2025年2月28日金曜日
メンコの効果とその代償 運動能力が数%低下してしまう?
■2018/03/26 メンコの効果とその代償 運動能力が数%低下してしまう?
メンコ(競馬用語辞典) JRAでは、 メンコについて、一般に耳おおいがついたものを使い、音音に驚いたり、砂をかぶるのを嫌がる馬に使うと説明しています。
音に驚く馬に使うというのは、耳におおいがつくことで音が聞こえづらくなり、走ることに集中してもらうことを狙ったものでしょう。
ただ、逆に音が聞こえないことを不安になる馬もいると思われます。厩舎のコメントを見ていると、つける・つけないはかなり悩んでいる感じです。
一方、砂をかぶるのを 防ぐというのは、主に目に入らないようにと防いでいるようでした。だとすれば、こちらは耳の覆いは必須ではないかもしれません。
なお、これ以外にパドックで、耳の覆いがなく、目のところが空いているメンコをつけている馬もいます。
意味ないじゃん!って感じなのですけど、これ、マジで意味がありません。ファッションでつけているのです。
で、このファッションの馬なんかはレースのときに外しているんじゃないかと思うのですけど、今日、Enjoy Ruffian 2010年10月号 一頭入魂(浅野靖典)を読んでいて驚いたのが、「疾走中にメンコ=耳覆いをつけていると、運動能力が数%下降するそうです」とあったこと。マジか!?
ファッションの馬だけでなく、音に臆病な馬でもパドックだけメンコをつけるという馬がいます。Enjoy Ruffian 2010年10月号で出ていたマイネルラクリマも、メンコのせいで運動能力が低下しているのでは?という話がされていて、その中でこの説明が出ていました。以下のようなコメントです。
「イレコミが気になったのでメンコを試してみました。そうしたら2週前追い切りの併せ馬で、先着できるかなという手応えがあったのに前の馬に届かなかったんですよ。(筆者注:疾走中にメンコ=耳覆いをつけていると、運動能力が数%下降するそうです)それでメンコはパドックだけ装着ということに決めました」(曽根 斉調教厩務員、上原博之厩舎)
迷信くささもあるんですけど、本当なんですかね?
2025年2月27日木曜日
プリンスリーギフト系・サクラバクシンオー系…ついに滅亡か?
■2009/3/18 エアジハード産駒で強いと確信していたアンプレショニストのその後…
■2023/03/21 プリンスリーギフト系・サクラバクシンオー系…ついに滅亡か?
エアジハード産駒の好きな馬の話を転載しようと思いましたが、みなさんが読んで楽しい話でもありません。どうしようか?と思って、この父系をたどって、プリンスリーギフト系の話を最初に少し書いてみることに…。
プリンスリーギフトはネアルコ・ナスルーラから続く系統。この系統そのものは海外ですし、プリンスリーギフトも海外の馬でしたが、なぜかプリンスリーギフト系の血統が日本で活躍しました。日本がこぞってプリンスリーギフト系の種牡馬を導入したために、日本独自の系統として発展を遂げます。日本専用といった感じの血統です。
プリンスリーギフト系の代表馬としては、例えば、1984年に日本調教馬として初めてジャパンカップに優勝したカツラギエースがいます。ただし、カツラギエースを輩出したキングストループ・ボイズィーボーイの系統はカツラギエース以外はイマイチでした。
「日本がこぞってプリンスリーギフト系の種牡馬を導入した」と書いたように、ファバージなどある程度の実績を挙げた種牡馬はいます。ただ、プリンスリーギフト系の種牡馬でも成功に差がありました。正直、それほど目立っていない種牡馬も多かったです。
では、プリンスリーギフト系の種牡馬で最も成功したのは?と言うと、何と言ってもテスコボーイ。テスコボーイからは何頭も種牡馬になる馬を輩出しており、特にトウショウボーイ、 サクラユタカオーは種牡馬としてもかなりの実績を残しました。
トウショウボーイの最高傑作はなんと言っても数少ない三冠馬であるミスターシービーです。ただし、ミスターシービー自身がそうであったように、トウショウボーイの次世代の種牡馬はいまいちで、この系統は長く続いていきませんでした。
種牡馬入りした産駒の頭数では完敗したものの、サクラユタカオーは少数精鋭的に良い馬を出しましたし、年齢が離れて若かったために、プリンスリーギフト系で続くとすれば、こちらの系統が有力でした。
サクラユタカオーの中で戦績的に良く、種牡馬としても期待できそうだったのは、ともにG1を勝っているサクラバクシンオーとエアジハードです。
私は個人的にエアジハードの方が好きだったのですが、残念ながらここからは有力な後継種牡馬は誕生せず。一方、サクラバクシンオーからはショウナンカンプ、グランプリボス、ビッグアーサーなどが登場し、種牡馬としても成功したと言えるでしょう。
この3頭では戦績的にショウナンカンプが抜けており、当然種牡馬としても最も期待できました。私はエアジハード派だと書いたのですが、ショウナンカンプも大好きであり、個人的にも期待していたんですよ。
ところが、ショウナンカンプは種牡馬としては成功と言えるほど活躍馬を出せず。ショウナンカンプ以外を含めたサクラバクシンオーの活躍馬ベスト5は以下の通りで、日本独自で隆盛を誇ったプリンスリーギフト系もついに滅亡しそうでした…。
馬名 性 父 総賞金(万円)
ラブカンプー 牝 ショウナンカンプ 17,712
ショウナンカザン 牡 ショウナンカンプ 16,275
トウシンマカオ 牡 ビッグアーサー 12,604
モズナガレボシ 牡 グランプリボス 11,067
ショウナンアチーヴ 牡 ショウナンカンプ 10,763
ちなみに5位のショウナンアチーヴはPOG指名で好きだった馬。ベスト5以下では、6位で同じショウナンカンプ産駒のナリタスターワンもPOG指名馬。好きな血統だったので、続かないのは本当残念です。
■2009/3/18 エアジハード産駒で強いと確信していたアンプレショニストのその後…
2009/3/18:エアジハードは現役時代結構好きだったこともあり、エアジハード産駒のアンプレショニストはデビュー前から期待していた馬です。って言うか、エアジハード産駒実はかなり走ってますよ、きっと(適当)。頭数と牝馬の質を上げてくれれば、ガンガン走ると思うんですけど。もっと人気出て欲しいです。
で、アンプレショニスト。2008/06/29の福島のデビュー戦は2番人気に押されるものの11着。あっれー?と思っていたら、2008/08/10の新潟で勝ち上がり。この時点で私は「この娘は強い」と確信します。
次走の札幌のOP戦は5着でしたが、自信(勘違い?)は揺らぎません。次のサフラン賞はダイワバーガンディとかが人気していましたが、牝馬限定なら絶対馬券に絡むはずと思っていたら、見事9番人気2着(1着は12番人気)。でも、その後は3戦して最高が3着まででした。
今回は、2009/03/14 中山10R アネモネSの話。たぶんここでは舐められるだろうけど差は無いはず…と思っていたら、起きると外ガンガン雨。私は中山競馬場近くに住んでいるので、中山競馬場の天気と同じです。馬場悪くなっちゃうと、よくわかんないし自信ないなーと思って期待せずに見ていました。
鞍上は後藤騎手。先行馬ではないので、中団後方から。直線大外に持ち出したら、あれ?え、まさか?なんかすごい勢いで伸びてくるよ…と驚き。で、最後2着争いに加わっちゃっいました。2~4着が混戦だったんですけど、ハナ差で2着です。
もちろん馬券の方は買っていませんでした。まあ、大抵そうなんですよね、私って。んで、次は人気しちゃうなーと思って、netkeibaの掲示板覗いてみたら、桜花賞の話が出ていて、あれ?と思います。
2着まででしたっけ、優先出走権?今調べたら若葉Sとかも2着までなんですね。相変わらず、勘違いが酷いです。
まあ、とにかく桜花賞。そんな大舞台出れるとは…。人気の心配ないんで買えるんですけど、とても買う気にはなりません。で、それで逆に走ってくれてエアジハードの評価上がるといいなー。とりあえず、この娘が今年の3歳牝馬最愛馬の筆頭候補です。
2023/03/21:その後のアンプレショニストですが、桜花賞は11着。そううまくはいきませんね。それどころか、以降は4着が最高で引退。結局、アネモネステークス2着がキャリアピークになっていまいました。
2024/04/17:桜花賞のときの感想が出てきたのでここにまとめます。
2009/04/16:すっかり遅くなりましたが、桜花賞の感想です。好きだったエアジハード産駒ということで、好きなアンプレショニスト。なんと離れて最後方。死んだふりでって言うのかもしれないけど、やる気なさすぎです。鞍上は横山騎手。あまりこういうこと書きたくないんですけど、残念ながら嫌いな騎手なんですよね。
直線は3回くらいに分けて大外に持ち出して追い出します。位置を考えると、いくらなんでものんびりしすぎ。伸び方見るともともと能力が足りなかったようなんですが、もう少し真面目に乗って欲しかったです。
2025年2月26日水曜日
濃い多重インブリード(クロス)の馬は走る?ファントムシーフに注目
■2023/02/13 ファントムシーフ、G1で人気になるほど期待される馬になる!
■2022/11/11 ダイナカール・キングマンボ・ノーザンテースト…濃いめのインブリードが3本!
■2022/07/12 多重インブリードのロゴマジック、配合は吉と出るか凶と出るか?
■2022/06/18 濃い多重インブリード(クロス)の馬は走る?ファントムシーフに注目
今年のPOG馬はことごとくハズレ続きな感じのスタートで、1番人気に答えて新馬勝ちしたハービンジャー産駒ファントムシーフも指名はしていません。ただ、注目はしていました。インブリードが特徴的だったためです。
単純に濃いインブリードの馬というのはときどきいるものの、ファントムシーフの場合は濃いものが複数入っていてなおかつ人気馬だったので、どうなるだろう?と興味深く見ていました。
濃いクロスのひとつはデインヒル。ハービンジャーの父父と母母父に入って3 x 3、25%です。
ファントムシーフがすごいのはこの3 x 3、25%がもう一つ入ること。これはHasili、Arriveでの3 x 3という珍しいもの。姉のHasiliと妹のArriveという同血姉妹でのクロスですね。牡牝(兄妹や姉弟)の組み合わせでも珍しいのに、姉妹でのクロスというのは、本当に珍しいです。
ただ、この2つの3 x 3が同じところに入るので、実質2 x 2と見られる可能性も。どういうことか?と言うと、父父Dansiliと母母Promising Leadは、父デインヒルが同じで、母が同じ父Kahyasi母Keraliの配合である全姉妹の姉のHasiliと妹のArriveなんですね。なので、3 x 3が2本のイメージよりもさらに濃い配合です。2 x 2に近いです。
この他に、Northern Dancerの5 x 5 x 5 x 5(12.50%)が入ります。こちらは濃くありませんが、前述のふたつとの合せ技でさらなるインパクトに。かなり冒険的なおもしろい配合だと思います。
掲示板で血統に関する話がないかとちょっと見てみました。やはりいくつかありましたので、紹介しておきます。
[5] ツーサバンナさん
この馬の血統は、恐ろしいくらい近い同族のクロスですね。
吉と出るか? 凶と出るか?
興味津々です。
谷川牧場で考えられたクロスであれば 吉と出るように思います。
早く、馬を見てみたいです。
種牡馬に成って貰いたい馬です。
[7] YAAHさん
インタビューで3×3の強いクロスって言ってるけど、
極論したらDansili, Promising Leadの2×2ですよね(^^;)
気性に問題ないならポチっと賭けてみたいです
[16] 式舞さん
当選して本当に嬉しく思います。
欧州競馬で見る様な大胆な配合が本馬にはされてますが、健康体に育っている時点で谷川牧場さんの狙いは成功したと思っています。
[351] アゴ太郎さん
Hasili=Arriveの全姉妹クロスの成立は欧州の血統ファンが見たかった配合かもしれないですね。
HasiliはG1馬5頭を産んだ超名牝でハービンジャーの配合上のポイントになってますし、Arriveは産駒のPromising Leadが愛プリティポリーS勝ちの牝馬で本馬の母母。Promising Leadからは目立った馬はいないようなので、最良のラインでこのクロスを成立させてると考えています。
また、全姉妹や全兄弟クロスは字面よりもインブリードの弊害が出にくくなる印象なので、個人的には2×2というより3×3が2つあると考えています(あんまり変わらないか?)。
https://db.netkeiba.com/?pid=horse_board&id=2020106582
■2023/02/13 ファントムシーフ、G1で人気になるほど期待される馬になる!
2022/11/11:その後、ファントムシーフは2022/09/24に野路菊S(OP)を2番人気で勝利。負けなしの2戦2勝ですので、今のところは大成功!といった感じです。
2023/01/14:前年末の話ですが、ファントムシーフがG1ホープフルステークスで2番人気でしたので、期待して見ていました。ただ、結果は4着までです。
坂口正大元調教師は「4着ファントムシーフは4角から直線で少しごちゃつきました。流れが遅くなり馬群がばらけないと、最内枠があだになることもあります。やはり2歳戦は難しいですね」というコメントでした。
(【坂口正大元調教師のG1解説】お見事ムルザバエフ騎手 ドイツで名をあげた理由わかる好騎乗 22/12/28(水) 17:49配信 日刊スポーツより)
https://news.yahoo.co.jp/articles/dfddfa3fdc7815e8648e35b8e12c3d57b09073d4
ファントムシーフ鞍上は若い頃好きだった福永祐一騎手。私は最初の時点で、積極的ではなくてどうかと思いました。ただ、結果的には、まずまずの位置になったので、積極的ではなかったことは問題なかったのでは?と思い直します。
ところが、この後、さらに判断を転換。坂口正大元調教師の記事が「お見事ムルザバエフ騎手」であったように、積極的に前に行った騎手がうまく乗る、スロウでの前残り展開に。結果論ですので、私もこの展開は全然読めなかったのですが、結果的にはやはり最初の積極性が足りなかった感じがありますね。
2023/02/13:共同通信杯、ファントムシーフの鞍上が福永祐一騎手ではなくてびっくり。また、私が見た時点では4番人気だったかな?人気がないのもびっくりして購入しました。何しろG1ホープフルSは2番人気だった馬で、結果も4着と悪くありませんでした。1度負けただけであまりにも人気を落としすぎでおいしいと思いました。
とはいえ、鞍上がルメール騎手なのは気になるところ。前回書いたようにファントムシーフは、積極的に前に行った方が良さそうな馬。後ろからが多いルメール騎手が前で乗ってくれるかは不安がありました。
また、福永祐一騎手が乗っていないことも気になります。よく見ると、福永祐一騎手はもっと人気の馬に乗っていました。ファントムシーフは最終的に4.1倍の3番人気、福永祐一騎手のタスティエーラは1番人気と0.1倍差の3.7倍で2番人気でした。福永祐一騎手が引退予定のためクラシックを見据えた鞍上変更という可能性も考えましたが、今回乗る馬の方がもっと人気ですし、新馬戦を勝ったばかりの期待馬に乗り換えたような感じです。
・【共同通信杯】タスティエーラ「無敗でクラシックへ進める器」と現場の評価もかなり高い! 2/11(土) 6:30配信
優馬
<日曜の東京で行われる共同通信杯。その中からまずはタスティエーラ(美浦:堀厩舎)。古馬の胸を借り、3頭併せの真ん中から抜群のキレ味で先着。時計的にも前走以上でしたし、間隔をあけて更なる成長を感じさせる内容だったと思います。ここを勝ってクラシックに名乗りを挙げられるか要注目です>
https://news.yahoo.co.jp/articles/f4e906523d7c05cd7fc5195bf5f84c79330ae6b3
ただ、私の心配は杞憂に。ルメール騎手は最初から前でした。それどころかスピードにノリすぎて、途中から逃げてしまいそうな感じになり、逆に心配に。しかし、この心配もまた杞憂に。出遅れたところから抑えきれない感じで上がってきた9.2倍5番人気のタッチウッドが逃げてくれたので、うまい具合に2番手となりました。
とはいえ、2番手でも前すぎて、3番手以降にマークされて差されそうなパターン。どうするか?と思いましたが、差してきた川田騎手の1番人気ダノンザタイガーのコースを塞ぎつつ、なんとかしのぎ切りました。ルメール騎手がうまかったですね。逆に言うと、騎手のおかげで勝てたレースかもしれません。
出遅れて2着のタッチウッドや進路がうまくとれなかったダノンザタイガーという負けた馬に見どころがあり、ファントムシーフの力は抜けていないと感じさせるレースとなりました。
・アンカツさん「最高の立ち回り」共同通信杯勝利のファントムシーフ称賛「今年ならクラシックで用事ある」 2/12(日) 17:07配信 中日スポーツ
<道中2番手につけ、ゴール前でかわし重賞初勝利を飾った3番人気ファントムシーフについて「出遅れたタッチウッド、進路が塞がったダノンザタイガーをよそに最高の立ち回り。インパクトは敗戦組やったけど、これで理想のローテが組めるから。今年の相手ならクラシックで用事ある」と評価。
さらに「間に合えばタッチは皐月賞、ダノンはダービー向き。(2番人気4着)タスティエーラはひとつ落ちる印象やった」とそれぞれ分析した>
https://news.yahoo.co.jp/articles/c48788d1346db15f81f24b0714b1dab0352d540d
ヤフーコメント
<2着馬は強烈に強い可能性が高い。
あんな出遅れして、更に行き足もつかず、ミドルペースのレースを外、外を追走してハナにたった時点で脚が上がって下がってくのが普通>
■2022/11/11 ダイナカール・キングマンボ・ノーザンテースト…濃いめのインブリードが3本!
