2024年3月31日日曜日
エエヤンは珍名馬だけどええやん!馬主はニッシンホールディングス
■2024/03/30 連続10着前後で不振のエエヤン、まさかの大逃げで重賞を2着
■2023/01/17 エエヤンは珍名馬だけどええやん!馬主はニッシンホールディングス
シルバーステート産駒好き…ということでPOG指名したエエヤンという馬。そこまで期待していたわけではなく、Bランクくらいのつもりでしたが、3戦目にして勝ってしまいます。これも珍名でしょうね。掲示板では当然ネタにされています。珍名馬だけど、「名前も能力もええやん!」と思いますわ。
[708] いとーさん
実況反則。
直線の「先頭変わった、ハルオーブが先頭、ええやん、ええやん!」で吹いた。
実況で笑ったのは「モチが粘っている、モチ粘っている」以来かもしれん。
これは応援したくなるわ。
[709] K-5さん
このオッズ、ええやん
[710] よっしーさん
エエヤン、強いやん!
[701] 車ダンチヒさん
あかんやんと書き込む準備してたのに
https://db.netkeiba.com/horse/2020105295/
一応、名前の由来も確認。まさかの外国語由来などの可能性もあるかもしれません。で、見てみると、馬名の由来は「ええやん。良い(関西の方言)」ということで、やはり皆さんが思った通りの命名でした。安心してください。
この検索で以前、「モズエエヤン」という馬もいたことに気づきました。この子は牝馬ですね。1勝して繁殖入り。産駒で名前がわかるのは、 コンバットシリウスとウェルノウン。ウェルノウンの「ウェル」は「良い」の意味ですから、校舎は母の名前とやや関係。ただ、ウェルノウンは「有名な」という意味ですので、ちょっと関連は低いです。
牡馬のエエヤンくんの方ですが、馬主はニッシンホールディングス。現役馬が多い…つまり、最近の新しい馬主さんで、まだ1億円ホースもいません。代表産駒は以下のようなところで珍名馬って感じじゃないですね。
馬名 ソートする 総賞金(万円)
コンセッションズ 4,017
ゲバラ 3,817
ラキ 3,699
サイドストリート 3,275
ケワロス 3,089.50
上記以外の現役馬ではキッショウあたりが期待馬でしょうか。あえて珍名馬っぽいところを探しても、「ゴキゲンサン」がある程度。珍名馬が多い馬主さんではないようです。
あと、特長としては、モネなどシンプルな名前が多いこと。シャウトオブジョイなどもいますが、2語、3語と組み合わせた感じの名前は少なく、1語!って感じの短めの馬名が多いですね。
あと、ニッシンホールディングスというと、有名な日清なんとかという大企業の名前が思い出されます。ただ、実を言うと、日清なんとかという企業はめちゃくちゃ多く、有名企業だけでも3つぐらい大きなグループがあるんですよ。
現在最も有名なのは日清食品グループでしょうが、ここは比較的後発で有名だった別の日清からパクってつけた感じの命名。これに限らず、日清食品の歴史を見ると、パクリ疑惑が多数出てくるという企業です。
一方、カタカナの”ニッシンホールディングス”ですと、検索では山口県の清掃用品などの会社を傘下に抱える企業が真っ先にヒット。こちらの説明で、「ダスキン日進」「石材日進」などの名前が出ており、そもそも「日清」ではなさげですね。「日進」というのは、前向きさがあってなかなかいい社名だと思いました。
ただし、馬主のニッシンホールディングスが、このニッシンホールディングスと同じかどうかは不明。前述の通り、結構ある名前ですから、よくわかりませんね。
■2024/03/30 連続10着前後で不振のエエヤン、まさかの大逃げで重賞を2着
24/03/30 中山11R ダービーCT 15:45芝1600には、好きな馬が2頭登場。ともに5枠のセッションとエエヤンです。シルバーステート産駒で牡馬4歳というところまでいっしょですね。シルバーステート産駒自体好きなんですよ。
脚質も近いところがあり、セッションは差しでも…というタイプですが、基本はともに先行で良い馬。人気はセッションの方が良く、4番人気7.3倍。最近不振のエエヤンは8番人気14.5倍でも人気しすぎかな…というところ。近走は全く良いところがありません。
このため、押して押してで最初から逃げようという勢いで逃げた5枠の馬は、不振でどうしようもなく新しいことを試したいエエヤンの方だと思ってみていました。すると、人気で普通に上位が期待されるセッションの方で予想外。逃げるならエエヤンで、セッションは余計なことしない方が良いんだけどな~と思って見ていました(そのせいか、結局7着に終わっています)。
しかし、この後、エエヤンが本当に逃げてびっくり。しかも、大逃げに近い形ですかね。一気に行ってセッションを交わすと、7~8馬身差をつけるような逃げ。そして、これが大当たり!最後に1頭交わされたものの2着。今までのG1・G2から、G3にレベル落ちしていたとはいえ8番人気で、10着前後が続いていた最近の不振をぶっ飛ばすような見事な激走でした。
エエヤンの鞍上は重賞を勝ったときに乗っていて、最近も連続して乗っているミルコ・デムーロ騎手です。見直してみると、最初はあまり前を狙わず、促したところ馬が予想外に行く気になってしまって逃げざるを得なかったようにも見えて、狙ったわけではないのかもしれません。
ただ、ミルコ・デムーロ騎手は他の不振の馬でも、いつもと違う戦法で激走させているイメージがあり、ミルコ・デムーロ騎手らしさを感じたレース。私の手元の私見騎手評価ランキングでは悪いのですけど、こうした天才的なセンスを感じる騎手です。
なお、掲示板を見てみると、前半がどスローという意見と、むしろ早かったという意見で真っ二つ。見解が分かれているようです。
2024/03/31追記:一応ミルコ・デムーロ騎手のコメントも確認。やはり狙って逃げたわけではなく、馬が行く気になったので行かせたとのこと。返し馬から馬の雰囲気も違ったと言うので、戦法よりも馬の問題だったのかもしれません。だとすれば、次からも期待できるんですけど…。
大逃げエエヤン見せ場たっぷりの2着、ミルコ「行きっぷりがすごくて行った」/ダービー卿CT
3/30(土) 16:47配信 日刊スポーツ
<馬の気に任せて途中から大逃げを打ち、一時は10馬身ほどリードを広げて見せ場たっぷり。
最後は勝ち馬の決め手が上回ったが、ミルコ・デムーロ騎手は「最近はいい結果が出なくて心配したけど、今日は返し馬から雰囲気が違った。行くつもりはなかったけど、行きっぷりがすごくて行きました。最後まで頑張ってくれたけど負けて残念」と肩を落とした。>
https://news.yahoo.co.jp/articles/a48fe39f8d7670a40d3123bbae2435567207c199
2024年3月29日金曜日
ボインビューティーは卑猥な名前?実はアロゲートの妹で超良血
■2023/09/29 珍名馬ワタシキレイ、エロース、ポカポカタイム、マッチョマン、ブルドッグギャル、オトナノジジョウ、リャクダツアイ
■2023/04/26 珍名馬キイロノトマト、由来はまさかの宮沢賢治?
■2024/03/29 ボインビューティーは卑猥な名前?実はアロゲートの妹で超良血
ボインビューティーという馬をブックマークしていたのですけど、なぜブックマークしていたかは忘れました。珍名だと思ったので保存していたのかもしれません。
ボインビューティー Boyne Beauty 牝
生年月日 2016年
産地 米
父 Giant's Causeway
母 Bubbler
https://db.netkeiba.com/horse/000a01b943/
競走馬としての成績は不明で、名付け親が日本人かどうかも不明。アメリカ生まれなので、日本人の命名でない可能性もあります。
とりあえず、日本人としては、胸が大きい人を意味する「ボイン」なのかな?と連想。掲示板でもそういった反応がありました。
[1] おっとトドウさん QRYChhM フォローする
なんだか卑猥な響きの馬名
しかしあのアロゲートの半妹、つまり母母母は史上最高の2歳牝馬ことメドウスター
中々の良血
[2] 帝王グラスVODKAさん ETMjJ5Q フォローする
やっぱり繁殖として優秀なんだろなー…きっと
[8] やまちゃんさん EzlJkBA フォローする
ボインビューティーは今年コントレイルに種付けされたみたいですね。
非常に楽しみでございます。
[12] オウフデュフフさん VhGRgCA フォローする
>>8
ボインに種付けとか羨ましいですな(´・ω・`)
https://db.netkeiba.com/?pid=horse_board&id=000a01b943
「アロゲートの半妹」ですので、「中々の良血」どころではなく「超良血」と言って良いんじゃないでしょうか。世界レベルでの歴史的な名馬です。
<アロゲート(Arrogate, 2013年4月11日 - 2020年6月2日) は、芦毛の競走馬である。主な勝ち鞍は2016年のトラヴァーズステークス、ブリーダーズカップ・クラシック、2017年のペガサスワールドカップ、ドバイワールドカップ。馬名は英語で「僭称」の意味。
ドバイワールドカップを勝利したことによって、テイエムオペラオーを抜いて当時の獲得賞金世界最高になった(現在の獲得賞金1位はゴールデンシックスティ)[3]。 >
<ロンジン・ワールド・ベストレースホース・ランキングでは、2016年のブリーダーズカップクラシックおよび2017年のドバイワールドカップの勝利により134ポンドの評価を与えられた。これにより、アロゲートは2016年のカリフォルニアクローム(133)や2017年のウィンクス(132)らを抑えて2年連続で世界ランキング1位となった[14][15]。
管理調教師のバファートはこの馬を「セクレタリアト以来最高の馬だ」と述べている[16]。 >
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%AD%E3%82%B2%E3%83%BC%E3%83%88
■2023/09/29 珍名馬ワタシキレイ、エロース、ポカポカタイム、マッチョマン、ブルドッグギャル、オトナノジジョウ、リャクダツアイ
最近少ないので久々となった珍名馬の投稿。
まず、珍名というよりは、かわいい系のポカポカタイム。かわいくて大好きですね。母がコハルタイムでこれまたかわいく、なぜポカポカタイムと名付けたのか由来がわかりやすく納得の命名です。
あとは、ワタシキレイという馬がいてびっくり。本来ならこれもいい名前なのですけど、「私きれい?」と聞く口裂け女の都市伝説のイメージが強すぎて、珍名感が強くなっています。こちらの母親を見てみると、アツコでした。口裂け女と関係あるかな?と念のため検索したものの、特になしでした。
参考:口裂け女のウィキペディア
<口裂け女(くちさけおんな)は、1979年の春から夏にかけて日本で流布され、社会問題にまで発展した都市伝説。>
<口元を完全に隠すほどのマスクをした若い女性が、学校帰りの子供に 「私、綺麗?」と訊ねてくる。「きれい」と答えると、「……これでも……?」と言いながらマスクを外す。するとその口は耳元まで大きく裂けていた、というもの[2]。「きれいじゃない」と答えると包丁や鋏で斬り殺される[3]。>
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8F%A3%E8%A3%82%E3%81%91%E5%A5%B3
エロースは人気になりそうな牡馬。私も指名するかどうか迷った馬です。「ギリシア神話に登場する恋心と性愛を司る神」であり、これも本来なら珍名じゃないのですけど、日本人的にはどうしても「エロ」と言われるとネタにせざるを得ないでしょうね。相当いじられているものと思われます。
今週は以上で、次は珍名馬が少ない週で書いていなかった馬を。正直、結構取り逃して失敗した!という馬も結構いるのですけど、忘れました。
覚えているのは、先週デビューそたマッチョマン。13頭立て13版人気13着でした。父はマッチョマンとは似ても似つかない名前のラブリーデイ。この馬、私はずっと牝馬だと思っていましたわ。
ただ、父ではなく母の方がブルドッグギャルというひどい(?)名前で、こちらからの連想でマッチョマンでしょうか。
さらに2歳馬ですらない馬ですが、過去の馬でオトナノジジョウ(大人の事情)という名前が目に付きました。ネガティブな場面で使われる言葉で、本来なら良くないイメージの名前です。
しかし、中央で2勝しており、成績はなかなか。地方を経た後、繁殖入り。牝馬なのです。また、この母はリャクダツアイでしたので、そこからの連想の名前ですかね。そうするとなんとなく納得のネーミングではあります。
■2023/04/26 珍名馬キイロノトマト、由来はまさかの宮沢賢治?
