2025年9月7日日曜日

調教師バッジ偽造使用で上村洋行調教師に制裁金 説明が謎

■2024/11/09 調教師バッジ偽造使用で上村洋行調教師に制裁金 説明が謎


■2024/11/09 調教師バッジ偽造使用で上村洋行調教師に制裁金 説明が謎

 前代未聞かもしれません。聞いたことない!と思ったのが、<上村洋行調教師が調教師バッジ偽造&使用で過怠金50万円の制裁 落とし物の届け出から判明>(24/11/9(土) 16:55配信 東スポ競馬)というニュースです。

<JRAは9日、上村洋行調教師(51=栗東)に過怠金50万円の制裁を科したことを発表した。
 10月26日に東京競馬場で調教師記章(バッジ)の拾得物が届け出られたことからJRAが確認したところ、刻印されていた管理番号から上村師のものと判明。しかし、本人が別の記章を着用していたことから事情を確認した結果、紛失防止のため業者に依頼して記章の偽造品を作製し、使用していたことを認めた。>
https://news.yahoo.co.jp/articles/0db043281327d7d756e7d0d54d08047961c55e67

 レプリカが市販されてそうでしたが、わざわざ依頼して作っていたんですね。ただ、「紛失防止のため業者に依頼して記章の偽造品を作製」という説明が謎で、納得しづらいもの。「紛失したために業者に依頼して記章の偽造品を作製」という順番だとわかりやすかったんですけどね。

 この記事のYahooニュースの専門家コメントでは、ライターで競馬評論家の花岡貴子さんが、制裁は真っ当な判断であるとした上で、バッジは時代遅れなのではないか?といった指摘をしていました。
 
<競馬場等での身分の判断を記章で行うという昭和時代から変わらないアナログ的手法ではなく、IDカードや生体認証といったデジタル的手法を取り入れてはどうかと考える。これなら、警備担当者の目視に頼らずにより精度の高い身分照会が可能だし、紛失防止のために自ら模造品をつくる、といった発想には至らないのではないか。>

 そういえば、こうしたバッジでは、政治家さんの議員バッジが有名。これこそ自民党の政治家がゴリ推しているマイナンバーカードにまとめちゃった方が良いかもしれません。

 Yahooニュースのコメント欄でも花岡貴子さんと同様のコメントがありました。同じコメントは、「携帯電話の使用よりもはるかに悪質」とも書いています。その他のいくつかのコメントとともに引用しておきます。

<関係者以外の立入を管理するための身分証が簡単に偽造できてしまっては意味がないかと。管理体制そのものが前時代的すぎると思います。もし一般企業でセキュリティーカードを偽造・使用すれば厳罰を受けます。最近話題になった女性騎手の携帯電話使用もそうですが、公平性を守るために厳しい処分が儲けられています。携帯電話の使用よりもはるかに悪質ですし大問題だと思うのですが。>

<「紛失防止の為に偽造」したのに本物が拾得物で届けられるという矛盾……
 それなら本物は自宅とかに保管していなければおかしい訳で、「見あたらなくて、再発行申請(たぶんペナルティ有り)を怠って偽造したのだろう。受注する業者も業者だと思うし、他にやっている調教師もいるのでは。>

<一般の企業にも紀章バッジはあるが、これがセキュリティと紐付けされてる事はない。全てが時代に乗り遅れている。紛失のペナルティーは明らかではないが、何故こんな手間のかかる事をしたのか?意味不明。
 仲間内では当たり前になっていて、紛失しなくても忘れた時の為に他の調教師もレプリカ作ってるのではないか?ただ通し番号がある紀章は始めて聞いた。議員バッジもそうなんだろうか?>

<まあ、一般企業でも社章なくしたら売店で気軽に新しいの買えるとか気軽なもんじゃなく始末書提出だからな
調教師バッヂの場合、単なる有資格者のためのお飾りじゃなくパスみたいなものだし、紛失に関するルールがかなり厳しいのとこれまで複数回やらかしてるのとかがあって、素直に言い出せなかったのかなぁと
ただ、仮にそうだとしても誤魔化そうとするのはよろしくないね>

 一般企業の社章も管理にうるさいですよね。私のいたところでは、会社を辞めたときに返却するようにうるさく言われました。社章だけでなく、制服類も返却。社員へのなりすましや転売などを防ぐためだと思われます。


2025年9月6日土曜日

昔は輸入種牡馬を人気出そうな馬名に変更してた?ナスアローの例

■2020/04/17 馬名変更できるんだ!カシアスがケモノ(Kemono)に馬名変更
■2024/12/16 日本でも出走後の馬名変更!名馬トキノミノルも馬名変更
■2022/05/08 昔は輸入種牡馬を人気出そうな馬名に変更してた?ナスアローの例


■2020/04/17 馬名変更できるんだ!カシアスがケモノ(Kemono)に馬名変更

 デビュー前の馬の馬名を変更するというケースは何度か聞いたことがあったものの、すでにデビューしている馬を馬名変更できるとは思いませんでした。でも、できるみたいですね。ただ、日本国内ではなく、海外へ移籍して…というケースです。
   【海外競馬】豪州移籍のカシアス“Kemono”に馬名変更、9月1日に移籍初戦の可能性 | 競馬ニュース - netkeiba.comによると、父キンシャサノキセキ、母ラブディラン、その父ディラントーマスのこの馬は日本でカシアスとしてデビュー。2017年の函館2歳Sに勝利しています。
 ただ、翌年の NHKマイルC10着後に、豪州のダレン・ウィアー厩舎に移籍。オーストラリアデビューの前にケモノ(Kemono)に馬名変更を行った…という話でした。
  実はこれ、キンシャサノキセキのWikipediaを見ていて気づいたもの。 「グレード制重賞優勝馬」のところで「カシアス / Kemono[注釈 1] 」という書き方をしていてあれ?って思ったんですね。ここで「オーストラリアに移籍後、馬名が変更された」と書かれていました。
 こういう場合、netkeibaはどうしているのか?と思ったら、「カシアス」のまま。「kemono」で検索してもヒットしません。ただ、海外の戦績は逐次反映していないため、日本やビッグレースへの参戦があれば、情報更新されるかもしれません。一方、Wikipediaは「ケモノ (競走馬)」というタイトルにしていました。
 
 ちなみに元の名前の「カシアス」は全然「ケモノ」とは関係ない名前。「人名より」とのことでした。おそらくボクシング世界チャンピオンのモハメド・アリの本名カシアス・クレイからとったのではないかと思われます。父のキンシャサノキセキは、モハメド・アリがザイール共和国(現コンゴ民主共和国)の首都キンシャサでジョージ・フォアマンに勝ち、プロボクシング世界ヘビー級王座を奪還した際に謳われた「キンシャサの奇跡」から取られた名前でした。
 このモハメド・アリに「獣」というあだ名があったみたいな話じゃなくて、やはり新しい名前の「ケモノ」は特に関係ないのでは?と予想。モハメド・アリで有名なたとえ(?)は、「蝶のように舞い、蜂のように刺す!」でした。獣じゃなくて虫です。ケモノというのは、特に血統などとは関係なく、改名された感じがします。


