。


 「右回り専用機かな? 」という声が複数。しかし、以下のコメントがありました。

-----引用 ここから-----
184: 名無しさん@実況で競馬板アウト 2014/10/19(日) 16:37:44.13 ID:tUin+Usm0.net
東京11Rの検量室から:
1着エイシンヒカリを管理する坂口正則調教師
「ちょっと行き過ぎかな。レース前テンション高いのはいつものこと、
右回りだと右にモタれ、左回りだと左にモタれる。
今後については分からない、ただ距離はこれ以上延びたらダメ」
-----引用 ここまで-----

 えっ、そうなの? 左にももたれるってどうしようもないですね。
 で、アンカツが以下のツイート。

-----引用 ここから-----
209: 名無しさん@実況で競馬板アウト 2014/10/19(日) 16:50:57.86 ID:tUin+Usm0.net
アンカツ(安藤勝己)  ?@andokatsumi 2分2分前
なかなか個性的な馬やね。今日みたいに放して逃げる形も悪くねえな。
右回りで内にもたれる馬やから、左回りならああなる可能性あった。
それにしても、外ラチまで膨れて、また伸びとるから能力ある。
-----引用 ここまで-----

 でも、左にももたれるんだからアンカツが間違っているのかな?と思ったら…。

-----引用 ここから-----
338: 名無しさん@実況で競馬板アウト 2014/10/19(日) 18:01:04.47 ID:tUin+Usm0.net
「レース前にイレ込んでいましたが、それはいつもことで実戦では問題なかったですよ。
ただ、右回りで内にモタれる面を見せるので、きょうは初めての左回りもあって直線では
外へ外へ行ってしまいましたね。しかもテンに飛ばしたので、さすがに最後は止まるの
かなと思いましたが、それで押し切るんですから能力は高い。きょうの競馬を見ると距
離は2000メートルまででしょうか」
-----引用 ここまで-----

 これ見ると最初のコメントが間違いかも。

-----引用 ここから-----
389: 名無しさん@実況で競馬板アウト 2014/10/19(日) 18:31:19.60 ID:1AMsRI5A0.net
デビューからの連勝記録(芝レースのみ、90年以降)

7連勝 ディープインパクト、トウカイテイオー、ミホノブルボン
6連勝 ファインモーション
5連勝 カレンブラックヒル、カワカミプリンセス、イソノルーブル、レディブロンド、エイシンヒカリ 
-----引用 ここまで-----

 そうそうたる顔ぶれですね。レディブロンドはクラブ馬の制限もあり重賞を勝てませんでしたが、他はすべてG1馬かな?
 エイシンヒカリも楽しみ。そうじゃなくても、個性ありますし、応援したくなる馬です。



2025年6月11日水曜日

【クイズ】最年少勝利記録持つ騎手は誰?江田照男・武豊・横山義行

■2023/04/20 【クイズ】最年少勝利記録持つ騎手は誰?江田照男・武豊・横山義行


■2023/04/20 【クイズ】最年少勝利記録持つ騎手は誰?江田照男・武豊・横山義行

【クイズ】JRA競馬学校を卒業した騎手の最年少勝利記録を持っているのは誰?(2023/03/03時点)
(1) 江田照男
(2) 武豊
(3) 横山義行


 回答は離して下の方に。その前に関係ない話をやっておきます。

 今回のクイズは、小林美駒騎手について検索していて見つけた<関東7年ぶり女性騎手、小林美駒 競馬学校卒業騎手最年少勝利更新へ 菜七子騎手との会話楽しみ>[2023年3月3日10時18分 日刊スポーツ] という記事からです。
 「競馬学校卒業騎手最年少勝利更新へ」とあるものの、別に記録更新の可能性が高かったわけじゃないんですよね。単に「もしデビュー週に勝てば」という話でした。紛らわしいです。



 実際にはデビュー週に勝てませんでしたし、初勝利はそもそも翌月の4月。全然記録更新はできませんでした。それでも、記録更新の可能性があるということは若くしてデビューできているわけですから、すごいですけどね。以下のような内容の記事でした。

<関東では7年ぶりの女性騎手となる小林美駒(みく)騎手(17=鈴木伸)は、デビューを心待ちにしている。「たくさんの方々に期待をかけていただき不安もありますが、今は楽しみも増えてきました」と笑顔。デビュー週は中山で土曜2鞍、日曜4鞍の計6鞍に騎乗予定。「同期には負けたくないです」と力が入る。今週、先輩の藤田騎手と会話する機会がなかったが「女性にしか分からないこともあると思うので、いろいろと話を聞いていきたいです」と目を輝かせた。
 今週勝つと、17歳11カ月14日もしくは15日での勝利。JRA競馬学校を卒業した騎手では、92年横山義行騎手の17歳11カ月18日の記録を更新>
https://www.nikkansports.com/keiba/news/202303030000091.html


 で、上記を読んでわかるように、記録保持者は横山義行騎手でした。若いファンには「誰それ?」という騎手でしょうが、私も横山義行騎手が記録保持者?と驚いたんですよ。正直、スター騎手という感じの騎手ではなかった騎手です。


【クイズ】JRA競馬学校を卒業した騎手の最年少勝利記録を持っているのは誰?(2023/04/20時点)
(1) 江田照男
(2) 武豊
(3) 横山義行

【答え】(3) 横山義行


 他の選択肢のうち、武豊騎手はいかにも記録を持ってそうな騎手。一方、江田照男騎手は地味な感じの騎手。ただ、これは「最年少記録」というキーワードで検索して出てきたものがベースであり、江田照男騎手も相当に早熟でした。
 G1制覇最年少記録はイメージ通り、武豊騎手が持っており、スーパークリークの菊花賞で19歳7ヶ月21日だそうな。江田照男騎手によるプレクラスニーの天皇賞(秋)制覇もこれに近い記録で、19歳8ヶ月19日だったとのこと。地味なイメージの騎手ですが、良い騎手。個人的にも好きな騎手ですね。


2025年6月10日火曜日

負けっぷりの方が印象に残る個性派名馬ハギノカムイオー

■2013-03-31 ハギノカムイオー34歳、シンザンの日本最長寿記録35歳3ヶ月11日に迫る
■2013-04-21 シンザンの国内最長寿記録に迫ったハギノカムイオー、34歳で死去
■2013-04-21 負けっぷりの方が印象に残る個性派名馬ハギノカムイオー


■2013-03-31 ハギノカムイオー34歳、シンザンの日本最長寿記録35歳3ヶ月11日に迫る

  新ひだか町の牧場で余生を送る宝塚記念など重勝6勝を挙げたハギノカムイオーは、2013年4月1日で34歳になるという記事がありました。腰が少し弱くなったが、目や耳も良く元気で、三冠馬シンザンの最長寿記録(35歳3か月11日)に迫っているとされていました。

<ハギノカムイオーは1979年に浦河町で生まれた。父テスコボーイ、母イットーの良血馬で、セリ市で1億8500万円と当時の史上最高額で競り落とされ、「黄金の馬」と呼ばれ話題になった。(中略)2000年からは功労馬として本桐牧場で過ごしている。人間で言えば110歳という。担当する小林弘喜さん(55)は「毎日青草をはみ、体調も良く、このまま1年でも2年でも長生きしてほしい」と話している。
(名馬ハギノカムイオー34歳に 最長寿記録も見えた 2013年3月31日  読売新聞より)
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/hokkaido/news/20130331-OYT8T00040.htm

 シンザンの記録が破られるってのはちょっと寂しい気もしますけど、元気に長生きしてくれるのですから喜ばしいことです。

 ■2013-04-21 シンザンの国内最長寿記録に迫ったハギノカムイオー、34歳で死去

 以前書いたハギノカムイオー。そういや誕生日を迎えたし何か記事出ているかな?と遅れ馳せながら検索して、思わず声を上げました。まさか誕生日のすぐ後で亡くなっていたとは……。

-----引用 ここから-----
新ひだか ハギノカムイオー老衰死:苫小牧民報社 2013年 4/12

 国内のサラブレッドで最高齢だったハギノカムイオーが10日、新ひだか町三石本桐の本桐牧場で死んだ。老衰とみられる。今月1日に34歳の誕生日を迎え、シンザンの持つ国内最長寿記録(35歳3カ月11日)更新が期待されていた。(略)
 人間に例えると100歳は優に超える高齢だったが、歯が丈夫で目も耳も良かったことから国内最長寿記録更新の期待が高まっていた。同牧場によると、前日まで元気に放牧し、大好きなリンゴも食べていたという。
http://www.tomamin.co.jp/2013s/s13041202.html
-----引用 ここまで-----

 <34歳・ハギノカムイオー死す>(2013年4月11日06時01分  スポーツ報知)によると、83年の宝塚記念を日本レコードで制するなど、勝つ時は他を圧倒したが、負ける時は惨敗。強さともろさが同居していた個性派。産駒に目立った活躍馬は出ませんでした。http://hochi.yomiuri.co.jp/horserace/news/20130410-OHT1T00150.htm

■2013-04-21 負けっぷりの方が印象に残る個性派名馬ハギノカムイオー

 <ハギノカムイオー、華麗なる一人旅または玉砕の美学>(2013年04月12日 東スポ)は、競走成績以上に愛されたという書き方。<「華麗なる貴公子」「黄金の馬」と称され、クラシックでもないのにスポーツ紙の1面を飾った(と記憶しているのだが)アイドルホースであった>としています。

 大きく期待された二冠を逃したハギノカムイオーは、距離的にきついと思われつつ期待された、最後の三冠菊花鵜匠で無謀なまでの大逃げで、21頭中14着の轟沈。しかし、気高いまでの一人旅には玉砕の美学があったと記者は書きます。さらに、以下も個性派!というエピソード。個性派ですね、本当。

<JCでは世界を相手に大逃げを打つも、アイルランドのスタネーラに遅れること7秒3の負けっぷり。東京2400メートルの2分34秒9は、現在の男子マラソンにたとえれば2時間20分レベルのスローフィニッシュに相当する。伊藤清章が外れた唯一のレース・有馬記念は小島太の手綱で臨んだが、やはり逃げが4角でつかまり最下位16着。これが最後のレースとなった。
 14戦8勝、賞金2億3000万円は上出来の戦績だが、むしろ負けっぷりの方が印象が強い。勝てなかった6戦はすべて2けた順位という極端な結果は、調子の波に乗れば手がつけられず、逆ならトンネルに入り込む突き押し相撲の力士のごとし。種牡馬としてはさらに期待を裏切った。いわば挫折も味わったエリートのような馬だったが、ここまで余生を送ることができたのは、ひとえにその“人柄”ならぬ“馬柄”ゆえだろう>
http://www.tokyo-sports.co.jp/blogwriter-watanabe/5976/

2025年6月9日月曜日

シンジケート総額と種牡馬売却額に差がある理由、ウインブライトで説明

■2021/02/17 シンジケート総額と種牡馬売却額に差がある理由、ウインブライトで説明


■2021/02/17  シンジケート総額と種牡馬売却額に差がある理由、ウインブライトで説明

 ウインレーシングクラブの2021年02月03日の社長のページ(更新ごとに古いものが削除される仕様?)で、シンジケート総額と種牡馬売却額に差がある理由が説明されていました。「ウインブライトの売買に関してインターネットに事実と異なる情報が書かれていましたので訂正しておきます」という話です。検索して、元の記述らしきものを探してみました。たぶんnetkeiba掲示板での以下のあたりだと思われます。

