2025年4月24日木曜日

野生の馬を毛刈りする世界の奇祭ラパ・ダス・ベスタス スペイン・ガリシア地方の祭り

■2014/7/7 野生の馬を毛刈りする世界の奇祭ラパ・ダス・ベスタス スペイン・ガリシア地方の祭り
■2014/7/7 野生の馬なのに村の人が管理費用を支払うの?
■2014/7/7 野生の馬なのに所有者という言葉が出てくるのはなぜ?
 

■2014/7/7 野生の馬を毛刈りする世界の奇祭ラパ・ダス・ベスタス スペイン・ガリシア地方の祭り

 こぼれ話的なニュースを。何のためにそんなことを?と不思議に思ったお祭りがありました。

-----引用 ここから-----
「野獣の毛刈り」祭り、野生の馬を追い込む男性たち スペイン
    2014年 07月07日 17時04分    提供元:AFPBB News

【AFP=時事】スペイン北西部サンティアゴデコンポステラ(Santiago de Compostela)から40キロほど離れたサブセド(Sabucedo)村で5日、約400年の歴史を持つ馬の祭り「ラパ・ダス・ベスタス(Rapa Das Bestas、野獣の毛刈りの意)」が行われた。近隣の山林に生息する野生馬数百頭が集められ、囲いに追い込まれると体毛を刈られ、毛づくろいがされた。
http://news.so-net.ne.jp/article/detail/980509/
-----引用 ここまで-----

 よくわからないお祭りです。スペインのガリシア地方でのお祭りのようですが、行う理由は不明。

-----引用 ここから-----
古屋雄一郎 スペイン知ったかぶり 09.05.12

■馬祭り
ガリシア地方に伝わるラパ・ダス・ベスタス La Rapa das Bestas(野獣の毛刈り)。荒馬の毛を刈る祭りで、老若男女が、囲い場に集めた馬と組んずほぐれつ取っ組み合いを繰り広げます。
http://www.jspanish.com/back_shittaka4.html
-----引用 ここまで-----

 一番詳しかったのは以下。

-----引用 ここから-----
ガリシアから野生の馬が消える? - スペインローカルニュース | NOVAJIKA, S.A | NOVAJIKA, S.A 2012/05/18社会

スペイン北西部、ガリシア州全土の山には野生の馬が生息している。そして、それらの馬の住む山がある村々では、頭数や衛生面を管理するために1年に一度、5月から8月にかけて馬を集めて伸びた毛を刈り、焼印を押して数を数える「ラパ・ダス・ベスタス」という400年以上も続く、人間と馬とが格闘を繰り広げる「闘馬」とでも言った習慣がある。
http://novajika.com/news/detail_spain.cgi?id=2878
-----引用 ここまで-----

 頭数を数えること自体が目的なんですかね。これはもう意味があるとかないとかではなく、「伝統」としか言いようがないのかもしれません。
 



■2014/7/7 野生の馬なのに村の人が管理費用を支払うの?

 あと、今年行われたので無事存続したのでしょうが、先のページのタイトルを見てわかるように、開催の危機に陥っていたことがあったようです。

-----引用 ここから-----
 今年、所有者(基本的に全ての馬には所有者がいる)に対し、州政府が「全ての野生の馬にマイクロチップを埋め込み、頭数を管理する」という新たな法令案を出した。(略)ア・バルガ村で、歴史上初めて野生馬を集めず、事実上のボイコットを敢行した。
 (略)情報によると、馬一頭に埋め込むマイクロチップにはおよそ35ユーロ(約3,500円)かかるとされ、ガリシア全土に生息する2万とも3万とも言われる野生の馬全てとなると、非常に莫大な金額になる。
-----引用 ここまで-----

 これ、野生の馬なのに村の人が支払うってことでしょうね。ただ、"馬の所有者たちオリジナルの焼き印"ともあるので、放し飼い(?)しているだけで持ち馬的なものなのかもしれません。
 新たな管理方法を取る理由は、"完全に把握しきれていない野生馬の頭数や、深刻化する同地方での山火事による事故、野生馬の闇売買、馬の自動車との接触事故などを防ぐことを目的"としているようです。
 ただ、"それ以外に、焼印や馬に飛び掛ったりまさしく罵倒したりという伝統的な管理方法に対して、動物保護団体からの反対意見があることも理由"もあるようです。
 ガリシアって独立心も強くなかったっけ?国からそんなことを言われたらアイデンティティの否定だと大問題じゃない?とWikipedia見たら、そうでもないみたいです。私の勘違い。

-----引用 ここから-----
ガリシアは伝統的に独立自営農民が多く、保守的な土地柄である。そのため独自の言語(ガリシア語)を持った地域だが、バスクやカタルーニャのように保守的な民族主義政党が育たず、もっぱら民族主義政党は左派が中心で、結果的に民族主義政党の力は両州に比べ強くなく、保守的な国民党の地盤となっている。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AC%E3%83%AA%E3%82%B7%E3%82%A2%E5%B7%9E
-----引用 ここまで-----

 じゃあ、政治的な反発はないのかな?と思いましたが、Wikipediaには「ガリシア人の帰属意識とナショナリズム」という項目だけありました(中身の記載なし)。さっと検索した感じ、カタルーニャなどよりやはり敵対心は薄そうな雰囲気です。


■2014/7/7 野生の馬なのに所有者という言葉が出てくるのはなぜ?

 話が逸れましたが、一つ前のサイトではラパ・ダス・ベスタスのもっと詳しい説明がありました。

-----引用 ここから-----
ガリシア地方の野生の馬 - スペインローカルニュース | NOVAJIKA, S.A | NOVAJIKA, S.A 2011/08/22

スペイン北西部のガリシア州の山々には約2~3万頭の野生の馬が生息している。正確には、ほぼ全ての馬に所有者がいて、伝統的に畜産家が自分の村にいる馬々を管理(家畜)してきた。
http://novajika.com/news/detail_spain.cgi?id=1145
-----引用 ここまで-----

 やっと解決。やはり持ち馬なんですね。これでだいぶすっきりしました。
 伝統的に“ガシャーダ”と呼ばれる木の棒に投げ縄が付いた道具を使う地方があることや、馬に荒々しく接することで人間への恐怖心を覚えさせ、野生に戻りたいと思わせているという話もありました。
 でも、そこまでして保持するメリットもあまりないんじゃないかな?という疑問はやっぱり消えません。やはり「伝統だから」としか言いようがないのかもしれませんね。

2025年4月23日水曜日

日本のミスタープロスペクター系はキングマンボ・キングカメハメハ系

■2023/03/27 日本のミスタープロスペクター系はキングマンボ・キングカメハメハ系
■2023/03/27 好きな馬のレースで、南井克巳騎手の息子・大志騎手を久しぶりに見る


■2023/03/27 日本のミスタープロスペクター系はキングマンボ・キングカメハメハ系

 ミスタープロスペクターは大種牡馬であったため、2000年代の時点でも様々な系統に発展していました。このため、2010年代になるとミスタープロスペクター系…と分けるのはふさわしくないほど、多数の種牡馬が登場。ですので、2020年代なんかは、「なおさら」という話です。
 ただ、敢えてミスタープロスペクター系…で見てみようと、JSEの[ミスタープロスペクターの父系統(通常モード)]を眺めていました。
https://jse.jpn.org/jrasrch.cgi?kind=father&type=line&key=@22884228&end=5&mn=466635

 これを見ていて思ったのは、日本のミスタープロスペクター系の活躍種牡馬はほぼキングマンボ系なんだな…ということ。特にキングカメハメハの系統が発展しています。この系統はまだまだ伸びそうな感じです。
 以下、JSEで大きな太文字になっている2023年時点での重要種牡馬と代表産駒だけ抜粋。これを見ると、「日本のミスタープロスペクター系の活躍種牡馬はほぼキングマンボ系」の意味がわかると思われます。

キングマンボ系
 エルコンドルパサー系
  ヴァーミリアン(2002) ---リュウノユキナ
 キングカメハメハ(2001) ---ユーキャンスマイル
  トゥザグローリー(2007) ---カラテ
  ドゥラメンテ(2012) ---タイトルホルダー
  ホッコータルマエ(2009) ---メイショウフンジン
  リオンディーズ(2013) ---テーオーロイヤル
  ルーラーシップ(2007) ---ソウルラッシュ
  ロードカナロア(2008) ---パンサラッサ
 キングズベスト/King's Best(1997) ---トーラスジェミニ
  エイシンフラッシュ(2007) ---ヴェラアズール
  ワークフォース/Workforce(2007) ---ディバインフォース
  レモンドロップキッド/Lemon Drop Kid(1996) ---レモンポップ

クラフティプロスペクター系
 アグネスデジタル(1997) ---ダイメイフジ

シーキングザゴールド系
 ドバイミレニアム/Dubai Millennium(1996)
  ドバウィ/Dubawi(2002)
   マクフィ/Makfi(2007) ---オールアットワンス
   モンテロッソ/Monterosso(2007) ---ビリーバー

 ファピアノ系
 アンブライドルド/Unbridled(1987)
  アンブライドルズソング/Unbridled's Song(1993)
    ダンカーク/Dunkirk(2006) ---メイショウテンスイ
    マイゴールデンソング/My Golden Song(2003)
   エンパイアメーカー/Empire Maker(2000) ---スマートダンディー
    バトルプラン/Battle Plan(2005) ---ライオンボス
    パイオニアオブザナイル/Pioneerof the Nile(2006)
     アメリカンファラオ/American Pharoah(2012) ---カフェファラオ

フォーティナイナー/Forty Niner(1985)
 エンドスウィープ/End Sweep(1991)
   サウスヴィグラス(1996) ---テイエムサウスダン
   スウェプトオーヴァーボード/Swept Overboard(1997) ---リッジマン
 ディストーテッドヒューマー/Distorted Humor(1993)
   フラワーアレイ/Flower Alley(2002)
    アイルハヴアナザー/I'll Have Another(2009) ---ウインマーベル


■2023/03/27 好きな馬のレースで、南井克巳騎手の息子・大志騎手を久しぶりに見る

2023/03/27:スキャターザゴールド産駒のスキャターザゴールドという好きだった馬の話をこちらにまとめ。父スキャターザゴールドがMr. Prospector産駒だった…という関係です。

2009/4/21:障害デビューの前走は離され通しで、とりあえず完走しただけだったセンターザゴールド。2戦目の障害となった阪神3R 障害未勝利はがんばりました。
 初めは先行集団、それから中団、後方とどんどん下がっていきますが、それほど離されていません。最後も余裕があって1.7秒差の7着。13番人気だったし上出来でしょう。障害初戦を見たときはとても無理だと思いましたが、まだ芽はあるかもしれません。

 今回の鞍上、南井大志騎手だったんですが、久々に名前を見ました。南井克巳の息子さんです。
 何してたんだろ?と思ってWikipediaを見たら、「デビュー初年度は競馬学校の管理から解放された反動から暴飲暴食に走り、2度にわたって斤量オーバーで騎乗が不可能になり、さらに急激な減量がたたりレース当日に脱水症状になり騎乗が不可能になるなど体重調整に関するミスを繰り返し、厳重注意処分や騎乗停止処分を受けた」とか。まあ、食べ物に関しては本当騎手は凄いと思います。私なら発狂しますわ。
 南井大志騎手は年度別成績でも最高が80位です。近走を見るとほとんど障害のみですし、それで名前も聞かなかったのでしょう。
 競馬は非常に狭い世界ですが、それでも乗れてない人には厳しいです。やっぱ、プロですね。


2025年4月22日火曜日

水害から 生還した奇跡の馬 キミホウセキ、キセキノサイクロンなど

■2018/07/23 水害から 生還したキミホウセキ、サンマルデュークなどを生む
■2023/03/18 台風でみな死亡、1頭だけ水害から生還したキセキノサイクロン


■2018/07/23 水害から 生還したキミホウセキ、サンマルデュークなどを生む

  2003年の台風10号では、死者行方不明者が19人出るなどして、激甚災害に指定される大きな被害が出ました。8月9日と10日、北海道の日高地方では記録的な大雨で日高町と新冠町の境にある厚別川が氾濫。この地方の牧場でも被害が出ました。
 田端牧場も被害が出た牧場の一つ。田端千代春さんは、以下のように話しています。
「その日は雨が強かったので、夜間放牧を止めて厩舎に馬を入れておいたことで、被害が最小限に食い止められたのかもしれません。夜中にもの凄い水の流れで目が覚めたら、家の周りが泥水で囲まれていて。すぐに厩舎へと向かったのですが、厩舎にも水が押し寄せていて、既に何頭かは流された後でした」
(Enjoy Ruffian 2009年1月号 ルーツオブビクトリー 村本浩平より)

 繁殖や当歳馬と1歳馬を合わせ、25頭の繋養馬のうち6頭が死亡。ただ、濁流に呑み込まれながらも助かった馬もいます。
 キミホウセキも濁流に呑み込まれながらも助かったうちの1頭でしたが、流された時に流木にでもひっかかったのか、前脚に大きな裂傷を負っていたとのこと。また、全身泥だらけだったため全く毛色が分からず、最初見たときは違う馬なのではと思えたほどだったといいます。

 このときにはキミホウセキに当歳の子供もいたようですけど、こちらは流されて助からなかったのかもしれません。血統表に残っていませんでした。
 ただ、その後は7勝を上げたサンマルデューク(まだ現役)を筆頭に、4勝馬や3勝馬を出しています。結構走っていますね。
 母自身はサンデーサイレンス産駒だったものの、未勝利で引退していたので意外な成績。とはいえ、おじに母と同じサンデーサイレンス産駒で重賞を4勝したサイレントハンターという活躍馬はいました。 サイレントハンターは出遅れる逃げ馬という個性派の競走馬でしたね。
 ちなみにこの話がラフィアンの雑誌に載っていたのように、キミホウセキの子にはラフィアンの馬もいました。 マイネルブリアーという馬で1勝。1勝するのもたいへんなので、そう悪くはないものの、前述の通り、もっと活躍している馬が何頭もいますからね。岡田親子で買った馬だそうですけど、相馬眼はいまいち発揮されなかった感じです。


■2023/03/18 台風でみな死亡、1頭だけ水害から生還したキセキノサイクロン

 水害生還関係で他で書いた話を転載しました。

 同じ牧場の馬がみな助からなかった中、台風による水害から「奇跡的」に生還し、これにちなんで「キセキノサイクロン」の名付けられた馬について。だいぶ前の話で、2004/06/05に<台風から生還、夏に出走へ/名前はキセキノサイクロン | 全国ニュース | 四国新聞社>という記事が出ています。

<昨年(引用者注:2003年)8月の台風10号で大きな被害を受けた競走馬産地の北海道・日高地方。濁流に流されながらも奇跡的に生還したサラブレッドが、道営ホッカイドウ競馬でデビューする。その名も「キセキノサイクロン」。(中略)
 キセキノサイクロンは2002年3月、新冠町の畔柳作次さん(56)の牧場で生まれた牝馬。昨年8月9日夜、洪水で流され、数日後に約4キロ離れた門別町の牧場で発見された。大きなけがはなく、のんびり草を食べていた。再会したときは「よく生きとった。信じられなかった」という。
 台風では、この馬を含め畔柳さんが飼育していたサラブレッド4頭が流され、そのうち3頭は死んだ>
http://www.shikoku-np.co.jp/national/life_topic/20040605000038

 このエピソードは印象的でしたし、そのせいなのか、旭川でのデビュー戦は3番人気、その次のレースも2番人気となります。しかし、結果は最下位である9着、11着です。
 その後8番人気、6番人気と人気を落としつつも、実力以上の過剰人気を続けましたが、ブービーの11着、下から3番目の10着と戦績の方は相変わらず。この4戦で引退し、繁殖へ上がったようです。



2025年4月21日月曜日

スクリーンヒーローがまさかの種牡馬成功 父系が繋がっていくか?

■2023/03/23 スクリーンヒーローがまさかの種牡馬成功 父系が繋がっていくか?
■2009/4/7 シルヴァーホーク系ムタファーウエクの最高傑作?マイネルファルケの感想


■2023/03/23 スクリーンヒーローがまさかの種牡馬成功 父系が繋がっていくか?

