2024年6月20日木曜日

ジョセフ・オブライエン騎手活躍は、父エイダン・オブライエンの七光りのおかげだった?

■2016/3/4 名調教師エイダン・オブライエンの子ジョセフ・オブライエン騎手が騎乗を減らす理由
■2016/3/4 ジョセフ・オブライエンの騎手としての問題、以前から言われていた
■2016/10/22 ジョセフ・オブライエンの騎手としての活躍は、父エイダン・オブライエンの七光りのおかげ?



■2016/3/4 名調教師エイダン・オブライエンの子ジョセフ・オブライエン騎手が騎乗を減らす理由

 何気なくジョセフ・オブライエン騎手(ジョゼフとも)今どうしているだろう?と検索すると、騎乗を減らすというニュースが出てきてびっくりです。
 父のエイダン・オブライエン調教師は世界最高クラスの調教師で所属馬が豪華。確か騎乗技術も評価されていたと思ったのですが、結局、親の七光りだったの?と思ったら理由は成績不振ではありませんでした。

-----引用 ここから-----
ジョセフ・オブライエン騎手、障害調教師を目指し騎乗数制限(アイルランド)[その他] - 海外競馬ニュース(2015/10/22)【その他】 | 公益財団法人 ジャパン・スタッドブック・インターナショナル 2015年10月22日

オブライエン騎手(22歳)は、2012年と2013年にアイルランドのリーディングジョッキーとなったが、今シーズンはずっと減量に苦しんできた。そして10月13日に、ポイント・トゥ・ポイント競走(アマチュアジョッキーによる障害競馬)の調教師免許を取得したことを明らかにした。これをステップに、将来は正式な調教師となるかもしれない。
http://www.jairs.jp/contents/newsprot/2015/42/3.html
-----引用 ここまで-----

 すぐ引退ではないものの、「来年はあまりレースで騎乗するつもりはありません」とツイートしていたとのこと。
 あと、騎乗成績に関しては、"2011年にセントニコラスアビー(St Nicholas Abbey)でBCターフ(G1)を制し、ブリーダーズカップ競走を最年少で制した騎手となっ"ていたことが書かれていました。


■2016/3/4 ジョセフ・オブライエンの騎手としての問題、以前から言われていた

 検索すると、体重の厳しさについては、以前からニュースになっていたようです。

-----引用 ここから-----
世界的厩舎の主戦騎手が体重超過でピンチか [タレコミ] 2015年03月29日(日)08時51分
ネタ元のURL:http://www.racingpost.com/news/horse-racing/a-p-obrien-ryan-moore-joseph-obrien-moore-to-take-greater-role-at-ballydoyle/1845319/
http://news.netkeiba.com/?pid=news_view&no=4788&type=2

ライアン・ムーア騎手は、エイダン・オブライエン厩舎の主戦で調教師の息子であるジョセフ・オブライエン(以下 ジョセフ)騎手がアイルランドの平地競走シーズンを前にして適切な体重に戻せなかったため、同厩舎の所属馬への騎乗を大幅に増やすことになった。(中略)

驚きの配置転換にオブライエン師の息子は、「少し体重を超過している」と語り、リムリック競馬場の障害競走に騎乗機会を切り替えた。
-----引用 ここまで-----

 また、体重の問題は彼の努力不足とも言えないでしょう。以下のような補足がありました。

-----引用 ここから-----
【補足】
ジョセフ騎手はヨーロッパ競馬をリードするエイダン・オブライエン調教師の息子で、厩舎の主戦ジョッキーでもあります。記事を見る限り、60kgでも乗れないみたいですね。

彼は高身長で体重調整は常々苦労していて、斤量が軽くなるレースは他の騎手に乗り替わるケースがこれまでも多々ありました。
-----引用 ここまで-----

 ライアン・ムーア騎手がエイダン・オブライエン厩舎の主戦になったという話は聞いていて、そのときもジョセフ・オブライエン騎手はどうしたのだろう?とは思ったのですが、こういう経緯だったとは知りませんでした。

 ところで、身長は?と検索したら、180cm以上で184cmなどと言われていました。マジで? 騎手としては考えられません。
 騎手は170cmでも既に長身で、海外でも自分より高い騎手にあったことがないと言っていた武幸四郎騎手ですら177cmです。
 184cmってのはめちゃくちゃですわ。ただでさえ地獄のような減量がなお地獄です。ここまで騎手を続けてきたという方がむしろ驚き。それこそ親の七光りでどうにでもなるのに、わざわざこんな厳しいことやってきたってのはすごいですね。




■2016/10/22 ジョセフ・オブライエンの騎手としての活躍は、父エイダン・オブライエンの七光りのおかげ?

