2023年9月29日金曜日

珍名馬ワタシキレイ、エロース、ポカポカタイム、マッチョマン、ブルドッグギャル、オトナノジジョウ、リャクダツアイ

■2023/09/29 珍名馬ワタシキレイ、エロース、ポカポカタイム、マッチョマン、ブルドッグギャル、オトナノジジョウ、リャクダツアイ


■2023/09/29 珍名馬ワタシキレイ、エロース、ポカポカタイム、マッチョマン、ブルドッグギャル、オトナノジジョウ、リャクダツアイ

 最近少ないので久々となった珍名馬の投稿。
 まず、珍名というよりは、かわいい系のポカポカタイム。かわいくて大好きですね。母がコハルタイムでこれまたかわいく、なぜポカポカタイムと名付けたのか由来がわかりやすく納得の命名です。

 あとは、ワタシキレイという馬がいてびっくり。本来ならこれもいい名前なのですけど、「私きれい?」と聞く口裂け女の都市伝説のイメージが強すぎて、珍名感が強くなっています。こちらの母親を見てみると、アツコでした。口裂け女と関係あるかな?と念のため検索したものの、特になしでした。

参考:口裂け女のウィキペディア
<口裂け女(くちさけおんな)は、1979年の春から夏にかけて日本で流布され、社会問題にまで発展した都市伝説。>
<口元を完全に隠すほどのマスクをした若い女性が、学校帰りの子供に 「私、綺麗?」と訊ねてくる。「きれい」と答えると、「……これでも……?」と言いながらマスクを外す。するとその口は耳元まで大きく裂けていた、というもの[2]。「きれいじゃない」と答えると包丁や鋏で斬り殺される[3]。>
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8F%A3%E8%A3%82%E3%81%91%E5%A5%B3

 エロースは人気になりそうな牡馬。私も指名するかどうか迷った馬です。「ギリシア神話に登場する恋心と性愛を司る神」であり、これも本来なら珍名じゃないのですけど、日本人的にはどうしても「エロ」と言われるとネタにせざるを得ないでしょうね。相当いじられているものと思われます。

 今週は以上で、次は珍名馬が少ない週で書いていなかった馬を。正直、結構取り逃して失敗した!という馬も結構いるのですけど、忘れました。
 覚えているのは、先週デビューそたマッチョマン。13頭立て13版人気13着でした。父はマッチョマンとは似ても似つかない名前のラブリーデイ。この馬、私はずっと牝馬だと思っていましたわ。
 ただ、父ではなく母の方がブルドッグギャルというひどい(?)名前で、こちらからの連想でマッチョマンでしょうか。

 さらに2歳馬ですらない馬ですが、過去の馬でオトナノジジョウ(大人の事情)という名前が目に付きました。ネガティブな場面で使われる言葉で、本来なら良くないイメージの名前です。
 しかし、中央で2勝しており、成績はなかなか。地方を経た後、繁殖入り。牝馬なのです。また、この母はリャクダツアイでしたので、そこからの連想の名前ですかね。そうするとなんとなく納得のネーミングではあります。


2023年9月27日水曜日

頭の高い馬は悪い…は迷信?シャドーロールの効果、実はない?

■2020/01/25 根拠あると思ってた…シャドーロールの効果、実はない?
■2020/01/25 頭の高い馬は悪い…は迷信?最近では矯正しない調教師も
■2020/01/25  シャドーロールの効果がないときは…ある?
■2022/06/15 国枝栄調教師「シャドーロールは目印のためにつけている」

■2020/01/25 根拠あると思ってた…シャドーロールの効果、実はない?

 【競馬】あの三冠馬が使ったシャドーロールは本当に効果があるのか(web Sportiva 2013.10.25)という記事があり、ひょっとしてシャドーロール着用の効果について、信頼できるような根拠がないって 話かな?と気になりました。
 タイトルになっていた三冠馬というのは、ナリタブライアンのことですね。あだ名がそもそも「シャドーロールの怪物」です。
 記事そのものは、シャドーロールについて、元調教師の秋山雅一さんに解説してもらうという話でした。
 
 シャドーロールは、ふわふわしたロールを馬の目と鼻の間に設置するもの。こうすると、ふわふわロールが邪魔になって、自分の足元が見づらくなってしまいます。人間もぶかぶかのコートを着ると足元が見えづらいですよね。
 これには何も良いことないように見えますけど、一般的には足元を気にしてしまう馬に着用して、気にさせないようにする…という使い方をします。秋山雅一元調教師も「自分の足もとの影を見て驚いてしまう馬が稀(まれ)にいて、そういう馬たちに着用します」としていました。
 私はこれだけを想定していたのですけど、「他にも、特にダート戦で、前方から飛んでくる砂が目に当たるのを防ぐ、という効果が少しだけあります」ともおっしゃっていました。
 この時点では、シャドーロールの効果については特に否定されていない感じです。効果がある馬にはあるといった雰囲気ですね。


■2020/01/25 頭の高い馬は悪い…は迷信?最近では矯正しない調教師も

 ただ、他の用途もあるとされていて、こっちの方が問題っぽかったです。シャドーロールを着けて足もとが見えなくなると、逆に足もとを見てやろうとして、頭を下げる馬がたまにいるとのこと。
 これだと逆効果…って話かと思ったらそうではなく、頭を下げたがる馬の気持ちを逆に利用して、頭の高い馬に対して、頭を下げさせるために使うことがあるといいます。効果があるという話になります。ところが、これに否定的な意見があるんだそうです。

<というのも、頭を高くして走るのは、骨格や筋肉のつき方による、競走馬の構造的な問題だからです。要は、一般的に頭を低くしながら前方に伸ばして走るのがいいフォームとされていますが、頭が高い馬にとっては、頭を高くして走るフォームこそが最も走りやすいわけです。そのため、「無理やり頭を下げて走らせることが本当にいいことなのか?」と、疑問に思っている関係者は少なくありません>

 これはシャドーロールの効果の疑問というよりは、馬のフォームに関する迷信といった感じですね。
 インタビューアーが、調教師や騎手の方々が「あの馬は頭が高いから」というコメントをしているのをよく見ると指摘していたように、頭が高い走り方は良くないという認識が一般的。私も低いフォームの走りを好んでいました。
  しかし、人間も走るフォームが異なるように馬だって違うだろうと、秋山雅一元調教師は否定的。走り方を矯正しない調教師というのも、最近は増えているとされていました。


■2020/01/25  シャドーロールの効果がないときは…ある?

 上記で終わりだと思ったら、シャドーロールの効果についての話は、この後また出てきました。
 足もとの視界が遮(さえぎ)られることで、不快に感じる馬がいて、動かなくなったり、暴れたりした馬もいたといいます。ただ、これは効果を全部否定するわけではなく、馬によりけりということ。普通の話です。
 また、シャドーロール単体では効果がないけれども、別の部分の視界を遮るブリンカーやチークピーシズと組み合わせることで、馬の集中力が増したという経験があるそうです。

 さらに、効果という意味で言うと、 飾りの要素でシャドーロールをつけている場合もあるとのこと。メンコなんかだとよくありますが、シャドーロールまでそう使っちゃいますか…。「ブリンカーなどと組み合わせて、カラフルに装備している馬もいましたからね」とのことでした。
 一応全く意味がないわけではない使い方としては、レースや追い切りのときに、自分の馬が見つけやすいというメリットがあるのでは?との予想。どうなんでしょうね。

■2022/06/15 国枝栄調教師「シャドーロールは目印のためにつけている」

 掲示板情報なんで記憶違いなどがある可能性があって、信頼性が高いものでは全然ないのですが、シャドーロールの効果が話題になっていたので紹介。POGで大人気だったのに新馬戦で凡走したエルダーサインについて、このシャドーロールの話が出ていました。


 [350] akiraさん
シャドウロールつけてる馬がデビュー戦で馬群に揉まれたらそりゃやる気なくなるわな
直線向いてルメールが追い出してもイヤイヤしながら走ってるし度外視でいいだろう

 [357] スズカさん
>>350
某偉大な調教師の記事を過去に読みましたが、その方によればシャドーロールは劇的効果はなく、飾りの意味合いが強いとか。(中略)シャドーロール自体に深い意味はないと思料します。

[358] スタークさん
シャドーロールは目印、レース中どこ走ってるか見つけやすい

 [359] ゲストさん
え、あまり知られてないのかな
国枝師本人がシャドーロールは目印の為って言ってますよね
馬主に着けないでって言われた時だけ着けないそうです
https://db.netkeiba.com/?pid=horse_board&id=2020103371


 2番めの方の記憶が正しければ、某偉大な調教師というのもシャドーロールに効果は全くない…とは言っていない模様。「シャドーロールは劇的効果はなく、飾りの意味合いが強い」という言い方ですから、ある程度意味はあると考えているのだと思われます。
 


2023年9月25日月曜日

競走馬の引退が納得できない? 怪我・病気、3回連続9着以下、タイムオーバー

■2015/12/13 競走馬の引退が納得できない? 怪我・病気、3回連続9着以下、タイムオーバー
■2022/06/12 引退かどうかで揉める怪我…ただ「競走能力喪失」なら納得できる理由に


■2015/12/13 競走馬の引退が納得できない? 怪我・病気、3回連続9着以下、タイムオーバー

 岡田紘和ラフィアン社長によるEnjoy Ruffiaのコラム Bell The HORSE、2009年3月号は、「競走馬の引退時期について」というもの。競走馬の引退の決め方についての説明がありました。
 最初に、"ご存じのように、本賞金は1着~5着までの馬に、本賞金に準ずる出走奨励金は6着~8着(重賞競走は10着まで)の馬に交付されます"とあったものの、これは普通の馬券だけを買うファンだと、知らない人が多いと思われます。
 ただ、この出走奨励金は当然ながら本賞金より少なくなり、これだけで稼げるというものではありません。

<出走の意思があってもなかなか希望のレースに使えず、1ヶ月以上レース間隔が空くことが珍しくありません。また、出走できても16頭立てのいわゆるフルゲートのレースが多い中、半分より前に来なければその月の預託料さえ賄えないのが、今の厳しい現状です。これらの賞金が交付されない9着以下が続くと経費ばかり嵩むのでほぼ引退になります。基本は特別な不利もなく3回連続9着以下になると引退としていますが、例外も沢山あります>

 "半分より前に来なければその月の預託料さえ賄えない"とありましたが、これは飽くまで「その月の預託料」。1年全部厩舎にいるわけには行かず、当然レースに出ない時期もありますから、「その月の預託料」だけではマイナスです。
 さらに預託料をすべて支払えたとしても、最初に支払った出資金は全く戻ってくる当てがないということになります。もっと活躍しないと赤字削減にはなりません。このように厳しい条件ですので、大半の馬は赤字になります。

 「3回連続9着以下」以外の特殊な引退のケースについて例については、以下のようなお話がありあmした。

(1)夏の3歳未勝利競走で何とか勝利を収めたが、その時点で全治9か月以上の怪我をした場合、これは調教師とも相談の上500万下競走で通用しそうな馬であれば現役続行ですが、そうでなければ引退させます。
(2)タイムオーバーになった場合、競走能力が原因だと判断すれば引退させることがあります。しかし、この判断も意外に難しく、過去にデビュー戦でタイムオーバーになった馬が3勝以上したこともあります。
(3)休み明け9着が2回続き、次の出走が5週間以上先になりそうな場合、その2戦が完調に近い状態での出走であれば引退させることがあります。
(4)オープンクラスの馬が3回以上10着以下の場合でも、引退させないことがあります。なぜなら、賞金が高額なため5着以内に入れば十分にペイする可能性があるからです。

 大抵は「引退するのに納得できない!」という不満が出資者に多いと思われますが、一般的には引退が正解で、引退した方がプラスになる方が多いです。前述の通り、そもそもほとんどの馬が赤字。現役を続けるだけで赤字が増えていく一方なのに対し、好走する確率は低いですからね。
 以前、中央を引退したクラブ馬が地方で何勝もした!と騒いでいる人がいたものの、現在の地方と中央ではさまざまな差が非常に大きくなっています。それくらいでは、中央で勝てたかどうかも怪しいです。
 これは勝利して出戻りする馬が必ず確勝級と言えるかどうかを考えてもわかるでしょうし、中央で凡走した馬が地方で好走する確率を見てもわかるでしょう。

 なお、岡田紘和さんは、"もっと難しいのは「馬体状況」の判断"だとしていました。競走馬が引退を考えるケースで、怪我は多いものの、これがどの程度のリスクかという見極めは、専門家でも判断が割れるようなのです。

-----引用 ここから-----
 高齢になればなるほど、怪我の回復が遅くなったり、慢性痛により歩様が悪化したりします。痛みはそのきっかけとなる怪我や病気があるのですが、その怪我や病気が治っても神経系統に異常が残り痛みを感じる状態が続くのが慢性痛の主な原因だそうです。
 また、獣医師の判断もまちまちですので、関係者全員が納得することは少ないのです。例え全治3か月の骨折であってもその馬の骨質が脆ければ再発の可能性が高いので、下級クラスの馬であれば引退させることもあります。
 その他に喘鳴症(ぜいめいしょう・狭義の「喉鳴り」)を診断するには、内視鏡で披裂軟骨の開帳不良を確認しますが、運動後の呼吸時に検査してもわからない時もあるので、トレッドミルで馬を走らせながら検査するのがベストです。しかし、トレッドミルで走らせるには怪我をする多少のリスクがあるので、あまり行われていません。また、あまり音がしない喘鳴症もあるそうです。そして、喘鳴症が重度だとなると手術をするのですが、ある程度馬体が成長した2歳夏以降のほうが成功率は高くなると言われているものの、まだ成功率(現在のところ60%程度でしょうか)はそれほど高くありません。
-----引用 ここまで-----

 病気の中では、腰フラは即引退である意味わかりやすいです。出資馬がこれで2頭引退したことがありますが、腰フラは原因不明で現在のところ対処法がないために、現役続行という選択肢は取られない感じです。
 ただ、こういう納得できる(諦められる)怪我・病気だけとは限りません。
 以前、出資していた別の馬が怪我をしたとき、クラブは引退させようとしていたものの、調教師が通用するとして是非ともと現役続行させました。しかし、長期休養明けの後は、結局全く活躍せずに引退へ。結果的には赤字だけたくさん増えた形です。
 基本的には、怪我した時点で現役続行はかなりのギャンブルだと考えていた方が良いと思います。



■2022/06/12 引退かどうかで揉める怪我…ただ「競走能力喪失」なら納得できる理由に

 同じようなテーマの話を…と思ったものの見つからなかったので、納得できる引退理由のケースをひとつ紹介。言葉のインパクトも強烈な「競走能力喪失」という理由のケースです。
 以下の<骨折で競走能力喪失…ヨカヨカ引退がトレンド入り「九州産馬初のG1制覇も夢じゃないと思ったのに」「残念だけど…命あって良かった」:中日スポーツ・東京中日スポーツ 2021年9月22日)は、POGでも指名したような記憶があるヨカヨカの話です。

