2023年4月30日日曜日

終わらない西高東低 関西馬が史上初の10連勝を記録

■2020/10/31 終わらない西高東低 関西馬が史上初の10連勝を記録


■2020/10/31 終わらない西高東低 関西馬が史上初の10連勝を記録

 関東馬より関西馬が強いという、競馬の西高東低が未だに変わりません。2020年08月01日の新潟競馬では、1~10Rを関西馬が勝利。データのある86年以降、同競馬場での関西馬10連勝は初めてだといいます。

 内訳は関東馬95頭、関西馬は99頭ということで、そもそも関西馬の方が多かったというのはあります。2020年は東京五輪と暑さ対策の関係で変則的で、新潟開催と札幌開催という組み合わせで、関西馬が多い小倉開催がなかったため、関西馬が多かったのでしょう。

 とはいえ、出走頭数としてはほぼ互角なのですから、やはり関東馬が圧倒的に弱いことには変わりありません。前述の10レースのうち、関西馬同士のワンツーで決まったのは計6レースで、馬券圏内(1~3着)独占は計4レースという圧倒ぶり。

 さらに、土日の新潟では全24レース中、関西馬17勝に対して関東馬は7勝。関西馬の出走がなかったレースも含む7勝だそうですから、実際はもっと悪かったのでしょう。また、関西馬によるワンツー決着は計12レースと、やはり東西格差が目立っていたと今週も新潟で関西馬が大暴れ 1-10Rを制圧 | 競馬ニュース - netkeiba.comでは書いていました。


2023年4月29日土曜日

うまいのに日本ではなぜか退学、カナダに行った木村和士騎手 兄木村拓己も退学

■2023/04/29 うまいのに日本ではなぜか退学、カナダに行った木村和士騎手 兄木村拓己も退学


■2023/04/29 うまいのに日本ではなぜか退学、カナダに行った木村和士騎手 兄木村拓己も退学

 他でも書いた話なのですが、転載して独立でもひとつ。当初はジョッキーベイビーズ関連の話でした。

 2023年デビュー世代の佐藤翔馬 小林勝太という2人の騎手を輩出した2012年の「第4回ジョッキーベイビーズ」。気になったので、当時の記事も読んでみました。

・ジョッキーベイビーズ優勝の小林勝太君「将来の夢はジョッキーです」 | 競馬ニュース - netkeiba.com(提供:デイリースポーツ 2012年11月05日)
<長野地区代表の小林勝太君(9)が優勝した。激しい競り合いの末に、首差で鮮やかに差し切った乗馬歴6年の小学4年生は、表彰式で田中勝からトロフィーを手渡されるとガッツポーズ。「真っすぐに走らせられました。将来の夢はジョッキーです」と胸を張った>
https://news.netkeiba.com/?pid=news_view&no=69556

 9歳で「乗馬歴6年」ですから、小林勝太騎手は3歳くらいから乗っていた…というすごいことになります。ここらへん早くから馬に乗っているというのは、大きなアドバンテージになりますね。敢闘賞だったので、<父に佐藤博紀騎手(33)=川崎・山崎尋=を持つ関東地区代表の佐藤翔馬君(7)が敢闘賞を受賞>という話も当然あります。
 一方、新しい発見だったのは、<また第1回(09年)の覇者で平成25年度のJRA競馬学校騎手課程に合格した木村拓己君(15)を兄に持つ、北海道地区代表の和士君(13)が4着に入った>という話です。

  木村拓己さんが気になったので検索してみると、小林勝太騎手・佐藤翔馬騎手と同期で弟である木村和士の方が有名なようでWikipediaが存在。なんとカナダで騎手をやっており、「第4回ジョッキーベイビーズ」騎手は2人ではなく、3人であるようでした。
 木村和士騎手も早くから乗馬していた…というタイプ。木村和士騎手は、北海道浦河町出身で、父が北海道浦河町で競走馬の育成牧場「No.9ホーストレーニングメソド」を経営しており、幼い頃からジョッキーベイビーズ優勝者ともなった兄木村拓己と共に乗馬を始めたそうです。

 この兄木村拓己は、2012年には中学生ながら岐阜国体に出場し障害飛越少年の部で5位入賞を果たし、JRA競馬学校に第32期生として入学するも後に退学。木村和士騎手自身も同じように入学して退学しています。

<自身もジョッキーベイビーズに2年連続で出場し(第3回6着[3]、第4回4着[4])、2015年に競馬学校に第34期生として入学(引用者注:同期に西村淳也、服部寿希、山田敬士)。「小さい頃から騎手に憧れて目指した。3年間努力して、トップジョッキーになって三冠を獲りたい」と語っていたが[5]、2017年の秋に自主退学した[1]。理由については公にされていないが、2020年のインタビューで「自分が未熟だったということだけですね…。いろんなルールがあった中で、それができなかったということです」と語っている[6]>
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9C%A8%E6%9D%91%E5%92%8C%E5%A3%AB

 しかし、退学後にカナダへ渡り現地の下見をし、一旦帰国の後就労ビザを取得し再びカナダに。ウッドバイン競馬場で調教の手伝いをしていた所をエージェントのジョーダン・ミラーが注目し、2018年春にカナダの騎手免許を取得、ウッドバイン競馬場でデビュー。驚くほど活躍しています。

<騎乗から13戦目で初勝利を飾るとこの年104勝を挙げて、カナダの競馬表彰であるソヴリン賞の最優秀見習騎手賞を受賞[1]。
 2019年はカナダのリーディング3位となる148勝を挙げ、ソヴリン賞の最優秀見習騎手賞を連続受賞したほか、日本人で初めてとなるアメリカの競馬表彰であるエクリプス賞の最優秀見習騎手賞も受賞した[8]。この年には、日本人で初めてエリザベス2世の所有馬に騎乗している(2019年9月・カナディアンステークス、Magnetic Charm)[9]。
 2020年のサマーステークスをグレツキーザグレート(Gretzky the Great)に騎乗して優勝し、G1初優勝を果たした[10]。
 2020年11月21日、ウッドバイン競馬場のG3・オンタリオダービーをフィールドパスで、G2・ベスアラビアンステークスをアーティーズプリンセスでそれぞれ勝利し、同日重賞制覇を果たした[11]。
 カナダでサウジアラビア王族の所有馬に騎乗して勝利したことから[12]、2021年冬シーズンは3月までサウジアラビアに滞在して同地のレースに騎乗する[12][13]。
 2021年シーズンには日本人初となるカナダのリーディングに輝いた[14]。2位に54勝差をつけ、収得賞金もトップとなった[14]。>

 同期だった山田敬士騎手は木村騎手について、「同期の中では一番うまかったです。騎乗時の姿勢、追っている姿とかも良かったですね」とコメント。当時JRA競馬学校の教官を務めていた蓑田早人さんも、34期生の中で技術面では木村がズバ抜けていたと後に語っています。
 しかし、日本の競馬学校は退学せざるを得なかった…というのは、気になるところ。ここらへん、日本のやり方に問題がある…という可能性もあるかもしれません。


2023年4月28日金曜日

スローなのに大逃げで津村騎手圧勝、ペース読めない他の騎手たちの名前は?

■2020/12/25 スローなのに大逃げで津村騎手圧勝、ペース読めない他の騎手ひどすぎ…
■2023/04/28 4番人気2着でも反省コメントの団野大成騎手に称賛が集まる
■2021/11/23 坂井瑠星騎手が完璧騎乗で重賞制覇 逃げの勢いで前へ行って完勝


■2020/12/25 スローなのに大逃げで津村騎手圧勝、ペース読めない他の騎手たちの名前は?

  11頭中9番人気単勝51.4倍と人気のなかったヒラボクメルロー。ただ、一発あるのではないかと思って、単複を購入していました。逃げ先行の馬で最初行くのはいいものの、行きすぎないようにと思ってレースを見ます。すると、特別主張したわけではないのに、先頭の馬をかわしてするっとハナに。…は良いのですが、そのまま突き放して大逃げになってしまいました。

 あれ、やばくない?と思ってペースを見ます。しかし、全くやばくありませんでした。ちっとも早くありません。むしろ津村騎手以外がペースをわかっていない感じ。早くない逃げ(後で見直すと1000m62秒くらい)なのに、2番手(65秒くらい)の後も大差で3番手以降がまたかなり離れて(66秒くらい)いましたから、3番手以降はどんだけスロウなのよ!という感じになっていました。こんな状況ですから、直線も勝ちを確信。不人気馬の強くない逃げなのに9馬身差という大差で圧勝、まんまと逃げ切り。稀に見る珍レースとなりましたね。

 私は「早くない逃げ」という言い方。ただ、掲示板では「スローの逃げ」もしくは「どスローの逃げ」だとして、津村騎手以外の騎手がペースを読めていなくて問題だとの声。これらの騎手の名前を覚えておいた方が良いという人もいます。その問題の騎手たちは以下の通り。団野騎手、吉田隼人騎手、柴山騎手、川須騎手あたりは、私的にはイメージ良い騎手だったんですけど…。

着順    騎手    人気
2    団野    2
3    藤岡康    4
4    吉田隼    1
5    荻野極    3
6    斎藤    8
7    富田    7
8    菊沢    11
9    柴山    5
10    丸田    10
11    川須    6

 少数ですが、津村騎手がうまかっただけで、他の騎手は悪くないという擁護も見られました。ただ、<【尾張特別】大逃げ炸裂!ヒラボクメルローが9馬身差圧勝(競馬のおはなし) - Yahoo!ニュース>でも、「前半1000mは62秒とミドルペースの逃げに持ち込んだ」と表現。つまり、平均ペースなのに大差となったというおかしな事態だということです。なお、記事では「道中は後続に10馬身超のリードを保つ」とあったものの、常時それ以上の差がありました。実況の人が「差がありすぎて目視で計測できないほどの差」という趣旨のことを言っていたほどです。(映像見直すと、「ちょっと測れないくらいの差」という言い方でした)
https://news.yahoo.co.jp/articles/f8168e9b418a4b3e61410edac975004f1de55308

 また、他の騎手に問題があったとわかる決定的な証拠が、【尾張特別】(中京) 大逃げの手に出たヒラボクメルローが後続を寄せ付けず圧勝 | 競馬ニュース - netkeiba.comにあった、2着 ハーツイストワール騎乗の団野大成騎手のコメント。「3番手で、ペースを落とし過ぎました。前がペースを上げていると思ったのですが、終わってみればペースが速くなかったので...」 とのことで、ペースが全く読めておらず前が全然早くなかったことを認めています。正直すぎて笑っちゃいました。悪い騎乗ではあったのですが、率直に悪かったことを認めていて団野大成騎手は好感できますね。こういう騎手が伸びてくれると嬉しいです。


■2023/04/28 4番人気2着でも反省コメントの団野大成騎手に称賛が集まる

 <スローなのに大逃げで津村騎手圧勝、ペース読めない他の騎手たちの名前は?>のところで、素直な反省コメントが印象に残った団野大成騎手。その後も謙虚さと前向きさを失っていないようで、私のPOG指名馬でもあるセッションがアーリントンC(G3)で僅差の2着だったときにも反省のコメントを述べていたそうです。

 [763] なうさん cRUIFCA フォローする
「結果的に早仕掛けになってしまった。馬の能力で負けた訳ではないし、勝てたレースでした。(NHKマイルCの)権利は獲れたし、反省して次に臨みたい」団野

[773] kenさん KQEgZRY フォローする
こう言う反省をしっかりと言う騎手は買い続けたいです負けてもある程度納得はできますから

[774] ゲストさん NTdxhoM フォローする
団野くんのコメントを見て立派だなと思った。どこぞの関東の某騎手みたいに全部馬のせいにする人より買う側もスッキリします。人馬ともにまた頑張って欲しい。

[775] 田中さん
こういうコメントできる騎手は将来大成しますよ
https://db.netkeiba.com/?pid=horse_board&id=2020103639


 「こういうコメントできる騎手は将来大成しますよ」とあったんですけど、どうでしょうか。そうでもない可能性があります。全部責任転嫁する口がうまいだけのクソ騎手の方が勝ちやすい…なんてこともあるかもしれません。
 サイコパスには仕事ができる人が多いと言われているのですが、これには過剰評価が含まれている可能性があるんですよ。というのも、サイコパスはむしろ人に好かれやすいということもわかっているため、評価を間違えている可能性も感じます。
 「人格は悪いけど仕事ができる」みたいな評価の人、結構いますよね。また、逆に人が良すぎると頼りないと感じるパターンもあるでしょう。さらに、人間の評価が印象に左右されて、不正確なことも研究でわかっています。
 サイコパスが多い職業のひとつである政治家なんかは典型で、クソみたいな人格の人がむしろ政治家として人気があり、評価も高いですよね。責任転嫁ばかり得意な政治家はむしろ出世しまくっています。
 騎手の場合、そもそも良い馬に乗れるかどうかで戦績が大きく左右されますから、他人からどのように見られるかは特に重要なところ。私は好感する性格ですし、馬主さんや調教師さんやエージェントさんらも団野大成騎手の性格を評価してくれると良いんですけど…。


 なお、団野大成騎手の反省の弁である「早じかけ」については、そもそものところで評価が分かれていました。反省の弁と同じく、団野大成騎手の騎乗がまずかったと言っている人はいたものの、悪い騎乗じゃなくね?という意見が多め。私も悪くないと感じました。4番人気で2着ですし、内容だけでなく人気との兼ね合いでも悪くありません。
 ただ、セッションは1頭になると良くないタイプの可能性があるので、今後の騎乗では注意した方が良いかもしれません。

 [771] 819manさん JiIpRZk フォローする
団野騎手は前を追いかけ過ぎました。出たなりなら勝ち馬と同じような位置で差して来るような感じになったと思うけど。坂で苦しくなってヨレていましたから。

[763] なうさん cRUIFCA フォローする
そんなにキレる馬じゃないから早仕掛けとは思わなかったけどな
ただ抜け出すのが早すぎて馬が遊んじゃったからそっちの話かな
自厩舎の馬だからコミュニケーションを取って修正することに期待

 [768] aichanさん GJY1MCc フォローする
結果的に早仕掛けになったけど馬場を考えれば悪くないでしょ。寧ろフラフラし過ぎだったかなと。真っ直ぐ走れてれば、もう少し際どい着差だったかも。惜しかった~。

 [769] guestさん IDNEkJM フォローする
今日はオオバンブルマイの末脚が異次元すぎた。この馬場4角あの位置から飛んでくるとは普通誰も思わない。終わってみれば早仕掛けだったかもしれないが、今日はその競馬で正解だったと思う。
■2021/11/23 坂井瑠星騎手が完璧騎乗で重賞制覇 逃げの勢いで前へ行って完勝

 キングエルメスは父ロードカナロアで母ステラリード。同じ母のカイザーノヴァ(父モーリス)が、前年のPOGで最も気に入った子だったので、弟もPOGで指名していました。
 一発勝利だった新馬戦は見ていなかったものの、前走札幌のクローバー賞は見ました。2番手だった新馬戦とは異なり中団から。しかし、それでも道中むしろ下がりそうなところもあり、コーナーは押して押して。最後伸び始めたところで終わっており、めちゃくちゃズブい感じに見えました。

 休み明けとなった2021年11月6日のG2京王杯2歳Sは、最初から促して逃げる勢い。前走がズブく見えたので、この判断は良い!と思いました。鞍上は3走とも坂井瑠星騎手です。
 結局、ハナは譲ったのですが、脚質を考えた良い騎乗でしょう。折り合いも大丈夫でした。2番手はむしろ望むところでもあります。最後は先に前に出ましたが、やはり抜かれそうで抜かれずな上に、最後はむしろ離せそうな感じもある憩い。やはりズブくて強い…という印象を受けました。坂井瑠星騎手の騎乗は馬の特性を考慮した完璧騎乗だと思ったんですよね。