2023/03/23:シルヴァーホーク・グラスワンダー・スクリーンヒーローで続くラインでひとつ投稿を作っておこうと思います。とりあえず、今回は他のところで書いていた話を転載しました。

2021/02/28:ブライアンズタイムとトニービンの血統が途絶えそうでヤバイ中で予想外なのが、グラスワンダーという意外な馬から血統が続いていきそうであること。グラスワンダーは子供のスクリーンヒーローが種牡馬として予想に反して大成功。孫世代では名馬モーリスなどが種牡馬入りしており、ひ孫世代でも大物が出そうな感じがあります。
 このグラスワンダーはSilver Hawk産駒で、ブライアンズタイムと同じロベルト系で、もう少し前まで見ると、サンデーサイレンスと同じヘイルトゥリーズン系だとも言えます。サンデーサイレンス系を含めて、ヘイルトゥリーズン系の日本での成功はもう少し続くかもしれませんね。


■2009/4/7 シルヴァーホーク系ムタファーウエクの最高傑作?マイネルファルケの感想

2023/03/23:正直全然関係ないですが、マイネルファルケの感想が出てきたのでまとめ。マイネルファルケは父ムタファーウエク(Mutafaweq(米) )、父父Silver Hawkで、スクリーンヒーローと同じでシルヴァーホーク系のためです。

2009/4/7:なぜか2009年のダービー卿CTには気になる馬がいっぱい出ていました。今好きなのが、芝のマイルの馬が多いのかもしれません。本当は芝の中長距離が好きなはずなんですけど、おかしいなぁ。
 最も好きなマイネルファルケの鞍上は久々に津村騎手。5回連続で乗っていた松岡騎手はマイネルファルケも乗りたかったみたいですけど、マイネルスケルツィの方へ。こっちも好きな馬です。

 2009年のダービー卿CTは単勝1番人気が私見た時点で7倍以上。こういうときは最後必ず下がりますけど、最終的にもタケミカヅチの6.7倍という大混戦でした。珍しいですね。
 マイネルファルケの出はそこまで言うほどでもなかったんですけど、内が意外に行かなくて心配していた6枠でもすんなり。マヤノツルギが逃げてあとは同じ勝負服のマイネルレーニア(コレも好き)、マイネルスケルツィと続き、マイネルファルケはマイネルスケルツィとほぼ並ぶ4番手でした。
 マイネルファルケは4角で内の前2頭を交わしに掛かります。この子は基本的にズブいんで、ちょうどいい感じ。先行馬の中ではマイネルファルケの反応が他の馬とは違っていて行けると思ったんですけど、差してきたタケミカヅチにゴール前交わされて、2着まで。

 レース後、マイネルスケルツィの松岡騎手が文句言っていたので、見直してみると内に寄れてマイネルスケルツィの進路がなくなっていました。結構ギリギリだったのかもしれません。大混戦で斤量54kgでマイネルファルケは2着まででしたから、他の重賞だとどうなのかなぁ?だったら、やっぱり勝っておきたかったところですね。
 それでも、今回はめちゃくちゃ嬉しかったレース。頑張ってくれました。


2025年4月20日日曜日

中学生に混じり小2で代表の佐藤翔馬 小林勝太は小4で優勝、ジョッキーベイビーズ

■2023/03/04 騎手で佐藤・加藤は珍しい!佐藤翔馬と加藤祥太だけか?
■2023/03/06 中学生に混じり小2で代表の佐藤翔馬 小林勝太は小4で優勝
■2023/03/09 模擬レース勝ちまくりでの特別賞受賞の小林勝太騎手
■2023/03/11 ジョッキーベイビーズ同期にカナダの木村和士、兄木村拓己も出場し優勝
■2023/03/11 カナダで大活躍の木村和士騎手、うまかったのにJRA競馬学校退学の理由
■2009/3/20 一番好きな騎手は哲三…ただし、すぐに苗字がわからなくなる


■2023/03/04 騎手で佐藤・加藤は珍しい!佐藤翔馬と加藤祥太だけか?

 新人ジョッキーのシーズン。今年は、美浦所属4名、栗東所属2名でうち女性騎手が2名だそうです。

◆美浦所属
石田拓郎騎手
小林美駒騎手
小林勝太騎手
佐藤翔馬騎手
◆栗東所属
河原田菜々騎手
田口貫太騎手

 小林騎手が一気に二人増えて、これで中央だけでも4人ですかね。ただ、「小林」はよくある名前で不思議はありません。調べてみると、「小林」は全国9位の苗字みたいです。
 一方、私が驚いたのが、佐藤翔馬騎手の馬柱での表記が「佐藤」であったこと。「佐藤翔」なとと書いていないということは、おそらく地方を入れても「佐藤」姓がいないということでしょう。「佐藤」は「小林」はより多いベスト3のはずなので驚き。調べてみると、「佐藤」は全国1位の苗字。全国1位なのにただひとりってすごいですね。佐藤翔馬騎手がデビューするまで、1人もいなかったということになります。

 これで思い出したのが、「加藤」も今ひとりしかいなかったはず…ということ。加藤祥太騎手ですね。この「加藤」はベスト10ではないと思いますが、よくある名字のはず。こちらも調べてみると、ベスト10ギリギリの10位でしたわ。やはりベスト10なのに1人という名字だったようです。

 全国1位なのに1人しかいない「佐藤」の話に戻ります。「佐藤」では以前なら、私も好きだった佐藤哲三騎手というまずまず有名な個性派ジョッキーがいましたが、結構前に引退。しかし、地方で有名ジョッキーがいたはず…と思って検索。いました、いました、佐藤友則騎手です! 笠松競馬のエース級ジョッキーでした。
 しかし、これは「エース級ジョッキーでした」という過去形。この佐藤友則騎手は38歳という若さで引退したのだそうです。これで、あっ!と思い出しました。八百長疑惑関連ですわ。
 仮に佐藤友則騎手が健在だったとしても2人だったのでやはり少ないのですが、イレギュラーでの引退があって佐藤が0人や1人…という珍しい状況が発生したようです。

佐藤友則 (競馬) - Wikipedia
<2020年8月1日、騎手免許を更新せず、引退となった[3]。引退に先立つ6月23日、岐阜県警が、笠松競馬の関係者4人が馬券を買ったとして、競馬法違反の疑いで事情聴取、並びに厩舎や関係者の自宅などを家宅捜索しており、共同通信や産経新聞などは「免許を交付されず引退した人物」が「馬券購入に関わった容疑で捜査中の調教師と騎手の4人」であるという趣旨の報道をしている[4][5]。
 2021年4月21日、騎手時代に賄賂の供与、勝馬投票券の購入を行ったとして、岐阜県地方競馬組合から岐阜県地方競馬組合地方競馬実施条例施行規則第67条に基づく競馬関与禁止処分を受けた[6]。これは無期限で競馬場への出入りなどを禁止する処分である[7]。 >
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BD%90%E8%97%A4%E5%8F%8B%E5%89%87_(%E7%AB%B6%E9%A6%AC)


■2023/03/06 中学生に混じり小2で代表の佐藤翔馬 小林勝太は小4で優勝

 乗りかかった船…ということで、前回話題にした佐藤翔馬騎手についてもう少し。
 ややこしいことに同姓同名でスポーツ関係の有名人がいらっしゃいますね。2020年東京オリンピック競泳日本代表で200m平泳ぎ日本記録保持者でも「佐藤翔馬」という選手がいます。現状、水泳の佐藤翔馬の方が圧倒的に有名です(以下、Wikipediaより)。騎手の方が有名!ってなるくらい、佐藤翔馬騎手には今後活躍してほしいですね。

<佐藤 翔馬(さとう しょうま、2001年2月8日 - )は、日本の男子競泳選手。東京都出身。2020年東京オリンピック競泳日本代表[1]。200m平泳ぎ日本記録保持者>
<2021年4月4日、第97回日本選手権水泳競技大会の100m平泳ぎでメドレーリレーの派遣標準記録を突破して優勝。東京オリンピック競泳日本代表に内定した[9]。7日に行われた200m平泳ぎでは世界歴代2位となる2分6秒40の日本新記録で優勝し、個人種目でもオリンピックに内定した[10]。
 2020年東京オリンピック競泳では、男子200m平泳ぎ準決勝で2分9秒04のタイムで全体の10位だった[11]。混合400mメドレーリレー予選には小西杏奈、松元克央、池江璃花子とともに出場し、第2泳者(平泳ぎ)を務め、日本は3分44秒15で全体の9位だった[12]>

 さて、騎手の方の「佐藤翔馬」の話。<川崎・佐藤博紀調教師の長男、翔馬さん「父を超えるような騎手になりたい」【JRA騎手卒業式】>(23/2/7(火) 18:06配信)というタイトルでわかるように競馬関係者から騎手になるという競馬界ではよくあるパターン。<父・博紀さんが川崎の元騎手で現調教師>とのことで、父は元騎手でもありました。

<昨年12月に左足首を骨折。卒業試験に何とか間に合い、同期と一緒の卒業にこぎ着けただけに「多くの関係者の方に感謝して、(今度の活躍で)恩返ししたい」と話す。騎手になるにあたって「父の存在は大きかった」と話し「父を超えるような騎手になりたい」とキッパリ。自己分析は「バランスに関しては自信があるので、馬のバランスを邪魔しないポジションで騎乗し、自分の理想のフォームを追求したい」と力を込めた>
https://news.yahoo.co.jp/articles/197eba1cb7103e6a1113cdabd0d65ee784c1e085

 記事では、<2012年のジョッキーベイビーズに出場した際は、敢闘賞を受賞>ともありました。このジョッキーベイビーズにって何?と思って検索。全国各地で行われる地区代表決定戦・選考会を経て地区代表となったちびっ子ジョッキー達が、東京競馬場の芝コースを舞台に日本一を目指して白熱したレースを繰り広げる「全国ポニー競馬選手権」だそうです。
 当時の成績を見ると、佐藤翔馬騎手は8頭中の6着。他のメンバーがそろって中央競馬の騎手…というわけではないものの、当時の1位はちょうど同期の小林勝太騎手ですね。小林勝太騎手は「東京競馬場で勝つことができて嬉しいです。まっすぐ走らせることができました。負けるかと思いましたが、最後に馬が伸びてくれたのでよかったです。」とコメントしています。
 佐藤翔馬騎手だった6着なのに唯一の敢闘賞。他の騎手は全く賞をもらっておらず、別の点を評価されたのかもしれません。年齢を見てみると、8人中4人が中学1年生。そして、小学6年生がふたり。勝利した小林勝太騎手のは小学4年生というので驚きなのですが、佐藤翔馬騎手はさらに幼い小学2年生!
 ほとんどの参加者より5歳ほど年下なのに地区代表になって参加…ということで敢闘賞なのでしょう。当時は以下のようなコメントでした。

「負けたのは悔しかったけど、敢闘賞をもらえたので嬉しいです。気持ちよく乗ることができました。」


■2023/03/09 模擬レース勝ちまくりでの特別賞受賞の小林勝太騎手

 前回のジョッキーベイビーズの話で、小林勝太騎手の名前を出したのでこちらもフォローしておくことに。ジョッキーベイビーズ絡みで検索してみると、このジョッキーベイビーズ優勝が騎手を目指したきっかけだと言っていたようです。
 この話があったのは、アイルランド大使特別賞受賞のニュース。「競馬学校チャンピオンシップ2022―23」で9鞍のうち4つも勝つという驚異的な強さで優勝しています。ジョッキーベイビーズ含めて、どうもこういうレースに強いみたいですね。
 一方で、こうした模擬レースの強さが競馬のプロ騎手としての良さに繋がるかというと、わりと別物みたいなイメージがあります。小林勝太騎手の場合はどうなるでしょうか?

<JRA騎手課程第39期生の卒業式が7日、千葉県白井市の競馬学校で行われた。(中略)アイルランド大使特別賞は小林勝太さん(20)が受賞した。
 7日に競馬学校で行われた「競馬学校チャンピオンシップ2022―23」(全9鞍)の最終戦も差し切り勝ちで制して4勝とし、総合優勝を飾っており、うれしいダブル受賞となった。
 小学4年だった2012年のジョッキーベイビーズを優勝したことで騎手を志したという小林さんは「落ち着いて騎乗することを心掛けている」と言い、それが今回の総合優勝につながったと自己分析した>
(小林勝太さんがアイルランド大使特別賞を受賞、模擬レースでも総合優勝を飾る【JRA騎手卒業式】:中日スポーツ・東京中日スポーツ(2023年2月7日 16時12分)より)
https://www.chunichi.co.jp/article/631826


■2023/03/11 ジョッキーベイビーズ同期にカナダの木村和士、兄木村拓己も出場し優勝

 2人の騎手を輩出した2012年の「第4回ジョッキーベイビーズ」。当時の記事も読んでみました。

ジョッキーベイビーズ優勝の小林勝太君「将来の夢はジョッキーです」 | 競馬ニュース - netkeiba.com(提供:デイリースポーツ 2012年11月05日)
<長野地区代表の小林勝太君(9)が優勝した。激しい競り合いの末に、首差で鮮やかに差し切った乗馬歴6年の小学4年生は、表彰式で田中勝からトロフィーを手渡されるとガッツポーズ。「真っすぐに走らせられました。将来の夢はジョッキーです」と胸を張った>
https://news.netkeiba.com/?pid=news_view&no=69556

 9歳で「乗馬歴6年」ですから、小林勝太騎手は3歳くらいから乗っていた…というすごいことになります。ここらへん早くから馬に乗っているというのは、大きなアドバンテージになりますね。

 敢闘賞だったので、<父に佐藤博紀騎手(33)=川崎・山崎尋=を持つ関東地区代表の佐藤翔馬君(7)が敢闘賞を受賞>という話も当然あります。
 一方、新しい発見だったのは、<また第1回(09年)の覇者で平成25年度のJRA競馬学校騎手課程に合格した木村拓己君(15)を兄に持つ、北海道地区代表の和士君(13)が4着に入った>という話です。


■2023/03/11 カナダで大活躍の木村和士騎手、うまかったのにJRA競馬学校退学の理由

 木村拓己さんが気になったので検索してみると、小林勝太騎手・佐藤翔馬騎手と同期で弟である木村和士の方が有名なようでWikipediaが存在。なんとカナダで騎手をやっており、「第4回ジョッキーベイビーズ」騎手は2人ではなく、3人であるようでした。
 木村和士騎手も早くから乗馬していた…というタイプ。木村和士騎手は、北海道浦河町出身で、父が北海道浦河町で競走馬の育成牧場「No.9ホーストレーニングメソド」を経営しており、幼い頃からジョッキーベイビーズ優勝者ともなった兄木村拓己と共に乗馬を始めたそうです。

 この兄木村拓己は、2012年には中学生ながら岐阜国体に出場し障害飛越少年の部で5位入賞を果たし、JRA競馬学校に第32期生として入学するも後に退学。木村和士騎手自身も同じように入学して退学しています。

<自身もジョッキーベイビーズに2年連続で出場し(第3回6着[3]、第4回4着[4])、2015年に競馬学校に第34期生として入学(引用者注:同期に西村淳也、服部寿希、山田敬士)。「小さい頃から騎手に憧れて目指した。3年間努力して、トップジョッキーになって三冠を獲りたい」と語っていたが[5]、2017年の秋に自主退学した[1]。理由については公にされていないが、2020年のインタビューで「自分が未熟だったということだけですね…。いろんなルールがあった中で、それができなかったということです」と語っている[6]>
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9C%A8%E6%9D%91%E5%92%8C%E5%A3%AB

 しかし、退学後にカナダへ渡り現地の下見をし、一旦帰国の後就労ビザを取得し再びカナダに。ウッドバイン競馬場で調教の手伝いをしていた所をエージェントのジョーダン・ミラーが注目し、2018年春にカナダの騎手免許を取得、ウッドバイン競馬場でデビュー。驚くほど活躍しています。

<騎乗から13戦目で初勝利を飾るとこの年104勝を挙げて、カナダの競馬表彰であるソヴリン賞の最優秀見習騎手賞を受賞[1]。
 2019年はカナダのリーディング3位となる148勝を挙げ、ソヴリン賞の最優秀見習騎手賞を連続受賞したほか、日本人で初めてとなるアメリカの競馬表彰であるエクリプス賞の最優秀見習騎手賞も受賞した[8]。この年には、日本人で初めてエリザベス2世の所有馬に騎乗している(2019年9月・カナディアンステークス、Magnetic Charm)[9]。
 2020年のサマーステークスをグレツキーザグレート(Gretzky the Great)に騎乗して優勝し、G1初優勝を果たした[10]。
 2020年11月21日、ウッドバイン競馬場のG3・オンタリオダービーをフィールドパスで、G2・ベスアラビアンステークスをアーティーズプリンセスでそれぞれ勝利し、同日重賞制覇を果たした[11]。
 カナダでサウジアラビア王族の所有馬に騎乗して勝利したことから[12]、2021年冬シーズンは3月までサウジアラビアに滞在して同地のレースに騎乗する[12][13]。
 2021年シーズンには日本人初となるカナダのリーディングに輝いた[14]。2位に54勝差をつけ、収得賞金もトップとなった[14]。>

 同期だった山田敬士は木村について、「同期の中では一番うまかったです。騎乗時の姿勢、追っている姿とかも良かったですね」とコメント。当時JRA競馬学校の教官を務めていた蓑田早人も、34期生の中で技術面では木村がズバ抜けていたと後に語っています。
 しかし、日本の競馬学校は退学せざるを得なかった…というのは、気になるところ。ここらへん、日本のやり方に問題がある…という可能性もあるかもしれません。


■2009/3/20 一番好きな騎手は哲三…ただし、すぐに苗字がわからなくなる

2023/03/22:他でも書いた話ですが、「佐藤」という苗字に関する話だったので、転載しておきます。

2009/3/20:好きな騎手は特に書いていませんでしたが、佐藤哲三です。一応1番好きな騎手で間違いないんですけど、競馬場行かないし、テレビも見ないし、雑誌も読まないしで、今<a
href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BD%90%E8%97%A4%E5%93%B2%E4%B8%89_(%E7%AB%B6%E9%A6%AC)" target="_blank">”佐藤哲三 - Wikipedia”</a>で<b>初めて顔見ました。</b>
 まあ、別に騎手の顔知らなくても馬券買えますし、いいですよね。他の騎手もほとんど見た覚えないですね。パッと浮かぶのって、武豊の爽やかスマイルぐらいです。さすがですね、あの人は。

 それはいいとして、哲三さんの話。実を言うと、よくこの人の苗字忘れるんですよね。「なんかよくある苗字だったよなー、うーん、小林だっけー?」と思い、よく「小林哲三」で検索して見つからないことがあります。佐藤哲三さん、すいません。あと、全国の佐藤さんと小林さんもすいません。
 繰り返しますが、これでも<b>本当に1番好きな騎手なんですよ。</b>