<8月のG3北九州記念で豪快に差し切り、熊本県産馬として初の重賞制覇を成し遂げたヨカヨカ(牝3歳)が22日、左第1指節種子骨を骨折、競走能力喪失と診断されたことが分かった。>
<22日朝の調教後、地下場道で暴れたことが骨折の原因とされるヨカヨカ。「切ないな…本当に担当者さんのお気持ちを察するとなんともいえない」「(GI)スプリンターズステークスで走る姿を見たかった…」「ヨカヨカ残念だけど…命あって良かった…子供、楽しみにしてます」「予後不良にならなくて本当に良かったと思ってる」「引退は悲しいけど、余生をゆっくり過ごしてね。ヨカヨカ感動をありがとう」などのコメントが相次いだ>
https://www.chunichi.co.jp/article/334790

 あと、去年のダービーを見返していて、POG馬で牝馬なのにダービーに出走したサトノレイナスがそういやその後走ってないな…と思ったら放牧中に骨折して休養、復帰を模索したものの引退していました。
 引退発表はダービーの翌年の2月ということで、すぐに引退せずに粘った感じがあり、これもあまり異論が出そうにないケースでしょう。コメント欄でも異論は出ていない感じでした。
 牝馬の場合は、繁殖があるので、サクッと引退するケースが多いですし、かなり頑張った方だと思います。2月ですから、今年の繁殖に上がるかどうか決める…というタイミングでの決断でしょうね。

<21年桜花賞など2度のG1・2着があるサトノレイナス(牝4歳、美浦・国枝)が、9日付けで競走馬登録を抹消したことが10日までに分かった。通算成績は5戦2勝。
 同馬はデビュー2連勝で臨んだ20年阪神JF、翌年の桜花賞で、白毛馬ソダシと激闘を繰り広げたがいずれも2着惜敗。その後は牝馬ながらダービーに挑戦。07年ウオッカ以来、14年ぶりの牝馬Vを目指したものの、5着に終わった。
 その後は放牧中に右トモを骨折して休養。結果としてダービーがラストランとなった>
(サトノレイナスが引退・繁殖入りへ ソダシと2度の激闘 国枝師「復帰がかなわず残念」 | 競馬ニュース - netkeiba.com 2022年02月10日より)
https://news.netkeiba.com/?pid=news_view&no=199573



2023年9月23日土曜日

レイデオロは種牡馬として失敗?データで見てみると…

■2023/09/23 レイデオロは種牡馬として失敗?データで見てみると…


■2023/09/23 レイデオロは種牡馬として失敗?データで見てみると…

 もっと早いうちから書こうと思っていて忘れていたのですけど、レイデオロ産駒の戦績がボロクソ。特に繁殖牝馬の質を考えるとひどいですね。めちゃくちゃ豪華な繁殖牝馬が揃っているにも関わらず、そこまでのレベルにない種牡馬の産駒より悪い…といういいところなしな感じになっています。POGで選んで好きな馬だったので、たいへん残念です。

 これは感覚ではなく、データからも明らか。調べた日付がバラバラで申し訳ないんですけど、手元のメモにある2023年デビューの新種牡馬のAEI、CPI、API/CPIは以下の通りです。
 平均収得賞金額AEIを繁殖牝馬の質(CPI)で割った数字で並べると、レイデオロはブービーの悪さ。データが少ないため、産駒の少ない種牡馬はこの後大きく変わるはずですけど、レイデオロ産駒はむしろ多い方ですからね…。

API/CPI順    種牡馬の名前    AEI    CPI    API/CPI
1位    キタサンミカヅキ    1.24    0.13    9.54
2位    ロジャーバローズ    1.54    0.43    3.58
3位    モーニン    1.2    0.54    2.22
4位    シュヴァルグラン    1.21    0.65    1.86
5位    ミッキーグローリー    0.71    0.51    1.39
6位    ホークビル    0.58    0.47    1.23
7位    アポロケンタッキー    0.62    0.54    1.15
8位    ヘンリーバローズ    1.67    1.64    1.02
9位    アルアイン    0.65    0.71    0.92
10位    エピカリス    0.54    0.63    0.86
11位    ブリックスアンドモルタル    1.37    1.95    0.70
12位    スワーヴリチャード    2.08    3.19    0.65
13位    ニューイヤーズデイ    1.03    1.76    0.59
14位    アニマルキングダム    0.29    0.74    0.39
15位    ディオスコリダー    0.29    0.77    0.38
16位    サンダースノー    0.51    1.36    0.38
17位    アドミラブル    0.15    0.47    0.32
18位    レイデオロ    0.69    2.79    0.25
19位    カリフォルニアクローム    0.22    1.86    0.12

 なお、これは繁殖牝馬の質を考慮した場合の数字。繁殖牝馬の質が高さ以上に活躍させるというのは、サンデーサイレンスやディープインパクトみたいな一部の化け物の例外を除き至難の業。「API/CPI」が低くても「大成功」と言われる種牡馬は多数います。平均値が悪くても大物を出しやすいタイプもいますしね。

 で、単純なAEIだけで見た順位は以下の通りでレイデオロは10位と冴えませんね。そもそも1.0が平均ですので、0.69はあまり良くない数字です。

1位    スワーヴリチャード    2.08
2位    ヘンリーバローズ    1.67
3位    ロジャーバローズ    1.54
4位    ブリックスアンドモルタル    1.37
5位    キタサンミカヅキ    1.24
6位    シュヴァルグラン    1.21
7位    モーニン    1.2
8位    ニューイヤーズデイ    1.03
9位    ミッキーグローリー    0.71
10位    レイデオロ    0.69
11位    アルアイン    0.65
12位    アポロケンタッキー    0.62
13位    ホークビル    0.58
14位    エピカリス    0.54
15位    サンダースノー    0.51
16位    アニマルキングダム    0.29
17位    ディオスコリダー    0.29
18位    カリフォルニアクローム    0.22
19位    アドミラブル    0.15

 ただ、圧倒的に繁殖牝馬の質が高いため、今後活躍馬は出るでしょう。また、早熟ではない…ということで、今後大きく数値が回復する可能性もあります。

 ところで、レイデオロの血統的な特徴ですけど、「サンデーサイレンスの血が入っていない」ということ。最近どこかにサンデーサイレンスが入っていないと日本ではなかなか好成績を残せないだけに、これは非常に注目でした。
 しかも、ディープインパクト専用コース的な東京2400mのダービーを、サンデーサイレンスの血なしで勝ってしまいましたからね。生産者からも注目された馬でした。

 このサンデーサイレンスの血が入っていないことは、繁殖牝馬を集める際に有利になった可能性もあるかもしれません。以下のようにCPI順だと2位です。ただ、それ以上に質が高くてなおかつ結果も出しているスワーヴリチャード(これもPOG馬でしたがレイデオロの方が好きでした)との差がでかいですね。
(あと、一部でサンデーサイレンスの再来を期待するブリックスアンドモルタルも結構良い感じですね)

CPI順    種牡馬の名前    AEI    CPI
1位    スワーヴリチャード    2.08    3.19
2位    レイデオロ    0.69    2.79
3位    ブリックスアンドモルタル    1.37    1.95
4位    カリフォルニアクローム    0.22    1.86
5位    ニューイヤーズデイ    1.03    1.76
6位    ヘンリーバローズ    1.67    1.64
7位    サンダースノー    0.51    1.36
8位    ディオスコリダー    0.29    0.77
9位    アニマルキングダム    0.29    0.74
10位    アルアイン    0.65    0.71
11位    シュヴァルグラン    1.21    0.65
12位    エピカリス    0.54    0.63
13位    モーニン    1.20    0.54
14位    アポロケンタッキー    0.62    0.54
15位    ミッキーグローリー    0.71    0.51
16位    アドミラブル    0.15    0.47
17位    ホークビル    0.58    0.47
18位    ロジャーバローズ    1.54    0.43
19位    キタサンミカヅキ    1.24    0.13

 逆に言うと、レイデオロが種牡馬として失敗した理由も先程の「サンデーサイレンスの血が入っていない」が第一候補かもしれませんね。繁殖牝馬側でサンデーサイレンスが入っている配合が多いだろうと思うものの、素直に父側にもあった方が良いのかもしれません。


2023年9月21日木曜日

他人の冠名使用の反則馬名?馬主は長山尚義氏のチョウサン 批判は?

■2018/10/15 他人の冠名使用の反則馬名?馬主は長山尚義氏のチョウサン 批判は?
■2022/05/21 オジュウチョウサンの馬名の意味は「お重」…それとも別の意味?


■2018/10/15 他人の冠名使用の反則馬名?馬主は長山尚義氏のチョウサン 批判は?

 「トウカイチョウサン」という名前の馬がいて驚きました。「トウカイ」「チョウサン」という2つの冠名を使用しています。
 他人の冠名を使ってはならないというルールは確かなく、一応反則ではないでしょう。ただ、マナー違反で行儀は悪いとは言えそう。どちらかが勝手に使用したのではないか?と思いました。
 で、馬主を見てみると、「チョウサン」でした。オジュウチョウサンで有名な長山尚義さんの冠名であり、会社名義で持っているみたいですね。

 批判が出ているのでは?と掲示板を見てみると、不人気馬ということもあり、デビュー前の書き込みはゼロでした。ただ、 その後、以下のような書き込みが。なるほど、一応そういう可能性はありますね。

[1] 大原櫻子応援団NEOさん
共同馬主?
トウカイチョウサンの掲示板 | 競走馬データ - netkeiba.com

 また、普通に許可を取っているという可能性もあります。それから、すでにトウカイという冠名が使われていないという可能性もあり、この場合も個人的には許容範囲内です。
 検索してみると、2018年の2歳馬でも「トウカイ」の冠名で内村正則さんが所有していました。ただ、他の馬主名でも結構「トウカイ」があってびっくり!

(有)二風谷ファーム    トウカイクルーク    牝    2014
古味裕章    トウカイリオナ    牝    2014
江原明    トウカイジュリア    牝    2014
佐藤良二    トウカイアルバ    牝    2014
松本桂昌    トウカイエポナ    牝    2015
松本桂昌    トウカイハッピー    牡    2013
大黒富美子    トウカイアゼリア    牝    2015
大黒富美子    トウカイフォーゲル    牝    2014
谷謙介    トウカイメジャー    牝    2013
浜田修一    トウカイヴィオラ    牝    2014
武村學    トウカイボヌール    牝    2015
邑田昌平    トウカイソンジュ    牝    2013
爲永良弘    トウカイエンプレス    牝    2012

 これだけ多いとなると、ちゃんとした理由があるんでしょうね。…と書いてから気づきましたが、そうだ、もともと普通にトウカイの人が持っていた馬を他の人が買っただけかも!…で、調べてみると、案の定すべて地方の馬なので単に買っただけの可能性が濃厚。うっかりしていましたわ!
 ということで、やはり中央デビューのトウカイチョウサンは特殊ケースのようです。

2022/05/21追記:全然別の由来という可能性もあるでしょうから、登録時の「馬名の由来」も見てみました。すると、「母名の一部+冠名」という説明。母は内村 正則さんの持ち馬で「冠名+世界」のトウカイユニバースであり、やはり冠名由来だと考えられます。


■2022/05/21 オジュウチョウサンの馬名の意味は「お重」…それとも別の意味?

 「チョウサン」の冠名で知られる長山尚義オーナーの話でなにか?と検索。<「オジュウ」って気になってるかな/長山オーナー上|極ウマ・プレミアム>[2018年12月14日 10時44分]という記事が出てきました。

 これはオジュウチョウサンの名前に関する話でしょうか。私はPOGでオジュウチョウサンを指名しており(見る目の無さを発揮してPOG期間はイマイチ走らず)、そのときには正直「変な名前だな」と思ってしまいました。ただ、馬名の意味までは考えたことがありませんでした。
 今想像してみると、「お重」って意味じゃないかと想像。この「お重」というのは「重箱」のこと。おせちの入っているあの黒い重なった箱ですね。「お重」だとすれば、響きはともかく意味としては、めでたくてなかなか良い名前。急にいい名前な気がしてきました。

 ただし、これは私がタイトルから想像しただけで、本当に馬名の話かどうかは不明。で、やっとこ実際に読んでみると、やはり馬名の話でした。ただ、意味は「お重」ではなく、全く想像できないものでしたわ…。

<競馬は1頭の馬を応援していると、みんなの和ができる。それがいいですよ>
<所有馬には家族の名前を付けます(引用者注:前述のトウカイチョウサンは違っており、たぶん全部ではないでしょう)。オジュウチョウサンのオジュウって? ファンの方も気になっているかな。答えは、息子(次男)が子どもの頃、自分のことを「俺」って言えずに「オジュウ(俺)オジュウ(俺)」って発音していて。そこからです。オジュウの全兄ケイアイチョウサン(13年ラジオNIKKEI賞を勝利)は妻の紀美代の頭文字を。コウキチョウサンのコウキは孫の名前です>
https://p.nikkansports.com/goku-uma/news/article.zpl?topic_id=1&id=201812140000253&year=2018&month=12&day=14

 冠名のチョウサンは簡単で、名前の「長山」を音読に変えたもの。<「チョウサン」というのはもちろん、私のあだ名です>としており、あだ名だったみたいですね。プロ野球の長嶋茂雄さんのあだ名もほぼ同じ「チョーさん」であり、以下のようなエピソードも披露されていました。

<「チョウサン」というのはもちろん、私のあだ名です。07年の毎日王冠をレコードで勝ったチョウサンの単勝配当は“444”0円。長嶋茂雄さんの通算本塁打(444本)と同じだって、テレビで井崎脩五郎さん(評論家)が大興奮だったそうですね>



2023年9月19日火曜日

一口馬主・クラブ法人が個人馬主を迫害…は間違い 今はクラブが馬主の入り口に

■2015/10/2 一口馬主・クラブ法人が個人馬主を迫害…は間違い
■2015/10/2 重要な役割…今はクラブ・一口馬主経験者が馬主の入り口に
■2022/05/27 一口馬主から馬主に…あのオジュウチョウサンの長山尚義氏も
■2017/10/26 馬主最大の楽しみは「口取り」、クラブ会員の人も味をしめて!
■2021/07/19 無名馬の引退に寄せられた一口馬主たちの熱い想いがすごい


■2015/10/2 一口馬主・クラブ法人が個人馬主を迫害…は間違い

 Enjoy Ruffian 2011年5月号の個人馬主のいななき(西山茂行)からの話。オーナーブリーダーの西山茂行さんの記事は好きだったんですが、このときが最終回でした。この回は、一口馬主・クラブ法人の存在に関する話題です。
 馬券を毎週熱心に買っていても、競馬全体に詳しいというわけではないのか、「クラブ法人が個人馬主を潰した」と勘違いして攻撃している方がいたと聞いて、驚いたことがあります。今回はそういう方に是非知ってほしい話でした。

