■2018/12/26 外国人騎手を褒めると、アンチ外国人騎手に絡まれる…
■2018/12/26 マーフィー騎手は天才だが、騎乗停止多く日本では叩かれそうなタイプ
■2013/3/29 ドイツリーディングシュタルケ騎手、憧れの日本(JRA)で初勝利! 
■2018/12/26 外国人騎手を褒めると、アンチ外国人騎手に絡まれる…
 掲示板を見ていると、外国人騎手がすごい!と言う人と、アンチ外国人騎手の人で揉めています。極端ですね。
 私は日本に来る外国人騎手はレベルが高いと考えているものの、向き不向きがあるというのも事実だと考えています。
 私は凱旋門賞でよく惨敗する日本の馬について、「弱いのではなく向いていない」といつも言っています。国内でも得意な競馬場・不得意な競馬場があるように、海外でも得意不得意があって当然でしょう。
 そして、これは国による競馬スタイルの 違いの影響もあります。そうなると、騎手についても得意不得意があるのは当然。日本に合わない外国人騎手というのはいるものですし、海外でうまく乗れない日本人騎手というのもいます。
 アイルランドの児玉敬調教師は、日本で挑戦したいという外国人騎手に対し、意外にも「おすすめしない」と止めていました。これはやはり競馬スタイルの違いのため。せっかく海外では一流なのに、合わない日本で苦戦して評価を落としてしまうのを見るのは忍びないといった理由でした。
■2018/12/26 マーフィー騎手は天才だが、騎乗停止多く日本では叩かれそうなタイプ
 要するに外国人騎手がうまいとは限らないということだけが言いたかったのに、前置きがえらく長くなりました。日本での評価が今後どうなるかわかないものの、2戦続けて私好みの素晴らしい騎乗をして、そこから気に入った外国人騎手が出てきました。オイシン・マーフィー騎手です。
 何者だ?とWikipediaを確認。 ちょうど名前を出したアイルランド出身の23歳。別記事によると、ヨーロッパでは注目の若手騎手のようでした。
・イギリスを拠点とする騎手。ヨーロッパにおけるカタールレーシングの主戦騎手を務める。アイルランド・キラーニー出身。 
・1年目から41勝を挙げる活躍を見せる。2年目の2014年に英GIIテンプルステークスを制して重賞初制覇。同年は76勝を記録し、イギリスの見習い騎手チャンピオンに輝いている。
・2016年は114勝、2017年は127勝を記録。2017年の仏GIフォレ賞をアクレイム(Aclaim)で制し、GI初制覇を果たす。
・2018年7月にはロアリングライオンとのコンビでエクリプスステークスを制し、イギリスでのGI初制覇を飾った。
 別記事というのは、欧州の天才ジョッキー【オイシン・マーフィー騎手】のプロフィール | 海外競馬のブログ。「4000レース以上に騎乗して 複勝率が約40% と素晴らしい成績」で天才とされていました。
 ただし、騎乗停止が多く、乗り方が荒いタイプ。日本では苦労するタイプであり、前述の児玉敬調教師は、来日する外国人騎手にまっすぐに乗るように口を酸っぱくして言っています。
 私が実際に見たレースでは、強引ということではなく、すんなりとしたコース取り。積極的な騎乗も好きだったのですけど、このコース取りのセンスが気に入った理由の一つでした。 日本を意識して、多少変えているのかもしれませんけど、大いに掲示板で叩かれそうなタイプで心配です。
■2013/3/29 ドイツリーディングシュタルケ騎手、憧れの日本(JRA)で初勝利!
 前年2012年ののドイツリーディングで、凱旋門賞騎手でもあるアンドレアシュ・シュタルケ騎手。以下の記事<「夢かなった」デインドリームのシュタルケに初短期免許>(2013年3月15日06時01分  スポーツ報知)によると、日本で乗ってみたいと、かねてから憧れていたそうです。
<11年に凱旋門賞、昨年はキングジョージ6世&クイーンエリザベスSをデインドリームで制覇したシュタルケが今週から日本で手綱を執る。これまでワールドSJS、ジャパンCで来日した経験はあったが、短期免許を取得したのは初めて。「日本の競馬は馬の質、設備などでレベルが高く、競馬場もきれい。以前から来たいという思いはあった。そんな夢がかなった」ドイツの名手は、晴れやかな表情で語った。
 ドイツでは、すでにシーズンに入っているが、1か月の滞在を決断した。「オルフェーヴルが昨年、凱旋門賞で2着になった。エルコンドルパサー、ディープインパクトも有名。トップクラスの馬がいるのは把握している。世界中で乗ってきたけど、そこにない何かを見つけたい」。昨年は独リーディングを獲得したベテランは期待に胸を膨らませる>
http://hochi.yomiuri.co.jp/horserace/news/20130314-OHT1T00186.htm
 日本に来たかったんですね。JRA初勝利を伝える以下のニュース<シュタルケ騎手がJRA初勝利!>(2013.3.23 15:14)でも同じようなことを言っていました。
<23日の阪神競馬5Rをベッラヴォーチェで制したアンドレアシュ・シュタルケ騎手(39)=ドイツ=は、JRA初勝利をマークした。短期免許による来日は初めての同騎手だが、ジャパンC騎乗のために来日した97年11月の初騎乗以来、40戦目でのうれしい初V。
 11年にはドイツ人騎手として初めて凱旋門賞を制した(デインドリーム)名手は「初勝利までに少し時間がかかりましたが、阪神競馬場でJRA初勝利を挙げることができてうれしく思います。すでにヨーロッパの競馬が始まっている中で日本に来るということは難しい選択でしたが、調教師に直訴して1カ月間日本に来ることができました。日本の競馬はレベルが高く、ヨーロッパの騎手の多くが日本に来たいと思っています。今回来日することができて、みなさんの前で騎乗できることに感謝しています。これからも応援よろしくお願いします」と来日初勝利の喜びに浸っていた>
http://race.sanspo.com/keiba/news/20130323/etc13032315160004-n1.html
 あと、短期免許でも海外渡航届け出すんだ!と思ったのが、次の記事<岩田・武豊・シュタルケの3騎手が海外渡航へ>([騎手] 2013年03月21日(木)15時21分)です。日本所属の騎手と同じ手続きをしている雰囲気でした。
<岩田康誠騎手、武豊騎手、アンドレアシュ・シュタルケ騎手について、海外渡航届の提出があった。
