2024年8月12日月曜日

夢の血統…ノーザンテーストと種牡馬御三家(サンデーサイレンス、ブライアンズタイム、トニービン)の全部入り

■2018/10/13 夢の血統…ノーザンテーストと種牡馬御三家(サンデーサイレンス、ブライアンズタイム、トニービン)の全部入り
■2021/02/28 ブライアンズタイムとトニービンの血統が途絶えそうでヤバイ…
■2023/03/14 ミラクルアドマイヤの奇跡の1頭カンパニー…当時の種牡馬評価は?
■2022/10/24 圧勝!ジャングルポケット孫・トーセンジョーダン産駒の最高傑作?
■2022/06/25 イロゴノミVSオレゴノミ 片方はトニービン系の期待馬、兄はG1勝利


■2018/10/13 夢の血統…ノーザンテーストと種牡馬御三家(サンデーサイレンス、ブライアンズタイム、トニービン)の全部入り

 曽祖父世代が父父サンデーサイレンス、父母父ノーザンテースト、母父父ブライアンズタイム、母母父トニービンという日本の重要な種牡馬が、血統上で揃い踏みの馬が、掲示板で指摘されていました。ノーザンテーストはサンデーサイレンス以前のすごかった馬。他3頭は種牡馬御三家と言われていました。

 [1] ビヤサンさん
三代父が
サンデーサイレンス、ノーザンテースト、ブライアンズタイム、トニービン
現在の日本競馬に多大なる貢献をしてきたサイアーたち
 シロボシの掲示板 | 競走馬データ - netkeiba.com

 この馬、父父もディープインパクトというやはり日本の歴史に名を残すであろう重要種牡馬。ただ、母父は好きな馬ですけど種牡馬としては成功しなかったタニノギムレット。 そして、父はトーセンホマレボシなんですよ。全然です。
 この馬は、名前はシロボシというシンプルで良さそうな名前なのですけど、今のところ3戦してすべて二桁着順。たぶん未勝利を勝ち上がることは無理だと思います。

 同様の配合を検索してみると、全姉でリネンロマンというのがいました。未勝利2着2回が最高ですけど、800万円近く稼いでおり、弟のシロボシよりは良さそうでした。
 また、全くの同配合にこだわらなければ、もっとたくさんいそうですね。例えば、サンデーサイレンスだけ1つ下の父父にしたら…と見ると、これでも1頭のみでした。地方馬のアフィートという馬。父はデュランダルで、20戦して賞金ゼロです。
 さらにいじって、父父[サンデーサイレンス]、父母父[トニービン]、母父[ブライアンズタイム]、母母父[ノーザンテースト]で検索。4頭出たものの、賞金790万円のイノチノリユウ(父ハーツクライ)という馬が最高。
 血統表見ると夢があるのですけど、現実には全然走らないようです。

■2021/02/28 ブライアンズタイムとトニービンの血統が途絶えそうでヤバイ…

 ディープインパクトやステイゴールドが素晴らしい成績であるなど、孫世代もすごかったサンデーサイレンス。しかし、あれだけ偉大だったサンデーサイレンスはひ孫世代でイマイチな感じ。ディープインパクトやステイゴールドも後継種牡馬で見るとインパクト不足なのです。コントレイルがたぶん成功して、キタサンブラックもまだ可能性があるとは思うのですけど、ひょっとしたらサンデーサイレンスすら直系血統が途絶えたかもしれない…という感じでした。
 で、これを見ているときに、ブライアンズタイムやトニービンなんかはもう駄目になったよね…と思ったので確認してみることに。
 まず、ブライアンズタイムの孫世代。ナリタブライアンが早逝し、私が期待したタニノギムレットもいまいち。ウオッカという歴史的名馬を出したものの、惜しいことに牝馬でした。3億円ホースは私が大好きだったスマイルジャックまでで、半分はマヤノトップガン産駒です。

ブライアンズタイムの孫 3億円ホース 5012頭中4頭

ウオッカ 牝 タニノギムレット 130,487.60
プリサイスマシーン 牡 マヤノトップガン 50,830.20
メイショウトウコン 牡 マヤノトップガン 43,763.00
スマイルジャック 牡 タニノギムレット 38,548.30

 ブライアンズタイムの孫の3億円ホースは5012頭中4頭で、サンデーサイレンスの孫の場合なんと34,034頭中127頭。全体の頭数が多いとは言え、127頭というのは圧巻。また、確率としても普通に圧勝しています。サンデーサイレンスのすごさがわかりますね。

