2025年1月31日金曜日
悪い血統でなぜか名繁殖牝馬?母も祖母も賞金ゼロで活躍馬続出の謎
■2022/11/05 悪い血統でなぜか名繁殖牝馬?母も祖母も賞金ゼロで活躍馬続出の謎
追分ファームの繁殖牝馬リュートフルシティの産駒は重賞実績こそないものの、なかなかの戦績です。デビューしたばかりの2歳を除く産駒6頭のうち、4頭が中央勝利。3勝、4勝している馬もいて、繁殖牝馬としては良い方でしょう。全然活躍馬を出していない繁殖牝馬は珍しくありません。
アニマトゥール (牝 2010) 2勝
トウキョウタフガイ (牡 2011) 3勝
キングルアウ (牡 2012) 4勝、地方1勝
レウィシア (牝 2014)
マグマ (セ 2015) 1勝、地方10勝
ハイパーアクセラ (牝 2018)
とはいえ、この程度の戦績なら全く珍しくない繁殖牝馬。ただ、驚いたのが、この馬リュートフルシティもその母クリックヒアもともに未勝利であるだけでなく、掲示板にすら載ったことがなくて賞金ゼロであること。未走などならともかく、2代続けて未勝利というのは、あまり見ません。
これは繁殖牝馬として成功している馬で珍しいという意味ではなく、失敗している馬でも中央デビューする母ではあまり見ないという話。2代続けて賞金ゼロの馬は、繁殖牝馬にする魅力がないためでしょう。
しかも、リュートフルシティもその母クリックヒアもともに6戦もして賞金ゼロというのがすごいですね。血統が良い場合、大事を取って早めに引退ということはありますが、ちゃんと長く粘って頑張ったのに結局最後まで賞金ゼロ。繁殖牝馬としては、全く見込みがないように見えます。
さらに、リュートフルシティは近親を見渡しても、重賞で3着まで来た馬が最近はいないんですよね。ますます謎です。
なのに、なぜ残っているのか?と言うと、これはそこまで謎ではなく、一応推測は可能です。
ひとつは、リュートフルシティもその母クリックヒアも父が良いこと。2頭とも追分ファームということもあり、社台系の種牡馬であるウォーエンブレムとサンデーサイレンスが入っています。特にサンデーサイレンスが入っているのは大きいですね。
とはいえ、追分ファームならこのレベルの繁殖牝馬には困らなそうな感じ。なので、やはり手元に残していたのがまだ不思議ではありますが、もうひとつ上の母が1億3,561万円を稼いだニュースヴァリューだというのも大きいでしょう。
そして、ニュースヴァリューあたりまで遡ると活躍馬が続出。ニュースヴァリューのひとつ下は、あの名牝かつ名繁殖牝馬であるベガ。ベガはアドマイヤベガ、アドマイヤドンとG1馬を2頭出すなど大成功。ニュースヴァリュー以外のここらへんの血統は活躍馬を出していました。
リュートフルシティの子供世代と同じ4代母アンティックヴァリュー(ニュースヴァリューやベガの母)で検索してみると、1億円ホースは4頭。サトノノブレスなんかは4億円以上稼いでいます。うまく行っている血統ですね。
ということで、こうやって曾祖母やその上あたりまで見ると、母も祖母も賞金ゼロの馬が繁殖牝馬になっているのは、不思議でもなんでもなかった…というオチ。ちょっと残念です…。
2025年1月30日木曜日
超良血馬集まる池添学厩舎 社台グループが優遇する理由とは?
■2019/01/09 昨年一番お世話になった騎手は池添謙一騎手!ありがとうございます
■2016/4/18 超良血馬集まる池添学厩舎 社台グループが優遇する理由とは?
こういうコネが生きる世界ってのはむしろ嘆かわしい気がするんですが、池添学厩舎に超良血馬が集まる理由は「コネ」だと書いている記事がありました。このコネとしては、当然「血統」の良さもあります。
<もしも競馬ゲームなら「イージーモード」と言いたくなるような恵まれた環境だが、それを実現している池添学調教師とは一体何者なのか......担当記者の話を聞いて、思わず「なるほど」と頷いてしまった>
「池添学調教師は父が池添兼雄調教師で、兄がオルフェーヴルの主戦だった池添謙一騎手です。明治大学の強豪馬術部でキャプテンを務め、34歳の若さで調教師試験に合格しています。下積み時代には角居厩舎に携わり、ノーザンファームでも経験を積んでいます。一言で言えば競馬界のサラブレッド。エリート中エリートです」(競馬記者)
(ブエナビスタ初仔にハープスター妹も。開業2年目で「超良血馬」続々......兄が三冠ジョッキーの「サラブレッド調教師」とは | ギャンブルジャーナル | ビジネスジャーナルより)
http://biz-journal.jp/gj/2016/04/post_250.html
ただ、社台グループに在籍したことによる「コネ」は、それほど悪いコネだとは思いません。考え方が近い、技術的なものが近い…といった感じで、企業においても古巣と繋がりを持つ…といったことはときどきあります。
「いくら天下の社台グループでも、相手が競馬界の重鎮調教師であれば、なかなか口出しすることも躊躇われます。しかし、すでに若い頃からノーザンファームでノウハウを学んだ池添学調教師であれば、意思の疎通が図りやすい。確かに開業時から良血馬が集められていますが、社台グループとしても明確なメリットがあるということです」(同)
とはいえ、社台グループの意見が通りづらい厩舎って本当にあるんですかね? 社台グループには逆らえないイメージがありますので、ちょっとしっくり来ない説明です。
なお、以下のように名前が出ている馬を見ると、確かに期待を集めた良血馬は多いというのは間違いないでしょう。一方で、まだ大成した馬は出てきていない…つまり、現時点では良血馬をうまく育てられていない感じがしてしまう馬名ばかり挙がっていました。何か手放しには褒めづらい微妙な感じがあります。
<担当記者によると、母ブエナビスタを手掛けた松田博資厩舎へ入厩するのが定番なのだが、松田博調教師が引退されたことで新鋭の池添学調教師に白羽の矢が立ったということらしい。(中略)
先日の桜花賞があった10日の忘れな草賞(OP)を制した良血馬ロッテンマイヤーも池添学厩舎だったことを思い出した。(中略)「ブエナビスタの甥っ子」のロッテンマイヤーも池添学厩舎である。(中略)
主力となっている現3歳馬だけをとってみても、2010年の2歳女王レーヴディソールの初仔アラバスター、エアスピネルの近親にあたるエアエマイユ、2010年のヴィクトリアマイルでブエナビスタと大接戦を演じたヒカルアマランサスの仔ギモーヴ、桜花賞馬ハープスターの妹リュラ......他にも良血のマル外馬がぞろぞろおり、まるでリーディング常連厩舎のような豪華ラインナップだ>
■2019/01/09
昨年一番お世話になった騎手は池添謙一騎手!ありがとうございます
2018年の馬券の結果をチェック。2017年は、2000円以上5人・1500円以上18人で少なかったので、1000円以上38人でランキングしました。
2018年は?と見てみると、2000円以上3人・1500円以上6人と、さらに購入が減っています。マジか? 仕方ないので、やっぱり1000円以上ですね。これですら該当は13人しかいませんでした。
しかも、ほとんどが回収率0。3位でも57%と壊滅的。馬券下手すぎだろう…。
<2018年回収率が高かった騎手>
1位 池添謙一 738%
2位 C.ルメール 202%
3位 武藤雅 57%
池添騎手は1000円買って、7380円。何か大当たりあったのだと思うのですけど、騎乗メモ見ても見つからず苦労。馬券メモ見ていって、それっぽいのをしらみつぶし。わかりました。
3月の 昇竜S。10番人気メイショウヒサカタの単複でした。それぞれ6260円と1120円。
芝からダートへ戻した馬。とはいえ、3歳ダートOPはハイレベルになりがちでおいしそうに見えても当たらないことが多く、まぐれっぽいですね。前行って良い経験ある馬で最初行かずに中団からでうまいことハマったものの、この騎乗もたまたまかなと。
とはいえ、ありがとうございました。
ちなみに前年に1位だった幸英明騎手は、600円買って回収率0でした。
逆に購入が多くて回収率がゼロだったのは、岩田康誠騎手。1800円買ってゼロ。
2017年最も購入が多くて当たらなかった松岡騎手は、回収率444%と大当たり。ただ、500円しか買っていないので、対象外でした。
続いて累計のデータ。該当する騎手は55人。昨年まででダントツトップだった幸英明騎手が当然そのままトップ。ただ、順位変動はあり、4位だった三浦皇成騎手が2ランクアップ。2人とも印象が良い騎手でもありますね。
<通算回収率が高かった騎手>
1位 幸英明 268% 0
2位 三浦皇成 180% +2
3位 松山弘平 163% -1
4位 武幸四郎 158% +1
5位 柴山雄一 157% -2
逆に回収率が低い方。藤岡康太 騎手が引き続きゼロ。昨年より500円増えた5500円買っていますが、未だに当たりません。ひどいなぁ…。
さっぱり当たらないミルコ・デムーロ騎手が4位に登場。和田竜二騎手がワースト5から消えましたが、むしろ33%と昨年より1%落としています。つまり、回収率が低い騎手が増えたということ。
昨年の全体の回収率も76%でしたし、そうなっちゃいますね…。
<通算回収率が低かった騎手>
1位 藤岡康太 0% 0
2位 鮫島良太 8% 0
3位 北村友一 20% 0
4位 M.デムーロ 20% NEW!
5位 安藤勝己 21% -1
(7位 和田竜二 33% -2)
わずか3名…三浦皇成騎手の同期は下手な世代だった?
■2022/01/14 昨年一番お世話になったのは三浦皇成騎手!ありがとうございます
■2009/4/10 わずか3名…三浦皇成騎手の同期は下手な世代だった?
2009/4/10:前にちらっと書いた通り、日本中央競馬会競馬学校の同期を追っていくとおもしろいかな?と思ってひとつやってみることに…。
まずは、昨年(2008年)のデビュー組。三浦皇成騎手の世代です。この世代の卒業生は3人のみ。少なっ!
聞いたことのない少なさです。入学時は8人だったそうなんで、たまたま辞める人が多い世代だったのか、入学時に既に少ない世代で減り方はこんなものなのか? 低レベルな世代だったんですかね…。
JRAの騎手卒業生名簿を見ると、2008年デビュー組以前で1番少なかったのは21期生(2005年卒)の6人なので、いきなり大幅に記録更新しました。その6人だった21期生を除けば必ず8人以上だったので、ぶっちぎり少ないです。どうしたことか?
| 2008 |
三浦皇成 | 9位 |
伊藤工真 | 138位 |
大江原圭 | 169位 |
(データは<a href="http://db.netkeiba.com/?pid=jockey_top" target="_blank">netkeiba</a>で、順位は勝利数(同数の場合同順位)。情報が不正確な場合もあるかもしれません。)
2009年辞典ではまだ新人なんでまだ1年分。淋しい表です。
三浦皇成騎手は近年珍しく初年度から大活躍した騎手。なんかこの前書いた「名騎手が出るときには、不思議と同じ年にすごいライバルが出る」がいきなり崩れた気がするんですけど…。
一応ライバル候補としては、南関東の川島正太郎騎手。昨年のNAR優秀新人騎手賞および南関東公営競馬最優秀新人騎手、南関東公営競馬特別賞。デビュー3か月で交流重賞も勝っています。ただし、昨年の32勝は地方の100位以内に入っていません。
地方騎手ですけど、過去の「同期にすごい騎手」というのにはこういう場合もありました。彼が大活躍すればこれまでのパターンに入るんですけど、どうでしょう?要注目です。
反則ではありますが、中央としては皇成とウチパクは同期であり、こういうパターンもありですかね?
2023/03/24:私は好きな騎手なのですが、三浦皇成騎手は華々しいデビューだった割にはその後伸びず。このため、三浦皇成騎手がすごくなかったという理由で、「名騎手が出るときには、不思議と同じ年にすごいライバルが出る」の法則は依然として有効となっています。おもしろいジンクスですね、これ…。
■2022/01/14 昨年一番お世話になったのは三浦皇成騎手!ありがとうございます
恒例の馬券分析。長々書いても仕方ないのでなるべくサクサク行きましょう。
2021年も2020年ほどではないものの、よく馬券を買っていた上に当たらなすぎてやばかったです。後半ちょこちょこ当ててなんとか回収率74%まで上げましたが、途中まで年間で50%切るかも…と思うほど当たらなかった年でした。
1000円以上買った騎手は10人のみで、この10人で回収率が最も高かったのは三浦皇成騎手。何かと悪く言われがちな騎手ですが、私はイメージ良いですね。2位の津村明秀騎手もイメージ良い騎手。しかし、回収率100%超えたのはこのふたりだけという悲惨さでした…。
ちなみに三浦皇成を買ったのは8レースでそのうち半分が当たりだったので、大きな当たりではなく数で稼いだ感じ。津村騎手も同様に6レース買って半分の3レースが的中しています。
<2021年回収率が高かった騎手>
1位 三浦皇成 142 %
2位 津村明秀 137 %
3位 M.デムーロ 84 %
4位 横山武史 62 %
5位 横山和生 58 %
通算回収率は5000円以上で63人が該当。三浦皇成騎手は2021年回収率が高かった騎手で1位だったのに、通算回収率が以前もっと高かったのでむしろランクダウンして6位に。相性良すぎですね。
それ以外では、いきなりランク外から2位になっていた松田大作騎手にびっくり。これは何か大当たりがあったんだと思われます。調べてみると、2021年は3レースで400円しか買っていないのに2回当たって5,260円の配当。年間回収率は1315%となっています。
どの馬券か特定に苦労しましたが、ヴィルチュオーズ(結構好きだったサトノアラジン産駒の牝馬)の新馬戦ですね。9番人気ながら1着で単勝4,330円でした。ちなみに騎手時代に馬券相性が良く5位に入っていた武幸四郎調教師の厩舎! 調教師になっても相性の良さは健在のようです。
<通算回収率が高かった騎手>
1位 幸英明 244% 0
2位 松田大作 197% NEW
3位 津村明秀 172% 0
4位 石橋脩 171% -2
5位 武幸四郎 158% 0
6位 三浦皇成 158% -2
通算回収率が低かった騎手の方は首位が交代。鮫島良太騎手が1位で回収率8%。前年2%でトップだった藤岡康太騎手が10%まで上昇しました。また、新顔としては、兄弟の区別かつかない木幡兄弟から木幡巧也騎手が5位にランクインしています。
騎手のイメージとしては、藤岡康太騎手や北村友一騎手が悪いイメージありますが、他の騎手はそうでもありません。ただ、通算回収率が高かった騎手の方はイメージが良い騎手ばかりでしたので、ほんのりとイメージと連動している感じはあります。ほんのり程度ですけどね。
<通算回収率が低かった騎手>
1位 鮫島良太 8% +1
2位 藤岡康太 10% -1
3位 北村友一 19% 0
4位 安藤勝己 21% 0
5位 木幡巧也 28% NEW
6位 嘉藤貴行 29% 0
幸英明騎手がトウタツでJRA1700勝到達!ダジャレ勝利
■2021/02/02 昨年一番お世話になったのは幸英明騎手!ありがとうございます
■2021/02/02 生涯最もお世話になった騎手では好騎乗の津村騎手がアップ
■2018/03/06 2017年に一番お世話になった騎手は幸英明騎手!ありがとうございます
■2018/03/06 購入金額が多いのに当たらなかった騎手ナンバーワンは?