・岩田康誠騎手 (期間)2013年3月24日~4月2日(理由)ドバイシーマクラシック(GI)騎乗のため(渡航先)ドバイ
・武豊騎手 (期間)2013年3月26日~3月31日(理由)ドバイシーマクラシック(GI)騎乗のため(渡航先)ドバイ
・A・シュタルケ騎手 (期間)2013年3月26日~3月31日(理由)ドバイシーマクラシック(GI)騎乗のため(渡航先)ドバイ>
http://news.netkeiba.com/?pid=news_view&no=73746
2025年11月4日火曜日
2025年11月3日月曜日
ビッグレッドの種牡馬は失敗だらけ?コンデュイットなど
■2022/04/22 ビッグレッドの種牡馬は失敗だらけ?コンデュイットなど
■2022/04/22 ビッグレッドの種牡馬は失敗だらけ?コンデュイットなど
サンスポの2013年の新種牡馬特集を以前のブログで紹介していました。この新種牡馬連載(5)(2013.4.23 16:36 )は、コンデュイットです。普通、目玉種牡馬から行きますので、5回目ともなると脇役でしょう。しかし、記事では、「前週に紹介したディープスカイと初年度リーディングを争う最有力候補」とされていました。
ところが、コンデュイットと並ぶとされたディープスカイが、まさかの大ゴケ! じゃあ、コンデュイットがすごかったのか?と言うと、コンデュイットもいまいち。その証拠にその後、ヨーロッパに売り払われてしまいました。お払い箱です。
私はマイネルで有名なラフィアンの岡田繁幸さんに惚れ込んで、ラフィアンの一口馬主になったのですが、岡田繁幸さんは種牡馬に関しての相馬眼はイマイチ。ビッグレッドファームの目玉導入馬は、大体失敗しているイメージですね…。
さて、当時の記事の話です。とりあえず、コンデュイットの競走成績は文句なし。立派なものでした。
<英愛仏米日で2~4歳時に15戦7勝。ブリーダーズCターフ連覇などGI4勝。デビュー戦こそ7着に敗れたが、その後はすべて4着以内と安定した成績を残している。初勝利はオールウエザーで挙げているが、それ以外の勝ち星はすべて芝の12ハロン以上でマークしたもの。長丁場での安定感が光っていた>
上記から想像がつくように、適性診断は「文句なしに芝のステイヤー」となっていました。しかも晩生だろうとされています。
血統でも「父はミルリーフ系の凱旋門賞馬Dalakhani。母の父もSadler’s Wellsという欧州色の濃い配合で、およそ近年の日本におけるスピード競馬には似つかわしくない」とされていました。
こうした特性は嫌いじゃありません。とはいえ、日本向きかというと多いに疑問。当時私は「ステイヤーというのは好みなんですが、現代の日本の競馬に合うか?と言うと、キツそうですね」と書いていました。
上記まででわかるように記事でもデメリット目白押し。にも関わらず、「ディープスカイと初年度リーディングを争う最有力候補」とされていたのは、主に繁殖牝馬の質が高かったことが理由でした。また、私は当時種付け頭数そのものがかなり多いことにも驚いたんですよね。場産地の期待も高かったようです。
<ただ、母系の質は高く、近親にはフサイチコンコルドやアンライバルドなどがいる系統という点は魅力。現存する日本の繁殖牝馬の大半につけられる血統構成もセールスポイントだろう>
<コンスタントに活躍馬が出るかは疑問だが、大物を出しうる魅力に満ちている。北海道シリーズの洋芝を得意とする産駒も多いはすだ。道悪もお手のもの>
<いかに配合のしやすい種牡馬とはいえ、スピードが重視される昨今にあって、111頭もの繁殖牝馬を集めたことは注目に値する。潜在能力の高さが買われたことに加えて、牝馬が出た場合の繁殖としての将来性も付加価値と言えそうだ。ランニングヒロイン(スクリーンヒーローの母)、クルーピアスター(アサクサキングスの母)、グローバルピース(ホエールキャプチャの母)、アラームコール(ビートブラックの母)といったGI馬の母親たちを配合相手に迎えているほか、ホクトスルタン、ベストメンバー、シャドウスケイプ、トーセンキャプテンといった重賞勝ち馬の弟、妹たちもコンデュイットの初年度産駒として誕生している。かなりの質の高さで、前週に紹介したディープスカイと初年度リーディングを争う最有力候補と言えるだろう>
http://race.sanspo.com/keiba/news/20130423/pog13042316450002-n1.html
当時私は以下のように書いていました。
<「前週に紹介したディープスカイと初年度リーディングを争う最有力候補」は言いすぎかなと一瞬思いますしたが、実際繁殖牝馬は良いですね。クルーピアスター(アサクサキングスの母)、ホクトスルタンの下、トーセンキャプテンの下あたりは個人的に好きな馬の下ということもあり、注目です。
でもどっちかと言うと、コケそうな予感の方が強いなぁ……。
「牝馬が出た場合の繁殖としての将来性も付加価値と言えそうだ」とありますけど、欧州血統が強すぎるので、何か母父になってサンデーサイレンス系種牡馬とつけると大物を出しそうな気がします>
で、実際、ディープスカイと仲良くコケるという大惨事になりました。
コンデュイットは欧州に渡った後、亡くなっています。そのときのニュースの代表産駒の名前を見ても、失敗っぷりがわかりやすいですね。東京ジャンプSと小倉2歳S2が代表勝鞍になっていました。
<現役引退後は日本のビッグレッドファームで種牡馬入り。10年から6シーズンを日本で過ごし、17年東京ジャンプSを制したシンキングダンサー(牡7、武市)、16年小倉2歳S2着ダイイチターミナル(牡6、大江原)などを出した。16年から北アイルランドのタリーレーンハウススタッドで障害用種牡馬として繋養(けいよう)されていた>
(コンデュイット死す、BCターフ連覇&日本で種牡馬 [2020年06月18日 00時20分] 日刊スポーツより)
https://p.nikkansports.com/goku-uma/news/article.zpl?topic_id=1&id=202006180000001&year=2020&month=06&day=18
「こんな血統に需要あるのかよ?」というコンデュイットに繁殖牝馬が集まってしまい壊滅。期待した場産地の人々はつらい思いをされたでしょう。いいところなしです。
ただ、ビッグレッドファーム側としては、逆に言うと、これだけ良い肌馬がいてダメなら言い訳しようがない…ということで、すっぱり諦められる要素になったのは、不幸中の幸いかもしれません。
