2024年4月30日火曜日

セクレタリアトとハイセイコーは、誕生年月が同じ日米のスターホース

■2015/10/22 セクレタリアトとハイセイコーは、誕生年月が同じ日米のスターホース
■2024/04/30 初代国民的アイドルホース・ハイセイコーのデビューは地方だった!


■2015/10/22 セクレタリアトとハイセイコーは、誕生年月が同じ日米のスターホース

 サラブレッドインフォーメーションシステムによると、"米国のブラッドホース誌が1999年に刊行した「20世紀のアメリカ名馬百選」でセクレタリアトは2位に選ばれた"そうです。
 「1位はマンノウォーで3 位にサイテーション。時代と人によって、この順位は入れ替わるが、この3頭が20世紀のトップ3であることに間違いはない」としていましたが、サイテーションは全然聞いたことなかったです。

 "セクレタリアトの別名は「神の造りし馬」"。これは"身体的にほぼ完璧で欠点がなく、筋肉をフルに使い、離陸する飛行機のように滑らかに走った"ためのようです。
 しかし、セクレタリアトは、実際には完璧ではなく、むしろ「奇形」であったことが死後に判明しました。

<死亡後の解剖でセクレタリアトの心臓の大きさが並の馬の倍以上もあったことが明らかになった。一般的な馬なら奇形だが、これがセクレタリアトの大きな武器だった>
(Our Pleasure 2014年1月号 ザ・ブラッド 血統表を紐解く! セクレタリアト T.I.Sより)

 また、私が気に入ったのは、おちゃめなエピソードの方です。"目立ちたがり屋で取材陣がレンズを向けると、俺が主役だと言わんばかりに胸を張る"とあった他、以下のような話がありました。

<いたずら好きで(黒人厩務員の)エディー・スウィートと馬具を引っ張り合い、ブラシを銜えて隠れてエディーに叱られるとしょげ返り、負けた時は馬房に籠もって何かを考えていたと言う。そして、次のレースでは必ず新記録を作った>

 記事では、他に以下のような話もありました。うちでタイトルにした話です。

<ハイセイコーとセクレタリアト。70 年代の日米を代表する国民的なアイドルホースはほぼ同時期(前者は1970 年3月6日、後者は3月30日)に生まれている>

 当時の日本の馬はみな父系が続いていないんですよね。ハイセイコーもカツラノハイセイコ(東京優駿、天皇賞(春)優勝)といった活躍馬を出すものの、現在には繋がっていません。
 では、セクレタリアトはどうだったか?と言うと、こちらもまたほとんど途絶えてしまいました。競馬ではありがちなことではありますが、残念ですね。


■2024/04/30 初代国民的アイドルホース・ハイセイコーのデビューは地方だった!

 ハイセイコーの方も紹介を…と思ってWikipediaを読み始めたところ、以前、別のところで紹介したな!と思い出したので、そちらをそのまま転載しておきます。

 1970年代の日本で社会現象と呼ばれるほどの人気を集めた国民的アイドルホースで、第一次競馬ブームの立役者となったハイセイコーのWikipediaを読んでいました。

<1972年(昭和47年)7月、大井競馬場でデビュー。同年11月にかけて重賞の青雲賞優勝を含む6連勝を達成。翌1973年(昭和48年)1月に中央競馬へ移籍し、「地方競馬の怪物」として大きな話題を集めた[1]。
 移籍後も連勝を続け、4月に中央競馬クラシック三冠第1戦の皐月賞を勝つとその人気は競馬の枠を超え[2][3]、競馬雑誌やスポーツ新聞以外のメディアでも盛んに取り扱われるようになり[4]、競馬に興味のない人々にまで人気が浸透していった[5]。
 5月27日に東京優駿(日本ダービー)で敗れたことで不敗神話は崩壊したが人気は衰えることはなく[6][7][8]、むしろ高まり[9][10][11][12]、第一次競馬ブームと呼ばれる競馬ブームの立役者となった[13]。
 このブームは、後年1990年前後に起こった武豊とオグリキャップの活躍を中心にした第二次ブームと並んで、日本競馬史における2大競馬ブームのうちの一つとされている[14]。ハイセイコーが巻き起こしたブームは日本の競馬がギャンブルからレジャーに転じ[15][16]、健全な娯楽として認知されるきっかけのひとつになったと評価されている[17]。1984年、「競馬の大衆人気化への大きな貢献」が評価され、顕彰馬に選出された[18][19]。
 競走馬引退後に種牡馬となった後も人気は衰えず[12][20][21]、種牡馬として繋養された明和牧場には観光バスの行列ができるほど多くのファンが同牧場を訪れるようになり[22]、それまで馬産地を訪れることが少なかった競馬ファンと馬産地を結び付けた>

 ハイセイコーは人気すぎて途中から過剰人気に。とはいえ、競走成績が良くなかったということではありません。皐月賞の他、宝塚記念、高松宮杯に勝利。中山記念、NHK杯(当時はややグレード落ち) 、スプリングS 、弥生賞も勝っています。
 で、ここに追記したことでわかるように、ハイセイコーにはリーダー馬・ボス馬的なエピソードもあったのです。おもしろいですね。

<1970年(昭和45年)、北海道日高支庁新冠町の武田牧場に生まれる。馬体が大きく脚や蹄が逞しかったことから、牧場関係者は赤飯を炊いて誕生を祝った[25]。武田牧場場長の武田隆雄によると、生まれた時から馬体が大きく一際目立った馬で、他の馬と集団で走る際は常に先頭を切った[26]>

 なお、地方でデビューしたハイセイコーですが、上記だけ読んでも期待されてなかったわけではなく、むしろ期待された馬だったことがわかります。以下のように他にも期待されたエピソードがある他、地方デビューは母馬絡みの特殊事情だった感じです。

<武田は当歳時から中央競馬にいっても十分通用するレベルの馬だと感じ[28]、夏になると、「ダービーに勝つとはいいません。でもダービーに出られるぐらいの素質があると思います」と周囲に喧伝するようになった[29][30]。また1957年の天皇賞(春)を優勝したキタノオー以来の「武田牧場の傑作」として期待を集めて新冠町の評判を呼び[31]、2歳時には「新冠の一番馬」という評判を得るようになった[28]。
 ハイセイコーは中央競馬の調教師からも中央でのデビューの誘いを受けたが[31]、母ハイユウの馬主であった青野保が代表を務める(株)王優に所有され[3][31]、ハイユウを管理していた大井競馬場の調教師の伊藤正美によって管理されることになった[30]。1971年(昭和46年)9月に伊藤厩舎に入厩し、馴致が行われた後、調教が開始された。騎手として調教と馴致に携わった高橋三郎によると、ハイセイコーはこの時点ですでに、他の幼い馬とは「大人と子供」ほどに異なる馬体の大きさと風格を備えていた[32]。また、この時期にはすでにマスコミが盛んにハイセイコーについて取材をし、中央競馬の調教師から移籍が持ちかけられるようになっていたといわれている[32]>
<1973年1月12日、ハイセイコーはホースマンクラブに5000万円([注 5]この金額は、当時の東京優駿の優勝賞金(3600万円)を上回っていた)で売却された[42]。武田牧場場長の武田隆雄は、(株)王優がはじめからハイセイコーを中央競馬へ移籍させる意向であったようだと述べており[26]、江面弘也によると武田牧場側は売却に際し、大井でデビューさせた後中央競馬へ移籍させるという条件を付けていた[3][40]。作家の赤木駿介によると、ホースマンクラブが新たな馬主となったのは、同クラブの代表者である玉島忠雄が大井競馬を訪れた際、条件次第ではハイセイコーを購買できるという噂を聞きつけたのがきっかけであった[43]。大川慶次郎によると、当時の日本競馬界では「中央は中央、地方は地方」という風潮が強く、地方から中央への移籍は4歳の秋以降に行われるのが一般的で、4歳になったばかりの時点で行われるのは珍しいことであった[44]>



2024年4月29日月曜日

日本で一世を風靡したリファール系、最後の希望の種牡馬は…?

■2020/06/13 推奨点ゼロだったローレルゲレイロのその後は…?
■2024/04/30 日本で一世を風靡したリファール系、最後の希望の種牡馬は…?


■2020/06/13 推奨点ゼロだったローレルゲレイロのその後は…?

 2014年新種牡馬特集の<ローレルゲレイロ - 予想王TV@SANSPO.COM>では、まず、ローレルゲレイロは短距離で活躍したものの、キンシャサノキセキとデビューが重なってしまい、分が悪いと指摘していました。
 ただし、非サンデーサイレンス系であり、<1/3はサンデーサイレンス系の繁殖牝馬で、配合のしやすさが感じられる>のは魅力としていました。<少ない産駒の中から父の名を高める馬が、案外早い時期から出てくるかもしれない>とも書いています。
http://race.sanspo.com/keiba/news/20140616/pog14061613040002-n1.html

 父はキングヘイロー。G1勝ちは高松宮記念のみですが、ダンシングブレーヴ産駒でもともとは中距離もこなしていた馬でした。そこから出たローレルゲレイロが短距離路線で活躍。やはり距離は持ちづらい…と思いきや、サンスポは含みを持たせています。ただ、それよりもサンスポはダート押しのようで、以下のように書いていました。

< 芝のスプリント路線でスピードを見せていたが、ややスタミナ不足に思えたフェブラリーSで7着。果敢に逃げて見せ場を作っており、ダートの適性も十分に感じられた。(略)距離が延びても極端に苦にすることはなく、芝ダート問わず堅実な走りを期待していいだろう>

 とはいえ、血統は、<全体的には地味な印象>としており、<テンビー×カコイーシーズ×マルゼンスキー×という配合も、どちらかといえば地方競馬のダート向きと感じられる>としており、低評価。繁殖牝馬から続けて、全体に地味という感じの評価です。私もあまり推奨ポイントを見つけられません。こういう種牡馬が成功すると、ドラマですけどね。

ローレルゲレイロ
サンケイスポーツ評価を勝手に得点に
 血統・適性2 × 繁殖牝馬1 = 2
個人的な好み 2

 そのローレルゲレイロですが、2020年6月時点の稼ぎ頭は牝馬のアイラインで1億1000万。1億円ホースはこれ1頭ということで活躍できていませんが、それでもよくやっている感じですね。
 ただし、AEIを見ると普通に壊滅的で0.53。 CPIは0.59で、2019年の種付けは2頭となっており、引退間近なようです。


■2024/04/30 日本で一世を風靡したリファール系、最後の希望の種牡馬は…?

 リファール系は一時期日本で結構多く、日本に合っている…というイメージでした。が、最近は消え失せたような気がしたので、ちょっと調べてみることに…。で、JSEのリファール/Lyphardの血統表を見ると、もう完全にパッと見ただけで廃れているのがわかります。
 日本で多かったというイメージ通り、リファール系の種牡馬はめちゃくちゃ多いですね。多すぎるので、とりあえず、代表なところだけ。ニッポーテイオーとシリウスシンボリという名馬を輩出した系統は、当然重要でしょう。ただ、この系統は早くに断絶しています。

リファール/Lyphard(1969)
 リイフォー/Lypheor(1975)
  ニッポーテイオー(1983)
 モガミ/Mogami(1976)
  シリウスシンボリ(1982)
https://jse.jpn.org/jrasrch-sp.cgi?kind=father&type=aline&key=@22913260&end=5&mn=476212

 リファール系で長続きしたのは、なんといってもダンシングブレーヴの系統です。

リファール/Lyphard(1969)
 ダンシングブレーヴ/Dancing Brave(1983)
  コマンダーインチーフ/Commander in Chief(1990)
   スエヒロコマンダー(1995)
   ラスカルスズカ(1996)
   レギュラーメンバー(1997)
  ホワイトマズル/White Muzzle(1990)
   アサクサキングス(2004)
   シルポート(2005)
   ニホンピロアワーズ(2007)
   バンドワゴン(2011)
  キングヘイロー(1995)
   ローレルゲレイロ(2004)

 G1を勝っておらず戦績は他の馬よりは落ちますが、最も最後に種牡馬入りしたという意味では、バンドワゴンでしょうかね。若いときは期待された馬で、順調だったなら強かったはず!種牡馬として力を発揮してくれるかも!と、夢を見れる馬です。
 それ以外の比較的最近の馬で実績あるのは、ともに2004年生まれのローレルゲレイロとアサクサキングスでしたが、最近とは言っても2004年であり、ローレルゲレイロ産駒にまだ現役がいるとは言え、もうほぼ終わったような状態です。

 で、ここらへんの産駒であるダンシングブレーヴひ孫世代の獲得賞金ランキングを見てみます。

賞金順位    馬名    性    生年    父    総賞金(万円)
1位    サンレイレーザー     牡     2009    ラスカルスズカ     16,084.60
2位    アイオライト     牡     2017    ローレルゲレイロ     15,607.60
3位    ハクサンアマゾネス     牝     2017    シルポート     11,219.80
4位    アイライン     牝     2012    ローレルゲレイロ     11,014.80
5位    メトロシュタイン     牡     2004    スエヒロコマンダー     9,963.80
6位    サワヤカラスカル     牝     2005    ラスカルスズカ     9,769.30
7位    アイファーキングズ     牡     2016    アサクサキングス     8,016.50
8位    ニホンピロスクーロ     セ     2017    ニホンピロアワーズ     8,008.00
9位    ハッシュゴーゴー     牝     2016    アサクサキングス     7,854.70
10位    イーグルショウ     牡     2004    スエヒロコマンダー     7,463.60

 稼ぎ頭はなんと好きだったラスカルスズカ産駒で、サンレイレーザー。2位は普通にローレルゲレイロですが、3位もシルポートという意外なところが入っています。G1馬なのにアサクサキングスはイマイチですね。アサクサキングスも好きだったのですけど…。
 ただ、そもそも2億円ホースしかいない状態で、どんぐりの背比べ。やはりこの系統は続かない感じですね…。

 にも関わらず、もう一つ下の世代もいてびっくり。まだ1頭しか走っておらず、賞金200万未満で今後もほとんど産駒が出ないと思いますが、ウルトラカイザーという聞いたことがない馬が種牡馬入りしていてびっくりしました。
 ウルトラカイザーはレギュラーメンバー産駒で中央は924万円のみで、普通は種牡馬入りしない成績。地方でも6,379万円程度。地方重賞は勝っていますが、道営記念〔H1〕(G)など、格付けとしては低いものばかりです。
 個人的な趣味での種牡馬入りですかね。こういうのは好きです。とはいえ、兄弟には アルゼンチン共和国杯(G2)、七夕賞(G3) を勝っているアスカクリチャンがいるので、血統的にもまずまずかもしれません。


珍名馬イヌハワントナク マサコチャンの娘でアイコチャンという馬も…

■2023/01/20 珍名馬イヌハワントナク マサコチャンの娘でアイコチャンという馬も…
■2018/10/17 珍名馬、馬なのにギュウホ(牛歩) あのミルファームの競走馬
■2020/08/09 馬なのに子犬を意味する「パピードッグ」、なぜ犬なのか?


■2023/01/20 珍名馬イヌハワントナク マサコチャンの娘でアイコチャンという馬も…

 珍名馬らしい珍名馬なのに見逃していたイヌハワントナク。ここまで3戦して15、12、11と着順は冴えません。
 馬主さんは熊澤浩樹さん。検索で出てきた所有馬は6頭のみで現役は2頭。2015年生まれの牝馬ロンスのみが中央勝利馬で、この馬は3勝して3706万円稼ぎました。
 この稼ぎ頭ロンスにあやかってか、現役のもう1頭はロンスアンドロンスという名前の牡馬でした。2頭は同じ岡田スタッドですが、特に血の繋がりはなし。ちなみに6頭とも岡田スタッドですね。

 稼ぎ頭のロンスですが、この馬、母などの名前がおもしろいですね。4代母はミスオーハヤブサという普通の名前。3代母もチヨダマサコ、2代母はそこからとったマサコチャンで普通です。ところが、この普通の名前を普通じゃない名前にしてしまったのが、ロンスの母の名前アイコチャン。おそらく雅子皇后と愛子内親王の親子とひっかけた名前でしょう。右派の人に「不敬だ」と怒られそうです。
 ロンスの馬名の由来も見ておくと、「人名より」とのこと。一方、ロンスアンドロンスの方を見ると、私の予想と違って「兄ラブリロンリロンスより」とありました。
 ただ、よく見ると、ラブリロンリロンスも同じ熊澤浩樹さんの馬。こちらの馬名意味は、「魅力ある孤独なロンス(人名)」となっていました。
 この兄は中央で1勝。売却して名義が変わったのか、私の最初の検索では出てきませんでした。こういうことはよくありますね。

 ついでに「ロンス」という名前で有名な人を検索してみました。ジョルジュ・ロンスという人がヒットします。

<ジョルジュ・ロンスまたはジョルジュ・ロンセ(Georges Ronsse、1906年3月4日 - 1969年7月4日)は、ベルギー、アントウェルペン出身の自転車競技(ロードレース)選手。
1925年、個人契約選手としてプロへ転向し、同年のリエージュ〜バストーニュ〜リエージュを制覇。翌1926年、トレードチームである当時の名門・オートモト=ハッチンソンと契約を結んだ。以後、ラ・フランセーズ=ダンロップなど、名門チームに在籍した。
史上初となる、世界選手権・プロロードレース2連覇など、主にワンデイレースでの活躍が目立った。この他、シクロクロスやトラックレースでも実績を残している>
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%83%AB%E3%82%B8%E3%83%A5%E3%83%BB%E3%83%AD%E3%83%B3%E3%82%B9

 イヌハワントナクから離れてしまったので、こちらの馬名意味も検索。<犬は「ワン」と鳴く>というそのまんまの説明でした。どうでもいい話ですけど、私は、犬の鳴き声は「ワン」よりも「ウォン」派です。
 検索でヒットする熊澤浩樹さんの馬は、他の馬名も珍名馬揃い。例えば、チョコダイスキ、チョコタベチャウゾはともにチョコレート系の名前。お好きなんでしょうか。ちなみに犬にチョコは厳禁です。
 もう1頭はヒトツデモカチタイ。ひとつ勝つどころか、2戦連続で二桁着順、賞金ゼロで登録抹消。ロンス系だけ珍名馬じゃないといった感じでしたね。


■2018/10/17 珍名馬、馬なのにギュウホ(牛歩) あのミルファームの競走馬

 珍名馬は好きですけど、さすがにちょっとこれひどいんじゃないの?という名前のギュウホ(牛歩)という馬がいました。実際走っておらず、ここまで5戦して二桁が4回。二桁じゃない1戦も8頭立てのブービーでした。
 当然のごとく、掲示板での評判も芳しくありません。

[30] ルリうめさん
馬名の由来、馬体から連想って?
走らないと感じたのか?
[29] 京阪さん
サラブレッドがその名前でいいのか??
[20] 下手の横好きさん
馬なのに牛歩…名付け親は何考えてるんだ
[10] シゲさん
もう少しなんとかならんかったんかな…。牛歩よりかはあるだろうに。
ギュウホの掲示板 | 競走馬データ - netkeiba.com

 馬主は競走馬をやたら多く走らせたり、出走奨励金などを狙ったりすることで有名なミルファーム。先の8頭中7着のレースも未勝利で4戦二桁着順の後の格上挑戦であり、出走奨励金狙いだったと思われます。
 この出走奨励金狙いは、私は悪くないと思うのですけど、ミルファームの場合は虐待じゃないかというほど連続で使うときあるんですけどね。さすがに度が過ぎていて、看過できません。今回のネーミングにも、馬への愛のなさを感じてしまいました。

2019/08/03:ギュウホは中央で10戦しましたが、9戦が二桁着順というひどさ。一度だけ7着があるのですが、これも8頭中7着。この最高着順の7着ですが、500万下のアスター賞。もちろん勝利していないので格上挑戦。ミルファームらしく出走奨励金狙いなんじゃないかと思われます。
 その後地方に移籍。名義が異なっていますので売却した感じですね。地方では勝利もしており、現時点で44万円稼いでいます。


■2020/08/09 馬なのに子犬を意味する「パピードッグ」、なぜ犬なのか?