ブライアンズタイムの孫 3億円ホース 5012頭中4頭 0.08%
サンデーサイレンスの孫 3億円ホース 34,034頭中127頭 0.37%

 種牡馬的にはトニービンの方が好きですし、トニービンではジャングルポケットが大好き。種牡馬としてはジャングルポケットはタニノギムレットより頑張った感じなのですが、1位はなんとミラクルアドマイヤ産駒のカンパニー。カンパニーが出たときにはミラクルアドマイヤって実はすごい種牡馬なのでは?と思ったものの、その後は普通に良い馬が出てこないで一発屋のまま終わっており、血の不思議さを感じます。ちなみに3億円ホースの中での一番下はこちらも私が大好きなエアソミュールとなっていました。スマイルジャックと両方POG指名馬です。
 カンパニーという例外があるものの、トニービンの場合はほぼジャングルポケット頼みな状態でしたが、それでもブライアンズタイムよりは頑張りました。とはいえ、サンデーサイレンスとは全然当然相手にならず、存続が怪しくなってきていることがこのデータの時点で推測できるものでした。

トニービンの孫 3億円ホース 3,324頭中6頭 0.18%
ブライアンズタイムの孫 3億円ホース 5012頭中4頭 0.08%
サンデーサイレンスの孫 3億円ホース 34,034頭中127頭 0.37%

カンパニー 牡 ミラクルアドマイヤ     93,969.80
トーセンジョーダン 牡 ジャングルポケット     70,506.00
オウケンブルースリ 牡 ジャングルポケット     50,386.30
ジャガーメイル 牡 ジャングルポケット     46,054.50
アウォーディー 牡 ジャングルポケット     43,510.40
エアソミュール 牡 ジャングルポケット     32,104.80

 比較するまでもないといった感じですが、一応ひ孫世代も見てみます。やはり悪いのですが、孫世代と逆にひ孫世代では、トニービン産駒ではミラクルアドマイヤの奇跡のまぐれ当たり産駒だったカンパニーの子どもたちの方がむしろ健闘。これも血の不思議ですね。トップはカンパニー産駒のウインテンダネスで1億4000万円でした。ただ、カンパニーは父があれでも母系が優秀なため、全くわからない話ではなく、母系を重視する私好みでもあります。
 一方、ブライアンズタイムの孫ではそもそも種牡馬入りした活躍馬が少なく、ひ孫世代はほとんどいない状態。残念ですね…。1億円ホースを望むのも無理そうな感じ。トップは、クレスコグランド産駒のメイショウオトワで2000万円ほどでした。どうしてこうなった…?

トニービンのひ孫 3億円ホース 669頭中0頭
ブライアンズタイムのひ孫 3億円ホース 380頭中0頭
サンデーサイレンスのひ孫 3億円ホース 12,849頭中4頭 (ラッキーライラック、ミッキースワロー、ミツバ、クリンチャー)

 こちらも好きな馬ではありますが、予想外なのが、グラスワンダーという意外な馬から血統が続いていきそうであること。グラスワンダーは子供のスクリーンヒーローが種牡馬として予想に反して大成功。孫世代では名馬モーリスなどが種牡馬入りしており、ひ孫世代でも大物が出そうな感じがあります。このグラスワンダーはSilver Hawk産駒で、ブライアンズタイムと同じロベルト系で、もう少し前まで見ると、サンデーサイレンスと同じヘイルトゥリーズン系だと言えます。ヘイルトゥリーズン系の日本での成功はもう少し続くかもしれません。
 また、予想外に大物が出るということで驚いているのが、キングカメハメハの孫世代。名馬ロードカナロアの成功は予想外ではないものの、ルーラーシップの成功は予想外でした。キングカメハメハ系の3億円率はイメージほどよくないものの、名馬アーモンドアイの他、牡馬でも種牡馬として人気を集めそうな馬がいて、こちらも続きそうな予感がします。(ひ孫世代はまだ未誕生)

キングカメハメハの孫 3億円ホース 4,946頭中6頭 0.12% (アーモンドアイ     キセキ     サートゥルナーリア     ダノンスマッシュ     ステルヴィオ     ダンビュライト)


■2023/03/14 ミラクルアドマイヤの奇跡の1頭カンパニー…当時の種牡馬評価は?

