2024年9月5日木曜日

フェルトダートとは何?チャンピオンヒルズが導入

■2021/09/04 フェルトダートとは何?チャンピオンヒルズが導入
■2024/09/05 日本初の海外芝ダートGI馬パンサラッサもチャンピオンヒルズ?


■2021/09/04 フェルトダートとは何?チャンピオンヒルズが導入

 ウインレーシングの馬のレポートを読んでいたら、フェルトダートなるコースの話が出てきました。「フェルト」と「ダート」という字面からなんとなく意味がわかるものの、初耳です。
 「フェルト」は「フェルトペン」で有名なフェルトでしょうが、雰囲気で使ってきた言葉なので、私は意味を説明できません。そこで、この「フェルト」を辞書で引いてみると、羊毛などの獣毛に蒸気・熱・圧力を加えて布状にしたものといった説明でした。帽子・履き物・敷物などに使用されるそうです。
 ちなみにフェルトペンというのは、このフェルトを芯に使った筆記用具という説明。私はフェルトに書けるように工夫されたペンだと勘違いしていました。

 さて、肝心のフェルトダートの話。フェルトダートは、フェルトだけでできた馬場…といったことではなく、ダートにフェルトを混ぜたものだそうです。クッション性が高いのが特徴。実際にそのフェルトダートの上を歩くと、ふかふかで驚くとのこと。気持ちがいいと感じるそうです。
 こうした説明でわかるように、脚への負担は少なくケガを防げるというところが大きな長所。ただ、メリットはそれだけではありません。柔らかい分、15-15でも十分な負荷をかけられるとされていました。走りやすいように感じるものの、柔らかすぎる分、普通よりも走るのにエネルギーを消耗するのでしょう。踏ん張りを効かせないと、きちんと走っていけない感じをイメージしました。

 以上のようなフェルトダートの説明があったのは、<充実設備の新外厩「チャンピオンヒルズ」が今後の勢力図を塗りかえるか>(2020年11月24日(火) 16時44分)という記事でした。チャンピオンヒルズは、滋賀県大津市伊香立下在地町に2020年10月に開場した競走馬(サラブレッド)のトレーニングセンター(外厩)。ノーザンファームしがらき、グリーンウッド・トレーニング、吉澤ステーブルWEST、宇治田原優駿ステーブルなどを凌ぎ、関西では最大規模の外厩だといいます。
 チャンピオンヒルズ最大の売りは、日本で類を見ないスタートからゴールまでが一直線の坂路コース。1000メートル、最大傾斜3・5%、高低差約40メートルだそうです。そして、この坂路コースは、フェルトダートとウッドチップの2コースがあるといいます。
 山住勲オーナーによると、「フェルトダートは馬術でよく使われていますが、日本の競走馬育成施設では初めて」。「グリップ力が高まりますし、硬さの調整もしやすいんです」とその魅力を語っていました。さらに水はけの良さも強みのひとつだとされていました。フェルトダートそのものも、チャンピオンヒルズの売りになっている感じです。
https://news.netkeiba.com/?pid=news_view&no=179971

 なお、チャンピオンヒルズの場長はグリーンウッドトレーニングでマネージャー、吉澤ステーブル内のUPHILL(アップヒル)代表取締役を歴任した幣旗(へいはた)政則さん。そして、運営母体は北海道新ひだか町で生産、千歳市で中期育成を行っている株式会社チャンピオンズファームです。
 「チャンピオンヒルズ」という名前も、「チャンピオンズファーム」と「アップヒル」を合わせたものだとのこと。また、人材的にもあわせ技。スタッフは、兵庫県南あわじ市でやっていたチャンピオンズファーム淡路とアップヒルから、「ごっそり移動」した形だそうです。


■2024/09/05 日本初の海外芝ダートGI馬パンサラッサもチャンピオンヒルズ?

 フェルトダートの話題で何か…と思ったのですけど、2020年のチャンピオンヒルズの話ばかり出ていて、ほとんど情報が増えていません。おもしろい話もないので、チャンピオンヒルズの話題で何か…と切り替え。チャンピオンヒルズの話ならニュースが多いですね。
 2022年のドバイターフ、2023年のサウジカップを勝ち、日本調教馬として初めて海外芝ダート両方のGIレース優勝馬となったパンサラッサの繋靭帯炎からの復帰(2023年ジャパンカップで8ヶ月ぶりに実戦復帰もこれが引退レースに)にも関わっていたようです。というか、育成自体がチャンピオンヒルズってことですかね。

・【ジャパンC出走へ】パンサラッサの“オンとオフ”をふたりの証言から検証!──池田元厩務員×チャンピオンヒルズ・小泉厩舎長対談/前編 | 競馬コラム - netkeiba
<今年のサウジカップを勝ったパンサラッサ。レース直後、担当の池田康宏厩務員が嬉しさのあまり泣き崩れるシーンは感動を呼びました。あれから9カ月。池田厩務員は9月末に定年引退し、パンサラッサも繋靭帯炎のため休養に入っていましたが、このたびジャパンCで復帰が決定しました。
 池田氏の慰労会も兼ねて、最前線でサポートをするチャンピオンヒルズ小泉裕樹厩舎長との対談を実施。池田氏は自身の手から離れたいま、パンサラッサをどう見ているのか、そして繋靭帯炎からの復帰もサポートした小泉厩舎長はどんな思いで復帰戦を見守るのでしょうか。>
https://news.sp.netkeiba.com/?pid=column_view&cid=53941&rf=column_view_prev