2024年11月1日金曜日

エイダン・オブライエンはジャパンC軽視? 日本人もバリードイルで働いているのに…

■2018/11/27  エイダン・オブライエンはジャパンC軽視? 日本人もバリードイルで働いているのに…
■2025/04/22 エイダン・オブライエン調教師が初来日、ジャパンC参戦で


■2018/11/27 エイダン・オブライエンはジャパンC軽視? 日本人もバリードイルで働いているのに…

 ジャパンカップの出馬表を見ていて、エイダン・オブライエン調教師の名前を発見。アイルランドダービー馬のカプリです。
 それでふと思ったのですけど、なぜかエイダン・オブライエン調教師はジャパンカップにほとんど来ていないのでは?ということ。検索してみると、実際、Wikipediaでも「管理馬を日本に遠征させることはほとんどない」と書かれていました。Wikipedia執筆時点では3頭のみ。カプリを入れても4頭のみという少なさです。

 なお、Wikipediaによると、バリードイル調教場では日本人スタッフも数名働いているとのこと。知りませんでしたわ。
 ただ、私はちょっと勘違いしていたかも。バリードイル= エイダン・オブライエン=クールモアってことではなくて、「バリードイルは、クールモアグループを中心に、一流馬が多数管理・調教 されている アイルランドの調教場」といった説明になっているのを見かけました。
 なので、日本人スタッフというのは、エイダン・オブライエン調教師のもとで働いているかどうか、これだけの文章ではわからないのかもしれません。

 検索してみると、私がよく紹介しているアイルランドの カラ競馬場の児玉敬 さんなどともに紹介されているところがありました。本当にエイダン・オブライエンさんの下で働いている人がいるみたいです。下記以外にも、元・エイダン=オブライエン厩舎所属助手で本木剛介という方がいたとのこと。

<アイルランド>
・児玉敬(調教師。ポップロック、シャドウゲイト、キングストレイルなどを担当して欧州種牡馬入りを後押ししている)
・柘植要(トラックライダー。バリードイル所属、エイダン・オブライエン師の下でガリレオなど数多くの名馬の調教を手掛ける)
・草野涼(トラックライダー。草野太郎騎手の弟。バリードイル所属。)
・原田千秋(アシスタントトレーナー。児玉厩舎からバリードイル所属に。)
・塚田竜(アシスタントトレーナー)
(『サラブレ』10月号 海外で活躍する現役日本人ホースマン特集 - 座布団が行司にクリーンヒット 2014-01-10 より)

 ジャパンカップは賞金が高いですし、 世界中でG1を勝ちまくっているエイダン・オブライエン調教師が嫌う理由はなさそうです。それなのになぜあまり来ないのか?というのは、不思議ですね。理由はわかりません。
 私の勝手な想像になりますけど、勝利にこだわる方ですので、日本の競馬に合わないとして狙わないことが多いのかも。日本人は凱旋門賞ばかりにこだわるものの、私は日本馬が合わないケースが多いと感じており、本来、相性は非常に大切なものです。


■2025/04/22 エイダン・オブライエン調教師が初来日、ジャパンC参戦で

 ジャパンC軽視などとも言われたエイダン・オブライエン調教師ですが、2024年は調教馬が参戦しただけでなく、初来日も果たしました。

・初来日のA・オブライエン調教師が美浦トレセンを電撃訪問 日本の施設を絶賛「ただただ驚きです」 | 競馬ニュース・特集なら東スポ競馬(2024/11/20 (水) 12:49)
<初めての美浦トレセンにA・オブライエン師は「スケールが大きく、施設が充実している点にただただ驚きです」と舌を巻いた。また、同師は来日そのものが初めて。日本の印象についても「おもてなしの心があり、着いた瞬間から居心地がいいと感じました」と満足げな様子だった。
 同師を案内した尾関調教師は「昨日もしかしたら来るかも、と連絡がありました。ウォーキングマシン、洗い場、馬房の中など紹介して、ミストや換気扇とか設備について説明しました。『中にミストが入っていていいね』みたいな感じで言っていた。(記念写真も)せっかく来てくださったので、撮ってもらいました(中略)」とGⅠ・400勝以上を挙げている世界的な名伯楽の意欲的な姿勢に感服していた。>
https://tospo-keiba.jp/breaking_news/51954

 参戦したのは、オーギュストロダン。父はディープインパクトであり、血統的には日本への適性はバッチリ。ただ、逆に血統的には大丈夫そうな日本馬が、凱旋門賞では惨敗してますからね。いつも書いているように、それより調教などが適正に関わってくるのでしょう。案の定、4番人気の8着に敗れています。
 日本の競馬は特殊すぎるので、やっぱりジャパンカップは軽視ってことで良いんじゃないですかね…?

 ただ、この敗退のせいで、「外国調教馬として日本国内の競馬場で実施された史上初めての引退式」に加えて、「JRAのレースを一度も勝利していない馬の引退式の実施も、史上初めて」というおもしろ記録が生まれました。

オーギュストロダン (競走馬) - Wikipedia
<ジャパンカップでは道中中団で脚を溜めたが直線で伸びあぐねて8着に終わり、引退レースを勝利で飾ることはできなかった[30]。レース後、東京競馬場のウィナーズサークルにて『引退お披露目式』と称する事実上の引退式が行われた[31][32]。これは外国調教馬として日本国内の競馬場で実施された史上初めての引退式であり[33]、その実績と日本にゆかりが深いディープインパクト産駒であることから執り行われたものである[33]。JRAのレースを一度も勝利していない馬の引退式の実施も、史上初めてとなった[31]。 >