2024年5月2日木曜日

宮本博厩舎規制薬物投与で、ラフィアンが全頭転厩

■2018/03/27 宮本博厩舎規制薬物投与で、ラフィアンが全頭転厩
■2012/12/26 間違えて違う馬を輸送して出走できず、平山真希調教師は処分 まさか替え玉作戦?
■2017/07/15 オーストラリアではカンガルーと併せ馬…大西貴久調教助手語る

■2018/03/27 宮本博厩舎規制薬物投与で、ラフィアンが全頭転厩
 
 「マイネル」の冠名で有名な『ラフィアンターフマンクラブ』が公式ホームページを通じて、所有馬であるマイネルリャードフ、マイネルプリサイス、ヴェッセル、フロムマイハート、マイネルプレッジが、いずれも宮本博厩舎から転厩することを2月28日付けで発表。公式ホームページ上では「意見の相違」と記載されていました。
 今いる馬はフロムマイハートが良いくらいですけど、マイネルと宮本の馬は過去には結構走っている馬が多かったです。理由が気になっていました。
 とりあえず、ウインレーシングクラブの馬は残っており、ビッグレッドグループとの関係悪化ではなさそうでした。

 で、本当の理由ではないかと言われていたのが、なんと「規制薬物投与」です。

「どうやら、転厩が発表された中でヴェッセルという馬が先月17日の未勝利戦に出走しようとした際、JRAの判断によって出走取消となったことが起因しているようです。JRAの発表によると、疝痛の治療のために規制薬物にあたるフルニキシンを投与したことが判明したそうです。
  発覚当初、宮本調教師もラフィアンの公式ホームページを通じて『あってはならないミスをしてしまって、お詫び申し上げます』と謝意を示していたのですが、どうやらそれだけでは収まらなかったようですね......」(競馬記者)

 フルニキシンはJRAが使用を認めていない「禁止薬物」ではないものの、馬の福祉および事故防止の観点から、影響下にある馬の出走が禁止されている「規制薬物」の一種であり、出走できなくなるそうです。

 なお、今回の一見とは異なるものの、やはり結構成績が良い佐々木晶三と揉めたことがあるそうな。これはラフィアンが良くない感じです。

「これまで数多くの有力馬を送り出していることで有名なマイネル軍団ですが、同時に"口うるさい馬主"としても、かなり有名だとか......。
 これまでも複数の調教師との間で大小様々な悶着がウワサされていますが、有名なところでは2011年にあった佐々木晶三調教師との確執ですね。使うレースや騎手だけでなく、専門外のハズの調教方法まで、あまりにも口出ししてくるので佐々木調教師の方がキレたとか......。結局、今回の宮本厩舎と同じように、全馬引き揚げ騒動になりました」(同)
(JRA宮本博厩舎から「マイネル軍団」が全馬撤収......「規制薬物」を巡るゴタゴタ原因も過去に「ブチギレ調教師」との決別騒動も | ギャンブルジャーナル | ビジネスジャーナル()より)

 なお、 「専門外のハズの」とあったものの、ビッグレッドグループとしては、コスモバルクを外厩制度で活躍させた実績があります。海外では一般的であり、調教師だけが調教するという日本の方がおかしいんです。日本でも似た感じでやっているところは存在します。
 ただ、調教師としては、うるさく口出しされるのが頭に来るというのもわかります。特に実績ある調教師の場合はそうでしょう。なので、あまり良くないですね。

■2012/12/26 間違えて違う馬を輸送して出走できず、平山真希調教師は処分 まさか替え玉作戦?

 馬主さんはとんだ迷惑。

-----引用 ここから-----
【浦和】出走予定馬と別馬を誤って輸送…競走除外に スポニチ[ 2012年12月11日 06:00 ]

 10日の浦和9Rに出走予定だったモエレアツヒメは、誤って別の馬が競馬場に輸送されたため規定の時間に到着できず、競走除外となった。管理する平山真希師(32)は戒告と10日から実効10日間の賞典停止となった。
http://www.sponichi.co.jp/gamble/news/2012/12/11/kiji/K20121211004749550.html
-----引用 ここまで-----

 替え玉作戦でわざとってことないでしょうけど、そのまま走ったらおもしろかったのに。

 種牡馬見に行くと思いますが、私は普段から気にして見ていないので馬の毛色すら覚えていません。たぶん種牡馬の看板あって違う馬が出ていても、気づかずにありがたがって見ています。
 逆に皆さん、よく覚えているなぁと。

 ところで、処分貰った平山真希調教師は女性のようです。

-----引用 ここから-----
平山 真希(ひらやま まき、1980年7月9日 -)は、地方競馬の浦和競馬場の元騎手(蓬田稔厩舎所属)、現調教師である。地方競馬教養センター長期騎手課程第71期生。

(中略)調教師としての初出走・初勝利は、2011年8月8日浦和競馬第1競走(ジュピタービギン 1着)。なお、女性調教師の管理馬初出走・初勝利は、史上初の快挙。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B9%B3%E5%B1%B1%E7%9C%9F%E5%B8%8C
-----引用 ここまで-----

 いろいろと話題を提供してくれます。

■2017/07/15 オーストラリアではカンガルーと併せ馬…大西貴久調教助手語る

 Enjoy Ruffian2011年8月で、大西貴久調教助手(古賀慎明厩舎)へのインタビューがありました。大西貴久さんは、ブログで詳しく競馬のあれこれを書いてくれているので、何度か読んだことがあります。

  「兵庫県芦屋市で生まれ育った」ということで小学生の時、、競馬好きの父に阪神競馬場によく連れてってもらったとのこと。ただし、公園で家族たちと遊んでということで、競馬そのものはそれほど記憶に残っていないそうです。

 競馬に興味を示したのは、高校1年(高専の1年?)に「ナリタブライアンが三冠馬に輝いた年」から。「この時から毎週競馬を見るようになった」そうです。
 そして、高専で5年生の時、毎日新聞の夕刊に、武藤拓也という日本人騎手が勝ったという内容の、オーストラリアの競馬学校の話が掲載されていたのを見ました。
  この記事が転機となり、乗馬クラブに通うようになります。

 そして、この後の 行動力がすごいです。
 まず、20才の5月にオーストラリアへ。学校に1年半、厩舎で1年修行。
  その後、一旦日本に帰ってきたものの、すぐにイギリスのニューマーケットへ移動。イギリスで三浦皇成騎手を受け入れていたことでも有名なプレスコット厩舎に約1年。
  さらにイギリスの競馬と対極にある競馬も見たいと思い、アメリカの東海岸へも行ったそうです。
  このような経歴を経て、やっと28才の時に日本のトレセンへ。

 海外の経験では、オーストラリアのエピソードがすごいですね。

「野生のカンガルーと併せ馬をしたこともありますよ(笑)。そうそう馬はパニックはなりません。かえって、人間の方が困惑して、馬がイラつくケースが多いと思います。だからこそ、色んなやり方
があるんだということを、自分の引き出しとして持っておきたいんですよ」


2024年5月1日水曜日

藤田菜七子のエージェント契約に「まだ早すぎる!」は素人 新人も異例ではなく遅かったくらい

■2016/4/3 藤田菜七子のエージェント契約に「まだ早すぎる!」は素人 新人も異例ではなく遅かったくらい
■2016/4/9 藤田菜七子騎手が7番のナナパンチ騎乗 おまけに同枠の隣にナナエというできすぎな舞台
■2016/4/3 藤田菜七子騎手のゼッケン盗んだ51歳男性、母に付き添われて警察署に出頭
■2017/11/27 ナナコフィーバー沈静化でも活躍 藤田菜七子騎手、女性最多勝利記録更新
■2019/02/11 前人未到の50勝、さらに女性騎手初のG1騎乗の藤田菜七子騎手




■2016/4/3 藤田菜七子のエージェント契約に「まだ早すぎる!」は素人 新人も異例ではなく遅かったくらい

あんまり興味なかった藤田菜七子騎手ですが、よくわからんバッシング見ると逆に興味出てきますね。

-----引用 ここから-----
藤田菜七子騎手がエージェント契約。「根拠なき過熱報道」の裏に現実との大きなギャップ | ギャンブルジャーナル | ビジネスジャーナル 2016.04.02

今月から騎乗仲介者、いわゆる「エージェント」を付けて騎乗馬の確保を目指すことが決定していたが、この度正式に契約を結んだようだ。

 藤田菜七子騎手を仲介するエージェントは、主に関東所属の騎手と契約している川島康孝氏(元ダービーニュース)。現在は藤田菜七子騎手の他に、所属厩舎の先輩である丸山元気騎手、5年目の原田和真騎手、そして関東のトップ騎手として活躍する柴田大知騎手の仲介を務めている。
http://biz-journal.jp/gj/2016/04/post_162.html
-----引用 ここまで-----

 エージェントがついた方が騎乗で有利ですが、これで騎乗馬がガンガン集まるということもないでしょう。日本の競馬はコネが必要なので、身内に関係者がいない藤田菜七子騎手は特に苦戦すると思われます。
 また、柴田大知騎手と言えばマイネル軍団などのラフィアンですが、他の騎手はそれほど乗っていないし関係ないと記事では否定されていました。
 丸山騎手はちょくちょく乗っているものの、原田和真騎手は確かに騎乗しているイメージないです。

 さて、「まだ早すぎる!」の話。これは素人考えなようです。

-----引用 ここから-----
 そういえば先日「藤田菜七子騎手にエージェントがつく」という報道があった際、一部のマスコミや競馬ファンから非難の声があったが、実際のところはどうなのだろうか。前出の記者に聞いてみた。

「現在は大半の騎手にエージェントがついていますし、新人がデビュー直後から騎乗仲介者をつけることも『常識』になりつつあります。実際に、すでにJRA初勝利を挙げている木幡巧也騎手を始め、菜七子騎手と同期の新人たちは、とっくにエージェントを確保しています。むしろ、菜七子騎手が遅かったくらいですよ」(同)
-----引用 ここまで-----

 なお、芸能プロダクション(ホリプロ)所属が先に「まだ早すぎる!」と批判がありました。こちらの方がまだわかる批判ですが、やはり変な話でしょう。需要があって負担が大きく支障きたすのなら、むしろマネジメントを専任した方が良いです。
 日本は労働生産性の低い国として知られていますが、こういう効率性より変なルールが優先されるってのもあるかもしれませんね。

■2016/4/9 藤田菜七子騎手が7番のナナパンチ騎乗 おまけに同枠の隣にナナエというできすぎな舞台
 タイトルがすべてで特に付け足すこともないのですが、笑いました。

4枠    7番    ナナパンチ    牝3    藤田菜
4枠    8番    ナナエ    牝3    内田博

 書くこと無いので、掲示板の様子でも。

-----引用 ここから-----
 [48] カレーパン屋さん

ナナパンチ(菜七パンチ)!相手は7枠の馬だったりして^_^;
それか7枠の馬にパンチを喰らう!?

 [46] leadingoutさん
これで初勝利だったらさすがに出来過ぎやろ。

 [43] やんちゃ坊主さん
出来すぎ
7番にナナパンチに菜七子
おまけにとなりはナナエ

 [41] シゲさん
なるほど、7番に菜七子ちゃんがナナパンチに乗る。

縁起もんだなぁ~買っとくか。

[37] ゆずさん
7番

ナナコに

ナナパンチに

母ブラックジョーク

隣のゲートにナナエ


2着1回あるし

これが初勝利になるかな(^-^)
http://db.netkeiba.com/?pid=horse_board&id=2013103322
-----引用 ここまで-----

 そういえば、7が三つ揃うからスリーセブン(ラッキーセブン)ですね。

 あと、こういうコメントも。

-----引用 ここから-----
 [38] トロットサンデーさん

7着だろ
-----引用 ここまで-----

 ただ、これはこれでうまいオチです。

2017/01/15追記:ナナパンチの戦績を確認してみると、この日は4番人気12着。その後は地方を挟んで中央で再び敗退。たぶんこの後から地方へ転厩になった感じです。
 あと、デビューは2015年9月でしたから、別に名前の由来に藤田菜七子さんは関係ないと思われます。競馬の世界では未だにありますから、験担ぎ的に残り数少ないチャンスでといった感じだったのかもしれません。結局、藤田菜七子さんの騎乗もこの1回のみで終わりました。




■2016/4/3 藤田菜七子騎手のゼッケン盗んだ51歳男性、母に付き添われて警察署に出頭
 51歳男性って! しかも、母親に付き添われてだそうです。これは痛いですね。

 以下、名前は伏せておきます。あと、一応、窃盗はまだ証明されておらず、疑いの段階です。

-----引用 ここから-----
藤田菜七子騎手の盗まれたゼッケン所持 出頭の男 逮捕 | NHKニュース 3月29日 2時38分

逮捕されたのは、横浜市戸塚区の職業不詳、(中略)容疑者(51)です。
警察の調べによりますと、(中略)容疑者は今月24日、さいたま市の浦和競馬場で、騎手など関係者以外は立ち入りが禁止されている敷地に侵入したとして建造物侵入の疑いが持たれています。
この日は、JRA=日本中央競馬会で16年ぶりに誕生した女性騎手、藤田菜七子騎手が出場し初勝利を挙げましたが、藤田騎手がこの日着けていたゼッケンがレース後になくなったことから警察が窃盗事件として捜査していました。
前仲容疑者は、藤田騎手の盗まれたゼッケンを持っているとして、母親に付き添われて28日、警察署に出頭し、建造物侵入の疑いで逮捕されました。
警察の調べに対して、前仲容疑者は「藤田騎手のサインが欲しくて、関係者を装って敷地の中に入った」などと供述しているということで、窃盗の疑いでも捜査することにしています。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160329/k10010459941000.html
-----引用 ここまで-----

 ただ、かなり警備もゆるいなぁとちょっと驚きです。たぶん関係者の出入りが多いから特に警戒していないんでしょうね。
 これ、もし悪意がある人だったら…と考えると問題がありますし、今後議論になるかもしれません。

 ■2017/11/27 ナナコフィーバー沈静化でも活躍 藤田菜七子騎手、女性最多勝利記録更新

 すっかり忘れていた藤田菜七子騎手ですが、女性騎手の最多勝利のタイ記録を作ったとのこと。活躍しているんですね。
 というか、今までの女性騎手ってそんなに勝利少なかったのか!と驚き。海外では、「女性としては」 という意味ではなく、マジでトップクラスの女性騎手が出ているので、日本が特殊なのかもしれません。

 具体的な話ですが、デビュー1年目は年間6勝。2年目は年間2桁勝利だったのですが、そもそも女性騎手の過去最高成績は牧原由貴子(現・増沢)元騎手が'97年に記録した11勝だったので、ほぼ記録に近い数字が目標。
 そして、10月7日に「20年ぶりの快挙となる11勝」を実現しました。

 なお、 9月30日には、JRAでは約38年ぶりという珍しいこともやっています。第6レースで騎乗した白毛のカスタディーヴァの斤量はわずか47kgだったという話です。
 軽い斤量に対応できるのは、男性と比べて小さいことの多い女性には有利な点かもしれませんね。
(女性騎手最多の11勝に到達!藤田菜七子の「あっという間」。 - 競馬 - Number Web - ナンバー 2017/10/17 08:00より)

 で、この分だと新記録作っているだろうと見ると、2017/11/27時点で13勝していました。記録更新中です。
 ナナコフィーバーは去った感じがありますが、それでも過去の騎手と違って、馬主などから応援されているというのは あるかもしれません。
 ただ、個人的には積極的に乗ってくれることが多いので、好きなタイプの騎手でもあります。それが女性としては好成績という点に繋がっているんじゃないでしょうか。


■2019/02/11 前人未到の50勝、さらに女性騎手初のG1騎乗の藤田菜七子騎手

 藤田菜七子騎手はその後も悪くないですね。2019/2/9で、 藤田菜七子騎手、3週連続VでJRA通算50勝!(デイリースポーツ)というニュースがありました。
 別記事によると、これまでの記録は、牧原(現姓・増沢)由貴子の持つ女性騎手JRA最多勝記録の34勝でしたので、大きく更新しています。今までの女性騎手と大きく違うみたいですね。

 ところで、最初の記事で気になったのは、「コパノキッキングでJRA女性騎手として初めてG1に挑むフェブラリーS(17日・東京)に弾みをつけた」という話があったこと。ひょっとして、G1勝利どころか、そもそもG1に日本の女性騎手が乗ったことがないってことですかね?
 で、検索してみるとそういう理解で良いみたいです。しかも、有力馬ですよ。

"藤田菜七子(21)のG1初騎乗が決定した。実現すればJRA所属の女性騎手としては初。騎乗予定のコパノキッキング(セン4=村山)は人気の一角で、大きな注目を集めることになりそうだ"(菜七子 JRA女性騎手初のG1騎乗が決定 フェブラリーSにコパノキッキングで参戦― スポニチ Sponichi Annex ギャンブルより)


ティーガーデン VS マニカルニカのサンデーサイレンス奇跡の血量

■2017/06/23 ロジユニヴァースなどのソニンク一族 Attractionも近親
■2021/06/04 ティーガーデン VS マニカルニカのサンデーサイレンス奇跡の血量
■2013/1/27 内ラチに突進して競走中止!個性派のルミナスウイング

■2017/06/23 ロジユニヴァースなどのソニンク一族 Attractionも近親

  ソニンク一族の出世頭は何と言ってもロジユニヴァース。ダービーを勝っています。その他、ランフォルセ、ノーザンリバーも重賞を勝っていました。
 私が好きなのは、ルミナスウイング、ルミナスパレードや重賞を2勝したジューヌエコールを送り出したルミナスポイント。重賞馬が多い一族では目立たないものの、自身も5勝を挙げており信頼性が高い母でした。