■2022/04/22 ビッグレッドの種牡馬は失敗だらけ?コンデュイットなど
サンスポの2013年の新種牡馬特集を以前のブログで紹介していました。この新種牡馬連載(5)(2013.4.23 16:36 )は、コンデュイットです。普通、目玉種牡馬から行きますので、5回目ともなると脇役でしょう。しかし、記事では、「前週に紹介したディープスカイと初年度リーディングを争う最有力候補」とされていました。
ところが、コンデュイットと並ぶとされたディープスカイが、まさかの大ゴケ! じゃあ、コンデュイットがすごかったのか?と言うと、コンデュイットもいまいち。その証拠にその後、ヨーロッパに売り払われてしまいました。お払い箱です。
私はマイネルで有名なラフィアンの岡田繁幸さんに惚れ込んで、ラフィアンの一口馬主になったのですが、岡田繁幸さんは種牡馬に関しての相馬眼はイマイチ。ビッグレッドファームの目玉導入馬は、大体失敗しているイメージですね…。
さて、当時の記事の話です。とりあえず、コンデュイットの競走成績は文句なし。立派なものでした。
<英愛仏米日で2~4歳時に15戦7勝。ブリーダーズCターフ連覇などGI4勝。デビュー戦こそ7着に敗れたが、その後はすべて4着以内と安定した成績を残している。初勝利はオールウエザーで挙げているが、それ以外の勝ち星はすべて芝の12ハロン以上でマークしたもの。長丁場での安定感が光っていた>
上記から想像がつくように、適性診断は「文句なしに芝のステイヤー」となっていました。しかも晩生だろうとされています。
血統でも「父はミルリーフ系の凱旋門賞馬Dalakhani。母の父もSadler’s Wellsという欧州色の濃い配合で、およそ近年の日本におけるスピード競馬には似つかわしくない」とされていました。
こうした特性は嫌いじゃありません。とはいえ、日本向きかというと多いに疑問。当時私は「ステイヤーというのは好みなんですが、現代の日本の競馬に合うか?と言うと、キツそうですね」と書いていました。
上記まででわかるように記事でもデメリット目白押し。にも関わらず、「ディープスカイと初年度リーディングを争う最有力候補」とされていたのは、主に繁殖牝馬の質が高かったことが理由でした。また、私は当時種付け頭数そのものがかなり多いことにも驚いたんですよね。場産地の期待も高かったようです。
<ただ、母系の質は高く、近親にはフサイチコンコルドやアンライバルドなどがいる系統という点は魅力。現存する日本の繁殖牝馬の大半につけられる血統構成もセールスポイントだろう>
<コンスタントに活躍馬が出るかは疑問だが、大物を出しうる魅力に満ちている。北海道シリーズの洋芝を得意とする産駒も多いはすだ。道悪もお手のもの>
<いかに配合のしやすい種牡馬とはいえ、スピードが重視される昨今にあって、111頭もの繁殖牝馬を集めたことは注目に値する。潜在能力の高さが買われたことに加えて、牝馬が出た場合の繁殖としての将来性も付加価値と言えそうだ。ランニングヒロイン(スクリーンヒーローの母)、クルーピアスター(アサクサキングスの母)、グローバルピース(ホエールキャプチャの母)、アラームコール(ビートブラックの母)といったGI馬の母親たちを配合相手に迎えているほか、ホクトスルタン、ベストメンバー、シャドウスケイプ、トーセンキャプテンといった重賞勝ち馬の弟、妹たちもコンデュイットの初年度産駒として誕生している。かなりの質の高さで、前週に紹介したディープスカイと初年度リーディングを争う最有力候補と言えるだろう>
http://race.sanspo.com/keiba/news/20130423/pog13042316450002-n1.html
当時私は以下のように書いていました。
<「前週に紹介したディープスカイと初年度リーディングを争う最有力候補」は言いすぎかなと一瞬思いますしたが、実際繁殖牝馬は良いですね。クルーピアスター(アサクサキングスの母)、ホクトスルタンの下、トーセンキャプテンの下あたりは個人的に好きな馬の下ということもあり、注目です。
でもどっちかと言うと、コケそうな予感の方が強いなぁ……。
「牝馬が出た場合の繁殖としての将来性も付加価値と言えそうだ」とありますけど、欧州血統が強すぎるので、何か母父になってサンデーサイレンス系種牡馬とつけると大物を出しそうな気がします>
で、実際、ディープスカイと仲良くコケるという大惨事になりました。
コンデュイットは欧州に渡った後、亡くなっています。そのときのニュースの代表産駒の名前を見ても、失敗っぷりがわかりやすいですね。東京ジャンプSと小倉2歳S2が代表勝鞍になっていました。
<現役引退後は日本のビッグレッドファームで種牡馬入り。10年から6シーズンを日本で過ごし、17年東京ジャンプSを制したシンキングダンサー(牡7、武市)、16年小倉2歳S2着ダイイチターミナル(牡6、大江原)などを出した。16年から北アイルランドのタリーレーンハウススタッドで障害用種牡馬として繋養(けいよう)されていた>
(コンデュイット死す、BCターフ連覇&日本で種牡馬 [2020年06月18日 00時20分] 日刊スポーツより)
https://p.nikkansports.com/goku-uma/news/article.zpl?topic_id=1&id=202006180000001&year=2020&month=06&day=18
「こんな血統に需要あるのかよ?」というコンデュイットに繁殖牝馬が集まってしまい壊滅。期待した場産地の人々はつらい思いをされたでしょう。いいところなしです。
ただ、ビッグレッドファーム側としては、逆に言うと、これだけ良い肌馬がいてダメなら言い訳しようがない…ということで、すっぱり諦められる要素になったのは、不幸中の幸いかもしれません。
2025年11月2日日曜日
川田将雅騎手が乗り捨てた馬がG1で上位独占、選んだ馬は…?
■2022/05/24 川田将雅騎手が乗り捨てた馬がG1で上位独占、選んだ馬は…?
■2022/06/06 15分という歴史的大遅延が発生したオークス、多くの馬が実力出せず
■2022/10/19 またしても川田将雅騎手が乗り捨てた馬がG1できれいに上位独占
■2023/11/24 川田将雅騎手に選ばれ続けた馬、ついに捨てられる?まさかの浮気
■2022/05/24 川田将雅騎手が乗り捨てた馬がG1で上位独占、選んだ馬は…?