■2024/12/16 日本でも出走後の馬名変更!名馬トキノミノルも馬名変更

 <馬名変更できるんだ!カシアスがケモノ(Kemono)に馬名変更>で書いていた馬名変更に関する話がニコニコ大百科の<競走馬の命名規則とは (キョウソウバノメイメイキソクとは) [単語記事]>にありました。ニコニコ大百科は出典がなく、信頼性はいまひとつではありますけどね…。

<以下、特記がない限り日本の競走馬について解説する。
競走馬名の登録にはルールが設けられており、審査を通過した馬名のみ使用可能となる。
申請した際に却下されるケースも当然あるため、申請の際には申込書に第3希望まで記載することが可能である。また、初出走後の馬名変更は現在はいかなる事情があろうとも認められていない。>
https://dic.nicovideo.jp/a/%E7%AB%B6%E8%B5%B0%E9%A6%AC%E3%81%AE%E5%91%BD%E5%90%8D%E8%A6%8F%E5%89%87

 初出走前なら1回まで変更は認められているという話もありましたが、<初出走後の馬名変更は現在はいかなる事情があろうとも認められていない>とあるので、日本ではやはり出走後の馬名変更は認められていないようです。カシアスがケモノに馬名変更の件で、私が驚いたのは当然でしたね。海外ならではのようです。
 なお、過去には日本でも変更が認められていたという話も、ニコニコ大百科ではありました。そういえば、ダービーなどを勝った歴史的な名馬であるトキノミノルが馬名変更だったという話は聞いた覚えがありますわ…。

<かつては初出走後も2歳(旧3歳)時や中央・地方移籍の時にも改名が認められており、「パーフエクト」が新馬勝ちした後「トキノミノル」に、夏競馬でデビューし8戦した「タマサン」が年明けに「ダイナナホウシユウ」に、南関東公営競馬で走っていた「ネンタカラ」が中央移籍時に「ゴールデンウエーブ」に改名した例がある。
 これ以外では例外的な事例で促音(小さなッ)や、拗音(小さなャュョ)の表記が可能になった時に、菊花賞と天皇賞(秋)を勝っていたニツトエイトがニットエイトと5歳時(旧6歳)の現役中に表記変更を行った事がある。>


■2022/05/08 昔は輸入種牡馬を人気出そうな馬名に変更してた?ナスアローの例

 ナスルーラの直仔であるAbou Ben Adhemという種牡馬は日本に輸入されたとき、ナスアローと名前を変えられたようです。元の名前の最初は一瞬見間違えそうですが、「アロー」ではなく「Abou」。一語も合っていませんね。
 <ナスアローの掲示板 | 競走馬データ - netkeiba.com>のコメントでは、以下のような説明で同じ輸入種牡馬でナスルーラ系のキングナスルーラもそうだとしていました。ウェブではこれと同様の記述が見られるサイトがあります。

<自身の競争成績が一流とはいえないため、
ナスルーラ直仔をアピールするために登録名を変えたらしいです。
同様にInaugural Day→キングナスルーラーというのも>
https://db.netkeiba.com/?pid=horse_board&id=000a000a09

 一方で、「私見ですが」として、「単に名前が難しい、もしくは名前の響きが悪いからと考えています」と書いている人もいました。ただ、飽くまで「私見」ですので、事実ということはないのでしょう。前述の情報も信頼できるソースがないことには変わりないのですが…。

<メジロアサマの母(引用者注:日本では「スヰート」)も英名はSweet Sixteenで、これは名前が長いからと思います。
'80年代にはプロ野球も名前が長い外国人選手はファーストネームで選手登録する様になりましたね。西武ライオンズのスティーブ・オンティベロス、テリー・バートランド・ホィットフィールドは2人共にファーストネームでした>

 先程のキングナスルーラーの当初の名前「Inaugural Day」は、「(米国の)大統領就任式の日」という意味。キングはこのプレジデント(大統領)からの連想かもしれませんけど、だいぶ違います。プレジデントがキングになっちゃったのは不思議な感じですね。
 一方、「Abou Ben Adhem」は英語ですらなさげ。なんとなくイスラム系の人名かな?と思いました。で、検索してみると、ポエムが出てきました。Wikipediaが存在しており、かなり有名なポエムのようです。全然「アロー」とは関係ありませんね。

"Abou Ben Adhem" is a poem written in 1834 by the English critic, essayist and poet Leigh Hunt. It concerns a pious Middle Eastern sheikh who finds the 'love of God' to have blessed him. The poem has been praised for its non-stereotypical depiction of an Arab. Hunt claims through this poem that true worship manifests itself through the acts of love and service that one shows one's fellowmen and women. The character of 'Abou Ben Adhem' is said to have been based on the ascetic Sufi mystic Ibrahim bin Adham.  
<「アブ・ベン・アドヘム」は、1834年に英国の評論家、エッセイスト、詩人のリー・ハントによって書かれた詩です。 それは、「神の愛」が彼を祝福したと考える敬虔な中東のシェイクに関するものです。 この詩は、アラブ人の非ステレオタイプの描写で賞賛されています。 ハントはこの詩を通して、真の崇拝は、仲間や女性を示す愛と奉仕の行為を通して現れると主張しています。 「アブ・ベン・アドヘム」のキャラクターは、禁欲的なスーフィーの神秘的なイブラーヒーム・ビン・アドハムに基づいていると言われています。>(グーグル翻訳)



2025年9月5日金曜日

引退できず死亡…ワグネリアンはなぜ種牡馬になれなかったのか?

■2021/09/13 ブロードアピールやワグネリアンは良血じゃなくてマイナー血統?
■2021/09/13 ヒムヤー系☓インテント系という絶滅寸前同士のマイナー血統
■2022/01/10 引退できず死亡…ワグネリアンはなぜ種牡馬になれなかったのか?


■2021/09/13 ブロードアピールやワグネリアンは良血じゃなくてマイナー血統?

 ブロードアピールの子ブロードアリュールの掲示板を見ていて、違和感を覚えました。良血扱いされていたためです。
 むしろブロードアピールはマイナー血統で活躍した馬じゃないですかね。ブロードアリュールの場合は父もゴールドアリュールであり、サンデーサイレンス系のトップクラスでもありませんでした。しかも、3勝しており、十分な活躍でしょう。さらに言えば、ゴールドアリュールの上の馬たちでも4勝が最高で、この馬は兄弟でトップクラスの活躍でした。

<この血統でこの馬体で、これだけ安い募集価格は、何かあるとは思い続けてましたが、こういうことか。さすが、プロの眼は違いますね>
<血統的にも非常に期待していたのでとても残念ではありますが、1戦毎に脚元が…と言われていただけにしょうがないのかな。とおもいます>
<この血統とこの素質で、この成績での引退、残念でしかないです>

 私はブロードアピールが大好きだったので、POGでも指名した子どもたちが重賞を勝てなかったのは残念。ブロードアピールは重賞勝ちまくりだったので、もっと活躍しても不思議ありませんでした。なので、「活躍馬の子なのに走らない」ならまだわかりましたけどね。前述の通り、兄弟の中ではむしろ走った子なんですけど。
 一方、成績からすると物足りなくても、不安視される血統背景を考えると十分に活躍したと言えそうな感じ。孫からはダービー制覇のワグネリアンも出て、こちらはPOGでも活躍してくれました。