 ところが、キングエルメスの掲示板を見ると、具体的に騎乗を褒めるコメントが全然ないという予想外なことに。キングエルメスがズブいという話もありません。スローペースで向いた…みたいな話で、騎乗がうまいというよりはむしろラッキーで勝てたと言った感じです。
 参考になるコメント自体がなぜか非常に少なかったのですが、「前走は体調不良でガリガリだったので今日が本当の能力です。なんでこんな人気なかったのか不思議で仕方ありません」といったものはありました。
 となると、前走先行できなかったのも、前走伸びがイマイチだったのも単純に馬体重の問題だったんですかね。ズブいうんぬんが関係ないかも…という私にとってはショッキングな話になって参りました!
https://db.netkeiba.com/?pid=horse_board&id=2019105938

 馬体重を見ると、新馬戦は480(0)。クローバー賞は474(-6)。今回はしっかりと体重を増やして立て直してきて、492(+18)でした。うーん、単純に馬体重の問題なのかな~。せっかく坂井瑠星騎手をベタ褒めしたのに、的外れみたいな感じになってしましたね。
 なお、坂井瑠星騎手は良いイメージを持っている騎手の一人。応援馬にもっと乗って欲しい騎手ですが、残念なことにほとんど縁がない騎手でもありますね。私が好みの騎手はなぜかリーディング下位が多いのですが、坂井瑠星騎手は今見ると25位。超マイナー騎手のイメージあったのですが、いつの間にかかなり良くなっています。
 私は騎手評価ランキングもつけています。この順位はなぜか私の騎手イメージと一致しないこともあります。ただ、今回の坂井瑠星騎手は5点中3.09でイメージ通り高評価。154人中32位でした。


シンジケート総額と種牡馬売却額に差がある理由、ウインブライトで説明

■2021/02/17 シンジケート総額と種牡馬売却額に差がある理由、ウインブライトで説明


■2021/02/17  シンジケート総額と種牡馬売却額に差がある理由、ウインブライトで説明

 ウインレーシングクラブの2021年02月03日の社長のページ(更新ごとに古いものが削除される仕様?)で、シンジケート総額と種牡馬売却額に差がある理由が説明されていました。「ウインブライトの売買に関してインターネットに事実と異なる情報が書かれていましたので訂正しておきます」という話です。検索して、元の記述らしきものを探してみました。たぶんnetkeiba掲示板での以下のあたりだと思われます。

 [16074]
26,400万円でウインレーシングがBRF(引用者注:ビッグレッドファーム)に売却。
BRFが事務局として120万円×5年×60株=36,000万円で
シンジケートを組んでの種牡馬入りでしたね。

 [16075]
計算すると36,000万円のシンジケート(推測)
売却代金(=会員への分配金総額)26,400万円でした。
差額分は種牡馬保険料や飼い葉代と事務局BRFの手数料ですかね。

 上記を読んでわかるように、批判的しているわけでなく、単に「予想してみた」というものだったようです。で、ウインの三男の岡田義広社長が以下のように指摘。もともとが批判的なものではなかったとはいえ、怒っている感じはなく、優しく教える感じでした。これが、長男でラフィアンの岡田紘和社長ならかなり憤慨して「適当なこと書くな」…といった感じになりそうなイメージ。お二人はかなりキャラクターに差を感じます。

<ウインブライトの種牡馬としての売買価格とシンジケート総額に差があることについてですが、この差額分はビッグレッドファームさんの利益にはなりません。なぜなら差額分には4年分の種牡馬保険料(高額です)、飼養費、広告宣伝費、事務費などが含まれており、BRF(引用者注:ビッグレッドファーム)さんが取る商社手数料は0円です。保険料が特に高いのでシンジケート総額が高くなってしまいます。これはどこのシンジケートでも同じですが、結局ウインブライトの産駒が良い結果を出してくれないと得することはありません>


2023年4月27日木曜日

ラフィアンはなぜ二流騎手と二流厩舎しか使わないのか?

■2019/03/16 ラフィアンはなぜ二流騎手と二流厩舎しか使わないのか?
■2020/07/20 ウインの期待馬を正直に酷評していた松岡正海騎手がむしろ主戦に
■2020/10/08 意見が分かれる口うるさい調教師とむしろ関係が深く…


■2019/03/16 ラフィアンはなぜ二流騎手と二流厩舎しか使わないのか?

 ラフィアンなどのビッグレッドファームグループは嫌っている人も多く、競馬関係者は皆ラフィアンを嫌っているとした上で、以前以下のような主張をしている人を見かけました。

・ラフィアンの人は、調教師も騎手もバカにしていて、ただ自分たちの言う通り動けば良いと思っている。
・すべての決定権はラフィアンが握っている。決定に従わなかった場合は、転厩も辞さない。
・なので、一流の調教師は馬を預からず、忠実な下僕となる二流以下の調教師だけ。騎手も二流以下しか乗らない。

 ただ、この主張と矛盾しそうな話はいくらでもありそうですよね。例えば、意外なことにラフィアンの主戦である柴田大知騎手は、ラフィアンから細かい騎乗の指示は受けずかなり任されている、といった話をしていました。
 また、稲葉隆一元調教師は、「調教師って、本当の友達はいない人が多いと思うよ」とした上で、数少ない友達の一人として岡田繁幸さんの名前を挙げ、以下のような話をしていました。

「オレも正直に言うから、岡田繁幸とはよくケンカもした。それでも、岡田と二人で、夕方に薄暗くなる頃に馬を見に行ったりもしたし、冬は雪の中で馬を見たり、色んな思い出もあるよ」(Enjoy Ruffian 2012年5月号より)



■2020/07/20 ウインの期待馬を正直に酷評していた松岡正海騎手がむしろ主戦に

 ビッグレッドグループは黙って言うことを聞く騎手を重宝しているわけではないのでは?というエピソードがまたあったので追記。 Our Pleasure2019年3月号の巻頭のごあいさつで、ウインの岡田義広さんが、ウインの主戦騎手とも言える松岡正海騎手について、書いていました。
  まず、松岡騎手のプロ意識の高さについて説明。松岡騎手は怪我からの復帰が早いものの、その理由について「復帰を早くする一番の理由は、今まで積み上げてきた感覚を鈍らせたくないから」「筋力(の強化)も、馬に乗らないとトレーニングでは限界があるから」と説明していました。その上で、以下のような話をしていたのです。

<本人と競馬の話をすると凄く真剣で、実はよく考えているのがわかります。馬に乗った評価も正直過ぎて、昔はカチンとくるときがありました(期待馬に乗ってもらったら「ダメです。追っても全然スッカスカです。スッカスカ」と言われたことがありました)が、ビジネスパートナーとしても信用できる人間ですし、このようにプロ意識が高く、心の強い人間と組んで仕事をしたいと私は思います>

■2020/10/08 意見が分かれる口うるさい調教師とむしろ関係が深く…

 今度は調教師の方で、黙って言うことを聞く人を使っているわけではない…という話を発見。前回と同じで、ウインの方の例です。マイネルのラフィアンの長男の方が癖が強いですから、ラフィアンでの例もほしいところなんですけどね。

 さて、今回の話ですが、 Our Pleasure 2019年5月号 トレセン・ダイアログに載っていた加用正調教師のコメント。加用正調教師はラフィアンの馬も預かっていましたが、今はウインとの関係が強く。重賞馬を何頭か出すなど、関係の深い厩舎になっていますが、黙って言うことを聞くタイプではなかったようです。

「(引用者注:目標を聞かれて)やはり中央の大きいレースに使う馬をウインさんの所属馬から輩出したいですね。どちらかと言えば私は口うるさい調教師で、お付き合いをした当初は時々意見が分かれることもありましたが、今ではお互いが理解し合えるようになり、結果を出そうと同じ方向を向くことができるようになったと思いますね」

ゼンノロブロイの全弟グランデグロリア未勝利で種牡馬入り

■2013/2/28 ゼンノロブロイの全弟グランデグロリア未勝利で種牡馬入り


■2013/2/28 ゼンノロブロイの全弟グランデグロリア未勝利で種牡馬入り

 グランデグロリアはゼンノロブロイの全弟ですので、当然父は同じサンデーサイレンス。サンデーサイレンス産駒の種牡馬ならありふれていると思うんですけど、種牡馬入りしたそうです。
 グランデグロリア自身の競走成績としては、2003/07/26に新馬戦で1番人気に押されるも15頭立ての10着という大敗。その後間が開いているので、順調じゃなかったのかもしれませんね。2005/04/30の胎内川特別(500万下)が2戦目となります。兄が兄だけに希望を捨てられなかったのか、2年近く経って出走ですね。9頭立てとは言え4番人気ですから結構すごいです。格上挑戦ですからね。ここは6着で、一応、人気から遠からぬところでした。
 ならば次はもっと良いはず!と3戦目は3番人気になったのですがが、こちらは7着とまた人気よりかなり下に。結局先の6着が最高順位であり、あとは10番人気12着、8番人気8着で引退となってしまいました。成績だけ見ていると、普通に駄馬です。

 ゼンノロブロイの1つ下の弟で母ローミンレイチェルの最後の子でしょうか。ネット競馬では第5子に見えるのですが、白老ファームだし輸入牝馬の可能性があり、よくわからず。名前を見てわかるようにゼンノの大迫夫婦の馬ではありません。青山洋一さんという方の所有馬。厩舎も兄の藤沢和雄厩舎ではなく、森秀行さんのところでした。

 問題の種牡馬成績は?と見ると、情報はこれくらい。

-----引用 ここから-----
 [39] どん汰さん
容姿が兄と瓜二つで驚いた記憶が。
しかし戦績は…。
血統って本当に分からないものですね。

一昨年も昨年も種付け数は1頭。
一昨年は不受胎で、今年は双子が流産だったそうです。
兄が好きなのでこの馬にも頑張ってもらいたい。
まずは産駒のデビューを待ってます。
2012年06月26日 12:52:51
http://db.netkeiba.com/?pid=horse_board&id=2001100025

-----引用 ここまで-----

 おそらくまだ無事生まれた子はいないということじゃないかと。種付け数は1頭だそうですし、趣味みたいなものではないか…と予想しています。

2020/11/13追記:その後、「2017年9月28日付で用途変更のため種牡馬供用停止」となっていたとのこと。ただ、その前に子供は誕生していますね。ネット競馬に登録されているのは4頭。そのうち馬名が登録されているのは2頭です。ただ、馬主は空欄で、出走経験はなし。繁殖牝馬用の登録でしょうか。私はてっきり趣味だと思ったのですけど、種付けしたのはずっと同じ肌馬というわけではなく、3頭もいたので本気だったのかも。 いずれも生産者は、吉田史郎さんとなっています。

 繁殖牝馬であるのなら、母父グランデグロリアである、グランデグロリアの孫ならいるのでは?と思いました。しかし、どちらの牝馬も繁殖記録がありません。吉田史郎さんの生産馬はこの4頭のみであり、どうも続かなかった感じですね…。

2023年4月26日水曜日

ディープ孫もステゴ孫も苦戦 サンデーサイレンスひ孫世代は弱い?

■2019/06/09 ディープインパクトの超大物は少ないって本当?ステイゴールドとの違い目立つ
■2019/06/09 G1クラスの馬が多いのがディープインパクト最大の特徴?
■2019/06/09 ディープインパクトでG1複数勝つ馬は少ない!本当なのか?
■2019/06/09 10億円ホースとなると少なすぎるがそれでもすごいあの種牡馬
■2019/06/09 ディープインパクトに有力後継種牡馬はいない?牡馬限定で調べると…
■2021/02/23 ほぼラストチャンスでコントレイルという超大物が誕生!
■2021/02/23 ディープ孫もステゴ孫も苦戦 サンデーサイレンスひ孫世代は弱い?

■2019/06/09 ディープインパクトの超大物は少ないって本当?ステイゴールドとの違い目立つ

 前々から調べたいと思っていたディープインパクトは大物、もしくは超大物が少ないという話。客観的な成績は文句なしで良いものの、確かに後継種牡馬として申し分ないといった競走馬は出てこない印象。G1馬は多いのに、G1をいくつも獲るという馬は牝馬のジェンティルドンナくらいしか思い浮かびません。
 ハズレが多いけど当たると大きいイメージのステイゴールドと対照的な印象。
 とはいえ、こうしたことが思い込みということもよくある話。ステイゴールドとの対比でのイメージが大きいだけかもしれません。実際に見てみましょう。
  調べたのは、2018年のリーディング上位20頭と50位以内やちょっと古い種牡馬で私の気になる馬で、なおかつ産駒が500頭以上いる25頭。2019年5月30日時点のデータです。
 一口馬主をやっていて、成功ラインと感じるのは1億円で、まず1億円ホースの確率を見てみます。当然、この時点ではディープインパクトが圧倒的ですごい数字でトップ。
 ただ、ハズレが多いイメージのステイゴールドも3位であり、錯覚がこの時点ですでに見えました。また、種牡馬として失敗した印象のアドマイヤムーンが5位であることも、思い込みの強さを示している感じです。

順位 種牡馬名 1億率
1 ディープインパクト 10.3%
2 キングカメハメハ 6.9%
3 ステイゴールド 5.3%
4 ハーツクライ 4.0%
5 アドマイヤムーン 3.8%

 ちなみに当時は種付け頭数が今より少ないなどの問題があり、古すぎるデータですけど、種牡馬御三家についても調査。すると、サンデーサイレンスがディープインパクトを圧倒していて驚き。前述の通り、種付け頭数を絞って今より少数精鋭だっため、フェアな比較ではないとは言え、サンデーサイレンスはやはり化物だったんだと思います。

順位 種牡馬名 1億率
1 サンデーサイレンス 14.4%
2 ディープインパクト 10.3%
3 トニービン 7.0%
4 キングカメハメハ 6.9%
5 ブライアンズタイム 5.9%


■2019/06/09 G1クラスの馬が多いのがディープインパクト最大の特徴?

 次に3億円以上の馬で同じ調査。例外が多いですが、G1勝っている馬は大体これくらい行きます。
 このあたりはディープインパクトがすごい多い印象であり、2位のキングカメハメハとの差が一気に広がりました。むしろすごいところです。
 また、アドマイヤムーンが消えてマンハッタンカフェが4位に登場。ステイゴールドは先程より下がった 5位であり、金額が上がってむしろ苦戦する形になりました。

順位 種牡馬名 3億率
1 ディープインパクト 2.5%
2 キングカメハメハ 1.0%
3 ハーツクライ 0.9%
4 マンハッタンカフェ 0.61%
5 ステイゴールド 0.60%

 そして、最もディープインパクトが得意であろう、この条件であっても、サンデーサイレンスが1位。やっぱりサンデーサイレンスはすごいですね。

順位 種牡馬名 3億率
1 サンデーサイレンス 3.3%
2 ディープインパクト 2.5%
3 トニービン 1.2%
4 キングカメハメハ 1.04%
5 ブライアンズタイム 1.03%



■2019/06/09 ディープインパクトでG1複数勝つ馬は少ない!本当なのか?