 今年ついに引退しちゃったんですけど、ニホンピロキースという好きな馬がいまして。この馬に哲三さんが小倉でテン乗りしたときにですね、先行馬なのに中団から行って、最後外回しちゃったんですよ。それがまたけっこう伸びて4着しただけに腹立たしくて、腹立たしくて。「前行ければ3着はあったのに、むきーっ」て。で、「ダメだこいつ。こいつの乗るレースは気をつけないと。」と思って、注意して見続けていると、「あれ?逆に良くね?」と思って、好きになりました。
 わかります?この気持ち。
 私も書いていて、「あれ?なんかおかしくない?」と思ったんですけど、事実だから仕方無いんだなぁ、これが。

 今、そのきっかけとなったニホンピロキースのレース(2006/07/16 小倉10R 博多S)を見直したんですけど、普通に仕方なかったかもしれませんね。「行きたい気持ちはあったんだけど、内に馬がけっこういるし無理させなかった」って感じで、むしろ好騎乗だったの可能性もありそうでした。

 以上のような説明だと、なんで好きなのか全然わからなかったかもしれませんが、まあ、好き嫌いなんてそんなものです。私はこれからも「佐藤哲三が好きな騎手」と言い張っていきます。





2025年4月19日土曜日

最後のトウカイテイオー産駒キセキノテイオー、母キセキノサイクロンも有名馬

■2021/08/08 最後のトウカイテイオー産駒キセキノテイオー、母キセキノサイクロンも有名馬
■2023/03/18 台風でみな死亡、1頭だけ水害から生還したキセキノサイクロン


■2021/08/08 最後のトウカイテイオー産駒キセキノテイオー、母キセキノサイクロンも有名馬

 「最後のトウカイテイオー産駒キセキノテイオーがデビュー」という記事を見て、「ん?」と思います。そもそも近年トウカイテイオー産駒が走っているのを見た覚えがありません。さらに、記事の冒頭で「7歳」とあって、また「ん?」と思います。怪我で出て遅れも、7歳デビューというのは、ちょっとありえません。どうもいろいろと訳ありのようです。

<トウカイテイオーの最後の産駒として注目を集めているキセキノテイオー(牡7、北海道・岡島玉一厩舎)が22日、門別1R(ダ1000m・6頭立て)でデビュー戦を迎え、3番人気に推されたものの、6着に終わった。(中略)
 同馬は北海道・新冠の乗馬施設で乗馬競技用馬として過ごしていたが、トウカイテイオーの希少な血を残すべく立ち上げたクラウドファンディングプロジェクトにより競走馬への転向を目指し、2度目の競走能力・発走調教検査(以下、能検)で基準走破タイムをクリア。念願叶って、異例の7歳での競走馬デビューを果たした>
(【地方競馬】最後のトウカイテイオー産駒キセキノテイオー、デビュー戦は6着    2021年07月22日(木) 18時10分 より)
https://news.netkeiba.com/?pid=news_view&no=190625

 最後方を追走しそのまま最下位。タイムに関する情報がなかったものの、1着1:03.6、5着1:05.5から大きく離れた1:08.2 でした。完全に趣味ですね。ただ、悪い趣味ではないと思います。
 なお、母親がキセキノサイクロンというのが、またドラマチックですね。地元北海道で大災害があって流されたのに無事だった馬。記事でも、03年8月に日高地方に大きな爪痕を残した台風10号で濁流に流されながらも生還した逸話を持つ“奇跡のサラブレッド”と紹介されていました。

 コメントでは、<乗馬で使っていた馬を競走馬に仕上げるのって並大抵の努力じゃ出来ないよね。デビューさせただけでスゴいと思います>や<トウカイテイオーを愛した者として。走ってる姿を見れただけでも、胸いっぱいでした>といった温かなものが多め。ただ、早く種牡馬入りを!というコメントがなぜか多くなっていました。

<タイムオーバー(5秒)しなかったことで、これで「出走」が明確に認められるわけで、あとはどこまで意地を張るかの勝負になると思います。
だから、もう無理せず種牡馬入りでよいのではないでしょうか?レースで故障して死んでしまっては元も子もないです>
<宣伝効果としては、この一線で充分でしょう。このまま引退、種牡馬入りでいいでしょう。これ以上現役登録は多分時間の無駄になるかと>


■2023/03/18 台風でみな死亡、1頭だけ水害から生還したキセキノサイクロン

 同じ牧場の馬がみな助からなかった中、台風による水害から「奇跡的」に生還し、これにちなんで「キセキノサイクロン」の名付けられた馬について。だいぶ前の話で、2004/06/05に<台風から生還、夏に出走へ/名前はキセキノサイクロン | 全国ニュース | 四国新聞社>という記事が出ています。

<昨年(引用者注:2003年)8月の台風10号で大きな被害を受けた競走馬産地の北海道・日高地方。濁流に流されながらも奇跡的に生還したサラブレッドが、道営ホッカイドウ競馬でデビューする。その名も「キセキノサイクロン」。(中略)
 キセキノサイクロンは2002年3月、新冠町の畔柳作次さん(56)の牧場で生まれた牝馬。昨年8月9日夜、洪水で流され、数日後に約4キロ離れた門別町の牧場で発見された。大きなけがはなく、のんびり草を食べていた。再会したときは「よく生きとった。信じられなかった」という。
 台風では、この馬を含め畔柳さんが飼育していたサラブレッド4頭が流され、そのうち3頭は死んだ>
http://www.shikoku-np.co.jp/national/life_topic/20040605000038

 このエピソードは印象的でしたし、そのせいなのか、旭川でのデビュー戦は3番人気、その次のレースも2番人気となります。しかし、結果は最下位である9着、11着です。
 その後8番人気、6番人気と人気を落としつつも、実力以上の過剰人気を続けましたが、ブービーの11着、下から3番目の10着と戦績の方は相変わらず。この4戦で引退し、繁殖へ上がったようです。


2025年4月18日金曜日

背中の感触が良い馬・乗り味の良い馬は走る?戦績を確認してみた

■2018/05/24 背中がいい馬は走る?マイネルフロスト・マイネルファルケの例
■2018/07/22 背中の感触が良い馬・乗り味の良い馬は走る?戦績を確認してみた


■2018/05/24 背中がいい馬は走る?マイネルフロスト・マイネルファルケの例

2023/03/23:他で書いた話ですが、「背中」「乗り味」関係ということで独立してひとつ作成。一部を転載しています。

2018/05/24:ウインゼノビアがデビュー前からコメントが盛り上がっていました。私がデビュー前からチェックしていた馬のコメントで騎手が好調だった馬は実際に走っています。確かマイネルフロストやマイネルファルケがそうでした。
 とはいえ、私がデビュー前から見ていた馬は少数。また、確かコメントの内容も異なるものだったと思います。マイネルフロストもマイネルファルケも乗ったときの背中の感触の良さ、乗り味の良さを指摘するもので、重賞馬みたいって言っていたような?
  ウインゼノビアではそこまでのコメントはないなと思ったのですけど、いろいろと記憶違いかもしれませんし、応援したい馬なので活躍してくれればと思います。

 と書いたものの、軽く過去のコメントを見直してみました。やっぱり記憶違いありましたね。マイネルファルケは騎手ではなく、牧場の人の声でした。

2007/7/20    真歌トレーニングパークで調整中。昼夜放牧を切り上げ、坂路でキャンター1500m1本の運動を再開しています。ソエの良化に伴い、バランスの取れたフットワークに。久々とあって気分的にぼんやりしているものの、騎乗者は背中の感触をほめています。

 マイネルフロストも騎手コメントじゃありませんでしたわ。まだ名前決定前に牧場スタッフが背中の話をしていました。

坂路コースで調教を始めていますが、少し臆病で物見をしながら走っています。背中や動きからはかなりの素質が感じとれます。いつもスタッフの衣服などの匂いをかいでいる ので匂いフェチかもしれません。(2012年10月21日)

 あと、重賞馬みたいって話はなかったです。オープン馬かな?と探し直したものの見つからず。 だいぶ記憶が間違っていてひどいです、ごめんなさい。
  それから、ゼノビアはちょっと指摘が違う可能性も感じるものの、以下のように背に関するコメントがありましたわ。

2017/9/15 馴致では敏感な面を見せていましたが、その後は慣れたことで落ち着いて調教に臨めるようになっています。(中略)スタッフは「ここまで敏感なのは意外でしたが、やはり跨ると馬格があって、背中がいいですし、素質を感じます」と話していました。

 ああ、確実に全く同じ種類とわかるコメントもありました。逆にこれは全然記憶になしで、記憶力がやばい…。

2017/10/20    スタッフは「幅も出てきて乗っていて安定感があります。乗った者みんなが背中を褒めますし、能力は高いのだと思います」と話していました

 私がデビュー前からチェックしていた馬でもう1頭走ったマイネルバサラの場合、逆に「背中がさびしい」といったネガティブコメントでしたし、当てになるかどうかわかりませんけど、ウインゼノビアは私の覚えていた成功馬2頭と似たパターンのようです。


■2018/07/22 背中コメントは全然珍しくなく走らない馬が多かった!

 ごめんなさい! 調べてみると、ビッグレッドファームグループの背中コメント全然珍しくありませんでした。私の記憶の中に残っていた馬だと100%で当たりだったのですけど、全体に見ると大外れでしたわ。
 手元にあったラフィアンのメモだけで、抜けがある可能性があるものの、まず2011年生まれの馬をざっと見ました。すると、 なんと9頭も背中が褒められている馬がいました。
 このときは賞金のデータがかなり若い頃に取っていて、非常に不正確。ただ、たぶんマイネルアウラートが走っただけで、後は全然だったと思われます。マイネルアウラートは1億円ホースで出資としては正解、POGとしては重賞出走程度であまり良くないとった感じ。
 しかし、9分の1の確率では使い物にならない目安です。また、背中コメントは調教が進んだ後なので、募集締め切り後のケースが多いのではないかと思われます。なので、出資する際には参考にできなくても、POGの方が可能性があったのですけど、この戦績からすると指名理由にするのは無理そうな気配です。

 この時点でもうだめだとほぼ諦めました。しかし、2011年生まれのデータでは賞金がかなり不正確でしたので、当時の調査時点でデータがほぼ出揃っているであろう2007年も一応見てみました。 こちらの背中コメントはさらに多い11頭! 多すぎるわ!
 で、こちらも賞金を確認してみると、その後増えていますね。最も稼いでいたのは、たぶんマイネジェシカで3480万円。しかし、地方に行ってから伸びた馬で、中央では未勝利。つまり、大外れです。結局、全然ダメでしたね。

 なお、余談になりますけど、地方に行って活躍というのは、ラフィアンが能力を見誤ったということ。飽くまでこれはレアケースであり、すべての地方転厩馬で合計すると出資価格プラス飼い葉代を回収するほど稼げていないことがわかっています。ただ、このレアケースが強調されて、「このクラブは能力ある馬を引退させた!」と絡む人が出てきます。
 実を言うと、私の出資していた数少ない地方売却馬もこのレアケースになって、売却後にガンガン活躍してしまったことがあるのですが、まあー、しゃーないですね。 諦めるしかありません。平均すると活躍していない馬が多いのですから、全体的な判断としてはクラブの引退選択は悪くない状態になっています。


2025年4月17日木曜日

片山駿・押田祐介って何者? ウインレーシングクラブでコメント

■2018/09/07 片山駿・押田祐介って何者? ウインレーシングクラブでコメント
■2018/09/07 当時のギャロップのオススメPOG馬は走った? ウインとラフィアン
■2018/11/06 押田祐介氏の仕事内容は、トレセンに通って調教師などに取材  



■2018/09/07 片山駿・押田祐介って何者? ウインレーシングクラブでコメント

 今までラフィアンターフマンクラブでしか、いわゆる一口馬主をやっていなくて、最近になって初めてウインレーシングクラブにも何頭か出資をしました。で、戸惑ったのが、レース場速報に「押田の目」「片山駿の目」というコメントがあること。
 どうも厩舎の人ではなく、ウインの人が書いているようです。ただ、専門的なことが書かれており、素人ではない雰囲気。いったい何者?と気になっていたものの、特に説明がありません。気になってネットでも検索してものの、やはり情報はありませんでした。

 ただ、 ビッグレッドファームグループの広報誌Our Pleasure2017年1月号馬恋慕(河村清明)にちょっとだけ情報がありました。
  片山駿介さんの父は『競馬ブック』等に寄稿する片山良三さんだとのこと。競馬関係の素養があるのかもしれません。
 もうひとりのウインのトレセン担当は、押田祐介さん。ただ、こちらはさらに情報がなく、話を聞いているだけでした。よくわかりません。

 当初はこの話だけアップするつもりだったものの、2004年のギャロップ臨時増刊丸ごとPOGにもヒントになりそうな話が…。
 2002年にセカンドリニューアルをして、東西トレセンにトラックマンの経験のあるスタッフを配置。レーシングマネージャーとして、火曜日から金曜日まで厩舎につき、情報提供の業務にあたっているとのことでした。
 これは、ウインがビッグレッドグループに入るはるか前の話ですが、ウイン時代からのスタッフが残っていますし、やり方も引き継いでいるのかもしれません。



■2018/09/07 当時のギャロップのオススメPOG馬は走った? ウインとラフィアン

 あと、余談なのですけど、この2004年のギャロップ臨時増刊丸ごとPOGのときの推奨馬は走ったか?という話。
 ギャロップ編集部の注目馬はウインサウザー、その他、ウインアルディート、ウインエルドールが写真に載っていましたが、いずれも全然聞いた覚えがなくコケたのでしょう。
 写真がなくて名前だけ載っていたリストを見て記憶にあるのは、ウインクルセイド。7632万円でまずまずですが、そう強くないですね。
 調べてみると僅差での出世頭はウインカーディナルで、 7735万円でした。少し前にはウインクリューガーなども出ていたのですけど、この世代はあまり良くなかった世代ですね。
 あと、私がPOGで指名したウインストライダーもこの世代にいました。1539万円。妹のエイジアンウインズはG1勝ったんですけど、彼女は未指名です。私が指名した馬の下の方が走るって結構ありますね。確率論から言えば、不思議ないのかもしれませんし、思い込みもあるのでしょうが、悔しいために妙に印象に残っちゃいます。

 ついでにラフィアンターフマンクラブも見ました。 ギャロップ編集部の注目馬はマイネルギャッツビー。隣の2頭ともに全然聞いた覚えがありません。
 ただ、マイネルは写真が多く、裏ページにも6頭いました。これも ギャロップ編集部の注目馬マイネルジュストは全然でしたが、やっと1頭マイネルレコルトという大当たりの馬がいました。G1朝日杯を勝って、世代出世頭の1億9106万円でした。G1朝日杯ですので、POG期間にもバッチリ入っています。完璧です。
 とはいえ、これだけ数挙げていると、下手な鉄砲も数打ちゃ当たるですね。全然すごくありません。むしろひどすぎでしょう、ギャロップ…。



■2018/11/06 押田祐介氏の仕事内容は、トレセンに通って調教師などに取材

 古いビッグレッドグループの広報誌Our Pleasure 2012年7月号を見ていたら、 押田祐介さんのコメントが載っていました。大した内容ではないんですけど、少しでも情報をということでちょっと引用します。

<私はウインRCの関東馬の取材を担当しております。毎週美浦トレセンに出向き、所属馬の状態を確認して調教師や助手、厩務員、ジョッキーなどと話し合いを持ち、さまざまな角度から愛馬の近況をお伝えするよう心がけています。土日は競馬場でレース後の取材を行い、会員の皆様にすぐに生の声をお伝えすべく、現地でレクチャーを行っています>

 仕事内容に関わるところは上記だけでした。相変わらず何をやっているのかよくわからない…とは思うものの、ウインレーシングクラブ専属競馬記者みたいな感覚なのかもしれません。


2025年4月16日水曜日

活躍しても種牡馬は失敗?ディープスカイ、イブンベイ、パントレセレブルなど

■2019/09/22 活躍しても種牡馬は失敗?豪華メンツに圧勝のパントレセレブル
■2022/04/25 リーディング最有力ディープスカイが失敗 ダート向きも予想外
■2013/3/17 世界各国で活躍して日本に来たイブンベイだが種牡馬としては…
■2014/10/17 同父ディープスカイが失敗 G1未勝利でも超良血アドマイヤオーラに期待


■2019/09/22 活躍しても種牡馬は失敗?豪華メンツに圧勝のパントレセレブル

 未活躍で種牡馬としては成功する馬がいるというのは、競馬のおもしろさのひとつでそういった馬を集めた投稿をうちでは書いています。ただ、逆に現役時代は強かったのに、種牡馬としてはイマイチという馬もたくさんいますよね。
 今回はそういった馬のつもりで パントレセレブルを持ってきたのですけど、よく見るとG1馬を何頭も輩出しており、微妙なところ。一方で、父系が続いているか?というとそうではない感じ。大成功とは言えないといったところみたいですね。
 血統が悪かったわけではなく、Our Pleasure2018年11月号ザ・ブラッド 血統表を紐解く!(T.I.S)によると、英オークスと仏オークスを連勝したのち3歳牝馬で“キングジョージ”を制したポウニーズの他、ムーティエやモンタヴァルが近親にいました。母も米国でG2ロングアイランドHに優勝した馬。大成功しておかしくない血統でした。