■2018/03/06 人生で最もお世話になった騎手は幸英明騎手
■2025/01/30 幸英明騎手がトウタツでJRA1700勝到達!ダジャレ勝利
なぜか私と馬券の相性が良い幸英明騎手の話題を検索。<幸英明騎手JRA1700勝“トウタツ”「できるだけ長くジョッキーをやりたい」/京都6R>[2024年12月21日13時25分] という記事が出てきました。出来すぎな感じですね。
<デビュー31年目の幸英明騎手(48)がJRA通算1700勝を達成した。6番人気のトウタツ(牡、大根田、父ダノンレジェンド)で節目の勝利に“トウタツ”した。>
<幸騎手は「いいことも悪いこともいっぱいありましたけど、順調に乗せていただいて、勝たせていただいているのかなと思います。ひとつひとつ大事に乗って、できるだけ長くジョッキーをやりたいと思います」と話した。>
https://www.nikkansports.com/keiba/news/202412210000436.html
ダジャレ勝利となったトウタツの馬名の意味もそのまま「到達」でしょうか。中国人の名前でもありそうですけど、他に思いつきません。一応確認してみました。
すると、やはり馬名意味は「到達」との説明のみ。父は前述の通り、ダノンレジェンドであり、到達との関係はなさげ。母のショウナンダズルは「冠名+まぶしい」ですから、さらに関係なさそうですね。母父はShanghai Bobby、母母はパスオブドリームズ (Path of Dreams、夢の小道?) となっています。
■2021/02/02 昨年一番お世話になったのは幸英明騎手!ありがとうございます
誰も楽しみにしていないでしょうが、恒例の馬券分析です。2020年は例年以上に馬券を買って例年以上に回収率が悪かったです。つまり、赤字がすごく大きかったんですね。失敗しましたわ~。そんな中で稼いでくれた貴重な騎手様たちを見ていきます。
前回の2019年に1500円以上買った騎手は5人、1000円以上は6人しかいませんでした。しかし、2020年に1500円以上買った騎手はなんと15人、1000円以上は27人と大幅にアップ。例年になく、馬券を買いまくっていたことがわかります。
今回は対象が多いので何円以上購入した騎手にするか迷ったのですが、1位は2600円購入した人だったのでそのまんま1000円以上を対象に。幸英明騎手がトップでした。しかも、ぶっちぎりです。幸英明騎手は以前も年間トップだったな!と見ると、2019年にもトップ。リーディングではそんな目立たない騎手だと思う(失礼)のですが、めちゃくちゃ相性良いですね。本当ありがとうございます。
どのレースで当たったのか探してみたものの、わからなくて苦労。一つは、2020/3/29中京
9R
大寒桜賞のメイショウボサツの単複。7番人気1着程度で、配当も1430円、250円。大したことないですね。ほかも大したことなく、どうも大当たりではなく、地味に何度も当たっている模様。むしろまぐれではなく、相性が良い感じです。
あと、これ探していて気づいたのですが、最近の幸英明騎手の評価は5点満点での1,2点ばかりで低評価。イメージと違います。なのに、馬券相性は最高のよう。不思議ですわ。
<2020年回収率が高かった騎手>
1位 幸英明 207%
2位 和田竜二 125%
3位 M.デムーロ 115%
4位 横山和生 111%
5位 秋山真一郎 101%
幸英明騎手以外は予想外なメンツ。和田竜二騎手は好きではないし、あまり評価もしていない騎手ですが、2位でした。ただ、最近、私のつけている騎手評価点では平均より上に来ており、良いと思う騎乗が増えているみたいです。3位のデムーロ騎手も当たっている気がしていなかったので、プラスなのは予想外です。
5位の秋山真一郎騎手なんか、最近見た覚えなかったのですが、ランクイン。というか、5位で100%ギリギリ超えた程度というのは、やはり去年の回収率がひどかったということでしょう。今見ると、72%で、思ったほど悪くはなく、平均点でしたが、まあ、よくはないですね。
実を言うと、4位の横山和生騎手は、評価している騎手で意外じゃないです。世間の評価と違って、横山ファミリーで一番良いと思っています。デビュー当初から、父親の横山典弘騎手はより好きですね。お父さんはすごい苦手なタイプ。弟でリーディング上位の横山武史騎手もそうでもないです。
なお、1000円以上買って回収率0%だったのは、金額が多い順に太宰啓介騎手、岩田康誠騎手、江田照男騎手、松若風馬騎手、田辺裕信騎手となっていました。江田照男騎手、松若風馬騎手あたりはイメージ良い騎手なのですが、さっぱり当たらなかったようです。あるあるですわ。
■2021/02/02 生涯最もお世話になった騎手では好騎乗の津村騎手がアップ
もう一つ、生涯で最もお世話になった騎手の方。昨年までも幸英明騎手が1位でしたので、当然今年も1位。むしろ大きく差を開いてきました。マジですごい相性の良さですわ。幸英明騎手さまさまさまです。
<通算回収率が高かった騎手>
1位 幸英明 253% 0
2位 石橋脩 178% 0
3位 津村明秀 176% NEW
4位 三浦皇成 159% -1
5位 武幸四郎 158% -1
6位 柴山雄一 147% NEW
引退している武幸四郎騎手がいるので、6位まで紹介してみました。3位にジャンプアップしてきたのは津村騎手。好きな騎手ですし、うまいと思っている騎手。イメージ通りですね。津村騎手で当たったのは、スローなのに大逃げで津村騎手圧勝、ペース読めない他の騎手たちの名前は?で当たったヒラボクメルローです。単勝51.4倍でした。
通算回収率が低かった騎手では、藤岡康太騎手で初めて馬券の当たりがあり、0%から脱出。しかし、払い戻しはなんとわずか120円でしたので、回収率は2%。ひどいですね。このワーストのランキングからは、古川吉洋騎手が脱出。フルキチは嫌いじゃないですね。脱出できて良かったです。
<通算回収率が低かった騎手>
1位 藤岡康太 2% 0
2位 鮫島良太 8% 0
3位 北村友一 19% 0
4位 安藤勝己 21% 0
5位 武士沢友治 30% NEW
6位 嘉藤貴行 30% NEW
■2018/03/06 2017年に一番お世話になった騎手は幸英明騎手!ありがとうございます
2017年に購入した騎手で、回収率が高かった人。2000円以上でやろうと思ったら、該当者が5名しかおらず。1500円以上だと18人。うーん、1000円以上にしましょうか。これだと、38人います。
で、これで見ると、 回収率がえらいことに。穴馬券ばかり買うようになったので、当たるとでかいんですね。吉田隼人騎手のみ1200円ですが、他は1500円から1800円買っています。
<2017年回収率が高かった騎手>
1位 幸英明 940%
2位 吉田隼人 478%
3位 柴山雄一 361%
4位 松山弘平 266%
5位 大野拓弥 203%
人生初の万馬券当たったので、1位の幸英明騎手はそれだろうと見ると、そうでした。17/07/09 中京2R 3歳未勝利 10:30ダ1400のテイルバックの単勝です。
2023/07/03追記:「2017年度・好きな 3歳牡馬」候補で万馬券のテイルバックについて書いていたのをこちらにまとめておきます。
<2017年度・好きな 3歳牡馬>
テイルバック (1番お世話にまとめ)
単に人生初の万馬券ということだけど、思い出になりそうなので。
一度買ったことある馬で、新馬戦がまあまあと思っていた。ただ、後で誤解だと気づく。単に新馬戦は少頭数だった。その後まずまずの人気しているときもあるが、戦績は一桁着順程度。一応人気が下がっていて良いかと思って再び買ったが、正直期待していなかった。しかも、休み明け。
ところが、先行集団の後ろの狙えそうなところから直線3番手。逃げ馬を交わした2番手をグイグイ追い詰めて最後交わした。すごい嬉しい。一度万馬券の買い忘れをやらかしているのだけど、買い忘れもなかったので今度はマジで当たった!
実を言うと、買った時点では54倍だったので万馬券だとは当初思っていなかった。それでも大喜びだったのが、見てみると15750円まで上がっていた。めちゃくちゃ嬉しい。
血統的には特に好きなところはなし。父キンシャサノキセキで父父フジキセキ。母トロピカルスイーツ母父フレンチデピュティで兄弟や近親に活躍馬も好きな馬もなし。かなり遠いところまで探しても、活躍馬も好きな馬もいない。あまり日本で馴染みのない血統みたいで、そもそもほとんど名前が出てこない。(2017/07/09)
騎手気にしていなかったが、乗り替わりで新馬戦以来の騎乗の幸英明騎手だった。ありがとう! あと、 [西] 森秀行から、杉山晴紀 (栗東)厩舎への転厩初戦だった模様。杉山調教師にもありがとうです。(2017/07/15)
■2018/03/06 購入金額が多いのに当たらなかった騎手ナンバーワンは?
なお、逆に購入が多くて回収率がゼロだったのは松岡騎手がトップ。むしろ好きな騎手なんですけど…。
<2017年購入金額が多いのに当たらなかった騎手>
1位 松岡正海 3000円
2位 石川裕紀人 2100
3位 江田照男 2000
4位 内田博幸 1900
4位 蛯名正義 1900
■2018/03/06 人生で最もお世話になった騎手は幸英明騎手
もう一つ、他の年を含めて5000円以上買った方で回収率が高い人と低い人いうのもやってみました。
回収率の場合、結局、万馬券効果で幸騎手。昔は低配当ばっかり買っていましたしね。 あと、購入金額が今年は増えたというのもあります。2位 松山弘平騎手、3位 柴山雄一騎手も今年のベスト5の騎手でした。
<通算回収率が高かった騎手>
1位 幸英明 280%
2位 松山弘平 192%
3位 柴山雄一 168%
4位 三浦皇成 164%
5位 武幸四郎 158%
逆に回収率が低い方。藤岡康太 騎手が5000円買ってるのに、一度も当たっていません。ひどいわぁ…。恨みます!
<通算回収率が低かった騎手>
1位 藤岡康太 0%
2位 鮫島良太 9%
3位 北村友一 20%
4位 安藤勝己 21%
5位 和田竜二 34%
トム・マーカンドとホリー・ドイルの夫婦騎手、個性的な追い方が印象的
■2022/12/06 ドイル騎手が日本競馬絶賛 海外と違いあるがマーカンド騎手はすぐ順応
■2022/10/30 トム・マーカンドとホリー・ドイルの夫婦騎手、個性的な追い方が印象的
新人騎手のデビュー週でも似たようなところがありますが、日本では調教師などが外国人騎手を受け入れる場合、その騎手がちゃんと乗れるように騎乗馬を確保。特にある程度良い馬を用意しようとしてくれます。
そういう意味では同じコースに外国人騎手が集中すると、良い馬選びに難儀するのではないか?と思うんですよね。2022年10月30・日曜日の東京競馬場に外国人騎手が多くてびっくり。これでは、調教師さんはたいへんだったでしょう。
土曜日の時点でも多いと思ったのですが、初来日と思われる英国のトム・マーカンド騎手(24)、ホリー・ドイル騎手(26)の他、日本で以前はよく乗っていたクリスチャン・デムーロ騎手が久々に来ていました。さらに、日本騎手扱いのルメール騎手と、クリスチャン・デムーロ騎手の兄であるミルコ・デムーロ騎手が日曜日は揃っており、外国人騎手だらけになっていました。
このうち、英国のトム・マーカンド騎手(24)、ホリー・ドイル騎手(26)は夫妻だったそうでびっくり。ホリー・ドイル騎手については、女性とも気づかずに見ていました。私は大体女性騎手が見分けられないので、いつも通りなんですけど…。
・初来日ドイル&マーカンド夫妻、JRAで初の競演 妻が2着、夫は5着 10/29(土) 13:43配信 日刊スポーツ
<英国から初来日のトム・マーカンド騎手(24)と妻のホリー・ドイル騎手(26)が、JRAで初の夫婦競演を果たした。マーカンド騎手は4番人気ショウナンハクウン(牡、加藤士、父ダイワメジャー)に騎乗して5着。ドイル騎手は3番人気リラックス(牡、久保田、父イスラボニータ)の手綱を取り、2着と力を見せた>
https://news.yahoo.co.jp/articles/7c18a9bc1bae7ae221a970c16a8588afcb7e85af
・マーカンド騎手がJRA初勝利「彼女(ドイル)も早く勝てるように願っています」 - 競馬 : 日刊スポーツ
<短期免許初日の英国のトム・マーカンド騎手(24)が6番人気カトゥルスフェリス(牝5、蛯名正)で制し、JRA初勝利を挙げた。4角手前から豪快なアクションで追いまくり、大外一気の差し切りを決めた。
インタビューでは妻で同時来日となったホリー・ドイル騎手がプラカードを掲げた。「よく伸びてくれました。初日に勝てるとは思っていなかったので、関係者のみなさんに感謝しています。彼女(ドイル)も早く勝てるように願っています」と笑顔で話した>
https://www.nikkansports.com/keiba/news/202210290000833.html
ホリー・ドイル騎手の名前は聞き覚えあった気がするのですが、どうも有名なのは、トム・マーカンド騎手のよう。掲示板を見ていると、トム・マーカンド騎手は英国でリーディング2位だとのこと。そのせいか、初日は妻より騎乗数が多く馬質も上でした。
ただ、日曜日になると、逆にホリー・ドイル騎手の方が多く騎乗して、馬質もかなり上がっていました。ここらへんは調教師らの頑張りがうかがわれますね。
と書いてから調べると、掲示板情報は逆ですね。ホリー・ドイル騎手が現在2位でトム・マーカンド騎手が3位。トム・マーカンド騎手は3年連続3位で、ホリー・ドイル騎手も4位、5位、2位であり、ともに上位の常連のようです。
夫妻のうち、個性を感じたのが、トム・マーカンド騎手。私の好みとは違い、最初は全然前に行かせるアクションは出ずにゆったりと出ます。先行馬でも前行かないんですよね。ただ、最後まで一生懸命追ってくれるので、これは好きな部分。日本人騎手は諦めちゃうことが多いので、ひたむきさが好きですね。
外国人騎手らしくというか、外国人騎手としても極端なほどの大きなアクションで激しく追います。激しく追えば伸びるとは限らないのですけど、私が見たレースは大体馬も鞍上の追いに応えて最後の最後で伸びてきます。最後まで諦めなかったことで、着順がギリギリ上がったと見える騎乗がいくつかありました。
2歳時には期待された(POGでも指名しました)のに伸び悩み、18.9倍6番人気と人気のなかったカトゥルスフェリスで上げた来日初勝利は、ギリギリ着順を上げたというレースではなく快勝。ただ、トム・マーカンド騎手の個性がわかりやすく見えたレースのひとつではあります。
カトゥルスフェリスは前走15頭中13番目の位置からでしたが、4番人気6着に敗れています。掲示板に載っていたそれ以前のレースを見ると、もう少し前の位置から差した方が合うように見えました。
ただ、最初に位置を取りに行かないトム・マーカンド騎手は11頭中9番目で追い込む形に。いつも追い込みというわけではないものの、脚質より後ろめになることが多い感じです。
正直私はこの位置取りはどうかと思いましたし、追い始めはそこまで良い脚ではありませんでした。ただ、ここで諦めないのがトム・マーカンド騎手。追って追って追い通すと、馬もこれに応えて最後急激に伸びて6番人気なのに突き抜けてびっくり。今までのカトゥルスフェリスの苦戦は何だったのか?というほどの強い勝ち方で勝ってしまいました。
■2022/12/06 ドイル騎手が日本競馬絶賛 海外と違いあるがマーカンド騎手はすぐ順応
<マーカンド&ドイル騎手が日本競馬を絶賛「日本のジョッキーはとても才能あり技術が優れている」>( 日刊スポーツ[2022年11月28日15時24分])という記事が出ていました。