 180cmを越えるという前代未聞の長身騎手ジョセフ・オブライエンは、やはりその長身ゆえに減量に苦しみ、22 歳の若さで騎手を引退することになりました。
 彼の戦績は半端無く素晴らしいです。

-----引用 ここから-----
 ジョセフがプロの騎手として初勝利を挙げたのはまだ16 歳だった2009 年5月28 日のこと。父が管理するヨハンゾファニーを駆って、デビュー2 戦目で挙げたものだった。ジョセフはその後も順調に勝ち星を積み重ね、デビュー2 年目の2010 年にはアイルランドの見習い騎手チャンピオンのタイトルを獲得した。
 2011 年は飛躍の年になった。
 5 月にロデリックオコナーでG1 愛2000 ギニーを制してクラシック初制覇を果たすと、11 月にはアメリカでも見事な騎乗を見せて、セントニコラスアビーをG1 BC ターフ制覇へと導いたのだ。18 歳5カ月での優勝はブリーダーズカップ史上最年少記録だった。(中略)
 2012 年はキャメロットとのコンビが注目された。G1 英2000 ギニー、G1 英ダービー、そしてG1 愛ダービーに優勝。G1セントレジャーで2 着に敗れてしまったため、ニジンスキー以来42 年ぶりの英三冠制覇こそならなかったが、競馬界を大いに盛り上げた。なお、ジョセフはこの年G1・10 勝。アイルランドではシーズン87 勝を挙げて初めてチャンピオンの座にも就いている。
 翌年も快進撃は続く。アイルランドでシーズン126 勝を挙げ、M. キネーン騎手の持っていた平地のシーズン最多勝記録を塗り替えたほか、セントニコラスアビーでG1ドバイシーマクラシック、デクラレーションオブウォーでG1 英インターナショナルS を制すなどG1・7 勝をマークしたのだ。
( Our Pleasure2016年8月号 Racing 360 秋山 響より)
-----引用 ここまで-----

 一方、父が世界最高水準の名調教師エイダン・オブライエンということもあり、馬が良いだけ?と言う人もいそうです。しかし、これを否定できそうな逸話は、いくつもあります。
 まず一つ根本的なものとして、いくら馬が恵まれていたとはいえ、取りこぼしというのは珍しくありません。実際、圧倒的な1番人気が負けるなんてことですら珍しくないのですから、人気馬で勝てないこととなるとさらによくある話です。
 2011 年の騎乗について、筆者の秋山 響さんは「騎乗馬の質が高いことは否定しないが、与えられたチャンスをほぼ確実に仕留めてきたのは立派」と評しています。

 また、父の厩舎に来る前のポニーの時点で頭角を現していました。

-----引用 ここから-----
 ジョセフは幼い頃から乗馬に慣れ親しみ、少年時代にはヨーロッパでは盛んに行われているポニー競馬でも大活躍。その馬乗りの才能はサラブレッド競馬に転向する以前から非常に高く評価されていた。
-----引用 ここまで-----

 それから、日本のジェンティルドンナを破ったレースなんかは、ジョセフの騎乗のうまさが光っていたといいます。

-----引用 ここから-----
特にスローペースを見越して、それまで後方から競馬をさせていたセントニコラスアビーを先行させて、ジェンティルドンナの末脚を封じたG1ドバイシーマクラシックの騎乗ぶりは実に見事。個人的にはこれがジョセフのベストレースだと思っている。
-----引用 ここまで-----

 騎手としての才能が素晴らしかったことは、否定できないでしょう。