2024年4月9日火曜日

武豊と横山典弘、うまいのは…?乗り替わり暴走惨敗で判明

■2021/04/19 武豊と横山典弘、うまいのは…?乗り替わり暴走惨敗で判明
■2023/12/25 武豊ジョッキーカメラに「ブレが少なくて驚いた」 名騎手の条件?
■2015/6/10 武豊不調の原因3つ エージェント制、社台、アドマイヤの近藤利一
■2014/4/3 アンチ武豊、G1の騎乗で「負担重量にも恵まれただけ」と批判
■2013/5/19 桜花賞・オークスと兄弟騎手対決連続!武豊・武幸四郎とデムーロ兄弟


■2021/04/19 武豊と横山典弘、うまいのは…?乗り替わり暴走惨敗で判明

 惨敗したのですが、2021年の桜花賞は超個性派のメイケイエールは注目されました。メイケイエールは阪神ジュベナイルフィリーズ以外は重賞含めてすべて勝っていたものの、勝利しているレースも危なかっかしく、チューリップ賞では蛇行して、武豊騎手がよく振り落とされなかった…と感心させられるほどでした。
 その阪神ジュベナイルフィリーズ、メイケイエールは3番人気の4着であり、武豊騎手への批判もあったようです。ただ、武豊騎手がむしろうまかったと評価されるようになったのは、武豊騎手の負傷乗り替わりで横山典弘騎手を鞍上に臨んだ桜花賞。やはりこちらも3番人気に押されたものの、結果は今までにない悪い成績でなんと最下位負け。最初は後ろから行ったものの、抑えきれずに先頭に立ち、最後はバテてしまいました。
 横山典弘騎手も十分うまい騎手だと評価されているのですが、この惨敗で「やはり武豊騎手はうまかったんだ!」という声が多数出ていました。この武豊騎手が無理だと諦めたという、ブルーイレヴンはすごい馬だったな…と思い出している人も。ブルーイレヴン、私も期待してた馬だったんですけどね。好きな馬でした。

 なお、武豊騎手もメイケイエールには苦労させられていたため、負けたのは距離の問題で、武豊でも桜花賞は負けただろう…といった声も少しだけありました。ただ、飽くまで武豊でも勝てなかっただろう…というだけで、客観的に見て成績の差は明らかでしょう。同じ阪神マイルで武豊騎手は前述の阪神ジュベナイルフィリーズ4着、チューリップ賞1着でしたので、最下位だった桜花賞との違いは大きいと思いますけどね。
 また、「せっかく武豊が教えてきたことが無駄になった…」といった感想も見られましたし、今後に響く可能性もあるでしょう。掲示板では、これでマイルはすっぱり諦めてスプリント路線に特化するのを望む声が多数でしたが、スプリントでも大丈夫なの?という気性の悪さ。騎手や他馬にとっても危険な感じで、このまま引退してしまったとしても仕方ないと感じるほどです。



■2023/12/25 武豊ジョッキーカメラに「ブレが少なくて驚いた」 名騎手の条件?

 別のところで書いた有馬記念の話から、武豊騎手が関連するところだけ抜粋して転載します。

 2023年の有馬記念は武豊騎手騎乗のドウデュース(牡4歳)が最終コーナーで外を回って仕掛けると、直線で前をとらえてV。単勝2番人気は正直過剰人気だと思っていたのですけど、文句なしの復活です。
 1番人気で川田騎手騎乗のジャスティンパレス(4着)も後ろでしたが、微妙な位置取りの違いや仕掛けるタイミングなどで武豊騎手のうまさが際立ちました。川田騎手は個人的には結構好きな騎手だったんですけどね…。

 一方、私が買っていたのは、単勝7番人気のスターズオンアース(牝4歳)。ジャパンC3着でこちらでもまた来るのは無理じゃないか、これですら過剰人気では?と思いつつも、ルメール騎手が気になって単複購入。1着まで期待させるような走りの2着。しかも、内ラチに当たってたそうで、本当惜しかったです。
 私は全然知らずに購入したんですけど、16番枠は鬼門だったらしいですね。<【有馬記念】鬼門16番枠から先行策に出たスターズオンアース2着も…ルメール騎手「枠は関係なかった」>(12/24(日) 17:03配信 馬トク報知)で知りました。

<16番枠は過去1度も3着以内がなかったが、初めて馬券圏内に好走した。
 クリストフ・ルメール騎手(スターズオンアース=2着)「16番からいいポジションをとれた。スタートで力をロスしなかった。そのあともずっとマイペースで走れて、最後は伸びてくれたが内にもたれてしまった。直線でずっと右に行っていた。それで負けました。枠は関係なかった」
 高柳瑞樹調教師「ゲートは最近出てくれているし、無理せず位置をとれたのは良かった。3コーナーで内にもたれてラチに接触。バランスを崩したし、最後の直線も内にもたれた。フェアリーSのときひどかったけどそれ以降はなかったが、今日はロスのあるところが出てしまった。この後は放牧に出して考える」>
https://news.yahoo.co.jp/articles/3e1ab3d14c20f18116a42a69eed24e48910a4e99

