■2020/04/22 ルメール→来日外国人→川田将雅→武豊などその他大勢の順番
■2022/02/14 良い騎乗が多いというよりは、すごい騎乗があるイメージ
■2023/04/01 突然先頭に!武豊騎手がキタサンブラックで見せた神騎乗
■2020/04/22 ノーザンファーム系で勝てない武豊が逆にすごい理由とは?
古いんですけど、2019.03.25の武豊「ノーザン系クラブ0勝」でもリーディング2位に驚愕……冴え渡る手腕、「全国1位奪還」も視野に?という記事によると、『武豊ファンミーティング2019』で、武豊騎手は以下のようなジョークを飛ばしていたそうです。
「(引用者注:今年ここまで勝利した馬の馬主は、)全部個人のオーナーらしいんです。すごく強力なグループっていうか、クラブ法人あるじゃないですか。(引用者注:そのクラブでは、)1勝もしていないんです。それはなかなかじゃないですか? これは自慢ですね」
これは2月末までに挙げていた26勝がすべてノーザンファーム系クラブ法人の馬ではなく、個人馬主だったということ。これだけなら自慢にならないのですけど、それでいてリーディング2位だったというのがすごいんですね。現在の日本競馬は、ノーザンファーム系クラブ法人との関係性で上位になれるかどうかが決まるという状況のためです。
その次の3月では、 社台レースホースでやっと1勝。ただ、前年の馬主リーディングでトップ3だったサンデーレーシング、シルクレーシング、キャロットファームの『ノーザン系クラブ』では勝利なしという状況が続いていました。
■2020/04/22 ルメール→来日外国人→川田将雅→武豊などその他大勢の順番
なお、その後の別記事によると、ノーザンファーム系クラブの騎手配分は、以下のような割り振り。武豊騎手はルメール騎手と同じエージェントでかなり良い馬が来るものの、ノーザンファーム系の最高クラスの馬には乗れないようになっているみたいです。
<ノーザンファーム系クラブは「ルメール・ファースト」という言葉が生まれるほど、ルメール騎手を中心に起用しており、その次が短期免許で来日する世界のトップジョッキー、そして日本人で最も優遇されているのがリーディング2位の川田将雅騎手だ。武豊騎手は残念ながら、その次のグループに該当する>
(JRA武豊「完全復活」は第二のルメール化!? 4年ぶり100勝超えも、重賞勝ち減少……浮かび上がる「2020年の課題」より)
最近騎手の成功は「エージェント次第」とも言われており、武豊騎手の不調もエージェント問題によるところがあります。そして、2019年の武豊騎手の100勝達成の復活もまた、前述のルメール騎手と同じエージェントに変わったせい…とされており、エージェント次第的なところがある今の競馬に不満がある人も多いかもしれません。
■2022/02/14 良い騎乗が多いというよりは、すごい騎乗があるイメージ
私がつけている騎手評価ランキングだと武豊騎手はそんなに高い評価じゃないと思うのですが、めったにつけない5点満点をつける騎乗が多いという印象。良い騎乗が多いというよりは、すごい騎乗があるイメージの騎手です。
POG指名して気に入っていたマイラプソディの妹ということでPOG指名していたマイシンフォニーが、4戦目でやっと未勝利戦を勝ったレースもそんな感じでした。
この日は、2番手クラスの好スタートで、まず、スタートが良かったですね。この時点で加点です。過去3戦で最も良い2着だったときも先行2番手であり、良いところだと思いました。ただ、道中一度抑えて少し引っかかるところがあります。
ここは「結果が出ている先行なのに無理に抑えやがって!」と怒る人もいるところでしょうが、このレースは抑える判断が良かった感じ。スロウになることが多い未勝利の1800mで前半1000mを1分切っているというのは、個人的にはクラス考えるとハイペースだったのではないかと思います。
無理に抑えて折り合えず馬と喧嘩し続けて消耗…ということもなく、ここから折り合って4番手に。前が空くのを焦らず待って追い出して抜けてきます。先に行った馬はいずれも最後鈍っていましたし、やはり一旦控えて正解。直線一気だった1番人気も危なげなく抑えきり、1馬身差での勝利。個人的に、今日の騎乗は完璧だと思いました。
「私がつけている騎手評価ランキングだと武豊騎手はそんなに高い評価じゃないと思うのですが」と最初に書いたのですが、最近、普通に武豊騎手の評価は高くなっていました。5点満点で3.06点。3点以下になるケースの方が多いのでかなり良い点数。156人中38位でした。
私はなぜかリーディング上位の騎手の方が低評価になりやすいのですが、武豊騎手は普通に良いですね。また、私はなぜかリーディング上位の騎手の方が好きじゃない騎手が多いのですけど、武豊騎手はこれも例外で結構好きな騎手です。
…と書いてから、そもそも武豊騎手って今リーディング上位なの?と確認。執筆時点では2022年の騎手リーディングで10位タイ。2着数も考慮すると、11位相当ですね。昔から見ると順位が落ちましたが、充分リーディング上位と言って良い成績です。
それ以前の過去5年のリーディングの順位を見てみると、2017年から順に10位、10位、3位、5位、11位となっています。悪かったのは、2010年からの14位、16位、19位。この頃から見ると良くなっていますし、年齢を考えるとすごいですね。
■2023/04/01 突然先頭に!武豊騎手がキタサンブラックで見せた神騎乗
2023/04/01:過去に書いていた話を各所にまとめ直し。半年の時点で2017年度・年度代表馬に押していたキタサンブラックの話を武豊騎手関連ということで、こちらにまとめています。
<2017年度・オススメ 年度代表馬>
キタサンブラック
今年も強いキタサンブラック。G1昇格の大阪杯から天皇賞・春と2連勝。文句なし。(2017/06/24)
天皇賞・秋はいつも2頭見ている、好きなマカヒキとリアルスティールが出走。前走前行った反省なのか、ウチパクのマカヒキ、今日はすごい後方。ただ、最後がキレない不良馬場であることを考えるとむしろ悪手。裏目・裏目に出ますね。
その意味では、最初から前を狙った感じのリアルスティールの方が正解だったでしょう。着順も1つ上の4着。鞍上はフランスのシュミノー騎手でした。
ただ、騎乗で言えば、キタサンブラック武豊騎手が圧巻。スタート良くなくてまさかの後方だったものの、馬場荒れてみんなが避けている最内からいつの間にか上げていき、直線すぐに先頭。そのまま抑えきって勝ちきりました。馬の強さあってこそとはいえ、ものすごい騎乗。一時はスランプだったけど、武豊騎手、最近ちょくちょくすごい騎乗がありますね。 (2017/10/29)