■2025/02/02 ノーブルミッションの種牡馬成績が悪すぎ…なぜ輸入?
■2025/02/02 ノーブルミッションの種牡馬成績が悪すぎ…なぜ輸入?
種牡馬ノーブルミッションの種牡馬成績を見ていたら、かなり悲惨でした。2025/02/02時点ではCPIが0.78で、牝馬の質もやや劣るのですけど、それ以上にひどいのがAEI。なんと0.07。恐ろしいほどに低いです。
とはいえ、これくらいの種牡馬はいないわけではありません。ノーブルミッションがすごいのが、なんと日本輸入初年度の種付け頭数128頭、生産頭数86頭でこの成績だということ。頭数が少ない、つまり、サンプルが少ない場合、たまたま悪く出ているので、時間が経つとそうでもなくなるということはよくあります。
ノーブルミッションの場合も日本輸入初年度ですから回復はするでしょうが、この頭数(ちなみに44頭がデビュー済み)でもなお0.07となると、劇的に回復することはなさそう。もう失敗だったと言って良いと思います。
ある程度期待した種牡馬が失敗するというのは残念ながらあるのですけど、ノーブルミッションが不思議なのが、日本に導入する前のマル外輸入産駒が全然活躍していなかったことですね。
「マル外輸入産駒が日本で走っていたから輸入」というのはよくある話ですし、理解できますし、実際、これで結構成功しています。しかし、逆に走っていなかったのに輸入…というのは謎すぎ。珍しいパターンだと思いました。
2016年生まれ2018年デビューの最初の輸入馬は4頭いますが、最高でも賞金1,018.0万円という低さ。日本導入が決まった2020年10月9日時点では、1勝した以外は中央ですべて7着以下で、すでに地方に移籍していました。これが産駒最高の馬だったを輸入というのは、やはり不思議です。
とはいえ、一応理由は推測できます。ノーブルミッションは、種牡馬フランケルの1歳下の全弟、全く同じ血統(父ガリレオ、父父サドラーズウェルズ、母Kind)であり、フランケル産駒であれば、日本でも活躍していました。なので、フランケル需要の代替を狙ったのだと思います。
ノーブルミッション - Wikipedia
<ノーブルミッション (Noble Mission[1]) はイギリス生産の競走馬、種牡馬である。主な勝ち鞍は2014年の英チャンピオンステークス(GI)、サンクルー大賞(GI)、タタソールズゴールドカップ(GI)。2014年カルティエ賞最優秀古馬。
史上最強馬との呼び声も高い名馬フランケルの1歳下の全弟にあたる。>
<偉大な兄フランケルとの競合を避けるため、馬主側の意向でアメリカ合衆国のレーンズエンドファームでの種牡馬入りが決まった[5]。初年度の2015年は2万5000ドルの種付け料が設定され、146頭の繁殖牝馬と交配した[7]。 2020年10月9日に日本軽種馬協会から2021年より日本で種牡馬として導入することが発表された。>
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8E%E3%83%BC%E3%83%96%E3%83%AB%E3%83%9F%E3%83%83%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3
ということで、わかると言えばわかります。よく似た血統で本命の馬の代わりになる代替馬を輸入するというのもよくあるパターンで、これで大成功した例もありますからね。
ただ、ノーブルミッションの場合は輸入産駒の時点ですでに成績の悪さが見えていたため、結局、「どうして輸入しちゃったの?」という思いは、ぬぐいきれません。