この記事だけ見るとリップサービスもあるかもしれませんが、アイルランドの児玉敬調教師によると、そもぞも日本に行きたがる騎手が多く、外国人騎手に好評だというのは本当かもしれません。逆に、海外競馬に行きたがる日本人騎手も多く、お互いに良い刺激になっているとも言えるでしょうか。
<英国から短期免許で来日中のトム・マーカンド騎手(24)、ホリー・ドイル騎手(26)が日本の競馬を絶賛している>
<2人はこの秋が初来日。「日本のジョッキーはとても才能があり、技術が優れている。そして、日本のレースの質がすごく高いことに感銘を受けました。競馬に関するスケジュールや規則がしっかりと決まっています。もちろん、馬の質も抜群にいいので、驚くことがたくさんあります」と印象を語っている>
https://www.nikkansports.com/keiba/news/202211280000665.html
外国人機種は途中で短期的に帰国することもありますが、東京に滞在し、水曜と木曜は美浦トレセンで調教に騎乗する生活だとのこと。考えてみると、新型コロナウイルス問題がある今では行ったり来たりは難しいでしょうね。ホリー・ドイル騎手は1週間の流れを紹介するなど、以下のようなコメントをしていたそうです。
「(水曜、木曜は)お昼頃に仕事を終え、東京に帰る途中でランチを食べます。それから午後は一緒にトレーニングをしています。金曜は競馬場のジョッキールーム(調整ルーム)に入る前に体調を整え、週末に騎乗する馬たちについて調べています。月曜と火曜は少し遅めに起きて、散歩をして、東京の食べ物を楽しみます」
「(引用者注:レースには、)多くの違いを感じています。特にペースが違いますね。日本はペースが早い段階で上がっていくことがあります。そして、もうひとつ、私はダートに慣れるのに時間が必要でした」
ホリー・ドイル騎手はペースの違いを指摘。これに多少関連して、トム・マーカンド騎手の方について私は当初ゆったりとゲートを出ていると印象を語っていました。ところが、すぐに改善して来てびっくり。むしろある程度位置取りを確保しようという騎乗が多くなっており、日本の競馬に速攻で順応してきて驚いています。
「私はダートに慣れるのに時間が必要でした」とホリー・ドイル騎手が言っていたように、トム・マーカンド騎手についても普段乗らないであろうダートは騎乗スタイルが合わないように見えていたものの、ここでも勝ち星を重ねてきました。
以前、競馬ライターの人が、外国人騎手の個性が強い日本への適応の早さについて、若い騎手の方が順応が早いイメージがあると言っていたんですよ。例えば、日本で良い騎乗を連発しているダミアン・レーン騎手は現在でも28歳という若さであり、当然、初来日のときはもっともっと若い年齢でした。トム・マーカンド騎手も24歳と若い騎手であり、素早く騎乗を変えてきた感じです。
一流騎手であっても、日本独特の競馬が合わないということはあるので、アイルランドの児玉敬調教師なんかは、外国人騎手に来日を勧めないとすら言います。それをうまく順応してくるというのは、若い上の柔軟性でしょうし、普通の騎乗技術とはまた違う別の才能があるとも言えるかもしれません。
2025年1月29日水曜日
松若風馬、小林勝太騎手が長期騎乗停止 酒気帯びや虚偽申告で
■2016/12/31 2016年に一番お世話になった松若風馬騎手ありがとうございます
■2025/01/29 松若風馬、小林勝太騎手が長期騎乗停止 酒気帯びや虚偽申告で
松若風馬騎手の最近の話題…と検索すると、ネガティブな話題が上位でヒットしました。<松若風馬は半年、小林勝太は1年の騎乗停止>(2024/11/29(金) 21:32配信 競馬のおはなし)などの記事が出ています。タイトルの通り、松若風馬騎手は半年、小林勝太騎手は1年という長期の騎乗停止処分で、理由はそれぞれ以下のようなものでした。
<松若風馬騎手は、2024年8月2日午前3時20分頃、滋賀県草津市内で自動車を運転していたところ、道路交通法違反容疑(酒気帯び運転)により滋賀県警察に検挙され、2024年10月21日に大津簡易裁判所において罰金刑に処された。>
<小林勝太騎手は、2024年2月16日から同年9月28日までの間、調整ルーム入室義務期間中にトレーニング・センター及び競馬場の調整ルームの居室内へ継続的にスマートフォンを持ち込み、他者との通信を行った。
また、2024年10月7日の事情聴取の際に、虚偽の申告をして当該スマートフォンを提出せずに証拠隠滅を図った。>
https://news.yahoo.co.jp/articles/fb8c17ddd8feac1fd4bd35863c317c1e86458049
1年間って聞いたことないな…と検索すると、<【JRA】小林勝太騎手1年間騎乗停止、平成以降で最長 真摯でない態度、証拠隠滅の悪質性加味 - 競馬 : 日刊スポーツ>[2024年11月29日5時30分]という記事が出ていました。やはり長いようです。
<小林勝騎手に科された騎乗停止期間は平成以降最長のもの。2月16日から9月28日までの間、調整ルームの入室義務期間中にトレセン及び競馬場の調整ルーム居室内で継続的にスマホを持ち込み、他者との通信を行っていた。(中略)
事情聴取では当該スマホは売却済みで電話番号も覚えていないと証言。調査を進める中でそれらの証言が虚偽であり、その後、スマホを隠し持っていることを認めた。JRAの松窪隆一審判部長は「今回に関して言えば、態度が真摯(しんし)ではなかった。証拠隠滅といった悪質性を加味した」と処分について説明した。>
https://www.nikkansports.com/keiba/news/202411280000862.html
■2016/12/31 2016年に一番お世話になった松若風馬騎手ありがとうございます
2016年に購入した馬券の騎手別の成績についての話。
購入騎手トップ10を見ると、好きな騎手である岩崎翼騎手がぶっちぎり。これは当然。他にわかるのが、ラフィアンの馬をよく買う関係で、2位に柴田大知騎手が入ったこと。5位の松岡正海騎手もそうかもしれません。
1位 岩崎翼
2位 柴田大知
3位 松若風馬
4位 吉田豊
5位 松岡正海
6位 内田博幸
6位 太宰啓介
8位 和田竜二
9位 井上敏樹
9位 大野拓弥
逆に言うと、他は全然心当たりがないです。私はそもそも騎手を見ないで買うので、9位の井上敏樹騎手にいたっては誰だお前?状態。まあ、確かに名前くらいは聞いた気がするんですけど、トップ10に入るほど買っているのに全く印象に遺っていません。
このトップ10について回収率を見ると、さっぱり良さがわからないと毎度書いている柴田大知騎手がやはり悪く54%。ただ、それより下に2人いました。
8位 柴田大知 54%
9位 太宰啓介 40%
10位 和田竜二 28%
他の7人は目安である70%を突破。私の2016年の回収率も69%と似たような感じでしたから上位騎手のほとんどは回収率が平均以上みたいです。
1位 松若風馬 216%
2位 吉田豊 165%
3位 井上敏樹 126%
4位 岩崎翼 80%
5位 大野拓弥 73%
6位 内田博幸 71%
7位 松岡正海 70%
これらもいつ当たったのか全然記憶にないですね。松若騎手なんか200%突破なのに、さっぱり心当たりがありません。でも、ありがとうございました。記憶にないですが、一番お世話になったようです。来年もよろしくお願いいたします。
あと、2位の吉田豊騎手の場合はむしろ相性悪い騎手だと思っていたので意外。内田博幸騎手も同じく印象悪いので、そこそこで意外でした。
ちなみに購入額で11位、13位なので番外だったのですが、三津谷隼人騎手、浜中俊騎手も良かったです。やはり記憶にございません。
三津谷隼人 196%
浜中俊 316%
記録に残っている2005年以降の購入額が多い騎手。岩崎騎手は最近異常に買っているせいで、若い騎手なのに既にトップでした。
1位 岩崎翼
2位 武豊
3位 横山典弘
4位 岩田康誠
5位 藤田伸二
6位 四位洋文
7位 後藤浩輝
8位 田中勝春
9位 安藤勝己
10位 福永祐一
好きでよく買っていた、亡くなった後藤浩輝騎手が7位というのはわかります。一方、一番好きじゃない騎手なのにノリが3位ってのは驚きました。
好きじゃないもののよく買っている自覚のある柴田善臣先生はこの次の11位。松岡正海騎手は印象より少なくて13位でした。
11位 柴田善臣
12位 蛯名正義
13位 松岡正海
14位 内田博幸
15位 小牧太
16位 佐藤哲三
17位 和田竜二
18位 池添謙一
19位 北村宏司
20位 C.ウィリアムズ
ああ、海外では一番好きなウィリアムズ騎手が20位でしたね。また、一時最も好きだった佐藤哲三騎手も16位。ここらへんはわかります。もう一人一時一番好きだった大庭和弥騎手はランク外。まあ、全然乗鞍ないですからね。
21位 吉田隼人
22位 幸英明
23位 三浦皇成
24位 江田照男
25位 藤岡佑介
26位 吉田豊
27位 中舘英二
28位 柴田大知
29位 柴山雄一
30位 武幸四郎
この30人での回収率を見てみましょう。
21位 江田照男 54%
22位 C.ウィリアムズ 52%
23位 松岡正海 50%
24位 柴田大知 49%
25位 吉田隼人 41%
26位 北村宏司 40%
27位 四位洋文 36%
28位 和田竜二 30%
29位 安藤勝己 21%
30位 小牧太 13%
スパンが長いので、そう極端な数字は出ないはず…と思ったら、小牧太騎手が13%で吹きました。確かに当たらないって印象があります。
他に柴田大知騎手も前述の通りまるで当たらないと思っていたのですが、なぜか好きな騎手でなおかつ当たっているつもりもあった騎手がここに多いです。
22位 C.ウィリアムズ 52%
24位 柴田大知 49%
25位 吉田隼人 41%
回収率が高い組はこちら。1位の幸英明は、全くお世話になった印象がありませんでした。とりあえず、どうもありがとうございます。
1位 幸英明 171%
2位 三浦皇成 170%
3位 佐藤哲三 129%
4位 後藤浩輝 127%
4位 柴山雄一 127%
6位 中舘英二 125%
7位 田中勝春 122%
8位 吉田豊 122%
9位 内田博幸 97%
10位 岩田康誠 95%
三浦皇成騎手は騎乗も馬券も印象が良い騎手。前述の佐藤哲三騎手、後藤浩輝騎手がプラスなのも嬉しいです。
あと、中間の何とも言えない人たちは以下。
11位 武豊 90%
12位 岩崎翼 77%
13位 藤田伸二 76%
14位 柴田善臣 73%
15位 武幸四郎 69%
15位 横山典弘 60%
17位 池添謙一 58%
18位 蛯名正義 56%
19位 藤岡佑介 55%
19位 福永祐一 55%
最後に松若騎手の稼いだレースを特定しておきましょうか。たぶんなんか大当たりあったんだと思います。
あった!調べてみると、16/04/03 阪神5R 3歳500万下 12:15ダ1800 グランセブルス 7番人気1着っぽいですね! 7番人気1着なので大したことなさそうなのですが、5180円ついています。前走負けたせいで一気に人気落としたので、下がり過ぎだろうと思って勝った馬。
最初はむしろ前めだったのに下がってしまったので全く期待していなかったものの、大外すごい足で見事に差しきりました。
ただ、この馬券の前に勝ったと思ったほぼ万馬券の馬を買い忘れてでのがしており、嬉しかったというよりはほっとした感じでした。また買い忘れていないかばかりが気になって、気が気でなかったです。
私はこういううっかりミスを何度もやらかしているので、来年こそはきちんとしたいです。
勝馬率・回収率の比較 サンデーサラブレッドクラブ、社台サラブレッドクラブ、キャロットクラブ、東京サラブレッドクラブ
■2015/9/24 勝馬率・回収率の比較 キャロットクラブ、東京サラブレッドクラブ
■2015/9/23 勝馬率・回収率の比較 サンデーサラブレッドクラブ、社台サラブレッドクラブ
既に未勝利馬が引退し、勝ち馬が出揃っているであろう2006~2010世代の5年間を見てみます。
クラブ馬をさがす :: 一口馬主DB
http://www.umadb.com/umalist/
回収率が表示されていない馬の扱いがよくわからず。デビューしなかったのかな? とりあえず、今回は入れて計算しました。
サンデーサラブレッドクラブ
勝馬率 52.5% (396頭中208頭)
平均募集価格 2,888万円
平均獲得賞金 4,255万円
回収率 147.3%
全体では35~40%の勝馬率なのですが、さすがサンデーサラブレッドクラブ。5割以上勝ち上がっています。
計算があっているか心配なもののついでに、回収率も計算。マジで?というほど、恐ろしい回収率に。
これは17億2,602万のジェンティルドンナような大当たりが引っ張っている数字ではあるのですが、それにしても高いです。びっくりですわー。
2015/10/04追記:回収率と書くと、誤解招きますね。実際には、賞金は出資者に100%は渡りませんし、毎月の維持管理費や保険料など出費がたくさんあります。プラス面でも、賞金以外に出走手当や見舞金などがあるのですが、こっちは少ないです。
今度私の実績値を実際に計算してみたいのですが、イメージとしては獲得賞金の6,7割が実際の収入と考えて良いと思います。仮に65%で計算した場合をリアル回収率とすると、以下のようになります。
リアル回収率 95.7%
これだけ勝っているサンデーサラブレッドクラブですら、マイナス。ですので、他は言うまでもないですね。現実は厳しいのです。
社台サラブレッドクラブ
勝馬率 61.4% (370頭中227頭)
平均募集価格 2,976万円
平均獲得賞金 3,349万円
回収率 112.5%
(勝馬率の57.3%は61.4%の間違いだったので、2015/09/24訂正)
社台サラブレッドクラブの方が最近は負けている印象ですが、勝ち馬率ですと手堅く、サンデーサラブレッドクラブの上を行っています。素晴らしい安定性ですね。
1億円ホースは他から比べると十分多いのですが、最近冴えないイメージの通り、大当たりはサンデーサラブレッドクラブよりは少なめ。なので、回収率も負けています。
とはいえ、112.5%は立派です。実際には諸費用あるのですが、この単純計算でプラスになるというのもすごいことです。
2015/10/04追記:はい、こちらも補正です。当然マイナスですね。生々しいです。
リアル回収率 73.1%
もっとやる予定でしたが、わりと面倒なので今日はここまで。
■2015/9/24 勝馬率・回収率の比較 キャロットクラブ、東京サラブレッドクラブ
既に未勝利馬が引退し、勝ち馬が出揃っているであろう2006~2010世代の5年間を見てみます。回収率が表示されていない馬も集計に加えました。
クラブ馬をさがす :: 一口馬主DB
http://www.umadb.com/umalist/
まずは近年好調な気がするキャロット。ここはほとんどノーザンファームの馬です。
<キャロットクラブ>
勝馬率 45.0% (409頭中184頭)
平均募集価格 2,458万円
平均獲得賞金 2,492万円
回収率 101.4%
さすがに本家のサンデーサラブレッドクラブには負けますが、回収率でギリギリ100を上回ったのは立派ですね。勝馬率もかなり良いでしょう。
2015/10/04追記:このままだと「一口馬主って儲かる!」と勘違いされてしまうので、諸費用プラスマイナスしたイメージとして、上記の65%をリアル回収率と仮定します。一口馬主は儲からないよ!という生々しい数値です。
リアル回収率 65.9%
次は最近名前をよく聞く「レッド」の冠名でお馴染みの東サラ。ここは社台系なんですかね?
以前ちょっと調べたら、イメージほど走っていなかったので、キャロットクラブには完敗すると予想。どうなるでしょう?
