2024年4月21日日曜日

アメリカの競馬は薬物使用OKなの?ラシックスはもっと強力な禁止薬物の使用を隠ぺいする薬

■2018/07/19 アメリカの競馬は薬物使用OKなの?ドイツでは米種牡馬制限理由に
■2018/07/19 ラシックスはもっと強力な禁止薬物の使用を隠ぺいする薬


■2018/07/19 アメリカの競馬は薬物使用OKなの?ドイツでは米種牡馬制限理由に

 アメリカでダート人気低下、芝レースが増加する異変で、出てきた芝系種牡馬を多く抱えるヒルンデイルファームを率いるジョン・シクラさんは、芝向きの種牡馬の導入する理由について、「アメリカの馬産は世界から血統的には孤立していたがそれは良くない。市場を広げるための方法のひとつ」と言っていました。
 ただ、競馬の世界で 「血統的には孤立」といえば、なんと言ってもドイツでしょう。よく「重厚長大」と言われる、かなり独特の血統を保ってきました。

 このドイツが海外の血と混ざらない独特の血統を維持してきた理由で、驚くものがありました。Our Pleasure2018年1月号のザ・ブラッド 血統表を紐解く!(T.I.S)の「アカテナンゴ」の説明で以下のような記述があったのです。

  <ドイツでは競走馬時代に薬物を使用していた馬(具体的には薬物の使用が容認されている米国調教馬を指す)がドイツで種牡馬になった場合、その産駒が稼いだ生産者賞を支給しないという経済的な歯止めを作って血統プールへの異物混入を防いでいる>

 えっ、マジで!? アメリカって薬物使用オッケーなの!と驚きでした。



■2018/07/19 ラシックスはもっと強力な禁止薬物の使用を隠ぺいする薬

 検索してみると、どうも何の薬でも使ってOKということではなく、OKなのとそうじゃないのがあるってことみたいですね。
 また、薬物使用のルールも何度も変わっており、なおかつ論争があるようです。例えば、2014年には、一流米国人調教師が競走当日の薬物使用を撤廃する計画を提案し、その後すぐに複数の有名なホースメングループがこの計画に反対したといいます。
(競走当日の薬物使用問題について形勢が変わりつつある(アメリカ)【獣医・診療】 - 海外競馬情報(2014/09/20)【獣医・診療】 | 公益財団法人 ジャパン・スタッドブック・インターナショナル(Steve Dennis)より)

 アメリカで使用されている薬について検索してみると、最もよく出てくる薬は「ラシックス」。これはサラブレッドの肺出血の発症を減少させているんだそうです。
 病気を抑えるためであり、これだけだと何の問題もないように見えます。ただ、ラシックスは、「もっと強力な禁止薬物の使用を隠ぺいすることもできる」とされており、ここが問題になってくるようです。
 なので、作者は「禁止の提案に反対する意味がわからない」という見解でしたし、私もそう思います。アメリカ競馬は薬物に毒されているんでしょうね。