2022年のオークス、驚きだったのが、川田騎手が騎乗して桜花賞に勝ったスターズオンアースではなく、忘れな草賞(L)を勝った重賞未勝利馬のアートハウスを選んだことです。
「川田騎手に選ばれた」ということもあってか、アートハウスは2番人気に。忘れな草賞(L)の勝ちっぷりも良かったみたいですけどね。
一方、逆に「川田騎手に選ばれなかった」と見られたのか、スターズオンアースは桜花賞馬なのに3番人気になっています。(1番人気は桜花賞4着で阪神ジュベナイルフィリーズ勝利のG1馬サークルオブライフ)
ところが、アートハウスは着外となる7着…という振るわない結果に。一方で、オークスを勝ったのは、川田騎手が選ばなかったスターズオンアースという皮肉なことになりました。
このことはすぐ思ったのですが、アートハウスのnetkeiba掲示板で「1着馬から3着馬まで全部乗り捨ててるのか」と書かれていたのには驚き。本当なんでしょうか、確かめてみました。
1着 スターズオンアース(3番人気) 前走川田騎手への乗り替わりで桜花賞勝利
2着 スタニングローズ(10番人気) 前走川田騎手への乗り替わりでフラワーC勝利
3着 ナミュール(4番人気) 新馬戦は川田騎手で勝利も以降乗り替わり
以上のように見ると、確かに川田騎手が乗り捨てたように見えなくはありません。
ただし、アートハウスに関して言えば、共同会見で川田騎手が「アートハウスの母で、現役時代に自身も騎乗したパールコードへの思いを優先しての選択。同馬にG1を勝たせたい」と説明していました。つまり、強さではなく「思い入れ」で選んだと明言していたんですね。川田騎手の見る目がなかったとは言えないケースです。
加えて、報道によると、川田騎手はオークスの最終追い切り後のインタビューで「前走(忘れな草賞)より今回の方がバランスでよくない面が出ています」とコメントしていたんだそうな。アートハウスの調子も前回の方が良く、今回は落ち目であった感じ。アートハウスがG1を勝てる馬ではないとも、今回の結果だけではまだ断言できないと思われます。
■2022/06/06 15分という歴史的大遅延が発生したオークス、多くの馬が実力出せず
2022年のオークスの場合、他にも特殊事情があったという話を補足。15分という歴史的大遅延が起きたレースであり、多くの馬が実力を発揮しきれなかったレースだったのです。
その話をする前に、なぜそもそも「15分という歴史的大遅延」が起きたのか?という話を先に。<オークス直前に顔面を蹴られて放馬…発走“15分の大遅延”はなぜ起きたのか?「多くの馬の戦いは、スタート前に終わってしまった」>(5/23(月) 12:02配信 Number Web)によると、タイミングが悪かったそうです。
<スタート前の輪乗りで、他馬に顔を蹴られたサウンドビバーチェが立ち上がり、騎手を振り落として走り出した。カラ馬となった同馬は、4コーナーから3コーナーのほうへと走って行き、係員につかまえられた。
放馬した馬は、馬場を1、2周することもあるが、サウンドビバーチェは半周どころか、3分の1も回っていなかった。
それなのに、グレード制導入以降最長という15分もスタートが遅れたのは、放馬したのが発走直前だったからだ>
https://news.yahoo.co.jp/articles/599134f7e5ba9eb4898adebf7bd264d9c3ac6ee4
放馬の多くは、発走時刻まで余裕のある馬場入り直後に起きます。馬場を1周するほど走った場合、サウンドビバーチェよりずっと長いため、一見深刻な事態に思えるものの、実はそうではありません。発走時刻まで時間があるため、定刻どおりにスタートできることもあるし、遅れたとしても数分で済むことが多いといいます。
<しかし、今回は悪い条件が重なってしまった。オークスの出走馬はみなデリケートな3歳牝馬で、東京芝2400mはスタンド前からの発走となる。そこに、久しぶりに約3万人という観客が入った。人が多いわりに静かなので、ターフビジョンで流された映像の音声なども大きく響くという、若駒たちが経験したことのない環境になってしまった。
蹴られて放馬し、競走除外となったサウンドビバーチェは気の毒だったが、待たされた馬たちにとっても、あの時間は大きなストレスになった>
「久しぶりに約3万人という観客」というのは、新型コロナウイルス問題の影響。観客がいない・少ないで実力を出せたり出せなかったり…というのは、他のスポーツでも見えましたね。
一方、「ターフビジョンで流された映像の音声なども大きく響く」に関しては、ヤフーニュースの2番人気コメントで苦言が出ていました。
<興行として盛り上げる演出は必要かと理解しますが、他の競技ではスタート時とか、ここって時には静かに見守る方が多いのでは。プレーが始まったり決まれば大いに盛り上がり楽しみたい。やりよう(改善点)が何かしらあるんじゃないですか、可能な限り最大パフォーマンスで勝負できる環境作りを運営側・観客側共に協力して盛り上げていけたら良いね>
遅延の影響で力を発揮できなかった…とされていたのは、1番人気のサークルオブライフ。出遅れた上に最後も伸びずに終わっています。ミルコ・デムーロ騎手は「ゲートのなかでイライラしていました。最初から脚が出て行かなくて、反応がよくありませんでした」としていました。
デビューから初めての2桁着順となる13着に惨敗したウォーターナビレラも、武豊騎手が「ゲートで待たされて突進したのがすべて」としています。ゲートに先入れとなる奇数枠の1枠1番で、二重に待たされてしまいました。
川田騎手のアートハウスについては記事で触れらておらず、特別目立った消耗は見られなかったのかもしれません。ただ、掲示板に載った5頭のうち、先入れの奇数枠は4着のピンハイ(15番)だけという結果。アートハウスも奇数の3番であり、影響があった可能性がありそうでした。
■2022/10/19 またしても川田将雅騎手が乗り捨てた馬がG1できれいに上位独占
まず、2022年のオークスのおさらいから。すでに書いたように、いろいろ特殊事情があった上に、川田騎手がアートハウスをパートナーとして選んだ理由は実力ではなく「思い入れ」だったそうですが、オークスの上位馬はすべて川田騎手が「乗り捨てた」ように見えた馬。川田騎手が選んだアートハウスは目立てませんでした。
1着 スターズオンアース(3番人気) 前走川田騎手への乗り替わりで桜花賞勝利
2着 スタニングローズ(10番人気) 前走川田騎手への乗り替わりでフラワーC勝利
3着 ナミュール(4番人気) 新馬戦は川田騎手で勝利も以降乗り替わり
(7着 アートハウス(2番人気) 川田騎手がパートナーとして選んだ馬)
今回はその後の秋華賞の話。秋華賞では、アートハウスが4番人気に下げた一方で、オークスの上位3頭がそのまま1~3番人気に。オークスのときには人気していなかったスタニングローズが今回は3番人気で勝つなど、この1~3番人気はそのまま上位3頭に。川田騎手のアートハウスはまた敗れてしまいました。
1着 スタニングローズ(3番人気) 前走川田騎手への乗り替わりでフラワーC勝利
2着 ナミュール(2番人気) 新馬戦は川田騎手で勝利も以降乗り替わり
3着 スターズオンアース(1番人気) 前走川田騎手への乗り替わりで桜花賞勝利
(5着 アートハウス(4番人気) 川田騎手がパートナーとして選んだ馬)
アートハウスは4着と差のない5着。上位3頭が少し力の抜けた感じで2馬身差がありましたが、それでも掲示板ですからね。最初のときに<アートハウスがG1を勝てる馬ではないとも、今回の結果だけではまだ断言できないと思われます>と書きましたが、ある程度能力を見せられたのではないかと思われます。
ついでに今回13番人気ながら4着でアートハウスより上位…という激走を見せたメモリーレゾンの過去の戦績を見てみました。幸い(?)川田騎手は騎乗したことがない馬です。なんとデビュー以来フルキチこと古川吉洋騎手一筋という渋い馬でした。
■2023/11/24 川田将雅騎手に選ばれ続けた馬、ついに捨てられる?まさかの浮気
2023/11/12のエリザベス女王杯(G1)、川田将雅騎手が有力馬を退けて乗り続けていたアートハウスの鞍上が違う騎手でびっくりしました。ただ、この選択自体はレース結果で考えると正解。川田将雅騎手は3番人気の有力馬ハーパーに乗って、3番人気3着となっています。
一方、アートハウスは9番人気と人気がなく、結果も13着で、川田将雅騎手の選択の正しさを示していました。
ただ、もともと書いていたように、好走できる馬かどうかではなく、思い入れで選んだ…というのが、川田将雅騎手がアートハウスを選んだ理由。なぜここで?というのはあります。
アートハウスはまだ4歳であり、高齢になったわけではなく、戦績が極端に落ちたわけでもありません。2022年の秋華賞の後は、2023年の愛知杯で勝利し、改めて重賞級であることを証明。その次の中山牝馬ステークスは、4着でしたが、まだまだ可能性を感じる馬でした。
ひょっとしたら、先約があったとか、そういう理由ですかね?
