2025年11月30日日曜日
昔のグリーンチャンネルは競馬ファンの人がパドック解説していた
■2013/3/3 6年ぶり来日のバルジュー騎手の騎乗馬に「初コンビ」と新聞、そりゃそうだろう
■2012/11/18 スポーツ新聞の競馬予想がひどい 1着入線馬を「上向くも一変疑問」
■2017/04/04 馬券は苦手でチキンハートなフジテレビの福原直英アナ
■2016/1/29 昔のグリーンチャンネルは競馬ファンの人がパドック解説していた
Enjoy Ruffian 2009年2月号の東京事務所便りというスタッフの話(来田康宏)でこんな話がありました。
<グリーンCを見始めたばかりの頃、関西のパドック中継で「解説は競馬ファンの○○さんです」というのを聞いてびっくり。ファンが解説していいのか! 関東人なので専門紙『競馬ファン』の存在を知らなかったのです。懐かしい思い出です。>
へー、『競馬ファン』という専門誌があるんですね。私も知りませんでした。で、検索かけてみると、もう休刊していますね。「競馬エース - Wikipedia」という名前の項目に書かれています。
愛知県名古屋市港区に本社を置く競馬新聞社である株式会社競馬エースが発行していたもので、地元の地方競馬が本業だったようです。
<地方競馬専門紙「競馬エース」(名古屋競馬・笠松競馬)・「競馬東海」(名古屋競馬・笠松競馬)の発行を主な業務としている。(中略)
また、中央競馬専門紙「競馬ファン」の発行も手がけていたが(中央競馬専門紙としては唯一名古屋を拠点としていた)、2009年3月29日付をもって「競馬ファン」は休刊された>
これ以外も終わっているのがいくつかあります。地方競馬専門紙「競新」がそういうものですし、<一時期、月刊誌として「競馬エース」を発行しており、東海地区のほか、1ヶ月間に開催された金沢競馬場・春木競馬場のレース結果についても掲載していたが、やがて廃刊となった>という記述もあります。
沿革を見ると、吸収合併したものが多いものの、そのほとんどが休刊となっています。
沿革
1968年(昭和43年) - 「競馬エース」創刊
1973年(昭和48年) - 「競馬ファン」の発行元を買収し、株式会社競馬ファン設立
1989年(平成元年)9月5日 - 株式会社競馬エース設立
1991年(平成 3年) 1月 - 競馬エースが「競新」を吸収合併
2002年(平成14年) 7月 - 競馬エースが「競馬東海」を吸収合併
2003年(平成15年)12月 - 「競新」休刊
2004年(平成16年) - 株式会社競馬エース・株式会社競馬ファンの2社が合併し「株式会社競馬エース」となる。
2009年(平成21年)3月29日 - 「競馬ファン」休刊
競馬新聞って売れ行きどうなのでしょうね? 単純な競馬ファンの減少だけでなく、ネットで楽しむ人への移行も痛いのではないかと思います。
私は競馬専門紙どころか、スポーツ紙すら一度も買ったことがありません。こういうタイプの人間が増えると、競馬新聞も辛いでしょうね。私の場合は、そもそも他人の予想を見ないというのもあり、ネット商売やっている人にとっても、稼ぎにならないタイプの人間かもしれませんけど…。
■2013/3/3 6年ぶり来日のバルジュー騎手の騎乗馬に「初コンビ」と新聞、そりゃそうだろう
来年来るとスリーセブン揃いましたけど、ダリオ・バルジュー騎手が2007年以来6年ぶり7度目の来日だそうです。
-----引用 ここから-----
7度目の来日 初の関西拠点でも力入るバルジュー スポニチ
【東西ドキュメント・栗東=28日】トレセンは国際色豊かだ。年明けから参戦しているビュイックに続き、26日からはC・デムーロが調教に参加。そしてこの日、イタリアからダリオ・バルジュー(36=イタリア)がやってきた。
「今回は1カ月間(免許は1日~31日)の滞在で、競馬に乗るのは5週間。日本の競馬は素晴らしい。こういうチャンスをもらえたことに感謝したい」(略)
過去の短期免許での拠点は全て美浦。今回、初めての栗東所属となり、早速、厩舎関係者にあいさつして回った。「今週末から結果を出せるよう頑張るよ」と言葉に力を込めたバルジュー。
[ 2013年3月1日 06:00 ]
http://www.sponichi.co.jp/gamble/news/2013/03/01/kiji/K20130301005294520.html
-----引用 ここまで-----
-----引用 ここから-----
6年ぶり来日のバルジュー騎手が調教騎乗 日刊スポーツ
今週から短期騎手免許で騎乗するダリオ・バルジュー騎手(36=イタリア)が2月28日、栗東トレセンで調教に騎乗した。
「体を慣らすのもあるし、施設も見たかったからね」と身元引受調教師となる宮師の管理馬などに騎乗。(略)
来日は07年1月以来6年ぶりとなるが、もともとJRAでは766戦して61勝を挙げており、03年朝日杯FSをコスモサンビームで制するなど重賞3勝。
[2013年2月28日16時45分]
http://www.nikkansports.com/race/news/f-rc-tp0-20130228-1091348.html
-----引用 ここまで-----
そんなに間が空いた気がしませんでしたけど、766戦していた覚えもありません。
-----引用 ここから-----
バルジュー気合 07年以来の日本 2013年3月1日 デイリースポーツ
ダリオ・バルジュー騎手(36)=イタリア=は07年以来のJRA短期免許取得。02年から6年連続で来日し、03年朝日杯FS(コスモサンビーム)など61勝を挙げている。今回は初の栗東所属に。2月28日は宮厩舎の2頭に騎乗した。「日本のG1勝ちは言葉に言い表せない喜びだった。日本競馬は素晴らしい。最初の週なので頑張りたい」と意気込む。土曜が中山、日曜は阪神で騎乗。オーシャンSではアドマイヤセプターと初コンビを組む。
http://daily.co.jp/horse/2013/03/01/0005776973.shtml
-----引用 ここまで-----
初コンビってそりゃそうだ。6年ぶりなら乗った馬はまずいないでしょう。
■2012/11/18 スポーツ新聞の競馬予想がひどい 1着入線馬を「上向くも一変疑問」
2012年10月28日の新馬戦でソロルは10着でした。なので、次走の未勝利戦で「上向くも一変疑問」と書かれていても、特に問題はないでしょう。
ところが、この新馬戦、ソロルは一番早いタイムでした。 降着だったのです!
-----引用 ここから-----
4 R 2歳新馬
芝左2000m / 天候 : 小雨 / 芝 : 良 / 発走 : 11:25
4回東京9日目 サラ系2歳新馬 ○混□指(馬齢)
着順 馬名 タイム
1 アイズオンリー 02:03.9
<b>10(降) ソロル 02:03.7</b>
11 キープトライン 02:07.1
http://db.netkeiba.com/race/201205040904/
-----引用 ここまで-----
なので、能力的には当然勝っていいレベル。そして、調子が「上向き」ならなおさら勝ち負けになる可能性があります。
ところが、これを東スポが「上向くも一変疑問」って書いちゃったらしいんですね。たぶんまともに戦績を見ずに、「10着」のところしか見なかったのでしょう。いい加減すぎます。
-----引用 ここから-----
[209] ふぁんしさん
東スポのコメントが、「上向くも一変疑問」だって。
そりゃ前走ブービーだからなぁって、おい!!!
[212] kk全国制覇さん
>>209
いかにスポーツ誌の予想がいい加減かわかりますね・・・・。素人以下じゃん。。
http://db.netkeiba.com/?pid=horse_board&id=2010104562
-----引用 ここまで----
スポーツ新聞の競馬予想は当てにならないってことでしょうね。
■2017/04/04 馬券は苦手でチキンハートなフジテレビの福原直英アナ
昔保存していたhtmlで、フジテレビの福原直英アナへのインタビュー記事が出てきました。
馬券粋人 ネットケイバマガジン 取材・構成:姫園淀仁
http://nwww11.netkeiba.com/mail_magazine/19/index_19.html
福原直英(ふくはらなおひで)
1967年東京都出身。早稲田大学卒業後、1992年にフジテレビ入社。1994年4月より「スーパー競馬」のMCを担当。2001年からニューヨーク支 局に異動し、「めざましテレビ」で中継リポートを中心に担当した。2005年4月より「スーパー競馬」のMCに復帰。爽やかな笑顔と競馬に対する深い愛情 は日曜の競馬中継になくてはならない存在だ。
最初に馬券を買ったのは、高校1年生のとき。もちろん本当は買っちゃダメな年齢ですけどね。
ミスターシービーが三冠を獲る年のダービーに、同級生に誘われて、後楽園場外に行きました。たしか枠連3点ほど流して、プラス100円くらい…というダメな買い方。私もそういうタイプですけどね。
当時は周囲で、なんとなく競馬がプチ流行。馬が好きみたいなものではなく、100円単位でやるゲームの 延長線上としてやっていました。
しかも、シービーもルドルフも、競馬場では見ずに、場外で買っているだけだったそうです。
「よくこのような取材で「馬の走る美 しい姿に魅せられて、競馬の仕事をはじめたんでしょ?」って聞かれるんですけど、僕はそれが皆無なんですよね」
最初は上記のようなケチな買い方していたわけですが、これ、その後も治りませんでした。私もそういうタイプなので、わかるわかるという話でしたが、実際には滅多にいないタイプでしょうね。
「僕はまったくのチキンハートなので、学生のころと同じような金額しか馬券を買わないんですよ」
「自分の中でどこかしら、ギャンブルが苦手というのがあるんですよ。パチンコもやらないし。決して堅い家の子供だとは思わないんですけど、 “ギャンブルって長い目でみたら損をするんだよね”という醒めた意識があって」
インタビューアーが万馬券くらい当てたことあるでしょ?と聞いて、「1回しかないんですよ」と答え、信じられない!?と驚かれていました。
私は、まだ1回も当たったことなんいですけど…。
一番勝ったのが、 「京都記念のシックスセンス。単勝を5万円買いました。もう心臓バクバクいいましたよ。(注・ハナ差で1着・単勝180円)これが最高金額」とのこと。
私は、5万も買ったことないなぁ? 1週間で5000円くらい、1レース2000円が最高だと思います。2000円のときは、すごい勇気が入りました。(配当が4460円だったのでプラス。最高配当だけならもっと上で8000円くらいが上限だと思います)
そして、 「バントの構えで入って、最後までバント」と言われていた買い方がこれです。
福原 ギャンブルに向いていないんでしょうね。予想をしていると、どうしても本命寄り本命寄りになっちゃうんです。たとえば、野球のフリーバッティングをするとき、バントの構えからスタートしたりするじゃないですか。
――はい。まず球筋を見えるようにするためですよね。
福原 僕は競馬場に着いてすぐのレースはやらないんですよ。目を慣らすと称して(笑)、1レースに到着しているのに、2レース、3レース、4レース、障害って…馬券を買わずに傾向を探っていく。
――むしろ、勝負師っぽいじゃないですか。
福原 そうすると馬券の流れがみえてくるわけです。それなのに……1000円札1枚のなかで馬券を済ませようとしてしまう。
「馬券に関しては、まったくのノーセンスですね」ともおっしゃっていました。これは後編でもわかります。
「ダイナガリバーとギャロップダイナ、2-5で決まった1986年の有馬記念。81倍の的中馬券を持っていた」ということで、これ自体は良いのです。
ただ、この買い方がまた悪いんですよ。私もそういうタイプなので、マジで「わかる」と思います。
福原 ダイナガリバー、ギャロップダイナ、ミホシンザン、スダホーク…なんだか他の馬も買っていたような気がするなぁ。多点買いだから、1点あたりの金額が100円とか200円に薄まってしまって…。
―― 枠連時代ですから、それは買いすぎのような気がします(笑)。
馬券粋人 ネットケイバマガジン 取材・構成:姫園淀仁 Vol.21 07/04/05(木)
http://nwww11.netkeiba.com/mail_magazine/22/index_22.html
実況について聞かれて、「まだ自分がしゃべったレースで「これを聞いてほしい」というのはないです。やっぱりねぇ、実況って難しいんですよね」と答えていました。
正直、実況はあまりうまくないなぁと渡米前は思っていました。喋りは好きなんですけどね。その後は聞いていませんので、どうなったかわかりませんが。
とにかく馬券というよりは競馬好きという感じで、 "セレクトセールに3日間とも足を運びながら、セレクトセール当日の『めざましテレビ』にも出演"というひとり弾丸ツアーをやっていました。
「日帰り往復です。『めざましテレビ』が8時に終わって、そこから飛行機に乗って北海道のセレクトセール会場へ向かえば、セリ開始の時間(11時ごろ)には間に合うんですよ。セールが終わると飛行機に乗って東京へ帰って、翌朝はまた『めざましテレビ』に出演。そこから飛行機に乗って、またセレクトセール会場へ」
すっかりテレビは見ないで、ひたすらネットの競馬放送なので、もう10年以上テレビの競馬は見ていません。今どうなっているのか、さっぱりわかりませんわ。
2025年11月29日土曜日
社台への忖度は?1着馬から禁止薬物で失格、大竹正博厩舎の良血ソーヴァリアント
■2020/11/20 社台への忖度は?1着馬から禁止薬物で失格、大竹正博厩舎の良血ソーヴァリアント
■2021/03/09 JRA側のミスで冤罪!規制薬物での調教師への処分取り消し
■2021/08/28 同厩舎からカフェイン検出が続出したピンクブーケ事件、その原因は?
■2020/04/09 日本の競馬で12頭中7頭除外!主催者のミスが原因
■2019/06/15 前代未聞!禁止薬物検出でJRA156頭が除外に
■2019/06/15 厩舎が悪いわけではない…事件性はないといえる理由
■2019/06/15 問題は厩舎ではなく別なところ?競走馬理化学研究所?JRA?
■2019/06/16 問題のグリーンカル、30年前から売られていたサプリだった
■2020/11/20 社台への忖度は?1着馬から禁止薬物で失格、大竹正博厩舎の良血ソーヴァリアント
未勝利戦1着馬から禁止薬物 ソーヴァリアント失格 | 競馬ニュース - netkeiba.comによると、2020年11月11日の東京4R2歳未勝利で1着となったソーヴァリアント(牡2歳、美浦・大竹)から、レース後に禁止薬物のカフェインが検出されました。同馬は失格となり、1着賞金は没収。2着馬以下が繰り上がり、改めて賞金が分配されます。JRAでの禁止薬物検出によるレース後の失格は、14年12月の中山で新馬戦勝ちのピンクブーケからカフェインが検出されて以来だといいます。
賞金などが変更となる一方で、馬券の払戻金に変更はありません。おかしいじゃないか?という声が出ているものの、これはやむを得ないでしょう。レース後検査の結果が出るのは時間がかかり、馬券の確定前にやるというのはムリ。払い戻しは翌日以降などとなると、それこそファンは文句を言います。どうしようもありませんね。
また、姉に秋華賞2着マジックキャッスルのいる1番人気での良血馬で、しかも、未勝利戦で薬物を使うというのは考えられず、意図的ではなさげ。誰かが陥れるために飲ませたという陰謀論も出ていますが、これは陰謀論ですので証拠がなく問題外。今までもそうだったように、業者側のミスでしょうね。
あと、今回の馬は、社台ファーム生まれで馬主も社台レースホース。よく社台グループへの忖度があるなどといったこれまた陰謀論的なものが言われますが、忖度なしでしっかりと失格となっている…ということも強調しておきたいです。
■2021/03/09 JRA側のミスで冤罪!規制薬物での調教師への処分取り消し
これで済ましていいの!?という重大なミスの発生が判明しました。JRAによる馬房の清掃が適切に行われておらず 規制薬物に関する大久保龍志調教師への過怠金が取り消し | 競馬ニュース - netkeiba.comという記事が、2021年03月05日に出ています。
2020年7月12日の阪神競馬第4競走に出走したトロイカ(牡3、栗東・大久保龍志厩舎)の検体から規制薬物である消炎・鎮痛剤「ジクロフェナク」が検出され、日本中央競馬会競馬施行規程第147条第14号(開催執務委員の命令・指示違反)により、トロイカを管理する大久保龍志調教師に対して過怠金30万円を課していたものの、処分は取り消さています。冤罪の可能性が高いためみたいです。
というのも、トロイカが競走当日に阪神競馬場で使用した馬房を前日に使用していた別の競走馬が、その馬房内で治療のためにジクロフェナクの投与を受けていたことが判明。さらに、規制薬物を競走馬に対して投与した場合、JRAが敷料の交換を含む当該馬房の清掃を行うところ、それが適切に行われていなかったことが併せて判明しました。
これにより、この別の競走馬に投与されたジクロフェナクが何らかの形で馬房内に残留し、翌日にトロイカがこれを摂取したことにより、検体からジクロフェナクが検出された可能性が否定できない状態に。ひどい話です。
ちなみにトロイカの馬主は世界のゴドルフィンでした。JRAはこのゴドルフィンにも謝罪しており、経済的な被害も出たのでは?と思いました。ただ、トロイカの戦績を見てみると、特に失格などにはなっていませんね。規制薬物が検出されても失格にならなかったパターンのようです。これはこれで不思議に思うかもしれません。
ジクロフェナクは、消炎・鎮痛効果を目的として一般的に使用される治療薬。
規制薬物は治療を目的に施用される薬物であり、競馬法に定められた「禁止薬物」のような競走能力への影響は無いというものであるため、対応が異なるんでしょうね。ただ、「馬の福祉および事故防止の観点から、その影響下にある馬の出走は禁止されている」という説明。治療中なので出走させない、怪我をした状態で出走させないといった意味合いでしょうか。
なので、上記で書いているソーヴァリアントの失格とは大きく異なるケースだと言えそうです。また、たぶんカフェインは治療にも使われないでしょうから、ソーヴァリアントの場合はトロイカのようなパターンではなさそうでした。
■2021/08/28 同厩舎からカフェイン検出が続出したピンクブーケ事件、その原因は?