 [16074]
26,400万円でウインレーシングがBRF(引用者注:ビッグレッドファーム)に売却。
BRFが事務局として120万円×5年×60株=36,000万円で
シンジケートを組んでの種牡馬入りでしたね。

 [16075]
計算すると36,000万円のシンジケート(推測)
売却代金(=会員への分配金総額)26,400万円でした。
差額分は種牡馬保険料や飼い葉代と事務局BRFの手数料ですかね。

 上記を読んでわかるように、批判的しているわけでなく、単に「予想してみた」というものだったようです。で、ウインの三男の岡田義広社長が以下のように指摘。もともとが批判的なものではなかったとはいえ、怒っている感じはなく、優しく教える感じでした。これが、長男でラフィアンの岡田紘和社長ならかなり憤慨して「適当なこと書くな」…といった感じになりそうなイメージ。お二人はかなりキャラクターに差を感じます。

<ウインブライトの種牡馬としての売買価格とシンジケート総額に差があることについてですが、この差額分はビッグレッドファームさんの利益にはなりません。なぜなら差額分には4年分の種牡馬保険料(高額です)、飼養費、広告宣伝費、事務費などが含まれており、BRF(引用者注:ビッグレッドファーム)さんが取る商社手数料は0円です。保険料が特に高いのでシンジケート総額が高くなってしまいます。これはどこのシンジケートでも同じですが、結局ウインブライトの産駒が良い結果を出してくれないと得することはありません>


2025年6月8日日曜日

競馬予想でトップになりました!私見騎手評価ランキング使用の予想で

■2018/06/02 競馬予想でトップになりました!私見騎手評価ランキング使用の予想で
■2021/02/04  ランキング上位が外国人騎手だらけという初めての事態に
■2019/01/07 好きな騎手でも下位評価になってしまった騎手が…
■2019/12/05 ザッツザプレンティやショウナンパントルを当てた予想ネットクイズ
■2018/06/02 私見騎手評価ランキング 好きな岩崎騎手や武藤雅騎手が上位



■2018/06/02 競馬予想でトップになりました!私見騎手評価ランキング使用の予想で

 最近の話じゃないんですけど、ネットの競馬予想ので週間トップになったことがあります。1着馬が当たりまくったんですよ。やっぱりめちゃくちゃ嬉しかったですね。
 でも、全レース予想するのは面倒なので、この予想は超適当でした。ベースはオッズの人気馬で、それに私見騎手評価ランキングの数字を考慮して、エクセルで自動算出するというもの。とはいえ、これは私の騎手評価が捨てたもんじゃないってことだなと、自信をつけるものでした。

 で、ここでその騎手評価ランキングを紹介すると関心を持ってもらえるところなのですけど、実はエクセルの数式に不備があり、騎手評価がきちんと反映されていないところが多数あったのです。…要するにまぐれでした。うー、悲しい…。ぬか喜びでした。
 まだそのネットの競馬予想のランキングで上位ではあるのですけど、ここらへんを修正したところ、あまり当たらなくなってしまいました。やっぱりまぐれでしたね。このやり方でコンスタントに稼げるなら、夢の馬券生活…と思ったものの、夢のまた夢でした。
 すっかり期待値が下がってしまったでしょうけど、一応私見騎手評価ランキングも載せておきます。競馬予想トップはまぐれでしたので、あまり参考にしないでください。


■2021/02/04  ランキング上位が外国人騎手だらけという初めての事態に 

 久しぶりに私見騎手(ジョッキー)評価ランキングを。勘違いしちゃって順位変動は、2018/6/1との比較です。驚いたことに、上位が外国人騎手だらけになっていました。こんなの初めてですわ。ただ、別に外国人騎手ばかりが良かったという覚えは全くなし。ベスト5の6人見ても、評価していた記憶があるのはレーン騎手とマーフィー騎手くらいで、他は良かったという覚えはないです。新型コロナウイルス問題で最近はむしろ来日少ないんですけどね。どうしてこうなってしまったのか?
 日本人騎手でトップは7位タイで、1人はすでに引退してしまっている武幸四郎騎手。ただ、同率で松岡騎手がいて、彼は評価しているという自覚がある騎手。ただ、松岡騎手は2020年は100位に入っていないということで、相変わらず、リーディングとの乖離が大きいです。ベストで100位以内に入った騎手の平均順位は52.4で、ワーストの方は37.0となっていて、ワーストの方にダントツで世間の評価が高い騎手が入っています。

 私見騎手(ジョッキー)評価ランキング ベスト20 (全 150 騎手中)

順位 騎手名 評価 リーディング 変動
1 スミヨン 20 3.45 圏外 圏外
2 レーン 36 3.39 28 圏外
3 ビュイック 18 3.34 圏外 △19
4 ホワイト 12 3.33 圏外 ▼1
4 ティータン 12 3.33 圏外 ▼3
4 マーフィー 64 3.33 43 圏外
7 武幸 11 3.27 圏外 圏外
7 アヴドゥラ 11 3.27 圏外 圏外
7 松岡 87 3.27 圏外 △5
10 和田翼 624 3.25 圏外 圏外
11 ヒューイッ 17 3.24 52 圏外
12 武藤 360 3.23 33 ▼5
13 藤田菜 73 3.22 34 ▼5
13 中谷 56 3.22 圏外 △6
13 オールプレ 14 3.22 圏外 ▼5
16 川田 85 3.19 2 ▼8
17 山口勲 11 3.18 圏外 ▼2
18 菅原 23 3.17 38 ▼6
19 柴田未 26 3.15 圏外 ▼11
20 吉田隼 65 3.12 7 ▼3
20 菅原明 49 3.12 38 圏外
20 ボウマン 26 3.12 圏外 圏外
23 川須 55 3.11 46 圏外
23 モレイラ 28 3.11 圏外 圏外

リーディング平均 52.4 ( ワースト 37.0 ) 

 私見騎手(ジョッキー)評価ランキング ワースト20 (全 150 騎手中)   

 そのワーストの方は横山典弘騎手がいつものように悪く1位。横山典弘騎手は極端な騎乗が多いのですが、ファンが多いのかむしろ他の騎手より擁護が多いと最近気づきました。好みの差はあるものの、一般的には評価が高い騎手ですよね。ただ、よく下手だとネタにされる竹之下さんが新顔で登場して2位に。また、今年の新人で一番と買いまくっていたら、途端に騎乗がひどくなったと感じた泉谷騎手も初登場3位で登場。ここらへんは新星です。

順位 騎手名 評価 リーディング 変動
1 横山典 68 2.4 14 -
2 竹之下 12 2.42 圏外 圏外
3 泉谷 47 2.55 52 圏外
4 武士沢 59 2.56 88 △3
5 内田博 67 2.57 38 ▼2
6 丸田 52 2.58 68 △6
7 北村宏 65 2.62 26 ▼5
7 四位 52 2.62 圏外 ▼2
9 菱田 59 2.63 31 圏外
9 太宰 60 2.63 62 圏外
11 大庭 32 2.66 圏外 -
12 畑端 12 2.67 圏外 圏外
12 ブロンデル 15 2.67 圏外 圏外
14 小牧 53 2.68 75 ▼7
15 松山 70 2.69 4 -
16 田辺 69 2.71 10 △1
17 藤岡康 67 2.72 20 圏外
17 江田照 71 2.72 43 ▼2
17 木幡広 25 2.72 圏外 ▼8
20 Mデムーロ 120 2.73 12 ▼16
20 小林凌 26 2.73 82 圏外
22 15 2.74 圏外 圏外
22 池添 69 2.74 17 圏外
24 北村友 66 2.76 17 ▼4
リーディング平均 37.0 ( ベスト 52.4 )



■2019/01/07 好きな騎手でも下位評価になってしまった騎手が…

 半年ぶりのランキング。 古い採点は多少消していたと思うのですけど、それほど変わりませんでした。ほぼ2014~2018年の5年間のランキングです。
 良い方で動いたのは、もともと好きな松岡騎手が6ランクアップの6位、ウィリアムズ騎手が5ランクアップの7位。中谷騎手は全く好きじゃありませんでしたが、10ランクアップの9位。最近見た記憶ないんですけどね…。

私見騎手(ジョッキー)評価ランキング ベスト20(全138騎手中) 
順位騎手名評価リーディング変動
1ティータン113.36圏外-
1ミナリク253.3677-
3ホワイト123.33圏外-
4岩崎6063.3275-
5川田693.285△3
6松岡813.2731△6
7ウィリアム193.26圏外△5
8武藤2623.2230▼1
9中谷553.271△10
10菅原223.18圏外△2
10石橋脩613.1822△5
12柴田未233.17圏外▼4
12山口勲123.17圏外△3
12オールプレ123.17圏外▼4
15藤田菜563.1640▼7
16後藤133.15圏外圏外
16富田463.1538▼11
18吉田隼573.1429▼1
19的場383.13圏外▼13
19マーフィー233.13圏外圏外
21川島413.1282圏外
21木幡育433.1256▼2
21ボウマン263.1282圏外
21岩部353.1296圏外
リーディング平均52.4(ワースト37.0)

 私はリーディング下位ほど高評価で、上位は低評価になりやすいです。今回もベストが平均52.4位、ワーストが平均37.0位という極端な差に。ただ、ベストは圏外も多いので、実際にはもっと差があるでしょう。
 ワーストでは、大きく動いた騎手がおり、圏外から一気に服部騎手が4位、バルザローナ騎手が6位、藤岡康太騎手が8位とランクインしてきました。ただ、藤岡康太騎手以外は、見ている数が少ないので、今後大きく動く可能性が高いです。
  あと、1ランクアップで10位となった大庭和弥騎手はむしろ好きな騎手。以前ほど好きな騎乗がなくなったと感じているとはいえ、こんなに悪いのは予想外です。

私見騎手(ジョッキー)評価ランキング ワースト20(全138騎手中) 
順位騎手名評価リーディング変動
1北村宏642.4118△1
2横山典612.4926▼1
3内田博702.5414-
4服部132.62圏外圏外
4木幡広292.62圏外△5
6丸田522.6455△6
6バルザロー112.64圏外圏外
8四位582.6751▼3
8藤岡康582.6722圏外
10大庭372.68圏外△1
10田辺632.687△7
12柴田善572.790△8
13浜中562.7217▼8
13北村友602.726△7
13武士沢542.7282▼6
16松山662.738▼1
16Mデムーロ812.732▼12
18柴田大1272.7535△1
18江田照602.7563▼3
20小牧502.7682▼13
21太宰572.7746圏外
22熊沢182.78圏外圏外
22小崎542.7846▼5
22蛯名682.7833圏外
リーディング平均37(ベスト52.4)



 ■2019/12/05 ザッツザプレンティやショウナンパントルを当てた予想ネットクイズ

 どこに追記するか迷ったんですけど、予想関係ということでここに。昔あった予想ネット(yosoo.net)というお小遣い稼ぎ系サイトでの競馬予想の話。エクセルに成績をまとめていたので、どこかにメモしておきたいなと思ったものですので、いつも以上に他の人が読んでも 楽しくなさそうな話です。
 この予想ネットですが、小遣いサイトとしてはユニークでした。普通の小遣いサイトは、買い物やキャンペーン応募などの案件を達成した謝礼にもらったポイントを貯めて、現金などと商品交換という形です。でも、予想ネットは違うんですね。
 うろ覚えなんですけど、たぶん予想ネットはそうではなくて、謝礼でもらったポイント(コインという呼び名だったかも?)を競馬などの予想クイズに使って、当てれば増やせるという形だったと思います。確か謝礼でもらったコイン(?)を直接商品交換に使えるポイントにもできたのですが、予想もできるというスタイルでした。
 私はこのクイズに魅力を感じていたのですけど、世間的にはそうではなかった模様。低迷したために、サイトをリニューアルして他と同じような個性のない形に移行しました。確か他にも予想系サイトがあったのですけど、それも閉鎖していましたね。どうもあまり人気ではないようです。

