2024年4月1日月曜日

日本競馬の連勝記録は31勝 ばんえいのホクショウマサル

■2023/02/01 日本競馬の連勝記録は31勝 ばんえいのホクショウマサル
■2019/09/20 G1ウィンクスSに勝った名牝ウィンクス、33連勝しG1も25連勝
■2019/09/20 1日に2回勝つなどして半年で21連勝した競走馬がいた!


■2023/02/01 日本競馬の連勝記録は31勝 ばんえいのホクショウマサル

 もともと書いていた話に近い「連勝」というテーマで何か…ということで、日本競馬の連勝記録の話を。日本ではばんえい競馬のホクショウマサルが30連勝し、地方・中央通じた新記録を樹立。その後、31まで記録を伸ばしていました。202年ですから、比較的最近の話です。

・ホクショウマサル号が最多連勝記録更新の快挙達成 | 【公式】ばんえい十勝 2020-01-06
<ばんえい十勝の競走馬ホクショウマサル号は、2020年1月6日(月)第11競走「道新スポーツ賞ばんえい十勝金杯」に出走し優勝、30連勝となりました。(中略)
 ホクショウマサル号は、2018年7月28日(土)より勝星を重ね、2019年2月16日(土)に20連勝を達成、1999年にサカノタイソン号が樹立したばんえい競馬連勝記録を更新しました。2019年12月16日(月)に地方競馬公式最多タイ(※¹)となる29連勝を記録、そしてついに2020年1月6日(月)最多連勝記録を更新、快挙達成となりました。
※¹ コンピュータ管理されている1973年4月以降の記録>
https://banei-keiba.or.jp/tp_detail.php?id=4402

 その後、31まで記録を伸ばしたものの、32連勝の記録がかかった最高峰重賞レース「ばんえい記念」では3着に敗れ、これ以上記録を伸ばすことはできませんでした。
(ホクショウマサル31連勝で終了 競馬、記録更新ならず:朝日新聞デジタル(2020年3月22日)より)
https://www.asahi.com/articles/ASN3P6TPSN3PIIPE009.html

 さらに、ショッキングなことに、翌年の2021年6月3日、<ばんえい競馬ホクショウマサル死す 31連勝の記録保持:朝日新聞デジタル>という記事が出ています。競争中に亡くなることもありますが、そうではなく厩舎での死亡。体調を崩し療養中だったといいます。

<北海道帯広市の「ばんえい競馬」で、地方競馬・中央競馬を含めて最多の31連勝の記録を持つホクショウマサル(坂本東一厩舎(きゅうしゃ))が2日に死んだ>
<主催する帯広市が3日、明らかにした。ばんえい記念で優勝後の春先に体調を崩し、厩舎(きゅうしゃ)で療養していたという。死因などは現時点で不明という>
https://www.asahi.com/articles/ASP636HNMP63IIPE01P.html

 こちらの記事によると、以前も一度病気で2年も休んでおり、その復帰戦からの31連勝だったといいます。それ以前も重賞は勝っていたとはいえ、生涯成績は125戦48勝だといいますので、勝率はそうでもなかったようですね。

<ばんえい競馬は馬が鉄ソリを引いて力とスピードを競う世界で唯一の形態の競馬。ホクショウマサルは2013年5月にデビューし、世代最高峰を決める重賞レースを制すなど実力を見せた。病気で16年から2年ほどレースから遠ざかったが、18年7月の復帰レースから勝ち星を重ね、20年1月、コンピューター管理された1973年4月以降では中央・地方競馬を含めて最多となる30連勝を達成。同年2月に記録を31に伸ばした。
 今年3月のばんえい記念では、並み居る実力馬を抑えて初制覇し、元気な姿を見せていた。生涯成績は125戦48勝(うち重賞3勝)>


■2019/09/20 G1ウィンクスSに勝った名牝ウィンクス、33連勝しG1も25連勝

  オーストラリアの名牝ウィンクスは、G1ウィンクスSに勝っているのですけど、実はこのレースを意識してつけた名前ではありません。なぜそう断言できるかというと、命名時点ではそんな名前の重賞はなかったため。
 Our Pleasure2018年11月号のRacing 360(秋山 響)によると、前年までのG2ウォリックSで、G1に昇格されるとともに、ウィンクスを称えて名称が変更したレース。で、記念すべきG1ウィンクスSとして初めてのレースで、きっちり勝ってみせたってことみたいですね。
 そして、この勝利はなんと26連勝でした。オセアニアの最高記録です。その後を調べてみると、 33まで連勝を伸ばし、G1も25連勝で終えて引退しています。
 ただし、無敗ではなく6敗していました。無傷での連勝記録は、オセアニアの連勝記録の以前の保持者ブラックキャヴィアで25連勝。うちG1は15勝でした。こちらも牝馬だというのがおもしろいですね。


■2019/09/20 1日に2回勝つなどして半年で21連勝した競走馬がいた!

 オセアニアの3位は22連勝の1981年に生まれたミスペティ。またしても牝馬です。おもしろいですね。
 ただ、3位ではあるものの、現地でもあまり紹介されない馬だとのこと。これは古いからではなく、レベルが低いから。
  ウィンクスやブラックキャヴィアをはじめとするトップレベルの馬たちが走るメトロポリタンと呼ばれる競馬ではなく、カントリーと呼ばれるそれよりはレベルの落ちる競馬だといいます。日本で言う地方競馬みたいな感覚でしょうか。
 4位の21連勝のピクニックインザパークも同じ理由でマイナー。こちらの場合は1979年生まれのせん馬。かわいい名前でも牝馬じゃありません。去勢していますが、やっと牝馬以外が出てきました。
 で、この彼の記録がおもしろいんですね。 ピクニックインザパークには、わずか半年ほどでこの21連勝という記録を達成。日本でも地方競馬はガッツリ仕上げずに出てくることがありますし、レベルの低さゆえなのかもしれませんが、ちょっと考えられませんね。
  さらにびっくりなのは、1日に2度優勝したこともあるということ。当時は1日に2回走
ることも可能だったそうですけど、それにしてもあり得ない…というものでした。