 もともと私がこの血統を好きになったのは、重賞に出走していたモンローブロンド (牝  父アドマイヤベガ 4勝 KBSファンタジーS(G3) 2着)の馬体を見て、一目惚れしたためです。彼女は青毛であり、青毛が好きだというのもあるのですが、馬体そのものが好きだった気がします。 (細かいことは忘れました)
 それで近親をPOG指名していて、ルミナスウイングが活躍してさらに気に入ったという理由でした。が、最近になって、 海外のG1牝馬であるAttractionも比較的近い血統であると知りました。Attractionは、海外の馬では一二を争うほど大好きな馬。この血統好きすぎですわ。


■2021/06/04 ティーガーデン VS マニカルニカのサンデーサイレンス奇跡の血量

 ティーガーデンはソニンク、ルミナスポイント、ルミナスパレードと続く血統。好きな一族で毎年POGで指名しています。父もPOGで指名したドゥラメンテで、思い入れは完璧ですね。兄に NHKマイルC(G1) 2着の ソングライン、おばにデイリー杯2歳S(G2)、函館スプリントS(G3) のジューヌエコールがいます。ジューヌエコールもPOG指名したような、していないような?うろ覚えです。
 ライバルになりそうなのは、私の予想を覆して成功しているエピファネイア産駒のマニカルニカ。ごく近い近親に重賞級の馬はいませんが、サンデーサイレンスの4X3のクロス、いわゆる奇跡の血量を持っており、前評判も高いようです。


■2013/1/27 内ラチに突進して競走中止!個性派のルミナスウイング

-----引用 ここから-----
追い比べを制したルミナスウイングが2勝目/冬桜賞
[中央競馬] 2012年12月24日(月)14時35分

 24日、中山競馬場で行われた、冬桜賞(2歳・500万・ダ1200m)は、スタートを決めて道中は4~5番手からの追走となった津村明秀騎手騎乗の2番人気ルミナスウイング(牡2、栗東・安田隆行厩舎)が、4コーナーを楽な手応えで回って最後の直線へ。残り200mを切って、好位追走から早めに抜け出しを図った圧倒的1番人気ミヤジエルビス(牡2、栗東・川村禎彦厩舎)とのマッチレースとなったが、最後はクビ差交して優勝した。勝ちタイムは1分11秒5(稍重)。

(略)勝ったルミナスウイングは、父クロフネ、母ルミナスポイント、その父アグネスタキオンという血統。叔父ランフォルセ(牡6、美浦・萩原清厩舎)は、2011年エルムSなどダート重賞2勝を挙げている。

 11月11日の未勝利戦(京都・ダ1400m)で初勝利を挙げたあと、前走はポインセチア賞(500万下)に出走して10着(2番人気)に敗退。初めての中山コースとなった今回は、変わり身を示しての通算2勝目となった。

【勝ち馬プロフィール】
◆ルミナスウイング(牡2)
騎手:津村明秀
厩舎:栗東・安田隆行
父:クロフネ
母:ルミナスポイント
母父:アグネスタキオン
馬主:キャロットファーム
生産者:ノーザンファーム
通算成績:4戦2勝
http://news.netkeiba.com/?pid=news_view&no=71242
-----引用 ここまで-----


 POG馬だったのですが、新馬戦でいきなり内ラチに突進して競走中止となった癖のある馬。
 直線は内に馬を置いて馬体を合わせる形になって、意外に伸びなくてヒヤヒヤしたんですけど、最後は何とか…と言うより測ったようにと言うべきなのかな、一応クビ差つけて勝利。
 下手に抜け出すとまた何し出すかわからないので、今はこれしかないのかもしれません。

 「変わり身を示しての通算2勝目」って書いているけど、確か前走は折り合わなかったんだと。
 なかなか力を出し切るのが難しそうな馬。難しいですね。またあっさり大敗しちゃいそう…。


きさらぎ賞・京成杯・シンザン記念はいらない?少頭数になる理由

■2023/02/04 きさらぎ賞・京成杯・シンザン記念はいらない?少頭数になる理由
■2013/8/31 6頭立ての新馬戦に2頭出しで掲示板確保という賢い作戦!
■2013/3/22 タイセイマテンロウ2年2ヶ月ぶりに復帰 1勝馬で特に戦績も優れず
■2018/03/06 2年間待って復帰のタイセイマテンロウ、次走で勝利していた!
 



■2023/02/04 きさらぎ賞・京成杯・シンザン記念はいらない?少頭数になる理由

 2頭出し・3頭出しで何か…と思いましたが、おもしろい話が見つからず。そこで、少頭数に関する話を何か…と探し直して、<3歳重賞がずっと少頭数なのは、2歳戦の番組の大きな変化が理由か>(23/2/2(木) 17:00配信 日刊ゲンダイDIGITAL)という記事を発見。もともと書いていた話と系統が違いますが、しゃーないですね。

<今週の東西で行われる重賞は東京新聞杯がフルゲート16頭を超える19頭の登録があったが、きさらぎ賞はわずか10頭。最終的には8頭立てとなった。
 特に最近は3歳の特別戦、重賞の頭数が少ない。
 先週、土曜東京のクロッカスSは10頭、土曜中京の白梅賞は7頭立てだったし、日曜東京のセントポーリア賞は8頭、日曜小倉のくすのき賞は14頭だったが、これもフルゲートに達していない。
 重賞でも、今年はシンザン記念が7頭、京成杯が9頭立て。今年、1勝クラス、重賞はすでに24鞍行われたが、フルゲートに達したのは中山の黒竹賞(勝ったのはミトノオー)、GⅢフェアリーS(同キタウイング)のみ。関西エリアはすべてフルゲート割れである>
https://news.yahoo.co.jp/articles/848d1bd188177e8643a403d9f5d173c576a02bf5

 若駒Sは12年から12年連続で、9頭以下で、最近少頭数になったわけではありません。ただし、<京成杯が1ケタ頭数だったのは8頭立てだった94年以来。シンザン記念も9頭立てだった06年以来>とのことで、ここらへんは近年変化した点のようです。
 この理由が、タイトルの<3歳重賞がずっと少頭数なのは、2歳戦の番組の大きな変化が理由か>なのですが、このタイトルだとわかりづらいですね。要するに「2歳戦の増加」と「早めに使って賞金を稼いでおく」という2つのトレンドが最も大きな理由ではないかという話でした。

<今から33年前の1990年、2歳戦の数は401。この年、初めて400を超えた。04年には507となり、初の500超え。さらに12年には607まで増加。昨年は650レースも行われた。
 つまり、以前よりも前倒しで使い、それらが厳寒期を避ければ、少頭数が多くなるのは必然>

 また、3歳戦もレース数が多くなっているようです。この週と翌週で、<3歳1勝クラス、もしくは重賞が14鞍>ということで、これでは分散して少頭数となるのは致し方ありません。
 2歳戦重視…というのは、JRAの最近一貫した方針。このため、「少頭数の2歳戦より出れなくて困る未勝利を増やしてよ!」という馬主の声も出ていました。ただ、「レベルが低い未勝利より、レベルが高い上のレースを増やしたい」というのもJRAの一貫した傾向。また、未勝利の終了が年々早くなってきているのも、同様の理由がありそうです。

 ヤフーニュースのコメント欄を見てみると、10個しかありませんでした。こういうときはコメントが洗練されていないものです。
 1番人気は以下のようなコメントで、上記の話を真っ向否定するもの。ただ、現実に2歳レースが増えていて、2歳新馬戦も昔よりスタートが早くなっていて、「早く使う傾向が増えている」というトレンドと全く違う理解で、ん?と思いました。2番人気のコメントは普通にこの傾向を指摘しており、逆になっています。

<理由は全く違う。
育成方法がかなり変わり、デビューが秋以降が当たり前になってきたからだ。
なんなら今の時期の新馬戦も多くなってきた。
一方で早生まれの馬も多くなってきているのだが、なかなかデビューまでこぎつけられなかったりする。
若い馬に無理に競馬を教えやらせても、今どきはなかなかうまくいかない。
馬体重平均も増える中で、身体の使い方がバラバラなままやらせたら、事故になるばかりか、他馬やレース自体の運営を著しく妨げる事態となる。
というわけで、当然の流れであるし、
個人的には未勝利開催期日をそれに合わせてもう少し延ばしても良いのではと思ってしまう>

<なぜ2歳戦が増えてきてるのか。
1番の理由が3歳未勝利戦がどんどん減っている事だと思ってます。
自分が競馬を始めた頃、3歳未勝利戦は、秋の福島開催まであった。
それが減って秋競馬最初の9月いっぱいになり、今は、夏競馬終了後までになった。
3歳未勝利戦が無くなった分を、2歳戦に切り替えていったからレースが増えていった理由>
 



■2013/8/31 6頭立ての新馬戦に2頭出しで掲示板確保という賢い作戦!

 2013年7月6日 2回函館1日目 サラ系2歳新馬
6 R    2歳新馬    ダ右1000m
http://db.netkeiba.com/race/201302020106/

 6頭立てなのに2頭が同じ畠山重則厩舎。しかも、馬主さんもおんなじでミルファームでした。
 で、人気していなかったのね、これが……。
プレッシャーリッジ 11.6倍 4番人気 ルックアラウンド 63.0倍 6番人気(最低人気)

 こうなると、勝てそうにないから頭数の少ない今のうちに……ってことかと思っちゃいますが、
プレッシャーリッジ 4番人気3着 ルックアラウンド 6番人気(最低人気)5着(ブービー)
 2頭とも見事に掲示板! しかも、プレッシャーリッジの方は2戦目で勝ち上がっています。こちらは無理して使ったわけではないようです。

 ただ、ルックアラウンドの方は初戦で1頭交わす5着だった後は、9頭立て9番人気9着、8頭立て8番人気8着ということで連続最下位。
 こちらは6頭立てでの出走が貴重な貴重な掲示板ということになるかもしれません。

2018/12/09追記: ルックアラウンドはその後1戦しただけで地方へ。地方でも十数戦して3着が一度のみ。賞金はなんと2万円です。新馬戦の5着は70万円でしたので、貴重でしたね。
  一方、勝ち上がったプレッシャーリッジはその後1走もせずに引退しています。しかも、引退したのは3年後だとの情報。トラブルがあり、長く復帰を模索していたのかもしれません。


■2013/3/22 タイセイマテンロウ2年2ヶ月ぶりに復帰 1勝馬で特に戦績も優れず

 特に目立って戦績が良かったわけではありません。

-----引用 ここから-----
日付    開催    R    レース名    頭    倍    番人気    着    騎手    距離    馬場    タイム    着差    馬体重
2010/8/1    2新潟6    6R    2歳新馬    17頭    7.7倍    4番人気    5着    石橋脩    芝1600    良    01:37.7    着差0.2    468(0)
2010/8/22    3新潟4    1R    2歳未勝利    18頭    9.5倍    4番人気    1着    柴田善臣    芝1600    良    01:35.2    着差-0.5    472(+4)
http://db.netkeiba.com/horse/2008100091/
-----引用 ここまで-----

 2戦目で勝ち上がって、500万条件もそこそこというところ。

-----引用 ここから-----
日付    開催    R    レース名    頭    倍    番人気    着    騎手    距離    馬場    タイム    着差    馬体重
2010/11/6    5東京1    9R    百日草特別(500万下)    10頭    18.8倍    6番人気    5着    北村宏司    芝1800    良    01:48.7    着差1.3    480(+8)
2010/11/28    5東京8    7R    ベゴニア賞(500万下)    14頭    17.5倍    6番人気    8着    後藤浩輝    芝1600    良    01:36.2    着差1.4    472(-8)
-----引用 ここまで-----

 この後出走が途絶えます。
 ところが、ここからまさかの復帰。

-----引用 ここから-----
日付    開催    R    レース名    頭    倍    番人気    着    騎手    距離    馬場    タイム    着差    馬体重
2013/1/21    1中山5    7R    4歳上500万下    16頭    63.9倍    11番人気    16着    柴田善臣    ダ1200    稍    01:19.2    着差7.4    494(+22)
2013/3/17    2中京4    9R    4歳上500万下    16頭    79倍    14番人気    7着    横山和生    ダ1200    良    01:13.3    着差1.9    482(-12)
-----引用 ここまで-----

 実に2年2ヶ月ぶり。
 期待馬であるならともかく、何の実績もない馬でこれだけ待つというのはなかなかできません。
 ゲームならそれでもいいでしょうけど、現実はお金がかかりますからね。実績馬であってもこれだけ長い期間のロスを取り返すのは難しく、さっさと引退してしまった方がお金の面では良いのです。
 近親を見ても兄弟くらいのところは全然。もうちょっと探すと、スマートギアなどがいますがその程度。

 馬主さんの名前を見ると、田中成奉さんという方。タイセイレジェンド、タイセイアトムなどタイセイの冠名の馬主さんですね。
 持ち馬は豊富なので、「折角持てた競走馬だし、損してでももう一度走るところを見たい」という感じでもありません。
 損益度外視して、気長に楽しんでいらっしゃるんですかね。


 ■2018/03/06 2年間待って復帰のタイセイマテンロウ、次走で勝利していた!

 今確認したら、これを書いた次のレース医王寺特別(500万下)を6番人気1着で勝利。マジか!? 関係者の方見る目ありましたね。
 その後、昇級後は翌年まで4戦して掲示板に載れず引退。ただ、1勝できたのですから大したものです。


 現実的な話すると、収支はどうだったんでしょうね? 牧場にいるときなら、1ヶ月30~40万円くらいが平均かな? 安く見積もって30万なら2年で720万円。500万条件が特別戦で、賞金925.5万円。見事にもとが取れました。ただ、40万だと960万円でトントンです。

 また、その後は賞金なしで引退まで。これを1ヶ月30万なら、41ヶ月で1230万円で赤字。40万でももちろん赤字ですし、移動あるときや厩舎に預けている間は倍くらいかかるでしょう。全体としてはだいぶマイナスに。
 しょんぼりしちゃう話になってしまいました。
 

愛されてる?岡田祥嗣騎手に中央競馬初勝利をプレゼントする会がある?

■2013/3/9 岡田祥嗣騎手 戸崎圭太騎手の影でひっそりと中央デビュー
■2013/4/25 愛されてる?岡田祥嗣騎手に中央競馬初勝利をプレゼントする会がある?
■2013/5/11 41歳の新人岡田祥嗣騎手ついにJRA初勝利 廃止の福山競馬からの移籍
■2023/02/17 「オグリキャップと同じ勝負服」で有名だった岡田祥嗣騎手


■2013/3/9 岡田祥嗣騎手 戸崎圭太騎手の影でひっそりと中央デビュー

 戸崎圭太騎手という超大物新人(?)の影に隠れた感があります。

-----引用 ここから-----
41歳のルーキー岡田祥嗣騎手、9度の挑戦で手に入れたJRAへの切符
[騎手] 2013年02月08日(金)12時00分

 3月いっぱいで廃止が決まった福山競馬からJRAの騎手が誕生した。91年に福山でのデビューから7日現在で1966勝を挙げている岡田祥嗣騎手。9年連続で受験して、晴れて合格した。

 昨年は初めて1次試験を突破したが、2次は不合格に。今回、ようやく念願がかなった41歳の“ルーキー”は「JRAのゴール板を1着で通過したい。まずは1勝」と表情を引き締めていた。過去に08年2月24日の京都で4レースに騎乗しているが中央では未勝利。高校の先輩でもある栗東の笹田厩舎に所属する。

 趣味のゴルフをやめ、時間をつくって受験勉強に没頭した。心が折れそうになったこともあったが、友人でもあり園田から中央に移籍して活躍する岩田の姿が励みになった。地方競馬教養センターの騎手課程で、長期と短期で違いはあったが、同時期を過ごした“同期”。同じ舞台に立つことを夢見ていた。

 1次と2次試験の間に、福山競馬の廃止が発表された。“古巣”は失っても、培った経験、魂は消えない。「そういう思いはあります」。合格が明らかになると、福山の関係者から電話、メールが殺到したという。いろいろな気持ちを胸に秘め、3月から第二の騎手人生を歩む。

提供:デイリースポーツ
http://news.netkeiba.com/?pid=news_view&no=72454
-----引用 ここまで-----

 岩田騎手と同期ですか。

-----引用 ここから-----
中央へ 41歳岡田、9年目の悲願    文 有吉正徳    2013年2月22日 朝日新聞

  東京・六本木の日本中央競馬会事務所で18日、免許の交付式が行われた。土川健之理事長から3月1日付の新しい免許を手渡された6騎手の中に41歳の岡田祥嗣(よしつぐ)がいた。

 広島県にある地方・福山競馬からの転身だ。競馬場のそばで育ち、幼い頃から厩舎(きゅうしゃ)に出入りしていた。高校卒業後に養成機関に進み、1991年デビュー。最多勝に輝くなど、17日の最終戦までに通算1968勝を挙げた。

 中央競馬への移籍を考えるきっかけになったのは、赤木高太郎騎手の合格だった。兵庫・園田に所属していた赤木は地方競馬の騎手として初めて1次試験から受験して中央移籍に成功した。赤木に刺激された岡田は9年連続受験し、ようやく今年合格した。

 中央競馬での騎乗経験は08年に京都で4戦しただけだ。「実績がないので、1頭でも多く騎乗できるように頑張りたい」と第二の騎手人生を楽しみにする。同郷の先輩・笹田和秀調教師(56)が受け入れ先になり、関西を拠点にする。

 腕を磨いた古里・福山競馬場は3月いっぱいで廃止になるが、岡田の体の中に「福山魂」は生き続ける。
http://www.asahi.com/and_M/interest/TKY201302220129.html
-----引用 ここまで-----

 戸崎圭太騎手は以前から好感持っていて、もちろん楽しみにしていたんですけど、記事を読んでいると岡田祥嗣騎手も応援したくなりました。


■2013/4/25 愛されてる?岡田祥嗣騎手に中央競馬初勝利をプレゼントする会がある?