 ギュウホと同じで「馬なのに」という感じの馬名がありました。別の動物の名前がつくということだけなら珍しくないものの、「パピードッグ」という名前だったので、ちょっとおかしさが高いと思ったんですよね。「ドッグ」はご存知の通り「犬」ですが、「パピー」も子犬という意味なので、バリバリの犬っぽさ。
 別の意味の可能性もあったので確かめたのですが、提出されている馬名の由来でもモロに「子犬。幼犬」という説明でした。調べてみると、puppy単体だけでなく、puppy dogでも子犬などの意味があるみたいですね。

 馬主は、Him Rock Racingホールディングス。父はブラックタイドという良い種牡馬なんですけどね。母はマイビビアーヌ。母の方はどういう意味かと思ったのですが、「ビビアーヌ」は人名だとのこと。なので、父母の名前からの犬つながりで「パピードッグ」でもないようです。 謎ですね。ちなみに牝馬でした。

 一度書き終わってから思いついたのが、 Him Rock Racingホールディングスで走っている他の馬にちなんで名付けた…といった可能性。これに似たパターンは他の馬主さんでいくつかあります。
 調べてみると、Him Rock Racingホールディングスで最も走っているのは3億5000万円のブルドックボスであり、やっと犬関係が出てきました! これにあやかったのかもしれません。この推測が一番しっくり来ますね。
 なお、ブルドックボスも父ダイワメジャー、母リファールカンヌで犬とは特に関係なさそうでした。


2024年4月28日日曜日

岩田康誠が暴言で即日騎乗停止 藤懸騎手が被害者で後藤騎手思い出す人も

■2024/04/28 岩田康誠騎手、他の騎手より勝ちがあるJRA通算1万5000回騎乗を達成
■2021/04/28 岩田康誠が暴言で即日騎乗停止 藤懸騎手が被害者で後藤騎手思い出す人も
■2023/02/19 やらず?先行馬を50秒間立ち上がって抑え続けて後方に下げる


■2024/04/28 岩田康誠騎手、他の騎手より勝ちがあるJRA通算1万5000回騎乗を達成

 岩田康誠騎手のニュースを検索。あまりおもしろいのがなくて、2023年の記事ですが、<岩田康誠が史上17人目のJRA通算1万5000回騎乗「夢と希望を抱いて次につなげたい」>)競馬ニュース・特集なら東スポ競馬 2023/06/18 (日)17:24)というのを選びました。
 岩田康誠騎手は「ジョッキー人生がいつまでか分からないですが、夢と希望を抱いて次につなげていきたいです」というコメントを出しています。

<18日の函館10Rでアメリカンエールに騎乗した岩田康誠(49=栗東・フリー)が史上17人目、現役では12人目のJRA通算1万5000回騎乗を達成した。JRA初騎乗は兵庫県競馬所属時代の1999年11月7日(5着)。2006年に中央に移籍し、ここまでJRA通算1758勝(うちGⅠ25勝)を挙げている。>
https://tospo-keiba.jp/breaking_news/32987

 「史上17人目」ですので、それほど珍しくはありません。ただ、地方出身でJRA移籍ですから、スタートが遅かったことを考えると価値ある記録でしょう。騎手デビューは1991年で、JRA移籍は2006年ですから、実に15年ものハンデがあって、この記録です。
 このページではネガティブな話題も紹介しているんですけど、当時の岩田康誠騎手はすごかったですね。私の好きな馬には、中央の生え抜き騎手よりよほど岩田康誠騎手に乗ってほしいと思っていました。

岩田康誠 - Wikipedia
中央競馬への遠征
<兵庫県競馬所属時代から中央競馬にも積極的に参戦。2002年にはビリーヴでセントウルステークスを制して中央競馬の重賞を初制覇した。
 2004年には菊花賞をデルタブルースで制し、地方競馬所属の騎手としては初めて中央競馬のクラシックを制覇[9]、地方競馬所属の騎手が中央の競走馬に騎乗してGI競走を制覇したのも史上初のことであった[10]。
 2005年には第1回WSJS地方騎手代表選定競走(現・スーパージョッキーズトライアル)に優勝し、第19回ワールドスーパージョッキーズシリーズに地方競馬代表として参戦。(中略)総ポイントで41点を挙げ、総合優勝した(地方競馬の騎手が同シリーズを総合優勝するのは(中略)4年ぶり4人目であった)[11]。>
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B2%A9%E7%94%B0%E5%BA%B7%E8%AA%A0


■2021/04/28 岩田康誠が暴言で即日騎乗停止 藤懸騎手が被害者で後藤騎手思い出す人も

 <岩田康誠騎手が即日騎乗停止 他騎手に幅寄せ、暴言 4/24(土) 17:27配信 日刊スポーツ>によると、裁決委員は、土曜阪神6Rの返し馬の際、岩田康騎手は藤懸騎手に対して騎乗馬でラチ沿いまで幅寄せを行い、粗暴な発言を行ったと説明。翌日である日曜日の25日から5月8日までの14日間(開催日4日間)の騎乗停止処分にしています。即日騎乗停止なんてあるんですね。
 適用されたのは、日本中央競馬会競馬施行規程第147条第20項(競馬の公正確保について業務上の注意義務を負う者としてふさわしくない非行のあった者)。岩田康騎手は、同日2R後の裁決室での藤懸騎手の対応に不満を抱いており、そのことが原因で6Rの行為と言動に及んだと説明しているそうです。
 同じレースに騎乗していた複数の騎手から証言があり、該当騎手に内容を確認したとのことですから、他の騎手にもわかるほどだったんですね。隠蔽されなかったこと自体は良かったです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/f50ac5d2e585fc007dfb944199839987feaac7e6

 競馬記事なんかでは、「岩田康誠騎手は真面目」などと言われていたのですが、コメント欄を見ると全然違う反応。亡くなってしまった後藤浩輝騎手のことを思い出すコメントや息子の岩田望来騎手に関するコメントが多かったのも特徴でした。

<こういうのは本当に残念。その粗暴さで後藤の身体とメンタルを蝕めたのを忘れたのか?近年は割と大人しかったのに。息子の態度悪いのもわかるわ>
<岩田に対して4日間程度の騎乗停止は甘すぎる。自分はとりわけ後藤騎手のファンであったからこそ、岩田がこうした問題行動を起こす度に許せない>
<岩田は昔からそうだし、後藤の件とかあったから、そういうとこはどうしても好きになれないね…>
<それにしても岩田は親子揃って悪い噂を聞くけど大丈夫かな>
<1つ許せないのは、馬を使ったこと。これだけは絶対あってはならない。怪我でもさせたらどうすんだ!>
<商売道具の馬を使って幅寄せをしたり暴言を吐くなど騎手としての自覚が無さすぎる>


■2023/02/19 やらず?先行馬を50秒間立ち上がって抑え続けて後方に下げる

 23/02/18 阪神9R つばき賞 14:25芝1800のショウナンアレクサに岩田康誠騎手が騎乗。
 内枠で軽く押していきながら3番手。ここまで成績が良かったのは大体このくらいの位置であり、これで良いと思ったし、ひどくかかっているようにも見えなかったのだが、すぐに騎手が強く手綱を引っ張り強引に抑えようとする。
 しかも、こんなに引っ張るの?と珍しいほど立ち上がった姿勢で引っ張り続ける。そして、これを50秒ほど。これだけ長い間引っ張り続けるというのは見た覚えがない。

 3~4コーナーでやっと普通の姿勢。この時点で半分より後ろまで下げており、4コーナーから仕掛けると抜いていく余力はあり。ただ、最後は逆に交わされるところもあり、上位には来ない。3番人気で勝ち負けが期待されたが、6着まで。
 ある程度最初押していたし、最初から差し追い込みを考えていたようにも見えなかった。ちょっと考えられない騎乗だった。

 最後は一応前に行こうとしており、やらず・八百長とは思わないが、以下に引用したような掲示板コメントでそういった疑いが出るのもわかる…という不可解な騎乗。とにかく考えられない騎乗だった。
 「教育している」という見方もちらほらあったが、だとしても馬に競馬を教えるのが下手すぎ。今後にもダメージを残しそうな乗り方。応援している馬なので心配…。

[554] VS王門さん
あそこまで引っ張り通し、初めて見た。あれ、さすがに何か制裁を受けるのでは?敗退行為と判断されても不思議ではない。

 [548] Prayさん
こういうあからさまな勝つ気ないならレース出すな。
まぁこんな騎乗してるから普段何しても叩かれるんだわ。

 [545] 杉本馬場大坪石巻最高さん
11を勝たせたかったみたい。

 [543] バイバイデンさん
岩田康ひどすき!
あんなに引っ張り続けた騎乗を見たことないね!
清水久調教師の指示なのか? まさか!

[542] ナカモトさん
なんであんな抑えてるの? 最悪でしかない

[539] ゲストさん EESWMlE
わざと負けてる可能性高いな

[534] 5658さん ESA5IIk
抑える意味わからん
怪しい競馬してるし
勝ちたくないなんかあるのか?

[533] ゲストさん EESWMlE
抑えて抑えて抑えて、下がって下がって、、届かず。さすがすぎて草

[523] Prayさん OIUweFc
ペースはやくないのに抑えすぎて位置悪くするとかほんと意味わからん。
コラムなんかやってる場合か?

[522] さんちゃんさん OESTggQ
ペースが早いと思って控えた?けどそんなに早くないし
前にいた馬を抜かしもできない…
岩田もう騎手やめろw

[503] kuen sanさん OQdydzA
一生折り合い付けて引いて終わったなww

[499] grassさん QVgQR2c
馬を潰したいのかと疑ってしまうレベル。
あれで正解なのか?調教師はどう思っているんだろうか。

 [496] ゲストさん GBQhVWQ
ひっぱりすぎて馬がやる気無くしてるやん

[478] エルニドさん F3ATdSA
馬とも喧嘩すんのか
(引用者注:おそらく岩田康誠騎手が複数の騎手に暴言を吐いてきたことを踏まえたコメント)
https://db.netkeiba.com/?pid=horse_board&id=2020103271


2024年4月27日土曜日

競走馬は1勝するのも難しい…良血馬もコストパフォーマンスが悪い

■2018/01/04 ラフィアンが見限った売却馬のその後の成績を調べると?
■2017/11/06 重賞勝馬は何頭に1頭? 馬主も知らない競走馬の保持リスク
■2018/03/26 競走馬は1勝するのも難しい…良血馬もコストパフォーマンスが悪い
■2015/9/24 勝馬率・回収率の比較 キャロットクラブ、東京サラブレッドクラブ
■2017/06/21 勝馬率・回収率の比較 ラフィアン、ウイン


■2018/01/04 ラフィアンが見限った売却馬のその後の成績を調べると?

 前々から不思議だったのは、地方競馬の賞金額の低さ。どれでやっていけるのだろうか?という疑問です。
 「ラフィアンで売却された馬が地方ですごい活躍している、見る目ない!」と怒っている人がいたものの、そういう人は地方の状況をご存知ないのではないかと思います。
 この疑問に直接 答えるものではないのですが、ラフィアンの馬の地方への売却後の戦績について調べた話が、Our Pleasure2017年9月号にありました。ラフィアン東京事務所の秋吉慶一郎さんが計算しています。

 対象は2016 年1年間にサラブレッドオークションにより売却したラフィアンの馬で54 頭。対象となる馬全頭で7月30日現在、売却後8,121万円(「netkeiba.com」の競走成績の賞金の数字を使用)を獲得しています。
 こう聞くと大きそうですが、この賞金額は全頭で合わせた金額なので、1 頭あたりでは150万円程度。中にはマイネルツィールのように1,500万円以上稼いだ馬もいるのですが、逆に言うとこの馬により、獲得賞金の平均が大きな影響を受けています。

 また、これは買い取った価格を考えていない話。 売却後の落札価格の平均は106 万円。これに預託料を考慮すると、容易にはプラス収支にはならないと考えられるとされていました。
 つまり、 「JRAで現役を続けていても、経費ばかりがかさむ状況が続いていた」ので、ラフィアンの判断は概ね正しかったという意味ですね。
 地方の委託料ってどれくらいなんでしょうね? 私が持っているラフィアンの中央の馬は月50万円くらいかかっています。検索してみると、他もこれくらいで計算している人がいました。中央の委託料が高いとは言え、牧場にいるときでも30万くらいかかりますし、地方であってもかなりかかるのでは?と思います。
 上記の1 頭あたりの賞金額150万円は、全馬が現役を続けている想定で算出した場合、1 頭当たりの月平均の獲得賞金は13万円にしかなりません。売却された馬は、カイバ代も稼げいていないんじゃないでしょうか?
 ああ、検索してみると、地方競馬のカイバ代は30万程度とのこと。とすると、牧場にいるときと同じくらい。ということで、確実にマイナスのようです。

 ただ、こういう話をしちゃうと、今度はオークションの馬の値段が下がっちゃうかも。私が出資していた馬は、ラフィアンのオークション参加初期に売られていて、馬の戦績に比べると驚くほどの価格がついたと言っていました。
(100万行かなかったのですが、戦績は目立たない馬だったので、相対的に見て高い!という話)
 そういう意味では買い取って地方で走らせてくれている方たちにはお世話になっているわけで、 高く売れるのもありがたいことはありたがいのですが…。


■2017/11/06 重賞勝馬は何頭に1頭? 馬主も知らない競走馬の保持リスク

  Enjoy Ruffian 2010年2月号の岡田紘和社長によるBell The HORSEは、「競走馬所有のリスク」について触れたもの。ここでは、全体の生産頭数と、そこからどれくらいの馬が重賞を勝てるか?といった話も出ていました。

 岡田紘和さんは、今まで「競走馬への出資には高いリスクが伴います」、「投機の部分があります」、「金銭的見返りだけをお求めになる方には向きません」など、「商売気がない」と思われることを言ってきたそうです。
 というのも、実はこのリスクを本当に理解している人は馬主でもなかなかいないのだといいます。

  リスクは当然ながら病気やけがによるリスクもあるのですが、私が気になるのは金銭的な数字が出ている、馬が活躍するかどうかわからないというところでした。
 なので、そちらの話を主にやりたいのですが、一つだけ。この怪我などのリスクが非常に高いのがわかるのが、「競走馬に掛けられるのは基本的に生命保険だけ」ということ。
 それ以外の様々なリスクは高すぎて、保険会社が商品を作れないってことみたいですね。たぶん無理やり作った場合、保険の掛け金が相当高くなって、保険をかける人がいなくなってしまうような感じなんだと想像します。

  さて、馬の活躍のリスクに関する話。かなり大雑把なものと断りがありましたが、当時の日本産馬は年間8000頭。
 一方、JRA重賞及び地方交流重賞レースの数は年間160(障害競走を除く)ですが、一世代の重賞勝馬数は100頭前後。
 つまり、80頭に1頭しか重賞は勝てないという計算になるとしていました。

 ただ、正直 80頭に1頭ならチャンスあるじゃん!と思われちゃうんじゃないかと、私は思いました。
 この確率はもう少し下がります。岡田さんは、良血馬と非良血馬では確率が違い、経験上その差は2倍程度(G1に限れば、さらに高くなる)としていました。
 仮に良血馬と非良血馬を1対3の割合で線引きすると、良血馬のグループでは50頭に1頭・非良血馬のグループでは100頭に1頭の割合で重賞勝馬が出ることになるとの説明。
 これでも 100頭に1頭ならと思われそうですけどね。とはいえ、社台グループばかり重賞を勝ちまくりという印象があるように、やはりそれ以外の馬が勝てるチャンスはかなり低いと考えられます。こうすると、少しイメージが湧きますよね。

 このハードルの高さは、上記に金銭的な話を入れると一気にわかりやすくなるでしょう。岡田さんは、一般的に良血馬は非良血馬に比べて2倍、3倍、稀に100倍以上の価格で取引されます、としていました。
 良血馬はめちゃくちゃ高いのです。しかも、良血馬のグループでは2倍の確率で重賞勝馬が出るにも関わらず、価格はそれ以上の上がり方なのですから、コストパフォーマンスは悪化していると言って良いでしょう。
  岡田さんは「良血馬を買ってもリスクが高いことは変わりません」としていたのですが、むしろ良血馬の方が平均すると損失額は大きいかもしれません。

 なお、馬主もリスクの理解をしていないという話がありましたが、関連して生産牧場のリスクの無理解ということも触れていました。
  岡田さんによると、そもそも生産することは、競走馬の保持よりももっとリスクが高いのだとのこと。
 この理解の低さが見えるのが、海外の牧場に比べて、大小を問わず日本の生産牧場は自己所有馬比率が高いというデータ。
 より多くの人に繁殖牝馬を所有してもらい、それを預かることによってリスクを分散していく必要があるのではないかとしていました。


■2018/03/26 競走馬は1勝するのも難しい…良血馬もコストパフォーマンスが悪い

 上と同じような話ですけど、 もう少し古いときの話が出てきました。Enjoy Ruffian 2010年10月号の岡田紘和社長の話です。

年間生産頭数 約7000頭
JRAの入厩を目指す馬 約4000頭

JRA出走馬数 約3700頭
(価格に関係なく怪我や病気、騎乗者に反抗的などの理由によって通常10~15%の馬はデビューできない。JRAの入厩を目指す馬を4200頭として、約12%がデビューできないとした場合の数字)

 因みに、ラフィアンではほぼ毎年90%以上の募集馬がデビューを果たしていると宣伝していました。

入厩を目指した4200頭のうち3分の1、1400頭が新馬・未勝利戦勝ち
その3分の1の467頭が500万下クラス勝ち
そのまた2分の1の234頭が1000万下クラス勝ち
そのまた2分の1の117頭が1600万下クラス勝ちオープンクラス入り
そのまた2分の1に当たる59頭が重賞競走に優勝

<42000頭/生産頭数から見た割合>
1000万下クラス以上 11%(9頭に1頭)/6.7%(15頭に1頭)
1600万下クラス以上 5.6%(18頭に1頭)/3.3%(30頭に1頭)
オープンクラス以上 2.8%(36頭に1頭)/1.7%(約60頭に1頭)
重賞勝馬 1.4%(71頭に1頭)/0.84%(約120頭に1頭)

 数倍から数十倍のお金を出して良血馬を買えば、勝ち上がりは3分1から3分の2に上げられるとしていたものの、割に合わない数字。難しいですね。


■2015/9/24 勝馬率・回収率の比較 キャロットクラブ、東京サラブレッドクラブ

 既に未勝利馬が引退し、勝ち馬が出揃っているであろう2006~2010世代の5年間を見てみます。回収率が表示されていない馬も集計に加えました。

クラブ馬をさがす :: 一口馬主DB
http://www.umadb.com/umalist/

 まずは近年好調な気がするキャロット。ここはほとんどノーザンファームの馬です。

<キャロットクラブ>
勝馬率 45.0% (409頭中184頭)
平均募集価格 2,458万円
平均獲得賞金 2,492万円
回収率 101.4%

 さすがに本家のサンデーサラブレッドクラブには負けますが、回収率でギリギリ100を上回ったのは立派ですね。勝馬率もかなり良いでしょう。

2015/10/04追記:このままだと「一口馬主って儲かる!」と勘違いされてしまうので、諸費用プラスマイナスしたイメージとして、上記の65%をリアル回収率と仮定します。一口馬主は儲からないよ!という生々しい数値です。

リアル回収率 65.9%

 次は最近名前をよく聞く「レッド」の冠名でお馴染みの東サラ。ここは社台系なんですかね?
 以前ちょっと調べたら、イメージほど走っていなかったので、キャロットクラブには完敗すると予想。どうなるでしょう?