キリがないインブリードネタですが、濃いめのインブリードが3本あって、そのインブリードの馬が全部印象の強い馬だったので紹介したくなりました。この濃いめのインブリード3本の馬は、キングマンボ・ダイナカール・ノーザンテーストという顔ぶれです。特に名牝で名繁殖牝馬であったダイナカールのクロスってのが、堪らないですね!
ダイナカール - Wikipedia
<ダイナカール(欧字名:Dyna Carle、1980年5月10日 - 1999年4月15日)は[4]、日本の競走馬、繁殖牝馬。
1982年の最優秀3歳牝馬、1983年の最優秀4歳牝馬[5]。第44回優駿牝馬(オークス)の優勝馬である>
<4番仔のエアグルーヴが母子2代となる優駿牝馬を制し、更には天皇賞(秋)も制してトウメイ以来の牝馬による年度代表馬を受賞した>
<9頭の産駒のうち牝馬7頭は全て繁殖入りしている。その娘たちが産んだ孫世代からは、祖母・母共に勝てなかったエリザベス女王杯を連覇したアドマイヤグルーヴや[13]、高松宮記念を制したオレハマッテルゼ[14]、香港のクイーンエリザベス2世カップに優勝したルーラーシップ[15]などの活躍馬が次々と現れている。さらに曾孫世代からも、アドマイヤグルーヴ産駒で2012年の皐月賞・東京優駿(日本ダービー)のクラシック二冠を制したドゥラメンテなど、重賞競走優勝馬が輩出されている>
ダイナカールがこのように名繁殖牝馬であったために、種牡馬側にも血が入ることで、裾の広がった牝系との配合が成立したんですね。そういう意味ではすでに何頭かいそうですし、これからも続々と誕生するかもしれません。
で、肝心の3本クロスの馬ですが、ケイエイトという馬。正直言って注目馬ではなく、新馬戦は11番人気でした。
父ルーラーシップ 父父キングカメハメハ 父母エアグルーヴ
母ラベンダーカラー 母父サクラバクシンオー 母母セシルブルース
Kingmambo 18.75% 3 x 4
ダイナカール 18.75% 3 x 4
ノーザンテースト 15.63% 4 x 4 x 5
前述の通り、新馬戦は11番人気と全然期待されていなかったのですが、4着と大健闘。インブリードが良い方に出たのかも…という結果でした。
ただ、実を言うと、1つ上の姉のノーブルラベンダーが全く同じ配合であるため、すでにある程度結果はわかっています。そして、この姉は中央で4戦して8着が最高というボロクソな結果でした。
中央ではさっぱり通用しなかったので地方に移籍し、名古屋では5勝を挙げていますが、正直、全然すごい!って感じはないですね。「濃いめのインブリードが3本あって名馬が誕生」というわかりやすいことにはならなかったようでした。
■2022/07/12 多重インブリードのロゴマジック、配合は吉と出るか凶と出るか?
2022年7月10日福島芝1200の新馬戦。注目馬!って感じの馬ではないどころか、9頭立てで9番人気だったのですが、新馬戦の登録馬を見ていて多重インブリードが気になったのがロゴマジックという馬です。
この多重インブリードがどう出るか?と気になって見ていたら、77.9倍という人気薄にも関わらず、5着と大健闘しました。
ロゴマジックという名前でわかるように父はロゴタイプ。母エボニーアイボリーで母父はファルブラヴ、母母父ネオユニヴァースです。また、この馬の場合、母母母父もたいへん重要でNureyev(ヌレイエフ)となっています。
これにより、以下のような多重インブリードに! 私は母と父をまたがないインブリードは重視しないため、そこだけカッコ付けで紹介しますが、以下のように、その2本を入れた場合6本、2本を抜いた場合でも4本という多重インブリードとなっています。
サンデーサイレンス 18.75% 3 x 4
Sadler's Wells、Fairy King 15.63% 5 x 3
Halo 12.50% 5 x 4 x 5
( Northern Dancer 9.38% 4 x 5 )
Nureyev 9.38% 5 x 4
( Special 6.25% 5 x 5 )
実はこれ、私は1本勘違いして数えていて、母と父をまたがないインブリードが最初5本だと思っていたんですよね。ただ、今回紹介するにあたって数え直して、4本だと気づきました。これだとそれほど珍しくなかったものの、とりあえず、配合がうまく当たった模様。また、私の数え方でない6本はやはり多いと言えます。
なお、ネット競馬の掲示板では、以下のように書かれており、前述したヌレイエフの母スペシャル(Special)がポイントとなる配合でした。この点においても、非常におもしろい配合。単なる多重インブリード以上のおもしろさがある馬です。
[1] ゆにさん JBQGMTM
Sadler’s Wells=Fairy King≒Nureyev5×3・4
サンデーサイレンス3×4
Special牝系の異なる有力種牡馬のニアリークロス「3」本はすごい
Special(スペシャル)は名繁殖牝馬。ウィキペディアでは以下のような説明で、未勝利ながら繁殖牝馬としては大成功。子に種牡馬ヌレイエフがいて、孫にサドラーズウェルズ、フェアリーキング、ジェイドロバリーという種牡馬がいるため、他の繁殖牝馬ではほとんどないインブリードが比較的発生しやすくなっています。ただ、今回のロゴマジックはそれにしてもすごいですね。
<血統背景は、アルゼンチンの名馬でアメリカに輸入されたフォルリを父に持ち、アメリカで5勝したソングを母に持つ。全弟に1973年のサセックスステークス勝馬サッチ。近親には活躍馬が多数いる名血である。現役時代に特筆すべきものはなく、1戦して0勝に終わった。だが、繁殖牝馬となってからは、大種牡馬ヌレイエフ、繁殖牝馬フェアリーブリッジ(サドラーズウェルズ、フェアリーキングの母)、ナンバー(ジェイドロバリーの母)、キラヴィアらを輩出し名牝系を築いた>
ウィキペディアでは、<近親エルコンドルパサーは、このスペシャルとその全妹リサデルのめずらしい全姉妹インブリードを持っている>とも指摘。スペシャルの入る血統はおもしろいかもしれませんね。
2025年2月25日火曜日
同名馬は走る?コントレイル・ウオッカは2代目馬名だった!
■2021/11/12 同じ馬主による2度目のエルコンドルパサーが凱旋門2着の大活躍 ■2025/02/25 G1を2勝したウインブライトも2代目馬名だったと思いきや…
■2020/07/29 同名馬は走る?コントレイル・ウオッカは2代目馬名だった!
アルビレオという名前の馬、実際にはもう3回目なのですが、その3代目のネット競馬の掲示板では 「2代目、そろそろ2代目で走る馬が出てくるか注目」というコメントが出ていました。ここで、「コントレイルとかウオッカも2代目ですよ」というコメントもついていたんですよ。
前回のコントレイルは2010年生まれでかなり最近。馬主などは全然違っていますね。牝馬で、父はシベリアンホーク、母はブルースカイソング、母の父はCrafty Prospector。通算成績は中央で2戦0勝でした。牝馬で最近なのに!と思いましたが、どうやら繁殖入りしていなかったようです。コントレイルというのは飛行機雲という意味であり、母ブルースカイソングからの連想でしょう。大活躍の2代目の方が由来がわからないですね。父ディープインパクトで母ロードクロサイト。ロードクロサイトは宝石で、ロード(バラ)とクロス(色)といった意味。全然繋がりません。
ウオッカの方も確かめてみましょう。こちらの方も馬主などは異なりました。有名な2代目は、父 タニノギムレットというお酒繋がりからの連想ですのでわかりやすいですね。谷水雄三さんですが、タニノの冠名を用いなかった馬です。期待馬だからと思いきや、ときどきあるパターンであり、必ず活躍するわけではありません。
一方、初代は1993年生まれで牡馬(せん馬)。23戦もしましたが、0勝。地方と合わせて賞金はわずか94万円でした。父クリエイター、母シーズオレア、母父Mr. Prospectorで、全然お酒とは関係なさげ。 母のつづりは、Shesoraireですが、全然意味がわからず。造語かもしれません。
私の「2代目の成功馬といえば…」は別馬だったのですけど、長くなったので、また今度。結構同名での活躍馬は珍しくないのかもしれません。
■2021/11/12 同じ馬主による2度目のエルコンドルパサーが凱旋門2着の大活躍
だいぶ時間がかかっちゃったのですが、<私の「2代目の成功馬といえば…」は別馬だった>の件。私の印象が強かったのは、渡邊隆さんのエルコンドルパサーですね。これは1頭目の馬も同じ馬主さんだったというパターンです。
ジャパンC(G1)とNHKマイルC(G1)を勝ち、凱旋門賞(G1)で2着と大成功した2代目エルコンドルパサーは、 Northern Dancer 4×3、Native Dancer 4×5、Special 4×4、Forli 5×5・4、Thong 5×5・4 というめちゃくちゃ凝った血統。狙いすましての命名だと思っていました。
2代目エルコンドルパサーは○外ですけど、自家生産馬なんですね。牧場の名義はTakashi Watanabeとなっていました。今調べるまで知りませんでしたわ。父Kingmambo、母サドラーズギャル、母父Sadler's Wellsという血統です。一方、1代目は 父スリルショー、母トウコウボレロ、母父テュデナムという血統です。
<狙いすましての命名だと思っていました>と書いたものの、Wikipediaに説明があったのを見ると違うみたいですね。父キングマンボからの連想だそうです。
<競走馬名「エルコンドルパサー」はペルー民謡「コンドルは飛んでいく」に由来する。渡邊が慶應義塾体育会ソッカー部在籍時に中学2年次までペルーに住んでいた先輩がおり、その先輩を尊敬していたことから、父名の一部「マンボ」から「南米の音楽」と解釈を広げ命名された。渡邊の所有馬では2頭目の「エルコンドルパサー」であり、初代はデビュー前の骨折で予後不良となっていた>
初代の方も母がトウコウボレロで音楽関連。ボレロは、スペインまたはキューバ起源の音楽とされています。キューバでは廃れたが、メキシコ、さらにははラテンアメリカ全体に広まりました。となると、こちらも似たような発想での命名かもしれません。
マンボの方も補足すると、こちらもキューバですね。ただ、中南米発祥の音楽の総称である「ラテン音楽」ともされているので、こちらも南米への連想をするのは、そんなにおかしくないのかもしれません。
■2025/02/25 G1を2勝したウインブライトも2代目馬名だったと思いきや…
香港のG1レースクイーンエリザベス2世カップ、香港カップを勝ったウインブライトも2代目馬名だったみですね。20年ほど前にも同名馬がいたようです。
まず、G1に勝って種牡馬にもなった有名なウインブライトの話から。こちらのウインブライトは2014年生まれで、父は種牡馬として大成功し、ウインブライトと同じくた香港でのG1香港ヴァーズを勝ったステイゴールドで、馬主はウインの冠名でおなじみのその名も株式会社ウインです。
一方、初代ウインブライトは…と書き出して気づききました。微妙に名前が違いましたわ。「イ」が小さいウィンブライトでした。英語表記は同じ「Win Bright」です。「ウィン」ってのは珍しいですが、英語発音からすると、そういえば、不思議ないですね。
ウィンブライトは1996年生まれ。当時はまだ株式会社ウインの前身である株式会社未来競馬もなかったはずでし、そもそも「ウイン」ではなく「ウィン」ですので、当然馬主は違います。新屋 敬さんという方でした。
父はサッカーボーイで、盛岡でデビューの地方馬。3戦して5着が最高、獲得賞金は10万円でした。
もう1頭「イ」が小さい「ウィン」で空目してしまいそうなウィンプライド(Win Pride)という馬もいます。2004年生まれのマル外で、父がレオンプライド(USA)ですので、馬名は父由来なのでしょう。
こちらも地方馬ですが、今は地方開催のない札幌でのデビュー。馬主さんも違っていて、土橋 道子さんという方。28戦2勝で獲得賞金は90万円でした。
エンドウノハナは珍名?遠藤さんの「鼻」の可能性はある?
■2022/09/02 エンドウノハナは珍名?遠藤さんの「鼻」の可能性はある?
■2013/2/23 レモンチャンVSナルミチャン 未勝利戦ともに人気上位で対決が実現
■2013/9/1 なぜか牝馬のヨシカワクン、レモンチャンとの人の名前馬名対決
■2022/12/24 レモンチャンの子コスモリモーネをPOG大穴指名…意外に走ってくれる
■2019/03/11 珍名馬エンドーツダの由来は?外国語?まさかの遠藤さん?
「エンドーツダ」は最初「ツ」が小さい「ッ」だと思って、「エンドーッダ」だと思いました。「えんどぉぉぉぉっっっっだぁぁぁ」といった勢いの名前だと思い、今までなかった馬名だな…と感じました。しかし、勘違いでした。
大きい「ツ」だとなんか外国語じゃないかと思いました。なんとなくロシア語な感じ、特に根拠はないのですけど。
ちなみに国語辞典で「つだ」で終わる単語を探して見つけた唯一の外来語はマツダ【Mazdā】。車で有名ですね。日本語じゃん?と思うかもしれませんけど、ゾロアスター教の最高神アフラ‐マズダー【Ahura Mazdā】が由来なんですよ。
ゾロアスター教はペルシアのあたりの宗教。じゃあ、そこらへんな言語なのか?と馬名の由来の説明を見たら、「人名より+人名より」となっていました。(エンドーツダ の競走馬情報 @ POG-INFOより)
となると、マジで遠藤さんなんですかね。「遠藤+津田」でしょうか? びっくりです。
馬主さんを見ると、望月雅博さん。遠藤でも津田でもありません。持ち馬はこれ1頭で、冠名なのかもわかりません。
名義変更の可能性も考えたものの、 「エンドー」で始まる馬もこれ一頭。他の名義で使っていた冠名でもないようです。謎ですね。
掲示板に情報がないかと見てみました。「昭和の野球? 先発 遠藤 抑え 津田 でも球団が違うかも!」というコメントのあと、「野球ではなく漫画の主人公のようですね」との情報が!
検索するとそれらしき作品が一発で出てきましたが、 マニアックすぎ。作者も作品もWikipediaになく、有名作品ではありません。
該当すると思われるのは、えんどうくんの観察日。作者は、ハヤカワノジコという方です。作品紹介には 以下のようにあります。
"高校生の津田は、ある日、席替えで無口で無表情な遠藤と席が前後になった。ささいなきっかけから交流が生まれ、今までまったく知らなかった遠藤が見えてくる。ほくろ、首、髪、ちょっとした表情の変化。けれど、もともと他人への関心が薄かった津田は、近付く遠藤との距離に焦燥感を覚え……"
紹介見てなんかBLっぽくない?と思ったら、マジでジャンルがBLになっていました。これが由来で本当にいいのかなぁ…? 違うかもしれません。
■2022/09/02 エンドウノハナは珍名?遠藤さんの「鼻」の可能性はある?
別に珍名じゃない…と思う人もいるでしょうが、「エンドウノハナ」という名前の馬がいるのが気になりました。「エンドウノハナ」というのは、たぶんエンドウマメで有名な植物エンドウの花のことでしょう。
「サクラノハナ」だと珍名じゃないのに、「エンドウノハナ」だと思うのは差別だ!と、エンドウの花のファンの方は思うかもしれません。でも、なんか気になっちゃったんですよね…。
ちなみに確か白い花だったはず…と検索してみると、赤い花の方が多数ヒットしてよくわかりませんでした。種類があるのかもしれません。
馬主さんは珍名のつもりだったのか知るため、他の持ち馬の名前をチェック。馬主さんは瀬谷隆雄さんという方。稼ぎ頭はキョウヘイ。で、その次は、キッズニゴウハンでした。ああ、キッズニゴウハンの人か! 過去に珍名馬でとりあげたことがあります。
3番目以降は、ミオリチャン、キッズアプローズ、キッズライトオンなど。珍名ばかりではないために、結局、わからず。ただ、むしろ珍名は珍しい感じですね。多いのは「キッズ~」とキョウヘイやミオリチャンに代表される人の名前系。エンドウノハナはこれらから見ると異端です。
また、<珍名馬エンドーツダの由来は?外国語?まさかの遠藤さん?>と同じページに追記したのは、この遠藤さんや相撲の遠藤さん、あるいは別の遠藤さんの「鼻」という考えも考慮したもの。エンドーツダの馬主さんは望月雅博さんという別人ですので、少なくともエンドーツダの遠藤さんとは別人のようでした。
方向性を変えて、念のために「遠藤の花」で検索してみたところ、「えんどうの花」という沖縄歌謡があることを発見。珍名などと言って申し訳ありませんでした。これが当たりっぽいですね。
賞金額上位25頭のうち、キッズ系や名前系ではない名前では、「チュラカーギー」(美人の意味)「チビラーサン」(素晴らしいの意味)という沖縄系の名前がいたんですよね。「エンドウノハナ」も沖縄系だったと思われます。
さらに、馬名の由来を確かめてみると、ズバリ「えんどうの花(沖縄民謡の曲名)」でした。最初にこれを調べれば一発でしたね。でも、いろいろ推理(?)できて楽しかったです。
■2013/2/23 レモンチャンVSナルミチャン 未勝利戦ともに人気上位で対決が実現
「対決が実現」というか、別に話題にもなっていなかったと思うのですけど、ふと見た未勝利戦(1回東京1日目 1R 3歳未勝利 ダ1300m)で「ちゃん」のつく馬が2頭いたので思わず……。
2頭とももちろん牝馬。特に牝馬限定戦ではありませんが、レモンチャンは1番人気、ナルミチャンは4番人気でした。馬主がいっしょみたいな共通点も特にありません。
レモンチャン
生年月日 2010年04月12日
調教師 牧光二
馬主 ケンレーシング組合
生産者 社台ファーム
産地 千歳市
中央獲得賞金 925.0万円
地方獲得賞金 0.0万円
通算成績 6戦1勝 [1-1-0-4]
前走 3歳未勝利
血統
デュランダル サンデーサイレンス
サワヤカプリンセス
コールミースーン リファーズウィッシュ
コールミーネイム
http://db.netkeiba.com/horse/2010103744/
ナルミチャン
生年月日 2010年05月19日
調教師 黒岩陽一
馬主 日東牧場
生産者 日東牧場
産地 浦河町
中央獲得賞金 540.0万円
地方獲得賞金 0.0万円
通算成績 5戦0勝 [0-1-2-2]
前走 3歳未勝利
血統
ファスリエフ Nureyev
Mr. P's Princess
ニットウヴァレリー ニホンピロウイナー
ニットウアスター
http://db.netkeiba.com/horse/2010105041/
レースはレモンチャンが逃げて、ナルミチャンが2番手追走という夢のような(?)展開。レモンチャンはそのまんま逃げ切り勝ち。1.3/4馬身差ですから、快勝。
しかし、ナルミチャンは同じく2番手だった5番人気スズカロカフラが4番手で踏みとどまったにも関わらず、さらに悪い6着。「~ちゃん」コンビで1,2フィニッシュとは行きませんでした。残念。
とはいえ、ナルミチャンもあまり負けていないので、上の条件で再対決してくれることを期待しています。
■2013/9/1 なぜか牝馬のヨシカワクン、レモンチャンとの人の名前馬名対決
1000万条件ですが、初めて気づいた珍名馬。ヨシカワクンです!
