2026年7月23日木曜日

産駒が全部芦毛ってあり得るの?…メンデスの法則

■2026/07/23 産駒が全部芦毛ってあり得るの?…メンデスの法則


■2026/07/23 産駒が全部芦毛ってあり得るの?…メンデスの法則

 Wikipediaによると、メンデス (Mendez) はフランスの競走馬で、ムーラン・ド・ロンシャン賞を勝って種牡馬入り。フランスで2年間供用されたあと、日本へ輸出されて、重賞馬も輩出しました。ただ、個人的には聞いたことがある…程度。中央重賞は2勝だけである他、私が競馬を見始める前の馬ということもあるでしょうね。産駒の日本の重賞勝利は、中央だと1991年から1992年です。

 ということで、思い入れも何もないお馬さんなのですけど、この馬は競走成績より毛色がおもしろいんです。なんと子どもは全部芦毛なんだそうな。Wikipediaでは、以下のように書いています。そんなことあり得るんですね…!

<ホモ接合型の芦毛遺伝子をもち、すべての産駒の毛色が芦毛であったことで知られた。このことについて日本では、名前をもじって「メンデスの法則」と呼ばれることがあった。>

 Wikipediaでは、特に説明がありませんが、メンデルの法則をもじって「メンデスの法則」と呼ばれたのでしょう。うまいことお名前が似ています。ちなみに、Wikipediaでは、「メンデスの法則」の部分が本家「メンデルの法則」のページにリンクされていました。

<メンデルの法則(メンデルのほうそく)は、遺伝学を誕生させるきっかけとなった法則であり、グレゴール・ヨハン・メンデルによって1865年に報告された>
<メンデルの法則は、遺伝子という考え方で説明される。通常の生物は2個で一組の遺伝子をもつ。親の双方から1つずつ遺伝子を受け継ぐ。そこに含まれた情報(遺伝子型)に従った特徴(形質)を持った子ができるため、遺伝子は生体の設計図と考えられる。>

 あと、先程メンデスの方(馬の方。ややこしいですね)で<ホモ接合型の芦毛遺伝子をもち、すべての産駒の毛色が芦毛>との説明がありました。ここの「ホモ接合型」のWikipediaの説明も載せておきましょう。説明してもらわないとわからないですよね、これ。

<ホモ接合型(ホモせつごうがた、英: homozygous)またはホモ接合体、同型接合体は、遺伝学において、二倍体生物のある遺伝子座が AA , BB , aa , bb などのように同一の対立遺伝子をもつ個体のことである。また、この状態を「ホモ接合である」という。これに対し Aa , Bb などのように同一でない対立遺伝子をもつ個体はヘテロ接合型(またはヘテロ接合体、異型接合体)といい、この状態を「ヘテロ接合である」という[1]。>

 また、「ホモ接合型」であっても、顕性(けんせい。以前の用語でいう「優性」。ちなみに劣性は潜性〈せんせい〉に変化。用語が変わったのは、優劣は全く関係なく誤解されやすいため。芦毛の場合も芦毛だから優秀ってことはないですよね)でなくては、産駒がすべて芦毛にならないのでこれも説明不足。
 どうも芦毛遺伝子というのは、基本的に顕性のようで、こちらは芦毛のWikipediaに説明がありました。

<芦毛は、通常両親の少なくとも何れかが芦毛でなければ生まれてくることがない。これは、芦毛遺伝子(STX17の変異)が、白毛遺伝子や佐目毛遺伝子を除く全ての毛色関連遺伝子に対して顕性であり、芦毛遺伝子を1本でも持っていれば、すなわちヘテロ接合体であれば芦毛になるためである。例外は白毛及び佐目毛で、これらの馬は芦毛を発現していなくても芦毛遺伝子を保因している可能性がある>