<東京サラブレッドクラブ>
勝馬率 50.4% (125頭中63頭)
平均募集価格 2,690万円
平均獲得賞金 2,858万円
回収率 106.3%
少なっ!頭数少なくてびっくりです。
また、予想に反して、勝ち馬率も回収率もキャロットクラブに勝ちました。特に勝ち馬率が半数を超えたのは、素晴らしいですね。これは予想外でした。
10/4追記:リアル回収率 69.1%
これでも悪く無い数値だと思うんですけどね。一口馬主に限らず、馬主というのは赤字になって当たり前の世界です。
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2025年1月28日火曜日
デヴィッド・イーガン騎手、日本の独特の競馬にも最初から適応
■2022/12/12 デヴィッド・イーガン騎手、日本の独特の競馬にも最初から適応
デヴィッド・イーガン騎手が日本に来て、良い馬に乗りまくっています。香港競馬に有力外国人騎手が行ったタイミングで、軒並み有力馬をイーガン騎手に回した感じです。馬質が高すぎるというのもありますが、早速勝利も記録。まだまだ勝てそうな感じがあります。
このデヴィッド・イーガン騎手に関して、<D・イーガン騎手が栗東初訪問「日本へ来るのは夢だった」阪神JFでアロマデローサに騎乗予定 - 競馬 : 日刊スポーツ>[2022年12月9日9時50分 ]という記事が出ていて、あれ?と思いました。また、「騎乗初日にJRA初勝利」とも書いている記事もあります。
まるで初来日のように書かれているものの、私の競馬騎手メモでは数戦評価があり、初来日ではないはずです。
<初の短期免許を取得したデヴィッド・イーガン騎手(23)が8日、栗東トレセンを初めて訪れた>
<さっそく調教にまたがり「自分のいるニューマーケットに似ている。日本へ来るのは夢だった。多くの騎手や調教師とコネクションをつくりたい。スタートを出ていいポジションを馬に用意できるのが自分の強みだと思う。結果を残したい」と意気込んだ。阪神JFではアロマデローサに騎乗予定。「昨日(7日)初めて新幹線に乗った。焼き鳥を食べたい」と日本の生活にも目を輝かせていた>
https://www.nikkansports.com/keiba/news/202212090000161.html
私のメモを見ると、ワールドオールスタージョッキーズのときに来ていた感じ。で、検索すると、やはりそういう記事が出てきました。
・英国で活躍する23歳のイーガン、来週からJRA短期免許で騎乗― スポニチ[ 2022年11月28日 11:03 ]
<今夏、札幌のワールドオールスタージョッキーズで来日したデヴィッド・イーガン(23)がJRA短期免許を取得し、来週から騎乗することが28日、分かった。期間は12月10日から来年1月末までとなっている>
https://www.sponichi.co.jp/gamble/news/2022/11/28/kiji/20221128s00004048287000c.html
最初の記事によると、今年は英国62勝でリーディング13位。もっとすごい騎手がよく日本に来ており、これは大したことがありません。ただ、23歳という若いジョッキーで、G1を取るなど、今後伸びそうな気配は濃厚。2つ目の記事では、以下のように説明しています。
<アイルランド出身で英国を拠点に騎乗。日本のファンにも知られる、きっかけになったのが昨年3月のドバイシーマクラシックだ。サウジカップの覇者ミシュリフとのコンビで参戦。クロノジェネシス、ラヴズオンリーユーといった日本の実力派牝馬を退け、G1タイトルをものにした。英国に帰国後、夏のインターナショナルSでもG1勝ち。今年はエルダーエルダロフに騎乗した9月の英セントレジャーで自身初のクラシック制覇を成し遂げた。>
デヴィッド・イーガン騎手の騎乗の印象ですが、クセがないな…という感じ。このクセがないという時点で評価して良いかもしれません。
というのも、ヨーロッパの騎手はふわっとしたスタートが多く、当初、日本の競馬に苦労することが多いんですよ。これは競馬文化の違いのせい。しかし、イーガン騎手の場合、それが最初からないように見えました。むしろスタートから前めを意識した前に早い騎乗も多い気がします。
他の騎手で書いたように、外国人騎手は一流騎手でも日本競馬にフィットしないことはあります。ここらへんは若い騎手の方が柔軟な感じ。デヴィッド・イーガン騎手は23歳で特に若いので、いきなり適応してきたのか、もともとこういう騎乗スタイルなのか…。また、夏に一度来ていた…という理由もあるかもしれません。
今のところ特に大好き!という感じではないのですが、良い印象を受ける騎乗です。
2025年1月27日月曜日
スピードシンボリの牝系、日本では途絶えるが海外で遠い親戚がG1馬
■2014/11/8 まだ真面目に走っていないマイネルネッツ ダートで才能開花
■2021/06/14 スピードシンボリの牝系、日本では途絶えるが海外で遠い親戚がG1馬
後半のマイネルネッツの話を再投稿。マイネルネッツは善戦マン的なところがありましたが、いつも善戦するのではなく、人気が下がったところで地味に善戦して地味に複勝がつくという地味な馬で好きなタイプ。追いかけていました。
しかし、マイネルネッツなぞ知らぬ…という人が大半。これだけだと皆さんつまらないでしょうから、もうちょっと興味を引きそうな話を…と思います。で、マイネルネッツの近親を眺めていたのですが、全滅状態。ネッツの弟が来年出てくるぐらいですね。
ずーっとさかのぼっていくと、あのスピードシンボリがいます。天皇賞(春)、宝塚記念、有馬記念(2回)に優勝し、1967年・1970年度には啓衆社賞年度代表馬および最優秀5歳以上牡馬に選出されたという名馬です。ところが、このスピードシンボリに近い、いかにも大事にされてそうな牝系が残っていない感じなんですよ。
血統表を眺めていると、ちょこちょこと重賞で善戦する馬が出ているところもあるのですが、ことごとく途絶えた感じ。で、全く活躍馬を出していないマイネルネッツに近いところが健在というのも不思議なものです。まあ、この血統も近々途絶えそうな感じなんですが…。(と書いて投稿して心配になって再確認したら、さっき書いたマイネルネッツの弟も2013年生まれでだいぶ前。普通にもう途絶えていたようです)
私が言う近親は、大抵全然近親ではなくかなり広いです。なにかとかこつけて、応援の理由にしたいということで、アホみたいに広く見ています。それで見たとしてもスピードシンボリはかなり遠いですね。
4代までの血統表でギリギリ確認できるマイネルネッツの4代母はスイートサファイア。この血統が残っているのですが、スピードシンボリはスイートサファイアの姉スイートインの長男でした。つまり、5代母という4代までの血統表なら見えないところにいる馬(フィーナー)がやっとスピードシンボリとの共通点です。
この時点で相当遠いのですが、さらにさかのぼって見てみました。しかし、それでも本当全然日本では血統が続いていません。ただ、海外を見ると、近年の活躍馬が出ていますね。これすら最後の最後の諦めていた…というところで、活躍馬がいるのを見つけました。Anapurnaが英オークス(G1)、Speedy Boarding がコリーダ賞(G2) を勝っています。
ただ、いかんせん遠すぎ。前述のフィーナーのさらに母母母であるJuraがやっと共通という遠さです。ここまでさかのぼっていますので、英オークス馬Anapurnaなどからも遠く、Juraは10代母くらいのところです。もう遠すぎて何代母だかわかりゃしませんわ…。
前述の海外の活躍馬はいずれも牝馬。ということで、全然近親ではないのですが、これらの牝系の馬が日本に輸入されたらマイネルネッツの近親だと思い込んで応援したいと思います。
■2014/11/8 まだ真面目に走っていないマイネルネッツ ダートで才能開花
ダート替わりとはいえ、2番人気で過剰人気だと思ったら、さっくり勝ったマイネルネッツ。
-----引用 ここから-----
【2歳未勝利】(新潟1~2R)~マイネルネッツ、ウィズアットレースが勝利 _ 競馬実況web _ ラジオNIKKEI 2014/10/04(土) 15:17
新潟1Rの2歳未勝利(ダート1800m)は、2番人気マイネルネッツ(嘉藤貴行騎手)が勝利した。勝ちタイムは1分55秒0。(略)
マイネルネッツは美浦・斎藤誠厩舎の2歳牡馬で、父アグネスデジタル、母サンディフォルス(母の父サンデーサイレンス)。通算成績は3戦1勝となった。
http://keiba.radionikkei.jp/keiba/post_4330.html
-----引用 ここまで-----
2着とは0.1秒差、半馬身差。それほど開いたわけではありません。ただ、余裕を感じる走りで着差以上のものを感じさせました。コメントもいい感じ。
-----引用 ここから-----
レース後のコメント
1着 マイネルネッツ 嘉藤貴行騎手
「ダートに替わったのもよかったのか、今日はスムーズに先行できました。しかし、道中ハミをとらないところがあり、まだ真面目に走っていません。まだ余力もありましたし、上積みも見込めると思います」
-----引用 ここまで-----
過去2走は柴田大知騎手でした。乗り替わりで、嘉藤貴行騎手。「何で大知が乗らなかったのか?」という声もありましたが、個人的には柴田大知騎手は苦手、そして、嘉藤貴行騎手の方が好きということもあり、このまま嘉藤貴行騎手で行ってくれると嬉しいです。
2024/02/19追記:2017年度・好きな馬ダートホース1位に選んでいたときの話をまとめ。
<2017年度・好きな馬ダートホース>
マイネルネッツ
中1週だと結果出ていない気がするので確認してみました。 ただ、休み明けはもちろん戦績が悪いはずなので、90日以上空いたケースも確認してみます。
99日~167日 0-1-0-4
29日~76日 1-0-2-2
20日~22日 0-2-0-10
7日~15日 0-0-1-3
中1週でなまじ3着が1回あるのがあれなんですけど、やはりあまり良くなさげ。さらに中2週も意外に良くなかったです。明らかに良いのはこれらよりもう少し開けたケース。29日~76日は上記の通り、1-0-2-2。さらに29日~44日で絞れば、1-0-2-1でした。
なので、結局やはり私のほぼイメージ通りで、使ってからでなおかつ少し間隔を開けた方が良さそう。柴田大知騎手などの騎乗の悪さもあるでしょうが、陣営は間隔短く使いすぎだと思います。(2017/11/03)
2025年1月26日日曜日
「競馬は、内枠有利」という格言 内枠有利・外枠不利だと錯覚する理由とは?
■2019/04/19 内枠の勝率は高い!馬番だと内枠有利・外枠不利だと錯覚する理由とは?
■2022/09/20 それでも内枠外枠の有利不利があると信じたい!可能性を考えてみた
■2019/04/19 「競馬は、内枠有利」という格言 内枠有利というのは本当か?
「競馬は、内枠有利」という格言があるんだそうな。初めて聞きました。ただ、私はほとんど気にしないものの、どちらかというと内枠好きですので、それとは合いますね。
この格言を知ったのは、【競馬コラム】”内枠が有利”の格言をJRA全レースを使用し、分析・検証した件【不変の法則Part3】 – K-BA LIFEというページ。 なんとJRA全レース(140万データ)を分析したそうです。
まず枠順の勝率・連対率・複勝率は、おもしろいほど差がなし。ここまでバラけるかというほどきれいにバラけています。 K-BA LIFEさんではJRAの工夫のおかげとされていましたけど、本当見事ですね。偏ってもおかしくないものです。
ただし、人間の思いが関わってくるので、回収率では差がつく可能性があります。例えば、前述したような「内枠有利」の思い込みがあるためです。
ところが、こっちも実際にはほぼ差がなし。「内枠を買え 」という法則性を導き出すことができなかっただけでなく、「競馬は、内枠有利」に引っ張られてオッズが狂い外枠の方が儲かるということでもないようです。非常に意外でした。
■2019/04/19 内枠の勝率は高い!馬番だと内枠有利・外枠不利だと錯覚する理由とは?
こちらでは同様に馬番でも見てくださっています。多少でこぼこするものの、馬番で見ても回収率は法則性を見出すほどの差が出ていませんでした。思ったほどバイアス・思い込みが出ないんですね。
一方、サイトの方はそれでも「あんまり関係ない」と結論づけていましたが、馬番で見ると、勝率については内枠が高く、外枠が低くなっています。ただ、内枠が高く見えるのには、実はちゃんとした理由がありました。
この理由は出走頭数の関係。1番と18番で考えるとわかりやすいでしょう。
言われてみるとそりゃそうだという話ですが、18番の馬は除外取り消しを除いて、ほぼ必ず18頭でレースを争います。なので、枠順で勝率が変わらないのであれば、馬番18番の勝率は18分の1で、5.6%に近い数字となると考えられます。で、実際、そうなっていました。
もうすでに大体わかるでしょうが、一方で馬番1番の馬の場合は全然勝率5.6%とはなりません。もっと高くなるはずです。
というのも、18番は18頭立てのレースにだけ出るものの、1番などの若い番号はいつでも必ずありますので、もっと少ない頭数、極端なときには5頭立てのレースなんかでも出走するわけです。5頭立てであれば、勝率は2割程度となると予想されます。
このように1番などの馬番の若い方はより頭数の少ないレース、つまり、より勝率の高いレースが増えるので、馬番の若い方で勝率が高めに出るんですね。実際に、1~6番は勝率で8%を超えていました。ここらへんで内枠有利と誤解している人もいるかもしれません。
■2022/09/20 それでも内枠外枠の有利不利があると信じたい!可能性を考えてみた
<【キーンランドC予想】内枠は圧倒的に不利のレース? 今年も狙うのは外枠の牝馬か?>(22/8/28(日) 7:35配信 netkeiba.com)という記事が出ていました。
<過去10年。明らかに「内枠不振」の傾向はある。
まず、1枠に入った馬で馬券になっているのはわずか1回だけ(13年1着)である。2枠も3回(12年1着・13年3着・18年3着)、3枠も1回(16年2着)だけという明らかな内枠不振傾向がみてとれる。
枠連の馬券組み合わせとしては「4枠から外枠のボックス」という傾向。4枠5回、5枠3回、6枠5回、7枠7回。8枠5回という馬券圏内成績である。近2年、敗れ去った1番人気馬もそれぞれ内枠だった。人気馬で内枠になるのは避けたいところだ>
https://news.yahoo.co.jp/articles/f7860b68c46b2c36e867a9d148f7cd466465812a
前述の結果からすれば、内枠外枠に有利不利はない…ということになりそうですが、一応、可能性としては有利不利がある可能性はあるでしょう。「それでも内枠外枠の有利不利があると信じたい!」という人のために、可能性を考えてみました。
ひとつは、全体として見れば差がないものの、競馬場と距離を限定したコース単位なら有利不利が見える…という可能性です。いかにもありそうな話でしょう。かなり可能性があると思います。
ただ、注意しなくちゃいけないのは、この記事みたいに、1つのレースに限定した場合、データ数が少なくて相当信頼性が落ちてしまうということ。特にこの記事では10年しか見ていません。たった10レースです。となると、データが少なすぎて「たまたま」ということが多くなります。
あと、ちょっとひねったところでは、脚質によって枠の有利不利はあるという可能性もありそう。内枠が良いと思う脚質、悪いと思う脚質があったとしても、内枠になるか外枠になるかはランダムなため、全体のデータとしては差が出ませんからね。脚質による枠の有利不利が隠れている…という可能性もあるかもしれません。
2025年1月25日土曜日
珍名馬オヤノナナヒカリに「横山武史に乗って欲しい」との反応
■2022/03/06 珍名馬オヤノナナヒカリに「横山武史に乗って欲しい」との反応
オヤノナナヒカリという珍名馬がいました。父はドゥラメンテです。ちなみに母のナリタブルースターは1勝止まりの馬だったので、親の七光りには該当しない成績。確か私が気に入ったオースミダイドウの妹ということでPOG指名した馬で、思い入れはあるものの、成績は全然です。
名前が悪かったのか、オヤノナナヒカリは今のところ6戦して未だに勝利できず。ただし、目下2着を4戦も連続している最中で、普通に良い部類に入る成績ではありますね。
血統は前述の通りであり、特に父母にちなんだ命名ではなさげ。母名ナリタブルースターから「光」を想像した…というところくらいならあるかもしれませんけどね。
また、馬名登録時に申請する「馬名の由来」についてはなんと「恩恵」というひねった説明をしていました。これは馬名の由来というよりは「馬名の意味」といった感じの説明です。
このオヤノナナヒカリの馬主さんはスリーエイチレーシング。検索でヒットする馬は41頭で、稼ぎ頭は1億9,502万円のシャドウディーヴァ。全く珍名馬じゃありませんね。
1億円ホースはこの馬だけで、現在の2~5位は、デュードヴァン、グラティアス、ノースザワールド、ココフィーユといったところ。いずれもパッと見は珍名に見えない馬ばかり。いずれも外国語風の名前でもありますし、オヤノナナヒカリの特殊さが目立ちます。
では、2019年生まれのオヤノナナヒカリの同期は?と見ると、やはり珍名系といった感じはせず。ウルテ、カメハメハタイム、ザッキング、デエスデュヴァン、ハリウッドフェームなどといった名前でした。本当、オヤノナナヒカリだけどうしちゃったの?といった感じで目立っています。
ところで、私がこのオヤノナナヒカリのnetkeiba.com掲示板を見たとき、「横山武史に乗って欲しい」といったことを言われていたような覚えがあります。ただ、横山武史騎手はむしろ乗れている若手騎手という評価なんで、どうなんですかね。その他、いろいろな2世騎手の名前が挙がっていました。
「横山武史 親の七光り」で検索してみると、<横山武史騎手はただの七光りですか?それともれっきとした実力を兼ね備えてますか?>というヤフー知恵袋がヒット。実を言うと、私はあまりうまいと思わない騎手なのですが、アンサーでは圧倒的に「親の七光りではなく実力派」という評価でした。実際、一般的にはそんな評価ですよね…。
<実力あるよ。
いくら良い馬乗せても無ければ結果が出せない。
そういう騎手もいるでしょ。
レース見たら上手さが良くわかる>
<G1ジョッキーさえ少ない中で、若手でG1連覇はかなりの偉業です。
上手さでは、親父さんを超えたかもしれません>
<七光りというか最初は、きっと親父がいろんな人に影で頭を下げたりお願いしていたと思います。今や2週連続Gi制覇など大仕事のできる1流騎手の仲間入りしたね。もちろん本人の努力とセンスと実力があるけどもやっぱりいい馬を回して貰えるのは、親父のおかげもあるはず>
<もちろん実力ありでしょう。親父を超えていきますよ>
2025年1月24日金曜日
親子で主取りでスペルミスだった米三冠馬アメリカンファラオ
■2019/08/20 セリに出されて主取りになっていたアメリカンファラオ親子
■2019/08/20 歴史に残る超名馬なのに、名前はスペルミスだった!
■2019/08/20 BCジュヴェナイルに出なかったのに最優秀2歳牡馬に選出
■2022/11/14 意外に芝でも走る印象のアメリカンファラオ産駒、データ見てびっくり!
■2019/08/20 やり方に問題あり!アメリカの三冠が難しい理由とは…?
もう今後は生まれないんじゃないかと思っていた米三冠馬。アメリカンファラオが2015年に37年ぶりとなる三冠馬になりました。その後はすぐ2018年にジャスティファイが三冠を達成しており、不思議な感じですね。
アメリカの三冠が難しいのは、短期集中開催のためでしょう。典型的なものとしては、三冠まであと一歩となった二冠馬が最後のベルモントSで、休んでいて元気いっぱいの馬に敗れるというパターン。ズルいような気がするものの、そもそもスケジュールに無理がありますね。中1週、中2週というキツすぎるスケジュールの三冠です。
37年ぶりとなる三冠馬となったアメリカンファラオのケースでも、ベルモントSに出走した他の7頭で三冠すべてに出走した馬はいませんでした。
Our Pleasure2015年8月号 で解説していた秋山響さんは、「米三冠を阻止しようと狙い澄ましてフレッシュな状態でG1ベルモントSに臨んだライバルを全く寄せ付けなかった」としており、この点はもっと強調されていい、つまり、評価されて良いとしていました。
■2019/08/20 セリに出されて主取りになっていたアメリカンファラオ親子
歴史的な馬になったアメリカンファラオですけど、いろいろと妙なエピソードがあります。
馬主は、飲料事業で財を成したアーメド・ザヤット(名義はザヤットステーブルズ)さん。自家生産馬で、父パイオニアオブザナイルはザヤットが所有してG1サンタアニタダービーを制し、G1ケンタッキーダービーでも2着に入った馬。父をさかのぼっていくと、エンパイアメーカー、アンブライドルド、ファピアノ、ミスタープロスペクターとなります。アンブライドルドの系統は近年、超名馬を出してきますね。
一方、母リトルプリンセスエマはなんと未勝利。ただ、怪我のためということですので、本当はもっと強かったのかも。この馬もアーメド・ザヤットさんの末娘の名前がつけられたザヤットさんの所有馬だったそうです。
ところが、 アメリカンファラオは1歳時にサラトガで行われたファシグティプトン社8月セールに上場させて、主取りとなっています。あまり期待されていなかったのかもしれません。あやうく 危うく将来の三冠馬を手放すところでした。
ただ、主取りと言っても買い手がつかなかったわけではなく、 ザヤットさんが考えていたほど値段が上がらなかったことで、30万ドルでザヤットさんの代理人が買ったんだとのこと。なので、30万ドル以上の価値があるとは考えていたわけで、全く期待されていなかったということでもないとも言えそうです。
Wikipediaによれば、 競りの数週間前に脚をぶつけたためセールの際に小さなコブがまだ残っており、これが入札者に購入を躊躇させる一因となったとのこと。また、ザヤットは有望な仔馬は100万ドル以下では売らないとしており、100万ドル以上の価値を感じてたんですね。十分評価されていた感じ。
また、2007年のセールでは父のパイオニアオブザナイルも同じく29万ドルで買い戻しているということで、ここで売られていたとしても、やはりアメリカンファラオは誕生していなかったでしょう。
■2019/08/20 歴史に残る超名馬なのに、名前はスペルミスだった!