もちろん思い入れではなく、勝てる馬を選んだという理由であっても、一向に構わないんですけどね。それが普通の選択ですし…。
■2022/06/06 15分という歴史的大遅延が発生したオークス、多くの馬が実力出せず
■2022/10/19 またしても川田将雅騎手が乗り捨てた馬がG1できれいに上位独占
■2023/11/24 川田将雅騎手に選ばれ続けた馬、ついに捨てられる?まさかの浮気
■2022/05/24 川田将雅騎手が乗り捨てた馬がG1で上位独占、選んだ馬は…?
2022年のオークス、驚きだったのが、川田騎手が騎乗して桜花賞に勝ったスターズオンアースではなく、忘れな草賞(L)を勝った重賞未勝利馬のアートハウスを選んだことです。
「川田騎手に選ばれた」ということもあってか、アートハウスは2番人気に。忘れな草賞(L)の勝ちっぷりも良かったみたいですけどね。
一方、逆に「川田騎手に選ばれなかった」と見られたのか、スターズオンアースは桜花賞馬なのに3番人気になっています。(1番人気は桜花賞4着で阪神ジュベナイルフィリーズ勝利のG1馬サークルオブライフ)
ところが、アートハウスは着外となる7着…という振るわない結果に。一方で、オークスを勝ったのは、川田騎手が選ばなかったスターズオンアースという皮肉なことになりました。
このことはすぐ思ったのですが、アートハウスのnetkeiba掲示板で「1着馬から3着馬まで全部乗り捨ててるのか」と書かれていたのには驚き。本当なんでしょうか、確かめてみました。
1着 スターズオンアース(3番人気) 前走川田騎手への乗り替わりで桜花賞勝利
2着 スタニングローズ(10番人気) 前走川田騎手への乗り替わりでフラワーC勝利
3着 ナミュール(4番人気) 新馬戦は川田騎手で勝利も以降乗り替わり
以上のように見ると、確かに川田騎手が乗り捨てたように見えなくはありません。
ただし、アートハウスに関して言えば、共同会見で川田騎手が「アートハウスの母で、現役時代に自身も騎乗したパールコードへの思いを優先しての選択。同馬にG1を勝たせたい」と説明していました。つまり、強さではなく「思い入れ」で選んだと明言していたんですね。川田騎手の見る目がなかったとは言えないケースです。
加えて、報道によると、川田騎手はオークスの最終追い切り後のインタビューで「前走(忘れな草賞)より今回の方がバランスでよくない面が出ています」とコメントしていたんだそうな。アートハウスの調子も前回の方が良く、今回は落ち目であった感じ。アートハウスがG1を勝てる馬ではないとも、今回の結果だけではまだ断言できないと思われます。
■2022/06/06 15分という歴史的大遅延が発生したオークス、多くの馬が実力出せず
2022年のオークスの場合、他にも特殊事情があったという話を補足。15分という歴史的大遅延が起きたレースであり、多くの馬が実力を発揮しきれなかったレースだったのです。
その話をする前に、なぜそもそも「15分という歴史的大遅延」が起きたのか?という話を先に。<オークス直前に顔面を蹴られて放馬…発走“15分の大遅延”はなぜ起きたのか?「多くの馬の戦いは、スタート前に終わってしまった」>(5/23(月) 12:02配信 Number Web)によると、タイミングが悪かったそうです。
<スタート前の輪乗りで、他馬に顔を蹴られたサウンドビバーチェが立ち上がり、騎手を振り落として走り出した。カラ馬となった同馬は、4コーナーから3コーナーのほうへと走って行き、係員につかまえられた。
放馬した馬は、馬場を1、2周することもあるが、サウンドビバーチェは半周どころか、3分の1も回っていなかった。
それなのに、グレード制導入以降最長という15分もスタートが遅れたのは、放馬したのが発走直前だったからだ>
https://news.yahoo.co.jp/articles/599134f7e5ba9eb4898adebf7bd264d9c3ac6ee4
放馬の多くは、発走時刻まで余裕のある馬場入り直後に起きます。馬場を1周するほど走った場合、サウンドビバーチェよりずっと長いため、一見深刻な事態に思えるものの、実はそうではありません。発走時刻まで時間があるため、定刻どおりにスタートできることもあるし、遅れたとしても数分で済むことが多いといいます。
<しかし、今回は悪い条件が重なってしまった。オークスの出走馬はみなデリケートな3歳牝馬で、東京芝2400mはスタンド前からの発走となる。そこに、久しぶりに約3万人という観客が入った。人が多いわりに静かなので、ターフビジョンで流された映像の音声なども大きく響くという、若駒たちが経験したことのない環境になってしまった。
蹴られて放馬し、競走除外となったサウンドビバーチェは気の毒だったが、待たされた馬たちにとっても、あの時間は大きなストレスになった>
「久しぶりに約3万人という観客」というのは、新型コロナウイルス問題の影響。観客がいない・少ないで実力を出せたり出せなかったり…というのは、他のスポーツでも見えましたね。
一方、「ターフビジョンで流された映像の音声なども大きく響く」に関しては、ヤフーニュースの2番人気コメントで苦言が出ていました。
<興行として盛り上げる演出は必要かと理解しますが、他の競技ではスタート時とか、ここって時には静かに見守る方が多いのでは。プレーが始まったり決まれば大いに盛り上がり楽しみたい。やりよう(改善点)が何かしらあるんじゃないですか、可能な限り最大パフォーマンスで勝負できる環境作りを運営側・観客側共に協力して盛り上げていけたら良いね>