父は貴重なエンドスウィープの血を引くアドマイヤムーン。母父はデインヒル。馬主さんは井上一郎さん。吉川君じゃないようです。でも、自分なら君づけじゃないですね。友達でしょうか? 君づけなのでてっきり男の子だと思ったら女の子。なぜに?
…と思ったら、検索でわかりました。元ネタはちゃんと女性だったようです。
-----引用 ここから-----
ヨシカワクン 馬【出走取り消し】 - アサホコの徒然日記
ヨシカワクンの馬名の由来は、日本テレビ系列で1971年から1972年にかけて放映された森田健作主演の青春ドラマ「おれは男だ!」で早瀬久美(はやせくみ)さんが演じたマドンナ「吉川君(吉川操)」。
早瀬久美さんと親交のある、馬主の井上一郎さんが名付けたそうです。
http://asahoko.blog.fc2.com/blog-entry-167.html
-----引用 ここまで-----
馬主の井上一郎さん、冠名は特にないのかな? 代表馬は1億円ホースのセラフィックロンプやマッハヴェロシティ。最近の活躍馬だとビウィッチアスがいらっしゃいます。
ヨシカワクンの方は今日は前走500万条件で2勝目を上げた後で、昇級初戦。堂々の2番人気に支持されました。相手には4番人気でレモンチャンもいます。レモンチャンは以前も書きましたね。
結果は……?と言うと、ヨシカワクンは2着まで。一方のレモンチャンは見事1着。ナルミチャンと戦ったときにもレモンチャン1着で勝利しているんですよね。
ヨシカワクンの項目なのにレモンチャンで締めて申し訳ないですが、相手に「くん」や「ちゃん」がいるときのレモンチャンは要注意かもしれません。
■2022/12/24 レモンチャンの子コスモリモーネをPOG大穴指名…意外に走ってくれる
2022/12/24:別のところで書いていた話を、その後の戦績を入れてまとめました。
2019/10/05:不人気POG指名馬をやっているのですが、何頭か勝ち上がっていてびっくりです。
その1頭が ヘニーヒューズ産駒のコスモリモーネ。ちょっとかわいい名前ですけど、牡馬なんですよ、この子。母はレモンチャンで、そこからの連想でしょう。リモーネとは、イタリア語でレモンのことをいいます。母がかわいい名前で、結構気になっていた馬だったので指名しました。
デビュー戦は13番人気11着。2戦目はなぜか5番人気になり、ぐっと上がりますが、9着とやはりよくありませんでした。ところが、芝替わりの新潟千直でもまた5番人気でびっくり。母が得意だったコースだったためですかね。それにしても、びっくりです。
ところが、 この新潟千直を見事勝利。このコースが得意な藤田菜七子騎手というのも良かったのかも。定石通り外に出し、追い出しを我慢したのも良かった感じ。とはいえ、強い内容にびっくりしました。
あと、人気だったのは、この藤田菜七子人気も多少あったのかもしれませんね。また、母のレモンチャンが得意だと思っていたのもちゃんと確かめてみると勘違いで、最初勝っただけで残り2戦は惨敗していました。
コスモリモーネはその後、 芝1200のすずらん賞に行き、9番人気と久々に不人気に。ただ、私は前走の内容からしてもっとやれるのではないか!とちょっと期待。そして、ここで期待に応えて3着。かなりやれそうな感じです。
2019/10/27:次は東から西への遠征で、10月27日の京都1勝クラス。7頭立てで栗東の人気3頭から離れた4番人気。関西のレベルが高いとは言え、なめられすぎだと思いましたが、買うとすれば複勝かなという感じ。4馬身つけての快勝までは予想できませんでした。
テンは早かったものの、国分優作騎手が控えて2番手の好騎乗。それでももう少し後ろの人気組の位置取りの方が良かったのでは?と思ったのですけど、直線後ろを振り返りながら内を開けて外目に出す素晴らしいコース取りで、しかも、馬も強さも見えました。圧勝とまでは言わないでしょうが、予想外に力の差を見せる快勝でした。嬉しい誤算のPOG指名馬です。
2022/12/24:その後のコスモリモーネくんですが、上記の2勝目がピークだった模様。マーガレットS(L)で4着という成績を残しながらも、その後の掲示板はこれだけ。2勝クラスではついに掲示板すら届かずに地方に行っています。
この地方ではまだ現役みたいですね。まずレベルの高い南関競馬に行きますが、ここでも掲示板に入れなかっただけでなくなんと盛岡でも通用せず。芝でもダートでもダメ。予想外の弱さです。
しかし、2022年の休み明けで初めて行った水沢のダートで3番人気3着と久々の掲示板。その後4連勝し、突如復活。これは主に出走レースのレベルが落ちたせいじゃないかと思われますが、勝利を重ねて1つ昇級しても通用し、ダメだった盛岡でも走るように。ただ、今また突如として掲示板に全く載らなくなるスランプに突入しており、気まぐれな感じです。
2025年2月24日月曜日
種牡馬としてのモーリスは成功?失敗? 産駒成績を見てみると…
■2024/04/08 種牡馬としてのモーリスは成功?失敗? 産駒成績を見てみると…
モーリス産駒の話をまとめたのですが、それだけだとおもしろくないので、種牡馬としてモーリスの話を。以下にまとめた私が好きなモーリス産駒の話で書いたように、モーリス産駒は期待馬が当初新馬戦で負けまくり。ハズレ・大失敗という感じがしました。
一方で、「モーリス産駒は時間かかりそうなのが多い」「自身がそうであったように、仕上がりが遅い産駒が多いのかもしれません」とも書いて、逆転に期待していました。おそらくモーリスは種牡馬として成功だと見ている人いるでしょう。ここらへんは評価が分かれるかもしれません。
主観ではなく客観的な数値での評価を…ということで、とりあえず、賞金獲得上位を見てみましょうか。これだけ見ると、成功と言って良さそうな大物がいます。以下は2024/04/08時点の上位5頭。4億円ホースですから、特にジャックドールとジェラルディーナは立派な成績です。
馬名 性 生年 総賞金(万円)
ジャックドール 牡 2018 49,004
ジェラルディーナ 牝 2018 44,545
ピクシーナイト 牡 2018 22,764
マテンロウスカイ セ 2019 17,895
ノースブリッジ 牡 2018 17,392
ただし、これは単に繁殖牝馬の質が高すぎるためではないか?という疑いがあります。こういうときは獲得賞金の指標AEIと繁殖牝馬の質を示すCPIを比較した方が良いでしょう。
まず、2024/04/08時点のAEIは1.60。一方、CPIはそれより大きい1.97ですので、繁殖牝馬の質と比べてやはり走っていないということになります。ただ、私は正直もっと悪い値だと思っていたので予想外。もっと極端に走らない大物種牡馬は結構いますからね。大失敗って感じではなく、そこそこな感じで微妙なことしか言えなくなってしまいました。やっぱり遅咲きで巻き返したんででしょうか?
■2020/08/01 モーリス産駒大ゴケの中、カイザーノヴァは期待
カイザーノヴァ (父モーリス 母ステラリード)
昨年はPOGでコントレイル、サリオスなどを指名。かなりの馬が一発勝ち上がりという良さで、穴馬POGでも不人気馬が勝ち上がってくれて楽しめました。
…が、今年はボロクソ。不人気馬は人気通りにボロボロで、人気の指名馬は大物がいない以前に、勝利すら遠い感じ。様子見が例年なのに珍しく指名した大物新種牡馬のモーリス・ドゥラメンテがそろって大ゴケして、私の指名したゴリゴリの人気馬が大物感なく敗退。新種牡馬以外でのPOG馬も本当ひどいですね。1番人気を裏切るケースが多いので、一般的にもこの世代は混戦ではないかと思います。
そんな中で期待できそうだと思ったのが、大ゴケしたと思ったモーリス産駒のカイザーノヴァ。母ステラリードは 函館2歳S勝ちがあるものの、上4頭のうち中央勝利があるのは1頭という目立たない血統で、新馬戦も6番人気で期待されていない方のモーリス産駒でした。ところが、函館芝1200の新馬戦で私が指名したPOG穴馬のサンダナポイントにぶつかるめちゃくちゃな騎乗だったのに、馬が全然ひるまずにガツンと伸びて勝利。これは強いのでは?という走りでした。ちなみにサンダナポイントは12着。とはいえ、13番人気なので人気通りではあります。ぶつからなければもっと行けるかなって思ったんですけどね。
2走目の母が勝った函館2歳Sでは5着でしたが、最後は伸びていました。1200ではなくもっと長い方が良いのでは?馬場が合わないのでは?と言われた中での5着なんですけど、そもそもまさかの連闘だったんですよね。超期待馬という感じではないんですが、結構やれそうな感じです。(2020/08/01)
カイザーノヴァ、次はクローバー賞。前走の後も続けて使っていきたいと陣営が明言していたのですが、もう3戦目です。今回は一応ちょっと間を開けての出走。そして、1500mへの距離延長で期待。オッズも4番人気8.8倍と、重賞の前走よりもむしろ下げていましたので、久々に応援馬の馬券も買ってみました。
8枠でしたが、悪い方のスタート。内を見ながら置かれないようにと行ったが、中団と前に馬が殺到。外を回され続ける形になりそうだったためか、無理せずに控えます。それでも前とはそれほど差がないところで良い感じですね。大外から直線ではすでに先頭付近。この時点で突き抜けて勝った!と思ったものの、思ったより苦労してなんとか勝利。正直期待はずれでしたが、右に寄れるので追いにくそうだったなどの感想が多く、まだ力を出し切れているわけではないのかもしれません。(2020/08/23)
その後、再びの重賞挑戦でデイリー杯2歳Sへ。少頭数の3番人気ということで、期待もしました。ただ、5着程度でがっくり。いつもと違って好スタートで2番手でしたが、道中3番手まで下がり、これでも行けるだろうと思ったら、最後まさかという伸びなさ。そんなに強くないのかもしれません。ただ、掲示板の感想を見ると、高速馬場で明らかに合わない中でもやれた…とむしろ悪くない評価が多かったですね。また、坂井瑠星騎手は「道中まだ手前を替えなかったりと幼さがありますが、その辺りが解消されれば、もっと反応が良くなってくると思います」とのこと。モーリス産駒らしくまだまだなんですかね。もうちょっと期待してみたいです。(2020/11/17)
良くなるのはまだ先な感じですが、続けて今度は朝日杯に使用。短い距離を使ってきたわりにスピードがないのか最後方というこれまでにないほど低い位置に。ここから上がり最速タイの足を見せて、14番人気の低評価を覆す8着となり、健闘しました。後ろから行った池添騎手の騎乗には、スピードがないためにやむなしとの評価が多かったんですが、どうなんでしょうね。あまりにも後ろ過ぎたのかなという感じ。また、このレースぶりからして、今まで使ってきたのより長い距離を期待されていました。私も長い距離でみたいですね。ただ、陣営はスプリントでおろして、ここまでマイル以下で使っており、距離延長があるかは微妙だと思います。(2020/12/20)
■2020/09/21 新馬戦辛勝のブルメンダールが期待できる理由
ブルメンダール (父モーリス 母ブルーメンブラット)
ダメだと書いていたモーリスですが、その後、悪くない産駒を出してきていますね。自身がそうであったように、仕上がりが遅い産駒が多いのかもしれません。じゃあ、POG向きじゃないんじゃ?って、感じもしますが…。
ブルメンダールはそのモーリス産駒の期待馬。母はマイルチャンピオンシップを勝ったブルーメンブラットです。この配合なら超人気!となりそうなものの、大人気程度で収まっています。netkeibaのランキングでは23位ですね。
では、なぜベスト10級ではないのか?というと、兄弟がパッとしないためでしょう。母はG1馬であるにも関わらず、ここまで7頭もいて最高の馬ですら3勝程度。重賞勝利どころか、3着までに入った馬がいないということで、期待はずれとなっています。
ただ、私はひねくれているので、活躍した母馬期待の第1仔よりも、パッとしない産駒を出し続けて期待を裏切っている母の仔の方が本来好きですね。そういう理由で指名してしまいました。
新馬戦は好スタートと言って良いスタートから控えて3番手。途中引っかかるところも見せて難しさを見せましたが、鞍上の川田騎手がうまく乗りました。最後はすっと伸びずに鈍いし、差し馬の目標にされて大ピンチ。きわどかったのですが、なんとか残して新馬勝ち。調教は悪くなかったみたいですので、そのせいで苦戦したわけでもないようでした。
となると、特に期待できる要素がないように思うのですが、実を言うと、調教師、鞍上ともに「まだ動けない」といった評価みたいですね。前述の通り、モーリス産駒は時間かかりそうなのが多いため、現時点でこれだけできるというのは、楽しみなようです。大げさに言っている可能性を考えて、私はそこまで大きくは期待しないものの、母がG1馬ですし、ちょっと期待したいですね。7度目の正直となるでしょうか?(2020/09/21)
ブルメンダールの2戦目は、地味に11月21日の東京の1勝クラス。ただ、同じモーリス産駒で超期待だったブエナビスタ産駒ブエナベントゥーラが出走して1番人気になるなど、1勝クラスにはもったいないメンツです。余談ですが、このブエナベントゥーラは「モーリス産駒は失敗では?」と思わせた代表格の馬。新馬戦は期待はずれだったものの、2戦目できっちり勝って評価を取り戻してここに来ました。
ブルメンダールは鞍上戸崎圭太騎手で2番手の競馬となったものの、かかり気味な感じに見えて狙った感じではなさそう。最初に無理せずに先行集団後ろから見る形になったブエナベントゥーラのミルコ・デムーロ騎手がうまく、目標にされる苦しい形だと思いました。ところが、このブエナベントゥーラが不可解な伸びなさ。後で知ったのですが、肺出血という深刻な事態だったようです。今後にも影響が出るでしょう。
これにより、ブルメンダールがラッキーな形でも勝利…と思ったら、はるかに離れていた第2集団から1頭だけグイグイ伸びてきた馬がいました。後半で書いている私の大穴POG馬ニシノアジャストです! 前走のOP戦は、2番人気5着でしたが、ムラ馬タイプですかね。「こりゃ差し切るな」と思った通り、ゴール前でしっかり差し切って勝利。結果的に、やはりブルメンダールは前半抑えられなかったのが響きました。それにしても、ニシノアジャストはすごいです…。新馬戦は16頭立ての11番人気だった馬ですからね!(2020/11/21)
2025年2月23日日曜日
昔上野公園の不忍池には競馬場があった 明治天皇などの豪華祭典
■2019/07/10 究極の税金の無駄遣い?莫大な予算使うも短命に終わる
■2019/07/10 サラブレッドはおらず、中国馬よりさらに遅い日本馬が主体
■2019/07/10 昔上野公園の不忍池には競馬場があった 明治天皇などの豪華祭典
昔上野公園の不忍池には競馬場がありました。昔というのはマジで昔で、JRAもない時代。明治時代のことです。馬券も売ってませんでした。
・上野不忍池競馬は1884年(明治17年)から1892年(明治25年)まで東京上野不忍池で行われていた競馬。
・共同競馬会社主催で、不忍池を周回するコースで行われていた。馬券は発売されずギャンブルとしての開催ではなく、屋外の鹿鳴館ともいうべき祭典で明治天皇をはじめ華族、政府高官や財界人を含む多くの観衆を集め華やかに開催された。
・上野不忍池が競馬場地として選ばれたのは交通の便もあるが、パリ・ブローニュの森にあるロンシャン競馬場などを意識し貴族の社交場として競馬場は公園内にあるのがふさわしいと考えたからだと言われている。
・不忍池周囲を競馬場として整備する総工費は11万7千円、国家事業である鹿鳴館の総工費18万円と比べてもその事業規模の大きさがわかる。
(Wikipediaより)
2023/01/02追記:「明治天皇をはじめ華族、政府高官や財界人を含む多くの観衆を集め華やかに開催された」と書きましたが、その豪華さは、不忍池競馬開催時の共同競馬会社(Union Race Club)のメンバーを見てもすごいです。
<社長を小松宮(引用者注:おそらく皇族で、伏見宮邦家親王第8王子である小松宮彰仁親王のこと)、副社長を毛利元徳、鍋島直大と皇族・旧大名が務め、幹事に伊藤博文、西郷従道、川村純義、松方正義、井田譲、楠本正隆、大河内正質、岩崎弥之助、藤波言忠などが名を連ね、会計長に三井八郎右衛門など、馬主にも旧大名たちや伊藤博文、西郷従道、岩崎弥之助をはじめ名士が名を連ねていた。競馬の母国イギリスでは競馬は貴族の社交の場であったことをそのまま取り入れた会社(クラブ)であった>
<創立時の役員は幹事に松方正義、蜂須賀茂韶。議員に野津道貫、保科正敬、鍋島直大、田中光顕、石井邦猷、小沢武雄、西寛二郎、黒川通軌、楠本正隆など、旧大名、明治の元勲、政治家、高級将校などが名を連ねる>
■2019/07/10 究極の税金の無駄遣い?莫大な予算使うも短命に終わる
ただ、 1884年から1892年までとなっていたように寿命が短く、現代の競馬に強く繋がるものでもありませんでした。
理由は前述の通り、馬券を売っておらず、予算的に問題があり、持続性がありませんでした。国会事業として莫大な予算をつぎこんだものの、それを続けることはできなかったのです。
当時の収入は会費、入場料、天皇からの下賜金、宮内省、農商務省、陸軍省からの支援に頼っていたが赤字であり1886年(明治19年)からは一場所二日の開催になり賞金額も減少。ついに経営難のため1892年(明治25年)の秋場所を最後に共同競馬会社による上野不忍池競馬開催は終了しています。
大規模な競馬を開催できたのは、鹿鳴館に象徴される欧風化政策を進める外務省・宮内省、馬匹改良を求める陸軍・農商務省などの官の支援があったからでしたが、実はこれも事情が変わりました。鹿鳴館に象徴される欧風化政策は明治20年ごろから衰退したためです。
税金の使い方としてはどうだったんでしょうね? Wikipediaでは、そこまでツッコんでいませんでしたけど…。
■2019/07/10 サラブレッドはおらず、中国馬よりさらに遅い日本馬が主体
また、現代競馬にあまり繋がらないというのは、馬の種類の問題もあります。1884年当時、共同競馬会社の競走馬の大半は在来の日本馬で雑種馬も少数いた一方、純粋なサラブレッドなどの西洋馬は見つけることができなかったとのことです。
同じ時期、外国人が主催する横浜の根岸競馬では中国馬が活躍。中国馬は欧州馬には敵わないとはいえ日本馬より早かったのです。ただ、共同競馬会社のレースには中国馬すらも出られませんでした。
これにはもう一つの目的があるため。社交として競馬を運営するだけでなく、馬匹の改良も目的としていたのです。
日本に輸入されている中国馬はどれも騸馬(去勢された馬)であり、馬匹改良にならず、どうせつけるにしても西洋馬…という考えがあったとされていました。
ただ、日本馬の馬匹改良という大義名分自体もまた、上野不忍池競馬を短命に終わらせた理由の一つになったようです。
共同競馬会社自身は馬券を発売しなかったとはいえどうしても賭けが発生するため、勝利にこだわります。そうすると、日本馬のレースに偽って雑種馬を出場させるなど、血統の正当性も不明瞭化。陸軍の馬匹改良の目的に対しても疑問がわきだして、共同競馬会社への官の支援は脆弱になったという理由もあったそうです。
2025年2月21日金曜日
武豊と横山典弘、うまいのは…?乗り替わり暴走惨敗で判明
■2023/12/25 武豊ジョッキーカメラに「ブレが少なくて驚いた」 名騎手の条件?