  ポイントが2種類あったことを思い出したのは、私のメモに「回収率上がらないのでポイント重視に転向」とあたため。たぶん回収率が100%以上だったときは予想を使っていて、当たらなくなってからそうじゃないのに変えたみたいですね。最終的には、573問中231問に正解し正解率は40%で、6960コイン(?)を投資して8008ポイントに増やして、回収率は115%でした。プラスを維持しているうちに手を引いたようです。
 不人気さに関連しては、倍率が途中から確か最大10倍に抑えられたってのも痛かったですね。大穴で大儲けができず、控除率が高くなっている形ですので、めっちゃ損なんですよ。確かビックリマンシールなどのおまけ制限などとも関連した、景品表示法を理由としていた気がします。おまけが高額すぎると法律違反となるのです。
 私が稼いでいたのも初期の頃。2002年から24回に分けてメモしているのですけど、2005年までの9回はすべて回収率100%以上だったのに、それ以降はほぼ毎回赤字となっていました。もっと早くやめるべきでしたね、これ。やめる判断が遅かったです。
 ちなみに最初の9回は、114% 323% 276% 252% 103% 143% 148% 113% 141%。その後はほとんど90%前後で、極端に一度だけ悪かったときが46%、最高でも195%でした。

 競馬関係の予想について。過去最高だった回収率323%の回は、2003/5/11    NHKマイルC8枠で6番人気13.44倍。勝ったウインクリューガーだけでなく、好きで評価もしていたエースインザレースも同枠だったため、現実のオッズからの乖離で「おいしい」と見て賭けたのではないかと思います。
  252%の回は、競馬関係2つ。2003/10/26の菊花賞 4枠 6 番人気 22.87倍です。これもおそらくザッツザプレンティだけでなくペルフェットがいたため。また、2003/11/23    マイルCSは2点買い ですが、 5 番人気6枠の 9.85倍を当てています。これはデュランダルのみを理由で買ったようです。
 菊花賞の22.87倍は私の最高記録。前述の通り、その後オッズが抑えられるようになりました。そのためかその後は、穴狙いではなく、堅実路線に移行したとメモしてあります。
 その固め路線でも、競馬は途中まである程度穴狙いだったみたいです。 2004/4/18    皐月賞は5番人気9.85倍でオッズが良かったところ。7枠にメテオバースト、ダイワメジャー、マイネルデュプレという可能性を感じるおもしろいメンバーが揃っていたためにお得だと思って、1点買いしたようです。そういやこの皐月賞は現地で見ましたね。
 この後の春から夏は正解率65%で過去最高に。その分高配当は皆無です。競馬関係はしばらく開いて、2004/12/5 阪神JF。やはり複数おもしろい馬が入っているところを狙っており、3枠(ショウナンパントル、アンブロワーズ)1点買いで3人気7.34倍。ワンツーフィニッシュになっています。両方とも好きな馬でもありますね。
 その次は、 2005/8/7    函館2歳S 6枠( モエレジーニアス、ラッシュライフ) でこれもワンツーフィニッシュ。    1点買いで3人気9.23   倍を当てています。競馬はこの2005年の冬からもっと人気サイドに賭けるようになったみたいで、これ以上のメモはありませんでした。

■2018/06/02 私見騎手評価ランキング 好きな岩崎騎手や武藤雅騎手が上位

 岩崎騎手と武藤雅騎手とウィリアム騎手が好きなので、そこらへんは点が甘いかもしれません。で、彼らは上位でしたが、他の外国人騎手がベスト3でした。

私見騎手(ジョッキー)評価ランキング ベスト20 (全 134 騎手中)  
順位 騎手名 評価 リーディング 変動
1 ティータン 11 3.36 圏外 圏外
1 ミナリク 25 3.36 44 圏外
3 ホワイト 12 3.33 圏外 ▼2
4 岩崎 594 3.29 56 ▼2
5 富田 36 3.25 25 △19
6 的場 38 3.24 圏外 ▼3
7 武藤 186 3.22 25 -
8 川田 75 3.17 3 圏外
8 柴田未 23 3.17 圏外 △2
8 藤田菜 53 3.17 56 ▼4
8 オールプレ 12 3.17 圏外 -
12 ウィリアム 49 3.16 圏外 ▼2
12 松岡 87 3.16 30 △5
12 菅原 19 3.16 99 圏外
15 山口勲 13 3.15 圏外 圏外
15 石橋脩 69 3.15 14 ▼3
17 吉田隼 68 3.13 29 ▼11
17 嘉藤 56 3.13 76 ▼3
19 木幡育 33 3.12 圏外 圏外
19 中谷 59 3.12 44 ▼7
21 ムーア 46 3.11 56 ▼7
22 Tベリー 11 3.09 圏外 ▼1
22 ビュイック 11 3.09 圏外 ▼1
22 原田和 34 3.09 圏外 圏外
リーディング平均 42.8 ( ワースト 35.6 )

  日本人騎手でも圏外なことが多くなっていますけど、100位以内の平均はベストが42.8でワーストが35.6。リーディング上位騎手じゃない方が、どうも私の好みのようです。

 私見騎手(ジョッキー)評価ランキング ワースト20 (全 134 騎手中)  
順位 騎手名 評価 リーディング 変動
1 横山典 71 2.47 22 -
2 北村宏 68 2.52 19 -
3 内田博 83 2.54 6 -
4 Mデムーロ 81 2.67 2 △8
5 四位 68 2.68 49 △1
5 浜中 75 2.68 22 -
7 小牧 59 2.7 83 -
7 武士沢 66 2.7 83 △16
9 リスポリ 17 2.71 圏外 △2
9 木幡広 38 2.71 圏外 ▼5
11 大庭 41 2.73 圏外 △1
12 丸田 62 2.74 49 △4
13 田中勝 67 2.75 42 ▼1
13 酒井 59 2.75 38 ▼5
15 江田照 69 2.76 61 ▼3
15 松山 78 2.76 9 圏外
17 田辺 68 2.77 6 △3
17 小崎 53 2.77 27 △1
19 柴田大 139 2.78 33 △1
20 北村友 65 2.79 8 圏外
20 柴田善 66 2.79 83 ▼12
20 二本柳 33 2.79 圏外 圏外
23 高倉 54 2.8 66 ▼3
23 戸崎圭 101 2.8 4 圏外
リーディング平均 35.6 ( ベスト 42.8 )


2025年6月7日土曜日

ディープインパクトの死因、種付け頭数の多さ・高齢種付け説など

■2020/01/21 ディープインパクトの死因、種付け頭数の多さ・高齢種付け説など
■2020/01/21  他にも手術の失敗説、手術は必要なかった説も…
■2020/11/26 アメリカで種付け頭数制限論 ただし理由は…

■2020/01/21 ディープインパクトの死因、種付け頭数の多さ・高齢種付け説など

 現在の人気種牡馬の種付け頭数は以前より多くなっています。これは昔より人気種牡馬により人気が集中するようになったこともありますが、かつての「迷信」が廃れたということもあるでしょう。かつては種付け頭数が多すぎると問題があると考えれていたものの、実は特に科学的根拠がなかったことが判明。種付け頭数が非常に多くなりました。
 …といった理解だったのですけど、ディープインパクト死亡で再び「種付け頭数が多かったことが寿命を縮めたのでは?」といった話が出てきました。で、これに関連する"ディープインパクト、「年200頭の種付けが死期を早めた」批判はまったくの見当違い"(2019年8月8日 8時30分日刊SPA!)という記事を読んでみました。

 記事の大部分はディープインパクトのすごさの話であり、タイトルの話は終わり頃だけ。そして、実際の本文では、競馬評論家の須田鷹雄さんが、議論の分かれるところ…という言い方をしています。
 「高齢の馬に無理に種付けさせたことが負担になったという批判は当たりません。種牡馬の引退は馬によりけりで、20歳を超えても種付けしている馬は普通にいますから。年間250頭ほどの種付けも一年中行っていたわけではなく、繁殖シーズンのみ一日4回ほど行っていた。これが負担になるかについては、競馬関係者の間でも議論が分かれるところです」
  一方、血統評論家の田端到さんは、「ディープが亡くなる2週間ほど前に会ってきましたが、日常生活には支障がない様子」だったと、そもそも種付け頭数が多くて死ぬような状態ではなかったとしていました。


■2020/01/21  他にも手術の失敗説、手術は必要なかった説も…

 田端到さんの方は、別の死因説にも触れています。ディープインパクトは、頸部の痛みを訴えるような異変が見られたため、専門の医療チームを結成し頸椎を固定する手術を行いました。しかし、その後歩行困難となるなど容体が急変。回復する見込みがない新たな頸椎の骨折が判明し「安楽死」の措置が取られています。
  で、死因は手術の失敗説があったみたいですね。「批判のある手術にしても、数か月前から準備して、米国から手術経験のある獣医も呼んでおり、手術が失敗したから死んでしまったという話ではない」と言っていました。ただ、これは手術の失敗を否定する内容ではありませんね。ベストは尽くしたという説明です。
 とはいえ、手術が失敗したから悪いってのは、支持しません。人間の治療でもご外があるのですけど、100%成功するわけではない治療というのはむしろ普通。100%治ると思うのが誤解です。でも、マジでこれで医者や医学を責める人がいますからね。いい加減な手術だったというのならともかく、ベストを尽くしての失敗は致し方ないところがあります。
 次に問題になるのは、手術の必要があったかどうかでしょうね。これについても田端到さんが話しています。「種付けできないほど頸椎に痛みが出ていれば、ストレスで胃潰瘍になり、死んでしまうこともあるので、関係者としては放っておくわけにはいかなかったのでしょう」とのことでした。


■2020/11/26 アメリカで種付け頭数制限論 ただし理由は… 

 Our Pleasure 2019年11月号の岡田紘和さんの巻頭では、ディープインパクトとキングカメハメハが亡くなったことに関連して、実はこの訃報と同時に種付頭数を問題視する意見が出ていることに触れています。種付頭数が多すぎると、特に頸椎への負担は大きいそうで、多すぎが問題あるというのは事実だとのこと。ただ、どこから「多すぎる」と言えるかはわかっていないみたいですね。難しいところです。

 興味をそそられたのは、2019年9月に米国ジョッキークラブで「1シーズンの交配頭数を140頭までに制限すべきではないか」という話が持ち上がったということ。動物愛護精神の高い欧米ならではで、種付け頭数制限派は「ほら見たことか!」と思いそうなところです。ところが、これ、馬の健康問題は主な理由じゃなかったみたいです。
 主な理由は北米における遺伝子プールの偏りの改善だとのこと。50 年前は1シーズンの種付頭数は40 ~ 50が限度と言われていたそうですが、今の人気種牡馬にはその4倍の頭数も珍しくないほど繁殖牝馬が集中。同じ種牡馬の血が広がるのが早いので結果的に近親交配が増えることに。また、一部を除く新種牡馬たちには数十頭しか交配相手が集まらず、十分な機会が与えられていないとの主張もあるといいます。動物愛護とはかなり違う話でした。

