2024年5月9日木曜日

吉田直弘調教師が馬をさん付けで呼ぶのはなぜ?

■2021/10/14 吉田直弘調教師が馬をさん付けで呼ぶのはなぜ?
■2023/02/28 レース前と言ってること違いすぎない?和田雄二調教師ツッコまれる


■2021/10/14 吉田直弘調教師が馬をさん付けで呼ぶのはなぜ?

 Our Pleasure2019年10月号に載っていた吉田直弘調教師の話がおもしろかったです。「グリットさん(マイネルグリット)」「プリサイスさん」などと馬名に敬称をつけるんだそうな。その理由を尋ねたところ「馬が走ってくれるので僕らの仕事が成り立ちます。馬に敬意を表さないと」と笑っていたそうです。
 吉田直弘調教師の通算100 勝達成時のコメントも変わっています。「すべての方に感謝の気持ちでいっぱいです」は普通ですが、その後に続く言葉が変わっています。「感謝の気持ちを忘れず競馬を通して社会に貢献していきます」というもの。「社会に貢献」というフレーズはこうしたインタビューでは珍しいと指摘されていました。競馬以外でもあまり聞かないですね。
 ただ、私は仕事というのはどんな仕事でも社会貢献だと考えているし、むしろビジネスで社会貢献すべきだと考えているので共感するところ。ボランティアみたいなわかりやすい仕事などを念頭に「社会する仕事が貢献したい」なんて言う人が多いですが、「考えが足りない」と就活採用者も指摘していました。
 このように「社会に貢献」という変わったフレーズが飛び出してきたのは、以下のようなユニークな経歴と関係するとされていました。

「大学時代、吉田青年が明け暮れたもの、それが「人形劇」だという。(中略)「自分が1年生だったとき、1年生だけで話を考えて児童の前で上演したんですね。全然ウケなくて。一方、4 年生の先輩たちの劇はすごく盛り上がって歓声があがる。その違いがわからなかったときに、先輩から言われたんです。『子どもの目線に立って物語を作らないと』って。それからは児童やお年寄りの方に喜んでもらえるよう、相手の立場に立って考えました」

 その後は、海外青年協力隊に興味を持って、「将来、発展途上国の人々の力になりたい」と考えるように。海外青年協力隊が悪いと断定するわけではありませんが、これは前述のわかりやすい社会貢献パターンで、あれ?と思いました。しかし、ここで挫折しているのです。
 相手のためにやろうとしたことがかえって逆の結果をもたらしてしまうケースもあり悩んだんだとのこと。海外青年協力隊の場合はちょっと違うでしょうが、私がパッと思い浮かべるのは、寄付などによって現地の人の職の奪うなどのパターン。なので、私はビジネスで社会貢献すべきという考え方なのです。

 ということで、ここで挫折して、周囲から他の進路も考えてみては、と勧められ「自分にできること」を考えた結果、選択したのが協力隊の活動で培ってきた「農業」だったとのこと。ところが、大学の就職課で紹介されたのが、競走馬の生産牧場という全く畑違いのところでした。
 以前、吉田直弘調教師は吉田姓なので、社台グループや吉田牧場などの吉田一族と関係あるのかな?と調べたものの、それらしい話がなかった…ということがあったんですよね。全く関係なかったんですね。「競馬をまともに見たのは、牧場に勤めてから」だといいます。難関の試験に合格し、厩務員としてトレセン入り…ということになっています。

 なお、調教師になってからは「火曜日追い」という他の厩舎にない工夫もしていました。
「単純な話、なぜ土曜日出走する馬も日曜日に使う馬も、一律水曜に追うのか、という疑問があったのです」
「水曜追いで土曜競馬ですと追い切りからレースまで中2日。日曜なら中3日。その中1日の差は考えなくていいのか、と思ったのです。そこで一度、火曜日に追ってみたのですよ。結果、競馬へ向かう調整の良い選択肢が増えた、そう思えたのです」

 …といった感じで好感を持てるインタビューでした。このまま終わるときれいで、オチなんかつけない方が良いんですが、好感を持てて共感できる一方で、肝心の成績は評判悪いんですよ。あのモーリスを走らせられなかった調教師(堀宣行厩舎に転厩後大活躍)として有名で、ネットでは評判が悪い調教師なんです。私は応援したいと思いましたけどね…。


■2023/02/28 レース前と言ってること違いすぎない?和田雄二調教師ツッコまれる

 最近応援している馬の1頭であるウインレイアー。現時点ではまだ勝てていないのですが、仕上がっていないながらも新馬戦で好走して、壊滅的な同世代のウインレーシングクラブでは珍しく勝ち上がりが期待できそうな1頭となっています。
 このウインレイアーの調教師は和田雄二さん。特にイメージが悪い調教師さんではなかったのですが、このウインレイアーに関するコメントに関してはツッコまざるをえないことになっていました。

 ツッコまざるをえないコメントをしていたのは、2戦目の2023年1月29日(日)の未勝利戦。レース後、和田雄二調教師は以下のようにおっしゃっており、このコメントだけ見るとなんてことありません。極めて普通です。

和田雄二調教師 2023年1月29日(日)
「今日はメンバーもかなり揃っていましたし、そこでの掲示板ですから、いい内容だったと思います。この後は問題なければ中山で続戦の予定です」
https://www.win-rc.co.jp/site/belonging/list/belong_list_detail.php?hcd=20200013

 強力メンバーが相手で掲示板なら「十分よくやった!」といった評価。ただ、3日前の2023年1月26日(木)には、「ここで勝ちたい」という勝ち負けレベルの期待だったんですよね。

和田雄二調教師 2023年1月26日(木)
「前走が1本追い切りが足りない状況でも見せ場十分でしたし、今度は上積みもありますから楽しみは大きいです。ここで勝ち上がりたいですね」

 勝てるかどうかというラインだったのが、いつの間にか「掲示板なら上々」というところまで合格ラインが大きく下がっていました。これはツッコまざるをえませんわ!
 このため、netkeibaの掲示板でも言及されていました。

 [115] りんさん
戦前はここで勝ち上がりたいと言ってて、終わった後はこのメンバーで5着と頑張ってくれましたって言ってる
この調教師マジでよく分からん

 [116] ミスターミスターさん
>>115
その気持ちは理解できる。
一戦一戦を、大事に使ってほしい。
ただ、この厩舎は、ウインにしては、いい騎手選択をしてくれている(引用者注:ちなみにデビュー戦は津村明秀騎手、この日は坂井瑠星騎手でした)。
そちらを評価したい。

 [113] Kuro96さん
悪くないレースだった。前回がフロックでは無いのが良く分かった。
ただ、相手関係を確認せずこのレースを選択した陣営のミスでは?
メンバー次第ではチャンスは近いと思います。