■2015/6/10 武豊不調の原因3つ エージェント制、社台、アドマイヤの近藤利一
■2014/4/3 アンチ武豊、G1の騎乗で「負担重量にも恵まれただけ」と批判
■2013/5/19 桜花賞・オークスと兄弟騎手対決連続!武豊・武幸四郎とデムーロ兄弟
■2021/04/19 武豊と横山典弘、うまいのは…?乗り替わり暴走惨敗で判明
惨敗したのですが、2021年の桜花賞は超個性派のメイケイエールは注目されました。メイケイエールは阪神ジュベナイルフィリーズ以外は重賞含めてすべて勝っていたものの、勝利しているレースも危なかっかしく、チューリップ賞では蛇行して、武豊騎手がよく振り落とされなかった…と感心させられるほどでした。
その阪神ジュベナイルフィリーズ、メイケイエールは3番人気の4着であり、武豊騎手への批判もあったようです。ただ、武豊騎手がむしろうまかったと評価されるようになったのは、武豊騎手の負傷乗り替わりで横山典弘騎手を鞍上に臨んだ桜花賞。やはりこちらも3番人気に押されたものの、結果は今までにない悪い成績でなんと最下位負け。最初は後ろから行ったものの、抑えきれずに先頭に立ち、最後はバテてしまいました。
横山典弘騎手も十分うまい騎手だと評価されているのですが、この惨敗で「やはり武豊騎手はうまかったんだ!」という声が多数出ていました。この武豊騎手が無理だと諦めたという、ブルーイレヴンはすごい馬だったな…と思い出している人も。ブルーイレヴン、私も期待してた馬だったんですけどね。好きな馬でした。
なお、武豊騎手もメイケイエールには苦労させられていたため、負けたのは距離の問題で、武豊でも桜花賞は負けただろう…といった声も少しだけありました。ただ、飽くまで武豊でも勝てなかっただろう…というだけで、客観的に見て成績の差は明らかでしょう。同じ阪神マイルで武豊騎手は前述の阪神ジュベナイルフィリーズ4着、チューリップ賞1着でしたので、最下位だった桜花賞との違いは大きいと思いますけどね。
また、「せっかく武豊が教えてきたことが無駄になった…」といった感想も見られましたし、今後に響く可能性もあるでしょう。掲示板では、これでマイルはすっぱり諦めてスプリント路線に特化するのを望む声が多数でしたが、スプリントでも大丈夫なの?という気性の悪さ。騎手や他馬にとっても危険な感じで、このまま引退してしまったとしても仕方ないと感じるほどです。
■2023/12/25 武豊ジョッキーカメラに「ブレが少なくて驚いた」 名騎手の条件?
別のところで書いた有馬記念の話から、武豊騎手が関連するところだけ抜粋して転載します。
2023年の有馬記念は武豊騎手騎乗のドウデュース(牡4歳)が最終コーナーで外を回って仕掛けると、直線で前をとらえてV。単勝2番人気は正直過剰人気だと思っていたのですけど、文句なしの復活です。
1番人気で川田騎手騎乗のジャスティンパレス(4着)も後ろでしたが、微妙な位置取りの違いや仕掛けるタイミングなどで武豊騎手のうまさが際立ちました。川田騎手は個人的には結構好きな騎手だったんですけどね…。
一方、私が買っていたのは、単勝7番人気のスターズオンアース(牝4歳)。ジャパンC3着でこちらでもまた来るのは無理じゃないか、これですら過剰人気では?と思いつつも、ルメール騎手が気になって単複購入。1着まで期待させるような走りの2着。しかも、内ラチに当たってたそうで、本当惜しかったです。
私は全然知らずに購入したんですけど、16番枠は鬼門だったらしいですね。<【有馬記念】鬼門16番枠から先行策に出たスターズオンアース2着も…ルメール騎手「枠は関係なかった」>(12/24(日) 17:03配信 馬トク報知)で知りました。
<16番枠は過去1度も3着以内がなかったが、初めて馬券圏内に好走した。
クリストフ・ルメール騎手(スターズオンアース=2着)「16番からいいポジションをとれた。スタートで力をロスしなかった。そのあともずっとマイペースで走れて、最後は伸びてくれたが内にもたれてしまった。直線でずっと右に行っていた。それで負けました。枠は関係なかった」
高柳瑞樹調教師「ゲートは最近出てくれているし、無理せず位置をとれたのは良かった。3コーナーで内にもたれてラチに接触。バランスを崩したし、最後の直線も内にもたれた。フェアリーSのときひどかったけどそれ以降はなかったが、今日はロスのあるところが出てしまった。この後は放牧に出して考える」>
https://news.yahoo.co.jp/articles/3e1ab3d14c20f18116a42a69eed24e48910a4e99
ヤフーニュースのコメント
<2着とはいえ素晴らしい走りでした。大外枠でどうするのかと思ったら、スタートを決めて2番手につけるとは本当に驚いた。その後もリズムを崩さずに走らせて最後までわからない勝負まで持ち込んだ(中略)。
東京向きのスターズオンアースをしかも大外で2着に持って来れるのはルメール騎手以外ではできなかったでしょう。やっぱり一流騎手は不利な条件でも最善を尽くして乗れるんだなと改めて思いました。>
<武豊のジョッキーカメラ見たけど
ゴールした後に真っ先にルメールが「おめでとう」と言っていて
この方は人間的にも本当に素晴らしいと思った。>
素人なので見ていてもわからないのですけど、最後にちゃんと伸びてくるというのは、馬に負担をかけない余力を残したり、溜めたりする騎乗もうまいんでしょうね。今回の場合、コメントにも出ていた武豊騎手のジョッキーカメラでブレが少なくて驚いたとの声が出ていました。武豊騎手は特に差し馬がうまい騎手というイメージです。
外国人騎手は最後伸びが違うことが多いのもこういう理由なんですかね。先行馬をバテずに行かせるのがうまいという違うタイプですが、モレイラ騎手のブレの少なさは藤沢調教師が絶賛していたことがあります。
■2015/6/10 武豊不調の原因3つ エージェント制、社台、アドマイヤの近藤利一
<藤田伸二騎手「武豊を潰したのは社台とアドマイヤ」(2)フェアプレーができない騎手に苦言 | アサ芸プラス>という連載記事から、タイトルに関係あるところを。藤田伸二騎手はまず、06年から導入された「エージェント制度」をヤリ玉にあげたそうです。これは各騎手と契約した競馬専門紙の記者や元記者が、厩舎や馬主と騎手の仲介者として騎乗馬を決めるシステムのことですね。
http://www.asagei.com/excerpt/14129
私も一番はエージェント制度だと思います。騎手の腕以外にエージェントはたいへん大切です。良い馬を取ってこれるシステムに参加している騎手じゃないと、活躍しづらくなっています。ただ、藤田騎手はどのような言い方をしているでしょう?
-----引用 ここから-----
藤田伸二騎手「武豊を潰したのは社台とアドマイヤ」(3)勝てる馬の奪い合い | アサ芸プラス
〈強い馬を多く輩出する馬主や、それを手掛ける調教師に食い込んでいる記者(エージェント)の元には、より強い馬の騎乗依頼が数多く届く。(中略)だから結果としてユタカさんのもとには、決して力が衰えたわけでもないのに、昨年リーディングを取った浜中が乗っているようなレベルの強い馬がなかなか回ってこず、近年の成績悪化に結びついているんじゃないか〉
だが藤田自身もこの制度を利用し、恩恵を受けていたはず。それを〈エージェントも交えての、将来ある馬や勝てる馬の奪い合い──俺はその、あさましいまでの争いに加わる気がなくなった〉と書いているのは昨年、担当エージェントが他界したせいもあるのだろう。
http://www.asagei.com/excerpt/14133
-----引用 ここまで-----
似たような感じですね。ただ、タイトルになっているのは、「武豊を潰したのは社台とアドマイヤ」です。
-----引用 ここから-----
本誌は以前から、武が競馬界最大の勢力である社台グループ、あるいは大馬主に干されたことが一因となって勝ち鞍が激減したことを報じてきた。
藤田もまた、皐月賞馬ロゴタイプの調教からつきっきりで乗っていた村田一誠(34)があっさりクビになりデムーロに差し替えられたこと、オルフェーヴル主戦の池添がフランス遠征時にスミヨンに乗り替わったことをあげ、
〈簡単に騎手を替える人たちというのは、どういう気持ちで騎手のクビを切っているんだろう〉
と牙を剥いているのだ。ロゴタイプの馬主は社台グループの吉田照哉氏、オルフェーヴルの馬主も社台系クラブのサンデーレーシング。まさに武を潰した勢力の「名指し批判」と言える。
-----引用 ここまで-----
他に「乗り方の指示を細かく出すクラブ」についても批判していますが、これは正当性ないでしょう。好きに乗らせろというのは、単なるワガママですからね。で、最後の一つは、アドマイヤの近藤利一さんの件です。
-----引用 ここから-----
藤田伸二騎手「武豊を潰したのは社台とアドマイヤ」(4)JRAこそが犯人だ | アサ芸プラス
〈その人から「お前、乗れないな」みたいなことを言われて、あの温厚なユタカさんが怒ったというんだ。07年4月、香港で行われたレースでユタカさんが騎乗した際、(中略)馬主はさらに不満をぶつけた。それを受けて、ユタカさんは静かに、「もう二度と(その馬主の馬には)乗らない」と言った、と俺は聞いている〉
07年4月の香港といえば、クイーンエリザベスII世杯(GI)で3着だったアドマイヤムーン。馬主は大御所の近藤利一氏、生産者はノーザンファーム(社台系)である。藤田は武より以前に、近藤氏とケンカ別れした、いわば「同志」。気持ちがわかるのだろう。
http://www.asagei.com/excerpt/14136
-----引用 ここまで-----
あれ、こっちも一方的に近藤利一さんが悪いわけじゃないですね。エージェント制度の弊害は感じますが、それくらいですね。
エージェント制度も自由競争としては仕方ない感じがあります。
ただ、競馬記者がエージェントをやっているというのは、さすがに公平性に問題があるような気はしますね。
政治家と政治記者がズブズブみたいなもので、記事や予想の信頼性に問題が出てきます。特に競馬新聞によるオッズへの影響力は絶大なんですから…。
■2014/4/3 アンチ武豊、G1の騎乗で「負担重量にも恵まれただけ」と批判
わざとか?疑うレベル。スプリンターズステークスでの話ですね。
-----引用 ここから-----
[2214] 沈没船さん
負担重量にも恵まれただけで10人気を勝たせたなら判るけど5着なんて
どんな騎手でも普通にあるだろ
好調時の豊なら残せたかもしれないけど衰退しきった豊じゃしんどいわな
勝ってないのに豊を褒めてる奴って逆に豊がもうダメになってると認めてるようなもんだわ
http://db.netkeiba.com/?pid=horse_board&id=2011101395&comment_id=2214
-----引用 ここまで-----
各馬の負担重量は以下。
-----引用 ここから-----
11R スプリンターズS 芝1200m / 天気:小雨 / 馬場:良 / 発走:15:40
1 スノードラゴン 牡6 57
2 ストレイトガール 牝5 55
3 レッドオーヴァル 牝4 55
4 グランプリボス 牡6 57
<b>5 ベルカント 牝3 53 武豊</b>
6 アフォード 牡6 57
7 セイコーライコウ 牡7 57
8 ○地マヤノリュウジン 牡7 57
9 ○地マジンプロスパー 牡7 57
10 サンカルロ 牡8 57
11 ローブティサージュ 牝4 55
12 コパノリチャード 牡4 57
13 ハクサンムーン 牡5 57
14 トーホウアマポーラ 牝5 55
15 アースソニック 牡5 57
16 ガルボ 牡7 57
17 ハナズゴール 牝5 55
18 ダッシャーゴーゴー 牡7 57
http://race.netkeiba.com/?pid=race&id=c201404030811&mode=top
-----引用 ここまで-----
しかし、当然ながらスプリンターズステークスの負担重量は「定量」なんですよね。恵まれたもクソもありません。最初から決まった斤量なんです。そもそも日本のG1ではたぶんハンデキャップ競走などはないんじゃないですかね…。アンチってのはひどいもんなんだなぁという象徴的な話でした。
■2013/5/19 桜花賞・オークスと兄弟騎手対決連続!武豊・武幸四郎とデムーロ兄弟
もともと武幸四郎騎手・武幸四郎騎手の兄弟対決と言われていたのは桜花賞でした。
武豊騎手のクロフネサプライズは混戦ながらも2.8倍で1番人気、武幸四郎騎手のメイショウマンボは4番人気8.7倍でした。
しかし、終わってみれば兄弟対決となったのはデムーロ兄弟の方でした。
勝ったのは7番人気の伏兵アユサンで、丸山元気騎手の負傷乗り替わりで騎乗したクリスチャン・デムーロ騎手。
2着は2番人気だったレッドオーヴァルで、鞍上は兄のミルコ・デムーロ騎手というドラマでした。
で、注目の馬が変わったオークス。
クロフネサプライズは8.1倍4番人気と依然として人気でしたが、メイショウマンボは28.5倍9番人気とすっかり脇役に。
いやぁ、実を言うと出馬表見たときに今日のタイトルが思い浮かんだんですよね。
特にメイショウマンボは前走負けたものの重賞勝ち馬で、混戦の今年ならまたアユサンのように復活勝利というのもあるんじゃないかと……。
でも、他に買いたい馬いたので、買いませんでした。単なる勘で根拠ありませんでしたし……。
ところが、これが当たります。
武豊騎手クロフネサプライズは59.6で馬の特性を考えると早いペース、12着と惨敗しましたが、このペースにピタリとハマって弟武幸四郎騎手のメイショウマンボが中団から伸びて見事1着。
1,2着とはなりませんでしたが、弟の方が勝ったというのも桜花賞と同じです。おもしろいものですね。
いつもは買おうか悩んだ馬が勝っちゃうとすごく悔しいのですが、今回はさっきも言ったように「単なる勘」だったので別に悔しくはありませんでした。
(ちなみに買ったのはトーセンソレイユ。桜花賞で負けてオークス復活ならメイショウマンボよりこっちと思ったのですが、これが見事に逆でした)
素直に「武幸四郎騎手おめでとうございます」と思います。
2025年2月20日木曜日
日本競馬の連勝記録は31勝 ばんえいのホクショウマサル
■2019/09/20 G1ウィンクスSに勝った名牝ウィンクス、33連勝しG1も25連勝
■2019/09/20 1日に2回勝つなどして半年で21連勝した競走馬がいた!
