2024年3月5日火曜日

種牡馬モーリスの由来モーリス・ベジャールとは?

■2020/12/05 種牡馬モーリスの由来モーリス・ベジャールとは?
■2023/03/24 モーリス産駒の名前 ベジャールがいるが無関係な馬名が多い
■2023/03/24 ジャックドールは人形じゃなく、ピクシーナイトは夜じゃない!?
■2024/03/05 モーリス産駒は芝替わりで買い!で7番人気18倍の単勝を当てるが…


■2020/12/05 種牡馬モーリスの由来モーリス・ベジャールとは?

  モーリス - Wikipediaでは、モーリスあるいはモリス(Maurice, Morris)は英語圏、フランス語圏などの男性名、姓との説明。また、"Maurice"はラテン語のマウリティウス(Mauritius、「肌の色が黒い」)に由来するともあるものの、こちらは「要出典」となっていて、怪しくなっています。

 同じページにはモーリス、もしくはそれに関連する名前を持つ人がズラリ。かなり多い名前なんでしょうね。また、日本のギターメーカーやイギリスの自動車メーカーなど、企業名でも結構使われています。人名で有名そうなのは、フィリップモリス社の創業者フィリップ・モリス さんなど。これは企業名も関連だと言えます。また、競馬関連だとフランスにモーリス・ド・ゲスト賞というG1があります。

 馬のモーリスの場合、由来ははっきりしていて、【安田記念】モーリス 吉田和美オーナー笑顔「川田さんが上手に」― スポニチ Sponichi Annex ギャンブルによると、「馬名はフランスの世界的バレエ振付師であるモーリス・ベジャールから命名された」とのこと。同じ記事では、トレーニングセールで1000万円(税抜き)という安い価格で購入したという話もあり、競馬のおもしろさを感じます。

  この モーリス・ベジャールさんですが、検索すると、新型コロナウイルス問題で公演が中止になったという、「モーリス・ベジャール・バレエ団2020年日本公演」が中止に - ステージナタリー()といった記事が出てきます。なので、てっきりまだ存命なのだと思ったら、2007年に亡くなっていました。生まれは1927年です。Wikipediaを読むと、活躍が目立ってくるのは、1954年あたりからのように見えました。

<1954年にジャン・ローランとともにエトワール・バレエ団(1957年にバレエ・テアトル・ド・パリに改称)を結成。
 1959年に鹿の交尾から着想を得たといわれる『春の祭典』が成功を収め、翌1960年にはベルギーの支援を得て20世紀バレエ団を結成する。この年発表した『ボレロ』は、ディスカ・シフォニスが海から上がってくる様子を見て彼女のために振付けたといわれている。円卓の上でソリストが旋律を踊り、群舞がそれを取り囲むようにリズムを踊るこの作品は、ジョルジュ・ドンがメロディを踊ったクロード・ルルーシュ監督映画『愛と哀しみのボレロ』で不朽の名声を得る。
 1987年に本拠をスイス・ローザンヌに移し、ベジャール・バレエ・ローザンヌを創立>

 日本との関係では、<東洋の思想や日本文化への関心も高く、東京バレエ団に『仮名手本忠臣蔵』を基にした『ザ・カブキ』、三島由紀夫をテーマにした『M』などを振付けている。歌舞伎役者とも積極的に交流した>との記述があります。日本とも縁が深い方だったようです。

■2023/03/24 モーリス産駒の名前 ベジャールがいるが無関係な馬名が多い

 最近モーリス産駒の過去の戦績をチェックしているため、モーリス産駒の名前を多数見ています。で、思ったのは、モーリス産駒は私が好む「父名とちなんだ馬名」という命名法が難しいタイプだな…ということ。大半が父とは無関係と思わせる名前となっています。

 そんな中で、ベジャールはそのままモーリスの名前の由来となった「モーリス・ベジャール」の苗字の方を使った名前。シンプルすぎるほどシンプルですが、馬名由来を見ると、父だけでなく母からも連想した名前とのこと。 その母の名は?と思ってみると、「エスジーブルーム」という馬。ブルームは花や開花の意味。なぜこれで母にもちなむのかわかりづらいですが、バレエの振付なのかもしれません。馬主さんはシンシアリーというところでした。

 私がモーリス産駒ですぐ思いつくのは、ウインバグース。大好きな馬…なのですが、馬名はちょっとピンと来ない馬。馬名の由来は「冠名+非常に素晴らしい(インドネシア語)」となっており、さっぱり理由がわかりません。クラブ馬では比較的珍しいのですが、特に父母に関係なくつけた名前なのかもしれません。
 ちなみにウインバグースの母・コスモネモシンは、「冠名+誰でもない+神」という意味説明。ウインバグースと関係なさそうだとわかるでしょう。この母も不思議なネーミングですね。

 ただ、モーリス産駒全体としては、カッコいい名前の馬が多い印象。センスがズレてしまっている私にしては珍しいことなのですが、2023/03/24時点での代表産駒ベスト3がすべていいな!と思う名前です。

 モーリス産駒、現時点での1位は牝馬のジェラルディーナ。意味はわかりませんけど、一見して牝馬と感じるきれいな響きの名前です。
 調べてみると、これは単に女性名からとのこと。なんとなく名前の響きから歴史的な名牝ジェンティルドンナを思い出したら、普通に彼女の娘でしたわ。ニコニコ大百科では、<直接の由来は特になさそうで、イタリア語で「鬼貴婦人」の意味だった母名と響きの似た女性名をつけたというところだろう>と予想されていました。馬主はサンデーレーシングです。

■2023/03/24 ジャックドールは人形じゃなく、ピクシーナイトは夜じゃない!?

