2024年7月24日水曜日

種付け受胎後にG1に出走、勝利したウインドインハーヘア

■2020/10/11 種付け受胎後にG1に出走、勝利したウインドインハーヘア
■2020/10/11 ウインドインハーヘアは長女が走らないせいで日本に来た?


■2020/10/11 種付け受胎後にG1に出走、勝利したウインドインハーヘア

  たまに受胎した後にレースに出る…という牝馬がいるのですが、ディープインパクトの母として有名なウインドインハーヘアがそうだとは知らず、驚きました。ウインドインハーヘアの場合は単に受胎後に出走という話ではなく、なんとG1に勝ってしまっています。

 Wikipediaを見てみると、ウインドインハーヘアはアイルランド生まれでしたが、イギリスに渡ったのか、最初からイギリスで出走。2歳時は2着、11着で勝てていなかったものの、3歳初戦、イギリスのニューマーケットで初勝利を上げると次走も勝利して、イギリスのオークスに出走し2着となります。勝利は上げられませんでしたが、この年は9月まで走り、善戦を続けていました。

 翌年の4歳は5月から始動。やはり善戦止まりだったものの、4戦目、ドイツ遠征のG1 アラルポカルSで勝利。重賞初勝利初勝利でG1勝利でした。ただ、驚くべきなのが、「アラジとの仔を受胎中でありながら」との記載があったこと。すごいですね。細かい記載がないのですが、たぶん休んでいた時期に種付けしていたのでしょう。

■2020/10/11 ウインドインハーヘアは長女が走らないせいで日本に来た?

 このような名牝がなぜ日本に来たのか?と思いますが、Wikipediaでは、 この受胎していた「アラジとの仔」が、「競走で1勝もできなかったため日本のノーザンファームへ売却されるきっかけとなった」としています。ただし、このあと2番仔ヴェイルオブアヴァロンが活躍したあとに買い戻しのオファーがあったというように、子どもたちはむしろ活躍しまくっています。何しろディープインパクトが代表産駒ですからね。

 ただ、ここらへんの説明はよくわからないところもあり、ちょっと怪しく思います。繁殖は最初、イギリスではなく、アメリカだったようで、最初の仔グリントインハーアイなど、3番仔までは、アメリカ生まれ。この最後のアメリカ生まれは輸入されてG1を期待されたレディブロンドであり、やはり日本で走った馬でした。

 で、その後、日本に輸入したのかと思ったら、違うんですよ。4番目は 母国アイルランド生まれで移動しています。その次のライクザウインドが持ち込み馬ですので、買ったのはここらへんですね。種付けから日本だったのは、ブラックタイドが最初で、その次がディープインパクトでした。

 なお、日本で産駒が活躍したこともあるのか、競走馬として輸入されたレディブロンドだけでなく、ウインドインハーヘアが外国で産んだ4頭の牝馬すべてが、日本に輸入されています。「グリントインハーアイ(ノーザンファーム)、ヴェイルオブアヴァロン(ノーザンファーム)、レディブロンド(ノーザンファーム)、スターズインハーアイズ(矢野牧場)」といった具合です。