 一方、数年前にオーストラリアで「(自然交配に加えて)人工授精を認めるべきだ」と裁判を起こした人たちがいるとのこと。人工授精には種牡馬の種付負担を減らせるなどのメリットがあり、優しいように思えます。ところが、前述の遺伝子プールの偏りが急加速するという問題が出てきてやっかいです。やはりトップクラスの種牡馬を持っている人たちにますます富が集中することも予想されます。また、世界中で同時に認めなければ遺伝的にサラブレッドであっても出走できる国とできない国に分かれてしまう…ともされていました。

2025年6月6日金曜日

テンポイントの早来吉田牧場、火災で繁殖馬全5頭死亡で生産終了

■2020/06/08 テンポイントの早来吉田牧場、火災で繁殖馬全5頭死亡で生産終了
■2020/06/08 テンポイントの他、1995年に香港国際カップ優勝のフジヤマケンザンも
■2020/06/08 最近は本当に活躍馬がいなかった、中央勝利も遠く…


■2020/06/08 テンポイントの早来吉田牧場、火災で繁殖馬全5頭死亡で生産終了

 最近の話じゃありませんが、昔家族が知り合いで何度も行っていたという早来(現安平町)の吉田牧場が競走馬の生産終了を決めたことがニュースになっていました。新型コロナウイルスの時期ですが、それとは関係なく、4月に厩舎の火災で繁殖馬全5頭を失ったことがきっかけ。
 テンポイントなどを輩出の北海道・吉田牧場、再開を断念 「最後の馬」来年デビュー目指す毎日新聞2020年5月29日 08時36分(最終更新 5月29日 09時28分)によると、 再開を模索したが吉田晴雄社長(76)の体調不安もあり継続を断念しています。ただし、育成馬1頭(1歳・雄)を残し、来年デビューさせる考えとはされていました。
 <テンポイントなど輩出の牧場 120年余の歴史に幕 北海道 安平町2020年5月28日 23時08分>(NHK)では、競走馬として育てている5頭のうち、4頭はことし夏と秋の競り市に上場し、残りの1頭は知人のきゅう舎に預けるという説明。毎日新聞では、美浦の菊川厩舎とされていました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200528/k10012449311000.html
 実を言うと、社台グループの吉田さんより近い親族も生産を行っているのですけど、後継者がいない状態だったのでやむを得なかったのでしょう。

 火災については別記事名馬多く輩出の吉田牧場で火災 繁殖牝馬5頭が焼死:朝日新聞デジタルの方が詳しいですね。苫小牧署によると、厩舎は2階建て。1階で馬を飼育し、2階では牧草を保管していました。これがほぼ全焼。記事の時点では出火原因は不明となっています。


■2020/06/08 テンポイントの他、1995年に香港国際カップ優勝のフジヤマケンザンも

 毎日新聞によると、吉田牧場は、1898年、祖父権太郎さんが創業。木材運搬用に大型の「ペルシュロン種」を育て、その後は軍馬として「トロッター種」に変更。競走馬の生産を本格的に始めたのは、戦後だといいます。
 吉田晴雄さんは16歳で中央競馬の騎手を目指して上京し、約10年間騎手として活躍。父一太郎さんの他界を受けて帰郷し、2001年に兄から引き継ぎました。

 一方、早来にとっては地元紙に近い存在の苫小牧民報では、1897(明治30)年創業としていました。30年ほど前の最盛期だった頃は100頭くらいの馬がいたそうです。主な生産馬には1966年桜花賞馬のワカクモ、その産駒で「流星の貴公子」と呼ばれて人気を博したテンポイント、障害重賞5勝のキングスポイント、95年の香港国際カップなどを制したフジヤマケンザンといったところが挙げらていました。イメージより最近まで活躍馬がいましたね。もっと昔なイメージでした。
(苫小牧民報 安平の吉田牧場、競走馬の生産終了 テンポイントなど名馬を輩出 | 全国郷土紙連合より)


■2020/06/08 最近は本当に活躍馬がいなかった、中央勝利も遠く…

 最近は全く活躍馬の名前を聞きませんでしたが、苫小牧民法では、近年は代表自身が持病を抱え、頭数を減らしていたという説明。あと、功労馬は火事には合わず無事であり、アブクマポーロやスティールキャストなど4頭は「最後まで面倒を見る」とされていました。
 で、アブクマポーロ?と不思議に思って検索してみたものの、生産者は別みたいですね。スティールキャストの方は名前すら知らなかったんですが、こちらはちゃんと吉田牧場の馬。ただし、代表勝鞍は、95'日本海S(900万下)。懐かしの900万条件で、私がまだあまり競馬を見ていなかった時期です。そりゃ知りませんわ。

 より最近の牧場生産馬も見てみました。中央で勝利していそうな最も最近の馬は、2013年産駒のハヤブサライデンかな。地方と中央を行ったり来たりで500万下で勝つなど、3000万円以上稼いでいます。
 1億円ホースとなると、2001年度産駒のコスモテナシャスまで戻らないといけないようです。いずれの馬も私は聞き覚えなく、最近は本当活躍馬がいなかったって感じがしますね。



2025年6月5日木曜日

ゼンノロブロイの全弟グランデグロリア未勝利で種牡馬入り

■2013/2/28 ゼンノロブロイの全弟グランデグロリア未勝利で種牡馬入り


■2013/2/28 ゼンノロブロイの全弟グランデグロリア未勝利で種牡馬入り

 グランデグロリアはゼンノロブロイの全弟ですので、当然父は同じサンデーサイレンス。サンデーサイレンス産駒の種牡馬ならありふれていると思うんですけど、種牡馬入りしたそうです。
 グランデグロリア自身の競走成績としては、2003/07/26に新馬戦で1番人気に押されるも15頭立ての10着という大敗。その後間が開いているので、順調じゃなかったのかもしれませんね。2005/04/30の胎内川特別(500万下)が2戦目となります。兄が兄だけに希望を捨てられなかったのか、2年近く経って出走ですね。9頭立てとは言え4番人気ですから結構すごいです。格上挑戦ですからね。ここは6着で、一応、人気から遠からぬところでした。
 ならば次はもっと良いはず!と3戦目は3番人気になったのですがが、こちらは7着とまた人気よりかなり下に。結局先の6着が最高順位であり、あとは10番人気12着、8番人気8着で引退となってしまいました。成績だけ見ていると、普通に駄馬です。

 ゼンノロブロイの1つ下の弟で母ローミンレイチェルの最後の子でしょうか。ネット競馬では第5子に見えるのですが、白老ファームだし輸入牝馬の可能性があり、よくわからず。名前を見てわかるようにゼンノの大迫夫婦の馬ではありません。青山洋一さんという方の所有馬。厩舎も兄の藤沢和雄厩舎ではなく、森秀行さんのところでした。

 問題の種牡馬成績は?と見ると、情報はこれくらい。

-----引用 ここから-----
 [39] どん汰さん
容姿が兄と瓜二つで驚いた記憶が。
しかし戦績は…。
血統って本当に分からないものですね。

一昨年も昨年も種付け数は1頭。
一昨年は不受胎で、今年は双子が流産だったそうです。
兄が好きなのでこの馬にも頑張ってもらいたい。
まずは産駒のデビューを待ってます。
2012年06月26日 12:52:51
http://db.netkeiba.com/?pid=horse_board&id=2001100025

-----引用 ここまで-----

 おそらくまだ無事生まれた子はいないということじゃないかと。種付け数は1頭だそうですし、趣味みたいなものではないか…と予想しています。

2020/11/13追記:その後、「2017年9月28日付で用途変更のため種牡馬供用停止」となっていたとのこと。ただ、その前に子供は誕生していますね。ネット競馬に登録されているのは4頭。そのうち馬名が登録されているのは2頭です。ただ、馬主は空欄で、出走経験はなし。繁殖牝馬用の登録でしょうか。私はてっきり趣味だと思ったのですけど、種付けしたのはずっと同じ肌馬というわけではなく、3頭もいたので本気だったのかも。 いずれも生産者は、吉田史郎さんとなっています。

 繁殖牝馬であるのなら、母父グランデグロリアである、グランデグロリアの孫ならいるのでは?と思いました。しかし、どちらの牝馬も繁殖記録がありません。吉田史郎さんの生産馬はこの4頭のみであり、どうも続かなかった感じですね…。

2025年6月4日水曜日

競走馬の寄生虫、実は珍しくない!何割が寄生?

■2020/06/04  競走馬の寄生虫、実は珍しくない!何割が寄生?
■2024/07/18 博士「馬に寄生虫はいて当然。むしろ根絶させようとするな」


■2020/06/04  競走馬の寄生虫、実は珍しくない!何割が寄生?

 POG馬で後に皐月賞4着と健闘したウインカーネリアンは、3歳の1月に体内に虫が発見されたことがあります。
 これについて掲示板では、「体内に虫もいたって・・・鉾田(引用者注:ビッグレッドファーム鉾田トレーニングセンター)の管理どないなってるねん・・・」といった反応が出ていました。ただ、体内の虫と管理は関係するんだろうか?と不思議に思ったんですよね。

 なにか参考になるものはないか?と探して、PDF馬の寄生虫病(中央畜産会)というのを発見して読んでみました。
 これによると、そもそも虫の寄生率は高いとのことで別に珍しくないようです。1982年から10年間の調査の場合、当歳馬では30%、育成馬では60%、繁殖牝馬ではなんと74.2%になんらかの虫が寄生していたそうです。
 また、1980年からの12年間で、臨床的に寄生虫障害が出ていなかった安楽死馬450例を調べたケースでは、寄生虫障害が出ていなかったにもかかわらず、実は67.1%も虫がいたという同じくらいの数字が出ています。ただし、これはその前の10年と比べると減少。今はもっと減っているかもしれません。また、競走馬の場合は上記とは逆に若い馬で寄生が多く、主に牧場などでの寄生が原因であることが予想できます。
  これを見ると寄生しているのが普通のようで、一部の施設の馬だけが虫に寄生するというわけではなさげですね。
 ただし、寄生しても問題ないとは書かれていません。わかりづらいだけで障害がないわけではないとのこと。貧血や下痢、食欲不振などが考えられるため、競争能力にも問題があるとされていました。

 また、感染防止は可能なのかどうかも気になるところ。 で、結論としては、感染防止策がありますので、一応、施設による寄生率の差が出る可能性はあるようです。短くまとめると以下のような感じでした。
(1)放牧地の耕作や客土で虫や卵を排除。
(2)他の馬からの感染機会を避けるため、過密な放牧を避ける。
(3)馬糞は散乱しないうちに速やかに除去。
(4)馬糞は堆肥としてよく発酵・発熱・熟成させて、虫や卵を殺滅してからまく。
(5)反芻動物との交互・混合放牧が、感染幼虫の除去に有効。
(6)放牧地を4ヶ月以上休牧する。
(7)中間宿主となる蚊やダニを撲滅するため、周囲の環境衛生に注意する。


■2024/07/18 博士「馬に寄生虫はいて当然。むしろ根絶させようとするな」

 馬の寄生虫の話をもう少し…と検索。<馬の資料室(日高育成牧場): 日本ウマ科学会招待講演『根拠に基づくウマの寄生虫コントロール』>(2022年2月 3日 (木))という良さそうなページがヒットしました。2021年12月のウマ科学会学術集会に関する話みたいですね。