■2021/09/13 ヒムヤー系☓インテント系という絶滅寸前同士のマイナー血統

 ブロードアピールがマイナー血統であることに触れている例をいくつか掲載しておきましょう。

<父は(中略)27戦14勝とタフな走りをし、種牡馬としても1994年に北米リーディングサイヤーとなったBroad Brush、母は41戦3勝とまたタフな走りをしながらも重賞で結果を残せなかったValid Allure、母父は36戦8勝で主な勝ち鞍がドゥワイアH(GII)という二流馬のValid Appealという血統。
父や母父はマイナー感があるが、母系はアメリカの本流におり、日本馬ではサクセスブロッケン!!!!!!が近親に当たる>(ニコニコ大百科)
https://dic.nicovideo.jp/a/%E3%83%96%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%89%E3%82%A2%E3%83%94%E3%83%BC%E3%83%AB

<ブロードアピールが亡くなったのか・・(中略)
ヒムヤー×インリアリティというなかなかマイナー系統で産駒自体はそこまで
走らなかったけど孫世代からワグネリアンが出た>
【訃報】競馬 ブロードアピール死去 27歳  2000年の根岸S等で勝利 -page2 | まとめまとめ
https://matomame.jp/user/yonepo665/f70a59e74f3215c04c02?page=2

 父ブロードブラッシュのヒムヤー系は絶滅寸前のマイナー血統。その中ではブロードブラッシュが成功して頑張った感じですが、またすぐに絶滅危機になっています。その上のタッチストン系から絶滅状態に落っている筋金入りのマイナー血統です。
 また、母父のインリアリティ・インテント系は、サラブレッド3代始祖であるゴドルフィンアラビアンの系統が全部絶滅危機種という、気合の入ったスケールのでかい絶滅寸前です。私はなぜかこのインテント系が入る馬で好きな馬が多く、もっと頑張って欲しいんですけど…。

 ということで、ブロードアピール自身はマイナー血統という理解。ただ、ブロードアピールの子ミスアンコールのWikipediaでは「良血」と書いていました。ブロードアピールは良血じゃなくても、大活躍したので「その子は良血」という理解なんですかね。なお、ミスアンコールの場合は父が種牡馬リーディング上位のキングカメハメハであるため、ゴールドアリュール産駒のブロードアリュールよりは血統が良かったと言えそうです。
 気になってもう少し検索してみると、母系の良血には、母親の競争成績が良い場合と、一族に活躍馬が多い場合があるとしているところがあり、どうも単純に「母の競走成績が良いから良血」って理解でも良いみたいですね。私が間違ってたんじゃん!…ただし、ここの定義では「父も大事」となっており、ブロードアリュールは依然として微妙なところがあります。


■2022/01/10 引退できず死亡…ワグネリアンはなぜ種牡馬になれなかったのか?

 ワグネリアンが亡くなっていたと知って驚きました。ショックです。

<昨年11月28日のジャパンC18着後、体調を崩して栗東トレセン診療所に入院していた18年ダービー馬ワグネリアン(牡7=友道、父ディープインパクト)が5日、息を引き取った。(中略)治療を続けていたが年末に容態が急変。胆管に胆石が詰まっていたことから多臓器不全に陥ったとみられている>
https://news.yahoo.co.jp/articles/610a3df6778154f6aff47f2362d6a2b78b617df9

 上記の内容を伝えた<18年ダービー馬ワグネリアン 多臓器不全で急死>(1/6(木) 10:27配信 スポニチアネックス)のヤフーニュースでは、「血統的背景からもいずれは種牡馬への道も開けていたであろう」などと指摘した、以下のような専門家コメントがついていました。

<父は日本競馬史上、有数の名馬であるディープインパクト。母のミスアンコールはその父がキングカメハメハ、母がブロードアピールで、いずれもワグネリアンとディープインパクトも所有する金子真人オーナーの愛馬であった。この血統的背景からもいずれは種牡馬への道も開けていたであろう>

 ただ、私は逆に種牡馬への道がひらけていなかったからこそ6歳(明け7歳で死亡)まで走り続けなくてはいけなかったんだと思いますね。競馬ライター勝木淳さんの専門家コメントでは、「昨年のジャパンCでは史上初の日本ダービー馬4頭そろいぶみ」という話が出ていましたが、これは本来異常です。

<シャフリヤール、コントレイル、そしてワグネリアンとマカヒキ。競馬界の看板である日本ダービー馬は尊く、宝といってもいい。それだけに長く活躍できないことも多い。ダービー馬4頭の対決は、京都大賞典で復活したマカヒキとワグネリアンが長い間現役として走り続けたからこそ、実現できた>

 本来なら種牡馬価値が最も高いはずのダービー馬なのにすぐに種牡馬にされなかったのは、私がもともと書いていたマイナー血統や、ダービー後の成績の悪さではないと考えます。前述した専門家コメントで評価された、父ディープインパクト・母父キングカメハメハという豪華な血統背景が逆に災いしたと考えられます。
 どういうことか?と言うと、要するに似た血統の種牡馬がすでに多くいるため。ディープインパクトが長い間種牡馬リーディング1位だったということは、単純にディープインパクト産駒の種牡馬も多いということになります。そもそもその父サンデーサイレンスも長くリーディング1位で、サンデーサイレンス系があふれた状態です。

 加えて、母父キングカメハメハはディープインパクトに次ぐ2位を長く続けて大成功した種牡馬。こちらも同様に後継種牡馬が多くなっています。
 同様の理由で、母系にも彼らの血が多く入ってきます。父ディープインパクト・母父キングカメハメハの馬は、繁殖牝馬との配合に条件が付き、他の場合より選択肢が少なくなってしまうのです。つまり、種牡馬需要がやや落ちてしまう不利な血統なんですね。
 逆の血統である父父キングカメハメハ(父ルーラーシップ)・母父ディープインパクトのキセキも、7歳で有馬記念まで走ってやっと引退。キセキの場合は種牡馬需要が近年高くない菊花賞勝ち馬という事情があるとはいえ、宝塚記念やジャパンカップを2着していたことからすると、競走成績的には種牡馬需要があっておかしくなかったと思われます。

 ということで、種牡馬需要は微妙でしたが、個人的には是非種牡馬になってほしかったですね。POG馬だったというだけでなく、祖母のブロードアピールから好きだったという思い入れのあった馬です。
 胆石が詰まっての多臓器不全であり、使いすぎ、酷使による死亡ではないと思われるものの、オーバーの金子真人さんにはもっと早く引退させてほしかったところでした。

 なお、前述の日本ダービー馬4頭競演のジャパンカップで出ていたマカヒキの場合は、なんと8歳で出走。明け9歳で現役続行。同じ金子真人ホールディングスの馬です。
 マカヒキの場合はキングカメハメハは入っていないものの、やはり父ディープインパクトのため、種牡馬需要が少ないとみなされているのかも。でも、金子真人さんの方針もあるんですかね。こちらもPOG指名した思い入れある馬なので、早く引退させてほしいんですけど…。

2023/06/17;ワグネリアンが2歳のときのメモが出てきたのでこちらに転載。何頭か書いた「今年の期待のPOG馬」的なもの。書いた時点では重賞挑戦前の2勝馬でした。
2017/10/09:ワグネリアン
 好きだったブロードアピールの孫ということでPOG指名。 子供世代はさんざんだったが、孫世代ならと思う。姉のテンダリーヴォイス、ミンネザングも指名していた。
 新馬戦、野路菊Sと2連勝で評価も高く、この世代期待の1頭。 


2025年9月4日木曜日

スコットランドの英雄ロブ・ロイ(ゼンノロブロイの名前の由来)

■2013/1/27 スコットランドの英雄ロブ・ロイ(ゼンノロブロイの名前の由来)
■2022/07/24 種牡馬としてのゼンノロブロイ…最も賞金を稼いだ代表産駒は?

