2023年3月31日金曜日

ハナの馬がくるくると交代 いったい何回変わったかと言うと…?

■2009/6/1 ハナの馬がくるくると交代 いったい何回変わったかと言うと…?
■2009/6/1 アタマ、ハナ、クビ、アタマ、ハナ、ハナ、クビ…0.1秒差の大接戦


■2009/6/1 ハナの馬がくるくると交代 いったい何回変わったかと言うと…?

 2009年05月24日中京の東海ステークスD2300がおもしろかったんですよ。大げさではなく、本当に先頭がめまぐるしく変わっていて、ちょっと珍しかったレース。見ていて思わず笑っちゃいました。

 まず、6枠12番の赤木騎手のネイキッドが行きかけますが、7枠13番藤岡佑騎手のアドマイヤスワットがこれを制してハナを奪います。
 しかし、1周目のゴール前で1番人気5枠10番川田騎手のウォータクティクスが交わして前へ。5枠9番木村健騎手(誰?覚えがないです)のロールオブザダイスも並ぶ形で、さらに他の馬も上がってきて最初前だった前述の2頭は中団まで下がります。
 ところが、向こう上面で8枠2頭が外から一気に浮上。和田騎手の16番アロンダイトが先頭、安部騎手の15番マコトスパルビエロが2番手に変わります。またまた変わりました。

 さすがにこれ以上は変わりませんでしたが、このときの前3頭はそのまま上位に残ります(3番手ワンダースピードが優勝、アロンダイト2着、マコトスパルビエロ4着)。
 しかし、2組目の前3頭はいずれも二桁着順(1番人気のウォータクティクスに至っては最下位の16着)、最初の前2頭も9着、14着と大きく負けました。
 おもしろかったと言うか、おかしかったと言うか…、変わったレースでした。

 動画見つけたので、載せておきます。実況も途中からテンション上がっちゃっていますね!




■2009/6/1 アタマ、ハナ、クビ、アタマ、ハナ、ハナ、クビ…0.1秒差の大接戦

2009年05月24日 新潟10 R  胎内川特別 芝2200

 もう1つ競馬の感想行きます。こちらは、ゴール前で接戦というレース。こちらの方はそれ程珍しくもないかもしれませんが、たまたま見ていておもしろかったので。

 1着のアサティスボーイは3/4馬身差だったのものの、芝2200mの定量戦なのに2着以降が横一線だったんですよ。
 2着から4着までのタイムが同じ2:14.3で、5着から8着までのタイムが0.1秒差の2:14.4です。前述の通り、これくらいのレースならそこまで珍しくはないものの、2着から9着までの着差を並べると、アタマ、ハナ、クビ、アタマ、ハナ、ハナ、クビとなっていてなかなか壮観でした。

着順    馬名    タイム    着差
1    アサティスボーイ    02:14.2 -    
2    ナムラチェンジ    02:14.3    3/4
3    タツクール    02:14.3    アタマ
4    メイショウマゼラン    02:14.3    ハナ
5    エーシングレーソロ    02:14.4    クビ
6    インテンスブルー    02:14.4    アタマ
7    ブルーアンビシャス    02:14.4    ハナ
8    メイショウリバー    02:14.4    ハナ
9    ゼットスピール    02:14.5    クビ
10    コスモハクウ    02:14.7    1.1/2
(以下略)

無冠ローエングリン、G1馬ロゴタイプを輩出 種牡馬で成功した理由

■2013/5/2  ローエングリン産駒ロゴタイプ、まるでサンデーサイレンス(吉田照哉社台ファーム代表)
■2013/5/10 無冠ローエングリン、G1馬ロゴタイプを輩出 種牡馬で成功した理由
■2013/5/22 ロゴタイプの朝日杯&皐月賞制覇は、ナリタブライアン以来だった
■2013/5/23  ロゴタイプ、ローエングリン産駒なのに長距離でも問題ない



■2013/5/2  ローエングリン産駒ロゴタイプ、まるでサンデーサイレンス(吉田照哉社台ファーム代表)

 皐月賞を勝って……の話です。

-----引用 ここから-----
吉田照哉オーナー「まるでSS」/皐月賞 [2013年4月15日9時5分 紙面から]

 吉田照哉オーナー(65=社台ファーム代表)は早くも2つ目のG1タイトルを獲得した愛馬を心からたたえた。「すごいね。想像以上。並外れている。自在に動けて何回も脚を使える。レースぶりはまるでサンデーサイレンスだね」と、種牡馬として日本競馬のレベルアップに貢献した米2冠馬を引き合いに出した。【高木一成】
http://www.nikkansports.com/race/news/p-rc-tp0-20130415-1112640.html
-----引用 ここまで-----

 ロゴタイプは珍しいローエングリンが父です。父はシングスピール、その父父はサドラーズウェルズという日本合わなかったなぁという血統。
 母系も素晴らしく期待されていて私も好きでしたが、種牡馬になっていてびっくり。しかも、GI2勝馬を出すとは…。
 ということでサンデーサイレンス系じゃないんですが、母父はサンデーサイレンスです。こちらが出たということ?

 サンデーサイレンスって競走馬としてより種牡馬としてすごかった馬なので、何か微妙な褒め方とちょっと思ってしまいました…が、よく見るとケンタッキーダービー、プリークネスステークスの他にブリーダーズカップ・クラシックなども勝って、G1を5勝、エクリプス賞年度代表馬。
 文句なく素晴らしい競走成績でしたね、失礼しました。

-----引用 ここから-----
 母ステレオタイプのおなかの中には現在、ロゴタイプの全きょうだいに当たるローエングリン産駒が宿っている。すでにお産用の馬房に移動しており、間もなく生まれる予定。「ロゴタイプがすごく良い馬だったんで、同じ父を付けていたんだ。俺の先を見る目もすごいだろ」と目を細める。
-----引用 ここまで-----

 茶目っ気でしょうが、これは確かに見事。たぶんデビュー前じゃないと間に合わないですよね。
 2011チチカステナンゴ、2012シンボリクリスエスとつけていましたが、2歳になったロゴタイプを見て再びローエングリンとなったのでしょう。

-----引用 ここから-----
 父であるローエングリン自体は掛かる気性の馬だったが、その父シングスピールはジャパンCを制し、母カーリングも仏オークス(芝2100メートル)、ヴェルメイユ賞(芝2400メートル)と長めの距離のG1を勝っている。「ダービーでも距離は全然大丈夫だ。血統的にも心配ない。休むたびに強くなっている馬だし、今日も楽に勝っていた。将来はもちろん海外も視野に入れる。世界よ見ていろって、そう思える境地に達している」。ダービーすら世界への通過点か。数々の名馬を生産、所有してきた吉田照哉氏にさえ、そう思わせるだけの馬に成長した。
-----引用 ここまで-----

 GI2勝でしかも種牡馬価値のあるレースを勝っていますから、種牡馬入りは間違いありません。
 これが日本で走るの?というのは本当不思議(やはりサンデーサイレンス?)なんですけど、ローエングリンは好きでしたので続いてくれるといいなと思います。




■2013/5/10 無冠ローエングリン、G1馬ロゴタイプを輩出 種牡馬で成功した理由

 私は牝系を重視しますのでローエングリンは期待していましたが、まさか種牡馬でこんなすごい子を出すとは……。

-----引用 ここから-----
【競馬】息子ロゴタイプは皐月賞本命。 未冠のローエングリンが種牡馬で成功したワケ
2013.04.11    河合力●文

 4月14日に中山競馬場で行なわれる皐月賞。競馬の花形とされる3歳牡馬クラシックの第一弾とあって、良血馬たちがズラリとそろった。有力馬の父名を見ても、弥生賞を制したカミノタサハラの父ディープインパクトを筆頭に、コディーノの父キングカメハメハや、エピファネイアの父シンボリクリスエスなど、現役時代にいくつものGIを制した名馬たちの名が並ぶ。

 だがその中で、自身はGI未勝利ながら、大舞台に有力馬を送りこむ異色の種牡馬がいる。皐月賞の最有力候補と目される、ロゴタイプの父ローエングリンだ。

 種牡馬ローエングリンの注目度が一気に高まったのは、昨年12月の朝日杯フューチュリティS。今年のクラシックを目指す世代の最初のGIで、ローエングリンを父に持つ2頭が好走。ロゴタイプが勝利し、ゴットフリートが3着入線を果たした。ディープインパクトやキングカメハメハなどの一流種牡馬は、毎年100頭を超える産駒がいるのに対して、この世代(2010年生まれ)のローエングリン産駒は、わずか47頭しかいない。それでいて、この快挙を達成したのだ。

 まして、今やGIを勝った馬でも種牡馬入りできないケースがある時代。そうした状況にあって、GI未勝利馬の子どもがここまで活躍することは極めて珍しいことだ。
http://sportiva.shueisha.co.jp/clm/keiba_fight/2013/04/11/___split_24/
-----引用 ここまで-----

 日本は特に良血だから種牡馬というのは、あまりない気がします。
 馬産地が一極集中の格好になっており、多様性が生まれにくいのかもしれません。

 記事では繰り返し書いている良血の話。

-----引用 ここから-----
 ローエングリンの父シングスピールは、1996年のジャパンカップをはじめ、さまざまな国でGI(4勝)を制した。そして何より、母カーリングが、1995年のフランスオークスなどGIを2勝した名牝。その走りを見染めた社台ファーム代表の吉田照哉氏が、現役途中にもかかわらず、購入したほどの馬だった。

 加えて、ローエングリンの弟であるレゴラス(父サンデーサイレンス)も、条件馬止まりの身でありながら、その良血を評価されてフランスで種牡馬入りしている。つまり、世界でも認められるほどの血を引くことで、ローエングリンはGI実績がなくても種牡馬になれたのだ。
-----引用 ここまで-----

 本当種牡馬入りできてよかったなと思うローエングリンですが、やはり期待はされていませんでした。

-----引用 ここから-----
 初年度の種付け料は30万円。100万円を超える種牡馬がほとんどの社台スタリオンステーションでは、破格の安値といっても良かった。

 また、種牡馬3年目となる2010年には、社台スタリオンステーションを離れて、別の種牡馬の繋養施設(レックススタッド)に移動。種牡馬1年目の産駒からは目立った活躍馬が出ず、初年度は95頭に及んだ種付け頭数も、2012年には30頭に減少。種付け料も20万円に下がっていった。

 しかし、前述した今年3歳となる2年目産駒(2010年生まれ)のブレイクで状況は一変した。
-----引用 ここまで-----

 理由はこの後。

-----引用 ここから-----
 現在ローエングリンを繋養するレックススタッドの海老原雄二氏は、同馬が種牡馬として成功した理由をこう分析する。

「ローエングリンは種牡馬として成功するために大切な要素を数多く備えています。例えば、2歳から8歳までコンスタントに走り続けたタフさと成長力。あるいは、500kg弱の、大き過ぎず小さ過ぎない理想的な馬体。そして何より、高いスピード能力。これらを併せ持つローエングリンの子が走っても、何ら不思議はありません」

 さらに、ローエングリン産駒が活躍できた理由として、サンデーサイレンス系牝馬との相性の良さが挙げられる。ロゴタイプ、ゴッドフリートの母父はともにサンデーサイレンスであり、同じくローエングリン産駒で、昨年11月の新馬戦を快勝したトウショウプライドも、母父はサンデーサイレンス産駒のジェニュインである。

「スピード豊かなローエングリンですが、一方で瞬発力勝負が苦手で、現役時代はゴール前で他馬のキレに屈するケースがありました。GIで僅差負けが多かったのは、この要因が大きかったのではないでしょうか。しかし、サンデーサイレンス系牝馬との組み合わせで、足りない瞬発力をうまく補い、ゴール前での勝負強さを生み出していると思います」(海老原氏)
-----引用 ここまで-----

 良血ではありますが、ローエングリンの父シングスピールは日本での種牡馬成績は目立ちませんでしたので、何で種牡馬で成功?と不思議に思っていました。
 母父サンデーサイレンスというのは結局やはりよく走るのですけど、ローエングリンで特にという上記の説明は納得するものがあります。



■2013/5/22 ロゴタイプの朝日杯&皐月賞制覇は、ナリタブライアン以来だった

-----引用 ここから-----
“ナリタブライアン以来”はあるか!?ロゴタイプの野望と大混戦の皐月賞。
島田明宏 = 文 2013/04/13 08:00

 去年の12月16日、ロゴタイプ(父ローエングリン、美浦・田中剛厩舎)が朝日杯フューチュリティステークス(GI、中山芝1600メートル)を勝ち、2歳王者の座についた。(略)

 ロゴタイプの単勝34.5倍という数字が示しているように、この結果はいわゆるサプライズとして受けとめられた。父が、自身GI勝ちのないローエングリンで、さらに3着のゴットフリートも同じ父だったということもサプライズを増幅させた。

 朝日杯の勝ち馬、すなわち2歳王者は1994年に三冠馬となったナリタブライアン以来クラシックを勝っていないこともあり、この結果は2013年クラシックと分けて考えるべきだと私は結論づけたのだが――。

 3カ月ぶりの実戦となった皐月賞トライアルのスプリングステークス(GII、中山芝1800メートル)で、ロゴタイプが力強く抜け出すシーンを見て、考えを改めさせられた。(略)

 課題とされていた1ハロンの距離延長も問題にせず、これならさらに1ハロン延びる皐月賞でも大丈夫、というか、より力を発揮できそうに思われた。何より、4kg増えた馬体や余裕のある走りっぷりに、クラシックを戦ううえでももっとも重要な「成長」が見て取れたのが大きい。

 この馬なら、ナリタブライアン以来19年ぶりの「2歳王者によるクラシック制覇」を見せてくれるかもしれない。
http://number.bunshun.jp/articles/-/402381
-----引用 ここまで-----

 そのナリタブライアンの話。

-----引用 ここから-----
話は19年前にさかのぼるが、私がナリタブライアンを見て、

 ――「この馬がタイトルを総なめにするだろうな」

 と確信したのは、ダービーの本馬場入場のときだった。東京競馬場には18万7041人もの観客が詰めかけていた。出走馬が芝コースに現れ馬名をアナウンスされると、そのたびに耳をつんざくような大歓声が浴びせられ、若駒たちは驚いて落ちつきを失っていった。

 ナリタブライアンが現れたときには、それまで以上に大きな歓声がスタンドを揺らしたのだが、当のブライアンはピクリともせず、ゆっくり歩いて馬場入りした。そのあまりの落ちつきぶりに、一度「ワアアアア!」とヒートアップした歓声が、「ァァァ……」と萎み、やがてどよめきになった。

 もしロゴタイプが本当にブライアン級の逸材なら、19万近い人間たちを黙らせた、あのブライアンのような大物感や凄味をどこかで感じさせてくれるはずだ。レースだけではなく、パドックや馬場入りのさいの表情や動きにも注目したい。
-----引用 ここまで-----

 結局、ロゴタイプが勝ちましたけど、そういう特殊な記録とは知りませんでした。



■2013/5/23  ロゴタイプ、ローエングリン産駒なのに長距離でも問題ない

 ロゴタイプはもともと1800mのスプリングSの時点で距離不安を囁かれていたのですが、これを圧勝。
 続く本番の皐月賞はさらに1ハロン伸びたものの、強い競馬を見せて4連勝。
 そして、次のダービーはさらに伸びる2400m、長距離戦の域に入るのですが、それでも調教師は大丈夫と見ているようです。

-----引用 ここから-----
仕上がり良好、ロゴタイプの田中剛師「距離は問題ない」/ダービー
[中央競馬] 2013年05月21日(火)12時00分

 第80回のメモリアルダービーに名を刻む。皐月賞を1分58秒0のコースレコードV。朝日杯FSに続くGI2勝目を獲得したロゴタイプが、堂々主役として競馬の祭典に歩を進める。

 前走後は宮城県の山元トレセンで2週間ほどリフレッシュ。「さらに成長しましたね。トモがしっかりして、地面をつかみ取る理想的な走りになった。ストライドもいい」と田中剛師はさらなるパワーアップに目を細める。「運動が始まる前はいつも寝ているんですよ」と何事にも動じない精神力を含め、サラブレッドとして完成の域に達しつつあるのは間違いない。

 15日には美浦Wを併せ馬で1週前追い切り。6F81秒9-12秒4(馬なり)をマークし、1馬身先着を果たした。力強いフットワーク、光沢を放つしなやかな馬体。「予定通りに調教を消化できた。あと1本速いところをやれば十分です」とトレーナーは早々と太鼓判を押すほど、仕上がりは良好だ。

 「乗ってきたジョッキーが“距離は問題ない”と言っています。折り合いもつくタイプなので。あとは自分の競馬をすれば」。11年オルフェーヴル以来、史上23頭目となる春の2冠馬誕生の瞬間は目前に迫っている。

提供:デイリースポーツ
http://news.netkeiba.com/?pid=news_view&no=75616
-----引用 ここまで-----

 もう一つ、距離についても書かれた記事を。

-----引用 ここから-----
ロゴタイプ二冠へ、ダービー不動の主役
武豊キズナ、コディーノ逆転は可能か
gloops 2013年5月21日 11:03

死角らしい死角は見当たらない

 今週末に行われる競馬の祭典・日本ダービーは、2歳王者にして牡馬クラシック第一弾の皐月賞も完勝したロゴタイプが不動の主役を務める。目下、重賞3連勝を含む4連勝中のうえ、そのうち3戦でレコードをマーク。鞍上の意のままに走れるセンスの良さと競り合いに強い勝負根性も備え、死角らしい死角は見当たらない。

 ロゴタイプが半馬身差でエピファネイアを下した皐月賞は、着差以上の完勝劇だった。2000メートルの二分割ラップは前半58秒0、後半60秒0と前半が2秒も速いハイペースで、しかも後半1000メートルは1ハロンごとに12秒1−12秒0−11秒9−12秒0−12秒0が刻まれた、全くと言っていいほど隙のない流れ。中団追走の5頭が掲示板を占めた結果は、各馬の能力をきっちり反映したものと言える。


真っ向勝負でねじ伏せた能力は本物

 さらに、皐月賞は時計面だけでなく、上位馬の実績からもレベルの高さも推し量ることができる。

1着 ロゴタイプ(朝日杯フューチュリティS、スプリングS)
2着 エピファネイア(ラジオNIKKEI杯2歳S)
3着 コディーノ(札幌2歳S、東京スポーツ杯2歳S)
4着 カミノタサハラ(弥生賞)
5着 タマモベストプレイ(きさらぎ賞)

 いずれの馬にも、近年のクラシック登竜門として重要な役割を担ってきた重賞レースの勝ち鞍がある。ちなみに、6着のテイエムイナズマもデイリー杯2歳Sの勝者。これだけの相手を真っ向勝負でねじ伏せたロゴタイプの能力は本物で、マイル戦線で活躍した父ローエングリンのイメージから常に距離面を不安視されるものの、皐月賞からダービーへ400メートル程度の延長であれば問題にならないだろう。
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/sports/other/horse/2013/columndtl/201305210001-spnavi
-----引用 ここまで-----

 もう一つ。

-----引用 ここから-----
ダービー】ロゴタイプ、2冠へ距離に不安なし

 記念すべき第80回の日本ダービー。2冠がかかる皐月賞馬ロゴタイプ(美浦・田中剛厩舎、牡)は、デビュー当初のひ弱さが抜け、昨秋から4連勝中。朝日杯フューチュリティS、皐月賞とも完勝といえる内容で、今回ももっとも死角の少ない馬といえるだろう。

 皐月賞ではゴール前でエピファネイアとの叩き合いを力でねじ伏せる強い競馬。懸念される2400メートルの距離も、折り合いに不安がないため陣営は問題視していない。中間の乗り込みも順調で、15日の1週前追い切りは美浦Wコースで6ハロン80秒9をマーク。今週は軽めの調整で挑む予定だが、これは皐月賞時と同じで問題ない。
http://race.sanspo.com/keiba/news/20130520/pog13052015280021-n1.html
-----引用 ここまで-----

 ここらへんは血統のおもしろさですね。




2023年3月30日木曜日

ラムタラが失敗したのは、母父サンデーサイレンスが少ないせいって本当?