■2023/02/01 日本競馬の連勝記録は31勝 ばんえいのホクショウマサル
もともと書いていた話に近い「連勝」というテーマで何か…ということで、日本競馬の連勝記録の話を。日本ではばんえい競馬のホクショウマサルが30連勝し、地方・中央通じた新記録を樹立。その後、31まで記録を伸ばしていました。202年ですから、比較的最近の話です。
・ホクショウマサル号が最多連勝記録更新の快挙達成 | 【公式】ばんえい十勝 2020-01-06
<ばんえい十勝の競走馬ホクショウマサル号は、2020年1月6日(月)第11競走「道新スポーツ賞ばんえい十勝金杯」に出走し優勝、30連勝となりました。(中略)
ホクショウマサル号は、2018年7月28日(土)より勝星を重ね、2019年2月16日(土)に20連勝を達成、1999年にサカノタイソン号が樹立したばんえい競馬連勝記録を更新しました。2019年12月16日(月)に地方競馬公式最多タイ(※¹)となる29連勝を記録、そしてついに2020年1月6日(月)最多連勝記録を更新、快挙達成となりました。
※¹ コンピュータ管理されている1973年4月以降の記録>
https://banei-keiba.or.jp/tp_detail.php?id=4402
その後、31まで記録を伸ばしたものの、32連勝の記録がかかった最高峰重賞レース「ばんえい記念」では3着に敗れ、これ以上記録を伸ばすことはできませんでした。
(ホクショウマサル31連勝で終了 競馬、記録更新ならず:朝日新聞デジタル(2020年3月22日)より)
https://www.asahi.com/articles/ASN3P6TPSN3PIIPE009.html
さらに、ショッキングなことに、翌年の2021年6月3日、<ばんえい競馬ホクショウマサル死す 31連勝の記録保持:朝日新聞デジタル>という記事が出ています。競争中に亡くなることもありますが、そうではなく厩舎での死亡。体調を崩し療養中だったといいます。
<北海道帯広市の「ばんえい競馬」で、地方競馬・中央競馬を含めて最多の31連勝の記録を持つホクショウマサル(坂本東一厩舎(きゅうしゃ))が2日に死んだ>
<主催する帯広市が3日、明らかにした。ばんえい記念で優勝後の春先に体調を崩し、厩舎(きゅうしゃ)で療養していたという。死因などは現時点で不明という>
https://www.asahi.com/articles/ASP636HNMP63IIPE01P.html
こちらの記事によると、以前も一度病気で2年も休んでおり、その復帰戦からの31連勝だったといいます。それ以前も重賞は勝っていたとはいえ、生涯成績は125戦48勝だといいますので、勝率はそうでもなかったようですね。
<ばんえい競馬は馬が鉄ソリを引いて力とスピードを競う世界で唯一の形態の競馬。ホクショウマサルは2013年5月にデビューし、世代最高峰を決める重賞レースを制すなど実力を見せた。病気で16年から2年ほどレースから遠ざかったが、18年7月の復帰レースから勝ち星を重ね、20年1月、コンピューター管理された1973年4月以降では中央・地方競馬を含めて最多となる30連勝を達成。同年2月に記録を31に伸ばした。
今年3月のばんえい記念では、並み居る実力馬を抑えて初制覇し、元気な姿を見せていた。生涯成績は125戦48勝(うち重賞3勝)>
■2019/09/20 G1ウィンクスSに勝った名牝ウィンクス、33連勝しG1も25連勝
オーストラリアの名牝ウィンクスは、G1ウィンクスSに勝っているのですけど、実はこのレースを意識してつけた名前ではありません。なぜそう断言できるかというと、命名時点ではそんな名前の重賞はなかったため。
Our Pleasure2018年11月号のRacing 360(秋山 響)によると、前年までのG2ウォリックSで、G1に昇格されるとともに、ウィンクスを称えて名称が変更したレース。で、記念すべきG1ウィンクスSとして初めてのレースで、きっちり勝ってみせたってことみたいですね。
そして、この勝利はなんと26連勝でした。オセアニアの最高記録です。その後を調べてみると、 33まで連勝を伸ばし、G1も25連勝で終えて引退しています。
ただし、無敗ではなく6敗していました。無傷での連勝記録は、オセアニアの連勝記録の以前の保持者ブラックキャヴィアで25連勝。うちG1は15勝でした。こちらも牝馬だというのがおもしろいですね。
■2019/09/20 1日に2回勝つなどして半年で21連勝した競走馬がいた!
オセアニアの3位は22連勝の1981年に生まれたミスペティ。またしても牝馬です。おもしろいですね。
ただ、3位ではあるものの、現地でもあまり紹介されない馬だとのこと。これは古いからではなく、レベルが低いから。
ウィンクスやブラックキャヴィアをはじめとするトップレベルの馬たちが走るメトロポリタンと呼ばれる競馬ではなく、カントリーと呼ばれるそれよりはレベルの落ちる競馬だといいます。日本で言う地方競馬みたいな感覚でしょうか。
4位の21連勝のピクニックインザパークも同じ理由でマイナー。こちらの場合は1979年生まれのせん馬。かわいい名前でも牝馬じゃありません。去勢していますが、やっと牝馬以外が出てきました。
で、この彼の記録がおもしろいんですね。 ピクニックインザパークには、わずか半年ほどでこの21連勝という記録を達成。日本でも地方競馬はガッツリ仕上げずに出てくることがありますし、レベルの低さゆえなのかもしれませんが、ちょっと考えられませんね。
さらにびっくりなのは、1日に2度優勝したこともあるということ。当時は1日に2回走
ることも可能だったそうですけど、それにしてもあり得ない…というものでした。
2025年2月19日水曜日
クラフティワイフ産駒は、ダイワスカーレットの兄弟姉妹より勝利数が多い
■2017/02/24 クラフティワイフ産駒は、ダイワスカーレットの兄弟姉妹より勝利数が多い
■2023/01/11 種牡馬レベルならスカーレットブーケ系がクラフティワイフ系より上?
■2013/4/30 ダイワスカーレット初仔ダイワレーヌ 4戦して未勝利で繁殖入り
■2019/07/20 名牝ミエスクからキングマンボなどG1馬9頭、重賞馬36頭
■2017/02/24 どうしてもダイワスカーレットはすごい!と書きたいマスコミ
Enjoy Ruffian 2009年4月号での話ですから、飽くまで当時の記録というものなのですが、クラフティワイフ産駒は、ダイワスカーレットの兄弟姉妹=スカーレットブーケ産駒より勝利数が多かったそうです。
Enjoy Ruffian 2009年4月号 血統マニアック〈5〉藤井正弘“最多勝繁殖牝馬”のDNA
http://www.ruffian.co.jp/site/plus_ruffian/enjoy/index.php
これは、もともとダイワスカーレット引退のときの話題。どうしてもダイワスカーレットはすごい!という話に持ってきたかったのか、以下のようなやり取り(たぶん電話)があったそうです。(だいぶ省略しています)
「ダイワスカーレットの有馬記念がこの兄弟の40勝目。日本最高記録なのではないでしょうか?」
藤井「地方競馬にはブライアンズロマンという1頭で43勝を挙げた馬もいますから違いますね」
「あ、そうなんですか。でも、地方は水準が違いますよね。JRAに限れば、これほど勝っている一族はないのでは?」
藤井「うーん。たしかもっと勝っているのがいたと思います。ちょっと調べてお返事します」
(藤井さんが所属のサラブレッド血統センターで調査してもらい)
藤井「スカーレットブーケの40勝は歴代3位タイですね。ちなみに…」
「上には上がいるということですね。 どうもお手数おかけしました」
■2017/02/24 クラフティワイフ産駒は、ダイワスカーレットの兄弟姉妹より勝利数が多い
以上のように打ち切られてしまい、最後まで言わせてもらえなかった1位の馬というのが、クラフティワイフ一族でした。当時の記録は以下。
【グレード制導入後】(JRAと中央地方交流競走のみ)
1位 クラフティワイフ産駒 54勝(スパイキュール、ビッグショウリ、ビッグテースト、バトルバニヤン、ブリリアントベリーなど)
2位 ミヤビサクラコ産駒 42勝(ウインマーベラス、ウインデュエル、ロイヤルキャンサーなど)
3位 スカーレットブーケ産駒 40勝( ダイワスカーレット、ダイワメジャー、スリリングサンデー、レットバトラーなど)
3位 ブラウンデージ 40勝(テイエムジャンボ、シンブラウン、シンチェストなど)
(グレード制導入前)
華麗なる一族のイットー産駒 42勝(ハギノトップレディ、ハギノカムイオーなど)
なお、クラフティワイフ産駒がすごいのが孫も走っているということ。ブリリアントベリーからはカンパニー、レニングラード、ニューベリー、リアルコンコルド、ガウディなどが登場。
また、現役時は未勝利のエヴリウィスパーからは、ダークメッセージ、トーセンジョーダンが出ています。めちゃくちゃすごいです。
ただ、牝系は良いものの、一族の種牡馬としての活躍はイマイチ。記事ではスパイキュールに期待していたものの結局ダメでしたし、先に種牡馬入りしていたカンパニーも活躍できず。
牝系が良い種牡馬というのは、私の好みど真ん中でしたので、たいへん残念でした。
■2023/01/11 種牡馬レベルならスカーレットブーケ系がクラフティワイフ系より上?
クラフティワイフの子孫では種牡馬入りが相次いでいてすごいが、種牡馬成績は悪いと書いていたので、スカーレットブーケ系(ダイワスカーレットの近親)も見てみることに。
ただ、その前にクラフティワイフ系の種牡馬を再確認。クラフティワイフの子でスパイキュール(2000)、孫世代で トーセンジョーダン(2006)、トーセンホマレボシ(2009)、カンパニー(2001)が種牡馬入りですかね。
冴えない顔ぶれ…と思ったのですが、これらの産駒の稼ぎ頭ミッキースワロー(父トーセンホマレボ)は3億円超えで種牡馬入りしていました。ここから続いていきそうにはないものの、そこまでひどくはありません。もっと走らない種牡馬なんかざらにいるでしょう。
馬名 性 父 総賞金(万円)
ミッキースワロー 牡 トーセンホマレボシ 36,492.00
ウインテンダネス 牡 カンパニー 14,898.60
シャイニービーム 牡 カンパニー 11,809.60
フィールインラヴ セ トーセンホマレボシ 7,348.70
オノリス 牡 トーセンホマレボシ 7,172.30
しかし、やはり種牡馬成績ではスカーレットブーケ系が勝っている感じ。何しろこちらにはダイワメジャーがいます。他に種牡馬入りしているのは、スリリングサンデー(1996)だけですが、ダイワメジャーだけで勝てそうですね。
ちなみに、スカーレットインクの子であるスカーレットブーケの姉妹からの活躍馬も多く、ヴァーミリアン(2002) が種牡馬入りしています。
では、ダイワメジャーの種牡馬成績を見てみましょう。以下のように圧倒的な好成績で圧勝。2億円ホースが多数いますし、3億円ホースだけでも勝負になりません。
馬名 性 総賞金(万円)
レシステンシア 牝 44,952.90
ブルドッグボス 牡 40,698.10
セリフォス 牡 39,570.60
ナックビーナス 牝 35,163.60
カレンブラックヒル 牡 33,284.70
アドマイヤマーズ 牡 32,219.50
コパノリチャード 牡 30,450.70
ダイワマッジョーレ 牡 30,057.80
サンライズメジャー 牡 26,886.70
アストラエンブレム セ 25,744.70
ボンセルヴィーソ 牡 24,760.70
メジャーエンブレム 牝 24,310.70
レーヌミノル 牝 23,009.10
ミスパンテール 牝 21,917.00
エピセアローム 牝 21,101.60
稼ぎ頭は残念ながら牝馬のレシステンシア。父系としては続かないかな?と思ったら、5位に種牡馬入りしたカレンブラックヒルがいました!
カレンブラックヒルは予想外に産駒が走って驚いた馬。以下のように、今はまだ1億円ホースすら出ていないのですが、牝系のわりに良い産駒を出しています。もっといい繁殖牝馬をつけてもらえば、大物を出せると思うのですけど…。
馬名 性 総賞金(万円)
オヌシナニモノ 牡 8,435.00
ラヴケリー 牝 7,707.20
アザワク 牝 5,658.00
ハクアイブラック 牡 5,000.30
スズカパンサー 牡 4,724.90
■2013/4/30 ダイワスカーレット初仔ダイワレーヌ 4戦して未勝利で繁殖入り
(2018/03/05:上でダイワスカーレットの話が出ていたのでここに追加)
歴史的名牝の子なのにたいへんひどいことに。" ダイワスカーレットの初仔、ダイワレーヌが競走馬登録を抹消"(2013年04月16日(火)15時25分 netkeiba)というニュースがありました。
http://news.netkeiba.com/?pid=news_view&no=74544
2008年の有馬記念、2007年の桜花賞などGI4勝、重賞6勝を挙げたダイワスカーレットの初仔で、チチカステナンゴ産駒のダイワレーヌ(牝3、栗東・松田国英厩舎)が捻挫のため、競走馬登録を抹消。
ダイワレーヌは、昨年12月22日の新馬戦(芝1600m)でデビューし6着。その後は、3走目の未勝利戦(小倉芝2000m)で2着に入ったものの、現役最後のレースとなった前走の未勝利戦(小倉芝2000m)では、3番人気に推されて10着に敗れていました。
デビュー戦では、GI4勝を挙げた女傑の初仔として圧倒的な1番人気に推されるなど大きな注目を集めたが、成績も伸び悩んだ上に脚部不安も重なり、この度の早期繁殖入りとなっています。
やっぱりチチカステナンゴが悪かったのか…。2着入っているんですから、まだマシなんですけどね。
2018/03/05追記:ただ、牝系が良いので、 ダイワレーヌの子は活躍するかもしれませんね。むしろ私好みでPOG指名したい感じです。
調べてみると、ダイワレーヌの長女の デルマミセラレテは地方含めて未勝利というさんざんなことに。ただ、次の牡馬ミッキーガーデンは8着でも2番人気でデビューしましたので、期待されていたのでしょう。今後良い子が生まれるかもしれません。
■2019/07/20 名牝ミエスクからキングマンボなどG1馬9頭、重賞馬36頭
直仔の勝利数ではないですし、海外の話ですが、名牝ミエスクの話を。
ヌレイエフ産駒のミエスクは、2歳からG1を勝ちまくり、牝馬ながらなんと仏英米の3ヶ国で計10ものG1を制した馬。アメリカのBCマイルは2度勝っているのですが、2度ともアメリカで走ったのはこの1度きりだったにもかかわらず、その年の米最優秀芝牝馬に選ばれています。不利があっても差をつけて勝利するなど、強烈なインパクトだったようです。
しかし、繁殖牝馬としても強烈。一番有名なのは、初仔のキングマンボ。母には叶いませんが、G1を3勝し、さらに種牡馬としてはそれ以上の成功を収めました。大きく広がっている系統です。日本に合っている系統でおなじみですよね。
キングマンボ以外にもイーストオブザムーンがG1を勝ち、ミエスクズサン、ミンガンが重賞を勝利しています。
さらに孫やひ孫の世代になっても産駒が大活躍。2018年に仏ダービー馬スタディオブマン、G1愛1000ギニー馬アルファケンタウリが誕生、日本馬でもリアルスティールがG1を勝つなど、G1馬が続出。数えてみると7頭かな(直仔含めると9頭)。重賞だと明記あり、36頭だとのこと。すごいことになっていますね。
(Our Pleasure2018年8月号 Racing 360 秋山 響より)
2025年2月18日火曜日
最強世代スペシャルウィークの血は続く?後継種牡馬を見ると…
■2023/12/01 西山茂行さんと社台ファームがリーチザクラウンを購入した理由
■2020/08/02 初戦11番人気8着のニシノアジャストがすごい!2戦目で快勝、良血馬破り2勝目
■2021/06/12 最強世代スペシャルウィークの血は続く?後継種牡馬を見ると…
トーホウジャッカルは菊花賞馬ですから、本来なら文句なしの種牡馬入り。ただ、初年度の種付け頭数はわずか11頭であり、ほとんど種付けされず。近年、菊花賞だけのG1馬の種牡馬需要が低いですからね。そういった事情もあるのでしょうか。
とはいえ、私はトーホウジャッカルに期待。好きだった最強世代のスペシャルウィークの子ということもあります。続いてほしいですね。2021年は、兄弟に中央勝ちの馬が多い牝馬トーホウラビアンは地味に期待。父の株を上げてほしいものです。
スペシャルウィーク産駒では、トーホウジャッカルより先にリーチザクラウンが種牡馬デビュー。リーチザクラウンは新馬戦を見たときから大きいところを期待した馬で大好きでした。
1億円ホースは今のところキョウヘイただ1頭であるものの、肌馬の質以上に走っているイメージ。イメージだけで、正直言うと、特に根拠はないんですけどね。後継種牡馬を出せる雰囲気は今のところ正直言って全くないものの、いつか大物を出してほしいと思います。
ああ、そういえば、肌馬の質以上に走っているイメージがあるのは、POGで指名したニシノアジャストが人気の割に走ったためでした。デビュー戦は140.7倍で11番人気8着だったものの、なぜか2戦目で2番人気となり快勝。ムラがあるものの、2歳1勝クラスでは、ブルメンダールやブエナベントゥーラといった期待の良血馬らに勝利。クロッカスS(L)でも3着するなど、デビュー戦の140.7倍からすると考えられないほど走っています。
ただ、よくよく見ると、母は5勝したニシノステディーでしたわ。これくらい走って当然といえば当然。そんなに不思議じゃなかったです。気づかなければ良かった…。
とりあえず、何かの間違いで大物を出してくれないものか…と願っています。
■2023/12/01 西山茂行さんと社台ファームがリーチザクラウンを購入した理由
上で書いたニシノアジャストもそうですけど、なぜかニシノやセイウンの冠名でおなじみの西山茂行さんのところの馬に、リーチザクラウン産駒が多い印象。なおかつ結構活躍しているイメージがあります。
このリーチザクラウンと西山茂行さんのセットで、西山茂行さんへのインタビュー記事を発見。<JRA社台ファーム動いた!? 西山茂行オーナー「大逆転」超大物から“直電”でリーチザクラウンが「神様」になった日【特別インタビュー】 | GJ>(2020.10.22)という記事です。
で、これを読んでいて、西山茂行さんはそもそもリーチザクラウンを現役時代に購入していたんだそうな。全然知りませんでしたわ…。
――西山オーナーといえば、ディープインパクトやキングカメハメハの産駒といった高額な馬でなく、マイナーな血統の馬でもしっかり結果を残されている印象です。