キイロノトマトは、2022/11/20の新馬戦ではまだ目立たない存在。13番人気で10着でした。しかし、その後、5着、8着とより良い着順を記録した後、4戦目で13番人気3着と激走。フロックではなかったようで、5戦目も3着。6戦目にはついに1番人気となり、人気に応えて初勝利を上げています。
タイトルで「珍名馬キイロノトマト」としたものの、珍名かどうかは異論ありますかね。私は珍名という判断。野菜や食べ物などの馬名はありますが、珍名と感じられることが多いですね。これが果物なら普通に感じられるのが不思議です。
ところで、「黄色のトマト」で検索すると、真っ先に宮沢賢治さんの作品が出てきてびっくり。馬主さん(江川伸夫さん)は、ひょっとしたらこの宮沢賢治作品からとったのでは?と調べようと思ったのですが、血統を見ただけで確定と言って良さそうでした。
何しろ母の名前が「カゼニモマケズ」。宮沢賢治さんで最も有名な作品のひとつです。
母カゼニモマケズの父はパイロ、母はミココロです。また、キイロノトマト自身の父はインカンテーション(父父シニスターミニスター)。また、妹は マケズギライであり、こちらはカゼニモマケズの「マケズ」からの由来でしょうね。
キイロノトマトは、牝馬であり、気の早い話ですが、キイロノトマトの子供がどういう名前になるかも楽しみになるネーミングでした。
ちょっと短いので、最後にnetkeibaの掲示板での初期のコメントも紹介しておきます。やはり珍名といった反応がありますね。また、枠番の色やトマトにちなんだ、うまいコメントがいくつかありました。
[2] Saka-9chanさん
5枠なら買い!
3枠なら買うな!
[3] 宮ちゃんさん
ホントに5枠に入っちゃったよ
[5] お先にどうぞ。さん
お洒落サラダてをも作る気?
[8] Saka-9chanさん
青いうちに買っておくか。配当つくし。
[11] ビックマックさん
名前面白いな
https://db.netkeiba.com/?pid=horse_board&id=2020106156&page=8
2024年3月27日水曜日
ダンチヒ系種牡馬の不思議 スピード型スタミナ型どちらもいる ハービンジャーなど
■2014/7/29 ダンチヒのひ孫ハービンジャーが12ハロンG1で勝利
■2014/7/29 同じチーフベアハートから天皇賞・春、中山大障害、朝日杯勝ち馬
■2020/09/07 人気はないが期待したいハービンジャー産駒のPOG馬レベランス
■2014/7/29 ダンチヒ系種牡馬の不思議 スピード型スタミナ型どちらもいる
ディープスカイの板でダンチヒ系種牡馬の産駒はスピード型か?スタミナ型か?という話が出ていました。
-----引用 ここから-----
[11161] イスタンブールさん
父はアグネスタキオンですが母の父Chief's Crownはスタミナ型のDanzig系で重い印象があります。
ただ、その分底力はあるはずで成長力、今後に期待したいですね。
[11163] YOU2012さん
世界的に有名なスプリンター系統で、短距離化の元凶なんてトンデモ論まで出ちゃうDanzig系をスタミナ型って言う人初めて見た…
ほんっとテキトーなのね。
[11179] ツッコミさんさん
>>11163
亀レスだけど、代を重ねるごとに距離適正の幅が広がるのはダンチヒ系の特徴だよ。一概にはスピード血統と言い切れない。
例えばデインヒルなんかもダンシリを通してレイルリンクが出たりしてるし、デインヒルの直仔でも長距離戦線で活躍したウェスターナーが出てる。
その一方でデインヒルダンサーからだとスピード型の馬が出たりしてるのもまた事実。
つまり、スピード型のダンチヒ系とスタミナ型のダンチヒ系、その人のニュアンスによって両方とも意味は合ってるんだよね。
ディープスカイの母父チーフズクラウンも、英ダービー馬エルハーブやBCターフ馬チーフベアハートなんか出してるし、個人的にはスタミナ型のダンチヒ系といっても何ら問題ないと思うよ。
[11181] EMOCIONさん
>>11179
分かりやすく言えばマイネルキッツはダンジグ系。フェノーメノも母系はダンジグ系なので、代を経るごとに適性距離が伸びることは証明済みですね。
http://db.netkeiba.com/?pid=horse_board&id=2005101358#comment_11179
-----引用 ここまで-----
■2014/7/29 ダンチヒのひ孫ハービンジャーが12ハロンG1で勝利
ダンシリからはハービンジャーという名馬が生まれています。
-----引用 ここから-----
ハービンジャー (Harbinger) はイギリスで生産、調教された競走馬で現在は種牡馬。G1の勝利はキングジョージ6世&クイーンエリザベスステークスのみだが、このレースを大差勝ちしたことで、歴史的名馬の一頭に数えられている。(略)
約半年の休養を経て、4歳になった2010年はジョンポーターステークスから始動。このレースを3馬身差、オーモンドステークスを1馬身1/2差、ハードウィックステークスを3馬身1/2差と、いずれも完勝で重賞3連勝。キングジョージ6世&クイーンエリザベスステークス(以下“キングジョージ”)の行方を占う有力レースであるハードウィックステークスを快勝したことで、次走の本番である“キングジョージ”では2番人気に推される。(略)
並走するワークフォースと愛ダービー馬のケープブランコの背後をマークする形の4番手でレースを進め、直線に入ると残り2ハロンで前の3頭の先頭争いを外から並ぶ間もなくかわし、あとは突き放す一方で2着のケープブランコに<b>11馬身差の圧勝</b>で、重賞4連勝をG1初挑戦初制覇で飾った[3]。この着差はジェネラスの<b>7馬身差を上回る“キングジョージ”史上最大着差、勝ち時計の2分26秒78もコースレコード</b>[4]であった。このパフォーマンスに対し、タイムフォーム誌はスポークスマンが「この評価が妥当かは今後の走りを見てから」と付け加えながらも、前年のシーザスターズのアイリッシュチャンピオンステークスに与えられた、21世紀に入って最高の140ポイントを上回る、<b>歴代4位タイの142ポイント[5]の暫定レーティングを与えている</b>[6]。その後、8月1日の正式なレーティングで140ポイントを与えられた。一方、IFHA(国際競馬統括機関連盟)は2010年2月1日から2010年7月28日までのワールド・サラブレッド・ランキングにおいて、現在の方式での評価方法になった2004年度以降、前年の<b>シーザスターズの136ポイントに次ぐ歴代2位の135ポイント[7]のレーティングを与えている[8]。</b>
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%83%BC%E3%83%93%E3%83%B3%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%BC
-----引用 ここまで-----
最初の書き込みの方が、ダンチヒ系から長距離馬が生まれていることを知らなかったところを見ると、キングジョージ6世&クイーンエリザベスステークスの距離も知らないかもしれませんが、12ハロンのレースなんですよね。
■2014/7/29 同じチーフベアハートから天皇賞・春、中山大障害、朝日杯勝ち馬
ハービンジャーの父ダンシリのそのまた父であるデインヒルの産駒は、日本でも多かったです。「デインヒルの直仔」の話も出ていましたが、日本国内のデインヒル産駒もある程度距離が持ちました。ブレイクタイムはマイルまでの馬だった一方、ファインモーションは中距離を何度も勝っているだけでなく、2600mでも勝ち星があります。
エアエミネムは中距離が得意で、長距離の菊花賞でも3着という立派な成績を残しました。ツクバシンフォニーも中距離主体ながら長距離でもまずまず。エアスマップはマイル中心だったものの、後に中距離に主戦場を移しています。
天皇賞・春やステイヤーズステークスを勝っているマイネルキッツ。「マイネルキッツはダンジグ系」で名前が出てきた、このマイネルキッツの父はチーフベアハート。父のチーフベアハートはこれも最初の話に出てきた「Chief's Crown」の子で、自身もブリーダーズカップ・ターフを勝つなど芝の12ハロンが主戦場でした。
このチーフベアハートの他のG1馬は、マイネルレコルト(朝日杯フューチュリティステークス)という短距離と、メルシーエイタイム(中山大障害)というスタミナタイプがいるという不思議。本当おもしろいですね。
■2020/09/07 人気はないが期待したいハービンジャー産駒のPOG馬レベランス
レベランス (父ハービンジャー 母アンレール )
今年は当たり年だった2019年と違って、強い~という感じのPOG馬が全然いません。レベランスもそれほど強いようには見えませんでしたが、今年は期待馬が少なすぎて書くことないので言及することに。
新潟5R芝1800でのデビュー戦は、最初行き足つかず、その後も反応悪く、後方からの苦しい競馬。掲示板では「なぜ前行かない?」とか「なぜ下げた?」とか「出遅れ」とか言われることが多いですけど、馬が動いてくれなかった感じですね。これは、戦後に福永騎手も言っています。
新馬戦レベルでは前が早くなることはまれで、このレースも早くありません。最後方はムリだろうという形。ただ、それでも、最後長く伸びて勝つという強い勝ち方。掲示板情報によると、福永騎手は「信じられない。スタートも出ない。前進気勢もない。物見はする。初戦から動ける態勢が整っていない。逆にそんな状況で勝つんだから、ポテンシャルは高いのでしょう」と言っていたとのこと。
なので、評価して良いとは思います。ただ、こういう派手な勝ち方の場合、過剰評価にもなりやすいため、期待は抑え気味で、私は入れ込まないようにしています。この私の評価を跳ね返す走りをしてくれれば、万々歳なんですけど…。
あ、忘れていました。血統については強調したいですね。この子の父は、失敗感のあるハービンジャーなんですよ。勝ち上がっている上の子はエピファネイアであり、確実にレベル落ち。普通は絶対指名しないでしょう。ただ、それでも敢えてのPOG指名。堅実に勝ち上がりそこそこ稼ぐだろう…といった期待での指名。初戦のこの走りはすでに当時の期待以上ですので、予想が外れている感じではありますね。ただ、血統表見直してみると、なぜ結構自信があって指名したか思い出せませんね。全然走りそうにない血統ですわ。近親に活躍馬もいません。謎です。で、当時のメモ見ると、単に早期デビューできそうとの情報を見たってのがあるみたいですね。結果としては言うほど早くなかったんですけど…。2024年3月23日土曜日
馬が良いだけ?天才調教師マイケル・ディッキンソンの挫折
■2019/07/24 馬が良いだけ?天才調教師マイケル・ディッキンソンの挫折
■2019/07/24 競馬に酸素トレーニングがないって変じゃない?天才の発想
■2023/01/05 調教師復帰のマイケル・ディッキンソン氏の続報が全くない!?