 <a href="http://keiba918.seesaa.net/article/343647740.html">岡田祥嗣騎手 戸崎圭太騎手の影でひっそりと中央デビュー</a>で書いた岡田祥嗣騎手はどうしているだろう?記事あるかな?と検索。
 ヒットが2件、そのうちメインになっている記事……と見ると、1件しかありませんでした。

-----引用 ここから-----
岡田祥嗣の1勝vs戸崎圭太の1勝
2013年04月18日(木)12時00分 ネット競馬

それはさておき、先週日曜は中山の皐月賞に蒟蒻問答しつつ、阪神の岡田騎手にも注目していた。
先週の日曜阪神は岩田騎手はいたものの、基本的には関西の名手系がこぞって中山に遠征していた。つまり阪神は留守系競馬になるから岡田騎手でメモリアルな大穴が取れるのではないか? と皮算用していたからだ。うひ。

岡田騎手とはもちろん今年の3月からJRAデビューした福山競馬出身の岡田祥嗣騎手のこと。
実はまだ中央で勝ち星がなく、この留守を利用して、1つ勝つのではないか? そう期待していた。
(岡田騎手は地方所属時代を含めてまだ中央で勝利がない。)

なぜ皮算用したかというと、日曜阪神の騎乗馬に「岡田騎手に中央競馬初勝利をプレゼントする会」と思しき(妄察)厩舎の馬がいたからだ。やったー!
http://news.netkeiba.com/?pid=column_view&cid=23019
-----引用 ここまで-----

 思い込みです。

-----引用 ここから-----
岡田騎手の中央所属後の成績は先週土曜までで(0-3-1-40)だった。
-----引用 ここまで-----

 とりあえず、戦績がわかりました。1勝が遠いですね。

 以下は作者の妄想馬券。

-----引用 ここから-----
2着3回の内訳
平田 3人気2着(シャイニーデイズ)
矢作 7人気2着(キョウエイバサラ)
小島太 11人気2着(アルベルティ)

3着1回の内訳
笹田 3人気3着(バハドゥール)

笹田厩舎は所属厩舎だから当たり前として、関西の平田&矢作厩舎はもしかしてもしかするかも…。
もしプレゼントする会のメンバーだったら……うひょ! で、下記の厩舎の馬に注目してみた(理屈はこまごまとあるけれど、ここは直感ということでお願いします)。

6R グレイスフルデイズ(西園厩舎)人気薄そう!9R グランプリブラッド(矢作厩舎)やや人気か?12R カシュカシュ(平田厩舎)人気薄そう!

結果は
グレイスフルデイズ 9人気3着(複勝770円)
グランプリブラッド 6人気8着
カシュカシュ    9人気4着

馬券的には3着1回のみで、初勝利はならなかったけれど、自分の皮算用もグレイスフルデイズの複勝だけで終わってしまったけれど、グレイスフルデイズとカシュカシュの走りを見て、1勝をプレゼントする会はあるとだいたい思えた(こういうのはだいたいがいい。絶対ではダメだし、なんとなくでもきっとダメ)。
なぜならカシュカシュも4着ながら、走る気に満ちていたからだ(スタートしてすぐに寄られて、最後方に下がって、そこから大マクリで追い込んで4着した)。寄られる不利がなければ確実に1着2着争いに加われたのではないか? そう思わせる内容だった。

というわけで、決めつけてみる。
岡田騎手に中央競馬初勝利をプレゼントする会は(だいたい)ある! と。
-----引用 ここまで-----

 かなりイケてますね!


■2013/5/11 41歳の新人岡田祥嗣騎手ついにJRA初勝利 廃止の福山競馬からの移籍

  ついにやりました。初勝利です。

-----引用 ここから-----
岡田祥嗣騎手 JRA初勝利 [News]   2013/05/11(土) 17:19

岡田祥嗣騎手(栗東・笹田和秀厩舎)は、京都10Rで3番リュンヌに騎乗し1着となり、JRA初勝利を挙げた。

~岡田騎手のコメント~
「(JRAで勝ちたいという)夢を目標に切り替えてここまで長かったですが、JRAのゴール板を1着で駆け抜けて気持ち良かったです。3月にJRAでデビューして、これまで関係者から騎乗機会をたくさん与えてもらっていたのに長く時間が掛かってしまいました。今後の目標は特にありませんが、乗せてもらった馬に1頭1頭全力で騎乗したいと思います。勝った瞬間に"おめでとう"という声が聞こえてきましたし、これからも騎乗技術を上げていきたいと思いますので、応援お願いします」
http://keiba.radionikkei.jp/keiba/post_408.html
-----引用 ここまで-----

 多少コメントが違うのでもう一つ。

-----引用 ここから-----
福山から移籍の岡田がJRA初V 2013年5月11日

(略)発馬から積極的に仕掛けてハナへ。直線では余力たっぷりに後続を突き放した。地方所属時代も含め、77戦目にして手にした美酒に「JRAで勝ちたいという夢を目標に切り替えて、ここまで長かったですが、JRAのゴール板を、1着で通過するのは気持ちがいいものですね。2勝目、3勝目に向けて、さらに騎乗技術を上げて頑張っていきたい」と喜びを語った。
http://www.daily.co.jp/newsflash/horse/2013/05/11/0005979696.shtml
-----引用 ここまで-----

 もちろんおめでとうございますで、心から祝福しているのですが、馬券的には実はちょっと後悔が。
 というのも、買うかどうか迷ったんですよね、この馬券。

 あっ、岡田騎手人気じゃん、これ初勝利じゃない?どうしよう?買おうか、買うまいか?と迷いに迷って結局買わず……。
 買っていれば2倍嬉しい勝利だったんですけど、残念です。

 いや、でも、本当祝福していますよ!
 といった証拠として、さらに記事をあと二つ。

-----引用 ここから-----
 福山競馬出身、41歳岡田祥嗣騎手が73戦目でJRA初勝利!
[騎手] 2013年05月11日(土)16時45分

岡田祥嗣騎手(41歳、栗東・笹田和秀厩舎)は、今年3月に福山競馬からJRAに移籍して、通算73戦目となったこのレースで嬉しいJRA初勝利を挙げた。

 岡田騎手は1991年7月に福山競馬でデビューし、約22年間で地方競馬通算1968勝。JRAの騎手免許試験9回目の挑戦で難関を突破し、この春から「41歳のルーキー」として新天地に身を移している。
http://news.netkeiba.com/?pid=news_view&no=75309
-----引用 ここまで-----

 73戦目。かかりましたね。もっと早く勝てると思っていました。
 まだ不人気の馬が多いですけど、売り込んで行けば今度はトントンと勝てるんじゃないかと思います。

 ああ、ごめんなさい、コメントはここに載っているのが、たぶん全文です。
 上二つとダブっていますので、読み飛ばしてOKです。

-----引用 ここから-----
 待望の移籍後初勝利に、お立ち台に上がった岡田騎手は「(JRAの舞台で勝利するという)夢を、(3月からは)目標に切り替えてここまで時間は掛かってしまいましたが、やっぱり1着でゴールするというのは気持ちの良いものですね。レースについては、今までのレースぶりを見てもしぶとい馬なのは分かっていたので、何とか押し切れると思いました。移籍してから今まで、多くの関係者の方々に騎乗機会を与えて頂き、(初勝利まで)長く掛かりましたけど、2勝目・3勝目に向けて騎乗技術を上げて頑張りたいと思います。今後、現段階で大きな目標はないのですが、乗せて頂くお馬さんに1頭1頭全力で騎乗したいです。勝った瞬間には、『おめでとう!』というファンの皆様からの声援も聞こえていました。これからも応援よろしくお願いします」と話すと、ウィナーズサークルでは祝福の拍手が上がった。
-----引用 ここまで-----

 最後の記事。

-----引用 ここから-----
2013.5.11 15:17
オールドルーキー岡田祥嗣騎手がJRA初勝利

(略)通算77戦目(転入後73戦目)でのうれしい初V。

 3月いっぱいで廃止となった福山競馬に所属して、地方競馬通算1968勝をマークしてきたオールドルーキーが、1600万下の特別戦を逃げ切って歓喜の瞬間を迎えた。
http://race.sanspo.com/keiba/news/20130511/etc13051115170001-n1.html
-----引用 ここまで-----

 何しろ地方ではこれだけ勝っているんですもの、初勝利で肩の荷が下りれば、もっとどんどん勝てる気がします。


■2023/02/17 「オグリキャップと同じ勝負服」で有名だった岡田祥嗣騎手

 <オグリキャップと同じ勝負服だった岡田祥嗣騎手とのつながり  今週は重賞にも騎乗します!>(競馬ニュース・特集なら東スポ競馬(2021/11/25))という記事をブックマークしていました。てっきり記者による記事だと思ったら、藤井勘一郎騎手のコラムでびっくりしました。

<岡田さん(引用者注:岡田祥嗣騎手)とは、私が韓国で騎乗していた際に同じ福山競馬出身の嬉勝則騎手に紹介していただいて以来のお付き合い。当時はすでにJRAジョッキーになられていた岡田さんに、JRA騎手試験についていろいろとアドバイスをいただきました>
https://tospo-keiba.jp/challenge-fujii-k/5784

 岡田祥嗣騎手が合格した2012年は福山競馬の廃止が決定した年。ただ、廃止が決まってJRAへということではありません。JRAには8回受験して不合格。9回目で1次試験合格後のタイミングで福山競馬の廃止が決定し、後がない状況での2次試験…という中での合格だったそうです。

 タイトルになっていた「オグリキャップと同じ勝負」ってどういうこと?と思いました。ただ、以下のような話があるだけで経緯は不明。地方競馬の場合、中央と違って騎手専用の勝負服を着ることがありますが、ダブりなどの問題はなかったんですかね…? ここらへんのルールはよくわかりませんでした。

<福山時代の岡田さんはオグリキャップと同じ勝負服を着ていたことで知られていました。これは岡田さんのデビュー前年にあたる1990年に有馬記念を制したオグリキャップの走りに感動したためとのこと。後に同馬に騎乗歴のある武豊ジョッキーとご一緒した時に「勝てる気がするでしょう」と声をかけられて感激した思い出もあるそうです>



2024年4月30日火曜日

セクレタリアトとハイセイコーは、誕生年月が同じ日米のスターホース

■2015/10/22 セクレタリアトとハイセイコーは、誕生年月が同じ日米のスターホース
■2024/04/30 初代国民的アイドルホース・ハイセイコーのデビューは地方だった!


■2015/10/22 セクレタリアトとハイセイコーは、誕生年月が同じ日米のスターホース

 サラブレッドインフォーメーションシステムによると、"米国のブラッドホース誌が1999年に刊行した「20世紀のアメリカ名馬百選」でセクレタリアトは2位に選ばれた"そうです。
 「1位はマンノウォーで3 位にサイテーション。時代と人によって、この順位は入れ替わるが、この3頭が20世紀のトップ3であることに間違いはない」としていましたが、サイテーションは全然聞いたことなかったです。

 "セクレタリアトの別名は「神の造りし馬」"。これは"身体的にほぼ完璧で欠点がなく、筋肉をフルに使い、離陸する飛行機のように滑らかに走った"ためのようです。
 しかし、セクレタリアトは、実際には完璧ではなく、むしろ「奇形」であったことが死後に判明しました。

<死亡後の解剖でセクレタリアトの心臓の大きさが並の馬の倍以上もあったことが明らかになった。一般的な馬なら奇形だが、これがセクレタリアトの大きな武器だった>
(Our Pleasure 2014年1月号 ザ・ブラッド 血統表を紐解く! セクレタリアト T.I.Sより)

 また、私が気に入ったのは、おちゃめなエピソードの方です。"目立ちたがり屋で取材陣がレンズを向けると、俺が主役だと言わんばかりに胸を張る"とあった他、以下のような話がありました。

<いたずら好きで(黒人厩務員の)エディー・スウィートと馬具を引っ張り合い、ブラシを銜えて隠れてエディーに叱られるとしょげ返り、負けた時は馬房に籠もって何かを考えていたと言う。そして、次のレースでは必ず新記録を作った>

 記事では、他に以下のような話もありました。うちでタイトルにした話です。

<ハイセイコーとセクレタリアト。70 年代の日米を代表する国民的なアイドルホースはほぼ同時期(前者は1970 年3月6日、後者は3月30日)に生まれている>

 当時の日本の馬はみな父系が続いていないんですよね。ハイセイコーもカツラノハイセイコ(東京優駿、天皇賞(春)優勝)といった活躍馬を出すものの、現在には繋がっていません。
 では、セクレタリアトはどうだったか?と言うと、こちらもまたほとんど途絶えてしまいました。競馬ではありがちなことではありますが、残念ですね。


■2024/04/30 初代国民的アイドルホース・ハイセイコーのデビューは地方だった!

 ハイセイコーの方も紹介を…と思ってWikipediaを読み始めたところ、以前、別のところで紹介したな!と思い出したので、そちらをそのまま転載しておきます。

 1970年代の日本で社会現象と呼ばれるほどの人気を集めた国民的アイドルホースで、第一次競馬ブームの立役者となったハイセイコーのWikipediaを読んでいました。

<1972年(昭和47年)7月、大井競馬場でデビュー。同年11月にかけて重賞の青雲賞優勝を含む6連勝を達成。翌1973年(昭和48年)1月に中央競馬へ移籍し、「地方競馬の怪物」として大きな話題を集めた[1]。
 移籍後も連勝を続け、4月に中央競馬クラシック三冠第1戦の皐月賞を勝つとその人気は競馬の枠を超え[2][3]、競馬雑誌やスポーツ新聞以外のメディアでも盛んに取り扱われるようになり[4]、競馬に興味のない人々にまで人気が浸透していった[5]。
 5月27日に東京優駿(日本ダービー)で敗れたことで不敗神話は崩壊したが人気は衰えることはなく[6][7][8]、むしろ高まり[9][10][11][12]、第一次競馬ブームと呼ばれる競馬ブームの立役者となった[13]。
 このブームは、後年1990年前後に起こった武豊とオグリキャップの活躍を中心にした第二次ブームと並んで、日本競馬史における2大競馬ブームのうちの一つとされている[14]。ハイセイコーが巻き起こしたブームは日本の競馬がギャンブルからレジャーに転じ[15][16]、健全な娯楽として認知されるきっかけのひとつになったと評価されている[17]。1984年、「競馬の大衆人気化への大きな貢献」が評価され、顕彰馬に選出された[18][19]。
 競走馬引退後に種牡馬となった後も人気は衰えず[12][20][21]、種牡馬として繋養された明和牧場には観光バスの行列ができるほど多くのファンが同牧場を訪れるようになり[22]、それまで馬産地を訪れることが少なかった競馬ファンと馬産地を結び付けた>

 ハイセイコーは人気すぎて途中から過剰人気に。とはいえ、競走成績が良くなかったということではありません。皐月賞の他、宝塚記念、高松宮杯に勝利。中山記念、NHK杯(当時はややグレード落ち) 、スプリングS 、弥生賞も勝っています。
 で、ここに追記したことでわかるように、ハイセイコーにはリーダー馬・ボス馬的なエピソードもあったのです。おもしろいですね。

<1970年(昭和45年)、北海道日高支庁新冠町の武田牧場に生まれる。馬体が大きく脚や蹄が逞しかったことから、牧場関係者は赤飯を炊いて誕生を祝った[25]。武田牧場場長の武田隆雄によると、生まれた時から馬体が大きく一際目立った馬で、他の馬と集団で走る際は常に先頭を切った[26]>

 なお、地方でデビューしたハイセイコーですが、上記だけ読んでも期待されてなかったわけではなく、むしろ期待された馬だったことがわかります。以下のように他にも期待されたエピソードがある他、地方デビューは母馬絡みの特殊事情だった感じです。

<武田は当歳時から中央競馬にいっても十分通用するレベルの馬だと感じ[28]、夏になると、「ダービーに勝つとはいいません。でもダービーに出られるぐらいの素質があると思います」と周囲に喧伝するようになった[29][30]。また1957年の天皇賞(春)を優勝したキタノオー以来の「武田牧場の傑作」として期待を集めて新冠町の評判を呼び[31]、2歳時には「新冠の一番馬」という評判を得るようになった[28]。
 ハイセイコーは中央競馬の調教師からも中央でのデビューの誘いを受けたが[31]、母ハイユウの馬主であった青野保が代表を務める(株)王優に所有され[3][31]、ハイユウを管理していた大井競馬場の調教師の伊藤正美によって管理されることになった[30]。1971年(昭和46年)9月に伊藤厩舎に入厩し、馴致が行われた後、調教が開始された。騎手として調教と馴致に携わった高橋三郎によると、ハイセイコーはこの時点ですでに、他の幼い馬とは「大人と子供」ほどに異なる馬体の大きさと風格を備えていた[32]。また、この時期にはすでにマスコミが盛んにハイセイコーについて取材をし、中央競馬の調教師から移籍が持ちかけられるようになっていたといわれている[32]>
<1973年1月12日、ハイセイコーはホースマンクラブに5000万円([注 5]この金額は、当時の東京優駿の優勝賞金(3600万円)を上回っていた)で売却された[42]。武田牧場場長の武田隆雄は、(株)王優がはじめからハイセイコーを中央競馬へ移籍させる意向であったようだと述べており[26]、江面弘也によると武田牧場側は売却に際し、大井でデビューさせた後中央競馬へ移籍させるという条件を付けていた[3][40]。作家の赤木駿介によると、ホースマンクラブが新たな馬主となったのは、同クラブの代表者である玉島忠雄が大井競馬を訪れた際、条件次第ではハイセイコーを購買できるという噂を聞きつけたのがきっかけであった[43]。大川慶次郎によると、当時の日本競馬界では「中央は中央、地方は地方」という風潮が強く、地方から中央への移籍は4歳の秋以降に行われるのが一般的で、4歳になったばかりの時点で行われるのは珍しいことであった[44]>



2024年4月29日月曜日

日本で一世を風靡したリファール系、最後の希望の種牡馬は…?