ヤフーニュースのコメント
<2着とはいえ素晴らしい走りでした。大外枠でどうするのかと思ったら、スタートを決めて2番手につけるとは本当に驚いた。その後もリズムを崩さずに走らせて最後までわからない勝負まで持ち込んだ(中略)。
東京向きのスターズオンアースをしかも大外で2着に持って来れるのはルメール騎手以外ではできなかったでしょう。やっぱり一流騎手は不利な条件でも最善を尽くして乗れるんだなと改めて思いました。>
<武豊のジョッキーカメラ見たけど
ゴールした後に真っ先にルメールが「おめでとう」と言っていて
この方は人間的にも本当に素晴らしいと思った。>

 素人なので見ていてもわからないのですけど、最後にちゃんと伸びてくるというのは、馬に負担をかけない余力を残したり、溜めたりする騎乗もうまいんでしょうね。今回の場合、コメントにも出ていた武豊騎手のジョッキーカメラでブレが少なくて驚いたとの声が出ていました。武豊騎手は特に差し馬がうまい騎手というイメージです。
 外国人騎手は最後伸びが違うことが多いのもこういう理由なんですかね。先行馬をバテずに行かせるのがうまいという違うタイプですが、モレイラ騎手のブレの少なさは藤沢調教師が絶賛していたことがあります。
■2015/6/10 武豊不調の原因3つ エージェント制、社台、アドマイヤの近藤利一

 <藤田伸二騎手「武豊を潰したのは社台とアドマイヤ」(2)フェアプレーができない騎手に苦言 | アサ芸プラス>という連載記事から、タイトルに関係あるところを。藤田伸二騎手はまず、06年から導入された「エージェント制度」をヤリ玉にあげたそうです。これは各騎手と契約した競馬専門紙の記者や元記者が、厩舎や馬主と騎手の仲介者として騎乗馬を決めるシステムのことですね。
http://www.asagei.com/excerpt/14129

 私も一番はエージェント制度だと思います。騎手の腕以外にエージェントはたいへん大切です。良い馬を取ってこれるシステムに参加している騎手じゃないと、活躍しづらくなっています。ただ、藤田騎手はどのような言い方をしているでしょう?

-----引用 ここから-----
藤田伸二騎手「武豊を潰したのは社台とアドマイヤ」(3)勝てる馬の奪い合い | アサ芸プラス

〈強い馬を多く輩出する馬主や、それを手掛ける調教師に食い込んでいる記者(エージェント)の元には、より強い馬の騎乗依頼が数多く届く。(中略)だから結果としてユタカさんのもとには、決して力が衰えたわけでもないのに、昨年リーディングを取った浜中が乗っているようなレベルの強い馬がなかなか回ってこず、近年の成績悪化に結びついているんじゃないか〉

 だが藤田自身もこの制度を利用し、恩恵を受けていたはず。それを〈エージェントも交えての、将来ある馬や勝てる馬の奪い合い──俺はその、あさましいまでの争いに加わる気がなくなった〉と書いているのは昨年、担当エージェントが他界したせいもあるのだろう。
http://www.asagei.com/excerpt/14133
-----引用 ここまで-----

 似たような感じですね。ただ、タイトルになっているのは、「武豊を潰したのは社台とアドマイヤ」です。

-----引用 ここから-----
 本誌は以前から、武が競馬界最大の勢力である社台グループ、あるいは大馬主に干されたことが一因となって勝ち鞍が激減したことを報じてきた。

 藤田もまた、皐月賞馬ロゴタイプの調教からつきっきりで乗っていた村田一誠(34)があっさりクビになりデムーロに差し替えられたこと、オルフェーヴル主戦の池添がフランス遠征時にスミヨンに乗り替わったことをあげ、

〈簡単に騎手を替える人たちというのは、どういう気持ちで騎手のクビを切っているんだろう〉

 と牙を剥いているのだ。ロゴタイプの馬主は社台グループの吉田照哉氏、オルフェーヴルの馬主も社台系クラブのサンデーレーシング。まさに武を潰した勢力の「名指し批判」と言える。
-----引用 ここまで-----

 他に「乗り方の指示を細かく出すクラブ」についても批判していますが、これは正当性ないでしょう。好きに乗らせろというのは、単なるワガママですからね。で、最後の一つは、アドマイヤの近藤利一さんの件です。

-----引用 ここから-----
藤田伸二騎手「武豊を潰したのは社台とアドマイヤ」(4)JRAこそが犯人だ | アサ芸プラス

〈その人から「お前、乗れないな」みたいなことを言われて、あの温厚なユタカさんが怒ったというんだ。07年4月、香港で行われたレースでユタカさんが騎乗した際、(中略)馬主はさらに不満をぶつけた。それを受けて、ユタカさんは静かに、「もう二度と(その馬主の馬には)乗らない」と言った、と俺は聞いている〉

