2024年8月19日月曜日

種牡馬ハットトリック、アメリカですごい産駒を出していた!

■2018/11/15 種牡馬ハットトリック、アメリカですごい産駒を出していた!
■2021/03/24 ハットトリック産駒ダビルシム、記録的な種牡馬人気に


■2018/11/15 種牡馬ハットトリック、アメリカですごい産駒を出していた!

 古いのを今ごろ読んでいるのでめちゃくちゃ昔の話なのですけど、Enjoy Ruffian 2011年11月号 血統マニアック〈35〉藤井正弘によると、2011年のフランスの2歳チャンピオン決定戦、ジャンリュックラガルデール賞(芝1400m)に出走したダビルシムという馬は、実は米国のウォルマックファームで繋養されている新鋭種牡馬ハットトリックのファーストクロップだったのです。
 圧倒的人気のダビルシムは、後方のインで前をブロックされる苦しい展開。しかし、ラスト200mで内ラチ沿いを一気に追い込んで1着。鞍上の名手デットーリをして「自分のキャリアの中で最強の2歳馬」と言わしめる爆発的な末脚でした。
 GⅠ2つを含むデビュー5連勝であり、早熟に見えます。しかし、秋山響さんによれば「体高のあるデカい馬ですが、お尻などはまだ薄くて、もっと良くなる余地がある」とのこと。

 ただ、その後を見ると3歳はG3で2着、G1で6着と勝てず。かかってしまった模様で距離短縮も検討していましたが、4歳まで待っても脚部不安で復帰できず引退し種牡馬入りしました。
 なお、種牡馬デビューの2017年は、フランスのリーディングファーストシーズンサイアー、ヨーロッパファーストシーズンサイアーランキングでも2位ということで、種牡馬としては半端ない感じです。(Wikipediaより)

 さて、ハットトリックの方ですけど、Wikipediaによると、アメリカでの種付ということもあり、出走頭数わずか1頭で2011年度のフランス2歳リーディングサイアーおよびファーストクロップリーディングサイアーでした。ダビルシムとの親子での戴冠ですね。
 その後も2012年には海外で種牡馬入りした日本調教馬としては初めて、アメリカのグレードレース、後にG1競走を制する産駒を出すなど、産駒はアメリカを中心に活躍しているとのこと。
 ただ、受胎率が低いという問題があり、前述の活躍を見て増えたときもあるものの、今はまた種付け頭数が少ないんだそうな。残念ですね。


■2021/03/24 ハットトリック産駒ダビルシム、記録的な種牡馬人気に

 ウィキペディアによると、ダビルシムは3歳の5月、G1プール・デッセ・デ・プーランで6着になった以降は脚部不安をくり返し、4歳にも、4月の復帰に向けて調教を積まれていたものの、結局、引退と種牡馬入りが発表されて復帰できず。早熟ではない成長性をレースで証明することができずに終わりました。ただ、種牡馬としても期待できそうな感じがありました。
 一方、引退発表時は繋養先は未定で、後にドイツのカルツォフ牧場で種牡馬入りし、2014年から供用されることになったということで、フランスでの評価は案外だったのかもしれません。とはいえ、ドイツでの期待はすごかった感じですね。となると、取り合いになって発表が遅れたという可能性もあるかもしれません。

<初年度種付料は9000ユーロ。産駒の活躍に対し、最初の勝ち馬に2万ユーロ、最初の重賞勝ち馬に5万ユーロ、最初のG1勝ち馬に10万ユーロが生産者に支払われるという、異例のボーナスが設定された[28]。初年度の種付け頭数は134頭で、これはドイツにおける新記録である。2015年1月16日に最初の産駒が誕生した[29]。同年も100頭以上の種付けを行い、3年目以降により多くの種付けのオファーを受けることを期待し、2016年にフランスのグランシャン牧場に移動する[30]>

 2017年に初年度産駒がデビューすると、6月23日にはロイヤルアスコット開催のアルバニーステークス(英G3)で産駒による重賞初勝利を記録。この年はフランスのリーディングファーストシーズンサイアーとなり、ヨーロッパファーストシーズンサイアーランキングでも2位につける活躍で、2018年の種付料は3万ドルへと大幅に増額されました。
 やはり成功だったようですね。2018年の種付料は3万ドルへと大幅に増額されたにも関わらず、この年の種付け申し込みは200頭を数え、頭数を減らすために断りを入れるほどの人気ぶりだったとのことで評価もうなぎのぼりだったようです。