2024年9月27日金曜日

同名馬は走る?コントレイル・ウオッカは2代目馬名だった!

■2020/07/29 サンデーサイレンスの子供のアルビレオとひ孫のアルビレオ
■2020/07/29 同名馬は走る?コントレイル・ウオッカは2代目馬名だった!
■2021/11/12 同じ馬主による2度目のエルコンドルパサーが凱旋門2着の大活躍
■2021/07/09 2代目アクティブバイオ、アクティブなバイオがバイオしてしまう

■2020/07/29 サンデーサイレンスの子供のアルビレオとひ孫のアルビレオ

 アルビレオというと、2000年生まれのサンデーサイレンス産駒のアルビレオが有名。母はスワンプリンセス、母父Nureyevで05'岡部幸雄騎手引退記念(OP)などを6勝。2億837万円も稼ぎました。
  血統に名前が残っていなくて時間が経過するなどすれば、以前と同じ馬名でも登録が許されることがあります。その後、2018年生まれでリーチザクラウン産駒でアルビレオという馬が登場しました。父リーチザクラウンですので、サンデーサイレンスのひ孫ですね。サンデーサイレンスの3x3のクロスがあります。母系は先代のアルビレオとは特に近くないようです。
 同じ馬主が再挑戦ってのも結構ありますが、前回はサンデーレーシング、今回は個人馬主の山内晃さんということで全然違います。今回は母がデネブ。これははくちょう座のはくちょう座α星で最も明るい恒星で全天21の1等星の1つです。アルビレオもはくちょう座の恒星で、3等星で二重星のはくちょう座β星の通称ですので、そうした連想でしょう。前回も母がスワンプリンセスでしたから、やはり白鳥からの連想だと思われます。

 このアルビレオという名前、実際には3回めなのですが、ネット競馬の掲示板では 「2代目、そろそろ2代目で走る馬が出てくるか注目」というコメントが出ていました。これに、「コントレイルとかウオッカも2代目ですよ」というコメントがついていたんですよ。

■2020/07/29 同名馬は走る?コントレイル・ウオッカは2代目馬名だった!

  前回のコントレイルは2010年生まれでかなり最近。馬主などは全然違っていますね。牝馬で、父はシベリアンホーク、母はブルースカイソング、母の父はCrafty Prospector。通算成績は中央で2戦0勝でした。牝馬で最近なのに!と思いましたが、どうやら繁殖入りしていなかったようです。コントレイルというのは飛行機雲という意味であり、母ブルースカイソングからの連想でしょう。大活躍の2代目の方が由来がわからないですね。父ディープインパクトで母ロードクロサイト。ロードクロサイトは宝石で、ロード(バラ)とクロス(色)といった意味。全然繋がりません。

 ウオッカの方も確かめてみましょう。こちらの方も馬主などは異なりました。有名な2代目は、父 タニノギムレットというお酒繋がりからの連想ですのでわかりやすいですね。谷水雄三さんですが、タニノの冠名を用いなかった馬です。期待馬だからと思いきや、ときどきあるパターンであり、必ず活躍するわけではありません。
 一方、初代は1993年生まれで牡馬(せん馬)。23戦もしましたが、0勝。地方と合わせて賞金はわずか94万円でした。父クリエイター、母シーズオレア、母父Mr. Prospectorで、全然お酒とは関係なさげ。 母のつづりは、Shesoraireですが、全然意味がわからず。造語かもしれません。

 私の「2代目の成功馬といえば…」は別馬だったのですけど、長くなったので、また今度。結構同名での活躍馬は珍しくないのかもしれません。

■2021/11/12 同じ馬主による2度目のエルコンドルパサーが凱旋門2着の大活躍

 だいぶ時間がかかっちゃったのですが、<私の「2代目の成功馬といえば…」は別馬だった>の件。私の印象が強かったのは、渡邊隆さんのエルコンドルパサーですね。これは1頭目の馬も同じ馬主さんだったというパターンです。
  ジャパンC(G1)とNHKマイルC(G1)を勝ち、凱旋門賞(G1)で2着と大成功した2代目エルコンドルパサーは、     Northern Dancer 4×3、Native Dancer 4×5、Special 4×4、Forli 5×5・4、Thong 5×5・4 というめちゃくちゃ凝った血統。狙いすましての命名だと思っていました。