  種牡馬としてはともかく競走馬としては、1990年代の欧州最強馬候補というほどめちゃくちゃ強かったパントレセレブル。 1997年の凱旋門賞で破った相手を見ると、そのすごさがわかります。
 その年のジャパンCでエアグルーヴ以下をおさえて優勝するピルサドスキー、ドイツの年度代表馬に輝いた名牝ボルジア、同厩舎で前年の凱旋門賞馬エリシオ、好メンバーが揃った同年の“キングジョージ”を勝ち上がったスウェインなどが相手でした。
 しかも、ただ勝っただけでなく圧勝。ピルサドスキーに5馬身差をつけて勝っています。当時のコースレコードを1秒7も短縮する2分24 秒6の好タイムで、規格外に強い勝ち方だったようです。これだけの馬の血統が続かなかった…というのは残念ですね。

■2022/04/25 リーディング最有力ディープスカイが失敗 ダート向きも予想外

 サンケイスポーツが種牡馬デビュー前に、コンデュイットと並んでリーディング有力などと書いていたディープスカイですが、見事に大ゴケ。有力牝馬を集めて盛大に撃沈してしまいます。ちなみにコンデュイットもコケており、サンケイスポーツの予想はあてにならない感じですね…。

 とはいえ、正直、私もディープスカイの大失敗は予想外でした。ディープスカイは戦績が良かったですからね。G1を1勝したが他はイマイチ…という馬ではなく、G1を2勝し、その後のG1で何度も善戦した馬。能力が高かったのは間違いありません。それだけにこれだけ走らないとは思いませんでした。

<成績は17戦5勝2着7回3着3回。初勝利はデビュー6戦目と時間がかかったが、9戦目となった2008年の毎日杯(Jpn3)で重賞初制覇を飾ると、続くNHKマイルC(Jpn1)でG1初制覇。さらに日本ダービー(G1)にも勝ち、破竹の3連勝で(中略)変則2冠を達成した。
 3歳秋は神戸新聞杯(Jpn2)で始動すると、天皇賞(秋)(G1)ではウオッカ、ダイワスカーレットと同タイムの3着に健闘。続くジャパンC(G1)は2着、古馬になり2009年の安田記念(G1)で2着、宝塚記念(G1)で3着と、G1戦線で安定した成績を残した>
(ディープスカイが種牡馬引退 | 馬産地ニュース | 競走馬のふるさと案内所 2021年10月11日より)
https://uma-furusato.com/news/entry-58778.html

 ディープスカイはさっぱり走らなかったものの、途中からダート向きとわかり、戦績が向上する馬が続出。ダート向きというのも想像できず、予想外でしたね。
 この関係で「ディープスカイはダート向きだとわかなかっただけで、種牡馬としては良い」といった主張も一時見られたものの、実はダート種牡馬とわかって以降の成績を含めても普通に悪いんですよね。繁殖牝馬が良いのに、AEIは0.83で、普通に壊滅的です。
 また、種付け頭数の推移を見ても、評価が回復しきらなかったことはわかるでしょう。そもそも活躍しているにしては、種牡馬の引退が早すぎ。普通に見限られました。

種付年度    種付頭数
2010    116
2011    115
2012    188
2013    127
2014    32
2015    8
2016    28
2017    36
2018    32
2019    20
2020    10
2021    5

 また、前述の記事にあった代表産駒を見てもレベルが高くないことがわかります。地方G1の他、重賞馬は出しており、悪いというほどではありませんが、現役時代の競走成績からすると見劣り。前述の通り、繁殖牝馬の質から見ても物足りないです。

<主な産駒は2015年の全日本2歳優駿(Jpn1)、兵庫ジュニアGP(Jpn2)などを制覇したサウンドスカイ、2016年のジャパンDダービー(Jpn1)などを制覇したキョウエイギア、2018年の京都記念(G2)、2020年のみやこS(G3)、2021年の名古屋大賞典(Jpn3)、佐賀記念(Jpn3)などを制覇したクリンチャー、2016年のLプレリュード(Jpn2)などを制覇したタマノブリュネット、2017年のアンタレスS(G3)などを制覇したモルトベーネら多数>

 数少ないアグネスタキオンの産駒で活躍してほしかったものの、ものの見事にコケました。これだけ華麗にコケるのも珍しいというほどのインパクトです。
 最初に書いたように、サンケイスポーツはリーディング有力と書いていたので、当時の記事も紹介しておきましょう。当時の期待の高さをうかがい知ることができます。

<大種牡馬サンデーサイレンスの後継種牡馬として確固たる地位を築いたアグネスタキオンが父。母アビは名繁殖牝馬Miss Carmieの3×4というインブリードを持つ。母方の配合種牡馬は底力に満ちており、軽快さが特徴であるSS系の父と絶妙なバランスを感じさせる。両親ともに活躍馬の多い母系の出身だけに、種牡馬として成功する要素は非常に多い>
(2013.4.16 11:59 【新種牡馬連載(4)】ディープスカイより)
http://race.sanspo.com/keiba/news/20130416/pog13041612040005-n1.html

 「両親ともに活躍馬の多い母系の出身」については当時<海外ではおそらく実績あるのでしょうが、近親で日本活躍馬がいないってせいもありますかね?弟、妹も走っていません>と、私はツッコんでいました。私は近親が日本で走るタイプが好みなんですよね。
 サンケイスポーツは、距離適正についても「むしろダートはダメ」と書いており、完全に外していました。

<自身がそうであったように、1600~2400メートルまでオールマイティーにこなせる。これは血統にも裏付けられており、SS系の中でも万能性という点では特に秀でている存在だ。反面、ダートでどれだけ通用するかは未知数。母の父がChief’s Crownだけに配合次第では砂適性のある馬も出てきそうだが、本質的には芝でこその種牡馬だ>

 初年度産駒については、<さすがに期待は大きく、116頭の繁殖牝馬が集まった。SS系の牝馬とは配合しにくい(とはいえ3代目なので可能性はある)ことを思えば、馬産地の期待度がうかがえよう>と書いていました。
 ただ、当時私は「競走成績からするとちょっと少ないかな?と思いました」という感想だったんですよ。マツリダゴッホの方が128頭と多かったのが意外だったんですよね。このマツリダゴッホの方がクセがありそうな種牡馬なのに成功したかな?と思ったものの、今見てみるとそうでもないですね。ディープスカイよりは良いです。ただ、大して良くはないですね。
 当時、マツリダゴッホの方が種付け頭数が多かった理由はふたつ考えていました。単純に種付け料の問題。もう一つは、名種牡馬サンデーサイレンスの直仔であるマツリダゴッホの方が、孫であるディープスカイより好まれた…という可能性。繁殖牝馬の質はマツリダゴッホの方が低かったので、今考えると種付け料が違ったのかもしれません。

 この繁殖牝馬レベルの違いの質の関係で、サンケイスポーツはディープスカイを「ファーストシーズンサイアーのリーディング最有力候補」としていました。これだけ良くて走らなかった…というのは、逆に清々しいほどです。

<繁殖牝馬の質も上々で、タニノシスター(ウオッカの母)、ディアウィンク(ナカヤマフェスタの母)、ファーザ(フリオーソの母)や、テイエムオーシャン(桜花賞などGI3勝)、シンコウラブリイ(マイルチャンピオンシップ)、スイープトウショウ(エリザベス女王杯)など豪華なラインアップ。ファーストシーズンサイアーのリーディング最有力候補と言えるだろう>

■2013/3/17 世界各国で活躍して日本に来たイブンベイだが種牡馬としては…

 イブンベイイ (Ibn Bey) は古い馬という印象しかなかったんですけど、ビッグレッドファームが初めて海外から導入した種牡馬なんだそうです。
 Wikipediaでは、まず以下のような説明でした。

<イブンベイ (Ibn Bey) とは、イギリス生産の競走馬、種牡馬である。1987年度イタリア最優秀3歳牡馬、1989年・1990年度ドイツ最優秀古牡馬。サウジアラビアの王族ファハド・ビン=サルマーンの所有馬で、馬名はアラビア語で「高貴な者の息子」の意。>
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%83%96%E3%83%B3%E3%83%99%E3%82%A4

 この時点でいろんな国の名前が出ていて忙しいですけど、世界各地で活躍した馬でした。

<競走馬時代は7か国で走りG1競走を4勝。優勝した重賞競走はいずれも距離2400メートル以上の競走で、典型的な長距離馬だった。しかし3歳時に優勝したイタリア大賞はレコードタイムで優勝、1990年にアメリカに遠征して出走した距離10ハロン(約2000メートル)のブリーダーズカップ・クラシックでは12番人気ながらアンブライドルドの2着に入るなど、優れたスピードも有していた>

    2歳-2戦1勝
    3歳-7戦1勝(イタリア大賞・伊G1)
    4歳-5戦1勝(ドーヴィル大賞典・仏G2)
    5歳-7戦4勝(オイロパ賞・独G1、モーリスドニュイユ賞・仏G2、ジェフリーフリアステークス・英G2)
    6歳-8戦2勝(ベルリン銀行大賞・独G1、アイリッシュセントレジャー・愛G1)


 <日本のジャパンカップにも1989年、1990年と出走し、とくに1989年の第9回ジャパンカップではレース途中の1800メートルおよび2200メートルの通過地点で当時の日本レコードを上回る走破タイムを記録している>とWikipediaにはあります。
 ジャパンカップではこのようにハイペースを作ったため、ホーリックスの世界レコード樹立に一役買ったようです。JSEという競馬サイトでは、以下のような熱いコメントが寄せられていました。

-----引用 ここから-----
 「‘89JC6着」、だけでは片付けられない。今でも語り継がれる「伝説のJC」の影の立役者である。このレースには、過去のJCの中で史上最高(だと思っている)のメンバーが揃った。
昨年の覇者、ペイザバトラーを筆頭に、JCの1ヶ月半前に12ハロンの世界レコードを叩き出したホークスター、凱旋門賞を勝ったキャロルハウス・アサティスの両頭、NZの最強牝馬ホーリックス、さらにトップサンライズとこのイブンベイを加えた外国馬7頭。これを迎え撃ったのが、スーパークリーク・オグリキャップ・イナリワンの「平成の3強」。この3頭に加え、前週のマイルCSでオグリと死闘を演じたバンブーメモリー、宝塚2着のフレッシュボイス、さらにキリパワーとランニングフリーも出走。さらにさらに、「女傑」ロジータも出走するという、素晴らしいメンバー。

  このメンバーの中で、イブンベイは逃げた。逃げて逃げて逃げまくった。これまで日本の競馬界、いや世界の競馬界が絶句するペースで。

  1000m通過が58秒5(2400mのペースじゃないだろ)、マイル通過が1分34秒1(この年の安田記念より速い、しかも持ったまま)、2000m通過が1分58秒0(今のコースレコードと全く一緒、2400mのレースで、だよ)、2200m通過が2分9秒9・・・(あの~、ダンツシアトルより速いんですけど・・・。まあ、先頭は変わってますが)。

  結局勝ちタイムが2分22秒2・・・。もう何がなんだか。この超が5個つくほどのHペースで6着ならスゴイでしょ? 
  この馬はイギリスの馬ですが、彼は7カ国で走って(英・愛・仏・独・米・伊・日)、GIを4勝、さらにBCクラシックで2着という素晴らしい成績を残しました。でもやっぱり、JCは特に強烈でした(これってデータかなぁ)。
// 富士山 02/02/06 (水)18:14
http://jse.jpn.org/jrasrch.cgi?kind=father&key=@15294208&mn=378387
-----引用 ここまで-----

 ジャパンカップに来ているため、日本に馴染みがなかったというわけではありません。また、<1990年のジャパンカップ直前に日本人馬主に金銭譲渡され、同競走を最後に競走馬を引退>という形だったんだそう。それから、<そのまま日本のビッグレッドファームに種牡馬として導入された>ということで、ビッグレッドに来たようです。
 前述したように、G1を多数勝っています。競走成績はすごかったですね。ただ、私の印象が薄かったように、やはり種牡馬としては大成しませんでした。

<種牡馬としてはダートグレード競走を2勝したタイキヘラクレスなどを輩出したが全体としては目立った活躍を示せず、2007年に種牡馬を引退。新冠町明和のビッグレッドファームで余生を送っていたが、2012年12月10日、老衰のため死去>

 主な産駒
    タイキヘラクレス(ダービーグランプリ、名古屋優駿)
    スイートイブン(北海道3歳優駿)
    マイネルガーベ(NHK杯2着)
    ノーザンカピタン(新潟3歳ステークス2着)

 ビッグレッドグループの広報誌アワープレジャー2012年8月号名馬ノートによると、別の牧場で繁養されていた時期があり、種牡馬引退後にビッグレッドファームへ戻ったという形。記事の時点ではまだ存命で、功労馬として過ごしていました。スタリオン担当者は「歴代種牡馬の中で最も力強かった」と印象を語っています。
http://www.ruffian.co.jp/site/ourpleasure/ourpleasure.php


■2014/10/17 同父ディープスカイが失敗 G1未勝利でも超良血アドマイヤオーラに期待

2023/03/21:ディープスカイに多少絡むということで同じページにまとめました。

2014/10/17:父アグネスタキオンではディープスカイがまさかの大苦戦。アドマイヤオーラに頑張ってもらわないと…という状況です。
 ただ、アドマイヤオーラははっきり言って、現役時代の戦績はそこまですごくありません。重賞3勝でもG1では3着止まり。正直、地味地味です。
 初年度産駒も僅かに35頭。"GIを勝っていない内国産種牡馬としては、決して少ない頭数ではない"とあるものの、それは「GIを勝っていない内国産種牡馬としては」ですからね。全体としてみると、期待されていない種牡馬であることがわかります。

<飛び抜けた血統馬はいないものの、小倉記念を制したサンレイジャスパーの半妹や、今年の桜花賞に駒を進めたニシノミチシルベの半弟などが初年度産駒の代表格。(略)ホッカイドウ競馬ではコンドルダンスが2戦目で勝ち上がっており、仕上がりの早さも感じさせている>
(【新種牡馬連載】(7)アドマイヤオーラ - 予想王TV@SANSPO.COM 2014.6.9 11:57より)
http://race.sanspo.com/keiba/news/20140609/pog14060911570002-n1.html

 以上のように、やはり繁殖牝馬は低レベルです。
 しかし、前述の通り、アドマイヤオーラ自身の血統背景は良いんですよね。母はビワハイジなのです。

<母は2歳女王に輝き、妹ブエナビスタ、ジョワドヴィーヴルはGIホース。兄アドマイヤジャパンが菊花賞2着、弟トーセンレーヴも重賞ウイナーという輝かしい一族で、現3歳の妹サングレアルもGIIサンスポ賞フローラSを制した。父アグネスタキオンも良血の名をほしいままにしたクラシック血統であり、近代日本競馬の誇る良質牝系の集合体とも言うべき血統構成だ>

 適正は普通に芝専用という評価。<アグネスタキオンは芝向きの産駒が多く出ており、SS系の中でも特に軽快なスピードが武器。母系も明らかに芝での切れ味を持ち味としているだけに、本馬の産駒も芝でこそのタイプが多く出るだろう>となっていました。
 アドマイヤオーラ自身の成績を見ると、4歳春に京都記念(G2)を勝っているものの、古馬になってからは期待はずれな感じ。ブエナビスタは例外なものの、兄弟も早い時期の重賞勝利に偏っています。仕上がりは早いようですが、古馬になってからは勢いが止まるかもしれません。
 私としてはアグネスタキオンの後継者として非常に期待したい馬です。活躍馬を出して一躍人気になりませんかね?

アドマイヤオーラ
サンケイスポーツ評価を勝手に得点化
 血統・適性5 × 繁殖牝馬2 = 10
個人的な好み 9

2025年4月15日火曜日

むしろ頑張れない?注目の珍名馬ガンバルマン以外のガンバル名前の馬

■2025/03/23 注目の珍名馬ガンバルマン以外のガンバル名前の馬
■2025/04/15 むしろ頑張れない?ガンバル系の名前の馬は獲得賞金が低い
■2025/04/15 種牡馬トライマイベストも実はガンバル名前の馬?