その他にもへんてこな話なのが、 馬名の欧文表記であるAmericanPharoahの“Pharoah”は“Pharaoh”(古代エジプトの王の称号であるファラオの意味)の良くあるスペル間違いで、後半のoaという並びはaoが正しいということ。スペルミスの馬が三冠馬になっていました!
Wikipediaでは、アメリカンファラオの名は、父がパイオニアオブザナイル、母父がヤンキージェントルマン(アメリカ人の紳士)であることとオーナーがアメリカ在住のエジプト人であることから付けられたが、電子登録の際に間違えたためとの説明です。
ただ、秋山響さんはもう少し詳しい説明。この名前は公募の結果選ばれたもので、ザヤット側は応募者のスペル間違いに気がつかず、そのまま米ジョッキークラブに馬名を申請してしまったとのこと。公募であり、応募者の時点で間違っていたようです。
そして、ジョッキークラブ側にスペルチェックの義務はないため、そのまま審査を通過してしまったというわけ。日本でも活躍馬がトンデモナイ名前になったことありますね。ここらへんは少し工夫するだけで改善できそうなんですけど…。
■2019/08/20 BCジュヴェナイルに出なかったのに最優秀2歳牡馬に選出
また、競走成績などもおもしろいですね。 2歳8月にデビューはまさかの5着。競馬場の喧噪を気にするところを見せたとされていますが、確か日本では新馬戦で負けて三冠馬(ダービー馬だったかな?)になるのは珍しいといった話があったと思います。
彼の場合、ブリンカーが逆効果だった模様。で、音に敏感な面をカバーするため耳栓を装着して2 戦目に行ったのですが、これがなんといきなりG1挑戦。日本では無理ですね。で、このG1デルマーフューチュリティ(AW7f)で初勝利。続くG1フロントランナーS(ダ8.5f)も制しています。
そして、おもしろいのが、期待されたG1BCジュヴェナイルは、レースを目前にして左前肢を大きく挫傷して回避になってしまったのに、米最優秀2歳牡馬に選出されたこと。
回避したG1BCジュヴェナイルはテキサスレッドが6馬身半差で圧勝していたんですが、このテキサスレッドはG1フロントランナーSでアメリカンフェローから約5馬身も離された3着に完敗していた馬だったのです。この結果を受けてアメリカンファラオの評価は相対的に上昇したというわけ。で、実際、強くて三冠馬になったんですね。
日本の場合は2歳牡馬G1が一つしかない状態が長く、牝馬は今でも一つ。なので、仕方ないのかもしれませんけど、G1を勝ったら最優秀2歳馬という感じになっており、私は不満でした。G1で負けても能力的には上…ってパターンがあると思うんですよね。アメリカンファラオの場合は無冠ではないのでケースが異なるのですけど、こういう柔軟性が日本にもほしいと個人的には思います。
■2022/11/14 意外に芝でも走る印象のアメリカンファラオ産駒、データ見てびっくり!
アメリカンファラオ(American Pharoah)産駒はアメリカのダートでこそ活きるものであり、日本の馬場では合わないんじゃないか?と言われつつも、それなりに日本でも活躍馬を出してきますね。ダービーまでは芝偏重でダート軽視という、日本独特のやり方のせいで芝にも出走しているのですが、その芝でもかなり走る馬が出ており、驚きます。
ただし、当たり外れは大きい感じ。2022/11/14時点で3歳以上のアメリカンファラオ産駒は47頭いますが、1億円以上は2頭のみ。もう1頭1億円行けそうな馬がいますけど、マル外としては特別多いわけではないかもしれません。ここらへんは私の当てずっぽうで言ってますので、本当なら検証する必要がありますけどね。
カフェファラオ 牡 2017 38,879.50
ダノンファラオ 牡 2017 16,690.00
リフレイム 牝 2018 8,468.30
代表産駒カフェファラオは、最初からダート。圧倒的な走りで連勝し、歴史的名馬か?と期待されたのですが、負けるときには不甲斐なくころっと負けるのも特徴。妙に親近感が増しちゃう馬です。
このころっと負けるせいで、馬場の得意不得意が言われていたんですけどどうでしょうね。性格の問題かもしれません。
前述の通り、芝でもやれる馬がいるせいか、何度か芝もチャレンジしています。ただ、箸にも棒にもかからない感じで、彼はダメみたいですね。
カフェファラオと同じ冠名+ファラオというわかりやすい命名であるダノンファラオも1億円超えの代表産駒。彼は今のところダート一筋となっています。
現在3位リフレイムはいろいろと上記2頭とタイプが違うのがおもしろいところ。まず2頭と違って牝馬。命名もファラオを使わないリフレイムで、「再構成する」という意味です。母はCareless Jewel(直訳だと「不注意な宝石」という不思議なネーミング)であり、母名由来でもなさそう。謎です。
馬名は良いとして、最も特徴的なのは完全な芝馬として出世してきたこと。こちらは逆にダートを試す…といった感じで今後路線変更する可能性があるものの、5つの勝ち星をすべて芝であげています。
血統を見てみると、母父はTapit。Tapitも芝で勝つ馬は出るものの、基本はダートですね。芝13勝、ダート76勝となています。シアトルスルー、A.P. Indyから続くラインですので、芝でもある程度走るイメージはありますけどね。
アンブライドルド系であるアメリカンファラオ(American Pharoah)産駒も見てみると、芝6勝、ダート33勝で圧倒的にダート。というか、芝6勝のうち5勝をリフレイム1頭であげていることになるので、他の馬はほぼ全く勝てていませんでしたわ。「芝でも走る」というイメージは、リフレイム1頭のために勘違いしていただけのようで衝撃です。
2025年1月23日木曜日
中央ローカル…馬券が不得意な競馬場 得意コースを作るのは大事?
■2019/05/05 G1・重賞・未勝利・新馬戦など得意な馬券条件はあるのか?
■2019/05/14 中央ローカル…馬券が得意不得意な競馬場ってある?
■2019/05/14 馬券が得意な競馬場・コースを作るのは大事?
■2019/06/02 人気不人気、どっちの馬券を買うのが有利?得意不得意は…
■2019/06/02 人気サイドの複勝買うなんて意味不明?でも計算すると…
■2019/06/02 極端な人気馬も不人気馬もダメ…その間のところがおいしい?
■2019/06/02 最近の単勝は回収率100%超え!傾向もはっきりくっきり
■2019/05/05 何レース目の馬券が得意? データをとるとはっきりとした傾向
本人じゃない人にはどうでもいい話でしょうが、私自身の馬券傾向として、得意な条件があるか?というのが気になりました。
この切り口は、いろいろと あるでしょう。ただ、データとして残っているものとなると限られています。芝・ダートの差なんかは気になるものの、細かく記録していません。残念。
とりあえず、わかりそうなものということで、今回は重賞や未勝利などといった条件。人によって重賞が得意とか苦手とか、新馬戦が目一杯強いとか、ありそうな気がします。
でも、こうした重賞・条件戦などの違いよりもっとデータのとり方が簡単そうだった第何R、何レース目かというのを先に…。
私はあまり馬券を多く買わない方だと思うのですけど、2016年から2019年5月5日まで買った39万円で計算してみました。
まず多くの人がそうであるように、メインレースである11Rの購入が一番多くなりました。ただ、私はそれほど偏っておらず、購入者全体の売上傾向とは差がありそう。2番め、3番めに多いのも、7R、3Rという妙なところでした。一方少ないのも9R、10Rという、本来ならより比較的重要なレースが多い妙なところです。
で、回収率ですが、よく買っている11Rがひどく、1番ひどいのも多く買っていた7R。逆に買うことが少なかった9R、10Rが良くて、回収率ベストの5Rも少なかった方のレースでした。
R数 購入金額 払い戻し 回収率
1R 33,300 19,600 59%
2R 31,400 37,520 119%
3R 37,800 34,600 92%
4R 28,400 32,320 114%
5R 28,500 46,010 161%
6R 34,600 19,370 56%
7R 39,800 13,240 33%
8R 36,400 34,640 95%
9R 23,700 35,300 149%
10R 26,100 29,840 114%
11R 46,000 21,150 46%
12R 29,300 14,400 49%
購入金額が少ないと上下にぶれやすいので、回収率が高くなることがありますが、同時に極端に低い回収率も出てくるのが普通。そういうんじゃなくて、よく買うレースほど下手というふうに、逆相関している感じですね。購入金額と回収率で相関係数を出してみると、-0.69で結構強い負の相関がありました。 びっくりです。
ただ、これ、馬券検討の改善に使えるかなぁ? 無理な気がしますね。
とりあえず、メインレースが弱いのだけは、心当たりがあります。私はある程度決まった条件にあてはまった馬や騎手しか買わないようにしています。手動の自動売買的な雰囲気です。
ところが、メインレースだとついついその条件に当てはまらない馬が気になって、裁量で買っちゃうんですよね。そういう根拠のないレースは、やはり外れやすいんじゃないかと思います。
■2019/05/05 G1・重賞・未勝利・新馬戦など得意な馬券条件はあるのか?
すでに上記の時点で重賞が壊滅的なことがわかります。条件別は、こちらを先に見てみましょう。
以下のように、やはりボロクソ。購入金額が少ないとは言え、G2はなんと回収率ゼロというすごい数字に…。そのグレードでも回収率の目安となる7割に達しているものがなく、下手すぎーという感じ。
あと、その他が300円あるのはすべて海外G1。これも未だに当たったことがありません。
条件 購入金額 払い戻し 回収率
G3 13,500 8,660 64%
G2 3,600 0 0%
G1 14,400 8,380 58%
その他 300 0 0%
合計 31,800 17,040 54%
じゃあ、OP・L(リステッド)も下手なのかというと、そうではなし。というか、ここが一番で唯一の回収率100%超えでした。傾向がよくわかりませんね。
なお、L表記ができてから買ったLのレースは、回収率100%。中止で払い戻しになったプリンシパルS100円のみだったためです。
条件 購入金額 払い戻し 回収率
障害 3,400 1,250 37%
新馬 39,400 34,030 86%
未勝利 127,100 124,030 98%
500万下 125,400 105,880 84%
1000万下 38,400 26,580 69%
1600万下 16,000 9,630 60%
OP 13,800 19,550 142%
合計 363,500 320,950 88%
あと、購入金額で見ると重賞は全体の10%程度、そのほぼ半々がG1とG3といった感じ。こういう買い方の人はあまりいないんじゃないでしょうか。普通は重賞をよく買いますよね。
渡しの場合、最も購入金額が多いのが未勝利で、500万下も同じくらい。単にレース数が多いからでしょうけど。上で見たとおり、私は1~12Rまで比較的まんべんなく買っています。
あと、未勝利と500万下は100%未満ですけど、目安の7割は突破しており、比較的得意でもある感じ。新馬戦も同程度ですね。
そして、基本的には上級条件になるほど下手になる傾向。なのに、OP・Lだけ異常に高い回収率というわかりづらいことに。とはいえ、ここは比較的購入金額が少ないため、まだ収束していないのかも…。
ということで、私は下級条件ほど得意な傾向がある、と言って良いみたいですね。本当は重賞なんか買わない方が良いのでしょう。思った以上にきれいに傾向が出てくれて、正直驚きました。
■2019/05/14 中央ローカル…馬券が得意不得意な競馬場ってある?
馬券の得意不得意の分析で、競馬場について。
馬では得意な競馬場・苦手な競馬場があるということが珍しくありません。騎手ではそこまで極端ではないものの、たまにそうした傾向が言われることがあります。馬券でも得意不得意があるかもしれません。
私は以前先行馬好きで、小回りでなおかつ札幌・函館が得意…と思い込んでいた時期があります。ただ、思い込みだけでしょうし、今は先行馬ばかり買っているわけでもなく、あまり関係なさそう。期待せずに調べてみます。
まず、すでにまとめてあった2006年から2018年までのデータ。古いところが多いので、先行好きだった頃が主体です。
ほとんど差がなくばらつくんじゃないかと思ったのですけど、思ったより差が出ました。極端にひどかったのが 阪神競馬場で回収率56%。下手すぎです。
次に悪いのが中山競馬場、新潟競馬場なのですけど、75%、78%ですので、この時点で回収率の目安となる7割を超えてきました。全体としては、回収率83%。本当にこんなに良いんですかね? データが正しいか、心配になってきました。
100%超えは3場で、中京・札幌・福島。それぞれ114%、105%、104%でした。みんな小さい競馬場であるものの、タイプが異なる競馬場。回収率の悪い方を見ても規則性が見つからず、馬券対策も思いつきませんでした。
中央場所が苦手でローカルの方が良かった記憶もあるんですが、その傾向はありますかね。ただ、これでなにか対策できるかというと、やはり思いつきません。
順位 競馬場 購入 払戻 回収率
1位 中京 57,500 65,290 114%
2位 札幌 21,700 22,710 105%
3位 福島 41,800 43,450 104%
4位 函館 19,100 18,610 97%
5位 京都 117,600 104,040 88%
6位 小倉 44,700 39,120 88%
7位 東京 160,000 128,930 81%
8位 新潟 54,100 42,440 78%
9位 中山 120,600 89,890 75%
10位 阪神 99,700 55,390 56%
■2019/05/14 馬券が得意な競馬場・コースを作るのは大事?
次に2019年のデータを加えた、2016年以降という最近のデータ。最近は馬券がうまくなった気がしていたものの、全体としては85%でほとんど変わらず。気のせいだったようです。
先程より購入金額が少ないため、こちらの方がばらつきます。ワーストは東京、小倉、阪神で、56%、57%、62%でした。先程と顔ぶれも代わりました。
良かった方はわりと似ていて、中京、京都、福島で、140%、119%、93%でした。
やはり傾向も対策も思いつきませんね。おもしろい話になりませんでした。
順位 競馬場 購入 払戻 回収率
1位 中京 39,100 54,650 140%
2位 京都 58,700 70,110 119%
3位 福島 25,400 23,530 93%
4位 札幌 5,500 5,050 92%
5位 函館 8,400 7,180 85%
6位 新潟 32,300 27,180 84%
7位 中山 72,300 60,550 84%
8位 阪神 52,100 32,230 62%
9位 小倉 27,100 15,440 57%
10位 東京 73,400 41,070 56%
おもしろい話にできなかったので検索かけてみると、もっと細かく「ある競馬場のある距離」という得意なコースを作りましょうといったアドバイスがありました。過去の傾向を見て予想できるコースという意味ですね。
私も実はこうしたコース傾向をすごく気にしていた時期があり、楽しいには楽しかったのですけど、特に結果には関係なかったのか、今回見たようにどの時期も同じような回収率でした。台無しにしちゃうこと書いちゃいましたね。
ただ、とりあえず、過去の自分のデータを振り返って確認するというのは大事。私はそうしたところまで記録していなかったのですけど、もっと細かく見ていくと傾向が見えて、対策が立てられたかもしれません。
■2019/06/02 人気不人気、どっちの馬券を買うのが有利?得意不得意は…
「実は人気馬の方が確実に儲けられる」という人もいれば、不当に不人気になっている3連単を多数買って儲けている人もいます。
厳密には馬券の種類や、当選馬券の数によって回収率が異なってくるのですけど、基本的にはどっちが有利と一概に言えるものではないでしょう。
それよりも個人差、得意不得意がある可能性がありますので、自分の馬券購入傾向について分析してみた方がためになるんじゃないかと思います。
ということで、やってみました。過去はワイド中心に買っていたものの、これはデータ的に分析が難しいので、単勝複勝のみで計算。また、私は近年半自動売買的な感じで、買い方が変わったので、その前の2017年2月までのデータを見てみました。
1,2番人気はまだマシなのですが、3,4番人気の回収率が悪いです。また、8~11番人気もかなり悪く。さらに、14番人気以下は回収率ゼロです。
一方良いところでは、ガンガン100%超え。5~7番人気、12,13番人気で回収率100超えということで思った以上に、傾向らしきものが出て嬉しいです。対策できそうな偏り方。ただ、前述の通り、今買っていない買い方なので参考にならないんですけど…。
<~17年2月 単勝>
人気 購入 払い戻し 回収率
1 9,800 8650 88%
2 13,800 10100 73%
3 13,100 6160 47%
4 11,000 5240 48%
5 9,600 10720 112%
6 11,300 12420 110%
7 15,000 17380 116%
8 17,300 6460 37%
9 16,000 6620 41%
10 12,800 7110 56%
11 9,600 5580 58%
12 9,700 19320 199%
13 6,600 7590 115%
14 5,800 0 0%
15 4,500 0 0%
16 1,900 0 0%
17 400 0 0%
18 300 0 0%
合計 168,500 123,350 73%
■2019/06/02 人気サイドの複勝買うなんて意味不明?でも計算すると…
単勝と比べると、複勝は安定。その分はっきりとした差は出なかったものの、1~5番人気の回収率が良さそうな感じ。前述の通り、今の買い方と異なるのですけど、人気サイドの複勝だけ買っていれば、回収率をプラスにできた感じです。
人気サイドの複勝買うなんて意味不明…みたいなことを友達に言われたことがあるのですけど、このように配当が低くてもちゃんと稼ぐことが可能です。「理論上は…」ですけどね。
<~17年2月 複勝>
人気 購入 払い戻し 回収率
1 800 720 90%
2 1,900 2740 144%
3 4,800 3490 73%
4 4,700 7580 161%
5 10,900 11430 105%
6 14,500 11370 78%
7 20,700 14600 71%
8 22,900 13240 58%
9 22,700 19650 87%
10 22,000 17200 78%
11 15,700 14980 95%
12 15,100 7430 49%
13 12,700 15200 120%
14 10,000 4930 49%
15 6,600 6640 101%
16 2,900 0 0%
17 2,000 0 0%
18 900 0 0%
合計 191,800 151,200 79%
■2019/06/02 極端な人気馬も不人気馬もダメ…その間のところがおいしい?
