2024年8月2日金曜日

暑さ対策で薄暮競走という英断 JRAや地方競馬の馬券売上は?

■2020/07/27 暑さ対策で薄暮競走という英断 JRAや地方競馬の馬券売上は?


■2020/07/27 暑さ対策で薄暮競走という英断 JRAや地方競馬の馬券売上は?

 中央競馬では、2020年は東京五輪と暑さ対策の関係で変則的な夏開催を行っていました。

2020
<東京オリンピック開催協力、並びに猛暑対策として7月25日-8月9日の五輪本開催期間中は新潟競馬場と札幌競馬場の2会場とし、関西での開催を休止する。>
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%AB%B6%E9%A6%AC%E3%81%AE%E9%96%8B%E5%82%AC

 オリンピックだけでなく、暑さ対策の意味もあり、今後続くのか注目だったのですけど、新型コロナウイルス問題のせいでオリンピックが1年延期されてしまったせいで、2021年も当然変則開催となりました。

2021
<東京オリンピック開催期間中の7月23日~8月8日までは前年と同じく、東京オリンピック開催への協力、並びに西日本の猛暑対策の一環として、関西での開催を休止し、新潟・函館のみで行う。>

 やっと東京オリンピックが終わりました。しかし、暑さ対策としては続行してよいのではないかと私は考えていたんですよね。実際、2022年からも変則開催が常態化しました。

2022
<7月30日から8月7日までは西日本の猛暑対策の一環として、関西での開催を休止し、札幌・新潟のみで行う。>
2023
<7月29日から8月6日までは西日本の猛暑対策の一環として、関西での開催を休止し、札幌・新潟のみで行う。>

 ところが、驚いたのが2024年の夏。新潟競馬場の新馬戦が2R,3Rに組まれていて変だなと思って見ていたら、4Rの11時5分の後がめちゃくちゃ飛んで15時10分。よく見ると、メインレースと思しき7Rの時間は今までの時間に近い15時45分開催。暑さ対策か!と思って検索すると、やはりそうでした。ここまでやるのは予想外でしたが、「よくやった!」と褒めたくなる決断です。

<また暑熱対策として7月27日から8月4日は平年通り西日本の開催を休止して新潟と札幌のみ行い、発走時間を拡大する薄暮競走を実施する。>

・暑熱対策で夏競馬の競走時間変更案 酷暑時間帯の競走休止など早朝と薄暮の分割開催 来年以降に実施へ【JRA】:中日スポーツ・東京中日スポーツ(2023年3月27日 17時16分)
<RAは27日、東京都内で定例会見し、暑熱対策として2024年以降は7~8月の競走時間帯を拡大する案を発表した。対象競馬場は検討中だが、北海道は除く方針で、10月に発表される開催日割確定までに決定していくという。
 観客や人馬の熱中症リスクが著しく高い時間帯を避けることが目的で、具体的なイメージとしては1Rの発走時刻を午前9時30分頃に設定。午前中に5競走を実施し、同11時半頃から午後3時頃まで競走を休止。再び、再開した後は午後6時半頃に最終レースを実施するという。準メイン、メイン競走の時間帯は、従来通りの時間に据え置きとなる。このため、重賞レースを終えた後に、一般レースが4、5レース続くということになる。 >
https://www.chunichi.co.jp/article/661294

 暑さ対策ですので、これに反対する理由にはなりませんけど、気になるのは馬券への影響。JRAの売上は上がるのか、落ちるのかというところの他、地方競馬への影響も気になります。というのも、地方競馬は、JRA開催とかぶらない時間にやることで、馬券を売り上げる戦略をしているところがあるためです。
 上記中日新聞では、<2004~10年に、競馬場によって競走開始時間を遅らせる薄暮開催を実施したことはある>という話があり、そんなのあったっけ?と思ったんですけど、<JRA開催とかぶらない時間にやることで、馬券を売り上げる戦略>という話はこのときに「JRAの薄暮開催は大迷惑」といった流れで読んだ話だったかもしれません。

 で、どうなるか?ですけど、今は以前と違って地方競馬の購入が定着したために、それほど影響はないのではないか?と予想。買う癖がついている人は、買わないと気がすまないでしょうから、そのまんま中央競馬も地方競馬も買い続けるんじゃないですかね…。