■2019/07/24 若き天才調教師マイケル・ディッキンソン、障害で大記録を連発
Our Pleasure2015年11月号Racing 360(秋山 響)は、現役調教師として復帰すると発表した「マッド・ジーニアス(狂気の天才)」の異名をとったマイケル・ディッキンソン(65歳)の話でした。
父も祖父も母も調教師という家で育ったディッキンソンは、最初、障害の騎手としてデビュー。イギリスのアマチュア障害騎手チャンピオンになり、プロとしても10年ほどキャリアを積みました。
でも、本当にすごかったのは、障害の調教師に転向してからです。1981/82年から3シーズン連続でイギリスの障教師チャンピオンに。
特に衝撃的だったのは1983年で、平地で言うと凱旋門賞かそれ以上とされる格のG1チェルトナムゴールドCで1着から5着までを独占。また、2012年には1日12勝という大記録もつくっています。このときまだ32歳だったそうです。
■2019/07/24 馬が良いだけ?天才調教師マイケル・ディッキンソンの挫折
次に、クールモアグループを立ち上げたひとりであるロバート・サングスターに請われて、平地の調教師へと転向。障害で成功して平地に転向、しかも、クールモアというのは、現在成功しているエイダン・オブライエン調教師と同じですね。
しかし、現在クールモアの中心が別の人であることでわかるように、ここで失敗しました。若駒の調教に苦戦すると、サングスターのバックアップを失い厩舎は低迷。1987年には新天地を求めてアメリカへと渡ることになったそうです。
好成績を出す調教師に対し、「馬が良いだけ」といった批判が出ることがあります。ひょっとしたら彼もそういった批判が出たかもしれません。
ただし、紛れもない天才だったことは、アメリカで証明されました。 96年のG1BCマイルを制した後で脚部不安を発症して長期休養という難しい状況だったダホスを見事に立て直して、6歳となった2年後の98年G1BCマイルで劇的な復活勝利を遂げます。
このときの調教がまた天才的で、脚元に不安を抱えるダホスに、自前で作り上げたタペタという素材を使った馬場で調教しました。後にオールウェザーの代表格となるあの「タペタ」です。
また、大一番のわずかひと月ほど前にバージニア州のコロニアルダウンズ競馬場というマイナーな競馬場で一般戦を叩いて本番へ向かうという臨戦過程も異例だったといいます。
クールモアでの失敗は結局、後から考えると、2歳戦向きとはいえない馬と、あまり成功できなかったクールモア供用種牡馬の産駒が多かったということだったみたいですね。馬が良いだけどころか、馬が悪いだけだったようです。クールモアは早合点で、天才調教師を失ってしまいました。
■2019/07/24 競馬に酸素トレーニングがないって変じゃない?天才の発想
引退後は、先に出たタペタの普及をやっていたそうですが、一区切りということで調教師への復帰のようです。ただ、天才的だと感じるのは、新しいアイデアを試したいというのもあるため。ひょっとしたらこっちがメインかもしれません。
アイデアの一つが、「High Altitude Stables」で、直訳すれば高地厩舎というシステム。陸上でいうところの高地トレーニングをやろうとするものと思われます。ただ、当時も使っていたタペタファームへの復帰ですから、たぶん実際には高地ではないのでしょう。
本人は「高地だけでなく、どんな環境でもシミュレートできる」と説明。実際に高地に厩舎があるというわけではないということと考え合わせると、おそらく酸素量などを調整するシステムなんじゃないかと。関連しそうな取り入れた酸素をより有効活用させる「Broncho Delivery System」といった独自に開発したシステムもあるとされていました。
他のアイデアとしては、 調子の良し悪しを判断する「Biomechanical Analyzer」といったものも語っていたそうな。これは直訳がなかったんで私が直訳すると、生体力学的分析装置といったもの。生体力学の知見を取り入れてやろうってことでしょうね。
競馬は極めて多額のお金が動くところであるにも関わらず、迷信などの非科学的な慣習が多く残っているという不思議な分野ですので、こういうアイデアを持つ人は応援したくなります。
■2023/01/05 調教師復帰のマイケル・ディッキンソン氏の続報が全くない!?
その後、調教師に復帰したマイケル・ディッキンソンさんはどうなったかな?と検索したのですが、全く情報がありません。日本語情報がなかったので、英語の「michael dickinson horse trainer」でも検索。英語版のWikipediaが出てきたものの、こちらは復帰の話すらなく引退で終わっていました。「調教師に復帰する」と語ったものの、実際には復帰しなかったのかもしれません。
<On 13 November 2007, Michael Dickinson announced that he would not apply for a trainer's licence in 2008, in order to devote his time to his business of synthetic racetrack surfacing known as Tapeta Footings.>
https://en.wikipedia.org/wiki/Michael_Dickinson_(horseman)
機械翻訳
<2007年11月13日、マイケル・ディキンソンは、タペタフッティングとして知られる合成競馬場の表面仕上げのビジネスに専念するために、2008年にトレーナーのライセンスを申請しないと発表しました>
2024年3月21日木曜日
キーファーズのドウデュースって馬名どうでーす?意味は?
■2021/12/22 名前の通りの連続「ドウデュース」でG1含めて3連勝!
■2022/12/27 ドウデュースPOG指名の理由だったマイラプソディと2頭のその後…
■2021/09/07 キーファーズのドウデュースって馬名どうでーす?意味は?
ドウデュースは、近親というほど近くないのですが、セイウンカイヒメが近親にいたためにPOGで指名した馬です。このセイウンカイヒメというのは、全然名馬ではない馬。むしろ迷馬な感じの馬です。立ち止まればレースをやめられると覚えてしまい、引退せざるを得なくなったという困った子でした。ある意味賢いお馬さんでしたけどね。
一応、指名理由はそれだけでなく、私が評価しているハーツクライ産駒というのもあったんですよね。ディープインパクト産駒の上が1勝止まりですが、私はハーツクライを同じくらい評価しており、むしろディープインパクト産駒以上の活躍を期待。馬主が好きだったマイラプソディと同じキーファーズというのもあります。好きなポイントが多く、かなりのお気に入りです。
ただ、ひとつ気がかりだったのは、「ドウデュース」という名前。なんか「どうで~す?」みたいで変な名前だと思ってしまいました。ひょっとしたら期待していない馬なのかも…と思ったんですよね。私はこうやって馬名についても結構気にして選考しています。
ところが、私の不安をよそに1.7倍の圧倒的1番人気に応えて新馬戦を一発勝利。辛勝であり、実力はちょっと怪しいかも…と思ったものの、netkeibaの掲示板によると、小倉1800でラスト11.1秒はあのクロノジェネシスと並んで最速タイとのことです。
さらに武豊騎手が「いいレースができました。すごく気性も素直で、素質がありそうです。レース後もケロッとしていました。楽しみですよ」とコメントしていたとのこと。今年のPOG指名馬では一番良さそうな感じかもしれません。
この勝利の後に初めて、気になっていた馬名について調査。すると、「する+テニス用語(勝利目前の意味)」と説明されていました。「ドウ」は英語の「Do」だったみたいですね。
Wikipediaによると、デュース(英語: Deuce)とは、テニスやバレーボールなどのスポーツにおいて、ルール上の区切りとなる得点よりも1点少ない得点以上の得点で同点となった状態。「ジュース」と呼ばれることもある…と言われて、「ああ、あれか!」とわかりました。私の学校でも「ジュース」と呼んでいましたわ。テニス以外でも使われ、どちらかが2ポイント連取するまで続く…という競技ルールになっているのがパターンです。
「2ポイント連取」の関係でいうと、英語圏では単に「2」の事をdeuceと呼ぶことがあるとのこと。トランプの2の札・サイコロの2の目・二世などの「2」の事をデュースと呼ぶ場合があるそうです。おそらくこっちが語源なんでしょうね。
ということで、この馬名は「勝利目前の意味」という意味で使われており、悪い意味ではありませんでした。良かったです。ただ、「デュース」は同点で競っている状態を指すために、「勝利目前」というのはだいぶ意訳ですね。辞書を見てもそういった意味はありません。また、デュースは接戦状態であるために、勝利できるとも限らないという意味にも捉えられます。好意的に意訳しても、「接戦を演じる」くらいな感じですかね。
とりあえず、ドウデュースは、新馬戦でうまいこと接戦をモノにできました。理想としてはこのまま連勝してくれることですが、最強の1勝馬的な感じで重賞戦線で2着を続けるといったパターンでも大歓迎。馬名の通り、「ドウデュース」してほしいところです。
■2021/12/22 名前の通りの連続「ドウデュース」でG1含めて3連勝!
ドウデュースはその馬名の意味する通り(意訳すると「接戦を演じる」)に、2戦目のアイビーS(L)も接戦。そして、3戦目の G1朝日杯フューチュリティSでも接戦。前回、<馬名の通り、「ドウデュース」してほしいところです>と期待したようによく走っています。ただ、正直、私の期待以上であり、接戦(タイム差-0.1、0.0、-0.1)ではあるものの、無傷の3連勝でG1制覇。めちゃくちゃ走っています。
また、朝日杯の内容的にも期待が膨らみそうなもの。朝日杯の武豊騎手の騎乗は悪かったわけではなく、むしろ良いものであり、悪い騎乗なのに勝利というパターンではありません。ただ、G1勝利だったにも関わらず、まだドウデュースに余裕がありそうに見えたんですよ。
3番人気のドウデュースの相手として、最も強敵となりそうだったのは1番人気のセリフォスで、レースでは2頭をいっしょに見ていました。そのセリフォスは最初ポジションをとりにいきやや前。一方、ドウデュースは足を溜める感じで後ろからでした。
武豊騎手の場合、単に後ろ…ではなく、うまく足を溜められることが多いので良さげに見えます。実際、コーナーで上がってくる感じは行けそうだなと思いました。このコーナーの時点では、ライバル・セリフォスを目標にして最後で差し切るイメージ。能力がどうかは別として、騎乗としてはこの時点で「勝った!」と感じる乗り方でした。
で、実際、イメージ通りに最後で交わして勝利。馬も目一杯という感じではなかったので、これは強いぞ!と感じました。
武豊騎手はこの朝日杯勝利により、JRA・G124競走完全制覇へ王手(残りはまだ新しいホープフルS)です。これについて書かれた<【朝日杯FS】ドウデュース無傷3連勝!武豊が悲願の初V 前人未到JRA・G1完全制覇へ王手>(12/19(日) 15:44配信 スポニチアネックス)のヤフーニュース専門家コメントでも評価するコメントでした。来年のクラシックでも中心となれることを期待しちゃいますね。(2022/12/27追記:その後の話を次で少し書いています)
花岡貴子 ライター、脚本&漫画原作、競馬評論家
<上位3頭が後続を離して勝っているが、その中でもかなり余裕を感じさせる勝ちっぷりだったことから、来春の活躍がかなり期待できるだろう>
勝木淳 競馬ライター
<レースは前後半800m46.2-47.3で1.33.5。平均的な流れになり、マイル適性が高いセリフォスが得意な形。馬場の外側が伸びる状態だったとはいえ、道中外をずっと回り、前を追いかけながら脚を使い続けたドウデュースが最後にセリフォスを捕らえたのは光るものがあった>
■2022/12/27 ドウデュースPOG指名の理由だったマイラプソディと2頭のその後…