 2代目エルコンドルパサーは○外ですけど、自家生産馬なんですね。牧場の名義はTakashi Watanabeとなっていました。今調べるまで知りませんでしたわ。父Kingmambo、母サドラーズギャル、母父Sadler's Wellsという血統です。一方、1代目は 父スリルショー、母トウコウボレロ、母父テュデナムという血統です。
 <狙いすましての命名だと思っていました>と書いたものの、Wikipediaに説明があったのを見ると違うみたいですね。父キングマンボからの連想だそうです。

<競走馬名「エルコンドルパサー」はペルー民謡「コンドルは飛んでいく」に由来する。渡邊が慶應義塾体育会ソッカー部在籍時に中学2年次までペルーに住んでいた先輩がおり、その先輩を尊敬していたことから、父名の一部「マンボ」から「南米の音楽」と解釈を広げ命名された。渡邊の所有馬では2頭目の「エルコンドルパサー」であり、初代はデビュー前の骨折で予後不良となっていた>

 初代の方も母がトウコウボレロで音楽関連。ボレロは、スペインまたはキューバ起源の音楽とされています。キューバでは廃れたが、メキシコ、さらにははラテンアメリカ全体に広まりました。となると、こちらも似たような発想での命名かもしれません。
 マンボの方も補足すると、こちらもキューバですね。ただ、中南米発祥の音楽の総称である「ラテン音楽」ともされているので、こちらも南米への連想をするのは、そんなにおかしくないのかもしれません。

■2021/07/09 2代目アクティブバイオ、アクティブなバイオがバイオしてしまう

 長くやっている馬主では、2頭目、3頭目と同じ馬名を使うことは結構あります。特に長くやっているだけでなく、冠名を使っている馬主の場合に多い印象。レパートリーが少なくなりやすいですからね。
 出馬表を見ていて名前に驚いてしまった馬主バイオのアクティブバイオもそんな1頭ですが、初代の掲示板によると、亡くなった途端に即次を登録…ということでちょっと珍しいパターンかもしれません。

<亡くなってすぐ、今年の2歳馬に同名馬が
馬主さんも思い入れ強いんだろうね>

<昨年の9月に亡くなりましたね。
この時期は、コロナの真っ盛りでとても旅行などは行けず、悲しい思いをしていました>

 初代アクティブバイオは、1997年生まれ。父オペラハウス、母ロイヤルバイオ、母父シンボリルドルフで、日経賞(G2)やアルゼンチン共和国杯(G2) を勝利し、獲得賞金は2億9,730万円でした。
 2代目は2019年生まれで生まれたときは初代はまだ健在。父キズナというのがまた思い入れを感じさせて良いですね。母ヒカルトキメキ、母父クロフネで、血統的には特に初代とは近くなさそうです。

 さて、2代目ですが、新馬戦は14頭中10番人気で全く人気がなく、着順も12着。間違えてなのか、敢えてなのか、おじいさんになって亡くなった初代の方の掲示板に「馬が子供すぎる。まだまだこれからよ。」といったコメントがついています。
 また、2代目アクティブバイオくんの掲示板は別な話題で大盛り上がり。「ボッキンキン」「ご立派ァ!」「いけると思ったらギンギンやないか」「買ってしまったがオッキがおさまらんのが不安(笑」といったコメントの他、馬名のアクティブバイオにちなんだコメントも多数見られました。何かと話題がある馬ですね。

「アクティブなムスコさんですね( ^ω^ )」
「アクティブ過ぎる」
「アクティブなモノが出ちゃってる」
「アクティブなバイオがバイオしてる」