 次からが最も知りたかった超大物に近いところ。キリの良い数字は5億円ですが、さっきの3億円と近すぎなので6億円で調査。例によって例外が多いものの、G1を複数勝っていることが多い賞金です。
 で、ここだとイメージ通りに順位に大きな動きがありました! ステイゴールドがやはり1位で、それほど差がない2位はまさかのゴールドアリュール。ダートは息長く走るためかもしれません。
 そして、3億円で圧倒的だったディープインパクトはなんと一気に4位まで低下。G1勝つ馬は多いが、何個も勝つ馬となると急激に少なくなるというイメージ通りになっています。
 ちなみに5位にはブラックタイドが登場しており、兄弟のディープインパクトとは全く違う傾向に。とはいえ、この数字はキタサンブラック1頭での数字のため、信頼性が高いものではありません。

順位 種牡馬名 6億率
1 ステイゴールド 0.37%
2 ゴールドアリュール 0.33%
3 キングカメハメハ 0.32%
4 ディープインパクト 0.25%
5 ブラックタイド 0.19%

 それから、種牡馬御三家を入れた数字ですが、ブライアンズタイム6位、トニービン7位と苦戦。しかし、サンデーサイレンスはここでもステイゴールドを寄せ付けない圧倒的な数字でトップ。
 サンデーサイレンスはディープインパクト以上の高確率で大物を出して、なおかつステイゴールド以上の確率で超大物を出すと言った感じ。やはり文句なしで日本史上最高の種牡馬でした。

順位 種牡馬名 6億率
1 サンデーサイレンス 0.59%
2 ステイゴールド 0.37%
3 ゴールドアリュール 0.33%
4 キングカメハメハ 0.32%
5 ディープインパクト 0.25%
6 ブライアンズタイム 0.26%
7 トニービン 0.22%



■2019/06/09 10億円ホースとなると少なすぎるがそれでもすごいあの種牡馬

 もう一つキリの良い10億円も調べています。10億円となると数が少なすぎて、信頼性はいまいちな気がしますが一応見てみましょう。
 これだとブラックタイドが1位に。ただし、前述の通り、キタサンブラック1頭であり、信頼性に疑問があります。これを除けばやはり ステイゴールドがトップでした。
 3位には6億円でいなかったハーツクライが突如登場。3億円以上の馬は全部6億円以上なのです。ただし、シュヴァルグラン1頭での数字。G1もジャパンカップ1つだけです。
  ステイゴールドが10億円2頭なだけであとは全部1頭。やはりここまで高すぎると参考にしづらい数字ですね。

順位 種牡馬名 10億率
1 ブラックタイド 0.19%
2 ステイゴールド 0.15%
3 ハーツクライ 0.10%
4 タニノギムレット 0.09%
5 ディープインパクト 0.08%

 10億円以上では、ブライアンズタイムもトニービンも0頭になってしまいました。ナリタブライアンは確か当時の最高賞金だったと思いますけど、それでも10億円には行っていなかったのです。やはり参考にしづらい数字かも。
 ただ、サンデーサイレンスはここでもやはり化物。4頭の10億円ホースを生み出していて、ステイゴールドらに圧勝しています。

順位 種牡馬名 10億率
1 サンデーサイレンス 0.26%
2 ブラックタイド 0.19%
3 ステイゴールド 0.15%



■2019/06/09 ディープインパクトに有力後継種牡馬はいない?牡馬限定で調べると…

 ここまでは全部牡馬と牝馬合わせたもの。種牡馬として残るかどうかということで、せん馬を含んだ牡馬でも同じ数字を出しています。
 10億円でタニノギムレットが4位に入っていたんですが、ウオッカのせい。残念なことに牝馬でしか超大物が生まれなかったという悲しい種牡馬もいるので、牡馬だけでも見たいと思っていました。
 面倒くさいので、ここからは全部種牡馬御三家込みでのデータ。まず、1億円では当然、先ほどと同様にディープインパクトが良いところで、サンデーサイレンスがさらに上という順位です。

順位 種牡馬名 1億率
1 サンデーサイレンス 20.95%
2 ディープインパクト 14.61%
3 キングカメハメハ 10.63%
4 トニービン 10.05%
5 ブライアンズタイム 9.07%
6 ステイゴールド 7.45%
7 ハーツクライ 5.98%
8 アドマイヤムーン 5.73%

 3億円もやはり同じ傾向。特におもしろいところは見られません。

順位 種牡馬名 3億率
1 サンデーサイレンス 4.60%
2 ディープインパクト 3.53%
3 ブライアンズタイム 1.84%
4 トニービン 1.83%
5 キングカメハメハ 1.67%
6 ハーツクライ 1.39%
7 ステイゴールド 1.17%
8 アドマイヤムーン 0.96%

 おもしろくなるのはここから。ディープインパクトは牡馬の6億円率だと牝馬込みのときよりさらに悪く、なんと11位になってしまいました! サトノダイヤモンドただ1頭なのです。
 サトノダイヤモンドは菊花賞と有馬記念でG1を2勝。母はアルゼンチンの馬でそこらへんがマイナスですが、一応彼が後継種牡馬としては一番期待できるんですかね?
 ただ、正直やはり物足りなさを感じてしまいます。ひょっとしたらディープインパクト系が続いていかない…という予想外のことも起きるかもしれません。

順位 種牡馬名 6億率
1 サンデーサイレンス 1.02%
2 ステイゴールド 0.73%
3 ゴールドアリュール 0.63%
4 キングカメハメハ 0.60%
5 ブライアンズタイム 0.49%
6 ブラックタイド 0.37%
7 フジキセキ 0.32%
8 トニービン 0.23%
9 ハーツクライ 0.20%
10 ジャングルポケット 0.17%
11 ディープインパクト 0.16%

 当てにならない10億円率ですが、こちらだとディープインパクトはゼロに。さっき書いたジェンティルドンナのみなんですね。ちなみに6億円は3頭で、残りの1頭も牝馬のショウナンパンドラでした。
  牡馬で10億円出している種牡馬は以下で全部。サンデーサイレンスが4頭、ステイゴールドが2頭の他は1頭のみでした。

順位 種牡馬名 10億率
1 サンデーサイレンス 0.51%
2 ブラックタイド 0.37%
3 ステイゴールド 0.29%
4 ハーツクライ 0.20%
5 ゴールドアリュール 0.16%
6 キングカメハメハ 0.12%



■2021/02/23 ほぼラストチャンスでコントレイルという超大物が誕生!


 ディープインパクト産駒の超大物がいない、ディープインパクトの血統が絶えるかも…という話をしていたら、ディープインパクトが亡くなりほぼラストチャンスというタイミングで、コントレイルという超大物が出てきました。私のPOG指名馬だったんですが、デビュー前はそれほど指名数が多くない注目度の低い馬だったので驚きです。
 一方、ステイゴールドについては大物が多く後継種牡馬が多数いるものの、その産駒ということで考えるとインパクト不足であることに気づきました。そこで、今回は孫世代を比較。そもそもサンデーサイレンスのひ孫世代は苦戦しているのではないかとも言われており、そこまでまとめて見ていきたいと思います。

 まず、ディープインパクトの孫とステイゴールドの孫との比較。3歳世代以上に絞れなかったため、デビュー前やデビューしたばかりの馬を含む不完全な数字ですが、以下の通り。

ディープインパクトの孫 3,801頭 3億円以上1頭 ミッキースワロー(父トーセンホマレボシ)
ステイゴールドの孫 1,818頭 3億円以上1頭 ラッキーライラック(父オルフェーヴル)

 ともに3億円以上は少なくて不振。ステイゴールドの孫はラッキーライラックという超大物がいますし、3億円率がディープインパクトより高いためにこれからもチャンスがありそうですが、そのラッキーライラックは牝馬であり、種牡馬として残っていかないことが確実です。
 一方、ディープインパクトは牡馬で3億円であるものの、ミッキースワローというのは正直人気種牡馬になりそうな感じないですね。ただ、おもしろいのが、ミッキースワローの父がG1未勝利のトーセンホマレボシであること。トーセンホマレボシですらこのレベルの馬が出たので期待できると考えるか、ディープインパクト産駒の実績馬がいまいち良い子を出さないと考えるかで、迷うところです。


■2021/02/23 ディープ孫もステゴ孫も苦戦 サンデーサイレンスひ孫世代は弱い?


 ただ、この苦戦の中でもサンデーサイレンスひ孫としては良いという可能性があります。サンデーサイレンスのひ孫ということで言うと、ディープインパクトやステイゴールドより年上の馬が有利になるでしょうが、上位を見てみました。すると、そのまま前述の2頭がワンツー。ディープ孫とステゴ孫が苦戦というよりは、サンデーサイレンスひ孫世代ではそもそも良い馬が少ないようですね。

サンデーサイレンスひ孫世代 3億円以上4頭
1位    ラッキーライラック    オルフェーヴル(ステイゴールド)    73,746.70
2位    ミッキースワロー    トーセンホマレボシ(ディープインパクト)    36,492.00
3位    ミツバ    カネヒキリ(フジキセキ)    35,481.90
4位    クリンチャー    ディープスカイ(アグネスタキオン)    32,765.40

 なお、ディープインパクトの孫とステイゴールドの孫(ラッキーライラックとミッキースワロー)との比較で言うと、キングカメハメハの孫世代がすごいです。こちらも1位は牝馬アーモンドアイですが、牡馬でもディープインパクトの孫とステイゴールドの孫よりも3億円以上が多く、なおかつ種牡馬としてもより人気しそうな顔ぶれ。血統は微妙でも現役時代の成績が良いキタサンブラック産駒が今後出てきますし、コントレイルが期待できるので大丈夫だと思いますが、サンデーサイレンス直系が途絶えるというまさかの展開もありそうな戦績の差でした。

キングカメハメハの孫 4,946頭 3億円以上6頭
1位    アーモンドアイ    ロードカナロア    151,956.30
2位    キセキ    ルーラーシップ    66,256.30
3位    サートゥルナーリア    ロードカナロア    52,358.50
4位    ダノンスマッシュ    ロードカナロア    45,053.10
5位    ステルヴィオ    ロードカナロア    34,654.00
6位    ダンビュライト    ルーラーシップ    31,808.70


2023年4月25日火曜日

夢の血統…ノーザンテーストと種牡馬御三家(サンデーサイレンス、ブライアンズタイム、トニービン)の全部入り

■2018/10/13 夢の血統…ノーザンテーストと種牡馬御三家(サンデーサイレンス、ブライアンズタイム、トニービン)の全部入り
■2021/02/28 ブライアンズタイムとトニービンの血統が途絶えそうでヤバイ…
■2023/03/14 ミラクルアドマイヤの奇跡の1頭カンパニー…当時の種牡馬評価は?
■2022/10/24 圧勝!ジャングルポケット孫・トーセンジョーダン産駒の最高傑作?
■2022/06/25 イロゴノミVSオレゴノミ 片方はトニービン系の期待馬、兄はG1勝利


■2018/10/13 夢の血統…ノーザンテーストと種牡馬御三家(サンデーサイレンス、ブライアンズタイム、トニービン)の全部入り

 曽祖父世代が父父サンデーサイレンス、父母父ノーザンテースト、母父父ブライアンズタイム、母母父トニービンという日本の重要な種牡馬が、血統上で揃い踏みの馬が、掲示板で指摘されていました。ノーザンテーストはサンデーサイレンス以前のすごかった馬。他3頭は種牡馬御三家と言われていました。

 [1] ビヤサンさん
三代父が
サンデーサイレンス、ノーザンテースト、ブライアンズタイム、トニービン
現在の日本競馬に多大なる貢献をしてきたサイアーたち
 シロボシの掲示板 | 競走馬データ - netkeiba.com

 この馬、父父もディープインパクトというやはり日本の歴史に名を残すであろう重要種牡馬。ただ、母父は好きな馬ですけど種牡馬としては成功しなかったタニノギムレット。 そして、父はトーセンホマレボシなんですよ。全然です。
 この馬は、名前はシロボシというシンプルで良さそうな名前なのですけど、今のところ3戦してすべて二桁着順。たぶん未勝利を勝ち上がることは無理だと思います。

 同様の配合を検索してみると、全姉でリネンロマンというのがいました。未勝利2着2回が最高ですけど、800万円近く稼いでおり、弟のシロボシよりは良さそうでした。
 また、全くの同配合にこだわらなければ、もっとたくさんいそうですね。例えば、サンデーサイレンスだけ1つ下の父父にしたら…と見ると、これでも1頭のみでした。地方馬のアフィートという馬。父はデュランダルで、20戦して賞金ゼロです。
 さらにいじって、父父[サンデーサイレンス]、父母父[トニービン]、母父[ブライアンズタイム]、母母父[ノーザンテースト]で検索。4頭出たものの、賞金790万円のイノチノリユウ(父ハーツクライ)という馬が最高。
 血統表見ると夢があるのですけど、現実には全然走らないようです。

■2021/02/28 ブライアンズタイムとトニービンの血統が途絶えそうでヤバイ…

 ディープインパクトやステイゴールドが素晴らしい成績であるなど、孫世代もすごかったサンデーサイレンス。しかし、あれだけ偉大だったサンデーサイレンスはひ孫世代でイマイチな感じ。ディープインパクトやステイゴールドも後継種牡馬で見るとインパクト不足なのです。コントレイルがたぶん成功して、キタサンブラックもまだ可能性があるとは思うのですけど、ひょっとしたらサンデーサイレンスすら直系血統が途絶えたかもしれない…という感じでした。
 で、これを見ているときに、ブライアンズタイムやトニービンなんかはもう駄目になったよね…と思ったので確認してみることに。
 まず、ブライアンズタイムの孫世代。ナリタブライアンが早逝し、私が期待したタニノギムレットもいまいち。ウオッカという歴史的名馬を出したものの、惜しいことに牝馬でした。3億円ホースは私が大好きだったスマイルジャックまでで、半分はマヤノトップガン産駒です。

ブライアンズタイムの孫 3億円ホース 5012頭中4頭

ウオッカ 牝 タニノギムレット 130,487.60
プリサイスマシーン 牡 マヤノトップガン 50,830.20
メイショウトウコン 牡 マヤノトップガン 43,763.00
スマイルジャック 牡 タニノギムレット 38,548.30

 ブライアンズタイムの孫の3億円ホースは5012頭中4頭で、サンデーサイレンスの孫の場合なんと34,034頭中127頭。全体の頭数が多いとは言え、127頭というのは圧巻。また、確率としても普通に圧勝しています。サンデーサイレンスのすごさがわかりますね。

ブライアンズタイムの孫 3億円ホース 5012頭中4頭 0.08%
サンデーサイレンスの孫 3億円ホース 34,034頭中127頭 0.37%

 種牡馬的にはトニービンの方が好きですし、トニービンではジャングルポケットが大好き。種牡馬としてはジャングルポケットはタニノギムレットより頑張った感じなのですが、1位はなんとミラクルアドマイヤ産駒のカンパニー。カンパニーが出たときにはミラクルアドマイヤって実はすごい種牡馬なのでは?と思ったものの、その後は普通に良い馬が出てこないで一発屋のまま終わっており、血の不思議さを感じます。ちなみに3億円ホースの中での一番下はこちらも私が大好きなエアソミュールとなっていました。スマイルジャックと両方POG指名馬です。
 カンパニーという例外があるものの、トニービンの場合はほぼジャングルポケット頼みな状態でしたが、それでもブライアンズタイムよりは頑張りました。とはいえ、サンデーサイレンスとは全然当然相手にならず、存続が怪しくなってきていることがこのデータの時点で推測できるものでした。

トニービンの孫 3億円ホース 3,324頭中6頭 0.18%
ブライアンズタイムの孫 3億円ホース 5012頭中4頭 0.08%
サンデーサイレンスの孫 3億円ホース 34,034頭中127頭 0.37%

カンパニー 牡 ミラクルアドマイヤ     93,969.80
トーセンジョーダン 牡 ジャングルポケット     70,506.00
オウケンブルースリ 牡 ジャングルポケット     50,386.30
ジャガーメイル 牡 ジャングルポケット     46,054.50
アウォーディー 牡 ジャングルポケット     43,510.40
エアソミュール 牡 ジャングルポケット     32,104.80

 比較するまでもないといった感じですが、一応ひ孫世代も見てみます。やはり悪いのですが、孫世代と逆にひ孫世代では、トニービン産駒ではミラクルアドマイヤの奇跡のまぐれ当たり産駒だったカンパニーの子どもたちの方がむしろ健闘。これも血の不思議ですね。トップはカンパニー産駒のウインテンダネスで1億4000万円でした。ただ、カンパニーは父があれでも母系が優秀なため、全くわからない話ではなく、母系を重視する私好みでもあります。
 一方、ブライアンズタイムの孫ではそもそも種牡馬入りした活躍馬が少なく、ひ孫世代はほとんどいない状態。残念ですね…。1億円ホースを望むのも無理そうな感じ。トップは、クレスコグランド産駒のメイショウオトワで2000万円ほどでした。どうしてこうなった…?