■2014/7/8 ラムタラが失敗したのは、母父サンデーサイレンスが少ないせいって本当?
■2014/7/8 社台グループの馬はラムタラを拒否していたのか?データを見ていくと…
■2023/03/09 ニジンスキー系好き調教師すらもラムタラを評価してなかった事実
■2017/07/02 コマンダーインチーフ、50日で欧州3歳チャンプ・100日で引退の濃い現役生活


■2014/7/8 ラムタラが失敗したのは、母父サンデーサイレンスが少ないせいって本当?

 現役時代は非常に印象的でドラマチックな話の多かったラムタラが亡くったそうです。
 で、ラムタラの掲示板を見ていて気になったコメントがありました。

-----引用 ここから-----
かなり今更なことだけど。
ラムタラ自信の能力と種牡馬としての成績があまりに違うのが気になって、産駒の活躍馬の血統を見てたら、母父サンデーサイレンスが1頭もいなかった。

サンデーサイレンスの牝馬を付けてれば大抵何かしら成功するのが近年の種牡馬だと思ってたから、ラムタラとサンデーって相性悪かったのかって思って検索してみた。
父ラムタラ母父サンデーサイレンスの産駒を検索すると、ここのデータベース上たったの9頭。
ラムタラだって導入当初から数年間かなりの種付けをしたはずなのに。
結局、生産者同士の対立が成功を阻んだのかなと思いました。

まぁ、産駒を残せない名馬だっているんだから産駒を残せただけ良かったのかも。
ラムタラの競走馬としての魅力は色褪せないし。
でも、ちょこっとだけ母父ラムタラに期待したいです。

2013/2/8 17:26
http://db.netkeiba.com/?pid=horse_board&id=000a0001d4
-----引用 ここまで-----

 単純に当初は母父サンデーサイレンスが珍しく、一般化してからはラムタラの種牡馬成績が芳しくなかったってだけじゃないですかね?
 母父サンデーサイレンス以外でも"日高の生産者を中心に、数々の実績馬・良血馬を含む112頭を初年度の交配相手に揃え"ていました。(繰り返すように当時は母父サンデーサイレンスが少なく、まだ母父実績も確定していません)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A9%E3%83%A0%E3%82%BF%E3%83%A9


■2014/7/8 社台グループの馬はラムタラを拒否していたのか?データを見ていくと…

 ラムタラの母父サンデーサイレンスは少ないというのは確かです。9頭だけですからね。
 ラムタラと比較できそうな日高の馬としてはブライアンズタイムかな?(当時は新冠の早田牧場。2002年の破綻後にラムタラと同じアロースタッド)と思って、ブライアンズタイムを見てみました。こちらは61頭いました。
 ブライアンズタイムの母父サンデーサイレンスに対して、ラムタラの母父サンデーサイレンスは少なすぎじゃん!と思うかもしれません。ところが、1990年代に限れば、ラムタラ1頭、ブライアンズタイム2頭でそれほど変わりありませんでした。
 しかも、ラムタラの日本の初年度産駒は1998年産ですから、1998年と1999年に限れば1対1で引き分けです。

1997年 ラムタラ0頭 ブライアンズタイム1頭
1998年 ラムタラ1頭 ブライアンズタイム0頭
1999年 ラムタラ0頭 ブライアンズタイム1頭

 母父サンデーサイレンスが増えるころになってからは、さっき言った通りラムタラへの期待値が下がってしまっていたのでどうしようもなかったと思われます。
 あっ、でも、結果が出るまではもう少しかかるかな? 日本での初年度産駒のデビューは2000年ですからね。ネット競馬で見える産駒の数見ると激減するのは2003年生まれからです。

1998    87
1999    72
2000    68
2001    73
2002    79
2003    42

 2002年までラムタラが7頭、ブライアンズタイムが14頭。半分ですね。全体の産駒は以下のようにそこまで差はありませんので、ラムタラ少なすぎと言えそうなデータが出てきました。

生年 ラムタラ ブライアンズタイム
1998    87    86
1999    72    97
2000    68    104
2001    73    93
2002    79    114
2003    42    111

 ただし、社台グループのラムタラいじめが怪しいと言える情報がまだあります。2002年までにラムタラにつけた社台グループの母父サンデーサイレンスの馬は1頭なのに対して、ブライアンズタイムは0頭だったのです。
 「生産者同士の対立」を言うなら、ブライアンズタイムの方が当てはまる感じ。ただ、これを言うのなら母父サンデーサイレンス以外の繁殖牝馬も数えないといけませんかね。
 で、数えてみると、1998~2002年の社台グループはラムタラが17頭、ブライアンズタイムが36頭でした。やはりブライアンズタイムが多くなりましたが、社台グループで17頭もつけているのですからあまり対立はなさそうな感じ。

 Wikipediaによると、ラムタラを導入したジェイエスは社台グループへの対抗心アリアリだったのでは?と疑われたようではあります。

-----引用 ここから-----
俗にあった「サンデーサイレンス・社台に対抗するためではないか」との見方について、矢野(購入したジェイエス代表の矢野秀春)は「サンデーは、お金を出せば誰でも付けられますし、事実、静内の生産者の多くがお世話になっています。サンデー憎しという気持ちはありません」と、これを否定した。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A9%E3%83%A0%E3%82%BF%E3%83%A9
-----引用 ここまで-----

 前述のように社台グループへの種付けも許されているんだし、矢野秀春代表が言うように、実際、あんまり関係なかったんじゃないかと思います。


■2023/03/09 ニジンスキー系好き調教師すらもラムタラを評価してなかった事実

 ラムタラ失敗は社台の陰謀説に絡んで検索してみると、ラムタラ産駒がいた時代に現役の調教師であり、ニジンスキー系をこよなく愛したという白井寿昭・元JRA調教師による、<白井元調教師と学ぶ血統学【20】「種牡馬ラムタラ」に足りなかったもの>(競馬ニュース・特集なら東スポ競馬 2022/02/17)という記事を見つけました。

白井寿昭氏(元JRA調教師=以下、白井)奇跡の馬。神の馬。そんな呼ばれ方をしたくらいの派手なキャリアやったけどな。種牡馬としては残念な成績やった。
松浪 その現役時代の走りを実際に見て、種牡馬としての成績を先生は予見していた、とのことでしたが。
白井 そうやね。予見していたとまでは言わんけど、投資に見合う馬とは思ってなかったね。
https://tospo-keiba.jp/onkochishin/8406

 実は白井寿昭調教師、1戦1勝のキャリア、長い休み明けで勝利するという常識はずれでラムタラが勝利したエプソムダービーを間近で見ていたそうな。パドックを見てもすごい感じはなく、血統は良いと思ったものの、ピンと来なかったといいます。

白井 常識を覆す勝利であったことは否定しない。それでも、僕にはピンとこなかった(苦笑)。
白井 この栗毛の馬はどんな成績なんやろ? そう思って成績表を見たら、キャリアが1戦しかなくてさ。「え、こんなんでもダービーに出れんの? ずいぶんと楽な世界やなあ」と。そのように思ったから、ラムタラのことを覚えているんや(苦笑)。
白井 それだけ。申し訳ないが、インパクトはゼロに近かった。
白井 (引用者注:勝ったのには、)驚いた。本当に驚いたな。こんな馬でもダービーを勝てるんか…。そう思ったくらい。その後の活躍を考えたら、ちょっと失礼やったかもしれんけど(苦笑)。
白井 血統表を見て、ニジンスキーの直子なんや。母はブラッシンググルーム産駒のスノーブライド。あ、ノーザンダンサーのインブリードもある。素晴らしい血統の馬なんやなあ、と。そんな感じやったかな。

 白井寿昭調教師は「我の強さ」を重視。この点で言うと、ラムタラには我の強さが足りなかったといいます。

白井 種牡馬になって、日本に来たときにも感じたことやけど、ラムタラはおとなしいんだな。競走馬としては扱いやすいかもしれんけど、これでは特徴を産駒に伝えられんやろうな、と感じたな。
白井 競走馬としての性格と、種牡馬としての遺伝力は違う。優れた能力を持っていても、それを産駒に継承できなければ、何の意味もないんやな。これがあっさりと感じた一番の理由だったかもしれないね。

 「我の強さ」については、ちょうどサンデーサイレンスとも比較されていました。サンデーサイレンスにあって、ラムタラになかったのが、この「我の強さ」であるようです。
 この「我の強さ」は正直科学的根拠がなさそうに見えます。ただ、能力を出し切った好成績の馬よりも、能力を出し切っていなくても好成績だった馬の方が潜在能力が高く、種牡馬としての成功可能性も高い…といった感じに理由づけできるかもしれません。

白井 種牡馬として成功する馬のほとんどは、自己主張が強いタイプやからね。ラムタラはそれを満たした馬ではなかった。感染症を患ったため、キャリアを積めなかったことは後で知ったし、それが種牡馬になって影響した可能性はあるかもしれん。けど、そのような先入観を持たない状態で、僕はラムタラの返し馬を見た。そのときの印象が良くないんだから、どうしようもないよな(苦笑)。
松浪 サンデーサイレンスのような、強い自己主張をしないラムタラに、先生のアンテナが反応しなかった。
松浪 スピード不足に瞬発力不足。様々な要因があったでしょうが、一番は能力を伝えきれなかった遺伝力に原因があったのではないか──。なかなか面白い結論となりましたね。
白井 配合をいくら考えたところで、どうにもならん問題やからね。だからこそ、僕は血統表だけでなく、実際に馬を見ることの大切さを説いている。サンデーサイレンスとラムタラ。この2頭は、それを如実に表していると思うよ。

 あと、ニジンスキー系好きの白井寿昭調教師的には、ラムタラはニジンスキーの直子でも「父のニジンスキーと違う栗毛の馬」だったことで「ニジンスキーの血を求めた僕からすれば、それもラムタラを敬遠する材料になったかもしれん」としていました。
 なお、ここでも社台対抗説が出ていましたが、白井寿昭調教師はやはり否定的。バブル時代の日本に多かった金額がすごいだけで中身が伴わない「爆買い」の一例かもしれません。本当、日本人は買い物が下手くそですね…。

松浪 結果的に失敗となってしまったラムタラの導入。44億円という金額を含め、先生はどのように考えていますか?
白井 手の届かないはずの名馬に手が届いた。バブル経済の影響は大きかったと思うね。サンデーサイレンスに対抗するための導入…なんて声もあったけど、その意見に僕は否定的で、かつてのテスコボーイが与えてくれたような夢を、日高の生産者は見ていたんじゃないかな。もっとも、このような熱意は血統の更新に必要なもので、結果は伴わなかったとしても、それは日本の競馬発展につながっていくと思う。



■2017/07/02 コマンダーインチーフ、50日で欧州3歳チャンプ・100日で引退の濃い現役生活

 日本で種牡馬入りしたものの、正直そこまですごい成績を残したわけではないコマンダーインチーフ。
 ただ、現役時代はかなりおもしろいですね。

  デビューしたのは3歳の4月。5月18日生まれなのですが、Wikipediaでは、"生まれたのが遅く、その分ほかの馬に比べ成長も遅かったため"としていました。
 ただ、ここから条件戦などを3連勝。そして、重賞初挑戦となった次のエプソムダービーでも勝利。これがちょうどデビューの1993/4/13から50日後の6/2でしたので、あっという間の4連勝で無敗のG1制覇。
  Our Pleasure2016年19月号のブラッドでは、"ビューからわ ずか 50 日という短期間 で欧州 3 歳馬の最高峰に上り詰めた"と書いていました。

 この後、イギリスだけでなく、アイルランドのダービーでも勝利。その次のキングジョージ6世&クイーンエリザベスダイヤモンドステークスで、初めて敗れて3着。
 とはいえ、このとき負けた2頭は、オペラハウスとホワイトマズルというこれまた種牡馬になった名馬でした。(ちなみに英ダービーでは、テンビーを破っています)
 そして、ここで引退。最終レースは7月24日ですので、デビューからわずかに102日。ほぼ100日でG1を2勝して引退って濃いですね。

  Our Pleasure2016年19月号のブラッドは、調教師についても注目していました。コマンダーインチーフの調教師は、あのフランケルと同じ人。
  "フランケル(14戦全勝)で調教師人生を締めくくったサー・ヘンリー・セシル師はその翌年の2013年に70歳で馬一筋の生涯を閉じた"と紹介されていて、最後がまたできすぎな感じでした。


2023年3月29日水曜日

競馬場のおっさんたちの名言集「4連複なら当たってた」 など

■2009/7/25 競馬場のおっさんたちの名言集「4連複なら当たってた」 など


■2009/7/25 競馬場のおっさんたちの名言集「4連複なら当たってた」 など

 競馬場のオッサン達から聞いた名言集というページを発見。その中から個人的におもしろいなぁと思ったものだけをピックアップして、感想を書いていきます。


>「4連複なら当たってた」

 パッと読んでおもしろかったのですが、よく考えるとどういう状態なのか悩みました。3連複が一切当たらず、4連複の状態だけ当たるって結構難しいと思うんですよ。例えば、3連複で軸が4着、ヒモが1~3着だったようなパターンですかね。


>「これだけ百万馬券が続出するとJRAも大損だ」

 申し訳ないですが、吹きました。しくみがわかっていない人はこれを読んでも不思議に思わないでしょうが、JRAは万馬券だと損する…というしくみではなく、鉄板配当でも大穴でも利益を出せるしくみになっています。
 競馬場のおじさんってみんななんかすっごい競馬詳しそうに見えてしまいますが、実はそんなによくわかっていないという人も多いみたいですね。

2023/03/29:後に知って驚いたのですが、厳密に言えば、確か万馬券の方がJRAの取り分はむしろ大きくなるしくみだったはずです。私は配当によらず常に一定だと理解していたので驚きでした。これは実際に計算式を見て計算してみるとわかります。
 ただ、この計算式がめちゃくちゃややこしいんですよ。意外にあっさりしていません。この計算式に興味を持った私は以前単勝だけ、新たな馬券購入があった場合どのように全馬の配当オッズが変化するか計算できるエクセルを作ったことがあるのですが、一番単純な単勝ですら複雑怪奇。それ以外の再現は私には無理だな…と諦めました。


>開門してすぐにニヤニヤしながら小走りで競馬場の出入り口へ向かっているオッサン
>「賭ける金がネェ~」

>どゆこと…

 本当どういうことなんでしょう?


>よし2こいっ、2こいっ、こいっ、よしこいっ、こいっ、よっしゃー。
>(馬券を見て)あれっ、2あらへん。

 アホだなーと笑ったんですけど、よく考えてみると、私もたまにあります。人のこと言えないじゃん!


>ラジオたんぱ杯でコスモバルクが勝ったとき、
>「この馬は前走勝った時から強いと思って目付けてたんだよ。・・・2万負けた。」

 後から思うと・・・ということはよくあります。


>競馬場で確実に金稼ぎたかったら売店で働くことや

 でも、馬券を買ってしまうのが競馬好きの性(さが)なのです。


>WSJSにて
>「行け!外人!!」

 WSJS=ワールドスーパージョッキーズシリーズですので、外人だらけです・・・。


>3歳未勝利戦パドック中。

>「この『未勝利』って俺達の事じゃね?」

 まあ、人のこと言えませんが、笑いました。


>ビリーヴがOP入りたての京王杯ん時にパドックにいたオヤジ2人組み
>A「おい、あの福永の馬はなんだ?」
>B「1600万勝ったばっかじゃねぇか、こんなん来るか!」
>A「違う、成績じゃなく、あの福永の馬アレ何て読むんだ?」
>B「ビリー・・・・。 ウに点々が付いてるぞ。」
>A「あんなん学校だ習わなかったな。」
>B「外国の馬か?」
>A「いや、福永が乗ってるんだから日本の馬だろ。」
>B「なんて読むんだ?」
>A「知らん。」
>B「兄ちゃん、あの福永の馬なんて言う馬だ?」

>パドック最前で笑いが止まらなかったよwww

 トゥザヴィクトリーってのもいたんですが、そのときは大丈夫だったんでしょうか。


>直線で外から突っ込んできた馬に向かって
>「縮め~」と叫んでいたのを見た

 「伸びろ」の反対で「縮め」。しかし、日本語として適切か?と言うと、変な感じ。とはいえ、気持ちはすごく伝わってきます。


>先週の川崎競馬、おっさん二人が7レースはずし、
>「よし、今日はやめよう。帰ろう。」と席をたっていった。

>15分後おれがパドックみにいったら、そのおっさん二人組はしっかり先頭にいた。

 微笑ましいような気もしますが、重症なんでしょうね。


>昨年?今年?のビリーヴの引退式にて・・・。
>「今?昼休みだけど、ブリーフの引退式やってる」

 ビリーヴ大人気。


>新聞の発走時間が違くて1Rの買えなくて激怒したおやじが俺に兄ちゃんの新聞は何時になっとると聞いてきて俺がそのおやじの新聞みたら昨日のもってきてた

 可哀想なんですけど、笑っちゃいました。私もそういうのやるんですが・・・。
 つーか、なんか自分に当てはまるの多いんですが・・・やばい?


>ワシの買った馬なんか実況で1回も呼ばれんかったけど本当に走っとったか?  