< 講師は、米国ケンタッキー大学のグラック馬研究所で寄生虫について研究や指導を行っているマーティン・ニールセン博士。日本語訳されている「馬の寄生虫対策ハンドブック」の著者であり、アメリカ馬臨床獣医師協会(AAEP)の「寄生虫対策ガイドライン」の策定においても大きな役割を担っている現代の馬寄生虫対策のパイオニアです。>
https://blog.jra.jp/shiryoushitsu/2022/02/post-8edd.html

 現代における寄生虫対策の目標は、寄生虫を根絶するのではなく、悪影響を抑えて病気を予防することだとのこと。そもそも寄生虫をなくそうとする発想はダメなようです。根絶を目指すと、薬剤耐性を持つ寄生虫ばかり残るためというのが理由でした。

<過去、寄生虫の根絶が試みられ積極的な駆虫が世界的に推奨されましたが、薬剤耐性を持つ寄生虫が残るという結果を招いてしまいました。様々な事情により新しい駆虫薬の発見・開発が期待できない現状において、馬が飼養されている環境が薬剤耐性虫で溢れないように、将来を見据えた寄生虫対策が求められています。>

 幸い重症化リスクは低いそうですけど、小円虫は、重度の感染では大腸全体の出血や炎症の原因になります。この小円虫は、採食される牧草と一緒に消化管内に入ります。このためか、感染率が高く、すでに耐性虫が確認されているため単純に駆虫薬の投与回数を増やしても完全に排除できないとのこと。イベルメクチンと駆虫薬を投与することで、感染リスクを減らす対策を行うべきだそうです。

 ニールセン先生は、この他、対象の寄生虫によって、寄生虫の排除が可能なものは排除し、不可能なものは、馬の腸閉塞の予防・馬の症状軽減で対策するように勧められていました。
 「寄生虫は、馬たちを殺すどころか病気にしてしまうことも稀で、馬に寄生虫がいるのは当然。寄生虫がいたとしても幸せに生きている。」ともおっしゃっており、「馬に寄生虫が見つかるのは異常」という認識ではないようです。



2025年6月3日火曜日

実は牡馬より牝馬の方が気性が荒い?馴致の経験談を聞くと…

■2019/11/22 実は牡馬より牝馬の方が気性が荒い?馴致の経験談を聞くと…
■2020/05/28 牝馬の方が気性難説、やはり信じている人たちがいた!


■2019/11/22 実は牡馬より牝馬の方が気性が荒い?馴致の経験談を聞くと…

 私は「牝馬の方が気性が荒い」と聞いたことがあったので驚いたのが、以下のBRF 真歌TP 九鬼勝己さんによる1歳馬の馴致に関する話でした。

「牡馬は人より自分が上と勘違いし危害を及ぼすわがままな行動をすることがあり、毅然とした躾が必要な時もあります。一方、牝馬については怖がっているのか、反抗しているのか判断した上で、基本的にやさしく接するほうが効果的な場合が多いと感じます」
(Our Pleasure2018年11月号 Staff Roomより)

 ただ、検索してみると、そもそも「牡馬より牝馬の方が気性が荒い」と言っている人が皆無でびっくり。ひょっとしたら完全に私の勘違いで、普通の人には意外でもなんでもないイメージ通りの話だったのかもしれません。


■2020/05/28 牝馬の方が気性難説、やはり信じている人たちがいた!

  「牡馬より牝馬の方が気性が荒い」と言っている人が皆無と書いていました。ただ、発見できました。ヤフー知恵袋という信頼性が低いところですけど、今回は皆さんのイメージがどうか?というのを知りたかったので問題なし。やはり牝馬は気性が悪いというイメージの人はある程度いるみたいですね。
 これは、 ヤフー知恵袋の「牝馬の一流馬で、気性難でかつG1級の馬はスイープトウショウの他には何がいますか?」という質問。質問者は、「牝馬の気性の激しさは競争には向きにくいのでしょうか?」と書いており、私と同じようなイメージがあったようです。
 以下に引用したベストアンサーの回答でも似た認識が見られた他、牝馬なら気性難だとわかるとそもそもデビューさせない、あるいはすぐ引退ということが 多いとも書いていました。これは前述の通り、信頼して良いかわからないものの、理屈としては理解できる話です。

<牝馬は生まれてすぐに、少々の奇形や虚弱、気性難、希少血統(母、姉妹がいない・亡くなった場合例え有望馬でも引退)の馬は繫殖にあげてしまうことも多い(ハープスターの母ヒストリックスター、エアグルーヴの末娘ラストグルーヴ等)、ので数と言えば牡馬よりは登録数は減ります>
<落とすより、よく聞くのは蹴る・噛む・暴れるですかね んで、牝馬は一度嫌!!となりキレたら、牡馬みたいに結局それでも折れる、辛抱するのと違い、牝馬はそういう我慢は絶対しないキレたらお終いと聞いたことがある>
<あらかじめ騎手も最初、育成も牡牝の扱い方は最初から変えているみたいですよ>
(最後のものはリンクでユーチューブという出典がありましたが、削除されており、内容不明です)



2025年6月2日月曜日

多頭数ではなく少頭数だと馬券が売れない…はもう過去の話?

■2015/9/30 多頭数ではなく少頭数だと馬券が売れない…はもう過去の話?
■2021/02/14 出走頭数が少ない時期でも馬券が売れる高知競馬


■2015/9/30 多頭数ではなく少頭数だと馬券が売れない…はもう過去の話?

 多頭数の方が馬券の売上が多いというのは常識だと思っていたので、ひぇー!と驚いた話が、Our Pleasure 2013年6月号 古谷コンシェルジュの競馬観(古谷剛彦)でありました。2013年4月開始のホッカイドウ競馬の門別競馬場の話です。。

<2日目の5頭立てのレースだが、1Rは約650万円と1Rでの平均売り上げとほぼ変わらず、5Rで組まれた5頭立ては1000万円を超え、良い意味で関係者を驚かせた。昨年のJRA札幌開催で芝1800mの2歳新馬戦が少頭数の競馬が多く、メディアの批判も多かったが、実は売り上げは意外と良かった>
http://www.ruffian.co.jp/tmpfile/ourpleasure/OP-1306.pdf

 メディアの批判が多かったのは、どういう理由かはわかりません。ただ、たぶんレースとしておもしろみがないという批判ではないかと想像します。しかし、レースの魅力を示す一つである売上を見ると、批判は当たりません。前述の通り、私はこれにはたまげました。
 なお、古谷剛彦さんは<主催者からすれば、出走手当などの報償費は頭数が少なければ少ないほど良く、しかも普通のレース並みの売り上げがあれば費用対効果でプラスに働く>という話も。こういった視点は全然ありませんでしたわ。
 また、昔は「多頭数の方が馬券の売上が多い」が通用したものの、今は時代が変わったということかもしれません。以下のような理由が考えられるようです。

<以前は、頭数が多ければ配当面での面白さがある分、少頭数より多頭数という意識が強い主催者は多かったが、それは馬連・馬単時代の話。3連単主流の時代となった今、少頭数の競馬は必ずしもマイナス要因にはならない。それは、レース単体の売り上げが証明している>

 というか、今3連単が主流なんですね。私は買ったことすらありませんわ。だって、当たる気しないですし、たくさんの馬見るの面倒なんですもの。私はもともと追っかけている馬の単勝・複勝で、他の馬は全然見ません。相手関係を軽く見るくらいで、さらっと買う…という時間をかけないやり方をしています。こういう人は珍しいんでしょうね。


■2021/02/14 出走頭数が少ない時期でも馬券が売れる高知競馬

 地域に貢献できるまでになった高知競馬 - 斎藤修 | 競馬コラム - netkeiba.com(2021年01月19日)は、タイトルの通り、高知競馬の売上が増えたという話。ネット・電話投票の売上が増加したおかげで、どん底だった2008年度の1日平均約4千万円の売上が、今はその15倍以上の1日平均6億円を超えるまでにV字回復。『新型コロナウイルス感染症対策支援競走』を行って寄付できるところにまでなった…という話でした。ただ、記事では、これ以外にもおもしろい話がありました。上記と同じ頭数と馬券に関する話です。

<1月17日(日)の高知競馬の売上が10億円を超え、10億4800万円余りになった。これは昨年3月10日に記録した高知競馬1日の売上最高額10億8952万9400円に迫るもの。(中略)
近年の高知競馬は、他場のナイター開催が少なくレース時間が被ることが少ない1~3月は、おおむね週3日間開催(それ以外の時期は基本的に週2日)としているため、必然的に1日の出走頭数が少なくなる。この日の開催でも全11レースのうち7頭立てが3レース、8頭立てが4レースと、少頭数のレースがいくつもあった。これまでは“頭数が少ないと馬券が売れない”というのが常識だったが、そうした常識も覆しているのが、今の高知競馬のさらにスゴイところでもある>

 現在は新型コロナウイルス問題があり、高知競馬だけでなく、地方競馬では前年から好調な売上を連発していました。外出自粛による需要をつかんだという特殊要因があるかもしれません。なので、特殊要因で少頭数でも売れている…という可能性はありますが、「近年の高知競馬は」という書き方だと、それ以前でも売れていた感じ。この「少頭数でも売れる」は興味ある話ですので、また事例を見つけたら追加していきたいですね。

2025年6月1日日曜日

種付け受胎後にG1に出走、勝利したウインドインハーヘア

■2020/10/11 種付け受胎後にG1に出走、勝利したウインドインハーヘア
■2020/10/11 ウインドインハーヘアは長女が走らないせいで日本に来た?


■2020/10/11 種付け受胎後にG1に出走、勝利したウインドインハーヘア

  たまに受胎した後にレースに出る…という牝馬がいるのですが、ディープインパクトの母として有名なウインドインハーヘアがそうだとは知らず、驚きました。ウインドインハーヘアの場合は単に受胎後に出走という話ではなく、なんとG1に勝ってしまっています。

 Wikipediaを見てみると、ウインドインハーヘアはアイルランド生まれでしたが、イギリスに渡ったのか、最初からイギリスで出走。2歳時は2着、11着で勝てていなかったものの、3歳初戦、イギリスのニューマーケットで初勝利を上げると次走も勝利して、イギリスのオークスに出走し2着となります。勝利は上げられませんでしたが、この年は9月まで走り、善戦を続けていました。

 翌年の4歳は5月から始動。やはり善戦止まりだったものの、4戦目、ドイツ遠征のG1 アラルポカルSで勝利。重賞初勝利初勝利でG1勝利でした。ただ、驚くべきなのが、「アラジとの仔を受胎中でありながら」との記載があったこと。すごいですね。細かい記載がないのですが、たぶん休んでいた時期に種付けしていたのでしょう。

■2020/10/11 ウインドインハーヘアは長女が走らないせいで日本に来た?

 このような名牝がなぜ日本に来たのか?と思いますが、Wikipediaでは、 この受胎していた「アラジとの仔」が、「競走で1勝もできなかったため日本のノーザンファームへ売却されるきっかけとなった」としています。ただし、このあと2番仔ヴェイルオブアヴァロンが活躍したあとに買い戻しのオファーがあったというように、子どもたちはむしろ活躍しまくっています。何しろディープインパクトが代表産駒ですからね。

 ただ、ここらへんの説明はよくわからないところもあり、ちょっと怪しく思います。繁殖は最初、イギリスではなく、アメリカだったようで、最初の仔グリントインハーアイなど、3番仔までは、アメリカ生まれ。この最後のアメリカ生まれは輸入されてG1を期待されたレディブロンドであり、やはり日本で走った馬でした。

 で、その後、日本に輸入したのかと思ったら、違うんですよ。4番目は 母国アイルランド生まれで移動しています。その次のライクザウインドが持ち込み馬ですので、買ったのはここらへんですね。種付けから日本だったのは、ブラックタイドが最初で、その次がディープインパクトでした。

 なお、日本で産駒が活躍したこともあるのか、競走馬として輸入されたレディブロンドだけでなく、ウインドインハーヘアが外国で産んだ4頭の牝馬すべてが、日本に輸入されています。「グリントインハーアイ(ノーザンファーム)、ヴェイルオブアヴァロン(ノーザンファーム)、レディブロンド(ノーザンファーム)、スターズインハーアイズ(矢野牧場)」といった具合です。

2025年5月31日土曜日

実はサラブレッドではない偽物の血統が見つかっている!