<東京サラブレッドクラブ>
勝馬率 50.4% (125頭中63頭)
平均募集価格 2,690万円
平均獲得賞金 2,858万円
回収率 106.3%

 少なっ!頭数少なくてびっくりです。
 また、予想に反して、勝ち馬率も回収率もキャロットクラブに勝ちました。特に勝ち馬率が半数を超えたのは、素晴らしいですね。これは予想外でした。

10/4追記:リアル回収率 69.1%

 これでも悪く無い数値だと思うんですけどね。一口馬主に限らず、馬主というのは赤字になって当たり前の世界です。


■2017/06/21 勝馬率・回収率の比較 ラフィアン、ウイン

 データを取った時期が違っていて問題なのですが、本来調べたかったサラブレッドクラブ・ラフィアンとウインを調べました。
 ラフィアンはきっとお値段の割に走るのだろうと思っていました。が、予想に反して走りません。これはショックです…。

<サラブレッドクラブ・ラフィアン>
勝馬率    40.2%    (378頭中    152    頭)
平均募集価格    1,750    万円
平均獲得賞金    1,131    万円
回収率    64.6%   
リアル回収率    42.0%

 また、予想外なことにウインの方がまだ頑張っていました。

<ウイン>
勝馬率    42.9%    (98頭中    42    頭)
平均募集価格    2,095    万円
平均獲得賞金    2,142    万円
回収率    102.2%  
リアル回収率    66.4%

 リアル回収率は、東サラやキャロットと同程度。 ただ、勝馬率はやや見劣りしています。
 うーん、これは本当ショックですわ…。



2024年4月26日金曜日

冬の馬は鼻水がツララに 馬も人の振り見て我が振り直す

■2018/07/19 冬の馬は鼻水がツララに 馬も人の振り見て我が振り直す
■2024/04/26 さっぽろ雪まつりでは、JRA札幌競馬場やホッカイドウ競馬も参加


■2018/07/19 冬の馬は鼻水がツララに 馬も人の振り見て我が振り直す

 ビッグレッドファームの成田幸市さんによると、馬のヒゲやマツ毛は輝くほどに白く凍るんだそうです。さらに驚くのが、鼻水がツララ状に凍るということ。
 そのツララ状に凍った鼻水をブラ下げて、歩み寄ってくる姿には愛嬌があるといいますが、「ご丁寧に人の服にゴシゴシと…ハハハ…き、きれいになって良かったね(泣)」というちゃっかりしたところもあるようです。
(Enjoy Ruffian2012年2月号牧場だより)

 ツララの時点で北海道など、北の人以外はあまり見たことないかもしれませんけど、この時期の道は凍ります。牧場内では基本的に凍らせないように…としているものの、一部凍ってしまうところがあるそうです。
 しかし、その凍った路面、人間は滑らないように慎重に歩いても、お馬さんらはお構いなし。危険です。
 そこでどうするか?といった話がおもしろいです。彼らには言葉が通じないので、凍った道は危ないということを体で表現して教えるとのこと。具体的に言うと、なんと人間がワザと滑って焦って見せるんだそうです!
 そうすると慎重になってくれるというから、おもしろいですね。


■2024/04/26 さっぽろ雪まつりでは、JRA札幌競馬場やホッカイドウ競馬も参加

 馬と氷の話題で何か…と検索して出てきたのは、<「第69回さっぽろ雪まつり」で馬の氷像とイベント | 馬産地ニュース | 競走馬のふるさと案内所>(2018年02月09日)というニュースでした。この年はJRA札幌競馬場制作の氷像やホッカイドウ競馬のイベントがあったとのことです。全然知りませんでしたが、毎年恒例なんですかね?
 私は北海道出身なのにさっぽろ雪まつりに行ったのは子供の頃だけで、しかも、本番前の期間だけじゃないかと思います。

<大通会場(大通2丁目会場)では、JRA札幌競馬場制作の氷像があり、「夢舞台」と題した大きな氷像と、「誕生」、「成長」、「旅立ち」と題した小さな氷像が並んでいる。それぞれサラブレッドを表現していて、(中略)今にも動き出しそうな迫力がある。夜になるとライトアップショーとして、「夢舞台」の氷像が光と音の演出で楽しむことができる。
 札幌競馬場は、以前のさっぽろ雪まつりで、プロジェクションマッピングをしたことも好評で、今年もライトアップショーを目当てにしている地元競馬ファンが多く、SNSでもショーを話題とした投稿が増えている。
 また、大通会場(大通11丁目会場)ではホッカイドウ競馬のブースがあり、こちらではVR(バーチャル・リアリティ)映像による「VRでジョッキー体験」や、「お楽しみクイズラリー」、ホッカイドウ競馬オフィシャル応援ソングを歌う上杉周大さんによる「ミニライブ&ホッカイドウ競馬クイズ大会」(2月10日のみ)を実施している。>
https://uma-furusato.com/news/92498.html


2024年4月25日木曜日

ボールドリーズニング、僅か61頭の産駒から名馬シアトルスルーを送り出す

■2014/8/4 ボールドリーズニング、僅か61頭の産駒から名馬シアトルスルーを送り出す
■2023/02/11 シアトルスルーの父Bold Reasoning、無名すぎて情報が少ない!
■2024/04/25 意外に日本でまだ頑張っているシアトルスルー系の種牡馬



■2014/8/4 ボールドリーズニング、僅か61頭の産駒から名馬シアトルスルーを送り出す

 残念ながら早世する種牡馬というのは後を立ちませんが、少ない世代から名馬を輩出した馬もいます。ボールドリーズニングがそうです。

-----引用 ここから-----
アワープレジャー2012年12月号 ザ・ブラッド Vol.18
http://www.ruffian.co.jp/site/ourpleasure/ourpleasure.php

 米国を代表する名馬ボールドルーラーの孫でベルモントパークのダート6 ハロンのレコードを塗り替えたボールドリーズニング。(略)ボールドリーズニングはノド鳴りの持病があったために大成できず、ケンタッキーで種牡馬入り後も僅か3 世代、61 頭の産駒を残しただけで早逝してしまったが、その血脈は息子であるシアトルスルーや孫のエーピーインディを大動脈として今も発展を続けている。
-----引用 ここまで-----

 シアトルスルーは今度詳しくやります(見栄えの悪かったシアトルスルー、アメリカで唯一不敗の三冠馬となるで書きました)が、アメリカ競馬史を代表する名馬です。Wikipediaでは「1977年に史上初の無敗でのアメリカ三冠を達成した(三冠馬としては10頭目)」と説明しています。
 このシアトルスルーのところにお父さんであるボールドリーズニングの話もありますから、これも紹介。
 
<シアトルスルーは1974年2月15日、アメリカケンタッキー州の5、6頭の繁殖牝馬を繋養する小さな牧場で生まれた。父のボールドリーズニングは種付け料が14万円と安く、シアトルスルーはその初年度産駒にあたる。ボールドリーズニングは3年間供用されたあと種付け中に牝馬に蹴られ、そのときの怪我がもとで死亡した>

 シアトルスルーは種牡馬としても成功し、今でもその血統を残しています。 
 ただ、以前は日本でも血を引く馬が多かったですけど、最近見ませんね。日本には合わないです。
 じゃあ、アメリカでは今どの系統が活躍しているのか?というのも、私は知らないんですけど…。



■2023/02/11 シアトルスルーの父Bold Reasoning、無名すぎて情報が少ない!

 Bold Reasoningについてはほとんど情報がありませんね。Wikipediaがないだけでなく、他のサイトでも情報不足です。そこで英語版のWikipediaを見てみようと思いつきます。この英語版のWikipediaなら単独項目がありました! ただし、こちらも極めて短く競走成績の表も見当たりません。とりあえず、機械翻訳とともに紹介しておくことにしました。
 これを見ると、やっと競走成績のような情報もわかります。

・Bold Reasoning - Wikipedia(英語版)
https://en.wikipedia.org/wiki/Bold_Reasoning

Background(背景)
Bold Reasoning was foaled in Florida. He was out of the Hail To Reason mare Reason To Earn, by the Santa Anita Derby winner Boldnesian, a son of Bold Ruler.

Google 翻訳
<Bold Reasoning はフロリダで生まれました。 彼は、Bold Ruler の息子である Santa Anita Derby の勝者 Boldnesian によって、Hail To Reason 牝馬 Reason To Earn から外れました>

DeepL翻訳
<ボールドリーズニングはフロリダで産まれた。ヘイルトゥリーズンの牝馬、リーズントゥアーンの産駒で、サンタアニタダービーの勝ち馬ボールドネジアン(Bold Rulerの子)を産んだ>

Racing career(競走成績)
Bold Reasoning recorded his most important successes as a three-year-old in 1971, winning the Jersey Derby and the Withers Stakes. Bold Reasoning set a new track record at Belmont Park for six furlongs a four-year-old in 1972.

Google 翻訳
<Bold Reasoning は、1971 年に 3 歳で最も重要な成功を収め、ジャージー ダービーとウィザーズ S で優勝しました。 Bold Reasoning は、1972 年にベルモント パークで 4 歳児に 6 ハロンの新記録を打ち立てました。>

DeepL翻訳
<ボールドリーズニングは3歳時の1971年にジャージーダービーとウィザースステークスを制し、最も重要な成功を収めた。1972年にはベルモントパークで4歳馬の6ハロン新記録を樹立した。>

Stud record(種牡馬成績)
Upon retirement, Bold Reasoning only produced three crops of foals at Claiborne Farm before his death on April 24, 1975, due to a breeding shed accident in which he cracked his pelvis. He had to be euthanized after the injury caused severe colic.[1] He sired Seattle Slew in his first crop of foals and the top-rated French two-year-old Super Concorde in his second.

Google 翻訳
<退職後、大胆な推論は、彼が骨盤を割った繁殖小屋の事故のため、1975 年 4 月 24 日に亡くなる前にクレイボーン農場で子馬を 3 頭しか生産していませんでした。 彼は重度の疝痛を引き起こした後、安楽死させられなければなりませんでした。 彼は最初の仔馬でシアトル・スルーを産み、2 頭目で一流のフランス産 2 歳のスーパー・コンコルドを産みました。>

DeepL翻訳
<引退後、ボールドリーズニングはクレーボーンファームで3頭の仔馬を生産したが、1975年4月24日、飼育小屋の事故により骨盤にひびが入り死亡した。最初の産駒はシアトルスルー、2番産駒はフランスの2歳馬スーパーコンコルドを産んだ。>

 最後、種牡馬成績のところはどちらもうまく訳せていませんね。3頭しか産駒はいないとしているものの、そんなわけがありません。これは「crops」の誤訳。ファーストクロップ、ラストクロップというように、競馬でのcropsは1頭の馬ではなく、1世代の馬全部を指します。
 つまり、3世代の産駒を残し、1世代目(ファーストクロップ)からシアトルスルー、2世代目からSuper Concordeを生み出したという意味でしょう。

 また、競争戦績については、Jersey DerbyとWithers Stakesを勝利、また、1972年にはベルモントパークで6ハロンのレコードを持っているらしいということがわかりました。



■2024/04/25 意外に日本でまだ頑張っているシアトルスルー系の種牡馬

 日本で今シアトルスルー系っていなくない?とふと思ったのですけど、普通に結構いましたわ。特にシニスターミニスターは成功しています。

JSE シアトルスルーの父系統(通常モード)
シニスターミニスター/Sinister Minister(2003)
フロステッド/Frosted(2012)
パイロ/Pyro(2005)
カリフォルニアクローム/California Chrome(2011)
カジノドライヴ(2005)
マジェスティックウォリアー/Majestic Warrior(2005)
マリブムーン/Malibu Moon(1997)
https://jse.jpn.org/jrasrch.cgi?kind=father&type=line&key=@22698408&end=5&mn=476118

 ただ、今後日本でシアトルスルー系が広がるか?と言うと、結局やっぱり厳しそうな感じ。最も最近導入されて注目だったカリフォルニアクロームは繁殖牝馬の質の高さを考えると大ゴケした感じがありますし、最も活躍馬を輩出したシニスターミニスターも、後継種牡馬という点で見ると、全くダメです。

 とりあえず、最も可能性がありそうなこのシニスターミニスターの孫世代の成績を見てみましょうか。2024/04/25時点でのベスト5は以下のような感じ。まだ産駒が生まれ始めたばかり…ではあるものの、やはり今のところ目立った馬は出ていないようでした。

賞金順位    馬名    性    父    総賞金(万円)
1位    ルーンファクター     牡     インカンテーション     2,143
2位    シトラルテミニ     牝     インカンテーション     2,139
3位    リュヌダムール     牝     ダブルスター     1,740
4位    ルイジアンナ     牝     ダブルスター     1,583
5位    ユーアオンフリーク     牡     インカンテーション     1,538
https://db.netkeiba.com/

 カリフォルニアクロームが大ゴケと書いたんですけど、繁殖牝馬の質の高さを考えるとまだ大物を出す可能性があり、期待ができるかも?と思い直してこちらも調査。やはり産駒を出し始めたばかりなのですけど、1位の賞金ではシニスターミニスターの孫世代には勝利。今後ここからどこまで伸びるか?ですね。

賞金順位    馬名    性    総賞金(万円)
1位    ワイドラトゥール     牝     2,739.60
2位    エルフストラック     牝     1,918.60
3位    スプリングノヴァ     牝     1,805.40
4位    ネグレスコ     牝     1,710.00
5位    カルフレグランス     牝     1,708.20


2024年4月24日水曜日

小牧太騎乗のガンバルフトシが太めなのになお太く… ヤルキゲンキフトシという馬も

■2024/04/24 小牧太騎乗のガンバルフトシが太めなのになお太く… ヤルキゲンキフトシという馬も
■2023/06/16 珍名馬チョメチョメ、オキャン VS ファビュラスロード、ノヴァエクスプレス


■2024/04/24 小牧太騎乗のガンバルフトシが太めなのになお太く… ヤルキゲンキフトシという馬も

 騎手と同じ名前の馬に騎乗というのは過去にもあったパターンで、最初から騎手を想定してつけた名前かもしれないガンバルフトシくん。掲示板を見ると、体重的にも「フトシ」ということでもうひとネタ加えてきたようです。お笑いとして優秀ですね。

 体重の「フトシ」の前に、とりあえず、まず、netkeiba掲示板の初期のコメントから。

[5] あおさん YpmAlpA
鞍上は!やはり小牧太騎手かな
2023/1/15 17:51

[7] カンピロバクターさん JVZQJYg
太論でこの馬を初めて知りました!これからの活躍が楽しみ!
2023/4/19 9:38
https://db.netkeiba.com/?pid=horse_board&id=2021100996

 上記コメントの「太論」というのは、小牧太騎手のコラムの名前ですね。本人も語っていたようです。読んでみましょう。
 上記コメントの時期は、<【ユーザー質問】小牧騎手ファンは要チェック!注目の2歳「ガンバルフトシ」の近況は? - 小牧太 | 競馬コラム - netkeiba>(2023年04月18日)というコラム。ただ、以下のようなもので、由来の説明などはありませんでした。

──では、最後の質問です。「ガンバルフトシのデビューが楽しみで仕方がありません。牧場に見に行ったりしているのでしょうか? いつ頃デビューとか、予定が決まっていたら教えてください!」。

小牧<まだ予定は決まってないし、牧場に行くのも(コロナで)控えるように言われていたから、行ってないね。早い2歳はもう入厩してるけど、笹田厩舎はまだ。評判が聞こえてきたら、ここでちゃんと教えるよ。>
https://news.netkeiba.com/?pid=column_view&cid=52837

 JRA公式を見ると、ガンバルフトシの馬名意味はそのまま「頑張る+人名より」というもの。ここで細かい説明がないのは当然で、仕方ありませんね。ちなみに馬主は伊藤 永二郎さんという方です。
 あと、同じ馬主さんでは、「ヤルキゲンキフトシ」というさらに熱い名前の馬もいることに気づきました。熱血ですね。ムンムンする名前です。

 さて、ガンバルフトシの掲示板の続き。いよいよデビューです。

 [13] Montjeuさん EzBwhWA
ちゃんとフトシ乗せてて草

 [19] T-おかださん J4mGeCM
サワーホマレに太乗せてた馬主かよ…笑

[23] 坂路しずくさん FHRDcQA
なんて素敵な巡り合わせなんだろう。
サンキューユウガに川田優雅が乗った以上の感動がある。

 しかし、名前の通り、新馬戦では太かったようです。

 [32] サンバのリズムを知ってるかいさん JyklBzY
なにもかもフトシ…

 [38] masa.さん FlcEMwY
フトシ毎週のように追い切り乗ってる
ちょっと太いけど少し買おう

[41] 俺だよさん c4IQdkA
デビュー楽しみにしてました。
でも、フトシ、腹回り太し。
飲み過ぎたかな。

 [138] リョウチェンさん OFYDFVM
太がフトシは調教でも絞り切れなくて太め残りだったってコラムに書いてたから次走絞れてたらまた応援馬券買います。

 太い、太いのコメントの懸念どおりに、12着の最下位負け。名前のせいか人気は8番人気でしたから、人気よりも負けました。
 この新馬戦が2023/10/22で、間を空けて2024/02/25が2戦目。ここで絞って次こそ頑張る!と思いきや、なんと+26kgと激太りで、激太しな状態で走り、また最下位というネタを披露してくれました。そっちを頑張っちゃったのかよ?という…。本当お笑いとして優秀ですね。

[147] マカロティさん QRRmaVY
+26...?

 [148] ゲスとさん JHl1gTQ
本当に頑張って太っとる

[149] hideさん mGhTCSA
いくらなんでも太イッテェ

 [152] ブライアンさん KBRJSTE
絞るどころか大幅に太って帰ってくるってどういう事…

 [153] takeさん QUGGhXM
名は体を表す

 [156] 壊れ太郎さん GGVJAEI
ちゃんと太くて笑う

 [163] たけしたさん iQByOAA
前走太めやって太が言うてんのにフトシさらに太ってくるとかコントやっとんのけ


■2023/06/16 珍名馬チョメチョメ、オキャン VS ファビュラスロード、ノヴァエクスプレス

 2023年デビュー組の第3週、珍名馬としては、2023/6/18東京芝1600mのチョメチョメがまず目に付きました。私の好みとは違うんですけど、珍名なので取り上げないわけにはいかないでしょう。
 父ビーチパトロール、母オトリコミチュウ。母オトリコミチュウも珍名馬であり、ここからの連想でしょうか。チョメチョメをしていてオトリコミチュウ…といった感じです。

 前日の2023/6/17では東京芝1400mのオキャン。オキャンとは、おてんばな娘などを言いますので、当然牝馬です。父カリフォルニアクローム、母ジャジャマーチャン。このうち母のジャジャマーチャンからの連想でしょうか。じゃじゃ馬というのも、おてんばと同じような意味で使われることがあります。

 他に目につく馬もいないので、彼らのライバルになりそうな馬の話も。チョメチョメのレースでの予想人気上位3頭では、普通に1番人気予想のファビュラスロードが一番良さげ。
 父ロードカナロア、母ファビュラスセンス。おじにシンガポール航空国際(G1)、日刊スポ賞中山金杯(G3)などを勝った シャドウゲイトがいる血統です。

 オキャンのレースでは、ノヴァエクスプレスが1番人気予想。父アジアエクスプレス、母グリューネヴォッヘ。こちらも、おじに フェブラリーS(G1)、チャンピオンズC(G1)などを勝った ゴールドドリームがいるという期待できそうな血統です。

 彼らとは別のレースですが、見ていて気になったのが、レディントンという馬。阪神マイルでのデビューです。予想オッズでは2番人気なのですけど、 ハンソデバンドなどのサッカーシリーズの系統の弟。兄の ロングスローイン はPOGでも指名しました。地味ですが堅実な兄弟多く好みのタイプ。ただ、今回の父がサトノアラジンというのだけが不安。サトノアラジンは健闘している感じはあるものの、パンチが足りず自信ないです。

2023/06/22追記:新馬戦では書いていたうちのノヴァエクスプレス、レディントンが勝利しましたね。このうちレディントンは予想オッズでは2番人気、実際には4番人気であったにも関わらずの勝利です。
 このレディントンは「 ハンソデバンドなどのサッカーシリーズの系統の弟」と書いたのですけど、あとからかなり好きだったハギノルチェーレ(特に活躍はしていない馬)などとも近い系統とわかり、力を入れていない方のPOGで指名することにしました。どうも昨年から自信ない指名馬が活躍し、自信ある馬が活躍しないという逆転現象が起きています。