今回はドウデュースPOG指名の理由となった以前のPOG指名馬マイラプソディについて書いていた投稿のまとめ。ただ、その前に書いていなかった朝日杯制覇後のドウデュースの戦績について。御存知の通り、ダービーを制覇。そこまでの戦績もドウデュースの名前通り(私は「接戦を演じる」と意訳)、勝利も敗退もすべて接戦になっています。
日付 レース名 着 順 着差
2021/9/5 2歳新馬 1 -0.1
2021/10/23 アイビーS(L) 1 0
2021/12/19 朝日フューチュリティ(G1) 1 -0.1
2022/3/6 報知弥生ディープ記念(G2) 2 0
2022/4/17 皐月賞(G1) 3 0.3
2022/5/29 東京優駿(G1) 1 0
ところが、この連続接戦記録が凱旋門賞挑戦で途切れます。私は日本馬は凱旋門賞に合わないというのが持論ですが、ドウデュースは特にボロクソでした。日本に戻ってきてももう前のような走りはできないかもしれませんね…。
日付 レース名 着 順 (海外レースは着差データなし)
2022/9/11 ニエル賞(G2) 4
2022/10/2 凱旋門賞(G1) 19
では、今回の目的であるマイラプソディの話の転載。マイラプソディは近親に好きな馬が…というタイプではなく、前日に出馬表を見て指名したPOG馬。2019年はハーツクライ産駒の指名が多く、「あれ、またハーツクライか」と書いていました。
ドウデュースの前に期待馬として挙げていたのが、サリオスとワーケアでともにディープインパクトからハーツクライに変わったのはむしろプラスとしての指名でした。サリオスはサウジアラビアRC(G3)1着、朝日フューチュリティ(G1)1着、ワーケアもアイビーS(L)1着、ホープフルS(G1)3着とよく走ってくれました。
ただ、この2019年デビュー世代で三冠とったコントレイルは結局ディープインパクト。期待馬メモで挙げなかったのですが、この馬もPOG指名馬でした。密かに期待していたものの、コントレイルは事前評価がそれほど高くなかったので、あんなに走るとは思いませんでしたわ…。
マイラプソディ
2019/07/17:あれ、またハーツクライか。いつもは素直にディープインパクトが多いんですけどね。新馬戦はやや後ろになった上でに、動けずコーナーで後方に。ただ、最後の直線だけで差し切ったので逆に期待しています。
2019/10/05:少頭数でわずか5頭の野路菊Sに。1.1倍の圧倒的1番人気です。出遅れに近い出方でそたが、5頭の4番目で差のないところ。ある程度差もつけて能力が違うという勝ち方。ただ、あまりにも経験にはならない楽なレースになってしまったことは、マイナスかもしれません。
2022/12/27:どうかな?と思ったマイラプソディですが、上記の次で、ラジオN杯京都2歳S(G3)を勝利。この子も十分稼いでくれました。ところが、その後はスランプ。鞍上の武豊騎手も期待していたようで、首を傾げるコメントを出していました。古馬になっても復活できておらず、早熟みたいな感じになってしまいました…。
2024年3月19日火曜日
活躍多いエアシャカールの近親、サトノヘリオスが注目
■2016/1/5 ハイレベル中山記念大敗組が後に重賞勝利など活躍
■2014/11/2 エアソミュールの不可解な天皇賞回避に八百長という声まで上がる
■2021/06/17 活躍多いエアシャカールの近親、サトノヘリオスが注目
アイドリームドアドリームの血統は活躍馬が多いですし、好きな血統でもあります。もともとアイドリームドアドリームの子皐月賞(G1)、菊花賞(G1) のエアシャカール が結構良い印象だったのですが、その妹の1勝馬エアラグーンの子を何度もPOGに指名して気に入った…というのが理由。
エアキリヤン (セ 2005 鹿毛 エアエミネム) 3勝、 エアパグナス (牡 2006 鹿毛 エアエミネム) 1勝、地方5勝 、 エアガガ (牝 2008 鹿毛 ジャングルポケット) 地方8勝、 エアソミュール (牡 2009 黒鹿毛 ジャングルポケット) 10勝(毎日王冠(G2)、鳴尾記念(G3) )が指名馬かな。特にエアソミュールとエアキリヤンが好きですね。
この牝系は豪華なので、エアラグーン系以外も活躍馬が多いです。時事通信杯クイーンS(G3) のエアデジャヴーからはアメリカジョッキーC(G2) の エアシェイディ と 秋華賞(G1)の エアメサイア が誕生。
そのエアメサイアからはさらに、デイリー杯2歳S(G2)、スポニチ賞京都金杯(G3)、富士S(G3) のエアスピネル、 チャレンジC(G3) のエアウィンザーが誕生。この2頭は確かPOG指名。特にエアスピネルは大好きですね。
他にもアイドリームドアドリーム一族では、エアアンセムが函館記念(G3) を勝っています。
現在でも誕生している馬が結構いる牝系。2021年組で一番良さそうなのは、前述の最後に出てきた函館記念(G3) エアアンセムの弟であるサトノヘリオス。今勢いのあるエピファネイア産駒です。
■2016/1/5 ハイレベル中山記念大敗組が後に重賞勝利など活躍
エアソミュールの掲示板で面白いコメントがあったのが印象に残っていました。
-----引用 ここから-----
[1298] サンダー1213さん
中山記念は3~4角の内から決まったレース
1着ジャスタウェイが最内
2着アルキメデスも最内
3着ロゴタイプはその1頭外
4着マイネルラクリマがその2頭外で上位馬で最外
(ちなみに僅差とは言えラクリマが稍重以上で馬券を外した唯一のレースがこの中山記念)
5着ヴェルデグリーンはロゴとほぼ同じ
6着トウケイヘイローも最内~1頭外
7着サダムパテックも最内
マイネルラクリマより外を回した馬で最先着がダイワマッジョーレの8着で
9着ユールシンギングは中日新聞杯僅差4着→新潟大賞典1着
10着がこのエアソミュールで鳴尾記念勝ち
11着ダークシャドウも58、59kgを背負いながらエプソムC3着、函館記念2着
14着カレンミロティックは重賞4着を続けた後、宝塚記念2着
12着ダイワファルコン、13着ナカヤマナイト、15着アユサンは逆にラクリマライン以内を通っての結果であり、その後は思ったような成績ではありません
内を通った上位馬はその後結果を出していますから、まあ58kgでぶっちぎったジャスタウェイは別格にしろ
誰が来てもおかしくないハイレベル戦で、有利に進められた者が上に来るというレースだったのでしょう
おそらくダイワマッジョーレも近いうち結果を出すはずです
中山記念で注目すべきは11秒台が刻まれた残り5fから掛かり気味に外から進出した反応力と機動力であり
そのツケもあって最後は沈んでしまいましたが、使い方次第で上まで行けると言う脚は見せてくれたのではないかと
2014/8/22 12:08
エアソミュール掲示板|競走馬データ - netkeiba.com
http://db.netkeiba.com/?pid=horse_board&id=2009105742&comment_id=1298
-----引用 ここまで-----
唯一活躍していなかったダイワマッジョーレですが、不振の時期が多いものの阪急杯(G3)を勝って、その前の阪神C(G2)も3着しました。
2014/3/2 中山記念(G2) 8
2014/7/27 トヨタ賞中京記念(G3) 11
2014/10/12 毎日王冠(G2) 14
2014/11/23 マイルチャンピオンS(G1) 9
2014/12/13 チャレンジC(G3) 5
2014/12/27 阪神C(G2) 3
2015/3/1 阪急杯(G3) 1
2015/3/29 高松宮記念(G1) 6
2015/5/16 京王杯スプリングC(G2) 10
2015/6/7 安田記念(G1) 16
2015/10/31 毎日放送賞スワンS(G2) 5
2015/11/22 マイルチャンピオンS(G1) 17
2015/12/26 阪神C(G2) 8
おもしろいですね。
■2014/11/2 エアソミュールの不可解な天皇賞回避に八百長という声まで上がる
毎日王冠を勝ったエアソミュール。てっきり天皇賞・秋に出てくると思っていたので、出馬表に名前がなくてトラブルかと思いました。しかし、何と次走は金鯱賞だとのこと。これには掲示板で不満の声続出でした。
-----引用 ここから-----
エアソミュール掲示板|競走馬データ - netkeiba.com
中距離路線の馬のG1って天皇賞(秋)ぐらいしかなかったのにね。。。
おまけにもう5歳なのに。。。
G1いつ出るの?今(だった)でしょ!
2014/10/30 10:13
エアソミュールは金鯱賞GII使う事驚き。
天皇賞秋は社台グループ事情か気性的な問題で使わないのわかるけど、マイルCSは8F~9Fにあってるのだから、もったいないと思います。
香港行かないと有馬は距離問題がありそうだし、近い所のGIはドバイDFか香港QEがしかないので何とも言えない。
2014/10/30 12:16
報知によると
武豊で金鯱賞
「オーナーの希望もあったので」角居調教師
だそうです
2014/10/30 14:27
http://db.netkeiba.com/?pid=horse_board&id=2009105742
-----引用 ここまで-----
オーナーサイドの事情。エアですのでラッキーフィールドの所有です。
-----引用 ここから-----
毎日王冠勝ってるのにG1でないとか
2014/10/30 14:40
金鯱賞?
どこを目標にするんだ?
金鯱賞を勝っても年内休養?
有馬に行くんなら
秋天でも良かったと思うんだけど。
2500mもこなせないとは思わないけど
2000mの方が合ってるのは確かだしね。
2014/10/30 17:41
-----引用 ここまで-----
そうですね、G1をどれか一つ選べということなら、天皇賞・秋がベストだと思います。しかも、今回はチャンスのある天皇賞・秋です。もう二度とこんな機会はないでしょう。理解できません。
-----引用 ここから-----
天皇賞に出ないので、何かとん挫があったのかと思ってた。
オーナーの希望ですか。
スピルバーグを天皇賞に出走させる為に譲ったんでしょう。
スピルは確か18番目に出走権を得たんですよね。
2014/10/30 20:35
-----引用 ここまで-----
ただスピルバーグは山本英俊さん。オーナーが異なります。
-----引用 ここから-----
香港国際競走にエントリーしてます。
2014/10/30 20:37
府中三戦二勝、二千得意、優先権獲得、鞍上もそのまま乗れる、故障もしていない…
なら天皇賞回避する理由がない。
何やら政治的な力が働いてそう…
2014/10/30 20:42
ユタカで金鯱賞ですか・・・(略)
何度考えても、毎日王冠の後にGIじゃないってのが全然理解できない。
2014/10/30 22:21
毎日王冠を勝ったのに次走が金鯱賞と聞いてびっくりしてここに来ましたが、やはり皆さん感じることは同じみたいですね。
馬主サイドの都合による使い分けなのだと思いますが、エア冠名は他に秋G1の有力馬はいないので、恐らく社台グループとしての使い分けなのでしょう。競馬ゲームではこういうことをやった記憶もありますが、現実にやられると困りますね。八百長に近い使い方だと思います。
これで金鯱賞を勝って次走が中山記念とかだったら、もう笑うしかないですね。完全に小金稼ぎに使われていると言えるでしょう。
2014/10/31 10:34
長いこと競馬を見てきたが、これだけ不可解なローテは記憶に無い。
マスコミは舞台裏を知っているなら、ちゃんと報道して欲しいね。
そうしないと憶測ばかりが飛び交ってしまう。
スポーツ紙なんかは裏事情を知っていても、
取材対象に遠慮があるから書きたくても書けないのかもしれないが。
ならば、アサヒ芸能か週刊大衆にでも告発記事を期待するわ。
2014/10/31 15:24
ほんと天皇賞は当然出てくると思ってた。
なぜなのか。
現在は調子も良いし、毎日王冠の勝馬は本番でもかなり善戦する。
23時間前
天皇賞に出てきていたら◎にしていたよ。何で故障もしていない、反動が出ているという話も無いのに回避??