■2020/06/13 推奨点ゼロだったローレルゲレイロのその後は…?
■2024/04/30 日本で一世を風靡したリファール系、最後の希望の種牡馬は…?


■2020/06/13 推奨点ゼロだったローレルゲレイロのその後は…?

 2014年新種牡馬特集の<ローレルゲレイロ - 予想王TV@SANSPO.COM>では、まず、ローレルゲレイロは短距離で活躍したものの、キンシャサノキセキとデビューが重なってしまい、分が悪いと指摘していました。
 ただし、非サンデーサイレンス系であり、<1/3はサンデーサイレンス系の繁殖牝馬で、配合のしやすさが感じられる>のは魅力としていました。<少ない産駒の中から父の名を高める馬が、案外早い時期から出てくるかもしれない>とも書いています。
http://race.sanspo.com/keiba/news/20140616/pog14061613040002-n1.html

 父はキングヘイロー。G1勝ちは高松宮記念のみですが、ダンシングブレーヴ産駒でもともとは中距離もこなしていた馬でした。そこから出たローレルゲレイロが短距離路線で活躍。やはり距離は持ちづらい…と思いきや、サンスポは含みを持たせています。ただ、それよりもサンスポはダート押しのようで、以下のように書いていました。

< 芝のスプリント路線でスピードを見せていたが、ややスタミナ不足に思えたフェブラリーSで7着。果敢に逃げて見せ場を作っており、ダートの適性も十分に感じられた。(略)距離が延びても極端に苦にすることはなく、芝ダート問わず堅実な走りを期待していいだろう>

 とはいえ、血統は、<全体的には地味な印象>としており、<テンビー×カコイーシーズ×マルゼンスキー×という配合も、どちらかといえば地方競馬のダート向きと感じられる>としており、低評価。繁殖牝馬から続けて、全体に地味という感じの評価です。私もあまり推奨ポイントを見つけられません。こういう種牡馬が成功すると、ドラマですけどね。

ローレルゲレイロ
サンケイスポーツ評価を勝手に得点に
 血統・適性2 × 繁殖牝馬1 = 2
個人的な好み 2

 そのローレルゲレイロですが、2020年6月時点の稼ぎ頭は牝馬のアイラインで1億1000万。1億円ホースはこれ1頭ということで活躍できていませんが、それでもよくやっている感じですね。
 ただし、AEIを見ると普通に壊滅的で0.53。 CPIは0.59で、2019年の種付けは2頭となっており、引退間近なようです。


■2024/04/30 日本で一世を風靡したリファール系、最後の希望の種牡馬は…?

 リファール系は一時期日本で結構多く、日本に合っている…というイメージでした。が、最近は消え失せたような気がしたので、ちょっと調べてみることに…。で、JSEのリファール/Lyphardの血統表を見ると、もう完全にパッと見ただけで廃れているのがわかります。
 日本で多かったというイメージ通り、リファール系の種牡馬はめちゃくちゃ多いですね。多すぎるので、とりあえず、代表なところだけ。ニッポーテイオーとシリウスシンボリという名馬を輩出した系統は、当然重要でしょう。ただ、この系統は早くに断絶しています。

リファール/Lyphard(1969)
 リイフォー/Lypheor(1975)
  ニッポーテイオー(1983)
 モガミ/Mogami(1976)
  シリウスシンボリ(1982)
https://jse.jpn.org/jrasrch-sp.cgi?kind=father&type=aline&key=@22913260&end=5&mn=476212

 リファール系で長続きしたのは、なんといってもダンシングブレーヴの系統です。

リファール/Lyphard(1969)
 ダンシングブレーヴ/Dancing Brave(1983)
  コマンダーインチーフ/Commander in Chief(1990)
   スエヒロコマンダー(1995)
   ラスカルスズカ(1996)
   レギュラーメンバー(1997)
  ホワイトマズル/White Muzzle(1990)
   アサクサキングス(2004)
   シルポート(2005)
   ニホンピロアワーズ(2007)
   バンドワゴン(2011)
  キングヘイロー(1995)
   ローレルゲレイロ(2004)

 G1を勝っておらず戦績は他の馬よりは落ちますが、最も最後に種牡馬入りしたという意味では、バンドワゴンでしょうかね。若いときは期待された馬で、順調だったなら強かったはず!種牡馬として力を発揮してくれるかも!と、夢を見れる馬です。
 それ以外の比較的最近の馬で実績あるのは、ともに2004年生まれのローレルゲレイロとアサクサキングスでしたが、最近とは言っても2004年であり、ローレルゲレイロ産駒にまだ現役がいるとは言え、もうほぼ終わったような状態です。

 で、ここらへんの産駒であるダンシングブレーヴひ孫世代の獲得賞金ランキングを見てみます。

賞金順位    馬名    性    生年    父    総賞金(万円)
1位    サンレイレーザー     牡     2009    ラスカルスズカ     16,084.60
2位    アイオライト     牡     2017    ローレルゲレイロ     15,607.60
3位    ハクサンアマゾネス     牝     2017    シルポート     11,219.80
4位    アイライン     牝     2012    ローレルゲレイロ     11,014.80
5位    メトロシュタイン     牡     2004    スエヒロコマンダー     9,963.80
6位    サワヤカラスカル     牝     2005    ラスカルスズカ     9,769.30
7位    アイファーキングズ     牡     2016    アサクサキングス     8,016.50
8位    ニホンピロスクーロ     セ     2017    ニホンピロアワーズ     8,008.00
9位    ハッシュゴーゴー     牝     2016    アサクサキングス     7,854.70
10位    イーグルショウ     牡     2004    スエヒロコマンダー     7,463.60

 稼ぎ頭はなんと好きだったラスカルスズカ産駒で、サンレイレーザー。2位は普通にローレルゲレイロですが、3位もシルポートという意外なところが入っています。G1馬なのにアサクサキングスはイマイチですね。アサクサキングスも好きだったのですけど…。
 ただ、そもそも2億円ホースしかいない状態で、どんぐりの背比べ。やはりこの系統は続かない感じですね…。

 にも関わらず、もう一つ下の世代もいてびっくり。まだ1頭しか走っておらず、賞金200万未満で今後もほとんど産駒が出ないと思いますが、ウルトラカイザーという聞いたことがない馬が種牡馬入りしていてびっくりしました。
 ウルトラカイザーはレギュラーメンバー産駒で中央は924万円のみで、普通は種牡馬入りしない成績。地方でも6,379万円程度。地方重賞は勝っていますが、道営記念〔H1〕(G)など、格付けとしては低いものばかりです。
 個人的な趣味での種牡馬入りですかね。こういうのは好きです。とはいえ、兄弟には アルゼンチン共和国杯(G2)、七夕賞(G3) を勝っているアスカクリチャンがいるので、血統的にもまずまずかもしれません。


珍名馬イヌハワントナク マサコチャンの娘でアイコチャンという馬も…

■2023/01/20 珍名馬イヌハワントナク マサコチャンの娘でアイコチャンという馬も…
■2018/10/17 珍名馬、馬なのにギュウホ(牛歩) あのミルファームの競走馬
■2020/08/09 馬なのに子犬を意味する「パピードッグ」、なぜ犬なのか?


■2023/01/20 珍名馬イヌハワントナク マサコチャンの娘でアイコチャンという馬も…

 珍名馬らしい珍名馬なのに見逃していたイヌハワントナク。ここまで3戦して15、12、11と着順は冴えません。
 馬主さんは熊澤浩樹さん。検索で出てきた所有馬は6頭のみで現役は2頭。2015年生まれの牝馬ロンスのみが中央勝利馬で、この馬は3勝して3706万円稼ぎました。
 この稼ぎ頭ロンスにあやかってか、現役のもう1頭はロンスアンドロンスという名前の牡馬でした。2頭は同じ岡田スタッドですが、特に血の繋がりはなし。ちなみに6頭とも岡田スタッドですね。

 稼ぎ頭のロンスですが、この馬、母などの名前がおもしろいですね。4代母はミスオーハヤブサという普通の名前。3代母もチヨダマサコ、2代母はそこからとったマサコチャンで普通です。ところが、この普通の名前を普通じゃない名前にしてしまったのが、ロンスの母の名前アイコチャン。おそらく雅子皇后と愛子内親王の親子とひっかけた名前でしょう。右派の人に「不敬だ」と怒られそうです。
 ロンスの馬名の由来も見ておくと、「人名より」とのこと。一方、ロンスアンドロンスの方を見ると、私の予想と違って「兄ラブリロンリロンスより」とありました。
 ただ、よく見ると、ラブリロンリロンスも同じ熊澤浩樹さんの馬。こちらの馬名意味は、「魅力ある孤独なロンス(人名)」となっていました。
 この兄は中央で1勝。売却して名義が変わったのか、私の最初の検索では出てきませんでした。こういうことはよくありますね。

 ついでに「ロンス」という名前で有名な人を検索してみました。ジョルジュ・ロンスという人がヒットします。

<ジョルジュ・ロンスまたはジョルジュ・ロンセ(Georges Ronsse、1906年3月4日 - 1969年7月4日)は、ベルギー、アントウェルペン出身の自転車競技(ロードレース)選手。
1925年、個人契約選手としてプロへ転向し、同年のリエージュ〜バストーニュ〜リエージュを制覇。翌1926年、トレードチームである当時の名門・オートモト=ハッチンソンと契約を結んだ。以後、ラ・フランセーズ=ダンロップなど、名門チームに在籍した。
史上初となる、世界選手権・プロロードレース2連覇など、主にワンデイレースでの活躍が目立った。この他、シクロクロスやトラックレースでも実績を残している>
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%83%AB%E3%82%B8%E3%83%A5%E3%83%BB%E3%83%AD%E3%83%B3%E3%82%B9

 イヌハワントナクから離れてしまったので、こちらの馬名意味も検索。<犬は「ワン」と鳴く>というそのまんまの説明でした。どうでもいい話ですけど、私は、犬の鳴き声は「ワン」よりも「ウォン」派です。
 検索でヒットする熊澤浩樹さんの馬は、他の馬名も珍名馬揃い。例えば、チョコダイスキ、チョコタベチャウゾはともにチョコレート系の名前。お好きなんでしょうか。ちなみに犬にチョコは厳禁です。
 もう1頭はヒトツデモカチタイ。ひとつ勝つどころか、2戦連続で二桁着順、賞金ゼロで登録抹消。ロンス系だけ珍名馬じゃないといった感じでしたね。


■2018/10/17 珍名馬、馬なのにギュウホ(牛歩) あのミルファームの競走馬

 珍名馬は好きですけど、さすがにちょっとこれひどいんじゃないの?という名前のギュウホ(牛歩)という馬がいました。実際走っておらず、ここまで5戦して二桁が4回。二桁じゃない1戦も8頭立てのブービーでした。
 当然のごとく、掲示板での評判も芳しくありません。

[30] ルリうめさん
馬名の由来、馬体から連想って?
走らないと感じたのか?
[29] 京阪さん
サラブレッドがその名前でいいのか??
[20] 下手の横好きさん
馬なのに牛歩…名付け親は何考えてるんだ
[10] シゲさん
もう少しなんとかならんかったんかな…。牛歩よりかはあるだろうに。
ギュウホの掲示板 | 競走馬データ - netkeiba.com

 馬主は競走馬をやたら多く走らせたり、出走奨励金などを狙ったりすることで有名なミルファーム。先の8頭中7着のレースも未勝利で4戦二桁着順の後の格上挑戦であり、出走奨励金狙いだったと思われます。
 この出走奨励金狙いは、私は悪くないと思うのですけど、ミルファームの場合は虐待じゃないかというほど連続で使うときあるんですけどね。さすがに度が過ぎていて、看過できません。今回のネーミングにも、馬への愛のなさを感じてしまいました。

2019/08/03:ギュウホは中央で10戦しましたが、9戦が二桁着順というひどさ。一度だけ7着があるのですが、これも8頭中7着。この最高着順の7着ですが、500万下のアスター賞。もちろん勝利していないので格上挑戦。ミルファームらしく出走奨励金狙いなんじゃないかと思われます。
 その後地方に移籍。名義が異なっていますので売却した感じですね。地方では勝利もしており、現時点で44万円稼いでいます。


■2020/08/09 馬なのに子犬を意味する「パピードッグ」、なぜ犬なのか?

 ギュウホと同じで「馬なのに」という感じの馬名がありました。別の動物の名前がつくということだけなら珍しくないものの、「パピードッグ」という名前だったので、ちょっとおかしさが高いと思ったんですよね。「ドッグ」はご存知の通り「犬」ですが、「パピー」も子犬という意味なので、バリバリの犬っぽさ。
 別の意味の可能性もあったので確かめたのですが、提出されている馬名の由来でもモロに「子犬。幼犬」という説明でした。調べてみると、puppy単体だけでなく、puppy dogでも子犬などの意味があるみたいですね。

 馬主は、Him Rock Racingホールディングス。父はブラックタイドという良い種牡馬なんですけどね。母はマイビビアーヌ。母の方はどういう意味かと思ったのですが、「ビビアーヌ」は人名だとのこと。なので、父母の名前からの犬つながりで「パピードッグ」でもないようです。 謎ですね。ちなみに牝馬でした。

 一度書き終わってから思いついたのが、 Him Rock Racingホールディングスで走っている他の馬にちなんで名付けた…といった可能性。これに似たパターンは他の馬主さんでいくつかあります。
 調べてみると、Him Rock Racingホールディングスで最も走っているのは3億5000万円のブルドックボスであり、やっと犬関係が出てきました! これにあやかったのかもしれません。この推測が一番しっくり来ますね。
 なお、ブルドックボスも父ダイワメジャー、母リファールカンヌで犬とは特に関係なさそうでした。


2024年4月28日日曜日

岩田康誠が暴言で即日騎乗停止 藤懸騎手が被害者で後藤騎手思い出す人も

■2024/04/28 岩田康誠騎手、他の騎手より勝ちがあるJRA通算1万5000回騎乗を達成
■2021/04/28 岩田康誠が暴言で即日騎乗停止 藤懸騎手が被害者で後藤騎手思い出す人も
■2023/02/19 やらず?先行馬を50秒間立ち上がって抑え続けて後方に下げる


■2024/04/28 岩田康誠騎手、他の騎手より勝ちがあるJRA通算1万5000回騎乗を達成

 岩田康誠騎手のニュースを検索。あまりおもしろいのがなくて、2023年の記事ですが、<岩田康誠が史上17人目のJRA通算1万5000回騎乗「夢と希望を抱いて次につなげたい」>)競馬ニュース・特集なら東スポ競馬 2023/06/18 (日)17:24)というのを選びました。
 岩田康誠騎手は「ジョッキー人生がいつまでか分からないですが、夢と希望を抱いて次につなげていきたいです」というコメントを出しています。

<18日の函館10Rでアメリカンエールに騎乗した岩田康誠(49=栗東・フリー)が史上17人目、現役では12人目のJRA通算1万5000回騎乗を達成した。JRA初騎乗は兵庫県競馬所属時代の1999年11月7日(5着)。2006年に中央に移籍し、ここまでJRA通算1758勝(うちGⅠ25勝)を挙げている。>
https://tospo-keiba.jp/breaking_news/32987

 「史上17人目」ですので、それほど珍しくはありません。ただ、地方出身でJRA移籍ですから、スタートが遅かったことを考えると価値ある記録でしょう。騎手デビューは1991年で、JRA移籍は2006年ですから、実に15年ものハンデがあって、この記録です。
 このページではネガティブな話題も紹介しているんですけど、当時の岩田康誠騎手はすごかったですね。私の好きな馬には、中央の生え抜き騎手よりよほど岩田康誠騎手に乗ってほしいと思っていました。

岩田康誠 - Wikipedia
中央競馬への遠征
<兵庫県競馬所属時代から中央競馬にも積極的に参戦。2002年にはビリーヴでセントウルステークスを制して中央競馬の重賞を初制覇した。
 2004年には菊花賞をデルタブルースで制し、地方競馬所属の騎手としては初めて中央競馬のクラシックを制覇[9]、地方競馬所属の騎手が中央の競走馬に騎乗してGI競走を制覇したのも史上初のことであった[10]。
 2005年には第1回WSJS地方騎手代表選定競走(現・スーパージョッキーズトライアル)に優勝し、第19回ワールドスーパージョッキーズシリーズに地方競馬代表として参戦。(中略)総ポイントで41点を挙げ、総合優勝した(地方競馬の騎手が同シリーズを総合優勝するのは(中略)4年ぶり4人目であった)[11]。>
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B2%A9%E7%94%B0%E5%BA%B7%E8%AA%A0