■2013/1/27 スコットランドの英雄ロブ・ロイ(ゼンノロブロイの名前の由来)

 種牡馬にもなった名馬ゼンノロブロイの名前「ロブロイ」は、スコットランドの英雄であるロブ・ロイ(ロバート・ロイ・マクレガー)から取った名前だそうです。
 <映画で楽しむ世界史 スコットランドの義族「ロブ・ロイ」>(2011-01-27 18:59:21 | 舞台はイギリス・アイルランド)では、映画に出てくるロブ・ロイの話がありました。

<ロブ・ロイという映画がある。18世紀スコットランドに実在した人物、本名ロバート・マクレガー(1761-1834)、通称「ロブ・ロイ=赤毛のロイ」を、「アイバンホー」で有名なスコットが小説化したものが下敷きという。
 (略)要はハイランドで牛を買い付け、低地へ追っていって売却し荒稼ぎした。それをもとに、マクレガー族の首領として、悪徳貴族に反逆した。中味は若干違うが、スコットランド版ロビンフッドと言えよう。剣の達人、民衆の英雄としてスターリング城近くには彼の銅像があるらしい。>
http://blog.goo.ne.jp/ys386kyam/e/20829615e96c4d505719b8f8650c9436

 通称赤毛のロイというくらいだから、赤毛だったんでしょうね。
 ロブロイにはバラの品種名でもあるらしいんですよ。こちらももちろん赤です。

-----引用 ここから-----
和名     ロブロイ
英名     Rob Roy
(略)
作出国     UK(イギリス)
紹介文     強い赤と、くっきりした剣弁高芯咲きの花形が美しいバラ、ロブロイ。
強健種で育てやすい品種です。
http://www.noibara.net/encyclopedia/floribunda_rose/encyclopedia-230.html
-----引用 ここまで-----

 さて、実在の人間のロブ・ロイの話。映画なので脚色アリアリであると思われますが、映画のあらすじってのがわかりやすいと思われます。<あらすじ ロブ・ロイ ロマンに生きた男 - goo 映画>では、以下のような説明がありました。

-----引用 ここから-----
1713年、スコットランドの民衆の多くは、不安定な世情と飢餓に苦しんでいた。義賊のロブ・ロイ(リーアム・ニーソン)は、1000ポンドあれば牛の売買で貧しい民を救えると考え、モントローズ侯爵(ジョン・ハート)に借金を申し込む。侯爵は承諾するが、担保にロブの3000エーカーの土地を要求する。ロブの右腕のアラン(エリック・ストルツ)がモントローズ家の会計係、キラーン(ブライアン・コックス)に約束手形をもらいに行くが、彼はもっともらしい理由をつけて手形ではなく現金を渡す。だが、それはモントローズの配下であるカニンガム(ティム・ロス)とキラーンの策略で、アランは人けのない夜道でカニンガムの待ち伏せに遇い、金と命を奪われて湖に投げ込まれる。カニンガムはかねてより、多額の借金があった。アランが金を盗んでアメリカに逃げたように見えたがロブは信じず、モントローズに金は絶対に返すと誓う。モントローズは、対立するアーガイル公爵(アンドリュー・キアー)について悪い噂を振りまけば大目に見てやると言うが、ロブは拒絶する。怒ったモントローズは山奥に姿を隠したロブを捕らえるよう命じる。彼をおびき出すため、カニンガムは兵隊を繰り出してロブの家を焼き払い、彼の最愛の妻メアリー(ジェシカ・ラング)を犯す。やがてロブの弟アリスデア(ブライアン・マカディ)が戻り強姦の事実を悟るが、敵の狙いが分かっている彼女は、夫に隠し通そうとする。だが、モントローズの軍隊が再度ロブたちを攻撃し、アリスデアをはじめ仲間たちは次々と倒され、ついにはロブ自身も捕まってしまう。移送されるロブに、カニンガムは妻を強姦したことを彼に言い放つ。その頃、メアリーはアーガイル公爵に全てを打ち明け、モントローズの策略を訴えた。公爵はロブに対する彼女の愛と、名誉を重んじるロブの潔さを深く感じとる。ロブは絞首刑の寸前に縄をうまく使って脱出に成功、メアリーの元に戻る。彼女は身ごもったことを伝え、子供の父親はカニンガムかもしれないと告白。子供は殺せないと必死に訴える妻に、ロブは殺さねばならないのはカニンガムだと答える。ロブはアーガイルに決闘の仲介役を頼む。もし彼が勝てばすべての罪を放免し、1000ポンドの借財を水に流すことを条件に、カニンガムに決闘を申し込む。剣の達人であるカニンガムを倒したロブは、メアリーの待つ家へ戻った。
http://movie.goo.ne.jp/movies/p10967/story.html
-----引用 ここまで-----

 ちなみにカニンガムという名前の馬はいないかと探しましたが、ネット競馬検索では出ませんでした。

■2022/07/24 種牡馬としてのゼンノロブロイ…最も賞金を稼いだ代表産駒は?

 今回はゼンノロブロイの産駒について。
 ゼンノロブロイの初年度産駒がデビューしたのは2009年で、翌年14位になり、以降はしばらく12~14位。2015年に突然7位になりますが、これが唯一の一桁でした。サンデーサイレンス系の種牡馬が多かったということもあり、大成しなかった印象ですね。賞金ベスト10は以下のような感じでした。

ペルーサ    牡    29,308.40
トレイルブレイザー    牡    24,783.20
ナムラビクター    牡    24,693.60
コスモネモシン    牝    21,241.80
アニメイトバイオ    牝    21,166.00
タンタアレグリア    牡    19,817.80
メートルダール    牡    19,424.80
グリム    牡    19,202.10
ルルーシュ    牡    18,935.10
サンテミリオン    牝    17,674.10

 思ったより2億円以上の馬が多くてびっくり。とはいえ、やはりサンデーサイレンス系種牡馬としては、見劣りする感じはあります。
 稼ぎ頭はペルーサ。父ゼンノロブロイと同じ藤沢和雄厩舎。ベスト10では、9位のルルーシュも藤沢和雄厩舎ですね。ペルーサはG1を勝てませんでした( 10'青葉賞(G2)などを勝利)が、種牡馬入り。こちらの産駒も見ておみました。まだ種牡馬入りして魔もないですけど、やはり今のところ目立った産駒は出ていませんでした。

ラペルーズ    牡    2,784.20
キラメキビジョン    牡    387
リュウワンヒメ    牝    331
マラドーナ    牡    303
ウインイノセンス    牡    246

2025年9月3日水曜日

マイネルフロストよりウインマーレライの方が高評価だった

■2021/06/09 トキメキスバルはダービー3着マイネルフロストや海外G1馬の近親
■2015/11/22 「この馬、実は今日、勝つんです」言葉通りマイネルフロスト勝利
■2015/12/4 マイネルフロストよりウインマーレライの方が高評価だった
■2015/12/4 古谷剛彦「大物感があるのはウインマーレライ」
■2015/12/4 マイネルフロストより人気だった社台や山本英俊の馬のその後は?
■2014/9/26 マイネルフロストと競優牧場 母スリースノーグラスは未勝利だった
■2019/02/02 早熟心配したマイネルフロスト、息長く活躍して馬主孝行
■2020/07/16 牧場時代はやはりマイネルフロストよりウインマーレライを評価