3時間前
-----引用 ここまで-----
本当に不可解ですね。
2024年3月17日日曜日
最強世代スペシャルウィークの血は続く?後継種牡馬を見ると…
■2023/12/01 西山茂行さんと社台ファームがリーチザクラウンを購入した理由
■2020/08/02 初戦11番人気8着のニシノアジャストがすごい!2戦目で快勝、良血馬破り2勝目
■2021/06/12 最強世代スペシャルウィークの血は続く?後継種牡馬を見ると…
トーホウジャッカルは菊花賞馬ですから、本来なら文句なしの種牡馬入り。ただ、初年度の種付け頭数はわずか11頭であり、ほとんど種付けされず。近年、菊花賞だけのG1馬の種牡馬需要が低いですからね。そういった事情もあるのでしょうか。
とはいえ、私はトーホウジャッカルに期待。好きだった最強世代のスペシャルウィークの子ということもあります。続いてほしいですね。2021年は、兄弟に中央勝ちの馬が多い牝馬トーホウラビアンは地味に期待。父の株を上げてほしいものです。
スペシャルウィーク産駒では、トーホウジャッカルより先にリーチザクラウンが種牡馬デビュー。リーチザクラウンは新馬戦を見たときから大きいところを期待した馬で大好きでした。
1億円ホースは今のところキョウヘイただ1頭であるものの、肌馬の質以上に走っているイメージ。イメージだけで、正直言うと、特に根拠はないんですけどね。後継種牡馬を出せる雰囲気は今のところ正直言って全くないものの、いつか大物を出してほしいと思います。
ああ、そういえば、肌馬の質以上に走っているイメージがあるのは、POGで指名したニシノアジャストが人気の割に走ったためでした。デビュー戦は140.7倍で11番人気8着だったものの、なぜか2戦目で2番人気となり快勝。ムラがあるものの、2歳1勝クラスでは、ブルメンダールやブエナベントゥーラといった期待の良血馬らに勝利。クロッカスS(L)でも3着するなど、デビュー戦の140.7倍からすると考えられないほど走っています。
ただ、よくよく見ると、母は5勝したニシノステディーでしたわ。これくらい走って当然といえば当然。そんなに不思議じゃなかったです。気づかなければ良かった…。
とりあえず、何かの間違いで大物を出してくれないものか…と願っています。
■2023/12/01 西山茂行さんと社台ファームがリーチザクラウンを購入した理由
上で書いたニシノアジャストもそうですけど、なぜかニシノやセイウンの冠名でおなじみの西山茂行さんのところの馬に、リーチザクラウン産駒が多い印象。なおかつ結構活躍しているイメージがあります。
このリーチザクラウンと西山茂行さんのセットで、西山茂行さんへのインタビュー記事を発見。<JRA社台ファーム動いた!? 西山茂行オーナー「大逆転」超大物から“直電”でリーチザクラウンが「神様」になった日【特別インタビュー】 | GJ>(2020.10.22)という記事です。
で、これを読んでいて、西山茂行さんはそもそもリーチザクラウンを現役時代に購入していたんだそうな。全然知りませんでしたわ…。
――西山オーナーといえば、ディープインパクトやキングカメハメハの産駒といった高額な馬でなく、マイナーな血統の馬でもしっかり結果を残されている印象です。
西山オーナー 高い馬が全然走ってくれないんですよ……(笑)。やっぱり、ウチで今一番走ってくれているのは、リーチザクラウン(の産駒)ですね。
――リーチザクラウンは現役時代に臼田浩義オーナーから購入されたとか。
西山オーナー オーナーの臼田さんが馬主を辞められる際、持ってる馬をまとめて引き取ってくれる人を探していて「じゃあ、私が買いましょう」と。その中にリーチザクラウンがいたんですね。
https://g-journal.jp/2020/10/post_186477.html
いろんな馬を買っており、その中にリーチザクラウンもいたという話。後に重賞で活躍するニシノラッシュの母もいました。ところが、「肝心のリーチザクラウンが走ってくれなくてね……。」という状況だったそうです。
――結局、リーチザクラウンは2013年に引退。復活を願っていたファンも多かっただけに、残念な結果になりました。
西山オーナー 周りからも結構、言われましたよ。「なんであんな馬買ったの」とか、「ババ掴んじゃったね」とか……。
このため、リーチザクラウンの種牡馬入りの判断も当然西山さんがしたもの。「G1を勝ってるわけじゃないから、普通なら種牡馬にはなかなかなれない」のですが、<ウチにはサンデー(サイレンス)の血統はあまりないし「セイウンスカイのライバルだったスペシャルウィークの仔っていうのも面白いじゃないか」と、プライベートで持つことにした>といいます。
産駒は試しにセリに出したのですけど、売れません。100万、200万でも、どんどん主取りになってしまいます。ただ、その主取りの馬が快勝するなど、予想外のリーチザクラウン産駒の活躍となります。競馬はこういうのがおもしろいですね。
――ところが、リーチザクラウン産駒は初年度から大いに存在感を見せました。
西山オーナー 6月に一番最初にデビューしたニシノアップルパイってのが、ちぎって勝っちゃったのよ。「なんだあれ?リーチザクラウン?」って、これもセールで主取りになった馬でした。
――そこから種牡馬リーチザクラウンの快進撃が始まりました。
西山オーナー 1カ月で新馬戦を5勝しましたからね。グリーンチャンネルでも「また、リーチザクラウンの産駒が勝ちましたよ」みたいなことまで言われて。
すると、社台ファーム代表の吉田照哉さんから、電話がかかってきて、「種牡馬として半分の権利を売ってくれませんか?」と。悩んだ末に「こんないい話、ないんじゃないですか」という結論になって、半分売ることにします。社台ファームが半分持っているというのも知りませんでしたわ。
その後、リーチザクラウン産駒はそこまで大活躍はしていないものの、権利を売れた時点で西山さん再度としては、プラスじゃないですかね。また、活躍しないと出されることもある社台スタリオンに、インタビュー時点ではまだ在籍。上々の結果でしょう。
社台スタリオンについては、「セイウンスカイ(皐月賞、菊花賞)でも断られた社台スタリオンに入れるなんて。」と感無量の様子。先程、リーチザクラウンが「セイウンスカイのライバルだったスペシャルウィークの仔」とあって、これも言われて始めて気づいたのですけど、セイウンスカイはGIを勝った代表馬でしたからね。
■2020/08/02 初戦11番人気8着のニシノアジャストがすごい!2戦目で快勝、良血馬破り2勝目
ニシノアジャスト (父リーチザクラウン 母ニシノステディー 母父グランデラ)
調子悪い悪いと書いた翌日に穴指名のPOG馬が初勝利。好きだったリーチザクラウン産駒というだけで指名したニシノアジャスト、新馬戦は先行力を見せており、結構やれるのではないかと期待はしていました。
ただ、初戦は11番人気8着で戦績としては強調できないもの。なのに、私が見た時点では10倍の4番人気で過剰人気だと思いました。さらにグリーンチャンネルのパドック解説で最も推奨されたらしく、最終的には5.3倍の2番人気に。低レベルならともかく、普通に掲示板に載った馬が多数いる中ですから、驚くほどの過剰人気です。
レースは初戦とは違い、鞍上の幸騎手消極的な感じで中団からゆったり。このために直線も追えない時間が長くありました。ただ、脚をためたのが良かったのか、余裕な感じで位置を上げていき、最後に完全に前が開くとこれまた余裕といった感じで激伸びして、鮮やかな差し切り勝ちをしてびっくり。初戦11番人気8着で2戦目で2番人気1着快勝というのは、なかなか珍しいんじゃないかと思います。(2020/08/02)
11月21日の東京の1勝クラスに私のPOG馬が集中。これが重賞だったら嬉しんですが、たかが1勝クラスですからね。
最も期待したのは1番人気だったブエナビスタ産駒ブエナベントゥーラで、同じく良血のブルーメンブラット産駒のブルメンダールも期待していました。POG以外の馬含めて、1勝クラスにはもったいないメンツが揃った感じのレース。この豪華メンバーの中に特に期待していない大穴POG馬のニシノアジャストも混じってしまいました。
ブルメンダールは鞍上戸崎圭太騎手で2番手の競馬となったものの、かかり気味な感じに見えて狙った感じではなさそう。最初に無理せずに先行集団後ろから見る形になったブエナベントゥーラのミルコ・デムーロ騎手がうまく、目標にされる苦しい形だと思いました。ところが、このブエナベントゥーラが不可解な伸びなさ。後で知ったのですが、肺出血という深刻な事態だったようです。今後にも影響が出るでしょう。
これにより、ブルメンダールがラッキーな形でも勝利…と思ったら、はるかに離れていた第2集団から1頭だけグイグイ伸びてきた馬がいました。なんと大穴POG馬のニシノアジャストです! 前走のOP戦は、2番人気5着でしたが、ムラ馬タイプですかね。「こりゃ差し切るな」と思った通り、ゴール前でしっかり差し切って勝利。結果的に、やはりブルメンダールは前半抑えられなかったのが響きました。それにしても、ニシノアジャストはすごいです…。新馬戦は16頭立ての11番人気だった馬ですからね!(2020/11/21)
500万を快勝して今回はオープンの中京2歳Sへ。藤田菜七子騎手に乗り替わりでの人気もあるでしょうが、まずまず人気しています。
スタートはやや出負け。それでも促して最後方ではないところに出して悪くない位置。ただ、内枠でコース見つからなかったし、最後追ってからもぐんと伸びてくれず掲示板も外してしまいました。5番人気6着です。とはいえ、オープンでもやれそうな感じ。掲示板では、藤田菜七子騎手が馬群に突っ込むのを怖がった、逃げ先行馬はうまいが差し馬は下手…などと言われていたんですけど、どうですかね。私はやむを得なかったかなという感じ。とりあえず、オープンで通用しそうなのを確認できて良かったです。(2020/12/20)
2024年3月15日金曜日
猫が好きな馬が多い オグリキャップの他、54戦54勝のキンチェムも
■2018/03/18 猫が好きな馬が多い 54戦54勝のキンチェムも
■2023/03/30 あのオグリキャップもネコ好きだった…猫とツーショット写真が多い
■2024/03/15 ちょっと意味が違うけど、その名も「ネコダイスキ」という馬がいた!
■2018/03/18 54戦54勝のキンチェム、トラブルやひどい騎乗でも負け知らず
猫好きな馬のエピソードって多いですよね。ハンガリーの歴史的競走馬キンチェムもそうでした。
先にこのキンチェムの紹介。Wikipediaによると、デビューから引退までの無敗記録としては世界記録となる54戦54勝の記録を持ちます。デビューからの連勝記録としてもプエルトリコのカマレロに破られたものの、いまだそれに次ぐ2位の記録。
キンチェムは牝馬でしたが、2歳時に全て違う競馬場で10戦10勝という快進撃。前半はドイツ、後半はオーストリア・ハンガリー帝国で走っています。
3歳時には、 ブダペストのネムゼティ賞(ハンガリー2000ギニー)、ハザフィ賞(ハンガリー1000ギニー)といったハンガリーのクラシックに相当するレースを連勝。さらに、中央ヨーロッパの強豪馬たちが出走するレースだったジョッケクルブ賞(オーストリアダービー)を大差で圧勝。古馬とのレースでも負けず、17戦17勝の成績を残しています。
4歳は途中から西ヨーロッパ遠征を敢行。イギリスでもキンチェムは有名で、「ハンガリーの奇跡」と呼ばれていました。グッドウッドカップは、イギリスの有力馬たちはハンガリー馬に負けるのを恐れ回避してしまっていたため、わずか3頭でレースが行なわれたという逸話を持ちます。
続いてフランスに行き、ドーヴィル大賞典で1番人気は譲るものの、きっちり勝利。バーデン大賞では、酒に酔ったまま騎乗したマイクル・マデン騎手が極端に後ろからの位置取りをしてしまいましたが、それでも同着。
このとき、同着の馬と決勝戦が行われたみたいですね。これもトラブル。突然馬場に野良犬が出てきて終始キンチェムに絡み、大きく離されてしまいました。しかしキンチェムは犬を蹴飛ばして追い払い、プリンスジルスとの差を縮めて追いつくとあっという間に交わして6馬身差で楽勝したとのこと。すごすぎです。
5歳でも、12戦で全て完勝したのですけど、引退の理由がまた個性的。同厩舎の馬との喧嘩により脚を怪我したため、だそうです。
■2018/03/18 猫が好きな馬が多い 54戦54勝のキンチェムも
さて、猫のエピソード。レースでは犬によるトラブルがあったものの、猫とは仲良しだったようです。
キンチェムという名前はハンガリー語で「私の宝物」の意味(恋人同士や夫婦の間で使うと「あなた」の意味になる)そうですけど、キンチェムにとっては「猫」が「宝物」だったんでしょうね。
Wikipediaでは、以下のように書かれていました。
"キンチェムの親友は猫だったそうで、いつもこの猫と一緒に転戦した。グッドウッドカップに勝利した後、船から列車に移る際に猫が行方不明になったことがあり、その時は猫が見つかるまで2時間鳴き続けた。しかし猫が見つかると、キンチェムはいつもと同じように列車に乗り込んだ"
また、なぜかキンチェムはヒナギクが好きで、スタート地点で探すのが癖になっていたとのこと。別のところによると、食べていたとも言われています。
一方で、人間でも好きな人がいたようで、以下のような話もありました。
"厩務員のフランキーとも非常に仲がよかった。キンチェムは列車で旅行するのが好きだったためいつも自ら進んで乗り込んでいたが、フランキーがそばにいることを確認した後で寝たそうである。フランキーのキンチェムへの愛情を知ってか、フランキーが寒い中で何も掛けずに寝ていると、キンチェムは自分の馬衣をフランキーに掛けた。その夜からフランキーが毛布を掛けていてもキンチェムは馬衣をフランキーに掛けたといわれている。フランキーはその後、フランキー・キンチェムと名乗り、墓標にもその名が刻まれているため本名がわかっていないほどである。また、キンチェムの死後フランキーは一生独身のままでいたといわれている。馬主のブラスコヴィッチはキンチェムがレースに勝つと必ずその後にキンチェムの頭絡に花を付けていたが、たまたまあるレースの後にこれが遅くなってしまうと、キンチェムは鞍をなかなか取らせようとしなかったという"
■2023/03/30 あのオグリキャップもネコ好きだった…猫とツーショット写真が多い
以前、オグリキャップの写真を検索したとき、やけに猫といっしょに写っている写真が多いことに気づきました。で、他のサイトも見てみると、どうもオグリキャップも猫が好きな競走馬の1頭だったみたいですね。本当ネコ好きの馬は多いと思います。
内藤律子クリアファイル【オグリキャップ仲良くしようよC】サイン(黒)オグリキャップと猫・サラブレッド※メール便可・ラッピングの場合は宅配便になります※
内藤律子クリアファイル【オグリとキンギョ】サイン(白)オグリキャップと猫・サラブレッド※メール便可・ラッピングの場合は宅配便になります※
内藤律子・オグリキャップ・ポストカード・仲良くしようよB 【メール便可】
■2024/03/15 ちょっと意味が違うけど、その名も「ネコダイスキ」という馬がいた!