さて、ここから私にとっての本番。最近の買い方はどうなっているでしょう? こちらはデータがちょっと少ない複勝を先に見てみました。 以前は複勝の方が多く買っていたのですけど、最近は逆になったんですよね。
まず、全体としては、回収率が79%から、86%にアップ。最近馬券がうまくなった気がしていたのは、気のせいではなかったのかも。今年に限れば、回収率が130%近くなっています。
ただ、肝心の傾向はわかりづらく。強いて言うと、8番人気以下、17番人気以上といったところで回収率が低く。9~13番人気の真ん中あたりで回収率が高いですね。私の今の買い方だと、極端すぎない不人気馬狙いをすべきでしょうか。
あと、以前の買い方と、得意なところが大きく変わったということもわかります。以前は、人気サイドの方が得意でした。
<17年3月~ 複勝>
人気 購入 払い戻し 回収率
1 200 140 70%
2 1,400 800 57%
3 1,700 770 45%
4 2,400 1610 67%
5 3,400 3610 106%
6 3,300 970 29%
7 6,000 1880 31%
8 9,000 7110 79%
9 9,400 10970 117%
10 9,000 6040 67%
11 9,400 9040 96%
12 9,100 14090 155%
13 8,200 10550 129%
14 8,400 6930 83%
15 7,400 3380 46%
16 5,300 4890 92%
17 1,200 0 0%
18 1,000 0 0%
合計 95,800 82,780 86%
■2019/06/02 最近の単勝は回収率100%超え!傾向もはっきりくっきり
最後に私にとっての主戦場で本命である、最近の単勝。嬉しいことに以前の回収率が73%だったのが、今は104%。100%超えてきました。ここを中心にして戦うってのは、正解だったようです。
不人気馬はやはりなかなか当たらず、15番人気以下での回収率はゼロ。ただ、ここらへんは当たれば大きいせいか、14番人気でも回収率83%。そして、驚くべきことに9~13番人気ですべて回収率100%超え。
8番人気だけ52%とかなり悪いものの、7番人気も131%。思った以上にはっきりと傾向が出ましたね。ここらへんの単勝が私は得意なようです。単複いっしょに買うことが増えたので当然といえば当然ですが、同じようなところが得意になっています。
以前単勝が良かったのは、5~7番人気、12,13番人気でした。ある程度かぶっていますが、得意なところが広がって、やや不人気サイドにずれたイメージです。
<17年3月~ 単勝>
人気 購入 払い戻し 回収率
1 700 450 64%
2 2,400 1730 72%
3 3,400 1680 49%
4 3,900 3490 89%
5 5,100 4610 90%
6 6,100 3030 50%
7 11,100 14550 131%
8 14,300 7410 52%
9 14,000 18020 129%
10 13,900 25680 185%
11 13,000 21070 162%
12 11,900 16720 141%
13 10,800 17220 159%
14 10,800 8990 83%
15 9,200 0 0%
16 6,400 0 0%
17 1,600 0 0%
18 1,100 0 0%
合計 139,700 144,650 104%
思った以上にきれいに傾向が出てくれて、ホッとしました。おもしろいので、みなさんも自分の馬券を分析してみると良いと思います。
2025年1月22日水曜日
競馬以外の名馬列伝:オリンピック金メダル西竹一(バロン西)とウラヌス号など
■2014/8/19 オリンピック金メダル西竹一(バロン西)とウラヌス号
■2013/4/6 漢の武帝の汗血宝馬 馬1頭のために戦争が起こるほどの名馬
■2013/4/7 コマンチ 南北戦争でカスター将軍の部隊唯一の生き残りは馬1頭
■2017/01/09 競馬以外の名馬列伝
競走馬以外の名馬に関する話をまとめました。
■2014/8/19 オリンピック金メダル西竹一(バロン西)とウラヌス号
最近ではなく、はるか昔、戦前の話です。
-----引用 ここから-----
西 竹一(にし たけいち、1902年(明治35年)7月12日 - 1945年(昭和20年)3月22日)は、大日本帝国陸軍の軍人、華族(男爵)。最終階級は陸軍大佐。通り名はバロン西(バロン・ニシ、Baron Nishi)。
1932年 ロサンゼルスオリンピック馬術障害飛越競技の金メダリスト。帝国陸軍の騎兵将校として騎兵畑を歩んでいたが、のちには機甲兵に転科し戦車第26連隊の連隊長として第二次世界大戦に従軍、硫黄島の戦いで戦死した。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A5%BF%E7%AB%B9%E4%B8%80
-----引用 ここまで-----
この方は競走馬風に言うと、良血ですね。
-----引用 ここから-----
父・徳二郎は外務大臣や枢密顧問官などを歴任し、駐清公使時代には義和団の乱処理に当たった人物であった。また、義和団の乱の処理の際、西太后から信頼を厚くされシナ茶の専売権を与えられ巨万の富を手にしたといわれている。
1912年(明治45年)には徳二郎が死去し、その跡を継ぎ当主として男爵となる。後見人は西伊佐次。妻となる武子の祖父は川村純義海軍大将、父は伯爵・川村鉄太郎であり、武子の長姉・艶子は阪本釤之助の子で第二次大戦中の駐スイス公使時に終戦工作に奔走した阪本瑞男に嫁いだ。子に長男の泰徳に、長女と次女の三子。
-----引用 ここまで-----
馬の話は以下。
-----引用 ここから-----
西は華族として乗馬を嗜んでおり、自身もそれを好んでいたことから兵科は帝国陸軍の花形である騎兵を選んだ。陸士予科では隊附生徒(士官候補生)として世田谷騎兵第1連隊に配属(卒業成績:19番中13番)。(略)
1930年(昭和5年)3月、軍務として欧米出張中の西はイタリアにてのちの愛馬ウラヌス(ウラヌス号)に出会う。ウラヌスは軍から予算が下りず、当時の価格で2,000円とかなりの高額ながら自費購入であった[注釈 2]。西はウラヌスと共にヨーロッパ各地の馬術大会に参加し、数々の好成績を残す。
[注釈 2]^ 世界大会での使用に耐え得る一流の馬術競技馬は、少なくとも現代においては億円単位の高い価値を持つ存在である。
-----引用 ここまで-----
競馬は今でも富裕層との関係が深いですけど、当時の「馬術競技馬」というのもまさしく金持ちじゃないとやっていられない競技だったんですね。
このウラヌス購入の2年後である1932年(昭和7年)には、ロサンゼルスオリンピックに出場。ウラヌスを駆って馬術大障害飛越競技に優勝、金メダリストとなります。「これは2012年(平成24年)現在においても日本がオリンピック馬術競技でメダルを獲得した唯一の記録」だとされていました。
-----引用 ここから-----
最後の障害でウラヌス自身が自ら後足を横に捻ってクリアしたこともあり、インタビューでは「We won.」(「我々(自分とウラヌス)は勝った」)と応じ、世界の人々を感動させた。西はバロン西(Baron=男爵)と呼ばれ欧米、とりわけ上流階級の名士が集まる社交界で、また当時人種差別感情が元でアメリカで排斥されていた在米日本人・日系人の人気を集め、のちにロサンゼルス市の名誉市民にもなっている。なお現地で行われた金メダル受賞パーティーにはダグラス・フェアバンクスも参加するほどの盛大なものであったという。(略)
西は1936年(昭和11年)のベルリンオリンピックにも参加しているが、ウラヌスと臨んだ障害飛越競技では競技中落馬し棄権している。オリンピックの数ヵ月後の同年11月には日独防共協定が締結されていることから、この意外な落馬には主催国ドイツの選手に金メダルを譲るために西が計った便宜ではなかったかという憶測が当時から流れていた。同大会では帝室御賞典などに優勝した元競走馬のアスコットと共に総合馬術競技にも出場し、12位となっている。
-----引用 ここまで-----
馬術競技の話はここまで。西 竹一さんはその後、1944年6月20日に硫黄島への動員が下令。満州から日本内地経由で硫黄島へ向かうが、その行路(父島沖)においてアメリカ海軍ガトー級潜水艦「コビア」の雷撃を受け、28両の戦車ともども輸送船「日秀丸」は沈没します。
ただし、連隊内の戦死者は2名のみで西 竹一さんも無事。8月、戦車補充のため一旦東京に戻り、東京川崎財閥の御曹司で親友であった川崎大次郎の車を借用して駆け回っていたそうです。
このとき、馬事公苑で余生を過していたウラヌスに会いに行き、ウラヌスは西の足音を聞いて狂喜して、馬が最大の愛情を示す態度である、首を摺り寄せ、愛咬をしてきたといわれています。
ただ、結局、この後、再び戦地に赴いて死亡してしまいました。
-----引用 ここから-----
1945年、(略)3月17日に音信を絶ち、3月21日払暁、兵団司令部への移動のため敵中突破中に掃射を受けその場で戦死したか、もしくはその後に銀明水及び双子岩付近にて副官と共に拳銃自決したとも、あるいは3月22日、火炎放射器で片目をやられながらも、数人の部下らと共に最期の突撃を行い戦死したともいう。(略)
なおその西の後を追うかの如く、戦死の一週間後の3月末、陸軍獣医学校に居たウラヌスも死亡している。西が死ぬまで離さなかったウラヌスの鬣(たてがみ)が、1990年(平成2年)にアメリカにおいて発見され、現在では軍馬鎮魂碑のある北海道中川郡本別町の歴史民俗資料館に収められている。
-----引用 ここまで-----
以降はウラヌスのWikipediaから。
-----引用 ここから-----
ウラヌス号(192?年 - 1945年3月28日)は、1932年のロサンゼルスオリンピック馬術大障害飛越競技の金メダリストである西竹一日本陸軍大佐の愛馬。フランス生まれ。品種はアングロノルマン、血統は不明。栃栗毛。
1930年4月、西がイタリアで購入。元の持ち主はウラヌスを乗りこなせず売りたがっていたことを今村安が聞きつけ西に伝えたところ、それなら自分が乗ってみようと6,000リラを私費で支払った。特徴は額にある星と、体高(肩までの高さ)が181cmもある大きな馬体。性格はかなり激しかったらしく西以外は誰も乗りこなせなかったという。西とともにヨーロッパの多くの大会で入賞し、ロサンゼルスオリンピックでは金メダルを獲得した。ほか、4年後のベルリンオリンピックなどにも参加した。ロサンゼルスオリンピックでは、160cmの障害を飛び越える際にみずから馬体をよじりミスを防いだ逸話が残っている。
引退後は馬事公苑にて余生を送っていたが、硫黄島の戦いで西が戦死すると、後を追うように病死した。遺体は馬事公苑のどこかに埋葬されたという説と、陸軍獣医学校に埋められたのち空襲により失われたとする2つの説がある。戦後、西が硫黄島で最期を遂げるまで身につけていたウラヌスのたてがみがアメリカで発見され、現在は本別町歴史民俗資料館に収められている。
-----引用 ここまで-----
西竹一さんは人気がある一方で、"日本の土着的風習が理解できず、良くも悪くも男爵家育ちの自然児"という人だったといいます。「土着的風習」という表現は他で見ない表現ですが、「土着」というのは「土着昔からその土地で生活していること」を意味しますので、昔からの日本の風習・伝統文化的なところが嫌いだったという意味かもしれません。
一方で、ウラヌスも"誰も乗りこなせなかった”馬だといいますので、なにか通じるものがあり、「馬が合った」のかもしれません。
■2013/4/6 漢の武帝の汗血宝馬 馬1頭のために戦争が起こるほどの名馬
以下は花を解説したページですけど、由来に絡んで馬の話も出ていました。
-----引用 ここから-----
汗血宝馬
史記に記載されているところによると、大宛馬はもともと天馬の子孫で、高速で疾走した後肩がだんだん盛り上がり、さらに鮮血のような赤い汗をかいたので“汗血宝馬”と呼ばれた。
http://nooyan.fc2web.com/hansyuebaoma.htm
-----引用 ここまで-----
汗血馬は複数の名馬がこう呼ばれており、三国志で有名な赤兎馬もこの馬じゃないかと言われています。これについては後述します。
-----引用 ここから-----
言い伝えによると西漢の頃、張騫 が使者として西域へ赴いた後頻繁に使いのものが西域へ行くようになり、そこで強健な大宛馬を見かけた。そこで漢武帝に報告すると駿馬に目のない武帝は大喜びし、特別に金の馬を鋳造させ使者をもって大宛国に贈らせ、この金の馬と一頭の汗血宝馬を交換させようとした。
-----引用 ここまで-----
ところは、交渉は決裂。激怒した武帝は西域の大宛国に将軍を派遣し、攻め入ります。
-----引用 ここから-----
大宛国の人々は抵抗することもかなわず国王を殺したうえで漢軍と和議に応じ、漢朝廷に良馬を献上することに同意した。漢軍は3000頭の良馬を連れ帰った。しかし長い道程のため多くの馬を失い玉門関に着いたときには1000頭を残すのみになっていた。汗血宝馬を手に入れた漢武帝は大いに喜び、”天馬“の美名を汗血宝馬に与えた。
-----引用 ここまで-----
Wikipediaでは以下です。
-----引用 ここから-----
汗血馬(かんけつば)は、中国の歴史上で名馬といわれた馬の種類。「血のような汗を流して走る馬」という意味で「汗血馬」と呼ばれる。
前漢の武帝時代に、西域への大旅行をした張騫の報告により、大宛(フェルガナ)にこの名馬が産することを知り、外交交渉でこれを手に入れようとしたが、決裂したので遠征軍を送り、これを得た。武帝は汗血馬を得た喜びのあまり「西極天馬の歌」を作らせて「天馬」と汗血馬のことを褒め称えた。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B1%97%E8%A1%80%E9%A6%AC
-----引用 ここまで-----
赤兎馬については以下。
-----引用 ここから-----
小説『三国志演義』に登場する名馬・赤兎馬はこの汗血馬をイメージしたのではないかと思われる。
-----引用 ここまで-----
また、汗血馬の諸説。
-----引用 ここから-----
汗血馬という名前に関して言うと、主に遊牧民の君主や有力者が名乗る称号である可汗から「王の血統の馬」とする解釈が妥当であるが、実際に血を流していた、或いはそういう風に見えたという説も多い。馬の毛色によっては汗を流した時に血のように見えることがあるようだ。また寄生虫に寄生されている馬は実際に血の汗を流すことがある。この寄生虫による馬の能力低下はあまり無い。
寄生虫の寄生(皮膚表面での吸血)による滲んだ血液が「血を流す」ように見え、かつその寄生虫による皮膚の刺激(痛み・痒み)によって、あたかも狂ったかのように(通常の馬としての巡行走行速度や走行距離以上に)疾走したというのが汗血馬のいわれでは、という説もある。
面白い所では競走用に訓練された河馬ではないかという説もある。河馬は陸上では時速40km以上で走る能力を持ち、水中生活を主とする彼らの皮膚は乾燥や紫外線に弱く、それらから保護するために、俗に「血の汗」や「ピンクの汗」などと呼ばれる赤みを帯びた粘液を体表から分泌する。
-----引用 ここまで-----
カバさんって早いし、獰猛らしいですけど、カバ説まであってびっくりです。
■2013/4/7 コマンチ 南北戦争でカスター将軍の部隊唯一の生き残りは馬1頭
-----引用 ここから-----
カスター将軍
南北戦争の際、北軍の勝利の糸口をひらいたカスター(ロバート・ショウ)は、終戦の時には名誉少将になっていた。彼のよき理解者シェリダン将軍は、戦後の平和な社会に生きられないカスターを西部に派遣しインディアン討伐の任務を与えた。
(略)カスターはインディアン攻撃のプランを立てたが、一方、インディアンも全種族をあげて大規模な反乱を起こし、騎兵隊に最後の決戦を挑んできた。騎兵隊は1867年6月26日総攻撃の手はずを整えた。
しかし1日前の25日、何千というインディアンが、シャイアン族の酋長“なまくらナイフ"に率いられ突撃してきた。受けるはカスターの率いる二百数十名の本隊のみ。多勢に無勢であった。後方で待機していたハウェル中尉の一隊も、本隊救援に向かい、ベンティーンの率いる一隊も急行したが、撃退された。
インディアンの猛攻に、さしもの本隊も全滅し、残っているのはカスターのみ。これは作戦で、インディアンは最後までカスターを残し、なぶり殺しにしようというのであった。死体の山からインディアンが引きあげたとき、生き残っていたのは、カスター将軍の白い愛馬コマンチだけであった。
http://movie.goo.ne.jp/movies/p1831/story.html
-----引用 ここまで-----
リトルビッグホーンの戦いというようです。
実際にはコマンチは部下のマイルズ・キョー大尉の愛馬とも。
気になるのはインディアンの部族名でもコマンチがあること。
-----引用 ここから-----
コマンチェ族(コマンチ族とも言う、Comanche)は、歴史的にコマンチェリアと呼ばれる範囲に住んでいたインディアン部族である。(略)
コマンチェの名前の由来には様々な説明がある。恐らく最も多くの人の間で受け入れられているのは、ユテ(w:Ute tribe)語で「人々」を意味する"Kohmahts"のスペイン語訛り、"Komantcia"に由来するという説である。"Kohmahts"は、「敵」「戦いを望む人々」「敵対する人々」または「よそ者」など、いろいろな言葉に翻訳される。もう一つの説として、スペイン語で「幅広い道」を意味する"camino ancho"から来ているとする説もある。初期のフランス人とアメリカ人の探検家は、コマンチェを「Padouca(またはPaducah)」として知っ ており、これはスー語での彼らの呼び名である。(略)
もともとはショショニ族であり、18世紀に彼らと別れた一団が、南部大平原に移動し、コマンチとなった。18世紀末、メキシコ経由でスペイン人が馬を持ち込んだとき、いち早くその重要性に気づいたのはコマンチだった。好戦的な略奪部族である彼らは馬を得て、典型的なホース・インディアンとなった。(略)
馬を得た彼らは南部大平原にいたアパッチ族を南西部に追いやり、他部族のほとんどを追い払って南部を制圧した。また、カイオワ族などと同盟を組んで、スペイン人の北上を阻止した。
20世紀になると、陸軍はコマンチの特別部隊を用意し、その戦闘能力を利用した。
コマンチは平原部族の中で、最も馬盗みと馬の扱いに長けた部族と言われた。画家ジョージ・カトリンは当時、「世界中の民族でも、コマンチほどの馬の乗り手はいない。足で立ったコマンチは捉まる枝のない猿みたいに様にならないが、一度馬に手をかければきりりとし、別人になってしまう」と評している。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3%E3%83%9E%E3%83%B3%E3%83%81%E3%82%A7
-----引用 ここまで-----
ここからとった名前なんですかね?