■2021/04/28 岩田康誠が暴言で即日騎乗停止 藤懸騎手が被害者で後藤騎手思い出す人も

 <岩田康誠騎手が即日騎乗停止 他騎手に幅寄せ、暴言 4/24(土) 17:27配信 日刊スポーツ>によると、裁決委員は、土曜阪神6Rの返し馬の際、岩田康騎手は藤懸騎手に対して騎乗馬でラチ沿いまで幅寄せを行い、粗暴な発言を行ったと説明。翌日である日曜日の25日から5月8日までの14日間(開催日4日間)の騎乗停止処分にしています。即日騎乗停止なんてあるんですね。
 適用されたのは、日本中央競馬会競馬施行規程第147条第20項(競馬の公正確保について業務上の注意義務を負う者としてふさわしくない非行のあった者)。岩田康騎手は、同日2R後の裁決室での藤懸騎手の対応に不満を抱いており、そのことが原因で6Rの行為と言動に及んだと説明しているそうです。
 同じレースに騎乗していた複数の騎手から証言があり、該当騎手に内容を確認したとのことですから、他の騎手にもわかるほどだったんですね。隠蔽されなかったこと自体は良かったです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/f50ac5d2e585fc007dfb944199839987feaac7e6

 競馬記事なんかでは、「岩田康誠騎手は真面目」などと言われていたのですが、コメント欄を見ると全然違う反応。亡くなってしまった後藤浩輝騎手のことを思い出すコメントや息子の岩田望来騎手に関するコメントが多かったのも特徴でした。

<こういうのは本当に残念。その粗暴さで後藤の身体とメンタルを蝕めたのを忘れたのか?近年は割と大人しかったのに。息子の態度悪いのもわかるわ>
<岩田に対して4日間程度の騎乗停止は甘すぎる。自分はとりわけ後藤騎手のファンであったからこそ、岩田がこうした問題行動を起こす度に許せない>
<岩田は昔からそうだし、後藤の件とかあったから、そういうとこはどうしても好きになれないね…>
<それにしても岩田は親子揃って悪い噂を聞くけど大丈夫かな>
<1つ許せないのは、馬を使ったこと。これだけは絶対あってはならない。怪我でもさせたらどうすんだ!>
<商売道具の馬を使って幅寄せをしたり暴言を吐くなど騎手としての自覚が無さすぎる>


■2023/02/19 やらず?先行馬を50秒間立ち上がって抑え続けて後方に下げる

 23/02/18 阪神9R つばき賞 14:25芝1800のショウナンアレクサに岩田康誠騎手が騎乗。
 内枠で軽く押していきながら3番手。ここまで成績が良かったのは大体このくらいの位置であり、これで良いと思ったし、ひどくかかっているようにも見えなかったのだが、すぐに騎手が強く手綱を引っ張り強引に抑えようとする。
 しかも、こんなに引っ張るの?と珍しいほど立ち上がった姿勢で引っ張り続ける。そして、これを50秒ほど。これだけ長い間引っ張り続けるというのは見た覚えがない。

 3~4コーナーでやっと普通の姿勢。この時点で半分より後ろまで下げており、4コーナーから仕掛けると抜いていく余力はあり。ただ、最後は逆に交わされるところもあり、上位には来ない。3番人気で勝ち負けが期待されたが、6着まで。
 ある程度最初押していたし、最初から差し追い込みを考えていたようにも見えなかった。ちょっと考えられない騎乗だった。

 最後は一応前に行こうとしており、やらず・八百長とは思わないが、以下に引用したような掲示板コメントでそういった疑いが出るのもわかる…という不可解な騎乗。とにかく考えられない騎乗だった。
 「教育している」という見方もちらほらあったが、だとしても馬に競馬を教えるのが下手すぎ。今後にもダメージを残しそうな乗り方。応援している馬なので心配…。

[554] VS王門さん
あそこまで引っ張り通し、初めて見た。あれ、さすがに何か制裁を受けるのでは?敗退行為と判断されても不思議ではない。

 [548] Prayさん
こういうあからさまな勝つ気ないならレース出すな。
まぁこんな騎乗してるから普段何しても叩かれるんだわ。

 [545] 杉本馬場大坪石巻最高さん
11を勝たせたかったみたい。

 [543] バイバイデンさん
岩田康ひどすき!
あんなに引っ張り続けた騎乗を見たことないね!
清水久調教師の指示なのか? まさか!

[542] ナカモトさん
なんであんな抑えてるの? 最悪でしかない

[539] ゲストさん EESWMlE
わざと負けてる可能性高いな

[534] 5658さん ESA5IIk
抑える意味わからん
怪しい競馬してるし
勝ちたくないなんかあるのか?

[533] ゲストさん EESWMlE
抑えて抑えて抑えて、下がって下がって、、届かず。さすがすぎて草

[523] Prayさん OIUweFc
ペースはやくないのに抑えすぎて位置悪くするとかほんと意味わからん。
コラムなんかやってる場合か?

[522] さんちゃんさん OESTggQ
ペースが早いと思って控えた?けどそんなに早くないし
前にいた馬を抜かしもできない…
岩田もう騎手やめろw

[503] kuen sanさん OQdydzA
一生折り合い付けて引いて終わったなww

[499] grassさん QVgQR2c
馬を潰したいのかと疑ってしまうレベル。
あれで正解なのか?調教師はどう思っているんだろうか。

 [496] ゲストさん GBQhVWQ
ひっぱりすぎて馬がやる気無くしてるやん

[478] エルニドさん F3ATdSA
馬とも喧嘩すんのか
(引用者注:おそらく岩田康誠騎手が複数の騎手に暴言を吐いてきたことを踏まえたコメント)
https://db.netkeiba.com/?pid=horse_board&id=2020103271


2024年4月27日土曜日

競走馬は1勝するのも難しい…良血馬もコストパフォーマンスが悪い

■2018/01/04 ラフィアンが見限った売却馬のその後の成績を調べると?
■2017/11/06 重賞勝馬は何頭に1頭? 馬主も知らない競走馬の保持リスク
■2018/03/26 競走馬は1勝するのも難しい…良血馬もコストパフォーマンスが悪い
■2015/9/24 勝馬率・回収率の比較 キャロットクラブ、東京サラブレッドクラブ
■2017/06/21 勝馬率・回収率の比較 ラフィアン、ウイン


■2018/01/04 ラフィアンが見限った売却馬のその後の成績を調べると?

 前々から不思議だったのは、地方競馬の賞金額の低さ。どれでやっていけるのだろうか?という疑問です。
 「ラフィアンで売却された馬が地方ですごい活躍している、見る目ない!」と怒っている人がいたものの、そういう人は地方の状況をご存知ないのではないかと思います。
 この疑問に直接 答えるものではないのですが、ラフィアンの馬の地方への売却後の戦績について調べた話が、Our Pleasure2017年9月号にありました。ラフィアン東京事務所の秋吉慶一郎さんが計算しています。

 対象は2016 年1年間にサラブレッドオークションにより売却したラフィアンの馬で54 頭。対象となる馬全頭で7月30日現在、売却後8,121万円(「netkeiba.com」の競走成績の賞金の数字を使用)を獲得しています。
 こう聞くと大きそうですが、この賞金額は全頭で合わせた金額なので、1 頭あたりでは150万円程度。中にはマイネルツィールのように1,500万円以上稼いだ馬もいるのですが、逆に言うとこの馬により、獲得賞金の平均が大きな影響を受けています。

 また、これは買い取った価格を考えていない話。 売却後の落札価格の平均は106 万円。これに預託料を考慮すると、容易にはプラス収支にはならないと考えられるとされていました。
 つまり、 「JRAで現役を続けていても、経費ばかりがかさむ状況が続いていた」ので、ラフィアンの判断は概ね正しかったという意味ですね。
 地方の委託料ってどれくらいなんでしょうね? 私が持っているラフィアンの中央の馬は月50万円くらいかかっています。検索してみると、他もこれくらいで計算している人がいました。中央の委託料が高いとは言え、牧場にいるときでも30万くらいかかりますし、地方であってもかなりかかるのでは?と思います。
 上記の1 頭あたりの賞金額150万円は、全馬が現役を続けている想定で算出した場合、1 頭当たりの月平均の獲得賞金は13万円にしかなりません。売却された馬は、カイバ代も稼げいていないんじゃないでしょうか?
 ああ、検索してみると、地方競馬のカイバ代は30万程度とのこと。とすると、牧場にいるときと同じくらい。ということで、確実にマイナスのようです。

 ただ、こういう話をしちゃうと、今度はオークションの馬の値段が下がっちゃうかも。私が出資していた馬は、ラフィアンのオークション参加初期に売られていて、馬の戦績に比べると驚くほどの価格がついたと言っていました。
(100万行かなかったのですが、戦績は目立たない馬だったので、相対的に見て高い!という話)
 そういう意味では買い取って地方で走らせてくれている方たちにはお世話になっているわけで、 高く売れるのもありがたいことはありたがいのですが…。


■2017/11/06 重賞勝馬は何頭に1頭? 馬主も知らない競走馬の保持リスク

  Enjoy Ruffian 2010年2月号の岡田紘和社長によるBell The HORSEは、「競走馬所有のリスク」について触れたもの。ここでは、全体の生産頭数と、そこからどれくらいの馬が重賞を勝てるか?といった話も出ていました。

 岡田紘和さんは、今まで「競走馬への出資には高いリスクが伴います」、「投機の部分があります」、「金銭的見返りだけをお求めになる方には向きません」など、「商売気がない」と思われることを言ってきたそうです。
 というのも、実はこのリスクを本当に理解している人は馬主でもなかなかいないのだといいます。

  リスクは当然ながら病気やけがによるリスクもあるのですが、私が気になるのは金銭的な数字が出ている、馬が活躍するかどうかわからないというところでした。
 なので、そちらの話を主にやりたいのですが、一つだけ。この怪我などのリスクが非常に高いのがわかるのが、「競走馬に掛けられるのは基本的に生命保険だけ」ということ。
 それ以外の様々なリスクは高すぎて、保険会社が商品を作れないってことみたいですね。たぶん無理やり作った場合、保険の掛け金が相当高くなって、保険をかける人がいなくなってしまうような感じなんだと想像します。

  さて、馬の活躍のリスクに関する話。かなり大雑把なものと断りがありましたが、当時の日本産馬は年間8000頭。
 一方、JRA重賞及び地方交流重賞レースの数は年間160(障害競走を除く)ですが、一世代の重賞勝馬数は100頭前後。
 つまり、80頭に1頭しか重賞は勝てないという計算になるとしていました。

 ただ、正直 80頭に1頭ならチャンスあるじゃん!と思われちゃうんじゃないかと、私は思いました。
 この確率はもう少し下がります。岡田さんは、良血馬と非良血馬では確率が違い、経験上その差は2倍程度(G1に限れば、さらに高くなる)としていました。
 仮に良血馬と非良血馬を1対3の割合で線引きすると、良血馬のグループでは50頭に1頭・非良血馬のグループでは100頭に1頭の割合で重賞勝馬が出ることになるとの説明。
 これでも 100頭に1頭ならと思われそうですけどね。とはいえ、社台グループばかり重賞を勝ちまくりという印象があるように、やはりそれ以外の馬が勝てるチャンスはかなり低いと考えられます。こうすると、少しイメージが湧きますよね。

 このハードルの高さは、上記に金銭的な話を入れると一気にわかりやすくなるでしょう。岡田さんは、一般的に良血馬は非良血馬に比べて2倍、3倍、稀に100倍以上の価格で取引されます、としていました。
 良血馬はめちゃくちゃ高いのです。しかも、良血馬のグループでは2倍の確率で重賞勝馬が出るにも関わらず、価格はそれ以上の上がり方なのですから、コストパフォーマンスは悪化していると言って良いでしょう。
  岡田さんは「良血馬を買ってもリスクが高いことは変わりません」としていたのですが、むしろ良血馬の方が平均すると損失額は大きいかもしれません。

 なお、馬主もリスクの理解をしていないという話がありましたが、関連して生産牧場のリスクの無理解ということも触れていました。
  岡田さんによると、そもそも生産することは、競走馬の保持よりももっとリスクが高いのだとのこと。
 この理解の低さが見えるのが、海外の牧場に比べて、大小を問わず日本の生産牧場は自己所有馬比率が高いというデータ。
 より多くの人に繁殖牝馬を所有してもらい、それを預かることによってリスクを分散していく必要があるのではないかとしていました。


■2018/03/26 競走馬は1勝するのも難しい…良血馬もコストパフォーマンスが悪い

 上と同じような話ですけど、 もう少し古いときの話が出てきました。Enjoy Ruffian 2010年10月号の岡田紘和社長の話です。

年間生産頭数 約7000頭
JRAの入厩を目指す馬 約4000頭

JRA出走馬数 約3700頭
(価格に関係なく怪我や病気、騎乗者に反抗的などの理由によって通常10~15%の馬はデビューできない。JRAの入厩を目指す馬を4200頭として、約12%がデビューできないとした場合の数字)

 因みに、ラフィアンではほぼ毎年90%以上の募集馬がデビューを果たしていると宣伝していました。

入厩を目指した4200頭のうち3分の1、1400頭が新馬・未勝利戦勝ち
その3分の1の467頭が500万下クラス勝ち
そのまた2分の1の234頭が1000万下クラス勝ち
そのまた2分の1の117頭が1600万下クラス勝ちオープンクラス入り
そのまた2分の1に当たる59頭が重賞競走に優勝

<42000頭/生産頭数から見た割合>
1000万下クラス以上 11%(9頭に1頭)/6.7%(15頭に1頭)
1600万下クラス以上 5.6%(18頭に1頭)/3.3%(30頭に1頭)
オープンクラス以上 2.8%(36頭に1頭)/1.7%(約60頭に1頭)
重賞勝馬 1.4%(71頭に1頭)/0.84%(約120頭に1頭)

 数倍から数十倍のお金を出して良血馬を買えば、勝ち上がりは3分1から3分の2に上げられるとしていたものの、割に合わない数字。難しいですね。


■2015/9/24 勝馬率・回収率の比較 キャロットクラブ、東京サラブレッドクラブ

 既に未勝利馬が引退し、勝ち馬が出揃っているであろう2006~2010世代の5年間を見てみます。回収率が表示されていない馬も集計に加えました。

クラブ馬をさがす :: 一口馬主DB
http://www.umadb.com/umalist/

 まずは近年好調な気がするキャロット。ここはほとんどノーザンファームの馬です。

<キャロットクラブ>
勝馬率 45.0% (409頭中184頭)
平均募集価格 2,458万円
平均獲得賞金 2,492万円
回収率 101.4%

 さすがに本家のサンデーサラブレッドクラブには負けますが、回収率でギリギリ100を上回ったのは立派ですね。勝馬率もかなり良いでしょう。

2015/10/04追記:このままだと「一口馬主って儲かる!」と勘違いされてしまうので、諸費用プラスマイナスしたイメージとして、上記の65%をリアル回収率と仮定します。一口馬主は儲からないよ!という生々しい数値です。

リアル回収率 65.9%

 次は最近名前をよく聞く「レッド」の冠名でお馴染みの東サラ。ここは社台系なんですかね?
 以前ちょっと調べたら、イメージほど走っていなかったので、キャロットクラブには完敗すると予想。どうなるでしょう?