トニービンのひ孫 3億円ホース 669頭中0頭
ブライアンズタイムのひ孫 3億円ホース 380頭中0頭
サンデーサイレンスのひ孫 3億円ホース 12,849頭中4頭 (ラッキーライラック、ミッキースワロー、ミツバ、クリンチャー)

 こちらも好きな馬ではありますが、予想外なのが、グラスワンダーという意外な馬から血統が続いていきそうであること。グラスワンダーは子供のスクリーンヒーローが種牡馬として予想に反して大成功。孫世代では名馬モーリスなどが種牡馬入りしており、ひ孫世代でも大物が出そうな感じがあります。このグラスワンダーはSilver Hawk産駒で、ブライアンズタイムと同じロベルト系で、もう少し前まで見ると、サンデーサイレンスと同じヘイルトゥリーズン系だと言えます。ヘイルトゥリーズン系の日本での成功はもう少し続くかもしれません。
 また、予想外に大物が出るということで驚いているのが、キングカメハメハの孫世代。名馬ロードカナロアの成功は予想外ではないものの、ルーラーシップの成功は予想外でした。キングカメハメハ系の3億円率はイメージほどよくないものの、名馬アーモンドアイの他、牡馬でも種牡馬として人気を集めそうな馬がいて、こちらも続きそうな予感がします。(ひ孫世代はまだ未誕生)

キングカメハメハの孫 3億円ホース 4,946頭中6頭 0.12% (アーモンドアイ     キセキ     サートゥルナーリア     ダノンスマッシュ     ステルヴィオ     ダンビュライト)


■2023/03/14 ミラクルアドマイヤの奇跡の1頭カンパニー…当時の種牡馬評価は?

 カンパニーの種牡馬デビュー前のサンケイスポーツ記事をベースにした過去投稿が出てきたので大幅に見直しながら紹介していきます。

【新種牡馬連載(1)】カンパニー(2013.3.26 15:55)
・競走成績
<日本で35戦12勝。重賞は9勝。8歳時に天皇賞・秋、マイルチャンピオンシップを制している。6歳春シーズンのみ不出走だったが、それ以外のシーズンはコンスタントに使われてキャリアを積み重ねた。勝ち星は1600~2000メートルのみ。この得意距離での安定感は抜群のものがあった>
http://race.sanspo.com/keiba/news/20130326/pog13032615560000-n1.html

 種牡馬成績がすごかったディープインパクトはG1馬が多いにも関わらず、G1を2つ勝っている馬となるとぐっと減ります。それを考えるとカンパニーの戦績は驚くべき良さ。以前書いたように、カンパニーの父ミラクルアドマイヤは競走成績は極めて悪かったためです。また、これも以前書いたように、カンパニー以外はさっぱり走らなかったので、「ミラクル」なまぐれ当たりで、本当、奇跡の1頭といった感じです。

・血統
<父ミラクルアドマイヤは現役時1勝のみだったが、ダービー馬フサイチコンコルドの弟という血統が評価されて種牡馬入り。カンパニー以外に中央でのオープン馬は出せなかったが、血統構成としては優秀だ。母系も優秀で、兄弟のうち4頭がオープン馬に出世。従兄弟のトーセンジョーダンは天皇賞・秋を制している>

 ここで出てきた従兄弟のトーセンジョーダンはジャングルポケット産駒。つまり、トニービンの孫です。これはカンパニーと同じですから、2頭とも同じ父父トニービン。そして、従兄弟なのですから当然母母も同じクラフテイワイフ 。カンパニーとトーセンジョーダンはかなり似た血統構成なんですね。
 この血統に関して、「私は牝系重視なので、結構カンパニーに期待していますけど」と書いていました。実際、予想外に健闘しています。初年度産駒としては、当時、以下のあたりが期待馬でした。

<この世代の新種牡馬としては最も多い139頭の繁殖牝馬を集めた。この中にはローザネイ(ロゼカラー、ロサード、ヴィータローザの母)、ナムラシゲコ(ナムラビクターの母)、クリアーチャンス(マッキーマックスの母)などが含まれている>

 高齢とは言え、ローザネイ(ロゼカラー、ロサード、ヴィータローザの母)は良血ですね。牝系の優秀な父と母の子で楽しみです。馬名はローザフィナーレに決定したようです。
 なお、適性診断については、当時は以下のような見立てでした。

<半兄ニューベリー(父フジキセキ)はダートでのオープン勝ちもあったが、こちらはトニービン系。適性は明らかに芝向きと考えられる。自身の競走成績は8~10ハロンに良績が集中していただけに、産駒も芝のマイル~中距離がベストだろう。晩成のイメージが強いが、一族を見ても早い時期から能力の一端を見せている馬が多い。うまく軌道に乗ればクラシックにも十分間に合う産駒が出てくるはずだ>


■2022/10/24 圧勝!ジャングルポケット孫・トーセンジョーダン産駒の最高傑作?

 サンデーサイレンス産駒と比較にならないほど低レベルな争いではありますが、トニービン産駒ではジャングルポケットの種牡馬成績の方がカンパニーより良かったです。一方、孫世代になると逆転状態に…。
 そんなジャングルポケットの孫・トーセンジョーダン産駒としては、バリアントバイオに密かに期待していました。母エスカレートバイオは地方1勝程度であり、どうってことありません。ただ、兄が2頭とも中央で勝ち上がっており、トーセンジョーダン産駒としては最高クラスの肌馬でしょう。

 とはいえ、人気ではないために正直そこまでの期待はしていませんでした。阪神ダート1800でのデビューで、私が見た予想オッズではブービー人気。当日も10頭中7番の17.8倍でした。
 レースでは和田竜二騎手がやる気ない感じで後ろから…。もともと追い込みが難しいダートでしかもスロウが予想される新馬戦ですので、ある程度の位置についてほしいな…と私は苦々しく眺めていました。
 ただ、テンが遅かった割に馬の方はやる気があり、騎手の指示ではなく勝手に前方集団との間を詰めてった感じで、まだ可能性があるかな…という離されない位置を確保しました。えらいぞ、バリアントバイオくん!
 とはいえ、直線大外持ち出すところまでは目立って見えなかったんですよ。…ところが、追い出してからものすごい足でなんと8馬身差の圧勝でびっくり。馬券内でまでは期待していましたが、圧勝どころか勝利までは期待していませんでした。
 やる気がない騎乗だと思って見ていたものの、結果論としては前半に急かさずに足を溜められたのが良かったのかもしれません。

 正直、新馬戦や未勝利のダートで圧勝するケースはよくあり、着差の割に強くないことはよくあります。上でも活躍できるかどうかは不透明。ただ、とりあえず、以下のようにnetkeibaの掲示板でも好評でした。無理でしょうけど、ジャングルポケットの血統が続いてくれないか?と夢を見ておきたいですね。

 [12] 遠藤騎手(38)さん FAVoFZE
トーセンジョーダンの最高傑作っすね~

 [58] お散歩おじさんさん OIYnFXg
う~ん、最内で出遅れも関係なし凄いキック力で余裕の勝ち上がり、これは走るわ。

 [65] N.D.さん kkdHZEA
手前を替えてからの脚は明らかに一級品だなぁ。まだまだ課題山積だが、素材としてめちゃくちゃ楽しみな馬だ

 [67] ミスター4さん NJUicpM
上がりタイムヤバいなw
次走は人気するから単勝系買った方おめでとうございます

 [69] かめさん EWMoFXU
バケモン

[72] やまとさん EzZ2WBg
後ろ脚のキック力が凄いし、前脚の掻き込みはトーセンジョーダンを彷彿とさせますね。

 [73] タカみっちーさん ElcolUk
絶滅近いトニービン直系の後継馬になるんだ!


■2022/06/25 イロゴノミVSオレゴノミ 片方はトニービン系の期待馬、兄はG1勝利

2022/06/25:途絶えそうなトニービン系の中でもカンパニーに見劣りしてしまっているジャングルポケット。種牡馬入りした馬の中では一番好きなんじゃないかというほど好きなので残念です。
 そのジャングルポケットの数少ない2022年のデビュー馬の中では「イロゴノミ」という牡馬が比較的良いのではないかと期待していました。兄弟3頭で勝ち上がりは1頭のみなのですが、その1頭は3勝。最近のジャングルポケット産駒としては優秀な血統です。

 なお、この兄弟はイロシリーズの名前。3勝の長男はイロゴトシ。「イロ・ゴトシ」で切って意味がわからん!と思ったのですが、「イロゴト・シ」で色事師ですね。私は「女たらし」の意味を真っ先に思い浮かべたものの、「歌舞伎で、色事(情事)を演じるのを得意とする役者」という意味でもあるそうです。
 他の姉2頭は、 イロエンピツ、 イロコイザタという名前。これらは母 イロジカケに由来。さらにその上の母となると、父クロフネ、母リッジローズ Ridge Roseであり、イロやカラーといった感じではありませんね。

 このイロゴノミが出た新馬戦は、オレゴノミという似た感じの馬がいてちょっとおもしろかったところ。オレゴノミは母のアナタゴノミ由来でしょうね。兄弟が多いにもかからわず、イロゴノミと違って兄弟に似た感じの馬はなく、ここに来て初めての母にちなんだ感じの命名です。
 また、アナタゴノミの母はアララットサン、父デヒアであり、こちらも特に関係はなさげでした。

 新馬戦の方のレース内容の方ですが、イロゴノミは積極的に2番手で行き、直線は先頭で回ってくるという見せ場がありました。ただ、最後はバテて終わってみれば12番人気の12着。良い騎乗だと思ったものの、先にバテたと思った逃げ馬が差し返して勝っており、早仕掛けだったかもしれません。
 一方、オレゴノミの方は道中からぽつんと1頭遅れて最後までそのまま。13番人気で16着、大差のブービーからさらに大差という惨敗をしています。競馬にならなかった感じです。
 このオレゴノミはちょっとダメそうですが、イロゴノミの方は先行力を見せたので、どこかで穴を開ける場面もあるかもしれません。もうちょっと期待しておきたいです。

2023/04/16:期待していると書いたイロゴノミですが、4戦して中央では勝利を上げられず。9着が最高という不甲斐なさでした。地方移籍後は勝利を上げていますので、また中央に戻ってきて奇跡の活躍をしてくれませんかね…?
 ところで、今回追記したのはイロゴノミではなく、以前名前について書いていた兄のイロゴトシの方。2023/4/15(土) 中山グランドJで、イロゴノミのお兄さんだな~と思って見ていたら勝ってしまってびっくり。障害とはいえ、G1馬です!
 事前に見ていたときに結構人気しているなと思ったのですが、終わってから見直すと17.1倍の6番人気程度。他の馬とオッズを見間違えていたのかもしれません。
 後から戦績を見直すと、17.1倍の6番人気ですら過剰人気と思える内容。障害は2戦目で障害4歳以上未勝利を勝利後、ペガサスジャンプS(OP)を5番人気3着になった後、いきなりのG1挑戦でした。17.1倍の6番人気だったのは不思議ですし、勝利してしまったのも不思議。しかも、2着に大差での圧勝でした。17.1倍だったというのは、見る目ある人が多かったのかもしれません。

多頭数ではなく少頭数だと馬券が売れない…はもう過去の話?

■2015/9/30 多頭数ではなく少頭数だと馬券が売れない…はもう過去の話?
■2021/02/14 出走頭数が少ない時期でも馬券が売れる高知競馬


■2015/9/30 多頭数ではなく少頭数だと馬券が売れない…はもう過去の話?

 多頭数の方が馬券の売上が多いというのは常識だと思っていたので、ひぇー!と驚いた話が、Our Pleasure 2013年6月号 古谷コンシェルジュの競馬観(古谷剛彦)でありました。2013年4月開始のホッカイドウ競馬の門別競馬場の話です。。

<2日目の5頭立てのレースだが、1Rは約650万円と1Rでの平均売り上げとほぼ変わらず、5Rで組まれた5頭立ては1000万円を超え、良い意味で関係者を驚かせた。昨年のJRA札幌開催で芝1800mの2歳新馬戦が少頭数の競馬が多く、メディアの批判も多かったが、実は売り上げは意外と良かった>
http://www.ruffian.co.jp/tmpfile/ourpleasure/OP-1306.pdf

 メディアの批判が多かったのは、どういう理由かはわかりません。ただ、たぶんレースとしておもしろみがないという批判ではないかと想像します。しかし、レースの魅力を示す一つである売上を見ると、批判は当たりません。前述の通り、私はこれにはたまげました。
 なお、古谷剛彦さんは<主催者からすれば、出走手当などの報償費は頭数が少なければ少ないほど良く、しかも普通のレース並みの売り上げがあれば費用対効果でプラスに働く>という話も。こういった視点は全然ありませんでしたわ。
 また、昔は「多頭数の方が馬券の売上が多い」が通用したものの、今は時代が変わったということかもしれません。以下のような理由が考えられるようです。

<以前は、頭数が多ければ配当面での面白さがある分、少頭数より多頭数という意識が強い主催者は多かったが、それは馬連・馬単時代の話。3連単主流の時代となった今、少頭数の競馬は必ずしもマイナス要因にはならない。それは、レース単体の売り上げが証明している>

 というか、今3連単が主流なんですね。私は買ったことすらありませんわ。だって、当たる気しないですし、たくさんの馬見るの面倒なんですもの。私はもともと追っかけている馬の単勝・複勝で、他の馬は全然見ません。相手関係を軽く見るくらいで、さらっと買う…という時間をかけないやり方をしています。こういう人は珍しいんでしょうね。


■2021/02/14 出走頭数が少ない時期でも馬券が売れる高知競馬

 地域に貢献できるまでになった高知競馬 - 斎藤修 | 競馬コラム - netkeiba.com(2021年01月19日)は、タイトルの通り、高知競馬の売上が増えたという話。ネット・電話投票の売上が増加したおかげで、どん底だった2008年度の1日平均約4千万円の売上が、今はその15倍以上の1日平均6億円を超えるまでにV字回復。『新型コロナウイルス感染症対策支援競走』を行って寄付できるところにまでなった…という話でした。ただ、記事では、これ以外にもおもしろい話がありました。上記と同じ頭数と馬券に関する話です。

<1月17日(日)の高知競馬の売上が10億円を超え、10億4800万円余りになった。これは昨年3月10日に記録した高知競馬1日の売上最高額10億8952万9400円に迫るもの。(中略)
近年の高知競馬は、他場のナイター開催が少なくレース時間が被ることが少ない1~3月は、おおむね週3日間開催(それ以外の時期は基本的に週2日)としているため、必然的に1日の出走頭数が少なくなる。この日の開催でも全11レースのうち7頭立てが3レース、8頭立てが4レースと、少頭数のレースがいくつもあった。これまでは“頭数が少ないと馬券が売れない”というのが常識だったが、そうした常識も覆しているのが、今の高知競馬のさらにスゴイところでもある>

 現在は新型コロナウイルス問題があり、高知競馬だけでなく、地方競馬では前年から好調な売上を連発していました。外出自粛による需要をつかんだという特殊要因があるかもしれません。なので、特殊要因で少頭数でも売れている…という可能性はありますが、「近年の高知競馬は」という書き方だと、それ以前でも売れていた感じ。この「少頭数でも売れる」は興味ある話ですので、また事例を見つけたら追加していきたいですね。