なお、これと関係するのかしないのかわかりませんが、コマンチと名のつく馬は多いようです。
2025年1月20日月曜日
重賞じゃない条件戦で賞金総額8000万円のジ・エベレスト関連レース
■2017/11/04 ダート世界最高賞金のレースは「ペガサスワールドカップ」
■2017/11/04 【答え】芝世界最高賞金のレース「ジ・エベレスト」の距離は何メートル?
■2022/04/28 重賞じゃない条件戦で賞金総額8000万円のジ・エベレスト関連レース
■2012/12/9 香港競馬の漢字(中国語)表記 千里通、大賞識、榮進寶蹄、萬能泰斗、天鵝騎士
■2017/11/04 【クイズ】芝世界最高賞金のレース「ジ・エベレスト」の距離は何メートル?
【クイズ】 2017年にオーストラリア・ロイヤルランドウィック競馬場で行われたGI第1回ジ・エベレストは、芝レースでは世界最高賞金として話題になりました。その距離は何メートルだったでしょう?
(1)1200m
(2)2400m
(3)3200m
■2017/11/04 ダート世界最高賞金のレースは「ペガサスワールドカップ」
回答は間を開けるために、別の話。 「ジ・エベレスト」は、飽くまで芝の世界最高賞金。ダートの方が高く、最高金額レースは「ペガサスワールドカップ」(ダート9ハロン(約1800m))というものでした。
「ジ・エベレスト」は、このやり方に倣ったものなんですが、かなり独特なのです。
"2016年5月11日、ストロナックグループは総賞金1,200万ドルと世界最高賞金額となる本競走を2017年1月28日にガルフストリームパーク競馬場で開催すると発表した。
出走頭数は12頭に限定され、出走馬の関係者は本競走の出走枠を得るために100万ドルを支払う。
出走枠を得た登録馬の馬主はその馬を参戦させること、リースすること、契約を結ぶこと、共同所有することが可能である。また出走枠の売却もできる"
(ペガサスワールドカップ - Wikipedia)
Wikipediaには書かれていませんでしたが、1着賞金は700万ドル(約8億550万円)というものすごい金額。
ただ、 出走馬の関係者は本競走の出走枠を得るために100万ドルを支払う必要があると書かれていたように、出走にもものすごくお金がかかります。約1億1000万円です。
どうもこの登録料がそのまま賞金になるということで、バカ高いみたいですね。
出走権を所持すると、ペガサスWCのネット馬券売上げや各種媒体の著作権、スポンサー料なども分配されているともあったので、ひょっとしたらそれほど損ではない可能性もあるかも。かなりギャンブルな感じがしますけどね。
(芝の世界最高賞金レース・『ザ・エベレスト』が誕生!! ペガサスWCのシステムは世界のレースの新機軸となるのか? | ギャンブルジャーナル | ビジネスジャーナル 2017.02.02より)
■2017/11/04 【答え】芝世界最高賞金のレース「ジ・エベレスト」の距離は何メートル?
【クイズ】 2017年にオーストラリア・ロイヤルランドウィック競馬場で行われたGI第1回ジ・エベレストは、芝レースでは世界最高賞金として話題になりました。その距離は何メートルだったでしょう?
(1)1200m
(2)2400m
(3)3200m
【答え】(1)1200m
スプリントが世界最高賞金額って意外ですね。その前の芝最高金額は凱旋門賞だったとのことで、普通に長距離レースです。
また、オーストラリアでこのレースの前に最高金額だったメルボルンカップは3200mという、もっと長い距離。
この印象が強いので、オーストラリアなら長距離だ!と思ってしまった人もいたかもしれません。
なお、第1回の ジ・エベレストで、元日本馬のブレイブスマッシュが3着に入りました! つまり、日本馬が通用するレースであるということ。しかも、日本では 2勝のみしかしていない馬。うち1勝はサウジアラビアロイヤルCという重賞だったものの、その後は一線級とは言い難いものでした。距離があってなかった可能性もありますが…。
ただ、日本のオーナーでは、こういうギャンブルに参加するような金持ちはあまりいない気がします。海外のオーナーだからこそかもしれません。
ああ、でも、売却とは限らないので日本人オーナーの可能性がある…と検索。すると、オーストラリアンブラッドストック社が購入しての移籍だったようです。馬を見る目がありましたね。
■2022/04/28 重賞じゃない条件戦で賞金総額8000万円のジ・エベレスト関連レース
特殊な形態のでレースですから、すぐ終わる…という可能性があった「ジ・エベレスト」。しかし、2022/04/28時点では元気でやっています。毎年10月に開催されており、2021年で5回となりました。
「ジ・エベレスト」は終わっていないどころか、関連レースまで登場。Wikipediaによると、前年のジ・エベレスト優勝馬の名前を冠したウィナーステークスが2021年に新設されたそうです。前年の勝ち馬ですから、当然毎年名前が変わるということですね。
2021年の第1回はClassique Legend Stakes、まだ開催されていない2022年はNature Strip Stakesと決まっています。第1回の場合は、「ジ・エベレスト」の2週間後の2021年10月30日に施行。距離は「ジ・エベレスト」の芝1200mとなぜか微妙に違う芝1300mで開催されていました。中途半端ですね。
で、これでまた驚きなのが、このレースの賞金。2021年は重賞未格付のレースながら賞金総額100万豪ドル(約8470万円)だったとのこと。もちろん本体の「ジ・エベレスト」の賞金総額1000万豪ドル(約8億6290万円)には全然敵わす、10分の1なのですが、すごい金額ですね。
「ジ・エベレスト」の1着賞金は580万豪ドル(約4億9880万円)だったので、同じ配分ならの1着賞金は58万豪ドル(約4,988万円)でしょうか。約5000万円です。たぶん今後重賞に設定されるということなんでしょうが、重賞じゃないのに1着5000万円って聞くと驚きですよね。日本で言えば、G2クラスの賞金です。
この賞金からすると、相当良い馬が出ているんじゃないか?と出走馬について検索。すると、2021年の勝ち馬エデュアルド(Eduardo)はそもそも「ジ・エベレスト」本体に出走して3着だった馬。「ジ・エベレスト」挑戦前にはG1をすでに勝っている馬です。
「ジ・エベレスト」に出走した馬、特に海外から挑戦しに来た馬にもう1レース走ってもらおう…という狙いなのかもしれません。
なお、この戦績を見た<エデュアルド(Eduardo) | 競馬データベース | JRA-VAN Ver.World>では、レース名を「Classique Legend Stakes」と書かず、単に「条件戦」と書いていて笑いました。条件戦で賞金総額100万豪ドル(約8470万円)と聞くと、さらにインパクトありますね。
また、距離が違った理由ですが、競馬場の都合かもしれません。「ジ・エベレスト」の開催場所はランドウィックであるのに対し、条件戦と書かれていた「Classique Legend Stakes」の開催場所はローズヒルガーデンズとなっていました。
https://world.jra-van.jp/db/horse/H1010403/
■2012/12/9 香港競馬の漢字(中国語)表記 千里通、大賞識、榮進寶蹄、萬能泰斗、天鵝騎士
香港競馬では、海外の馬も漢字(中国語)表記になります。これがおもしろいんですよね。
その昔のメモが出てきました。漢字だけの状態でわかるでしょうか? 回答までの間を少し開けますので、軽く考えてみてください。
天鵝騎士
千里通
大賞識
榮進寶蹄
萬能泰斗
昔の話なんで自分でも忘れていました。しかし、意味を見ていくとわかるというもののもあります。最初のものがそうでした。
"天鵝騎士 白鳥の騎士"
意味を見てたぶんローエングリンだなと。ローエングリンはオペラの題名と主役で、そのまんま白鳥の騎士なんです。
また、次もわかりました。
"千里通 馬名の意味は「透視能力、千里眼」"
これはテレグノシス。テレグノシスもそのまんま千里眼という意味。こちらも意味系でした。
次もまた説明を見ればわかるもの。
"大賞識 賞賛するMAXでおそらく「大いに賞賛する」。ただ中国語の賞賛は別字だった。"
これも右の意味を見れば、わかります。アドマイヤマックスですね。アドマイヤは今は単なる冠名となっていますが、元々の英語の意味は「賞賛する」なのです。
"榮進寶蹄 プレストンは名前っぽいので音からだろう。"
上記はメモ時点で意味を調べずとも、答えが丸わかりでした。エイシンプレストン。ただ、「プレストン」は音からだろうと書いていますが、確証なし。
今検索してみましたが、由来はよくわかりませんでした。
「寶」は「宝」の旧字で、中国語なら「pao」、広東語なら「bou」。「蹄」は、中国語なら「ti」、広東語なら「tai」。
香港ならおそらく広東語で「ボウタイ」?あんまり近くありませんが、たぶん音訳じゃないかなぁ?
しかし、馬に関わりの深い「蹄」を「宝」だと言っているんですから、ベタ褒めですね。
"萬能泰斗 「マグナーテン」はドイツ語「Magnat」の複数形で、「有力者たち、巨頭たち」という意味。やや意味が違うか?泰斗は日本語にもあるがその道の大家の意。"
こちらもメモの時点で答えが出ていますね。マグナーテンでした。万能の大家ということで、やはり良い意味です。
こういう香港の翻訳センスは好きです。
2025年1月18日土曜日
なぜラフィアンは柴田大知・丹内祐次を使うのか?上手いわけでもないのに…
■2017/12/18 主戦騎手が必要になるのはJRAのシステムに問題があるから
■2017/12/18 そもそもラフィアンの馬に乗ってくれる騎手がいない?
■2017/12/18 同じビッグレッドファーム系でもウインの主戦騎手は松岡騎手?
■2019/04/26 一流騎手なら一流馬主の馬に乗りたいに決まってるだろ!という理由
■2021/06/22 岡田繁幸氏死去で異変?柴田大知が空いてても乗り替わり激増!
■2022/08/17 詰まりやすい内にわざわざ入れた末に直線右に左にウロウロ…
■2017/07/13 マイネルフロストの七夕賞2着は仕方なかったのか?
■2017/11/03 頼むから先行馬をスロウペースで抑えないで!
■2017/11/18 柴田大知から丹内祐次騎手への乗り代わりで好走
■2017/11/23 柴田大知騎手ありがとう!好騎乗で重賞初制覇
■2017/02/24 なぜラフィアンは柴田大知騎手を使うのか?上手いわけでもないのに…
私の出資している馬にもよく乗っているラフィアンなどビッグレッドグループの主戦、柴田大知騎手。正直上手いように思えないですし、むしろ他の騎手より不満の多い騎手です。
「柴田大知騎手が」って話じゃないですし、2009年という古い話なのですが、ラフィアンの騎手選定に関して、岡田紘和代表が説明していました。
Enjoy Ruffian 2009年4月号 Bell The HORSE 岡田紘和
http://www.ruffian.co.jp/site/plus_ruffian/enjoy/index.php
コラムでは、まず、当時起きていた状況の変化について、説明しています。
(1)複数の優良騎手の騎乗依頼を調整する代理人は調教師より優位になり、出走投票前日に一方的にキャンセルしてきた例もあります。
(2)所属騎手以外に各レベルの特定の騎手と密な関係を築いている調教師は優先的に騎手を確保できます。
(3)馬主から調教師への強い要望で、成績上位騎手に騎乗依頼が集中するので、その騎手(または代理人)は有力馬を選択することで、必然的に成績が上がります。
(4)調教師や馬主にとって不本意なレース運びになっても、調教師がベテラン騎手には何も言わない場合がよくあります。
最後に関して、"JRAが途中 で追うことを止めてしまう騎手に対しての制裁が甘いので、ベテランの上位騎手に苦言を呈する人が少ない"という問題には、賛成します。
私もベテラン騎手は好きではない騎手が多く、頑張る若手騎手が好きです。「最後によく追う」という点においてだけは、柴田大知騎手も評価できます。
で、肝心のラフィアンの騎手選定の理由については以下。
・数週間前に騎手を確保できる方が有利。
・成績上位騎手でもレース途中で諦められたら困る。
・馬の特徴や戦術についての説明をきちんと聞く姿勢を持ち、簡単に諦めない騎手と密接な関係を築くことは成績向上には有効。
・特定の騎手を中心に乗ってもらうことで、レース前後のコミュニケーションが取りやすくなり、結果を出すことで各調教師から理解を得ることができている。
・調教師が馬の個性や癖などを掴んだ上で、その馬に合った良い騎手を確保してくれることはよくありますので、当クラブは全レースの騎手選定について、口を出しているわけではありません。
理由はごもっともなのですが、その結果が柴田大知騎手というのは納得できません。
■2017/12/18 主戦騎手が必要になるのはJRAのシステムに問題があるから
Our Pleasure2017年5月号で、また騎手の話が出ていました。「 親子鼎談 クラブのこれからを語る《第2回》」(岡田紘和・岡田義広・岡田繁幸(進行・構成/古谷剛彦))というものです。
なぜ柴田大知騎手と丹内騎手か?というのは、前述の通り疑問なのですが、主戦騎手がいた方が良いという説明そのものは、説得力があるものでした。
岡田紘和「主戦騎手を決めておくメリットが、今の仕組みの中ではたくさんありまして、まず、ジョッキーを決めなければ出馬投票ができないっていうルールがあります。しかも、トレセンの外の育成場から入れ替えでレースを使われる馬も多くなりましたから、1
か月ぐらい先までジョッキーが決まっているケースも多々あるんですよ。そうなると、例えば今週使った結果、中1週で使いたいという時に、思うような騎手がなかなか手配できない場合があります。それでもレース内容や馬の状態、適性等を考慮すると中1週に組まれている番組にいくのが馬にとってベターだとすると、難しい判断を迫られます」
ラフィアンの岡田さんはこれを良いと思っているわけではなく、仕方なくという説明。 騎手を決めずに火曜日に補欠馬も選定して投票を行えるようにするなど、改革を希望していました。
岡田紘和「現在のシステムではそうはいきません。そんなときに融通を利かせて対応してくれるジョッキーがいるっていうことは、馬にとって最適な条件を選択しやすくなるという、非常に重要なファクターになりえます」
なお、柴田大知騎手には細かい指示は出さず、「一般的な騎乗の指示のイメージとは違い、情報共有や共同作業という感じ」としていました。
■2017/12/18 そもそもラフィアンの馬に乗ってくれる騎手がいない?