ちらっと名前が出ていたピンクブーケ事件についても振り返っておいた方が良いだろうということで追記。検索してみると、意外にまとまっているところがなくて苦労。競馬マスコミ的にもややタブー感あるんですかね。
まず、JRAは2014年12月10日、7日(日)に行われた4回中山2日目第6R新馬戦に出走して1着となったピンクブーケ(牝2・小西)の検体を理化学検査した結果、日本中央競馬会競馬施行規程第132条第1項に規定する禁止薬物「カフェイン」が検出されたと発表します。
これに伴いピンクブーケは施行規程第128条第1項に該当するため失格とし、施行規程第130条第1項及び第3項により当該レースの着順を変更しました。ただし、馬券の払い戻しについては、施行規程第125条第6項により競走終了時に裁決委員が確定した着順に基づいて行うため、確定後に競走成績上の着順の変更があった今回の場合でも、払い戻しの変更はありませんでした。
(新馬戦1着ピンクブーケから禁止薬物を検出 同馬は失格も払い戻しの変更はなし | 東スポの競馬に関するニュースを掲載より)
https://www.tokyo-sports.co.jp/horse/344130/
カフェインというのは、前述のソーヴァリアントと同じケースです。ただ、ピンクブーケの場合は9番人気での1着であり、人気ではありませんでした。
また、カフェインは飼料由来だったということで、こちらは後述している「禁止薬物検出でJRA156頭が除外に」の事件と似ていました。小西一男厩舎が意図して添加したわけではないようです。こういう厩舎側に落ち度がないケースの扱いは、スッキリしないものがありますね…。
<同厩舎の他馬についても薬物検査をしたところ、同じ「カフェイン」が検出された。そこで同厩舎が馬に与えている飼料添加物を調べたところ、未開封の飼料添加物からも「カフェイン」が検出された>
<問題の飼料添加物は同トレセン内で販売されているもので、美浦では数厩舎しか使用していない。また栗東トレセンではほとんどの厩舎が使用していない>
(ピンクブーケ失格の小西厩舎、他馬からも「禁止薬物」が検出…[ 2014年12月13日 05:30 ] スポニチより)
https://www.sponichi.co.jp/gamble/news/2014/12/13/kiji/K20141213009450500.html
■2020/04/09 日本の競馬で12頭中7頭除外!主催者のミスが原因
中央競馬ではなく地方競馬ですが、やっちまいましたね。2020年4月7日の園田競馬8Rの3歳戦で、主催者のミスで牡馬7頭が除外となりました。
兵庫県競馬組合の規定では、3歳牡馬の負担重量は9月まで55キロ。しかし、番組編成室のミスにより出馬表に56キロと重く記載してしまいました。このままだと54キロで出走する牝馬との斤量差が2キロに広がり、公正な競馬が確保できなくなったため、本来55キロで出走しなければならない牡馬7頭を競走から除外することになったといいます。
(園田競馬8Rで大量7頭が競走除外 負担重量の誤記載で スポーツ報知 2020年4月7日 13:38より)
https://www.excite.co.jp/news/article/SportsHochi_20200407_OHT1T50071/
競馬ファン的にも馬券の楽しみなどを奪われて腹が立つでしょうが、私は一口馬主をやっているということもあり、馬主的に一番ツライなと思います。出走機会を奪われる損失は少なくありませんからね…。
■2019/06/15 前代未聞!禁止薬物検出でJRA156頭が除外に
いつものように函館1Rから出馬表をチェックしたら、16頭中4頭が除外(その後見た函館スプリントSでは13頭中6頭除外) でこれはただ事じゃねーぞ!と。検索してみると4頭ともじゃありませんでしたが、3頭が禁止薬物が理由での除外だとのこと。
これは情報が古く、4頭とも禁止薬物が理由の可能性もあります。とりあえず、土日で156頭もの馬が除外になるという前代未聞のことになっています。(追記:日曜は枠順が決定済みの重賞以外では、出馬表の時点で外されている模様)
ただ、この責任が厩舎にあるか?というと、そうではなさげ。より問題なのは、 別のところだと思われます。
とりあえず、156頭の除外が発表された後の記事競走馬のサプリメントに禁止薬物 15、16日の中央競馬で156頭が除外に毎日新聞2019年6月15日 07時26分の情報はこちら。
・日本中央競馬会(JRA)は15日、中央競馬のきゅう舎に販売された競走馬向けのサプリメントの一部に禁止薬物「テオブロミン」が含まれていたと発表。
・15、16日に東京、阪神、函館で開催されるレースに出走予定だった馬のうち、サプリを購入したきゅう舎に所属する156頭が競走除外となった。
■2019/06/15 厩舎が悪いわけではない…事件性はないといえる理由
より問題なのは別なところではというのは、発表前で除外頭数が異なるJRA大激震 禁止薬物検出で152頭出走取消、公正確保へ苦渋の決断― スポニチの情報によります。
・競走馬に与えるカイバに混ぜるサプリメント「グリーンカル」から禁止薬物「テオブロミン(カカオやチョコレートに入っているカフェイン)」が検出されたことが競走馬理化学研究所の調査で判明した。
・152頭は当該サプリメントを購入した厩舎(美浦6、栗東21厩舎)の管理馬。禁止薬物の影響下にある可能性が否定できないため、競走除外の措置を取ることとなった。当該厩舎の次週出走予定馬については15、16日の間に血液検査を行う。
・関係者によれば、問題のサプリメントは海外から輸入したもの。このような馬の口に直接入るものだけでなく、医薬品なども含めて、初めて使用する際には競走馬理化学研究所の検査を受けるのが通例。このサプリメントは検査結果判明前に販売していた。
・競走馬がサプリメントを摂取するのは非常に一般的で、疲労回復などに役立つ。美浦、栗東トレーニングセンター内には、競走馬向けの薬局もあり、サプリメントも販売している。厩舎サイドでは、まさか検査結果前のサプリメントが売られているとは夢にも思わなかったはず…。事件性はなく、競馬界にとっては寝耳に水のアクシデントだった。
■2019/06/15 問題は厩舎ではなく別なところ?競走馬理化学研究所?JRA?
「今回の事態はいわばアクシデントで、JRAとしては公正競馬を保つため、やむを得ない苦渋の決断だったといえる」と記事ではありました。
一方、「競走馬理化学研究所のミスであり、開催は中止すべきだった」という反応がありました。ただ、私はこれに同意しません。競走馬理化学研究所が検査しなかったり、販売を許可したりしたわけではないと考えられるためです。
問題は、 検査結果前のサプリメントが売ってしまったということ。上記の書き方だとそらく、トレセン内の薬局が売ったのが問題でしょう。ここの問題は追及および改善がなされるべきです。
検索してみると、JRAファシリティーズ株式会社というのが出てきました。栗東・美浦の両トレーニング・センター内には薬局を開設していると書かれています。名前でわかるように、JRAの関連企業。ということで、JRA側のミスにより、厩舎や馬主、ファンなどに迷惑をかけたという形であることも追及されるべきです。
■2019/06/16 問題のグリーンカル、30年前から売られていたサプリだった
私の理解が違っているところがあったので補足。 新しいサプリではなく、もともとあったサプリが問題になった模様。メーカー側から回収のお知らせが来て発覚ってことだったそうな。
結局、某調教師は「安全だというお墨付きがあるから使っているのに、これはどういうことか。どうJRAが後始末をつけるのか見もの」と怒っていますが、JRA側としても被害者の側面があり、責任の所在がはっきりせず、もめそうな予感ですね。
・金曜日の14日の午後4時頃、複数の調教師から「納品された飼料“グリーンカル”から禁止薬物が含まれているという検査結果が出たため、業者から回収を求められている」とと報告。
・そこで競走馬理化学研究所が検査したところ、禁止薬物「テオブロミン」が検出された。
・グリーンカルとはビタミン・ミネラル強化をうたう競走馬用カルシウム剤。畜産飼料事業を手掛ける日本農産工業(株)の子会社ニッチク薬品工業(株)が製造し、競走馬理化学研究所による検査を経て、主にJRAファシリティーズ(株)など4社が販売している。
・少なくとも20~30年前から使用されているとされ、東西トレセンでは定番のサプリメントとして流通していた。
検査に合格したサプリに後々になって禁止薬物が混入するケースを想定していなかったというのは、JRAの落ち度と言えるかもしれません。ただ、前述の通り、JRA側も被害者の側面があります。
現時点ではっきり悪いと言えるのは、メーカー側。馬主・調教師・JRAなどがメーカーに対し、損害賠償を求めるといったこともできるかもしれませんが、どうなるでしょうか。
2025年11月28日金曜日
外国馬参戦減少のジャパンカップは意味ない?不要論
■2019/11/24 海外の馬はいないが、世界最高峰の外国人騎手だらけに…
■2019/11/24 外国馬参戦減少のジャパンカップは意味ない?不要論
■2019/11/24 ガラパゴス問題と賞金額の問題、改善は必要なのか?
■2019/11/24 ジャパンカップに外国馬がいない…日本馬が強いため?
私は特に凱旋門賞のときにいつも言っているのですけど、単純に日本馬が強い・弱いではなく、合う・合わないが大きいです。凱旋門賞で惨敗する日本馬は弱い・弱いと言われるものの、ジャパンカップに来た海外馬が凡走することもよくある話。すると、今度は手のひら返しして、「日本馬は強い」と言わなくちゃいけなくなります。実際にはそうではなくて、その国の競馬や競馬場との相性があるんですね。特に日本の馬場は特殊だと、国内でも批判が出ることがあります。
で、その関係で嫌われたのかな?と思ったのが、2019年のジャパンカップで海外馬が皆無であったこと。以前もあった気がしたのですけど、史上初だったそうな。歴史的なレースとなりました。
ジャパンカップ史上初の外国馬ゼロ。強い日本馬と、集った世界の名騎手。(Number Web 島田明宏)を読んでみると、当初勝てなかったレースに日本馬が常勝となったことを理由に、単純に日本馬が強くなったため…としていました。
「日本の厳しい検疫と高速馬場が、外国馬の関係者の参戦意欲を削いでいる」ことも挙げていたものの、「来ても日本の馬に勝てないから」を最大の理由としています。ジャパンカップ創設時にかかげられた「世界に通用する強い馬づくり」という目標は達成されたと言えるともしていました。
■2019/11/24 海外の馬はいないが、世界最高峰の外国人騎手だらけに…
なお、タイトルになっているように、一方で、騎手は外国人騎手だらけ。これも「日本人は下手」「外国人はいい馬乗ってるだけ」と論争になるのですが、やはり合う・合わないが大きいです。なので、日本で結果を出せない騎手が下手とは言えません。むしろわざわざ呼んでくるのですから、海外でうまく乗っている騎手が大半。サッカーの助っ人外国人みたいなもので、わざわざ下手な人は呼んできませんよね。
なお、騎手の場合は馬より長くレースをしますので、結果的に日本に合うことが判明している騎手が何度も来る…とは言えるでしょう。控えめに見ても、並の日本人騎手よりはうまい騎手ばかりになります。
しかし、2019年のジャパンカップの外国人騎手はマジですごいですね。ミルコ・デムーロ騎手が不調ではあるものの、海外で素晴らしい結果を出している、ものすごいメンバーになりました。有力馬に乗っている騎手も多いです。
<凱旋門賞6勝を含めGIを250勝しているランフランコ・デットーリ、23歳で英国リーディングとなり、その後GIを100勝以上しているライアン・ムーア、仏国で10度リーディングとなったクリストフ・スミヨン、ゴドルフィンのファーストジョッキーであるウィリアム・ビュイック、今年大差で初の英国リーディングとなったオイシン・マーフィー、そして、JRAの騎手として活躍しているクリストフ・ルメールとミルコ・デムーロという、超豪華メンバーである>
■2019/11/24 外国馬参戦減少のジャパンカップは意味ない?不要論
あと、出るんじゃないか?と思った「意味ない」って声も出ていますね。
レース創設に尽力し、競馬界で「ミスター・ジャパンカップ」と呼ばれた元JRA副理事長・北原義孝(84)さんが、「がっかりですよ。『もうジャパンカップなんてやめちまえ!』ぐらいの気持ちです」とおっしゃっていました。
私は上記の記事の単純すぎる理解に不満でしたが、こちらは2番めに強さの話をしているものの、最初に相性の話をしています。
「2018年のJCの走破時計2分20秒6は、当時の(芝2400mの)世界レコードを大幅に上回るもの。それが象徴するように、東京の芝コースは、世界に類を見ないほどの超高速馬場。
ソフトな馬場で、地力が要求されるヨーロッパの競馬とは、レースそのものの質が違う。これは武豊騎手などが、以前から指摘していたこと」(スポーツ紙記者、ジャパンカップ「外国馬ゼロ」で創設者が「やめちまえ!」 | Smart FLASH[光文社週刊誌]より)
■2019/11/24 ガラパゴス問題と賞金額の問題、改善は必要なのか?