■2021/06/09 トキメキスバルはダービー3着マイネルフロストや海外G1馬の近親

 マイネルフロスト特集のページ…なのですけど、それだけじゃ読まれないだろいうことで、マイネルフロストの近親でPOGで良さそうな馬を探してみることに。ただ、あまりこの牝系は日本にいませんね。注目馬を見つけられなくて困ります。
 そもそも2021年の2歳は、父ベルシャザール・母フローラルジュノーのトキメキスバル1頭しかいない感じ。マイネルフロストから見ると、いとこにあたります。マイネルフロストの下は今年の2歳にはおらず、来年でした。

 日本では成功していない牝系で、活躍したのは、ダービー3着・毎日杯1着などのマイネルフロストただ1頭。でも、海外だと結構すごい馬が近縁にいます。
 牝馬ウィンター Winterは、あのA.オブライエン厩舎で、英1000ギニー(G1)、 愛1000ギニー(G1)、コロネーションS(G1)、ナッソーS(G1)に勝利。どこかで見た名前だと思ったら、2017年の凱旋門賞にも出走していました。このときは9着ですが、3番人気だったということで、評価の高さがわかります。
 また、 同じ牝系では、デフォー DefoeというG1馬も。ウィンターと同じくコロネーションC(G1)を勝った他、重賞を多数勝利。母がDulkasheという名前で、父もDalakhani(ダカラニ) であり、 いつもとちょっと違うネーミングセンスではありますが、馬主はアガ・カーン殿下だろうと思ったら違いました。オバイド殿下(Sheikh Mohammed Obaid Al Maktoum)という方だそうです。

■2015/11/22 「この馬、実は今日、勝つんです」言葉通りマイネルフロスト勝利
 
 ビッグレッドファーム明和の松尾邦弘さんのエピソード。(Our Pleasure 2014年6月 馬恋慕 河村清明より)

-----引用 ここから-----
 以前、種牡馬の担当をしていた頃から、功労馬・コスモバルクの面倒は松尾さんが見ることが多かった。その流れがあって、バルクが函館競馬場でファンにお披露目されることになった去年8 月11日、馬運車に乗って松尾さんが随行した。
 久しぶりに競馬場に入るのだから、バルクには伝染病の検査が必要になる。だから前日の午後、現地に到着した。それがコスモス賞の土曜日である。
 ̶ じゃ、3 時くらいから検査しますね。
 担当獣医に言われた時、松尾さんはこう願い出たという。
 マイネルフロストという馬が10レースに出ます。<b>この馬、実は今日、勝つんです</b>。どうしても口取りに参加したいので、検査はそのあとにしていただけないでしょうか、と。
 申し出に獣医も頷いてくれた。
 「それくらい自信があったわけですね?」
 松尾さんに聞いた。
 「新馬を勝ったあと明和に戻ってきました。入厩前より成長していましたし、心肺機能も上がっていました。たいていの馬は“3 速” か“4 速” で一杯になるんですけど、フロストはそこでも楽に追走できて、もう一段上の“5 速” があるんですよね。だから自信を持って送り出せたんです。
 ゆったり、大跳びの、2000mを超えたくらいで強さが出るタイプです。我慢も利くし、ずんずんずんずんと、バテずに伸びるので、東京向きと思います。あまり思い込まず、以前の(マイネル)デスポットの菊花賞の時のように自然体で当日を待てば、いい結果が付いてくるんじゃないでしょうか」
-----引用 ここまで-----

 「いい結果が付いてくるんじゃないでしょうか」というのはダービーの話。で、ダービーがどうだったか?と言うと、大方の予想を裏切って大激走。12番人気の3着でした。
 菊花賞が案外だったので、距離が長ければ長いほど良いということはないようですが、2500くらいまでは守備範囲内。十分に戦えている感じです。


■2015/12/4 マイネルフロストよりウインマーレライの方が高評価だった

 マイネルフロストとウインマーレライは、同じビッグレッドファームグループです。しかも、それだけでなく、同じ高木登厩舎。つまり、同厩です。しかし、なぜかこの2頭は同じデビュー戦となりました。
 私はマイネルフロストに注目していたものの、ビッグレッドファームグループの評判ですとウインマーレライが良かった印象なので、てっきり人気になると思っていました。ただ、思ったほどではありませんでした。

ウインマーレライ 3番人気 4.2倍
マイネルフロスト 5番人気 13.1倍

 1番人気、2番人気ではなかったものの、やはり人気でもマイネルフロストよりウインマーレライの方が上。結果は、このレースはマイネルフロストが1着、ウインマーレライが2着。しかし、それでも負けたウインマーレライの方が評判が良かったのです。
 マイネルフロストは2戦目を勝ったときもそんな感じで、以降も常に低評価。そういうタイプですね。とはいえ、このデビュー戦でウインマーレライの評価の方が良かったのはわかります。明らかに馬が若かったためです。


■2015/12/4 古谷剛彦「大物感があるのはウインマーレライ」

 古谷剛彦さんも、マイネルフロストが現時点のセンスで勝ったが、大物感があるのはウインマーレライとしていました。(Our Pleasure 2013年8月号 古谷コンシェルジュの競馬観 古谷剛彦 より)

-----引用 ここから-----
 どの競馬でも本来、スタート後の位置取りから行き脚がつき、落としかける2F 目は極端に速くなることが多いが、このレースは12 秒0という超スローでどの馬も折り合いに気を使う印象を受けた。
 その中でMフロストは好位の内で辛抱でき、どんな距離にも対応できるだけの<b>センスを示した。</b>
 そして、Wマーレライはトモが緩いこともありダッシュがつかず、後方3 番手から進む展開となったが、直線の長い東京ながら4 コーナーからエンジンを吹かし、馬群の外をグングン上がっていく。(中略)
 <b>内ピッタリを立ち回った</b>Mフロストが直線で力強く抜け出し、大外から豪快にWマーレライが強襲。Wマーレライは<b>フラフラ走っていた</b>が、ゴールに近づくにつれMフロストに迫ったものの、<b>ロスなく立ち回ったアドバンテージ</b>を生かし追撃を振り切ったMフロストに凱歌が上がった。
 高木登厩舎のワンツーとなったが、2 週続けてこの2 頭は併せ馬を行い、1 週前のウッドではMフロストが、最終の坂路ではWマーレライが先着し、甲乙つけ難い評価だったが、現時点でのセンスの高さでMフロストに軍配が上がった。しかし、Wマーレライの荒削りな走りは<b>大物感を漂わせ</b>、この号が発刊された頃には福島で2 戦目の結果が出ているだろう。
 マツリダゴッホ産駒がブレイクしているだけに、その中でも屈指の存在と評判のWマーレライも、その流れに続きたいところだ。
-----引用 ここまで-----



■2015/12/4 マイネルフロストより人気だった社台や山本英俊の馬のその後は?