■2025/03/23 注目の珍名馬ガンバルマン以外のガンバル名前の馬

 ガンバルマンという名前の馬が意外に頑張っており、重賞でも健闘し、注目されています。過去にもいた名前だろうと思ったら、現在の2022年生の前にも2000年生の馬がいました。この馬は賞金ゼロ。現在の馬はすでに1522.0万円で、まだまだ伸びそうです。
 今のガンバルマンは、父フィエールマン由来で名付けた感じですかね。しかし、父フィエールマンの「マン」は男ではなく、フィエールマン(Fierement)一語で「(音楽用語で)気高く、勇ましく」という意味だそうです。

 前述の通り、ガンバルマンの獲得賞金はまだまだ伸びそうで、過去最高のガンバル馬になるかもしれません。とりあえず、2025/03/23時点のガンバルで始まる馬35頭の獲得賞金ランキングは以下の通り。すでに3位であり、過去最高のガンバルホースとなるのは確実と思われます。というか、獲得賞金の低い馬ばかりで、名前に反して頑張れない感じですね…。

1位 ガンバルライアン 1708.8万円
2位 ガンバルマイニング 1545.4万円
3位 ガンバルマン 1522.0万円

 過去の頑張るネームも一挙紹介。「ガンバル+父母名の一部」という冠名っぽい使い方の馬も結構いて、馬主の江崎長寿さん・江崎聡さんあたりがそういう感じでした。

ガンバルウイング
ガンバルウーマン
ガンバルオー
ガンバルカラー
ガンバルカントリー
ガンバルキング
ガンバルクン
ガンバルサムライ
ガンバルジャン
ガンバルスキャン
ガンバルスター
ガンバルスマート
ガンバルダ
ガンバルタイヨー
ガンバルタキシード
ガンバルタヤス
ガンバルチャン 2頭
ガンバルツヨシ
ガンバルデュラン
ガンバルトミサト
ガンバルパレード
ガンバルフトシ
ガンバルヘクター
ガンバルベルシャ
ガンバルマイニング
ガンバルマン 2頭
ガンバルメンバー
ガンバルライアン
ガンバルレディー
ガンバルン
ガンバルンダモン
ガンバルンバ


■2025/04/15 むしろ頑張れない?ガンバル系の名前の馬は獲得賞金が低い

 前回「ガンバル」で始まる名前の馬を紹介しましたが、ガンバル系の名前は他にもあります。35頭いた「ガンバル」で始まる名前の馬に匹敵する多さなのが、「ガンバレ」で始まる馬(「ガンバーレ」を含む)で19頭います。

ガンバーレ
ガンバレ
ガンバレアナコンダ
ガンバレエイコー
ガンバレゲンキ
ガンバレサリー
ガンバレサンリク
ガンバレジェイド
ガンバレシャチョウ
ガンバレショコラ
ガンバレツヨシ
ガンバレナキリ
ガンバレバー
ガンバレヒトリッコ
ガンバレベアー
ガンバレマサル
ガンバレミヤサン
ガンバレユウキ
ガンバレリホチャン

 いわゆる見切り発車的に<35頭いた「ガンバル」で始まる名前の馬に匹敵する多さ>と書いてしまったのですけど、私の予想に反してガンバリ系もかなり多く、12頭いましたわ。

ガンバリーナ
ガンバリーナ
ガンバリーノ
ガンバリーレ
ガンバリキ
ガンバリタロー
ガンバリッコ
ガンバリッコ
ガンバリナッセ
ガンバリマス
ガンバリマッセ
ガンバリヤ

 ガンバラナイなど、ガンバラで始まる馬はさすがにゼロ。ただ、やはりガンバロ系はいて、4頭いました。

ガンバロウニッポン
ガンバローナ
ガンバローネ
ガンバロビン

 戦績を見ていて思うのが、ガンバルで始まる馬がそうであったように、なぜか獲得賞金の低い馬ばかりであること。素質馬にはつけなくて、血統が良くなくて血統以上に頑張ってほしい馬につけたくなる名前なのかもしれません。
 前回の馬たちも含めた獲得賞金ランキング上位は以下のとおり。<ガンバルマンの獲得賞金はまだまだ伸びそうで、過去最高のガンバル馬になるかもしれません>と前回書いたのですが、すでにガンバルマンが1位になってしまいました。本当、活躍馬が出ない名前ですね。

1位 ガンバルマン 1,966.6万円
2位 ガンバルライアン 1708.8万円
3位 ガンバルマイニング 1545.4万円


■2025/04/15 種牡馬トライマイベストも実はガンバル名前の馬?

 ここまでガンバル系の名前を見てきましたが、英語で「頑張る」という意味の名前もいるのでは?とふと思います。
 検索してみると、通常「頑張る」に対応する英語表現は日本でもおなじみで、言い古された感すらある「Do your best」であるようです。直訳すると「最善を尽くす」ですね。あまり適切な表現ではないとするサイトもありますけど、とりあえず、多くの場合、この表現を提示してきます。
 ただ、より広い「do one's best」という書き方も結構あり。この「one's」のところにいろいろ入るよという意味で、前述の「Do your best」の他、「Do my best」という言い方も多く登場。そして、これよりさらに広く、「try(do)one's best」と書いているサイトもあります。

 で、この「try」を使った表現で言えば、超有名馬がいます。海外のG1馬であり、種牡馬としても名馬を出して、日本馬の血統表でも名前を見かけることがあるトライマイベストです。ひとつ上で「ガンバル系の名前の馬は獲得賞金が低い」と書いたのですけど、トライマイベストは文句なしのビッグネームですね。

トライマイベスト - Wikipedia
<トライマイベスト(英:Try My Best[1])は、アメリカ合衆国生産、アイルランド調教の競走馬。主な勝ち鞍は1977年のデュハーストステークス(GI)。>
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%9E%E3%82%A4%E3%83%99%E3%82%B9%E3%83%88
<歳時にG1デュハーストステークスを制覇。しかし、生まれつき前脚の形状に異常があった影響で大成を果たせず、通算5戦4勝(重賞3勝)の成績で現役を引退した[2]。
 種牡馬としては1986年のブリーダーズカップ・マイルなどを制し、種牡馬としても成功を収めたラストタイクーンの父として知られる。>

 検索してみると、Try Your Best(USA)という馬もいました。日本では、ずばりドゥーユアベストという馬も存在。ただ、1頭のみと意外と少なく、例によって賞金7.8万円と活躍できていません。
 一方、「Do your best」系は2頭いて、2頭とも、戦績が壊滅的であることが多いガンバル系らしからぬ頑張りぶり。英語命名のときの方が、馬主の期待値が高いのかもしれません。

ドゥマイベスト 1986 4081.7万円
ドゥーマイベスト 1998 6597.9万円


POG馬が7回ダービー制覇! なぜかダービーだけ強くて他は弱い謎

■2022/06/01 ドウデュースでまたダービー制覇 なぜかダービーだけ強くて他は弱い謎
■2021/06/05 牡馬だと誤解して指名したサトノレイナスがマジでダービーに来たんですけど…
■2018/05/27 4年連続POG馬がダービー勝利 ワグネリアン、レイデオロ、マカヒキ、ドゥラメンテ
■2019/05/26 全く期待していなかったロジャーバローズで5年連続ダービー制覇
■2020/05/31 6年連続POG馬がダービー制覇 POGで不人気だったコントレイル
■2020/05/31 2019-2020POG指名馬人気ランキング、1位はいまいち…
■2018/06/02 2018年6月のPOG指名馬人気ランキング


■2022/06/01 ドウデュースでまたダービー制覇 なぜかダービーだけ強くて他は弱いPOG指名馬

 前年少数精鋭にして見事にコケたPOG、2021-2022シーズンは再び下手な鉄砲も数打ちゃ当たる作戦で指名。コマンドラインのように力を入れて複数のPOGで指名した馬はいますが、ほとんどバラバラ。その一番力を入れたコマンドラインは2連勝でサウジアラビアRCを勝利して早々にクラシック候補と言われたものの、ホープフルSはかわいそうなほどの惨敗で早々にクラシック候補から脱落してしまいました。コマンドラインは本当どうしちゃったんでしょうね?

 コマンドラインはこのように上下に極端なことになってしまいましたが、今年も無事ダービー出走馬は確保。今回は二頭のみでしたが、朝日杯勝ち馬の3番人気ドウデュースとホープフルS勝ち馬で8番人気のキラーアビリティという、なかなか良い二頭でした。二歳時点のネットでは、キラーアビリティを推す声も多かったものの、三歳はちょっといまいちでしたね。しかし、ドウデュースがダービーを勝ってくれたので過去8年で7回ダービー馬というえらいことに…。

 下手な鉄砲も数打ちゃ当たるで多数指名とはいえ、自分でもびっくりするほどダービーに強いです。また、不思議なことに他のG1はほとんど勝っておらず、「ダービーだけ」勝ちまくりなんですよね。
 記憶にあるのは、今年の二歳牡馬G1とホープフル皐月を勝ったコントレイルくらい。NHKマイルCは未勝利ですし、牝馬G1も未勝利。牝馬はめちゃくちゃ苦手なので、下手したら重賞も勝っていないかもしれません。本当になぜかダービーだけ強いです。マジで不思議ですわ…。

 …と書いてから、前年を見ると、ユーバーレーベンがオークス勝っていることに気づきました。力入れていないPOGでの指名のみだった馬なんで、いまいち記憶に残っていないんですよね。ちなみに、ダービーの方はこの力入れていないPOGでの指名馬の優勝は1回だけで、ほとんどちゃんとした指名の馬での優勝。何度も言いますが、本当自分でも不思議です。


■2021/06/05 牡馬だと誤解して指名したサトノレイナスがマジでダービーに来たんですけど…

 いろんなPOGにいろんな馬で参加しているので全然すごくないとはいえ、6年連続POG馬がダービー制覇…だったのですが、2021年のダービーはそれですらダメで連続記録が途絶えました。例年よりカブり気味で頭数を減らしてやや少数精鋭にしたところ、厳選馬がことごとくダメで壊滅的でした。やはり下手な鉄砲も数撃ちゃ当たるじゃないとダメなようです。
 そういえば、珍しく新種牡馬を積極的に指名したという違いもあったシーズンでしたね。まあ、裏目に出たんですけど…。

 とはいえ、スタートしたときは、期待の1番人気が見せ場なく終わるというのが連続してマジで1勝もできない馬ばかりでは?と思っていましたので、気持ち的には活躍馬が多かった気分に。冷静に考えると、錯覚なんですけどね。
 この「有力馬は最初ダメでも終わってみれば良かった」の代表例としては、アカイトリノムスメ。新馬戦1番人気7着から持ち直して、オークス2着になっています。上々でしょう。

 で、肝心のダービーの今年の成績は、以下のような感じ。1着シャフリヤールも2着エフフォーリアも選んでおらず、なぜかダービー参戦の牝馬サトノレイナスが最高順位でした。ちにみに私はサトノレイナスを牡馬だと勘違いして指名しており、メモも最初牡馬と記録していた馬。それがマジで牡馬路線に来てしまうとは…。普通にオークスで良かった気がするんですけどね。このサトノレイナスは最初から期待通りに走ってくれたタイプです。

5着 サトノレイナス 2番人気
7着 ヨーホーレイク 6番人気
11着 レッドジェネシス 13番人気

 11着だったレッドジェネシスも新馬戦は1番人気だったのに3着で、勝ち上がりに4戦もかかってしまったという馬。正直ダメだと思って諦めてしばらくレース見ていなかったのですが、知らないうちに勝ち上がっていて、京都新聞杯に勝利して重賞馬になってびっくり。早々に見限っちゃってごめんね! なんだかんだで稼いでくれました。やはり評判馬は走るんだなぁと思った1頭でした。
 最近はそれほどでもないかなと思いつつ、以前よく指名していたということで久しぶりに選んだクロウキャニオンの子ヨーホーレイクは、逆に初戦から2連勝で順調だったタイプ。重賞勝利こそありませんが、ホープフルS(G1)3着、皐月賞(G1)5着などで、賞金を稼いでくれました。こういう子も大事です。感謝感謝。

 ダービーだけでなく今シーズンはG1ゼロだったものの、それなりに走ってくれましたので、結構楽しめました。穴系のPOG馬でも健闘した子がいましたし、悪くなかったですね…と書いてから、オークスのユーバーレーベンを指名していたことを思い出しましたわ。G1馬いるじゃん! 力入れていないPOGだったので、完全に忘れていました。好きなマイネヌーヴェルの孫だったのに、忘れていてごめんね!
 サトノレイナスを牡馬だと勘違いしたと書いたのですが、そういえば、いいな!と思う馬が牝馬ばかりで困ったシーズンでもあったんですよね。で、実際、前述したような牝馬たちが走ってくれて、例年壊滅的に苦手な牝馬の指名馬がよく走ったという、個人的に珍しいシーズンとなりました。これは選び方がうまくなっている証拠かも!と前向きに勘違いしつつ、次のシーズンのPOG選びに臨みたいと思います。


■2018/05/27 4年連続POG馬がダービー勝利 ワグネリアン、レイデオロ、マカヒキ、ドゥラメンテ

 たくさん応援したいので、いろんなところのPOGに参加してあまりかぶらずに指名しているため、何十頭もPOG馬がいます。なので、全然すごくないのですけど、ワグネリアンの復活勝利で、3年連続POG馬がダービー勝利!
 応援馬多いとはいえ、嬉しいですわ、やっぱり。ジャンプして喜びました。
 ちまにに他にも指名馬が3頭。ステイフーリッシュ(10着)、グレイル(14着)、ステルヴィオ(8着) がいました。牝馬は毎年ですけど全然です。
2017年POG馬 1    レイデオロ 2    スワーヴリチャード 17    アメリカズカップ
2016年POG馬 1    マカヒキ 10    プロディガルサン
 あっ、違った4年連続か。ドゥラメンテも指名していましたわ。この年は事前に上位でピックアップしていたのに、デビューが遅めでリアルスティール(4着)を逃したのも悔しかった世代。まあ、自己ルール通りなので、しゃーないんですけど…。
2015年POG馬 1    ドゥラメンテ
 ドゥラメンテは母が名牝アドマイヤグルーヴでしたが兄弟はそれほど走っておらず。そろそろだと思って、穴じゃないかと思ったら、結構人気でした。
 ただ、その次の年のマカヒキはちょっと注目程度。姉のウリウリは結構良かったものの、大きく目立つ活躍ではなかったためでしょう。その次のレイデオロは再び人気だったかな。
 そして、今年の ワグネリアンがまた大人気ってほどではなく、デビュー前は注目!くらいの感じの馬でした。大人気じゃない馬が走ってくれると、また一段と嬉しいですね。

 もう1年見てみました。POGにしなかったけど、デビュー前から注目して応援していたマイネルフロストが3位だった年でした。1,2着は、ワンアンドオンリーとイスラボニータ。
 POG馬は3頭いたけど5着が最高で、トーセンスターダムなんかは16頭立てで16着でしたわ。
 2014年POG馬 (3    マイネルフロスト) 5    トゥザワールド 8    ベルキャニオン 16    トーセンスターダム



■2019/05/26 全く期待していなかったロジャーバローズで5年連続ダービー制覇

 ただでさえ毎年多いPOG。今年は特にひどくて、複数参加しているPOGを全部ダブらせずにたくさん応援しよう!という感じにしました。
 なので、自信ない馬ばかり指名したわけではなく、上位指名はいつもどおり。にも関わらず例年以上に壊滅的でした。指名を増やして活躍馬が減るってどういうことなの?という感じ。
 とはいえ、ダービーには2頭が出走。1頭はデビュー当初から期待していたクラージュゲリエで重賞を勝ち、皐月賞も不人気ながら5着と力を見せました。今年のダービーは全然期待していなかったものの、彼には掲示板を期待していました。
 …ところが、 全く期待してなかった12番人気ロジャーバローズがなんか粘りそうなんですけど! 好スタートからの2番手でしたが、横山武騎手のリオンリオン(結果は6番人気15着)が飛ばして離れた2番手。2番手も壊滅するパターンだなぁ…と思って見ていたのに、なんか粘ってるし!
 で、浜中騎手が叩いて叩いて、評判馬のダノンキングリーをクビ差しのぎました。全く期待していなかったので、今年は嬉しさはなく、何これ?って感じです。(クラージュゲリエは7番人気6着)
 あと、ホント言うと、ロジャーバローズのPOG指名はいつも以上に大したことないのです。POGルールによっては既走馬でも指名できることがあり、新馬戦勝利後に好きだったサトノジューオーが遠い親戚だという理由でなんとなく指名。後出しで自慢できない指名で、思い入れもあまりありませんでした。いつも以上にまぐれですね。



■2020/05/31 6年連続POG馬がダービー制覇 POGで不人気だったコントレイル

 今年は今までになく、ダービーは勝って当然といった感じだったPOG馬。1位コントレイル、2位サリオスともに指名馬です。ただ、例によっていろんな馬を指名しているために、それぞれ別のPOGでの指名なので、順位的には全然。今年はもう少し絞りますわ。コントレイルは事前にはあまり人気なかったので、ちょっと自慢したいところなのですけどね。後述のランキングでは、指名数ベスト100にすら入っていません。
 サリオスは普通に相当強いと思うのですけど、コントレイルが強すぎますね。ディープインパクトはG1馬は文句なく多いのに、牡馬では超大物がいなくて、血統が続かないというまさかの事態がありそうだったのですけど、ディープインパクトが亡くなってから超大物牡馬が出てきました。 サリオスもハーツクライの代表産駒になれそうな可能性を感じる楽しみな馬です。サリオスは32位でしたが、今見ると新馬戦は2番人気だったんですね。
 裏街道的なところからでしたが、2歳の時点ではマイラプソディもこの2頭なみに期待していた馬。それが全然になってしまい、残念なことに。 この日は後ろからまくって逃げて結局9着です。また、別路線から来た2頭ワーケア、アルジャンナも上位を期待したものの、8着、18着という結果に。アルジャンナ最下位ですわ。
 今年のダービーは特に出走馬が多く、最初に逃げたウインカーネリアンもPOG馬。ブービーに終わったものの、 皐月賞はブービー人気で4着。十分走ってくれています。