なお、ガラパゴスな馬場が悪いことかどうかは難しいところ。合う・合わないの話をしたように、私は個性があって良いと思っています。
ただ、とりあえず、参考のために紹介しておきたいのが、1着賞金が約8億円でジャパンカップよりずっと高いドバイワールドカップの例。ここでは、2010年からオールウェザーで施行するようになりましたが、オールウェザーを嫌ったアメリカ調教馬がドバイワールドカップへの出場を見合わせるようになるというジャパンカップと似た問題が発生。2014年には史上初めてアメリカ調教馬無しで開催となりました。
この状況を受けて14-15年レーシングシーズンから、ドバイワールドカップを行うメイダンのオールウェザーコース(タペタ)を伝統的なダートコースに置き換えることとなりました。ドバイワールドカップは、国際性を重視するという対応を取っています。
あと、最初の記事では実を言うと「賞金が高いのに来ないのは日本馬が強い証拠」という無邪気な理解だったのですけど、2つ目の記事では海外でジャパンカップ以上の高額賞金レースが増えたことも指摘。ジャパンカップが安いとまでは言えないものの、相対的に魅力は薄れました。私はこの理由も有力だと思っていたので、この記事は完璧ですね。
現在以上の高額賞金レース にはスポンサーを見つけるといった、今までと違うやり方が必要だとも指摘。北原義孝・元JRA副理事長は、「『そういうルールを変えてでもやってやろう』という人が、JRAの中にはいない」としていました。
2025年11月27日木曜日
松岡正海は小学生時代から騎手目指し体を小さくする努力をしていた
■2013/3/10 松岡正海騎手、外食代より安い騎手進上金でも海外に騎乗しに行く
■2020/07/18 松岡正海は小学生時代から騎手目指し体を小さくする努力をしていた
Our Pleasureの巻頭のごあいさつは、岡田兄弟がかわりばんこでやっていますが、2019年3月号はウインの岡田義広さんの番でした。この回では、ウインの主戦騎手とも言える松岡正海騎手の話をしていていました。
2019年、ウインブライトで金杯を勝った松岡正海騎手ですが、翌日に馬に蹴られて骨折し乗り替わり。周りからは「金杯で運を使ったな」なんて言われたものの、本人はむしろこれを幸運だといいます。最悪な状態を考えれば、尺骨で済んだのはまだ運が良かったのではというのこと。前向きですね。
後日、岡田義広さんがその覚悟と行動力にいつも刺激を受けるといった話を本人にすると、小学生時代の以下のような話をしていたそうです。
「小学2、3年生のときから騎手になりたくて、体を大きくしないために、物が入った押し入れの狭いところで寝たり、中学1年のときは体重がすでに41kgで競馬学校の受験資格が43kg以内だったので、そこから、ほとんど物を食べた記憶がないです。そうして中学3年までずっと41kgを維持しました。弟は身長180cmありますけど、自分は騎手を目指してずっと我慢していました。だから、そこらへんの騎手には負けられないんです」
身長が高い騎手が調整に苦労するという話は過去にもやっています。馬への負担もありますから斤量を増やせ!と主張するわけにもいかないのですけど、ここらへんは結構ブラックなところもありますね。うまい解決策が思いつきません。
■2013/3/10 松岡正海騎手、外食代より安い騎手進上金でも海外で騎乗しに行く
アワープレジャー2012年8月号児玉敬さんのアイルランド厩舎通信で、アイルランドの児玉敬調教師の馬に乗るために、松岡正海騎手が来た…という話がありました。「僕の厩舎の管理馬に乗るためだけに、ウィークデイの数日を利用して、わざわざ日本から来てくれた」といいます。
http://www.ruffian.co.jp/site/ourpleasure/ourpleasure.php
このときの騎乗馬はAsian Wingという馬。その時点でトップウェイトかつ1番人気だったそうですが、別の回を見ているとたぶんこのときはボロ負けていたと思います。気性に難がある子のようで、この子の話がまたおもしろいんですけど、それは別の機会に。ここではタイトルにした騎手進上金の話です。
カラの街の中華料理屋さんの会計がAsian Wing が勝った時の騎手進上金を超える金額であることに気付いて「勝っても中華料理店でご飯も食べられない進上金のレースのために、よくまあ大きな経費を使って日本から乗りに来るよな!? 相変わらずあきれるよ…」とからかうと「世界で一番厳しい競馬をしているこのアイルランドでたとえ1 鞍でも乗れるなら、決してもったいないとは思わないです」と熱い答えで返されたといいます。
ただし、児玉敬調教師が「松岡君、トレイルまだまだ若いでしょ!(略)シャドウゲイトもやっと動きにタフさが出てきたと思う。この2 頭でまた欧州の大舞台に挑戦出来たらと思う」と夢を語ったところ、上記の発言を踏まえてやり返されました。
「調教師の進上金でだってさっきの中華料理店でご飯も食べれないですよね!? 何でここで調教師なんですか?」と悪戯っぽく笑っていたといいます。
児玉敬さんは一度お金がなくなって調教師を辞めていますけど、アイルランドではとにかく調教師が儲からないどころか、お金が減るばっかりみたいです。他の人でも調教師をやるためにお金を溜めて無くなったらまた……みたいなのをやっていると以前書いていたような気がしますね。お金を稼ぐ仕事というよりは趣味の世界です。
調教師になるハードルは日本の方が高いと思いますけど、きちんとやっていける日本は恵まれています。たぶん馬主が今くらいの損で済んでいるというのも、日本はすごいんじゃないでしょうか。
こういう(たぶん)世界に誇れるであろう日本競馬の良いところは、残していってほしいですね。
2025年11月26日水曜日
エイダン・オブライエンはジャパンC軽視? 日本人もバリードイルで働いているのに…
■2025/04/22 エイダン・オブライエン調教師が初来日、ジャパンC参戦で
■2018/11/27 エイダン・オブライエンはジャパンC軽視? 日本人もバリードイルで働いているのに…
ジャパンカップの出馬表を見ていて、エイダン・オブライエン調教師の名前を発見。アイルランドダービー馬のカプリです。
それでふと思ったのですけど、なぜかエイダン・オブライエン調教師はジャパンカップにほとんど来ていないのでは?ということ。検索してみると、実際、Wikipediaでも「管理馬を日本に遠征させることはほとんどない」と書かれていました。Wikipedia執筆時点では3頭のみ。カプリを入れても4頭のみという少なさです。
なお、Wikipediaによると、バリードイル調教場では日本人スタッフも数名働いているとのこと。知りませんでしたわ。
ただ、私はちょっと勘違いしていたかも。バリードイル= エイダン・オブライエン=クールモアってことではなくて、「バリードイルは、クールモアグループを中心に、一流馬が多数管理・調教 されている アイルランドの調教場」といった説明になっているのを見かけました。
なので、日本人スタッフというのは、エイダン・オブライエン調教師のもとで働いているかどうか、これだけの文章ではわからないのかもしれません。
検索してみると、私がよく紹介しているアイルランドの カラ競馬場の児玉敬 さんなどともに紹介されているところがありました。本当にエイダン・オブライエンさんの下で働いている人がいるみたいです。下記以外にも、元・エイダン=オブライエン厩舎所属助手で本木剛介という方がいたとのこと。
<アイルランド>
・児玉敬(調教師。ポップロック、シャドウゲイト、キングストレイルなどを担当して欧州種牡馬入りを後押ししている)
・柘植要(トラックライダー。バリードイル所属、エイダン・オブライエン師の下でガリレオなど数多くの名馬の調教を手掛ける)
・草野涼(トラックライダー。草野太郎騎手の弟。バリードイル所属。)
・原田千秋(アシスタントトレーナー。児玉厩舎からバリードイル所属に。)
・塚田竜(アシスタントトレーナー)
(『サラブレ』10月号 海外で活躍する現役日本人ホースマン特集 - 座布団が行司にクリーンヒット 2014-01-10 より)
ジャパンカップは賞金が高いですし、 世界中でG1を勝ちまくっているエイダン・オブライエン調教師が嫌う理由はなさそうです。それなのになぜあまり来ないのか?というのは、不思議ですね。理由はわかりません。
私の勝手な想像になりますけど、勝利にこだわる方ですので、日本の競馬に合わないとして狙わないことが多いのかも。日本人は凱旋門賞ばかりにこだわるものの、私は日本馬が合わないケースが多いと感じており、本来、相性は非常に大切なものです。
■2025/04/22 エイダン・オブライエン調教師が初来日、ジャパンC参戦で
ジャパンC軽視などとも言われたエイダン・オブライエン調教師ですが、2024年は調教馬が参戦しただけでなく、初来日も果たしました。
・初来日のA・オブライエン調教師が美浦トレセンを電撃訪問 日本の施設を絶賛「ただただ驚きです」 | 競馬ニュース・特集なら東スポ競馬(2024/11/20 (水) 12:49)
<初めての美浦トレセンにA・オブライエン師は「スケールが大きく、施設が充実している点にただただ驚きです」と舌を巻いた。また、同師は来日そのものが初めて。日本の印象についても「おもてなしの心があり、着いた瞬間から居心地がいいと感じました」と満足げな様子だった。
同師を案内した尾関調教師は「昨日もしかしたら来るかも、と連絡がありました。ウォーキングマシン、洗い場、馬房の中など紹介して、ミストや換気扇とか設備について説明しました。『中にミストが入っていていいね』みたいな感じで言っていた。(記念写真も)せっかく来てくださったので、撮ってもらいました(中略)」とGⅠ・400勝以上を挙げている世界的な名伯楽の意欲的な姿勢に感服していた。>
https://tospo-keiba.jp/breaking_news/51954
参戦したのは、オーギュストロダン。父はディープインパクトであり、血統的には日本への適性はバッチリ。ただ、逆に血統的には大丈夫そうな日本馬が、凱旋門賞では惨敗してますからね。いつも書いているように、それより調教などが適正に関わってくるのでしょう。案の定、4番人気の8着に敗れています。
日本の競馬は特殊すぎるので、やっぱりジャパンカップは軽視ってことで良いんじゃないですかね…?
ただ、この敗退のせいで、「外国調教馬として日本国内の競馬場で実施された史上初めての引退式」に加えて、「JRAのレースを一度も勝利していない馬の引退式の実施も、史上初めて」というおもしろ記録が生まれました。
オーギュストロダン (競走馬) - Wikipedia
<ジャパンカップでは道中中団で脚を溜めたが直線で伸びあぐねて8着に終わり、引退レースを勝利で飾ることはできなかった[30]。レース後、東京競馬場のウィナーズサークルにて『引退お披露目式』と称する事実上の引退式が行われた[31][32]。これは外国調教馬として日本国内の競馬場で実施された史上初めての引退式であり[33]、その実績と日本にゆかりが深いディープインパクト産駒であることから執り行われたものである[33]。JRAのレースを一度も勝利していない馬の引退式の実施も、史上初めてとなった[31]。 >
2025年11月25日火曜日
メジロマックイーン産駒のギンザグリングラスが謎の種牡馬入り
■2015/2/26 メジロマックイーン産駒のギンザグリングラスが謎の種牡馬入り
またマイナー種牡馬の話です。たまによくわからない馬の種牡馬入りってありますよね。今回は、ギンザグリングラスというメジロマックイーン産駒の馬が種牡馬入りの話です。
名前的にグリーングラスの血が入っているのかと思ったら、そうでもなし。戦績は全然なので近親の方が良いのかと思ったら、近親には重賞3着馬すらないという状態です。出走数がやたらと多いのでファンが多かったのかもしれません。109戦もしています。
ただ、109戦して勝ったのは3勝のみ。前述の通り、ギンザグリングラスの成績は良いわけじゃないんですよね。全体としては、[3-5-11-90]という成績です。また、以下の中央賞金を見てわかる通り、1勝は未勝利のものです。つまり、他の2勝は地方であり、中央3勝から見ると、かなり価値の劣る3勝です。
中央獲得賞金 500.0万円
地方獲得賞金 1,429.2万円
中央では4戦目で勝ち上がったものの、その後7戦掲示板にすら入れず。中央獲得賞金が500万ピタリなのですから、そりゃそうなんですけどね。新馬戦・未勝利も当然掲示板に入っていなかったので、唯一の中央勝利は12番人気で51.1倍と人気薄での勝利でした。
また、逆算すると、地方では、2-5-11-79になりそうなのですが、これもそれほど良いわけではありません。少なくとも種牡馬レベルではないでしょう。
種牡馬レベルうんぬんを抜けば、セリ取引価格 210万円 (2007年 千葉サラブレッド・セール)でしたから、お買い得感はあるかもしれません。この金額からすると、ずいぶん走りました。
ただ、9歳まで走ったので、委託料もだいぶかかっているはずです。いつも不思議なんですが、地方の委託料ってどれくらいなんでしょうね? 賞金額だけ見ると、どう考えても黒字にならないというケースが多いです。
今回の種牡馬入り、メジロアサマ、メジロティターン、メジロマックイーンのラインが続くという意味では、なかなかロマンがあります。数頭つけて終わりのような気がしますが、こういう話は紹介したくなりますね。大好物です。
2025年11月24日月曜日
マジ(HONKI)みたいに日本語とローマ字表記が違う馬名は可能?
■2025/01/04 マジ(HONKI)みたいに日本語とローマ字表記が違う馬名は可能?
漫画なんかでは、漢字などに振られるルビが読み方そのままではなく外国語になっているなど、全然読み方が違うことがもう完全に普通となってきて久しいです。
この説明で大体意味がわかると思うのですけど、念のために、例として、<漫画やラノベなどで技名に振られているルビについて -タイトル通りです- マンガ・コミック | 教えて!goo>の話を載せておきます。以下みたいなやつを言ってます。
質問
<例えば、「幻想殺し(イマジンブレイカー)」
このルビは英語に基づいて振られていることはわかります。
しかし「究極(ウルティマ)」だとか「最終戦争(ラグナロク)」だとかは何語を基に振られたルビなのでしょう?>
回答
<ウルティマはラテン語、ラグナロクは古ノルド語(北欧神話)です。
漫画やライトノベルでは、ラテン語やドイツ語が響きの良さから使われやすいですね。>
https://oshiete.goo.ne.jp/qa/8953782.html
こういうのを日本の馬の名前でもできるんだろうか?という話が今日の本題。ズバリ「できない」というのが、回答みたいですね。<競走馬の命名規則とは (キョウソウバノメイメイキソクとは) [単語記事] - ニコニコ大百科>では、以下のように書かれていました。
・馬名はローマ文字(アルファベット)表記で明記しなければならない。
<日本をはじめとする非アルファベット圏の場合、その現地の言語名のほかにアルファベットでの名前を併記する必要がある。
また、名前がアルファベット圏の言語の単語である場合は、それに由来する表記にしなければならない(例:ゴールドシップ→GOLD SHIP)。ただしそうでない場合は、音声による近似(トランスクリプション)でなければならない(例:エタリオウ→ETARIO)。>
上記の規則からすると、日本語表記「マジ」の馬をローマ字表記で「Serious」などとできないだけでなく、「HONKI」などとするともダメなんでしょう。音声による近似で「MAJI」などとする必要がありそうでした。
2025年11月23日日曜日
競走馬ではなくレースを輸出して賭けてもらい稼ぐ韓国競馬
■2017/09/04 競走馬ではなくレースを輸出して賭けてもらい稼ぐ韓国競馬
■2021/11/26 実は香港がJRAの競馬の馬券を発売している!日本の儲けは?
■2019/06/24 韓国競馬は先進的…全馬の鞍にICチップを搭載してデータを把握
韓国競馬は競馬レベル的には低いものの、主催者の試みとしては 日本が学べる面があり、ある意味日本競馬より先進的なところがあります。Our Pleasure2018年6月号 古谷コンシェルジュの競馬観(古谷剛彦)でも、以下のような話がありました。
・韓国競馬はレース情報やセール結果などをユーチューブで公開していおり、日本の放送顔負けの充実振り。
・鞍にチップを装着しているので、レース観戦中は各馬の位置取りを常に把握できるようになっている。
・チップを着けていることから、オフィシャルホームページでは、出走各馬のスタート1F のラップや、各コーナーまでのラップ、上がり3Fと1F など、事細かにデータが載っている。
韓国競馬がすごいと思ったのは、これだけじゃなくて、下に掲載した「競走馬ではなくレース映像を米国に輸出して賭けてもらい稼ぐ韓国」のイメージがあったため。これも非常に良いやリ方だ思います。 日本は韓国に学ぶべきでしょう。
■2017/09/04 競走馬ではなくレースを輸出して賭けてもらい稼ぐ韓国競馬
おもしろいなと思った米国でも韓国競馬を視聴しながらベッティング 2017年07月18日17時43分 [ⓒ 中央日報/中央日報日本語版] というニュース。韓国馬事会が、米国競馬輸出事業者である「スカイ・レーシング・ワールド」と「競走輸出契約」を結んだことについて書いている記事です。
「競走輸出」というのは、妙な名前。実はこれ、競走馬を輸出するのではなく、レーシング映像を外国に販売して現地での馬券販売にともなう手数料を受け取る事業のことをいうとのことです。
韓国競馬の場合、今回が初めてというわけではなく、既にシンガポール・オーストラリア・マレーシアではやっていました。これに続いて、世界最大の競馬市場である米国にも進出したおかげで、韓国馬事会の2017年海外馬券売り上げは530億ウォン(約53億円)を突破するものと見られれているそうです。
最近になって、日本では指定レースに限り、海外のG1レースを買えるようになりました。韓国はその逆をやって買ってもらおうというやり方ですね。韓国では国内の売上が「停滞」 しているそうですから、良い試みだと思います。
日本はやっているんでしょうか? やっていないのでしたら、馬券売上が減少傾向なのですから、是非チャレンジしてほしいですね。
■2021/11/26 実は香港がJRAの競馬の馬券を発売している!日本の儲けは?