2024年4月23日火曜日

見栄えの悪かったシアトルスルー、アメリカで唯一不敗の三冠馬となる

■2014/8/5 見栄えの悪かったシアトルスルー、アメリカで唯一不敗の三冠馬となる
■2014/8/5 地味血統の母、その後も活躍馬を輩出し日本も種牡馬導入
■2014/08/06 三冠馬なのに酷使されたシアトルスルー、連戦による敗戦も



■2014/8/5 見栄えの悪かったシアトルスルー、アメリカで唯一不敗の三冠馬となる

 シアトルスルーは米国競馬史上、10 頭目にして唯一の不敗の三冠馬(2012年時点)。ただ、幼少期については頭が大きく見栄えが悪かったことや、生まれつき右前肢の蹄が外向していたことなどネガティヴな部分が強調されることが多いとのことです。
 「良さそうに見えなかったのに歴史的名馬!」と言うのは、ドラマチックな話。ただ、この話を書いていた、サラブレッドインフォメーションシステムは、こうしたネガティブさを強調する話を誇張だと考えているようです(アワープレジャー2012年12月号(ザ・ブラッド Vol.18)より)。 

  シアトルスルーは2 歳時にファシグティプトン・ジュライセールに上場され、獣医だったジェイムズ・ヒル氏に1 万7500ドル(当時の交換レートで約507万円)で落札されています。実を言うと、この価格は同年のケンタッキーダービー優勝賞金(16 万5200ドル)の10%以上であり、安くなかったのです。当初からかなり期待されていたことをうかがわせる話です。
 さらに、血統的にも未知の馬につけられた値段としては決して安くない、と補足。「血統的にも未知の馬」というのは、父が種付け料の安いボールドリーズニングで母マイチャーマーも良い血統ではなかったという理由です。
 買った人が自信あったからとはいえ、競る人がいないと釣り上がりません。やはりセリの時点で、「ただの見栄えの悪い馬」ではなかったのでしょう。作者は、セリの時点ではすでにネガティブな点は解消されていたのではないか?といった書き方をしていました。


■2014/8/5 地味血統の母、その後も活躍馬を輩出し日本も種牡馬導入

 シアトルスルーを競り落としたのは、ジェイムズ・ヒルさんでしたが、単独ではなく4人での所有。ヒル夫妻とともに共同オーナーとなったテーラー夫妻はワシントン州で材木商を営みながら、いつか馬を持ちたいという夢を叶えるべくセリ会場に赴き、偶然に知り合ったヒル夫妻と意気投合。4 人の中で唯一専門家だったヒル氏の勧めに従ったのだとのこと。
 素晴らしい相馬眼で、これは前述の金額でも当然安すぎる買い物となりました。
 シアトルスルーがオーナーグループに贈った金額(競走での120万8276ドルと種牡馬シンジケートの1200万ドル)は現役引退時で元手のおよそ750 倍。4 人はシンジケートの全40 株のうち半分を手許に残したので、種牡馬としての成功によって、もたらされた金額は莫大なものとなったそうです。

 なお、未知の血統とされたシアトルスルーの母マイチャーマーは、血統的には地味ながらも現役時6 勝の上級牝馬でした。
  さらにシアトルスルー以外にも活躍馬を連続で出しており、肌馬としての能力は高かったようです。
 シアトルスルーの半弟にG1英2000 ギニー馬となるロモンド(父ノーザンダンサー)や、G2で2勝・G1で2着して日本などに種牡馬輸入されたシアトルダンサー(父ニジンスキー)がいます。



■2014/08/06 三冠馬なのに酷使されたシアトルスルー、連戦による敗戦も

 アワープレジャー2012年12月号 ザ・ブラッド Vol.18(サラブレッドインフォメーションシステム)によると、アメリカの歴史的名馬シアトルスルー生涯無敗ではないものの、勝つときのパフォーマンスは圧倒的なことが多かったようです。
 2 歳9月のデビューからG1シャンペンS まで3 連勝で2 歳王者になっています。Wikipediaによると、G1シャンペンステークスはアメリカの2歳戦のなかでもっとも格が高いとされるレース。このレースでシアトルスルーはスタートから逃げてほかの馬を引き離し、2着馬に10馬身の着差をつけて優勝。圧倒的!というのがわかりますね。

 ザ・ブラッドによると、その後も連勝し、東部前哨戦のG1ウッドメモリアルS まで6 連勝で迎えた三冠は、どれも圧倒的な1番人気に応えて完全制覇。史上初の不敗三冠馬となっています。Wikipediaでは、以下のように書いていました。

-----引用 ここから-----
第1戦ケンタッキーダービーではスタートで頭をゲートにぶつけて出遅れたもののすぐに前方へ進出して先頭を奪い、そのまま逃げ切って優勝。第2戦プリークネスステークスではいったん2番手に控え、第3コーナーでコーモラントを振り切るとそのままゴールし優勝した。第3戦ベルモントステークスではスタート後すぐに先頭を奪い、そのまま逃げ切って優勝。史上10頭目、史上初の無敗のアメリカ三冠馬となった。
-----引用 ここまで-----

 ただ、勝ち方が圧倒的なだけに、負けたときは大騒ぎだったのかもしれません。ザ・ブラッドによると、三冠の後、中2 週で向かったG1スワップスS では1着から大差の4着となり、初めて負けてしまいました。これによって馬主サイドと調教師の間に溝が生じ、この年は競馬場に戻ることのないまま終了。ただ、このまま最優秀3 歳牡馬だけでなく、年度代表馬まで選ばれました。
 アメリカのきつい三冠スケジュールを勝ったのにさらに中2週ってのはどうかと思いましたし、そこらへんで揉めたのかな?と2022年1月21日に読み直していて思いました。すると、Wikipediaで顛末が載っていましたわ。やはり休養の問題です。
 なお、関係は不明なものの、この敗戦の後にはシアトルスルーは高熱で危うく命を落とすところまで行きました。

<アメリカ三冠達成後、調教師のウイリアム・ターナー・ジュニアはシアトルスルーに休養を取らせるべきだと主張したが、馬主サイドの意向によりベルモントステークスから1か月も立たないうちに西部のハリウッドパーク競馬場で移送され、G1スワップスステークスに出走することになった。結果は勝ち馬から16馬身離された4着に終わり、デビュー以来の連勝は9で途絶えた>

 Wikipediaでは、<一般セリ市で購入された馬がアメリカ三冠を達成したのも史上初のことで、4人の馬主が手にした幸運はマスコミに大きく取り上げられた>と書いています。オーナーの相馬眼の素晴らしさは前回も書きましたが、3歳の最後のレース選びは間違いでしたね。

 ザ・ブラッドによると、カムバックは4 歳5月でしたが、3歳12 月にはD.ピーターソン厩舎に転厩。一般戦を連勝したものの、9月のG2 パターソンH(2 着)をクビ差で落としたことでデビュー以来のコンビだったJ.クリュゲ騎手が降板。ここから引退までの4 戦はA. コルデロJr 騎手が手綱を取りました。
 このパターソンH から11日後という、また、きつい日程でG1マールボロCHに行きました。1歳年下の三冠馬アファームドとの、夢の対決です。これがどうなったか?というのは、Wikipediaからどうぞ。

<G1マルボロカップで1歳年下の三冠馬アファームドと対戦。三冠馬が同じレースで対戦するのはアメリカ競馬史上初のことであった。シアトルスルーにはアファームドより1.8キロ重い斤量が課せられたが、アファームドに3馬身の着差をつけて優勝した>

 ここまででも走りすぎな感じがあるのですが、なんとこの後も中1週のG1ウッドワードSへ。欧州から移籍したエクセラーに4馬身差で勝利しています。Wikipediaによると、4馬身の着差をつけベルモントパーク競馬場ダート2000メートルのコースレコードを記録して優勝しているそうです。
 その次のG1ジョッキークラブ金杯はエクセラーにハナ負け。ただ、現役最後となった11月のG3 スタイヴァサントH を逃げ切って有終の美。直接対決で勝っており、年度代表馬で良かった気がしますが、この年の年度代表馬はアファームドで、最優秀古馬のみ。通算17戦14 勝、2 着2 回で引退となりました。

2024年4月22日月曜日

キンカメ・ディープなどリーディング2位・1位配合は失敗する?ヒートオンビートなど

■2019/12/21 キンカメ・ディープなどリーディング2位・1位配合は失敗する?
■2019/12/21 キンカメ X ディープは悪い?他の組み合わせと比較した結果…
■2019/12/21 じゃあ ディープ X キンカメという一番すごそうな配合は?
■2024/04/22 失敗する配合と書かれたヒートオンビート、成功してしまう…


■2019/12/21 キンカメ・ディープなどリーディング2位・1位配合は失敗する?

 キングカメハメハ X ディープインパクト という長くリーディング2位と1位の組み合わせという夢の配合的なヒートオンビートという産駒。この馬の掲示板で、 リーディング2位・1位配合は失敗すると書いている人がいておもしろいと思いました。
 
   今見ると、これに関連したコメントがごっそり消されていて、間違いだったのかもしれないのですけど、私が最初見たときは、ヒンドスタンあたりの古い例からずらっと書かれていました。最近だと、サンデーサイレンス X ブライアンズタイム、あと、ノーザンテーストと何か…といった組み合わせでした。
 非常におもしろい!と思ったのすけど、種牡馬やBMS成績と違って、ニクスについて見る客観的なデータがなく、めちゃくちゃ難しいです。困りましたね。

2022/12/18追記:
参考 1999年の種牡馬リーディング
順位    馬名     入着賞金
1    ノーザンテースト     158,781.00
2    ミルジョージ     124,532.00
3    モガミ     117,226.00
4    トウショウボーイ     113,125.00
5    ブレイヴェストローマン     112,148.00

参考 1990年の種牡馬リーディング
順位    馬名     入着賞金
1    ノーザンテースト     214,451.50
2    トウショウボーイ     145,430.50
3    ミルジョージ     142,188.00
4    モガミ     122,809.00
5    ノーザンディクテイター     101,899.50


■2019/12/21 キンカメ X ディープは悪い?他の組み合わせと比較した結果…

 とりあえず、1億円ホース、5000万円ホースの確率で見てみましょうか。ただ、それでも何と比較して良いか困りますね。リーディング3位が固定されているとわかりやすかったので、そういう馬がおらず、ステイゴールド、ハーツクライなどだと、サンデーサイレンス系同士という問題があります。比較的上位ということで、シンボリクリスエスとの組み合わせを見てみましょうか。2013年はこれで1位、2位、3位になるなど、上位に結構来ています。そういうイメージなかったんですけど。
 ちなみにシンボリクリスエスは1999年生まれ、 キングカメハメハは2001年、ディープインパクトが2002年です。シンボリクリスエスがちょっと上ですね。

 まず、失敗だとされていた、キングカメハメハ X ディープインパクト。そもそも頭数が少ないのでは?と思ったらやはり少なくて46頭。4歳以上に限って言えば、なんと13頭しかいません。1億円はゼロで、5000万円は1頭キングリッドだけです。失敗しているといえば、失敗しています。ただ、前述の通り、サンプルが少なすぎて参考になりません。今後失敗するという予想なんでしょうね。

 となると、キングカメハメハ X ディープインパクト以外も少ないかも…と思います。以降全て4歳以上で見ていきますが、シンボリクリスエス X ディープインパクトは、7頭のみ。さっきの組み合わせより少なくてさらに参考外ですが、5000万円以上がいないため、普通にキングカメハメハの方が良くなっています。とりあえず、「リーディング2位・1位配合は失敗する」説には不利な結果でした。
  シンボリクリスエス Xキングカメハメハだと13頭で5000万円以上ゼロ。キングカメハメハ X ディープインパクトで大物がいないのは確かに予想外ですが、他のリーディング上位の組み合わせでも別に良くない…という結果。「リーディング2位・1位配合は失敗する」説に納得感を与えるわかりやすいデータは出てきませんでした。


■2019/12/21 じゃあ ディープ X キンカメという一番すごそうな配合は?

 「リーディング2位・1位配合」とは逆にリーディング上位が父の方に来るという、逆パターンも見てみましょう。すると、 キングカメハメハ X シンボリクリスエスが大成功! 10頭なのに、9億近いレイデオロと1億円ホースの10とうでレイエンダという兄弟を出しています。
 ディープインパクト X シンボリクリスエスは17頭いて、1億円ホース2頭で、こちらもいい感じ。アドミラブルとレトロロックです。
 一番すごそうな1位・2位配合のディープインパクト Xキングカメハメハですが、こちらも普通に成功していますね。22頭いて、5億円近くてまだ現役のワグネリアン、4億円近いデニムアンドルビー、1億円のグリュイエールがいます。

 こうして見ると、リーディングが上の馬と、その少し下の順位の母父が良い感じで、逆は意外にダメといった感じ。リーディングが上の馬は種牡馬として成功しているので、父にした方が良いのは当たり前だろうと思うものの、極端な差になっているのはやはり興味深いと言えます。
 ただ、頭数が少なすぎて信頼性に欠けますし、見たのは6パターンのみ。これだけじゃ全くダメですね。話になりません。今度時間があったら、結果ができっている過去の馬で見てみたいんですが…。


■2024/04/22 失敗する配合と書かれたヒートオンビート、成功してしまう…

 失敗すると書かれていたキングカメハメハ X ディープインパクトの配合。少数の成功馬が出たとしても、全体として失敗していれば指摘通りとはいえるのですけど、これはヒートオンビートという馬のところで書かれたコメントでした。よりによって書き込んだ掲示板のヒートオンビートが成功してしまっています。

 ヒートオンビートは実をいうと、私のPOG指名馬ですが、POG期間はボロクソ。なんとか未勝利を脱出した程度でした。ところが、古馬になって才能開花。POGが下手な私のPOG指名馬は、このパターンが結構ありますね。
 ヒートオンビートはPOG期間終了後に徐々に出世していき、古馬となった4歳1月にオープン入り。その後は重賞で2着、3着の好走を続けて着実に賞金を稼ぎました。勝ちきれないところはあるものの、目黒記念(GⅡ)を勝利して重賞も制覇。2024/04/22時点で2億8769万6000円を稼いでおり、十分成功でしょう。少なくとも失敗ではありません。

 ちなみに、キングカメハメハ X ディープインパクトでは彼が稼ぎ頭。配合の割には物足りないと感じるかもしれませんけど、これも明らかな失敗とは言えない微妙な感じです。

賞金順位    馬名    性    総賞金(万円)
1位    ヒートオンビート    牡    28,770
2位    ブラヴァス    牡    14,797
3位    アンドヴァラナウト    牝    14,455
4位    ククナ    牝    14,315
5位    シュトルーヴェ    セ    13,453
6位    アールドヴィーヴル    牝    8,198
7位    キングリッド    牡    7,715
8位    ランフォザローゼス    セ    7,236
9位    キングサーガ    セ    6,205
10位    ゴルトベルク    牝    6,057


2024年4月21日日曜日

アメリカの競馬は薬物使用OKなの?ラシックスはもっと強力な禁止薬物の使用を隠ぺいする薬

■2018/07/19 アメリカの競馬は薬物使用OKなの?ドイツでは米種牡馬制限理由に
■2018/07/19 ラシックスはもっと強力な禁止薬物の使用を隠ぺいする薬


■2018/07/19 アメリカの競馬は薬物使用OKなの?ドイツでは米種牡馬制限理由に

 アメリカでダート人気低下、芝レースが増加する異変で、出てきた芝系種牡馬を多く抱えるヒルンデイルファームを率いるジョン・シクラさんは、芝向きの種牡馬の導入する理由について、「アメリカの馬産は世界から血統的には孤立していたがそれは良くない。市場を広げるための方法のひとつ」と言っていました。
 ただ、競馬の世界で 「血統的には孤立」といえば、なんと言ってもドイツでしょう。よく「重厚長大」と言われる、かなり独特の血統を保ってきました。

 このドイツが海外の血と混ざらない独特の血統を維持してきた理由で、驚くものがありました。Our Pleasure2018年1月号のザ・ブラッド 血統表を紐解く!(T.I.S)の「アカテナンゴ」の説明で以下のような記述があったのです。

  <ドイツでは競走馬時代に薬物を使用していた馬(具体的には薬物の使用が容認されている米国調教馬を指す)がドイツで種牡馬になった場合、その産駒が稼いだ生産者賞を支給しないという経済的な歯止めを作って血統プールへの異物混入を防いでいる>

 えっ、マジで!? アメリカって薬物使用オッケーなの!と驚きでした。



■2018/07/19 ラシックスはもっと強力な禁止薬物の使用を隠ぺいする薬

 検索してみると、どうも何の薬でも使ってOKということではなく、OKなのとそうじゃないのがあるってことみたいですね。
 また、薬物使用のルールも何度も変わっており、なおかつ論争があるようです。例えば、2014年には、一流米国人調教師が競走当日の薬物使用を撤廃する計画を提案し、その後すぐに複数の有名なホースメングループがこの計画に反対したといいます。
(競走当日の薬物使用問題について形勢が変わりつつある(アメリカ)【獣医・診療】 - 海外競馬情報(2014/09/20)【獣医・診療】 | 公益財団法人 ジャパン・スタッドブック・インターナショナル(Steve Dennis)より)

 アメリカで使用されている薬について検索してみると、最もよく出てくる薬は「ラシックス」。これはサラブレッドの肺出血の発症を減少させているんだそうです。
 病気を抑えるためであり、これだけだと何の問題もないように見えます。ただ、ラシックスは、「もっと強力な禁止薬物の使用を隠ぺいすることもできる」とされており、ここが問題になってくるようです。
 なので、作者は「禁止の提案に反対する意味がわからない」という見解でしたし、私もそう思います。アメリカ競馬は薬物に毒されているんでしょうね。



2024年4月20日土曜日

低い故障率など…夢の馬場オールウェザーは終わったのか?

■2019/07/26 芝・ダートを超える「夢の馬場」オールウェザーのワクワク感
■2019/07/26 低い故障率など…夢の馬場オールウェザーは終わったのか?
■2019/07/26 イギリスでは好評なオールウェザー、むしろ拡大傾向に
■2023/01/08 歴史あるイギリスのニューマーケット競馬場にもオールウェザー?


■2019/07/26 芝・ダートを超える「夢の馬場」オールウェザーのワクワク感

 いつオールウェザーを聞いたのか思い出せないのですけど、私はオールウェザーのニュースにワクワクしました。従来型のものではない新しいものを作るというのがまず好みですし、故障が少ないなどの様々なメリットがあるとされていました。今後オールウェザーはどんどんと増えるだろうとも言われていた気がします。
 Wikipediaによると、 芝・ダートのデメリット、そして、オールウェザーのメリットとしては、以下のようなところが考えられていました。

<芝> 使用しているうちに馬の蹄によって掘られて表面が荒れてしまい、競走馬の故障の原因となったり、見栄えも悪くなる。また、荒れた馬場を修復するためには多くの手間と費用がかかり、とりわけ低温な欧州の冬季には競馬の開催そのものが困難となる。

<ダート> 表面をならすだけで修復できるが、乾くと人馬の健康上の被害や環境面での影響が懸念されている砂埃が発生したり、雨が降ると水溜りができたり流れたりしてしまう。また、砂煙が発生しているところに西日が当たると視界が悪くなり、これも競走中の人馬に危険を及ぼす恐れも指摘されている。

<オールウェザー> 表面をならすのが容易でクッション性も高く、砂埃の発生が少なく、水はけもよいといった理想的なコンディションを維持できる馬場を開発しようとしたもの。

 上記では書いていませんけど、コンディションの維持が楽だというのは、ランニングコストの面でも大きいと思われます。
 また、上記のうち最大の問題は、故障率の問題でしょう。競走馬を死なせてしまうのは、誰にとってもデメリットとなります。 2011年に発表されたアメリカの調査によれば、過去2年間における延べ75万4,932頭の出走馬のうち、予後不良事故の発生は、ダート馬場で1,000頭につき2.14頭の割合であったのに対して、人工馬場では1.51頭の割合であり、有意に低くなっていました。


■2019/07/26 低い故障率など…夢の馬場オールウェザーは終わったのか?