 本当に違うレース見ていたという可能性も。とういか、私は違うレースを見るというのをよくやります。見ていてあれ?と大体途中で気づくのですが、ひどいときは最後まで見てしまうことも…。


>オペ、ドトウが沈んだ有馬直後
>「よし、有馬もっかいやろう!リハーサルは終わりや」

 マンハッタンカフェが勝ったのときの有馬記念ですね。アグネスタキオン、ジャングルポケット、クロフネと3歳が強かった世代です。


>長めの距離のレース1周目、

>おっさん「3もあかん。7なんかベッタクソやないか。なーにをしてんkhdgせrgty。」

>     おっさん帰ろうとするが周りに気付く。

>おっさん「なんや、もう一周あんのか。」

 うん、さすがの私もこれはないですわ。でも、地方の小さい競馬場でのダート長距離は戸惑いますね。あれ?となってしまいます。


>「チアキは女だから消しでいいだろ」・・・坂井千明はおっさんです。

 女性と区別つかない名前の人もけっこういますよね。


>今日中山で聞いた
>「勝馬投票券販売機っていうから安心して買ってたのによぉ、負け馬しか出てこねーんだ」

 まあ、確かにそうですね。うまいかも。


>おっさんが2人で「小泉がどーの。自衛隊がこーの。拉致が云々。」と政治談義してた。
>そして「だいたい景気回復してきてるとか言ってるが、全く実感できん!!」とお怒り。
>A「給料は減るし、ボーナスも期待できないし」
>B「だいたい景気回復してるなら、なんで馬券当たらないんだ!!」

>それは景気と関係ないんじゃ・・・

 馬券買うから余計給料減っちゃうんですよ。まあ、仕方ないですけど。


>今日、府中のパドックで聞いた会話。

>おっさんA「あの馬なんかイレこんでるな」
>おっさんB「ああ」
>おっさんA「イレコンドルパサー、なんてな」
>おっさんB「…」
>おっさんA「…」
>おっさんB「飛んでゆくってか」
>おっさんA「ええ?」

>つっこんでほしかったであろうA。
>わかってほしかったであろうB。
>わだかまった空気をなんとかしたかった俺。

 たぶんもう手遅れ。フォローは届かなかったでしょう。

2023/03/29:最後のこれ、わかりづらいと思ったので補足。ギャグを説明するのは無粋ですが、わからない人は全然わからない話でしたので説明が必要そう。おっさんBが「飛んでゆく」というのは、エルコンドルパサーという馬名を踏まえた教養を感じさせるギャグだったのえdす。
 エルコンドルパサーというのは曲名であり、この曲は日本だと『コンドルは飛んでいく』と呼ばれています。この曲名の「飛んでいく」と競馬用語でいう「飛ぶ」をひっかけて、エルコンドルパサーはイレこんでるが「飛んでいく」と言ったわけ。ただ、おっさんAはここらへんがわからなかったので、ギャグが滑ってしまい悲しい雰囲気に…。悲劇です。


野生の馬を毛刈りする世界の奇祭ラパ・ダス・ベスタス スペイン・ガリシア地方の祭り

■2014/7/7 野生の馬を毛刈りする世界の奇祭ラパ・ダス・ベスタス スペイン・ガリシア地方の祭り
■2014/7/7 野生の馬なのに村の人が管理費用を支払うの?
■2014/7/7 野生の馬なのに所有者という言葉が出てくるのはなぜ?
 

■2014/7/7 野生の馬を毛刈りする世界の奇祭ラパ・ダス・ベスタス スペイン・ガリシア地方の祭り

 こぼれ話的なニュースを。何のためにそんなことを?と不思議に思ったお祭りがありました。

-----引用 ここから-----
「野獣の毛刈り」祭り、野生の馬を追い込む男性たち スペイン
    2014年 07月07日 17時04分    提供元:AFPBB News

【AFP=時事】スペイン北西部サンティアゴデコンポステラ(Santiago de Compostela)から40キロほど離れたサブセド(Sabucedo)村で5日、約400年の歴史を持つ馬の祭り「ラパ・ダス・ベスタス(Rapa Das Bestas、野獣の毛刈りの意)」が行われた。近隣の山林に生息する野生馬数百頭が集められ、囲いに追い込まれると体毛を刈られ、毛づくろいがされた。
http://news.so-net.ne.jp/article/detail/980509/
-----引用 ここまで-----

 よくわからないお祭りです。スペインのガリシア地方でのお祭りのようですが、行う理由は不明。

-----引用 ここから-----
古屋雄一郎 スペイン知ったかぶり 09.05.12

■馬祭り
ガリシア地方に伝わるラパ・ダス・ベスタス La Rapa das Bestas(野獣の毛刈り)。荒馬の毛を刈る祭りで、老若男女が、囲い場に集めた馬と組んずほぐれつ取っ組み合いを繰り広げます。
http://www.jspanish.com/back_shittaka4.html
-----引用 ここまで-----

 一番詳しかったのは以下。

-----引用 ここから-----
ガリシアから野生の馬が消える? - スペインローカルニュース | NOVAJIKA, S.A | NOVAJIKA, S.A 2012/05/18社会

スペイン北西部、ガリシア州全土の山には野生の馬が生息している。そして、それらの馬の住む山がある村々では、頭数や衛生面を管理するために1年に一度、5月から8月にかけて馬を集めて伸びた毛を刈り、焼印を押して数を数える「ラパ・ダス・ベスタス」という400年以上も続く、人間と馬とが格闘を繰り広げる「闘馬」とでも言った習慣がある。
http://novajika.com/news/detail_spain.cgi?id=2878
-----引用 ここまで-----

 頭数を数えること自体が目的なんですかね。これはもう意味があるとかないとかではなく、「伝統」としか言いようがないのかもしれません。
 



■2014/7/7 野生の馬なのに村の人が管理費用を支払うの?

 あと、今年行われたので無事存続したのでしょうが、先のページのタイトルを見てわかるように、開催の危機に陥っていたことがあったようです。

-----引用 ここから-----
 今年、所有者(基本的に全ての馬には所有者がいる)に対し、州政府が「全ての野生の馬にマイクロチップを埋め込み、頭数を管理する」という新たな法令案を出した。(略)ア・バルガ村で、歴史上初めて野生馬を集めず、事実上のボイコットを敢行した。
 (略)情報によると、馬一頭に埋め込むマイクロチップにはおよそ35ユーロ(約3,500円)かかるとされ、ガリシア全土に生息する2万とも3万とも言われる野生の馬全てとなると、非常に莫大な金額になる。
-----引用 ここまで-----

 これ、野生の馬なのに村の人が支払うってことでしょうね。ただ、"馬の所有者たちオリジナルの焼き印"ともあるので、放し飼い(?)しているだけで持ち馬的なものなのかもしれません。
 新たな管理方法を取る理由は、"完全に把握しきれていない野生馬の頭数や、深刻化する同地方での山火事による事故、野生馬の闇売買、馬の自動車との接触事故などを防ぐことを目的"としているようです。
 ただ、"それ以外に、焼印や馬に飛び掛ったりまさしく罵倒したりという伝統的な管理方法に対して、動物保護団体からの反対意見があることも理由"もあるようです。
 ガリシアって独立心も強くなかったっけ?国からそんなことを言われたらアイデンティティの否定だと大問題じゃない?とWikipedia見たら、そうでもないみたいです。私の勘違い。

-----引用 ここから-----
ガリシアは伝統的に独立自営農民が多く、保守的な土地柄である。そのため独自の言語(ガリシア語)を持った地域だが、バスクやカタルーニャのように保守的な民族主義政党が育たず、もっぱら民族主義政党は左派が中心で、結果的に民族主義政党の力は両州に比べ強くなく、保守的な国民党の地盤となっている。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AC%E3%83%AA%E3%82%B7%E3%82%A2%E5%B7%9E
-----引用 ここまで-----

 じゃあ、政治的な反発はないのかな?と思いましたが、Wikipediaには「ガリシア人の帰属意識とナショナリズム」という項目だけありました(中身の記載なし)。さっと検索した感じ、カタルーニャなどよりやはり敵対心は薄そうな雰囲気です。


■2014/7/7 野生の馬なのに所有者という言葉が出てくるのはなぜ?

 話が逸れましたが、一つ前のサイトではラパ・ダス・ベスタスのもっと詳しい説明がありました。

-----引用 ここから-----
ガリシア地方の野生の馬 - スペインローカルニュース | NOVAJIKA, S.A | NOVAJIKA, S.A 2011/08/22

スペイン北西部のガリシア州の山々には約2~3万頭の野生の馬が生息している。正確には、ほぼ全ての馬に所有者がいて、伝統的に畜産家が自分の村にいる馬々を管理(家畜)してきた。
http://novajika.com/news/detail_spain.cgi?id=1145
-----引用 ここまで-----

 やっと解決。やはり持ち馬なんですね。これでだいぶすっきりしました。
 伝統的に“ガシャーダ”と呼ばれる木の棒に投げ縄が付いた道具を使う地方があることや、馬に荒々しく接することで人間への恐怖心を覚えさせ、野生に戻りたいと思わせているという話もありました。
 でも、そこまでして保持するメリットもあまりないんじゃないかな?という疑問はやっぱり消えません。やはり「伝統だから」としか言いようがないのかもしれませんね。

2023年3月28日火曜日

伝説の新馬戦勝ち馬エピファネイア、ブエナビスタ、ヴィクトワールピサなど

■2013/3/13  伝説の新馬戦勝ち馬エピファネイア、ブエナビスタ、ヴィクトワールピサなど
■2017/06/15 菊花賞の伝説の新馬戦、近年の戦績は?
■2017/06/15 2015年の1番人気はドレッドノータス
■2017/06/15 2014年の1番人気はオールマンリバー
■2017/12/03 グレイルは久しぶりの大物?伝説の新馬戦の負け馬、そこそこ活躍中


■2013/3/13(2018/01/04再投稿)  伝説の新馬戦勝ち馬エピファネイア、ブエナビスタ、ヴィクトワールピサなど

 10月自体がいい馬出るイメージでしたが、日付まで決まっているとは思いませんでした。これは<「伝説の新馬戦」制した大物息子    文 有吉正徳    2013年3月1日 朝日新聞>という記事で知った話です。

-----引用 ここから-----
  菊花賞当日に京都競馬場で行われる2歳馬のデビュー戦は、後の名馬が出走することが多く、関係者やファンの間で「伝説の新馬戦」と呼ばれている。
 後の皐月賞馬アンライバルド、桜花賞などを制したブエナビスタ、JC優勝馬ローズキングダムやドバイ・ワールドカップ快勝のヴィクトワールピサなどが、この一戦を足がかりに飛躍していった。
 昨年10月21日、伝説の新馬戦を制したのはエピファネイアだった。父シンボリクリスエス、母シーザリオという血統の期待馬は1番人気に応えて鮮やかに勝利をつかんだ。
http://www.asahi.com/and_M/interest/TKY201303010233.html
-----引用 ここまで-----

 ブエナビスタとアンライバルドは同じレースだろう!と確認すると、ブエナビスタが3着、アンライバルドが1着でした。
 ああ、勝利という条件ではないんですね。これの2着のリーチザクラウンと3頭ともG1勝つと思っていたんですが、残念なことに……。
 で、覚えていなかったけど、同じレースの4着が<b>菊花賞馬スリーロールス</b>。言われてみればそうだったような気もしてきましたが、本当すごいレースだったなぁ……。

-----引用 ここから-----
 母のシーザリオは2005年にオークスを制した後、米国に遠征し、GIレースのアメリカンオークスにも勝った名馬だ。エピファネイアの兄や姉は体質が弱く、結果を残すことはできなかったが、ようやく母の実力を受け継ぐ大物感ある息子が現れた。
-----引用 ここまで-----

 エピファネイア、弥生賞は全然でしたけどね。それでも重賞勝ち馬ではあります。おもしろいレースだなぁ!
(2018/01/04追記:この投稿の後、菊花賞を勝ち、エピファネイアもG1勝利しました。あと、ブエナビスタの新馬戦からは、確か地方のG1馬も後に生まれたと思います。)


■2017/06/15 菊花賞の伝説の新馬戦、近年の戦績は?

  「伝説の新馬戦」は後から見てレベルの高かったレースをそう呼ぶのですが、ブエナビスタなどを排出した菊花賞の日に京都で行われる新馬戦を近年は指すことが多いです。
 ただ、その後はイマイチなんじゃないの?と思って、ここ3年ほどを見てみることに。

  ひどかった印象が強いのは、2016年のせいでしょうか。POGで人気した1番人気トゥザクラウンが大ゴケ。
 私も兄のトゥザワールドも指名していたこともあり、指名して爆死しました。

2016/10/23 新馬戦
着順    馬名    人気
1    ベストアプローチ    3
2    アドマイヤローザ    7
3    アオイテソーロ    6
4    トップゴーイング    2
5    ライオネルカズマ    5
6    ラントシャフト    10
7    メイショウテンシャ    4
8    エイシンユニコーン    8
9    トゥザクラウン    1
10    タガノフューチャー    9
11    ウエスタンアッレ    11

  トゥザクラウンはまだ抹消されていないものの、その後未だに復帰できていません。 トゥザクラウン以外では、アオイテソーロに期待したものの、やっと未勝利を脱出したところ。
 ただ、ここで勝ち上がったベストアプローチは、名前覚えていますし、まずまずですかね? 青葉賞を2着して、ダービーにも出走。こちらは9着でしたが、将来に望みを繋げそうです。現在までの獲得賞金は4,860.4万円。
 とはいえ、伝説の新馬戦の伝統からすると、あまりにも物足りない感じです。


■2017/06/15 2015年の1番人気はドレッドノータス

 2015年は誰だっけ?と見ると、ドレッドノータスでした。こちらは1番人気で1着と人気に応えました。私はこの馬も指名していて、活躍を期待した馬。
 確か鞍上の武豊騎手も「伝説の新馬戦ですよね」とコメントしていたと思います。
 ドレッドノータスは、この次の京都2歳Sを勝利。活躍はしたものの、G1は皐月賞のみのチャレンジで15着惨敗。現在の獲得賞金は6,434.2万円。
 ベストアプローチ同様に可能性は残すものの、やはり伝説には程遠くなっています。

2015/10/25 新馬戦
着順    馬名    人気
1    ドレッドノータス    1
2    ナムラシングン    7
3    ファスナハト    2
4    トライブキング    4
5    クロークス    5
6    グレイスディオーネ    3
7    タガノアーバニティ    11
8    カエサル    8
9    テイエムパフューム    12
10    ダークフォース    6
11    エンプレスボード    10
12    ホーリーアーマー    9

 ドレッドノータス以外では、7番人気ながら2着のナムラシングンが一応可能性を残している感じ。POG期間では皐月賞に出走、現在は条件戦ですが、勝ち上がりは期待できそうです。獲得賞金5,744.6万円。



■2017/06/15 2014年の1番人気はオールマンリバー

 最後は2014年。この年は確か事前報道で小粒と言われていたような?
 1番人気は、オールマンリバーで、これまた私が指名していた馬。毎年指名していますね。
  オールマンリバーは当時2着。その後勝ち上がり、獲得賞金は1億円超えの10,506.4万円。十分活躍していますが、まだ条件馬であり、伝説とは言えません。

2014/10/26 新馬戦

着順    馬名    人気
1    タイセイアプローズ    12
2    オールマンリバー    1
3    ウインガニオン    8
4    ドラゴンマジック    7
5    ノースストーム    14
6    ラディカル    4
7    レーゲンヴァルト    3
8    ハギノパトリオット    6
9    レレオーネ    5
10    ワールドレジェンド    9
11    タマモエトワール    11
12    ヒルノデンハーグ    13
13    ミスズダンディー    15
14    ジェルヴェーズ    10
15    トーセンゲイル    2

 この新馬戦で勝ったのは、なんと12番人気だったというタイセイアプローズ。その後もまずまずで、獲得賞金6,904.8万円ですけど、やはり伝説ではありません。
 ここは聞いたことがある馬が多いですね。以下、獲得賞金が多い馬を並べます。

ウインガニオン 8,607.9万円
ラディカル 4,980.1万円
ヒルノデンハーグ 3,415.7万円

 私はオールマンリバー以外にレーゲンヴァルトにも期待していたのですが、未勝利を勝ち上がり、1,180.0万円稼いだところで引退となっています。

 ということで、近年は不発というイメージ通りの惨状。もう「伝説の新馬戦」とは呼ぶべきではないかもしれません。



■2017/12/03 グレイルは久しぶりの大物?伝説の新馬戦の負け馬、そこそこ活躍中

2017/12/03:ネガティブなことを書いた途端に、久しぶりに期待できる馬が登場しました。グレイルです。

着順    馬名    人気
1    グレイル    1
2    ストーミーバローズ    3
3    レイエスプランドル    6
4    ロイヤルバローズ    2
5    ダノンパンサー    7
6    ウォーターエルピス    9
7    コマビショウ    8
8    インスピレーション    5
9    トキノオー    10
10    トーセンアルタイル    4
11    ウエスタンマリーヤ    12
12    トーホウトリニティ    11 

 今年も小粒臭いなと思いつつ、グレイルをPOG指名したら、不良馬場で勝利。2戦目で重賞京都2歳Sをタイムフライヤーに次ぐ2番人気で出走して勝利し、2連勝。ネット競馬の掲示板は私以上に盛り上がっていました。

「藤岡佑君が言うにはまだまだユルユルらしいね。ホンマ来年が楽しみやで」
「ジャンダルムは2000m以上は無理そうだし、そこまで強くは感じない。グラスワンダーが出てきたときのような○外のスケール感があるわけでもなく。タイムフライヤーも大したことないと思う。
 グレイルの方がポテンシャル・強さは2倍・3倍以上あると思う。何だろう、この馬にはクラシックホースの資質のようなものを感じる。不良馬場でも走れる、良馬場なら飛んでいる。
 タニノギムレットっぽいなと思う」
「師の「びっくりするぐらいまだ馬が出来上がっていない。本当に良くなるのは4歳」って中々凄いコメントですね。それで重賞勝つんやからこっちがびっくりするわ。笑」
「文句なしのクラシック候補ですね!!」
 「ここの11月1日のコラムで、グレイルが不良馬場の厳しい新馬戦を走った後に、診察した獣医が「レースを使った後の心臓じゃない」と驚いていたよと野中先生が言ってたのを書いてたので、心肺機能が素晴らしくて強い馬なんだろうなと思ってたのが、本当になった!」
「この荒削りな競馬で差すとは 伸びしろですねー以外ないね」
 「無事に行ければダービー候補になりそうな一頭です」

 ちょっと盛り上がりすぎな気もしますけどね。

2018/03/31;グレイルが2戦目で負かしたタイムフライヤーがG1のホープフルステークスを勝って期待していたのですけど、グレイル自身は復帰初戦の共同通信杯、1番人気でまさかの7着。ついでにいうと、タイムフライヤーも若葉Sを圧倒的1番人気で5着となってしまいました。
 一方、伝説の新馬戦で8番人気7着と目立たなかったエンパイアメーカー産駒のコマビショウ は、ダート替わりで一変。7番人気と冴えなかったものの勝利し、さらにその次の次で2勝目を挙げています。
 また、6番人気3着だった レイエスプランドルも芝で2勝するなど、レベルが低かったわけではなさげ。グレイルには期待しているんですけど…。

2023年3月27日月曜日

武豊オジュウチョウサン勝利、八百長以外の説明は可能なのか?