最近すっかりおなじみになった日本での海外馬券の発売。ただ、JRAが香港競馬の馬券発売…ではなく、香港がJRAの競馬の馬券を発売しているという話を知って驚きました。
で、気になったのは、香港が勝手に発売しているだけなのか、それとも、JRAなどに収入の一部が入る形なのかということ。後者であれば良いですね。私は、日本の競馬の馬券を海外を売ってもっと稼ぐべきだと思っていました。
ところが、検索しても「香港がJRAの競馬の馬券を発売している」という話が全然出てきません。検索では「JRAが香港競馬の馬券発売」という逆方向の話ばかりが出てきてしまいます。私が知りたかった点は謎でした。
仕方ないので、今回は、とりあえず、香港でも売っているという話があった記事を紹介。<【エリザベス女王杯】香港で4連単が“1億円馬券”に>(2021年11月14日(日) 19時40分)という話題でした。
<阪神競馬場で行われたエリザベス女王杯(GI)は、序盤は後方に位置した幸英明騎手騎乗のアカイイト(牝4、栗東・中竹和也厩舎)が、(中略)ステラリア(牝3、栗東・斉藤崇史厩舎)の追撃も寄せつけず、2馬身差をつけて優勝した>
<JRAのオッズでは単勝10番人気→7番人気→9番人気の決着。3連単は33939.6倍(339万3960円)の高配当となったが、エリザベス女王杯は香港でも馬券が発売されており、4連単はなんと1095524.1倍=日本で言う“1億955万馬券”の超高額配当となった>
https://news.netkeiba.com/?pid=news_view&no=195880
コメント欄でも「香港で売られてるの知らなかった」として、私と同様に知らなかったという人がいました。一方、知っている人は、「Bilibili動画にも、毎週日本競馬をチェックするコミュニティがたくさんある」と書いていました。ビリビリというのは、中国のニコニコ動画みたいなサービスですね。ニコニコ動画より成功している大きいサービスです。
2025年11月22日土曜日
日本と海外の競馬の違い 調教コースに羊の群れやウサギ…など
■2018/07/23 アイルランドの調教師はお金がなくなって辞めることが多い
■2018/07/28 「欧米では」は嘘、アメリカと欧州では競馬が全然違う
■2018/07/28 馬を丁寧に世話するアメリカと短時間で済ませるアイルランド
■2018/09/02 レース当日まで昼夜放牧していてG1出走で勝っちゃうアイルランド
■2018/10/27 海外の調教師は儲からない…金持ちの道楽で遺産食い潰しておしまい
■2020/12/19 当歳セールが盛んな日本は異常…など海外競馬との違い
■2018/07/23 アイルランドの競馬が自由すぎる 調教コースに羊の群れやウサギ
Enjoy Ruffian 2010年4月号シャムロックの草原で、アイルランドの調教師の児玉敬さんは、カラ調教場について、以下のような説明をしていました。
"アイルランドダービーを始めアイルランドのすべてのクラッシックレースがおこなわれるカラ競馬場を中心にした広大な敷地に2000mポリトラック坂路、1800mウッドチップ坂路中心に5本のアップヒルコース、1800mファイバーサンドトラックなど4本の周回コース、地平線に向かって伸びるような直線最長2400mのコースを始めとした無数のグラス坂路コース、そして大きく1周すると5000mにもなる広大な草原調教場など素晴らしい施設を持つ公共の大調教場です"
こう書くと素晴らしく管理された調教場っぽいのですけど、最後の「広大な草原調教場」というのが真にアイルランドっぽいところ。わりとカオスというか、自由なんですよ。別の号なんか読んでも、これはアイルランド人の気質っぽいですね。
調教コースを羊の群れが平気で横切り、無数の野ウサギ達が飛び回る、ニジマス釣りを楽しむ人達の横で調教に疲れた脚を川面に落として休息を取る馬達がいるような光景を目にすることができるそんな自然な環境が、このカラ調教場の最大の個性だと、児玉敬さんは、書いていました。すごいですよね。
■2018/07/23 アイルランドの調教師はお金がなくなって辞めることが多い
あと、アイルランドでは、調教師は儲からない仕事。児玉敬さん自身、一度数シーズン調教師をやってから休業しているように、お金がなくなってやめる調教師が多いとのこと。かなり休業している調教師は多いみたいですね。
今回の厩舎再開を報告した児玉敬さんの亡き師匠Con Collins師の奥さんも、以下のように呆れていたそうな。
「タカシ、あんたはもうちょっと頭がいい子だと思ってたわ。あんたもConと一緒。勝てないこと、故障、事故、お金の苦労、あんなに頭を抱えて苦しんだこともすぐ忘れちゃうんだから。Conはさすが俺の弟子だって喜ぶでしょうが、あんたの家族を思うとやっぱり辛いわ」
ただ、調教師の状況は日本がむしろ特殊。海外では調教師だけが調教できるのが普通ということはないですし、参入障壁の高さや優遇措置なども日本が独特だったはず。飼い葉代が異常に高いのも、そういった弊害の現れではないかとも言われています。
だからといって生活できないのも困るんですけど、これは賞金額の影響が大きいでしょう。極端に変えなくとも、日本は多少見直しが必要だと思われます。
■2018/07/28 「欧米では」の嘘、アメリカと欧州では競馬が全然違う
児玉敬調教師は、アイルランドの前に、アメリカのサンタアニタ競馬場で2年あまり修行した経験もあります。そのため、アイルランドも好きだけど、アメリカも好きみたいですね。
そして、日本ではよく「欧米では」とひとからげにして扱うものの、違いがあることもわかっています。Enjoy Ruffian 2009年12月号シャムロックの草原を読むと、当事者であるアイルランド人は、日本で一緒くたにされていることは、さぞかし心外ではないかと思いました。生来の口の悪さと強すぎる愛国心のためか、アメリカの競馬を ボロクソに言っているようです。
児玉敬調教師は、アメリカ競馬の印象について、アイルランドの競馬にはない洗練された雰囲気があるとしていました。初めて渡った海外であるそのサンタアニタの厩舎で見た、1頭1頭に徹底して行われていた非常にきめ細かい馬へのケアに渡米当初は感動すら覚えたほどだとしていました。
おもしろかったのが、サンタアニタで新しく設置された派手な黄色のゴミ箱の話。この奇妙なゴミ箱に馬たちは皆一様に物見。馬場入りに支障をきたしていたといいます。日本人的な発想なら 「ゴミ箱を撤去」だと、児玉敬調教師は考えました。しかし、アメリカでは違いました。
分刻みで調教スケジュールが決められているにもかかわらず、それぞれの乗り手はゆっくり馬達にゴミ箱を見せ馬達が納得させるまで時間をかけていたといいます。児玉敬調教師は非常に感心しました。
ただ、この話をアイルランド人にしたら、「じゃあデビュー戦の競馬場で初めて大スクリーンやスポンサーの看板、頭の3倍もあるヒラヒラした帽子をかぶってる女の子達を馬が目にして物見した時はどうすんだ?」などと ボロっクソに言われます。
そして、調教を始める前に、乗り手の指示に即座に応えられる関係を作ってないから悪い、と力説。一理ありますし、理想論としてはそうなのですけど、難しいですよね。
■2018/07/28 馬を丁寧に世話するアメリカと短時間で済ませるアイルランド
また、サンタアニタでは、馬との信頼関係を作るために、非常に長く丁寧に馬を手入れするそうです。
ところが、これをアイルランドでやったところ、「お前、何やってんだ!早く馬房を出ろ。いつまでも馬とだらだら一緒にいるんじゃない。20分だ。馬房掃除、手入れ、全部で
20分だ!それ以上馬にかかわるな!」と怒られました。
これは、馬にとってはむしろストレスなので、接触は最低限 にしろってことみたいですね。それより放牧地に引き出して草でも食わしてやった方が幸せなはずだだという理由もあります。
さらに驚くのは、24時間放牧を続けるアイルランドの牧場では、餌も与えない時期すらあるということ。自然が最も優れているといった思想みたいですね。ただ、これは科学的根拠に欠ける考え方。
また、さっきの馬にとってのストレスうんぬんも証明する必要があるでしょう。Enjoy
Ruffianの別の号のスタッフの編集後記では、日本のトレーニングセンターには、馬のマッサージ師が出入りしているという話が書かれていました。これだけ聞くと、これまた非科学的な感じがするものの、人間のようにマッサージを受けながら寝てしまう馬もいるとのことで、これを聞くと効果があるのかなとも思います。ともかく人間の世話を好んでいるかどうかは、きちんとよく調べる必要があるでしょう。
まあ、それはともかく、アイルランドとアメリカでは、こんなに違うよというおもしろい話でした。
■2018/09/02 レース当日まで昼夜放牧していてG1出走で勝っちゃうアイルランド
ちょうどこの上の自然に任せるという思想に関連するアイルランドの話。今回はいつもの児玉敬調教師ではなく、Enjoy Ruffian 2011年6月号に載っていた斎藤誠厩舎中馬恭嗣調教厩務員の話です。
中馬さんは、競馬学校厩務員過程に合格することができたものの、すぐには所属が決まりませんでした。その期間を見て、アイルランドに修業へ行くことに。
しかし、きちんとしたコネがあったわけではなく、以前アイルランドに行っていた知り合いが、そのとき世話になった調教師に『こういう人が行くのでよろしく』と連絡をしておいてもらった、それだけだといいます。えらくいい加減ですけど、受け入れるアイルランド側もいい加減です。
しかも、この厩舎が弱小厩舎じゃありません。デビッド・ウォッチマン厩舎という、クールモアグループがアイルランドで馬を預けるときに使う厩舎のうちのひとつというものすごいところでした。
中馬さんが、日本との最大の違いとしていたのは、どんな馬でもおとなしくて、落ち着いていること。「人と馬との結びつきが強い」のではないかとしていました。
で、この後の「日本の常識ではありえないこと」が、アイルランドらしい話になってきます。
「昼夜放牧に出ていて『競馬場に行くから連れてきてくれ』と言われたその馬が、その日のG1(2009年5月の愛1000ギニー)を勝っちゃうんですよ。レース当日に15─15をやってから競馬場に送り出して、G1を勝ったこともありました。福島(引用者注:天栄ホースパーク)での経験と照らし合わせて実感したのは、馬にとっては自然に近い状態にいるのがいちばんいい、ということですね」
「日本の厩舎制度だと、アイルランドを再現するのは難しい」とされていたように、日本ではできないことです。
■2018/10/27 海外の調教師は儲からない…金持ちの道楽で遺産食い潰しておしまい
また、欧州初の日本人調教師であるアイルランドの児玉敬さんの話。ただ、資金がなくなって調教師を辞めて、セリ会社・ゴフスの日本人代理人をやっていた時期の話です。(Enjoy Ruffian 2009年7月号馬恋慕〈106〉河村清明より)
児玉さんがライセンスを取得したのは2000年。日本では「調教師=生活安泰」の印象が強いものの、海外はそうではなく、3シーズンで資金切れ。「調教師のライセンスを持ってる人が、アイルランドには2000人、3000人といるんですよ。けど、調教業だけで生計を立てられるのはほんの数人」とのことです。
児玉さんの同期の12人は、カー・ディーラーの息子など、みんなお金持ちでした。逆に言うと、そうじゃないと調教師をできないんですね。「親から譲り受けた財産があって、それがなくなったら辞めるんだって言ってましたね。実際、食いつぶして終わっちゃうんですよ」とのことでした。
一方、「専業で食べていける人は、ほぼオーナー専属」となっています。「厩舎の経費はオーナーが出して、調教師は給料で、というパターンですね。でなければ、イギリス、アイルランドで厩舎経営を続けるのは難しい」といいます。
■2020/12/19 当歳セールが盛んな日本は異常…など海外競馬との違い
Enjoy Ruffian 2011年11月号 Bell The Horseで、岡田紘和さんはアメリカ・ヨーロッパ・オセアニアの競馬と日本競馬との相違点として、以下のようなところを挙げていました。
・外国では他のギャンブルとの兼ね合いと馬券購入者への情報提供が日本ほど多くないために、馬券の売上額が低く、そのためにレース賞金が安い。
・外国では当歳セールよりも1歳セールの方が活発で平均価格も高いこと。賞金の裏付けがないために、1歳馬よりもリスクの高い当歳馬を買うためにお金を出す人が少ないという合理的な理由。
・繁殖牝馬セールは日本以上に大規模で取引が活発。日本の馬主登録の経済基準が世界一高く馬主数が少ないために、繁殖牝馬を持とうとする人も少ないから。
・原則自由競争の業種なので、外国の調教師は管理頭数に制限を受けずに競争が激しく独立が難しいため、雇われ調教師や施設をスポンサーから提供してもらっている調教師が多い。
・調教師の馬の所有を認めている国が多い。
・外国の競馬メディアは競馬主催者や関係者に批判的な記事も多い。
2025年11月21日金曜日
馬の引退が早すぎて納得できない…にクラブ社長が反論!
■2013/3/30 馬の引退が早すぎて納得できない…にクラブ社長が反論!
アワープレジャー2012年8月号で、ラフィアンの岡田紘和さんが牧場ツアーの立食パーティー後の二次会での話をしていました。
会員さんが「2歳のうちに数戦して引退した出資馬がいたが、まだ3 歳未勝利戦も使えるのに引退が早すぎる。その後地方競馬で5 勝していて、もっと中央でも走れたのでは」という話をしていたそうです。こういう疑問は持ちがちですね。ただ、以下のように反論されていました。
<馬名を確認するとその馬は確かに2 歳時にたった2 戦、いずれもタイムオーバーという最悪の結果だったのです。「高額募集馬で期待をしていたのに牧場でやり直してほしかった」とも。そのお気持ちはよく分かりますし、2 戦ともタイムオーバーという結果は申し訳ないと思い、謝りました。ただ、この馬については早期引退が適切だったと思っています。地方競馬で数年走って5 勝、獲得した賞金が150万円というレベルではJRAの未勝利戦では勝つどころか健闘することも難しいのです>
今のラフィアンに思うところはありますが、この会員さんの意見の場合は同意できず、むしろ岡田紘和さんの言い分が納得できます。地方競馬と中央競馬ではレベルや賞金額が違いすぎるんですよね。この人のように、競馬ファンでもわかっていない人が結構いらっしゃいます。
まだ岡田繁幸さんの頃に「ラフィアンは走れる馬を引退させている。その証拠に地方ですごく活躍している」と荒らしのように書いている方もいました。具体的な馬名を聞いた方もいましたけど、それっきり掲示板には現れず……。この人もたぶん同じような勘違いをしていたんじゃないかと思います。
この掲示板の人はクラブ馬で自分が実際に持っていたというケースでした。ただ、そうじゃなくて一般のファンでも馬の引退に関しても結構とやかく言いますよね。特に怪我して引退した場合は、まだやれるのに…みたいなことを言いがちです。
ただ、復帰までの間、ずっとお金をかける必要があるというのに注意。現役続行を選択しても、復帰後に休養分の費用を取り返せない馬は多いです。復帰後にまた活躍する馬はすごく感動するものがありますけど、すべての馬がそうなるわけじゃないんですよね…。
一方、岡田紘和さんの話では、珍しいと思った逆パターンもあってびっくり。何が逆なのかと言うと、「早く引退させるべき!」という訴えがあったというんですね。一口馬主は持ち馬に分不相応な期待を持ってしまうために「引退させるな!」が多くなるので、「引退させろ!」は珍しいですね。私は「早く引退させろ」と思う方ですが、一般的にはこれはほとんどないパターンでしょう。以下は、私ですら思わないほど早く見切る逸話でした。
<また別馬の話ですが、数年前の2 歳デビュー戦でタイムオーバーとなった直後に、その馬にご出資いただいている会員様が「全然走りませんね。引退させてください」と。ちょっと驚きましたが、次のようにご説明いたしました。「これまでの調教の動きを考えると、今回この馬は実力を出し切っていません。ましてや未勝利で終わるような馬とは思いません。もう少し時間をください」と。その馬は今やオープン馬です>
ところで、最後に岡田紘和さんは以下のように書いていました、岡田紘和さんはこの手の話をよく書いています。
<ある時、年老いたフランス人の知り合いがイギリスのせり場のパレードリングの横で突然私に問題を出しました。「ヒロ。走る馬を見極められるけど調教技術が普通の調教師と、走る馬は見極められないけど調教技術は一流の調教師が競ったらどちらが勝つと思う?」 間髪入れず「前者」と答えました。彼はにやりとして頷きました>
有名な進学塾に通えば、みな東大に入れるか?と言うと、もちろんそうではありません。それだけの才能がなければ、そこまではたどり着けないでしょう。
調教技術というのも確かに大事なのですが、それ以前の馬の能力というものが最も大きく効いてきます。そういう意味で言うと、馬が走らない一番の原因は募集馬を選んだ時点での失敗だと言えるでしょう。
そして、最近のラフィアンの場合は、この相馬眼がズタボロだと考えざるを得ない結果なのも事実。最初の地方転出の馬に関しても岡田紘和さんは、<引退時期よりも、そのような馬を募集してしまったことの方が問題であり、大いに反省するところです>と書いていました。
岡田紘和さんの代になってからの低迷ぶりは顕著ですし、会員の不満が募ること自体は無理からぬところがあります。
2025年11月20日木曜日
馬取り違え競走除外、間違わないと主張のJRA側のミスと判明
■2025/11/20 馬取り違え競走除外、間違わないと主張のJRA側のミスと判明
まず先に”超異例の珍事…まさかの馬取り違えで競走除外 本当の出走予定馬は栗東トレセンに”(9/7(日) 6:00配信 デイリースポーツ)というニュースを…。JRAの競走馬取り違えは栗東・森秀厩舎のエンブレムボムとエコロネオの事例(23年8月19日)以来で今回が4例目だそうです。
<異例の事態が発生した。6日の札幌5R新馬戦に出走予定だったテーオーレックス(牡2歳、栗東・岡田)は、札幌競馬場の装鞍所でマイクロチップを含めた馬体照合をしたところ、僚馬で同じ鹿毛のヒエンジョー(牡2歳)との取り違えが判明。競走除外となった。>
https://news.yahoo.co.jp/articles/f691cd2c14faa0f4b55cc47186c013861f699fed
2頭は8月9日に札幌競馬場へ新規入厩し、入厩検疫所から取り間違えて調教を継続。ヒエンジョーとされた“本当の”テーオーレックスは現在、栗東トレセンに在厩し、ヒエンジョーの調教ゼッケンを着用し、調教を行っていた…というへんてこりんなことになっていました。
こうやって読んでいくと笑える話なのですけど、馬主にとっては笑えない話。私も一口馬主やっているんで、他人事じゃありません。
なお、このとき、JRA側の札幌競馬場裁決委員の審判部参与は、まだ調査中としつつも、以下のようにJRA側では「間違わない」という見解でした。
「馬体照合は1頭ずつ出して1頭ずつ戻すので、入れ替わりはない。解放後、馬房に入る流れ。入厩検疫後に、取り違えが起こったものと考えています」
「厩舎は離れていて、馬房が横並びではない。別々の助手が別々の馬房でそれぞれ入ってきた馬を管理。検疫所で間違うことはない。検疫の馬房から出る時に何らかの原因で2頭が入れ違いになったのでは?と考えていますが、もう少し調査が必要。本来は制裁を決めて報告する予定だったが、調査が続行中ということで制裁を決定するまでに至っていません。大きな事案ですので、時間をかけて制裁については確定したい」
ところが、後の調査により、この「間違わない」とされたJRA側のミスだと判明。調教師に制裁を課すどころか、調教師や馬主側がJRA側に制裁を加えたくなる結果となりました。JRAのミスによる取り違えは今回が初のケースだそうです。
・“馬取り違え”はJRAの個体照合時の誤認が原因 「ご心配、ご迷惑をおかけしたと深くおわび」とJRA(9/13(土) 17:34配信 デイリースポーツ)
<両馬の入厩時の状況を詳しく調査したところ、札幌競馬場入厩時に入れ替わっていたことが判明した。
JRAは、2頭が同じ馬運車で外部の牧場から運ばれた8月9日午前8時24分に検疫厩舎に到着後、何らかの原因で入れ替わっていたことがその後の調査で判明したと経緯を説明。同日午前10時にJRA担当職員が個体照合を行った際、上記2頭が指定された馬房に入っているものと誤認したまま個体照合を行ったことが原因と思われるとした。>
https://news.yahoo.co.jp/articles/84fb027b86d9f9c510c82f780e4b0e7f5b972ac7
入厩後に入れ替わることがない、という担当助手の申告を受け、当該馬のDNA鑑定。これにより、9月11日に2頭の遺伝子型が一致せず、入れ替わったことが判明したそうです。
競走担当理事は「調査の結果、入厩した際、本会の確認ミスによりまして、入れ替わっていたことが判明しました」とした上で謝罪。JRA側のミスだと考えられるようです。競走関連室長は「札幌競馬場の入厩検疫時の馬体検査は新馬入厩時は3名で実施しているが、健康手帳記載の当該馬の情報と、各馬房に記載された情報の一致を確認しなかった可能性があった」と説明しています。
当然ながら、岡田調教師への制裁はなし。2頭の発走試験はやり直しと当初説明されていましたが、JRAのミスによることから、再度発走審査を受ける必要はないことになりました。
一方、厩舎や馬主への補償は検討中だとのこと。補償なしになると思っていたので、予想外。しかし、補償がなくて良いという意味ではなく、当然あるべきではあります。JRAはもっとひどい対応をすると思い込んでいたので、そこが意外でした。
浦和競馬でJRA武藤善則厩舎の馬、取り違えで競走除外に
■2025/11/20 浦和競馬でJRA武藤善則厩舎の馬、取り違えで競走除外に
”【浦和競馬】出走予定だったJRA所属馬が馬の取り違えで競走除外に”(10/30(木) 19:55配信)というニュース。地方競馬ですけど、問題となったのは中央からの遠征馬だったようです。
<10月30日の浦和競馬10Rに出走予定だったライクファーザー(牡4歳、美浦・武藤善則厩舎)が競走除外になった。浦和競馬によると、同馬を出走させようとしたところ、誤って異なる馬を装鞍所に引き付けてしまったという。競馬の公正を害したとして、競走除外の処置が取られた。>
https://news.yahoo.co.jp/articles/3019842bbb44b04261ef62fea67c95c940c6c3e7
これにより、管理する武藤調教師は、10日間、地方競馬出走時のみ賞典停止の処分に。「賞典停止」というのは、競馬の公正を害する行為があった場合に、調教師や馬主に対して科される処分で、賞金・出走手当などの「賞典」が受け取れなくなる処分だとのこと。ただ、中央の調教師が地方で…なので、あんまり影響ないでしょうね。
また、この書き方だと出走そのものはできそうな感じ。あと、今回処分を受けたのは調教師だけなので、処分を受けた調教師の馬が賞金獲得に当たる成績をあげた場合、調教師以外の馬主などは賞金を獲得できるってことですかね?