  上記のようなダートのデメリットとオールウェザーのメリットにより、アメリカでは2000年代初頭から従来のダートに替わってオールウェザーの馬場で競走を行うべきだとする主張が有力になり、馬場の転換を図る競馬場が増加。オールウェザーの前途は明るいように見えました。

 ところが、2008年のメインレースのブリーダーズカップ・クラシックでは、当時のアメリカのダートの最強馬カーリンが凡走し、ダート経験がないレイヴンズパスとヘンリーザナビゲーターに上位を独占。これにより、アメリカ国内ではオールウェザーに対する反発が強まります。
 また、クッショントラックとプロライドという異なる素材を用いたサンタアニタ競馬場は水はけが悪く、開催が中止に追い込まれるケースが続発し、ダートに戻すことに。本来のメリットとされたところがデメリットになるという、全く正反対の結果に…。当然これはコスト的にも大問題です。このため、サンタアニタ競馬場以外の競馬場でもオールウェザーをやめるところが続出してしまいます。

 さらに、科学的な調査結果こそないものの、脚部の軟部組織の疾病の発症率が高いのではないかとする声もあり、依然としてオールウェザー馬場による競馬開催に懐疑が寄せられている、ともありました。
 ただし、最後のものは科学的な根拠がないと明言されていますので、重視しなくて良いでしょう。競馬以外の世界でもそうなのですが、信頼性が低いものと高いものをごっちゃにしてしまい、信頼性が低い主張をむしろ信じられて声高に主張される…ということがよくあります。ただ、科学的根拠があるものとないものでは、科学的根拠があるものの方が当然優先。専門家などによる意見ですら科学的根拠があるとはみなされず、調査や研究・論文がある場合は、そちらが優先されます。この場合、前述の故障率が低いという調査の方が信頼性が高そうです。

 ということで、最後のものは否定されましたが、他は問題があります。また、オールウェザーだと強い馬が変わるというのは、ドバイワールドカップでも問題になりました。
 オールウェザーだった時期に日本の馬が恩恵を受けた面もあったのですけど、オールウェザーを嫌ったアメリカ調教馬がドバイワールドカップへの出場を見合わせるようになり、2015年にダートに戻されています。
 オールウェザーはダートの 代わりといった感じの記述がWikipediaでは多いですけど、むしろ芝に近いのでは?と当時言われていた記憶もあります。日本の馬が恩恵をこうむったというのは、そういうところですね。芝馬のヴィクトワールピサが勝利するなどしています。
 ただ、北米のオールウェザーの成績を見ると、実際にはダート種牡馬とも芝種牡馬とも違うオールウェザー種牡馬とも言うべき馬が上位になっており、そうした意味でも問題がありました。


■2019/07/26 イギリスでは好評なオールウェザー、むしろ拡大傾向に

 ドバイワールドカップが変更になった2015年の時点で、オールウェザーはもう終わりという空気で残念に思っていました。ただ、今検索してみると、同じ2015年の時点で、英国初の“タペタ競馬場”が好評(イギリス)- (2015/01/20 公益財団法人 ジャパン・スタッドブック・インターナショナル)というニュースが出ていたんですよ。驚きました。

 ウォルヴァーハンプトン競馬場が英国で初めてタペタ馬場を採用して4ヶ月ということで、ここはそもそも2015年に新たに導入しています。飽くまで「この時点での反応」ではあるものの、ホースマン・ブックメーカー・賭事客の反応は間違いなく好意的だとのこと。
 良さとしては、「跳ね返りが少ない」というのがわかりやすいところ。また、「出走頭数が比較的多い」というのは説明がなかったものの、故障リスクが低いために陣営が選択しやすいということなのかもしれません。

 わかりづらかったのは、 「同じパターンのレース展開になることがほとんどない」「勝馬のオッズが高い」という評価。ただ、これもおそらく良い意味でしょう。
 現在までの感想としてタペタは芝の次に良い馬場であるとしていた、リーディングジョッキーのリチャード・ヒューズ騎手は、「どのような乗り方をしても不利がない」としていました。つまり、馬の実力を出し切れている公平な馬場だということです。追込が難しいコースとか、逆に前が止まりやすいコースとか普通はありますよね。あれは馬の本当の実力を出せていないとも考えられ、偏らないコースの方が良いコースなのです。

 関連して「勝馬のオッズが高い」のも、本来の実力を展開によって出せていなかった馬が出せているためかな?と思いました。とはいえ、これは前述の通り、単にオールウェザーの得意・不得意な馬がいるだけで、前走までの成績が当てにならないというデメリットの可能性もありますね。ああ、そういえば、「出走頭数が比較的多い」からオッズも高くなるといういたって単純な理由の可能性もあるのを忘れていました。

 この記事以外に、英国の2016年の競馬開催日程におけるオールウェザー競走の割合はさらに高くなるというニュースも見かけましたし、オールウェザーはまだ終わりではないようでした。


■2023/01/08 歴史あるイギリスのニューマーケット競馬場にもオールウェザー?

 久しぶりにオールウェザーについて検索しようと思いましたが、その前にWikipediaを確認。ほとんど情報の変更はなく、大きな変更としては、名牝のゼニヤッタがオールウェザーで強かったという話が追加されただけ。
 ただし、ゼニヤッタの場合はダートでもG1を勝っており、オールウェザー専用ではありません。どちらかと言うと、オールウェザーでもダートでも走れた…という例に近いかもしれません。

<オールウェザー馬場で行われた2009年のブリーダーズカップ・クラシックでは、ゼニヤッタが牝馬として同レース史上初の勝利を挙げた。一方、ダートコースで行われた2010年の同レースでは、同馬が競走生活で唯一の敗戦を喫し、同馬の連勝記録も19でストップした。同馬の戦績はオールウェザー馬場17戦17勝(内G1は11勝)、ダートコース3戦2勝(いずれもG1)であった>

 で、オールウェザーの検索結果の方ですが、イギリスでのオールウェザー拡大傾向は続いている感じ。なんとあの歴史あるニューマーケット競馬場にもオールウェザー馬場敷設計画が持ち上がっているといいます。

・ニューマーケットのオールウェザー馬場敷設計画が明らかに(イギリス)【開催・運営】 - 海外競馬情報(2022/04/21)【開催・運営】 | 公益財団法人 ジャパン・スタッドブック・インターナショナル
<ニューマーケットへの敷設が提案されているオールウェザー馬場のさらなる詳細が明らかになった。ローリーマイルコースの裏手に右回りコースを設置する計画が発表されたのだ>
<公開されている計画のなかで最も目を引いたのは、調教・競馬施設のレイアウトだった。右回りのオールウェザーコースには、ホームストレッチに6ハロン(約1200m)の引き込み線があり、バックストレッチには10ハロン(約2000m)の引き込み線がある。
 このオールウェザー馬場は、ローリーマイルコースの裏手の"サウスフィールズファーム"と呼ばれる調教用地に敷設される>
<このプロジェクトは2024年地方計画に取り入れられたとしても、実現するのは少なくとも4年後になるだろう>
https://www.jairs.jp/contents/w_news/2022/4/3.html

 調教師の反応を見ると、注目されているのは調教の方みたいです。サイモン・クリスフォード調教師はこの計画を賞賛しこう語った。「調教の観点からすると、このコンセプトは大きな可能性を秘めています。調教師はいっそう柔軟に対応できるようになり、さらに攻馬手の配置や作業の進め方に関してずっと効率的な調教方法がもたらされるでしょう」としているなど、調教についてのコメントが多いです。

 これを読んで逆に調教専用なの?と思ってしまったので、別記事も検索。この少し前に<ニューマーケットのオールウェザーコース構想が再浮上(イギリス)[開催・運営] - 海外競馬ニュース(2022/03/17)【開催・運営】 | 公益財団法人 ジャパン・スタッドブック・インターナショナル>という記事が出ていました。
 こちらを読むと、やはりレースもやるという理解で良いんだと思うんですけど…。

<このたびジョッキークラブは、英国の全競走馬のうち40%がいるこの街に、冬場の活動拠点をつくりだす新たな選択肢を提案したのだ>
<ニューマーケットの調教師たちからの最初の反応は案の定、好意的なものだった。しかし、英国が出走頭数の減少のために厳しいプレッシャーを受けている今、オールウェザーコースの導入をそもそも考えることについての見識を尋ねられることは間違いない。また、ケンプトンと同様にニューマーケットから多くの出走馬を集めている近くのチェルムスフォード競馬場の関係者も懸念をもってこのニュースを受けとめるだろう>
<リチャード・スペンサー調教師はこう語った。「ニューマーケットにオールウェザーコースを敷設するのは素晴らしいアイデアです。午後9時のレースのためにウォルヴァーハンプトン競馬場まで苦労して出かけ、昼夜関係なくこちらに戻ってくるようなことをしなくてもよくなりますね。その新しいコースで調教もできれば最高ですね。将来が楽しみです」>
https://www.jairs.jp/contents/newsprot/2022/10/2.html



2024年4月19日金曜日

ドゥラミチャン、ドラミモン…ドゥラメンテ産駒に珍名馬が集まる?

■2022/11/28 ドゥラミチャン、ドラミモン…ドゥラメンテ産駒に珍名馬が集まる?
■2024/04/19 ドゥラメンテという馬名とはそもそもどういう意味なのか?


■2022/11/28 ドゥラミチャン、ドラミモン…ドゥラメンテ産駒に珍名馬が集まる?

 「ドゥラメンテ産駒に珍名馬が集まる」と書いたのですが、大げさで2頭だけなんですけど、ドラミモンに続いてドゥラミチャンが登場して吹きました。ドラミモンについては、以前も書きましたので、先に当時の話を転載しておきます。

<ドラミモンは、「ドラえもん」と「ドラミちゃん」を足したような不思議なネーム。しかも、「ドラミ」なのに牡馬です。
 馬名の説明を見ると、「人名愛称。父名より連想」となっていました。父はドゥラメンテで確かにちょっと名前が似ていますが、「人名愛称」という言い方はよくわからず。馬主さんの身近に実際そういう人がいたのか、キャラクター名からとったとなると問題になるから誤魔化したのか…よくわかりませんでした。
 とりあえず、掲示板ではドラえもんネタであふれており、ドラミちゃん由来と理解されているようです>

 ドラミモンは「ドラえもん」と「ドラミちゃん」を足したような不思議なネームでしたが、今回の「ドゥラミチャン」は限りなく「ドラミちゃん」に近い形でよりストレートでした。ちなみに馬主はドラミモンが子安裕樹さん、ドゥラミチャンが阿部友弘さんであり、違います。今度こそ!とより近づけた名前ではありませんね。
 「ドラえもん」と「ドラミちゃん」を足したような名前だったので、ドラミモンは牡馬で不思議でした。今考えると、せん馬だとちょうどいいかな?と思いましたが、まだ玉はとられていないようです。
 一方、新馬だったドゥラミチャンは、ちゃんと牝馬だったので安心。ちなみに兄妹ということはなく、普通に全然違う血統です。

 ついでにドゥラメンテ産駒を見てみましょう。ベスト5は以下の通り。ご存知タイトルホルダーが稼ぎ頭で、ベスト5は珍名馬だらけなんてことはありません。

タイトルホルダー     79,311.10
スターズオンアース     39,499
アリーヴォ     14,711
ヴァレーデラルナ     12,004
バーデンヴァイラー     10,050

 じゃあ、ドゥラなんとか系の名前を集めてみようということで、以下に一覧を作りました。意外に珍名らしい珍名がなく、肩透かしな感じ。
 「ドゥラメンテ産駒に珍名馬が集まる」というタイトルに偽りありで、「ドゥラメンテ産駒に珍名馬が集らず」といった感じになってしまいました。すみません。

ドゥーラ     牝     3,779.00
ドゥフレーシュ     牡     0
ドゥライト     牡     0
ドゥラエレーデ     牡     1,370.00
ドゥラチェレステ     牡     0
ドゥラッツォ     牝     307.4
ドゥラドーレス     牡     6,976.90
ドゥラミチャン     牝     0
ドゥラモンディー     牡     268
ドゥラモンド     牡     6,191.00
ドゥラリアル     牡     800
ドゥラレジリエント     牡     0
ドゥラヴィータ     牝     238.5
ドゥラヴェルデ     牡     1,066.00
ドゥラヴォーグ     牝     21.7
ドゥレッツァ     牡     700
ドラマティコ     牝     788
ドラミモン     牡     2,293.00


■2024/04/19 ドゥラメンテという馬名とはそもそもどういう意味なのか?

 ドゥラメンテはPOG指名馬だったんですけど、正直変な名前だな…と思っていました。名付け親の方はすみません。つい最近までしならなかったものの、意味はちゃんとしたもの。ウィキペディアでは、以下のように説明されています。

<ドゥラメンテ(欧字名:Duramente、2012年3月22日 - 2021年8月31日) は、日本の競走馬・種牡馬[1]。馬名の意味は、イタリア語の "duramente" (荒々しく、はっきりと)という音楽用語より[10]。 >

 音楽用語というキーワードを入れて調べてみると、「ドゥーラメンテ」とも言うみたいですね。また、「荒々しく」あるいは「荒々しい」などに該当する音楽用語は他にも多数あるとのことでした。

 例えば、「荒々しい 伊 feroce フェローチェ」。同名の馬はすでに3頭いますが、いずれもドゥラメンテ産駒ではありません。意味と違って可愛らしい響きですので、3頭のうち1頭は牝馬です。

 また、「荒々しく 伊 delirante デリランテ」は直接同じ名前の馬はいないものの、ディープインパクト産駒のダービー馬ディープブリランテを思い出させます。
 ただし、ディープブリランテの場合は「欧字名:Deep Brillante」であり、つづりが異なりますね。同じイタリア語でも「輝く・華麗に」という別の意味の単語がありますので、こちらが由来かもしれません。英語のブリリアントに近い言葉のようです。
 …と書いてから検索していると、音楽用語の方も「Brillante」で説明されているサイトが多数。「荒々しく」とは違う感じの「輝かしく華やかに」などといった意味だそうです。
 私が最初に見たサイトは間違いなのか?と見ると、「delirante」というイタリア語も確かに存在する模様。コトバンクでは、「(精神が)錯乱した, うわ言を言う;ひどく興奮した, 熱狂した.」「〘音〙錯乱したように, 乱心したように.」と説明されていました。


2024年4月18日木曜日

世代最強馬は引退が早い?故障が多く早期引退になるイメージ

■2009/08/22 世代最強馬は引退が早い?故障が多く早期引退になるイメージ


■2009/08/22 世代最強馬は引退が早い?故障が多く早期引退になるイメージ

 ディープスカイが引退というニュースを見かけました。この引退を伝えたnetkeibaのある記事では「希代の名馬が引退」なんで見出しをつけていましたが、正直ディープスカイを「希代の名馬」というのは大袈裟かと思います。ただし、ディープスカイが世代最強馬であったことは間違いないでしょう。
 それで思ったのですが、この「世代最強馬」ってなんかやたらと引退が早い気がするということ。気のせいかどうかちょっと見てみます。

2005年生まれ 4歳世代
ディープスカイ 最後の出走:4歳6月 主な勝ち鞍:ダービー、NHKマイルCなど

 まず、ディープスカイ。G1をふたつ勝っていますし、この世代の最強であることは異存ないと思います。


2004年生まれ 5歳世代
ウオッカ 現役 最後の出走:5歳6月 主な勝ち鞍:日本ダービー、天皇賞(秋)、安田記念2度など
ダイワスカーレット 最後の出走:4歳12月 主な勝ち鞍:有馬記念、桜花賞、エリザベス女王杯など

 続いて異存ありそうな2004年生まれ世代。ここはファンが大いに揉める所ではあるでしょうが、牡馬ではなく牝馬が強かった世代というのは多くの人の見解が一致しそうなところ。で、この2頭のうちでは、ウオッカは長持ちしましたね。


2003年生まれ 6歳世代
メイショウサムソン 最後の出走:5歳12月 主な勝ち鞍:ダービー、皐月賞、天皇賞(春秋)など

 てっきり早熟だと思っていたアドマイヤムーンもG13勝、こちらは4歳11月で最後。アドマイヤムーンが世代最強と言う人が多いかもしれませんが、私はメイショウサムソンの方を押します。ただ、どちらにしても怪我で引退ではないので順調だったと言えます。


2002年生まれ 7歳世代
ディープインパクト 最後の出走:4歳12月 主な勝ち鞍:三冠、ジャパンC、天皇賞(春)など

 ちょっと早めの引退で、種牡馬価値を考えて・・・なのですけど、怪我で引退でもないすし不幸な引退ではありません。あれ?故障などで早く引退しやすいって、気のせいかな? みんな順調かも。ここまで1頭も早期引退が出てきていません。


2001年生まれ 8歳世代
キングカメハメハ 最後の出走:3歳9月 主な勝ち鞍:ダービー、NHKマイルC

 やっとこ来ました、3歳での引退。私はこの世代より前の印象が強くて早く引退する気がしていたみたいですね。この世代ではダイワメジャーも随分勝っており、こちらを最強と言う方も多いかもしれません。でも、3歳時点ではキングカメハメハの方が評価高かったと思うんですよね。


2000年生まれ 9歳世代
ネオユニヴァース 最後の出走:4歳5月 主な勝ち鞍:ダービー、皐月賞など

 あれ?この子も怪我でしたっけ?同世代ではゼンノロブロイの方が賞金多いですが、古馬になってから稼いだ形です。うちでは、ネオユニヴァースを最強ということにしておきます。そして、どちらにせよ早期引退ではないというパターンです。


1999年生まれ 10歳世代
タニノギムレット 最後の出走:3歳5月 主な勝ち鞍:ダービーなど

 タニノギムレットは3歳での引退馬。G1勝利はダービーのみですが、皐月賞3着とNHKマイルC3着の競馬も内容的に1番強いと思いました。同世代はその後シンボリクリスエス、ダートではアドマイヤドンという大物を出していますが、私的にはタニノギムレットが最強です。


1998年生まれ 11歳世代
アグネスタキオン 最後の出走:3歳4月 主な勝ち鞍:皐月賞など

 ディープスカイのお父さんがここで登場。アグネスタキオンはここまでで一番早い引退ですね。大好きな世代でジャングルポケット、マンハッタンカフェ、クロフネなど強い!と思わせる馬が多かった世代でもあります。でも、タキオンの強さが目立ちました。あと、世代賞金No.1はタイムパラドックスでびっくり! 本当豪華な世代でしたね。


 うーん、世代最強馬は引退が早いかというと、「そうでもない」と言わざるを得ない感じ。アグネスタキオン、タニノギムレット、キングカメハメハ辺りの印象が強くて思い込みしていましたが、これらの世代よりさらに前を見てもそれほど怪我していません。

 一応調べる前に「世代最強馬は引退が早い」の理由らしきものとして、「1.種牡馬価値が判明しているので無理させる必要が無い」「2.それにしても怪我が多い。 → やはりスピードが出る分、脚への負担が大きい」のように考えてみたんですが、そもそも引退は早くなかったので意味ありませんでした。

 長々と書いたのに、何だか全然意味のない文章になってしまいました。でも、事実なんで、仕方ないですね!


2024年4月17日水曜日

プリンスリーギフト系・サクラバクシンオー系…ついに滅亡か?

■2023/03/21 プリンスリーギフト系・サクラバクシンオー系…ついに滅亡か?
■2009/3/18 エアジハード産駒で強いと確信していたアンプレショニストのその後…


■2023/03/21 プリンスリーギフト系・サクラバクシンオー系…ついに滅亡か?