 個人馬主が減ったのは、クラブ法人に迫害されたからではありません。馬主が儲からなくなったためだと説明されています。

-----引用 ここから-----
 長い競馬の歴史からすると、わずかな期間だけれど、この7年で馬主地図が様変わりした。(略)
 長引く不況などいろいろあるけれど、最大の要因は馬券の売り上げ減少による大幅な賞金の削減。それに反比例するようにジワジワと値上がりする預託料。馬が好きで、競馬が好きで、夢の馬主になったけど、あまりにも赤字で、やっていられないからやめた、という馬主が急増しているのが現実なのです。
 (略)近年激減しているのが2 代目馬主、3代目馬主。筆者の時代は父が馬主なら息子も馬主をやるのが当然だったが、今は…
「親父はあんなもんに金をつぎ込んだけど俺は絶対にやらないから」
という人を何人も知っている。
-----引用 ここまで-----

 競馬予想のうんちくや血統は知っていても、そもそも馬券の売上によって毎年細かく馬主の賞金が変わっているという話を知らない人は多いかもしれません。
 また、日本の馬主はこれでも恵まれており、競走馬を持って利益を出せる可能性の高い稀有な国だとも言われています。

 クラブ法人がこれほど力を持ったのは、個人馬主の力が弱まったためでもあります。競走馬を多く抱える馬主が優先されるのは当然です。
 ただ、本質的にクラブ法人の方が購買力が高いというのは、否定できないでしょうね。
 一口馬主は正式には馬主ではなく、権利や優遇などはなく、短所があります。しかし、長所は多いです。西山茂行さんは以下の点も指摘していました。これも前述の優先する理由と同じです。

-----引用 ここから-----
 厩舎との連絡とかは、正直に言ってクラブ法人の事務局に任せた方がずっと上手くいく。一、二頭しかいない馬主と大手とでは厩舎関係者の対応がそれはそれは違いますよ。
 どんな商売でもそれは同じで、いつもお金をたくさん使ってくれるお得意さんにはいい笑顔を見せるのは当然です。
(これを読んだ調教師さんの中には、「俺は一頭の馬主でも大切に何でも言うことを聞くよ」という人がいるかも知れませんが、同じ扱いをされたら今度は大口馬主が嫌な顔をするでしょう。それが資本主義です。)
-----引用 ここまで-----


 
■2015/10/2 重要な役割…今はクラブ・一口馬主経験者が馬主の入り口に

 また、個人馬主の購買力が下がったという点で、クラブ法人が馬主の入り口としての役割が重要になっています。西山茂行さんは以下のように指摘していました。

<個人馬主はクラブ法人にはどうやっても勝てません。しかし、クラブ法人は将来の個人馬主を育てる重要な役目を果たしています。
 以前にも書いたけど、最近は馬主登録を取得する方々のほとんどが、「○○クラブ法人の会員でした」>

 流行のPOGについて、馬券を買わないでも楽しめるから悪いものだと批判している方がいましたが、これもまた同じような視野の狭い批判です。POGは競馬ファンの裾野を広める役割を果たしています。
 ソーシャルゲームでの無料ユーザーですとか、ゲームの体験版、化粧品の試供品など、「一部分だけ見ると儲かっていないように見えて全体としては稼いでいる」というやり方は、ビジネスの世界では当たり前にあるものなのです。


■2022/05/27 一口馬主から馬主に…あのオジュウチョウサンの長山尚義氏も

 「今はクラブ・一口馬主経験者が馬主の入り口に」の関係での追記。あの障害の名馬オジュウチョウサンの馬主・長山尚義さんも一口馬主出身だったそうな。まだ一口馬主があまり一般的ではなかった頃に始めてハマったようです。
 ただ、この話があったのは、<「オジュウ」って気になってるかな/長山オーナー上|極ウマ・プレミアム>[2018年12月14日 10時44分]という記事なので、タイトルの話を先に軽く。「オジュウ」は息子(次男)が子どもの頃、自分のことを「俺」ではなく「オジュウ」と言っていたことが由来だそうです。

 では、一口馬主の話。長山尚義さんが一口馬主の存在を知ったのは、テレビの「イレブンPM」という番組で大橋巨泉さんがしていた話から。大橋巨泉さんは確か競馬好きで知られるタレントですよね。番組で「馬主もどきができる」と話していたのを偶然見たんだそうです。

<当時は30代でサラリーマンでしたが、すぐに社台サラブレッドクラブの会員に申し込んだんです。最初に当たったのがサッカーボーイ。一口65万円はそのときの自分には大きなお金だよ。「お願いだから6万5000円の10回払いにしてもらえないか」って頼んだなあ・・・>
https://p.nikkansports.com/goku-uma/news/article.zpl?topic_id=1&id=201812140000253&year=2018&month=12&day=14

 いきなり名馬サッカーボーイ。そりゃハマりますわ。しかも、この後も名馬をどんどん引き当てたようです。<周囲から「そんなに走る馬はもう出会えないぞ」って言われたけど、バブルガムフェロー、ダンスインザダーク、お母さん(ゴールデンサッシュ)がサッカーボーイの全妹だったステイゴールド・・>と書いていました。
 というか、馬主になった後も一口の方を引き続きやっているんですね。たぶん上記もすでにそうだと思うのですが、以下のところまで読んでやっと気づきました。

<11年のクラシックはオルフェーヴル、12年はジェンティルドンナ。3冠馬2頭に出会い、ダービーの口取りも経験できた。今年の3歳馬はソウルスターリングに出資。日曜はオークスの口取りに参加できました>

 確かたいぶ前から馬主のはず…と思ったら、下にプロフィールがあってそれで判明。「個人の馬主資格取得は85年」だとのこと。私が思った以上に昔です。
 これまでに出資&所有した馬は118頭。出資馬で272勝、所有馬で29勝だとのこと。記事執筆時点での現役の出資馬は9頭、所有馬は7頭。一口馬主の方が多くなっています。
 あと、仕事の方が私は気になったのですが、事務機器の販売やオフィスの総合管理を手掛ける株式会社エース事務機で代表取締役会長を務めているということでした。

■2017/10/26 馬主最大の楽しみは「口取り」、クラブ会員の人も味をしめて!

 上記の方と同じで、やはり西山茂行さんの話。今回は、Enjoy Ruffian 2010年3月号(個人馬主のいななき〈65〉西山茂行 馬主最大の楽しみ「口取り」)からです。

 西山さんによると、馬主最大の楽しみは「口取り」だといいます。もしこれがなくて、単純に賞金のやりとりだけだったら、たぶん馬主は半減するだろうとしていました。
 地方競馬が盛り上がらないのも、ウイナーズサークルがきちんと整備されていないせいではないかと。馬主席が汚いし、レストランの味も美観も良くないといった話もしていました。

 ただ、私は別にそういうのはうらやましいとは思わないタイプ。出資馬の口取りに参加したいと思ったこともありません。
 西山さんは確か以前、馬主は人付き合いが好きな人じゃないとやってられないみたいなことを言っていた気がしますし、タイプが違うんでしょう。
 私はそもそも出資馬を見に、競馬場へ行くこともありませんしね。

 とりあえず、西山さんとしては、ここからクラブ会員に口取りの楽しみを覚えてもらって、馬主の増加を期待しているようです。


■2021/07/19 無名馬の引退に寄せられた一口馬主たちの熱い想いがすごい

 全然有名でなく、1勝で終わったシルクレーシングのカルナヴァレスコ(父ステイゴールド、母シーズライクリオ)という馬。姉に5勝のサダムグランジュテがいますが、重賞勝利はありません。カルナヴァレスコ自身には期待のコメントがあったようですが、超有名な馬とは言えないでしょう。
 ところが、何気なく見たこのカルナヴァレスコのnetkeibaの掲示板で、同馬の引退に寄せたコメントが熱いコメントの名文ばかりで驚きました。まるでG1常連の名馬の引退のような思い入れの深さを感じる良い文章だらけです。
 当初書いていた「一口馬主・クラブ法人が個人馬主を迫害…は間違い」という話とは全然関係ないのですが、一口馬主の人たちの出資馬に対する熱い想いや競馬愛が伝われば…と思います。
https://db.netkeiba.com/?pid=horse_board&id=2012104662

 [523] T.K.O倶楽部さん
必死の思いで電話をし、かかったときに出資することができたのでシルクに入会しました。
馬名募集のときに母名のイメージからブラジルだと思い、ワールドカップ・オリンピックとあるので、人々を楽しませて欲しいという願いでカルナヴァレスコと馬名を応募しました。
まさか採用されるとは思わず、採用されたというメールを見たときは物凄く興奮したことを今でも鮮明に覚えています。
非常に短い競走馬生活でしたが、新馬戦で勝利をし口取りができたことは一生忘れません。また無事に乗馬になるということなので、機会があれば会いに行きたいと思います。
お疲れ様、カルナヴァレスコ!そして今まで楽しませてくれてありがとうございました。

 [522] Mikoさん
この馬を初めて見た時の衝撃はこの先もずっと自分の中に残って、10年、20年後でも新馬戦の時期がやってくる度にカルナヴァレスコのことを思い出すんだと思います。
自然と大きな期待をかけてしまうような、魅力的で良い馬でした。
何にしても、お疲れ様でした。
まずは病気(引用者注:腫瘍が原因で引退)を治して、そして、無事に第二の馬生を全う出来ることを願っています。

 [521] クリアアサヒさん
当時ルシルクとシーズライクリオ(引用者注:カルナヴァレスコの母)のどちらに出資するか悩んでタバコを一晩で2箱吸ったのは昨日のことのように思い出せます
ちっぽけなことかもしれませんが僕にとっては非常にデカいことでした
で、こちらを選んだ決めては誕生日。
10数年前、喧嘩別れした幼馴染と同じでした
誕生日が。それを覚えてる僕もどうかしてますがね
でも詳細は省きますがソレきっかけで今ソイツとは仲直りしました
ちっぽけなことかもしれませんが僕にとっては非常にデカいことでした。
そんな微塵ではありますが幸せをカルナヴァレスコ号は僕に届けてくれた
僕にとってはそんな競走馬でした。
もちろんスケールの大きい使い方をしてくださったスタッフの皆様には感謝の気持ちしかありません
なにしろ競馬はいいですね

2023年9月15日金曜日

珍名馬・群馬県示すツルマウカタチ(つる舞う形)、カワ、タキ VS シャトーディフ、クルミナーレ

■2023/09/15 珍名馬・群馬県示すツルマウカタチ(つる舞う形)、カワ、タキ VS シャトーディフ、クルミナーレ


■2023/09/15 珍名馬・群馬県示すツルマウカタチ(つる舞う形)、カワ、タキ VS シャトーディフ、クルミナーレ

 最近珍名馬がいなかったので、久しぶりの更新。デビュー馬はむしろ増えている感じなのに、珍名馬が減っているというのは不思議。夏競馬の方が珍名馬が多い…みたいなのあるんですかね?

 とはいっても、今週も珍名馬は少なく、おもしろ系よりは変わっていて、普通の意味で珍しいなという馬がちらほら。その中で一番変わっていると思ったのは、わりと人気になりそうなツルマウカタチですね。
 私はこれ、最初、以前活躍馬を出した冠名の「ツルマル」と誤読。で、どこで切るの?と悩み、「ツル+マウ+カタチ」で「鶴舞う形」(鶴が舞う形)かな?と思います。これなら意味が通じしますね。
 しかし、私が知らないだけで「つるまう」という動詞があるのかも…と検索。すると、<群馬の由来と歴史~“つる舞う形”ができるまで~ - まっぷるトラベルガイド>というページがヒットしました。群馬県民には群馬県を示すワードとして定着しているんだそうです。

<上毛かるたで「つる舞う形の群馬県」と詠まれているように、群馬の形は鶴が羽ばたく形に見えます。群馬県の南東部がくちばしで、上下(南北)に翼を広げて羽ばたいているシルエットです。群馬県民ならみな「県の形は鶴の形」と答えるこの形になるまでには、さまざまな変遷がありました。>
https://www.mapple.net/articles/bk/9610/

 公式の馬名説明では「鶴舞う形。上毛かるたより」とのこと。上毛ってのがそもそも群馬県のことじゃなかったっけ?と思ったらそうですね。1947年(昭和22年)12月に群馬文化協会が初版を発行した [1] 郷土かるただそうです。
 馬主は星野 壽市(じゅいち)さん。鉄のスクラップ加工、産業廃棄物処理などを手がける三栄商事株式会社代表取締役会長。てっきり群馬県出身なんだと思ったら、金物で有名な新潟県三条市出身。しかし、やはり会社などは群馬県でした。そもそも所有馬に「上毛かるた」のフレーズを使用していることで知られている馬主さんなんだそうです。知りませんでしたわ。

「上毛かるた」由来の所有馬
「上毛かるた」由来の馬名は1世代につき1頭名付けている[4]。

アサマノイタズラ[5]
「浅間のいたずら 鬼の押し出し」より
エンギダルマ[6]
「縁起だるまの少林山」より
ココロノトウダイ
「心の灯台 内村鑑三」より
テンカノギジン[7]
「天下の義人 茂左衛門」より
ヘイワノツカイ
「平和の使徒 新島襄」より
ライトカラカゼ
「雷とからっ風 義理人情」より
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%98%9F%E9%87%8E%E5%A3%BD%E5%B8%82

 他に気になった馬名はカワ、タキといういずれもシンプルネームな馬名。珍名と言って良いかどうか迷うところですが、珍しいことは間違いないでしょう。てっきり同じ馬主さんだと思ったら、それぞれTNレーシング、(株)スリーエイチレーシングと異なります。ちなみにタキの方はPOG指名馬でもあります。
 馬名意味はそれぞれ「カワウソの女の子より」「人名より」となっていました。「カワウソの女の子より」というのは、検索してみると、多摩動物公園に以前カワちゃんというカワウソがいたとわかったのでそれが由来でしょうか。他の動物園でもありそうな名前ですけど…。

 3頭だけなので、好きな馬の話も。同じレースでぶつかるシャトーディフ、クルミナーレがともに近親がすきな馬です。
 シャトーディフはソングラインの姪っ子というべきなのですけど、私的にはルミナスウイング、モンローブロンド、Attractionなどの近親という血統。大好きな血統で、なおかつ成功して活躍馬の多い血統ですね。それなのによりによってソングラインなど、活躍している馬をことごとく指名できていないのは私らしいです。
 クルミナーレの方は勝ち上がり率の高いクロウキャニオンの子。キラウエア、ヨーホーレイクなどが活躍しています。が、これも私が指名したときの馬はあまり走らない…という見事な逆神状態に。今年は指名しましたので、また走らないかもしれません。


2023年9月13日水曜日

調教番長はなぜ生まれるのか?「2歳馬が古馬に楽勝」に騙される

■2022/04/04 調教番長はなぜ生まれるのか?「2歳馬が古馬に楽勝」に騙される


■2022/04/04 調教番長はなぜ生まれるのか?「2歳馬が古馬に楽勝」に騙される

 競馬では調教がすごいのに、本番ではそこまでではない馬を「調教番長」と呼ぶことがあります。調教がすごくてレースでも強い馬は「調教番長」とは言いません。飽くまで調教だけすごい馬、本番に弱い馬のことを言います。