森中蕃氏のシゲルの馬名、格好悪いのはNGだった ウケ狙いでもないらしい…
■2013-06-08 シゲル軍団の現2歳世代、シゲルオワリから始まり 珍名馬シリーズ
■2020/11/23 森中蕃氏のシゲルの馬名、格好悪いのはNGだった ウケ狙いでもないらしい…
2020年のシゲルシリーズは、また役職のような感じで前もやったのに?と不思議に思いました。来年のシゲル2歳馬は役職シリーズ復活 21年の馬名シリーズを大募集 2019年12月13日 11時22分スポーツ報知によると、好評なのでもう一度ということみたいです。
<毎年、注目を集めるシゲル軍団の馬名だが、2020年の2歳馬は10年ぶりに役職シリーズの復活となった。森中蕃(しげる)オーナーは「今までで一番のヒット作。社長が負けたと思ったら、平社員がいい競馬をしたりして、面白かった。みんな、ワーワー言って喜んでくれたので、もう一回つけようと思いました」と説明した>
ただ、私が一番驚いたのは、てっきりウケ狙いでわざと格好悪い名前にしていると思っていたシゲルシリーズの馬名が、笑われるものはダメで、格好悪いものはNGだったという話でした。格好良いものが求められているわけではなく、おもしろさは求められているようなのですが、驚きです。
<私の話をすると、シゲル馬の名付け親になりたくて、以前からシリーズ馬名を何度も提案してきたが、名前をつけるセンスがないのか、悲しいことに採用とはならなかった。中華料理シリーズのアイデアは「シゲルラーメン、シゲルギョウザなんて格好悪い」(森中蕃オーナー)とダメ出し。お菓子は「シゲルクッキー、シゲルキャンディ。当たり前な感じで面白くない」と却下。(中略)いいところまで行ったのが家電製品だが、「これにしようと思ったけど、シゲルレイゾウコと言ったら周りの何人かに笑われたのでやめた」とゴール寸前でボツになった>
■2013-06-08 20:31:43 シゲル軍団の現2歳世代、シゲルオワリから始まり 珍名馬シリーズ
-----引用 ここから-----
[1] のり塩さん
馬名はシゲルオワリの予定。
2012年12月06日 11:21:56
http://db.netkeiba.com/?pid=horse_board&id=2011104839&thread=horse
-----引用 ここまで-----
上記のように昨年時点で馬名が決まっていたようですので、狙ったわけじゃないと思いますが、シゲル軍団の現2歳世代はシゲルオワリから始まりのようです。
-----引用 ここから-----
[3] とんがりぼうしさん
シゲル旧国名シリーズのトップバッターは、
シゲルオワリですね。トップがオワリ。
今年のシゲルは、
ファンタスティックライト産駒が多くて不安ですが、
頑張って欲しいです。
2013年06月06日 19:04:03
[4] アオバノアロマさん
シゲルオワリなのにトップバッターなのかw
-----引用 ここまで-----
シゲル軍団のネーミングセンスにはいつも首をひねるのですけど、この馬も名前の時点で終わってるなぁと思ったら国名の尾張でしたか、失礼。
もともと前日オッズで1番人気か2番人気だったので気になったんですから、終わってるなんてことはありませんよね?
……と思っていたら、最終オッズは最低12番人気。最初にたまたまたくさん買った方がいただけでした。
そして、新馬戦の結果も最下位でこそなかったものの、12頭中9着というあまり未来が明るくなさそうな感じに。
やっぱり名前が悪かったのかもしれません。
2025年11月19日水曜日
濃いめのインブリードが3本のカンティーナ、すでに出世頭
■2025/11/19 25%、18.75%、12.5%の濃いクロス3本など、合計5本のクロス
■2025/08/26 濃いめのインブリードが3本のカンティーナ、すでに出世頭
濃いインブリードシリーズで、カンティーナを。有名ファームではないマリオステーブル生産でなおかつ個人馬主の馬ながら、2025/08/24の新潟芝2000mの新馬戦で1番人気に推されました。結果2着ということで、人気だけで実力がないという馬でもありません。
肝心のインブリードの話。12%以上のクロスが3本入っていて、なおかつ一本は3 x 3の25%というかなり濃いインブリードとなっています。濃いめが3本で、1本が濃い25%というのは結構珍しいですね。
サンデーサイレンス 25.00% 3 x 3
Hail to Reason 12.50% 5 x 5 x 5 x 5
Roberto 12.50% 4 x 4
カンティーナは牝馬で、上もすべて牝馬で姉が2頭。この姉2頭は中央での勝ち星がなく、姉妹ではすでに中央2着のカンティーナが出世頭な感じ。濃いインブリードがうまくいったのでしょうか。
掲示板では直線フラフラしていたことが指摘されており、逆に言えば、今後の伸びしろを感じさせるものでした。
[13] kaoruraさん MZBFkwI
もうちょっとまっすぐ走れていれば…
[15] みっきーさん F2CEhyk
めっちゃフラフラしてたな笑
[19] ソーシアさん NAIFkDc
フラフラ走ってたなー、あれではダメだわ
[20] トッキンさん OEY3AIQ
追うと外にヨレヨレだったな
https://db.netkeiba.com/?pid=horse_board&id=2023104576
■2025/11/19 25%、18.75%、12.5%の濃いクロス3本など、合計5本のクロス
10%以上のクロスが3本…だけなら珍しくないのですけど、25% 3 x 3、18.75% 3 x 4、12.50% 4 x 5 x 5と濃いめの配合となっていた馬を発見。薄いクロスもあり、5代目までで5本のインブリードが発生しています。
上で書いた<濃いめのインブリードが3本のカンティーナ、すでに出世頭>に近いですけど、さらにもう少し濃厚なクロスとなっていました。
アドマイヤコジーン 25.00% 3 x 3
サンデーサイレンス 18.75% 3 x 4
Halo 12.50% 4 x 5 x 5
ノーザンテースト 9.38% 5 x 5 x 5
Mr. Prospector 6.25% 5 x 5
この馬は引退しており、すでに結果が出ています。父ウインブライト、母父ダノンシャンティのアストロマーチという名前の馬です。聞いたことないことで、わかるように全然走りませんでした。
2025/03/15 中京3歳未勝利を16頭立てで16着、2025/06/01東京3歳未勝利を14頭立てで14着とともに最下位で負けて引退。人気はどちらも12番人気だったのですけど、それ以上に負けました。1位との着差は、それぞれ3.6秒、5.3秒という恐ろしいほどの負け方ですね。特に2戦目は、ブービーの馬からも大差となっています。
濃い多重インブリードで能力爆発!…とは行きませんでした。
奇跡の血量インブリードが3本も入るミッキーダムール
■2025/11/19 奇跡の血量インブリードが3本も入るミッキーダムール
新馬戦チェックで見ていたサートゥルナーリア産駒ミッキーダムールの血統。「奇跡の血量」と呼ばれる4 x 3 18.75%のクロスがなんと3本も入っていてびっくりしました。2本でも驚きなのに、3本ってのはすごいですね。考えた人にとって会心の配合だったでしょう。ノーザンファームの生産馬です。
Storm Cat 18.75% 4 x 3
Kingmambo、Monevassia 18.75% 4 x 3
サンデーサイレンス 18.75% 4 x 3
Northern Dancer 6.25% 5 x 5
(Monevassiaは母母母で、Kingmamboと同血)
前述の通り、父サートゥルナーリア、生産はノーザンファームという時点で大体わかるように良血と言って良さそうな血統。母カデナダムールは未勝利でしたが、おじ・おばにG1馬のリアルスティール、ラヴズオンリーユーがいます。2025/11/01の新馬戦も期待されて1番人気でした。
ただし、この新馬戦は4着に敗れています。「良血と言って良さそうな血統」と書いたのですが、兄弟3頭には地方1勝の馬が1頭いる程度で、未だ中央未勝利。不安は残ります。新馬戦1番人気になったくらいですし、もっとやれると思うんですけどね。とりあえず、注目したい血統です。
パカパカファームのハリー・スウィーニィ氏「日本は中小牧場に不利」
■2014/9/6 パカパカファームのハリー・スウィーニィ氏「日本は中小牧場に不利」
最初目にしたときに、かわいい名前だな…と思った北海道新冠町の『パカパカファーム』。アイルランド人のハリー・スウィーニィさんが2001年に開場したものだと知って驚きました。牧場名に限らず、英語や外国語を使ったサービスなどが増えている中、日本人より日本人的で良いセンスの名前です。
このパカパカファームは開場当時からおよそ8倍の広さになり、2012年にはダービー馬ディープブリランテを輩出するなど成功。<【競馬】小牧場の悲哀「走る馬なのに買ってもらえない」>(2013.04.21 河合力●文 スポルティーバ)によると、その成功の理由の一つで、特に力を入れているというのが、「ブラディング」だといいます。
「ブラディング」は重要なビジネス用語のひとつですが、昔ながらのやり方が多い競馬業界ではあまり意識されていないでしょう。記事では、ブランディングを「顧客の関心を高めること。顧客にとって価値あるブランドを構築すること」と説明されていました。
http://sportiva.shueisha.co.jp/clm/keiba_fight/2013/04/21/post_113/
ブランディングを重視する理由は、"日本の競走馬セリ市を見たときに感じた、日本と海外のバイヤーの行動の違い"のせいだとのこと。これは海外よりも日本の方がブランディングを重視する必要があるということですね。
「例えば、海外のセリ市に行くと、ほとんどのバイヤーが最初から最後まですべての上場馬をチェックします。でも日本では、”目当ての馬”しか見てもらえないケースが多いんです。そして、その”目当ての馬”は、まず牧場名で絞り込まれる割合が高いのです。これはセリ市だけでなく、牧場巡りにおいても同様です。
ということは、開場したばかりの牧場や、名の知られていない小さな牧場はつらいですよね。いくら魅力的な仔馬を生産しても、バイヤーの方に見てもらう機会を作るのが難しい、ということですから。そのためにもまず、牧場の印象を残す必要があるのです」
こうした違いは、馬に対する文化の違いではないかとされていました。例えば、スハリー・スウィーニィさんの母国アイルランドでは、小さい頃から馬と触れ合ったり、乗馬を経験したりする人が非常に多く、隣国イギリスでも乗馬文化は定着。そのような中で、自然と馬に対する知識を養っていくと考えられます。
一方、日本は、普通の日本人が普通の生活の中で馬と触れ合う機会はほとんどありません。馬は「身近」な存在ではないのです。このため、自分で馬の良し悪しを考える馬主も少なくなります。結果、ブランド重視になるというわけです。
なお、調教師に購入馬を選んでもらい、名前の挙がった馬を馬主が買うというのが一般的で、中小牧場でも問題ないはず…という反論があるかもしれません。ただ、結局、お金を出すのは馬主であるため、調教師も馬主に納得してもらいやすい、実績のある牧場を優先すると説明されていました。
これは致し方ないところでしょうが、結果として、中小牧場に不利に働くことに。そこで、スハリー・スウィーニィさんは、ブランドに関係なく馬を選ぶことができる調教師にも馬主資格を与える提案をしていました。調教師ならネームバリューではなく、「安価で将来性の高そうな馬」を探すだろうという想像です。
ただ、こうした改革は難しそうな感じ。実際、この投稿を見直した2022年になっても、こうした改革は行われていません。日本では将来的にも変わらなそうです。
逆に言えば、相馬眼があるオーナーにとっては走る馬がそこらへんにごろごろ転がっているわけで、そういう能力のある馬主さんにとっては、おいしい状況なんでしょうね。
2025年11月18日火曜日
種牡馬シュウジ、わずか3頭の産駒から活躍馬を出してしまう
■2025/11/18 種牡馬シュウジ、わずか3頭の産駒から活躍馬を出してしまう
そもそもシュウジが種牡馬入りしていた記憶がなくてびっくり。戦績そんなに良かったっけ?と見ると、
GⅡ 阪神C、GⅢ 小倉2歳Sで重賞を2勝。重賞2着が3つある他、スプリンターズS4着もあります。思ったより活躍していましたね。とはいえ、種牡馬としては、そう良い成績ではありません。もっと良い成績でも種牡馬入りできないことは、よくあるでしょう。
珍しい血統でもなく、むしろあり余っていて活躍しても種牡馬入りできないことが多いサンデーサイレンス系。フジキセキ、キンシャサノキセキと続く血統でした。母系も母父がキングマンボというサンデーサイレンスの次に種牡馬入りできない血統(キングマンボ系ではキングカメハメハ産駒の活躍馬が多すぎるため)。たぶん一番種牡馬入りが難しい配合ですね。キンシャサノキセキ産駒ですけど、種牡馬になったのは、奇跡のように思えます。
前述の通り、現役時代の成績はそれほど良くないため、初年度2022年の種付け頭数はわずか8頭。そこから誕生し、血統登録された産駒となると、さらに激減して、初年度となる2023年生まれの産駒はわずか3頭でした。
ところが、このわずか3頭の産駒から中央勝利馬を輩出します。正直言えばこの時点で「活躍」と言うとやや大げさですけど、前述のような不人気種牡馬であったことからすると考えられません。なかなかないことでしょう。ドラマ性があります。
この勝利を挙げた産駒は、ロミオという馬。9頭立てだったとはいえ、中山芝2000mの新馬戦から7.3倍の4番人気となかなか高い評価で、おそらく戦前から良い動きをしていたのでしょう。母ペンデュラムも地方2勝程度で、姉は地方も未勝利。血統ではなく、実力を期待されての人気だったと思われます。この新馬戦で、人気よりさらに上の2着という結果を出しました。
中山芝2000mは父の距離適性からうすと意外でしたが、2戦目は距離短縮で中山マイル。ところが、16頭立てと頭数が増えたここでは、6番人気14着と冴えませんでした。
しかし、3戦目、福島に舞台を変えて、さらにはダート替わり(ダート1700)。ここで、3番人気に押されると、好位から抜け出して、なんと5馬身差の圧勝。もっと賞金を加算できそうで、文句なしに「活躍」と言えるようになるかもしれません。
出走頭数2頭とデータが少なく、しかも、まだ出走数も少ないのであれですけど、これのせいでアーニングインデックスとCPI(コンパラブルインデックス)の比がえらいことになっています。
前述の通り、産駒が全然活躍していない母だったこともあり、CPI(コンパラブルインデックス)はわずか0.10。めったに見ない低い数字です。
一方で、ロミオが賞金を稼いだため、アーニングインデックスは2.07という素晴らしい数字。同世代で最も繁殖牝馬の質が高いであろう三冠馬コントレイルは1.48ですから、コントレイルより高いということになります。
このコントレイルのCPIは2.65と高く、やはり繁殖牝馬の質が高いですね。本来なら産駒は活躍して当然であり、アーニングインデックス1.48は物足りない数字。アーニングインデックスをCPIで割った数字は、0.56とかなり低くなっています。
で、この数字がすごいのが、シュウジです。同様の計算をすると、20.7というめったに見ない数字に。一桁間違ってない?という数字。普通この数字が2であってもすごすぎますからね。これは、今だけの異常値なのでしょうが、それにしても素直にすごいと思います。