 エアジハード産駒の好きな馬の話を転載しようと思いましたが、みなさんが読んで楽しい話でもありません。どうしようか?と思って、この父系をたどって、プリンスリーギフト系の話を最初に少し書いてみることに…。
 プリンスリーギフトはネアルコ・ナスルーラから続く系統。この系統そのものは海外ですし、プリンスリーギフトも海外の馬でしたが、なぜかプリンスリーギフト系の血統が日本で活躍しました。日本がこぞってプリンスリーギフト系の種牡馬を導入したために、日本独自の系統として発展を遂げます。日本専用といった感じの血統です。

 プリンスリーギフト系の代表馬としては、例えば、1984年に日本調教馬として初めてジャパンカップに優勝したカツラギエースがいます。ただし、カツラギエースを輩出したキングストループ・ボイズィーボーイの系統はカツラギエース以外はイマイチでした。
 「日本がこぞってプリンスリーギフト系の種牡馬を導入した」と書いたように、ファバージなどある程度の実績を挙げた種牡馬はいます。ただ、プリンスリーギフト系の種牡馬でも成功に差がありました。正直、それほど目立っていない種牡馬も多かったです。

 では、プリンスリーギフト系の種牡馬で最も成功したのは?と言うと、何と言ってもテスコボーイ。テスコボーイからは何頭も種牡馬になる馬を輩出しており、特にトウショウボーイ、 サクラユタカオーは種牡馬としてもかなりの実績を残しました。
  トウショウボーイの最高傑作はなんと言っても数少ない三冠馬であるミスターシービーです。ただし、ミスターシービー自身がそうであったように、トウショウボーイの次世代の種牡馬はいまいちで、この系統は長く続いていきませんでした。

 種牡馬入りした産駒の頭数では完敗したものの、サクラユタカオーは少数精鋭的に良い馬を出しましたし、年齢が離れて若かったために、プリンスリーギフト系で続くとすれば、こちらの系統が有力でした。
 サクラユタカオーの中で戦績的に良く、種牡馬としても期待できそうだったのは、ともにG1を勝っているサクラバクシンオーとエアジハードです。
 私は個人的にエアジハードの方が好きだったのですが、残念ながらここからは有力な後継種牡馬は誕生せず。一方、サクラバクシンオーからはショウナンカンプ、グランプリボス、ビッグアーサーなどが登場し、種牡馬としても成功したと言えるでしょう。

 この3頭では戦績的にショウナンカンプが抜けており、当然種牡馬としても最も期待できました。私はエアジハード派だと書いたのですが、ショウナンカンプも大好きであり、個人的にも期待していたんですよ。
 ところが、ショウナンカンプは種牡馬としては成功と言えるほど活躍馬を出せず。ショウナンカンプ以外を含めたサクラバクシンオーの活躍馬ベスト5は以下の通りで、日本独自で隆盛を誇ったプリンスリーギフト系もついに滅亡しそうでした…。

馬名    性    父    総賞金(万円)
ラブカンプー    牝    ショウナンカンプ    17,712
ショウナンカザン    牡    ショウナンカンプ    16,275
トウシンマカオ    牡    ビッグアーサー    12,604
モズナガレボシ    牡    グランプリボス    11,067
ショウナンアチーヴ    牡    ショウナンカンプ    10,763

 ちなみに5位のショウナンアチーヴはPOG指名で好きだった馬。ベスト5以下では、6位で同じショウナンカンプ産駒のナリタスターワンもPOG指名馬。好きな血統だったので、続かないのは本当残念です。


■2009/3/18 エアジハード産駒で強いと確信していたアンプレショニストのその後…

2009/3/18:エアジハードは現役時代結構好きだったこともあり、エアジハード産駒のアンプレショニストはデビュー前から期待していた馬です。って言うか、エアジハード産駒実はかなり走ってますよ、きっと(適当)。頭数と牝馬の質を上げてくれれば、ガンガン走ると思うんですけど。もっと人気出て欲しいです。

 で、アンプレショニスト。2008/06/29の福島のデビュー戦は2番人気に押されるものの11着。あっれー?と思っていたら、2008/08/10の新潟で勝ち上がり。この時点で私は「この娘は強い」と確信します。
 次走の札幌のOP戦は5着でしたが、自信(勘違い?)は揺らぎません。次のサフラン賞はダイワバーガンディとかが人気していましたが、牝馬限定なら絶対馬券に絡むはずと思っていたら、見事9番人気2着(1着は12番人気)。でも、その後は3戦して最高が3着まででした。

 今回は、2009/03/14     中山10R アネモネSの話。たぶんここでは舐められるだろうけど差は無いはず…と思っていたら、起きると外ガンガン雨。私は中山競馬場近くに住んでいるので、中山競馬場の天気と同じです。馬場悪くなっちゃうと、よくわかんないし自信ないなーと思って期待せずに見ていました。
 鞍上は後藤騎手。先行馬ではないので、中団後方から。直線大外に持ち出したら、あれ?え、まさか?なんかすごい勢いで伸びてくるよ…と驚き。で、最後2着争いに加わっちゃっいました。2~4着が混戦だったんですけど、ハナ差で2着です。

 もちろん馬券の方は買っていませんでした。まあ、大抵そうなんですよね、私って。んで、次は人気しちゃうなーと思って、netkeibaの掲示板覗いてみたら、桜花賞の話が出ていて、あれ?と思います。
 2着まででしたっけ、優先出走権?今調べたら若葉Sとかも2着までなんですね。相変わらず、勘違いが酷いです。

 まあ、とにかく桜花賞。そんな大舞台出れるとは…。人気の心配ないんで買えるんですけど、とても買う気にはなりません。で、それで逆に走ってくれてエアジハードの評価上がるといいなー。とりあえず、この娘が今年の3歳牝馬最愛馬の筆頭候補です。

2023/03/21:その後のアンプレショニストですが、桜花賞は11着。そううまくはいきませんね。それどころか、以降は4着が最高で引退。結局、アネモネステークス2着がキャリアピークになっていまいました。

2024/04/17:桜花賞のときの感想が出てきたのでここにまとめます。
2009/04/16:すっかり遅くなりましたが、桜花賞の感想です。好きだったエアジハード産駒ということで、好きなアンプレショニスト。なんと離れて最後方。死んだふりでって言うのかもしれないけど、やる気なさすぎです。鞍上は横山騎手。あまりこういうこと書きたくないんですけど、残念ながら嫌いな騎手なんですよね。
 直線は3回くらいに分けて大外に持ち出して追い出します。位置を考えると、いくらなんでものんびりしすぎ。伸び方見るともともと能力が足りなかったようなんですが、もう少し真面目に乗って欲しかったです。



2024年4月16日火曜日

濃い多重インブリード(クロス)の馬は走る?ファントムシーフに注目

■2022/06/18 濃い多重インブリード(クロス)の馬は走る?ファントムシーフに注目
■2023/02/13 ファントムシーフ、G1で人気になるほど期待される馬になる!
■2022/11/11 ダイナカール・キングマンボ・ノーザンテースト…濃いめのインブリードが3本!
■2022/07/12 多重インブリードのロゴマジック、配合は吉と出るか凶と出るか?
■2022/08/20 サンデーサイレンスなど…奇跡の血量2本を含む4本のクロスの馬


■2022/06/18 濃い多重インブリード(クロス)の馬は走る?ファントムシーフに注目

 今年のPOG馬はことごとくハズレ続きな感じのスタートで、1番人気に答えて新馬勝ちしたハービンジャー産駒ファントムシーフも指名はしていません。ただ、注目はしていました。インブリードが特徴的だったためです。
 単純に濃いインブリードの馬というのはときどきいるものの、ファントムシーフの場合は濃いものが複数入っていてなおかつ人気馬だったので、どうなるだろう?と興味深く見ていました。

 濃いクロスのひとつはデインヒル。ハービンジャーの父父と母母父に入って3 x 3、25%です。
 ファントムシーフがすごいのはこの3 x 3、25%がもう一つ入ること。これはHasili、Arriveでの3 x 3という珍しいもの。姉のHasiliと妹のArriveという同血姉妹でのクロスですね。牡牝(兄妹や姉弟)の組み合わせでも珍しいのに、姉妹でのクロスというのは、本当に珍しいです。

 ただ、この2つの3 x 3が同じところに入るので、実質2 x 2と見られる可能性も。どういうことか?と言うと、父父Dansiliと母母Promising Leadは、父デインヒルが同じで、母が同じ父Kahyasi母Keraliの配合である全姉妹の姉のHasiliと妹のArriveなんですね。なので、3 x 3が2本のイメージよりもさらに濃い配合です。2 x 2に近いです。
 この他に、Northern Dancerの5 x 5 x 5 x 5(12.50%)が入ります。こちらは濃くありませんが、前述のふたつとの合せ技でさらなるインパクトに。かなり冒険的なおもしろい配合だと思います。

 掲示板で血統に関する話がないかとちょっと見てみました。やはりいくつかありましたので、紹介しておきます。

 [5] ツーサバンナさん
この馬の血統は、恐ろしいくらい近い同族のクロスですね。
吉と出るか? 凶と出るか?
興味津々です。
谷川牧場で考えられたクロスであれば 吉と出るように思います。
早く、馬を見てみたいです。
種牡馬に成って貰いたい馬です。

 [7] YAAHさん
インタビューで3×3の強いクロスって言ってるけど、
極論したらDansili, Promising Leadの2×2ですよね(^^;)
気性に問題ないならポチっと賭けてみたいです

 [16] 式舞さん
当選して本当に嬉しく思います。
欧州競馬で見る様な大胆な配合が本馬にはされてますが、健康体に育っている時点で谷川牧場さんの狙いは成功したと思っています。

 [351] アゴ太郎さん
Hasili=Arriveの全姉妹クロスの成立は欧州の血統ファンが見たかった配合かもしれないですね。
HasiliはG1馬5頭を産んだ超名牝でハービンジャーの配合上のポイントになってますし、Arriveは産駒のPromising Leadが愛プリティポリーS勝ちの牝馬で本馬の母母。Promising Leadからは目立った馬はいないようなので、最良のラインでこのクロスを成立させてると考えています。
また、全姉妹や全兄弟クロスは字面よりもインブリードの弊害が出にくくなる印象なので、個人的には2×2というより3×3が2つあると考えています(あんまり変わらないか?)。
https://db.netkeiba.com/?pid=horse_board&id=2020106582


■2023/02/13 ファントムシーフ、G1で人気になるほど期待される馬になる!

2022/11/11:その後、ファントムシーフは2022/09/24に野路菊S(OP)を2番人気で勝利。負けなしの2戦2勝ですので、今のところは大成功!といった感じです。

2023/01/14:前年末の話ですが、ファントムシーフがG1ホープフルステークスで2番人気でしたので、期待して見ていました。ただ、結果は4着までです。

 坂口正大元調教師は「4着ファントムシーフは4角から直線で少しごちゃつきました。流れが遅くなり馬群がばらけないと、最内枠があだになることもあります。やはり2歳戦は難しいですね」というコメントでした。
(【坂口正大元調教師のG1解説】お見事ムルザバエフ騎手 ドイツで名をあげた理由わかる好騎乗 22/12/28(水) 17:49配信 日刊スポーツより)
https://news.yahoo.co.jp/articles/dfddfa3fdc7815e8648e35b8e12c3d57b09073d4

 ファントムシーフ鞍上は若い頃好きだった福永祐一騎手。私は最初の時点で、積極的ではなくてどうかと思いました。ただ、結果的には、まずまずの位置になったので、積極的ではなかったことは問題なかったのでは?と思い直します。
 ところが、この後、さらに判断を転換。坂口正大元調教師の記事が「お見事ムルザバエフ騎手」であったように、積極的に前に行った騎手がうまく乗る、スロウでの前残り展開に。結果論ですので、私もこの展開は全然読めなかったのですが、結果的にはやはり最初の積極性が足りなかった感じがありますね。

2023/02/13:共同通信杯、ファントムシーフの鞍上が福永祐一騎手ではなくてびっくり。また、私が見た時点では4番人気だったかな?人気がないのもびっくりして購入しました。何しろG1ホープフルSは2番人気だった馬で、結果も4着と悪くありませんでした。1度負けただけであまりにも人気を落としすぎでおいしいと思いました。
 とはいえ、鞍上がルメール騎手なのは気になるところ。前回書いたようにファントムシーフは、積極的に前に行った方が良さそうな馬。後ろからが多いルメール騎手が前で乗ってくれるかは不安がありました。

 また、福永祐一騎手が乗っていないことも気になります。よく見ると、福永祐一騎手はもっと人気の馬に乗っていました。ファントムシーフは最終的に4.1倍の3番人気、福永祐一騎手のタスティエーラは1番人気と0.1倍差の3.7倍で2番人気でした。福永祐一騎手が引退予定のためクラシックを見据えた鞍上変更という可能性も考えましたが、今回乗る馬の方がもっと人気ですし、新馬戦を勝ったばかりの期待馬に乗り換えたような感じです。

・【共同通信杯】タスティエーラ「無敗でクラシックへ進める器」と現場の評価もかなり高い! 2/11(土) 6:30配信
優馬
<日曜の東京で行われる共同通信杯。その中からまずはタスティエーラ(美浦:堀厩舎)。古馬の胸を借り、3頭併せの真ん中から抜群のキレ味で先着。時計的にも前走以上でしたし、間隔をあけて更なる成長を感じさせる内容だったと思います。ここを勝ってクラシックに名乗りを挙げられるか要注目です>
https://news.yahoo.co.jp/articles/f4e906523d7c05cd7fc5195bf5f84c79330ae6b3

 ただ、私の心配は杞憂に。ルメール騎手は最初から前でした。それどころかスピードにノリすぎて、途中から逃げてしまいそうな感じになり、逆に心配に。しかし、この心配もまた杞憂に。出遅れたところから抑えきれない感じで上がってきた9.2倍5番人気のタッチウッドが逃げてくれたので、うまい具合に2番手となりました。
 とはいえ、2番手でも前すぎて、3番手以降にマークされて差されそうなパターン。どうするか?と思いましたが、差してきた川田騎手の1番人気ダノンザタイガーのコースを塞ぎつつ、なんとかしのぎ切りました。ルメール騎手がうまかったですね。逆に言うと、騎手のおかげで勝てたレースかもしれません。
 出遅れて2着のタッチウッドや進路がうまくとれなかったダノンザタイガーという負けた馬に見どころがあり、ファントムシーフの力は抜けていないと感じさせるレースとなりました。

・アンカツさん「最高の立ち回り」共同通信杯勝利のファントムシーフ称賛「今年ならクラシックで用事ある」 2/12(日) 17:07配信 中日スポーツ
<道中2番手につけ、ゴール前でかわし重賞初勝利を飾った3番人気ファントムシーフについて「出遅れたタッチウッド、進路が塞がったダノンザタイガーをよそに最高の立ち回り。インパクトは敗戦組やったけど、これで理想のローテが組めるから。今年の相手ならクラシックで用事ある」と評価。
 さらに「間に合えばタッチは皐月賞、ダノンはダービー向き。(2番人気4着)タスティエーラはひとつ落ちる印象やった」とそれぞれ分析した>
https://news.yahoo.co.jp/articles/c48788d1346db15f81f24b0714b1dab0352d540d

ヤフーコメント
<2着馬は強烈に強い可能性が高い。
あんな出遅れして、更に行き足もつかず、ミドルペースのレースを外、外を追走してハナにたった時点で脚が上がって下がってくのが普通>



■2022/11/11 ダイナカール・キングマンボ・ノーザンテースト…濃いめのインブリードが3本!

 キリがないインブリードネタですが、濃いめのインブリードが3本あって、そのインブリードの馬が全部印象の強い馬だったので紹介したくなりました。この濃いめのインブリード3本の馬は、キングマンボ・ダイナカール・ノーザンテーストという顔ぶれです。特に名牝で名繁殖牝馬であったダイナカールのクロスってのが、堪らないですね!

ダイナカール - Wikipedia
<ダイナカール(欧字名:Dyna Carle、1980年5月10日 - 1999年4月15日)は[4]、日本の競走馬、繁殖牝馬。
1982年の最優秀3歳牝馬、1983年の最優秀4歳牝馬[5]。第44回優駿牝馬(オークス)の優勝馬である>
<4番仔のエアグルーヴが母子2代となる優駿牝馬を制し、更には天皇賞(秋)も制してトウメイ以来の牝馬による年度代表馬を受賞した>
<9頭の産駒のうち牝馬7頭は全て繁殖入りしている。その娘たちが産んだ孫世代からは、祖母・母共に勝てなかったエリザベス女王杯を連覇したアドマイヤグルーヴや[13]、高松宮記念を制したオレハマッテルゼ[14]、香港のクイーンエリザベス2世カップに優勝したルーラーシップ[15]などの活躍馬が次々と現れている。さらに曾孫世代からも、アドマイヤグルーヴ産駒で2012年の皐月賞・東京優駿(日本ダービー)のクラシック二冠を制したドゥラメンテなど、重賞競走優勝馬が輩出されている>

 ダイナカールがこのように名繁殖牝馬であったために、種牡馬側にも血が入ることで、裾の広がった牝系との配合が成立したんですね。そういう意味ではすでに何頭かいそうですし、これからも続々と誕生するかもしれません。
 で、肝心の3本クロスの馬ですが、ケイエイトという馬。正直言って注目馬ではなく、新馬戦は11番人気でした。

父ルーラーシップ     父父キングカメハメハ 父母エアグルーヴ
母ラベンダーカラー     母父サクラバクシンオー 母母セシルブルース
Kingmambo     18.75%     3 x 4
ダイナカール     18.75%     3 x 4
ノーザンテースト     15.63%     4 x 4 x 5

 前述の通り、新馬戦は11番人気と全然期待されていなかったのですが、4着と大健闘。インブリードが良い方に出たのかも…という結果でした。
 ただ、実を言うと、1つ上の姉のノーブルラベンダーが全く同じ配合であるため、すでにある程度結果はわかっています。そして、この姉は中央で4戦して8着が最高というボロクソな結果でした。
 中央ではさっぱり通用しなかったので地方に移籍し、名古屋では5勝を挙げていますが、正直、全然すごい!って感じはないですね。「濃いめのインブリードが3本あって名馬が誕生」というわかりやすいことにはならなかったようでした。


■2022/07/12 多重インブリードのロゴマジック、配合は吉と出るか凶と出るか?