 「本番で弱い」というのは人間のスポーツや、それ以外の分野でもよくある話。この場合はプレッシャーに弱い…といった精神的な問題が多いんじゃないでしょうか。逆に、練習では一生懸命にやらず本番じゃないとイマイチ気持ちが乗ってこない…といったタイプもいそうです。
 そういや、私は練習でも一生懸命やるタイプだった上に、本番では致命的なミスをするので、運動会やスポーツ大会の本番はボロクソでした。私は運動音痴なので、「調教番長」というわけでもなかったんですけど…。

 これ以外に盲点となりそうな理由としては、「たまたま」「偶然」というのが考えられそう。例えば、4年に一度しか行われないオリンピックやサッカーのワールドカップの場合、試合自体が少なくて、この数少ない機会にだけ偶然うまく行かない、たまたま調子悪い時期に重なる…といったことが起きることが結構あります。
 より広く考えると、「大事な試合の前にだけ怪我しちゃう」みたいな「本番に弱い」タイプもいますよね。これも偶然である他、本番近くになると気負いすぎて怪我をしたり、練習しすぎて体を痛めたり…といったことが考えられそうです。

 馬じゃない人間の話が長くなりましたが、馬でも「偶然」はありそう。また、人間だけでなく馬でも精神面が関係することはあり得ます。例えば、観客が多いと興奮してしまうタイプの馬は、本番で力を発揮しきれない…ということがあるでしょう。
 ただ、競馬の場合、一番考えられるのは、「本番と調教では走る条件が全く違う」という理由だと思います。また、人間同様に本気を出さずに抑える調教もあるため、調教タイムでの比較は信頼性が低い…というのもあるかもしれません。

 「本番と調教では走る条件が全く違う」の関係では、短距離馬と長距離馬の違いもありそうですね。調教タイムが良い馬は短距離馬が多く、長距離馬は少ないです。どちらかというと、調教の条件が短距離馬の本番と近いためだと思われます。飽くまで「どちらかというと近い」ですけどね。

 ところで、今回こんな話を書いたのは、古馬を簡単に負かす調教の良さを理由に指名した私のPOG馬がことごとくコケたため。奇しくも同じ新馬戦でデビューしたウィズグレイスとウインバグースです。
 彼らの新馬戦は前の馬を捉えるのが難しい極端な展開で偶然の要素が強かったとはいえ、それぞれ5着と2着で勝てず。ウィズグレイスはルメール騎手が反省を生かして2戦目で逃げてきっちり勝ったものの、その後はセントポーリア賞(1勝クラス)を2着と取りこぼした末に、アネモネS(L)は1番人気9着と惨敗しました。
 ウインバグースの方は和田竜二騎手が反省を生かせず2戦目も全く同じ感じで負けたものの、乗り替わりの横山和生騎手が逃げに切り替えてしっかり勝ち上がり。ところが、昇級後は10着、4着、13着と不甲斐ない成績が目立ち休養へ。ともに調教番長的な感じになってきました。

 考えてみると、だいぶ前に私が坂路時計をもとにPOG指名をしていたときにも、2歳なのに古馬含めてナンバーワンの一番時計を出した馬がイマイチ走らない…ということはよくありました。むしろ時計通りにすごい活躍をすることは極めて稀。このPOG指名の仕方は駄目だとわかっていたのに、反省を生かせずまたやってしまいました…。反省を生かしたルメール騎手になれず、反省を生かせない和田竜二騎手状態です。
 う~ん、でも、「調教で2歳のデビュー前なのに古馬に楽勝」って聞くと、ワクワクしちゃいません?しますよね?
 …また、忘れた頃に調教番長系を指名してしまいそうですわ…。


2023年9月11日月曜日

昔は輸入種牡馬を人気出そうな馬名に変更してた?ナスアローの例

■2020/04/17 馬名変更できるんだ!カシアスがケモノ(Kemono)に馬名変更
■2022/05/08 昔は輸入種牡馬を人気出そうな馬名に変更してた?ナスアローの例


■2020/04/17 馬名変更できるんだ!カシアスがケモノ(Kemono)に馬名変更

 デビュー前の馬の馬名を変更するというケースは何度か聞いたことがあったものの、すでにデビューしている馬を馬名変更できるとは思いませんでした。でも、できるみたいですね。ただ、日本国内ではなく、海外へ移籍して…というケースです。
   【海外競馬】豪州移籍のカシアス“Kemono”に馬名変更、9月1日に移籍初戦の可能性 | 競馬ニュース - netkeiba.comによると、父キンシャサノキセキ、母ラブディラン、その父ディラントーマスのこの馬は日本でカシアスとしてデビュー。2017年の函館2歳Sに勝利しています。
 ただ、翌年の NHKマイルC10着後に、豪州のダレン・ウィアー厩舎に移籍。オーストラリアデビューの前にケモノ(Kemono)に馬名変更を行った…という話でした。
  実はこれ、キンシャサノキセキのWikipediaを見ていて気づいたもの。 「グレード制重賞優勝馬」のところで「カシアス / Kemono[注釈 1] 」という書き方をしていてあれ?って思ったんですね。ここで「オーストラリアに移籍後、馬名が変更された」と書かれていました。
 こういう場合、netkeibaはどうしているのか?と思ったら、「カシアス」のまま。「kemono」で検索してもヒットしません。ただ、海外の戦績は逐次反映していないため、日本やビッグレースへの参戦があれば、情報更新されるかもしれません。一方、Wikipediaは「ケモノ (競走馬)」というタイトルにしていました。
 
 ちなみに元の名前の「カシアス」は全然「ケモノ」とは関係ない名前。「人名より」とのことでした。おそらくボクシング世界チャンピオンのモハメド・アリの本名カシアス・クレイからとったのではないかと思われます。父のキンシャサノキセキは、モハメド・アリがザイール共和国(現コンゴ民主共和国)の首都キンシャサでジョージ・フォアマンに勝ち、プロボクシング世界ヘビー級王座を奪還した際に謳われた「キンシャサの奇跡」から取られた名前でした。
 このモハメド・アリにも「獣」というあだ名があったわけではないんじゃないですかね。有名なのは、「蝶のように舞い、蜂のように刺す!」でした。特に関係なく、改名された感じです。


■2022/05/08 昔は輸入種牡馬を人気出そうな馬名に変更してた?ナスアローの例

 ナスルーラの直仔であるAbou Ben Adhemという種牡馬は日本に輸入されたとき、ナスアローと名前を変えられたようです。元の名前の最初は一瞬見間違えそうですが、「アロー」ではなく「Abou」。一語も合っていませんね。
 <ナスアローの掲示板 | 競走馬データ - netkeiba.com>のコメントでは、以下のような説明で同じ輸入種牡馬でナスルーラ系のキングナスルーラもそうだとしていました。ウェブではこれと同様の記述が見られるサイトがあります。

<自身の競争成績が一流とはいえないため、
ナスルーラ直仔をアピールするために登録名を変えたらしいです。
同様にInaugural Day→キングナスルーラーというのも>
https://db.netkeiba.com/?pid=horse_board&id=000a000a09

 一方で、「私見ですが」として、「単に名前が難しい、もしくは名前の響きが悪いからと考えています」と書いている人もいました。ただ、飽くまで「私見」ですので、事実ということはないのでしょう。前述の情報も信頼できるソースがないことには変わりないのですが…。

<メジロアサマの母(引用者注:日本では「スヰート」)も英名はSweet Sixteenで、これは名前が長いからと思います。
'80年代にはプロ野球も名前が長い外国人選手はファーストネームで選手登録する様になりましたね。西武ライオンズのスティーブ・オンティベロス、テリー・バートランド・ホィットフィールドは2人共にファーストネームでした>

 先程のキングナスルーラーの当初の名前「Inaugural Day」は、「(米国の)大統領就任式の日」という意味。キングはこのプレジデント(大統領)からの連想かもしれませんけど、だいぶ違います。プレジデントがキングになっちゃったのは不思議な感じですね。
 一方、「Abou Ben Adhem」は英語ですらなさげ。なんとなくイスラム系の人名かな?と思いました。で、検索してみると、ポエムが出てきました。Wikipediaが存在しており、かなり有名なポエムのようです。全然「アロー」とは関係ありませんね。

"Abou Ben Adhem" is a poem written in 1834 by the English critic, essayist and poet Leigh Hunt. It concerns a pious Middle Eastern sheikh who finds the 'love of God' to have blessed him. The poem has been praised for its non-stereotypical depiction of an Arab. Hunt claims through this poem that true worship manifests itself through the acts of love and service that one shows one's fellowmen and women. The character of 'Abou Ben Adhem' is said to have been based on the ascetic Sufi mystic Ibrahim bin Adham.  
<「アブ・ベン・アドヘム」は、1834年に英国の評論家、エッセイスト、詩人のリー・ハントによって書かれた詩です。 それは、「神の愛」が彼を祝福したと考える敬虔な中東のシェイクに関するものです。 この詩は、アラブ人の非ステレオタイプの描写で賞賛されています。 ハントはこの詩を通して、真の崇拝は、仲間や女性を示す愛と奉仕の行為を通して現れると主張しています。 「アブ・ベン・アドヘム」のキャラクターは、禁欲的なスーフィーの神秘的なイブラーヒーム・ビン・アドハムに基づいていると言われています。>(グーグル翻訳)



2023年9月9日土曜日

危うくサラブレッドになり損ねるところだったテンポイントの血統

2022/05/19再投稿
■2013/3/14 危うくサラブレッドになり損ねるところだったテンポイントの血統
■2018/03/18 54戦54勝のキンチェム、祖母は繁殖牝馬にならない予定だった
■2018/03/18 キンチェム、実は間違えた配合で偶然生まれた馬だった
■2018/03/18 見栄えの悪かったキンチェム、購入者にも見捨てられる
■2017/06/08 11万円で5.7億円稼いだテイクオーバーターゲットなど、お買い得だった馬



■2013/3/14 危うくサラブレッドになり損ねるところだったテンポイントの血統

 知らんかったのか、忘れていたのか、どっちだかわかりませんけど、とにかくおもしろかった話。

-----引用 ここから-----
貴公子テンポイントの死から35年     文 有吉正徳    2013年3月8日

 5日は名馬テンポイントの命日だった。1978年のこの朝、治療を受けていた滋賀・栗東トレーニングセンターで息を引き取った。
 関係者の執念が生んだサラブレッドだった。
 祖母のクモワカが「伝貧(でんぴん)」(馬伝染性貧血)と診断されたのは52年。法令で安楽死処分が義務づけられている伝染病である。
 ところがクモワカは伝貧の症状を見せなかった。関係者は処分命令を無視してかくまい、繁殖牝馬(ひんば)として育てた。しかし「死んでいるはず」の繁殖牝馬は軽種馬登録協会からその存在を否定された。
http://www.asahi.com/and_M/interest/TKY201303080080.html?ref=com_fbox_u
-----引用 ここまで-----

 サラブレッドはきちんと登録されているか否かが、たいへん重要です。
 サラブレッドは血統が命ですし、そもそも語源がそういう意味です。

-----引用 ここから-----
語源は Thorough [ 完璧な、徹底的な ] + bred [ 育てられた、躾けられた ] で血統背景だけではなく、育つ環境も含めて完璧であることを指す。

純血を意味するアラビア語の直訳という説もある。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B5%E3%83%A9%E3%83%96%E3%83%AC%E3%83%83%E3%83%89
-----引用 ここまで-----

 さて、テンポイントの祖母クモワカはどうなかったか?と言うと……。

-----引用 ここから-----
  「クモワカ事件」は裁判になり、クモワカとその子どもがサラブレッドとして認められたのは63年になってからだった。娘のワカクモはこの年に誕生した。桜花賞を制するなどの活躍を見せ、母になってテンポイントを産んだ。
-----引用 ここまで-----

 ドラマですね。


■2018/03/18 54戦54勝のキンチェム、祖母は繁殖牝馬にならない予定だった

 ハンガリーの歴史的競走馬キンチェムも生まれなかった可能性があったという話。他でも書いたのですけど、先に戦績から。

 Wikipediaによると、デビューから引退までの無敗記録としては世界記録となる54戦54勝の記録を持ちます。デビューからの連勝記録としてもプエルトリコのカマレロに破られたものの、いまだそれに次ぐ2位の記録。
 キンチェムは牝馬でしたが、2歳時に全て違う競馬場で10戦10勝という快進撃。前半はドイツ、後半はオーストリア・ハンガリー帝国で走っています。
 3歳時には、 ブダペストのネムゼティ賞(ハンガリー2000ギニー)、ハザフィ賞(ハンガリー1000ギニー)といったハンガリーのクラシックに相当するレースを連勝。さらに、中央ヨーロッパの強豪馬たちが出走するレースだったジョッケクルブ賞(オーストリアダービー)を大差で圧勝。古馬とのレースでも負けず、17戦17勝の成績を残しています。
  4歳は途中から西ヨーロッパ遠征を敢行。イギリスでもキンチェムは有名で、「ハンガリーの奇跡」と呼ばれていました。グッドウッドカップは、イギリスの有力馬たちはハンガリー馬に負けるのを恐れ回避してしまっていたため、わずか3頭でレースが行なわれたという逸話を持ちます。
 続いてフランスに行き、ドーヴィル大賞典で1番人気は譲るものの、きっちり勝利。バーデン大賞では、酒に酔ったまま騎乗したマイクル・マデン騎手が極端に後ろからの位置取りをしてしまいましたが、それでも同着。
 このとき、同着の馬と決勝戦が行われたみたいですね。これもトラブル。突然馬場に野良犬が出てきて終始キンチェムに絡み、大きく離されてしまいました。しかしキンチェムは犬を蹴飛ばして追い払い、プリンスジルスとの差を縮めて追いつくとあっという間に交わして6馬身差で楽勝したとのこと。すごすぎです。
 5歳でも、12戦で全て完勝したのですけど、引退の理由がまた個性的。同厩舎の馬との喧嘩により脚を怪我したため、だそうです。

 さて、血統の話。キンチェムの母ウォーターニンフ (Water Nymph) はオークス5着のザマーメイド (The Mermaid) の子で、現役時代にハンガリーの1000ギニーに優勝した名牝でした。
 にも関わらず、キンチェムを生産したエルンスト・フォン・ブラスコヴィッチさんは、自分の乗馬用の馬としてこの馬を購入していました。しかし、周囲に説得されて繁殖牝馬となったおかげで、血が繋がったのです。
  ウォーターニンフは繁殖に入って1年目からハンガリーオークス馬のハマト (Harmat) を輩出。2年目にキンチェムが誕生しました。