<東京サラブレッドクラブ>
勝馬率 50.4% (125頭中63頭)
平均募集価格 2,690万円
平均獲得賞金 2,858万円
回収率 106.3%

 少なっ!頭数少なくてびっくりです。
 また、予想に反して、勝ち馬率も回収率もキャロットクラブに勝ちました。特に勝ち馬率が半数を超えたのは、素晴らしいですね。これは予想外でした。

10/4追記:リアル回収率 69.1%

 これでも悪く無い数値だと思うんですけどね。一口馬主に限らず、馬主というのは赤字になって当たり前の世界です。


■2017/06/21 勝馬率・回収率の比較 ラフィアン、ウイン

 データを取った時期が違っていて問題なのですが、本来調べたかったサラブレッドクラブ・ラフィアンとウインを調べました。
 ラフィアンはきっとお値段の割に走るのだろうと思っていました。が、予想に反して走りません。これはショックです…。

<サラブレッドクラブ・ラフィアン>
勝馬率    40.2%    (378頭中    152    頭)
平均募集価格    1,750    万円
平均獲得賞金    1,131    万円
回収率    64.6%   
リアル回収率    42.0%

 また、予想外なことにウインの方がまだ頑張っていました。

<ウイン>
勝馬率    42.9%    (98頭中    42    頭)
平均募集価格    2,095    万円
平均獲得賞金    2,142    万円
回収率    102.2%  
リアル回収率    66.4%

 リアル回収率は、東サラやキャロットと同程度。 ただ、勝馬率はやや見劣りしています。
 うーん、これは本当ショックですわ…。



2024年4月26日金曜日

冬の馬は鼻水がツララに 馬も人の振り見て我が振り直す

■2018/07/19 冬の馬は鼻水がツララに 馬も人の振り見て我が振り直す
■2024/04/26 さっぽろ雪まつりでは、JRA札幌競馬場やホッカイドウ競馬も参加


■2018/07/19 冬の馬は鼻水がツララに 馬も人の振り見て我が振り直す

 ビッグレッドファームの成田幸市さんによると、馬のヒゲやマツ毛は輝くほどに白く凍るんだそうです。さらに驚くのが、鼻水がツララ状に凍るということ。
 そのツララ状に凍った鼻水をブラ下げて、歩み寄ってくる姿には愛嬌があるといいますが、「ご丁寧に人の服にゴシゴシと…ハハハ…き、きれいになって良かったね(泣)」というちゃっかりしたところもあるようです。
(Enjoy Ruffian2012年2月号牧場だより)

 ツララの時点で北海道など、北の人以外はあまり見たことないかもしれませんけど、この時期の道は凍ります。牧場内では基本的に凍らせないように…としているものの、一部凍ってしまうところがあるそうです。
 しかし、その凍った路面、人間は滑らないように慎重に歩いても、お馬さんらはお構いなし。危険です。
 そこでどうするか?といった話がおもしろいです。彼らには言葉が通じないので、凍った道は危ないということを体で表現して教えるとのこと。具体的に言うと、なんと人間がワザと滑って焦って見せるんだそうです!
 そうすると慎重になってくれるというから、おもしろいですね。


■2024/04/26 さっぽろ雪まつりでは、JRA札幌競馬場やホッカイドウ競馬も参加

 馬と氷の話題で何か…と検索して出てきたのは、<「第69回さっぽろ雪まつり」で馬の氷像とイベント | 馬産地ニュース | 競走馬のふるさと案内所>(2018年02月09日)というニュースでした。この年はJRA札幌競馬場制作の氷像やホッカイドウ競馬のイベントがあったとのことです。全然知りませんでしたが、毎年恒例なんですかね?
 私は北海道出身なのにさっぽろ雪まつりに行ったのは子供の頃だけで、しかも、本番前の期間だけじゃないかと思います。

<大通会場(大通2丁目会場)では、JRA札幌競馬場制作の氷像があり、「夢舞台」と題した大きな氷像と、「誕生」、「成長」、「旅立ち」と題した小さな氷像が並んでいる。それぞれサラブレッドを表現していて、(中略)今にも動き出しそうな迫力がある。夜になるとライトアップショーとして、「夢舞台」の氷像が光と音の演出で楽しむことができる。
 札幌競馬場は、以前のさっぽろ雪まつりで、プロジェクションマッピングをしたことも好評で、今年もライトアップショーを目当てにしている地元競馬ファンが多く、SNSでもショーを話題とした投稿が増えている。
 また、大通会場(大通11丁目会場)ではホッカイドウ競馬のブースがあり、こちらではVR(バーチャル・リアリティ)映像による「VRでジョッキー体験」や、「お楽しみクイズラリー」、ホッカイドウ競馬オフィシャル応援ソングを歌う上杉周大さんによる「ミニライブ&ホッカイドウ競馬クイズ大会」(2月10日のみ)を実施している。>
https://uma-furusato.com/news/92498.html


2024年4月25日木曜日

ボールドリーズニング、僅か61頭の産駒から名馬シアトルスルーを送り出す

■2014/8/4 ボールドリーズニング、僅か61頭の産駒から名馬シアトルスルーを送り出す
■2023/02/11 シアトルスルーの父Bold Reasoning、無名すぎて情報が少ない!
■2024/04/25 意外に日本でまだ頑張っているシアトルスルー系の種牡馬



■2014/8/4 ボールドリーズニング、僅か61頭の産駒から名馬シアトルスルーを送り出す

 残念ながら早世する種牡馬というのは後を立ちませんが、少ない世代から名馬を輩出した馬もいます。ボールドリーズニングがそうです。

-----引用 ここから-----
アワープレジャー2012年12月号 ザ・ブラッド Vol.18
http://www.ruffian.co.jp/site/ourpleasure/ourpleasure.php

 米国を代表する名馬ボールドルーラーの孫でベルモントパークのダート6 ハロンのレコードを塗り替えたボールドリーズニング。(略)ボールドリーズニングはノド鳴りの持病があったために大成できず、ケンタッキーで種牡馬入り後も僅か3 世代、61 頭の産駒を残しただけで早逝してしまったが、その血脈は息子であるシアトルスルーや孫のエーピーインディを大動脈として今も発展を続けている。
-----引用 ここまで-----

 シアトルスルーは今度詳しくやります(見栄えの悪かったシアトルスルー、アメリカで唯一不敗の三冠馬となるで書きました)が、アメリカ競馬史を代表する名馬です。Wikipediaでは「1977年に史上初の無敗でのアメリカ三冠を達成した(三冠馬としては10頭目)」と説明しています。
 このシアトルスルーのところにお父さんであるボールドリーズニングの話もありますから、これも紹介。
 
<シアトルスルーは1974年2月15日、アメリカケンタッキー州の5、6頭の繁殖牝馬を繋養する小さな牧場で生まれた。父のボールドリーズニングは種付け料が14万円と安く、シアトルスルーはその初年度産駒にあたる。ボールドリーズニングは3年間供用されたあと種付け中に牝馬に蹴られ、そのときの怪我がもとで死亡した>

 シアトルスルーは種牡馬としても成功し、今でもその血統を残しています。 
 ただ、以前は日本でも血を引く馬が多かったですけど、最近見ませんね。日本には合わないです。
 じゃあ、アメリカでは今どの系統が活躍しているのか?というのも、私は知らないんですけど…。



■2023/02/11 シアトルスルーの父Bold Reasoning、無名すぎて情報が少ない!

 Bold Reasoningについてはほとんど情報がありませんね。Wikipediaがないだけでなく、他のサイトでも情報不足です。そこで英語版のWikipediaを見てみようと思いつきます。この英語版のWikipediaなら単独項目がありました! ただし、こちらも極めて短く競走成績の表も見当たりません。とりあえず、機械翻訳とともに紹介しておくことにしました。
 これを見ると、やっと競走成績のような情報もわかります。

・Bold Reasoning - Wikipedia(英語版)
https://en.wikipedia.org/wiki/Bold_Reasoning

Background(背景)
Bold Reasoning was foaled in Florida. He was out of the Hail To Reason mare Reason To Earn, by the Santa Anita Derby winner Boldnesian, a son of Bold Ruler.

Google 翻訳
<Bold Reasoning はフロリダで生まれました。 彼は、Bold Ruler の息子である Santa Anita Derby の勝者 Boldnesian によって、Hail To Reason 牝馬 Reason To Earn から外れました>

DeepL翻訳
<ボールドリーズニングはフロリダで産まれた。ヘイルトゥリーズンの牝馬、リーズントゥアーンの産駒で、サンタアニタダービーの勝ち馬ボールドネジアン(Bold Rulerの子)を産んだ>

Racing career(競走成績)
Bold Reasoning recorded his most important successes as a three-year-old in 1971, winning the Jersey Derby and the Withers Stakes. Bold Reasoning set a new track record at Belmont Park for six furlongs a four-year-old in 1972.

Google 翻訳
<Bold Reasoning は、1971 年に 3 歳で最も重要な成功を収め、ジャージー ダービーとウィザーズ S で優勝しました。 Bold Reasoning は、1972 年にベルモント パークで 4 歳児に 6 ハロンの新記録を打ち立てました。>

DeepL翻訳
<ボールドリーズニングは3歳時の1971年にジャージーダービーとウィザースステークスを制し、最も重要な成功を収めた。1972年にはベルモントパークで4歳馬の6ハロン新記録を樹立した。>

Stud record(種牡馬成績)
Upon retirement, Bold Reasoning only produced three crops of foals at Claiborne Farm before his death on April 24, 1975, due to a breeding shed accident in which he cracked his pelvis. He had to be euthanized after the injury caused severe colic.[1] He sired Seattle Slew in his first crop of foals and the top-rated French two-year-old Super Concorde in his second.

Google 翻訳
<退職後、大胆な推論は、彼が骨盤を割った繁殖小屋の事故のため、1975 年 4 月 24 日に亡くなる前にクレイボーン農場で子馬を 3 頭しか生産していませんでした。 彼は重度の疝痛を引き起こした後、安楽死させられなければなりませんでした。 彼は最初の仔馬でシアトル・スルーを産み、2 頭目で一流のフランス産 2 歳のスーパー・コンコルドを産みました。>

DeepL翻訳
<引退後、ボールドリーズニングはクレーボーンファームで3頭の仔馬を生産したが、1975年4月24日、飼育小屋の事故により骨盤にひびが入り死亡した。最初の産駒はシアトルスルー、2番産駒はフランスの2歳馬スーパーコンコルドを産んだ。>

 最後、種牡馬成績のところはどちらもうまく訳せていませんね。3頭しか産駒はいないとしているものの、そんなわけがありません。これは「crops」の誤訳。ファーストクロップ、ラストクロップというように、競馬でのcropsは1頭の馬ではなく、1世代の馬全部を指します。
 つまり、3世代の産駒を残し、1世代目(ファーストクロップ)からシアトルスルー、2世代目からSuper Concordeを生み出したという意味でしょう。

 また、競争戦績については、Jersey DerbyとWithers Stakesを勝利、また、1972年にはベルモントパークで6ハロンのレコードを持っているらしいということがわかりました。



■2024/04/25 意外に日本でまだ頑張っているシアトルスルー系の種牡馬

 日本で今シアトルスルー系っていなくない?とふと思ったのですけど、普通に結構いましたわ。特にシニスターミニスターは成功しています。

JSE シアトルスルーの父系統(通常モード)
シニスターミニスター/Sinister Minister(2003)
フロステッド/Frosted(2012)
パイロ/Pyro(2005)
カリフォルニアクローム/California Chrome(2011)
カジノドライヴ(2005)
マジェスティックウォリアー/Majestic Warrior(2005)
マリブムーン/Malibu Moon(1997)
https://jse.jpn.org/jrasrch.cgi?kind=father&type=line&key=@22698408&end=5&mn=476118

 ただ、今後日本でシアトルスルー系が広がるか?と言うと、結局やっぱり厳しそうな感じ。最も最近導入されて注目だったカリフォルニアクロームは繁殖牝馬の質の高さを考えると大ゴケした感じがありますし、最も活躍馬を輩出したシニスターミニスターも、後継種牡馬という点で見ると、全くダメです。

 とりあえず、最も可能性がありそうなこのシニスターミニスターの孫世代の成績を見てみましょうか。2024/04/25時点でのベスト5は以下のような感じ。まだ産駒が生まれ始めたばかり…ではあるものの、やはり今のところ目立った馬は出ていないようでした。

賞金順位    馬名    性    父    総賞金(万円)
1位    ルーンファクター     牡     インカンテーション     2,143
2位    シトラルテミニ     牝     インカンテーション     2,139
3位    リュヌダムール     牝     ダブルスター     1,740
4位    ルイジアンナ     牝     ダブルスター     1,583
5位    ユーアオンフリーク     牡     インカンテーション     1,538
https://db.netkeiba.com/

 カリフォルニアクロームが大ゴケと書いたんですけど、繁殖牝馬の質の高さを考えるとまだ大物を出す可能性があり、期待ができるかも?と思い直してこちらも調査。やはり産駒を出し始めたばかりなのですけど、1位の賞金ではシニスターミニスターの孫世代には勝利。今後ここからどこまで伸びるか?ですね。

賞金順位    馬名    性    総賞金(万円)
1位    ワイドラトゥール     牝     2,739.60
2位    エルフストラック     牝     1,918.60
3位    スプリングノヴァ     牝     1,805.40
4位    ネグレスコ     牝     1,710.00
5位    カルフレグランス     牝     1,708.20


2024年4月24日水曜日

小牧太騎乗のガンバルフトシが太めなのになお太く… ヤルキゲンキフトシという馬も

■2024/04/24 小牧太騎乗のガンバルフトシが太めなのになお太く… ヤルキゲンキフトシという馬も
■2023/06/16 珍名馬チョメチョメ、オキャン VS ファビュラスロード、ノヴァエクスプレス


■2024/04/24 小牧太騎乗のガンバルフトシが太めなのになお太く… ヤルキゲンキフトシという馬も

 騎手と同じ名前の馬に騎乗というのは過去にもあったパターンで、最初から騎手を想定してつけた名前かもしれないガンバルフトシくん。掲示板を見ると、体重的にも「フトシ」ということでもうひとネタ加えてきたようです。お笑いとして優秀ですね。

 体重の「フトシ」の前に、とりあえず、まず、netkeiba掲示板の初期のコメントから。

[5] あおさん YpmAlpA
鞍上は!やはり小牧太騎手かな
2023/1/15 17:51

[7] カンピロバクターさん JVZQJYg
太論でこの馬を初めて知りました!これからの活躍が楽しみ!
2023/4/19 9:38
https://db.netkeiba.com/?pid=horse_board&id=2021100996

 上記コメントの「太論」というのは、小牧太騎手のコラムの名前ですね。本人も語っていたようです。読んでみましょう。
 上記コメントの時期は、<【ユーザー質問】小牧騎手ファンは要チェック!注目の2歳「ガンバルフトシ」の近況は? - 小牧太 | 競馬コラム - netkeiba>(2023年04月18日)というコラム。ただ、以下のようなもので、由来の説明などはありませんでした。

──では、最後の質問です。「ガンバルフトシのデビューが楽しみで仕方がありません。牧場に見に行ったりしているのでしょうか? いつ頃デビューとか、予定が決まっていたら教えてください!」。

小牧<まだ予定は決まってないし、牧場に行くのも(コロナで)控えるように言われていたから、行ってないね。早い2歳はもう入厩してるけど、笹田厩舎はまだ。評判が聞こえてきたら、ここでちゃんと教えるよ。>
https://news.netkeiba.com/?pid=column_view&cid=52837

 JRA公式を見ると、ガンバルフトシの馬名意味はそのまま「頑張る+人名より」というもの。ここで細かい説明がないのは当然で、仕方ありませんね。ちなみに馬主は伊藤 永二郎さんという方です。
 あと、同じ馬主さんでは、「ヤルキゲンキフトシ」というさらに熱い名前の馬もいることに気づきました。熱血ですね。ムンムンする名前です。

 さて、ガンバルフトシの掲示板の続き。いよいよデビューです。

 [13] Montjeuさん EzBwhWA
ちゃんとフトシ乗せてて草

 [19] T-おかださん J4mGeCM
サワーホマレに太乗せてた馬主かよ…笑

[23] 坂路しずくさん FHRDcQA
なんて素敵な巡り合わせなんだろう。
サンキューユウガに川田優雅が乗った以上の感動がある。

 しかし、名前の通り、新馬戦では太かったようです。

 [32] サンバのリズムを知ってるかいさん JyklBzY
なにもかもフトシ…

 [38] masa.さん FlcEMwY
フトシ毎週のように追い切り乗ってる
ちょっと太いけど少し買おう

[41] 俺だよさん c4IQdkA
デビュー楽しみにしてました。
でも、フトシ、腹回り太し。
飲み過ぎたかな。

 [138] リョウチェンさん OFYDFVM
太がフトシは調教でも絞り切れなくて太め残りだったってコラムに書いてたから次走絞れてたらまた応援馬券買います。

 太い、太いのコメントの懸念どおりに、12着の最下位負け。名前のせいか人気は8番人気でしたから、人気よりも負けました。
 この新馬戦が2023/10/22で、間を空けて2024/02/25が2戦目。ここで絞って次こそ頑張る!と思いきや、なんと+26kgと激太りで、激太しな状態で走り、また最下位というネタを披露してくれました。そっちを頑張っちゃったのかよ?という…。本当お笑いとして優秀ですね。

[147] マカロティさん QRRmaVY
+26...?