遅延の影響で力を発揮できなかった…とされていたのは、1番人気のサークルオブライフ。出遅れた上に最後も伸びずに終わっています。ミルコ・デムーロ騎手は「ゲートのなかでイライラしていました。最初から脚が出て行かなくて、反応がよくありませんでした」としていました。
デビューから初めての2桁着順となる13着に惨敗したウォーターナビレラも、武豊騎手が「ゲートで待たされて突進したのがすべて」としています。ゲートに先入れとなる奇数枠の1枠1番で、二重に待たされてしまいました。
川田騎手のアートハウスについては記事で触れらておらず、特別目立った消耗は見られなかったのかもしれません。ただ、掲示板に載った5頭のうち、先入れの奇数枠は4着のピンハイ(15番)だけという結果。アートハウスも奇数の3番であり、影響があった可能性がありそうでした。
■2022/10/19 またしても川田将雅騎手が乗り捨てた馬がG1できれいに上位独占
まず、2022年のオークスのおさらいから。すでに書いたように、いろいろ特殊事情があった上に、川田騎手がアートハウスをパートナーとして選んだ理由は実力ではなく「思い入れ」だったそうですが、オークスの上位馬はすべて川田騎手が「乗り捨てた」ように見えた馬。川田騎手が選んだアートハウスは目立てませんでした。
1着 スターズオンアース(3番人気) 前走川田騎手への乗り替わりで桜花賞勝利
2着 スタニングローズ(10番人気) 前走川田騎手への乗り替わりでフラワーC勝利
3着 ナミュール(4番人気) 新馬戦は川田騎手で勝利も以降乗り替わり
(7着 アートハウス(2番人気) 川田騎手がパートナーとして選んだ馬)
今回はその後の秋華賞の話。秋華賞では、アートハウスが4番人気に下げた一方で、オークスの上位3頭がそのまま1~3番人気に。オークスのときには人気していなかったスタニングローズが今回は3番人気で勝つなど、この1~3番人気はそのまま上位3頭に。川田騎手のアートハウスはまた敗れてしまいました。
1着 スタニングローズ(3番人気) 前走川田騎手への乗り替わりでフラワーC勝利
2着 ナミュール(2番人気) 新馬戦は川田騎手で勝利も以降乗り替わり
3着 スターズオンアース(1番人気) 前走川田騎手への乗り替わりで桜花賞勝利
(5着 アートハウス(4番人気) 川田騎手がパートナーとして選んだ馬)
アートハウスは4着と差のない5着。上位3頭が少し力の抜けた感じで2馬身差がありましたが、それでも掲示板ですからね。最初のときに<アートハウスがG1を勝てる馬ではないとも、今回の結果だけではまだ断言できないと思われます>と書きましたが、ある程度能力を見せられたのではないかと思われます。
ついでに今回13番人気ながら4着でアートハウスより上位…という激走を見せたメモリーレゾンの過去の戦績を見てみました。幸い(?)川田騎手は騎乗したことがない馬です。なんとデビュー以来フルキチこと古川吉洋騎手一筋という渋い馬でした。
■2023/11/24 川田将雅騎手に選ばれ続けた馬、ついに捨てられる?まさかの浮気
2023/11/12のエリザベス女王杯(G1)、川田将雅騎手が有力馬を退けて乗り続けていたアートハウスの鞍上が違う騎手でびっくりしました。ただ、この選択自体はレース結果で考えると正解。川田将雅騎手は3番人気の有力馬ハーパーに乗って、3番人気3着となっています。
一方、アートハウスは9番人気と人気がなく、結果も13着で、川田将雅騎手の選択の正しさを示していました。
ただ、もともと書いていたように、好走できる馬かどうかではなく、思い入れで選んだ…というのが、川田将雅騎手がアートハウスを選んだ理由。なぜここで?というのはあります。
アートハウスはまだ4歳であり、高齢になったわけではなく、戦績が極端に落ちたわけでもありません。2022年の秋華賞の後は、2023年の愛知杯で勝利し、改めて重賞級であることを証明。その次の中山牝馬ステークスは、4着でしたが、まだまだ可能性を感じる馬でした。
ひょっとしたら、先約があったとか、そういう理由ですかね?
もちろん思い入れではなく、勝てる馬を選んだという理由であっても、一向に構わないんですけどね。それが普通の選択ですし…。
2025年11月1日土曜日
芝4000m!ステイヤーズSより長かった長距離平地競走のレース名は?
■2017/04/15 芝4000m!ステイヤーズSより長かった長距離平地競走のレース名は?
■2017/04/15 今残っている障害・芝・ダートの重賞はいくつで最長はどれ?
■2017/04/15 【答え】ステイヤーズSより長かった長距離平地競走のレース名は?
■2017/11/04 【次のクイズ】 芝世界最高賞金のレース「ジ・エベレスト」の距離は?
■2022/03/12 昔のイギリスの古馬最高峰のレースは超・長距離重賞だった!
■2017/04/15 芝4000m!ステイヤーズSより長かった長距離平地競走のレース名は?
回答は後でやります。
【クイズ】現在JRAで最も長い平地競走はステイヤーズSの芝3600mですが、1975年まで中山競馬場で行われていた芝4000mのレースの名前は?
(1)ゴールドカップ
(2)中山4000m
(3)日本最長距離ステークス
■2017/04/15 今残っている障害・芝・ダートの重賞はいくつで最長はどれ?