2023年4月24日月曜日

ブリンカーをするのは日本だけ?ヨーロッパ競馬では珍しい

■2020/09/23 ブリンカーをするのは日本だけ?ヨーロッパ競馬では珍しい


■2020/09/23 ブリンカーをするのは日本だけ?ヨーロッパ競馬では珍しい

 Our Pleasure2019年2月号のRacing 360(秋山 響)は、2018年の欧州競馬で圧倒的な存在感を見せたのがイギリスのジョン・ゴスデン調教師に関する話。日本でも有名なエネイブルでG1凱旋門賞を制しただけでなく、イギリスのシーズン最後の大一番である10月の「英チャンピオンズデー」のメインレースであるG1英チャンピオンSをクラックスマン、準メインのG1クイーンエリザベスⅡ世Sをロアリングライオン、さらには長距離の大一番G2英チャンピオンズロングディスタンスCもストラディヴァリウスで優勝していました。
 ただし、コラムでは、エネイブルもクラックスマンにしてもそう順調ではなかったと強調。このうちエネイブルは、5月に膝を傷めており、年内に1度しか使わずに凱旋門賞を制したという初めての例でした。また、クラックスマンは格下相手に辛勝、続いて敗退と、2度精彩を欠いた後は、馬場を嫌って回避を続けてやっと出走したレースでの復活優勝でした。

 さて、問題はこのクラックスマンを復活させたエピソード。ここ2戦で精彩を欠いたのは重馬場だけがその理由ではないと見ていたゴスデン調教師は集中力を増すために欧州では珍しいブリンカーを装着させての復活でした。前走はその前のレースを走った牝馬に関心が行っていたとしており、この対策だったようですね。
 ただ、そもそも欧州ではブリンカーをつけるのが珍しいというのが、日本の競馬ファン的には驚き。これはブリンカーの効果があったのでは?という見方であったものの、そもそも多用されていないというのは、ブリンカーに効果がない、あるいは、効果がある場合が少ないという可能性もあるかもしれません。まだまだ競馬の世界は科学的根拠のない迷信がはびこっており、効果が不明なものも多いです。ここらへんはもっと研究を進めてほしいと感じました。


故障前の馬はむしろ良い手応え?テンポイントやマイネルフロストの例

■2020/10/22 故障前の馬はむしろ良い手応え?テンポイントの場合


■2020/10/22 故障前の馬はむしろ良い手応え?テンポイントの場合

 テンポイントの故障は、極端な斤量の重さのことが主に言われます。Wikipediaによると、実際、懸念する声があったことが書かれています。

<年が明け、テンポイント陣営は海外遠征を行うと発表。2月に遠征における本拠地であるイギリスへ向けて出発することになった。
発表後、関西圏のファンから遠征の前にテンポイントの姿を見たいという要望が馬主の高田や調教師の小川に多数寄せられるようになった。これを受けて小川は壮行レースとして1月22日の日本経済新春杯に出走させることを主張した。高田は重い斤量を課されることへの懸念から内心出走させたくなかったものの判断を小川に委ねた。小川は67kg以上のハンデキャップを課された場合出走を取り消す予定であったが、発表された斤量は66.5kgであったため出走を決定した。一方、馬主の高田、主戦騎手の鹿戸、吉田牧場の吉田重雄は66.5kgの斤量に懸念を抱いた>

 ただし、意外なことに、レースでは向こう正面半ばまで先頭を進み、そこからエリモジョージやビクトリアシチーに競りかけられたものの斤量を苦にしている様子はなく、鞍上の鹿戸騎手はむしろ「楽勝だ」と感じていたそうです。楽勝という走りだったにも関わらず、第4コーナーに差し掛かったところで左後肢を骨折し競走中止となりました。

■2020/10/22 絶好の手応えで負傷、マイネルフロストの例も…

 これで思い出したのが、マイネルフロストです。マイネルフロストも故障発生時のレースは、第4コーナーで上がっていくところでした。以下がマイネルフロストのWikipediaの記述です。

<2020年は、1月26日のアメリカジョッキークラブカップに出走。出走12頭中、最低人気の12番人気での出走となった。スタートから5番手を追走。バックストレッチから第3コーナーに差し掛かる時点で、2番手3番手に位置していたステイフーリッシュやグローブシアターを外からまくり、2番手に進出し逃げたスティッフェリオを窺う位置であった。しかし最終第4コーナーにて故障が発生し後退、競走中止>

 さらに、日本ダービーで3着という最も調子が良かったときにもマイネルフロストに騎乗していた松岡正海騎手は、良かった頃のような手応えだった…といった内容のことを語っていました。 

 例が少なくて、そもそも手応えが良かったときではない故障が大半のような気がするのですが、このように絶好の手応えで故障が起きやすい…というのもわかる気がしますね。故障しやすい・負担が大きいときというのは、ゆっくり歩いているときよりもスピードを出しているときです。車でも事故が大きくなるのは、スピードを出しているときですよね。

 名馬ほど故障しやすいという迷信みたいなのがあるのも、同じ系統の話かもしれません。そりゃそうだろうと言われちゃいそうですが、速いからこそ故障しやすいのだと想像されます。

2023年4月23日日曜日

ディープインパクトの死因、種付け頭数の多さ・高齢種付け説など

■2020/01/21 ディープインパクトの死因、種付け頭数の多さ・高齢種付け説など
■2020/01/21  他にも手術の失敗説、手術は必要なかった説も…
■2020/11/26 アメリカで種付け頭数制限論 ただし理由は…

■2020/01/21 ディープインパクトの死因、種付け頭数の多さ・高齢種付け説など

 現在の人気種牡馬の種付け頭数は以前より多くなっています。これは昔より人気種牡馬により人気が集中するようになったこともありますが、かつての「迷信」が廃れたということもあるでしょう。かつては種付け頭数が多すぎると問題があると考えれていたものの、実は特に科学的根拠がなかったことが判明。種付け頭数が非常に多くなりました。
 …といった理解だったのですけど、ディープインパクト死亡で再び「種付け頭数が多かったことが寿命を縮めたのでは?」といった話が出てきました。で、これに関連する"ディープインパクト、「年200頭の種付けが死期を早めた」批判はまったくの見当違い"(2019年8月8日 8時30分日刊SPA!)という記事を読んでみました。

 記事の大部分はディープインパクトのすごさの話であり、タイトルの話は終わり頃だけ。そして、実際の本文では、競馬評論家の須田鷹雄さんが、議論の分かれるところ…という言い方をしています。
 「高齢の馬に無理に種付けさせたことが負担になったという批判は当たりません。種牡馬の引退は馬によりけりで、20歳を超えても種付けしている馬は普通にいますから。年間250頭ほどの種付けも一年中行っていたわけではなく、繁殖シーズンのみ一日4回ほど行っていた。これが負担になるかについては、競馬関係者の間でも議論が分かれるところです」
  一方、血統評論家の田端到さんは、「ディープが亡くなる2週間ほど前に会ってきましたが、日常生活には支障がない様子」だったと、そもそも種付け頭数が多くて死ぬような状態ではなかったとしていました。


■2020/01/21  他にも手術の失敗説、手術は必要なかった説も…

 田端到さんの方は、別の死因説にも触れています。ディープインパクトは、頸部の痛みを訴えるような異変が見られたため、専門の医療チームを結成し頸椎を固定する手術を行いました。しかし、その後歩行困難となるなど容体が急変。回復する見込みがない新たな頸椎の骨折が判明し「安楽死」の措置が取られています。
  で、死因は手術の失敗説があったみたいですね。「批判のある手術にしても、数か月前から準備して、米国から手術経験のある獣医も呼んでおり、手術が失敗したから死んでしまったという話ではない」と言っていました。ただ、これは手術の失敗を否定する内容ではありませんね。ベストは尽くしたという説明です。
 とはいえ、手術が失敗したから悪いってのは、支持しません。人間の治療でもご外があるのですけど、100%成功するわけではない治療というのはむしろ普通。100%治ると思うのが誤解です。でも、マジでこれで医者や医学を責める人がいますからね。いい加減な手術だったというのならともかく、ベストを尽くしての失敗は致し方ないところがあります。
 次に問題になるのは、手術の必要があったかどうかでしょうね。これについても田端到さんが話しています。「種付けできないほど頸椎に痛みが出ていれば、ストレスで胃潰瘍になり、死んでしまうこともあるので、関係者としては放っておくわけにはいかなかったのでしょう」とのことでした。


■2020/11/26 アメリカで種付け頭数制限論 ただし理由は… 

 Our Pleasure 2019年11月号の岡田紘和さんの巻頭では、ディープインパクトとキングカメハメハが亡くなったことに関連して、実はこの訃報と同時に種付頭数を問題視する意見が出ていることに触れています。種付頭数が多すぎると、特に頸椎への負担は大きいそうで、多すぎが問題あるというのは事実だとのこと。ただ、どこから「多すぎる」と言えるかはわかっていないみたいですね。難しいところです。

 興味をそそられたのは、2019年9月に米国ジョッキークラブで「1シーズンの交配頭数を140頭までに制限すべきではないか」という話が持ち上がったということ。動物愛護精神の高い欧米ならではで、種付け頭数制限派は「ほら見たことか!」と思いそうなところです。ところが、これ、馬の健康問題は主な理由じゃなかったみたいです。
 主な理由は北米における遺伝子プールの偏りの改善だとのこと。50 年前は1シーズンの種付頭数は40 ~ 50が限度と言われていたそうですが、今の人気種牡馬にはその4倍の頭数も珍しくないほど繁殖牝馬が集中。同じ種牡馬の血が広がるのが早いので結果的に近親交配が増えることに。また、一部を除く新種牡馬たちには数十頭しか交配相手が集まらず、十分な機会が与えられていないとの主張もあるといいます。動物愛護とはかなり違う話でした。

 一方、数年前にオーストラリアで「(自然交配に加えて)人工授精を認めるべきだ」と裁判を起こした人たちがいるとのこと。人工授精には種牡馬の種付負担を減らせるなどのメリットがあり、優しいように思えます。ところが、前述の遺伝子プールの偏りが急加速するという問題が出てきてやっかいです。やはりトップクラスの種牡馬を持っている人たちにますます富が集中することも予想されます。また、世界中で同時に認めなければ遺伝的にサラブレッドであっても出走できる国とできない国に分かれてしまう…ともされていました。

負けっぷりの方が印象に残る個性派名馬ハギノカムイオー

■2013-03-31 ハギノカムイオー34歳、シンザンの日本最長寿記録35歳3ヶ月11日に迫る
■2013-04-21 シンザンの国内最長寿記録に迫ったハギノカムイオー、34歳で死去
■2013-04-21 負けっぷりの方が印象に残る個性派名馬ハギノカムイオー


■2013-03-31 ハギノカムイオー34歳、シンザンの日本最長寿記録35歳3ヶ月11日に迫る

  新ひだか町の牧場で余生を送る宝塚記念など重勝6勝を挙げたハギノカムイオーは、2013年4月1日で34歳になるという記事がありました。腰が少し弱くなったが、目や耳も良く元気で、三冠馬シンザンの最長寿記録(35歳3か月11日)に迫っているとされていました。

<ハギノカムイオーは1979年に浦河町で生まれた。父テスコボーイ、母イットーの良血馬で、セリ市で1億8500万円と当時の史上最高額で競り落とされ、「黄金の馬」と呼ばれ話題になった。(中略)2000年からは功労馬として本桐牧場で過ごしている。人間で言えば110歳という。担当する小林弘喜さん(55)は「毎日青草をはみ、体調も良く、このまま1年でも2年でも長生きしてほしい」と話している。
(名馬ハギノカムイオー34歳に 最長寿記録も見えた 2013年3月31日  読売新聞より)
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/hokkaido/news/20130331-OYT8T00040.htm

 シンザンの記録が破られるってのはちょっと寂しい気もしますけど、元気に長生きしてくれるのですから喜ばしいことです。

 ■2013-04-21 シンザンの国内最長寿記録に迫ったハギノカムイオー、34歳で死去

 以前書いたハギノカムイオー。そういや誕生日を迎えたし何か記事出ているかな?と遅れ馳せながら検索して、思わず声を上げました。まさか誕生日のすぐ後で亡くなっていたとは……。

-----引用 ここから-----
新ひだか ハギノカムイオー老衰死:苫小牧民報社 2013年 4/12

 国内のサラブレッドで最高齢だったハギノカムイオーが10日、新ひだか町三石本桐の本桐牧場で死んだ。老衰とみられる。今月1日に34歳の誕生日を迎え、シンザンの持つ国内最長寿記録(35歳3カ月11日)更新が期待されていた。(略)
 人間に例えると100歳は優に超える高齢だったが、歯が丈夫で目も耳も良かったことから国内最長寿記録更新の期待が高まっていた。同牧場によると、前日まで元気に放牧し、大好きなリンゴも食べていたという。
http://www.tomamin.co.jp/2013s/s13041202.html
-----引用 ここまで-----

 <34歳・ハギノカムイオー死す>(2013年4月11日06時01分  スポーツ報知)によると、83年の宝塚記念を日本レコードで制するなど、勝つ時は他を圧倒したが、負ける時は惨敗。強さともろさが同居していた個性派。産駒に目立った活躍馬は出ませんでした。http://hochi.yomiuri.co.jp/horserace/news/20130410-OHT1T00150.htm

■2013-04-21 負けっぷりの方が印象に残る個性派名馬ハギノカムイオー

 <ハギノカムイオー、華麗なる一人旅または玉砕の美学>(2013年04月12日 東スポ)は、競走成績以上に愛されたという書き方。<「華麗なる貴公子」「黄金の馬」と称され、クラシックでもないのにスポーツ紙の1面を飾った(と記憶しているのだが)アイドルホースであった>としています。

 大きく期待された二冠を逃したハギノカムイオーは、距離的にきついと思われつつ期待された、最後の三冠菊花鵜匠で無謀なまでの大逃げで、21頭中14着の轟沈。しかし、気高いまでの一人旅には玉砕の美学があったと記者は書きます。さらに、以下も個性派!というエピソード。個性派ですね、本当。

<JCでは世界を相手に大逃げを打つも、アイルランドのスタネーラに遅れること7秒3の負けっぷり。東京2400メートルの2分34秒9は、現在の男子マラソンにたとえれば2時間20分レベルのスローフィニッシュに相当する。伊藤清章が外れた唯一のレース・有馬記念は小島太の手綱で臨んだが、やはり逃げが4角でつかまり最下位16着。これが最後のレースとなった。
 14戦8勝、賞金2億3000万円は上出来の戦績だが、むしろ負けっぷりの方が印象が強い。勝てなかった6戦はすべて2けた順位という極端な結果は、調子の波に乗れば手がつけられず、逆ならトンネルに入り込む突き押し相撲の力士のごとし。種牡馬としてはさらに期待を裏切った。いわば挫折も味わったエリートのような馬だったが、ここまで余生を送ることができたのは、ひとえにその“人柄”ならぬ“馬柄”ゆえだろう>
http://www.tokyo-sports.co.jp/blogwriter-watanabe/5976/

2023年4月22日土曜日

意外にも外国人騎手より日本人騎手の方が自己主張強い?

■2021/01/15  意外にも外国人騎手より日本人騎手の方が自己主張強い?
■2019/03/18 外国人騎手が1日11勝で13連勝、勝率4割近い騎手も
■2019/03/18  外国人騎手は確かに勝っている…でも馬に恵まれてるだけ?
■2020/09/05  馬が密集して危なそうな欧州競馬の方が安心?騎手が意外な感想


■2021/01/15  意外にも外国人騎手より日本人騎手の方が自己主張強い?