 [148] ゲスとさん JHl1gTQ
本当に頑張って太っとる

[149] hideさん mGhTCSA
いくらなんでも太イッテェ

 [152] ブライアンさん KBRJSTE
絞るどころか大幅に太って帰ってくるってどういう事…

 [153] takeさん QUGGhXM
名は体を表す

 [156] 壊れ太郎さん GGVJAEI
ちゃんと太くて笑う

 [163] たけしたさん iQByOAA
前走太めやって太が言うてんのにフトシさらに太ってくるとかコントやっとんのけ


■2023/06/16 珍名馬チョメチョメ、オキャン VS ファビュラスロード、ノヴァエクスプレス

 2023年デビュー組の第3週、珍名馬としては、2023/6/18東京芝1600mのチョメチョメがまず目に付きました。私の好みとは違うんですけど、珍名なので取り上げないわけにはいかないでしょう。
 父ビーチパトロール、母オトリコミチュウ。母オトリコミチュウも珍名馬であり、ここからの連想でしょうか。チョメチョメをしていてオトリコミチュウ…といった感じです。

 前日の2023/6/17では東京芝1400mのオキャン。オキャンとは、おてんばな娘などを言いますので、当然牝馬です。父カリフォルニアクローム、母ジャジャマーチャン。このうち母のジャジャマーチャンからの連想でしょうか。じゃじゃ馬というのも、おてんばと同じような意味で使われることがあります。

 他に目につく馬もいないので、彼らのライバルになりそうな馬の話も。チョメチョメのレースでの予想人気上位3頭では、普通に1番人気予想のファビュラスロードが一番良さげ。
 父ロードカナロア、母ファビュラスセンス。おじにシンガポール航空国際(G1)、日刊スポ賞中山金杯(G3)などを勝った シャドウゲイトがいる血統です。

 オキャンのレースでは、ノヴァエクスプレスが1番人気予想。父アジアエクスプレス、母グリューネヴォッヘ。こちらも、おじに フェブラリーS(G1)、チャンピオンズC(G1)などを勝った ゴールドドリームがいるという期待できそうな血統です。

 彼らとは別のレースですが、見ていて気になったのが、レディントンという馬。阪神マイルでのデビューです。予想オッズでは2番人気なのですけど、 ハンソデバンドなどのサッカーシリーズの系統の弟。兄の ロングスローイン はPOGでも指名しました。地味ですが堅実な兄弟多く好みのタイプ。ただ、今回の父がサトノアラジンというのだけが不安。サトノアラジンは健闘している感じはあるものの、パンチが足りず自信ないです。

2023/06/22追記:新馬戦では書いていたうちのノヴァエクスプレス、レディントンが勝利しましたね。このうちレディントンは予想オッズでは2番人気、実際には4番人気であったにも関わらずの勝利です。
 このレディントンは「 ハンソデバンドなどのサッカーシリーズの系統の弟」と書いたのですけど、あとからかなり好きだったハギノルチェーレ(特に活躍はしていない馬)などとも近い系統とわかり、力を入れていない方のPOGで指名することにしました。どうも昨年から自信ない指名馬が活躍し、自信ある馬が活躍しないという逆転現象が起きています。


2024年4月23日火曜日

見栄えの悪かったシアトルスルー、アメリカで唯一不敗の三冠馬となる

■2014/8/5 見栄えの悪かったシアトルスルー、アメリカで唯一不敗の三冠馬となる
■2014/8/5 地味血統の母、その後も活躍馬を輩出し日本も種牡馬導入
■2014/08/06 三冠馬なのに酷使されたシアトルスルー、連戦による敗戦も



■2014/8/5 見栄えの悪かったシアトルスルー、アメリカで唯一不敗の三冠馬となる

 シアトルスルーは米国競馬史上、10 頭目にして唯一の不敗の三冠馬(2012年時点)。ただ、幼少期については頭が大きく見栄えが悪かったことや、生まれつき右前肢の蹄が外向していたことなどネガティヴな部分が強調されることが多いとのことです。
 「良さそうに見えなかったのに歴史的名馬!」と言うのは、ドラマチックな話。ただ、この話を書いていた、サラブレッドインフォメーションシステムは、こうしたネガティブさを強調する話を誇張だと考えているようです(アワープレジャー2012年12月号(ザ・ブラッド Vol.18)より)。 

  シアトルスルーは2 歳時にファシグティプトン・ジュライセールに上場され、獣医だったジェイムズ・ヒル氏に1 万7500ドル(当時の交換レートで約507万円)で落札されています。実を言うと、この価格は同年のケンタッキーダービー優勝賞金(16 万5200ドル)の10%以上であり、安くなかったのです。当初からかなり期待されていたことをうかがわせる話です。
 さらに、血統的にも未知の馬につけられた値段としては決して安くない、と補足。「血統的にも未知の馬」というのは、父が種付け料の安いボールドリーズニングで母マイチャーマーも良い血統ではなかったという理由です。
 買った人が自信あったからとはいえ、競る人がいないと釣り上がりません。やはりセリの時点で、「ただの見栄えの悪い馬」ではなかったのでしょう。作者は、セリの時点ではすでにネガティブな点は解消されていたのではないか?といった書き方をしていました。


■2014/8/5 地味血統の母、その後も活躍馬を輩出し日本も種牡馬導入

 シアトルスルーを競り落としたのは、ジェイムズ・ヒルさんでしたが、単独ではなく4人での所有。ヒル夫妻とともに共同オーナーとなったテーラー夫妻はワシントン州で材木商を営みながら、いつか馬を持ちたいという夢を叶えるべくセリ会場に赴き、偶然に知り合ったヒル夫妻と意気投合。4 人の中で唯一専門家だったヒル氏の勧めに従ったのだとのこと。
 素晴らしい相馬眼で、これは前述の金額でも当然安すぎる買い物となりました。
 シアトルスルーがオーナーグループに贈った金額(競走での120万8276ドルと種牡馬シンジケートの1200万ドル)は現役引退時で元手のおよそ750 倍。4 人はシンジケートの全40 株のうち半分を手許に残したので、種牡馬としての成功によって、もたらされた金額は莫大なものとなったそうです。

 なお、未知の血統とされたシアトルスルーの母マイチャーマーは、血統的には地味ながらも現役時6 勝の上級牝馬でした。
  さらにシアトルスルー以外にも活躍馬を連続で出しており、肌馬としての能力は高かったようです。
 シアトルスルーの半弟にG1英2000 ギニー馬となるロモンド(父ノーザンダンサー)や、G2で2勝・G1で2着して日本などに種牡馬輸入されたシアトルダンサー(父ニジンスキー)がいます。



■2014/08/06 三冠馬なのに酷使されたシアトルスルー、連戦による敗戦も

 アワープレジャー2012年12月号 ザ・ブラッド Vol.18(サラブレッドインフォメーションシステム)によると、アメリカの歴史的名馬シアトルスルー生涯無敗ではないものの、勝つときのパフォーマンスは圧倒的なことが多かったようです。
 2 歳9月のデビューからG1シャンペンS まで3 連勝で2 歳王者になっています。Wikipediaによると、G1シャンペンステークスはアメリカの2歳戦のなかでもっとも格が高いとされるレース。このレースでシアトルスルーはスタートから逃げてほかの馬を引き離し、2着馬に10馬身の着差をつけて優勝。圧倒的!というのがわかりますね。

 ザ・ブラッドによると、その後も連勝し、東部前哨戦のG1ウッドメモリアルS まで6 連勝で迎えた三冠は、どれも圧倒的な1番人気に応えて完全制覇。史上初の不敗三冠馬となっています。Wikipediaでは、以下のように書いていました。

-----引用 ここから-----
第1戦ケンタッキーダービーではスタートで頭をゲートにぶつけて出遅れたもののすぐに前方へ進出して先頭を奪い、そのまま逃げ切って優勝。第2戦プリークネスステークスではいったん2番手に控え、第3コーナーでコーモラントを振り切るとそのままゴールし優勝した。第3戦ベルモントステークスではスタート後すぐに先頭を奪い、そのまま逃げ切って優勝。史上10頭目、史上初の無敗のアメリカ三冠馬となった。
-----引用 ここまで-----

 ただ、勝ち方が圧倒的なだけに、負けたときは大騒ぎだったのかもしれません。ザ・ブラッドによると、三冠の後、中2 週で向かったG1スワップスS では1着から大差の4着となり、初めて負けてしまいました。これによって馬主サイドと調教師の間に溝が生じ、この年は競馬場に戻ることのないまま終了。ただ、このまま最優秀3 歳牡馬だけでなく、年度代表馬まで選ばれました。
 アメリカのきつい三冠スケジュールを勝ったのにさらに中2週ってのはどうかと思いましたし、そこらへんで揉めたのかな?と2022年1月21日に読み直していて思いました。すると、Wikipediaで顛末が載っていましたわ。やはり休養の問題です。
 なお、関係は不明なものの、この敗戦の後にはシアトルスルーは高熱で危うく命を落とすところまで行きました。

<アメリカ三冠達成後、調教師のウイリアム・ターナー・ジュニアはシアトルスルーに休養を取らせるべきだと主張したが、馬主サイドの意向によりベルモントステークスから1か月も立たないうちに西部のハリウッドパーク競馬場で移送され、G1スワップスステークスに出走することになった。結果は勝ち馬から16馬身離された4着に終わり、デビュー以来の連勝は9で途絶えた>

 Wikipediaでは、<一般セリ市で購入された馬がアメリカ三冠を達成したのも史上初のことで、4人の馬主が手にした幸運はマスコミに大きく取り上げられた>と書いています。オーナーの相馬眼の素晴らしさは前回も書きましたが、3歳の最後のレース選びは間違いでしたね。

 ザ・ブラッドによると、カムバックは4 歳5月でしたが、3歳12 月にはD.ピーターソン厩舎に転厩。一般戦を連勝したものの、9月のG2 パターソンH(2 着)をクビ差で落としたことでデビュー以来のコンビだったJ.クリュゲ騎手が降板。ここから引退までの4 戦はA. コルデロJr 騎手が手綱を取りました。
 このパターソンH から11日後という、また、きつい日程でG1マールボロCHに行きました。1歳年下の三冠馬アファームドとの、夢の対決です。これがどうなったか?というのは、Wikipediaからどうぞ。

<G1マルボロカップで1歳年下の三冠馬アファームドと対戦。三冠馬が同じレースで対戦するのはアメリカ競馬史上初のことであった。シアトルスルーにはアファームドより1.8キロ重い斤量が課せられたが、アファームドに3馬身の着差をつけて優勝した>

 ここまででも走りすぎな感じがあるのですが、なんとこの後も中1週のG1ウッドワードSへ。欧州から移籍したエクセラーに4馬身差で勝利しています。Wikipediaによると、4馬身の着差をつけベルモントパーク競馬場ダート2000メートルのコースレコードを記録して優勝しているそうです。
 その次のG1ジョッキークラブ金杯はエクセラーにハナ負け。ただ、現役最後となった11月のG3 スタイヴァサントH を逃げ切って有終の美。直接対決で勝っており、年度代表馬で良かった気がしますが、この年の年度代表馬はアファームドで、最優秀古馬のみ。通算17戦14 勝、2 着2 回で引退となりました。

2024年4月22日月曜日

キンカメ・ディープなどリーディング2位・1位配合は失敗する?ヒートオンビートなど

■2019/12/21 キンカメ・ディープなどリーディング2位・1位配合は失敗する?
■2019/12/21 キンカメ X ディープは悪い?他の組み合わせと比較した結果…
■2019/12/21 じゃあ ディープ X キンカメという一番すごそうな配合は?
■2024/04/22 失敗する配合と書かれたヒートオンビート、成功してしまう…


■2019/12/21 キンカメ・ディープなどリーディング2位・1位配合は失敗する?

 キングカメハメハ X ディープインパクト という長くリーディング2位と1位の組み合わせという夢の配合的なヒートオンビートという産駒。この馬の掲示板で、 リーディング2位・1位配合は失敗すると書いている人がいておもしろいと思いました。
 
   今見ると、これに関連したコメントがごっそり消されていて、間違いだったのかもしれないのですけど、私が最初見たときは、ヒンドスタンあたりの古い例からずらっと書かれていました。最近だと、サンデーサイレンス X ブライアンズタイム、あと、ノーザンテーストと何か…といった組み合わせでした。
 非常におもしろい!と思ったのすけど、種牡馬やBMS成績と違って、ニクスについて見る客観的なデータがなく、めちゃくちゃ難しいです。困りましたね。

2022/12/18追記:
参考 1999年の種牡馬リーディング
順位    馬名     入着賞金
1    ノーザンテースト     158,781.00
2    ミルジョージ     124,532.00
3    モガミ     117,226.00
4    トウショウボーイ     113,125.00
5    ブレイヴェストローマン     112,148.00

参考 1990年の種牡馬リーディング
順位    馬名     入着賞金
1    ノーザンテースト     214,451.50
2    トウショウボーイ     145,430.50
3    ミルジョージ     142,188.00
4    モガミ     122,809.00
5    ノーザンディクテイター     101,899.50


■2019/12/21 キンカメ X ディープは悪い?他の組み合わせと比較した結果…

 とりあえず、1億円ホース、5000万円ホースの確率で見てみましょうか。ただ、それでも何と比較して良いか困りますね。リーディング3位が固定されているとわかりやすかったので、そういう馬がおらず、ステイゴールド、ハーツクライなどだと、サンデーサイレンス系同士という問題があります。比較的上位ということで、シンボリクリスエスとの組み合わせを見てみましょうか。2013年はこれで1位、2位、3位になるなど、上位に結構来ています。そういうイメージなかったんですけど。
 ちなみにシンボリクリスエスは1999年生まれ、 キングカメハメハは2001年、ディープインパクトが2002年です。シンボリクリスエスがちょっと上ですね。

 まず、失敗だとされていた、キングカメハメハ X ディープインパクト。そもそも頭数が少ないのでは?と思ったらやはり少なくて46頭。4歳以上に限って言えば、なんと13頭しかいません。1億円はゼロで、5000万円は1頭キングリッドだけです。失敗しているといえば、失敗しています。ただ、前述の通り、サンプルが少なすぎて参考になりません。今後失敗するという予想なんでしょうね。

 となると、キングカメハメハ X ディープインパクト以外も少ないかも…と思います。以降全て4歳以上で見ていきますが、シンボリクリスエス X ディープインパクトは、7頭のみ。さっきの組み合わせより少なくてさらに参考外ですが、5000万円以上がいないため、普通にキングカメハメハの方が良くなっています。とりあえず、「リーディング2位・1位配合は失敗する」説には不利な結果でした。
  シンボリクリスエス Xキングカメハメハだと13頭で5000万円以上ゼロ。キングカメハメハ X ディープインパクトで大物がいないのは確かに予想外ですが、他のリーディング上位の組み合わせでも別に良くない…という結果。「リーディング2位・1位配合は失敗する」説に納得感を与えるわかりやすいデータは出てきませんでした。


■2019/12/21 じゃあ ディープ X キンカメという一番すごそうな配合は?

 「リーディング2位・1位配合」とは逆にリーディング上位が父の方に来るという、逆パターンも見てみましょう。すると、 キングカメハメハ X シンボリクリスエスが大成功! 10頭なのに、9億近いレイデオロと1億円ホースの10とうでレイエンダという兄弟を出しています。
 ディープインパクト X シンボリクリスエスは17頭いて、1億円ホース2頭で、こちらもいい感じ。アドミラブルとレトロロックです。
 一番すごそうな1位・2位配合のディープインパクト Xキングカメハメハですが、こちらも普通に成功していますね。22頭いて、5億円近くてまだ現役のワグネリアン、4億円近いデニムアンドルビー、1億円のグリュイエールがいます。

 こうして見ると、リーディングが上の馬と、その少し下の順位の母父が良い感じで、逆は意外にダメといった感じ。リーディングが上の馬は種牡馬として成功しているので、父にした方が良いのは当たり前だろうと思うものの、極端な差になっているのはやはり興味深いと言えます。
 ただ、頭数が少なすぎて信頼性に欠けますし、見たのは6パターンのみ。これだけじゃ全くダメですね。話になりません。今度時間があったら、結果ができっている過去の馬で見てみたいんですが…。


■2024/04/22 失敗する配合と書かれたヒートオンビート、成功してしまう…

 失敗すると書かれていたキングカメハメハ X ディープインパクトの配合。少数の成功馬が出たとしても、全体として失敗していれば指摘通りとはいえるのですけど、これはヒートオンビートという馬のところで書かれたコメントでした。よりによって書き込んだ掲示板のヒートオンビートが成功してしまっています。

 ヒートオンビートは実をいうと、私のPOG指名馬ですが、POG期間はボロクソ。なんとか未勝利を脱出した程度でした。ところが、古馬になって才能開花。POGが下手な私のPOG指名馬は、このパターンが結構ありますね。
 ヒートオンビートはPOG期間終了後に徐々に出世していき、古馬となった4歳1月にオープン入り。その後は重賞で2着、3着の好走を続けて着実に賞金を稼ぎました。勝ちきれないところはあるものの、目黒記念(GⅡ)を勝利して重賞も制覇。2024/04/22時点で2億8769万6000円を稼いでおり、十分成功でしょう。少なくとも失敗ではありません。

 ちなみに、キングカメハメハ X ディープインパクトでは彼が稼ぎ頭。配合の割には物足りないと感じるかもしれませんけど、これも明らかな失敗とは言えない微妙な感じです。

賞金順位    馬名    性    総賞金(万円)
1位    ヒートオンビート    牡    28,770
2位    ブラヴァス    牡    14,797
3位    アンドヴァラナウト    牝    14,455
4位    ククナ    牝    14,315
5位    シュトルーヴェ    セ    13,453
6位    アールドヴィーヴル    牝    8,198
7位    キングリッド    牡    7,715
8位    ランフォザローゼス    セ    7,236
9位    キングサーガ    セ    6,205
10位    ゴルトベルク    牝    6,057


2024年4月21日日曜日

アメリカの競馬は薬物使用OKなの?ラシックスはもっと強力な禁止薬物の使用を隠ぺいする薬

■2018/07/19 アメリカの競馬は薬物使用OKなの?ドイツでは米種牡馬制限理由に
■2018/07/19 ラシックスはもっと強力な禁止薬物の使用を隠ぺいする薬


■2018/07/19 アメリカの競馬は薬物使用OKなの?ドイツでは米種牡馬制限理由に

 アメリカでダート人気低下、芝レースが増加する異変で、出てきた芝系種牡馬を多く抱えるヒルンデイルファームを率いるジョン・シクラさんは、芝向きの種牡馬の導入する理由について、「アメリカの馬産は世界から血統的には孤立していたがそれは良くない。市場を広げるための方法のひとつ」と言っていました。
 ただ、競馬の世界で 「血統的には孤立」といえば、なんと言ってもドイツでしょう。よく「重厚長大」と言われる、かなり独特の血統を保ってきました。

 このドイツが海外の血と混ざらない独特の血統を維持してきた理由で、驚くものがありました。Our Pleasure2018年1月号のザ・ブラッド 血統表を紐解く!(T.I.S)の「アカテナンゴ」の説明で以下のような記述があったのです。

  <ドイツでは競走馬時代に薬物を使用していた馬(具体的には薬物の使用が容認されている米国調教馬を指す)がドイツで種牡馬になった場合、その産駒が稼いだ生産者賞を支給しないという経済的な歯止めを作って血統プールへの異物混入を防いでいる>

 えっ、マジで!? アメリカって薬物使用オッケーなの!と驚きでした。



■2018/07/19 ラシックスはもっと強力な禁止薬物の使用を隠ぺいする薬

 検索してみると、どうも何の薬でも使ってOKということではなく、OKなのとそうじゃないのがあるってことみたいですね。
 また、薬物使用のルールも何度も変わっており、なおかつ論争があるようです。例えば、2014年には、一流米国人調教師が競走当日の薬物使用を撤廃する計画を提案し、その後すぐに複数の有名なホースメングループがこの計画に反対したといいます。
(競走当日の薬物使用問題について形勢が変わりつつある(アメリカ)【獣医・診療】 - 海外競馬情報(2014/09/20)【獣医・診療】 | 公益財団法人 ジャパン・スタッドブック・インターナショナル(Steve Dennis)より)

 アメリカで使用されている薬について検索してみると、最もよく出てくる薬は「ラシックス」。これはサラブレッドの肺出血の発症を減少させているんだそうです。
 病気を抑えるためであり、これだけだと何の問題もないように見えます。ただ、ラシックスは、「もっと強力な禁止薬物の使用を隠ぺいすることもできる」とされており、ここが問題になってくるようです。
 なので、作者は「禁止の提案に反対する意味がわからない」という見解でしたし、私もそう思います。アメリカ競馬は薬物に毒されているんでしょうね。



2024年4月20日土曜日

低い故障率など…夢の馬場オールウェザーは終わったのか?