馬がネコ好き…という話ではないのですが、そういえば、その名も「ネコダイスキ」という馬がいたな…と思って取り上げようと思っていました。ただ、いざ調べてみると、中央の馬ではなく地方の馬。なんか思っていたのと違います。別の名前の馬と勘違いしていて、偶然本当にいた…という感じですかね…。
ネコダイスキ 牝
生年月日 2010年2月24日
馬主 (株)フロンテイア・キリ
通算成績 14戦0勝 [0-1-2-11]
獲得賞金 206万円 (地方)
ネコシリーズの馬主 桐谷茂さんのところとは違いました。桐谷茂さんの代表馬としては以下のあたりで、どうもここらへんのどれかと誤解していた模様。
桐谷茂さんが命名後売って馬主が変わっているというパターンはあるでしょうが、ネコダイスキは中央未走で、私が知る機会がなかったように思えるので不自然。やはり私の勘違いで、本当に「ネコダイスキ」という馬がいたのは偶然だったようです。
ああ、というか、この投稿の関係で、ネコ好きの馬を検索していて知った…というパターンだったかも。それなら、辻褄が合いますわ…。
ネコパンチ 牡 2006 16,444.40
ネコタイショウ 牡 2010 6,530.90
ネコビッチ 牡 2014 2,680.00
ネコイッチョクセン 牡 2010 1,918.00
ネコワールド 牡 2014 1,723.80
ネコグンダン 牝 2009 1,435.30
ネコダンサー 牡 2013 1,112.00
ネコエルフ 牡 2013 1,105.00
2024年3月13日水曜日
米ではノーザンダンサー系が短距離でミスプロ系がスタミナ…日本と違う?
■2013/7/14 ストームバード系種牡馬ヨハネスブルグ やはり短距離だが意外な特性も
■2017/07/15 クロフネ産駒で好きだったのは、マイネル軍団のマイネルクロップ
■2021/07/22 米ではノーザンダンサー系が短距離でミスプロ系がスタミナ…日本と違う?
ミスタープロスペクター系のWikipediaを見ていたら説明にびっくり。まず「主に北米で発展し、同地域においてはノーザンダンサー系とほぼ拮抗する勢力を築いている」というのは、特に驚く話ではありません。問題はこれに続く部分です。
Wikipediaでは、「北米では2歳戦や短距離路線のニッチをノーザンダンサー系が占めていることもあり、スタミナと成長力に優れクラシックに強い系統と認識されている」と書かれていたんですよ。(アメリカ三冠は、2012メートル、1911メートル、約2414メートルであり、かなり長いです。特に最後の一冠は長いですね)
私の認識が正しいかは不明ですが、日本では、ノーザンダンサー系が短距離・ミスタープロスペクターがスタミナという認識はないんじゃないかと思います。どうなんでしょうね。ヨーロッパなんかでは、ノーザンダンサー系はガッツリスタミナ系だとも思います。
ちなみに前述の部分の出典を見てみると、<Mr. Prospector continues to rule US classics>(Thoroughbred Racing Commentary)という 2015年4月の記事でした。最近の記事です。
ミスタープロスペクター系もノーザンダンサー系もかなり昔なので今は細分化。短距離から長距離、芝向きダート向きなどかなり広くなっています。そもそも単純に「~向き」とは言えないとは思われます。
また、この比較というのも、素人にはめちゃくちゃ難しいんですね。非常に荒過ぎるのですが、日本の現役馬の代表的な馬を独断と偏見で何頭か選んで見てみましょうか。
私が思いついたノーザンダンサー系種牡馬の現役馬でベスト5は以下の通り。私のイメージ通り、中距離~長距離が多いのですが、そもそもアメリカでは非主流の芝馬が多いです。ただ、アメリカ血統(おそらく)なコパノキッキング(父Spring At Last)は、Wikipediaの説明通りにダートの短距離。同じくアメリカ血統のソダシ(父クロフネ)も芝ですが短距離となっています。欧州系とアメリカ系で違うといった感じでしょうか。
ブラストワンピース ハービンジャー 58,242.10 芝中距離~長距離
ペルシアンナイト ハービンジャー 43,971.20 芝中距離
コパノキッキング Spring At Last 29,042.50 ダート・スプリント
ソダシ クロフネ 26,623.20 芝マイル
トーセンスーリヤ ローエングリン 19,714.50 芝中距離
私はミスタープロスペクター系ってダートの短距離イメージでしたが、確かに芝向き・長距離向きな子も結構いて、日本の馬場にも合っているような感じで、ちょくちょくすごい馬を出してくる印象。こちらも私が思いついた現役馬でベスト5を選んでみました。
最近はミスタープロスペクター系の方が成功している感じがしましたが、実際、頭数が多く、賞金も高いです。5位はノーザンダンサー系が1.9億円なのに対し、ミスタープロスペクター系が3.4億円と大きな差がついています。
あと、ピックアップ時点で思ったのが、予想以上に芝の中距離以上の馬が多いこと。私のミスタープロスペクター系イメージは古かった感じですね。
ただ、上位5頭に限って言うと、私の当初のイメージ通りに短距離馬が多くなりました。絶滅しかけている…と思ったミスタープロスペクター系のダート馬も3位にランクインしています。ここらへん、もうちょっと下まで見ると傾向は違うかもしれません。
キセキ ルーラーシップ 68,426.30 芝中距離~長距離
ダノンスマッシュ ロードカナロア 58,435.30 芝スプリント
ノンコノユメ トワイニング 56,151.10 ダート・マイル~中距離
モズスーパーフレア Speightstown 36,400.70 芝スプリント
ステルヴィオ ロードカナロア 34,654.00 芝短距離(3歳までは中距離で短縮しつつ、現在は1400専用っぽい感じに)
■2013/7/14 ストームバード系種牡馬ヨハネスブルグ やはり短距離だが意外な特性も
2022/08/27追記:ヨハネスブルグは父ヘネシー、父父ストームキャット、3代父ストームバード、4代父ノーザンダンサーという血統。アメリカ生まれのノーザンダンサー系ということもあり、このページに過去に書いていたヨハネスブルグの投稿をまとめます。
なお、同じページで書いていた<米ではノーザンダンサー系が短距離でミスプロ系がスタミナ…日本と違う?>というテーマで見ても、ヨハネスブルグはアメリカのノーザンダンサー系の傾向としっかり合います。最初から短距離型種牡馬と見られていましたし、実際、代表産駒も短距離を得意とする馬が多くなりました。
2013/7/14:海外で活躍していたヨハネスブルグ。日本に来ていたんだ!と<【新種牡馬連載(3)】ヨハネスブルグ>(2013.4.9 12:32 サンケイスポーツ)で知ります。以下の<競走成績>を見てわかるように、相当活躍していた馬です。
<英国、アイルランド、フランス、米国で10戦7勝。重賞はGI4勝を含む6勝。自身のハイライトと言うべき2歳時には、GIIIを連勝した勢いに乗ってGI戦線に駒を進め、アイルランド、フランス、英国でそれぞれGI勝ち。そこまでなら「欧州最強2歳馬」で済むところだが、さらに米国にわたってブリーズーズCジュヴェナイルまで制した。欧米4カ国の2歳GIを制するという離れ業は語り草だ>
http://race.sanspo.com/keiba/news/20130408/pog13040817540012-n1.html
父ヘネシーの父はストームキャット。日本でもちょこちょこ走っていますけど、やっぱりアメリカでこそかな…と個人的には思います。ただ、記事の血統解説では、以下のように「日本向き」といった評価です。
<父は日本でも供用されて、実績のあるヘネシー(サンライズバッカス=フェブラリーSなど)。母の父もやはり日本で供用されていたオジジアンで、祖母の父がMr.Prospectorだけに、明らかにスピードに特化された配合と言える。母系も近親にTale of the CatやMinardiといった活躍馬が出ており上質だ>
ストームキャット系は芝も十分イケるってイメージ。ただ、記事ではこれも私のイメージとは違う感じで、「ダートでこそ」とのこと。母父に入るミスタープロスペクター系は産駒によりけりですが、母父オジジアンってどうでしたっけ?と印象がないですね。
<芝もこなせる配合だが、より安定感を感じるのはダート。それも短距離でこそ生きてくる絶対的なスピードが武器となる。もう一つの大きな武器は完成度の高さ。持ち前のスピードを武器に、2歳戦からの活躍が見込まれる。2歳時の短距離重賞に複数の産駒が登場する可能性は高い>
「初年度産駒」について記事では以下のような説明で、<POG的な観点からいけば“開幕ダッシュ”に適した種牡馬>としていました。また、実を言うと、ヨハネスブルグは2歳でG1を勝ちまくった一方で、<3歳時に3戦して勝てないまま引退。早熟の懸念もされている>とのことで、これもある意味POG向きです。
<外国から輸入された種牡馬としては近年でも屈指の期待度があり、初年度から117頭もの繁殖牝馬が集まった。この中にはフラワーホーラーやマヤノアブソルート、タイキトゥインクルといったオープンでの活躍馬も含まれている。セリで1000万円以上の値が付いた馬もおり、POG的な観点からいけば“開幕ダッシュ”に適した種牡馬と言えるだろう>
ただし、芝向きではなくダート向き…となると、POGには不利。紹介が遅れてすでに産駒がデビューしており、ダート1000でフクノドリームが1番人気2着、コパノハリーが3番人気2着とやはりダートの短距離でスピードを見せていました。
一方で、ヘヴンリーシチーみたいに芝1400で10番人気5着の後、距離延長の芝1800で11番人気2着、断然の1番人気との組み合わせで馬連56倍の中波乱を起こすといった、おもしろい馬もいます。ダート短距離傾向の予想を裏切るでしょうか?
2022/08/27追記:…といった感じで書いていましたが、ほぼ10年経った2022年で答え合わせしておきましょう。ダントツの稼ぎ頭は32,304.5円のネロ。POGも指名した馬かもしれません。もちろん短距離馬なのですが、彼の場合はほとんど芝で走った馬でした。これは私の予想の方がサンケイスポーツより当たりましたね。
2番目はまだ現役で1億7,722万円のエイティーンガール。彼女はさらに芝に偏っていて、すべて芝の短距離。しかも、ほぼ芝1200です。
3番目のエイシンバッケンでやっとダート馬。前半は芝だったものの、ダートに転向してから成功。4番ヨシオもダート馬でしたが、ダ1800で勝利して一時期短距離以外が主戦場だった時期があるという意外さを見せました。
5番目のトウショウピストは再び芝の短距離馬。上位5頭を見る限り「ダートでこそ」というよりは、「芝ダート両方イケるがやや芝向き…」といった感じでしたね。
■2017/07/15 クロフネ産駒で好きだったのは、マイネル軍団のマイネルクロップ
2024/03/13:2017年度の思い入れある好きな馬で一番好きうな障害馬候補だったマイネルクロップの父がクロフネだったので、ノーザンダンサー系という薄い繋がりでこちらにまとめました。マイネルクロップはダートでもやや長めの1800~2000くらいが得意距離でしたね。
<2017年度・好きな 障害馬>
マイネルクロップ
好きな馬が多かったラフィアンの1頭、マイネルクロップは父クロフネ、母グレートハーベストの馬。2018/01/28にこのマイネルクロップが障害転向。結構期待していた馬で重賞も勝ってくれた馬です。
そういった実績があるからか、初障害で4番人気と競った3番人気。途中最内で狭くなって、ヒヤッとするところもあるなどやや不利はあります。重賞馬だし、その分最後は伸びるかなと思ったものの、斜行するなど余力はそれほどなかった感じdした。
とはいえ、4着。2戦目で変わり身見せる馬もいますし、そう悲観する内容ではなかったかと思います。 (2018/01/28)
2024/03/13追記:悪くない内容だったので、マイネルクロップはやはり次で勝利。さらに、障害オープン ペガサスジャンプステークスも勝って2連勝します。
2連勝の勢いでJG1中山グランドジャンプに臨み、4番人気と期待されましたが、ここは12着と惨敗。さらにJG3新潟ジャンプステークスでも4番人気11着。重賞ではさんざんでした。
そこから障害オープンを連戦し、最初は2着でしたが、6着、7着と掲示板を外したところで引退しています。
2024年3月11日月曜日
競走中止を覚える競走馬 止まる・横に走る・障害を飛ばない・騎手を落とす
■2013/5/26 素質馬スイートメドゥーサ、競走中止の方法を学習して競馬にならず
■ 2018/03/13 障害ない方が走りやすいじゃん!マテンロウハピネス、横道を見つける
■2009/3/23 コースからそれて直進、障害は飛ばないがロープは飛越しなお走った馬
■2019/03/14 鞍上を落とすことを覚えてしまったウインインペリアル
■2022/12/15 問題牝馬の子はPOGで狙い目?素質はあるのに過小評価の可能性
■2019/03/14 能力は高いのに…怖すぎて普通の騎手が乗ってくれない馬に?