■2020/08/11 昔の日本ではアングロアラブの偽物が流行していた…
■2020/08/11 実はサラブレッドではない偽物の血統が見つかっている!


■2020/08/11 昔の日本ではアングロアラブの偽物が流行していた…

 テンプラ (馬) - Wikipediaはサラブレッドではなく、アングロアラブがメインの話。
 テンプラというのはおもしろい競馬用語ですが、アラブ血量を偽って登録されたアングロアラブのこと。具体的にはアングロアラブとして登録されたアラブ血量が25%未満のサラブレッド系種のことだそうです。
 日本は民度が高いと言われるものの、 実はこの詐欺が昔は多かったと言われています。かつてテンプラの存在はアングロアラブにまつわる公然のタブーだったそうな。
  もちろんメリットはあり、一般にサラブレッドのほうがアングロアラブよりも脚が速く、またかつてはアングロアラブ用の限定戦が盛んに催されていたため、サラブレッドの仔をアングロアラブと偽って登録することに成功した場合、その競走馬が多額の賞金を稼ぐ可能性が高いためでした。なので、優れた競走成績を収めたアングロアラブは必ずといってよいほどテンプラではないかと疑われました。
 テンプラを登録する手法は複数。サラブレッドの仔をアングロアラブとして申請するというそのまんまな手法だけではなく、外見がよく似たアングロアラブとサラブレッド系種を入れ替えて登録する手法などがあったとされます。DNA型検査法が導入されたのは1980年代以降のことであり、その前においては個体識別が難しく、成功することがあったようです。
 そんなの嘘だ!と思うかもしれませんが、論理的に説明可能な例が出ていました。代表例とされるスマノダイドウの場合、栗毛の両親からは通常生まれ得ない鹿毛だったんですよ。こんな例ですら通っちゃうんですから、昔はゆるゆるだったんでしょうね。
  スマノダイドウの母は、アングロアラブのミトタカラをつける前に、黒鹿毛のサラブレッドであるカブトシローをつけていました。なので、その前に交配し不受胎だっとされるこのカブトシローが本当の父ではないかと噂されたそうです。

■2020/08/11 実はサラブレッドではない偽物の血統が見つかっている!
 以上のように、テンプラ (馬) - Wikipediaはサラブレッドがメインの話ではありませんでした。しかし、間違った血統という話題で、サラブレッドにも間違いが見つかっていることが指摘されています。この場合はメリットがないと考えられるので、純粋に間違いだったと思われます。

<一方で、DNA鑑定技術の向上により、サラブレッドにおいて間違った血統がいくつか発見されている。特に9号族根幹部分やベンドアの例では影響が大きい。また、サラブレッドに共通でない毛色の遺伝子を持つ馬も発見されており、別系統の血統の混入が示唆されている>

 ただし、どこで混入したかについての特定は困難であり、そこまではわからないようです。また、今さら過去に遡って訂正することも不可能であり、かつ多大な混乱を招きます。
 ただ、これはタブー視されて放置されているわけでもない模様。国際血統書委員会は2002年に、以下のような意見を出していました。

「初期の時代について血統の証明は技術的に不可能であった。現在は新技術により多くの情報の利用が可能となったが、歴史的なデータを効率的に訂正することは難しい。誤った系統が特定されるかもしれないが、全てのケースを訂正することは不可能である」

 このページには記載がありませんでしたが、サラブレッド系種に8代連続サラブレッドを掛け合わせたものは審査を経てサラブレッドと認められる場合がありますし、サラブレッドの血の占める割合的に現在は特に問題ないでしょう。これに加えて、歴史的経緯から過去はそのまま…というのも理解できる方針です。



2025年5月30日金曜日

マルゼンスキー・橋本牧場の橋本善吉氏、亡くなる 森喜朗元首相も来訪 

■2020/10/28 マルゼンスキー・橋本牧場の橋本善吉氏、亡くなる 森喜朗元首相も来訪
■2020/10/28 マルゼンスキーのゼン、橋本善吉の善からとったもの?


■2020/10/28 マルゼンスキー・橋本牧場の橋本善吉氏、亡くなる 森喜朗元首相も来訪 

 来ないと言っていた日に父が急に家に来てどうしたのか?と思ったら、マルゼンスキーで有名な橋本牧場の橋本善吉さんが亡くなってお通夜に行ってきたとのことでした。

 橋本善吉さんは早来町(今の安平町)では名士。さらに、娘はオリンピック選手で有名な橋本聖子議員で、現在は政治家で五輪相ということもあるのか、森喜朗・元首相が来て、話をしてったとのこと。失言で知られる森喜朗ですが、実はスピーチの名手と言われており、評価が高かったんですよね。スピーチはうまい一方で、余計なことを言い過ぎるタイプのようです。この日の話もうまかったとのことでした。

 ただ、どうかな?と思うのは、故人の話はちょっとで、あとは、自民党とオリンピックの話ばかりだったということ。橋本聖子さんが関係するオリンピックはともかく、自民党の話は良くないでしょう。葬式の場を利用して、政治の宣伝しているような感じがします。

 なお、地元では名士として知られると書いた橋本善吉さんですが、事業では苦労しており、倒産も経験してる…とも理解していました。検索してみると、あまり苦労した話は出てこないものの、例えば、放水路ルート上の「牧場」(橋本聖子参議院議員・実家との関係は?) | masaaki Kato'sでそういった記述が出ていました。

 

■2020/10/28 マルゼンスキーのゼン、橋本善吉の善からとったもの?

 あと、今書いていて初めて気づいたのですが、マルゼンスキーの「ゼン」って橋本善吉さんの「善」なんでしょうね。全然気づきませんでしたわ。さらにそこから考えると、たぶん「マル」つきの「ゼン」で「マルゼン」なのでしょう。屋号では「マルなんとか」というものが多く、例えば、丸井や丸大食品などがあります。北海道には本州の丸井とは異なる丸井今井という百貨店がありましたが、これも創業者の今井さんの屋号、○つきの「井」から来ています。

 Wikipediaで確認してみると、マルゼンスキーを買ったときは、馬主としてばんえい競馬の名馬・マルゼンストロングホースを購買し競馬の世界に進出したばかりだったと、されています。 やはりマルゼンを使用していました。

 Wikipediaではよりわかるマルゼンの由来が説明もありました。<橋本は自身の屋号「丸善」からとって牡馬ならば「マルゼンスキー」、牝馬ならば「ミスマルゼン」と名前を考えており、前者に決まった>とのこと。やはり屋号であることが確認できました。

2025年5月29日木曜日

オグリキャップ孫クレイドルサイアーが種牡馬に!父はノーザンキャップ

■2014/8/23 オグリキャップ孫クレイドルサイアーが種牡馬に!父はノーザンキャップ
■2025/05/29 クレイドルサイアー産駒フォルキャップがまさかの大健闘!


■2014/8/23 オグリキャップ孫クレイドルサイアーが種牡馬に!父はノーザンキャップ

 2013年のニュース。クレイドルサイアーだけじゃなくて、ノーザンキャップの時点で知りませんでしたわ。ややこしくなっていますが、オグリキャップ → ノーザンキャップ → クレイドルサイアーというサイアーラインになります。
 ノーザンキャップは47戦3勝 [3-12-9-23] 中央獲得賞金 7,617.2万円。平均から見ると、十分に稼いではいるものの、クラスは懐かしの900万条件止まり。近親の良さを理由に種牡馬入りすることもありますが、牝系は近親にチューリップ賞などのオースミハルカがいるものの、豪華というわけでもありませんでした。

 しかし、このノーザンキャップが種牡馬入りしていて、さらに産駒のクレイドルサイアーが種牡馬入りという驚き。クレイドルサイアーに至っては地方で2戦して10着2回のみというひどい戦績です。近親を見ても中央勝ち馬が不在というひどさ。血統もよくありません。
 さらに下記のブログさんによると、クレイドルサイアーというのはノーザンキャップ唯一の産駒。どうも完全に趣味みたいですね。

-----引用 ここから-----
父系馬鹿:ノーザンキャップ産駒のクレイドルサイアー、種牡馬入り 2013年09月18日

父ノーザンキャップは静内にあるクレイドルファームにて種牡馬入りしましたが、そんな状況ですから牝馬がたくさん集まるはずはなく、種付けしたのは自牧場の牝馬2頭のみ。しかもそのうち1頭は不受胎となり、無事に産まれたのはマタニティパワー(父*スリルショー)を母に持つ牡馬ただ1頭だけでした。1頭の活躍馬のみによって一子相伝で父系が繋がる例はそれなりにあるでしょうが、唯一産まれた産駒によって父系が存続される例など世界中見渡してもどれほどあることでしょう。
http://blog.livedoor.jp/organa_jpn/archives/52239510.html
-----引用 ここまで-----

 さらに特筆すべきなのが"自身が最後のレース(引用者注:2003年→2013年)に出走してから実に10年間の充電期間を経ての種牡馬入り"だということです。クレイドルファームは"引退馬の余生を送るための養老牧場としての業務がメイン"らしいので、やはり趣味なんでしょうね。
 しかし、「趣味」と表現したのは、悪い意味ではありません。ファンにとっては嬉しい趣向です。活躍馬を多数持っているお金持ちの大物馬主さんこと、やってほしい遊びだとも思います。


■2025/05/29 クレイドルサイアー産駒フォルキャップがまさかの大健闘!