モズメイメイ、ロケットスタートどころかついに出遅れるように…
■2024/09/05 モズメイメイ逃げ馬じゃなかった?差しで復活!ロケットスタートで誤解か
■2025/01/01 モズメイメイ、ロケットスタートどころかついに出遅れるように…
■2023/05/27 ロケットスタートのモズメイメイ、ゲート開く瞬間狙い自分で調整
2023/05/2京都11R葵ステークス芝1200、1頭だけあり得ないほどポンと抜けてスタートした馬がいてびっくり。武豊騎手鞍上のモズメイメイでした。そのまま逃げ切りますが、負けていたとしても絶賛したであろう素晴らしいスタート。これだけで好きになりました。久々にPOG馬以外で大好きになる馬かもしれません。
どれくらいすごかったかと言うと、最初からいきなり1頭だけ1馬身前に出ているという状態。もともと逃げ馬でテンも早いため、あっという間に2,3馬身開いてしまいます。
ゲートの開くタイミングが1頭だけ早かったのかな?と思うほど。実際、掲示板ではそういった反応がありました。
[2864] BBさん
フライングかと思ったわ
[2910] そらまめさん
フライングかと思うくらいのスタートびっくりでした
[2950] daiさん
モズメイメイだけ
ゲートずっと開いてた説
[2945] effectさん
いやー、もう笑うぐらい凄いスタート。
どうやったらあんなこと出来るんだろう。
この馬は豊さんと手が合うんですね。
失礼かと思うけどパトロールで確認してもたわ。
みんな一緒にゲート開いてますた(≧∀≦)
https://db.netkeiba.com/?pid=horse_board&id=2020102764
次に考えたのが、他の17頭の馬がすべて同じようなタイミングで出遅れた…という可能性。これも同じようなコメントがありました。
[2879] JPNさん
きっと他の17頭がみんな同時に出遅れたから、この子だけ飛び出したみたいに見えたんだろうね。
この方は上記の後、「よくあることだよ(笑)」と書いていますが、全然よくあることではありません。私は初めて見ましたわ。
ただ、最後に「(笑)」をつけているので本気でそう思っているわけではなく、冗談でしょうね。掲示板ではやはり「こんなん初めて見た」という反応が出ています。
[2880] 竹輪さん
長いこと競馬やってるけど、あんなロケットスタート初めて観たわ。
ゲート壊れてるんじゃないかと疑うレベル。
[2957] ハムムさん
ここまで完璧なまさにロケットスタートは初めてみたわwスタートダッシュでランキングつけたら最上位にくるんじゃない
仮に他の17頭すべての馬がいっせいに出遅れだとしても、天文学的な確率になりそう…。これはこれですごいでしょうから、歴史に残したくなります。
ちなみに検索してみると、競走馬の出遅れ率は17%くらいみたいですね。これをもとに17頭が出遅れる確率が計算できるかもしれません。
(確率計算は苦手なのでちゃんと得意な人にやってほしいのですが、単純に17%=0.17を17乗した場合は、0.0000000000083%というわけのわからない計算結果に。桁が大きすぎて間違ってそうですが、12兆分の1くらいの確率ですかね?
ただ、これに加えて1頭だけ出遅れないことやその1頭がモズメイメイではない場合なんかも本来なら考えるべきなんでしょうか? 本当、こういう確率の計算はダメ。誰かできる人にお願いします)
ところで、モズメイメイちゃんのロケットスタートですが、他の17頭すべての馬がいっせいに出遅れたのではなく、彼女自身が狙っていた可能性が濃厚。どうも鞍上の武豊騎手がそう説明しているようです。
掲示板情報でソースを確かめていないんですが、本当にそうコメントしているならすごいですね。モズメイメイちゃん賢すぎです。
[2868] トウカイテイオーさん
◆武豊騎手(1着 モズメイメイ)「もともとスタートが速い馬ですが、きょうはタイミングが合いすぎました。速かったです。逃げというのは頭にはなかったですが、スタートを出たので行きました。(略)」
◆音無秀孝調教師(同)「フライングだわな(笑)。ジョッキーに聞いたら、ゲートが開くのを待っているらしいよ。突っかかるわけじゃなく、ゲートが開いて反応して出ているみたい。桜花賞もゲートは速かったけど、きょうはもっと速かったね。ハナへ行かなくてもいいとジョッキーに伝えてはいたけど、あの形ならハナに行かざるを得ないね。(略)」
[2865] 行里さん
スローで見ると、ゲートが開く直前のタイミングで、後肢に体重を乗せて馬体を沈み込ませて、開いた瞬間にダッシュしている。
分かっていないと出来ないようなタイミングだけど、まさかね…。
でも、重賞で、それを実現させたのが、モズメイメイと武豊。
[2907] ロージーライフさん
パトロール見ると、馬がロケットスタートを決めようと狙っているように見える。。素晴らしい才能の持ち主かも。
■2024/09/05 モズメイメイ逃げ馬じゃなかった?差しで復活!ロケットスタートで誤解か
長く低迷していたモズメイメイ。かつてのようなロケットスタートはなくなりましたし、逃げれたときでも逃げれなかったときでもダメ。どうすりゃいいのか?と思っていたら、突然復活!
ロケットスタートが好きだったので複雑な気持ちですが、差し競馬での復活。下手にロケットスタートを決めてしまったがために逃げ馬と誤解されてしまって復活が遅れてしまったのでは?といった反応が出ていました。
・【アイビスSD】モズメイメイが差し馬に変貌! 復活Vの裏に「新たな調整法」 | 競馬ニュース・特集なら東スポ競馬 2024/07/28 (日)20:06
<28日、新潟競馬場の直線1000メートルを使って夏の新潟名物レース、GⅢアイビスSDが行われた。今年のスピード決戦を制したのはモズメイメイ(牝4・音無)。一時、2桁着順を連発していた不振ホースが23年葵S以来の重賞V。復活のきっかけはどこにあったのか?
国分恭騎乗で15番枠から五分のスタートを切ったモズメイメイ。行く馬を行かせて中団へつけると、まずは外ラチ沿いから3分どころの馬場を進行。レース後半では馬が殺到していた外ではなく、真ん中へエスコートしていき、ラスト200メートル付近では前を走るウイングレイテストに内から迫り、最後はクビ差捕らえてのゴールだった。>
https://tospo-keiba.jp/breaking_news/47628
記事では、「1週前に併せ馬をして、当週はやりすぎないように、という調整をしてきた」という調教の工夫が復活の理由と説明。ただ、この一つ前の北九州記念(GIII) でも差して3着しており、「差しで復活」と思ったのはたまたま1戦だけじゃないというのがあります。
この北九州記念(GIII)のときは16番人気3着という大激走。その前は6戦連続で二桁着順でしたから、本当突然復活しましたね。
■2025/01/01 モズメイメイ、ロケットスタートどころかついに出遅れるように…
差しで復活したと思ったモズメイメイですが、前回書いたアイビスサマーD(GIII)では先行して3着と前の競馬でも結果を出します。ところが、この後、再びスランプに突入。その次のスプリンターズS(GI)の10着は相手が強かったので仕方ありませんが、京阪杯(GIII)を4番人気11着、阪神C(GII)を15番人気15着で敗れています。
このうち京阪杯(GIII)は中団からですが、他のふたつのレースは「差し」とすら言えず、「追い込み」という位置取り。さすがに後ろすぎだとダメだろうと思って見ていました。
また、直近の阪神C(GII)はなんと一番悪いスタートに。「出遅れ」と判断している人もいました。ロケットスタートが代名詞だったのに、ついに出遅れるようになってしまったというのは、残念すぎます。
この日は、後方ポツンの1頭を除けばほぼ最後方からという競馬にもなりました。直線は外殺到する中、最内スルスルと一瞬伸びたのですが、後半鈍って抜き返されて、結局、15着。後方ポツンにもハナ差負けてしまいました。スランプですね。逃げとか差しとか関係なしに、単にムラ馬なのかなぁ…。
モズメイメイとは関係ないのですけど、レース後にこの後方ポツンで14着だった馬の鞍上が横山典弘騎手なことを確認して、なんだか安心。それこそモズメイメイのように応援している馬、あるいは、馬券を買っている馬でやられたら最悪とはいえ、中央競馬の風物詩的なところはありますね。
2025年11月17日月曜日
メイケイの馬主・名古屋競馬とは?主催者が競走馬を持ってる?
■2021/03/18 メイケイの馬主・名古屋競馬とは?主催者が競走馬を持ってる?
メイケイペガスターなど、昔からある冠名のメイケイですが、馬主を確認したことがありませんでした。ところが、能力が高いのにまともに走れないというクラシック有力牝馬メイケイエールの馬主名を見てびっくり。「名古屋競馬」と書かれています。地方競馬の主催者が馬を持っているの?中央競馬の馬とは言え、公平性の観点でまずくない?と驚きました。
この疑問の答えの前に、一般的な「名古屋競馬」の説明を先に掲載。愛知県競馬組合が名古屋競馬場で開催する競馬を「名古屋競馬」「名古屋けいば」などと呼びます。JBCを開催したこともありますが、常設としては、かきつばた記念(JpnIII)、名古屋グランプリ(JpnII)、名古屋大賞典(JpnIII)といったところが有名でしょうか。
という感じなのですが、この説明ですでに出ているように、主催者は名古屋競馬といった名義ではなく、愛知県競馬組合なんですね。組織名としての「名古屋競馬」は使われていないようです。そして、ウィキペディアで「名古屋競馬」を検索すると、上記の名古屋競馬に加えて、曖昧さ回避として、<中京競馬場を所有・管理する株式会社。中京競馬場#名古屋競馬株式会社を参照>というのが出てきました。どうもそういうややこしい名前の会社があるようです。中京競馬場 - Wikipediaでは、「メイケイ」の話もありました。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%AD%E4%BA%AC%E7%AB%B6%E9%A6%AC%E5%A0%B4
<中京競馬場は、JRA直営の他9場とは異なり、スタンドの一部(ツインハット部分)を除き名古屋競馬株式会社が施設を所有し整備している。この会社は競馬法により、東海地方に国営競馬(現在の中央競馬の前身)の開催場をという声に応えるため、1952年8月に設立された。翌1953年8月に競馬場が完成、農林省(現・農林水産省)と施設貸借契約を結び、第1回国営中京競馬を開催することになった。現在は、所有する競馬場の諸施設の修繕等の他に、競馬場近接地にある競馬客用駐車場の管理・運営を行い、JRAの行う中京競馬開催日のイベント・PR活動に協力している。なお、名古屋競馬場を運営する特別地方公共団体の愛知県競馬組合とは別の法人で、愛知県等の地元自治体や名古屋鉄道などの地元企業が出資する非上場の株式会社である。
また、中央競馬に馬主登録しており、活躍した持ち馬にグリーンサンダー(佐賀記念勝ち)、メイケイペガスター(共同通信杯勝ち)、メイケイダイハード(中京記念勝ち)、メイケイエール(小倉2歳ステークス、ファンタジーステークス、チューリップ賞勝ち)などがいる。勝負服は緑、青袖、白山形二本輪。現在は冠名として「メイケイ」を馬名に使用している。>
ということで、主催者ではなかったものの、どちらにせよ「問題ないの?」と思う人はいると思われます。確かに不思議な感じはしますね。ただ、名古屋競馬株式会社は飽くまで施設を所有して貸し出ししているだけであり、競馬開催そのものは行っていません。開催に直接関わっているわけではないのでセーフなのでしょう。
ちなみに、名古屋競馬場の方では、愛知県競馬組合が運営する名古屋競馬で、名古屋競馬株式会社が自社杯の競走である「名古屋競馬株式会社賞 中京ペガスターカップ」を開催しているとのこと。ここらへんも全然問題ないわけですが、こうやって書いているとわけがわからなくなりますね。メイケイ株式会社などと社名変更した方がスッキリすると思うのですが、関係者の方いかがでしょうか?
2025年11月16日日曜日
あわや大惨事!カラ馬逆走でも確定の船橋競馬に非難轟々
■2021/05/13 あわや大惨事!カラ馬逆走でも確定の船橋競馬に非難轟々
馬は群れて走る習性があります。日本の新潟競馬場では芝の痛み具合に差が出るためにそういうことはありませんが、海外の直線競馬なんかでは内ラチと外ラチに分かれて2つの馬群で固まって走る…なんてことが見られます。落馬競走中止となった場合でも、この習性により、いっしょに走るということが多いです。見た目にはかわいいのですが、危険性もあります。
ただ、2021年5月5日の船橋8R・ユウゲ賞(ダ1200m)は、普段のカラ馬とは比較にならないほど危険な状態になりました。発走後落馬した馬のあおりでもう1頭が落馬したのですが、問題はカラ馬となったうちの1頭が最後の直線のラチ沿いを逆走してしまったことです。馬群の内側をすり抜けていき、一歩間違えれば大惨事でした。しかし、この件について審議が行われたが、競走全般に重大な支障があったとは認められず、レースは到達順位どおり確定したといいます。
<【地方競馬】あわや大惨事! 船橋競馬で馬がレース中に逆走>(5/5(水) 20:20配信 netkeiba.com)より)
https://news.yahoo.co.jp/articles/483e79fd17d4be1cbd187e48def7a43a49e1881a
映像を見てみると、ちょうど最後の直線で反対側の最内をカラ馬が逆走。一番大事な場面での逆走馬との出会いですし、最内にいた1頭はスピードを緩めて後ろを確認しながら大きく斜行。当然、この状態では前を横切られる馬にも影響があります。上位争いの馬はそのまま追っていた感じですが、レースに影響がなかったとは思えません。
当然ながら、コメント欄では非難轟々。レースが不公正というだけでなく、今後同じような場面があったときに、騎手が安全を優先しなくなる可能性もあるため、たいへん悪い判断でした。たぶんレース不成立とすると全部払い戻しで利益が発生ないため確定させたのだと思われますが、安全よりカネという話で問題があります。
<逆走の馬を真正面に見た騎手は追えないと思うし、これを確定したのは問題があると思う>
<逆走している空馬が競走している馬に近づく事が予測された場合は、競走を中止させ馬を止める必要があったと思う>
<これ事故とはいえ、なんとか途中でもいいからレース不成立に出来なかったのか…
馬が正面衝突寸前にすれ違うとかあってはならない事>
<実況も戸惑ってたからレース不成立の裁定があり得ると思ったのでしょう。
大惨事にならなかったのは結果論で本当に運が良かっただけ。空馬が内ラチ沿いを走ったからよかったものの、もし馬群の中央に突っ込んで大事故になってたら船橋競馬はどう弁明するつもりだったのか。
最近競馬界は八百長、不正受給、馬の顔を蹴る等イメージを悪化させるニュースが立て続いてしまってるのだからもっと厳しく運営するようにほしい>
なお、2月に高知競馬で故障馬が走路にいたため、レースが不成立になった…というコメントもありました。これを成立させてしまった船橋競馬は問題があると思われます。
…と書いて終わろうとしたら、ひとりだけ変なコメントしている人を見つけてびっくり! なんでしょう、これ? 何を言っているのかよくわかりません。
<【ギャンブル】に怪我と言った大惨事以外の記事はありえない。
この結果で場があれてギネス級の30万馬券がでたのならまだしも、何をもって大惨事なんだ?