西山オーナー 高い馬が全然走ってくれないんですよ……(笑)。やっぱり、ウチで今一番走ってくれているのは、リーチザクラウン(の産駒)ですね。
――リーチザクラウンは現役時代に臼田浩義オーナーから購入されたとか。
西山オーナー オーナーの臼田さんが馬主を辞められる際、持ってる馬をまとめて引き取ってくれる人を探していて「じゃあ、私が買いましょう」と。その中にリーチザクラウンがいたんですね。
https://g-journal.jp/2020/10/post_186477.html
いろんな馬を買っており、その中にリーチザクラウンもいたという話。後に重賞で活躍するニシノラッシュの母もいました。ところが、「肝心のリーチザクラウンが走ってくれなくてね……。」という状況だったそうです。
――結局、リーチザクラウンは2013年に引退。復活を願っていたファンも多かっただけに、残念な結果になりました。
西山オーナー 周りからも結構、言われましたよ。「なんであんな馬買ったの」とか、「ババ掴んじゃったね」とか……。
このため、リーチザクラウンの種牡馬入りの判断も当然西山さんがしたもの。「G1を勝ってるわけじゃないから、普通なら種牡馬にはなかなかなれない」のですが、<ウチにはサンデー(サイレンス)の血統はあまりないし「セイウンスカイのライバルだったスペシャルウィークの仔っていうのも面白いじゃないか」と、プライベートで持つことにした>といいます。
産駒は試しにセリに出したのですけど、売れません。100万、200万でも、どんどん主取りになってしまいます。ただ、その主取りの馬が快勝するなど、予想外のリーチザクラウン産駒の活躍となります。競馬はこういうのがおもしろいですね。
――ところが、リーチザクラウン産駒は初年度から大いに存在感を見せました。
西山オーナー 6月に一番最初にデビューしたニシノアップルパイってのが、ちぎって勝っちゃったのよ。「なんだあれ?リーチザクラウン?」って、これもセールで主取りになった馬でした。
――そこから種牡馬リーチザクラウンの快進撃が始まりました。
西山オーナー 1カ月で新馬戦を5勝しましたからね。グリーンチャンネルでも「また、リーチザクラウンの産駒が勝ちましたよ」みたいなことまで言われて。
すると、社台ファーム代表の吉田照哉さんから、電話がかかってきて、「種牡馬として半分の権利を売ってくれませんか?」と。悩んだ末に「こんないい話、ないんじゃないですか」という結論になって、半分売ることにします。社台ファームが半分持っているというのも知りませんでしたわ。
その後、リーチザクラウン産駒はそこまで大活躍はしていないものの、権利を売れた時点で西山さん再度としては、プラスじゃないですかね。また、活躍しないと出されることもある社台スタリオンに、インタビュー時点ではまだ在籍。上々の結果でしょう。
社台スタリオンについては、「セイウンスカイ(皐月賞、菊花賞)でも断られた社台スタリオンに入れるなんて。」と感無量の様子。先程、リーチザクラウンが「セイウンスカイのライバルだったスペシャルウィークの仔」とあって、これも言われて始めて気づいたのですけど、セイウンスカイはGIを勝った代表馬でしたからね。
■2020/08/02 初戦11番人気8着のニシノアジャストがすごい!2戦目で快勝、良血馬破り2勝目
ニシノアジャスト (父リーチザクラウン 母ニシノステディー 母父グランデラ)
調子悪い悪いと書いた翌日に穴指名のPOG馬が初勝利。好きだったリーチザクラウン産駒というだけで指名したニシノアジャスト、新馬戦は先行力を見せており、結構やれるのではないかと期待はしていました。
ただ、初戦は11番人気8着で戦績としては強調できないもの。なのに、私が見た時点では10倍の4番人気で過剰人気だと思いました。さらにグリーンチャンネルのパドック解説で最も推奨されたらしく、最終的には5.3倍の2番人気に。低レベルならともかく、普通に掲示板に載った馬が多数いる中ですから、驚くほどの過剰人気です。
レースは初戦とは違い、鞍上の幸騎手消極的な感じで中団からゆったり。このために直線も追えない時間が長くありました。ただ、脚をためたのが良かったのか、余裕な感じで位置を上げていき、最後に完全に前が開くとこれまた余裕といった感じで激伸びして、鮮やかな差し切り勝ちをしてびっくり。初戦11番人気8着で2戦目で2番人気1着快勝というのは、なかなか珍しいんじゃないかと思います。(2020/08/02)
11月21日の東京の1勝クラスに私のPOG馬が集中。これが重賞だったら嬉しんですが、たかが1勝クラスですからね。
最も期待したのは1番人気だったブエナビスタ産駒ブエナベントゥーラで、同じく良血のブルーメンブラット産駒のブルメンダールも期待していました。POG以外の馬含めて、1勝クラスにはもったいないメンツが揃った感じのレース。この豪華メンバーの中に特に期待していない大穴POG馬のニシノアジャストも混じってしまいました。
ブルメンダールは鞍上戸崎圭太騎手で2番手の競馬となったものの、かかり気味な感じに見えて狙った感じではなさそう。最初に無理せずに先行集団後ろから見る形になったブエナベントゥーラのミルコ・デムーロ騎手がうまく、目標にされる苦しい形だと思いました。ところが、このブエナベントゥーラが不可解な伸びなさ。後で知ったのですが、肺出血という深刻な事態だったようです。今後にも影響が出るでしょう。
これにより、ブルメンダールがラッキーな形でも勝利…と思ったら、はるかに離れていた第2集団から1頭だけグイグイ伸びてきた馬がいました。なんと大穴POG馬のニシノアジャストです! 前走のOP戦は、2番人気5着でしたが、ムラ馬タイプですかね。「こりゃ差し切るな」と思った通り、ゴール前でしっかり差し切って勝利。結果的に、やはりブルメンダールは前半抑えられなかったのが響きました。それにしても、ニシノアジャストはすごいです…。新馬戦は16頭立ての11番人気だった馬ですからね!(2020/11/21)
500万を快勝して今回はオープンの中京2歳Sへ。藤田菜七子騎手に乗り替わりでの人気もあるでしょうが、まずまず人気しています。
スタートはやや出負け。それでも促して最後方ではないところに出して悪くない位置。ただ、内枠でコース見つからなかったし、最後追ってからもぐんと伸びてくれず掲示板も外してしまいました。5番人気6着です。とはいえ、オープンでもやれそうな感じ。掲示板では、藤田菜七子騎手が馬群に突っ込むのを怖がった、逃げ先行馬はうまいが差し馬は下手…などと言われていたんですけど、どうですかね。私はやむを得なかったかなという感じ。とりあえず、オープンで通用しそうなのを確認できて良かったです。(2020/12/20)
2025年2月17日月曜日
ミヤビに同じ名前のミヤビが騎乗、新馬戦から武藤雅騎手騎乗で実現
■2019/08/03 「葉書の花」だとしっくり来ない…ハガキノハナはどういう意味?
■2020/02/18 昨年一番お世話になったのは武藤雅騎手!ありがとうございます
■2022/09/05 ミヤビに同じ名前のミヤビが騎乗、新馬戦から武藤雅騎手騎乗で実現
前日に新馬戦をチェックしたときは気にしていなかったのですが、当日に2022年9月3日新潟の新馬戦出馬表を見てびっくり。ミヤビに騎乗しているのが武藤雅騎手でした。こうした「同じ名前」ネタはときどきありますが、今回は新馬戦から実現しています。
しかも、こうしたネタでは、「冠名+騎手の名前」などの複合パターンが多いです。例えば、ミヤビのつく馬名では8,227万円を稼いだアドマイヤミヤビがいました。こちらはアドマイヤの馬ということもあり、武藤雅騎手の騎乗はありませんでしたが、複合パターンの方が一般的には多いです。今回のような「そのまんま」というのは比較的レアケースだと思います。
ちなみにミヤビは、武藤雅騎手と性別は違って女の子です。というか、雅自体がそもそも女性っぽい名前ですよね。初めの頃は違和感がありました。前述のアドマイヤミヤビの方もやはり牝馬です。
で、このミヤビのnetkeibaの掲示板を見ていたら、「モリアーナと同じ馬主という事は、馬名の由来はもしかして」というコメントがありました。気づきませんでしたわ。
モリアーナは武藤雅騎手のお姉さんが命名した高橋文男さんの持ち馬で、厩舎は武藤雅騎手の父である武藤善則調教師のところ。ミヤビの場合、尾形和幸厩舎であり、武藤善則厩舎ではないのですが、やはりお姉さんが命名した可能性がある…と考えるのは、不自然ではなさそうです。
ちなみにこのモリアーナは新馬戦4番人気ながら快勝して、次のコスモス賞(OP) を勝利している期待馬。ミヤビの方も新馬戦2番人気だったので期待していたら、マジで勝ってしまいました。
私は今一番応援している騎手なのですが、武藤雅騎手は正直それほど勝利数が多い騎手ではなく、騎乗数も多くないです。逆に言えば、少ない騎乗でこのように結果を残したと言えるでしょう。また、高橋文男さんもそれほど勝利数が多い馬主さんではなく昨年の8勝が過去最高で、今年はこの2頭の3勝を含む4勝のみです。
そう考えると、最近は武藤雅騎手も高橋文男さんも波に乗っている感じですね。
■2019/08/03 「葉書の花」だとしっくり来ない…ハガキノハナはどういう意味?
最近の馬じゃないのですけど、どういう意味なのかなと気になってメモしていたハガキノハナという牝馬。彼女は何度も掲示板に載ったのですが、未勝利で地方に転籍しています。デビュー時は本杉芳郎さんが馬主。代表馬はベンチャーナインで唯一の5000万円以上となる7300万円稼いだ馬。2005年生まれの馬で正直聞いたことあるかな程度。あまり有名な馬はいないようです。
さて、ハガキノハナという馬の名前について。ぱっと考えたのは「葉書の花」だったんですが、マジでそうでした。「お祝いの葉書きの花」が由来だとのこと。意味はわかるものの、馬の名前としては個人的にはしっくり来ませんでした。
よく使われる表現なのかと思い、「葉書の花」で検索してみましたが、「喪中はがきによく使われる花」など、むしろ喪中での使用例が多くヒット。定着した表現というわけでもないみたいですね。たまたまもらったお祝いの葉書きにあった花がきれいで…みたいな理由なんでしょうか。そう考えると悪くない命名ですね。
■2020/02/18 昨年一番お世話になったのは武藤雅騎手!ありがとうございます
2018年に1500円以上買った騎手は6人、1000円以上は13人。2019年はもっとたくさん買ったはず!と見てみると、1500円以上買った騎手は5人、1000円以上は6人とさらに悪化していました。
その少ない騎手の中のランキングということになっちゃうのですけど、2位、3位はなんと回収率40%台。ただ、1位だけその10倍でなんと回収率400%超えというえらく極端なことになっていました。武藤雅騎手を追っかけて買いまくっていて、万馬券やそのレベルのを2回当てたんですよね、確か…。
<2019年回収率が高かった騎手>
1位 武藤雅 432%
2位 岩崎翼 46%
3位 O.マーフィー 42%
2位、3位の二人も好きで追っかけていたのですけど、上記見てわかるようにボロクソでした。私の追っている騎手なら必ず儲かるということでは、残念ながらありません。
あと、年間6位にあたる1100円買って回収率ゼロの蓑島靖典騎手は、好きじゃない騎手であるというだけでなく、そもそも誰それ?という。知らない騎手が6位という謎なことになっています。
障害でそういやいたかなぁ?と検索すると、やはり障害主体ですね。今は買っていないためすっかり忘れていましたが、そういえば、障害を去年は盛んに買っていた時期があったんでした。平地でも私はあまり騎手の名前を見ずに買うことが多いので、そのときに買ってたんでしょうね。試しに私の騎手メモを検索したものの、全くヒットしません。障害の騎乗はメモしていないので、全部障害で買った馬券だったようです。
続いて通算成績によるランキングも。5000円以上を対象とします。 該当は55人です。昨年までは連続して幸英明騎手がトップでした。
<通算回収率が高かった騎手>
1位 幸英明 262% 0
2位 石橋脩 199% NEW
3位 三浦皇成 177% -1
4位 松山弘平 163% -1
5位 武幸四郎 158% -1
ここはあまり変動ないですね。貯金が大きい幸英明騎手がそのまま。他の騎手も基本は変動ないものの、石橋脩騎手が2位に来たので、みんな1つずつ下がりました。石橋脩騎手は去年から5000円以上だったのですけど、昨年は200円しか買わなかったのに、5,030円の配当があったためにジャンプアップしています。
石橋脩騎手は印象の良い騎手で私のメモの点数評価も良くなっていました。3.18で143人中19位になっています。当たった馬券は、ヴィンカマヨールの新馬戦。狙ったわけではなく最後方からになってしまい、騎乗は特に良くも悪くもといった感じですが、うまくハマりました。10番人気1着で、単勝3830円、複勝1150円になっています。
一方の回収率が低い騎手ですけど、未だに藤岡康太騎手が当たりません。昨年より400円増えた5900円買ってゼロです。藤岡兄弟は昔兄の方がダメと言われていましたが、私は最初から一貫して兄派。馬券相性も兄の方が良いようです。ただ、藤岡佑介騎手も49%で全然でしたけど…。
<通算回収率が低かった騎手>
1位 藤岡康太 0% 0
2位 鮫島良太 8% 0
3位 北村友一 20% 0
4位 安藤勝己 21% +1
5位 古川吉洋 22% NEW!
昨年4位に初登場したM.デムーロ騎手が消えました。ただ、回収率23%の6位ですから相変わらず悪いですね。ミルコ・デムーロ騎手は昨年絶不調でしたが、馬券はそういう問題ではなく私の問題。今年はなんとかしたいです…。
2025年2月16日日曜日
猫が好きな馬が多い オグリキャップの他、54戦54勝のキンチェムも
■2018/03/18 猫が好きな馬が多い 54戦54勝のキンチェムも
■2023/03/30 あのオグリキャップもネコ好きだった…猫とツーショット写真が多い
■2024/03/15 ちょっと意味が違うけど、その名も「ネコダイスキ」という馬がいた!
■2018/03/18 54戦54勝のキンチェム、トラブルやひどい騎乗でも負け知らず
猫好きな馬のエピソードって多いですよね。ハンガリーの歴史的競走馬キンチェムもそうでした。
先にこのキンチェムの紹介。Wikipediaによると、デビューから引退までの無敗記録としては世界記録となる54戦54勝の記録を持ちます。デビューからの連勝記録としてもプエルトリコのカマレロに破られたものの、いまだそれに次ぐ2位の記録。
キンチェムは牝馬でしたが、2歳時に全て違う競馬場で10戦10勝という快進撃。前半はドイツ、後半はオーストリア・ハンガリー帝国で走っています。
3歳時には、 ブダペストのネムゼティ賞(ハンガリー2000ギニー)、ハザフィ賞(ハンガリー1000ギニー)といったハンガリーのクラシックに相当するレースを連勝。さらに、中央ヨーロッパの強豪馬たちが出走するレースだったジョッケクルブ賞(オーストリアダービー)を大差で圧勝。古馬とのレースでも負けず、17戦17勝の成績を残しています。
4歳は途中から西ヨーロッパ遠征を敢行。イギリスでもキンチェムは有名で、「ハンガリーの奇跡」と呼ばれていました。グッドウッドカップは、イギリスの有力馬たちはハンガリー馬に負けるのを恐れ回避してしまっていたため、わずか3頭でレースが行なわれたという逸話を持ちます。
続いてフランスに行き、ドーヴィル大賞典で1番人気は譲るものの、きっちり勝利。バーデン大賞では、酒に酔ったまま騎乗したマイクル・マデン騎手が極端に後ろからの位置取りをしてしまいましたが、それでも同着。
このとき、同着の馬と決勝戦が行われたみたいですね。これもトラブル。突然馬場に野良犬が出てきて終始キンチェムに絡み、大きく離されてしまいました。しかしキンチェムは犬を蹴飛ばして追い払い、プリンスジルスとの差を縮めて追いつくとあっという間に交わして6馬身差で楽勝したとのこと。すごすぎです。
5歳でも、12戦で全て完勝したのですけど、引退の理由がまた個性的。同厩舎の馬との喧嘩により脚を怪我したため、だそうです。
■2018/03/18 猫が好きな馬が多い 54戦54勝のキンチェムも
さて、猫のエピソード。レースでは犬によるトラブルがあったものの、猫とは仲良しだったようです。
キンチェムという名前はハンガリー語で「私の宝物」の意味(恋人同士や夫婦の間で使うと「あなた」の意味になる)そうですけど、キンチェムにとっては「猫」が「宝物」だったんでしょうね。
Wikipediaでは、以下のように書かれていました。
"キンチェムの親友は猫だったそうで、いつもこの猫と一緒に転戦した。グッドウッドカップに勝利した後、船から列車に移る際に猫が行方不明になったことがあり、その時は猫が見つかるまで2時間鳴き続けた。しかし猫が見つかると、キンチェムはいつもと同じように列車に乗り込んだ"
また、なぜかキンチェムはヒナギクが好きで、スタート地点で探すのが癖になっていたとのこと。別のところによると、食べていたとも言われています。
一方で、人間でも好きな人がいたようで、以下のような話もありました。
"厩務員のフランキーとも非常に仲がよかった。キンチェムは列車で旅行するのが好きだったためいつも自ら進んで乗り込んでいたが、フランキーがそばにいることを確認した後で寝たそうである。フランキーのキンチェムへの愛情を知ってか、フランキーが寒い中で何も掛けずに寝ていると、キンチェムは自分の馬衣をフランキーに掛けた。その夜からフランキーが毛布を掛けていてもキンチェムは馬衣をフランキーに掛けたといわれている。フランキーはその後、フランキー・キンチェムと名乗り、墓標にもその名が刻まれているため本名がわかっていないほどである。また、キンチェムの死後フランキーは一生独身のままでいたといわれている。馬主のブラスコヴィッチはキンチェムがレースに勝つと必ずその後にキンチェムの頭絡に花を付けていたが、たまたまあるレースの後にこれが遅くなってしまうと、キンチェムは鞍をなかなか取らせようとしなかったという"
■2023/03/30 あのオグリキャップもネコ好きだった…猫とツーショット写真が多い
以前、オグリキャップの写真を検索したとき、やけに猫といっしょに写っている写真が多いことに気づきました。で、他のサイトも見てみると、どうもオグリキャップも猫が好きな競走馬の1頭だったみたいですね。本当ネコ好きの馬は多いと思います。
内藤律子クリアファイル【オグリキャップ仲良くしようよC】サイン(黒)オグリキャップと猫・サラブレッド※メール便可・ラッピングの場合は宅配便になります※

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■2024/03/15 ちょっと意味が違うけど、その名も「ネコダイスキ」という馬がいた!