 2023/03/24時点での2位はジャックドール。よく考えると妙な名前のような気もしてくるのですが、ジャックがつく馬って大体好きなんですよね。ハングリージャックやスマイルジャックはPOG指名馬で大好きでした。ジャックドールも結構好きで、個性ある逃げ馬というので印象的です。
 さて、名前の由来。検索すると、馬名の意味は、人名+フランス語で「黄金」だとうな。人形のドールじゃないんですね。なんで「人形」なんだろうと思っていたら、そもそも違いましたわ。
 ちなみにジャックドールの母はラヴァリーノという馬で、アメリカ産のため詳細不明。ジャックとも「金」とも関係なさそうで、父母ともに関係ない命名パターンですかね。馬主は前原敏行さんでした。
 ジャックドールという名前ですが、「ジャック」+「黄金」という馬名だとなると、『ジャックと豆の木』のイメージでしょうか。以下に引用したように、『ジャックと豆の木』では「金の卵」などが出てきます。

<巨人が寝た後、ジャックは金貨と銀貨の入った袋を奪って家に帰る。味をしめたジャックは後日金の卵を産む鶏を奪う。しかし、そのまた後日に、魔法のハープを持っていこうとした時にハープが喋り出し巨人は起きてしまう。急いで地上に戻ったジャックは豆の木を斧で切り、追って来ていた巨人は落ちて死んでしまう。楽をして掴んだ幸せに価値がないことを悟ったジャックは真面目に働くようになり、母子ともども幸せに暮らした>
<巨人から金の卵を産む鶏、金と銀の入った袋、歌うハープを奪ったジャックがそれらの宝物を手に母親と幸せに暮した結末が多い>
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%83%E3%82%AF%E3%81%A8%E8%B1%86%E3%81%AE%E6%9C%A8


 次に2023/03/24時点での3位の馬。これはモーリス産駒で最初に活躍したイメージのピクシーナイト。馬主はシルクレーシングです。
 このピクシーナイトのナイトは「夜」だと思っていたのですが、騎士のナイトだそうでびっくり。馬名の由来説明は「母名の一部+騎士」となっています。
 ということで、明らかに母由来の名前。母はピクシーホロウ(馬主    吉田 和美)で、「妖精が住んでいる所」という説明でした。
 ただ、ピクシーは「妖精」ではあるものの、美しい妖精ではなくいたずら好きの悪ガキみたいな妖精なので、サッカーのストイコビッチの愛称であったように牡馬向き。ピクシーは日本人の誤解が多い単語です。
 夜いたずらして回るイメージで、牡馬であるピクシーナイトも「夜」のナイトの方がイメージが合いましたね。実際、以下のように、夜の活動がある妖精。全然騎士という感じではありません。

ピクシー(Pixie、ピグシー、ピスキーとも)は、イングランドのコーンウォールなど南西部諸州の民間伝承に登場する妖精の一種である。 (中略) 身長20cmほどの小人で、赤い髪の毛、上に反った鼻をしている[1]。
 闇でも光る目、青白い顔、尖った耳、緑色の服を着、先の尖ったナイトキャップを被っているともいわれる。 (中略)
 怠け者を見つけるとつねったりポルターガイスト現象を起こして懲らしめる。 また一晩中輪を描いて馬を乗り回しガリトラップと呼ばれる妖精の輪を作ることもある。 翌朝馬のたてがみと尾を結び馬を帰すと言う。 古代の塚やストーンサークル、洞窟などに住み、夜になると森の中でダンスすると言う。 彼らの踊りにでくわした旅人は皆一緒に踊らされ時間の観念をなくしてしまうと言う。 (中略)
 また人間の子供を盗んだり、取り替え子(チェンジリング)を行うと言う。 そうならないためヴィクトリア朝時代までさらわれぬ様に赤ん坊をベビーベッドにくくりつける風習の地方もあったと言う。
 洗礼を受けずに死んだ子供の魂が化身した存在だといわれており、直接人目につく場所には出て来ないが、人間と様々な点で共生関係にある存在である。 自身に恵みを与えた者には正しく報いるという。基本的には人間に悪戯をするのが好き>
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%94%E3%82%AF%E3%82%B7%E3%83%BC


 あと、賞金とは無関係に気になる名前の馬を。意味は全くわかりませんけど、カランドゥーラの響きがすごい好きですね。
 調べてみると、馬主は窪田 芳郎さんで、馬名の由来は、アンゴラにある巨大な滝の名前。荒々しく雄大なイメージとのことでした。
 母はラストグルーヴですので、特に父母と関係ないパターンのようです。

■2024/03/05 モーリス産駒は芝替わりで買い!で7番人気18倍の単勝を当てるが…

 2023年の馬券反省会で書いていた話を少し変更して転載。

 2023年回収率が高かった騎手は藤岡康太騎手が312%という圧倒的な数字でトップ。5レース買って当たったのは1回だけというもの。1,870円の配当があって、それだけでダントツトップの回収率になっていました。

 気になって見てみると、2023/5/28    京都    3R    3歳未勝利で7番人気1着となったピピオラですね。3走目の未勝利だけダート替わりを期待されて2番人気だったものの、11着惨敗。そこで芝に戻ったところを買いました。いつもの人気でおいしくはないのですけど、芝戻りは私がモーリス産駒の激走条件だと思っていたので購入しています。

 こう書くと、すごい馬券がうまそうなのですけど、この条件はこの年回収率が悪すぎてやめてしまった失敗条件のひとつ。モーリス産駒馬券で当たったのはほぼこれ1回というひどさで、結局、モーリス産駒条件での全体の回収率は16%というひどさでした。むしろ一番ひどかった馬券購入条件でしたね。