そもそも、ギャンブル。
倍率が上がらない事故は事故ではない>
「あわや大惨事」の「あわや」の意味を知らないということでしょうか。それとも、オッズに影響ないなら、たとえ競馬で死人が出ようが大事故ではないってことでしょうか。怖い人ですね。他にどんなコメントをしているのか?と見てみたら、いわゆるネトウヨ系の方でしたわ…。テロを思わせるような発言もしています。
(新型コロナウイルスのワクチンの記事について)
<絶対にやって欲しくない事がある。習近平国家が関係したワクチンを使う事。これだけは秘密裏でもやらないで欲しい>
(東京五輪中止求めるデモに関する記事について)
<うわっ!、俺も現地に行けばよかった。そして、この馬鹿共を暴力を使ってでも言葉無き者にしてやれば良かった。五輪は開催されて当たり前>
2025年11月15日土曜日
池江泰郎元調教師、馬主としての成績はイマイチ?所有馬を見ると…
■2021/06/01 池江泰郎元調教師、馬主としての成績はイマイチ?所有馬を見ると…
POG馬を探していたら、調教師と馬主の両方に「池江」の名前が並んでいて、なにかの間違いかと思ってしまいました。ただ、調教師が池江泰寿で、馬主が父の池江泰郎。池江泰郎さんは調教師を引退しているので、一応ルール的にはあり。とはいえ、日本では珍しいケースで、アリなの?と驚いてしまいました。
検索してみると、馬主になってのは全然最近じゃありませんね。私が知らなかっただけでしたわ。2014年にJRAブリーズアップセールで3240万円(税込)で競り落とされたネージュドールはすでに入厩済みとのことで、デビューはおそらく2014年。また、翌年の2015年に初勝利を挙げています。
<元調教師の池江泰郎氏(74)が、かつて管理したディープインパクトの子で馬主初勝利を飾った。阪神4R(2歳未勝利戦、芝1800メートル)で、リボンフラワー(牝、池江)が1番人気に応えて勝利。昨年8月の新潟(新馬戦)でネージュドールを初出走させてから11戦目(地方1戦を含む)>
(池江元調教師ディープの子で馬主初勝利/阪神4R|極ウマ・プレミアム [2015年12月06日 07時15分] より)
https://p.nikkansports.com/goku-uma/news/article.zpl?topic_id=1&id=1575707&year=2015&month=12&day=06
このリボンフラワーが出世頭ですが、賞金は1300万円程度。4頭しか持っていない(うち1頭はデビュー前)、大馬主ではないので資金力がないとは言え、さすが名伯楽!といった感じはありませんね。しかも、ディープインパクト産駒とステイゴールド産駒でこの成績です。
ただ、リボンフラワーはアネモネS(OP)5番人気4着の後、故障で引退しており、無事ならもっともっと稼いだ感じはありました。
馬名 性 生年 厩舎 父 生産者 総賞金(万円)
リボンフラワー 牝 2013 [西] 池江泰寿 ディープインパクト 千代田牧場 1,323.40
クレアーレ 牡 2017 [地] 森沢友貴 ディープインパクト 千代田牧場 604
ネージュドール セ 2012 [西] 高橋康之 ステイゴールド 市川牧場 419.3
オールタイムハイ 牡 2019 [西] 池江泰寿 ディープインパクト 千代田牧場 0
2025年11月14日金曜日
連闘も…地方競馬の出走数が多い理由、中央は手抜き?
■2020/10/24 連闘も…地方競馬の出走数が多い理由、中央は手抜き?
ヤフー知恵袋で、「どうして地方競馬の馬は連闘連闘また連闘で3歳40戦や5歳100戦とかできるのに、中央競馬の馬は数戦で故障したりしてしまうのでしょうか?」という質問が出ていました。ヤフー知恵袋ですので、信頼性が高いわけではないですし、個人の意見という感じですが、ベストアンサーは概ね妥当だろうという答えが出ています。
まず、第一に出走数が多いのは、当然お金のため。「特に南関東以外ですとレースの賞金よりも出走手当の方が高い」と指摘されています。要するに着順にこだわるより出走回数を増やした方が良いということです。相対的に「賞金よりも出走手当の方が高い」というのは、地方競馬主催者側が決めることですから、 地方競馬主催者側自身、出走回数を増やしてもらいたいと思っているのでしょう。レースの出走頭数が少なくなることの方を危惧しているのかもしれません。
ただ、一番の問題は怪我をさせずに、なぜそんなにたくさん出走できるのかというところでしょう。これについては、<誤解を招く言い方かもしれませんが、地方競馬では馬の力を人が出し切る(=無理な仕掛けや無理な追いetc)ようなことは出来ません>としていた他、さらに、以下のような話をしていました。
<中央競馬の馬でも休養明けに7割程度の仕上げで「レース≒調教」のような事をしますが、ローカルの地方競馬の場合約2週間に1回開催があるので調教を兼ねてレースを行ない、仕上げていく慣行があるため、必然的に出走回数が多くなってしまいます。
地方競馬、特にローカルの地方競馬では中央競馬で言う連闘を重ねて馬の調子を上げていくので、血統やレースタイム&調教タイム以外にも、地方競馬独特の慣習を読みながら予想していかないと競馬を楽しめないかもしれません…>
これは私の想定した答えと近いです。地方競馬の馬は悪く言うと、手を抜いています。ただ、比較的良い言い方をすると、馬に負担をかけないやり方をしているんですね。だから、連闘が多くて、ガンガン故障する…といったことにならないで済んでいるんです。こういうやり方には批判もあるでしょうけどね。
ちょうどベストアンサーの最後に予想の話が出ていたのですが、地方競馬に呼ばれたある中央競馬の競馬解説者は「もう二度と呼ばないでほしい」と言ってたという話を聞いたことがあります。
なぜか?と言うと、地方競馬の馬の仕上げと競争成績が全然一致せず、中央競馬のような解説では結果と全然一致しなかったため。地方競馬独特の仕上げに戸惑ってしまったようでした。
2025年11月13日木曜日
今の1勝クラス・500万下を3連勝した馬がいる…なぜ可能?
■2012/11/10 重賞ウィーク、2日で5重賞、京都だけで3重賞 エリザベス女王杯、武蔵野S、京王杯2歳S、ファンタジーS
■2023/12/17 秋競馬の3場開催なのに1週間で重賞が2つだけ!朝日杯フューチュリティステークスとターコイズS
■2021/06/27 今の1勝クラス・500万下を3連勝した馬がいる…なぜ可能?
レースウィングという馬の戦績を見ていたら、3歳以上500万下を3連勝していることに気づきました。未だになれませんが、今で言う1勝クラスを3連勝した形ですね。新しい競馬ファンはなぜ?と思う記録でしょう。
このレースウィングは新馬戦も未勝利も勝っていないというのが最初のポイント。初戦は3歳9月の未勝利戦。12番人気であり、全然人気にならず、結果も9着でした。
レースウィングの母馬である「レース」という馬名には聞き覚えがあり、てっきり大物が兄弟にいたと思ったのですが、トーセンアレス が浦和記念(G2) 3着した程度で、しかも、これは弟なのでレースの現役時点では関係なし。レースの子でPOGで人気した馬がいたか、私がPOGに指名したかで名前を覚えていただけかもしれません。
レースウィングの戦績の話に戻ります。未勝利戦は全く目立たなかったのですが、経験馬に混じったための不人気だったのか、2戦目は突如4番人気。結果も4着となっています。しかし、これで未勝利戦が終わってしまいました。このため、500万下に出ることになったのです。これが最初の500万下勝利で、同じ境遇の馬が多いためか、格上挑戦であってもそれほど悪くない7番人気と悪くない人気。そして、ここで見事に勝利します。この勝利は2002/12/01の500万下でした。
500万下を勝ちましたが、前述の通り未勝利戦を勝っていたないため、これが最初の勝利。クラスを決める収得賞が少ないために、続けて500万下に出れます。ただ、レースウィングの場合はなんと1年近く休んで2003/11/09が次戦でした。4歳になっています。一度勝っているということもあるのか、長期の休み明けでも2番人気となっていて、これまた見事に勝利しています。
問題はその次の3戦目の500万下。次は2003/11/22と間髪入れずに、同じ500万下に出走しました。当然このクラスを2度も勝っているので1番人気であり、人気に応えて圧勝しています。このような3連勝が可能であったのは最近まであった「降級制度」のためでしょう。(最後にウィキペディアの説明も記載。参考にしてください)
時期的にはおそらく休みの間に収得賞金額が半額となったことで、2勝しても収得賞金額が1000万下(現在で言う2勝クラス)に満たないようになり、3戦続けて500万下を勝利するという妙なことになりました。500万下は3戦全勝とも言えます。現在のルールではあり得ないことです。
ちなみにレースウィングは1000万下の4戦目と5戦目でも、同じ1000万下を連勝! この時期は5歳であり、「収得賞金額が半額」はなかったはずですが、前年の半額のときの計算のせいでこうなったんですかね。私もよくわかりません。
降級を考慮して狙った競馬というのは以前はよくあり、全く珍しいことではなかったのですが、とりあえず、ここまで見事にルールを使い切った馬はさすがに珍しいんじゃないかと思います。
<降級>
<2019年春季までは4歳馬が夏季開催を迎えると、収得賞金額が半額となるため、それまで上位の競走区分にしか出走できなかった4歳馬が、1つないし2つ下の競走区分に出走できた。これを降級と呼び、その対象馬を降級馬と呼ぶ。通常、降級馬は能力が高いので、夏季開催においては降級馬の好走事例が多数見受けられた>
<過去において降級は2回設定されていた。旧馬齢表記で4歳500万円下・5歳1,000万円下・6歳以上1,500万下というクラス区分であった>
■2012/11/10 重賞ウィーク、2日で5重賞、京都だけで3重賞 エリザベス女王杯、武蔵野S、京王杯2歳S、ファンタジーS
G1のあるときって、重賞は少なめな気がしていましたが、今週よく見ると5つも重賞がありました。
11月10日(土) 京都 - 京都ジャンプステークス(JG3)
11月10日(土) 東京 - 京王杯2歳ステークス(G2)
11月10日(土) 京都 - ファンタジーステークス(G3)
11月11日(日) 東京 - 武蔵野ステークス(G3)
11月11日(日) 京都 - エリザベス女王杯(G1)
見ての通り一つは障害ですが、それでも立派な重賞。福島開催もあるのにそちらはなしで、京都だけで3重賞というたいへん豪華なことになっています。
今までもこんなんでしたっけ?覚えがありません。2歳の重賞が同じ週ってのはくさいですね。
昨年を見てみると、
11月12日 京王杯2歳S
11月12日 京都ジャンプスS
11月13日 武蔵野S
11月13日 エリザベス女王杯
です。
やはり2歳の重賞が違いました。ファンタジーSは1週早い11月5日。今年は新設の2歳牝馬の重賞アルテミスSが先週あったため、こちらにズレたようです。
海外では重賞だらけ……って日がありますけど、日本では5つでも新鮮です。すごいですなぁ。
■2023/12/17 秋競馬の3場開催なのに1週間で重賞が2つだけ!朝日杯フューチュリティステークスとターコイズS
秋競馬はやたらと重賞が多い…というイメージだったので、2023/12/17の週は重賞の少なさにびっくり。寂しく感じました。3場開催なのに、土曜日と日曜日に重賞はひとつだけ。それぞれターコイズS、朝日杯フューチュリティステークスです。
というか、ターコイズSって以前、重賞じゃなかったですよね。調べてみると、2015年からであり、重賞になってからもう10年近く…。全然記憶にないです。どうも新しい重賞って覚えられないんですよね…。
なお、ウィキペディアだと、重賞に格上げではなく、全く新しく創設という書き方になっています。
<牝馬の出走機会を拡大する観点から、2015年に新設された>
2015年 - 3歳以上の牝馬による重賞(新設重賞)として創設[4]。
2016年 - 格付け表記を「重賞」に変更[6]。
2017年 - GIII格付を取得[7]。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%82%B3%E3%82%A4%E3%82%BA%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%BC%E3%82%AF%E3%82%B9#cite_note-JRA%E6%B3%A8%E7%9B%AE-4
ただし、後半まで読むと、格上げ・引き継ぎではないものの、同名の競走が存在したことは触れられています。私は未だにこのときのイメージを引きずってますね…。
同名の競走
<同名の特別競走が2014年まで行われており、オープンクラスのハンデキャップ競走だった[8]。(1994年から1996年までは夕刊フジ杯として施行されていた) >
2014年までの優勝馬
1982年12月11日 中山 1800m オープン ピアレスレデイ 牝3
2025年11月12日水曜日
誰でもしてるクラシック登録を期待馬で忘れるミスをやらかす?
■2012/11/24 こぼれ話まとめ:いくらなんでもそれは長すぎる長距離戦・芝18600m
■2022/06/21 netkeibaで誤植?血統の戦績紹介で1頭だけ馬名説明があるのはなぜ?
■2023/11/21 誰でもしてるクラシック登録を期待馬で忘れるミスをやらかす?
ベランジェールという馬の掲示板を見ていて、そんなことあるんだ!と驚いたのが、クラシック登録を忘れてしまい、万が一の際には200万円支払うという痛恨のミスが発生した…という話。
最終的には、クラブ側(DMMドリームクラブ)のミスということになったそうですけど、調教師(木村哲也)のミスも当初は疑われていました。こういうの気づかないもんなんですかね?
また、ここのやり取りを見ていて、それほど有望な馬でなくてもとりあえずクラシック登録はしまくっているのかな?とも思いました。事実ならこれも初めて知ったという話。これは期待馬扱いされていたベランジェールがなぜ未登録なのか?といった文脈で出てきた話です。
あと、気になったのが、200万円の重大性に関するコメントがなかったこと。逆に「追加登録が必要ならクラブ側が費用負担をすると言っていますし、もういいのでは」というコメントならありました。
「クラブが払う」となると、その金額をクラブはどこかで稼ぐ必要があります。となると、ベランジェールに限らないクラブ会員の負担として最終的には乗っかってくる可能性が高いです。相当なミスであり、割と重大な事態なんですよね…。
[1007] セイウンコクサイさん
重賞の一つも勝たないと、な価格、育成時はいまだかつてないくらいのアゲアゲコメント、
桜花賞がどうだこうだといっておきながら、なんと!
クラシック登録してなし。
[1008] チョコボウラー向井さん OXkVk5Y フォローする
確かに。1回目からもう登録してない。
私の他の出資馬でまだまだデビュー先になりそうな馬たちいますが、とりあえず1回目は登録してます。
この馬してないってどゆこと?(中略)
万が一出れるようになったら200万払って登録すればいいやって考え?
[1009] ゲストさん QTQ5l4E フォローする
>>1007
これは驚愕の事実。よく見つけたね…笑
期待馬が登録するものじゃなくて、登録しない理由がある馬が登録しないものくらいに考えてたけど。ましてやクラブ馬なんて気遣ってノータイムで登録ちゃうんかい。
信じられん…
[1013] うーたんさん FTYiYJE フォローする
>>1012
どうなんでしょうね…
調べてみたら手塚厩舎木村厩舎の他の2歳未勝利馬でも大体クラシック登録されてました。
[1015] すけ兄さん MSWYBFE フォローする
公式のお知らせで出ましたね
クラブと厩舎間の確認不足とのこと
追加登録費用との“差額”はクラブ持ちらしいです
[1016] kwtnさん ESOFeVk フォローする
5大競走未登録はまさかのガチ事務作業ミスらしいです。万が一桜花賞、オークスに出る場合はクラブで差額を負担してくれるらしいです。こういうのってクラブ側が一元管理してるものと思ってたのですが、厩舎も絡んでたのですね。ほうれんそう大事。
[1017] うーたんさん FTYiYJE フォローする
クラブから公式でお知らせ来ましたね。
クラブと厩舎側との確認不足によるミスとのこと。
追加登録料200万と通常登録料の差額は全てはクラブ負担。
再発防止策として今後はクラブが一括して登録を行うという事でした。
https://db.netkeiba.com/?pid=horse_board&id=2021105484
■2012/11/24 こぼれ話まとめ:いくらなんでもそれは長すぎる長距離戦・芝18600m
パソコン内整理していたら出てきた「いくらなんでもそれは長すぎる」というhtml。何かな?と思ったら、トップガンドリームという競馬サイトで以下のような記述があったのを保存していただけでした。
-----引用 ここから-----
時事通信杯 フラワーカップ (GⅢ)
2003年 3月23日 中山競馬場 <b>芝18600m</b>
第11レース サラ系3歳牝馬オープン 別定
-----引用 ここまで-----
まあ、単なる誤植なんですけど、こういうの好きなんですよね。
芝18600m。嫌すぎますね。どんだけ長いんだよという。スーパーステイヤーです。
しかも、3歳の牝馬ですよ。かわいそうに。菊花賞が芝3000ですから、6.2回分。菊花賞が3分数秒のタイムですからバテずにそのまま行っても20分くらいかかるかな?長いわぁー。
(補足:トップガンドリームはもう名前も覚えていなかったくらいのサイトですが、残っていたhtml見た感じだとコンピュータによる競馬予想サイト。
私は人気をある程度見ないと予想できないので前日予想オッズがあったか、展開予想が当時好きだったので逃げ・選考馬などの脚質の表示があったか、あるいはその両方か?といった感じじゃないかと思います)
■2022/06/21 netkeibaで誤植?血統の戦績紹介で1頭だけ馬名説明があるのはなぜ?