 ■2018/03/18 キンチェム、実は間違えた配合で偶然生まれた馬だった

 ただ、この後もキンチェムはおもしろいのです。
  実を言うと、2年目にはバッカニア (Buccaneer) という人気馬が配合されるはずだったのだが、牧場のミスでウォーターニンフはカンバスカン (Cambuscan) に配合されてしまい、そしてキンチェムが生まれました。
 カンバスカンは種牡馬として活躍したニューミンスターを父に持ち、2000ギニー2着、セントレジャーステークス3着に入った後にイギリスで種牡馬となり、2000ギニーを勝ったカムバッロ (Camballo) を出している。
 ただ、その後ハンガリーのジョッキークラブに購入されたが、受胎率が低くバッカニアに比べれば人気はなかったそうです。

 なお、種牡馬の場合、歴史的名馬でも子孫は繁栄せずといったことも多いのですけど、キンチェムは繁殖としても成功しました。
  5頭の産駒は、競走馬または繁殖で活躍。キンチェムの直系の牝系子孫も繁栄。オーストリアやハンガリーのクラシックに何度も勝ち、ドイツ、イタリア、ポーランド、ルーマニアのダービーにも勝っています。
 1974年にはキンチェムから数えて13代目の子孫ポリガミー (Polygamy) が英オークスで勝利。また、このポリガミーの全妹ワンオーバーパー (One Over Parr) の玄孫で、キンチェムから数えて17代目の子孫キャメロット (Camelot) は2012年に2000ギニーとダービーステークスを制して英国クラシック2冠馬となるなど、21世紀となった現在でも、世界各地にキンチェムの子孫が残り活躍を見せているそうです。


 ■2018/03/18 見栄えの悪かったキンチェム、購入者にも見捨てられる

 キンチェムは、デビュー前の逸話もすごいです。
 ブラスコヴィッチの生産馬は1歳時に1人のオーナーに対して一括で売却されることになっており、1875年の1歳馬はアレックス・オークシーという人物に7頭まとめて700ポンド程度の価格で売却されることになりました。
 しかし、購入したにもかかわらずオークシーはキンチェムともう1頭の馬を引き取らなかったといいます。キンチェムはひょろっとした暗い毛色の栗毛馬で外見が悪かったため、オークシーは走らないと判断した模様です。
  結果、キンチェムは生産者であるブラスコヴィッチの所有馬として走ることとなったのですけど、意外な人物にその素質を評価されていた。キンチェムは仔馬の頃ロマに誘拐された事があり、犯人逮捕後に警察が「あの牧場にはもっといい体の馬が沢山いたのに何でこんな馬を狙ったんだ?」と尋ねています。
 すると犯人は、「確かにあの馬は外見は他の馬に見劣りする。でもそれを補って余りある勇気を持っていたんだ」と答えたとのこと。泥棒だけが彼女を評価していました。




■2017/06/08 11万円で5.7億円稼いだテイクオーバーターゲットなど、お買い得だった馬

 クラブ馬主になって夢と賞金を同時に狙う! 安くて強い馬列伝【後編】 週プレNEWS / 2017年4月22日 15時0分は、「クラブ馬主で夢と賞金を同時に狙って、人生も下克上だ!」という記事。
 しかし、これは良いケースだけ見て誤解されているだけですので、非常に悪い話。
 例えば、"ダート戦線で10億円以上を稼いだエスポワールシチーは、500口の共同馬主で1口当たり2万4000円。維持費などは別としても還元額は約204万円で100倍近いリターンだ"だと書いているものの、シチーの馬は大量募集でハズレだらけという印象でした。うまい話でないどころか、駄目な方だと思われます。

 ただ、こういう安馬が大活躍という話自体はおもしろいです。この記事ではそういった例がたくさん載っていました。

モーリス
   2015年の年度代表馬で、10億円を優に超える賞金を稼いだ。1歳時にセリでつけられた価格は150万円。育成牧場に購買され、トレーニングを積んだ後、2歳になって再度、セリに出された値段も1050万円。

ジャスタウェイ 
 セレクトセールでの落札額が1260万円。2013年の天皇賞・秋で勝利。さらに、G1ドバイデューティフリー(現ドバイターフ)で圧勝劇を見せ、2014年の世界ランキング1位にも輝いた。

テイエムオペラオー 
 セリでの落札額はわずか1050万円で獲得賞金総額約18億3000万円。

メイショウドトウ
 生涯9億円以上を稼いだが、海外のセリでの落札額はたったの500万円。

トレヴ
 1歳時のセリでは、2万2000ユーロ(約270万円)で売りに出されるも声がかからず、やむなく牧場の名義で現役生活をスタート。しかし、無敗のままG1フランスオークスを勝利して、800万ユーロ(約10億円)でトレード。その後、凱旋門賞連覇という快挙を達成。

テイクオーバーターゲット
 3歳になっても体質が弱く、まともにレースに使えないことから投げ売り同然の1250豪ドル(約11万円)。タクシー運転手として生活費を稼いでいた馬主兼調教師のジャニアックさんが購入。イギリス、日本(スプリンターズS)、シンガポールなどでG1レースに勝利し、10億円以上を稼ぐ。
(とあったものの、他では600万豪 ドル(約5億7,000万円)くらいになっていました。10億円というのは、海外の賞金額がすでに足された数字にさらにもう一度足してしまったのか、コピペミスではないかと)

 売れなかったトレヴが計算できませんが、他で倍率を計算すると以下のような順位に。

<お買い得馬ランキング>
順位    馬名    獲得賞金(万円)    獲得費用(万円)    回収率  
1位    テイクオーバーターゲット    57,000    11    5,182    倍
2位    メイショウドトウ    92,133    500    184    倍
3位    テイエムオペラオー    183,519    1050    175    倍
4位    エスポワールシチー    102,320    1200    85    倍
5位    モーリス    53,625    1050    51    倍
6位    ジャスタウェイ    59,569    1260    47    倍

 記事とはだいぶ数字が違っていたものの、 オーストラリアのテイクオーバーターゲットは破格でした。


2023年9月7日木曜日

ボス馬・リーダー馬は競馬で強い?シンボリルドルフやゼンノロブロイ

■2013/3/1 上下関係作る馬の群れにはボスがいる!トレッキングでもリーダー馬
■2013/3/1 ボス馬・リーダー馬は競馬で強い?シンボリルドルフやゼンノロブロイ
■2022/05/11 第一次競馬ブームの立役者ハイセイコーもリーダー馬だった?


■2013/3/1 上下関係作る馬の群れにはボスがいる!トレッキングでもリーダー馬

 リンク切れしているのですが、「インストラクターのひとりごと」というページの「#128 リーダー馬の存在」(2009/02/07 フロッグマン)では、トレッキングにおけるリーダー馬の存在の必要性について説明されていました。
 まず、野生動物であるシマウマの例が登場。リーダーが常に周囲を警戒し、肉食動物の気配をいち早く察し、危険を仲間に知らせるといったことがあるとのこと。そして、馬の場合は以下のような感じになっているそうです。

<馬の群れにもリーダーとなる存在がいます。馬と関わった事のある人なら分かると思いますが、馬もはっきりとした上下関係の社会を持っています。よく観察すればどの馬がリーダー馬でどの馬が弱いか分かると思います。お互いじゃれあったり、喧嘩したり、まるで子供のように遊びます。そうして遊んでいる内に互いの強さを知り、リーダーとなる馬が決まっていきます。(略)
 私達はボス馬の存在を利用してトレッキングを行います。普段から強いリーダー馬に先導役のスタッフが乗ることで他の馬は決してボス馬を追い越そうとしないし、リーダー馬も他の馬を追い越させないように蹴ったり威嚇したりします。(略)快適なトレッキングのためにはリーダー馬の存在が必要不可欠なのです>
http://www.jtng.com/thrc/p30/~199/p30-128.html

 また、別のサイト乗馬特訓記の<「馬語」について:基本はボス馬の立場になってボス馬の合図をまねる>では、る馬のボディランゲージのことが詳しく書いてある一冊の大型本 「馬と踊ろう~クラウス・フェルディナンドの触れ合い 調教法」(クラウス・フェルディナンド・ヘンプフリンク著:「Dancing with Horses」の日本語版)に以下のような話があったことが書かれていました。

<基本的な考え方は、馬は順位制の群れ社会の生き物でどんな相手に対しても 自分より順位が上か下かを見てくることと、自分より順位の高い相手には頼ろうとし てきたり言うことをよく聞こうとする性質があることを利用して、まず人のほうが馬 より絶対的に順位が上、人が馬のリーダー、という主従関係をはっきりつけて馬 が人間に頼ってくるようにさせて馬と信頼関係を築き、それからボス馬が他の馬 たちに対して次々と合図(指示)を出していくのをまねするように人が馬に合図 を出していくことで、馬が群れのボスの言うことをよく聞くように馬を自由自在 に動かしていくということです。
 この、ボス馬が他の馬に対して出す合図や、馬同士が使っている合図が「馬の ボディランゲージ、馬語」と呼ばれているものです>
http://www.geocities.co.jp/Outdoors/6952/time_2004_12xx.html


■2013/3/1 ボス馬・リーダー馬は競馬で強い?シンボリルドルフやゼンノロブロイ

 ここまでは馬全般に関する話だったのですけど、このような考え方を競馬に当てはめて、馬券の当て方に応用しようとしている方もいらっしゃるようです。ズバリ「ボス馬を探せ!」というページがありました。「ボス馬」がそのまま「一番強い馬」で、勝てる馬がわかるという理論です。

<また、ボス馬を探す以外に、馬同士のコンプレックスを理解できるようになると、そのレースで走らない馬を見つけることができます。
(略)もちろん馬券を買う上で能力(略)は大きな要因なのですが、それに負けないくらいこの馬の持つコンプレックス、つまり精神面が大きな要因となるのです>
http://keibahissyo.web.fc2.com/category1/entry5.html

 別サイトの<November 22, 2005 穴馬発見☆別館>でも、2005年のジャパンカップをボス馬で競馬予想。「競馬は、突き詰めると、ボス馬が勝つゲームだ」としていました。「そういうことを言い出したのは、僕が知ってる限りでは「中島理論」の創始者中島御大なんですが、そのエッセンスをものすごく簡単に要約しますと」として、以下のような説明をしていました。

1.サラブレッドは、自然界の生き物である。彼らが究極的に従うのは自然界の掟(つまり「本能」)であって、調教ではどうにも超えられない壁が絶対にある。
2.基本的に、次世代へと自分の遺伝子を残していけるのは、群れの中でも体力・知力ともに優れた「ボス」だけである。(なぜなら、体力・知力に劣った馬の遺伝子ばかりが次世代へと伝えられていくと、それは種の絶滅につながるからです。これは種の保存という観点から、実に理にかなったことです。)
3.競馬というのは、馬のそうした自然の本能をうまく利用したゲームである。
4.優秀な馬が揃った頂点の争い(つまりG1)で勝利を収めるのは、ボス馬である。
http://blog.livedoor.jp/blandford/archives/50209101.html

 この年のジャパンカップの場合、藤沢調教師の発言がヒントに。藤沢厩舎は独特の「一列縦隊」の調教とウォーキングを行うものの、このときには必ずゼンノロブロイが一番先頭。藤沢調教師は、「(ゼンノロブロイを真ん中にすると)すごく暴れますね。ロブロイは自分が『ボスだ』って分かってますから」という趣旨の説明をしていたそうです。これを踏まえて以下のような解説がされていました。

<ゼンノロブロイは、昨年秋の天皇賞以来、牡馬に先着されたことはたったの2回しかないんですよね。
1回がイギリスでエレクトロキューショニスト。もう1回が、今年の宝塚記念のハーツクライ。
どちらのレースも、「出し抜けを食わされた」という形で、びっしりと競り合ってのものではありません。
これはまさにボス馬にふさわしいレースぶりで、今回も当然、よほどのことがない限り、ボス馬らしいレースをしてくれるはずだと思います>

 この方は「ボス馬と言えば、シンボリルドルフ」とも指摘。暴れん坊で有名だったひとつ年下のダービー馬シリウスシンボリが、ルドルフの前に出るとビビリまくってしゅんとしていた、絶対に近寄ってこなかった…と言っていました。
 私はシンボリルドルフを見に行ったときに、かじられたことがあります。もう当時はおじいちゃんだったはずなんですが、やんちゃな子でしたね。

 話がちょっと逸れました。ボス馬の話ですけど、メスは例外のようで、負けても大丈夫(?)みたいです。レディーファーストなんですかね。不思議。
 で、このときのジャパンカップはどうだったか?と言うと、牡馬であるアルカセットとハーツクライに敗れる3着になっちゃいました。負けちゃってます。びっしりではないですけど、アルカセットとはある程度競ってもいますね。

<iframe width="420" height="315" src="http://www.youtube.com/embed/AcgDhTCAXv0" frameborder="0" allowfullscreen></iframe>

 ジャパンカップの次のラストラン有馬記念でゼンノロブロイは8着となり、初めて掲示板を外しました。これはアクシデントがあったそうですけど、ジャパンカップでボス馬としては言い訳しづらい負け方をして、ボス馬としてのプライドがずたずたになっちゃったのかもしれません。


■2022/05/11 第一次競馬ブームの立役者ハイセイコーもリーダー馬だった?

