■2015/9/21 競馬ではデビューして1勝するのも難しい…勝ち馬率は?
■2015/9/21 競馬ではデビューして1勝するのも難しい…勝ち馬率は?
通算勝ち馬率の平均値はいったいどれくらいなのか?という話。一口馬主をやりたい方にも参考なると思います。ここを勘違いしていると、「全然勝てない!このクラブ法人はクソだ!」と誤解してしまいますからね。
で、てっきりデータがあると思ったのですけど、意外なことに検索してもキッチリした数字が出てきません。とりあえず、見つけた中で一番良さそうだったのは、下記のサイトさんです。私が知りたかったのは単年度ではなく、通算値。これだと4割くらいだそうです。
-----引用 ここから-----
血統講座(5)
http://www5b.biglobe.ne.jp/~vs-horse/theory/theory_5.htm
8.勝馬率
この数字は種牡馬にとってひじょうに重要なものです。[ 勝馬頭数 ÷ 出走頭数 ]で算出されるこの数字は高くなければ優れた種牡馬とはいえません。(中略)
計算には出走頭数(Runners)を用いていますが、産駒数(Named Foals)を使う場合もあります。
Winners/Named Foalsについては生涯成績の評価などに用いられます。
単年度の評価はJRA同様、出走頭数を用いたほうが都合が良いでしょう。
(中略)
中央競馬においては通算成績で見た場合には40%くらいが平均となります。
-----引用 ここまで-----
また、別の角度から見えないだろうか?と、一世代のデビュー頭数や新馬戦・未勝利の数も見ようと思いました。そしたら、これもカチッとしたデータがありません。こちらも同様に、検索した中で参考になる一番良さそうなサイトさんと言うと、以下でした。
-----引用 ここから-----
競走馬の勝ち上がる率 - 馬らしく生きる - Yahoo!ブログ
http://blogs.yahoo.co.jp/rapus2001/20005722.html
計算の根拠として
クラス別レース数(これが勝ち馬の数となります)
新馬・・・308
未勝利・・・1073
500万下・・・1128
1000万下・・・472
1600万下・・・113
オープン・・・224
1年間の新馬出走数はおよそ4000頭。
それでは、検証に入ります。
まずは新馬戦、未勝利戦で勝ちあがる馬は1381頭ですから、毎年2619頭の馬が落ちていきます。
勝ち上がり率は35%
落ちる率は65%
最初からいきなり厳しいですが、およそ半数以上の馬が勝てずに引退していくことになります。
-----引用 ここまで-----
こちらだと先程の40%より勝ち上がり率がやや低い35%となりましたが、大体近いところ。地方で勝ち上がったり、500万に使って勝っちゃったりというのもあるでしょうが、無視して良さそうな感じ。中央競馬だと、35~40%と考えれば良いかもしれませんね。
なお、以前、<サラブレッドなどの軽種馬44年ぶりに7000頭を切る ピークの半分ほどまで減少>(2013/2/2)という話を書いています。データの年度が異なるでしょうが、この7000頭と新馬出走数4000頭で考えると、中央競馬でデビューできる馬という時点で、既に4割ほど切り捨てられていると考えられます。以前は1万頭以上いたので確率としては上がっていると思われますが、まず中央デビューできるかどうかというところで壁があるんですね。
ということで、中央競馬で1勝を上げることの難しさが伝わるデータの数々だったのではないかと思います。