 全然最近じゃないのですけど、2022/06/01に<オグリキャップ直系の子が〝奇跡〟のデビューへ 絶滅寸前の血が継承「堂々と胸を張って走ってほしい」>(東スポ競馬)という記事が出ていたことに今頃気づきました。

<昭和から平成にかけて日本を熱狂させた名馬・オグリキャップの直系の血を引くフォルキャップ(牡2・桧森邦)が、2日の門別競馬6R「JRA認定フレッシュチャレンジ競走」(午後5時5分発走)で念願のデビューを果たす。>
<同馬はオグリキャップのひ孫にあたり、父クレイドルサイアー、母コスモフリップの配合。今から2年前、オグリ直系の遺伝子が絶滅寸前に陥っていたが、関係者の努力によって1本の細い糸はつながり、ついに奇跡が起きた。>
https://tospo-keiba.jp/breaking_news/14856

 もともと書いていたクレイドルサイアーの産駒はどうなったか調べなきゃ…と思っていたのですけど、<17年に不受胎、18、19年は交配相手が見つからなかった>ということで大苦戦していたようです。
 このうち、「交配相手が見つからなかった」というのは予想外。てっきり持ち馬がいて、持ち馬同士で配合するんだと思ったら、そうじゃなかったようです。お金がかかりすぎますから、さすがにそこまで無理だったのでしょう。…と、そう思って、次を読んだら、このときは結局持ち馬同士の配合でした。

<約1年後、両馬の牧場を一人で営む堀江佳世子さんの「遺伝子は必ず伝わると信じたい」という思いが結実。クレイドルサイアーの前に現れた〝花嫁〟は現役時代にJRAの芝1200メートルで6勝した快速馬マンデームスメの子にあたるコスモフリップ。同馬の母父はサンデーサイレンスで、マルゼンスキーの血も引いている。交配が行われたのは19年5月1日。昭和と平成を駆け抜けたスーパーホースの遺伝子が、令和の初日に引き継がれるとは、なんという運命か。>

 「牧場を一人で営む」ってすごいですね。あと、私はクレイドルサイアーは父ノーザンキャップと同じくクレイドルファームにいるんだと思っていたら、どうやら違う感じですね。
 また、このとき生まれた子は「フォルキャップ」のオーナーはまた別で、八嶋長久さんでした。

 普通に走ってないだろうな…と検索してびっくり。35戦4勝 [4-7-2-22]493万円 (地方) と、地方とはいえ、4勝しています。到底種牡馬入りするような成績ではありませんが、到底種牡馬入りするような成績ではない父(地方未勝利)の子としては相当走りました。
 これより走らない馬なんかいくらでもいますからね。私が一口馬主で出資した後、地方移籍した馬でこれより悪い成績なのが何頭もいます。
 出走は全部門別かと思ったら、1-4-2-2と予想外に走ったせいか、一度地方としては最高レベルの大井競馬場に移籍。ただ、大井競馬場ではさすがに苦戦して、4着が最高。再び門別に戻って3勝をあげています。

 母のコスモフリップは、6勝した快速馬マンデームスメの子にあたるとしか紹介なかったのですけど、ひょっとしたら成績が良かったのかも…と見てみました。すると、中央未勝利で地方で2勝程度。母マンデームスメが大きなセールスポイントになるとはいえ、コスモフリップ自身の成績は全然良くなくて、繁殖入りも微妙な感じ。実際、ビッグレッドファームが放出していますしね。
 そう考えると、フォルキャップがこの配合でこれだけ走ったことこそ奇跡に思えます。


珍名馬まとめ オダギラーこと小田切有一と対抗馬たち

■2017/01/09 珍名馬まとめ オダギラーこと小田切有一と対抗馬たち
■2013/6/9 珍名馬ジャマスルナ、誰にも邪魔されずに後方を一人旅
■2015/8/22 珍名馬メイジュンジュライ 冠名「メイジュン」じゃなくて5月6月7月
■2015/12/17 馬名のおもしろ誤変換 タッチオブジョイがタッチオブ女医


■2017/01/09 珍名馬まとめ オダギラーこと小田切有一と対抗馬たち
 よく書いていたものの、読まれない珍名関係の話をまとめ。珍名馬と言うと、オダギラーこと小田切有一さんが有名ですけど、ポストオダギラー的な馬主さんたちにも頑張ってほしいということで、そういったタイトルで。最初はその小田切有一さんの話からです。

■2013/6/9 珍名馬ジャマスルナ、誰にも邪魔されずに後方を一人旅

 ジャマスルナという名前の馬がいて、何かオダギラーみたいな名前だなと思ったら、普通に小田切有一さんのお馬さんでした。掲示板では「凄い馬名ですね。みんな避けてくれるかな?」というコメントがついていたのですが、「邪魔されることなくしんがり負け」という結果になりました。


 [5] マル優さん
後方にいたら誰にも邪魔されませんね…。
次はハナをきってスタートして邪魔するな!って言ってみてください。
頑張れ!!
http://db.netkeiba.com/?pid=horse_board&id=2011105716&thread=horse

 「15番人気17着 勝ち馬1:23.7、ブービー1:25.5、ジャマスルナ1:31.1」という残念な結果に。小田切有一さんはオレハマッテルゼなど、よく走る馬もたくさん所有されているんですけどね、この子はダメそうだなぁ……。
 私、このレースたまたま見ていたんですよ。そしたら「何で中央競馬に来ちゃったの?」と思うほど道中からみんなと離されている馬がいて、「どうしたんだろう、この子?」と思って馬名を見たらジャマスルナだったんですよ。

■2014/10/8 高須クリニック高須克弥院長 競走馬イエスタカスの名称拒否で激怒

 えっ、何でこんなんで怒っているの?というわけがわからない話。

-----引用 ここから-----
高須院長、馬名拒否で激怒「なめとる!」 - 芸能ニュース : nikkansports.com

美容外科「高須クリニック」の高須克弥院長(69)が6日、来月デビュー予定だった自身所有の競走馬の名称登録を日本中央競馬会(JRA)に拒否されたとして(略)Twitterで怒りをぶちまけた。

(略)高須氏は「拒否理由も言わん!わしをなめとる!」「メンツ丸つぶれだよ!」と憤慨。「頭にきたぜ!馬主会やめてやる!」と収まらない怒りをつづった。
[2014年10月6日17時37分]
http://www.nikkansports.com/entertainment/news/f-et-tp0-20141006-1378314.html
-----引用 ここまで-----

 何でこれでメンツ潰れるのかはよくわかりませんが、馬鹿みたいにわめいています。それは良いとして、高須氏が登録しようとした競走馬の名前の話。「イエス・タカス」と日刊スポーツではありました。じゃあ、「・」つけたのが悪いんじゃないの?と無粋なことを言いますが、まあ、普通に申請は「イエスタカス」だったんでしょうね。
 さらに"3つ候補を出すように指示されたたため、「イエスイエスタカス」「イエスタカスイエス」との名前でも申請したが、3つとも拒否された"とのこと。あと、おもしろいんでそのまま引用しましたが、「指示されたたため」って「た」1個多いですね。
 馬主が競馬詳しいとは限らないんですが、拒否の理由は明らかです。宣伝禁止のためでしょう。なぜ知らん?という話ですわ。

-----引用 ここから-----
日本中央競馬会(JRA)では、競馬施行規程の第22条5項の規定により、競走馬名には広告宣伝を目的にした名称は使用できないと定められている
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%86%A0%E5%90%8D
-----引用 ここまで-----

 ただ、一方で高須克弥院長がこのルールを知った上で怒っている可能性もあります。この営利目的による禁止は割と緩いんですね。上のWikipediaも実はこの後「が、冠名に関しては事実上容認されている」とされていました。
 私もこれくらいで…と不思議に思うことは思います。しかし、どうもコマーシャルの文句らしい…という話も聞きました(私はテレビ見ないので知りません)。そうすると、冠名だけでなく全体で営利目的による広告宣伝と解釈できます。これならやはり拒否が妥当そうです。
 あと、ここまで書いてきて思いましたが、高須克弥院長は何かと爆弾発言する方ですよね。となると、本当に怒っているというよりは、このツイート自体が炎上商法的な広告宣伝だったのかもしれません。だとすれば、まんまと乗せられましたわ~。

2021/01/11追記:なお、その後読んだ話によると、高須克弥院長自身は直接申請しておらず、なおかつ実際には高須克弥院長の主張する馬名ではそもそも申請されていなかったことが判明していました。なので、全くJRA側に否はなく、高須克弥院長が勝手に勘違いして叩いていただけだったみたいです。迷惑ですね。

■2015/8/22 珍名馬メイジュンジュライ 冠名「メイジュン」じゃなくて5月6月7月

 「メイジュンジュライ」という馬名を最初見たときは、特に違和感なく、気づかなかったんですよ。
 メイショウオウドウなどの「メイショウ」、メイケイペガスターなどの「メイケイ」などの「メイ~」という冠名があります。なので、「メイジュン」もそういうものだと最初思っていて、初見のときはスルーしていました。しかし、5月6月7月なのか! これはちょっとおもしろいですね。

5月     May     メイ
6月     June     ジューン
7月     July     ジュラィ

 念の為に馬名の意味も調べたら「夏の月名より」とありました。悪くないセンスだと思います。


■2015/12/17 馬名のおもしろ誤変換 タッチオブジョイがタッチオブ女医

 マイクロソフトのIMEは特に弱いですが、ATOK2007での話。

-----引用 ここから-----
時々おかしな変換をする私のATOK2007。最近のヒットは「タッチオブ女医(タッチオブジョイの07)」。完全に意味と方向が変わっている。次点はマイネルミステリ男(ミステリオ)。
-----引用 ここまで-----

 タッチオブ女医は危ないですね。逮捕されそうです。あと、今私が「タッチオブジョイ」と打とうとすると、グーグルIMEは「タッチオブジョイトイ」と予測変換。この単語そのものが存在するわけではないようですけど、「インリン・オブ・ジョイトイ」との絡みだと思われます。賢いんだか、賢くないんだかわからない予測変換です。

 競走馬の馬名でもこれ系の話は結構あるのでは?と検索すると、なぜか見つかりませんでした。代わりに実際に登録された馬名が間違い…という似て非なる話が検索でヒット。

-----引用 ここから-----
誤植 - Wikipedia
競走馬のダイユウサク(1991年の第36回有馬記念優勝馬)は、本来馬主は「ダイコウサク」という馬名にするつもりだったが、競走馬登録の際に「コ」と「ユ」の文字を取り違えられて「ダイユウサク」の名前で登録されてしまい、以後その名前で現役を通した。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%AA%A4%E6%A4%8D
-----引用 ここまで-----

 マジか、知りませんでした。これ系で私が知っていたのは、「スウヰイスー」。ただ、字が汚かったか、書き間違いだったと記憶していたので、記憶違いでしたね。

-----引用 ここから-----
スウヰイスー - Wikipedia

スウヰイスー(読み方:すうぃいすー)は、日本の競走馬(牝馬)。初の中央競馬牝馬クラシック二冠を達成した。女優の高峰三枝子が馬主として保有していた。

馬主は「スウヰトスー」(現代の仮名遣いでは「スウィートスー」にあたる)という名で登録するつもりだったが、電話で馬名についての指示を受けた調教師が「ス・ウイ・スー」と聞き間違えたため、「スウヰイスー」で登録されてしまったと言われる。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%82%A6%E3%83%B0%E3%82%A4%E3%82%B9%E3%83%BC
-----引用 ここまで-----

 この「スウヰイスー」は「スー」がつくことしか覚えておらず、苦労して探したのですが、その際にもう1頭発見。

-----引用 ここから-----
競馬暇潰し名馬事典:465・ラフォンテース 2010年02月11日

本来はフランス語の『ラフォンテー「ヌ」』だったみたいなんです… で、それを誤読…『ラフォンテース』で登録…
→馬主、『間違えをなおしてくれ』と、申請する… →却下される… →謎の名前のまま走る… って事になってしまった
http://blog.livedoor.jp/runfor4/archives/51394496.html
-----引用 ここまで-----

 それにしてもおもしろ誤変換が見つからなかったのは、想定外でした。こういうのはIMEが賢くなるほど減りますからね。もうかなり少なくなっているのかもしれません。

2025年5月28日水曜日

欧州では高評価も…ダノンバラード買い戻しは失敗?

■2020/01/06 欧州では高評価も…ダノンバラード買い戻しは失敗?
■2020/01/06  日本の馬場はディープインパクト専用仕様、欧州向きは走らない?
■2020/02/16 良い種牡馬だが日本は不向き 切れ味なくタフな馬場が最適だった
■2020/09/14 この金額でダメ?なかなか売ってもらえなかったダノンバラード
■2020/09/14  売買成立までわざと走らせなかったダノンバラード産駒

 


■2020/01/06 欧州では高評価も…ダノンバラード買い戻しは失敗?