■2020/05/31 2019-2020POG指名馬人気ランキング、1位はいまいち…

1    シルヴェリオ    10360人
 私も指名してしまった シルヴェリオ。なんとか1勝したものの、その程度でした。
2    リアアメリア    10276人
 指名していない馬。オークス4着なので結構稼いでいます。牝馬は私全然当たりません。
3    アルジャンナ    9989人
 前述の通り、指名馬。重賞2,3着でまずまず稼ぎました。
4    ラインベック    8191人
 牡馬で指名していない馬の一番上位。というか、ベスト10では他に指名馬いませんね。意外にミーハーじゃないようです。というか、むしろひねっている感じ。コントレイルなど、私が指名した馬はあまりベスト100に入っていませんでした。まあ、普通に活躍していない子も多数いるわけですけど。
 ラインベックは迷った馬で指名せず後悔したのですけど、イメージ通りかなり走っており、 アルジャンナ級でした。
5    ブルトガング    8138人
6    アブソルティスモ    8062人
7    ポタジェ    5680人
8    ルナシオン    5505人
9    リメンバーメモリー    4711人
10    リリレフア    4487人
11    モーソンピーク    4368人
12    ヴァーダイト    4247人
13    カトゥルスフェリス    4126人
14    ディアスティマ    3981人
15    マイラプソディ    3867人
16    サンクテュエール    3798人
17    サトノフラッグ    3605人
18    スパングルドスター    3347人
19    ギルデッドミラー    3168人
20    ライティア    2974人
21    レッドルレーヴ    2791人
22    ファーストフォリオ    2647人
23    リズムオブラヴ    2513人
24    スカイグルーヴ    2285人
25    モーベット    2217人
26    ペルラネーラ    2151人
27    ジュンライトボルト    1980人
28    フェアレストアイル    1974人
29    フィリオアレグロ    1951人
30    セントオブゴールド    1897人
31    エカテリンブルク    1890人
32    サリオス    1875人
 前述の通り、サリオスはここ。人気と言えば人気ですが、そうでもないと言えばそうでもない感じです。
33    ダノングロワール    1864人
34    カイザーライン    1847人
35    アブルハウル    1826人
36    ルリエーヴル    1803人
37    ヒメノカリス    1794人
38    クロスキー    1772人
39    ダブルアンコール    1744人
40    ヴェルトライゼンデ    1731人
41    ファルコニア    1700人
42    オーソリティ    1689人
43    クロミナンス    1670人
44    アドマイヤビルゴ    1621人
45    アドマイヤベネラ    1513人
46    レヴィオーサ    1512人
47    レーヴドゥロワ    1462人
48    サクセッション    1445人
49    バトーデュシエル    1427人
50    ダノンレガーロ    1342人
51    ワーケア    1308人
52    グランデマーレ    1304人
53    オールザワールド    1299人
54    キングサーガ    1239人
55    ストーンリッジ    1211人
56    ゴルトベルク    1206人
57    リリーピュアハート    1187人
58    レッドベルジュール    1178人
59    ヴェルテックス    1157人
60    ゴールドティア    1134人
61    アドマイヤミモザ    1094人
62    サトノエスペランサ    1087人
63    メリディアンローグ    1082人
64    サマービート    1070人
65    リンドブラッド    1055人
66    クレアーレ    1049人
67    ファートゥア    1048人
68    パイネ    1045人
69    リアンティサージュ    1014人
70    サトノゴールド    994人
71    ミヤマザクラ    990人
72    タイミングハート    985人
73    シンハリング    976人
74    バトルオブアルマダ    924人
74    ヒートオンビート    924人
76    ダノンフォルツェ    899人
77    ライフレッスンズ    888人
78    フライライクバード    884人
79    レクセランス    860人
80    ラヴユーライヴ    844人
81    ヴァンタブラック    817人
82    ベルラガッツォ    808人
83    アトリビュート    797人
84    シャレード    794人
85    ゼノヴァース    784人
86    ビアンフェ    767人
87    エブリワンブラック    739人
88    ゴールデンレシオ    725人
89    ソードライン    722人
90    プラトン    721人
91    シルヴィス    715人
92    アルファウェーブ    703人
93    ブライドグルーム    680人
94    サトノフウジン    663人
95    ディープキング    661人
96    アウサンガテ    654人
97    レザネフォール    641人
98    サングノーブル    633人
99    サイクロトロン    632人
100    イルミナル    624人




■2018/06/02 2018年6月のPOG指名馬人気ランキング

 ネット競馬のPOG指名馬ランキングをメモ。人気馬を普通にってのはおもしろくないのですけど、終わってみると結構やっぱり人気馬が走っているんですよね。今年はどうなるでしょう?
2019/05/26追記:最終的なランキングと差し替えました。1位のサートゥルナーリアが普通に走りまくり。私はひねって上位はほとんど指名しないので、今年は特にひどくなりました。ただ、以下の100位以内に入っていないロジャーバローズがダービーを勝ってくれたのが不幸中の幸いですね。

順位  馬名  指名者
1  サートゥルナーリア  15082人
2  ソルドラード  9652人
3  カントル  7035人
4  ブラヴァス  6597人
5  シェーングランツ  6344人
6  ワールドプレミア  6109人
7  プランドラー  6096人
8  サトノジェネシス  5694人
9  ダノンチェイサー  5663人
10  アルママ  4853人
11  リスト  4588人
12  ベルクワイア  4112人
13  アドマイヤジャスタ  4086人
14  サトノソロモン  3495人
15  モアナアネラ  3451人
16  ドナアトラエンテ  3118人
17  グランアレグリア  3021人
18  コントラチェック  2948人
19  タンタラス  2809人
20  ミディオーサ  2608人
21  エスポワール  2605人
22  ウーリリ  2429人
23  ホウオウライジン  2337人
24  セントレオナード  2332人
25  フランクリン  2323人
26  オーロトラジェ  2136人
27  ダノンファンタジー  2085人
28  レーヴドカナロア  2061人
29  ロードゼウス  2026人
30  サトノアクシス  2016人
31  スイープセレリタス  1944人
32  ポルトラーノ  1909人
33  バイキングクラップ  1904人
34  ヴァンランディ  1873人
35  サトノルークス  1847人
36  レーヴドゥラメール  1820人
37  シェドゥーヴル  1763人
38  ライル  1760人
39  ドナウデルタ  1739人
40  ダンスディライト  1724人
41  ラヴズオンリーユー  1689人
42  ルヴォルグ  1687人
43  ティグラーシャ  1640人
44  トーセンカンビーナ  1622人
45  アドマイヤマーズ  1614人
46  ルガールカルム  1608人
47  サターン  1592人
48  メッシーナ  1591人
49  エデリー  1578人
50  ランフォザローゼス  1575人
51  ホウオウサーベル  1543人
52  ヴェロックス  1441人
53  アメジストヴェイグ  1355人
54  アーデンフォレスト  1335人
55  レッドエンヴィー  1310人
56  リアオリヴィア  1296人
57  クリソベリル  1278人
58  グロリアーナ  1270人
59  シルヴァーソニック  1266人
60  アストライア  1247人
61  ラズライトノヴァ  1246人
62  オーサムウインド  1238人
63  クラージュゲリエ  1232人
64  プレミアムギフト  1222人
65  イヴォーク  1221人
66  ノーブルスコア  1219人
67  アカネサス  1217人
68  サトノバリオス  1175人
69  カレンモエ  1139人
70  イニティウム  1132人
71  サラミス  1082人
72  アルテラローザ  1058人
73  ユナカイト  1045人
74  パロネラ  1043人
75  スワーヴシャルル  1025人
76  タニノミッション  1019人
77  ウラノメトリア  1006人
78  ヴァイスカイザー  992人
79  ビーチサンバ  973人
80  シトラスノート  964人
81  エールディヴァン  962人
82  カウディーリョ  952人
83  カヌメラビーチ  949人
84  ミリオンドリームズ  941人
85  バニュルス  920人
86  ヴァンドギャルド  881人
87  シークレットアイズ  860人
88  ジュベルハフィート  837人
89  グランデストラーダ  799人
90  セリユーズ  757人
91  アルディテッツァ  751人
92  クィーンユニバンス  746人
93  リオンリオン  734人
94  ダノンジャスティス  732人
95  ピンシェル  723人
96  アメリカンウェイク  715人
97  ルデュック  697人
98  アウィルアウェイ  681人
99  アヴァターラ  668人
100  ラディアントパレス  655人http://pog.netkeiba.com/?pid=pog_navi_rank


2025年4月14日月曜日

地味騎手は集中する?田中勝春・佐藤哲三・角田晃一は同期

■2009/3/20 一番好きな騎手は哲三…ただし、すぐに苗字がわからなくなる
■2009/4/4 地味騎手は集中する?田中勝春・佐藤哲三・角田晃一は同期


■2009/3/20 一番好きな騎手は哲三…ただし、すぐに苗字がわからなくなる

 好きな騎手は特に書いていませんでしたが、佐藤哲三です。一応1番好きな騎手で間違いないんですけど、競馬場行かないし、テレビも見ないし、雑誌も読まないしで、今<a
href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BD%90%E8%97%A4%E5%93%B2%E4%B8%89_(%E7%AB%B6%E9%A6%AC)" target="_blank">”佐藤哲三 - Wikipedia”</a>で<b>初めて顔見ました。</b>
 まあ、別に騎手の顔知らなくても馬券買えますし、いいですよね。他の騎手もほとんど見た覚えないですね。パッと浮かぶのって、武豊の爽やかスマイルぐらいです。さすがですね、あの人は。

 それはいいとして、哲三さんの話。実を言うと、よくこの人の苗字忘れるんですよね。「なんかよくある苗字だったよなー、うーん、小林だっけー?」と思い、よく「小林哲三」で検索して見つからないことがあります。佐藤哲三さん、すいません。あと、全国の佐藤さんと小林さんもすいません。
 繰り返しますが、これでも<b>本当に1番好きな騎手なんですよ。</b>

 今年ついに引退しちゃったんですけど、ニホンピロキースという好きな馬がいまして。この馬に哲三さんが小倉でテン乗りしたときにですね、先行馬なのに中団から行って、最後外回しちゃったんですよ。それがまたけっこう伸びて4着しただけに腹立たしくて、腹立たしくて。「前行ければ3着はあったのに、むきーっ」て。で、「ダメだこいつ。こいつの乗るレースは気をつけないと。」と思って、注意して見続けていると、「あれ?逆に良くね?」と思って、好きになりました。
 わかります?この気持ち。
 私も書いていて、「あれ?なんかおかしくない?」と思ったんですけど、事実だから仕方無いんだなぁ、これが。

 今、そのきっかけとなったニホンピロキースのレース(2006/07/16 小倉10R 博多S)を見直したんですけど、普通に仕方なかったかもしれませんね。「行きたい気持ちはあったんだけど、内に馬がけっこういるし無理させなかった」って感じで、むしろ好騎乗だったの可能性もありそうでした。

 以上のような説明だと、なんで好きなのか全然わからなかったかもしれませんが、まあ、好き嫌いなんてそんなものです。私はこれからも「佐藤哲三が好きな騎手」と言い張っていきます。


■2009/4/4 地味騎手は集中する?田中勝春・佐藤哲三・角田晃一は同期

(佐藤哲三騎手の現役時代である2009/4/4に書いていた話。田中勝春騎手は再投稿した2021/08/26時点でも現役ですね。すごいです)

 以前、騎手では佐藤哲三が好きだと書たいのですが、彼の同期の騎手を見てびっくり。田中勝春騎手と角田晃一騎手なんです。どうです、なんか地味じゃありません?
 「名騎手が出るときには、不思議と同じ年にすごいライバルが出る」みたいな話を聞いたことがあるんですが、地味な騎手も集中するんですかね。調べてみると「結構毎年そんなもんよ」ってなるかもしれませんけどね。
 ただ、やっぱり名の知れた騎手が同期に3人いるってのは、実際はかなりすごいんじゃないかと予想します。(地味だけど)

 ところで、「地味」というのはあくまで私の個人的な印象なんで、他の人はどうかわかりません。ただ、私が好きな佐藤哲三騎手だけは地味で間違い無さそうなんですよ。
 というのも、「佐藤哲三 同期」でググったら、6番目で「最近ますます地味になった佐藤哲三を応援するスレ」というのがヒット。また、Googleのブログ検索で「佐藤哲三」でも「地味な男です、佐藤哲三」というのがヒット。ですよね~、地味ですよね~・・・といった感じです。
 こんなこと書いていますけど、本当に佐藤哲三騎手が好きなんですよ。あと、田中勝春騎手や角田晃一騎手も嫌いじゃない騎手なんですよね。
 田中勝春騎手は、むしろ「東で1番乗って欲しい騎手」だし。角田晃一騎手はジャングルポケット(降ろされたけど)とかヒシミラクルとかでイメージ良いし・・・。逆に嫌いな騎手だと茶化しづらいです。

 ・・・とここまで書いていて、思いました。あれ?角田晃一騎手ってまだ現役(2009年当時)ですよね? 大丈夫? 実は引退しているんじゃ? ヒシミラクル以降、記憶にないんですけど・・・。
 といった感じで心配になって調べてみると、おーおー!先週もちゃんと乗っていました。なんて失礼なことを。ごめんなさい。

 この角田晃一騎手について見てみると、サマージョッキーズシリーズ初代チャンピオンなんだそうな。これも記憶にないです。
 あと、大好きなアグネスラズベリの主戦だったんですね。これまた全然覚えてなかった。好きな騎手・嫌いな騎手って言った話をしているのですが、普段騎手を気にせずに見ているんですよね。馬券を買ってから嫌いな騎手で後悔…といったこともよくあります。
 角田晃一騎手についての話では、「渡辺栄調教師引退まで厩舎所属だった」が珍しいと感じて、印象的な話。なんか好感持てますね。今度からはもっと気にするようにします。


2025年4月13日日曜日

【クイズ】今までにガンダムという名前のつく馬はJRAに何頭いた?

■2015/9/8 【クイズ】今までにガンダムという名前のつく馬はJRAに何頭いた?
■2022/09/08 父も母もキズナという嘘みたいな配合 オールアイズオンの意味は?
■2013/9/24 キズナ骨折、ただし同名の別馬 フランス所属で同じ年齢、性別は牝
■2012/11/24 地方の月岡厩舎所属のマヒナズヒルは「月の丘」という意味の馬名


■2015/9/8 【クイズ】今までにガンダムという名前のつく馬はJRAに何頭いた?

【クイズ】今までに「ガンダム」という名前のつく馬はJRAに何頭いた?(2015/09/08時点)
(1) 商品名は使えないので0頭
(2) 1頭だけなぜか認められた馬がいる
(3) 実は10頭以上もいる

(回答までの間隔を開けますので、スクロールしてください)





















【答え】(3) 実は10頭以上もいる

 この前「テーオーガンダム」という名前の馬がいることを知って、なぜガンダムが?と思って、検索したら普通にたくさんいました。今の検索結果はとりあえず13頭。馬名に使っちゃダメそうなのですが、「ガンダム」はOKみたいですね。

-----引用 ここから-----
競馬 - 名鑑 - 競走馬検索結果 - スポーツナビ

馬名    調教師(所属)    1着    2着    3着    4着~    獲得賞金
リワードガンダム    鶴留明雄(栗東)    2    2    2    19    2846万
エーティーガンダム    湯窪幸雄(栗東)    1    2    1    25    1499万
シュウザンガンダム    鈴木康弘(美浦)    1    2    0    3    944万
ゴールドガンダム    大久保龍志(栗東)    0    1    1    7    485万
リンドガンダム    佐山優(栗東)    0    0    0    15    240万
シンガンダム    柴田欣也(美浦)    0    0    1    11    203万
ヒシガンダム    牧光二(美浦)    0    0    0    0    0万
テーオーガンダム    宮徹(栗東)    0    0    0    3    0万
マルタカガンダム    嶋田潤(美浦)    0    0    0    0    0万
ケイエスガンダム    高橋成忠(栗東)    0    0    0    4    0万
ウエスタンガンダム    柴田欣也(美浦)    0    0    0    3    0万
スカイガンダム    宇田明彦(栗東)    0    0    0    0    0万
ホクザンガンダム    柴田不二男(栗東)    0    0    0    0    0万
http://keiba.yahoo.co.jp/directory/horsesearch/?hn=%E3%82%AC%E3%83%B3%E3%83%80%E3%83%A0&sidx=prize_money_total&dir=2
-----引用 ここまで-----

 ひと目で冠名とわかるのなら良いんですが、「ゴールドガンダム」「スカイガンダム」などは普通に原作でも出てきそうな馬名です。


■2022/09/08 父も母もキズナという嘘みたいな配合 オールアイズオンの意味は?