 1970年代の日本で社会現象と呼ばれるほどの人気を集めた国民的アイドルホースで、第一次競馬ブームの立役者となったハイセイコーのWikipediaを読んでいました。

<1972年(昭和47年)7月、大井競馬場でデビュー。同年11月にかけて重賞の青雲賞優勝を含む6連勝を達成。翌1973年(昭和48年)1月に中央競馬へ移籍し、「地方競馬の怪物」として大きな話題を集めた[1]。
 移籍後も連勝を続け、4月に中央競馬クラシック三冠第1戦の皐月賞を勝つとその人気は競馬の枠を超え[2][3]、競馬雑誌やスポーツ新聞以外のメディアでも盛んに取り扱われるようになり[4]、競馬に興味のない人々にまで人気が浸透していった[5]。
 5月27日に東京優駿(日本ダービー)で敗れたことで不敗神話は崩壊したが人気は衰えることはなく[6][7][8]、むしろ高まり[9][10][11][12]、第一次競馬ブームと呼ばれる競馬ブームの立役者となった[13]。
 このブームは、後年1990年前後に起こった武豊とオグリキャップの活躍を中心にした第二次ブームと並んで、日本競馬史における2大競馬ブームのうちの一つとされている[14]。ハイセイコーが巻き起こしたブームは日本の競馬がギャンブルからレジャーに転じ[15][16]、健全な娯楽として認知されるきっかけのひとつになったと評価されている[17]。1984年、「競馬の大衆人気化への大きな貢献」が評価され、顕彰馬に選出された[18][19]。
 競走馬引退後に種牡馬となった後も人気は衰えず[12][20][21]、種牡馬として繋養された明和牧場には観光バスの行列ができるほど多くのファンが同牧場を訪れるようになり[22]、それまで馬産地を訪れることが少なかった競馬ファンと馬産地を結び付けた>

 ハイセイコーは人気すぎて途中から過剰人気に。とはいえ、競走成績が良くなかったということではありません。皐月賞の他、宝塚記念、高松宮杯に勝利。中山記念、NHK杯(当時はややグレード落ち) 、スプリングS 、弥生賞も勝っています。
 で、ここに追記したことでわかるように、ハイセイコーにはリーダー馬・ボス馬的なエピソードもあったのです。おもしろいですね。

<1970年(昭和45年)、北海道日高支庁新冠町の武田牧場に生まれる。馬体が大きく脚や蹄が逞しかったことから、牧場関係者は赤飯を炊いて誕生を祝った[25]。武田牧場場長の武田隆雄によると、生まれた時から馬体が大きく一際目立った馬で、他の馬と集団で走る際は常に先頭を切った[26]>

 なお、地方でデビューしたハイセイコーですが、上記だけ読んでも期待されてなかったわけではなく、むしろ期待された馬だったことがわかります。以下のように他にも期待されたエピソードがある他、地方デビューは母馬絡みの特殊事情だった感じです。

<武田は当歳時から中央競馬にいっても十分通用するレベルの馬だと感じ[28]、夏になると、「ダービーに勝つとはいいません。でもダービーに出られるぐらいの素質があると思います」と周囲に喧伝するようになった[29][30]。また1957年の天皇賞(春)を優勝したキタノオー以来の「武田牧場の傑作」として期待を集めて新冠町の評判を呼び[31]、2歳時には「新冠の一番馬」という評判を得るようになった[28]。
 ハイセイコーは中央競馬の調教師からも中央でのデビューの誘いを受けたが[31]、母ハイユウの馬主であった青野保が代表を務める(株)王優に所有され[3][31]、ハイユウを管理していた大井競馬場の調教師の伊藤正美によって管理されることになった[30]。1971年(昭和46年)9月に伊藤厩舎に入厩し、馴致が行われた後、調教が開始された。騎手として調教と馴致に携わった高橋三郎によると、ハイセイコーはこの時点ですでに、他の幼い馬とは「大人と子供」ほどに異なる馬体の大きさと風格を備えていた[32]。また、この時期にはすでにマスコミが盛んにハイセイコーについて取材をし、中央競馬の調教師から移籍が持ちかけられるようになっていたといわれている[32]>
<1973年1月12日、ハイセイコーはホースマンクラブに5000万円([注 5]この金額は、当時の東京優駿の優勝賞金(3600万円)を上回っていた)で売却された[42]。武田牧場場長の武田隆雄は、(株)王優がはじめからハイセイコーを中央競馬へ移籍させる意向であったようだと述べており[26]、江面弘也によると武田牧場側は売却に際し、大井でデビューさせた後中央競馬へ移籍させるという条件を付けていた[3][40]。作家の赤木駿介によると、ホースマンクラブが新たな馬主となったのは、同クラブの代表者である玉島忠雄が大井競馬を訪れた際、条件次第ではハイセイコーを購買できるという噂を聞きつけたのがきっかけであった[43]。大川慶次郎によると、当時の日本競馬界では「中央は中央、地方は地方」という風潮が強く、地方から中央への移籍は4歳の秋以降に行われるのが一般的で、4歳になったばかりの時点で行われるのは珍しいことであった[44]>

2023年9月5日火曜日

公式では稀!西園正都調教師が和田竜二騎手に怒りのコメント

■2021/12/11 公式では稀!西園正都調教師が和田竜二騎手に怒りのコメント
■2022/05/01 和田竜二騎手から乗り替わりの国分優作騎手が好騎乗で激走
■2023/09/05 自分で「溜めて味があるタイプではない」とわかってて控える謎騎乗


■2021/12/11 公式では稀!西園正都調教師が和田竜二騎手に怒りのコメント

 私はウインレーシングクラブやラフィアンで、何頭かの馬の近況やレース後コメントを追っかけています。ここの調教師コメントを見ていて思うのは、調教師が意外に騎手の騎乗をほとんど批判をしないということ。裏でどう言っているかまではわかりませんけど、騎手を責めるようなコメントはゼロに近い状態です。
 応援馬のコメントを追っかけているので、私的には「クソ騎乗しやがって!」ということがしょっちゅうあるのですけど、そんなときでも調教師は批判しないどころか、むしろ擁護するようなコメント、レースがうまく運べなかったことに理解を示すようなコメントが多いです。これはすごく意外でした。

 ただ、タイトルにあるように、この前、西園正都調教師が和田竜二騎手に皮肉を交えた、怒りを抑えられない感じのコメントをウインレーシングクラブの公式コメントに寄せていてびっくり。これは2歳馬のウインバグース(父モーリス、母コスモネモシン、母父ゼンノロブロイ)の騎乗についてでした。
 西園正都調教師とってウインバグースは勝ち負けになって当然の期待馬だったのですが、2度続けて前行った馬にしてやられる騎乗で敗れています。進歩のない騎乗のため、頭に来たようです。繰り返すように、こういうコメントは極めて珍しいと思います。

2021年10月30日(土)  
西園調教師 <ドスローの上がりだけの展開となり、前に行った組にうまく乗られてしまいました。大ベテランのジョッキーなので初戦と同様にレース前の指示は特にしていなかったのですが、せっかくスタートが決まったのに消極的な騎乗で非常にもったいない競馬でした。この後もダメージがなければ続戦を考えています>
https://www.win-rc.co.jp/site/belonging/condition/belong_cond_back.php?mode=init&hcd=20190007&from=detail&org_from=

 ウインバグースはキレない馬。他のモーリス産駒もそういう馬が多いんですよね。展開が向けば差せないことはないのでしょうが、スローでキレ勝負といった展開は苦手。なので、スローペースで消極的に乗ると前をつかまえられません。
 ところが、和田竜二騎手は新馬戦も2戦目もスローの中で積極的には乗らず、前が残ってしまう展開になってしまいました。新馬戦¥未勝利戦はそうでなくてもスローになることが多いため、本当でしたら馬の特性を考えた工夫が必要でした。掲示板でも「モーリス産駒乗ったことないのか?」と揶揄されたような騎乗だったのです。

 ちなみ3戦目は横山和生騎手に乗り替わって勝ち上がっています。思ったほど強い勝ち方はできず、ちょっと西園正都調教師の期待値が高すぎたかな?とは思いました。その意味では、和田竜二騎手には酷だったかもしれません。ただ、横山和生騎手は乗り替わりで一発で結果を出しわけで、見事でした。
 横山和生騎手は和田竜二騎手という悪いお手本があったせいか、最初から積極的。ただ、積極的すぎて逃げになってしまいました。見ているときに「逃げるのはさすがにどうかな?」と一瞬焦ったものの、きついハイペースで逃げたわけではなく、悪くないと思い直しました。
 そして、直線は他の馬が抜く勢いで追ってきて抜かれそう…というところで抜かれなかったんですよ。抜かれそうでいて抜かれない…というのは、イメージ通りのズブさ。ウインバグースの特徴を活かしきって最後はなんとかしのぎ切りました。良い騎乗だったと思います。


■2022/05/01 和田竜二騎手から乗り替わりの国分優作騎手が好騎乗で激走

 和田竜二騎手に悪い話が続いて申し訳ないのですが、上記と同じウインレーシングクラブで応援している別馬ウインスピリタスの話を。ウインスピリタスはタニノギムレット産駒で、モーリス産駒である上記ウインバグースとは異なるものの、前に行くタイプでしかもキレる足を持っていません。そもそもウインやラフィアンって前に行く馬多いイメージですしね。
 ウインスピリタスの場合は他にも困った特徴があります。時計が早いと対応できないので、馬場が渋った状態の方が良いのですが、道悪になってしまうとこれまた苦手という注文が多い馬。
 さらに、前に行く馬なのにダッシュがそれほど早くないです。タイムがないので芝1200は長い感じ。芝1400の方が良いのですが、これはこれでやや長いかな、という、「帯に短し襷に長し」な感じです。
 大差で負けるわけではなく、弱い馬ではないのですが、このように注文がつきすぎてなかなか勝てません。典型的な善戦マンタイプでもなく、26戦2勝 [2-0-0-24]で、2着、3着はないのにも関わらず、4着は8回もあるという妙な善戦マン。一時期の福永騎手みたいですね。福永騎手の馬版、4着男などとでも言っておきましょうか。

 馬の特徴がわかったところで騎乗の話です。ウインスピリタスは前走2022/04/16の千種川特別(2勝クラス)で和田竜二騎手が乗って5番人気10着。ただ、個人的にはこのレースは内枠でかなり窮屈になって動きようがなく、仕方なかったかな?という感じ。良いメンバーも揃っていました。
 私が不満だったのは前前走2022/03/20摂津特別(2勝クラス)の方。こちらは4番人気4着で、着順だけ見るとこちらの方が良いです。ただ、スロウが予想される9頭立てなのに工夫なしだったんですよ。前述の通り、ウインスピリタスはキレる足がないため、最後にヨーイドンになると絶対負けます。なので、最初から積極的に乗ってほしかったのですが、そういったアクションもなく普通に乗っての敗退でした。個人的にはたいへん不満です。

 今回、22/05/01 阪神9R 山陽特別では、以前乗っていた国分優作騎手に乗り替わり。この馬に関して言えば、私は国分優作騎手の方が良いイメージなので歓迎でした。
 馬場の方は稍重であり、「吉と出るか凶と出るか」は微妙なところ。とりあえず、また少頭数なので思い切って乗ってほしいと思いました。馬場のせいで差し馬がキレない可能性もあり、なおさら前に行ってほしいところです。それで大敗すれば叩かれそうですが、私は玉砕覚悟で前へ行ってほしいとまで思っていました。
 すると、国分優作騎手は今回、最初から激しく先手を主張してハナをとり切りました。前に行く馬ではありますが逃げ馬ではなく、ここまで強烈に主張したレースは記憶にありませんね。忘れているだけかもしれませんけど…。
 とりあえず、前述の通り、今日の条件ならこの作戦は大歓迎。1番人気にマークされる嫌な形にはなったものの、前述の理由でやむなし。また、9頭立てで8番人気ですので、勝ち負けが期待されている馬でもないくチャレンジャーの立場。チャレンジしてこそです。
 足を残してそうな感じで直線は期待。今日は後続も伸びるのが遅れました。余裕シャクシャクだった感じの1番人気はさすがで交わされましたが、一瞬差し返すか?という気配すら感じる粘りを見せて燃えましたわ。遅れて伸びてきた後続勢もしっかり抑えて初めての2着。ブービー人気での価値ある2着です。個人的な好みとしては、今回の国分優作騎手騎乗はパーフェクトでした。

 後からウインレーシングクラブの競馬場速報を見てみると、これは調教師の指示だったみたいですね。長谷川浩調教師は、「いつもはハナ行く馬が何かしらいて好位からのレースになっていましたが、今回はメンバーを見渡してこれといった逃げ馬が見当たりません」とした上で、今回はジョッキーに「何が何でもハナに行ってほしい」と指示を伝えていたそうです。
 そういう意味では、国分優作騎手の判断ではなく、褒めるべきでは長谷川浩調教師。ただ、国分優作騎手もうまく乗ってくれました。
 前述の通り、テンが早いタイプではないため、毎度逃げるというのは無理そうなのですが、今後は逃げも、オプションの選択肢のとして常に頭の中に入れておいてほしいです。

2022/06/26追記:次走は再び和田竜二騎手で、長谷川浩調教師から「行けるようなら行ってほしい」との指示があったのに、先行すらできず中団からの競馬。5番人気7着と敗退して、逃げを期待して買った人が多い掲示板では非難轟々でした。
 ただし、和田竜二騎手は行く気があったのに馬が動かなかったパターン。スタートですでに遅れていて、ここは騎手が原因と多少が疑われるものの、もともとスタートが早い馬ではありません。また、前述の通り、テンも早くありません。終盤まで含めて基本的にスピードがなくて、今日のような早い時計のレースは向かないタイプ。和田竜二騎手のせいではなかったと思われます。前回の最後で「テンが早いタイプではないため、毎度逃げるというのは無理そう」と書いたとおりの競馬になってしまいました。
 強い馬ではなく、条件がいろいろ揃わないと好走できない難しい馬。ここらへんは仕方ないですね。ただ、これだけ向かない今日のレースでも7着に残っており、やはり弱くはない馬。内で身動きできないのが幸いして、コーナーでスルスル順位を上げると、最後の直線では掲示板あたりの順位まで来て、なおかつ最後ある程度の脚を見せてくれて、5着に残れるかもと期待しちゃう競馬。差せるスピードを持っている馬ではないので、最後はいつも通り抜かれましたが、向かない展開すぎて惨敗も覚悟していたので、むしろ予想以上の大健闘でした。


■2023/09/05 自分で「溜めて味があるタイプではない」とわかってて控える謎騎乗

 ウインバグースは前回勝った初勝利の後、苦戦した時期もありましたが、2勝目を上げ、2勝クラスでも2着を3度しており、このクラスでも通用。西園正都調教師が期待したほど大物ではなかった感じである一方、ある程度やれる馬であることは確認できました。
 成績にはムラがあります。これは当初指摘された特徴がそのまま続いているためですね。自分の形になれば勝負できるものの、そうではないとダメとはっきりしているため。当初言われていたように、キレる足がないため、逃げや先行してなおかつラストでキレ勝負とならないときだけ好成績を残しています。

 ところで、和田竜二騎手ですが、西園正都調教師が怒った未勝利戦の後も2度騎乗。ただ、2022/03/19以降は騎乗がしばらくなく、他の騎手ばかり乗っていました。
 しかし、2023/09/03に久々の騎乗。そして、相変わらず、前述の特徴を理解しない乗り方をやらかして惨敗していました。以下のようにウインレーシングクラブでの公式コメント見ると、どうも本人もウインバグースの足がキレないことはわかっていたみたいなんですが…。不思議なベテラン騎手ですね。

和田竜二騎手<行きたい馬を行かせて好位からレースを選択しましたが、途中からずっと10番の馬(インプロバイザー)に絡まれたことで馬がだいぶリキんでいました。息が入るところがずっとありませんでしたし、隊列の並びが良くなかったです。結果論ですが、ポンといいスタートが切れましたし、溜めて味があるタイプではないので、主張してハナに行き切る形でもよかったかもしれません。失敗しました、申し訳ありません。>

 序盤2,3番手で先行できそうだったのに、一旦手綱引いて下がる場面あって、アホ!と思って見ていました。ただ、このときは私がわからなかっただけで、狭くなった…といったやむを得ない事情もあったのかな?と思っていたんですよね。
 しかし、上記のコメントで「行きたい馬を行かせて好位からレースを選択しました」とあったので、意図して下げた模様。これがもうウインバグースの特徴を理解していない乗り方で完全にダメです。特に和田竜二騎手が乗らなくなってからのウインバグースは、先行よりも逃げというより前に行く脚質が板についてきていました。アホすぎます。
 今回の惨敗は他の馬に絡まれて引っかかったというやむを得ない事情はあります。ただ、その前の選択の時点でダメ。また、馬をコントロールできなかったとも言えなくもないものです。