  Our Pleasure 2018年10月号を最近になって読んでいて、ビッグレッドグループがダノンバラードをヨーロッパから買ったことを今頃知りました。 Our Pleasureはいつも1年遅れくらいで読んでいるので、情報が非常に遅いのです。
 ダノンバラード購入は、ビッグレッドグループの馬であるナイママなどが当初走ったことが理由みたいですね。ただ、そのナイママはその後完全に伸び悩み。現役時代の競走成績より良い穴種牡馬としては評価できそうですけど、岡田繁幸さんが期待するほどの活躍馬となるのは難しいんじゃないかと思います。ディープインパクトは後継種牡馬に恵まれておらず、それがG1未勝利のダノンバラード…となると、ドラマとしては非常におもしろいんですけどね。私好みです。

 前述のOur Pleasure 2018年10月号では、ザ・ブラッド 血統表を紐解く! T.I.Sでダノンバラードの話がありました。
 こちらによると、英国バッツフォード牧場に繋養されていたダノンバラードは、クラシックのG1英2000ギニーや、中距離王決定戦のG1英チャンピオンSに勝って同牧場に繋養されていたハーフドを上回る評価を受けていたとのこと。このため、買い戻し交渉は難航したそうです。
 ただ、ひょっとしたら日本より欧州向きだったのではないか?という見方もあり、 日本への買い戻しは裏目に出る可能性も感じています。


■2020/01/06  日本の馬場はディープインパクト専用仕様、欧州向きは走らない?

 同じ記事によると、岡田繁幸さんは、ダノンバラード導入の5年前の2013 年の月刊優駿8月号で、以下のような話をしていたそうです。ビッグレッドは、ステイゴールド産駒のゴールドシップを種牡馬として購入していることを踏まえた上で読んでください。
 「サンデー系に対抗可能な馬を、海外まで視野を広げて、これからも探します。そうして種牡馬事業の基盤を支えながら、常にサンデー系のトップを狙う。それが方向性ですね。ディープインパクトとステイゴールド、両馬はすでに有力な後継として名乗りを挙げていますから、その産駒の中から、今後の主流をなす種馬を手に入れたいと狙っています」
「あと5年後か、10 年後か、サンデー系の能力に世界中のホースマンがひれ伏す時がやって来ます。そしてこの先の20 年か30 年、サンデー系は君臨します。それくらいすごい存在なんです。(中略)なぜそこまで言い切れるかと言えば、ああいう体質が他の系統から出ないと知っているからなんです。僕自身、何かの拍子にサンデーみたいなのが出てくれないかって凄く期待してやってきましたけど、自然界は甘くありません。必然性がないと出てこないのです」
  凱旋門賞でのディープインパクト産駒の成績はボロクソで、逆に日本のジャパンカップは海外馬がボロクソ。日本の馬場の特殊性は、ディープインパクト専用仕様とも 揶揄されていました。このことは欧州で高評価だったダノンバラードが、日本ではそうではないのでは?という見方に繋がるでしょう。
 ただ、 日本調教馬ではないディープインパクト産駒は2018年に結果を出しました。英国でサクソンウォリアー、フランスでスタディオブマンと欧州でデビューした2 頭の直仔がG1競走を制しています。岡田繁幸さんの予言が当たったわけですね。海外でも通用するようです。
 ビッグレッドグループのラフィアンやウインで出資している私としては、ダノンバラードも日本に合ってくれるとありたがいのですけど…。


■2020/02/16 良い種牡馬だが日本は不向き 切れ味なくタフな馬場が最適だった

 ダノンバラードはもしかしたらうまく行かないかも…というコメントは、"ダノンバラードの掲示板 | 競走馬データ - netkeiba.com"( [6206] natumeさん)でもありました。
https://db.netkeiba.com/?pid=horse_board&id=2008103548

 ダノンバラード産駒の傾向としては、ダノンバラード自身と同じで<早い上りはまず出せない>ということ。このため、芝の東京、阪神、京都、新潟の良馬場では極めて厳しい結果になっているといいます。重要な競馬場が多いため、やはり日本の馬場向きではないと言えるかもしれません。
  一方良さとしては、<逆に馬場がタフになればなるほど、距離は伸びる程いい>ということ。さらに最終的には日本の馬場だと、圧倒的にダート向きになるという予想も。
 やはり<まだ時期尚早かもしれませんが、ダノンバラードには日本よりも英国や欧州の馬場の方が合っていたとは思いますが>という結論です。

 一発逆転の奇跡としては、ディープインパクトの子トーセンホマレボシ産駒で重賞を複数勝っているミッキースワローのように、切れ味を母系やディープの隔世遺伝で受け継いだ産駒が現れれば、元から有する底力と合わせて芝でも超大物を輩出する一発の魅力は十分にあると思うとのことでした。



■2020/09/14 この金額でダメ?なかなか売ってもらえなかったダノンバラード

 ヨーロッパ向きと思われるダノンバラードは、現地でもそこそこ評価されていたことがわかる話が、Our Pleasure2018年12月号でありました。岡田紘和ラフィアン代表の巻頭のごあいさつによる導入の経緯でそれあがわかります。…と思ったのですけど、読み直してみると、現地での評価はそう高くなかったとも読めますね。

<最初にオファーしたのは昨年の11月上旬。売り情報が無い中でのオファーなので当然それなりの金額を提示したのですが、あっさりと断られ(中略)そこで倍の金額を提示しましたが、それも却下されます。全く売る気が無いわけではなく、手応え的にはさらに上の2億円を提示しても買えない可能性が高いと感じました。一方で、ヨーロッパでディープインパクト産駒Saxon Warrior やSeptember の活躍があるにしても彼らが当馬に対してそれだけ強気になれる根拠は乏しいこと、そしてそれだけ強気ならば他に売る可能性が低いことを考え合わせて、深追いはせずに一度引くことにしました。(中略)翌年の4月下旬に彼らからエージェントを通して「まだ興味はあるか」「同じ金額なら売っても良い」との話があったので、(中略)5月上旬に最後に提示した額より少し低い金額で売買契約書を結びました>

 結果的にシンジケート総額は約1億8000万円となっています。 

 ■2020/09/14  売買成立までわざと走らせなかったダノンバラード産駒

 ちなみにダノンバラード初産駒が昨年のサマーセールに上場され、岡田繁幸総帥がそこでその1歳馬ナイママに非凡な才能を感じ自ら落札したところがきっかけ。売買契約書を結ぶまではもちろん、契約後から売買証書を交わすまではナイママに派手なパフォーマンスをさせるわけにはいかず、能力検査やデビュー戦の時期や時計には気を遣ったとのこと。安く買えるように工夫したという主張でした。

  売買契約書は5月上旬。売買証書は不明ですが、支払い後の検疫に入ったのは6月29日だとのこと。ナイママは 売買契約書を結んだ後の門別  JRA認定フレッシュ(新馬)    で勝利。2戦目は、すでに支払いが終わった後の7月末ですね。

 そういえば、岡田総帥はナイママよりアルママの能力の方を買っている感じで、でかい発言もしていました。あれは、ナイママを目立たせなくする戦略のひとつだったのでしょうか。

2025年5月27日火曜日

極めて稀な奇跡の復活を遂げたフジキセキの種牡馬成績の驚き

■2023/04/14 極めて稀な奇跡の復活を遂げたフジキセキの種牡馬成績の驚き
■2019/07/17 不人気馬ではフジキセキの孫ハーディンを指名も別の馬たちが…


■2023/04/14 極めて稀な奇跡の復活を遂げたフジキセキの種牡馬成績の驚き

 最近は特に種牡馬の見切りが早いと言われますが、最初から期待されていなかったのならともかく、当初期待されていたのに走らなくて後から評価が上がって復活するというパターンはあまりないと思います。そういう意味でフジキセキの復活は驚きでした。
 サンデーサイレンス産駒は偉大すぎる父サンデーサイレンスがライバルとなったせいもあり、苦戦していた例が多いです。そんな中でフジキセキはサンデーサイレンスの初年度産駒でなおかつ早期引退ということで、最も父と種牡馬期間が重なっていたという最高に不利な条件。そんな中で復活して長く種付け生活を送ったというのは、非常に驚きでした。

 …と書いてから、フジキセキのリーディングを見たのですが、3年目からは安定して良い成績。途中スランプがあったという私のイメージと違いますね。

<フジキセキのリーディング順位>
年度    順位
1998    193
1999    31
2000    6
2001    5
2002    5
2003    7
2004    4
2005    3
2006    2
2007    5
2008    2
2009    7
2010    2
2011    10
2012    6
2013    8
2014    9
2015    15
2016    29
2017    49
2018    141
2019    141
2020    337
2021    353

 ただし、以下のように、種付年度の種付け頭数で見ると、2000年から突然増えていることが確認できます。私がイメージしているのは、たぶんここらへんのせいでしょう。
 期待されていなかった種牡馬ならともかく、初期から種付け頭数が多かった種牡馬で一旦低下した種付け頭数がここまで回復するというのは、やはり珍しいはずです。フジキセキの場合はそれどころか、途中で過去最多を何度も更新するような増え方。種付け頭数はラストクロップまで衰えていませんし、極めて稀なのではないかと思います。

種付年度    種付頭数
1995    118
1996    171
1997    161
1998    114
1999    93
2000    206
2001    225
2002    213
2003    171
2004    191
2005    185
2006    252
2007    160
2008    223
2009    203
2010    203


■2019/07/17 人気馬ではフジキセキの孫ハーディンを指名も別の馬たちが…

2023/04/14:世代別に好きな馬について書いていたのをまとめ直し。フジキセキ産駒のダノンシャンティの子…ということで、ハーディンの話をここにまとめています。

2019/07/17:2017年生まれで好きな馬 ハーディン
 2017年生まれのPOG馬についていろいろ書いていましたが、1番人気ばっかりじゃねーか!って感じなので、新馬戦11番人気の不人気な子も。ハーディンは、他で書いたのと同じエガオヲミセテに近い血統ということでの指名。地味に評価しているダノンシャンティ産駒でもあります。あと、名前もなんか強そう。結構こういう理由で指名しちゃいますわ。後で見返すとさんざんな結果なんですけどね。
 新馬戦は最初変な感じで中団後ろ。コーナーでは勢い良く上がっていったのですが、外に膨れるなどフラフラで再び悪いところが。1200のレースなので特に大きいロスでした。…にも関わらず最後伸びて5着と大健闘。結構やれそうで、ちょっと期待。こういう悪いところがある子って応援したくもなりますね。勝ち上がれると良いなぁ…。(2019/07/17)
 不人気指名馬では期待していたハーディンではない別の馬たちが次々と勝ち上がりびっくり。
 一方、ハーディンの方は5着、6着と健闘しつつも健闘止まり。すっきりしません。2戦目もうまく走れていない感じで、力を出せばという感じ。3戦目はスタートで後手を踏み、最後もじわじわ程度。 前行って粘った方が良いようですが、力出し切って馬券内がやっとかも。勝ち上がりは難しいかもしれません。(2019/10/05)

2023/04/14追記:「力出し切って馬券内がやっとかも。勝ち上がりは難しいかもしれません」と書いたように、その後も2着、3着はあったものの、中央では勝利までは行けず。掲示板を外すレースも多かったです。
 その後、地方でたくさん走り、現在の戦績は    59戦4勝 [4-5-9-41]、    450万円 (中央) /244万円 (地方)。まだ現役のようです。