馬がネコ好き…という話ではないのですが、そういえば、その名も「ネコダイスキ」という馬がいたな…と思って取り上げようと思っていました。ただ、いざ調べてみると、中央の馬ではなく地方の馬。なんか思っていたのと違います。別の名前の馬と勘違いしていて、偶然本当にいた…という感じですかね…。
ネコダイスキ 牝
生年月日 2010年2月24日
馬主 (株)フロンテイア・キリ
通算成績 14戦0勝 [0-1-2-11]
獲得賞金 206万円 (地方)
ネコシリーズの馬主 桐谷茂さんのところとは違いました。桐谷茂さんの代表馬としては以下のあたりで、どうもここらへんのどれかと誤解していた模様。
桐谷茂さんが命名後売って馬主が変わっているというパターンはあるでしょうが、ネコダイスキは中央未走で、私が知る機会がなかったように思えるので不自然。やはり私の勘違いで、本当に「ネコダイスキ」という馬がいたのは偶然だったようです。
ああ、というか、この投稿の関係で、ネコ好きの馬を検索していて知った…というパターンだったかも。それなら、辻褄が合いますわ…。
ネコパンチ 牡 2006 16,444.40
ネコタイショウ 牡 2010 6,530.90
ネコビッチ 牡 2014 2,680.00
ネコイッチョクセン 牡 2010 1,918.00
ネコワールド 牡 2014 1,723.80
ネコグンダン 牝 2009 1,435.30
ネコダンサー 牡 2013 1,112.00
ネコエルフ 牡 2013 1,105.00
2025年2月15日土曜日
競走中止を覚える競走馬 止まる・横に走る・障害を飛ばない・騎手を落とす
■2013/5/26 素質馬スイートメドゥーサ、競走中止の方法を学習して競馬にならず
■ 2018/03/13 障害ない方が走りやすいじゃん!マテンロウハピネス、横道を見つける
■2009/3/23 コースからそれて直進、障害は飛ばないがロープは飛越しなお走った馬
■2019/03/14 鞍上を落とすことを覚えてしまったウインインペリアル
■2022/12/15 問題牝馬の子はPOGで狙い目?素質はあるのに過小評価の可能性
■2019/03/14 能力は高いのに…怖すぎて普通の騎手が乗ってくれない馬に?
■2019/04/09 まともなら強いのに…本気で走ってくれずレース後も疲れなし
■2019/12/25 まともなら快勝・圧勝なのに、たまにレースをやめる個性派G1馬
■2017/10/09 ムチ見て突然膨れて落馬・右往左往…ムチを入れられず、でも好走
■2017/02/25「走るの、やーめた」途中で競馬をやめてしまう競走馬
たまに競馬をやめることを覚える競走馬がいますよね。セイウンカイヒメもそんな1頭。
2017/02/25の 中山1R 3歳未勝利 ダ1800mに出走して、ゲートは出たもののピタリと止まってしまいました。
最初、故障かとも思ったものの、騎手が激しくアクションを起こしても微動だにせず。故障うんぬんではなく、「立ち止まっている」という感じ。
実況でも、「立ち止まっています」と言っていたので、掲示板ではそういった反応が。
[13] なたさん
「立ち止まっています」って・・・・・
[14] メンデルさん
立ち止まっています、、萌えますw
[15] ゲストさん
立ち止まったらあかんやん、
セイウンカイヒメの掲示板 | 競走馬データ - netkeiba.com
http://db.netkeiba.com/?pid=horse_board&id=2014104690
中には怒っている人もいました。
[12] ヤマアキ2さん
いや金返せ
[18] 戸詐欺マジック全開だぁ笑さん
意味不明な競走中止
もっと詳しい説明しろ!!
ただ、大部分はおもしろがっている感じ。購入したっぽい方でもそんな感じです。
[16] ダイワスカーレットさん
おもしれー(=´∀`)
[19] いわっさんさん
競走、嫌いなのかな、この子は。ある意味個性的で面白い
[20] もんたろーさん
スタートして立ち止まった!(笑)
[22] judeさん
あれ?何?みたいな感じじゃん、怒りより、笑いが
[21] さとはるさん
いってらっしゃい。気を付けてね感醸し出すの好き。
私はこのレースで初めて見たのですが、戦績を見ると、2走前にも競走中止しています。
そして、以下のようなコメントがありました。
[17] やすこさん
前々走の動画のデジャブ
競馬をやめることを覚えたタイプかも。同じやめ方を繰り返す馬って、過去にもいました。
2018/03/06:セイウンカイヒメはこれで引退していました。また、過去にいた競馬の辞め方を覚えたという馬に関する、昔の投稿が見つかったので、以下に追加。
■2013/5/26 素質馬スイートメドゥーサ、競走中止の方法を学習して競馬にならず
5月19日3回京都10日目7R 3歳500万下でゲートを出た途端に競走を止めていた馬がいて、何だ?と思いました。
ゲートの左端で立ち上がっていててっきり外枠の馬だと思ったら、6枠11番。
「えっ、瞬間移動?」と思ったので巻き戻してよく見ると、出た直後にほぼまっすぐ左に走っていき「いやいや」をしていました。
落馬したようには見えませんでしたが、騎手のいうことを聞かないゾという感じで、結局競走中止となったようです。
血統はアグネスタキオン・オークス馬ローブデコルテという超良血。
期待されていたし、それに見合う内容だったのでしょう。新馬戦は1番人気。そして、見事に1着。
続くりんどう賞も1番人気……でしたが、これが今回と同じく競走中止していました。
-----引用 ここから-----
[2041] ニュースリリーさん
りんどう賞のパトロールと見比べると、落馬した以外は
あのレースの動きをほぼ再現していますね。
非常に危険だし、残念だけどもう次を迎えないまま繁殖に上がるかもしれませんね。
母ちゃんがオークス勝った日だってのに・・・。
[2067] AkagiAnneさん
パトロールVがGCで流れましたが、
「ゲート横にいる人のところへ飛び込むと、レースを止めることが出来る」
ことを、馬が覚えてしまっているように見えます。
これは、根が深いかも。
http://db.netkeiba.com//?pid=horse_board&id=2010105865&thread=horse&page=5
-----引用 ここまで-----
ちょっと掲示板のコメントが見つからなくなってしまいましたが、新馬戦の武豊騎手(今回は乗り替わりで浜中俊騎手)もゲートを心配するコメントをしていたようですので、もともと難がある馬だったようです。
-----引用 ここから-----
[2043] ラムダさん
こう思うとよく新馬戦勝てましたね・・・(苦笑)
[2054] モティグリーンさん
今レース見たが……だめだこりゃ。
すでにおっしゃってる方もいますがよく新馬戦勝てたな。というかよく走れたなってレベル。
-----引用 ここまで-----
なお、人の教え方が悪いとありましたが、実績ある松元茂樹厩舎とGI馬を多数輩出しているノースヒルズの馬ですし、それはないんじゃないかなと思います。
真横に走るという大事故になりかねないかなり危ない癖ですので、もしかしたらこれが最後のレースになるかもしれませんね。
2018/03/06追記:やはりこれで引退でした。ただ良血ですし、産駒は期待できそうですね。 まだ産駒に勝馬がいないのですけど、注目していきたいです。
■ 2018/03/13 障害ない方が走りやすいじゃん!マテンロウハピネス、横道を見つける
マテンロウハピネスは1600万下で4着だったにも関わらず、2018/03/11の障害戦で障害デビュー。戦績もあって、2番人気に押されます。
最後の連続障害で外に出して前の集団をさあかわそう!というところで、そのまま外へ斜行して、飛越を拒否。トラブル多い障害競争だけど、ちょっと見ないパターンでびっくりしました。
あっちに障害なくて、走りやすそうだ!と気づいてしまったのかも。掲示板でも「かわいいから許す」などとほのぼのしていました。
で、てっきり競走中止だと思っていたら、なんと戻って飛越して最後までレースを終えたみたいですね。これまたびっくりしました!
真面目に飛び直すとか
この仔好きだわぁ~(笑)
ちゃんと最後まで飛んでゴール
する姿に感動しました(;_;)
頑張りましたね☆
ファンになりました!これからも応援してます♪
(マテンロウハピネスの掲示板 | 競走馬データ - netkeiba.com より)
http://db.netkeiba.com/?pid=horse_board&id=2012102308
「競走中止の方法を学習して競馬にならない競走馬たち」に追記したのですけど、以下のような解説も。
競馬だと集団で走るので飛越拒否はあまり見ないけど、拒否したままで帰ると馬が「逃げていいんだ」と覚えてしまうので、失格後も飛び直しをするのは馬術競技ではよくあること。
飛び直しをしっかりやった西谷騎手は立派だし、この馬も今後活躍してほしいと思います!
ただ、平地でまだやれそうな馬ですし、平地に戻るかもしれませんね。
あと、この子、オークス馬レディパステルの孫という良血なんですよ。かわいいので、近親をPOG指名したいです。(マテンロウハピネスは牡馬)
■2009/3/23 コースからそれて直進、障害は飛ばないがロープは飛越しなお走った馬
障害って誰でもそうかもしれないですけど、あんまり好きな馬いないんです。でも、この日はお目当ての馬がいたのでレースを見ていました。
別に有名な馬でもなんでもなく、センターザゴールドという馬。障害初挑戦です。ダートでめちゃくちゃ期待していた馬なんですけどねー。障害行くくらいなので、最近はダメダメでした。OPまで行けませんでしたわ…。
2009/3/21 阪神4R 障害未勝利
このセンターザゴールドはいきなり出遅れ。まあ、障害なんで長いんですけど、跳ぶ前から離されます。そして、道中もずっと余裕を持って最後尾。それで最後は全然わからなかったんですけど、結果見たらブービーであり、最下位でなくてびっくり。1頭バテたみたいですね。
そんな感じでセンターザゴールドは収穫無さそうだったんですけど、このレースで一気にファンを獲得したのがトロピカルガイという馬でした。
1つ目の障害の後、先頭に立ったトロピカルガイ。その後は、ずっと離して逃げていました。平地は未勝利でしたが、障害転向後は5着、2着で今日も5番人気。当然期待されたのですが・・・。
何を思ったのか、このトロピカルガイくん、左に曲がるところを真っ直ぐに進もうとします。ジョッキーが指示出しても無視。失速して止めようとしたので、最初故障かと思いましたわ。
ジョッキーの止める指示にすら従わず、我が道を行くトロピカルガイ。向かう先では係員の人たちがロープを持って”行き止まり”にしていたんですが、そのロープすら”飛越(ひえつ)”してなおも直進…。
よくわかんないけど、たぶん真っ直ぐないい子なんだと思います(騎手の言うことは聞かないけど)。
2023/03/23:ファンを獲得したトロピカルガイですが、結局、このまま引退。競走中止を覚えてしまう馬は、その後もレースにならないと思わせてしまうのか、引退してしまうケースも多いですね。
■2019/03/14 鞍上を落とすことを覚えてしまったウインインペリアル
まだレースで競走中止にはなっていないのですけど、危なくてハラハラしている馬が今応援している馬の中に1頭います。この馬は全く有名ではない、ウインインペリアルという馬。
ウインインペリアルはダイワメジャー産駒なので良い親なのですが、遅生まれで馬体が小さいという理由でリスクがあると判断され、1000万円という価格で募集された馬。他の種牡馬であってもクラブ馬ではかなり安い価格だった上に、ダイワメジャー産駒なのでなおさらお安い!という感じでした。
ただ、その後判明したのは別の問題。めちゃくちゃ怖がりなんですよ、この子。他の馬のことも怖がるみたいなのですが、特にひどいのが砂。一度芝を使われたものの、全くキレないため不向き。しかし、向いているダートでは、砂が怖い!という八方塞がり。
またがる騎手の評判はみなよく、勝ち上がれるレベルと褒められるのですが、「力を出せば」という条件付き。レースでは全く力を出すことができないでいました。
それを変えたのは、パシュファイヤー。ブリンカーにプラスして、目に砂が入らないようにガードした馬具です。未勝利脱出できなくてヤバイ…という時期にこれをつけると、いきなり快勝してしまいました。やはり強かったのです。
その後、長めの休みを経て復活へ。砂怖いの問題を解決して、バリバリ走るようになったか?というと、また問題が発生しました。砂も馬も相変わらず怖いものの、それ以上の問題が起きたのです。
復活に向けた調教で 鞍上を振り落とし放馬してしまいました。これで復活戦が延期に。久しぶりにパシュファイヤーを着用を開始したのですが、これが逆効果だった可能性があるとのこと。余計に視界が見えにくい影響もあったのか、物見をして振り落とされてしまったといいます。
さらにこれに味をしめたのか、翌週にも再び急ブレーキをかけて、鞍上を落とそうとします。このときは鞍上がなんとか踏みとどまったものの、その後再びブレーキをかけられてしまい、今度は耐え切れず落馬。「乗り手を振り落とそうという悪い癖がついてしまっています」と鮫島調教師はおっしゃっていました。
■2022/12/15 問題牝馬の子はPOGで狙い目?素質はあるのに過小評価の可能性
止まる・横に走る・障害を飛ばない・騎手を落とす…といった問題馬たち。問題馬なのですが、どうも私は妙にこういうのが愛おしくて、POGではよくこれらの近親の馬を選んでいます。
また、こうした問題馬たちは性格に問題があるがために現役時代に結果を出せず、素質はあるのに過小評価になっている…という可能性もあります。で、そうした問題牝馬の子が走った…という例があった気がしてこれを書き始めました。
ところが、「子供が走った」と私が記憶したスイートメドゥーサの子は別に全然走っていません。スイートメドゥーサの場合、母はオークス馬ローブデコルテという超良血であり、活躍して良いのにさっぱりでした。
今のところ、私が指名したエクロールが1勝しているのみ…というさんざんな結果。エクロールは新馬戦13番人気ながら2戦目で勝ち上がっており、意外性はあったものの、「POGで狙い目」というものではありません。私の勘違いだったようで、残念なことになってしまいました…。
アルゴス (牡 2015 鹿毛 ハードスパン)
ドラゴンスレイヤー (牡 2017 青鹿毛 キズナ)
エルニド (牡 2018 芦毛 キズナ)
エクロール (牝 2019 鹿毛 トランセンド) 1勝、中央現役
ラフィネクリール (牡 2020 芦毛 トランセンド) 中央現役
良血のスイートメドゥーサですらこれですから、他はもうだめそうな気がしますが、他の問題牝馬セイウンカイヒメも一応見ておくことに…。
すると、セイウンカイヒメは繁殖入りすらしていない…という残念なことになっていました。うーん、母チアズエンジェルは4勝しただけに残してほしかったですね。扱いづらさで嫌われたのか、他のトラブルがあったのか…。
うちで他に出てきたマテンロウハピネスは牡馬、インインペリアルも牡馬。結局、「問題牝馬の子はPOGで狙い目」説を裏付ける話は全く見つからないという、企画倒れなことになってしまいました。本当残念です。
■2019/03/14 能力は高いのに…怖すぎて普通の騎手が乗ってくれない馬に?
