2023年12月17日日曜日

今の1勝クラス・500万下を3連勝した馬がいる…なぜ可能?

■2021/06/27 今の1勝クラス・500万下を3連勝した馬がいる…なぜ可能?
■2012/11/10 重賞ウィーク、2日で5重賞、京都だけで3重賞 エリザベス女王杯、武蔵野S、京王杯2歳S、ファンタジーS
■2023/12/17 秋競馬の3場開催なのに1週間で重賞が2つだけ!朝日杯フューチュリティステークスとターコイズS


■2021/06/27 今の1勝クラス・500万下を3連勝した馬がいる…なぜ可能?

 レースウィングという馬の戦績を見ていたら、3歳以上500万下を3連勝していることに気づきました。未だになれませんが、今で言う1勝クラスを3連勝した形ですね。新しい競馬ファンはなぜ?と思う記録でしょう。

 このレースウィングは新馬戦も未勝利も勝っていないというのが最初のポイント。初戦は3歳9月の未勝利戦。12番人気であり、全然人気にならず、結果も9着でした。
 レースウィングの母馬である「レース」という馬名には聞き覚えがあり、てっきり大物が兄弟にいたと思ったのですが、トーセンアレス が浦和記念(G2) 3着した程度で、しかも、これは弟なのでレースの現役時点では関係なし。レースの子でPOGで人気した馬がいたか、私がPOGに指名したかで名前を覚えていただけかもしれません。

 レースウィングの戦績の話に戻ります。未勝利戦は全く目立たなかったのですが、経験馬に混じったための不人気だったのか、2戦目は突如4番人気。結果も4着となっています。しかし、これで未勝利戦が終わってしまいました。このため、500万下に出ることになったのです。これが最初の500万下勝利で、同じ境遇の馬が多いためか、格上挑戦であってもそれほど悪くない7番人気と悪くない人気。そして、ここで見事に勝利します。この勝利は2002/12/01の500万下でした。
 500万下を勝ちましたが、前述の通り未勝利戦を勝っていたないため、これが最初の勝利。クラスを決める収得賞が少ないために、続けて500万下に出れます。ただ、レースウィングの場合はなんと1年近く休んで2003/11/09が次戦でした。4歳になっています。一度勝っているということもあるのか、長期の休み明けでも2番人気となっていて、これまた見事に勝利しています。

 問題はその次の3戦目の500万下。次は2003/11/22と間髪入れずに、同じ500万下に出走しました。当然このクラスを2度も勝っているので1番人気であり、人気に応えて圧勝しています。このような3連勝が可能であったのは最近まであった「降級制度」のためでしょう。(最後にウィキペディアの説明も記載。参考にしてください)
 時期的にはおそらく休みの間に収得賞金額が半額となったことで、2勝しても収得賞金額が1000万下(現在で言う2勝クラス)に満たないようになり、3戦続けて500万下を勝利するという妙なことになりました。500万下は3戦全勝とも言えます。現在のルールではあり得ないことです。
 ちなみにレースウィングは1000万下の4戦目と5戦目でも、同じ1000万下を連勝! この時期は5歳であり、「収得賞金額が半額」はなかったはずですが、前年の半額のときの計算のせいでこうなったんですかね。私もよくわかりません。
 降級を考慮して狙った競馬というのは以前はよくあり、全く珍しいことではなかったのですが、とりあえず、ここまで見事にルールを使い切った馬はさすがに珍しいんじゃないかと思います。

<降級>
<2019年春季までは4歳馬が夏季開催を迎えると、収得賞金額が半額となるため、それまで上位の競走区分にしか出走できなかった4歳馬が、1つないし2つ下の競走区分に出走できた。これを降級と呼び、その対象馬を降級馬と呼ぶ。通常、降級馬は能力が高いので、夏季開催においては降級馬の好走事例が多数見受けられた>
<過去において降級は2回設定されていた。旧馬齢表記で4歳500万円下・5歳1,000万円下・6歳以上1,500万下というクラス区分であった>


■2012/11/10 重賞ウィーク、2日で5重賞、京都だけで3重賞 エリザベス女王杯、武蔵野S、京王杯2歳S、ファンタジーS

 G1のあるときって、重賞は少なめな気がしていましたが、今週よく見ると5つも重賞がありました。

11月10日(土)     京都 -    京都ジャンプステークス(JG3)
11月10日(土)     東京 -    京王杯2歳ステークス(G2)
11月10日(土)     京都 -    ファンタジーステークス(G3)

11月11日(日)     東京 -    武蔵野ステークス(G3)
11月11日(日)     京都 -    エリザベス女王杯(G1)

 見ての通り一つは障害ですが、それでも立派な重賞。福島開催もあるのにそちらはなしで、京都だけで3重賞というたいへん豪華なことになっています。
 今までもこんなんでしたっけ?覚えがありません。2歳の重賞が同じ週ってのはくさいですね。

 昨年を見てみると、

11月12日 京王杯2歳S
11月12日 京都ジャンプスS
11月13日 武蔵野S
11月13日 エリザベス女王杯

 です。
 やはり2歳の重賞が違いました。ファンタジーSは1週早い11月5日。今年は新設の2歳牝馬の重賞アルテミスSが先週あったため、こちらにズレたようです。
 海外では重賞だらけ……って日がありますけど、日本では5つでも新鮮です。すごいですなぁ。


■2023/12/17 秋競馬の3場開催なのに1週間で重賞が2つだけ!朝日杯フューチュリティステークスとターコイズS

 秋競馬はやたらと重賞が多い…というイメージだったので、2023/12/17の週は重賞の少なさにびっくり。寂しく感じました。3場開催なのに、土曜日と日曜日に重賞はひとつだけ。それぞれターコイズS、朝日杯フューチュリティステークスです。

 というか、ターコイズSって以前、重賞じゃなかったですよね。調べてみると、2015年からであり、重賞になってからもう10年近く…。全然記憶にないです。どうも新しい重賞って覚えられないんですよね…。
 なお、ウィキペディアだと、重賞に格上げではなく、全く新しく創設という書き方になっています。

<牝馬の出走機会を拡大する観点から、2015年に新設された>
     2015年 - 3歳以上の牝馬による重賞(新設重賞)として創設[4]。
    2016年 - 格付け表記を「重賞」に変更[6]。
    2017年 - GIII格付を取得[7]。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%82%B3%E3%82%A4%E3%82%BA%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%BC%E3%82%AF%E3%82%B9#cite_note-JRA%E6%B3%A8%E7%9B%AE-4

 ただし、後半まで読むと、格上げ・引き継ぎではないものの、同名の競走が存在したことは触れられています。私は未だにこのときのイメージを引きずってますね…。

同名の競走
<同名の特別競走が2014年まで行われており、オープンクラスのハンデキャップ競走だった[8]。(1994年から1996年までは夕刊フジ杯として施行されていた) >

2014年までの優勝馬
1982年12月11日     中山     1800m     オープン     ピアレスレデイ     牝3