平地競走として最も長いという問題にしたのは、障害競走だともっと長いことがあるためです。障害競走を入れた場合は、「中山グランドジャンプ」の4250mが日本最長となるようです。
障害重賞は基本的に3000m超えですね。ちょうど10個ありました。
1 中山グランドジャンプ 中山 障4,250m
2 中山大障害 中山 障4,100m
3 京都ハイジャンプ 京都 障3,930m
4 阪神スプリングジャンプ 阪神 障3,900m
5 小倉サマージャンプ 小倉 障3,390m
6 新潟ジャンプS 新潟 障3,250m
7 京都ジャンプS 京都 障3,170m
8 阪神ジャンプS 阪神 障3,140m
9 東京ジャンプS 東京 障3,110m
9 東京ハイジャンプ 東京 障3,110m
一方、現在残っている芝の長距離重賞での3000m以上は少ないです。 わずかに5レースのみでした。
1 ステイヤーズS 中山 芝3,600m
2 ダイヤモンドS 東京 芝3,400m
3 天皇賞(春) 京都 芝3,200m
4 阪神大賞典 阪神 芝3,000m
4 菊花賞 京都 芝3,000m
ついでにダートを見てみましょう。ダートは2000mより長いものはほとんどないイメージ。で、調べてみると、そもそも2000mが最高でした。
1 シリウスS 阪神 ダ2,000m ダ2,000m
2 平安S 京都 ダ1,900m ダ1,900m
■2017/04/15 【答え】ステイヤーズSより長かった長距離平地競走のレース名は?
  
【クイズ】現在JRAで最も長い平地競走はステイヤーズSの芝3600mですが、1975年まで中山競馬場で行われていた芝4000mのレースの名前は?
(1)ゴールドカップ
(2)中山4000m
(3)日本最長距離ステークス
【答え】(3)日本最長距離ステークス
何と「日本最長距離ステークス」というそのまんまな嘘っぽい名前のレースでした。信じられませんね…。Wikipediaによると、準オープンクラスの競走で、施行当時の関東圏の中央競馬においては数少ない条件クラスの長距離戦だったとのこと。 外回りを1周後、内回りを1周という、目一杯競馬場を使う贅沢なレースです。
しかし、ハンデキャップ競走であった同競走には出走馬は集まらず、多くの年は少頭数での開催。1974年の競走ではチャイナロック産駒のキクオーカンが4分15秒6のレコードタイムを記録したのですが、翌1975年は一転して調教タイムのような凡戦でレースそのものの存在に対する物議を醸すこととなり、同年を最後に廃止されています。
なお、中山4000mとゴールドカップも本当にあったレース名と今でもあるレース名です。同じ中山競馬場では第二次世界大戦前にも中山四千米(「日本最長距離ステークス」と同じ中山4000mコース)が施行されていたんですよ。
この中山四千米のWikipedia によると、イギリスのゴールドカップにならい創設されたもの。東京優駿競走(現・東京優駿(日本ダービー))が3歳馬の登竜門であるとすれば、この中山四千米は競馬界を引退する時期の近づいた強豪級の真の実力比べの檜舞台とされていました。競馬の特殊競走という、現在の重賞競走に相当したものです。ただし、中山四千米は1930年から1936年までの開催だけですぐ終わっています。
第2回までは「内国産馬」という味気ないレース名だったのが、第3回から「中山四千米」となったといいます。
ちなみにイギリスのゴールドカップは、芝20ハロン(約4023m)。名前的には日本の「金杯」にあたるものの、性格は異なっており、長距離競争であるだけでなく、こちらはG1競走でもあります。古くは古馬最高峰のレースとされ、歴代の勝ち馬にはあのセントサイモンやグラディアトゥールなどの名馬が並んでいるといいます。
創設年は1807年であり、現在イギリスで行われている競走の中でも長い歴史も持っています。また、平地競走としてはフランスのカドラン賞(4000m)を上回り世界で最も長い距離を誇るそうです。
■2017/11/04 【次のクイズ】 芝世界最高賞金のレース「ジ・エベレスト」の距離は?
【クイズ】 2017年にオーストラリア・ロイヤルランドウィック競馬場で行われたGI第1回ジ・エベレストは、芝レースでは世界最高賞金として話題になりました。その距離は何メートルだったでしょう?
(1)1200m
(2)2400m
(3)3200m
【答え】
■2022/03/12 昔のイギリスの古馬最高峰のレースは超・長距離重賞だった!
中山四千米(中山4000m)の元ネタとなったイギリスのゴールドカップについてもWikipediaを見てみましょう。ダービーなど他のレースと同じように、日本だけでなく他の国でも真似しているため、区別として、アスコットゴールドカップとも呼ばれているそうです。
前回も書いたように、現在イギリスで行われている競走の中でも長い歴史を持つ。古くは古馬最高峰のレースとされ、歴代の勝ち馬にはセントサイモンやグラディアトゥールなどの名馬が登場。グレード/グループ制で格付けされている平地競走としてはフランスのカドラン賞(4000m)を上回り世界で最も長い距離を誇るとなっています。
近年、長距離競争は斜陽なイメージがありますが、現在はイギリス、フランス、アイルランドのステイヤーが集う競走となっているとのことです。
また、グッドウッドカップ(G1、16ハロン)、ドンカスターカップ(G2、18ハロン)とともにカップ三冠(長距離三冠)を形成してもいるそうです。
この3冠は過去に6度達成され、1979年及び1980年に優勝したルモスが2度達成し、近年では1995年にダブルトリガーが達成。2006年から2009年にかけてイェーツが4連覇を達成し、最多勝利記録を更新しました。長距離レースって、息が長い活躍がしやすいイメージがあり、イメージ通りですね。
また、売上的にも成功。イギリスの平地G1の中では高い売り上げを有している方で、ほぼ5指の中に入るとされているとのこと。コーラルによると、2019年はクラシック三競走(2000ギニー、ダービー、セントレジャー)に次ぐ4番目の売り上げがあったとされています。
ただ、この売上が良いというクラシック三冠では、日本の菊花賞の元ネタにあたる長距離重賞・セントレジャーの地位が低下しています。「長距離競争は斜陽なイメージ」というのはこれが理由の一つ。セントレジャーは売上が高いものの、地位自体は低下しているのですから、ゴールドカップも大丈夫なのかな?と思いますね。
このセントレジャーの場合、やはりダービーやゴールドカップと同じで各地で真似されたものの、多くの地域で現在は苦戦。降格や条件変更が繰り返されており、明らかに長距離競争は逆風なんですよ。やはりゴールドカップも将来は危ういかもしれません。
■2017/04/15 今残っている障害・芝・ダートの重賞はいくつで最長はどれ?
■2017/04/15 【答え】ステイヤーズSより長かった長距離平地競走のレース名は?
■2017/11/04 【次のクイズ】 芝世界最高賞金のレース「ジ・エベレスト」の距離は?
■2022/03/12 昔のイギリスの古馬最高峰のレースは超・長距離重賞だった!
■2017/04/15 芝4000m!ステイヤーズSより長かった長距離平地競走のレース名は?
回答は後でやります。
【クイズ】現在JRAで最も長い平地競走はステイヤーズSの芝3600mですが、1975年まで中山競馬場で行われていた芝4000mのレースの名前は?
(1)ゴールドカップ
(2)中山4000m
(3)日本最長距離ステークス
■2017/04/15 今残っている障害・芝・ダートの重賞はいくつで最長はどれ?