 カンパニーの種牡馬デビュー前のサンケイスポーツ記事をベースにした過去投稿が出てきたので大幅に見直しながら紹介していきます。

【新種牡馬連載(1)】カンパニー(2013.3.26 15:55)
・競走成績
<日本で35戦12勝。重賞は9勝。8歳時に天皇賞・秋、マイルチャンピオンシップを制している。6歳春シーズンのみ不出走だったが、それ以外のシーズンはコンスタントに使われてキャリアを積み重ねた。勝ち星は1600~2000メートルのみ。この得意距離での安定感は抜群のものがあった>
http://race.sanspo.com/keiba/news/20130326/pog13032615560000-n1.html

 種牡馬成績がすごかったディープインパクトはG1馬が多いにも関わらず、G1を2つ勝っている馬となるとぐっと減ります。それを考えるとカンパニーの戦績は驚くべき良さ。以前書いたように、カンパニーの父ミラクルアドマイヤは競走成績は極めて悪かったためです。また、これも以前書いたように、カンパニー以外はさっぱり走らなかったので、「ミラクル」なまぐれ当たりで、本当、奇跡の1頭といった感じです。

・血統
<父ミラクルアドマイヤは現役時1勝のみだったが、ダービー馬フサイチコンコルドの弟という血統が評価されて種牡馬入り。カンパニー以外に中央でのオープン馬は出せなかったが、血統構成としては優秀だ。母系も優秀で、兄弟のうち4頭がオープン馬に出世。従兄弟のトーセンジョーダンは天皇賞・秋を制している>

 ここで出てきた従兄弟のトーセンジョーダンはジャングルポケット産駒。つまり、トニービンの孫です。これはカンパニーと同じですから、2頭とも同じ父父トニービン。そして、従兄弟なのですから当然母母も同じクラフテイワイフ 。カンパニーとトーセンジョーダンはかなり似た血統構成なんですね。
 この血統に関して、「私は牝系重視なので、結構カンパニーに期待していますけど」と書いていました。実際、予想外に健闘しています。初年度産駒としては、当時、以下のあたりが期待馬でした。

<この世代の新種牡馬としては最も多い139頭の繁殖牝馬を集めた。この中にはローザネイ(ロゼカラー、ロサード、ヴィータローザの母)、ナムラシゲコ(ナムラビクターの母)、クリアーチャンス(マッキーマックスの母)などが含まれている>

 高齢とは言え、ローザネイ(ロゼカラー、ロサード、ヴィータローザの母)は良血ですね。牝系の優秀な父と母の子で楽しみです。馬名はローザフィナーレに決定したようです。
 なお、適性診断については、当時は以下のような見立てでした。

<半兄ニューベリー(父フジキセキ)はダートでのオープン勝ちもあったが、こちらはトニービン系。適性は明らかに芝向きと考えられる。自身の競走成績は8~10ハロンに良績が集中していただけに、産駒も芝のマイル~中距離がベストだろう。晩成のイメージが強いが、一族を見ても早い時期から能力の一端を見せている馬が多い。うまく軌道に乗ればクラシックにも十分間に合う産駒が出てくるはずだ>


■2022/10/24 圧勝!ジャングルポケット孫・トーセンジョーダン産駒の最高傑作?

 サンデーサイレンス産駒と比較にならないほど低レベルな争いではありますが、トニービン産駒ではジャングルポケットの種牡馬成績の方がカンパニーより良かったです。一方、孫世代になると逆転状態に…。
 そんなジャングルポケットの孫・トーセンジョーダン産駒としては、バリアントバイオに密かに期待していました。母エスカレートバイオは地方1勝程度であり、どうってことありません。ただ、兄が2頭とも中央で勝ち上がっており、トーセンジョーダン産駒としては最高クラスの肌馬でしょう。

 とはいえ、人気ではないために正直そこまでの期待はしていませんでした。阪神ダート1800でのデビューで、私が見た予想オッズではブービー人気。当日も10頭中7番の17.8倍でした。
 レースでは和田竜二騎手がやる気ない感じで後ろから…。もともと追い込みが難しいダートでしかもスロウが予想される新馬戦ですので、ある程度の位置についてほしいな…と私は苦々しく眺めていました。
 ただ、テンが遅かった割に馬の方はやる気があり、騎手の指示ではなく勝手に前方集団との間を詰めてった感じで、まだ可能性があるかな…という離されない位置を確保しました。えらいぞ、バリアントバイオくん!
 とはいえ、直線大外持ち出すところまでは目立って見えなかったんですよ。…ところが、追い出してからものすごい足でなんと8馬身差の圧勝でびっくり。馬券内でまでは期待していましたが、圧勝どころか勝利までは期待していませんでした。
 やる気がない騎乗だと思って見ていたものの、結果論としては前半に急かさずに足を溜められたのが良かったのかもしれません。

 正直、新馬戦や未勝利のダートで圧勝するケースはよくあり、着差の割に強くないことはよくあります。上でも活躍できるかどうかは不透明。ただ、とりあえず、以下のようにnetkeibaの掲示板でも好評でした。無理でしょうけど、ジャングルポケットの血統が続いてくれないか?と夢を見ておきたいですね。