■2019/04/09 まともなら強いのに…本気で走ってくれずレース後も疲れなし
■2019/12/25 まともなら快勝・圧勝なのに、たまにレースをやめる個性派G1馬
■2017/10/09 ムチ見て突然膨れて落馬・右往左往…ムチを入れられず、でも好走
■2017/02/25「走るの、やーめた」途中で競馬をやめてしまう競走馬
たまに競馬をやめることを覚える競走馬がいますよね。セイウンカイヒメもそんな1頭。
2017/02/25の 中山1R 3歳未勝利 ダ1800mに出走して、ゲートは出たもののピタリと止まってしまいました。
最初、故障かとも思ったものの、騎手が激しくアクションを起こしても微動だにせず。故障うんぬんではなく、「立ち止まっている」という感じ。
実況でも、「立ち止まっています」と言っていたので、掲示板ではそういった反応が。
[13] なたさん
「立ち止まっています」って・・・・・
[14] メンデルさん
立ち止まっています、、萌えますw
[15] ゲストさん
立ち止まったらあかんやん、
セイウンカイヒメの掲示板 | 競走馬データ - netkeiba.com
http://db.netkeiba.com/?pid=horse_board&id=2014104690
中には怒っている人もいました。
[12] ヤマアキ2さん
いや金返せ
[18] 戸詐欺マジック全開だぁ笑さん
意味不明な競走中止
もっと詳しい説明しろ!!
ただ、大部分はおもしろがっている感じ。購入したっぽい方でもそんな感じです。
[16] ダイワスカーレットさん
おもしれー(=´∀`)
[19] いわっさんさん
競走、嫌いなのかな、この子は。ある意味個性的で面白い
[20] もんたろーさん
スタートして立ち止まった!(笑)
[22] judeさん
あれ?何?みたいな感じじゃん、怒りより、笑いが
[21] さとはるさん
いってらっしゃい。気を付けてね感醸し出すの好き。
私はこのレースで初めて見たのですが、戦績を見ると、2走前にも競走中止しています。
そして、以下のようなコメントがありました。
[17] やすこさん
前々走の動画のデジャブ
競馬をやめることを覚えたタイプかも。同じやめ方を繰り返す馬って、過去にもいました。
2018/03/06:セイウンカイヒメはこれで引退していました。また、過去にいた競馬の辞め方を覚えたという馬に関する、昔の投稿が見つかったので、以下に追加。
■2013/5/26 素質馬スイートメドゥーサ、競走中止の方法を学習して競馬にならず
5月19日3回京都10日目7R 3歳500万下でゲートを出た途端に競走を止めていた馬がいて、何だ?と思いました。
ゲートの左端で立ち上がっていててっきり外枠の馬だと思ったら、6枠11番。
「えっ、瞬間移動?」と思ったので巻き戻してよく見ると、出た直後にほぼまっすぐ左に走っていき「いやいや」をしていました。
落馬したようには見えませんでしたが、騎手のいうことを聞かないゾという感じで、結局競走中止となったようです。
血統はアグネスタキオン・オークス馬ローブデコルテという超良血。
期待されていたし、それに見合う内容だったのでしょう。新馬戦は1番人気。そして、見事に1着。
続くりんどう賞も1番人気……でしたが、これが今回と同じく競走中止していました。
-----引用 ここから-----
[2041] ニュースリリーさん
りんどう賞のパトロールと見比べると、落馬した以外は
あのレースの動きをほぼ再現していますね。
非常に危険だし、残念だけどもう次を迎えないまま繁殖に上がるかもしれませんね。
母ちゃんがオークス勝った日だってのに・・・。
[2067] AkagiAnneさん
パトロールVがGCで流れましたが、
「ゲート横にいる人のところへ飛び込むと、レースを止めることが出来る」
ことを、馬が覚えてしまっているように見えます。
これは、根が深いかも。
http://db.netkeiba.com//?pid=horse_board&id=2010105865&thread=horse&page=5
-----引用 ここまで-----
ちょっと掲示板のコメントが見つからなくなってしまいましたが、新馬戦の武豊騎手(今回は乗り替わりで浜中俊騎手)もゲートを心配するコメントをしていたようですので、もともと難がある馬だったようです。
-----引用 ここから-----
[2043] ラムダさん
こう思うとよく新馬戦勝てましたね・・・(苦笑)
[2054] モティグリーンさん
今レース見たが……だめだこりゃ。
すでにおっしゃってる方もいますがよく新馬戦勝てたな。というかよく走れたなってレベル。
-----引用 ここまで-----
なお、人の教え方が悪いとありましたが、実績ある松元茂樹厩舎とGI馬を多数輩出しているノースヒルズの馬ですし、それはないんじゃないかなと思います。
真横に走るという大事故になりかねないかなり危ない癖ですので、もしかしたらこれが最後のレースになるかもしれませんね。
2018/03/06追記:やはりこれで引退でした。ただ良血ですし、産駒は期待できそうですね。 まだ産駒に勝馬がいないのですけど、注目していきたいです。
■ 2018/03/13 障害ない方が走りやすいじゃん!マテンロウハピネス、横道を見つける
マテンロウハピネスは1600万下で4着だったにも関わらず、2018/03/11の障害戦で障害デビュー。戦績もあって、2番人気に押されます。
最後の連続障害で外に出して前の集団をさあかわそう!というところで、そのまま外へ斜行して、飛越を拒否。トラブル多い障害競争だけど、ちょっと見ないパターンでびっくりしました。
あっちに障害なくて、走りやすそうだ!と気づいてしまったのかも。掲示板でも「かわいいから許す」などとほのぼのしていました。
で、てっきり競走中止だと思っていたら、なんと戻って飛越して最後までレースを終えたみたいですね。これまたびっくりしました!
真面目に飛び直すとか
この仔好きだわぁ~(笑)
ちゃんと最後まで飛んでゴール
する姿に感動しました(;_;)
頑張りましたね☆
ファンになりました!これからも応援してます♪
(マテンロウハピネスの掲示板 | 競走馬データ - netkeiba.com より)
http://db.netkeiba.com/?pid=horse_board&id=2012102308
「競走中止の方法を学習して競馬にならない競走馬たち」に追記したのですけど、以下のような解説も。
競馬だと集団で走るので飛越拒否はあまり見ないけど、拒否したままで帰ると馬が「逃げていいんだ」と覚えてしまうので、失格後も飛び直しをするのは馬術競技ではよくあること。
飛び直しをしっかりやった西谷騎手は立派だし、この馬も今後活躍してほしいと思います!
ただ、平地でまだやれそうな馬ですし、平地に戻るかもしれませんね。
あと、この子、オークス馬レディパステルの孫という良血なんですよ。かわいいので、近親をPOG指名したいです。(マテンロウハピネスは牡馬)
■2009/3/23 コースからそれて直進、障害は飛ばないがロープは飛越しなお走った馬
障害って誰でもそうかもしれないですけど、あんまり好きな馬いないんです。でも、この日はお目当ての馬がいたのでレースを見ていました。
別に有名な馬でもなんでもなく、センターザゴールドという馬。障害初挑戦です。ダートでめちゃくちゃ期待していた馬なんですけどねー。障害行くくらいなので、最近はダメダメでした。OPまで行けませんでしたわ…。
2009/3/21 阪神4R 障害未勝利
このセンターザゴールドはいきなり出遅れ。まあ、障害なんで長いんですけど、跳ぶ前から離されます。そして、道中もずっと余裕を持って最後尾。それで最後は全然わからなかったんですけど、結果見たらブービーであり、最下位でなくてびっくり。1頭バテたみたいですね。
そんな感じでセンターザゴールドは収穫無さそうだったんですけど、このレースで一気にファンを獲得したのがトロピカルガイという馬でした。
1つ目の障害の後、先頭に立ったトロピカルガイ。その後は、ずっと離して逃げていました。平地は未勝利でしたが、障害転向後は5着、2着で今日も5番人気。当然期待されたのですが・・・。
何を思ったのか、このトロピカルガイくん、左に曲がるところを真っ直ぐに進もうとします。ジョッキーが指示出しても無視。失速して止めようとしたので、最初故障かと思いましたわ。
ジョッキーの止める指示にすら従わず、我が道を行くトロピカルガイ。向かう先では係員の人たちがロープを持って”行き止まり”にしていたんですが、そのロープすら”飛越(ひえつ)”してなおも直進…。
よくわかんないけど、たぶん真っ直ぐないい子なんだと思います(騎手の言うことは聞かないけど)。
2023/03/23:ファンを獲得したトロピカルガイですが、結局、このまま引退。競走中止を覚えてしまう馬は、その後もレースにならないと思わせてしまうのか、引退してしまうケースも多いですね。
■2019/03/14 鞍上を落とすことを覚えてしまったウインインペリアル
まだレースで競走中止にはなっていないのですけど、危なくてハラハラしている馬が今応援している馬の中に1頭います。この馬は全く有名ではない、ウインインペリアルという馬。
ウインインペリアルはダイワメジャー産駒なので良い親なのですが、遅生まれで馬体が小さいという理由でリスクがあると判断され、1000万円という価格で募集された馬。他の種牡馬であってもクラブ馬ではかなり安い価格だった上に、ダイワメジャー産駒なのでなおさらお安い!という感じでした。
ただ、その後判明したのは別の問題。めちゃくちゃ怖がりなんですよ、この子。他の馬のことも怖がるみたいなのですが、特にひどいのが砂。一度芝を使われたものの、全くキレないため不向き。しかし、向いているダートでは、砂が怖い!という八方塞がり。
またがる騎手の評判はみなよく、勝ち上がれるレベルと褒められるのですが、「力を出せば」という条件付き。レースでは全く力を出すことができないでいました。
それを変えたのは、パシュファイヤー。ブリンカーにプラスして、目に砂が入らないようにガードした馬具です。未勝利脱出できなくてヤバイ…という時期にこれをつけると、いきなり快勝してしまいました。やはり強かったのです。
その後、長めの休みを経て復活へ。砂怖いの問題を解決して、バリバリ走るようになったか?というと、また問題が発生しました。砂も馬も相変わらず怖いものの、それ以上の問題が起きたのです。
復活に向けた調教で 鞍上を振り落とし放馬してしまいました。これで復活戦が延期に。久しぶりにパシュファイヤーを着用を開始したのですが、これが逆効果だった可能性があるとのこと。余計に視界が見えにくい影響もあったのか、物見をして振り落とされてしまったといいます。
さらにこれに味をしめたのか、翌週にも再び急ブレーキをかけて、鞍上を落とそうとします。このときは鞍上がなんとか踏みとどまったものの、その後再びブレーキをかけられてしまい、今度は耐え切れず落馬。「乗り手を振り落とそうという悪い癖がついてしまっています」と鮫島調教師はおっしゃっていました。
■2022/12/15 問題牝馬の子はPOGで狙い目?素質はあるのに過小評価の可能性
止まる・横に走る・障害を飛ばない・騎手を落とす…といった問題馬たち。問題馬なのですが、どうも私は妙にこういうのが愛おしくて、POGではよくこれらの近親の馬を選んでいます。
また、こうした問題馬たちは性格に問題があるがために現役時代に結果を出せず、素質はあるのに過小評価になっている…という可能性もあります。で、そうした問題牝馬の子が走った…という例があった気がしてこれを書き始めました。
ところが、「子供が走った」と私が記憶したスイートメドゥーサの子は別に全然走っていません。スイートメドゥーサの場合、母はオークス馬ローブデコルテという超良血であり、活躍して良いのにさっぱりでした。
今のところ、私が指名したエクロールが1勝しているのみ…というさんざんな結果。エクロールは新馬戦13番人気ながら2戦目で勝ち上がっており、意外性はあったものの、「POGで狙い目」というものではありません。私の勘違いだったようで、残念なことになってしまいました…。
アルゴス (牡 2015 鹿毛 ハードスパン)
ドラゴンスレイヤー (牡 2017 青鹿毛 キズナ)
エルニド (牡 2018 芦毛 キズナ)
エクロール (牝 2019 鹿毛 トランセンド) 1勝、中央現役
ラフィネクリール (牡 2020 芦毛 トランセンド) 中央現役
良血のスイートメドゥーサですらこれですから、他はもうだめそうな気がしますが、他の問題牝馬セイウンカイヒメも一応見ておくことに…。
すると、セイウンカイヒメは繁殖入りすらしていない…という残念なことになっていました。うーん、母チアズエンジェルは4勝しただけに残してほしかったですね。扱いづらさで嫌われたのか、他のトラブルがあったのか…。
うちで他に出てきたマテンロウハピネスは牡馬、インインペリアルも牡馬。結局、「問題牝馬の子はPOGで狙い目」説を裏付ける話は全く見つからないという、企画倒れなことになってしまいました。本当残念です。
■2019/03/14 能力は高いのに…怖すぎて普通の騎手が乗ってくれない馬に?