■2018/11/29 武豊オジュウチョウサン勝利、八百長以外の説明は可能なのか?

■2018/11/29 武豊オジュウチョウサン勝利、八百長以外の説明は可能なのか?

 3日に東京競馬場で行われた南武特別(1000万下)に、障害最強馬オジュウチョウサン(牡7歳、美浦・和田正一厩舎)が出走。武豊騎手を鞍上にして、開成山特別(500万下)に続く優勝。
 ただ、開成山特別(500万下)は3馬身差の圧勝なのに対し、今回は辛勝。わずか半馬身差。最後は完全に2着馬の脚色が勝っており、着差以上に薄氷の勝利とされていました。
 それもあって、「疑惑の勝利」と訝しがる声も大きくなったようです。

 このレースのゴール前、粘り込みを図るオジュウチョウサンを一歩一歩追い詰めたのは、M.デムーロ騎手のブラックプラチナムでした。
 実を言うと、戦前はむしろ「外人騎手は空気を読まないぞ」と言われていました。かつて朝日杯フューチュリティS(G1)でJRA・G1完全制覇が懸かった武豊騎手をゴール寸前で差し切り、大記録を逃した本人から「空気の読めないイタリア人」とジョークを言われたのが、他ならぬデムーロ騎手。相手も武豊騎手で、奇しくも今回と同じです。

 そのデムーロ騎手が、郷に入れば郷に従えで、今回は空気を読んだってことでしょうか?
 ネット上では即座に「デムーロ最後、なんで追わなかった?」「(大人気オジュウチョウサンが勝ちそうだったので)空気を読んだのか?」「これって忖度じゃないの?」といった声がSNSなどを通じて氾濫していたといいます。
 ただし、ブラックプラチナムの過去のレースを見ている人なら、特に不思議な結果ではないようです。八百長以外で、簡単に説明できそうでした。ある競馬記者は以下のようにコメントしています。

「ブラックプラチナムは重賞級の才能がありながら、苦しくなるとヨレてしまう癖があり、それが出世の妨げになっています。今回も最後は内側にヨレてしまい3着トラストケンシンの進路を塞ぐような格好でゴール。幸いトラストケンシンの脚色が鈍っていたので審議等にはなりませんでしたが、デムーロもそれを気にして後方を振り返っており、馬を満足に追えない状況でした。
実はデムーロ騎手が初騎乗だった2走前の三田特別(1000万下)でも、ブラックプラチナムはゴール前に苦しくなってヨレており、本人も他馬への影響を気にして後方を振り返りながらゴールしています」(ある競馬記者)
(武豊オジュウチョウサン「疑惑の勝利」にファン騒然......"勝利寸前"で手を緩めたM.デムーロ騎手に「忖度」疑惑 | GJ り)


日本のミスタープロスペクター系はキングマンボ・キングカメハメハ系

■2023/03/27 日本のミスタープロスペクター系はキングマンボ・キングカメハメハ系
■2023/03/27 好きな馬のレースで、南井克巳騎手の息子・大志騎手を久しぶりに見る


■2023/03/27 日本のミスタープロスペクター系はキングマンボ・キングカメハメハ系

 ミスタープロスペクターは大種牡馬であったため、2000年代の時点でも様々な系統に発展していました。このため、2010年代になるとミスタープロスペクター系…と分けるのはふさわしくないほど、多数の種牡馬が登場。ですので、2020年代なんかは、「なおさら」という話です。
 ただ、敢えてミスタープロスペクター系…で見てみようと、JSEの[ミスタープロスペクターの父系統(通常モード)]を眺めていました。
https://jse.jpn.org/jrasrch.cgi?kind=father&type=line&key=@22884228&end=5&mn=466635

 これを見ていて思ったのは、日本のミスタープロスペクター系の活躍種牡馬はほぼキングマンボ系なんだな…ということ。特にキングカメハメハの系統が発展しています。この系統はまだまだ伸びそうな感じです。
 以下、JSEで大きな太文字になっている2023年時点での重要種牡馬と代表産駒だけ抜粋。これを見ると、「日本のミスタープロスペクター系の活躍種牡馬はほぼキングマンボ系」の意味がわかると思われます。

キングマンボ系
 エルコンドルパサー系
  ヴァーミリアン(2002) ---リュウノユキナ
 キングカメハメハ(2001) ---ユーキャンスマイル
  トゥザグローリー(2007) ---カラテ
  ドゥラメンテ(2012) ---タイトルホルダー
  ホッコータルマエ(2009) ---メイショウフンジン
  リオンディーズ(2013) ---テーオーロイヤル
  ルーラーシップ(2007) ---ソウルラッシュ
  ロードカナロア(2008) ---パンサラッサ
 キングズベスト/King's Best(1997) ---トーラスジェミニ
  エイシンフラッシュ(2007) ---ヴェラアズール
  ワークフォース/Workforce(2007) ---ディバインフォース
  レモンドロップキッド/Lemon Drop Kid(1996) ---レモンポップ

クラフティプロスペクター系
 アグネスデジタル(1997) ---ダイメイフジ

シーキングザゴールド系
 ドバイミレニアム/Dubai Millennium(1996)
  ドバウィ/Dubawi(2002)
   マクフィ/Makfi(2007) ---オールアットワンス
   モンテロッソ/Monterosso(2007) ---ビリーバー

 ファピアノ系
 アンブライドルド/Unbridled(1987)
  アンブライドルズソング/Unbridled's Song(1993)
    ダンカーク/Dunkirk(2006) ---メイショウテンスイ
    マイゴールデンソング/My Golden Song(2003)
   エンパイアメーカー/Empire Maker(2000) ---スマートダンディー
    バトルプラン/Battle Plan(2005) ---ライオンボス
    パイオニアオブザナイル/Pioneerof the Nile(2006)
     アメリカンファラオ/American Pharoah(2012) ---カフェファラオ

フォーティナイナー/Forty Niner(1985)
 エンドスウィープ/End Sweep(1991)
   サウスヴィグラス(1996) ---テイエムサウスダン
   スウェプトオーヴァーボード/Swept Overboard(1997) ---リッジマン
 ディストーテッドヒューマー/Distorted Humor(1993)
   フラワーアレイ/Flower Alley(2002)
    アイルハヴアナザー/I'll Have Another(2009) ---ウインマーベル


■2023/03/27 好きな馬のレースで、南井克巳騎手の息子・大志騎手を久しぶりに見る

2023/03/27:スキャターザゴールド産駒のスキャターザゴールドという好きだった馬の話をこちらにまとめ。父スキャターザゴールドがMr. Prospector産駒だった…という関係です。

2009/4/21:障害デビューの前走は離され通しで、とりあえず完走しただけだったセンターザゴールド。2戦目の障害となった阪神3R 障害未勝利はがんばりました。
 初めは先行集団、それから中団、後方とどんどん下がっていきますが、それほど離されていません。最後も余裕があって1.7秒差の7着。13番人気だったし上出来でしょう。障害初戦を見たときはとても無理だと思いましたが、まだ芽はあるかもしれません。

 今回の鞍上、南井大志騎手だったんですが、久々に名前を見ました。南井克巳の息子さんです。
 何してたんだろ?と思ってWikipediaを見たら、「デビュー初年度は競馬学校の管理から解放された反動から暴飲暴食に走り、2度にわたって斤量オーバーで騎乗が不可能になり、さらに急激な減量がたたりレース当日に脱水症状になり騎乗が不可能になるなど体重調整に関するミスを繰り返し、厳重注意処分や騎乗停止処分を受けた」とか。まあ、食べ物に関しては本当騎手は凄いと思います。私なら発狂しますわ。
 南井大志騎手は年度別成績でも最高が80位です。近走を見るとほとんど障害のみですし、それで名前も聞かなかったのでしょう。
 競馬は非常に狭い世界ですが、それでも乗れてない人には厳しいです。やっぱ、プロですね。


2023年3月25日土曜日

エイダン・オブライエン調教師がコカインで騎乗停止のベギー騎手に救いの手

■2018/03/19 無名騎手が18頭立ての16番人気の人気薄で欧州3歳王者に
■2018/03/19 エイダン・オブライエン調教師がコカインで騎乗停止のベギー騎手に救いの手
■2018/11/04 エイダン・オブライエン、調教師デビューは妻の厩舎の引き継ぎだった



■2018/03/19 無名騎手が18頭立ての16番人気の人気薄で欧州3歳王者に

 アイルランドのエイダン・オブライエン調教師というと、冷徹で勝利にこだわる調教師というイメージ。人情的なタイプだとは思っていませんでした。
 が、意外すぎる話がありました。

 この話にはまず、2017年のG1英ダービーで、ウイングスオブイーグルスにまたがって勝利した、パドレイグ・ベギー(Padraig Beggy)という「無名騎手」の説明が必要です。
 この馬は、18頭立ての16 番人気での大番狂わせで勝利したのですけど、鞍上も全然期待されていませんでした。
 単なる人気薄のダービー制覇ということ以上に報道する側が慌てたのはウイングスオブイーグルスの鞍上が誰だかわからなかったこと。レース後はベギー騎手の情報を集めるため、各社てんやわんやの大騒ぎだったといいます。
(Our Pleasure2017年10月号 Racing 360 秋山 響より)


■2018/03/19 エイダン・オブライエン調教師がコカインで騎乗停止のベギー騎手に救いの手

 現在ベギー騎手は31歳。アイルランドの出身ですが、競馬に縁のない家庭のためか、初めて馬に乗ったのは15歳のとき。アイルランドの騎手としては、これだけ遅いのは珍しいんじゃないですかね。「学校に行きたくなかったから」という理由で、騎手を目指したんだそうな。
  2003 年7月には初勝利を挙げたものの、壁にぶち当たります。アイルランドには才能のある騎手が多くいるものの、大レースで華々しい活躍を見せるのは大手の馬主や厩舎と主戦契約を結ぶほんの一握りの騎手だけです。

 そこに入り込めなかった多くの騎手はアイルランドを去って、異国でチャンスを求
めることになるそうで、ベギー騎手もインドを経て、イギリスに拠点を移動。その後、さらにマレーシアに移り、さらにオーストラリアへと渡りました。
 このオーストラリアで、1年半ほどの間に31勝という、まずまずといえる成績を残しました。ところが、コカインに手を出し、さらにはそれに伴う聴聞の場で偽証。2014 年9月から翌年12月まで15カ月間に及ぶ免許停止処分を受けました。もうオーストラリアではやっていけなくなりました。

 で、意外だと思ったのが、傷心で帰国したベギー騎手に救いの手を差し伸べたのが、冷血そうなエイダン・オブライエン調教師だったということです。
 エイダン調教師から「とにかく一所懸命に働き続けることだよ。そうすれば我々はいつかその働きに報いるから」と声をかけられて調教の仕事をこなします。
 徐々に信頼を得て、大きなレースでも騎乗を任されるようになり、今年4月にはハイドラ
ンジアでG3愛1000ギニートライアルSを制してついに重賞初制覇を果たしました。
 ただ、それでも、英ダービーの開催日は本人もイギリスには行かず、地元アイルランドの競馬場で乗るものだと思っていたほど。6頭出しだったんですけど、乗せてもらえるとは考えていなかったようです。
 英ダービーはもちろん、エプソムでも騎乗経験がなく、しかもこれが今年イギリスでは2レース目(本拠地アイルランドを含めても9レース目)。
 そこで勝ってしまった…というのですから、ドラマチックなシンデレラストーリーです



■2018/11/04 エイダン・オブライエン、調教師デビューは妻の厩舎の引き継ぎだった


 エイダン・オブライエン調教師の話が、Our Pleasure2017年2月号 Racing 360(秋山 響)でもありました。
 オブライエン厩舎が強いのは、クールモアスタッドの馬を一手に引き受けているためではあります。ただ、クールモアスタッドに引き抜かれたのは、その前の活躍があったためで、実力があったのも間違いないのでしょう。 記事では、その以前の活躍の話があったのです。

 エイダンは、父が騎手、調教師だったこともあり、早くから馬とともに育ち、やがてアイルランドを代表するJ.ボルジャー調教師に師事していたそうです。
 ただ、調教師デビューはかなり意外な形。当初は、ボルジャー厩舎所属時代に知り合い91年に結婚した、妻であるアンマリー調教師のアシスタントトレーナーをしていました。
 この奥さんというのがまたすごくって、 92/93 年のアイルランドの障害チャンピオントレーナーでした。
 ところが、 ちょどそのころアンマリー調教師が第一子(ジョセフ・オブライエン調教師、元騎手)を身ごもったことで、エイダンが93 年に厩舎を引き継ぐことになったというわけ。ここで初めて調教師ライセンスを得ました。

 もともと妻も障害チャンピオントレーナーだったので良かったとはいえ、なんとその93/94 年から5期連続で障害チャンピオントレーナーに君臨。(なお、93/94 年はアマチュア騎手のチャンピオンにも)
  この大活躍に目をつけたクールモアが、ヘッドハンティング。クールモアの総帥であるジョン・マグナーさんは抜擢の理由について「なにせ勝ちまくっていたからね。一時のトレンドではなく、本物だと思った」とのちに語っているそうです。

 ヘッドハンティング後は、バリードイルというクールモアの私設調教場を任されるように。
 その後、97年には、アイルランド平地チャンピオントレーナーになるなど平地でもトップクラスの成績を出し始めました。そして記事の時点までに、アイルランドで19回(97年、99年~ 2016 年)、イギリスでも5回(2001、02、07、08、16 年)平地のチャンピオントレーナーに輝くというとんでもないことになっています。


2023年3月24日金曜日

サイレンススズカの二つ名「異次元の逃亡者」 聞いた覚えがない

■2022/03/15 サイレンススズカの二つ名「異次元の逃亡者」 聞いた覚えがない
■2009/4/19 ラスカルスズカ種牡馬入りするも産駒は永井さん関連ばかり…


■2022/03/15 サイレンススズカの二つ名「異次元の逃亡者」 聞いた覚えがない

2023/03/24:サイレンススズカ関連でひとつ投稿を作っておこうということで、他で書いていた話をこちらにも転載しました。

2022/03/15:久しぶりに競馬ゲームをやろうかと思ったのですが、私は競馬ゲームをやると、馬名を名付けるところで悩んで全然ゲームが進みません。そこで、先に馬名をたくさん考えておこうと思って、最近、日課の散歩のときなど、暇なときに考えています。
 ただ、なかなか良い名前が思い浮かびません。ボツ馬名ばかり出てくるので、ここではちょっとそこらへんを紹介して「供養」しておこうかな…と。

 あと、今度やるときは、好きな馬をモデルホースを決めて、その血統を延々とつなげて行きたいな…と思っています。私はPOGでも近親や父が好きな馬…といった感じで選んでおり、そこらへんの思い入れが競馬の魅力だと思います。
 ただ、これでやると、かなり馬選びが限定されちゃうんですよね。なので、血統的にちょっと似てればモデルホースと近いと思い込む…ということで、これからはどんどん甘く、どんどん広くしていきたいと思ってもいます。それもどうなのか?という話ではあるんですけど…。

 で、馬名も基本的に好きな馬にちなんだ名前…ということになります。「~系」となっているのは、そのモデルホースということです。

・ヨジゲングルービー (サイレンススズカ系)
 これがなんでサイレンススズカにちなむ名前なのか?と言うと、サイレンススズカの二つ名「異次元の逃亡者」から。その異次元からさらに四次元に広げちゃってるんですけどね。正直「異次元の逃亡者」ってのは、私は聞いたことない二つ名だったのですが、これまたなるべく広く広くしていかないと、すぐにネタ切れになるということで採用しています。
 ただ、「イジゲン」と言うと真っ先に思い浮かぶのは、POG馬だったメイショウイジゲンですね。中央では勝利できなかったものの、未勝利で長く好走を続けて結構楽しめました。このメイショウイジゲンは同じくPOG馬だったメイショウテッサイの近親ということで指名。メイショウテッサイはメモを確認すると、兄のメイショウクオリア(この馬は特に好きではなかった馬)が重賞を勝っていたという理由での指名でした。メイショウテッサイも未勝利を勝てなかったものの、地方からのカムバックで中央でも1勝、全部で66戦するという息の長い活躍をしてくれて好きでした。主に追込が主体で、いつも「いつか来るんじゃないか!」と期待させてくれた馬です。馬券もずいぶん買いました。
 「ヨジゲングルービー」という馬名の話を全然していませんでしたが、これはなんとなく響きがコミカルでいいかな?と思ったもの。ただ、その程度なので、もうひと押し足りなかったんですよね。
 あと、名前の響きは昔あった「サムライトルーパー」というアニメに似ているな…と後から思いました。と書いて、見直すと、言うほど似てないですね。ちなみに「サムライトルーパー」は名前を知っているだけで、見たことはないアニメなので、全然内容はわかりません。


■2009/4/19 ラスカルスズカ種牡馬入りするも産駒は永井さん関連ばかり…

 ラスカルスズカ産駒ってどうなの?と思って調べてみました。
 ラスカルスズカは、お兄さんのサイレンススズカが好きで弟も応援していた…という馬。結局G1は取れず仕舞いでしたが、種牡馬入り。初年度産駒が2005年生まれで2007年デビュー。2009/4/19時点で走っているのは2世代のみです。

 活躍しているか以前に、産駒を見てみるとなんかもう圧倒的に頭数が少ないです。nekeibaの検索で出てきたのは2世代32頭のみ。全然ですねー。近親に活躍馬がいるので種牡馬として悪く無さそうな気がしたんですけど、てんで期待されてないみたいでした。

 産駒の馬主もパッと見、スズカ冠名の馬主の永井さん関連ばっかり。この頭数ですから、やはりすごい馬…というのも出てきいませんね。どうしても難しいです。
 この低レベルの中の稼ぎ頭は牝馬のサワヤカラスカル。馬主は永井啓弍さんで母親も同じ名義のサワヤカスズカ、祖母もダンシングスズカで永井血統。母父はサクラバクシンオーです。
 賞金は5,515.6万円。まだ4歳なので増えるとは思います。3月に1600万下で勝って、先週の阪神牝馬Sで4着。連対は芝の1400か1200のみということで短いです。

 その次になるとぐっと下がって1,410万円。その他の馬は1000万円未満と辛い状況です。
 1,410万円の子は牡馬。名前はスリーラスカルでやっぱり永井さん関連の永井商事。母スリーキリコ、祖母スズカフェアリー、曾祖母スリーファイヤーということで、脈々と永井さん関連で続きます。こういうのいいですね。憧れます。
 母父はサンキリコで永井さん系の冠名のひとつ「サン」がつき、また永井さん関係?と思うかもしれませんけど、サンキリコは普通に海外馬。リファール系の種牡馬です。
 スリーラスカルは新馬戦でいい脚使って2着したのを覚えていて、ラスカルスズカの産駒では1番期待していました。3戦目で勝ちあがってくれたものの、昇級してからは全く通用せず掲示板に乗れません。残念です。
 今年に入ってからは、障害に転向していたみたいです。初戦を2着して「おっ!?」て感じですが、以降3、4、10着と段々と悪化。障害でもいいから、どこかで活躍して欲しいですね。

 できることなら、ラスカルスズカには後継種牡馬になるような産駒を輩出してほしいんですけど、現状のレベルを見ると無理そうな感じ。
 でも、頭数の少なさを考えると、戦績は悪くないのかもしれません。先週までのAEI(アーニングインデックス)は1.46。同年にデビューした他の種牡馬を見て確認してみましょう。
 シンボリクリスエスが1.33、ゴールドアリュールが1.46、エアエミネムが0.39、アグネスデジタルが0.90、ショウナンカンプが0.74、エイシンプレストンが0.31、ロサードが0.81、ファルブラヴが0.51、トワイニングが0.89、グランデラが0.47、ムーンバラッドが0.44、アラムシャーが0.68。

 …って、1位タイじゃないですか!?
 これはまあ冷静に考えると、まだ4月でデータが少なく途中経過状態であり、調査のタイミングがたまたま良かったということでしょうね。でも、シンボリクリスエスやゴールドアリュールに比べておそらく繁殖の質が低いであろうことを考えると、評価してもいいんじゃないでしょうか?
 あと、新種牡馬で期待していたファルブラヴとエアエミネムの数字が悪くて、ショックでした。エアエミネムはだからフランス行っちゃったんですかねー。確かに向こうでデインヒルの評価は高いですけど・・・。密かにめっちゃ期待していたのに…。

 とりあえず、ラスカルスズカは見直されるといいなーと思います。


わずか3名…三浦皇成騎手の同期は下手な世代だった?