 実を言うと、この1つ前のレースは6番手でも大崩れしない5着でした。このため、前に行かなくてもやれるのでは?と見た人もいるでしょう。
 ただ、私は飽くまでウインバグースは最後キレないのは確実との考え。なので、玉砕を覚悟してでも前に行くしかないですね。それでハイペースになって最後バテても仕方ないと割り切ることができます。まず、前に行かないと話にならない馬だと思います。


2023年9月1日金曜日

珍名馬イツモニコニコ、ウマピョイ、ニャンニャン、パクパクデスワ、ジンセイ、ジンセイハオマツリ

■2023/09/01 珍名馬イツモニコニコ、ウマピョイ、ニャンニャン、パクパクデスワ、ジンセイ、ジンセイハオマツリ
■2021/06/04 クロニクルノヴァはおばにノームコア、クロノジェネシス


■2023/09/01 珍名馬イツモニコニコ、ウマピョイ、ニャンニャン、パクパクデスワ、ジンセイ、ジンセイハオマツリ

 先週以上に今週はピンとくる名前の馬がいなくておやすみにしようかと思ったのですけど、いい名前の馬がいました!
 その名もイツモニコニコ。珍名ですが、いい名前でもありますね。好きです。
 商売人っぽさも感じて馬主さんを確認。大田恭充さんという方。他の馬を見ると、ウマピョイ、ニャンニャン、パクパクデスワなど珍名馬の宝庫。代表馬はドスハーツという馬ですが、知らない馬でした。

 今週デビューの馬としてはもう1頭、ジンセイ。これも珍名馬だけでなく、味わいのある名前です。
 ただ、人生ではなく、辻仁成(つじじんせい、作家、ミュージシャン)である可能性も考えて馬名意味を調べておくことに。すると、普通に「人生」でした。
 検索では過去の馬もヒット。「ジンセイハオマツリ」もおもしろい名前の馬でしたね。



■2021/06/04 クロニクルノヴァはおばにノームコア、クロノジェネシス

 2021/06/05の中京新馬戦。  バウンスシャッセ、コントラチェックなど、近親に活躍馬の多いラクスバラディーが人気。父はドゥラメンテ。
 新種牡馬シルバーステートのナインティゴットも人気。シルバーステートは重賞未勝利なのに予想外に種付け頭数が多いです。兄にザメトロポリタン(G1) のSeville、近親にシックスセンスがいる良血のために期待されているのかも。こういう種牡馬が成功するとおもしろい。好みのタイプではあります。
 もう1頭、クロニクルノヴァも人気しそう。こちらはキズナ産駒。おばにノームコア、クロノジェネシスがいるという良血。好きだったフサイチエアデールと同じ牝系です。

JRA開催失敗のJBCがそもそも間違っている理由とは?

■2018/11/12 JRA開催失敗のJBCがそもそも間違っている理由とは?



■2018/11/12 JRA開催失敗のJBCがそもそも間違っている理由とは?

 初めて中央で行われた地方競馬の祭典JBCについて、産経新聞社の『サンスポ』は「JRA開催効果は絶大!京都のJBC3競走、売り上げ大幅増」と報道。実際、売上レコードは記録しており、一見、大成功だったように思えます。
 
JBCスプリント(G1)が39億3487万4700円(前年比+264.7%)
JBCクラシック(G1)の75億2690万4700円(前年比+315.3%)
JBCレディスクラシック(G1)42億6908万9200円(前年比+458.9%)

 ただ、サンスポの報道はトンチンカンなものだとの指摘があったんですよ。JRA主催で行われることが決まった時点で売上レコードの更新はほぼ確実で、問題は他の中央開催のG1との比較です。これで見ると、3レース合わせてやっと超えるといった程度。成功とは言い難いのです。

JBCのG1・3レース合計 157億3086万8600円
チャンピオンズC 141億7375万2300円
フェブラリーS(G1) 128億8625万2900円
(JRA「期待ハズレ」に地方競馬もガックリ!? JBC開催「売上レコード連発」も手放しで喜べない事情...... | GJより)

 地方でのデータが不明なのですけど、JRA開催以外も含めて、JBCの開催の仕方がそもそも根本的に間違っている可能性があります。というのも、今回あまり売れなかった理由として、以下のようなものが挙げられているためです。

「1つの傾向として、G3やG2も含めた重賞レースを同日、同週にあまり多く固め過ぎると、全体的に各レースの売上が下がる傾向があるようです」
「『重賞だけ馬券を買う』というファンは非常に多く、今回のようにあまり対象レースが増えすぎると『予想し切れない』『馬券を買うのが面倒』といった問題が発生するのかも。お財布の中身も限りがありますしね」(ある記者)

 説得力があるのが、今週行われた他の重賞が全然売れていなかったこと。激減と言って良いほど減っており、重賞を多数同時開催すると共食いを起こして大きな効果が得られない可能性を示唆しています。根拠が皆無の推測ではないんです。

「実際にJBC開催こそ売上アップとなりましたが、同日に東京競馬場で行われたアルゼンチン共和国杯(G2)は前年比‐45%と大きく売上減。さらに土曜日に行われたファンタジーS(G3)も同様に-8.5%、京王杯2歳S(G2)に至っては-41.8%と前日の重賞にも影響を及ぼしていたと考えられます」(同じ記者)

 レース単体で見るのではなく、1場での1日の売上を見た場合、3場で2日開催するよりも、2場で3日開催した方が売上が大きいとも聞いたことがあります。 なるべくレースはバラバラにして実施した方が、売上としては良くなる傾向があるようでした。


意外にもデビュー戦はすごい追込だったマイネルバサラ

■2018/12/18 意外にもデビュー戦はすごい追込だったマイネルバサラ
■2018/03/05 ムスコローソはエガオヲミセテの近親でG1にも出走
■2017/06/23 POG注目:エアデジャヴーの2015、近親にエアシャカール
■2017/06/23 エアシャカールの近親ではワールドビーターも気になる
■2012/10/22 好き馬:エアキリヤン、エアパグナスの兄弟も好きだったエアソミュール
■2013/3/16 エアグルーヴ最後の子ラストグルーヴ、ラストウィーク新馬戦で勝利
■2018/03/13 リノリオ、障害デビューするも4番人気で見せ場なく10着
■2017/06/23 POG注目:アエラス(シャトヤンシーの2015) 近親にオリービン、ハングリージャック
■2013/1/20 ハングリージャックに競走馬として決定的な弱点が発覚 「前の馬を抜きたくない」




■2018/12/18 意外にもデビュー戦はすごい追込だったマイネルバサラ

  デビュー前から注目していたマイネルバサラは初戦、ものすごい差し脚を見せて勝っています。そのとき書いていたのが、以下の投稿です。
 マイネルバサラはデビュー戦とは打って変わって、ときには逃げも見せる先行馬になりました。ただ、読み直してみると気性の難しさが言われており、そこらへんの関係なのかな?と思いました。

2015/6/21  豪脚を見せて差し切ったマイネルバサラ、過剰評価か?

  当初はかなり期待していたのですが、ゲートがあまりうまくない上に、調教がパッとしない感じ。正直ダメかな?と思いました。ほとんど情報もなく、ネット競馬の掲示板もいつまでたってもゼロ。なので、前売りで7番人気だったのを見て、意外に評価されてる!と思ったくらいです。(最終的には11番人気まで落ちたようです)
 で、「これなら掲示板書き込みあるかも」と見に行ったらまだなし。最終的にレース前には1件だったようです。

-----引用 ここから-----
[47] てんぐさん
この馬レース終わるまで書き込み一件だったのかw
http://db.netkeiba.com/?pid=horse_board&id=2013101861
-----引用 ここまで-----

 前述の通り、注目していた馬でしたので、レース見て大興奮。嬉しかったですわ~。そして、掲示板がまた大盛り上がりしていて、また嬉しい。一気に55件まで増えました。お気に入りも増えたようです。

-----引用 ここから-----
[44] オムライサーⅡ世さん
お気に入り登録数激増ワラタ
-----引用 ここまで-----

 掲示板の盛り上がりをどうぞ。

-----引用 ここから-----
 [55] 紅はこべさん
凄いデビュー勝利になりましたね(* ̄∇ ̄)/゚・:*【祝】*:・
見えないところから来てビックリした(笑)

Newnameさん [54]
最内から大外持ち出してからのあの末脚だからなあ
スムーズに競馬したらかなり強いかもね

よーちゅけさん [53] よーちゅけさん
ブロードアピールやん笑

[39] グッチさん
完全に前にいた馬が脚が上がっていたとはいえ凄い脚でしたね^ ^
馬券は買ってなかったけど思わず声が出ちゃいました(^o^)

[36] てんさん
余計な事しやがってって思ったが、最後の脚はすごかった
-----引用 ここまで-----

 好きなブロードアピールの名前がちらほら出ていて嬉しいですね。ここじゃないですが、今年見たレースで一番すごかったとも書いている人もいて、鼻が高いです。

 ただ、「完全に前にいた馬が脚が上がっていた」という言及があります。他にも極稀にその指摘がありました。でも、上がり1番じゃん!と、私は強調したく思いました。が、よく見ると、1番じゃありませんでした。

着順    馬番    馬名    後3F
5    16    ナンヨーファミユ    37.1
1    2    マイネルバサラ    37.9
4    14    ジュンザワールド    38.4
11    5    リワードデュラン    38.7
10    10    エフディサンゼン    38.9
http://race.netkeiba.com/?pid=race&id=c201505030606&mode=top

 ちなみにラップタイムとコーナー通過順位はこちら。

12.7    10.9    11.6    12.0    12.4    12.9    14.1
4コーナー     (*1,6,9)-15-4(8,14)2,13=12(7,16)11,10-(3,5)

 うーむ、こりゃ過剰評価かもしれませんね。応援馬なので信じたいところですが、ハマって強く見えただけパターンな気がします。あと、コメント見ていたら、調教の話出ていましたね。

-----引用 ここから-----
 [29] オムライサーⅡ世さん
馬サブロー新馬調教Dで来た馬初めて見たわwしかも一番難しい方法で勝利wどういうことなの・・・
-----引用 ここまで-----

 調教では引っ掛かっていて、最後脚上がっていたらしいです。だから悪かっただけという話ですが、これは気性に難しさがあるということでもあります。
 今回は課題のゲートも折り合いも両方うまく行ったんですが、乗り難しいタイプと思われます。ここらへんも注意ですね。


■2018/03/05 ムスコローソはエガオヲミセテの近親でG1にも出走

 言うほど好きじゃないのですけど、同じページにエアグルーヴ関連の話(エアグルーヴ最後の子ラストグルーヴ、ラストウィーク新馬戦で勝利)を追加したかったので、ムスコローソの話を。
  本当に好きだったのは、「エガオヲミセテ」。すてきな名前でした。でも、事故で亡くなるという不幸なことになってしまうという悲しいことに。
 その近親を!ということで、ムスコローソをPOG指名。ただ、近親ではエガオヲミセテよりはエガオヲミセテの弟のオレハマッテルゼの方が有名。そして、何と言っても一族ではエアグルーヴ(エガオヲミセテから見るとおば?)が最も有名。ダイナカール一族ですね。
 ムスコローソは、エガオヲミセテの妹ルナレガーロ の長男。父は珍しいヘニーヒューズですけど、2勝して朝日杯フューチュリティステークスにも出ました。頑張ってます。


■2017/06/23 POG注目:エアデジャヴーの2015、近親にエアシャカール

 母も活躍したエアデジャヴーの2015年度産駒は牝馬になりました。父親は予想外の成功を収めているルーラーシップ。アイドリームドアドリーム一族では最も注目されている馬です。

 私にとっては、エアソミュールやエアキリヤンの近親なのですが、エアシャカール、エアメサイア、エアシェイディの近親といった方がいい馬。こう名前を挙げているのでわかるように、活躍馬が多く出ている血統です。
 他の近親では、エアスピネルがPOG指名でなおかつ活躍した馬でした。なおかつ一族としての勢いは近年も持続しています。

2018/03/05追記: 名前はエアシンフォニー。12月の新馬戦を2番人気で一発勝利。期待されて2戦目の500万下も2番人気でしたが、8着。ただ、まだ期待が持てそうな感じです。



■2017/06/23 エアシャカールの近親ではワールドビーターも気になる

 前述の通り、エアソミュールやエアキリヤンが好きなので、私が一番好きなのは彼らの下になる エアラグーン産駒のワールドビーター。
  父はこれも大好きだったジャングルポケットであり、エアソミュールの全弟になります。
  馬主が変わって、岡浩二さんという方になったのは気になるのですが、引き続き応援していきたいと思います。

2018/03/05追記:ワールドビーターは3戦して勝ち星なし。あと、「ぴーたー」だと思っていたら「びーたー」だったことに今気づきました。



■2012/10/22 好き馬:エアキリヤン、エアパグナスの兄弟も好きだったエアソミュール

 以前のブログで2012/10/22に投稿していたもの。

 エアキリヤン、エアパグナスと2頭続けてPOG指名したエアラグーンの子。
 エアラグーンは僅か1勝で別にすごくも何ともないんだけど、母がアイドリームドアドリーム。

 つまり、エアシャカールの兄弟(全妹)ということで、結構良血。近親にはエアシェイディ、エアメサイアいて、他のところは活性で、エアラグーンはイマイチという感じでした。


 1つ上のエアガガだけはPOG指名しなかったんだけど、続けて大好きなジャングルポケットで今度は牡馬。しかも、角居勝彦厩舎なのに何かあまり注目されていなかったようなので、天邪鬼な私は指名を決定しました。
 初仔のエアキリヤンは地味に走ってくれた(3勝)し、大好きでした。


 前評判が高くなかったこともあり、エアソミュールのデビューは、やはり特にすごく人気ということもなく、まずまずな感じ。
 しかし、2走目3着が評価されて3走目1番人気で勝ちあがりました。



 昇級してからはすっかり評価が高くなり、いきなり2番人気。
 ここは5着も次で勝ち上がり。



 その次は重賞の毎日杯だったんですが、5番人気でオッズも一桁。期待しちゃっいました。
 
 でも、ボロクソで、二桁着順。
 この岩田康誠騎手の騎乗が酷かったと言われて、馬のリズムを崩した、ダメにしたという評。
 どんな競馬か忘れちゃったけど、私も見ていてこりゃーないと思った気がします。



 その次にもまた2番人気するけど、やはり大敗。
 もう駄目になってしまった……と思いきや、



 休み明けの前走は良いところ見せました。





 ただ、これもよく覚えていないが、武豊騎手の騎乗には不満があった気がします。
 いつもは中団くらいにつけるのに後方からで、届かんわぁと思ったような?


