■2021/11/12 同じ馬主による2度目のエルコンドルパサーが凱旋門2着の大活躍 ■2025/02/25 G1を2勝したウインブライトも2代目馬名だったと思いきや…
■2020/07/29 同名馬は走る?コントレイル・ウオッカは2代目馬名だった!
アルビレオという名前の馬、実際にはもう3回目なのですが、その3代目のネット競馬の掲示板では 「2代目、そろそろ2代目で走る馬が出てくるか注目」というコメントが出ていました。ここで、「コントレイルとかウオッカも2代目ですよ」というコメントもついていたんですよ。
前回のコントレイルは2010年生まれでかなり最近。馬主などは全然違っていますね。牝馬で、父はシベリアンホーク、母はブルースカイソング、母の父はCrafty Prospector。通算成績は中央で2戦0勝でした。牝馬で最近なのに!と思いましたが、どうやら繁殖入りしていなかったようです。コントレイルというのは飛行機雲という意味であり、母ブルースカイソングからの連想でしょう。大活躍の2代目の方が由来がわからないですね。父ディープインパクトで母ロードクロサイト。ロードクロサイトは宝石で、ロード(バラ)とクロス(色)といった意味。全然繋がりません。
ウオッカの方も確かめてみましょう。こちらの方も馬主などは異なりました。有名な2代目は、父 タニノギムレットというお酒繋がりからの連想ですのでわかりやすいですね。谷水雄三さんですが、タニノの冠名を用いなかった馬です。期待馬だからと思いきや、ときどきあるパターンであり、必ず活躍するわけではありません。
一方、初代は1993年生まれで牡馬(せん馬)。23戦もしましたが、0勝。地方と合わせて賞金はわずか94万円でした。父クリエイター、母シーズオレア、母父Mr. Prospectorで、全然お酒とは関係なさげ。 母のつづりは、Shesoraireですが、全然意味がわからず。造語かもしれません。
私の「2代目の成功馬といえば…」は別馬だったのですけど、長くなったので、また今度。結構同名での活躍馬は珍しくないのかもしれません。
■2021/11/12 同じ馬主による2度目のエルコンドルパサーが凱旋門2着の大活躍
だいぶ時間がかかっちゃったのですが、<私の「2代目の成功馬といえば…」は別馬だった>の件。私の印象が強かったのは、渡邊隆さんのエルコンドルパサーですね。これは1頭目の馬も同じ馬主さんだったというパターンです。
ジャパンC(G1)とNHKマイルC(G1)を勝ち、凱旋門賞(G1)で2着と大成功した2代目エルコンドルパサーは、 Northern Dancer 4×3、Native Dancer 4×5、Special 4×4、Forli 5×5・4、Thong 5×5・4 というめちゃくちゃ凝った血統。狙いすましての命名だと思っていました。
2代目エルコンドルパサーは○外ですけど、自家生産馬なんですね。牧場の名義はTakashi Watanabeとなっていました。今調べるまで知りませんでしたわ。父Kingmambo、母サドラーズギャル、母父Sadler's Wellsという血統です。一方、1代目は 父スリルショー、母トウコウボレロ、母父テュデナムという血統です。
<狙いすましての命名だと思っていました>と書いたものの、Wikipediaに説明があったのを見ると違うみたいですね。父キングマンボからの連想だそうです。
<競走馬名「エルコンドルパサー」はペルー民謡「コンドルは飛んでいく」に由来する。渡邊が慶應義塾体育会ソッカー部在籍時に中学2年次までペルーに住んでいた先輩がおり、その先輩を尊敬していたことから、父名の一部「マンボ」から「南米の音楽」と解釈を広げ命名された。渡邊の所有馬では2頭目の「エルコンドルパサー」であり、初代はデビュー前の骨折で予後不良となっていた>
初代の方も母がトウコウボレロで音楽関連。ボレロは、スペインまたはキューバ起源の音楽とされています。キューバでは廃れたが、メキシコ、さらにははラテンアメリカ全体に広まりました。となると、こちらも似たような発想での命名かもしれません。
マンボの方も補足すると、こちらもキューバですね。ただ、中南米発祥の音楽の総称である「ラテン音楽」ともされているので、こちらも南米への連想をするのは、そんなにおかしくないのかもしれません。
■2025/02/25 G1を2勝したウインブライトも2代目馬名だったと思いきや…
香港のG1レースクイーンエリザベス2世カップ、香港カップを勝ったウインブライトも2代目馬名だったみですね。20年ほど前にも同名馬がいたようです。
まず、G1に勝って種牡馬にもなった有名なウインブライトの話から。こちらのウインブライトは2014年生まれで、父は種牡馬として大成功し、ウインブライトと同じくた香港でのG1香港ヴァーズを勝ったステイゴールドで、馬主はウインの冠名でおなじみのその名も株式会社ウインです。
一方、初代ウインブライトは…と書き出して気づききました。微妙に名前が違いましたわ。「イ」が小さいウィンブライトでした。英語表記は同じ「Win Bright」です。「ウィン」ってのは珍しいですが、英語発音からすると、そういえば、不思議ないですね。
ウィンブライトは1996年生まれ。当時はまだ株式会社ウインの前身である株式会社未来競馬もなかったはずでし、そもそも「ウイン」ではなく「ウィン」ですので、当然馬主は違います。新屋 敬さんという方でした。
父はサッカーボーイで、盛岡でデビューの地方馬。3戦して5着が最高、獲得賞金は10万円でした。
もう1頭「イ」が小さい「ウィン」で空目してしまいそうなウィンプライド(Win Pride)という馬もいます。2004年生まれのマル外で、父がレオンプライド(USA)ですので、馬名は父由来なのでしょう。
こちらも地方馬ですが、今は地方開催のない札幌でのデビュー。馬主さんも違っていて、土橋 道子さんという方。28戦2勝で獲得賞金は90万円でした。