ラフィアンに関しては、騎手が乗りたくないだろうと悪口を言う人もいます。ただし、ラフィアンはリーディング上位(現時点や2016年は6位) で、イメージと違ってかなり稼いでいる馬主です。
ただし、社台系と比べると見劣り。リーディング上位で見ると、勝率などは最低クラス。数で稼いでいるという面が大きいことは、否定できません。(2016年だとメイショウの松本好雄さんが近い内容)
岡田繁幸さんも「うまいなァ、乗せたいなァと思うトップジョッキーもいるんだけれど、じゃあうちの主戦 としていつでも乗ってくれるかというと、そうはいかないよね」と認めていました。
また、主戦ではない騎手は優先的に乗るということがないので、複数の馬を比較して良い馬を選ぶといったことをするんでしょうね。ウインの岡田義広さんは「中途半端な馬 をお願いしても保留されてしまう」という話もしていました。
岡田義広「リーディング上位は、特にクラシックへ向かう時期となると余計に、エージェントがそのジョッキーにより良いお抱え馬を与えたいもので、中途半端な馬 をお願いしても保留されてしまうんですよ。実際、保留の後断られたこともあります。『すみません、他で頼まれた馬に乗りたいからごめんなさい』って断られたことがありますが、断られた 後に、その騎手が選んだ馬が結局出走 をやめたケースがありました。それで、『使わなくなったから、やっぱり乗せてもらえませんか』ってエージェントが来たんですよ。こっちからしたら「それは無しでしょ」という話になりますよね。こっちは保留にされていた分、後手に回って他のジョッキーを決めてますから、そんなこと通るかと思いますよね」
ただ、これは仕方ないことで、以下のように 感情的になるのはいただけません。出資者としては、主戦騎手優先より勝利優先。もっとドライにやってほしいですね。
岡田義広「そうやって保留にされて我々は2番目、3番目というような扱いをされると、余計になにくそ!と。だったらうちの主戦騎手で勝たせてやるって思いがより強くなりますよね」
■2017/12/18 同じビッグレッドファーム系でもウインの主戦騎手は松岡騎手?
岡田義広さんはその前に「 本当に良い馬っていうのは、エージェントの方から『ジョッキーが決まっていないなら乗せて欲しいんですが...』と言ってくる」という話をしていました。ただ、ここらへんの説明でも感情的なところがあり、困ったもの。会員としては支持できません。
岡田義広「でも、普段付き合いのないリーディング上位のジョッキーから依頼が来ても、いざ乗せるかというと、これは人生観というか...。普段、未勝利戦で能力的に難しい馬を勝たせようと一生懸命頑張っているジョッキーがいるのに、オープンや重賞で勝ち負けできる場面だけエージェントがアピールしに来て、リーディング上位の騎手に取られてしまうっていうのは抵抗も感じます。人付き合いとしてはなるべく、普段から一生懸命、BRFGのために頑張っているジョッキーを乗せてあげたいなとは思います。でも、それと会員の皆様が求めているものとは相反しているなとも思います。会員の皆様とすれば、リーディング上位のジョッキーに乗ってもらいたいかもしれません。その気持ちはわかりますし、大舞台になればなるほど、リーディング上位のジョッキーの経験値の高さと技術が求められますからね。その葛藤はあります」
ただ、ウインは今、松岡騎手 が主戦のようになっているみたいですね。松岡騎手は、私はほとんどのリーディング上位の騎手より好き。
上記で「未勝利戦で能力的に難しい馬を勝たせようと一生懸命頑張っている」とあったように、リーディング上位騎手は手抜き騎乗が多くてむしろ大嫌いな人が多いです。若手騎手が好きというのも、そういうところですね。人気薄でも頑張ってくれます。
松岡騎手は最高クラスに好きな騎手なので、乗ってくれるならうれしいですわ。最近ラフィアンの馬にあまり乗らないので、残念に思っていたらウインが多かったのか。まだ1頭もデビューしていませんが、ウインの馬にもたくさん出資したので、これは楽しみです。
■2019/04/26 一流騎手なら一流馬主の馬に乗りたいに決まってるだろ!という理由
「そもそもラフィアンの馬に乗ってくれる騎手がいない?」と関連する話がありました。「うまいなァ、乗せたいなァと思うトップジョッキーもいるんだけれど、じゃあうちの主戦 としていつでも乗ってくれるかというと、そうはいかないよね」を、岡田繁幸さんがより具体的に説明したものが、Our Pleasure 2017年6月号にあったのです。
「うちの場合、まだ力がなくて、魅力ある馬が少ないから、一流の人たちと信頼関係を結びたくても、大手などに先を越されちゃうんですよ」
「見ていて「うまいな」と感じる騎手は何人かいると思いますが、例えば川田騎手にしましょうか、川田騎手など関西の騎手で信頼関係を結びたいと思っていても、『冗談じゃない、おたくと深い付き合いをしちゃったら、オレ良い馬に乗れなくなっちゃう』と思うのは当たり前のことです」
川田騎手は私も良い騎手だと思います。ビッグレッドの私の出資馬の騎乗でも好印象。ネットでの評価も良い珍しい騎手な感じ。良さがわかります。
ただ、柴田大知騎手、丹内騎手という理解できない騎手が評価されているため、川田騎手は評価されてしまうと、逆に風評被害な感じに…。
川田騎手レベルじゃなくても、もうちょっと良い騎手が乗ってくれればなぁ…とマジで思います。ビッグレッドは一流じゃないですが、三流でもないんですから、本来ならもっと良い騎手と付き合えるでしょう。頼みますよ、本当…。
■2021/06/22 岡田繁幸氏死去で異変?柴田大知が空いてても乗り替わり激増!
本当かいな?という話なのですが、JRAマイネル軍団「鞍上」激変!? お抱え騎手の「今後」はいかに……4年間未勝利だったあの騎手と、その男を救った故・岡田総帥は何を思う? - GJ(2021.06.18 19:00)という記事が出ていました。
他のところで、もう少しまともな騎手乗せていれば、岡田繁幸さんが存命のうちにクラシック制覇できたのに…(亡くなってちょっとしてユーバーレーベンがオークス制覇)と書いていたのですが、騎手制限はむしろ岡田繁幸さんの呪縛だったのではないかといった話です。
<先週13日の常滑特別(2勝クラス)には、今年のダービージョッキー福永祐一騎手がウィズダイヤモンズに騎乗。福永騎手がラフィアン所有馬に乗るのはなんと11年ぶりで、2010年6月のマイネルクラッチに騎乗して以来だった。(中略)
こうした「マイネル軍団」の騎手起用の方向転換が露骨に見えたのが、今年のオークス(G1)で初の牝馬クラシック制覇をもたらした、ユーバーレーベンを巡る騎手起用だ。(中略)
その後の結果は周知のとおり。デムーロ騎手を背にオークス馬・ユーバーレーベンが誕生。「天国の岡田総帥に捧げる勝利」と報じられたのは、記憶に新しいところだ>
<例えば、19日の東京10R相模湖特別(2勝クラス)に出走するセイドアモール。過去7回も同馬に騎乗した柴田大騎手が空いているにもかかわらず、テン乗りの木幡巧也騎手に乗り替わっている。また20日の東京6Rには、ビッグレッドファームのコスモカルティエが出走。前走の柴田大騎手から、売出し中の永野猛蔵騎手に乗り替わる>
https://biz-journal.jp/gj/2021/06/post_233183.html
本当に、柴田大知・丹内祐次の騎手しばりプレイがなくなるなら会員としては大歓迎。自ら敢えて勝てなくするしばりプレイですからね。お前らはマゾなのか?という話。マジいらないです。
ただ、私はもうすでにラフィアンを見限っていて退会する予定だったので、騎手激変でもあまり関係なし。オークス優勝でも気持ちは変わりませんでした。弟さんのウインだけ続けようと思っています。
■2022/08/17 詰まりやすい内にわざわざ入れた末に直線右に左にウロウロ…
種牡馬ダノンバラードはビッグレッドファームが海外に行っていたのを「逆輸入」しています。そのため、産駒はビッグレッドファーム系、マイネル(ラフィアン)やコスモの馬に多いです(親交があるせいか、ミルファームも多い印象)。
ただ、2022/08/14の新潟の芝1800m2歳新馬戦のダノンバラード産駒ビルドラポールの場合、馬名の時点ではビッグレッドファーム系だと思わず。ラフィアンは牝馬でマイネの冠名をやめており、馬名では判断できませんが、ビルドラポールは牡馬であり、該当せず。それなのにビッグレッドファーム系の騎乗が多い柴田大知騎手が騎乗していて「変だな…」と思ったら、これもビッグレッドファームの持ち馬でした。
この新馬戦のビルドラポール、スタートは悪くなくすんなり先行。これは良かったのですが、中ではなく外に出せる位置を意識してほしかったのに、わりとすぐに中めに入れてしまって個人的には不満。最初前の4頭から離れた5番手で、外を主張すればコースを貰えそうだったのに、あっさり中に入れてしまいました。
この時点で私がつけている騎手評価で、5点満点の3点から1点減点。ここらへんは好みで、ロスの少ない内に入れるのをむしろ好む人もいるでしょうが、内だと直線詰まる可能性の方を私は心配。不人気馬であればダメ元で内を突くというのもアリでしょうが、8番人気とはいえビルドラポールはある程度やれると期待していたのできちんと追えるところに行ってほしかったです。
で、案の定、直線でコースがなくなります。さらに、柴田大知騎手はコース取りに迷ったのか、右に左にウロウロ。まともに乗れてなかったので馬の実力がわからずそもそも馬の力がなかった可能性もあるものの、もうちょっとやれたのでは?(8番人気7着)と不満の残る騎乗。騎手評価は、マイナス2点で最低点である1点の評価としました。
ネット競馬の掲示板では以下のように、この直線のところに不満が上がっていたものの、前述の通り、私はスタートすぐの時点で決まってしまったかな…?と思います。
[11] haluさん
これは大地へグったな。もうちょっと上手く抜け出せたと思う。
[12] ハルさん
うろうろしすぎ
https://db.netkeiba.com/?pid=horse_board&id=2020101264
■2017/07/13 マイネルフロストの七夕賞2着は仕方なかったのか?
良くない話なので一旦ボツにしたのですが、やっぱり納得いかなかったので書くことに。 2017/07/08の七夕賞で、マイネルフロストが2着だったレースについてです。
柴田大知騎手「悔しいですね。押し切れるかと思ったのですが。勝馬が切れる脚を使うのはわかっていましたので、早めに仕掛けてセーフティーリードをとりにいったのです。うまくいったと思うのですが、これでかわされてしまうとは」と、レース後に報告しています。
ネット掲示板でも勝ちに行った競馬なので仕方ないと言われていました。
ただ、私はやはり早仕掛けだったと思います。特にマイネルフロストの場合、1頭で先頭に立ってしまうと気を抜くところが以前から知られていました。マイネルで主戦の柴田大知騎手がこれを把握していないというのは問題です。
また、柴田大知騎手は展開を読み間違えていました。同じくレース後のコメントで、以下のように言っていました。
「強いて言えば、逃げていた実力馬が早々にいなくなり、早めに先頭に立った分、厳しかったかもしれませんね。逃げていた馬は前半、競り合っていたにせよ、もう少し踏ん張る馬だと思っていただけに、早めの失速は予想外でした」
逃げていたマルターズアポジーは2番人気11着、ブービー負けでした。大きくバテています。
しかし、バテていたのは、マルターズアポジーだけではありません。以下は2コーナーでの通貨順位と最終順位。マイネルフロスト以外はことごとく下位に沈むような展開でした。
9-4-(6,11)
馬番 馬名 着順
9 マルターズアポジー 11(ブービー)
4 フェイマスエンド 12 (最下位)
6 ヴォージュ 9
11 マイネルフロスト 2
このうち、最下位だったフェイマスエンドはもともと11番人気。しかし、マイネルフロストと同じ位置にいたヴォージュがまた3番人気という人気の馬であり、やはりかなり早いペースであったと考えられます。
さらに勝馬の8番ゼーヴィントは中団で、3着だった7番人気の12番ソールインパクトはもっと後ろだったということからも、同様の証拠と考えられます。
9-4-(6,11)-7,3(1,8)(10,12)5-2
しかも、ぽつんと最後方だった2番のスズカデヴィアスが、3/4馬身差の4着まで追い込んだというレース。流れは後ろの馬の方が合っていました。
また、過去と良馬場だった七夕賞の前半1000mから見ても、前はきついとわかりそうです。(2012年は稍重で除外)
2017年 58.0
2016年 57.9
2015年 59.5
2014年 58.9
2013年 58.6
2011年 61.4
昨年の2016年が今回とほぼ同じタイムでしたが、このとき上位はすべて中団以下の位置取りの馬。前の馬が残れた年は、もっとゆるいペースでした。
マイネルフロストが強かったので2着に残っただけで、普通なら4着以下だったかもしれません。
■2017/11/03 頼むから先行馬をスロウペースで抑えないで!
2017/11/03の福島3R 3歳上500万下ダ1700m、柴田大知騎手の騎乗馬は例によってビッグレッドグループで、マイネルネッツでした。
柴田大知騎手は前に行かないとダメな馬で行かなくて、終了後「なんで負けたのかわからない」などと言ったり、馬のせいにしたりします。
ただ、今日は一応最初前に行くそぶりで5番手。先行とは言えない位置でしたが、一応前めです。
とはいえ、道中は手綱を引いて抑えるような感じ。前行かないとダメな馬だし、多少外でも前行った方が良かったと思います。
というか、他の馬たちが前に殺到していたわけでもなく、外を行ってもロスは全然ありません。ここで行かずにいつ行く?というバラけ方でした。
また、稍重でわかりづらいんですが、ペースもスロウなように見えました。実際、まくる馬が2頭出るような展開で、またもや完全に展開を読み間違えています。ちなみにまくった馬は2着と5着で正解の騎乗でした。
スロウでも前行った馬はそこまで粘れなかったものの、1頭4着に残っており、前が悪かったとも思えません。特にマイネルネッツは、前述の通り、差す競馬ができない馬です。
結局、マイネルネッツは4番人気で8着でした。ちょっと人気はしすぎかと思うものの、騎乗内容はたいへん不満。もっとやれる馬です。
私は上記が一番気になったのですが、掲示板では外を回していたのに、直線に入ってから最内突っ込んでいたことに怒りの声が出ていました。
[188] サーキンさん
大和は、、ねーー情けない
[187] ホワケさん
何がしたいのか謎な騎乗
[186] goemon80さん
大知、外見て空いてると確認して馬ごみに入るって発想。俺には無いよ。
http://db.netkeiba.com/?pid=horse_board&id=2012100005
最後伸びるタイプではないので、それでもダメだったと思うのですが、コースのロスや馬場の良さからすると、やはり大外の方が良かったと思います。実際、大外で伸びていた馬がいました。
わざわざ馬群の中に入れるのは確かに意味不明ですね。
しかも、最初から内狙っていたわけではなく、コーナーで外を回して直線も外めだったところから最内にということで、だいぶ迷走している感じがありました。
■2017/11/18 柴田大知から丹内祐次騎手への乗り代わりで好走
中1週はあまり良くないマイネルネッツですが、懲りずに中1週。もう1人の主戦騎手である丹内騎手に乗り代わりました。
丹内騎手も全然良くないと感じていて、柴田大知騎手と同じく好きじゃないのですが、ムラっけがあり、たまに驚くほど良い騎乗がある印象。どちらか選べと言われると、迷います。
今日は最初から手を動かしてやる気で、やっと前へ行ってくれました。そのまま逃げる形になってしまったのは微妙。経験はありますが、逃げはベストではないです。ただ、柴田騎手みたいな乗り方よりはずっと良いので期待して見ていました。
楽に気分良く逃げたようには見えなかったものの、この馬は前行ければ粘ります。今回も手応え残っており、逃げ切れる!…と思ったもですが、最後の最後鈍って、2番手に差されてしまいました。ただ、久しぶりに好成績出してくれたので、結構満足です。
■2017/11/23 柴田大知騎手ありがとう!好騎乗で重賞初制覇
好きな馬が重賞初制覇。柴田大知騎手の好騎乗(たぶん)。悪く言っていてすみませんでした。
重賞と言っても地方なんですが、賞金は3500万もある日本グレードでのG2にマイネルバサラが参戦しました。
10倍ちょっと。舐められすぎと思ったんですが、もともと買うつもりはなかったです。また、よく名前を聞く馬もいたし、それよりさらに地方馬が人気だったので、たぶん強い馬だったんでしょうね。
マイネルバサラは、狙った風でもなく、4番手先行という形になれました。また先行の馬を抑えられたらどうしようと思っていたので一安心。
ただ、小さい地方の競馬場なのに、かなり外を回される競馬。非常に苦しいと思って見ていました。
しかも、かなり早く手を動かしていたので、最初脚色悪いのかと思いました。ところが、これは柴田大知騎手の仕掛けで先頭に。浦和競馬場のレース見たことないのでわからなかったのですが、いくら何でも早すぎない?と思って見ていました。
しかし、たぶんこれが大正解だったんだと思います。後ろから追ってきた馬を、逆に離してまさかの圧勝劇。ありがとうございました!