 Our Pleasure 2017年6月号でラフィアンの岡田紘和代表は、「外国人騎手に対しては、どのような考えをお持ちでしょうか?」という質問に対して、「短期免許で日本に来られている方たちは、それぞれの国でトップクラスのジョッキーですから、うまいのは当たり前」と答えていました。私もこれはそう思います。サッカーや野球の助っ人外国人みたいなものですからね。そもそも三流は来ません。
 ただし、外国人騎手が日本で活躍できないということもよくあります。繰り返し書いてきたように、これは合う・合わないの問題。岡田紘和代表も「あとは、どれだけ日本の馬場とか競馬に対応できるかどうかという問題」とおっしゃっていました。サッカーや野球でも期待の外国人選手が鳴かず飛ばずで終わるということはよくありますからね。なお、岡田紘和代表はそんな中でも「あくまで比較的ですけど、若いジョッキーの方が慣れるのは早いかなとは思っています」ともおっしゃっていました。

 以上のように、ここまでは私のイメージ通りな話だったのですが、完全に予想外だったのは、「国によって多少違いはありますが、腕が一流な上に、オーナーや調教師に対する聞く耳をしっかり持っている人も多い」と言っていたこと。他にも以下のようなことを話していました。

<良い馬の騎乗依頼をしてもらうためには信頼関係が大事だってことはわかっているので、結構ジョッキーとして営業が上手な人もいますし。こちらの話を聞いてもらえて、抑える技術もあるということであれば、馬の特徴さえ間違いなく的確に伝えられれば、自ずと結果は良い方向に出ると思っています>

 これを何と表現するか迷い、「我が強い」とか、「わがまま」とかいった言葉をやめて、比較的ポジティブな「自己主張が強い」という言い方にしたのですが、相対的に見て日本人騎手の方が話を聞いてくれないということなのでしょう。ラフィアンなどのビッグレッドグループは細かく騎手に指示を出すので嫌われているという悪口がありますが、実際に騎乗が多いジョッキーによると、そもそもそれほど指示は出ないとのこと。ただ、ひょっとしたら多少の指示ですら、日本人騎手は嫌がるのかもしれませんね。日本人は自己主張が弱いとよく言われますし、外国人は自己中心的で話を聞いてくれない印象でしたが、騎手に関しては全く逆らしいというのはおもしろいです。

 インタビューアーが「折り合いをつけることで、僕が外国人騎手の凄さを感じたのは、コスモバルクのジャパンCでした」と話を向けると、岡田紘和代表は事前打ち合わせで、ルメール騎手は『レースを見ましたが、折り合いをつけられるかどうかは、やってみないとわかりません。しかし、折り合いをつけるために、馬の後ろに入れてくれということであれば、最大限の努力をします』と言ってくれたと話していました。大した話ではないように見えるものの、日本人騎手ではこれすら珍しいということなのでしょう。日本人騎手に誠意がなく自分勝手だというのは、インタビューアー(競馬解説者の人)の方がむしろ強い思いがあるようで、ルメール騎手の逸話を受けて、以下のような話もしていました。

<その一言がすべてだと思うんですよね。できなかった場合でも、「最大限の努力」という言葉を伝えてくれて、見ている側も努力しているかどうかはわかりますからね。これは僕の意見ですが、日本人騎手の多くは、感覚を大事にするイメージがあります。誤解を招く表現かもしれませんが、各馬の能力比較をしっかりできない状況で、指示通りに乗ることよりも自分の腕を過信している印象のレースも多いと感じます>

■2019/03/18 外国人騎手が1日11勝で13連勝、勝率4割近い騎手も

 最近掲示板で日本人騎手 VS 外国人騎手論争が激しくなっています。感情的になっていて良くないですね。
 ただ、実際問題、外国人騎手の活躍は目立っている模様。2018年11月11日の京都競馬において、第1レースの2歳未勝利戦からメインの第11レースのエリザベス女王杯まで、外国人騎手が11連勝。前日の第11、12レースを含める13連勝でした。
 また、この時点でリーディングトップはクリストフ・ルメール騎手の191勝、2位はミルコ・デムーロ騎手の136勝。3位戸崎圭太騎手の102勝、4位福永祐一騎手の88勝を大きく上回っている状態でした。
 すごいのが、63勝を挙げて総合15位だったジョアン・モレイラ騎手。短期免許で167鞍しか乗っていないために、勝率2割で一流と言われる騎手界にあって、勝率3割7分7厘、連対率5割2分1厘という驚異的な成績です。
(外国人騎手の寡占状態を考える。優れた技術に、馬主の意向も影響。 - 競馬 - Number Web - ナンバー 2018/11/15 07:30 島田明宏より)


 ■2019/03/18  外国人騎手は確かに勝っている…でも馬に恵まれてるだけ?

 前述のような論争で外国人騎手を叩いている人は、単に乗っている馬のレベルが高いからという理由を挙げるでしょう。これは事実であると思われます。
 ただ、作者の 島田明宏さんは、最初に騎乗技術が優れていることを第一に挙げていました。特に、モレイラなどは、「勝因はモレイラが乗っていたこと」としか言いようがない勝ち方だと評価。
 近年では、モレイラ騎手なみの勝率の日本人平地騎手はそもそもいないんじゃないですかね。いるとすれば武豊騎手だろうと彼の過去の勝率を見ました。すると、2002年の0.291が最高。データ的に見てもやはり外国人騎手はうまいのだと思われます。
 ちなみに昨年モレイラ騎手と良い馬を取り合って分散したと思われるルメール騎手は0.278、デムーロ騎手は0.239で、やはり十分に高い数字。日本人だとリーディング5位の川田騎手が最高ですかね。0.166でした。関係ないですけど、川田騎手は結構好きです。

 ただし、記事内容を見ると、第二の理由としていた「馬のレベルが高い」という見方の方を、作者はより強く推している感じ。
 社台グループがより強くなった2010年以降に、不運にも日本人騎手の中心だった武豊騎手のスランプが重なり、日本人騎手の存在感低下につながったといった説明でした。
 武豊騎手もアンチが多いので、この説明におもしろくない方は多そうですけど…。

 





■2020/09/05  馬が密集して危なそうな欧州競馬の方が安心?騎手が意外な感想

 ホッカイドウ競馬の阿部龍騎手は2019年に、カタールの国際競走でユウチェンジに騎乗しています。このユウチェンジそのものは、9着と大敗。ただ、翌日のの1Rで純血アラブのレースにおいて、カタールでの日本人初の勝利を収めています。この勝利馬のオーナーからは、約1ヶ月後の勝ち馬出走レースのオファーがありました。なんと飛行機代、ホテルもオーナーが用意するので来て欲しいという依頼だそうです。
 Our Pleasure 2019年4月号の古谷コンシェルジュの競馬観(古谷剛彦)によると、レベルが高いわけではないこのカタールに多くの日本で馴染みの騎手が揃っていたとのこと。同じレースの2着には、期間限定騎乗で大井に遠征したライアン・クアトロ騎手。また、C.デムーロ騎手やO.マーフィー騎手がいた他、日本でもお馴染みのO.ペリエ騎手なんかは、ゲートの中で日本語で話しかけてくれたそうです。
 さて、おもしろかったのが、こうしたトップジョッキーが集うレースに騎乗した感想です。地方騎手の場合は日本でおなじみであっても、外国人騎手らといっしょに乗る機会がなかったと思われますが、以下のような話をしていたそうです。

「ペリエ騎手はもちろん、C.デムーロ騎手やO.マーフィー騎手など、最近日本で活躍する人たちと同じレースに乗ることができ、貴重な経験をさせて頂きました。道中は密集しながらも、危ないと思う場面がないので、トップジョッキーの皆さんとレースができたことで学ぶことが多かったと思います」

 日本競馬と欧州競馬との違いとしてよく言われるのが、馬の密集の違い。欧州ではかなり馬同士が近い状態で、日本の馬は慣れないこの状態に戸惑うことがあるといいます。カタールの国際レースデイでも欧州的な状態になっていたんですね。ただ、意外なことに、そうした状態の方が危なくないという感想だったわけです。古谷剛彦さんは以下のように書いていました。

<今回に限らず、トップジョッキーが集うレースに騎乗した騎手に、その時の感想を聞くことがある。多くの騎手が、今回の阿部龍騎手と同じく、道中は隙間も許さないようなタイトなレースに映りながらも、周囲の動きやジョッキーの動きに目を配り、危険に感じる場面はないので、安心して騎乗できる、という内容を話す。かえって、スペースが若干でもあると、馬が予期せぬ動きをしやすくなる恐れもあるのかな、と個人的に感じたりもしたが、そうは言っても技術がなければ、タイトなレースは簡単にできるものではない>

競馬予想でトップになりました!私見騎手評価ランキング使用の予想で

■2018/06/02 競馬予想でトップになりました!私見騎手評価ランキング使用の予想で
■2021/02/04  ランキング上位が外国人騎手だらけという初めての事態に
■2019/01/07 好きな騎手でも下位評価になってしまった騎手が…
■2019/12/05 ザッツザプレンティやショウナンパントルを当てた予想ネットクイズ
■2018/06/02 私見騎手評価ランキング 好きな岩崎騎手や武藤雅騎手が上位



■2018/06/02 競馬予想でトップになりました!私見騎手評価ランキング使用の予想で

 最近の話じゃないんですけど、ネットの競馬予想ので週間トップになったことがあります。1着馬が当たりまくったんですよ。やっぱりめちゃくちゃ嬉しかったですね。
 でも、全レース予想するのは面倒なので、この予想は超適当でした。ベースはオッズの人気馬で、それに私見騎手評価ランキングの数字を考慮して、エクセルで自動算出するというもの。とはいえ、これは私の騎手評価が捨てたもんじゃないってことだなと、自信をつけるものでした。

 で、ここでその騎手評価ランキングを紹介すると関心を持ってもらえるところなのですけど、実はエクセルの数式に不備があり、騎手評価がきちんと反映されていないところが多数あったのです。…要するにまぐれでした。うー、悲しい…。ぬか喜びでした。
 まだそのネットの競馬予想のランキングで上位ではあるのですけど、ここらへんを修正したところ、あまり当たらなくなってしまいました。やっぱりまぐれでしたね。このやり方でコンスタントに稼げるなら、夢の馬券生活…と思ったものの、夢のまた夢でした。
 すっかり期待値が下がってしまったでしょうけど、一応私見騎手評価ランキングも載せておきます。競馬予想トップはまぐれでしたので、あまり参考にしないでください。


■2021/02/04  ランキング上位が外国人騎手だらけという初めての事態に 

 久しぶりに私見騎手(ジョッキー)評価ランキングを。勘違いしちゃって順位変動は、2018/6/1との比較です。驚いたことに、上位が外国人騎手だらけになっていました。こんなの初めてですわ。ただ、別に外国人騎手ばかりが良かったという覚えは全くなし。ベスト5の6人見ても、評価していた記憶があるのはレーン騎手とマーフィー騎手くらいで、他は良かったという覚えはないです。新型コロナウイルス問題で最近はむしろ来日少ないんですけどね。どうしてこうなってしまったのか?
 日本人騎手でトップは7位タイで、1人はすでに引退してしまっている武幸四郎騎手。ただ、同率で松岡騎手がいて、彼は評価しているという自覚がある騎手。ただ、松岡騎手は2020年は100位に入っていないということで、相変わらず、リーディングとの乖離が大きいです。ベストで100位以内に入った騎手の平均順位は52.4で、ワーストの方は37.0となっていて、ワーストの方にダントツで世間の評価が高い騎手が入っています。

 私見騎手(ジョッキー)評価ランキング ベスト20 (全 150 騎手中)

順位 騎手名 評価 リーディング 変動
1 スミヨン 20 3.45 圏外 圏外
2 レーン 36 3.39 28 圏外
3 ビュイック 18 3.34 圏外 △19
4 ホワイト 12 3.33 圏外 ▼1
4 ティータン 12 3.33 圏外 ▼3
4 マーフィー 64 3.33 43 圏外
7 武幸 11 3.27 圏外 圏外
7 アヴドゥラ 11 3.27 圏外 圏外
7 松岡 87 3.27 圏外 △5
10 和田翼 624 3.25 圏外 圏外
11 ヒューイッ 17 3.24 52 圏外
12 武藤 360 3.23 33 ▼5
13 藤田菜 73 3.22 34 ▼5
13 中谷 56 3.22 圏外 △6
13 オールプレ 14 3.22 圏外 ▼5
16 川田 85 3.19 2 ▼8
17 山口勲 11 3.18 圏外 ▼2
18 菅原 23 3.17 38 ▼6
19 柴田未 26 3.15 圏外 ▼11
20 吉田隼 65 3.12 7 ▼3
20 菅原明 49 3.12 38 圏外
20 ボウマン 26 3.12 圏外 圏外
23 川須 55 3.11 46 圏外
23 モレイラ 28 3.11 圏外 圏外

リーディング平均 52.4 ( ワースト 37.0 ) 

 私見騎手(ジョッキー)評価ランキング ワースト20 (全 150 騎手中)   

 そのワーストの方は横山典弘騎手がいつものように悪く1位。横山典弘騎手は極端な騎乗が多いのですが、ファンが多いのかむしろ他の騎手より擁護が多いと最近気づきました。好みの差はあるものの、一般的には評価が高い騎手ですよね。ただ、よく下手だとネタにされる竹之下さんが新顔で登場して2位に。また、今年の新人で一番と買いまくっていたら、途端に騎乗がひどくなったと感じた泉谷騎手も初登場3位で登場。ここらへんは新星です。

順位 騎手名 評価 リーディング 変動
1 横山典 68 2.4 14 -
2 竹之下 12 2.42 圏外 圏外
3 泉谷 47 2.55 52 圏外
4 武士沢 59 2.56 88 △3
5 内田博 67 2.57 38 ▼2
6 丸田 52 2.58 68 △6
7 北村宏 65 2.62 26 ▼5
7 四位 52 2.62 圏外 ▼2
9 菱田 59 2.63 31 圏外
9 太宰 60 2.63 62 圏外
11 大庭 32 2.66 圏外 -
12 畑端 12 2.67 圏外 圏外
12 ブロンデル 15 2.67 圏外 圏外
14 小牧 53 2.68 75 ▼7
15 松山 70 2.69 4 -
16 田辺 69 2.71 10 △1
17 藤岡康 67 2.72 20 圏外
17 江田照 71 2.72 43 ▼2
17 木幡広 25 2.72 圏外 ▼8
20 Mデムーロ 120 2.73 12 ▼16
20 小林凌 26 2.73 82 圏外
22 15 2.74 圏外 圏外
22 池添 69 2.74 17 圏外
24 北村友 66 2.76 17 ▼4
リーディング平均 37.0 ( ベスト 52.4 )



■2019/01/07 好きな騎手でも下位評価になってしまった騎手が…

 半年ぶりのランキング。 古い採点は多少消していたと思うのですけど、それほど変わりませんでした。ほぼ2014~2018年の5年間のランキングです。
 良い方で動いたのは、もともと好きな松岡騎手が6ランクアップの6位、ウィリアムズ騎手が5ランクアップの7位。中谷騎手は全く好きじゃありませんでしたが、10ランクアップの9位。最近見た記憶ないんですけどね…。

私見騎手(ジョッキー)評価ランキング ベスト20(全138騎手中) 
順位騎手名評価リーディング変動
1ティータン113.36圏外-
1ミナリク253.3677-
3ホワイト123.33圏外-
4岩崎6063.3275-
5川田693.285△3
6松岡813.2731△6
7ウィリアム193.26圏外△5
8武藤2623.2230▼1
9中谷553.271△10
10菅原223.18圏外△2
10石橋脩613.1822△5
12柴田未233.17圏外▼4
12山口勲123.17圏外△3
12オールプレ123.17圏外▼4
15藤田菜563.1640▼7
16後藤133.15圏外圏外
16富田463.1538▼11
18吉田隼573.1429▼1
19的場383.13圏外▼13
19マーフィー233.13圏外圏外
21川島413.1282圏外
21木幡育433.1256▼2
21ボウマン263.1282圏外
21岩部353.1296圏外
リーディング平均52.4(ワースト37.0)

 私はリーディング下位ほど高評価で、上位は低評価になりやすいです。今回もベストが平均52.4位、ワーストが平均37.0位という極端な差に。ただ、ベストは圏外も多いので、実際にはもっと差があるでしょう。
 ワーストでは、大きく動いた騎手がおり、圏外から一気に服部騎手が4位、バルザローナ騎手が6位、藤岡康太騎手が8位とランクインしてきました。ただ、藤岡康太騎手以外は、見ている数が少ないので、今後大きく動く可能性が高いです。
  あと、1ランクアップで10位となった大庭和弥騎手はむしろ好きな騎手。以前ほど好きな騎乗がなくなったと感じているとはいえ、こんなに悪いのは予想外です。