■2009/4/10 わずか3名…三浦皇成騎手の同期は下手な世代だった?


■2009/4/10 わずか3名…三浦皇成騎手の同期は下手な世代だった?

2009/4/10:前にちらっと書いた通り、日本中央競馬会競馬学校の同期を追っていくとおもしろいかな?と思ってひとつやってみることに…。
 まずは、昨年(2008年)のデビュー組。三浦皇成騎手の世代です。この世代の卒業生は3人のみ。少なっ!
 聞いたことのない少なさです。入学時は8人だったそうなんで、たまたま辞める人が多い世代だったのか、入学時に既に少ない世代で減り方はこんなものなのか? 低レベルな世代だったんですかね…。

 JRAの騎手卒業生名簿を見ると、2008年デビュー組以前で1番少なかったのは21期生(2005年卒)の6人なので、いきなり大幅に記録更新しました。その6人だった21期生を除けば必ず8人以上だったので、ぶっちぎり少ないです。どうしたことか?


2008
三浦皇成 9位
伊藤工真 138位
大江原圭 169位

(データは<a href="http://db.netkeiba.com/?pid=jockey_top" target="_blank">netkeiba</a>で、順位は勝利数(同数の場合同順位)。情報が不正確な場合もあるかもしれません。)

 2009年辞典ではまだ新人なんでまだ1年分。淋しい表です。
 三浦皇成騎手は近年珍しく初年度から大活躍した騎手。なんかこの前書いた「名騎手が出るときには、不思議と同じ年にすごいライバルが出る」がいきなり崩れた気がするんですけど…。

 一応ライバル候補としては、南関東の川島正太郎騎手。昨年のNAR優秀新人騎手賞および南関東公営競馬最優秀新人騎手、南関東公営競馬特別賞。デビュー3か月で交流重賞も勝っています。ただし、昨年の32勝は地方の100位以内に入っていません。
 地方騎手ですけど、過去の「同期にすごい騎手」というのにはこういう場合もありました。彼が大活躍すればこれまでのパターンに入るんですけど、どうでしょう?要注目です。

 反則ではありますが、中央としては皇成とウチパクは同期であり、こういうパターンもありですかね?

2023/03/24:私は好きな騎手なのですが、三浦皇成騎手は華々しいデビューだった割にはその後伸びず。このため、三浦皇成騎手がすごくなかったという理由で、「名騎手が出るときには、不思議と同じ年にすごいライバルが出る」の法則は依然として有効となっています。おもしろいジンクスですね、これ…。


片山駿・押田祐介って何者? ウインレーシングクラブでコメント

■2018/09/07 片山駿・押田祐介って何者? ウインレーシングクラブでコメント
■2018/09/07 当時のギャロップのオススメPOG馬は走った? ウインとラフィアン
■2018/11/06 押田祐介氏の仕事内容は、トレセンに通って調教師などに取材
■2023/03/15 競馬コラムサイト注目のウインの馬、ツッコみたくなるレベルで大ハズレ



■2018/09/07 片山駿・押田祐介って何者? ウインレーシングクラブでコメント

 今までラフィアンターフマンクラブでしか、いわゆる一口馬主をやっていなくて、最近になって初めてウインレーシングクラブにも何頭か出資をしました。で、戸惑ったのが、レース場速報に「押田の目」「片山駿の目」というコメントがあること。
 どうも厩舎の人ではなく、ウインの人が書いているようです。ただ、専門的なことが書かれており、素人ではない雰囲気。いったい何者?と気になっていたものの、特に説明がありません。気になってネットでも検索してものの、やはり情報はありませんでした。

 ただ、 ビッグレッドファームグループの広報誌Our Pleasure2017年1月号馬恋慕(河村清明)にちょっとだけ情報がありました。
  片山駿介さんの父は『競馬ブック』等に寄稿する片山良三さんだとのこと。競馬関係の素養があるのかもしれません。
 もうひとりのウインのトレセン担当は、押田祐介さん。ただ、こちらはさらに情報がなく、話を聞いているだけでした。よくわかりません。

 当初はこの話だけアップするつもりだったものの、2004年のギャロップ臨時増刊丸ごとPOGにもヒントになりそうな話が…。
 2002年にセカンドリニューアルをして、東西トレセンにトラックマンの経験のあるスタッフを配置。レーシングマネージャーとして、火曜日から金曜日まで厩舎につき、情報提供の業務にあたっているとのことでした。
 これは、ウインがビッグレッドグループに入るはるか前の話ですが、ウイン時代からのスタッフが残っていますし、やり方も引き継いでいるのかもしれません。



■2018/09/07 当時のギャロップのオススメPOG馬は走った? ウインとラフィアン

 あと、余談なのですけど、この2004年のギャロップ臨時増刊丸ごとPOGのときの推奨馬は走ったか?という話。
 ギャロップ編集部の注目馬はウインサウザー、その他、ウインアルディート、ウインエルドールが写真に載っていましたが、いずれも全然聞いた覚えがなくコケたのでしょう。
 写真がなくて名前だけ載っていたリストを見て記憶にあるのは、ウインクルセイド。7632万円でまずまずですが、そう強くないですね。
 調べてみると僅差での出世頭はウインカーディナルで、 7735万円でした。少し前にはウインクリューガーなども出ていたのですけど、この世代はあまり良くなかった世代ですね。
 あと、私がPOGで指名したウインストライダーもこの世代にいました。1539万円。妹のエイジアンウインズはG1勝ったんですけど、彼女は未指名です。私が指名した馬の下の方が走るって結構ありますね。確率論から言えば、不思議ないのかもしれませんし、思い込みもあるのでしょうが、悔しいために妙に印象に残っちゃいます。

 ついでにラフィアンターフマンクラブも見ました。 ギャロップ編集部の注目馬はマイネルギャッツビー。隣の2頭ともに全然聞いた覚えがありません。
 ただ、マイネルは写真が多く、裏ページにも6頭いました。これも ギャロップ編集部の注目馬マイネルジュストは全然でしたが、やっと1頭マイネルレコルトという大当たりの馬がいました。G1朝日杯を勝って、世代出世頭の1億9106万円でした。G1朝日杯ですので、POG期間にもバッチリ入っています。完璧です。
 とはいえ、これだけ数挙げていると、下手な鉄砲も数打ちゃ当たるですね。全然すごくありません。むしろひどすぎでしょう、ギャロップ…。



■2018/11/06 押田祐介氏の仕事内容は、トレセンに通って調教師などに取材

 古いビッグレッドグループの広報誌Our Pleasure 2012年7月号を見ていたら、 押田祐介さんのコメントが載っていました。大した内容ではないんですけど、少しでも情報をということでちょっと引用します。

<私はウインRCの関東馬の取材を担当しております。毎週美浦トレセンに出向き、所属馬の状態を確認して調教師や助手、厩務員、ジョッキーなどと話し合いを持ち、さまざまな角度から愛馬の近況をお伝えするよう心がけています。土日は競馬場でレース後の取材を行い、会員の皆様にすぐに生の声をお伝えすべく、現地でレクチャーを行っています>

 仕事内容に関わるところは上記だけでした。相変わらず何をやっているのかよくわからない…とは思うものの、ウインレーシングクラブ専属競馬記者みたいな感覚なのかもしれません。



■2023/03/15 競馬コラムサイト注目のウインの馬、ツッコみたくなるレベルで大ハズレ

 ウイン関係の話ということでここに追記。ウインレーシングクラブの2022年デビュー世代、どこらへんが注目だったのかな?と検索。<[POG2022-2023]注目馬紹介~一口クラブ・ウインレーシング編~ | 競馬コラム&ニュース「ウマフリ」>(2022年6月10日)というものが出てきました。
 作者は、名馬紹介・2歳馬紹介・インタビューなどを担当しているというフリーライターの横山オウキさん。以下のあたりが注目となっていました。

ウインジュルネ
ウインルーティン
ウインネモフィラ
ウインオーディン
ウインフランシーズ
ウインエレナ
ウインフィエルテ

 この中では、ウインオーディンやウインルーティンが当たり。以下のように、2023/03/15時点でのウインの賞金ランキングのワンツーです。これは見事。めちゃくちゃ素晴らしいです!

馬名    性    父    総賞金(万円)
ウインオーディン    牡    エピファネイア    2,201.00
ウインルーティン    牡    ゴールドシップ    1,040.00
ウインスノーライト    牡    エイシンヒカリ    800
ウインエタンセル    牡    ビーチパトロール    650
ウインエーデル    牝    リオンディーズ    628

 このように素晴らしい相馬眼であり、ケチを付けるのは申し訳ないのですが、どうしてもツッコみたくなってしまうのは、ウインネモフィラ(父ゴールドシップ)がオススメに入っていたことでした。
 ウインネモフィラは新馬戦で、同じウインレーシングクラブのウインプリームスとともに2頭だけ規格外の弱さを見せた馬なんですよ。ちょっと考えられないほど2頭だけ離れて最下位争い。2頭ともタイムが異常で、1着とは14秒差。15着とも大差で9秒もの差があります。同じクラブの馬が2頭仲良くここまで負けるってちょっと記憶にありませんね…。

2023/01/08     1中山     3歳新馬     芝2000
着順 馬名    タイム    着差
1    オルソビアンコ    02:03.1   
15    ナビー    02:05.7    3.1/2
16    ウインネモフィラ    02:17.4    大
17    ウインプリームス    02:17.9    3

 しかも、以下の公式コメントによると、このひどいレース結果ですらもウインネモフィラとしては頑張って走れていたとのことですから、相当やばいですね。育成時からずっと身体が弱すぎる馬で順調であれば違う結果だった可能性があるものの、現実に出ている結果的には、大ハズレだったようです。

<奥平調教師は「レース後はかなりぐったりとしていてカイバも食べなかったようです。普通であれば走っていないというレベルの内容でしたが、この馬としてはしっかりと走っての結果ということでした。乗った者みんな背中は褒めるのですが、現時点での体力不足は明らかですし、すぐに変わることは難しそうです」と話していました>


2023年3月23日木曜日

スクリーンヒーローがまさかの種牡馬成功 父系が繋がっていくか?

■2023/03/23 スクリーンヒーローがまさかの種牡馬成功 父系が繋がっていくか?
■2009/4/7 シルヴァーホーク系ムタファーウエクの最高傑作?マイネルファルケの感想


■2023/03/23 スクリーンヒーローがまさかの種牡馬成功 父系が繋がっていくか?

2023/03/23:シルヴァーホーク・グラスワンダー・スクリーンヒーローで続くラインでひとつ投稿を作っておこうと思います。とりあえず、今回は他のところで書いていた話を転載しました。

2021/02/28:ブライアンズタイムとトニービンの血統が途絶えそうでヤバイ中で予想外なのが、グラスワンダーという意外な馬から血統が続いていきそうであること。グラスワンダーは子供のスクリーンヒーローが種牡馬として予想に反して大成功。孫世代では名馬モーリスなどが種牡馬入りしており、ひ孫世代でも大物が出そうな感じがあります。
 このグラスワンダーはSilver Hawk産駒で、ブライアンズタイムと同じロベルト系で、もう少し前まで見ると、サンデーサイレンスと同じヘイルトゥリーズン系だとも言えます。サンデーサイレンス系を含めて、ヘイルトゥリーズン系の日本での成功はもう少し続くかもしれませんね。


■2009/4/7 シルヴァーホーク系ムタファーウエクの最高傑作?マイネルファルケの感想

2023/03/23:正直全然関係ないですが、マイネルファルケの感想が出てきたのでまとめ。マイネルファルケは父ムタファーウエク(Mutafaweq(米) )、父父Silver Hawkで、スクリーンヒーローと同じでシルヴァーホーク系のためです。

2009/4/7:なぜか2009年のダービー卿CTには気になる馬がいっぱい出ていました。今好きなのが、芝のマイルの馬が多いのかもしれません。本当は芝の中長距離が好きなはずなんですけど、おかしいなぁ。
 最も好きなマイネルファルケの鞍上は久々に津村騎手。5回連続で乗っていた松岡騎手はマイネルファルケも乗りたかったみたいですけど、マイネルスケルツィの方へ。こっちも好きな馬です。

 2009年のダービー卿CTは単勝1番人気が私見た時点で7倍以上。こういうときは最後必ず下がりますけど、最終的にもタケミカヅチの6.7倍という大混戦でした。珍しいですね。
 マイネルファルケの出はそこまで言うほどでもなかったんですけど、内が意外に行かなくて心配していた6枠でもすんなり。マヤノツルギが逃げてあとは同じ勝負服のマイネルレーニア(コレも好き)、マイネルスケルツィと続き、マイネルファルケはマイネルスケルツィとほぼ並ぶ4番手でした。
 マイネルファルケは4角で内の前2頭を交わしに掛かります。この子は基本的にズブいんで、ちょうどいい感じ。先行馬の中ではマイネルファルケの反応が他の馬とは違っていて行けると思ったんですけど、差してきたタケミカヅチにゴール前交わされて、2着まで。

 レース後、マイネルスケルツィの松岡騎手が文句言っていたので、見直してみると内に寄れてマイネルスケルツィの進路がなくなっていました。結構ギリギリだったのかもしれません。大混戦で斤量54kgでマイネルファルケは2着まででしたから、他の重賞だとどうなのかなぁ?だったら、やっぱり勝っておきたかったところですね。
 それでも、今回はめちゃくちゃ嬉しかったレース。頑張ってくれました。


背中の感触が良い馬・乗り味の良い馬は走る?戦績を確認してみた

■2018/05/24 背中がいい馬は走る?マイネルフロスト・マイネルファルケの例
■2018/07/22 背中の感触が良い馬・乗り味の良い馬は走る?戦績を確認してみた


■2018/05/24 背中がいい馬は走る?マイネルフロスト・マイネルファルケの例

2023/03/23:他で書いた話ですが、「背中」「乗り味」関係ということで独立してひとつ作成。一部を転載しています。

2018/05/24:ウインゼノビアがデビュー前からコメントが盛り上がっていました。私がデビュー前からチェックしていた馬のコメントで騎手が好調だった馬は実際に走っています。確かマイネルフロストやマイネルファルケがそうでした。
 とはいえ、私がデビュー前から見ていた馬は少数。また、確かコメントの内容も異なるものだったと思います。マイネルフロストもマイネルファルケも乗ったときの背中の感触の良さ、乗り味の良さを指摘するもので、重賞馬みたいって言っていたような?
  ウインゼノビアではそこまでのコメントはないなと思ったのですけど、いろいろと記憶違いかもしれませんし、応援したい馬なので活躍してくれればと思います。

 と書いたものの、軽く過去のコメントを見直してみました。やっぱり記憶違いありましたね。マイネルファルケは騎手ではなく、牧場の人の声でした。

2007/7/20    真歌トレーニングパークで調整中。昼夜放牧を切り上げ、坂路でキャンター1500m1本の運動を再開しています。ソエの良化に伴い、バランスの取れたフットワークに。久々とあって気分的にぼんやりしているものの、騎乗者は背中の感触をほめています。

 マイネルフロストも騎手コメントじゃありませんでしたわ。まだ名前決定前に牧場スタッフが背中の話をしていました。

坂路コースで調教を始めていますが、少し臆病で物見をしながら走っています。背中や動きからはかなりの素質が感じとれます。いつもスタッフの衣服などの匂いをかいでいる ので匂いフェチかもしれません。(2012年10月21日)

 あと、重賞馬みたいって話はなかったです。オープン馬かな?と探し直したものの見つからず。 だいぶ記憶が間違っていてひどいです、ごめんなさい。
  それから、ゼノビアはちょっと指摘が違う可能性も感じるものの、以下のように背に関するコメントがありましたわ。

2017/9/15 馴致では敏感な面を見せていましたが、その後は慣れたことで落ち着いて調教に臨めるようになっています。(中略)スタッフは「ここまで敏感なのは意外でしたが、やはり跨ると馬格があって、背中がいいですし、素質を感じます」と話していました。

 ああ、確実に全く同じ種類とわかるコメントもありました。逆にこれは全然記憶になしで、記憶力がやばい…。

2017/10/20    スタッフは「幅も出てきて乗っていて安定感があります。乗った者みんなが背中を褒めますし、能力は高いのだと思います」と話していました

 私がデビュー前からチェックしていた馬でもう1頭走ったマイネルバサラの場合、逆に「背中がさびしい」といったネガティブコメントでしたし、当てになるかどうかわかりませんけど、ウインゼノビアは私の覚えていた成功馬2頭と似たパターンのようです。


■2018/07/22 背中コメントは全然珍しくなく走らない馬が多かった!