 2022年7月10日福島芝1200の新馬戦。注目馬!って感じの馬ではないどころか、9頭立てで9番人気だったのですが、新馬戦の登録馬を見ていて多重インブリードが気になったのがロゴマジックという馬です。
 この多重インブリードがどう出るか?と気になって見ていたら、77.9倍という人気薄にも関わらず、5着と大健闘しました。

 ロゴマジックという名前でわかるように父はロゴタイプ。母エボニーアイボリーで母父はファルブラヴ、母母父ネオユニヴァースです。また、この馬の場合、母母母父もたいへん重要でNureyev(ヌレイエフ)となっています。
 これにより、以下のような多重インブリードに! 私は母と父をまたがないインブリードは重視しないため、そこだけカッコ付けで紹介しますが、以下のように、その2本を入れた場合6本、2本を抜いた場合でも4本という多重インブリードとなっています。

サンデーサイレンス     18.75%     3 x 4
Sadler's Wells、Fairy King     15.63%     5 x 3
Halo     12.50%     5 x 4 x 5
( Northern Dancer     9.38%     4 x 5 )
Nureyev     9.38%     5 x 4
( Special     6.25%     5 x 5 )

 実はこれ、私は1本勘違いして数えていて、母と父をまたがないインブリードが最初5本だと思っていたんですよね。ただ、今回紹介するにあたって数え直して、4本だと気づきました。これだとそれほど珍しくなかったものの、とりあえず、配合がうまく当たった模様。また、私の数え方でない6本はやはり多いと言えます。

 なお、ネット競馬の掲示板では、以下のように書かれており、前述したヌレイエフの母スペシャル(Special)がポイントとなる配合でした。この点においても、非常におもしろい配合。単なる多重インブリード以上のおもしろさがある馬です。

[1] ゆにさん JBQGMTM
Sadler’s Wells=Fairy King≒Nureyev5×3・4
サンデーサイレンス3×4
Special牝系の異なる有力種牡馬のニアリークロス「3」本はすごい

 Special(スペシャル)は名繁殖牝馬。ウィキペディアでは以下のような説明で、未勝利ながら繁殖牝馬としては大成功。子に種牡馬ヌレイエフがいて、孫にサドラーズウェルズ、フェアリーキング、ジェイドロバリーという種牡馬がいるため、他の繁殖牝馬ではほとんどないインブリードが比較的発生しやすくなっています。ただ、今回のロゴマジックはそれにしてもすごいですね。

<血統背景は、アルゼンチンの名馬でアメリカに輸入されたフォルリを父に持ち、アメリカで5勝したソングを母に持つ。全弟に1973年のサセックスステークス勝馬サッチ。近親には活躍馬が多数いる名血である。現役時代に特筆すべきものはなく、1戦して0勝に終わった。だが、繁殖牝馬となってからは、大種牡馬ヌレイエフ、繁殖牝馬フェアリーブリッジ(サドラーズウェルズ、フェアリーキングの母)、ナンバー(ジェイドロバリーの母)、キラヴィアらを輩出し名牝系を築いた>

 ウィキペディアでは、<近親エルコンドルパサーは、このスペシャルとその全妹リサデルのめずらしい全姉妹インブリードを持っている>とも指摘。スペシャルの入る血統はおもしろいかもしれませんね。


■2022/08/20 サンデーサイレンスなど…奇跡の血量2本を含む4本のクロスの馬

 インブリードネタを書き始めると、次から次と書きたい話が出てきてキリがないように…。なるべく珍しいのだけ…と思うのですが、ついつい書きたくなってしまいますね。
 本日の紹介馬ランフリーバンクスはクロスが4本。これくらいなら全然どうってことないのですが、いわゆる奇跡の血量である「4×3のインブリード」(18.75%)が2本ある配合だったんですよ。

ランフリーバンクス
父エピファネイア 母ワイルドラズベリー 母父ファルブラヴ 母母父サンデーサイレンス
サンデーサイレンス     18.75%     4 x 3
Sadler's Wells、Fairy King     18.75%     4 x 3
Seattle Slew     6.25%     5 x 5
Hail to Reason     6.25%     5 x 5

 正直言って、私はこの「奇跡の血量で良い馬が生まれる」という考え方は科学的根拠のない迷信だと思っているのですが、とりあえず、「奇跡の血量」はウィキペディアでもわざわざ単独の項目があるという重要な概念。ウィキペディアでは以下のような説明です。

<奇跡の血量(きせきのけつりょう)とは競走馬の交配を行う場合の血統理論のひとつである。理論名としては発表者であるM・S・フィッツパトリックとL・A・ラックブーの名前からフィッツラック繁殖説またはフィッツラックの18.75%理論と呼ばれる。
 インブリードで、4代前祖先(6.25%の血量)と3代前祖先(12.5%の血量)が共通の馬となる場合「4×3のインブリード」という。そのときの血量は6.25%+12.5%=18.75%となり、これをとくに奇跡の血量と呼ぶ>
<近親交配は、その共通する祖先の能力を大きく引き出せるといわれる反面、濃すぎる血量は虚弱体質や気性難など弊害もあるといわれている。そのギリギリのバランスがこの奇跡の血量18.75%と考えられている。
 これはイギリスの競馬関係者で古くからあった考え方であり、実践者として第17代ダービー卿が知られている>

 奇跡の血量を持つ活躍馬は多数いて、ウィキペディアでは長々と活躍馬の例を挙げています。では、なぜ私がこの概念が眉唾だと考えているのか?と言うと、奇跡の血量を持つ馬はそもそも珍しくないため。奇跡の血量を持っていても活躍しない馬が大量にいるんですよね。この効果を証明するのはかなり難しいと思われます。
 あと、最近、インブリードを気にして見ていて気づいたのが、そもそもアウトブリードの馬がほとんどいないということ。大抵の馬がクロスを持っています。このため、インブリードの評価もかなり難しいと思われます。
 もっともっとデータを集めたいところですが、インブリードを見ていると好みのインブリード、良さそうに見えるインブリードというのも出てきました。なので、「インブリードに全く意味はない」とも思わないのですが、とりあえず、劇的な効果はなさそうな感じです。

 インブリード全般の話ばかりになってしまいました。今回の主役、ランフリーバンクスの話に戻ります。「奇跡の血量を持つ馬はそもそも珍しくない」と書いたものの、彼女のように奇跡の血量を2本持つ馬はやはり珍しいと思いますね。なので、気になりました。きれいな配合だと思います。
 このインブリードがどう出るか?ですが、とりあえず、新馬戦は終了。2022年8月20日の札幌1500mでは、4番人気で2着。勝った馬とは3馬身差がつきましたが、他の馬たちとはある程度力量差を感じる強い感じの2着です。成功した配合かもしれません。
 ちなみに同じレースに2頭、私が指名したPOG馬が出ていたのですが、いずれも期待外れな負け方でした。ランフリーバンクスを指名しておいた方が良かったですね…。


2024年4月15日月曜日

血統評論家・栗山求氏のPOG予想は当たるのか?結果は…

■2017/01/09 血統評論家・栗山求氏のPOG予想は当たるのか?結果は…
■2013/8/3 いかにも繁殖牝馬として成功しそうな配合パターンの産駒の結果
■2017/01/09 活躍した兄と全く同じ配合の弟を高く評価した結果は…?

■2017/01/09 血統評論家・栗山求氏のPOG予想は当たるのか?結果は…

2017/01/09:POG関連の投稿は大体処分したましたが、栗山求さんは印象的だったのでまとめ。
 「阪神JFの姉レーヴディソール以上の好配合」「兄弟のなかでナンバーワンの配合」とされたレーヴデトワール。2017年時点でも十分活躍したとは言えるので、当たりといえば当たりです。

中央獲得賞金     7,257.0万円
地方獲得賞金     0.0万円
通算成績     28戦3勝 [3-2-1-22]
主な勝鞍     14'紫苑S(OP)

 ただ、POG期間内の成績や超良血という点を考えると、特にヒットとはいえませんね。姉たちから見たら確実に落ちています。栗山求さんが印象的だったのは、この馬を含めてゼンノロブロイ産駒をこの世代ですごく褒めていたことです。ゼンノロブロイが好きなのかな?と思って見ていました。
 とりあえず、以下はG1馬の姉以上とされたレーヴデトワールに関する当時の説明です。

2013/7/27:「配合が」であって、「能力が」という話じゃありませんが、期待感がすごい解説です。

-----引用 ここから-----
栗山求の20頭|プロフェッショナルの決断|ウマニティPOG 2013-2014|競馬予想のウマニティ
血統予想界の第一人者    栗山求    (血統評論家)

完成度の高さは兄弟のなかでナンバーワン
レーヴデトワール(牝)

父:    ゼンノロブロイ
母:    レーヴドスカー(Highest Honor)
厩舎:    松田博資[栗東]
生産:    ノーザンファーム

日本を代表する名牝の産駒。5頭の兄姉はすべて違う父から誕生し、いずれもオープン以上に出世している。要するに何を付けても走るわけだが、父がゼンノロブロイの場合、配合的に素晴らしく、その完成度の高さは兄弟のなかでナンバーワンといえるもの。具体的にいえば、母方のリヴァーマンは父とニックスの関係にあり、ブラッシンググルームを持つ配合は父の代表産駒ペルーサと同じ。大物感あふれる配合構成でG1を狙える。
http://pog.umanity.jp/search/special/professional_list/kuriyama/
-----引用 ここまで-----

 栗山求さんは何かお読みしているとゼンノロブロイ好きな気がします。よく推していますね。「兄弟のなかでナンバーワン」と言われると、期待感でいっぱいになるのは、ここの兄弟がすごいからです。

-----引用 ここから-----
ナイアガラ (牡 2003 芦毛 ファンタスティックライト) 5勝
レーヴダムール (牝 2005 栗毛 ファルブラヴ) 1勝
        2着 - 阪神ジュベナイルF(G1)
アプレザンレーヴ (牡 2006 芦毛 シンボリクリスエス) 3勝
        1着 - テレビ東京杯青葉賞(G2)
        3着 - 毎日杯(G3)
レーヴドリアン (牡 2007 芦毛 スペシャルウィーク) 2勝
        2着 - きさらぎ賞(G3)
        3着 - 京都新聞杯(G2)
レーヴディソール (牝 2008 芦毛 アグネスタキオン) 4勝、JRA賞最優秀2歳牝馬(2010年)
        1着 - 阪神ジュベナイルF(G1)、デイリー杯2歳S(G2)、チューリップ賞(G3)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2011104124/
-----引用 ここまで-----

 本当に兄弟の中で1番なら、最低でもG11勝を含む重賞3勝。すごいことです。

■2013/8/3 いかにも繁殖牝馬として成功しそうな配合パターンの産駒の結果

2013/8/3:注目とされたテスタメントの母ブラックエンブレムは秋華賞馬です。

-----引用 ここから-----
栗山求の20頭|プロフェッショナルの決断|ウマニティPOG 2013-2014|競馬予想のウマニティ
血統予想界の第一人者    栗山求    (血統評論家)

母はいかにも繁殖牝馬としても成功しそうな配合で、初年度から狙ってみたい
テスタメント(牡)

父:    ディープインパクト
母:    ブラックエンブレム(ウォーエンブレム)
厩舎:    小島茂之[美浦]
生産:    ノーザンファーム

母は秋華賞を勝った名牝。“母の父ウォーエンブレム"はまだこれといった活躍馬を出しているわけではないが、3代母の父ヴェイグリーノーブルは父とニックスの関係にあり、その不安を補って余りある。母はアワエンブレム≒ヘクタープロテクター2×2という特殊な凝縮の持ち主。いかにも繁殖牝馬として成功しそうな配合パターンなので初子からしっかり狙ってみたい。ディープ産駒らしく芝中距離がベストだろう。
http://pog.umanity.jp/search/special/professional_list/kuriyama/
-----引用 ここまで-----

 初仔を推している人は珍しいですね、そういや。産駒の傾向がつかめないからかもしれません。ここらへんは血統評論家の腕の見せどころでしょう。
 近親にはピースエンブレムが4勝です。母ブラックエンブレムと全く同じ配合。少し離れたところだと、京都大賞典(G2)、京都記念(G2) のナリタセンチュリー 、エンプレス杯(G2) のニシノナースコールがいます。


2017/01/09:テスタメントの答え合わせです。テスタメントは現役で、そこそこの成績。ただし、POG期間は1勝のみでした。やっぱ活躍馬を当てるのは難しいですね。
 なお、テスタメントはゼンノロブロイ産駒じゃありませんでした。ただ、これはゼンノロブロイ以上の鉄板ディープインパクトで特にひねりはありません。むしろディープインパクト産駒なのに!って感じです。

中央獲得賞金     4,144.5万円
地方獲得賞金     0.0万円
通算成績     18戦3勝 [3-1-1-13]
主な勝鞍     15'4歳上1000万下

■2017/01/09 活躍した兄と全く同じ配合の弟を高く評価した結果は…?

 うちで扱った投稿ではゼンノロブロイを推奨してた例が思ったより少なかったので、今、検索してゼンノロブロイを押している例を探してきました。以下も栗山さんの記事。すでに活躍しているルルーシュの全弟、つまり全く同じ配合であるなんで、ひねりもくそもない推奨例なんですが…。

-----引用 ここから-----
ルルーシュの全弟にあたる好配合馬レッドウォーリア
2013年05月22日(水)12時00分

●レッドウォーリア(牡 美浦・藤沢和雄 父ゼンノロブロイ、母ダンスーズデトワール)
 アルゼンチン共和国杯(GII)を勝ったルルーシュの全弟、ジュニアC(OP)を勝ったオメガホームランの4分の3弟。母ダンスーズデトワールはマルセルブサック賞(仏G1)の2着馬。父ゼンノロブロイはアメリカ血統過多ともいえる血統構成なので、ヨーロッパ血統が豊富なこの母は好ましい。サンデー系は総じてダンシングブレーヴと相性がよく、また、ゼンノロブロイはRivermanと相性がいいので、ふたつの好配合パターンを併せ持つ本馬は配合的に高く評価できる。芝向きの中距離タイプで大物感がある。
http://news.netkeiba.com/?pid=column_view&cid=23325
-----引用 ここまで-----

 レッドウォーリアは未勝利。失敗だとわかりやすくて良いですね。地方でも5戦したのに掲示板にも載れませんでした。

中央獲得賞金     609.0万円
地方獲得賞金     0.0万円
通算成績     13戦0勝 [0-3-0-10]

 別記事のゼンノロブロイも見てみましょう。2記事続けて紹介しておきます。

-----引用 ここから-----
3/4姉にブロードストリートを持つディープ産駒ドラゴンストリート netkeiba
2013年06月26日(水)12時00分

●ラヴィーネ(牝 栗東・安田隆行 父ゼンノロブロイ、母レディイン)
 全姉イチオクノホシは阪神牝馬S(GII)2着、クイーンC(GIII)2着。ゼンノロブロイ産駒にしては珍しくカミソリのような切れ味を持った馬で、後ろから行く馬だけに展開に左右されるところがあり、まだ重賞を勝ったことはないが、そのうち手が届くだろう。ゼンノロブロイはややアメリカ血統が強いので、しっかりとしたヨーロッパ血統を入れるのがセオリー。本馬にはKendor、Irish Riverといった柔らかなフランス血統が入るので好ましく、とくにIrish Riverの父Rivermanとは相性抜群。このパターンからトレイルブレイザー、ルルーシュ、アグネスワルツ、ゲームマエストロ、ミニーバローズといった活躍馬が出ている。本馬はKenmareを併せ持っているのでルルーシュに似ている。全姉イチオクノホシと同様に1400~1600mあたりで実績を残すはず。
http://news.netkeiba.com/?pid=column_view&cid=23632
-----引用 ここまで-----

中央獲得賞金     810.0万円
地方獲得賞金     0.0万円
通算成績     11戦1勝 [1-0-0-10]
主な勝鞍     13'2歳新馬

-----引用 ここから-----
トーセンラー、ヴィルシーナと配合パターンがよく似たアトム
2013年09月04日(水)12時00分

●レッドルシアン(牝 美浦・鹿戸雄一 父ゼンノロブロイ、母アルウェン)
 全姉ギンザボナンザ(父ゼンノロブロイ)はアネモネS(OP)の勝ち馬。母アルウェンはエモシオン(99年京都記念-GII)の全妹で、2代母アドラーブルはオークス馬という良血。父ゼンノロブロイはアメリカ血統が強いせいか、スタミナと底力に秀でたヨーロッパ血統と相性が良好。オークス馬が出た牝系で、「トニービン×ノーザンテースト」とHyperion色が強い母は交配相手として理想的といえる。全姉ギンザボナンザは重賞には手が届かなかったものの、桜花賞(GI)7着などそれなりの実績を残しており、配合的には非の打ちどころがないので、本馬にはそれ以上の期待が掛けられる。芝向きの中距離タイプ。
http://news.netkeiba.com/?pid=column_view&cid=24197
-----引用 ここまで-----

中央獲得賞金     1,370.0万円
地方獲得賞金     0.0万円
通算成績     18戦1勝 [1-2-0-15]
主な勝鞍     13'2歳新馬

 レッドルシアンの週にタイトルになっていたのは、ゼンノロブロイ産駒ではないアトム。こちらはこれまたひねりのないディープインパクト産駒とはいえ、まずまず。毎週数頭推す連載ですので当たりもあればハズレもあるって感じですが、アトムはデイリー杯2歳S(G2)2着など、結構頑張っています。

-----引用 ここから-----
●アトム(牡 栗東・池江泰寿 父ディープインパクト、母シャイニングエナジー)
 母はゲイムリーH(米G1・芝9f)の勝ち馬で、日本における初子のアメリカンドリーム(父Dynaformer)は現1勝馬。Lyciusを通じたLyphardクロスとSpecial牝系の血(NureyevやSadler's Wellsなど)を併せ持つパターンはトーセンラー(13年京都記念-GII、11年きさらぎ賞-GIII)に似ており、Mr.Prospector、Nureyev、Rahy(=Morn of Song)を近い世代に併せ持つ配合はヴィルシーナ(13年ヴィクトリアマイル-GI、12年クイーンC-GIII)に酷似している。要するにディープインパクトの成功パターンに高確率で当てはまっているので、馬に問題さえなければ走ってくる可能性は高い。母の父はパワーを帯びたRahyだが、芝適性やスピード面に問題はないだろう。中距離タイプ。
-----引用 ここまで-----

中央獲得賞金     5,524.0万円
地方獲得賞金     0.0万円
通算成績     15戦1勝 [1-4-0-10]
主な勝鞍     13'2歳新馬



2024年4月14日日曜日

メンコの効果とその代償 運動能力が数%低下してしまう?

■2018/03/26 メンコの効果とその代償 運動能力が数%低下してしまう?

■2018/03/26 メンコの効果とその代償 運動能力が数%低下してしまう?

 メンコ(競馬用語辞典) JRAでは、 メンコについて、一般に耳おおいがついたものを使い、音音に驚いたり、砂をかぶるのを嫌がる馬に使うと説明しています。

 音に驚く馬に使うというのは、耳におおいがつくことで音が聞こえづらくなり、走ることに集中してもらうことを狙ったものでしょう。
 ただ、逆に音が聞こえないことを不安になる馬もいると思われます。厩舎のコメントを見ていると、つける・つけないはかなり悩んでいる感じです。

 一方、砂をかぶるのを 防ぐというのは、主に目に入らないようにと防いでいるようでした。だとすれば、こちらは耳の覆いは必須ではないかもしれません。

 なお、これ以外にパドックで、耳の覆いがなく、目のところが空いているメンコをつけている馬もいます。
 意味ないじゃん!って感じなのですけど、これ、マジで意味がありません。ファッションでつけているのです。

 で、このファッションの馬なんかはレースのときに外しているんじゃないかと思うのですけど、今日、Enjoy Ruffian 2010年10月号 一頭入魂(浅野靖典)を読んでいて驚いたのが、「疾走中にメンコ=耳覆いをつけていると、運動能力が数%下降するそうです」とあったこと。マジか!?

 ファッションの馬だけでなく、音に臆病な馬でもパドックだけメンコをつけるという馬がいます。Enjoy Ruffian 2010年10月号で出ていたマイネルラクリマも、メンコのせいで運動能力が低下しているのでは?という話がされていて、その中でこの説明が出ていました。以下のようなコメントです。

「イレコミが気になったのでメンコを試してみました。そうしたら2週前追い切りの併せ馬で、先着できるかなという手応えがあったのに前の馬に届かなかったんですよ。(筆者注:疾走中にメンコ=耳覆いをつけていると、運動能力が数%下降するそうです)それでメンコはパドックだけ装着ということに決めました」(曽根 斉調教厩務員、上原博之厩舎)

 迷信くささもあるんですけど、本当なんですかね?

2024年4月13日土曜日

成功すれば神騎乗!今日も逃げ先行馬を追込にする横山典弘騎手

■2022/03/03 成功すれば神騎乗!今日も逃げ先行馬を追込にする横山典弘騎手
■2017/11/04、2013/5/28 横山典弘騎手ヤラズ? 直線余裕こきすぎて勝利逃す
■2017/03/12 横山典弘騎手が必殺技を披露 先行馬でゆったり最後方から
■2023/01/23 稀に見る好騎乗!横山典弘騎手がG1で人気薄高配当決着を演出
■2013/6/17(2022/08/30再投稿) 「悪い話ですみません」の横山典弘騎手でやっと好騎乗の「いい話」!