私見騎手(ジョッキー)評価ランキング ワースト20(全138騎手中) 
順位騎手名評価リーディング変動
1北村宏642.4118△1
2横山典612.4926▼1
3内田博702.5414-
4服部132.62圏外圏外
4木幡広292.62圏外△5
6丸田522.6455△6
6バルザロー112.64圏外圏外
8四位582.6751▼3
8藤岡康582.6722圏外
10大庭372.68圏外△1
10田辺632.687△7
12柴田善572.790△8
13浜中562.7217▼8
13北村友602.726△7
13武士沢542.7282▼6
16松山662.738▼1
16Mデムーロ812.732▼12
18柴田大1272.7535△1
18江田照602.7563▼3
20小牧502.7682▼13
21太宰572.7746圏外
22熊沢182.78圏外圏外
22小崎542.7846▼5
22蛯名682.7833圏外
リーディング平均37(ベスト52.4)



 ■2019/12/05 ザッツザプレンティやショウナンパントルを当てた予想ネットクイズ

 どこに追記するか迷ったんですけど、予想関係ということでここに。昔あった予想ネット(yosoo.net)というお小遣い稼ぎ系サイトでの競馬予想の話。エクセルに成績をまとめていたので、どこかにメモしておきたいなと思ったものですので、いつも以上に他の人が読んでも 楽しくなさそうな話です。
 この予想ネットですが、小遣いサイトとしてはユニークでした。普通の小遣いサイトは、買い物やキャンペーン応募などの案件を達成した謝礼にもらったポイントを貯めて、現金などと商品交換という形です。でも、予想ネットは違うんですね。
 うろ覚えなんですけど、たぶん予想ネットはそうではなくて、謝礼でもらったポイント(コインという呼び名だったかも?)を競馬などの予想クイズに使って、当てれば増やせるという形だったと思います。確か謝礼でもらったコイン(?)を直接商品交換に使えるポイントにもできたのですが、予想もできるというスタイルでした。
 私はこのクイズに魅力を感じていたのですけど、世間的にはそうではなかった模様。低迷したために、サイトをリニューアルして他と同じような個性のない形に移行しました。確か他にも予想系サイトがあったのですけど、それも閉鎖していましたね。どうもあまり人気ではないようです。

  ポイントが2種類あったことを思い出したのは、私のメモに「回収率上がらないのでポイント重視に転向」とあたため。たぶん回収率が100%以上だったときは予想を使っていて、当たらなくなってからそうじゃないのに変えたみたいですね。最終的には、573問中231問に正解し正解率は40%で、6960コイン(?)を投資して8008ポイントに増やして、回収率は115%でした。プラスを維持しているうちに手を引いたようです。
 不人気さに関連しては、倍率が途中から確か最大10倍に抑えられたってのも痛かったですね。大穴で大儲けができず、控除率が高くなっている形ですので、めっちゃ損なんですよ。確かビックリマンシールなどのおまけ制限などとも関連した、景品表示法を理由としていた気がします。おまけが高額すぎると法律違反となるのです。
 私が稼いでいたのも初期の頃。2002年から24回に分けてメモしているのですけど、2005年までの9回はすべて回収率100%以上だったのに、それ以降はほぼ毎回赤字となっていました。もっと早くやめるべきでしたね、これ。やめる判断が遅かったです。
 ちなみに最初の9回は、114% 323% 276% 252% 103% 143% 148% 113% 141%。その後はほとんど90%前後で、極端に一度だけ悪かったときが46%、最高でも195%でした。

 競馬関係の予想について。過去最高だった回収率323%の回は、2003/5/11    NHKマイルC8枠で6番人気13.44倍。勝ったウインクリューガーだけでなく、好きで評価もしていたエースインザレースも同枠だったため、現実のオッズからの乖離で「おいしい」と見て賭けたのではないかと思います。
  252%の回は、競馬関係2つ。2003/10/26の菊花賞 4枠 6 番人気 22.87倍です。これもおそらくザッツザプレンティだけでなくペルフェットがいたため。また、2003/11/23    マイルCSは2点買い ですが、 5 番人気6枠の 9.85倍を当てています。これはデュランダルのみを理由で買ったようです。
 菊花賞の22.87倍は私の最高記録。前述の通り、その後オッズが抑えられるようになりました。そのためかその後は、穴狙いではなく、堅実路線に移行したとメモしてあります。
 その固め路線でも、競馬は途中まである程度穴狙いだったみたいです。 2004/4/18    皐月賞は5番人気9.85倍でオッズが良かったところ。7枠にメテオバースト、ダイワメジャー、マイネルデュプレという可能性を感じるおもしろいメンバーが揃っていたためにお得だと思って、1点買いしたようです。そういやこの皐月賞は現地で見ましたね。
 この後の春から夏は正解率65%で過去最高に。その分高配当は皆無です。競馬関係はしばらく開いて、2004/12/5 阪神JF。やはり複数おもしろい馬が入っているところを狙っており、3枠(ショウナンパントル、アンブロワーズ)1点買いで3人気7.34倍。ワンツーフィニッシュになっています。両方とも好きな馬でもありますね。
 その次は、 2005/8/7    函館2歳S 6枠( モエレジーニアス、ラッシュライフ) でこれもワンツーフィニッシュ。    1点買いで3人気9.23   倍を当てています。競馬はこの2005年の冬からもっと人気サイドに賭けるようになったみたいで、これ以上のメモはありませんでした。

■2018/06/02 私見騎手評価ランキング 好きな岩崎騎手や武藤雅騎手が上位

 岩崎騎手と武藤雅騎手とウィリアム騎手が好きなので、そこらへんは点が甘いかもしれません。で、彼らは上位でしたが、他の外国人騎手がベスト3でした。

私見騎手(ジョッキー)評価ランキング ベスト20 (全 134 騎手中)  
順位 騎手名 評価 リーディング 変動
1 ティータン 11 3.36 圏外 圏外
1 ミナリク 25 3.36 44 圏外
3 ホワイト 12 3.33 圏外 ▼2
4 岩崎 594 3.29 56 ▼2
5 富田 36 3.25 25 △19
6 的場 38 3.24 圏外 ▼3
7 武藤 186 3.22 25 -
8 川田 75 3.17 3 圏外
8 柴田未 23 3.17 圏外 △2
8 藤田菜 53 3.17 56 ▼4
8 オールプレ 12 3.17 圏外 -
12 ウィリアム 49 3.16 圏外 ▼2
12 松岡 87 3.16 30 △5
12 菅原 19 3.16 99 圏外
15 山口勲 13 3.15 圏外 圏外
15 石橋脩 69 3.15 14 ▼3
17 吉田隼 68 3.13 29 ▼11
17 嘉藤 56 3.13 76 ▼3
19 木幡育 33 3.12 圏外 圏外
19 中谷 59 3.12 44 ▼7
21 ムーア 46 3.11 56 ▼7
22 Tベリー 11 3.09 圏外 ▼1
22 ビュイック 11 3.09 圏外 ▼1
22 原田和 34 3.09 圏外 圏外
リーディング平均 42.8 ( ワースト 35.6 )

  日本人騎手でも圏外なことが多くなっていますけど、100位以内の平均はベストが42.8でワーストが35.6。リーディング上位騎手じゃない方が、どうも私の好みのようです。

 私見騎手(ジョッキー)評価ランキング ワースト20 (全 134 騎手中)  
順位 騎手名 評価 リーディング 変動
1 横山典 71 2.47 22 -
2 北村宏 68 2.52 19 -
3 内田博 83 2.54 6 -
4 Mデムーロ 81 2.67 2 △8
5 四位 68 2.68 49 △1
5 浜中 75 2.68 22 -
7 小牧 59 2.7 83 -
7 武士沢 66 2.7 83 △16
9 リスポリ 17 2.71 圏外 △2
9 木幡広 38 2.71 圏外 ▼5
11 大庭 41 2.73 圏外 △1
12 丸田 62 2.74 49 △4
13 田中勝 67 2.75 42 ▼1
13 酒井 59 2.75 38 ▼5
15 江田照 69 2.76 61 ▼3
15 松山 78 2.76 9 圏外
17 田辺 68 2.77 6 △3
17 小崎 53 2.77 27 △1
19 柴田大 139 2.78 33 △1
20 北村友 65 2.79 8 圏外
20 柴田善 66 2.79 83 ▼12
20 二本柳 33 2.79 圏外 圏外
23 高倉 54 2.8 66 ▼3
23 戸崎圭 101 2.8 4 圏外
リーディング平均 35.6 ( ベスト 42.8 )


2023年4月21日金曜日

【クイズ】最年少勝利記録持つ騎手は誰?江田照男・武豊・横山義行

■2023/04/20 【クイズ】最年少勝利記録持つ騎手は誰?江田照男・武豊・横山義行


■2023/04/20 【クイズ】最年少勝利記録持つ騎手は誰?江田照男・武豊・横山義行

【クイズ】JRA競馬学校を卒業した騎手の最年少勝利記録を持っているのは誰?(2023/03/03時点)
(1) 江田照男
(2) 武豊
(3) 横山義行


 回答は離して下の方に。その前に関係ない話をやっておきます。

 今回のクイズは、小林美駒騎手について検索していて見つけた<関東7年ぶり女性騎手、小林美駒 競馬学校卒業騎手最年少勝利更新へ 菜七子騎手との会話楽しみ>[2023年3月3日10時18分 日刊スポーツ] という記事からです。
 「競馬学校卒業騎手最年少勝利更新へ」とあるものの、別に記録更新の可能性が高かったわけじゃないんですよね。単に「もしデビュー週に勝てば」という話でした。紛らわしいです。



 実際にはデビュー週に勝てませんでしたし、初勝利はそもそも翌月の4月。全然記録更新はできませんでした。それでも、記録更新の可能性があるということは若くしてデビューできているわけですから、すごいですけどね。以下のような内容の記事でした。

<関東では7年ぶりの女性騎手となる小林美駒(みく)騎手(17=鈴木伸)は、デビューを心待ちにしている。「たくさんの方々に期待をかけていただき不安もありますが、今は楽しみも増えてきました」と笑顔。デビュー週は中山で土曜2鞍、日曜4鞍の計6鞍に騎乗予定。「同期には負けたくないです」と力が入る。今週、先輩の藤田騎手と会話する機会がなかったが「女性にしか分からないこともあると思うので、いろいろと話を聞いていきたいです」と目を輝かせた。
 今週勝つと、17歳11カ月14日もしくは15日での勝利。JRA競馬学校を卒業した騎手では、92年横山義行騎手の17歳11カ月18日の記録を更新>
https://www.nikkansports.com/keiba/news/202303030000091.html


 で、上記を読んでわかるように、記録保持者は横山義行騎手でした。若いファンには「誰それ?」という騎手でしょうが、私も横山義行騎手が記録保持者?と驚いたんですよ。正直、スター騎手という感じの騎手ではなかった騎手です。


【クイズ】JRA競馬学校を卒業した騎手の最年少勝利記録を持っているのは誰?(2023/04/20時点)
(1) 江田照男
(2) 武豊
(3) 横山義行

【答え】(3) 横山義行


 他の選択肢のうち、武豊騎手はいかにも記録を持ってそうな騎手。一方、江田照男騎手は地味な感じの騎手。ただ、これは「最年少記録」というキーワードで検索して出てきたものがベースであり、江田照男騎手も相当に早熟でした。
 G1制覇最年少記録はイメージ通り、武豊騎手が持っており、スーパークリークの菊花賞で19歳7ヶ月21日だそうな。江田照男騎手によるプレクラスニーの天皇賞(秋)制覇もこれに近い記録で、19歳8ヶ月19日だったとのこと。地味なイメージの騎手ですが、良い騎手。個人的にも好きな騎手ですね。


珍名馬まとめ オダギラーこと小田切有一と対抗馬たち

■2017/01/09 珍名馬まとめ オダギラーこと小田切有一と対抗馬たち
■2013/6/9 珍名馬ジャマスルナ、誰にも邪魔されずに後方を一人旅
■2015/8/22 珍名馬メイジュンジュライ 冠名「メイジュン」じゃなくて5月6月7月
■2015/12/17 馬名のおもしろ誤変換 タッチオブジョイがタッチオブ女医


■2017/01/09 珍名馬まとめ オダギラーこと小田切有一と対抗馬たち
 よく書いていたものの、読まれない珍名関係の話をまとめ。珍名馬と言うと、オダギラーこと小田切有一さんが有名ですけど、ポストオダギラー的な馬主さんたちにも頑張ってほしいということで、そういったタイトルで。最初はその小田切有一さんの話からです。

■2013/6/9 珍名馬ジャマスルナ、誰にも邪魔されずに後方を一人旅

 ジャマスルナという名前の馬がいて、何かオダギラーみたいな名前だなと思ったら、普通に小田切有一さんのお馬さんでした。掲示板では「凄い馬名ですね。みんな避けてくれるかな?」というコメントがついていたのですが、「邪魔されることなくしんがり負け」という結果になりました。


 [5] マル優さん
後方にいたら誰にも邪魔されませんね…。
次はハナをきってスタートして邪魔するな!って言ってみてください。
頑張れ!!
http://db.netkeiba.com/?pid=horse_board&id=2011105716&thread=horse

 「15番人気17着 勝ち馬1:23.7、ブービー1:25.5、ジャマスルナ1:31.1」という残念な結果に。小田切有一さんはオレハマッテルゼなど、よく走る馬もたくさん所有されているんですけどね、この子はダメそうだなぁ……。
 私、このレースたまたま見ていたんですよ。そしたら「何で中央競馬に来ちゃったの?」と思うほど道中からみんなと離されている馬がいて、「どうしたんだろう、この子?」と思って馬名を見たらジャマスルナだったんですよ。

■2014/10/8 高須クリニック高須克弥院長 競走馬イエスタカスの名称拒否で激怒

 えっ、何でこんなんで怒っているの?というわけがわからない話。

-----引用 ここから-----
高須院長、馬名拒否で激怒「なめとる!」 - 芸能ニュース : nikkansports.com

美容外科「高須クリニック」の高須克弥院長(69)が6日、来月デビュー予定だった自身所有の競走馬の名称登録を日本中央競馬会(JRA)に拒否されたとして(略)Twitterで怒りをぶちまけた。

(略)高須氏は「拒否理由も言わん!わしをなめとる!」「メンツ丸つぶれだよ!」と憤慨。「頭にきたぜ!馬主会やめてやる!」と収まらない怒りをつづった。
[2014年10月6日17時37分]
http://www.nikkansports.com/entertainment/news/f-et-tp0-20141006-1378314.html
-----引用 ここまで-----

 何でこれでメンツ潰れるのかはよくわかりませんが、馬鹿みたいにわめいています。それは良いとして、高須氏が登録しようとした競走馬の名前の話。「イエス・タカス」と日刊スポーツではありました。じゃあ、「・」つけたのが悪いんじゃないの?と無粋なことを言いますが、まあ、普通に申請は「イエスタカス」だったんでしょうね。
 さらに"3つ候補を出すように指示されたたため、「イエスイエスタカス」「イエスタカスイエス」との名前でも申請したが、3つとも拒否された"とのこと。あと、おもしろいんでそのまま引用しましたが、「指示されたたため」って「た」1個多いですね。
 馬主が競馬詳しいとは限らないんですが、拒否の理由は明らかです。宣伝禁止のためでしょう。なぜ知らん?という話ですわ。

-----引用 ここから-----
日本中央競馬会(JRA)では、競馬施行規程の第22条5項の規定により、競走馬名には広告宣伝を目的にした名称は使用できないと定められている
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%86%A0%E5%90%8D
-----引用 ここまで-----