平地競走として最も長いという問題にしたのは、障害競走だともっと長いことがあるためです。障害競走を入れた場合は、「中山グランドジャンプ」の4250mが日本最長となるようです。
障害重賞は基本的に3000m超えですね。ちょうど10個ありました。
1 中山グランドジャンプ 中山 障4,250m
2 中山大障害 中山 障4,100m
3 京都ハイジャンプ 京都 障3,930m
4 阪神スプリングジャンプ 阪神 障3,900m
5 小倉サマージャンプ 小倉 障3,390m
6 新潟ジャンプS 新潟 障3,250m
7 京都ジャンプS 京都 障3,170m
8 阪神ジャンプS 阪神 障3,140m
9 東京ジャンプS 東京 障3,110m
9 東京ハイジャンプ 東京 障3,110m
一方、現在残っている芝の長距離重賞での3000m以上は少ないです。 わずかに5レースのみでした。
1 ステイヤーズS 中山 芝3,600m
2 ダイヤモンドS 東京 芝3,400m
3 天皇賞(春) 京都 芝3,200m
4 阪神大賞典 阪神 芝3,000m
4 菊花賞 京都 芝3,000m
ついでにダートを見てみましょう。ダートは2000mより長いものはほとんどないイメージ。で、調べてみると、そもそも2000mが最高でした。
1 シリウスS 阪神 ダ2,000m ダ2,000m
2 平安S 京都 ダ1,900m ダ1,900m
■2017/04/15 【答え】ステイヤーズSより長かった長距離平地競走のレース名は?
【クイズ】現在JRAで最も長い平地競走はステイヤーズSの芝3600mですが、1975年まで中山競馬場で行われていた芝4000mのレースの名前は?
(1)ゴールドカップ
(2)中山4000m
(3)日本最長距離ステークス
【答え】(3)日本最長距離ステークス
何と「日本最長距離ステークス」というそのまんまな嘘っぽい名前のレースでした。信じられませんね…。Wikipediaによると、準オープンクラスの競走で、施行当時の関東圏の中央競馬においては数少ない条件クラスの長距離戦だったとのこと。 外回りを1周後、内回りを1周という、目一杯競馬場を使う贅沢なレースです。
しかし、ハンデキャップ競走であった同競走には出走馬は集まらず、多くの年は少頭数での開催。1974年の競走ではチャイナロック産駒のキクオーカンが4分15秒6のレコードタイムを記録したのですが、翌1975年は一転して調教タイムのような凡戦でレースそのものの存在に対する物議を醸すこととなり、同年を最後に廃止されています。
なお、中山4000mとゴールドカップも本当にあったレース名と今でもあるレース名です。同じ中山競馬場では第二次世界大戦前にも中山四千米(「日本最長距離ステークス」と同じ中山4000mコース)が施行されていたんですよ。
この中山四千米のWikipedia によると、イギリスのゴールドカップにならい創設されたもの。東京優駿競走(現・東京優駿(日本ダービー))が3歳馬の登竜門であるとすれば、この中山四千米は競馬界を引退する時期の近づいた強豪級の真の実力比べの檜舞台とされていました。競馬の特殊競走という、現在の重賞競走に相当したものです。ただし、中山四千米は1930年から1936年までの開催だけですぐ終わっています。
第2回までは「内国産馬」という味気ないレース名だったのが、第3回から「中山四千米」となったといいます。
ちなみにイギリスのゴールドカップは、芝20ハロン(約4023m)。名前的には日本の「金杯」にあたるものの、性格は異なっており、長距離競争であるだけでなく、こちらはG1競走でもあります。古くは古馬最高峰のレースとされ、歴代の勝ち馬にはあのセントサイモンやグラディアトゥールなどの名馬が並んでいるといいます。
創設年は1807年であり、現在イギリスで行われている競走の中でも長い歴史も持っています。また、平地競走としてはフランスのカドラン賞(4000m)を上回り世界で最も長い距離を誇るそうです。
■2017/11/04 【次のクイズ】 芝世界最高賞金のレース「ジ・エベレスト」の距離は?
【クイズ】 2017年にオーストラリア・ロイヤルランドウィック競馬場で行われたGI第1回ジ・エベレストは、芝レースでは世界最高賞金として話題になりました。その距離は何メートルだったでしょう?
(1)1200m
(2)2400m
(3)3200m
【答え】
■2022/03/12 昔のイギリスの古馬最高峰のレースは超・長距離重賞だった!
中山四千米(中山4000m)の元ネタとなったイギリスのゴールドカップについてもWikipediaを見てみましょう。ダービーなど他のレースと同じように、日本だけでなく他の国でも真似しているため、区別として、アスコットゴールドカップとも呼ばれているそうです。
前回も書いたように、現在イギリスで行われている競走の中でも長い歴史を持つ。古くは古馬最高峰のレースとされ、歴代の勝ち馬にはセントサイモンやグラディアトゥールなどの名馬が登場。グレード/グループ制で格付けされている平地競走としてはフランスのカドラン賞(4000m)を上回り世界で最も長い距離を誇るとなっています。
近年、長距離競争は斜陽なイメージがありますが、現在はイギリス、フランス、アイルランドのステイヤーが集う競走となっているとのことです。
また、グッドウッドカップ(G1、16ハロン)、ドンカスターカップ(G2、18ハロン)とともにカップ三冠(長距離三冠)を形成してもいるそうです。
この3冠は過去に6度達成され、1979年及び1980年に優勝したルモスが2度達成し、近年では1995年にダブルトリガーが達成。2006年から2009年にかけてイェーツが4連覇を達成し、最多勝利記録を更新しました。長距離レースって、息が長い活躍がしやすいイメージがあり、イメージ通りですね。
また、売上的にも成功。イギリスの平地G1の中では高い売り上げを有している方で、ほぼ5指の中に入るとされているとのこと。コーラルによると、2019年はクラシック三競走(2000ギニー、ダービー、セントレジャー)に次ぐ4番目の売り上げがあったとされています。
ただ、この売上が良いというクラシック三冠では、日本の菊花賞の元ネタにあたる長距離重賞・セントレジャーの地位が低下しています。「長距離競争は斜陽なイメージ」というのはこれが理由の一つ。セントレジャーは売上が高いものの、地位自体は低下しているのですから、ゴールドカップも大丈夫なのかな?と思いますね。
このセントレジャーの場合、やはりダービーやゴールドカップと同じで各地で真似されたものの、多くの地域で現在は苦戦。降格や条件変更が繰り返されており、明らかに長距離競争は逆風なんですよ。やはりゴールドカップも将来は危ういかもしれません。
登録:
コメント (Atom)