 マイネルフロスト派の私には嬉しい誤算ですが、新馬戦以降もより活躍しているのはマイネルフロストの方です。ただ、ウインマーレライも重賞を勝っており、どっちも立派。同じ厩舎で同じビッグレッドファームグループなのに、なぜ新馬戦で同じレースに出したのか?と本当思います。

ウインマーレライ 1600万下 7,105.5万円 ラジオNIKKEI賞(G3)1着など
マイネルフロスト オープン 16,423.5万円 毎日杯(G3)1着、東京優駿(G1)3着、福島民報杯(OP)1着など

 ついでにこの2頭より人気だった2頭の現在も。

1番人気15着 アピシウス 500万下 1,190.0万円 (藤沢和雄厩舎、山本英俊)
2番人気6着 ロッカバラード 500万下 1,763.6万円 (二ノ宮敬厩舎、社台レースホース)

 2頭とも勝ち上がっており、十分成績は良い方なのですが、重賞勝ちのあるビッグレッドファームグループの2頭と比べると見劣りします。
 アピシウスはセリで2,205万円なので高額馬じゃありませんが、ロッカバラードは社台ファームの馬。ビッグレッドグループのような競走馬ファンドの馬の醍醐味は、こういう馬に勝つことですね。爽快です。



■2014/9/26(2022/07/27再録) マイネルフロストと競優牧場 母スリースノーグラスは未勝利だった

 マイネルフロストで検索していて見つけた<毎日杯 G3 | 重賞ウイナーレポート | 競走馬のふるさと案内所>という記事。マイネルフロストが生まれた競優牧場を紹介する内容でした。タイミングとしては、毎日杯を勝ったときのものですね。

<マイネルフロストの生まれ故郷は新冠町にある競優牧場。昭和7年に創業され、過去には1967年の朝日杯3歳S や1969年の天皇賞(春)などに勝ち、69年には年度代表馬になったタケシバオーや、そのタケシバオーの産駒で1985年のウィンターS(G3)に勝ち、86年のフェブラリーH(G3)2着馬チェリーフット、同じくタケシバオー産駒で1984年のクイーンS(G3)優勝馬で、86年の新潟記念(G3)3着、カブトヤマ記念(G3)3着、87年の福島記念(G3)3着と長く活躍したハッピーオールトンなどを生産した牧場だ。現在は40ヘクタールの土地に14頭の繁殖牝馬をけい養している>
http://uma-furusato.com/winner_info/detail/_id_76594

 競優牧場の生産馬では、超有名なタケシバオーがいます。ただ、いかんせん古いすぎで、誰それ?状態な人も多いでしょう。これが代表馬というのは、近年の活躍馬はいないということでしょうね。
 一応、netkeibaで検索してみると、タケシバオーが古すぎるせいか、出世頭がマイネルフロスト。タケシバオーのデータは未反映のようです。

マイネルフロスト    牡    2011    12,289.20
テイエムリキサン    牡    2000    10,852.00
スリージェム    牡    2001    10,796.80
テイエムジェネラス    牡    1999    10,494.20
ヒゼンノムサシオー    牡    1990    10,063.50
ハッピーオールトン    牝    1981    9,276.00
パラダイスシチー    牡    1999    8,869.40
リキサンフラッシュ    牝    1991    7,939.70
ダノンシャトル    牡    2002    7,889.90
ダイゴウマイオール    牡    1991    7,557.40
エレガントダンサー    牝    1991    7,281.60
ケイビイスパイダー    牝    1999    6,757.70
テイエムフルパワー    牡    2004    6,285.20
ジルハー    牡    2002    5,710.80
エレガントクイン    牝    1990    5,599.60
テイエムシバスキー    牡    2006    5,199.00
リキサンロック    牡    1988    4,783.00
エレガントブーケ    牝    1990    4,400.00
ホーマンマリモ    牝    1984    4,331.00
ハマノドルフィン    牝    1993    4,321.10
http://db.netkeiba.com/?pid=horse_list&breeder=%B6%A5%CD%A5%CB%D2%BE%EC

 テイエムリキサンはクラシック戦線を湧かせた馬。ただ、10年くらい前ですのでやはり近年活躍馬はいなかったと言えます。テイエムリキサンは重賞も買っていないどころか、2勝のみでしたし、内容的にも完全にマイネルフロストがトップです。

 成績の話はこれくらいにして、記事の続きを。競優牧場の榊明彦さんはマイネルフロストについて「放牧地では馬格的にも決して目立つようなタイプではありませんでしたが、気性の強い馬でした。そういったところがレースで良い方向に向いているのかもしれません」としていました。ラフィアンに来てからも、同じ放牧のグループ内でボス馬だったようです。
 過去にもボス馬で活躍馬はいます。ただ、ラフィアンの他の例を見ると、高額のボス馬がさんざんだったなど…必ずしもボス馬だからと言って結果に繋がっているわけではありません。グループの数だけボスがいると考えると、あるグループのボス馬なんて珍しくない…とも言えそうです。

 競優牧場の榊明彦さんはマイネルフロストの父馬ブラックタイドについては、「現役時代から注目していた馬です。競走馬としては脚部不安のために大成することはできませんでしたが、血統や馬格から秘めた能力はG1級と評価して期待している種牡馬です」と、その配合理由を語っています。

 一方、母馬のスリースノーグラスは"米国で1歳時に買い求めたダイヤモンドスノーが残した最後の産駒"。祖母ダイヤモンドスノーは、ダート1200mの未勝利戦を逃げ切るスピードを見せたものの、結局その1勝のみだったといいます。
 「スリースノーグラスはソエなどの理由もあってJRAでは勝てませんでしたが、牧場時代は評価の高い馬でした。未勝利のままというのもかわいそうだったので、ホッカイドウ競馬と兵庫で3勝をあげてから牧場に戻しました」としていますが、母親も戦績としてははっきり言って悪いです。
 マイネルフロストの上も中央未勝利ですし、こういう血統から活躍馬を見つけ出してくるのが、ラフィアンの真骨頂ですね。


■2019/02/02 早熟心配したマイネルフロスト、息長く活躍して馬主孝行

 2014年9月20日に<馬体重増えなかったマイネルフロスト、成長が心配 早熟懸念は?>という投稿をしていました。当時< 今一番好きな馬で低評価の度にこなくそ!と思っていたんですが、その私が不安になってしまった話>として、ラフィアンターフマンクラブの所属馬情報を紹介した上で、以下のような感想を書いていました。

2014年9月19日(金)
マイネルフロストは、9月21日(日)新潟11R・セントライト記念G2・芝2200mに柴田大知騎手で出走します。(中略)高木調教師は「<b>中間の計量では492キロ。484キロだった前走とそう変わらない馬体重でレースを迎えることになりそうです</b>」と述べていました。
http://www.ruffian.co.jp/belonging/list/belong_list_detail.php?hcd=111112

<うーん、3歳の休み明けで馬体重増えていないってのはちょっと意外。増えてて欲しかったなぁ。
 心配になって「マイネルフロスト 早熟」で検索しましたが、そういった声はなし。早熟って言う場合はもう少し前の時期を言うことが多いですから、ダービー3着などでその懸念は薄れたせいかもしれません。
 ただ、秋以降活躍しなくなっていると嫌だなぁ…>