 2013年にダービー馬のキズナが凱旋門賞のためにフランスに行っていたときに「キズナ骨折、ただし同名の別馬」というドキッとする話を以前紹介したことがありました。
 このときの話は同じページの後半にまとめまていますが、なんとこのときの牝馬のキズナがダービー馬のキズナと交配。父も母もキズナというギャグみたいな子供が生まれていました。牝馬のキズナが日本に来ていたことすら知らなくてびっくりしましたわ。

 2番人気なりそうな感じで期待していましたが、当日は4番人気で結果はさらに悪い6着。4頭いる兄弟は1頭のみ勝ち上がりですが、その兄 ボーンジーニアスは3勝もしています。
 ボーンジーニアスはサンデーサイレンス系のナカヤマフェスタで、弟オールアイズオンは前述の通りキセキ。種牡馬成績で見るとキセキの方があらゆるデータで明らかに上ですし、同じサンデーサイレンス系なので、今後に期待したいところです。

 ここから再び馬名の話。父も母もキズナなら「キズナキズナ」とか「ツヨイキズナ」などだとわかりやすいところですが、「オールアイズオン」という馬名でした。「オール・アイズ・オン」と区切る3語かな?と思って欧字表記を見ると、やはり「All Eyes On」みたいですね。
 「注目を集める」的な意味かな?と予想して由来を探したのですが、なぜかいつも見るところで登録されていなくて不明でした。
 仕方なく辞書などを検索する方向に切り替え。「目を皿のようにする、注視する」といった意味のようです。「キズナ」とは特に関係ない名前みたいですね。個人的には残念です。

 あと、キズナ産駒の馬名としては、最も活躍しているディープボンドが良い名前ですね。
 最初聞いたとき、個人的にはむしろ変な名前だと思っていました。ボンドと言われると、「接着剤」のイメージが強くなんじゃそりゃ?と思ってしまったのです。
 ただ、だいぶ経ってからディープインパクトの孫でキズナの子であるということで2頭の名前を踏まえて、「深い絆」という意味だと気づいて、「なるほど、いい名前だ」と感心。なぜ気づかなかったのか?とツッコまれると困ってしまうのですけど、やはり「接着剤」のボンドのイメージに引っ張られていたんだと思います。



■2013/9/24 キズナ骨折、ただし同名の別馬 フランス所属で同じ年齢、性別は牝

  一瞬、ビビってしまった話。

-----引用 ここから-----
C・デムーロ騎手が仏のピエール・アラン・シェロー氏とエージェント契約 | netkeiba.comニュース
[海外] 2013年09月03日(火)12時30分

◆日本ダービーを勝ったキズナと同名馬で、フランスのT・クラウト厩舎に所属するキズナ(牝3)が骨折していたことが分かった。現在は放牧中で、9月末に帰厩する見込み。
http://news.netkeiba.com/?pid=news_view&no=78813
-----引用 ここまで-----

 しかも、同年齢なんですね。あと、今は日本のキズナも凱旋門賞に向けてフランスにいますので、またややこしい。

-----引用 ここから-----
キズナ号がフランスに到着 JRA
 10月6日(日)にフランスのロンシャン競馬場で行われる凱旋門賞(G1)に出走予定のキズナ号(牡3歳 栗東・佐々木 晶三厩舎)及びステラウインド号(牡4歳 美浦・尾関 知人厩舎)の2頭がフランス、シャンティイのパスカル・バリー厩舎に到着しましたのでお知らせいたします。
http://www.jra.go.jp/news/201309/090204.html

仏のKIZUNA管理クラウト師、キズナ後押し“日本馬応援したい” ― スポニチ Sponichi Annex 競馬

 凱旋門賞(10月6日、ロンシャン)を目指し、ダービー馬キズナ(牡3=佐々木)が仏遠征中だが、仏にも同名のKIZUNA(牝3、父ハリケーンラン)がいる。所有はナカヤマフェスタ(現種牡馬)で10年凱旋門賞2着だった和泉信一オーナーの子息・憲一氏(54)。管理するのはタイキシャトル、エルコンドルパサー、ナカヤマフェスタが仏遠征した際に馬房を提供したトニー・クラウト師だ。師は不思議な縁を感じつつ、今年も日本馬を応援する。

(中略)98年タイキシャトルのジャックルマロワ賞優勝、99年エルコンドルパサーのサンクルー大賞Vなど、日本馬の滞在を受け入れ、多くの栄光に立ち会ってきた同師だが、凱旋門賞は2度の2着(99年エルコンドルパサー、10年ナカヤマフェスタ)が最高。今年こそ日本馬に勝ってほしいと願っている。

 その日本との絆が一つの形となったのが競走馬KIZUNAだ。和泉憲一オーナーと同師がセリで購入。これぞ日仏の絆と感じ取ったオーナーが名付けた。[ 2013年9月12日 06:00 ]
http://www.sponichi.co.jp/gamble/news/2013/09/12/kiji/K20130912006599200.html
-----引用 ここまで-----

 普通に日本人オーナーだったんですね。
 同じ海外の日本人ということで、最初の記事からはこんな話も。

-----引用 ここから-----
◆昨年のイタリア2歳牝馬チャンピオンで小林智厩舎に転厩したプンタステラ(牝3)は4日、準重賞のコシェール賞(シャンティイ・芝1600m)に出走する。
-----引用 ここまで-----

 海外競馬での日本人の話ってのも、もっと知りたいですね。


■2012/11/24 地方の月岡厩舎所属のマヒナズヒルは「月の丘」という意味の馬名

 「マヒナズヒル」という馬の掲示板で以下のようなコメントがありました。

[6] route336さん  
直訳すると、月の丘!?
月岡厩舎に預託される故のネーミングだったのでしょうね(笑)
http://db.netkeiba.com/?pid=horse_board&id=2010104332&thread=horse

 調教師さんは大井競馬場の月岡健二さん。
 マヒナはハワイ語で「月」を意味するそうな。
 3戦2勝 [2-0-0-1]であり、結構期待されているような感じの子です。

-----引用 ここから-----
厩舎トクトク情報
11回門別3日目
2012/09/12(水) 20:55:42 | ホッカイドウ競馬

▽11Rイノセントカップ
(略)
⑬マヒナズヒル(服部騎手)この馬は怖い存在。乗り味がいいし新馬戦は追えばまだまだ伸びる手応え。キャリアがどうでるかだけどかなり能力があるよ。
http://nikkanokumura.blog56.fc2.com/blog-entry-439.html
-----引用 ここまで-----

-----引用 ここから-----
第12回 イノセントカップ(門別)

マヒナズヒル デビュー戦はスピードの違いで圧勝したが、今回は一気の相手強化。セレクトセール1歳で税込み2310万円の価格がついた馬だが、試金石とみるのが妥当だろう。
http://www.oddspark.com/keiba/dirtgrade/2012js/0913monbetsu.html
-----引用 ここまで-----

 このときは3番人気で7着と破れているが、次で2勝目を上げています。

-----引用 ここから-----
勝ちはしたが最後はバタバタ。
相手が弱いから勝てたが少し強い相手がいたら差されてる。
2012年10月28日 19:49:08 虚構さん
http://db.netkeiba.com/?pid=horse_board&id=2010104332&thread=horse
-----引用 ここまで-----

 以上のようなコメントでしたけど、勝つには勝ちました。キャリアはまだまだだし、これからでしょう。

2023/03/17追記:その後、55戦して9勝。1,914万円稼ぎましたのでかなりのものです。とはいえ、セリ取引価格2,310万円 (2011年 セレクトセール)だったため、そこまでは届かず。引退して繁殖入りしたようです。


2025年4月12日土曜日

怪物横山武史VS神童木幡育也 武藤雅・川又賢治・富田暁騎手の評判は?

■2017/06/16 怪物・横山武史VS神童・木幡育也 武藤雅・川又賢治・富田暁騎手の評判は?
■2017/06/16  10年ごとに現れるトップジョッキーとは?
■2017/06/16 武豊の歴史を塗り替えろ!で「武史」
■2017/06/16  本当に評判が良いのは、神童・木幡育也
■2017/06/16 実際の戦績での怪物・横山武史VS神童・木幡育也
■2017/06/16 武藤雅・川又賢治・富田暁騎手の中にも良績の騎手が
■2017/11/10 武藤雅騎手、同期最後の勝利から同期トップへ
■2017/11/10 武藤雅騎手「自分で言うのもなんですが真面目なんです」
■2017/11/10 前に行く印象の武藤雅騎手、当初はあまり先行していなかった
■2018/11/17 武藤雅騎手が関東の新人王になり、史上初の親子受賞
■2023/03/09 予想外!横山武史と木幡育也で大差、大穴・富田暁が大健闘など



■2017/06/16 怪物・横山武史VS神童・木幡育也 武藤雅・川又賢治・富田暁騎手の評判は?

 2017年の新人騎手では、武藤雅騎手の騎乗が気に入っていて話題になっているか?と検索しました。
 で、検索で見つけたものは、怪物・横山武史VS神童・木幡育也って感じで、武藤雅騎手や川又賢治騎手、富田暁騎手らは話題にもなっていませんでした。
 ただ、デビュー前の話でしたけどね。

  とりあえず、横山武史騎手の話。まだ競馬学校に在籍していたとき、お父さんの横山典弘騎手が「あいつはマジで“ヤバい”から覚えとけ。恐らく、相当なもんになる」と言っていたとのこと。
 競馬学校騎手課程第33期の第4回模擬レースで勝利して、3連勝もしています。

 ただ、優れている具体的な部分としては、「プロ向きな性格」という雑な回答。
 そして、「俺が思うに、約10年なんだ。調べたら分かるけど、トップになれるような才能を持つジョッキーってのは、大体10年ごとに現れているんだよ。周期的に、ウチのやつもそれに当てはまる」というよくわからない話。
 それなら、別に横山武史騎手じゃなくても良いような…という話です。
( 横山典が素質を認める三男坊 「あいつはマジで“ヤバい”」 [中央] 2016年11月08日(火)15時20分 提供:デイリースポーツ 長崎弘典より)


■2017/06/16  10年ごとに現れるトップジョッキーとは?

 この「10年ごとに現れるトップジョッキー」について記事では、「横山典ら競馬学校2期生は1986年、武豊ら3期生は1987年にデビュー」として、横山典弘騎手自身と武豊騎手の名前しか上げていませんでした。
 ただ、2ちゃんねるの人なのかな?まとめサイトでは、予想が載っていました。 こっちだとノリは外されてますね。

80年代後半デビュー 武豊
90年代後半デビュー 福永
00年代後半デビュー 浜中
10年代後半デビュー 横山武?
【競馬】横山典の三男、横山武史は怪物らしい「あいつはマジでヤバい」 : 競馬総合まとめ速報


■2017/06/16 武豊の歴史を塗り替えろ!で「武史」

 まとめサイトによると、そのトップジョッキー武豊を意識した名前だとのこと。
 
"武豊の歴史を塗り替えろ、の意味でこの名前にしたらしいね
入学前に典がインタビュー記事で話してたよ
自分にはできなかったNo.1を目指してほしいと"

 私は実を言うと、ノリの騎乗は嫌いです。ただ、ダメダメ言われる長男の横山和生騎手は結構好き。
 まとめサイトでは、相変わらずダメエピソードでしたけど…。

"カズオの時は下手って言ってた"

 また、次男は身長が高すぎてジョッキーの道は断念という情報もありました。


■2017/06/16  本当に評判が良いのは、神童・木幡育也

 まとめサイトでは、木幡騎手の方がすごいという声もありました。

"実際のトレセンや学校の評判は藤沢にいる木幡の三男坊がダントツだよ
栗東に研修行った時もシビアな松国があの子なら取ってやってもいいって言ったくらいだからな
学校入る前から乗馬の世界では神童で有名だった"

 これに"乗馬の世界なあ"という揶揄があったものの、"乗馬を馬鹿にすることなかれ あくまで乗馬が基礎なんだから"と反論されていました。



■2017/06/16 実際の戦績での怪物・横山武史VS神童・木幡育也

 で、現在までの戦績的なところ。
 横山武史騎手は、目立ったところが全くありません。

勝利数/騎乗数    1勝/94戦    121位/84位
収得賞金額本賞金+付加賞金    2,345万円    119位
勝率    1.1%    126位(平地104位)
連対率    2.1%    135位(平地114位)
3着内率    6.4%    131位(平地108位)
平均着順(人気)    10.5着(11.1人気)    142位(平地124位)
平均単勝オッズ    117.2    123位
単勝回収率(分散/ベタ)    32.6%/2.1%    121位/126位
複勝回収率 (ベタ)   51.3%    108位
(横山武史 | 騎手から楽しむ中央競馬より)

 藤沢和雄厩舎という厩舎に恵まれた感じの木幡育也さんは、分散買いの単勝回収率が素晴らしい好成績!
 この分散買いはよくわからないものの、「すべての騎乗機会において的中時の払戻が一定額になるように賭け金を調整して単勝を購入した場合の回収率」という説明。
 おそらく 配当の低い人気馬での戦績が良いんじゃないかと思われます。
 また、藤沢和雄厩舎のせいとは思うものの、勝率なども新人騎手としては良くなっていました。 重賞もすでに勝っています。

勝利数/騎乗数    2勝/62戦    99位/97位
収得賞金額本賞金+付加賞金    2,290万円    120位
勝率    3.2%    92位(平地75位)
連対率    8.1%    91位(平地71位)
3着内率    9.7%    114位(平地92位)
平均着順(人気)    10.6着(11.4人気)    145位(平地127位)
平均単勝オッズ    128.6    130位
単勝回収率(分散/ベタ)    155.8%/33.4%    8位/91位
複勝回収率 (ベタ)   41.9%    119位
(木幡育也 | 騎手から楽しむ中央競馬より)

■2017/06/16 武藤雅・川又賢治・富田暁騎手の中にも良績の騎手が

 私が今のところ気に入っている武藤騎手ですが、複勝回収率が抜群でした。やっぱり好みのタイプです。
 というか、他でも 木幡育也騎手より良いところありますね。最近、木幡育也騎手乗っていないし、そのせいでしょうか?検索したものの、理由はわかりませんでした。

 勝利数/騎乗数    3勝/130戦    81位/72位
収得賞金額本賞金+付加賞金    5,525万円    89位
勝率    2.3%    112位(平地91位)
連対率    7.7%    94位(平地79位)
3着内率    13.1%    93位(平地74位)
平均着順(人気)    9.1着(11.1人気)    99位(平地80位)
平均単勝オッズ    131.5    133位
単勝回収率(分散/ベタ)    74.7%/33.5%    72位/90位
複勝回収率 (ベタ)    127.0%    8位
(武藤雅 | 騎手から楽しむ中央競馬より)

 川又賢治騎手はさらに獲得賞金が上です。

勝利数/騎乗数    2勝/114戦    95位/78位
収得賞金額本賞金+付加賞金    6,697万円    84位
勝率    1.8%    119位(平地98位)
連対率    6.1%    110位(平地90位)
3着内率    13.2%    92位(平地73位)
平均着順(人気)    8.8着(10.1人気)    92位(平地73位)
平均単勝オッズ    105.5    112位
単勝回収率(分散/ベタ)    37.9%/17.0%    116位/108位
複勝回収率 (ベタ)     42.1%    118位
(川又賢治 | 騎手から楽しむ中央競馬より)

 富田暁騎手は、勝率や単勝の分散回収率が高め。データを見る限り、前評判の高かった二人が抜けている感じはありませんでした。

 勝利数/騎乗数    3勝/103戦    88位/81位
収得賞金額本賞金+付加賞金    3,032万円    110位
勝率    2.9%    100位(平地81位)
連対率    4.9%    123位(平地102位)
3着内率    5.8%    136位(平地112位)
平均着順(人気)    10.0着(10.8人気)    131位(平地112位)
平均単勝オッズ    113.6    120位
単勝回収率(分散/ベタ)    99.1%/54.8%    36位/69位
複勝回収率 (ベタ)    24.3%    134位
(富田暁 | 騎手から楽しむ中央競馬より)

 また、この勝利数のペースだと、今年は特にレベルが高いということもなさそうです。
 私は例年気にして見ているわけじゃないのでわからないのですけど、ひょっとしたらレベルはむしろ低いかもしれません。




■2017/11/10 武藤雅騎手、同期最後の勝利から同期トップへ

 私がお気に入りの 武藤雅騎手。今年の新人騎手5名の中で、初勝利が最後ということでスロースタートだったようです。ただ、そこから4か月が経った今、形勢は逆転し、同期トップの7勝(JRAのみ)になったということです。

 この話があったのは、【勝ち星同期トップ】武藤雅騎手(1)『同期で最後の初勝利から形勢逆転の快進撃!』 - ジョッキーズ | 競馬コラム - netkeiba.com(2017年08月09日(水) 18時01分)というインタビュー記事。

  未勝利というのは意識していたようで、「焦りはなかったんですけど、(中略)『あ…、(未勝利は)一人になっちゃったな』と(苦笑)。やっぱり同期には負けたくないという気持ちが強かったので、ちょっと悔しい気持ちはありました」としていました。


■2017/11/10 武藤雅騎手「自分で言うのもなんですが真面目なんです」

 私はサッカーでもそうなのですが、ベテラン・中堅より若手が好きです。 なぜかというと、積極的な騎乗をしてくれるから。
 武藤騎手も前に積極的に行く騎乗や、勝てる可能性を考える騎乗をしてくれるから好きになりました。

 インタビューでも勝利したレースについて、それぞれどういう考えで乗ったかを説明していたため、「当たり前なのかもしれませんが、1レース1レース、きちんとテーマを持って乗ってらっしゃるんですね」と言われています。
 そして、これに「僕は、けっこう考えて乗るタイプかもしれません。自分で言うのもなんですが、そのあたり真面目なんです(苦笑)」と回答していました。私も真面目な騎乗だと感じていました。中堅以上だと、可能性がイマイチなときに結構手を抜く騎乗が出てきますからね。


■2017/11/10 前に行く印象の武藤雅騎手、当初はあまり先行していなかった

 ただ、意外に思ったのが、当初はあまり積極的ではなかったとのこと。 以下のようにおっしゃっていました。

「冷静に乗れているつもりではいますが、デビュー当初は、逆にそれが積極性に欠けると…」
「最初はスタートもあまり上手くなかったので、どうしたら上手くスタートが切れるのか、自分なりに研究しました。最近はだいぶ改善されてきたことでいいポジションで競馬ができるようになって、徐々に周りを見ることもできるようになってきたかなぁと思います」
「デビューした当初は、構えて後ろからいく形が多かったんですが、スタートが良くなってきたこともあって、夏の福島からは積極的な競馬を意識しました。先生からもそういう助言をいただきましたし、僕自身も感じていたことなので」

 前述の通り、年をとると楽を覚えちゃう騎手が多いので、このまま真面目な騎乗を続けてくれるとうれしいです。


■2018/11/17 武藤雅騎手が関東の新人王になり、史上初の親子受賞

 今さらな話ですけど、 著な成績を残した関東の新人騎手に贈られる2017年度「民放競馬記者クラブ賞」は、24勝を挙げた武藤雅騎手が受賞。1986年に10勝をあげ受賞した武藤 善則騎手(現・調教師)の長男のため、史上初の親子受賞だそうです。
 (2017年度「民放競馬記者クラブ賞」は武藤 雅騎手が受賞 JRAより)