 07年4月の香港といえば、クイーンエリザベスII世杯(GI)で3着だったアドマイヤムーン。馬主は大御所の近藤利一氏、生産者はノーザンファーム(社台系)である。藤田は武より以前に、近藤氏とケンカ別れした、いわば「同志」。気持ちがわかるのだろう。
http://www.asagei.com/excerpt/14136
-----引用 ここまで-----

 あれ、こっちも一方的に近藤利一さんが悪いわけじゃないですね。エージェント制度の弊害は感じますが、それくらいですね。
 エージェント制度も自由競争としては仕方ない感じがあります。
 ただ、競馬記者がエージェントをやっているというのは、さすがに公平性に問題があるような気はしますね。
 政治家と政治記者がズブズブみたいなもので、記事や予想の信頼性に問題が出てきます。特に競馬新聞によるオッズへの影響力は絶大なんですから…。

■2014/4/3 アンチ武豊、G1の騎乗で「負担重量にも恵まれただけ」と批判

 わざとか?疑うレベル。スプリンターズステークスでの話ですね。

-----引用 ここから-----
[2214] 沈没船さん
負担重量にも恵まれただけで10人気を勝たせたなら判るけど5着なんて
どんな騎手でも普通にあるだろ

好調時の豊なら残せたかもしれないけど衰退しきった豊じゃしんどいわな
勝ってないのに豊を褒めてる奴って逆に豊がもうダメになってると認めてるようなもんだわ
http://db.netkeiba.com/?pid=horse_board&id=2011101395&comment_id=2214
-----引用 ここまで-----

 各馬の負担重量は以下。

-----引用 ここから-----
11R    スプリンターズS     芝1200m / 天気:小雨 / 馬場:良 / 発走:15:40

1    スノードラゴン    牡6    57
2    ストレイトガール    牝5    55
3    レッドオーヴァル    牝4    55
4    グランプリボス    牡6    57
<b>5    ベルカント    牝3    53 武豊</b>
6    アフォード    牡6    57
7    セイコーライコウ    牡7    57
8    ○地マヤノリュウジン    牡7    57
9    ○地マジンプロスパー    牡7    57
10    サンカルロ    牡8    57
11    ローブティサージュ    牝4    55
12    コパノリチャード    牡4    57
13    ハクサンムーン    牡5    57
14    トーホウアマポーラ    牝5    55
15    アースソニック    牡5    57
16    ガルボ    牡7    57
17    ハナズゴール    牝5    55
18    ダッシャーゴーゴー    牡7    57
http://race.netkeiba.com/?pid=race&id=c201404030811&mode=top
-----引用 ここまで-----

 しかし、当然ながらスプリンターズステークスの負担重量は「定量」なんですよね。恵まれたもクソもありません。最初から決まった斤量なんです。そもそも日本のG1ではたぶんハンデキャップ競走などはないんじゃないですかね…。アンチってのはひどいもんなんだなぁという象徴的な話でした。


■2013/5/19 桜花賞・オークスと兄弟騎手対決連続!武豊・武幸四郎とデムーロ兄弟

 もともと武幸四郎騎手・武幸四郎騎手の兄弟対決と言われていたのは桜花賞でした。
 武豊騎手のクロフネサプライズは混戦ながらも2.8倍で1番人気、武幸四郎騎手のメイショウマンボは4番人気8.7倍でした。

 しかし、終わってみれば兄弟対決となったのはデムーロ兄弟の方でした。
 勝ったのは7番人気の伏兵アユサンで、丸山元気騎手の負傷乗り替わりで騎乗したクリスチャン・デムーロ騎手。
 2着は2番人気だったレッドオーヴァルで、鞍上は兄のミルコ・デムーロ騎手というドラマでした。

 で、注目の馬が変わったオークス。
 クロフネサプライズは8.1倍4番人気と依然として人気でしたが、メイショウマンボは28.5倍9番人気とすっかり脇役に。

 いやぁ、実を言うと出馬表見たときに今日のタイトルが思い浮かんだんですよね。
 特にメイショウマンボは前走負けたものの重賞勝ち馬で、混戦の今年ならまたアユサンのように復活勝利というのもあるんじゃないかと……。
 でも、他に買いたい馬いたので、買いませんでした。単なる勘で根拠ありませんでしたし……。

 ところが、これが当たります。
 武豊騎手クロフネサプライズは59.6で馬の特性を考えると早いペース、12着と惨敗しましたが、このペースにピタリとハマって弟武幸四郎騎手のメイショウマンボが中団から伸びて見事1着。
 1,2着とはなりませんでしたが、弟の方が勝ったというのも桜花賞と同じです。おもしろいものですね。

 いつもは買おうか悩んだ馬が勝っちゃうとすごく悔しいのですが、今回はさっきも言ったように「単なる勘」だったので別に悔しくはありませんでした。
(ちなみに買ったのはトーセンソレイユ。桜花賞で負けてオークス復活ならメイショウマンボよりこっちと思ったのですが、これが見事に逆でした)
 素直に「武幸四郎騎手おめでとうございます」と思います。