 ごめんなさい! 調べてみると、ビッグレッドファームグループの背中コメント全然珍しくありませんでした。私の記憶の中に残っていた馬だと100%で当たりだったのですけど、全体に見ると大外れでしたわ。
 手元にあったラフィアンのメモだけで、抜けがある可能性があるものの、まず2011年生まれの馬をざっと見ました。すると、 なんと9頭も背中が褒められている馬がいました。
 このときは賞金のデータがかなり若い頃に取っていて、非常に不正確。ただ、たぶんマイネルアウラートが走っただけで、後は全然だったと思われます。マイネルアウラートは1億円ホースで出資としては正解、POGとしては重賞出走程度であまり良くないとった感じ。
 しかし、9分の1の確率では使い物にならない目安です。また、背中コメントは調教が進んだ後なので、募集締め切り後のケースが多いのではないかと思われます。なので、出資する際には参考にできなくても、POGの方が可能性があったのですけど、この戦績からすると指名理由にするのは無理そうな気配です。

 この時点でもうだめだとほぼ諦めました。しかし、2011年生まれのデータでは賞金がかなり不正確でしたので、当時の調査時点でデータがほぼ出揃っているであろう2007年も一応見てみました。 こちらの背中コメントはさらに多い11頭! 多すぎるわ!
 で、こちらも賞金を確認してみると、その後増えていますね。最も稼いでいたのは、たぶんマイネジェシカで3480万円。しかし、地方に行ってから伸びた馬で、中央では未勝利。つまり、大外れです。結局、全然ダメでしたね。

 なお、余談になりますけど、地方に行って活躍というのは、ラフィアンが能力を見誤ったということ。飽くまでこれはレアケースであり、すべての地方転厩馬で合計すると出資価格プラス飼い葉代を回収するほど稼げていないことがわかっています。ただ、このレアケースが強調されて、「このクラブは能力ある馬を引退させた!」と絡む人が出てきます。
 実を言うと、私の出資していた数少ない地方売却馬もこのレアケースになって、売却後にガンガン活躍してしまったことがあるのですが、まあー、しゃーないですね。 諦めるしかありません。平均すると活躍していない馬が多いのですから、全体的な判断としてはクラブの引退選択は悪くない状態になっています。


水害から 生還した奇跡の馬 キミホウセキ、キセキノサイクロンなど

■2018/07/23 水害から 生還したキミホウセキ、サンマルデュークなどを生む
■2023/03/18 台風でみな死亡、1頭だけ水害から生還したキセキノサイクロン


■2018/07/23 水害から 生還したキミホウセキ、サンマルデュークなどを生む

  2003年の台風10号では、死者行方不明者が19人出るなどして、激甚災害に指定される大きな被害が出ました。8月9日と10日、北海道の日高地方では記録的な大雨で日高町と新冠町の境にある厚別川が氾濫。この地方の牧場でも被害が出ました。
 田端牧場も被害が出た牧場の一つ。田端千代春さんは、以下のように話しています。
「その日は雨が強かったので、夜間放牧を止めて厩舎に馬を入れておいたことで、被害が最小限に食い止められたのかもしれません。夜中にもの凄い水の流れで目が覚めたら、家の周りが泥水で囲まれていて。すぐに厩舎へと向かったのですが、厩舎にも水が押し寄せていて、既に何頭かは流された後でした」
(Enjoy Ruffian 2009年1月号 ルーツオブビクトリー 村本浩平より)

 繁殖や当歳馬と1歳馬を合わせ、25頭の繋養馬のうち6頭が死亡。ただ、濁流に呑み込まれながらも助かった馬もいます。
 キミホウセキも濁流に呑み込まれながらも助かったうちの1頭でしたが、流された時に流木にでもひっかかったのか、前脚に大きな裂傷を負っていたとのこと。また、全身泥だらけだったため全く毛色が分からず、最初見たときは違う馬なのではと思えたほどだったといいます。

 このときにはキミホウセキに当歳の子供もいたようですけど、こちらは流されて助からなかったのかもしれません。血統表に残っていませんでした。
 ただ、その後は7勝を上げたサンマルデューク(まだ現役)を筆頭に、4勝馬や3勝馬を出しています。結構走っていますね。
 母自身はサンデーサイレンス産駒だったものの、未勝利で引退していたので意外な成績。とはいえ、おじに母と同じサンデーサイレンス産駒で重賞を4勝したサイレントハンターという活躍馬はいました。 サイレントハンターは出遅れる逃げ馬という個性派の競走馬でしたね。
 ちなみにこの話がラフィアンの雑誌に載っていたのように、キミホウセキの子にはラフィアンの馬もいました。 マイネルブリアーという馬で1勝。1勝するのもたいへんなので、そう悪くはないものの、前述の通り、もっと活躍している馬が何頭もいますからね。岡田親子で買った馬だそうですけど、相馬眼はいまいち発揮されなかった感じです。


■2023/03/18 台風でみな死亡、1頭だけ水害から生還したキセキノサイクロン

 水害生還関係で他で書いた話を転載しました。

 同じ牧場の馬がみな助からなかった中、台風による水害から「奇跡的」に生還し、これにちなんで「キセキノサイクロン」の名付けられた馬について。だいぶ前の話で、2004/06/05に<台風から生還、夏に出走へ/名前はキセキノサイクロン | 全国ニュース | 四国新聞社>という記事が出ています。

<昨年(引用者注:2003年)8月の台風10号で大きな被害を受けた競走馬産地の北海道・日高地方。濁流に流されながらも奇跡的に生還したサラブレッドが、道営ホッカイドウ競馬でデビューする。その名も「キセキノサイクロン」。(中略)
 キセキノサイクロンは2002年3月、新冠町の畔柳作次さん(56)の牧場で生まれた牝馬。昨年8月9日夜、洪水で流され、数日後に約4キロ離れた門別町の牧場で発見された。大きなけがはなく、のんびり草を食べていた。再会したときは「よく生きとった。信じられなかった」という。
 台風では、この馬を含め畔柳さんが飼育していたサラブレッド4頭が流され、そのうち3頭は死んだ>
http://www.shikoku-np.co.jp/national/life_topic/20040605000038

 このエピソードは印象的でしたし、そのせいなのか、旭川でのデビュー戦は3番人気、その次のレースも2番人気となります。しかし、結果は最下位である9着、11着です。
 その後8番人気、6番人気と人気を落としつつも、実力以上の過剰人気を続けましたが、ブービーの11着、下から3番目の10着と戦績の方は相変わらず。この4戦で引退し、繁殖へ上がったようです。



2023年3月22日水曜日

中学生に混じり小2で代表の佐藤翔馬 小林勝太は小4で優勝、ジョッキーベイビーズ

■2023/03/04 騎手で佐藤・加藤は珍しい!佐藤翔馬と加藤祥太だけか?
■2023/03/06 中学生に混じり小2で代表の佐藤翔馬 小林勝太は小4で優勝
■2023/03/09 模擬レース勝ちまくりでの特別賞受賞の小林勝太騎手
■2023/03/11 ジョッキーベイビーズ同期にカナダの木村和士、兄木村拓己も出場し優勝
■2023/03/11 カナダで大活躍の木村和士騎手、うまかったのにJRA競馬学校退学の理由
■2009/3/20 一番好きな騎手は哲三…ただし、すぐに苗字がわからなくなる


■2023/03/04 騎手で佐藤・加藤は珍しい!佐藤翔馬と加藤祥太だけか?

 新人ジョッキーのシーズン。今年は、美浦所属4名、栗東所属2名でうち女性騎手が2名だそうです。

◆美浦所属
石田拓郎騎手
小林美駒騎手
小林勝太騎手
佐藤翔馬騎手
◆栗東所属
河原田菜々騎手
田口貫太騎手

 小林騎手が一気に二人増えて、これで中央だけでも4人ですかね。ただ、「小林」はよくある名前で不思議はありません。調べてみると、「小林」は全国9位の苗字みたいです。
 一方、私が驚いたのが、佐藤翔馬騎手の馬柱での表記が「佐藤」であったこと。「佐藤翔」なとと書いていないということは、おそらく地方を入れても「佐藤」姓がいないということでしょう。「佐藤」は「小林」はより多いベスト3のはずなので驚き。調べてみると、「佐藤」は全国1位の苗字。全国1位なのにただひとりってすごいですね。佐藤翔馬騎手がデビューするまで、1人もいなかったということになります。

 これで思い出したのが、「加藤」も今ひとりしかいなかったはず…ということ。加藤祥太騎手ですね。この「加藤」はベスト10ではないと思いますが、よくある名字のはず。こちらも調べてみると、ベスト10ギリギリの10位でしたわ。やはりベスト10なのに1人という名字だったようです。

 全国1位なのに1人しかいない「佐藤」の話に戻ります。「佐藤」では以前なら、私も好きだった佐藤哲三騎手というまずまず有名な個性派ジョッキーがいましたが、結構前に引退。しかし、地方で有名ジョッキーがいたはず…と思って検索。いました、いました、佐藤友則騎手です! 笠松競馬のエース級ジョッキーでした。
 しかし、これは「エース級ジョッキーでした」という過去形。この佐藤友則騎手は38歳という若さで引退したのだそうです。これで、あっ!と思い出しました。八百長疑惑関連ですわ。
 仮に佐藤友則騎手が健在だったとしても2人だったのでやはり少ないのですが、イレギュラーでの引退があって佐藤が0人や1人…という珍しい状況が発生したようです。

佐藤友則 (競馬) - Wikipedia
<2020年8月1日、騎手免許を更新せず、引退となった[3]。引退に先立つ6月23日、岐阜県警が、笠松競馬の関係者4人が馬券を買ったとして、競馬法違反の疑いで事情聴取、並びに厩舎や関係者の自宅などを家宅捜索しており、共同通信や産経新聞などは「免許を交付されず引退した人物」が「馬券購入に関わった容疑で捜査中の調教師と騎手の4人」であるという趣旨の報道をしている[4][5]。
 2021年4月21日、騎手時代に賄賂の供与、勝馬投票券の購入を行ったとして、岐阜県地方競馬組合から岐阜県地方競馬組合地方競馬実施条例施行規則第67条に基づく競馬関与禁止処分を受けた[6]。これは無期限で競馬場への出入りなどを禁止する処分である[7]。 >
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BD%90%E8%97%A4%E5%8F%8B%E5%89%87_(%E7%AB%B6%E9%A6%AC)


■2023/03/06 中学生に混じり小2で代表の佐藤翔馬 小林勝太は小4で優勝

 乗りかかった船…ということで、前回話題にした佐藤翔馬騎手についてもう少し。
 ややこしいことに同姓同名でスポーツ関係の有名人がいらっしゃいますね。2020年東京オリンピック競泳日本代表で200m平泳ぎ日本記録保持者でも「佐藤翔馬」という選手がいます。現状、水泳の佐藤翔馬の方が圧倒的に有名です(以下、Wikipediaより)。騎手の方が有名!ってなるくらい、佐藤翔馬騎手には今後活躍してほしいですね。

<佐藤 翔馬(さとう しょうま、2001年2月8日 - )は、日本の男子競泳選手。東京都出身。2020年東京オリンピック競泳日本代表[1]。200m平泳ぎ日本記録保持者>
<2021年4月4日、第97回日本選手権水泳競技大会の100m平泳ぎでメドレーリレーの派遣標準記録を突破して優勝。東京オリンピック競泳日本代表に内定した[9]。7日に行われた200m平泳ぎでは世界歴代2位となる2分6秒40の日本新記録で優勝し、個人種目でもオリンピックに内定した[10]。
 2020年東京オリンピック競泳では、男子200m平泳ぎ準決勝で2分9秒04のタイムで全体の10位だった[11]。混合400mメドレーリレー予選には小西杏奈、松元克央、池江璃花子とともに出場し、第2泳者(平泳ぎ)を務め、日本は3分44秒15で全体の9位だった[12]>

 さて、騎手の方の「佐藤翔馬」の話。<川崎・佐藤博紀調教師の長男、翔馬さん「父を超えるような騎手になりたい」【JRA騎手卒業式】>(23/2/7(火) 18:06配信)というタイトルでわかるように競馬関係者から騎手になるという競馬界ではよくあるパターン。<父・博紀さんが川崎の元騎手で現調教師>とのことで、父は元騎手でもありました。

<昨年12月に左足首を骨折。卒業試験に何とか間に合い、同期と一緒の卒業にこぎ着けただけに「多くの関係者の方に感謝して、(今度の活躍で)恩返ししたい」と話す。騎手になるにあたって「父の存在は大きかった」と話し「父を超えるような騎手になりたい」とキッパリ。自己分析は「バランスに関しては自信があるので、馬のバランスを邪魔しないポジションで騎乗し、自分の理想のフォームを追求したい」と力を込めた>
https://news.yahoo.co.jp/articles/197eba1cb7103e6a1113cdabd0d65ee784c1e085

 記事では、<2012年のジョッキーベイビーズに出場した際は、敢闘賞を受賞>ともありました。このジョッキーベイビーズにって何?と思って検索。全国各地で行われる地区代表決定戦・選考会を経て地区代表となったちびっ子ジョッキー達が、東京競馬場の芝コースを舞台に日本一を目指して白熱したレースを繰り広げる「全国ポニー競馬選手権」だそうです。
 当時の成績を見ると、佐藤翔馬騎手は8頭中の6着。他のメンバーがそろって中央競馬の騎手…というわけではないものの、当時の1位はちょうど同期の小林勝太騎手ですね。小林勝太騎手は「東京競馬場で勝つことができて嬉しいです。まっすぐ走らせることができました。負けるかと思いましたが、最後に馬が伸びてくれたのでよかったです。」とコメントしています。
 佐藤翔馬騎手だった6着なのに唯一の敢闘賞。他の騎手は全く賞をもらっておらず、別の点を評価されたのかもしれません。年齢を見てみると、8人中4人が中学1年生。そして、小学6年生がふたり。勝利した小林勝太騎手のは小学4年生というので驚きなのですが、佐藤翔馬騎手はさらに幼い小学2年生!
 ほとんどの参加者より5歳ほど年下なのに地区代表になって参加…ということで敢闘賞なのでしょう。当時は以下のようなコメントでした。

「負けたのは悔しかったけど、敢闘賞をもらえたので嬉しいです。気持ちよく乗ることができました。」


■2023/03/09 模擬レース勝ちまくりでの特別賞受賞の小林勝太騎手

 前回のジョッキーベイビーズの話で、小林勝太騎手の名前を出したのでこちらもフォローしておくことに。ジョッキーベイビーズ絡みで検索してみると、このジョッキーベイビーズ優勝が騎手を目指したきっかけだと言っていたようです。
 この話があったのは、アイルランド大使特別賞受賞のニュース。「競馬学校チャンピオンシップ2022―23」で9鞍のうち4つも勝つという驚異的な強さで優勝しています。ジョッキーベイビーズ含めて、どうもこういうレースに強いみたいですね。
 一方で、こうした模擬レースの強さが競馬のプロ騎手としての良さに繋がるかというと、わりと別物みたいなイメージがあります。小林勝太騎手の場合はどうなるでしょうか?

<JRA騎手課程第39期生の卒業式が7日、千葉県白井市の競馬学校で行われた。(中略)アイルランド大使特別賞は小林勝太さん(20)が受賞した。
 7日に競馬学校で行われた「競馬学校チャンピオンシップ2022―23」(全9鞍)の最終戦も差し切り勝ちで制して4勝とし、総合優勝を飾っており、うれしいダブル受賞となった。
 小学4年だった2012年のジョッキーベイビーズを優勝したことで騎手を志したという小林さんは「落ち着いて騎乗することを心掛けている」と言い、それが今回の総合優勝につながったと自己分析した>
(小林勝太さんがアイルランド大使特別賞を受賞、模擬レースでも総合優勝を飾る【JRA騎手卒業式】:中日スポーツ・東京中日スポーツ(2023年2月7日 16時12分)より)
https://www.chunichi.co.jp/article/631826


■2023/03/11 ジョッキーベイビーズ同期にカナダの木村和士、兄木村拓己も出場し優勝

 2人の騎手を輩出した2012年の「第4回ジョッキーベイビーズ」。当時の記事も読んでみました。

ジョッキーベイビーズ優勝の小林勝太君「将来の夢はジョッキーです」 | 競馬ニュース - netkeiba.com(提供:デイリースポーツ 2012年11月05日)
<長野地区代表の小林勝太君(9)が優勝した。激しい競り合いの末に、首差で鮮やかに差し切った乗馬歴6年の小学4年生は、表彰式で田中勝からトロフィーを手渡されるとガッツポーズ。「真っすぐに走らせられました。将来の夢はジョッキーです」と胸を張った>
https://news.netkeiba.com/?pid=news_view&no=69556

 9歳で「乗馬歴6年」ですから、小林勝太騎手は3歳くらいから乗っていた…というすごいことになります。ここらへん早くから馬に乗っているというのは、大きなアドバンテージになりますね。

 敢闘賞だったので、<父に佐藤博紀騎手(33)=川崎・山崎尋=を持つ関東地区代表の佐藤翔馬君(7)が敢闘賞を受賞>という話も当然あります。
 一方、新しい発見だったのは、<また第1回(09年)の覇者で平成25年度のJRA競馬学校騎手課程に合格した木村拓己君(15)を兄に持つ、北海道地区代表の和士君(13)が4着に入った>という話です。


■2023/03/11 カナダで大活躍の木村和士騎手、うまかったのにJRA競馬学校退学の理由

 木村拓己さんが気になったので検索してみると、小林勝太騎手・佐藤翔馬騎手と同期で弟である木村和士の方が有名なようでWikipediaが存在。なんとカナダで騎手をやっており、「第4回ジョッキーベイビーズ」騎手は2人ではなく、3人であるようでした。
 木村和士騎手も早くから乗馬していた…というタイプ。木村和士騎手は、北海道浦河町出身で、父が北海道浦河町で競走馬の育成牧場「No.9ホーストレーニングメソド」を経営しており、幼い頃からジョッキーベイビーズ優勝者ともなった兄木村拓己と共に乗馬を始めたそうです。

 この兄木村拓己は、2012年には中学生ながら岐阜国体に出場し障害飛越少年の部で5位入賞を果たし、JRA競馬学校に第32期生として入学するも後に退学。木村和士騎手自身も同じように入学して退学しています。

<自身もジョッキーベイビーズに2年連続で出場し(第3回6着[3]、第4回4着[4])、2015年に競馬学校に第34期生として入学(引用者注:同期に西村淳也、服部寿希、山田敬士)。「小さい頃から騎手に憧れて目指した。3年間努力して、トップジョッキーになって三冠を獲りたい」と語っていたが[5]、2017年の秋に自主退学した[1]。理由については公にされていないが、2020年のインタビューで「自分が未熟だったということだけですね…。いろんなルールがあった中で、それができなかったということです」と語っている[6]>
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9C%A8%E6%9D%91%E5%92%8C%E5%A3%AB