誤植系を久々に見つけたので、近い話のあるこちらで紹介。見つけたのは、新馬戦に出走があったヤマタケアオイバラの血統表です。
ヤマタケアオイバラ自体は8番人気で注目じゃなかったのですが、私は穴馬狙いのPOGもやっていたので確認。デビューした上3頭のうち1頭が中央で3勝しているという、8番人気としてはなかなか良い血統です。ただ、父のジャスタウェイを私は評価していないので、POG指名はせず。結果、8番人気なのに、最下位である16位と予想以上の惨敗でした。
さて、問題は誤植の話です。上記で少し書いたように、私は兄弟の戦績を参考にするため、netkeibaの血統表のページで兄弟が何勝しているか確認します。netkeibaの血統表の牝系図では、普通以下のヤマタケアオイバラの近親の例のように中央と地方の勝利数と重賞の好走歴などが書かれているのが普通です。
|-- ファインチョイス (牝 2009 鹿毛 アドマイヤムーン) 4勝
| | 1着 - 函館2歳S(G3)
| | 3着 - KBSファンタジーS(G3)
| |-- プライムチョイス (牝 2015 鹿毛 ロードカナロア) 地方1勝
| | |-- プライスレス (牝 2020 鹿毛 ビッグアーサー) 中央現役
| | `-- プライムチョイスの2021 (牝 2021 鹿毛 モーニン)
| |-- ガデスチョイス (牝 2016 黒鹿毛 キンシャサノキセキ)
| |-- エクスチェンジ (牝 2017 栗毛 マジェスティックウォリアー) 1勝
ところが、ヤマタケアオイバラの近くだけ変だったので目立っていました。なぜかヤマタケアオイバラの姉のところにだけ、馬名の意味・由来の説明が書かれていたのです。こんなの、初めて見ましたわ!
|-- マルヨパトリオット (牝 2008 栗毛 アルカセット) 地方4勝
| |-- マルヨパトリオットの2014 (牝 2014 栗毛 フリオーソ)
| |-- ミスズフリオーソ (牡 2015 栗毛 フリオーソ) 3勝
| |-- リングアップ (牝 2017 栗毛 スマートファルコン) 地方2勝、獲物を狙うハヤブサの旋回上昇(鷹狩り用語)
| |-- ケイティレジェンド (牡 2018 鹿毛 リオンディーズ)
| |-- ヤマタケアオイバラ (牡 2020 鹿毛 ジャスタウェイ) 中央現役
https://db.netkeiba.com/horse/ped/2020102211/
なぜこんな間違いが起きたのか想像できません。そもそもnetkeibaでは、馬名の意味・由来の説明の項目を見たことがないため、別の部分を間違って参照している…という感じでもなさそうです。まさか手作業で反映しているってことはないでしょうが、そうしたミスでも不自然。担当者がいたずらしたんでしょうか?
なぜか1頭だけ馬名説明のあったリングアップ自身の血統表・牝系図も確認してみると、同様に「獲物を狙うハヤブサの旋回上昇(鷹狩り用語) 」との説明が見えます。
さらにリングアップのトップページを確認してみると、こちらにもありました! 受賞歴のところに先ほどと同じ馬名説明がなぜか書かれています。
受賞歴
獲物を狙うハヤブサの旋回上昇(鷹狩り用語)
https://db.netkeiba.com/horse/2017100894/
全然思いつかなかったのですが、そういや血統表・牝系図では受賞歴も網羅。例えば、ジャングルポケットの場合は、トップページと血統表・牝系図で以下のように書いています。
受賞歴
JRA賞年度代表馬(2001年)、JRA賞最優秀3歳牡馬(2001年)
https://db.netkeiba.com/horse/1998101786/
| |-- ジャングルポケット (牡 1998 鹿毛 トニービン) 5勝、JRA賞年度代表馬(2001年)、JRA賞最優秀3歳牡馬(2001年)
| | 1着 - 東京優駿(G1)、ジャパンC(G1)、札幌3歳S(G3)、共同通信杯(G3)
| | 2着 - 天皇賞(春)(G1)、阪神大賞典(G2)、ラジオたんぱ杯3歳S(G3)
| | 3着 - 皐月賞(G1)、札幌記念(G2)
https://db.netkeiba.com/horse/ped/1998101786/
どうも受賞歴の記載の時点で、自動化したソフトか手作業かなにかでミスして、血統表にも掲載された…という流れである模様。いずれによ「なぜこんな間違いを…?」というものではなありますが、最初見たときよりは理解できるミスになっています。
2025年11月11日火曜日
ルメール騎手が有馬記念で史上初16番枠で馬券圏内、スターズオンアースで 何がうまいのか?
■2017/01/05 ルメール騎手はやっぱりうまい? 私見騎手(ジョッキー)評価ランキング ベスト20
■2012年11月22日 マイネルクロップ人気薄で3着(ルメール) 私見騎手評価ランキング ベスト20
■2023/12/25 ルメール騎手が有馬記念で史上初16番枠で馬券圏内、スターズオンアースで 何がうまいのか?
2023年の有馬記念は武豊騎手騎乗のドウデュース(牡4歳)が最終コーナーで外を回って仕掛けると、直線で前をとらえてV。単勝2番人気は正直過剰人気だと思っていたのですけど、文句なしの復活です。
1番人気で川田騎手騎乗のジャスティンパレス(4着)も後ろでしたが、微妙な位置取りの違いや仕掛けるタイミングなどで武豊騎手のうまさが際立ちました。川田騎手は個人的には結構好きな騎手だったんですけどね…。
一方、私が買っていたのは、単勝7番人気のスターズオンアース(牝4歳)。ジャパンC3着でこちらでもまた来るのは無理じゃないか、これですら過剰人気では?と思いつつも、ルメール騎手が気になって単複購入。1着まで期待させるような走りの2着。しかも、内ラチに当たってたそうで、本当惜しかったです。
私は全然知らずに購入したんですけど、16番枠は鬼門だったらしいですね。<【有馬記念】鬼門16番枠から先行策に出たスターズオンアース2着も…ルメール騎手「枠は関係なかった」>(12/24(日) 17:03配信 馬トク報知)で知りました。
<16番枠は過去1度も3着以内がなかったが、初めて馬券圏内に好走した。
クリストフ・ルメール騎手(スターズオンアース=2着)「16番からいいポジションをとれた。スタートで力をロスしなかった。そのあともずっとマイペースで走れて、最後は伸びてくれたが内にもたれてしまった。直線でずっと右に行っていた。それで負けました。枠は関係なかった」
高柳瑞樹調教師「ゲートは最近出てくれているし、無理せず位置をとれたのは良かった。3コーナーで内にもたれてラチに接触。バランスを崩したし、最後の直線も内にもたれた。フェアリーSのときひどかったけどそれ以降はなかったが、今日はロスのあるところが出てしまった。この後は放牧に出して考える」>
https://news.yahoo.co.jp/articles/3e1ab3d14c20f18116a42a69eed24e48910a4e99
ヤフーニュースのコメント
<2着とはいえ素晴らしい走りでした。大外枠でどうするのかと思ったら、スタートを決めて2番手につけるとは本当に驚いた。その後もリズムを崩さずに走らせて最後までわからない勝負まで持ち込んだ(中略)。
東京向きのスターズオンアースをしかも大外で2着に持って来れるのはルメール騎手以外ではできなかったでしょう。やっぱり一流騎手は不利な条件でも最善を尽くして乗れるんだなと改めて思いました。>
<16番で勝つならこの戦法しかないというかルメールならやると思った。ディープに勝つ為にディープより前で競馬をする。と同じだよね。>
<超一流のジョッキーには枠は関係なかったですね。去年のダービーも大外18番からイクイノックスを2着に持ってきたルメールなら必ず最高の走りをしてくれると信じてた。>
<武豊のジョッキーカメラ見たけど
ゴールした後に真っ先にルメールが「おめでとう」と言っていて
この方は人間的にも本当に素晴らしいと思った。>
<枠順抽選会であれだけ落胆してたのにこんな神騎乗を見せてもらえるとはすばらしいとしか言えないです。
無難に外を回してあわよくば馬券内ではなく、勝つにはこれしかないという渾身の騎乗でした。
ただ、もう1人のレジェンドがこれまた凄まじい騎乗だったのは仕方ないです。>
位置取りの話が出ていましたが、私はルメール騎手はあまりポジションを取りに行かない騎手というイメージ。ガンガン前に行かせる競馬はあまりない騎手でしょう。なので、先行馬以外だと後ろすぎかな?ということもよくあります。今回も強く促したわけではなく、馬が行く気になっていたのを無理に抑えずに、折り合って馬に任せた感じでした。
ただ、こういう前後ろの位置取りではなく、強い馬との位置関係とか、追い出しのときのために追えるコところにあらかじめ動かしておくコース取りみたいなところは、本当関心しますね。今回とは逆に人気の馬をマークしていて、直前で目標にして交わすといったこともよくやる印象。この場合は、コースも人気馬が勝手に作ってくれることがあり、ちゃっかりそのコースを使って、最後だけ抜くということになります。
あと、素人なので見ていてもわからないのですけど、最後にちゃんと伸びてくるというのは、馬に負担をかけない余力を残したり、溜めたりする騎乗もうまいんでしょうね。今回の場合、コメントにも出ていた武豊騎手のジョッキーカメラでブレが少なくて驚いたとの声が出ていました。武豊騎手は特に差し馬がうまい騎手というイメージです。
外国人騎手は最後伸びが違うことが多いのもこういう理由なんですかね。先行馬をバテずに行かせるのがうまいという違うタイプですが、モレイラ騎手のブレの少なさは藤沢調教師が絶賛していたことがあります。
■2017/01/05 ルメール騎手はやっぱりうまい? 私見騎手(ジョッキー)評価ランキング ベスト20
最近はあんまり高得点つけていないんですが、以前、騎乗の得点をつけていて気づいたのが、ルメール騎手がやたら高評価なこと。それで一時期好きでした。以下、その頃の記録。その後に、ブノワ騎手絡みの二つの話もまとめます。昔の私見騎手評価ランキングで、ルメール騎手がお気に入りになったあたりのをセットにしました。
・2012年11月11日 私見騎手(ジョッキー)評価ランキング ベスト20(全67騎手中)
| 順位 | 騎手名 | 数 | 評価 | リーディング | 変動前回 |
| 1 | 松岡 | 24 | 3.42 | 19 | -1 |
| 2 | ウィリア | 18 | 3.28 | 46 | -2 |
| 3 | 大庭 | 23 | 3.22 | 圏外 | -3 |
| 4 | 藤岡佑 | 19 | 3.21 | 34 | -4 |
| 5 | 木幡 | 15 | 3.2 | 44 | -5 |
| 6 | 川須 | 22 | 3.18 | 15 | △39 |
| 7 | 石橋脩 | 18 | 3.17 | 25 | ▼16 |
| 7 | 柴山 | 18 | 3.17 | 41 | ▼16 |
| 9 | ルメール | 15 | 3.13 | 72 | △716 |
| 9 | 国分恭 | 15 | 3.13 | 46 | △110 |
| 11 | 勝浦 | 17 | 3.12 | 33 | ▼110 |
| 12 | 太宰 | 18 | 3.11 | 28 | -12 |
| 12 | 三浦 | 18 | 3.11 | 9 | -12 |
| 12 | 中舘 | 19 | 3.11 | 19 | -12 |
| 15 | 津村 | 22 | 3.09 | 35 | -15 |
| 16 | 古川 | 12 | 3.08 | 50 | △117 |
| 17 | 戸崎圭 | 14 | 3.07 | 61 | ▼98 |
| 17 | 和田 | 30 | 3.07 | 11 | △118 |
| 19 | 大野 | 18 | 3.06 | 24 | -19 |
| 19 | 江田照 | 18 | 3.06 | 52 | -19 |
| 21 | 佐藤哲 | 20 | 3.05 | 31 | -21 |
| 21 | 田辺 | 22 | 3.05 | 23 | -21 |
| 23 | 高倉 | 24 | 3 | 42 | 圏外圏外 |
| 23 | 嘉藤 | 12 | 3 | 76 | -23 |
複勝率ランキングでもジャンプアップでしたが、ルメール騎手が7ランクアップの9位。外国人騎手は見るチャンスないので集中的に見て、今週は4レース見ました。2レースは3点で、良かったのは、「ダノンウィスラー12/11/10 京都12R 3歳上1000万下 16:20芝1600」。いつもは差している馬を2番手で競馬。しかも、ゆるゆるで楽に行かせる好判断、好騎乗。危なげなく勝利。これは4点じゃなく5点にしました。
逆にマイナスだったのは、「ディアマイベイビー12/11/10 京都11R ファンタジーS(G3) 15:45芝1400」。完全に出遅れ、さらに引っかかって前まで。気性の問題だろうなとは思うものの、出遅れは自動的に減点なのでルール通り2点。仕方なかったと思うので、1点にはしませんでした。
■2012年11月22日 マイネルクロップ人気薄で3着(ルメール) 私見騎手評価ランキング ベスト20
私見騎手(ジョッキー)評価ランキング ベスト20(全67騎手中)
| 順位 | 騎手名 | 数 | 評価 | リーディング | 変動 |
| 1 | 松岡 | 24 | 3.42 | 19 | - |
| 2 | ルメール | 18 | 3.33 | 67 | △7 |
| 3 | ウィリア | 18 | 3.28 | 48 | ▼1 |
| 4 | 大庭 | 23 | 3.22 | 圏外 | ▼1 |
| 5 | 木幡 | 15 | 3.2 | 44 | - |
| 6 | 藤岡佑 | 21 | 3.19 | 34 | ▼2 |
| 7 | 川須 | 24 | 3.17 | 14 | ▼1 |
| 8 | 柴山 | 19 | 3.16 | 41 | ▼1 |
| 8 | 石橋脩 | 19 | 3.16 | 26 | ▼1 |
| 10 | 国分恭 | 15 | 3.13 | 48 | ▼1 |
| 11 | 勝浦 | 17 | 3.12 | 33 | - |
| 12 | 太宰 | 18 | 3.11 | 26 | - |
| 12 | 中舘 | 19 | 3.11 | 19 | - |
| 14 | 津村 | 22 | 3.09 | 34 | △1 |
| 15 | 古川 | 12 | 3.08 | 48 | △1 |
| 16 | 和田 | 31 | 3.07 | 11 | △1 |
| 17 | 大野 | 18 | 3.06 | 24 | △2 |
| 18 | 三浦 | 19 | 3.05 | 9 | ▼6 |
| 18 | 佐藤哲 | 20 | 3.05 | 29 | △3 |
| 18 | 田辺 | 22 | 3.05 | 23 | △3 |
| 21 | 戸崎圭 | 16 | 3 | 57 | ▼4 |
| 21 | 福永 | 27 | 3 | 5 | 圏外 |
| 21 | 吉田隼 | 26 | 3 | 10 | 圏外 |
| 21 | 藤懸 | 13 | 3 | 62 | 圏外 |
ルメール騎手って別に好きじゃなかったし、特別印象なかったんですが、この秋は見るレース見るレースいいなぁと。好きになったかも。今週末は3レース見て、4,4,5点という完璧な得点でした。
アグネスフィズ12/11/17 京都7R 2歳新馬 13:20芝1600
スタートで自動4点。ダッシュよく前へ行って先手。
アルバタックス12/11/17 京都5R 2歳未勝利 12:20芝1800
もともと人気の馬だけど、前走(確かこのときはもっと後ろだったはず)より前目につけたのが良かった。スムーズに3着。前走2着であり、悪化だけど騎乗の私好みはむしろこちら。また、ハイレベル未勝利でもあったしやむなし。
マイネルクロップ 12/11/17 京都9R もちの木賞(500万下) 14:31ダ1800
今までは前に行く競馬していた馬。しかし、今走は前に馬が集中して外目だったこともあり、無理せず中団から。良い判断だと思った。ワタシ好み。そこからすっと最内に入れて、最後もロスせずに追って3着。7番人気3着だし良かった。