上で書いていたウインインペリアルの話ですが、その後、拍車(本番では使用禁止)をつけたことと癖馬を得意とするという理由で、高田騎手に乗ってもらうことになり、本番や復帰戦以降も彼が乗ることに。ただ、そもそも高田騎手以外は怖くて乗ってくれないんじゃないかという状態じゃないかと思います。
こんな状態ですから完走してもらうだけで手一杯。さらに復帰2戦目では他の馬を気にして、何度も走るのをやめようとするといったことをしていたようです。
復帰戦は全然真面目に走っていないのに6着、何度もやめようとしたのに復帰2戦目も8着。能力はやはり高いようなのですけど、それが出せません。競馬はこういうことありますね。
同じウインでは一つ下でウインパーチェという馬も応援しているのですが、彼の場合は危なくはないものの、ただひたすら走ろうとしないという症状。現在大きく変わることを期待して放牧されていますが、即引退かと思うレベル。精神面でそもそもデビューできない馬も結構いるというので、こういう感じなのかもしれませんね。
言葉の話せない動物は難しい…と思ったものの、よく考えてみると、恵まれた才能を持っていながらスランプに陥ったり、大成しないまま引退したりといったことは、スポーツ界ではよくあります。スポーツだけでなく、仕事でも職場環境が悪いなどすると、パフォーマンスが落ちることが知られています。人間もある程度同じかもしれません。
■2019/04/09 まともなら強いのに…本気で走ってくれずレース後も疲れなし
上記のウインインペリアルが、4月7日に短期放牧明けで出走。もちろん鞍上は高田騎手なのですけど、 「今日もひどかったですね」という内容。最初に砂をかぶり、もう1コーナーの時点で戦意喪失。ハミが抜けてしまい、そこからは押しても動かなかったといいます。ゴールを過ぎても「フー」とも言わず、ケロッとしていたとのことで、どうも最初から最後までまともに走らなかった模様です。
この走りでも15頭立ての11着であり、後ろに何頭かいます。大きくバテた馬や同じように精神的に問題がある馬もいるのでしょうけど、やはり能力はあるんじゃないかと。高田騎手も「力はある馬だけに歯痒いところ」としていました。
あと、この馬には練習していた障害への転向を望んでいる人がいるみたいで、その人は負けて嬉しいみたいなコメントをしています。前述の通り、騎手を振り落とすことを繰り返していた時期があり、障害は怖すぎて心配です。ただ、いつまで経っても砂に慣れないというところだけ見ると、芝向きでない以上、障害しか活路はないのかもしれませんね。ウインも障害転向を再度検討するとしていました。
2019/12/25追記:その後のウインインペリアルですが、ついに障害デビュー。怖い馬ということもあり、えらく慎重に乗って上位とは離されたものの、騎手は期待のコメント。2戦目はもう少し本気で…のはずだったものの、今度は練習の飛び方がイマイチに。また気持ちの問題ではないかと言われて、とても障害には出せないということで、仕方なく芝へ。トラブルが本当に多い馬です。
ところが、このレースでまさかの5着。しかも、不利でロスあっての5着です。13番人気でしたので予想外。 やはり気の悪さを感じさせたそうですけど、テン乗りの柴山雄一騎手がうまく乗ってくれました。
その次は、重馬場を苦にして競馬にならず。とはいえ、同じくらいの人気の2頭とは大差で、5着についていく6着。やはり力はあります。勝てないまでもある程度稼げるかなと思ったのですけど、その後調教中に 回復には9ヶ月以上かかるとされる屈腱炎を発症し、ファンドは解散。売却されました。残念なことにになっています。
弟のウイングレイテストは重賞に2着し、これからも活躍しそうな感じ。もともと前評判が違っていたため、ウインインペリアルもこれくらい走った…とは言いませんが、やはり能力はあったのかなという印象です。
なお、回復には9ヶ月以上かかるという診断だったのに、買い取った馬主さんは地方ですぐ走らせて、砂を嫌うダートでも1番人気であっさり1着になっています。誤診だったのか、無理して走らせているのかは不明。心配です。
■2019/12/25 まともなら快勝・圧勝なのに、たまにレースをやめる個性派G1馬
海外の馬なのですけど、超大物で競馬中に止まる馬が登場しました。パキスタン出身でパキスタンの冠名を用いるカーム・ディンさん所有のその名もパキスタンスターという香港の馬。G1のクイーンエリザベス2世Cを勝利しています。
ただ、癖が多い個性派。ドイツ名門牧場出身で良血馬で8400万円で落札されて、厩舎もリーディング経験者。期待されていなかったわけではありませんが、波乱万丈なのです。
まず、デビュー戦は なんとテレビ画面に映らない大きく離れた最後方。最終コーナーでもやっと集団に追いついたというところ。ところが、ここから大外を通って差し切ります。その上がり400mは当時のシャティン競馬場・芝1200m戦における最速記録となる21秒22でした。初戦からこれです。
2 戦目(芝1400m)も最後方からの大外一気を鮮やかに決めて2 連勝。その後の香港ダービー、G1クイーンエリザベスⅡ世Cでも2着になります。
しかし、2018年6月のG3プレミアプレートで、レース途中で自らストップ。一応、鞍上のJ.モレイラに促されて最終的にはゴールまでたどり着いたものの、4 着馬から遅れること
約1分の最下位5着となりました。単勝1.2倍だったので、買った人はきついですね。
実はパキスタンスターは香港でセールに上場された際の調教供覧の前日に馬道で立ち止まって動かなくなったほか、調教供覧でも一旦は走るのを止めていたというからデビュー前から難しいところがあった模様。それがここに来て復活します。
その後、パキスタンスターは出走停止処分を解除するために使った10月のバリアトライアル(実戦形式の調教)でも走るのを止めてしまい、12月の香港国際競走を断念。
ただ、アメリカから「馬と話す男」の異名を持つモンティ・ロバーツを招くなどして、なんとか2019年2月のG1香港ゴールドC(4 着)で復帰。とはいえ、4月8日のG2チェアマンズトロフィー(4 着)で再び怪しい素振りを見せ、調教審査に。こちらのバリアトライアルでは審査をパスします。
こんな状態で大丈夫なのか?といった感じですが、 本番のG1クイーンエリザベスⅡ世C(芝2000m)でG1制覇。しかも、タイムワープ、アルアイン、ダンビュライトといった先行勢が下位に終わる中、先行して後続を突き放したパキスタンスターの強さは際立つものがあったといいます。
続いて向かった5月のG1香港チャンピオンズ&チャターC(芝2400m)も快勝。ついにまともに走れるようになったのかもしれない…といった感じでした。
(Our Pleasure 2018年10月号 Racing 360 秋山 響より)
さて、パキスタンスターのその後の成績ですが、なんと1勝もしていないという予想外の事態に…。2018/2019シーズンは悪癖を見せなかったものの、精彩を欠いて未勝利に終わります。
さらに、2019/2020シーズンでは悪癖も再発。2019年11月のジョッキークラブスプリントに出走したが発馬後100mほどで競走を拒否したため、またまた出走停止処分を受けることに。トラブルが多すぎて逆に好きになっちゃいますね。香港ではすごい人気の馬だそうです。
なお、途中で香港での調教師も変わっていたのですけど、その後、ドバイへの移籍が報じられています。環境が変わって、復活できるでしょうかね?
あと、香港らしくせん馬になっていますので、お子さんは見れず。種牡馬になったら、おもしろかったんですけどね…。
■2017/10/09 ムチ見て突然膨れて落馬・右往左往…ムチを入れられず、でも好走
2024/03/11;<2017年度・好きな2歳牝馬>ナンバーワン候補で書いていたミヤビフィオーラの話をまともに追うことができない馬の関係で、こちらに転載します。
<2017年度・好きな 2歳牝馬>
ミヤビフィオーラ
マンハッタンカフェ産駒。特段近親に好きな馬がいたわけではないんですが、POG不人気の割に良さそうだったので、力入れていないPOGで指名していた馬。私としては珍しい指名の仕方です。
新馬戦は、津村騎手。ポーンと素晴らしいスタート。ハナは争わなかったが、先行は確保できます。直線伸びそうで「強いぞ!こいつは正解だった!」と思ったら、外に逃げるように膨れて落馬。掲示板見ると、ムチを嫌がったのではないかとのこと。ここから受難が始まります。
2戦目は乗り替わりで大野騎手。一転して行き足つかず後方競馬。直線は外に膨れたり、中に斜行したりでまともに追えず、追うのを諦めた感じ。なぜこの状態で出走させたのか?というひどい乗り方。騎手ではなく厩舎が悪いんだけどね。競馬にならなかったです。
その後はやっと間隔を開けて、2ヶ月経った後。鞍上もベテランのウチパクだし、わざわざ有名騎手乗せるなら、陣営もやる気あるのでは?と思います。ところが、最初から抑えてまた後方から。最後も全くムチ入れず持ったままで、とりあえずレースを覚えさせた感じでした。
これに対して、掲示板では非難轟。競馬に出る以上、好走を期待して買う人がいるので気持ちはわかるのですが、私としては馬の癖が強すぎてしゃーないかな?と思いました。とはいえ、前走の感想でそう書いたように、本来競馬できるようにしてから実戦だろうなと、今読み直していて考え直しました。
続けて次も内田博幸騎手。そろそろまともに乗るだろうと思ったのですが、また前走と同じような感じ。一応意図して下げたわけではないと思うんだけど、ゆったり後ろから。結局、今日も鞭入れなかった。ただ、それでも6着まで伸びており、やはり強い。今日の手応えで追わないのだなら、まだ実践での調教続けそうな感じ。毎度私は買ってるんだけど、馬券は買いづらいですね。ウチパクが乗ってる・乗らせているということは、陣営に力入れているということだとは思うのだけど…。
ちなみにこのレースで勝った2番人気のハウナニは、新馬戦でウチパクが乗った馬。単に先約の関係かもしれないんですが、有力馬を差し置いてミヤビフィオーラを選んだ可能性も。上記の通りダメな娘なのだけど、なんか逆に思い入れが出てきました。気が早い話だが、牝馬なので将来は子供をPOG指名したい。近親は今年から可能なので、探してみようと思います。
最初の近親に好きな馬はいないと言ったんですが、改めて確認。祖母はG2勝利のあるシスティーナという馬だが、1989年生まれで競馬を見ていない時期なので知らないです。近親はあまり走っていないが、やや遠くに、全日本2歳優駿(G1)、兵庫ジュニアグランプ(G3)、クラスターC(G3)のプライドキムがいました。(2017/10/09)
2025年2月14日金曜日
ボインビューティーは卑猥な名前?実はアロゲートの妹で超良血
■2023/09/29 珍名馬ワタシキレイ、エロース、ポカポカタイム、マッチョマン、ブルドッグギャル、オトナノジジョウ、リャクダツアイ
■2023/04/26 珍名馬キイロノトマト、由来はまさかの宮沢賢治?
■2024/03/29 ボインビューティーは卑猥な名前?実はアロゲートの妹で超良血
ボインビューティーという馬をブックマークしていたのですけど、なぜブックマークしていたかは忘れました。珍名だと思ったので保存していたのかもしれません。
ボインビューティー Boyne Beauty 牝
生年月日 2016年
産地 米
父 Giant's Causeway
母 Bubbler
https://db.netkeiba.com/horse/000a01b943/
競走馬としての成績は不明で、名付け親が日本人かどうかも不明。アメリカ生まれなので、日本人の命名でない可能性もあります。
とりあえず、日本人としては、胸が大きい人を意味する「ボイン」なのかな?と連想。掲示板でもそういった反応がありました。
[1] おっとトドウさん QRYChhM フォローする
なんだか卑猥な響きの馬名
しかしあのアロゲートの半妹、つまり母母母は史上最高の2歳牝馬ことメドウスター
中々の良血
[2] 帝王グラスVODKAさん ETMjJ5Q フォローする
やっぱり繁殖として優秀なんだろなー…きっと
[8] やまちゃんさん EzlJkBA フォローする
ボインビューティーは今年コントレイルに種付けされたみたいですね。
非常に楽しみでございます。
[12] オウフデュフフさん VhGRgCA フォローする
>>8
ボインに種付けとか羨ましいですな(´・ω・`)
https://db.netkeiba.com/?pid=horse_board&id=000a01b943
「アロゲートの半妹」ですので、「中々の良血」どころではなく「超良血」と言って良いんじゃないでしょうか。世界レベルでの歴史的な名馬です。
<アロゲート(Arrogate, 2013年4月11日 - 2020年6月2日) は、芦毛の競走馬である。主な勝ち鞍は2016年のトラヴァーズステークス、ブリーダーズカップ・クラシック、2017年のペガサスワールドカップ、ドバイワールドカップ。馬名は英語で「僭称」の意味。
ドバイワールドカップを勝利したことによって、テイエムオペラオーを抜いて当時の獲得賞金世界最高になった(現在の獲得賞金1位はゴールデンシックスティ)[3]。 >
<ロンジン・ワールド・ベストレースホース・ランキングでは、2016年のブリーダーズカップクラシックおよび2017年のドバイワールドカップの勝利により134ポンドの評価を与えられた。これにより、アロゲートは2016年のカリフォルニアクローム(133)や2017年のウィンクス(132)らを抑えて2年連続で世界ランキング1位となった[14][15]。
管理調教師のバファートはこの馬を「セクレタリアト以来最高の馬だ」と述べている[16]。 >
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%AD%E3%82%B2%E3%83%BC%E3%83%88
■2023/09/29 珍名馬ワタシキレイ、エロース、ポカポカタイム、マッチョマン、ブルドッグギャル、オトナノジジョウ、リャクダツアイ
最近少ないので久々となった珍名馬の投稿。
まず、珍名というよりは、かわいい系のポカポカタイム。かわいくて大好きですね。母がコハルタイムでこれまたかわいく、なぜポカポカタイムと名付けたのか由来がわかりやすく納得の命名です。
あとは、ワタシキレイという馬がいてびっくり。本来ならこれもいい名前なのですけど、「私きれい?」と聞く口裂け女の都市伝説のイメージが強すぎて、珍名感が強くなっています。こちらの母親を見てみると、アツコでした。口裂け女と関係あるかな?と念のため検索したものの、特になしでした。
参考:口裂け女のウィキペディア
<口裂け女(くちさけおんな)は、1979年の春から夏にかけて日本で流布され、社会問題にまで発展した都市伝説。>
<口元を完全に隠すほどのマスクをした若い女性が、学校帰りの子供に 「私、綺麗?」と訊ねてくる。「きれい」と答えると、「……これでも……?」と言いながらマスクを外す。するとその口は耳元まで大きく裂けていた、というもの[2]。「きれいじゃない」と答えると包丁や鋏で斬り殺される[3]。>
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8F%A3%E8%A3%82%E3%81%91%E5%A5%B3
エロースは人気になりそうな牡馬。私も指名するかどうか迷った馬です。「ギリシア神話に登場する恋心と性愛を司る神」であり、これも本来なら珍名じゃないのですけど、日本人的にはどうしても「エロ」と言われるとネタにせざるを得ないでしょうね。相当いじられているものと思われます。
今週は以上で、次は珍名馬が少ない週で書いていなかった馬を。正直、結構取り逃して失敗した!という馬も結構いるのですけど、忘れました。
覚えているのは、先週デビューそたマッチョマン。13頭立て13版人気13着でした。父はマッチョマンとは似ても似つかない名前のラブリーデイ。この馬、私はずっと牝馬だと思っていましたわ。
ただ、父ではなく母の方がブルドッグギャルというひどい(?)名前で、こちらからの連想でマッチョマンでしょうか。
さらに2歳馬ですらない馬ですが、過去の馬でオトナノジジョウ(大人の事情)という名前が目に付きました。ネガティブな場面で使われる言葉で、本来なら良くないイメージの名前です。
しかし、中央で2勝しており、成績はなかなか。地方を経た後、繁殖入り。牝馬なのです。また、この母はリャクダツアイでしたので、そこからの連想の名前ですかね。そうするとなんとなく納得のネーミングではあります。
■2023/04/26 珍名馬キイロノトマト、由来はまさかの宮沢賢治?
キイロノトマトは、2022/11/20の新馬戦ではまだ目立たない存在。13番人気で10着でした。しかし、その後、5着、8着とより良い着順を記録した後、4戦目で13番人気3着と激走。フロックではなかったようで、5戦目も3着。6戦目にはついに1番人気となり、人気に応えて初勝利を上げています。
タイトルで「珍名馬キイロノトマト」としたものの、珍名かどうかは異論ありますかね。私は珍名という判断。野菜や食べ物などの馬名はありますが、珍名と感じられることが多いですね。これが果物なら普通に感じられるのが不思議です。
ところで、「黄色のトマト」で検索すると、真っ先に宮沢賢治さんの作品が出てきてびっくり。馬主さん(江川伸夫さん)は、ひょっとしたらこの宮沢賢治作品からとったのでは?と調べようと思ったのですが、血統を見ただけで確定と言って良さそうでした。
何しろ母の名前が「カゼニモマケズ」。宮沢賢治さんで最も有名な作品のひとつです。
母カゼニモマケズの父はパイロ、母はミココロです。また、キイロノトマト自身の父はインカンテーション(父父シニスターミニスター)。また、妹は マケズギライであり、こちらはカゼニモマケズの「マケズ」からの由来でしょうね。
キイロノトマトは、牝馬であり、気の早い話ですが、キイロノトマトの子供がどういう名前になるかも楽しみになるネーミングでした。
ちょっと短いので、最後にnetkeibaの掲示板での初期のコメントも紹介しておきます。やはり珍名といった反応がありますね。また、枠番の色やトマトにちなんだ、うまいコメントがいくつかありました。
[2] Saka-9chanさん
5枠なら買い!
3枠なら買うな!
[3] 宮ちゃんさん
ホントに5枠に入っちゃったよ
[5] お先にどうぞ。さん
お洒落サラダてをも作る気?
[8] Saka-9chanさん
青いうちに買っておくか。配当つくし。
[11] ビックマックさん
名前面白いな
https://db.netkeiba.com/?pid=horse_board&id=2020106156&page=8