 ただ、一方で高須克弥院長がこのルールを知った上で怒っている可能性もあります。この営利目的による禁止は割と緩いんですね。上のWikipediaも実はこの後「が、冠名に関しては事実上容認されている」とされていました。
 私もこれくらいで…と不思議に思うことは思います。しかし、どうもコマーシャルの文句らしい…という話も聞きました(私はテレビ見ないので知りません)。そうすると、冠名だけでなく全体で営利目的による広告宣伝と解釈できます。これならやはり拒否が妥当そうです。
 あと、ここまで書いてきて思いましたが、高須克弥院長は何かと爆弾発言する方ですよね。となると、本当に怒っているというよりは、このツイート自体が炎上商法的な広告宣伝だったのかもしれません。だとすれば、まんまと乗せられましたわ~。

2021/01/11追記:なお、その後読んだ話によると、高須克弥院長自身は直接申請しておらず、なおかつ実際には高須克弥院長の主張する馬名ではそもそも申請されていなかったことが判明していました。なので、全くJRA側に否はなく、高須克弥院長が勝手に勘違いして叩いていただけだったみたいです。迷惑ですね。

■2015/8/22 珍名馬メイジュンジュライ 冠名「メイジュン」じゃなくて5月6月7月

 「メイジュンジュライ」という馬名を最初見たときは、特に違和感なく、気づかなかったんですよ。
 メイショウオウドウなどの「メイショウ」、メイケイペガスターなどの「メイケイ」などの「メイ~」という冠名があります。なので、「メイジュン」もそういうものだと最初思っていて、初見のときはスルーしていました。しかし、5月6月7月なのか! これはちょっとおもしろいですね。

5月     May     メイ
6月     June     ジューン
7月     July     ジュラィ

 念の為に馬名の意味も調べたら「夏の月名より」とありました。悪くないセンスだと思います。


■2015/12/17 馬名のおもしろ誤変換 タッチオブジョイがタッチオブ女医

 マイクロソフトのIMEは特に弱いですが、ATOK2007での話。

-----引用 ここから-----
時々おかしな変換をする私のATOK2007。最近のヒットは「タッチオブ女医(タッチオブジョイの07)」。完全に意味と方向が変わっている。次点はマイネルミステリ男(ミステリオ)。
-----引用 ここまで-----

 タッチオブ女医は危ないですね。逮捕されそうです。あと、今私が「タッチオブジョイ」と打とうとすると、グーグルIMEは「タッチオブジョイトイ」と予測変換。この単語そのものが存在するわけではないようですけど、「インリン・オブ・ジョイトイ」との絡みだと思われます。賢いんだか、賢くないんだかわからない予測変換です。

 競走馬の馬名でもこれ系の話は結構あるのでは?と検索すると、なぜか見つかりませんでした。代わりに実際に登録された馬名が間違い…という似て非なる話が検索でヒット。

-----引用 ここから-----
誤植 - Wikipedia
競走馬のダイユウサク(1991年の第36回有馬記念優勝馬)は、本来馬主は「ダイコウサク」という馬名にするつもりだったが、競走馬登録の際に「コ」と「ユ」の文字を取り違えられて「ダイユウサク」の名前で登録されてしまい、以後その名前で現役を通した。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%AA%A4%E6%A4%8D
-----引用 ここまで-----

 マジか、知りませんでした。これ系で私が知っていたのは、「スウヰイスー」。ただ、字が汚かったか、書き間違いだったと記憶していたので、記憶違いでしたね。

-----引用 ここから-----
スウヰイスー - Wikipedia

スウヰイスー(読み方:すうぃいすー)は、日本の競走馬(牝馬)。初の中央競馬牝馬クラシック二冠を達成した。女優の高峰三枝子が馬主として保有していた。

馬主は「スウヰトスー」(現代の仮名遣いでは「スウィートスー」にあたる)という名で登録するつもりだったが、電話で馬名についての指示を受けた調教師が「ス・ウイ・スー」と聞き間違えたため、「スウヰイスー」で登録されてしまったと言われる。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%82%A6%E3%83%B0%E3%82%A4%E3%82%B9%E3%83%BC
-----引用 ここまで-----

 この「スウヰイスー」は「スー」がつくことしか覚えておらず、苦労して探したのですが、その際にもう1頭発見。

-----引用 ここから-----
競馬暇潰し名馬事典:465・ラフォンテース 2010年02月11日

本来はフランス語の『ラフォンテー「ヌ」』だったみたいなんです… で、それを誤読…『ラフォンテース』で登録…
→馬主、『間違えをなおしてくれ』と、申請する… →却下される… →謎の名前のまま走る… って事になってしまった
http://blog.livedoor.jp/runfor4/archives/51394496.html
-----引用 ここまで-----

 それにしてもおもしろ誤変換が見つからなかったのは、想定外でした。こういうのはIMEが賢くなるほど減りますからね。もうかなり少なくなっているのかもしれません。

2023年4月20日木曜日

2023年の新人騎手では小林美駒騎手が一番うまい?

■2023/04/19 2023年の新人騎手では小林美駒騎手が一番うまい?


■2023/04/19 2023年の新人騎手では小林美駒騎手が一番うまい?

 2023年シーズンの新人騎手は以下の通りだとのこと。

◆美浦所属
石田拓郎騎手
小林美駒騎手
小林勝太騎手
佐藤翔馬騎手
◆栗東所属
河原田菜々騎手
田口貫太騎手

 開幕週で目立ったのは、栗東の田口貫太騎手。騎乗数が多いだけでなく、人気馬が多かった印象。同じく栗東の河原田菜々騎手もかなりの騎乗数でした。栗東の新人はふたりだけであったので、馬が集まった可能性があるものの、良い馬に乗る確率が美浦の新人騎手より格段に高いように見えました。
 開幕週は以上のような印象でしたが、その後、河原田菜々騎手と田口貫太騎手の馬質が逆転した印象。忘れちゃいましたが、騎乗数も逆転しましたかね。結果も良いものが増えて、ルーキーで2番目となるJRA初勝利を記録。すでに2勝目も上げています。

 一方、当初乗鞍に苦労している印象があったのが美浦勢です。小林勝太騎手は同期で最初の勝利をあげたものの、騎乗数・人気馬の騎乗は少なめ。佐藤翔馬騎手はもう少しマシかなと思いますが、やはり同じくらいの感じ。
 石田拓郎騎手はさらにひどく、存在に気づかないレベル。私のメモではまだ1レースしか見ていません。あまりにも悲惨な扱いなので、ひょっとして怪我したのでは?と検索。検索すると、9日間の騎乗停止はあったようですが、同時に、低馬質とも言われており、やはり恵まれていないようです。

 関東勢では、小林美駒騎手も最初は目立ちませんでしたが、最近一気に騎乗数が増加。私は正直見ていてもそれほど良い騎乗があったとは思わなかったのですけど、手元のメモだと新人の中で唯一平均点である3点を超えていてます。しかも、3.3という全ジョッキーの中でベスト3レベルの評価で、新人ではダントツトップの評価でした。
 「じゃあ、気にして見てみよう」と重点的に見始めたその日に初勝利を含む馬券に絡む騎乗を連発。正直、気にして見ていてもそこまで良い騎乗が多いようには感じないのですけど、悪くないですね。とりあえず、今期の新人では一番のお気に入り。もう少し続けて観察したいと思っています。

 あと、「佐藤翔馬騎手」もそうですが、「小林美駒騎手」というのは騎手になるべくしてなったような名前。佐藤翔馬騎手の場合、父も馬に携わる人で、小林美駒騎手もそうかな?と検索したものの、全然情報がなくわかりません。予想外なことに、インタビュー記事なんかもないですね。ウィキペディアもありません。
 それから、私はてっきり「美駒」は「みこま」と読むんだと思っていたら、「みく」でした。たしかに「初年度産駒」などのように「く」と読むことがありますので、そういえばそうだな!という読み方。漢字を見ずに「みく」という音だけ聞くと、馬関係とわからない自然な名前ですね。個人的に好きなネーミングセンスです。


マルゼンスキー・橋本牧場の橋本善吉氏、亡くなる 森喜朗元首相も来訪 

■2020/10/28 マルゼンスキー・橋本牧場の橋本善吉氏、亡くなる 森喜朗元首相も来訪
■2020/10/28 マルゼンスキーのゼン、橋本善吉の善からとったもの?


■2020/10/28 マルゼンスキー・橋本牧場の橋本善吉氏、亡くなる 森喜朗元首相も来訪 

 来ないと言っていた日に父が急に家に来てどうしたのか?と思ったら、マルゼンスキーで有名な橋本牧場の橋本善吉さんが亡くなってお通夜に行ってきたとのことでした。

 橋本善吉さんは早来町(今の安平町)では名士。さらに、娘はオリンピック選手で有名な橋本聖子議員で、現在は政治家で五輪相ということもあるのか、森喜朗・元首相が来て、話をしてったとのこと。失言で知られる森喜朗ですが、実はスピーチの名手と言われており、評価が高かったんですよね。スピーチはうまい一方で、余計なことを言い過ぎるタイプのようです。この日の話もうまかったとのことでした。

 ただ、どうかな?と思うのは、故人の話はちょっとで、あとは、自民党とオリンピックの話ばかりだったということ。橋本聖子さんが関係するオリンピックはともかく、自民党の話は良くないでしょう。葬式の場を利用して、政治の宣伝しているような感じがします。

 なお、地元では名士として知られると書いた橋本善吉さんですが、事業では苦労しており、倒産も経験してる…とも理解していました。検索してみると、あまり苦労した話は出てこないものの、例えば、放水路ルート上の「牧場」(橋本聖子参議院議員・実家との関係は?) | masaaki Kato'sでそういった記述が出ていました。

 

■2020/10/28 マルゼンスキーのゼン、橋本善吉の善からとったもの?

 あと、今書いていて初めて気づいたのですが、マルゼンスキーの「ゼン」って橋本善吉さんの「善」なんでしょうね。全然気づきませんでしたわ。さらにそこから考えると、たぶん「マル」つきの「ゼン」で「マルゼン」なのでしょう。屋号では「マルなんとか」というものが多く、例えば、丸井や丸大食品などがあります。北海道には本州の丸井とは異なる丸井今井という百貨店がありましたが、これも創業者の今井さんの屋号、○つきの「井」から来ています。

 Wikipediaで確認してみると、マルゼンスキーを買ったときは、馬主としてばんえい競馬の名馬・マルゼンストロングホースを購買し競馬の世界に進出したばかりだったと、されています。 やはりマルゼンを使用していました。

 Wikipediaではよりわかるマルゼンの由来が説明もありました。<橋本は自身の屋号「丸善」からとって牡馬ならば「マルゼンスキー」、牝馬ならば「ミスマルゼン」と名前を考えており、前者に決まった>とのこと。やはり屋号であることが確認できました。

2023年4月19日水曜日

日本が優勝馬など、出走馬を買いまくっていた凱旋門賞があった

■2020/09/12 日本が優勝馬など、出走馬を買いまくっていた凱旋門賞があった


■2020/09/12 日本が優勝馬など、出走馬を買いまくっていた凱旋門賞があった
 

 Our Pleasure 2019年1月号のザ・ブラッド 血統表を紐解く!(T.I.S)では、サンサンという聞いたことのない馬の話でびっくり。ただ、いつもここで紹介される種牡馬ではなく、牝馬であったようです。どうりで聞いたことありませんわ。

 ということで、私は知らない牝馬でしたが、なんと凱旋門賞をレコード勝ちしていた馬。そして、この馬を日本が買っていた!というので驚きですね。神戸製鋼グループの資金をバックにした新興勢力の明和牧場が300万フラン(約2億4000万円)を提示したと伝えられているとのこと。いまなら4億円以上になる大きな買い物だったとされていました。

 サンサンが活躍した1970 年代前半は日本も高度成長期に突入するあたりで、以前の中国みたいな雰囲気なのか、お金と勢いがあった模様。なんとサンサンが勝った1972年の凱旋門賞出走馬も買いまくりでした。オンワードの樫山純三さんがフランスでトレードしたハードツービート、のちにダービー2着馬のリンドブルパンを送るブルパン、天皇賞・春に勝って渡仏し、F.パルメール厩舎に所属したメジロムサシ、えりも牧場の山本慎一氏所有のエリモホーク、のちにハギノトップレディの父になるサンシーなどがいたと説明されています。

 また、同時期には、テンポイントを生産した吉田牧場が、英オークス馬のジネブラや米国で最優秀古牝馬に選出されたタイプキャスト(天皇賞・春などに優勝したプリティキャストの母)などのビッグネームを導入していました。

 ただ、この頃に日本馬のレベルが一気に引き上げられたかというと、そうでもないかもしれません。また、導入されたビッグネームもいまいち繋がっていない感じ。サンサンの系統から重賞馬が出てはいるものの、 G1馬すらいない感じで、いまいち。高い買い物だった感じです。

種付け受胎後にG1に出走、勝利したウインドインハーヘア

■2020/10/11 種付け受胎後にG1に出走、勝利したウインドインハーヘア
■2020/10/11 ウインドインハーヘアは長女が走らないせいで日本に来た?


■2020/10/11 種付け受胎後にG1に出走、勝利したウインドインハーヘア

  たまに受胎した後にレースに出る…という牝馬がいるのですが、ディープインパクトの母として有名なウインドインハーヘアがそうだとは知らず、驚きました。ウインドインハーヘアの場合は単に受胎後に出走という話ではなく、なんとG1に勝ってしまっています。

 Wikipediaを見てみると、ウインドインハーヘアはアイルランド生まれでしたが、イギリスに渡ったのか、最初からイギリスで出走。2歳時は2着、11着で勝てていなかったものの、3歳初戦、イギリスのニューマーケットで初勝利を上げると次走も勝利して、イギリスのオークスに出走し2着となります。勝利は上げられませんでしたが、この年は9月まで走り、善戦を続けていました。

 翌年の4歳は5月から始動。やはり善戦止まりだったものの、4戦目、ドイツ遠征のG1 アラルポカルSで勝利。重賞初勝利初勝利でG1勝利でした。ただ、驚くべきなのが、「アラジとの仔を受胎中でありながら」との記載があったこと。すごいですね。細かい記載がないのですが、たぶん休んでいた時期に種付けしていたのでしょう。

■2020/10/11 ウインドインハーヘアは長女が走らないせいで日本に来た?

 このような名牝がなぜ日本に来たのか?と思いますが、Wikipediaでは、 この受胎していた「アラジとの仔」が、「競走で1勝もできなかったため日本のノーザンファームへ売却されるきっかけとなった」としています。ただし、このあと2番仔ヴェイルオブアヴァロンが活躍したあとに買い戻しのオファーがあったというように、子どもたちはむしろ活躍しまくっています。何しろディープインパクトが代表産駒ですからね。

 ただ、ここらへんの説明はよくわからないところもあり、ちょっと怪しく思います。繁殖は最初、イギリスではなく、アメリカだったようで、最初の仔グリントインハーアイなど、3番仔までは、アメリカ生まれ。この最後のアメリカ生まれは輸入されてG1を期待されたレディブロンドであり、やはり日本で走った馬でした。

 で、その後、日本に輸入したのかと思ったら、違うんですよ。4番目は 母国アイルランド生まれで移動しています。その次のライクザウインドが持ち込み馬ですので、買ったのはここらへんですね。種付けから日本だったのは、ブラックタイドが最初で、その次がディープインパクトでした。

 なお、日本で産駒が活躍したこともあるのか、競走馬として輸入されたレディブロンドだけでなく、ウインドインハーヘアが外国で産んだ4頭の牝馬すべてが、日本に輸入されています。「グリントインハーアイ(ノーザンファーム)、ヴェイルオブアヴァロン(ノーザンファーム)、レディブロンド(ノーザンファーム)、スターズインハーアイズ(矢野牧場)」といった具合です。