■2019/07/26 芝・ダートを超える「夢の馬場」オールウェザーのワクワク感
■2019/07/26 低い故障率など…夢の馬場オールウェザーは終わったのか?
■2019/07/26 イギリスでは好評なオールウェザー、むしろ拡大傾向に
■2023/01/08 歴史あるイギリスのニューマーケット競馬場にもオールウェザー?


■2019/07/26 芝・ダートを超える「夢の馬場」オールウェザーのワクワク感

 いつオールウェザーを聞いたのか思い出せないのですけど、私はオールウェザーのニュースにワクワクしました。従来型のものではない新しいものを作るというのがまず好みですし、故障が少ないなどの様々なメリットがあるとされていました。今後オールウェザーはどんどんと増えるだろうとも言われていた気がします。
 Wikipediaによると、 芝・ダートのデメリット、そして、オールウェザーのメリットとしては、以下のようなところが考えられていました。

<芝> 使用しているうちに馬の蹄によって掘られて表面が荒れてしまい、競走馬の故障の原因となったり、見栄えも悪くなる。また、荒れた馬場を修復するためには多くの手間と費用がかかり、とりわけ低温な欧州の冬季には競馬の開催そのものが困難となる。

<ダート> 表面をならすだけで修復できるが、乾くと人馬の健康上の被害や環境面での影響が懸念されている砂埃が発生したり、雨が降ると水溜りができたり流れたりしてしまう。また、砂煙が発生しているところに西日が当たると視界が悪くなり、これも競走中の人馬に危険を及ぼす恐れも指摘されている。

<オールウェザー> 表面をならすのが容易でクッション性も高く、砂埃の発生が少なく、水はけもよいといった理想的なコンディションを維持できる馬場を開発しようとしたもの。

 上記では書いていませんけど、コンディションの維持が楽だというのは、ランニングコストの面でも大きいと思われます。
 また、上記のうち最大の問題は、故障率の問題でしょう。競走馬を死なせてしまうのは、誰にとってもデメリットとなります。 2011年に発表されたアメリカの調査によれば、過去2年間における延べ75万4,932頭の出走馬のうち、予後不良事故の発生は、ダート馬場で1,000頭につき2.14頭の割合であったのに対して、人工馬場では1.51頭の割合であり、有意に低くなっていました。


■2019/07/26 低い故障率など…夢の馬場オールウェザーは終わったのか?

  上記のようなダートのデメリットとオールウェザーのメリットにより、アメリカでは2000年代初頭から従来のダートに替わってオールウェザーの馬場で競走を行うべきだとする主張が有力になり、馬場の転換を図る競馬場が増加。オールウェザーの前途は明るいように見えました。

 ところが、2008年のメインレースのブリーダーズカップ・クラシックでは、当時のアメリカのダートの最強馬カーリンが凡走し、ダート経験がないレイヴンズパスとヘンリーザナビゲーターに上位を独占。これにより、アメリカ国内ではオールウェザーに対する反発が強まります。
 また、クッショントラックとプロライドという異なる素材を用いたサンタアニタ競馬場は水はけが悪く、開催が中止に追い込まれるケースが続発し、ダートに戻すことに。本来のメリットとされたところがデメリットになるという、全く正反対の結果に…。当然これはコスト的にも大問題です。このため、サンタアニタ競馬場以外の競馬場でもオールウェザーをやめるところが続出してしまいます。

 さらに、科学的な調査結果こそないものの、脚部の軟部組織の疾病の発症率が高いのではないかとする声もあり、依然としてオールウェザー馬場による競馬開催に懐疑が寄せられている、ともありました。
 ただし、最後のものは科学的な根拠がないと明言されていますので、重視しなくて良いでしょう。競馬以外の世界でもそうなのですが、信頼性が低いものと高いものをごっちゃにしてしまい、信頼性が低い主張をむしろ信じられて声高に主張される…ということがよくあります。ただ、科学的根拠があるものとないものでは、科学的根拠があるものの方が当然優先。専門家などによる意見ですら科学的根拠があるとはみなされず、調査や研究・論文がある場合は、そちらが優先されます。この場合、前述の故障率が低いという調査の方が信頼性が高そうです。

 ということで、最後のものは否定されましたが、他は問題があります。また、オールウェザーだと強い馬が変わるというのは、ドバイワールドカップでも問題になりました。
 オールウェザーだった時期に日本の馬が恩恵を受けた面もあったのですけど、オールウェザーを嫌ったアメリカ調教馬がドバイワールドカップへの出場を見合わせるようになり、2015年にダートに戻されています。
 オールウェザーはダートの 代わりといった感じの記述がWikipediaでは多いですけど、むしろ芝に近いのでは?と当時言われていた記憶もあります。日本の馬が恩恵をこうむったというのは、そういうところですね。芝馬のヴィクトワールピサが勝利するなどしています。
 ただ、北米のオールウェザーの成績を見ると、実際にはダート種牡馬とも芝種牡馬とも違うオールウェザー種牡馬とも言うべき馬が上位になっており、そうした意味でも問題がありました。


■2019/07/26 イギリスでは好評なオールウェザー、むしろ拡大傾向に

 ドバイワールドカップが変更になった2015年の時点で、オールウェザーはもう終わりという空気で残念に思っていました。ただ、今検索してみると、同じ2015年の時点で、英国初の“タペタ競馬場”が好評(イギリス)- (2015/01/20 公益財団法人 ジャパン・スタッドブック・インターナショナル)というニュースが出ていたんですよ。驚きました。

 ウォルヴァーハンプトン競馬場が英国で初めてタペタ馬場を採用して4ヶ月ということで、ここはそもそも2015年に新たに導入しています。飽くまで「この時点での反応」ではあるものの、ホースマン・ブックメーカー・賭事客の反応は間違いなく好意的だとのこと。
 良さとしては、「跳ね返りが少ない」というのがわかりやすいところ。また、「出走頭数が比較的多い」というのは説明がなかったものの、故障リスクが低いために陣営が選択しやすいということなのかもしれません。

 わかりづらかったのは、 「同じパターンのレース展開になることがほとんどない」「勝馬のオッズが高い」という評価。ただ、これもおそらく良い意味でしょう。
 現在までの感想としてタペタは芝の次に良い馬場であるとしていた、リーディングジョッキーのリチャード・ヒューズ騎手は、「どのような乗り方をしても不利がない」としていました。つまり、馬の実力を出し切れている公平な馬場だということです。追込が難しいコースとか、逆に前が止まりやすいコースとか普通はありますよね。あれは馬の本当の実力を出せていないとも考えられ、偏らないコースの方が良いコースなのです。

 関連して「勝馬のオッズが高い」のも、本来の実力を展開によって出せていなかった馬が出せているためかな?と思いました。とはいえ、これは前述の通り、単にオールウェザーの得意・不得意な馬がいるだけで、前走までの成績が当てにならないというデメリットの可能性もありますね。ああ、そういえば、「出走頭数が比較的多い」からオッズも高くなるといういたって単純な理由の可能性もあるのを忘れていました。

 この記事以外に、英国の2016年の競馬開催日程におけるオールウェザー競走の割合はさらに高くなるというニュースも見かけましたし、オールウェザーはまだ終わりではないようでした。


■2023/01/08 歴史あるイギリスのニューマーケット競馬場にもオールウェザー?

 久しぶりにオールウェザーについて検索しようと思いましたが、その前にWikipediaを確認。ほとんど情報の変更はなく、大きな変更としては、名牝のゼニヤッタがオールウェザーで強かったという話が追加されただけ。
 ただし、ゼニヤッタの場合はダートでもG1を勝っており、オールウェザー専用ではありません。どちらかと言うと、オールウェザーでもダートでも走れた…という例に近いかもしれません。

<オールウェザー馬場で行われた2009年のブリーダーズカップ・クラシックでは、ゼニヤッタが牝馬として同レース史上初の勝利を挙げた。一方、ダートコースで行われた2010年の同レースでは、同馬が競走生活で唯一の敗戦を喫し、同馬の連勝記録も19でストップした。同馬の戦績はオールウェザー馬場17戦17勝(内G1は11勝)、ダートコース3戦2勝(いずれもG1)であった>

 で、オールウェザーの検索結果の方ですが、イギリスでのオールウェザー拡大傾向は続いている感じ。なんとあの歴史あるニューマーケット競馬場にもオールウェザー馬場敷設計画が持ち上がっているといいます。

・ニューマーケットのオールウェザー馬場敷設計画が明らかに(イギリス)【開催・運営】 - 海外競馬情報(2022/04/21)【開催・運営】 | 公益財団法人 ジャパン・スタッドブック・インターナショナル
<ニューマーケットへの敷設が提案されているオールウェザー馬場のさらなる詳細が明らかになった。ローリーマイルコースの裏手に右回りコースを設置する計画が発表されたのだ>
<公開されている計画のなかで最も目を引いたのは、調教・競馬施設のレイアウトだった。右回りのオールウェザーコースには、ホームストレッチに6ハロン(約1200m)の引き込み線があり、バックストレッチには10ハロン(約2000m)の引き込み線がある。
 このオールウェザー馬場は、ローリーマイルコースの裏手の"サウスフィールズファーム"と呼ばれる調教用地に敷設される>
<このプロジェクトは2024年地方計画に取り入れられたとしても、実現するのは少なくとも4年後になるだろう>
https://www.jairs.jp/contents/w_news/2022/4/3.html

 調教師の反応を見ると、注目されているのは調教の方みたいです。サイモン・クリスフォード調教師はこの計画を賞賛しこう語った。「調教の観点からすると、このコンセプトは大きな可能性を秘めています。調教師はいっそう柔軟に対応できるようになり、さらに攻馬手の配置や作業の進め方に関してずっと効率的な調教方法がもたらされるでしょう」としているなど、調教についてのコメントが多いです。

 これを読んで逆に調教専用なの?と思ってしまったので、別記事も検索。この少し前に<ニューマーケットのオールウェザーコース構想が再浮上(イギリス)[開催・運営] - 海外競馬ニュース(2022/03/17)【開催・運営】 | 公益財団法人 ジャパン・スタッドブック・インターナショナル>という記事が出ていました。
 こちらを読むと、やはりレースもやるという理解で良いんだと思うんですけど…。

<このたびジョッキークラブは、英国の全競走馬のうち40%がいるこの街に、冬場の活動拠点をつくりだす新たな選択肢を提案したのだ>
<ニューマーケットの調教師たちからの最初の反応は案の定、好意的なものだった。しかし、英国が出走頭数の減少のために厳しいプレッシャーを受けている今、オールウェザーコースの導入をそもそも考えることについての見識を尋ねられることは間違いない。また、ケンプトンと同様にニューマーケットから多くの出走馬を集めている近くのチェルムスフォード競馬場の関係者も懸念をもってこのニュースを受けとめるだろう>
<リチャード・スペンサー調教師はこう語った。「ニューマーケットにオールウェザーコースを敷設するのは素晴らしいアイデアです。午後9時のレースのためにウォルヴァーハンプトン競馬場まで苦労して出かけ、昼夜関係なくこちらに戻ってくるようなことをしなくてもよくなりますね。その新しいコースで調教もできれば最高ですね。将来が楽しみです」>
https://www.jairs.jp/contents/newsprot/2022/10/2.html



2024年4月19日金曜日

ドゥラミチャン、ドラミモン…ドゥラメンテ産駒に珍名馬が集まる?

■2022/11/28 ドゥラミチャン、ドラミモン…ドゥラメンテ産駒に珍名馬が集まる?
■2024/04/19 ドゥラメンテという馬名とはそもそもどういう意味なのか?


■2022/11/28 ドゥラミチャン、ドラミモン…ドゥラメンテ産駒に珍名馬が集まる?

 「ドゥラメンテ産駒に珍名馬が集まる」と書いたのですが、大げさで2頭だけなんですけど、ドラミモンに続いてドゥラミチャンが登場して吹きました。ドラミモンについては、以前も書きましたので、先に当時の話を転載しておきます。

<ドラミモンは、「ドラえもん」と「ドラミちゃん」を足したような不思議なネーム。しかも、「ドラミ」なのに牡馬です。
 馬名の説明を見ると、「人名愛称。父名より連想」となっていました。父はドゥラメンテで確かにちょっと名前が似ていますが、「人名愛称」という言い方はよくわからず。馬主さんの身近に実際そういう人がいたのか、キャラクター名からとったとなると問題になるから誤魔化したのか…よくわかりませんでした。
 とりあえず、掲示板ではドラえもんネタであふれており、ドラミちゃん由来と理解されているようです>

 ドラミモンは「ドラえもん」と「ドラミちゃん」を足したような不思議なネームでしたが、今回の「ドゥラミチャン」は限りなく「ドラミちゃん」に近い形でよりストレートでした。ちなみに馬主はドラミモンが子安裕樹さん、ドゥラミチャンが阿部友弘さんであり、違います。今度こそ!とより近づけた名前ではありませんね。
 「ドラえもん」と「ドラミちゃん」を足したような名前だったので、ドラミモンは牡馬で不思議でした。今考えると、せん馬だとちょうどいいかな?と思いましたが、まだ玉はとられていないようです。
 一方、新馬だったドゥラミチャンは、ちゃんと牝馬だったので安心。ちなみに兄妹ということはなく、普通に全然違う血統です。

 ついでにドゥラメンテ産駒を見てみましょう。ベスト5は以下の通り。ご存知タイトルホルダーが稼ぎ頭で、ベスト5は珍名馬だらけなんてことはありません。

タイトルホルダー     79,311.10
スターズオンアース     39,499
アリーヴォ     14,711
ヴァレーデラルナ     12,004
バーデンヴァイラー     10,050

 じゃあ、ドゥラなんとか系の名前を集めてみようということで、以下に一覧を作りました。意外に珍名らしい珍名がなく、肩透かしな感じ。
 「ドゥラメンテ産駒に珍名馬が集まる」というタイトルに偽りありで、「ドゥラメンテ産駒に珍名馬が集らず」といった感じになってしまいました。すみません。

ドゥーラ     牝     3,779.00
ドゥフレーシュ     牡     0
ドゥライト     牡     0
ドゥラエレーデ     牡     1,370.00
ドゥラチェレステ     牡     0
ドゥラッツォ     牝     307.4
ドゥラドーレス     牡     6,976.90
ドゥラミチャン     牝     0
ドゥラモンディー     牡     268
ドゥラモンド     牡     6,191.00
ドゥラリアル     牡     800
ドゥラレジリエント     牡     0
ドゥラヴィータ     牝     238.5
ドゥラヴェルデ     牡     1,066.00
ドゥラヴォーグ     牝     21.7
ドゥレッツァ     牡     700
ドラマティコ     牝     788
ドラミモン     牡     2,293.00


■2024/04/19 ドゥラメンテという馬名とはそもそもどういう意味なのか?

 ドゥラメンテはPOG指名馬だったんですけど、正直変な名前だな…と思っていました。名付け親の方はすみません。つい最近までしならなかったものの、意味はちゃんとしたもの。ウィキペディアでは、以下のように説明されています。

<ドゥラメンテ(欧字名:Duramente、2012年3月22日 - 2021年8月31日) は、日本の競走馬・種牡馬[1]。馬名の意味は、イタリア語の "duramente" (荒々しく、はっきりと)という音楽用語より[10]。 >

 音楽用語というキーワードを入れて調べてみると、「ドゥーラメンテ」とも言うみたいですね。また、「荒々しく」あるいは「荒々しい」などに該当する音楽用語は他にも多数あるとのことでした。

 例えば、「荒々しい 伊 feroce フェローチェ」。同名の馬はすでに3頭いますが、いずれもドゥラメンテ産駒ではありません。意味と違って可愛らしい響きですので、3頭のうち1頭は牝馬です。

 また、「荒々しく 伊 delirante デリランテ」は直接同じ名前の馬はいないものの、ディープインパクト産駒のダービー馬ディープブリランテを思い出させます。
 ただし、ディープブリランテの場合は「欧字名:Deep Brillante」であり、つづりが異なりますね。同じイタリア語でも「輝く・華麗に」という別の意味の単語がありますので、こちらが由来かもしれません。英語のブリリアントに近い言葉のようです。
 …と書いてから検索していると、音楽用語の方も「Brillante」で説明されているサイトが多数。「荒々しく」とは違う感じの「輝かしく華やかに」などといった意味だそうです。
 私が最初に見たサイトは間違いなのか?と見ると、「delirante」というイタリア語も確かに存在する模様。コトバンクでは、「(精神が)錯乱した, うわ言を言う;ひどく興奮した, 熱狂した.」「〘音〙錯乱したように, 乱心したように.」と説明されていました。