■2017/04/15 芝4000m!ステイヤーズSより長かった長距離平地競走のレース名は?
■2017/04/15 今残っている障害・芝・ダートの重賞はいくつで最長はどれ?
■2017/04/15 【答え】ステイヤーズSより長かった長距離平地競走のレース名は?
■2017/11/04 【次のクイズ】 芝世界最高賞金のレース「ジ・エベレスト」の距離は?
■2022/03/12 昔のイギリスの古馬最高峰のレースは超・長距離重賞だった!
■2017/04/15 芝4000m!ステイヤーズSより長かった長距離平地競走のレース名は?
回答は後でやります。
【クイズ】現在JRAで最も長い平地競走はステイヤーズSの芝3600mですが、1975年まで中山競馬場で行われていた芝4000mのレースの名前は?
(1)ゴールドカップ
(2)中山4000m
(3)日本最長距離ステークス
■2017/04/15 今残っている障害・芝・ダートの重賞はいくつで最長はどれ?
平地競走として最も長いという問題にしたのは、障害競走だともっと長いことがあるためです。障害競走を入れた場合は、「中山グランドジャンプ」の4250mが日本最長となるようです。
障害重賞は基本的に3000m超えですね。ちょうど10個ありました。
1 中山グランドジャンプ 中山 障4,250m
2 中山大障害 中山 障4,100m
3 京都ハイジャンプ 京都 障3,930m
4 阪神スプリングジャンプ 阪神 障3,900m
5 小倉サマージャンプ 小倉 障3,390m
6 新潟ジャンプS 新潟 障3,250m
7 京都ジャンプS 京都 障3,170m
8 阪神ジャンプS 阪神 障3,140m
9 東京ジャンプS 東京 障3,110m
9 東京ハイジャンプ 東京 障3,110m
一方、現在残っている芝の長距離重賞での3000m以上は少ないです。 わずかに5レースのみでした。
1 ステイヤーズS 中山 芝3,600m
2 ダイヤモンドS 東京 芝3,400m
3 天皇賞(春) 京都 芝3,200m
4 阪神大賞典 阪神 芝3,000m
4 菊花賞 京都 芝3,000m
ついでにダートを見てみましょう。ダートは2000mより長いものはほとんどないイメージ。で、調べてみると、そもそも2000mが最高でした。
1 シリウスS 阪神 ダ2,000m ダ2,000m
2 平安S 京都 ダ1,900m ダ1,900m
■2017/04/15 【答え】ステイヤーズSより長かった長距離平地競走のレース名は?
【クイズ】現在JRAで最も長い平地競走はステイヤーズSの芝3600mですが、1975年まで中山競馬場で行われていた芝4000mのレースの名前は?
(1)ゴールドカップ
(2)中山4000m
(3)日本最長距離ステークス
【答え】(3)日本最長距離ステークス
何と「日本最長距離ステークス」というそのまんまな嘘っぽい名前のレースでした。信じられませんね…。Wikipediaによると、準オープンクラスの競走で、施行当時の関東圏の中央競馬においては数少ない条件クラスの長距離戦だったとのこと。 外回りを1周後、内回りを1周という、目一杯競馬場を使う贅沢なレースです。
しかし、ハンデキャップ競走であった同競走には出走馬は集まらず、多くの年は少頭数での開催。1974年の競走ではチャイナロック産駒のキクオーカンが4分15秒6のレコードタイムを記録したのですが、翌1975年は一転して調教タイムのような凡戦でレースそのものの存在に対する物議を醸すこととなり、同年を最後に廃止されています。
なお、中山4000mとゴールドカップも本当にあったレース名と今でもあるレース名です。同じ中山競馬場では第二次世界大戦前にも中山四千米(「日本最長距離ステークス」と同じ中山4000mコース)が施行されていたんですよ。
この中山四千米のWikipedia によると、イギリスのゴールドカップにならい創設されたもの。東京優駿競走(現・東京優駿(日本ダービー))が3歳馬の登竜門であるとすれば、この中山四千米は競馬界を引退する時期の近づいた強豪級の真の実力比べの檜舞台とされていました。競馬の特殊競走という、現在の重賞競走に相当したものです。ただし、中山四千米は1930年から1936年までの開催だけですぐ終わっています。
第2回までは「内国産馬」という味気ないレース名だったのが、第3回から「中山四千米」となったといいます。
ちなみにイギリスのゴールドカップは、芝20ハロン(約4023m)。名前的には日本の「金杯」にあたるものの、性格は異なっており、長距離競争であるだけでなく、こちらはG1競走でもあります。古くは古馬最高峰のレースとされ、歴代の勝ち馬にはあのセントサイモンやグラディアトゥールなどの名馬が並んでいるといいます。
創設年は1807年であり、現在イギリスで行われている競走の中でも長い歴史も持っています。また、平地競走としてはフランスのカドラン賞(4000m)を上回り世界で最も長い距離を誇るそうです。
■2017/11/04 【次のクイズ】 芝世界最高賞金のレース「ジ・エベレスト」の距離は?
【クイズ】 2017年にオーストラリア・ロイヤルランドウィック競馬場で行われたGI第1回ジ・エベレストは、芝レースでは世界最高賞金として話題になりました。その距離は何メートルだったでしょう?
(1)1200m
(2)2400m
(3)3200m
【答え】
■2022/03/12 昔のイギリスの古馬最高峰のレースは超・長距離重賞だった!
中山四千米(中山4000m)の元ネタとなったイギリスのゴールドカップについてもWikipediaを見てみましょう。ダービーなど他のレースと同じように、日本だけでなく他の国でも真似しているため、区別として、アスコットゴールドカップとも呼ばれているそうです。
前回も書いたように、現在イギリスで行われている競走の中でも長い歴史を持つ。古くは古馬最高峰のレースとされ、歴代の勝ち馬にはセントサイモンやグラディアトゥールなどの名馬が登場。グレード/グループ制で格付けされている平地競走としてはフランスのカドラン賞(4000m)を上回り世界で最も長い距離を誇るとなっています。
近年、長距離競争は斜陽なイメージがありますが、現在はイギリス、フランス、アイルランドのステイヤーが集う競走となっているとのことです。
また、グッドウッドカップ(G1、16ハロン)、ドンカスターカップ(G2、18ハロン)とともにカップ三冠(長距離三冠)を形成してもいるそうです。
この3冠は過去に6度達成され、1979年及び1980年に優勝したルモスが2度達成し、近年では1995年にダブルトリガーが達成。2006年から2009年にかけてイェーツが4連覇を達成し、最多勝利記録を更新しました。長距離レースって、息が長い活躍がしやすいイメージがあり、イメージ通りですね。
また、売上的にも成功。イギリスの平地G1の中では高い売り上げを有している方で、ほぼ5指の中に入るとされているとのこと。コーラルによると、2019年はクラシック三競走(2000ギニー、ダービー、セントレジャー)に次ぐ4番目の売り上げがあったとされています。
ただ、この売上が良いというクラシック三冠では、日本の菊花賞の元ネタにあたる長距離重賞・セントレジャーの地位が低下しています。「長距離競争は斜陽なイメージ」というのはこれが理由の一つ。セントレジャーは売上が高いものの、地位自体は低下しているのですから、ゴールドカップも大丈夫なのかな?と思いますね。
このセントレジャーの場合、やはりダービーやゴールドカップと同じで各地で真似されたものの、多くの地域で現在は苦戦。降格や条件変更が繰り返されており、明らかに長距離競争は逆風なんですよ。やはりゴールドカップも将来は危ういかもしれません。