 しかし、退学後にカナダへ渡り現地の下見をし、一旦帰国の後就労ビザを取得し再びカナダに。ウッドバイン競馬場で調教の手伝いをしていた所をエージェントのジョーダン・ミラーが注目し、2018年春にカナダの騎手免許を取得、ウッドバイン競馬場でデビュー。驚くほど活躍しています。

<騎乗から13戦目で初勝利を飾るとこの年104勝を挙げて、カナダの競馬表彰であるソヴリン賞の最優秀見習騎手賞を受賞[1]。
 2019年はカナダのリーディング3位となる148勝を挙げ、ソヴリン賞の最優秀見習騎手賞を連続受賞したほか、日本人で初めてとなるアメリカの競馬表彰であるエクリプス賞の最優秀見習騎手賞も受賞した[8]。この年には、日本人で初めてエリザベス2世の所有馬に騎乗している(2019年9月・カナディアンステークス、Magnetic Charm)[9]。
 2020年のサマーステークスをグレツキーザグレート(Gretzky the Great)に騎乗して優勝し、G1初優勝を果たした[10]。
 2020年11月21日、ウッドバイン競馬場のG3・オンタリオダービーをフィールドパスで、G2・ベスアラビアンステークスをアーティーズプリンセスでそれぞれ勝利し、同日重賞制覇を果たした[11]。
 カナダでサウジアラビア王族の所有馬に騎乗して勝利したことから[12]、2021年冬シーズンは3月までサウジアラビアに滞在して同地のレースに騎乗する[12][13]。
 2021年シーズンには日本人初となるカナダのリーディングに輝いた[14]。2位に54勝差をつけ、収得賞金もトップとなった[14]。>

 同期だった山田敬士は木村について、「同期の中では一番うまかったです。騎乗時の姿勢、追っている姿とかも良かったですね」とコメント。当時JRA競馬学校の教官を務めていた蓑田早人も、34期生の中で技術面では木村がズバ抜けていたと後に語っています。
 しかし、日本の競馬学校は退学せざるを得なかった…というのは、気になるところ。ここらへん、日本のやり方に問題がある…という可能性もあるかもしれません。


■2009/3/20 一番好きな騎手は哲三…ただし、すぐに苗字がわからなくなる

2023/03/22:他でも書いた話ですが、「佐藤」という苗字に関する話だったので、転載しておきます。

2009/3/20:好きな騎手は特に書いていませんでしたが、佐藤哲三です。一応1番好きな騎手で間違いないんですけど、競馬場行かないし、テレビも見ないし、雑誌も読まないしで、今<a
href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BD%90%E8%97%A4%E5%93%B2%E4%B8%89_(%E7%AB%B6%E9%A6%AC)" target="_blank">”佐藤哲三 - Wikipedia”</a>で<b>初めて顔見ました。</b>
 まあ、別に騎手の顔知らなくても馬券買えますし、いいですよね。他の騎手もほとんど見た覚えないですね。パッと浮かぶのって、武豊の爽やかスマイルぐらいです。さすがですね、あの人は。

 それはいいとして、哲三さんの話。実を言うと、よくこの人の苗字忘れるんですよね。「なんかよくある苗字だったよなー、うーん、小林だっけー?」と思い、よく「小林哲三」で検索して見つからないことがあります。佐藤哲三さん、すいません。あと、全国の佐藤さんと小林さんもすいません。
 繰り返しますが、これでも<b>本当に1番好きな騎手なんですよ。</b>

 今年ついに引退しちゃったんですけど、ニホンピロキースという好きな馬がいまして。この馬に哲三さんが小倉でテン乗りしたときにですね、先行馬なのに中団から行って、最後外回しちゃったんですよ。それがまたけっこう伸びて4着しただけに腹立たしくて、腹立たしくて。「前行ければ3着はあったのに、むきーっ」て。で、「ダメだこいつ。こいつの乗るレースは気をつけないと。」と思って、注意して見続けていると、「あれ?逆に良くね?」と思って、好きになりました。
 わかります?この気持ち。
 私も書いていて、「あれ?なんかおかしくない?」と思ったんですけど、事実だから仕方無いんだなぁ、これが。

 今、そのきっかけとなったニホンピロキースのレース(2006/07/16 小倉10R 博多S)を見直したんですけど、普通に仕方なかったかもしれませんね。「行きたい気持ちはあったんだけど、内に馬がけっこういるし無理させなかった」って感じで、むしろ好騎乗だったの可能性もありそうでした。

 以上のような説明だと、なんで好きなのか全然わからなかったかもしれませんが、まあ、好き嫌いなんてそんなものです。私はこれからも「佐藤哲三が好きな騎手」と言い張っていきます。





地味騎手は集中する?田中勝春・佐藤哲三・角田晃一は同期

■2009/3/20 一番好きな騎手は哲三…ただし、すぐに苗字がわからなくなる
■2009/4/4 地味騎手は集中する?田中勝春・佐藤哲三・角田晃一は同期


■2009/3/20 一番好きな騎手は哲三…ただし、すぐに苗字がわからなくなる

 好きな騎手は特に書いていませんでしたが、佐藤哲三です。一応1番好きな騎手で間違いないんですけど、競馬場行かないし、テレビも見ないし、雑誌も読まないしで、今<a
href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BD%90%E8%97%A4%E5%93%B2%E4%B8%89_(%E7%AB%B6%E9%A6%AC)" target="_blank">”佐藤哲三 - Wikipedia”</a>で<b>初めて顔見ました。</b>
 まあ、別に騎手の顔知らなくても馬券買えますし、いいですよね。他の騎手もほとんど見た覚えないですね。パッと浮かぶのって、武豊の爽やかスマイルぐらいです。さすがですね、あの人は。

 それはいいとして、哲三さんの話。実を言うと、よくこの人の苗字忘れるんですよね。「なんかよくある苗字だったよなー、うーん、小林だっけー?」と思い、よく「小林哲三」で検索して見つからないことがあります。佐藤哲三さん、すいません。あと、全国の佐藤さんと小林さんもすいません。
 繰り返しますが、これでも<b>本当に1番好きな騎手なんですよ。</b>

 今年ついに引退しちゃったんですけど、ニホンピロキースという好きな馬がいまして。この馬に哲三さんが小倉でテン乗りしたときにですね、先行馬なのに中団から行って、最後外回しちゃったんですよ。それがまたけっこう伸びて4着しただけに腹立たしくて、腹立たしくて。「前行ければ3着はあったのに、むきーっ」て。で、「ダメだこいつ。こいつの乗るレースは気をつけないと。」と思って、注意して見続けていると、「あれ?逆に良くね?」と思って、好きになりました。
 わかります?この気持ち。
 私も書いていて、「あれ?なんかおかしくない?」と思ったんですけど、事実だから仕方無いんだなぁ、これが。

 今、そのきっかけとなったニホンピロキースのレース(2006/07/16 小倉10R 博多S)を見直したんですけど、普通に仕方なかったかもしれませんね。「行きたい気持ちはあったんだけど、内に馬がけっこういるし無理させなかった」って感じで、むしろ好騎乗だったの可能性もありそうでした。

 以上のような説明だと、なんで好きなのか全然わからなかったかもしれませんが、まあ、好き嫌いなんてそんなものです。私はこれからも「佐藤哲三が好きな騎手」と言い張っていきます。


■2009/4/4 地味騎手は集中する?田中勝春・佐藤哲三・角田晃一は同期

(佐藤哲三騎手の現役時代である2009/4/4に書いていた話。田中勝春騎手は再投稿した2021/08/26時点でも現役ですね。すごいです)

 以前、騎手では佐藤哲三が好きだと書たいのですが、彼の同期の騎手を見てびっくり。田中勝春騎手と角田晃一騎手なんです。どうです、なんか地味じゃありません?
 「名騎手が出るときには、不思議と同じ年にすごいライバルが出る」みたいな話を聞いたことがあるんですが、地味な騎手も集中するんですかね。調べてみると「結構毎年そんなもんよ」ってなるかもしれませんけどね。
 ただ、やっぱり名の知れた騎手が同期に3人いるってのは、実際はかなりすごいんじゃないかと予想します。(地味だけど)

 ところで、「地味」というのはあくまで私の個人的な印象なんで、他の人はどうかわかりません。ただ、私が好きな佐藤哲三騎手だけは地味で間違い無さそうなんですよ。
 というのも、「佐藤哲三 同期」でググったら、6番目で「最近ますます地味になった佐藤哲三を応援するスレ」というのがヒット。また、Googleのブログ検索で「佐藤哲三」でも「地味な男です、佐藤哲三」というのがヒット。ですよね~、地味ですよね~・・・といった感じです。
 こんなこと書いていますけど、本当に佐藤哲三騎手が好きなんですよ。あと、田中勝春騎手や角田晃一騎手も嫌いじゃない騎手なんですよね。
 田中勝春騎手は、むしろ「東で1番乗って欲しい騎手」だし。角田晃一騎手はジャングルポケット(降ろされたけど)とかヒシミラクルとかでイメージ良いし・・・。逆に嫌いな騎手だと茶化しづらいです。

 ・・・とここまで書いていて、思いました。あれ?角田晃一騎手ってまだ現役(2009年当時)ですよね? 大丈夫? 実は引退しているんじゃ? ヒシミラクル以降、記憶にないんですけど・・・。
 といった感じで心配になって調べてみると、おーおー!先週もちゃんと乗っていました。なんて失礼なことを。ごめんなさい。

 この角田晃一騎手について見てみると、サマージョッキーズシリーズ初代チャンピオンなんだそうな。これも記憶にないです。
 あと、大好きなアグネスラズベリの主戦だったんですね。これまた全然覚えてなかった。好きな騎手・嫌いな騎手って言った話をしているのですが、普段騎手を気にせずに見ているんですよね。馬券を買ってから嫌いな騎手で後悔…といったこともよくあります。
 角田晃一騎手についての話では、「渡辺栄調教師引退まで厩舎所属だった」が珍しいと感じて、印象的な話。なんか好感持てますね。今度からはもっと気にするようにします。


2023年3月21日火曜日

活躍しても種牡馬は失敗?ディープスカイ、イブンベイ、パントレセレブルなど

■2019/09/22 活躍しても種牡馬は失敗?豪華メンツに圧勝のパントレセレブル
■2022/04/25 リーディング最有力ディープスカイが失敗 ダート向きも予想外
■2013/3/17 世界各国で活躍して日本に来たイブンベイだが種牡馬としては…
■2014/10/17 同父ディープスカイが失敗 G1未勝利でも超良血アドマイヤオーラに期待


■2019/09/22 活躍しても種牡馬は失敗?豪華メンツに圧勝のパントレセレブル

 未活躍で種牡馬としては成功する馬がいるというのは、競馬のおもしろさのひとつでそういった馬を集めた投稿をうちでは書いています。ただ、逆に現役時代は強かったのに、種牡馬としてはイマイチという馬もたくさんいますよね。
 今回はそういった馬のつもりで パントレセレブルを持ってきたのですけど、よく見るとG1馬を何頭も輩出しており、微妙なところ。一方で、父系が続いているか?というとそうではない感じ。大成功とは言えないといったところみたいですね。
 血統が悪かったわけではなく、Our Pleasure2018年11月号ザ・ブラッド 血統表を紐解く!(T.I.S)によると、英オークスと仏オークスを連勝したのち3歳牝馬で“キングジョージ”を制したポウニーズの他、ムーティエやモンタヴァルが近親にいました。母も米国でG2ロングアイランドHに優勝した馬。大成功しておかしくない血統でした。

  種牡馬としてはともかく競走馬としては、1990年代の欧州最強馬候補というほどめちゃくちゃ強かったパントレセレブル。 1997年の凱旋門賞で破った相手を見ると、そのすごさがわかります。
 その年のジャパンCでエアグルーヴ以下をおさえて優勝するピルサドスキー、ドイツの年度代表馬に輝いた名牝ボルジア、同厩舎で前年の凱旋門賞馬エリシオ、好メンバーが揃った同年の“キングジョージ”を勝ち上がったスウェインなどが相手でした。
 しかも、ただ勝っただけでなく圧勝。ピルサドスキーに5馬身差をつけて勝っています。当時のコースレコードを1秒7も短縮する2分24 秒6の好タイムで、規格外に強い勝ち方だったようです。これだけの馬の血統が続かなかった…というのは残念ですね。

■2022/04/25 リーディング最有力ディープスカイが失敗 ダート向きも予想外

 サンケイスポーツが種牡馬デビュー前に、コンデュイットと並んでリーディング有力などと書いていたディープスカイですが、見事に大ゴケ。有力牝馬を集めて盛大に撃沈してしまいます。ちなみにコンデュイットもコケており、サンケイスポーツの予想はあてにならない感じですね…。

 とはいえ、正直、私もディープスカイの大失敗は予想外でした。ディープスカイは戦績が良かったですからね。G1を1勝したが他はイマイチ…という馬ではなく、G1を2勝し、その後のG1で何度も善戦した馬。能力が高かったのは間違いありません。それだけにこれだけ走らないとは思いませんでした。

<成績は17戦5勝2着7回3着3回。初勝利はデビュー6戦目と時間がかかったが、9戦目となった2008年の毎日杯(Jpn3)で重賞初制覇を飾ると、続くNHKマイルC(Jpn1)でG1初制覇。さらに日本ダービー(G1)にも勝ち、破竹の3連勝で(中略)変則2冠を達成した。
 3歳秋は神戸新聞杯(Jpn2)で始動すると、天皇賞(秋)(G1)ではウオッカ、ダイワスカーレットと同タイムの3着に健闘。続くジャパンC(G1)は2着、古馬になり2009年の安田記念(G1)で2着、宝塚記念(G1)で3着と、G1戦線で安定した成績を残した>
(ディープスカイが種牡馬引退 | 馬産地ニュース | 競走馬のふるさと案内所 2021年10月11日より)
https://uma-furusato.com/news/entry-58778.html

 ディープスカイはさっぱり走らなかったものの、途中からダート向きとわかり、戦績が向上する馬が続出。ダート向きというのも想像できず、予想外でしたね。
 この関係で「ディープスカイはダート向きだとわかなかっただけで、種牡馬としては良い」といった主張も一時見られたものの、実はダート種牡馬とわかって以降の成績を含めても普通に悪いんですよね。繁殖牝馬が良いのに、AEIは0.83で、普通に壊滅的です。
 また、種付け頭数の推移を見ても、評価が回復しきらなかったことはわかるでしょう。そもそも活躍しているにしては、種牡馬の引退が早すぎ。普通に見限られました。

種付年度    種付頭数
2010    116
2011    115
2012    188
2013    127
2014    32
2015    8
2016    28
2017    36
2018    32
2019    20
2020    10
2021    5

 また、前述の記事にあった代表産駒を見てもレベルが高くないことがわかります。地方G1の他、重賞馬は出しており、悪いというほどではありませんが、現役時代の競走成績からすると見劣り。前述の通り、繁殖牝馬の質から見ても物足りないです。

<主な産駒は2015年の全日本2歳優駿(Jpn1)、兵庫ジュニアGP(Jpn2)などを制覇したサウンドスカイ、2016年のジャパンDダービー(Jpn1)などを制覇したキョウエイギア、2018年の京都記念(G2)、2020年のみやこS(G3)、2021年の名古屋大賞典(Jpn3)、佐賀記念(Jpn3)などを制覇したクリンチャー、2016年のLプレリュード(Jpn2)などを制覇したタマノブリュネット、2017年のアンタレスS(G3)などを制覇したモルトベーネら多数>

 数少ないアグネスタキオンの産駒で活躍してほしかったものの、ものの見事にコケました。これだけ華麗にコケるのも珍しいというほどのインパクトです。
 最初に書いたように、サンケイスポーツはリーディング有力と書いていたので、当時の記事も紹介しておきましょう。当時の期待の高さをうかがい知ることができます。

<大種牡馬サンデーサイレンスの後継種牡馬として確固たる地位を築いたアグネスタキオンが父。母アビは名繁殖牝馬Miss Carmieの3×4というインブリードを持つ。母方の配合種牡馬は底力に満ちており、軽快さが特徴であるSS系の父と絶妙なバランスを感じさせる。両親ともに活躍馬の多い母系の出身だけに、種牡馬として成功する要素は非常に多い>
(2013.4.16 11:59 【新種牡馬連載(4)】ディープスカイより)
http://race.sanspo.com/keiba/news/20130416/pog13041612040005-n1.html

 「両親ともに活躍馬の多い母系の出身」については当時<海外ではおそらく実績あるのでしょうが、近親で日本活躍馬がいないってせいもありますかね?弟、妹も走っていません>と、私はツッコんでいました。私は近親が日本で走るタイプが好みなんですよね。
 サンケイスポーツは、距離適正についても「むしろダートはダメ」と書いており、完全に外していました。

<自身がそうであったように、1600~2400メートルまでオールマイティーにこなせる。これは血統にも裏付けられており、SS系の中でも万能性という点では特に秀でている存在だ。反面、ダートでどれだけ通用するかは未知数。母の父がChief’s Crownだけに配合次第では砂適性のある馬も出てきそうだが、本質的には芝でこその種牡馬だ>

 初年度産駒については、<さすがに期待は大きく、116頭の繁殖牝馬が集まった。SS系の牝馬とは配合しにくい(とはいえ3代目なので可能性はある)ことを思えば、馬産地の期待度がうかがえよう>と書いていました。
 ただ、当時私は「競走成績からするとちょっと少ないかな?と思いました」という感想だったんですよ。マツリダゴッホの方が128頭と多かったのが意外だったんですよね。このマツリダゴッホの方がクセがありそうな種牡馬なのに成功したかな?と思ったものの、今見てみるとそうでもないですね。ディープスカイよりは良いです。ただ、大して良くはないですね。
 当時、マツリダゴッホの方が種付け頭数が多かった理由はふたつ考えていました。単純に種付け料の問題。もう一つは、名種牡馬サンデーサイレンスの直仔であるマツリダゴッホの方が、孫であるディープスカイより好まれた…という可能性。繁殖牝馬の質はマツリダゴッホの方が低かったので、今考えると種付け料が違ったのかもしれません。

 この繁殖牝馬レベルの違いの質の関係で、サンケイスポーツはディープスカイを「ファーストシーズンサイアーのリーディング最有力候補」としていました。これだけ良くて走らなかった…というのは、逆に清々しいほどです。

<繁殖牝馬の質も上々で、タニノシスター(ウオッカの母)、ディアウィンク(ナカヤマフェスタの母)、ファーザ(フリオーソの母)や、テイエムオーシャン(桜花賞などGI3勝)、シンコウラブリイ(マイルチャンピオンシップ)、スイープトウショウ(エリザベス女王杯)など豪華なラインアップ。ファーストシーズンサイアーのリーディング最有力候補と言えるだろう>

