■2021/03/21 インカンテーションは成功?安くて未注目シニスターミニスターや祖父オールドトリエステは成功
■2017/05/27 種牡馬比較 ダイワメジャー・アドマイヤムーン・ローエングリン・メイショウボーラー・シニスターミニスター・ケイムホーム・サムライハート・アポロキングダム
■2017/05/27 アーニングインデックスでは、ダイワメジャーが三冠王
■2017/05/27 CPI(コンパラブルインデックス)考慮で浮上した種牡馬は?
■2021/03/21 インカンテーションは成功?安くて未注目シニスターミニスターや祖父オールドトリエステは成功
最初は、2013/8/25に書いていた話。名前見て聞いたことない!と思ったシニスターミニスター。<“掘出し物”種牡馬・シニスターミニスター | netkeiba.com競馬コラム>(2013年08月16日(金)12時00分)というコラムが出ていました。新潟のレパードSをインカンテーションが勝っています。
<父のシニスターミニスターはあまり聞き慣れない種牡馬である。しかし、2世代目を送り出した昨年の2歳戦は、なかなかの存在感を示していた。
下級戦ながら、産駒が毎週のようにダートで好勝負。12月を迎えた時点で、JRA2歳戦で出走13頭中6頭が勝ち上がり(2頭が新馬勝ち)、地方でも7割の勝ち上がり率を記録した。産駒の仕上がりの良さと、ダート適性の高さには目を見張るものがあった>
http://news.netkeiba.com/?pid=column_view&cid=24051
シニスターミニスターは2歳の12月にアメリカでデビュー。2戦目に後続に8馬身の差をつけて勝ち上がっています。さらにGI初挑戦となったケンタッキーダービーの前哨戦、ブルーグラスSでは史上3番目となる12馬身4分の3の着差で圧勝。派手な勝ちっぷりでGI初制覇を成し遂げています。
…とここまで聞くと、「すごい馬じゃん!」と思うところなのですが、なんとその後は鳴かず飛ばず。おかげで投げ売り状態となり、日高の生産者グループが150万ドル(当時約1億7300万円)という破格の安さで購入した経緯があるそうです。約1億7300万円でも安いんですね。元を取るにはかなりの頭数つけなくちゃいかんと思いますが、お買い得だったようです。
シニスターミニスターの父、オールドトリエステの話もおもしろいですね。この父のオールドトリエステがこれまた地味な存在だったことも、安さの一因にあっただろうとしています。米GII勝ちしかなかった馬なんだそうです。ただ、他にシルヴァートレイン(BCスプリント)を出すなど、種牡馬としてはなかなかの滑り出し。アメリカでは未活躍馬の逆転劇が結構ありますね。
ところが、オールドトリエステは蹄葉炎が原因で2003年1月、わずか3世代を残したのみで急死。2007年以降は種牡馬成績も急下降し、すっかり忘れ去られていたのだそうです。ただ日本では、その数少ない産駒の中から外国産馬のマルターズヒート(フェアリーS)、トーヨーエーピー(芙蓉S)らが活躍しており、日本の競馬環境に高い適性を示していた…と後になれば言えました。
父からしても日本で向いておかしくないという感じです。こういう期待されていなかった馬が活躍……ってのが競馬のおもしろさですけど、そうなるでしょうか。
2021/03/21追記:その後の、シニスターミニスターですが、そこそこの活躍。昨今は見切りが早いため、種付け頭数を確保し続けた…というだけでも十分すぎるほどの成功でしょう。1億円ホースは8頭出ています。この中では私は7位のマイネルバサラが好きですね。応援してきた馬です。
インカンテーション 牡 43,467.90
キングズガード 牡 29,519.00
ヤマニンアンプリメ 牝 23,398.60
コウエイエンブレム 牡 18,208.70
ゴールドクイーン 牝 16,176.90
ダブルスター 牡 14,649.40
マイネルバサラ 牡 14,363.70
アードラー 牡 13,264.00
1位のインカンテーションは種牡馬入りもしています。はっきり言って注目されていない馬ですが、意外に成功してくれると3代続けての意外性…ということになり、おもしろいんですけど!
■2017/05/27 種牡馬比較 ダイワメジャー・アドマイヤムーン・ローエングリン・メイショウボーラー・シニスターミニスター・ケイムホーム・サムライハート・アポロキングダム
2010年デビュー世代の種牡馬で、今年の2歳馬が50頭以上の産駒がいるのは4頭しかいませんでした。
なので、どこも少ないのかと思ったら、翌年の2011年デビュー組は多くてたいへん。50頭以上が5頭、30頭以上50頭未満が3頭いました。
ケイムホーム・サムライハート・アポロキングダムが、30頭以上50頭未満です。
ファーストシーズンサイアーベスト3は、 ダイワメジャー・アドマイヤムーン・メイショウボーラーで、いずれも健在。
一方、ローエングリンはまさか!という活躍でした。 ただ、ダート専用ではあるものの、それ以上の驚きだったのが、シニスターミニスター。かなりおもしろい世代ですね。
これ以外も結構名の知れた馬がデビューした世代で、オレハマッテルゼ、シーキングザダイヤ、スタチューオブリバティ、ディクタット、フォーティナイナーズサン、クーリンガー、アサクサデンエン 、ウインクリューガー、ノボトゥルー、ローマンエンパイアなどがいました。
(POG 2017-2018 新種牡馬 どうすりゃ委員会|POG is the spice of life !!より)
個人的には、クーリンガーが生き残れなかったのが残念。
また、オレハマッテルゼが亡くなってしまったのも残念でした。
■2017/05/27 アーニングインデックスでは、ダイワメジャーが三冠王
まず、アーニングインデックスを比較。2016,2017,総合のいずれも、ダイワメジャー・アドマイヤムーン・シニスターミニスターが1位・2位・3位でした。
<2016年のAEI>
1 ダイワメジャー 1.56
2 アドマイヤムーン 1.14
3 シニスターミニスター 1.00
4 ローエングリン 0.77
5 メイショウボーラー 0.73
6 ケイムホーム 0.61
7 サムライハート 0.46
8 アポロキングダム 0.45
<2017年のAEI>
1 ダイワメジャー 1.60
2 アドマイヤムーン 1.55
3 シニスターミニスター 1.40
4 ローエングリン 0.93
5 アポロキングダム 0.58
6 メイショウボーラー 0.55
7 サムライハート 0.47
8 ケイムホーム 0.44
<合計のAEI>
1 ダイワメジャー 1.91
2 アドマイヤムーン 1.24
3 シニスターミニスター 1.19
4 ケイムホーム 0.82
5 ローエングリン 0.74
6 メイショウボーラー 0.70
7 アポロキングダム 0.61
8 サムライハート 0.54
■2017/05/27 CPI(コンパラブルインデックス)考慮で浮上した種牡馬は?
一方、CPI(コンパラブルインデックス)を考慮して見た場合、アドマイヤムーンはボロクソです。ただ、ダイワメジャーも4位どまり。なんとシニスターミニスターが1位で、アポロキングダム、ローエングリンといったところが2位、3位に入りました。繁殖牝馬のレベルのわりに産駒がよく走っているようです。
<合計のCPI>
1 シニスターミニスター 1.43
2 アポロキングダム 1.33
3 ローエングリン 1.06
4 ダイワメジャー 0.95
5 ケイムホーム 0.87
6 メイショウボーラー 0.83
7 サムライハート 0.69
8 アドマイヤムーン 0.61
(2020/03/19:CPIの理解がおかしかったので修正しました。申し訳ありませんでした)