 ただ、24勝はやはり多くないですね。「今年は特にレベルが高いということもなさそうです」と以前書きましたが、JRA賞最多勝利新人騎手は30勝以上。2017年は久しぶりの該当者なしとなってしまいました。



■2023/03/09 予想外!横山武史と木幡育也で大差、大穴・富田暁が大健闘など

 皆さん御存知の通り、この世代では横山武史騎手が出世頭に。そもそも全世代でもベスト3なので、世代トップどころではなく、若手ではぶっちぎりトップといった感じ。当初話が出ていた「10年ごとに現れるトップジョッキー」に見事に当てはまる活躍となっています。

 初勝利が最も遅くて前評判も高くなった武藤雅騎手が初年度トップになったのは意外性がありましたが、初年度の成績とその後の活躍が結びつかない…というのも、おもしろいですね。
 さらに、この世代2位も富田暁騎手という前評判が高くなく、初年度も目立たなかった騎手。そして、横山武史騎手とともに前評判の高かった神童木幡育也騎手が世代で最低の成績というのも予想外過ぎます。
 ついでに、競馬学校卒業時に、特に騎乗技術が優秀だった者に対してアイルランド大使より贈られる「アイルランド大使特別賞」についても見てみました。すると、この世代では 川又賢治騎手が受賞しており、これまた初年度成績やその後の成績と結びつかない結果に…( 川又賢治騎手は2022年に怪我していますが、複勝率などは勝利数と同じ4位であり、怪我のブランクによる順位変動はなかったと思われます)。ちなみに初年度の初勝利は 川又賢治騎手だったそうで、ここだけは微妙に関連。とはいえ、その後は武藤雅騎手が逆転しましたからね。
 本当、何が起こるかわからない…といった感じです。
 
2022年騎手リーディング
順位    名前    勝利数     勝率     連対    複勝率
3    横山武史     127    0.165    0.294    0.413
29    富田暁     38    0.063    0.132    0.201
60    武藤雅     14    0.045    0.091    0.142
120    川又賢治     2    0.013    0.074    0.121
147    木幡育也     0    0.000    0.018    0.055
https://db.netkeiba.com/?pid=jockey_leading&year=2022



2025年4月11日金曜日

「常識にかかってきた」「常識にかかる」という謎の競馬用語

■2019/11/03 「常識にかかってきた」「常識にかかる」という謎の競馬用語
■2023/03/09 普通に走るだけで勝てる実力…「常識にかかってきた」の使用例


■2019/11/03 「常識にかかってきた」「常識にかかる」という謎の競馬用語

 応援している馬の1頭ウインインペリアルは、どの騎手が乗っても「能力はあるのに」と言ってくれます。ただ、「能力はあるのに」でわかるように、能力を発揮できていません。とにかく真面目に走ってくれず、ひどいときには鞍上を振り落として走るのをやめてしまう気の悪さです。
  このウインインペリアルが2019年10月6日の1勝クラス で、13番人気という低評価だったにも関わらず、5着になりました。不利がありながらの5着であり、やはり能力はあるのだと再確認できるレースでした。
  そのレース後の10月10日のウインレーシングクラブでの近況報告では、鮫島調教師が「馬の集中力を考えると2000mが限界かもしれませんが、ようやく常識にかかってきた感じがします」とおっしゃっていました。で、「常識にかかってきた」ってなんじゃ?と思ったのです。

 検索してみると、やはり普通は使われない言葉みたいですね。検索で上位に辞書の説明がなかっただけでなく、 「競馬関係の人しか使わない言い回しのような気がする」と書いている方がいました。この方の場合は以下のように捉えているそうです。

<明確な定義は分かりませんが、「馬が競馬を覚えて、ちゃんとレースになる」といった意味合いでよく使われます>
(常識にかかってきた: ノーマネーの一口馬主日記リターンズより)

 競馬以外ではそもそも使われないようですが、「常識にかかる」は一般的に言うと「常識的な行動をする」ということで、競走馬にとっての「常識的な行動」というのは「きちんとレースをすること」…といった感じなんでしょうね、たぶん。
 「あのサッカー選手は最近常識的なプレーをするようになった」みたいに、そもそもスポーツにおいて「常識的な行動」うんぬんを言われること自体があまりないので、かなり不思議な表現だと感じました。おもしろいですね。


■2023/03/09 普通に走るだけで勝てる実力…「常識にかかってきた」の使用例

 「常識にかかってきた」「常識にかかる」が実際に使われているもう少し収集してみることに…。
 今回見つけたのは、<【パラダイスS】リフレイムが〝普通〟の競馬でリステッド初勝利 黒岩調教師「ここにきて常識にかかってきた」>(競馬ニュース・特集なら東スポ競馬 2022/06/26)という記事です。
 「ちゃんとレースがでてきていなかったが、本来なら力があるので実力を出して結果を出せるようになった」という話で、やはり「常識にかかってきた」は「馬がまともに走って力を出せるようになってきた」といった意味で使われています。コミュニケーションが難しく、全く人の思い通りにならない競馬ならではの業界用語(?)ですね。

<東京11RパラダイスS(3歳上リステッド、芝1400メートル)は2番人気のリフレイム(牝4・黒岩)が早め先頭から押し切ってリステッド初勝利を飾った。勝ち時計1分20秒2(良)。(中略)
 鞍上の野中は「ゲートはソロっと出して、この馬のペースで運んだ。馬場状態が合っていたし、軽ハンデ(53キロ)も良かった」と勝因を語れば、黒岩調教師も「いい脚を長く使える長所が生かせましたね。ここにきて常識にかかってきたし、目標としていた賞金加算に成功。このあとは一旦放牧へ。次走はゆっくり考えていきます」と安どの息をついた>
https://tospo-keiba.jp/breaking_news/16158

 ちなみにリフレイムはこの3戦後にもオープンのコールドムーンSを勝利。ただ、身体面での異常を発症したことにより引退。牝馬で繁殖という道があるということもあって、無理させなかったのでしょう。


2025年4月10日木曜日

娘に同行で救急車乗った天然小牧太騎手、 名前聞かれ「小牧太です!」

■2013/8/24 岩手の菅原勲調教師が暴行容疑で逮捕、小牧太騎手もびっくり
■2013/8/24 ネットを見ない小牧騎手「なんか噂になってたら教えてや」
■2013/8/24 娘に同行で救急車乗った天然小牧太騎手、 名前聞かれ「小牧太です!」
■2023/03/02 小牧太騎手、学校生以来38年ぶりの障害 ただバンケットの方が怖いと感想


■2013/8/24 岩手の菅原勲調教師が暴行容疑で逮捕、小牧太騎手もびっくり

 元記事タイトルは、菅原勲調教師逮捕のニュースに、地方時代に交流があった太は!?(netkeiba.com競馬コラム 2013年08月13日(火)18時00分 ) という不祥事の話で笑い話じゃないんですけど…。このタイトルになっている話は、以下のようなやり取りでした。

──そういえば、岩手の菅原勲調教師が暴行容疑で逮捕されるというニュースがありましたね。

小牧 えっ!? うそやん!

──2~3日前のニュースだったと思いますが、ご存じなかったんですね。

小牧 全然知らんかった。そういうこと、する人じゃないですよ。あの人、ホンマにおとなしいから。まぁ、何があったのかわからんけど…。


 私も知りませんでした。びっくり。と言うか、今調教師だったのか!というところから知りませんでした。
 やり取りを見ると小牧太さんはのんびりとした人ですね。競馬も後ろからのんびりというイメージがあって、もっと前行ってほしいということがしばしばですが……。


■2013/8/24 ネットを見ない小牧騎手「なんか噂になってたら教えてや」

 上記の話から、「小牧さんも、何か事を起こせばニュースになってしまうお立場だと思いますが、日頃から気をつけていることはありますか?」と話が広がります。
 小牧さんは、「気をつけてること…ないねぇ」と、やはりのんびり。ただ、問題になっているのに気づかないだけかもといったことも言っていました。

小牧 でも僕ね、週刊誌はともかく、ネットっていうものを一切見ないから、たとえばネットでなにか噂になっていても、まったく気づかんと思うわ。“2ちゃんねる”だっけ? いろいろ書いてあるらしいですやん。

──小牧さんの応援スレッドもありますよ。

小牧 そういうのも一切見ないからね。なんか噂になってたら教えてや。


■2013/8/24 娘に同行で救急車乗った天然小牧太騎手、 名前聞かれ「小牧太です!」

 ここからさらに「僕、いらんことしそうやからなぁ」「昨日も嫁さんに怒られた」という話になります。

小牧 いや、なにがきっかけで怒られたのかは覚えてないんやけど、途中から昔の話をしはじめてね。去年の話なんやけど、娘と一緒に外を走ってるときに、突然、娘に発疹が出て。急に目が腫れ出したから、これはアカンと思って救急車を呼んで、一緒に乗って行ったんやけど、「今日、何か食べました?」って聞かれたときに、ついつい「生レバー、食べたからかなぁ」って言うてしまって。

──ああ、レバーの生食が禁止になってからですね。

小牧 そうそう(笑)。で、そのあと救急隊員の人に「お名前は?」って聞かれて、「小牧太です」って元気よく答えたら、「それはお父さんでしょ!」って言われて(笑)。その話を昨夜、嫁さんが思い出したらしくて、「あんたはホンマにろくなこと言わん!」って、改めて怒られたんですわ。

──小牧さん、おもしろすぎます!

小牧 天然なんかな…(苦笑)。まぁなんにせよ、言動には気をつけますわ。

 …こんなキャラだとは思いませんでしたわ。


■2023/03/02 小牧太騎手、学校生以来38年ぶりの障害 ただバンケットの方が怖いと感想

 ベテラン小牧太騎手が学校生以来となる「障害」を飛んだといいます。さすがにレースではなく、スクーリング(初めての競馬場での予行練習)での騎乗。「さすがにレースは乗れん」とおっしゃっていました。とはいえ、驚きですね。飛んだのは、バンケットの前のグリーンウォール(緑の人口素材で作られた障害)だそうです。

小牧太騎手
<あのね、福島競馬場の障害を飛んだんですわ。土曜日の朝、ダンツキタイのスクーリングに乗ることになってね。初めてバンケットに行って、学校の授業以来、38年ぶりに障害を飛ばしたわ>
<バンケットだけ見せてくれたらいいっていう話だったので、障害を飛んだのは1回だけやけどね>
<飛びが上手とは聞いていたけど、飛ぶつもりはなかった。でも、草野太郎くんと併せ馬をしているうちに、「よし、飛ぼう!」という気持ちになって、一緒に飛んで。まさか飛ぶことになるとは思わんかったなぁ。自分でも、よう飛んだなと思うわ。なんで行く気になったんやろう…。自分でもわからん(笑)。草野くんと併せ馬をしていたというのが大きいと思うけど、彼もビックリしてたわ。まさか、この年になってこんな体験ができるとはね>
(38年ぶりのジャンプ!? 学校生以来の体験に周りも驚愕「よし、飛ぼう!」 - 小牧太 | 競馬コラム - netkeiba.com 2022年11月15日より)
https://news.netkeiba.com/?pid=column_view&cid=52095

 息子で障害専門騎手である小牧加矢太騎手も笑っていたとのことでした。おもしろい話としての紹介ですが、予定外の行動であり、危ないといえば危ないんですけどね。
 ところで、興味深かったのが、障害ではなくバンケットについて「怖い」と言っていたこと。バンケットは、登り下りの坂のことで、平地競走ではないもの。ぐっと下がっていって、そこからまた上がってきます。なんてことないように見えるかもしれませんが、「怖い」と言っていたのが興味深かった点です。

小牧太騎手
「バンケットも初めて行ったけど、上って下って……怖かったねぇ。あの、なんともいえないフワッとする感覚、やっぱり気持ち悪かった(苦笑)。障害ジョッキーの気持ちが初めてわかったわ」







2025年4月9日水曜日

身長伸びすぎて馬術に行って活躍した小牧加矢太騎手、JRA初の偉業達成

■2023/02/22 身長伸びすぎて馬術に行って活躍した小牧加矢太騎手、JRA初の偉業達成
■2023/03/03 減点0日本一など…小牧加矢太騎手は馬術時代に大活躍


■2023/02/22 身長伸びすぎて馬術に行って活躍した小牧加矢太騎手、JRA初の偉業達成

 藤井勘一郎騎手が東スポの2021年11月25日のコラムで、小牧太騎手の長男・加矢太さんの話を書いていました。小牧加矢太さんは、全日本障害飛越選手権優勝など、馬術競技で輝かしい実績を持っているということです。
 コラムのこの時点では、障害専門騎手を目指して騎手免許試験を受験、第1次試験を合格し、2次試験の前というところ。「地方や海外での騎手経験がない人が一般から合格すれば、これまでに例のないこと」だとしていました。

 これを読んで、小牧加矢太さんのことを全く聞いたことがなかった私は、てっきり不合格になっていたのだと勘違い。しかし、すでにデビュー済みでした。「障害専門騎手」とのことで、それで気づかなかっただけのようです。そもそも最初から「障害専門騎手」を目指すというのも変わっていますね。
 Wikipediaによると、これは身長と体重の問題と関係があったようです。背が大きく体重が重いために、斤量の軽い通常の競馬には乗れません。そのため、斤量の重くて大きい人でも乗れる可能性がある障害競走…といった感じですね。そもそも馬術をやっていたのも背が伸びた(現在の身長体重は、173cm、54kgの登録)せいであり、中学生1年生の時点ではJRA騎手を目指していたといいます。

 馬術の好成績を携えて再びJRA騎手を目指し、<1982年の競馬学校設立以降、競馬学校もしくは他の競馬機関に所属した経験がない者がJRA所属騎手となるのは初めて>という偉業を達成。日本は障害の人気が低く、あまり注目されていないでしょうが、歴史的な出来事でした。

以下、Wikipediaより
<幼少期は馬に関心がなくサッカー少年として過ごしていたが、2010年12月23日に名古屋競馬場で行われた名古屋グランプリを現地観戦、父・太がワンダースピードに騎乗して勝利する姿を見て競馬に興味を持った[2]。中学1年生から乗馬を始めてJRAの騎手を目指していたが、中学3年間で身長が30cm以上伸びたことで減量が難しくなり断念して馬術の道へと進んだ[2][6]>
<2021年3月には障害競走専門の騎手を目指してJRA騎手免許試験を受験することが報じられた[9]。平地競走の騎手免許試験では49kg以下の体重が求められるのに対して、障害競走の騎手免許試験では55kg以下であれば良く、もう一度騎手を目指したいと受験を決めた[9][注 2]>

[注 2]<2019年8月の騎手免許試験要領の改正で障害免許のみの申請の場合において、従来の53kg以下から55kg以下へと緩和された>

<2022年2月8日、JRA騎手免許試験に合格したことが発表された[4][10]。同年3月19日にデビュー[1]、4月24日に福島競馬場で行われた障害4歳以上未勝利をヴァーダイトとのコンビで優勝し、初勝利を挙げた[11]>
<競馬学校を受験した際、橋口弘次郎厩舎を手伝っていた父の計らいで、橋口と親交の深い音無秀孝の厩舎への所属が予定されていた。その後、障害騎手試験に合格した小牧は再会した音無秀孝に厩舎所属を願い出て師弟関係が実現した[1]>


■2023/03/03 減点0日本一など…小牧加矢太騎手は馬術時代に大活躍

 Wikipediaから小牧加矢太騎手の馬術時代の話も。めちゃくちゃ活躍しています。

<2013年、滋賀県・光泉カトリック高等学校2年の時にジュニアライダー障害飛越選手権優勝[2]。
 高校卒業後に上京して北総乗馬クラブに就職、所属すると、2000年シドニーオリンピック・2004年アテネオリンピック日本代表の林忠義に師事。2013年には全日本ジュニアライダー障害飛越選手権で、元競走馬のオレニツイテコイとのコンビで優勝し、翌年2014年には第69回国民体育大会 (長崎国体)で優勝した。
 2016年8月にヤングライダー障害飛越選手権で優勝[2]、11月には全日本障害馬術大会 大障害飛越競技Bでも優勝した[7]>
<2020年11月に行われた全日本障害飛越選手権において減点ゼロでの初優勝を果たした[8]>

 最後の全日本障害飛越選手権の優勝が特にすごそう。当時のインタビューでは、「(選手権優勝で)胸を張って日本一ということができます。馬の調子がとてもよく、馬術人生の中で最高の状態でした」としており、やはりすごい大会なのだと思われます。
(小牧太騎手の息子・加矢太が障害馬術日本一 | みんなの投稿競馬ニュース - netkeiba.com 2020年11月16日より)
https://news.netkeiba.com/?pid=tarekomi_view&no=11652

 このときには「日本馬術連盟のアンバサダーライダーとしても役割を果たせました」とも言っていました。Wikipediaによると、2017年6月に日本馬術連盟から馬術アンバサダーライダーに任命されています。
 以下の<JEF馬術アンバサダー&馬術応援団について 公益社団法人 日本馬術連盟>を見ると、馬術アンバサダーライダーというのは、たぶん「馬術の魅力を広く伝える広報大使騎手」といった意味じゃないかと思われます。騎手じゃない「アンバサダー」もいるみたいですね。

<馬術の魅力を広く伝える広報大使《馬術スペシャルアンバサダー》として2018年度も欅坂46キャプテンの菅井友香さんにつとめていただくことが決定しました! 《馬術アンバサダーライダー》として小牧加矢太選手・髙田茉莉亜選手・佐々紫苑選手にも引き続き活動していただきます>
https://www.equitation-japan.com/index.php?menuindex=posts&cat=20&pno=6783