■2013/3/17 世界各国で活躍して日本に来たイブンベイだが種牡馬としては…

 イブンベイイ (Ibn Bey) は古い馬という印象しかなかったんですけど、ビッグレッドファームが初めて海外から導入した種牡馬なんだそうです。
 Wikipediaでは、まず以下のような説明でした。

<イブンベイ (Ibn Bey) とは、イギリス生産の競走馬、種牡馬である。1987年度イタリア最優秀3歳牡馬、1989年・1990年度ドイツ最優秀古牡馬。サウジアラビアの王族ファハド・ビン=サルマーンの所有馬で、馬名はアラビア語で「高貴な者の息子」の意。>
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%83%96%E3%83%B3%E3%83%99%E3%82%A4

 この時点でいろんな国の名前が出ていて忙しいですけど、世界各地で活躍した馬でした。

<競走馬時代は7か国で走りG1競走を4勝。優勝した重賞競走はいずれも距離2400メートル以上の競走で、典型的な長距離馬だった。しかし3歳時に優勝したイタリア大賞はレコードタイムで優勝、1990年にアメリカに遠征して出走した距離10ハロン(約2000メートル)のブリーダーズカップ・クラシックでは12番人気ながらアンブライドルドの2着に入るなど、優れたスピードも有していた>

    2歳-2戦1勝
    3歳-7戦1勝(イタリア大賞・伊G1)
    4歳-5戦1勝(ドーヴィル大賞典・仏G2)
    5歳-7戦4勝(オイロパ賞・独G1、モーリスドニュイユ賞・仏G2、ジェフリーフリアステークス・英G2)
    6歳-8戦2勝(ベルリン銀行大賞・独G1、アイリッシュセントレジャー・愛G1)


 <日本のジャパンカップにも1989年、1990年と出走し、とくに1989年の第9回ジャパンカップではレース途中の1800メートルおよび2200メートルの通過地点で当時の日本レコードを上回る走破タイムを記録している>とWikipediaにはあります。
 ジャパンカップではこのようにハイペースを作ったため、ホーリックスの世界レコード樹立に一役買ったようです。JSEという競馬サイトでは、以下のような熱いコメントが寄せられていました。

-----引用 ここから-----
 「‘89JC6着」、だけでは片付けられない。今でも語り継がれる「伝説のJC」の影の立役者である。このレースには、過去のJCの中で史上最高(だと思っている)のメンバーが揃った。
昨年の覇者、ペイザバトラーを筆頭に、JCの1ヶ月半前に12ハロンの世界レコードを叩き出したホークスター、凱旋門賞を勝ったキャロルハウス・アサティスの両頭、NZの最強牝馬ホーリックス、さらにトップサンライズとこのイブンベイを加えた外国馬7頭。これを迎え撃ったのが、スーパークリーク・オグリキャップ・イナリワンの「平成の3強」。この3頭に加え、前週のマイルCSでオグリと死闘を演じたバンブーメモリー、宝塚2着のフレッシュボイス、さらにキリパワーとランニングフリーも出走。さらにさらに、「女傑」ロジータも出走するという、素晴らしいメンバー。

  このメンバーの中で、イブンベイは逃げた。逃げて逃げて逃げまくった。これまで日本の競馬界、いや世界の競馬界が絶句するペースで。

  1000m通過が58秒5(2400mのペースじゃないだろ)、マイル通過が1分34秒1(この年の安田記念より速い、しかも持ったまま)、2000m通過が1分58秒0(今のコースレコードと全く一緒、2400mのレースで、だよ)、2200m通過が2分9秒9・・・(あの~、ダンツシアトルより速いんですけど・・・。まあ、先頭は変わってますが)。

  結局勝ちタイムが2分22秒2・・・。もう何がなんだか。この超が5個つくほどのHペースで6着ならスゴイでしょ? 
  この馬はイギリスの馬ですが、彼は7カ国で走って(英・愛・仏・独・米・伊・日)、GIを4勝、さらにBCクラシックで2着という素晴らしい成績を残しました。でもやっぱり、JCは特に強烈でした(これってデータかなぁ)。
// 富士山 02/02/06 (水)18:14
http://jse.jpn.org/jrasrch.cgi?kind=father&key=@15294208&mn=378387
-----引用 ここまで-----

 ジャパンカップに来ているため、日本に馴染みがなかったというわけではありません。また、<1990年のジャパンカップ直前に日本人馬主に金銭譲渡され、同競走を最後に競走馬を引退>という形だったんだそう。それから、<そのまま日本のビッグレッドファームに種牡馬として導入された>ということで、ビッグレッドに来たようです。
 前述したように、G1を多数勝っています。競走成績はすごかったですね。ただ、私の印象が薄かったように、やはり種牡馬としては大成しませんでした。

<種牡馬としてはダートグレード競走を2勝したタイキヘラクレスなどを輩出したが全体としては目立った活躍を示せず、2007年に種牡馬を引退。新冠町明和のビッグレッドファームで余生を送っていたが、2012年12月10日、老衰のため死去>

 主な産駒
    タイキヘラクレス(ダービーグランプリ、名古屋優駿)
    スイートイブン(北海道3歳優駿)
    マイネルガーベ(NHK杯2着)
    ノーザンカピタン(新潟3歳ステークス2着)

 ビッグレッドグループの広報誌アワープレジャー2012年8月号名馬ノートによると、別の牧場で繁養されていた時期があり、種牡馬引退後にビッグレッドファームへ戻ったという形。記事の時点ではまだ存命で、功労馬として過ごしていました。スタリオン担当者は「歴代種牡馬の中で最も力強かった」と印象を語っています。
http://www.ruffian.co.jp/site/ourpleasure/ourpleasure.php


■2014/10/17 同父ディープスカイが失敗 G1未勝利でも超良血アドマイヤオーラに期待

2023/03/21:ディープスカイに多少絡むということで同じページにまとめました。

2014/10/17:父アグネスタキオンではディープスカイがまさかの大苦戦。アドマイヤオーラに頑張ってもらわないと…という状況です。
 ただ、アドマイヤオーラははっきり言って、現役時代の戦績はそこまですごくありません。重賞3勝でもG1では3着止まり。正直、地味地味です。
 初年度産駒も僅かに35頭。"GIを勝っていない内国産種牡馬としては、決して少ない頭数ではない"とあるものの、それは「GIを勝っていない内国産種牡馬としては」ですからね。全体としてみると、期待されていない種牡馬であることがわかります。

<飛び抜けた血統馬はいないものの、小倉記念を制したサンレイジャスパーの半妹や、今年の桜花賞に駒を進めたニシノミチシルベの半弟などが初年度産駒の代表格。(略)ホッカイドウ競馬ではコンドルダンスが2戦目で勝ち上がっており、仕上がりの早さも感じさせている>
(【新種牡馬連載】(7)アドマイヤオーラ - 予想王TV@SANSPO.COM 2014.6.9 11:57より)
http://race.sanspo.com/keiba/news/20140609/pog14060911570002-n1.html

 以上のように、やはり繁殖牝馬は低レベルです。
 しかし、前述の通り、アドマイヤオーラ自身の血統背景は良いんですよね。母はビワハイジなのです。

<母は2歳女王に輝き、妹ブエナビスタ、ジョワドヴィーヴルはGIホース。兄アドマイヤジャパンが菊花賞2着、弟トーセンレーヴも重賞ウイナーという輝かしい一族で、現3歳の妹サングレアルもGIIサンスポ賞フローラSを制した。父アグネスタキオンも良血の名をほしいままにしたクラシック血統であり、近代日本競馬の誇る良質牝系の集合体とも言うべき血統構成だ>

 適正は普通に芝専用という評価。<アグネスタキオンは芝向きの産駒が多く出ており、SS系の中でも特に軽快なスピードが武器。母系も明らかに芝での切れ味を持ち味としているだけに、本馬の産駒も芝でこそのタイプが多く出るだろう>となっていました。
 アドマイヤオーラ自身の成績を見ると、4歳春に京都記念(G2)を勝っているものの、古馬になってからは期待はずれな感じ。ブエナビスタは例外なものの、兄弟も早い時期の重賞勝利に偏っています。仕上がりは早いようですが、古馬になってからは勢いが止まるかもしれません。
 私としてはアグネスタキオンの後継者として非常に期待したい馬です。活躍馬を出して一躍人気になりませんかね?

アドマイヤオーラ
サンケイスポーツ評価を勝手に得点化
 血統・適性5 × 繁殖牝馬2 = 10
個人的な好み 9

2023年3月20日月曜日

【クイズ】今までにガンダムという名前のつく馬はJRAに何頭いた?

■2015/9/8 【クイズ】今までにガンダムという名前のつく馬はJRAに何頭いた?
■2022/09/08 父も母もキズナという嘘みたいな配合 オールアイズオンの意味は?
■2013/9/24 キズナ骨折、ただし同名の別馬 フランス所属で同じ年齢、性別は牝
■2012/11/24 地方の月岡厩舎所属のマヒナズヒルは「月の丘」という意味の馬名


■2015/9/8 【クイズ】今までにガンダムという名前のつく馬はJRAに何頭いた?

【クイズ】今までに「ガンダム」という名前のつく馬はJRAに何頭いた?(2015/09/08時点)
(1) 商品名は使えないので0頭
(2) 1頭だけなぜか認められた馬がいる
(3) 実は10頭以上もいる

(回答までの間隔を開けますので、スクロールしてください)





















【答え】(3) 実は10頭以上もいる

 この前「テーオーガンダム」という名前の馬がいることを知って、なぜガンダムが?と思って、検索したら普通にたくさんいました。今の検索結果はとりあえず13頭。馬名に使っちゃダメそうなのですが、「ガンダム」はOKみたいですね。

-----引用 ここから-----
競馬 - 名鑑 - 競走馬検索結果 - スポーツナビ

馬名    調教師(所属)    1着    2着    3着    4着~    獲得賞金
リワードガンダム    鶴留明雄(栗東)    2    2    2    19    2846万
エーティーガンダム    湯窪幸雄(栗東)    1    2    1    25    1499万
シュウザンガンダム    鈴木康弘(美浦)    1    2    0    3    944万
ゴールドガンダム    大久保龍志(栗東)    0    1    1    7    485万
リンドガンダム    佐山優(栗東)    0    0    0    15    240万
シンガンダム    柴田欣也(美浦)    0    0    1    11    203万
ヒシガンダム    牧光二(美浦)    0    0    0    0    0万
テーオーガンダム    宮徹(栗東)    0    0    0    3    0万
マルタカガンダム    嶋田潤(美浦)    0    0    0    0    0万
ケイエスガンダム    高橋成忠(栗東)    0    0    0    4    0万
ウエスタンガンダム    柴田欣也(美浦)    0    0    0    3    0万
スカイガンダム    宇田明彦(栗東)    0    0    0    0    0万
ホクザンガンダム    柴田不二男(栗東)    0    0    0    0    0万
http://keiba.yahoo.co.jp/directory/horsesearch/?hn=%E3%82%AC%E3%83%B3%E3%83%80%E3%83%A0&sidx=prize_money_total&dir=2
-----引用 ここまで-----

 ひと目で冠名とわかるのなら良いんですが、「ゴールドガンダム」「スカイガンダム」などは普通に原作でも出てきそうな馬名です。


■2022/09/08 父も母もキズナという嘘みたいな配合 オールアイズオンの意味は?

 2013年にダービー馬のキズナが凱旋門賞のためにフランスに行っていたときに「キズナ骨折、ただし同名の別馬」というドキッとする話を以前紹介したことがありました。
 このときの話は同じページの後半にまとめまていますが、なんとこのときの牝馬のキズナがダービー馬のキズナと交配。父も母もキズナというギャグみたいな子供が生まれていました。牝馬のキズナが日本に来ていたことすら知らなくてびっくりしましたわ。

 2番人気なりそうな感じで期待していましたが、当日は4番人気で結果はさらに悪い6着。4頭いる兄弟は1頭のみ勝ち上がりですが、その兄 ボーンジーニアスは3勝もしています。
 ボーンジーニアスはサンデーサイレンス系のナカヤマフェスタで、弟オールアイズオンは前述の通りキセキ。種牡馬成績で見るとキセキの方があらゆるデータで明らかに上ですし、同じサンデーサイレンス系なので、今後に期待したいところです。

 ここから再び馬名の話。父も母もキズナなら「キズナキズナ」とか「ツヨイキズナ」などだとわかりやすいところですが、「オールアイズオン」という馬名でした。「オール・アイズ・オン」と区切る3語かな?と思って欧字表記を見ると、やはり「All Eyes On」みたいですね。
 「注目を集める」的な意味かな?と予想して由来を探したのですが、なぜかいつも見るところで登録されていなくて不明でした。
 仕方なく辞書などを検索する方向に切り替え。「目を皿のようにする、注視する」といった意味のようです。「キズナ」とは特に関係ない名前みたいですね。個人的には残念です。

 あと、キズナ産駒の馬名としては、最も活躍しているディープボンドが良い名前ですね。
 最初聞いたとき、個人的にはむしろ変な名前だと思っていました。ボンドと言われると、「接着剤」のイメージが強くなんじゃそりゃ?と思ってしまったのです。
 ただ、だいぶ経ってからディープインパクトの孫でキズナの子であるということで2頭の名前を踏まえて、「深い絆」という意味だと気づいて、「なるほど、いい名前だ」と感心。なぜ気づかなかったのか?とツッコまれると困ってしまうのですけど、やはり「接着剤」のボンドのイメージに引っ張られていたんだと思います。



■2013/9/24 キズナ骨折、ただし同名の別馬 フランス所属で同じ年齢、性別は牝

  一瞬、ビビってしまった話。

-----引用 ここから-----
C・デムーロ騎手が仏のピエール・アラン・シェロー氏とエージェント契約 | netkeiba.comニュース
[海外] 2013年09月03日(火)12時30分

◆日本ダービーを勝ったキズナと同名馬で、フランスのT・クラウト厩舎に所属するキズナ(牝3)が骨折していたことが分かった。現在は放牧中で、9月末に帰厩する見込み。
http://news.netkeiba.com/?pid=news_view&no=78813
-----引用 ここまで-----

 しかも、同年齢なんですね。あと、今は日本のキズナも凱旋門賞に向けてフランスにいますので、またややこしい。

-----引用 ここから-----
キズナ号がフランスに到着 JRA
 10月6日(日)にフランスのロンシャン競馬場で行われる凱旋門賞(G1)に出走予定のキズナ号(牡3歳 栗東・佐々木 晶三厩舎)及びステラウインド号(牡4歳 美浦・尾関 知人厩舎)の2頭がフランス、シャンティイのパスカル・バリー厩舎に到着しましたのでお知らせいたします。
http://www.jra.go.jp/news/201309/090204.html

仏のKIZUNA管理クラウト師、キズナ後押し“日本馬応援したい” ― スポニチ Sponichi Annex 競馬

 凱旋門賞(10月6日、ロンシャン)を目指し、ダービー馬キズナ(牡3=佐々木)が仏遠征中だが、仏にも同名のKIZUNA(牝3、父ハリケーンラン)がいる。所有はナカヤマフェスタ(現種牡馬)で10年凱旋門賞2着だった和泉信一オーナーの子息・憲一氏(54)。管理するのはタイキシャトル、エルコンドルパサー、ナカヤマフェスタが仏遠征した際に馬房を提供したトニー・クラウト師だ。師は不思議な縁を感じつつ、今年も日本馬を応援する。

(中略)98年タイキシャトルのジャックルマロワ賞優勝、99年エルコンドルパサーのサンクルー大賞Vなど、日本馬の滞在を受け入れ、多くの栄光に立ち会ってきた同師だが、凱旋門賞は2度の2着(99年エルコンドルパサー、10年ナカヤマフェスタ)が最高。今年こそ日本馬に勝ってほしいと願っている。

 その日本との絆が一つの形となったのが競走馬KIZUNAだ。和泉憲一オーナーと同師がセリで購入。これぞ日仏の絆と感じ取ったオーナーが名付けた。[ 2013年9月12日 06:00 ]
http://www.sponichi.co.jp/gamble/news/2013/09/12/kiji/K20130912006599200.html
-----引用 ここまで-----

 普通に日本人オーナーだったんですね。
 同じ海外の日本人ということで、最初の記事からはこんな話も。

-----引用 ここから-----
◆昨年のイタリア2歳牝馬チャンピオンで小林智厩舎に転厩したプンタステラ(牝3)は4日、準重賞のコシェール賞(シャンティイ・芝1600m)に出走する。
-----引用 ここまで-----

 海外競馬での日本人の話ってのも、もっと知りたいですね。


■2012/11/24 地方の月岡厩舎所属のマヒナズヒルは「月の丘」という意味の馬名

 「マヒナズヒル」という馬の掲示板で以下のようなコメントがありました。

[6] route336さん  
直訳すると、月の丘!?
月岡厩舎に預託される故のネーミングだったのでしょうね(笑)
http://db.netkeiba.com/?pid=horse_board&id=2010104332&thread=horse

 調教師さんは大井競馬場の月岡健二さん。
 マヒナはハワイ語で「月」を意味するそうな。
 3戦2勝 [2-0-0-1]であり、結構期待されているような感じの子です。

-----引用 ここから-----
厩舎トクトク情報
11回門別3日目
2012/09/12(水) 20:55:42 | ホッカイドウ競馬

▽11Rイノセントカップ
(略)
⑬マヒナズヒル(服部騎手)この馬は怖い存在。乗り味がいいし新馬戦は追えばまだまだ伸びる手応え。キャリアがどうでるかだけどかなり能力があるよ。
http://nikkanokumura.blog56.fc2.com/blog-entry-439.html
-----引用 ここまで-----

-----引用 ここから-----
第12回 イノセントカップ(門別)

マヒナズヒル デビュー戦はスピードの違いで圧勝したが、今回は一気の相手強化。セレクトセール1歳で税込み2310万円の価格がついた馬だが、試金石とみるのが妥当だろう。
http://www.oddspark.com/keiba/dirtgrade/2012js/0913monbetsu.html
-----引用 ここまで-----

 このときは3番人気で7着と破れているが、次で2勝目を上げています。

-----引用 ここから-----
勝ちはしたが最後はバタバタ。
相手が弱いから勝てたが少し強い相手がいたら差されてる。
2012年10月28日 19:49:08 虚構さん
http://db.netkeiba.com/?pid=horse_board&id=2010104332&thread=horse
-----引用 ここまで-----

 以上のようなコメントでしたけど、勝つには勝ちました。キャリアはまだまだだし、これからでしょう。

2023/03/17追記:その後、55戦して9勝。1,914万円稼ぎましたのでかなりのものです。とはいえ、セリ取引価格2,310万円 (2011年 セレクトセール)だったため、そこまでは届かず。引退して繁殖入りしたようです。