 しかし、マイネルフロストは8歳にしてまだ現役とむしろ息長く走りました。怪我してついに引退かと思ったものの、現役続行。7歳時は賞金410万円のみですので、ちょっと不思議な判断でしょう。
 ひょっとしたら各種手当で稼げそうだと見ているのかもしれません。各種データで記載される5着までの賞金として稼げていないのですが、 それ以外にもいろいろともらえます。オープンクラスだとそれだけでも大きいのかも。また、唯一の賞金が7歳の12月であり、まだ行けそうだと判断したのかも。
 なお、すでに引退したウインマーレライと総額賞金は、その後さらに差が開いていました。

ウインマーレライ 1600万下 7,375万円 ラジオNIKKEI賞(G3)1着など
マイネルフロスト オープン 2億5,118万円  毎日杯(G3)1着、東京優駿(G1)3着、福島民報杯(OP)1着など

2022/01/30追記:ただ、その後、マイネルフロストは競走中に故障発生で予後不良に。使いすぎのせい…という感じの怪我ではなかったのですが、競走成績の割に引っ張りすぎたかな…とは思いました。終盤は収益的にマイナスが嵩んだだけ。ラフィアンが不振なので、活躍が見込めなくても長く走らせて出資者から回収しているんじゃ?とちょっと思ってしまいました。
 同じラフィアンではマイネルバサラ(同じくかつての重賞馬でもあります)も引退が遅すぎた感じ。厩舎側の方針だったのかもしれませんが、状態が上向かないと言って長期間レースに出ずに調整を長長と続けた末、やっと出たレースで惨敗してやっと引退。当然終盤の収益は悲惨なことになっています。
 マイネルフロストの不信感と合わせて、これらは私のラフィアン退会の理由の一つになりました。



■2020/07/16 牧場時代はやはりマイネルフロストよりウインマーレライを評価

 その後、マイネルフロストは競走中に故障発生で予後不良に。非常にショックで、しばらくはなにかあるたびに思い出しましたし、他の人の反応も見たくないと思って見ないようにしていました。
 今回の追記は、 Our Pleasure2019年3月号の高木登調教師のインタビューでマイネルフロストの話が載っていたため。ちょうど当初書いていたウインマーレライとセットで出ています。
 そもそも高木登厩舎はマイネルフロストが重賞初勝利で、その次がウインマーレライだったようです。そして、本来なら同じ新馬戦に出したくなかったとしていました。理由は相変わらず不明ですけど…。あと、やはりマイネルフロストは、当初は期待されていなかったという話もしています。

「今でもウチの厩舎スタッフはあのレースを『伝説の新馬戦』と呼んでいます(笑)。正直な気持ちを言うとどちらも凄い馬でしたから、同じ厩舎で同じ新馬戦にぶつけたくはなかったですけどね」
「マーレライはコスモヴューの坂路でも抜群に動いていて能力は感じていたのですが、トレセン入厩後の1本目のコースでの追い切りでは物見をしてまったく動かないなど、粗削りな部分が多かったんです。対してフロストは牧場の評価はそこまでではなかったですが、入厩後も優等生タイプで、マーレライとの追い切りで先着を見せて、『これは行けるな』という感じになったんです。この時はウチの厩舎もまだ重賞未勝利で、将来のことまでは分かりませんでしたが、後々それぞれが重賞を獲ってくれて本当に嬉しかったです」

2025年9月2日火曜日

パッカパッカブー、コトホドサヨウニ、グシチャンノホシ、ペロ、トキメキタロー、カドサンガンバル

■2023/10/19 パッカパッカブー、コトホドサヨウニ、グシチャンノホシ、ペロ、トキメキタロー、カドサンガンバル


■2023/10/19 パッカパッカブー、コトホドサヨウニ、グシチャンノホシ、ペロ、トキメキタロー、カドサンガンバル

 2023/10/21、22の珍名馬。珍名って感じじゃないですが、まず気になったのは、ダイキリ。なんか意味あるんだろうと検索すると、カクテルの名前などであります。
 同じ日は、トキメキタローの方が珍名馬らしさがより強いもの。なかなかユニークです。

 最初スルーするところだったのが、コトホドサヨウニ。「事程左様(ことほどさよう)に」ですね。単に「それくらい」といった意味ですが、前に例を挙げた上で「ことほどさように~である」などとして、言いたいことを強調する言葉。日常会話ではまず使われませんね。

 グシチャンノホシは、グシちゃんって誰?と気になりました。検索してみると、過去にグシチャンノソラ、グシチャンノカゼも存在。意味を見ると、「具志頭+星」となっていました。沖縄っぽいと検索するとやはり沖縄の地域名で、グシチャンは方言による発音だそうです。

<具志頭村(ぐしかみそん)は、沖縄県島尻郡に属していた村である。方音で「ぐしちゃん」と発声することもある。2006年1月1日に東風平町と合併し、八重瀬町となり、具志頭村は消滅した。>
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%B7%E5%BF%97%E9%A0%AD%E6%9D%91

 かわいい名前で「ペロ」というのがいました。牡馬です。公式の説明を見ると、「ニックネーム。舌を出すさまより」とのこと。デビュー前からの馬のニックネームってことですかね。
 過去にはペロペロというのもいて、こちらは牝馬。「舌をだす様子」と説明されています。

 あと、先週書き忘れていた馬。カドサンガンバルはユニークだと思った馬。母の関係かな?と見ると、その母はカドバンでした。崖っぷちでイメージは良くないですけど、排水の時的に逆に頑張る感じでの命名ですかね。
 カドサンガンバルはの意味は「母名より+頑張る」となっており、やはり母由来。母の方も「角番。もう負けられない、後がない」というそのまんまの意味でした。

 もう1頭、先週はパッカパッカブーという馬がいて、もうこの名前がお気に入りで、お気に入りで、なぜ書き忘れてのか?という馬名。かわいいです。ちなみに牡馬でした。
 パッカパッカだけでもかわいいのですが、「ブー」はどこから来たのでしょう? 説明を見ると、「馬が走る音+いないいないばあ(ピーカブー)より」とのことでした。
 この説明の意味が最初わからなかったのですけど、どうも 「いないいないばあ」の英語「ピーカブー(Peekaboo)」からという意味みたいですね。


2025年9月1日月曜日

中舘英二騎手のローカルでコツコツ1800勝達成がむしろすごい理由

■2013/3/23 中舘英二騎手のローカルでコツコツ1800勝達成がむしろすごい理由
■2022/07/12 ローカル裏開催狙いに徹した理由は騎手1000勝特典のためだったが…
■2017/10/02 石橋脩騎手好騎乗でGI3着、ワンスインナムーンのスプリンターズステークス