 で、今回。再び武豊騎手。

 今回はあまりしていなかった先行……と言うか、折り合ってなくね?という。
 道中ずーっと口開けて走っていて、おい、こりゃダメだろう……と思っていたら、4角の時点でグイグイと前へ。

 ん、あれ、ひょっとして余裕ある?と思ったら、やはりそのまま直線は余裕で楽勝。

 本当はすごく強いのかもしんない…と思いました。


 掲示板でも大盛り上がり。

-----引用 ここから-----

http://db.netkeiba.com//?pid=horse_board&id=2009105742

[254] PonAsiaさん

~レース後のコメント~
 1着 エアソミュール(武豊騎手)
 「能力はあります。抜け出してからも遊んでいたくらいですし、あとは気性だけですね」
 http://keiba.radionikkei.jp/keiba/news/entry-223152.html
--------
強い競馬で力のあるところが見れてよかったです。
後、前走すぐに結果出ませんでしたが、続けて騎乗依頼、角居先生ありがとうございます。このコンビ継続お願いします。



 [253] かじいさん


このクラスでは格が違った!母の兄エアシャカールの血を受け継いでるなぁ。あの気性の荒らさは、爆発すれば圧勝する。

年内に重賞戦線に躍り出るかも!
角居さん!豊載せ続けてや!


[251] お父さん・・・さん


前走は折り合ったけど後方すぎて届かず
今回は前できちんと折り合ったとは言えないけど上手く我慢させて上がり最速、完勝。
気性は相変わらずネックですがそこが改善されれば準OPでも楽しみですね。


 [250] フェンダーマスタングさん


さすがの豊さんでも今日の競馬は驚いたはず。本当に凄かった。


 [247] フェンダーマスタングさん


スタートからあんなにかかりまくって、毎日杯の様な大惨敗を覚悟しましたが、そこからあの4角の動きはなんでしょう笑怖

いぐらいの闘争心を感じました。(実際に顔は怖かったですけど)
あんな競馬で勝つなんてゲームの世界。信じて追いかけてきて良かったです。




 [244] スネークたれ蔵さん


毎日杯の騎手の騎乗が酷すぎたからねぇ。よく勝たせたね。おめでとう。


 [241] アーリューマーさん

強い。4コーナー手前で一気に先頭へ。そのまま押し切り勝ち。

武豊騎手も前のレース落馬の影響は全く無しで、見事な騎乗。


 [240] Thunderbirdsさん


強かったですね


 [239] WINSのおっちゃん観察さん


これ強いなぁ
4角までずっと折り合いを抑え付けてて快勝とは
気性を考えたら現状は距離はここらが限界ですかねぇ・・・


[238] キットベイリーさん

外回りでもコーナー4つ。なんとか御して、快勝。陣営の条件選択はズバリですね。コントロールはまだまだですが、ユタカJのしんどい釣りバミ、本当にお疲れさまでした^^さすがです。



Wilmotsさん [237] Wilmotsさん


これは力が違ったなぁ。
掛かりっぱなしなのが不安要素だが、力は十分あるな。


イシヤマさん [236] イシヤマさん


勝ってよかった
難しそうな馬だけどこれは上でも通用するね


ヤスジマさん [235] ヤスジマさん


かかり通しでしたが豊さん我慢してましたね
本格化すればすごい楽しみな馬になりますね
豊さんとのコンビで大きいところ勝ってほしいですね

-----引用 ここまで-----


 いや~ん、そんなに言われると期待しちゃいますわ。
 そういえば、お父さんのジャングルポケットも口割って走っていて気性悪くて、「でも、おい、強いな、これで勝っちゃうのかよ?」と思って好きになった馬。

 大好きだわ、こりゃ。





■2013/3/16 エアグルーヴ最後の子ラストグルーヴ、ラストウィーク新馬戦で勝利

  最終日とは最後の新馬戦とはなりませんでしたけど、十分出来すぎた話。

-----引用 ここから-----
【阪神新馬戦】3億6000万円の超良血 ラストグルーヴ間に合った

 <b>3歳新馬戦は今週で終了する</b>が、オーラスにこの世代の真打ちとでも呼ぶべき超良血が登場する。土曜阪神6R(芝1800メートル)に出走するラストグルーヴ(牝=藤原英)。父ディープインパクト、母エアグルーヴという年度代表馬同士の夢配合。11年セレクトセール1歳セリで、セール歴代3位となる3億6000万円(税抜き)の高値で取り引きされた。【土曜阪神6R】

[ 2013年3月15日 06:00 ] スポニチ
http://www.sponichi.co.jp/gamble/news/2013/03/15/kiji/K20130315005395630.html
-----引用 ここまで-----

 驚きなのが稽古の相手。

-----引用 ここから-----
 13日の最終追いはCWコースの併せ馬。準オープンのダノンミルを従え、しぶとく伸びて最後まで抜かさせず首差先着した。騎乗した福永は「まだ走りに集中しきれていない」と辛口評価も「乗った感じはいい。まだ馬体も緩く晩成の印象だが、出走態勢は整ったと思う」と及第点の評価。藤原英師は「体質が弱くデビューがここまで延びた。長い目で見てほしい」とした上で「能力は間違いない。全てがいいから、これだけの値段になった」と胸を張る。初陣の走りに注目だ。
-----引用 ここまで-----

 ダノンミルは今は準オープンですけど、3歳のときには重賞でも人気した馬で能力は高いです。

-----引用 ここから-----
【新馬戦】ラストグルーヴいざ出陣
2013年3月13日 デイリースポーツ

 体質的な弱さからデビューは遅れたものの、藤原英厩舎らしくここまで入念に乗り込みを消化。「牧場でも緩めずに乗られていたし、じっくりとやってきた。キャンターでもバネがあり、ディープらしさを感じる。これからもっと良っていくと思いますよ」。つまずくことなく勝ち上がれば、オークス(5月19日・東京)には間に合いそう。初戦でどんなパフォーマンスを見せるか、注目だ。
http://www.daily.co.jp/horse/2013/03/13/0005809367.shtml
-----引用 ここまで-----

-----引用 ここから-----
【新馬戦】超良血馬ラストグルーヴ待望デビュー
待望のデビューとなる超良血馬のラストグルーヴ

 待望の超良血馬が、いよいよターフにお目見えだ。母は97年の年度代表馬のエアグルーヴ、父はディープインパクト。大きな期待を背負ったラストグルーヴが、16日の阪神6R(芝1800メートル)でデビューする。「(最終週の)新馬戦を目標に乗り込んでやってきた。順調にきている」藤原英調教師は力強く言った。

(略)「最後の新馬戦にようやく間に合った。能力があるのは確か。その能力を出し切れるように、今まで体の成長を待っていた」とトレーナー。ここから新たな伝説が始まるかもしれない。
(2013年3月15日06時01分  スポーツ報知)
http://hochi.yomiuri.co.jp/horserace/news/20130314-OHT1T00193.htm
-----引用 ここまで-----

 体が弱いので仕方なくでもありますが、どうせなら!と藤原調教師もラストウィークを狙ったんじゃないですかね?

 で、結果です。

-----引用 ここから-----
ラストグルーヴ鮮烈なデビューV/新馬戦

 超良血馬ラストグルーヴ(牝3、藤原英)が鮮烈なデビュー勝ちを決めた。

 中団外めから4角をまわると、スリーベラミと馬体を並べて直線へ。福永騎手が左ステッキを入れると、グンと加速。1馬身1/4差でゴールを切ると、場内からは拍手が起きた。父はディープインパクト、母は名牝エアグルーヴという最高の血統馬の乗り味を、鞍上も絶賛した。「レースがうまくいったこともあるけど、エンジンが違っていました。今の段階でこの勝ちっぷりですから、楽しみですね」と目を輝かせる。藤原英師も多くの関係者に祝福され、「みんなに喜ばれる馬を預かるのは光栄やな」と満面の笑みを見せた。

 [2013年3月16日19時26分]
http://www.nikkansports.com/race/news/f-rc-tp0-20130316-1098681.html
-----引用 ここまで-----

-----引用 ここから-----
着順    枠番    馬番    馬名    性齢    タイム    人気    単勝オッズ    後3F
1    8    15    ラストグルーヴ    牝3    01:49.9    1    2.2    34.5

3コーナー     (*9,10)12(3,2)15,7(16,14)(4,13)(6,8)5=1 11
4コーナー     (*9,10)12(3,2,15)(7,16,14)(4,13,6)8,5=1 11

http://race.netkeiba.com/?pid=race&id=c201309010706&mode=top
-----引用 ここまで-----

 当然勝利です。

 体質が弱いってことですからクラシックには乗らなそうですけど、この後も話題になるとおもしろいですね。

 ラストという名前からすると、尾張ステークスあたりがおもしろいんですけど、やっぱり有馬記念に出るような馬になってほしいです。




■2018/03/13 リノリオ、障害デビューするも4番人気で見せ場なく10着

 ガンダーラプソディという馬の産駒を何度かPOG指名しています。もともとは最初の子のディジュリドゥーを、未勝利かなにかで気に入ったのがきっかけ。その後、イコピコ、リノリオを指名しました。勝ち上がったので、そこそこ走っています。
 で、その3頭の中では一番下のリノリオが1000万下で戦績が振るわずについに障害デビュー。しかし、最初から後方。もともと差し追込の馬。障害初戦で仕方ないと思ったのですが、4番人気だったのに最後まで見せ場なく10着で終わってしまいました。
 でも、近親をまたPOG指名したいなぁと思っています。

■2017/06/23 POG注目:アエラス(シャトヤンシーの2015) 近親にオリービン、ハングリージャック

 ハングリージャックはPOGに指名した馬で、お気に入りでした。が、同じシャンクシーの子では、弟のオリービンが出世頭で 、 アーリントンC(G3)2着などの戦績を残しています。一族でも一番稼いだ馬でした。
 実を言うと、この一族でほとんど今年デビューの馬はいません。唯一と言って良いのが、シャトヤンシーの2015。オリービンの甥にあたります。

 注目度抜群というよりは穴馬的な感じなのですけど、父は注目のロードカナロア。ロードカナロア産駒の活躍次第ではおもしろいと思われます。
 また、母 シャトヤンシーは2勝馬でまずまず走った馬。私がこの血統を気に入ったのも、もともと地味に勝ち上がっており、そろそろ来るのでは?と思ったためです。
 結果、ハングリージャックが結構活躍してくました。まあ、本当の当たりはその下のオリービンだったというオチではあったのですけど…。

2017/09/06追記:馬名登録されたみたいですね。 アエラスになっていました。ギリシャ語で「空気」という意味とのこと。シンプルで走りそうな名前です。


■2013/1/20 ハングリージャックに競走馬として決定的な弱点が発覚 「前の馬を抜きたくない」

 以下、過去のブログで書いていた話。

 POGで指名したことある馬で、好きなハングリージャック。レースはデビューからずっと見ています。
 プロフィールはこんな感じ。

-----引用 ここから-----
生年月日     2007年03月31日
調教師     加藤征弘
馬主     吉田照哉
生産者     社台ファーム

フジキセキ  サンデーサイレンス
       ミルレーサー
シャンクシー  Zilzal
       Rich and Riotous

http://db.netkeiba.com/horse/2007102785/
-----引用 ここまで-----

 そんな彼に競走馬としては、決定的な弱点が先日発覚しました。

-----引用 ここから-----
[270] ゴンタさん

師のコメントでは前の馬を抜きたがらないとの難しい気性を抱えているようです。

2013年01月05日 17:25:52

http://db.netkeiba.com/?pid=horse_board&id=2007102785
-----引用 ここまで-----

 ちくしょー、かわいいなぁ。ダメな子かわいいわ。

 でも、競馬やるのに前の馬抜きたくないって、ダメダメですね。勝てません。
 もともと前へ行く馬ですけど、もう逃げるっきゃないんでしょうか?
 とは言っても、そこまでのスピードはないと思います。本当ダメな子。

 でもですね、このコメントの後のレースでは勝っちゃいました。
 長いことやっていた1000万条件でやっとこ勝利。

 しかし、彼はもう6歳。
 もっと高齢の馬も珍しくありませんけど、彼のこの困った性格からすると勝利はこれで最後かもしれません。

通算成績  18戦4勝 [4-3-3-8]



フェニックス賞は必要?オープン戦なのに未勝利馬だらけ少頭数の2歳戦

■2013/8/19 フェニックス賞は必要?オープン戦なのに未勝利馬だらけ少頭数の2歳戦


■2013/8/19 フェニックス賞は必要?オープン戦なのに未勝利馬だらけ少頭数の2歳戦

 2013年08月09日のnetkeiba.com競馬コラム「トレセン発秘話」では、3歳未勝利戦は出走頭数がどんどん増えている状態について書いていました。優先出走権を持っていない馬は、適度な間隔で、適鞍を使えることは少なくなる…という状態です。ここまでは3歳馬の話なのですが、2歳馬のレースに矛先が向かいます。タイトルも「スカスカ状態で中身薄い2歳競走」というものでした。

<レースによっては40頭近くの馬が出走を表明している3歳未勝利戦がある一方で、2歳戦を見るとスカスカ。そんな状況に「JRAは2歳戦だけを重視して、この時期の3歳未勝利なんてどうでもいいと思っているんやろ」と嫌みを言う関係者も少なくない。(栗東の坂路野郎・高岡功)>
http://news.netkeiba.com/?pid=column_view&cid=23998

 スカスカの2歳戦を象徴するのが、2歳オープン・フェニックス賞です。2013年は、特別登録の時点で12頭。12頭という数字だけだとまだあれなのですが、問題は、その中で勝ち上がっている馬はわずか3頭というところが異常です。残りの馬は?というと、未勝利馬なんですね。これは2013年が異常なのではなく、恒例となっています。

<このレースは昨年も7頭立てで、そのうち中央勝ち上がり馬は4頭だけだった。果たして1着賞金1500万円も出す価値のあるレースなのか、という疑問が生じてしまう。出走することすらできない3歳未勝利馬が数多くいる中で、中身の薄い2歳競走…このいびつな番組は今後、改善の余地が大いにあると言えそうだ>

 2013年の場合、特別登録の時点で12頭だったので、そこまで少ないと感じなかったでしょうが、結局、出走は7頭。2012年と同じです。

 1着2着は1勝馬でしたが、1番人気だったフェブノヘアは未勝利馬。新馬戦4着、未勝利戦2着の馬でした。そのせいで掲示板ではこんな疑念も出ていました。いろいろな意味であまり良い状態ではないと思われます。

-----引用 ここから-----
[10] \アオ\さん
頭から勝負しましたがよくよく考えたら勝つと損なんですよね…
ここで入着して賞金稼ぎ未勝利勝つ方が得ですからね。
何となく中途半端な競馬ぶりを見ると勝手な想像をしてしまい
モヤモヤした気持ちになりました。

[11] torutoru99さん
>>10
でも、フェニックス賞の2着賞金+未勝利の1着賞金≦フェニックス賞の1着賞金
ではないですか?
出走手当等を考慮しても、ここを1着の方が良いのでは。
2歳戦は層の薄いうちに稼いでおいたほうが得ですし・・・。

 [12] \アオ\さん
>>11
この後500万条件に出れますからもう少し稼げますよ。
けど穿った見方をし過ぎかもしれませんね…
http://db.netkeiba.com/?pid=horse_board&id=2011103406&thread=horse
-----引用 ここまで-----