 [12] 遠藤騎手(38)さん FAVoFZE
トーセンジョーダンの最高傑作っすね~

 [58] お散歩おじさんさん OIYnFXg
う~ん、最内で出遅れも関係なし凄いキック力で余裕の勝ち上がり、これは走るわ。

 [65] N.D.さん kkdHZEA
手前を替えてからの脚は明らかに一級品だなぁ。まだまだ課題山積だが、素材としてめちゃくちゃ楽しみな馬だ

 [67] ミスター4さん NJUicpM
上がりタイムヤバいなw
次走は人気するから単勝系買った方おめでとうございます

 [69] かめさん EWMoFXU
バケモン

[72] やまとさん EzZ2WBg
後ろ脚のキック力が凄いし、前脚の掻き込みはトーセンジョーダンを彷彿とさせますね。

 [73] タカみっちーさん ElcolUk
絶滅近いトニービン直系の後継馬になるんだ!


■2022/06/25 イロゴノミVSオレゴノミ 片方はトニービン系の期待馬、兄はG1勝利

2022/06/25:途絶えそうなトニービン系の中でもカンパニーに見劣りしてしまっているジャングルポケット。種牡馬入りした馬の中では一番好きなんじゃないかというほど好きなので残念です。
 そのジャングルポケットの数少ない2022年のデビュー馬の中では「イロゴノミ」という牡馬が比較的良いのではないかと期待していました。兄弟3頭で勝ち上がりは1頭のみなのですが、その1頭は3勝。最近のジャングルポケット産駒としては優秀な血統です。

 なお、この兄弟はイロシリーズの名前。3勝の長男はイロゴトシ。「イロ・ゴトシ」で切って意味がわからん!と思ったのですが、「イロゴト・シ」で色事師ですね。私は「女たらし」の意味を真っ先に思い浮かべたものの、「歌舞伎で、色事(情事)を演じるのを得意とする役者」という意味でもあるそうです。
 他の姉2頭は、 イロエンピツ、 イロコイザタという名前。これらは母 イロジカケに由来。さらにその上の母となると、父クロフネ、母リッジローズ Ridge Roseであり、イロやカラーといった感じではありませんね。

 このイロゴノミが出た新馬戦は、オレゴノミという似た感じの馬がいてちょっとおもしろかったところ。オレゴノミは母のアナタゴノミ由来でしょうね。兄弟が多いにもかからわず、イロゴノミと違って兄弟に似た感じの馬はなく、ここに来て初めての母にちなんだ感じの命名です。
 また、アナタゴノミの母はアララットサン、父デヒアであり、こちらも特に関係はなさげでした。

 新馬戦の方のレース内容の方ですが、イロゴノミは積極的に2番手で行き、直線は先頭で回ってくるという見せ場がありました。ただ、最後はバテて終わってみれば12番人気の12着。良い騎乗だと思ったものの、先にバテたと思った逃げ馬が差し返して勝っており、早仕掛けだったかもしれません。
 一方、オレゴノミの方は道中からぽつんと1頭遅れて最後までそのまま。13番人気で16着、大差のブービーからさらに大差という惨敗をしています。競馬にならなかった感じです。
 このオレゴノミはちょっとダメそうですが、イロゴノミの方は先行力を見せたので、どこかで穴を開ける場面もあるかもしれません。もうちょっと期待しておきたいです。

2023/04/16:期待していると書いたイロゴノミですが、4戦して中央では勝利を上げられず。9着が最高という不甲斐なさでした。地方移籍後は勝利を上げていますので、また中央に戻ってきて奇跡の活躍をしてくれませんかね…?
 ところで、今回追記したのはイロゴノミではなく、以前名前について書いていた兄のイロゴトシの方。2023/4/15(土) 中山グランドJで、イロゴノミのお兄さんだな~と思って見ていたら勝ってしまってびっくり。障害とはいえ、G1馬です!
 事前に見ていたときに結構人気しているなと思ったのですが、終わってから見直すと17.1倍の6番人気程度。他の馬とオッズを見間違えていたのかもしれません。
 後から戦績を見直すと、17.1倍の6番人気ですら過剰人気と思える内容。障害は2戦目で障害4歳以上未勝利を勝利後、ペガサスジャンプS(OP)を5番人気3着になった後、いきなりのG1挑戦でした。17.1倍の6番人気だったのは不思議ですし、勝利してしまったのも不思議。しかも、2着に大差での圧勝でした。17.1倍だったというのは、見る目ある人が多かったのかもしれません。