■2022/03/03 成功すれば神騎乗!今日も逃げ先行馬を追込にする横山典弘騎手

 2022年2月27日のマーガレットS(L)はPOG馬が2頭。アルトシュタットとショウナンマッハです。ともに3番人気、4番人気ということで、楽しみにしていました。
 近親に好きな馬がいて指名というのが一番多いのですが、ショウナンマッハは父が好きだったショウナンカンプということでの指名。ただ、アルトシュタットは父も近親にも好きな馬がいないという昨年までほとんどなかったタイプの指名馬。今年はこのパターンを多くしました。
 アルトシュタットはここまで逃げ先行のみの走りで、この戦法が合っていそうな感じ。ショウナンマッハも前に行く馬ですが、もっと極端で、どうやら逃げないとダメというタイプに見えました。

 ということで、ともに前に行くと思ったのですが、アルトシュタットは逃げ馬でも前に行かないことがある横山典弘騎手だったので嫌な予感。そして、実際、2頭は対照的な騎乗になります。
 今回で3走続けてのショウナンマッハの騎乗となる岩田康誠騎手は、ショウナンマッハの性質を理解して乗ってくれました。困ったことにスタートが良い逃げ馬ではないのですが、「行くしかない」といった感じでグイグイ行って逃げます。1頭交わされたものの、直線なかなか後続が来なくて勝利も意識しました。
 最近、岩田康誠騎手はあまり評価していないのですが、今回の騎乗に関して言えば、馬のことを理解した良い騎乗だったと思います。

 一方、同じ大ベテランの横山典弘騎手は、先行馬でも先行にこだわりませんでした。横山典弘騎手は、スタートが悪くて諦めちゃうということもありますが、今回のスタートは問題なし。あからさまに最初からやる気なく…というわけでもなく、一応手は動かしていましたが、先行じゃなくても良いかな…といった雰囲気。
 道中どんどん下がっていって、3コーナーと4コーナーではなんと完全に追込の位置に。ともに前に行く馬だったはずが、逃げのショウナンマッハと、追込のアルトシュタットという対照的な形になります。

 横山典弘騎手と言えば、追込は十八番の一つで、そこから追い込んでさすがノリさん!という可能性も考えて見ていました。こういうのがまれに成功して「神騎乗」とファンが褒めるのがパターンです。ただ、今回はそんな奇跡もなし。結局、4コーナーから2頭抜いただけで10着に終わりました。
 不人気馬ではないどころか、3番人気の人気どころだったのでかなりひどい結果。横山典弘騎手の騎乗後では、競馬をしていないからダメージがないように見えて、馬が悪い方に変わってしまってなかなか復調できないというパターンもちらほら見るので、POG指名馬としては心配です。馬がサボることを覚えて前に行かなくなっちゃうのかもしれません。

 ついでにアルトシュタットの掲示板(netkeiba.com)からも少し紹介。なぜか横山典弘騎手の大敗のときには擁護コメントでいっぱいになることが多い印象ですが、私が見た時点ではまだ批判コメントが多かったです。

<前が詰まって追えなかったんじゃないんですよ。外に出すタイミングは充分にあったのに何もしなかったんです。近くにいたブービー着の田中健と比べてください。必死さが違うでしょ。
明らかに何もしてない。これのどこが公正競馬なんでしょうね。
馬が競うのが競馬なんですよ。一人だけ競ってない騎手がいるのはどういう事なんでしょうね。
オーナーも調教師もこんな騎手に騎乗依頼出さない方がいいですよ。真面目に乗るかどうかわかんない騎手なんてアテにならないでしょ>

<しかしレース見直すとほんと酷いな。
なにもできずに最後まで跨ってただけ。
もう2度と乗るなよ>

<私も永いこと競馬を見てますが、ノリさんはわかりません。
馬よりも難しいと思います。本当の意味で博打です>

<勝ち負けはともかく先に全くつながらないレースをされるのは我慢ならんわ>
https://db.netkeiba.com/?pid=horse_board&id=2019105449



■2017/11/04、2013/5/28 横山典弘騎手ヤラズ? 直線余裕こきすぎて勝利逃す

 2013/5/28に書いていた横山典弘騎手の話を追加。見たレースはダービーの日のものです。

シンキングマシーン    13/05/26 東京11R ワカタカC(1000万下) 16:25ダ1400
 前走2着のときと同じ真ん中の枠。前回に続き先行する感じでしたが、外で内に馬いっぱい。抑えるかな?と思ったら行かせてしまって、まずこれに違和感。まあ、1番人気の馬でしたので、終始外でも前に馬置いて最後追えないよりは?ということでしょうか?力の抜けている馬ならこれでもアリです。
 で、最後の直線では既に先頭に並ぶ感じ。しかし、直線向いてからは余裕ぶって全然追いません。実況は手応えたっぷりといったことを言っていましたのでそう見えたのかもしれませんが、私には鞍上が余裕だと見ているだけで、馬には余裕を感じませんでした。
 実際、余裕持って前の馬をかわすどころか離されそうになって、大慌てでムチ入れます。これできっちりゴール前で前の馬はかわせましたが、そんなことしているうちに大外の差し馬に交わされて、2着まで。真面目に乗ってりゃ勝っていたと思います。
 私は横山典弘騎手のこういう手を抜いたような騎乗がすごく苦手なんですよね。出遅れてしまって、その後は回っただけで帰ってくるという騎乗も何度も見ました。馬主などにとっては出遅れて全力で負けるより、調教だと思って再びレースに出た方が良いとも考えられ悪い判断じゃないのかもしれませんが、馬券買った人にとっては納得行かないでしょう。

 ちなみにシンキングマシーンの掲示板では「サンクス、ノリ!!!!おかげでダービーの負けを取り返すことが出来ました」とありますけど、騎乗について触れていたようなものは以下のみ。

-----引用 ここから-----
 [97] トラトライーグルスさん

笑うしかない。
ここらで内田、戸崎あたりに乗り替わりでもいいんでないかな。

怒りのノリでとも思ったけど、いつもと同じだった。
最終のタッチミーノットは今日一の勝負レースだから頼む。

2013年05月26日 16:46:48
http://db.netkeiba.com/?pid=horse_board&id=2009103341&thread=horse
-----引用 ここまで-----

 さて、そんな横山典弘騎手ですが、藤沢和雄厩舎のコディーノが乗り替わりでダービーに出れませんでした。
 それは確かにかわいそうだと思う(ウィリアムズ騎手は結果出せませんでしたが、それ以前の横山典弘騎手のコディーノも追い出しが遅れるなどで乗り替わりの判断もやむなしな気はします)のですが、そのせいでファンがネット競馬の掲示板を荒らし気味に。
 コディーノの掲示板で藤沢和雄さんや乗り替わりのウィリアムズ騎手の悪口を書くというのはまだわかるのですが、12Rの目黒記念での藤沢和雄&ウィリアムズコンビ騎乗のルルーシュのところまで悪態をつきます。これはいけません。

-----引用 ここから-----
[2908] ドーピング、ダメ絶対さん
カズヲブランドはもう終わったんだよ

この馬も圏外
2013年05月26日 16:42:08

 [2909] ぶちころさん
藤沢×ウィリアムズ
このコンビには勝ってほしくないです。
コディーノをよくも・・・

ごめんねルルーシュ
2013年05月26日 16:42:10
http://db.netkeiba.com/?pid=horse_board&id=2008102912&thread=horse
-----引用 ここまで-----

 きっちり乗れての2番人気2着でしたが、さらにレース後も。

-----引用 ここから-----
[2912] こうすけさん
藤沢は考え直したが良い。
2013年05月26日 17:07:36
-----引用 ここまで-----

 いや、このレースに限れば問題ありませんでしたよ?

-----引用 ここから-----
 [2930] ホークさん
やっぱウィリアムズは切れる馬より
こういうしぶとい馬の方が合ってるな。
内枠ならもっと接戦だったね。

[2934] ハシルショウグンさん
年明け以来、久々の実戦でしたが底力を見せてくれましたね。
16番枠&57kgと、決して楽ではない条件でしたが
ゲートもスンナリ出て、丹内JKが引っ張る5F60”1の
やや速い流れを、好位集団の後ろでじっくりと折り合いに専念
直線向いて、坂下からウィリアムズJKの叱咤激励に応えて
伸びましたが、後ろから飛んで来た内田博幸JKの決め脚には
及ばず交わされてしまい2番手でのゴール板でした。

敗れたとはいえ、久々&16番枠を克服しての好走は流石の実力
他の方も書いてるように「差し込む競馬」が出来たのは大収穫と思います。

この後の「出走計画」が謎ですが、稀有な成長も見せてますし
秋の中距離路線での活躍が更に楽しみになりました。
-----引用 ここまで-----

 挙句、横山典弘騎手騎乗のタッチミーノット(私はこの馬は見てませんでしたのでよくわからず)では、こんな書き込みをしている人も。(まあ、特に横山典弘ファンと関係ないかもしれませんけど)

-----引用 ここから-----
[1012] ダークハーディスさん
あのくらい完璧に乗って伸びないんでは・・・距離としか言いようがない
2013年05月26日 17:11:00
http://db.netkeiba.com/?pid=horse_board&id=2006102983&thread=horse
-----引用 ここまで-----

 他の方にたしなめられています。

-----引用 ここから-----
 [1013] トラトライーグルスさん
いや、普通に伸びていると思うが。。。
直線取りたい進路に先にムスカテールに入られた。
内田がうまかっただけかな。
まあ、1コーナーで番手争いをユニバーサルバンクに負けたあたりで後手に回っていた感じがあったし。
正直ノリはいいところなしだった。
2013年05月26日 17:14:50
-----引用 ここまで-----

 位置取りに皆さん不満。また、やはり伸びているという書き込みも。

-----引用 ここから-----
 [1014] やまちゃんさん
スタート決めて前につけれると思ったのに
コーナー回ったら中団に…
直線では伸びてきた所を周りに包まれてしまい
そこから伸びての5着。
もう少し好位から行って欲しかった。
2013年05月26日 17:16:11

[1016] オカパネスカーレットさん
ガッカリ。G3しか勝てないのかな?次の目標は新潟記念に絞って下さい!

スタート決めてるんだからもっと良いポジション取れるはずなのになぁ…最後あそこまで追い上げて来てるから余計に腹が立つ!
2013年05月26日 17:53:05
-----引用 ここまで-----

 好きな騎手だと熱くなるのはわかると思うんですけど、白を黒と言い張るような真似や私怨の書き込みはお控えください。



■2017/03/12 横山典弘騎手が必殺技を披露 先行馬でゆったり最後方から

 私は各レース2頭くらいを見て、騎手に得点をつけています。見る馬は応援馬を優先しているものの、該当馬がいない場合は騎乗数が少なくて、オッズが同じくらいの騎手の馬を見ます。
 中山牝馬ステークスの場合は横山典弘騎手のシャルールと、津村騎手のサンソヴールでした。

 これは先に選んでおくので、レースを見るときには誰が鞍上か既に忘れていることが 多く、このときもうろ覚えでした。ただ、見る直前に脚質はメモを再確認します。今回はともに前に行く馬というメモでした。
 で、 シャルールが最初からやる気なくって、後方競馬。あれ、これ、まるでノリさんみたいな騎乗だったけど、もう片方の方に騎乗だったっけ?とメモを再確認。
  すると、普通にご本人でした。すごくノリさんらしい競馬ですね。

 ただ、まあ、これ、シャルールを応援していた人にとっては、腹立たしい騎乗です。掲示板では、当然非難の声が出ていました。

[3028] だっちまんさん
おいおいおいおい

[3029] う○こさん
やっぱり

[3030] だっちまんさん
後ろすぎじゃねーか

[3031] ゆうぱんださん
なにしてんのよ

[3032] 藤宮将二さん
この馬差し馬だったっけ?

[3035] ヘま中飛んでね笑さん
御得意の最後方ポッチの時点で破り捨てました怒

[3034] だっちまんさん
あーあー
んーもったいない お金が

[3036] ミナミの馬王さん
調教でっか?

[3038] ケイバマルマルさん
スタートしてすぐにノーチャンス確定の位置に導いていただきました

[3041] ヘま中飛んでね笑さん
最近あまりやらないと思っていたら、重賞でやらかすとは…
おそらく、故意でやっているんだろうね、最後方ポッチ怒
油断したよ
言っても仕方ないが、それでも言わせてくれ!!!
金返せ

シャルールの掲示板 | 競走馬データ - netkeiba.com

 横山典弘騎手は人気なのか、それでも結構擁護が入ります。今回もありました。

[3039] ミスプロさん
先に繋げるために、とにかく折り合い重視の競馬に専念して良い騎乗だったと思います。一口馬主的には。
馬券買った人は納得できないでしょうけど。
ここ数戦の敗因が気性だったから修正しておかないとこの先が無いですからね。
スローペースで最後インから脚を使ってるし差のない競馬だったので満足です。

 ただ、無理がある擁護が多く、今回のもそうかもしれません。

[3045] やすらぎエースさん
>>3039
そういう横山典騎手の意図は伺えましたが、
松永幹師は「前々で流れに乗った競馬ができれば…」というコメントを出してたわけで
後方で折り合いに専念する気なら事前に教えておいて欲しかったです・・・

 上記の情報が正しければ、陣営が意図して競馬を覚えさせようとしたということはあり得ないでしょう。テキの指示を無視して、ノリさんが勝手に無気力騎乗をしただけだと思われます。

 本文は以上で、後は私見騎手(ジョッキー)評価ランキング。横山典弘騎手は全然私の好みと合わないので、不動のワーストトップ…と思っていたら、今はウチパクでした。

私見騎手(ジョッキー)評価ランキング ワースト20    (全    122    騎手中) 
順位 騎手名 評価 リーディング 変動
1 内田博 64 2.45 2 -
2 横山典 52 2.46 22 -
3 西田 18 2.56 圏外 -
4 北村宏 54 2.57 15 -
5 四位 54 2.63 35 -
6 浜中 64 2.64 17 △1
6 木幡広 28 2.64 64 -
8 酒井 47 2.66 77 ▼1
9 江田照 51 2.69 53 -
10 小牧 49 2.7 17 -
11 リスポリ 17 2.71 圏外 △2
12 柴田善 53 2.72 64 ▼2
12 丹内 50 2.72 40 △2
12 田中勝 54 2.72 35 ▼2
15 蛯名 69 2.73 40 △2
15 丸田 48 2.73 23 -
17 アッゼニ 27 2.74 圏外 ▼1
18 Mデムーロ 59 2.75 1 ▼1
19 大庭 38 2.76 圏外 -
20 柴田大 104 2.77 40 -
20 藤岡康 53 2.77 27 △2
22 荻野琢 28 2.79 圏外 △1
22 福永 66 2.79 9 △1
24 小崎 45 2.8 35 圏外
リーディング平均        32.4    (    ベスト    39.4    )  

 ベストの方は、騎乗数が少なくてイレギュラーっぽい1位だった田中健 騎手が4位にダウン。ただ、代わりに1位になった的場騎手もそれほど良いという印象ない騎手。
 意識せずに見ているので、ベストもワーストもあれ?と思う騎手が出てきます。

私見騎手(ジョッキー)評価ランキング ベスト20    (全    122    騎手中)
順位 騎手名 評価 リーディング 変動
1 的場 30 3.37 77 △1
2 岩崎 423 3.28 40 △1
3 吉田隼 50 3.26 7 △1
4 田中健 14 3.22 64 ▼3
5 藤田菜 32 3.19 圏外 △1
6 柴田未 18 3.17 圏外 ▼1
6 オールプレ 12 3.17 圏外 △1
8 ウィリアム 49 3.16 圏外 -
9 松岡 68 3.15 17 -
10 嘉藤 50 3.14 圏外 -
11 53 3.13 9 ▼1
11 ムーア 39 3.13 53 △1
11 勝浦 55 3.13 64 △1
14 木幡初 45 3.11 40 -
14 平野 18 3.11 圏外 -
16 石川 55 3.09 30 -
16 ビュイック 11 3.09 圏外 -
16 Tベリー 11 3.09 圏外 -
19 藤懸 36 3.08 77 △3
19 井上 48 3.08 圏外 -
19 杉原 39 3.08 圏外 △4
22 ルメール 83 3.07 4 ▼2
23 丸山 47 3.06 30 圏外
23 フォーリー 35 3.06 40 圏外
リーディング平均        39.4    (    ワースト    32.4    )



■2023/01/23 稀に見る好騎乗!横山典弘騎手がG1で人気薄高配当決着を演出

 前年の話になりますが、いつもは悪い話ばかり書いていて申し訳ない横山典弘騎手のたまにはいい話を。横山典弘騎手の騎乗はいつも悪いと感じるが今回は完璧!と、私が珍しくメモで満点をつけた騎乗がありました。ホープフルステークスを7番人気トップナイフで2着したレースです。坂口正大元調教師も高評価でした。

・【坂口正大元調教師のG1解説】お見事ムルザバエフ騎手 ドイツで名をあげた理由わかる好騎乗 22/12/28(水) 17:49配信 日刊スポーツ
<まず、2着に惜敗したトップナイフから話しましょう。横山典騎手が積極的にハナへ導き、1000メートル通過1分1秒5という、極端ではありませんが、スローに近い平均的に遅めの流れを演出しました。一方で、後半1000メートルは1分ちょうど。平均的に速めの上がりを計時し、後ろの馬たちの瞬発力を封じました。見事です。馬も出走馬最多タイのキャリア7戦目。経験豊富な人馬が絶妙なペース配分で逃げ切った…という競馬のはずでした。>
https://news.yahoo.co.jp/articles/dfddfa3fdc7815e8648e35b8e12c3d57b09073d4

 ただし、勝ったのは、ムルザバエフ騎手が騎乗して2番手追走のドゥラエレーデです。7番人気トップナイフより、はるかに人気ない14番人気。馬連64,580円というかなりの人気薄決着となりました。

 このドゥラエレーデが勝った理由の前に、私のメモの話を。横山典弘騎手は、何が何でもという感じではないが逃げており、この時点で高得点です。もともと馬も何が何でもというタイプではなく、久々の逃げをこの大舞台で選択。横山典弘騎手の判断による逃げと思われますから、褒めざるを得ません。
 逃げは、61.5のスロウな逃げ。スロウすぎてもキレ勝負で負けることはよくあり、スロウだから良いとは限りません。ただ、今回は馬が二の足使って一度は突き放そうとしており最後も残ったと思うような競馬でした。これは他の人も言っており、クビの上げ下げで偶然の域でしたね。

 さて、ここでなぜムルザバエフ騎手が勝てたのか?という話。坂口正大元調教師は「ムルザバエフ騎手の勝負強さ」「疲れてきた馬を動かす技術にたけているのでしょう」との評価です。
 私も外国人騎手は、日本人騎手より馬を追ってギリギリ伸ばしてくるのがうまいという印象で、ムルザバエフ騎手はまさにその典型でした。

 ということで、最後は外国人騎手との追い方の差で負けた感じはあるものの、横山典弘騎手は本当今回良かったです。稀にこういう良い騎乗するんですよね。普段のやる気ない騎乗がなければ、私ももっと好きになれる騎手なんですけど…。



■2013/6/17(2022/08/30再投稿) 「悪い話ですみません」の横山典弘騎手でやっと好騎乗の「いい話」!

(私がつけている私見騎手(ジョッキー)評価ランキングで書いていた話)

 毎度、横山典弘騎手のときは「すみません、すみません」と謝りながら書く悪い話ばっかりだったんですけど、今回は良い話を書けます。私見騎手(ジョッキー)評価ランキングでは以下のように相変わらずワースト。ただ、以下の好騎乗レースのため、数値が改善しています。

シベリアンスパーブ 13/06/16 東京12R 3歳上500万下 16:20芝1600
<5番人気1着での自動4点(2022/08/30追記:このルールは不公平なのでその後やめました)。ただ、緩めのペースを離れた2,3番手をのびのびで、いいなぁと思って見ていました。快勝。文句なしの4点>

 なお、ランキングでは、ずっと引退した安藤勝己騎手と渡辺騎手が残っていたのを、いい加減整理しようということで消しました。このため、順位が上がっている騎手が多いです。

私見騎手(ジョッキー)評価ランキング ワースト20    (全    85    騎手中)
順位 騎手名 評価 リーディング 変動
1 横山典 33 2.36 9 -
2 四位 27 2.56 24 -
3 ベリー 15 2.6 53 ▼1
4 小牧 30 2.63 37 -
5 マクドノ 11 2.64 79 ▼1
5 村田 22 2.64 67 ▼1
7 蛯名 34 2.65 7 ▼3
8 丹内 26 2.66 79 -
8 北村友 35 2.66 31 △2
10 川島 20 2.7 70 ▼1
11 Mデムー 26 2.73 49 △2
12 川田 35 2.74 2 △2
13 Cデムー 28 2.75 10 △3
14 酒井 25 2.76 53 △1
14 武豊 46 2.76 10 △3
16 荻野琢 19 2.79 91 圏外
16 田中勝 29 2.79 14 圏外
16 池添 29 2.79 34 △3
19 松山 30 2.8 10 ▼8
19 嶋田 20 2.8 53 △4
21 吉田豊 41 2.81 18 -
21 浜中 47 2.81 3 圏外
21 横山和 21 2.81 45 ▼4
24 中井 28 2.82 24 ▼4
リーディング平均        36.3    (    ベスト    44.1    )