■2013/3/23 中舘英二騎手のローカルでコツコツ1800勝達成がむしろすごい理由

<中舘英二騎手が「逃げ切りV」でJRA通算1800勝達成!/中京未勝利 [騎手] 2013年03月23日(土)12時09分>という記事が出ていました。

<23日、中京競馬場で行われた4R・3歳未勝利(芝1400m)で、好スタートから積極果敢に先手を奪った2番人気ドラグレスク(牡3、栗東・本田優厩舎)が、ゴールまでその脚衰えずに逃げ切って優勝。騎乗していた中舘英二騎手(47歳、美浦・フリー)は、1984年3月4日のデビューから30年目で史上9人目、現役では6人目となるJRA通算1800勝を達成した。
 得意戦法である、「逃げ切り」での勝利で見事にメモリアルVを決めた中舘騎手は、ゴール入線後に力強いガッツポーズで喜びをアピールした。
 お立ち台に上った中舘騎手はインタビューに応え、「あと1勝まで来てたのに勝てず、このまま勝てないんじゃないかという気持ちがありました。(1800勝という数字については)自分でも凄い記録で、最高に上手くいった結果だと思います」と振り返った。
 背後に同騎手の「お面」を被った後輩騎手たちがズラリと整列する爆笑ムードの中とあって、雰囲気は終始なごやか。「全員ボクですね(笑)。一緒に競馬を盛り上げてくれる、大事な後輩たちです」と笑顔を見せた>
【主な重賞勝ち鞍】
1993年七夕賞(GIII) ツインターボ
1993年オールカマー(GII) ツインターボ
1993年阪神3歳牝馬S(GI) ヒシアマゾン
1994年エリザベス女王杯(GI) ヒシアマゾン
2007年スプリンターズS(GI) アストンマーチャン
http://news.netkeiba.com/?pid=news_view&no=73790

 逃げ切りってのが「らしい」です。たまたま見ていたレースでしたけど、人気馬なのにきれいに逃げて勝ってくださいと言わんばかり。うまく乗ったなぁ~と。
 で、レース見ていてガッツポーズしていて、どうしたのだろう?と思ったら実況が1800勝と説明。しかし、それにしても長いガッツポーズ、普通未勝利戦でここまでするかというほど力のこもったガッツポーズで不思議に思っていました。これは「あと1勝まで来てたのに勝てず、このまま勝てないんじゃないかという気持ちがありました」が理由でしょうね。よほど嬉しかったんだろうと思います。
 以下の<中舘騎手がJRA通算1800勝達成!>(2013.3.23 13:17)という記事でも「あと1勝になってから長かったです。全然勝てなかったので、このまま終わってしまうのかと思っていました」という話が出ていました。

<中舘騎手は「あと1勝になってから長かったです。全然勝てなかったので、このまま終わってしまうのかと思っていました。後輩が作ってくれたお面(インタビュー時に後輩騎手たちが着用)も、ところどころほころんでしまいました。『1800』は、すごくよくできた数字で、最高の結果だと思います。後輩も祝ってくれてうれしいですし、これから競馬を盛り上げていく大事なチームです。いまは、後輩にじわじわ負けているので、もう少し頑張りたいですね。たくさん迷惑をおかけしましたが、もう少し頑張ります。応援してください」とベテランらしいコメントでファンの喝采を浴びていた>
http://race.sanspo.com/keiba/news/20130323/etc13032313190001-n1.html

 重賞はあまり勝っておらず30勝(のわりにG1は3つも勝っていますけど)なんですが、これはやはりローカル回りが多いから。G1週でも関係なく、淡々と地方の小回りを選びます。
 これを悪く言う人もいますけど、自分の得意なところを見つけて、活かして、売り込んで……ってのはすごいことですよ。
 普段仕事でそういった努力をしてその道のプロになっているって人がどれだけいるか?と考えると、あまり中舘英二騎手のことをとやかく言える人はいないと思います。
 真正面から正攻法でやってトップになれる人は絶対に一握りしかいないわけですから、そうじゃない人は別の努力をするしかありません。見習いたいものです。



■2022/07/12 ローカル裏開催狙いに徹した理由は騎手1000勝特典のためだったが…

 中舘英二さんの話で何か…と検索。おもしろそうだったのが、<いつでも謙虚さ忘れない中舘英二という男― スポニチ Sponichi Annex ギャンブル>[ 2018年9月28日 05:30 ]という記事でした。
 この記事によると、中舘英二騎手の裏開催作戦は当初、通算1000勝以上を記録した騎手は調教師免許試験の第一次が免除される…という特典狙いだったといいます。

<【競馬人生劇場・平松さとし】中舘英二師は84年に騎手デビューすると3年目にはアサヒエンペラーとのコンビで皐月賞、ダービーを共に3着。93年に出合ったヒシアマゾンとのコンビではエリザベス女王杯などG1を2勝した。
 しかし、その後、しばらく大舞台から彼の名は消える。通算1000勝した騎手には調教師の1次試験免許(引用者注:免除の誤字か?)という特典があったため、それを目指した彼はひたすら裏開催で乗り続けた>
https://www.sponichi.co.jp/gamble/news/2018/09/28/kiji/20180927s00004048473000c.html

 ただし、前述の通り、実際には中舘英二騎手は1000勝でローカル作戦をやめずに、そのままのやり方で1800勝を達成しています。これは途中で理由が変わったためでしょう。そもそも通算1000勝ジョッキーの調教師免許試験第一次の免除という特典は、制度変更により2003年には無くなってしまったのです。

<殊勝な態度に加え、当時、敏腕エージェントとして知られた植木靖雄氏の手助けもあって年間100勝突破を6度、最終的に通算の勝ち鞍は1800を超えるまでに伸びた。
 しかし、“1000勝の特典”はなくなり、植木氏も51歳で早世すると、中舘騎手は自らの努力で難関の調教師試験を突破。2015年に厩舎を開業した>

 記事タイトルになっていたのは、「殊勝な態度」的な話。調教師になったときも「地道に足元を固めてしっかりやっていこうと考えています」と言っていたそうです。中舘英二さんが勝利数が多かったのはこうした人柄もあって馬主の支援を得たと聞いた覚えがあります。


■2017/10/02 石橋脩騎手好騎乗でGI3着、ワンスインナムーンのスプリンターズステークス

 2017年のスプリンターズステークス。 ワンスインナムーンが少し離して逃げたんですが、ペースは早くなくてこりゃ最低3着には残るなと思いました。結果はその3着。7番人気で3着ですから十分良いです。
 鞍上は後から知りましたが、石橋脩騎手。下手な騎手としてよく名前が挙がる人ですが、私はむしろ好きなジョッキーです。
  今回の騎乗は、掲示板でも反応が上々でした。

 [943] langdonさん
G1で3着は自信になったやろな。重賞は時間の問題でしょう。

 [938] 競馬はロマンさん
軸にしようとしてギリギリで相手にした俺を嘲笑うような好騎乗でした!!人馬共におつかれさまでした!

[937] assassin of eastさん
かなり上手く乗りましたね。
入りの3ハロンで、勝負になった。
もう一戦、賞金稼いで、休みに入りたい。

[936] しおこぶさん
やばい!差される!と思ったがよく粘ってくれた!ありがとう!

necoさん [933] necoさん
石橋騎手の強気な騎乗素晴らしかったです。現地で見たかったな。

フレイアザワールドさん [931] フレイアザワールドさん
残り150くらいまでは夢を見た。ホントよく粘ってくれた。好騎乗、言うことなし!

[929] TELさん
石橋さんの覚悟を決めた先行お見事です!
ドンキやファルクスには差されましたけど正直ワンスがここまでレース運びができると驚いてます。
熱いレースをありがとう!今後も応援してます。頑張れワンスインナムーン&石橋Jコンビ

[928] ゲストさん
バシシューやるなあ。
先行馬多い中スタート決めて1頭で逃げて上手くペース落として…
最高の騎乗だな。やられたわ。
ワンスインナムーンの掲示板 | 競走馬データ - netkeiba.com


 私の好みの騎手は地味な人ばかりで好かれるのは良くないような気がするのですが、そういうジンクスを吹き飛ばす活躍をしてもらいたいです。