2024年11月20日水曜日

女性と知らずに気に入った今村聖奈騎手、レコードで重賞初騎乗初制覇の強烈インパクト

■2022/07/04 女性と知らずに気に入った今村聖奈騎手、レコードで重賞初騎乗初制覇の強烈インパクト


■2022/07/04 女性と知らずに気に入った今村聖奈騎手、レコードで重賞初騎乗初制覇の強烈インパクト

 例年新人騎手の中にひとりくらい気に入った騎手がいますし、デビューした頃に注目騎手は誰なのか調べることも多いです。ところが、2022年は忙しく、新人のレースはほとんど見ていませんでした。なんか今年はデビュー騎手が多い気もしますし、名前もさっぱり覚えられません。
 ところが、最近になって2レース続けて、今村騎手で気に入った騎乗があり、今村騎手を中心に新人騎手を重点的に見るように。今村騎手はやはり私の好きな騎乗が多いことが確認できたのですが、もう少し確かめたいと累計視聴レース数を増やしているところでした。掲示板で目にする感じだと、角田大和騎手の評判が良かった感じですが、私は断然今村騎手ですね。
 このように繰り返し見ているうちに、「あれ、髪長くない?」と気づいてやっと下の名前まで見たところ、聖奈という名前で、女性騎手だと気づきました。フルネームで見ていませんしたし、レース中も後頭部なんかあまり見ませんから、全然気づきませんでしたわ…。

 今村聖奈騎手を注目しだしてから1ヶ月も経っていないのですが、その後すぐにブレイク。なんと重賞初騎乗初制覇、しかも、レコードでの勝利というど派手な勝ち方です。もっと早く気づいて、投稿していれば良かったのですが、完全に後出しジャンケンみたいな投稿になってしまいました…。
 この重賞初騎乗初制覇のレースは、夏競馬の小倉開催でのCBC賞です。騎乗したテイエムスパーダは2番人気。ただ、過去の重賞2戦では人気ではなく、人気以上の大敗で二桁着順。なぜか2番人気だったものの、正直過剰人気ではないかと思っていました。

 今村聖奈騎手はこのテイエムスパーダはテン乗り。この馬で逃げます。過去に一度逃げてはいるものの、そのときは2着。2勝はいずれも2番手からのスタートで、本質的には先行馬だと思っていたので、逃げるのはどうかと思いました。
 また、ペースも早すぎだろう…というもの。「よりによって注目される重賞でやらかしたかな? レース後叩かれそう…」と思います。ところが、手応えはむしろ残ってそうな感じでコーナーを回ってくると、ただでさえ離して単騎で逃げていたのに、直線さらに突き放してレコードタイムで圧勝。圧倒的すぎて笑えました。

 結果的には見事な騎乗だったとしか言いようがないんですけど、なんなんでしょうね? 前述の通り、戦績は全然でしたし、本当は逃げ馬なのに逃げていなかった…ということでもありませんでした。気持ちよく走らせることができれば強いってタイプなんですかね? 予想外の圧勝劇です。
 <今村聖奈騎手、JRAレコードでの重賞初騎乗勝利に競馬ファン驚き 「あのタイムで逃げ切るとは」「すごすぎてよくわからん」>(7/3(日) 16:23配信 中日スポーツ)という記事も出ていました。

<ルーキー今村聖奈(18)がテイエムスパーダに騎乗し、鮮やかに逃げ切り、JRAレコードで重賞初騎乗初勝利を飾った。SNSでは「今村聖奈」「今村騎手」が続々トレンド入り。「恐れ入りました…」「重賞初騎乗初勝利! 大日本レコード樹立おめでとう」「あのタイムで逃げ切るとは…」「すごすぎてよくわからん」「斤量の音型(引用者注:恩恵の誤字)もあるけど、それにしても上手い」など驚きの声が相次いだ。
 前半600メートル31秒7のハイペースで逃げた今村騎手はレース後「馬の力を信じて自信を持って乗れたのが良かった。冷静でした」などと話し笑顔を見せた。
 (中略)ツイッター上では、このほかにも「(負担重量)48キロとはいえ、たいした度胸とセンス! この思い切り忘れないで欲しいね」「競馬に対する考え方が素晴らしい。今村聖奈ちゃん凄いわ! 素晴らしいインタビューでした」などの称賛が止まらなかった>
https://news.yahoo.co.jp/articles/2ed6c94db4a24155188647eaadd9baf554993b3c

 斤量が言われていましたが、CBC賞はハンデ戦で、テイエムスパーダは最も軽い48kg。これまでテイエムスパーダは最も軽いところでも52kgでした。52kgの前走は阪神で、一気に軽くなった今回は平坦の小倉ということで走りやすかったのかもしれません。
 また、1番人気も軽ハンデ49kgでしたので、軽ハンデでの人気だったのかも。あと、ヤフーのコメント欄を見ていると、この斤量で乗れる騎手を…ということで、テイエムスパーダ未騎乗の今村騎手にたまたま依頼が来た感じ。で、そのチャンスと低斤量を活かしきっての逃げ切り勝ちだったようです。逆に言うと、テイエムスパーダは斤量が増えるときついかもしれません。

 疲れて最終レースは見なかったのですが、ヤフーのコメント欄によると、そこでも勝っていたみたいですね。馬券買いたいな…と思う騎手なのですが、「この戦績の馬で馬券内持ってくるの?」というのがちょくちょくあり、私には買いどころがさっぱりわかりません。CBC賞も手を出せないオッズと思ったレースです。注目されると過剰人気になり、さらに買いづらくなりそうでした。

<この子ずっと見てるけど本当にすごいよ。
 どんな馬に乗ってもポジティブな騎乗をして、それが馬に伝わるのか馬も全力で走っているいる。それと競り合いの強さでゴール前で刺されそうな時でもぎりぎり持してくれるのは、馬券ファンとしてはありがたい。
 今日の最終でも前が塞がっていたので、どうするか見ていたら冷静に最内をついて伸びてくれた。下手なジョッキーなら焦って外へ出してしまうところだ>

<重賞制覇おめでとうございます。ハイペースで後ろの馬に足を使わせての見事な逃げ切り。レースの判断、インタビューの受け答え全て完璧でした。さらに最終は内を突いての連続勝利。ちょっと末恐ろしいまでの強さで女性ジョッキーでのG1制覇さえ夢でなくなったと思います>

<そりゃ前半31秒7でぶっ飛ばして逃げきりゃレコード出るよ。そんな事が凄いんじゃなくて強い意志を持って躊躇わず行ききるところよ。馬群に突っ込む度胸もあるし12Rのイン突きなんて他の女性騎手にできないでしょ。乗鞍の数と勝利数が表してるように技術もだがそれ以上に男性社会でも怯まないくらいじゃないと信頼は集められないだろうし今村さんは他の女性騎手どころか同期の騎手に対しても大きなアドバンテージを作る事に成功したと思うよ>

2022/07/24追記:「気に入った」という話を書いていた今村聖奈騎手ですが、この投稿を書いた後、私のメモしている評価ランキングがガタ落ちして、むしろ平均以下まで下がりました。観戦数が少ない新人騎手にはありがち。気に入った騎手というのは、撤回します。
 評価点数が低下したのは、出遅れや出負けが私の見たレースで続いたため。位置を挽回せずに大外ぶんまわしという工夫のない騎乗も目立ち、さらに評価を下げました。馬の脚質や展開によってはもちろん脚をためる作戦もアリなのですが、明らかにそうでないケースで後方ポツン追い込み…というのがが続いたため、評価が辛くなってしまいました。申し訳ありません。