上で書いていたウインインペリアルの話ですが、その後、拍車(本番では使用禁止)をつけたことと癖馬を得意とするという理由で、高田騎手に乗ってもらうことになり、本番や復帰戦以降も彼が乗ることに。ただ、そもそも高田騎手以外は怖くて乗ってくれないんじゃないかという状態じゃないかと思います。
こんな状態ですから完走してもらうだけで手一杯。さらに復帰2戦目では他の馬を気にして、何度も走るのをやめようとするといったことをしていたようです。
復帰戦は全然真面目に走っていないのに6着、何度もやめようとしたのに復帰2戦目も8着。能力はやはり高いようなのですけど、それが出せません。競馬はこういうことありますね。
同じウインでは一つ下でウインパーチェという馬も応援しているのですが、彼の場合は危なくはないものの、ただひたすら走ろうとしないという症状。現在大きく変わることを期待して放牧されていますが、即引退かと思うレベル。精神面でそもそもデビューできない馬も結構いるというので、こういう感じなのかもしれませんね。
言葉の話せない動物は難しい…と思ったものの、よく考えてみると、恵まれた才能を持っていながらスランプに陥ったり、大成しないまま引退したりといったことは、スポーツ界ではよくあります。スポーツだけでなく、仕事でも職場環境が悪いなどすると、パフォーマンスが落ちることが知られています。人間もある程度同じかもしれません。
■2019/04/09 まともなら強いのに…本気で走ってくれずレース後も疲れなし
上記のウインインペリアルが、4月7日に短期放牧明けで出走。もちろん鞍上は高田騎手なのですけど、 「今日もひどかったですね」という内容。最初に砂をかぶり、もう1コーナーの時点で戦意喪失。ハミが抜けてしまい、そこからは押しても動かなかったといいます。ゴールを過ぎても「フー」とも言わず、ケロッとしていたとのことで、どうも最初から最後までまともに走らなかった模様です。
この走りでも15頭立ての11着であり、後ろに何頭かいます。大きくバテた馬や同じように精神的に問題がある馬もいるのでしょうけど、やはり能力はあるんじゃないかと。高田騎手も「力はある馬だけに歯痒いところ」としていました。
あと、この馬には練習していた障害への転向を望んでいる人がいるみたいで、その人は負けて嬉しいみたいなコメントをしています。前述の通り、騎手を振り落とすことを繰り返していた時期があり、障害は怖すぎて心配です。ただ、いつまで経っても砂に慣れないというところだけ見ると、芝向きでない以上、障害しか活路はないのかもしれませんね。ウインも障害転向を再度検討するとしていました。
2019/12/25追記:その後のウインインペリアルですが、ついに障害デビュー。怖い馬ということもあり、えらく慎重に乗って上位とは離されたものの、騎手は期待のコメント。2戦目はもう少し本気で…のはずだったものの、今度は練習の飛び方がイマイチに。また気持ちの問題ではないかと言われて、とても障害には出せないということで、仕方なく芝へ。トラブルが本当に多い馬です。
ところが、このレースでまさかの5着。しかも、不利でロスあっての5着です。13番人気でしたので予想外。 やはり気の悪さを感じさせたそうですけど、テン乗りの柴山雄一騎手がうまく乗ってくれました。
その次は、重馬場を苦にして競馬にならず。とはいえ、同じくらいの人気の2頭とは大差で、5着についていく6着。やはり力はあります。勝てないまでもある程度稼げるかなと思ったのですけど、その後調教中に 回復には9ヶ月以上かかるとされる屈腱炎を発症し、ファンドは解散。売却されました。残念なことにになっています。
弟のウイングレイテストは重賞に2着し、これからも活躍しそうな感じ。もともと前評判が違っていたため、ウインインペリアルもこれくらい走った…とは言いませんが、やはり能力はあったのかなという印象です。
なお、回復には9ヶ月以上かかるという診断だったのに、買い取った馬主さんは地方ですぐ走らせて、砂を嫌うダートでも1番人気であっさり1着になっています。誤診だったのか、無理して走らせているのかは不明。心配です。
■2019/12/25 まともなら快勝・圧勝なのに、たまにレースをやめる個性派G1馬
海外の馬なのですけど、超大物で競馬中に止まる馬が登場しました。パキスタン出身でパキスタンの冠名を用いるカーム・ディンさん所有のその名もパキスタンスターという香港の馬。G1のクイーンエリザベス2世Cを勝利しています。
ただ、癖が多い個性派。ドイツ名門牧場出身で良血馬で8400万円で落札されて、厩舎もリーディング経験者。期待されていなかったわけではありませんが、波乱万丈なのです。
まず、デビュー戦は なんとテレビ画面に映らない大きく離れた最後方。最終コーナーでもやっと集団に追いついたというところ。ところが、ここから大外を通って差し切ります。その上がり400mは当時のシャティン競馬場・芝1200m戦における最速記録となる21秒22でした。初戦からこれです。
2 戦目(芝1400m)も最後方からの大外一気を鮮やかに決めて2 連勝。その後の香港ダービー、G1クイーンエリザベスⅡ世Cでも2着になります。
しかし、2018年6月のG3プレミアプレートで、レース途中で自らストップ。一応、鞍上のJ.モレイラに促されて最終的にはゴールまでたどり着いたものの、4 着馬から遅れること
約1分の最下位5着となりました。単勝1.2倍だったので、買った人はきついですね。
実はパキスタンスターは香港でセールに上場された際の調教供覧の前日に馬道で立ち止まって動かなくなったほか、調教供覧でも一旦は走るのを止めていたというからデビュー前から難しいところがあった模様。それがここに来て復活します。
その後、パキスタンスターは出走停止処分を解除するために使った10月のバリアトライアル(実戦形式の調教)でも走るのを止めてしまい、12月の香港国際競走を断念。
ただ、アメリカから「馬と話す男」の異名を持つモンティ・ロバーツを招くなどして、なんとか2019年2月のG1香港ゴールドC(4 着)で復帰。とはいえ、4月8日のG2チェアマンズトロフィー(4 着)で再び怪しい素振りを見せ、調教審査に。こちらのバリアトライアルでは審査をパスします。
こんな状態で大丈夫なのか?といった感じですが、 本番のG1クイーンエリザベスⅡ世C(芝2000m)でG1制覇。しかも、タイムワープ、アルアイン、ダンビュライトといった先行勢が下位に終わる中、先行して後続を突き放したパキスタンスターの強さは際立つものがあったといいます。
続いて向かった5月のG1香港チャンピオンズ&チャターC(芝2400m)も快勝。ついにまともに走れるようになったのかもしれない…といった感じでした。
(Our Pleasure 2018年10月号 Racing 360 秋山 響より)
さて、パキスタンスターのその後の成績ですが、なんと1勝もしていないという予想外の事態に…。2018/2019シーズンは悪癖を見せなかったものの、精彩を欠いて未勝利に終わります。
さらに、2019/2020シーズンでは悪癖も再発。2019年11月のジョッキークラブスプリントに出走したが発馬後100mほどで競走を拒否したため、またまた出走停止処分を受けることに。トラブルが多すぎて逆に好きになっちゃいますね。香港ではすごい人気の馬だそうです。
なお、途中で香港での調教師も変わっていたのですけど、その後、ドバイへの移籍が報じられています。環境が変わって、復活できるでしょうかね?
あと、香港らしくせん馬になっていますので、お子さんは見れず。種牡馬になったら、おもしろかったんですけどね…。
■2017/10/09 ムチ見て突然膨れて落馬・右往左往…ムチを入れられず、でも好走
2024/03/11;<2017年度・好きな2歳牝馬>ナンバーワン候補で書いていたミヤビフィオーラの話をまともに追うことができない馬の関係で、こちらに転載します。
<2017年度・好きな 2歳牝馬>
ミヤビフィオーラ
マンハッタンカフェ産駒。特段近親に好きな馬がいたわけではないんですが、POG不人気の割に良さそうだったので、力入れていないPOGで指名していた馬。私としては珍しい指名の仕方です。
新馬戦は、津村騎手。ポーンと素晴らしいスタート。ハナは争わなかったが、先行は確保できます。直線伸びそうで「強いぞ!こいつは正解だった!」と思ったら、外に逃げるように膨れて落馬。掲示板見ると、ムチを嫌がったのではないかとのこと。ここから受難が始まります。
2戦目は乗り替わりで大野騎手。一転して行き足つかず後方競馬。直線は外に膨れたり、中に斜行したりでまともに追えず、追うのを諦めた感じ。なぜこの状態で出走させたのか?というひどい乗り方。騎手ではなく厩舎が悪いんだけどね。競馬にならなかったです。
その後はやっと間隔を開けて、2ヶ月経った後。鞍上もベテランのウチパクだし、わざわざ有名騎手乗せるなら、陣営もやる気あるのでは?と思います。ところが、最初から抑えてまた後方から。最後も全くムチ入れず持ったままで、とりあえずレースを覚えさせた感じでした。
これに対して、掲示板では非難轟。競馬に出る以上、好走を期待して買う人がいるので気持ちはわかるのですが、私としては馬の癖が強すぎてしゃーないかな?と思いました。とはいえ、前走の感想でそう書いたように、本来競馬できるようにしてから実戦だろうなと、今読み直していて考え直しました。
続けて次も内田博幸騎手。そろそろまともに乗るだろうと思ったのですが、また前走と同じような感じ。一応意図して下げたわけではないと思うんだけど、ゆったり後ろから。結局、今日も鞭入れなかった。ただ、それでも6着まで伸びており、やはり強い。今日の手応えで追わないのだなら、まだ実践での調教続けそうな感じ。毎度私は買ってるんだけど、馬券は買いづらいですね。ウチパクが乗ってる・乗らせているということは、陣営に力入れているということだとは思うのだけど…。
ちなみにこのレースで勝った2番人気のハウナニは、新馬戦でウチパクが乗った馬。単に先約の関係かもしれないんですが、有力馬を差し置いてミヤビフィオーラを選んだ可能性も。上記の通りダメな娘なのだけど、なんか逆に思い入れが出てきました。気が早い話だが、牝馬なので将来は子供をPOG指名したい。近親は今年から可能なので、探してみようと思います。
最初の近親に好きな馬はいないと言ったんですが、改めて確認。祖母はG2勝利のあるシスティーナという馬だが、1989年生まれで競馬を見ていない時期なので知らないです。近親はあまり走っていないが、やや遠くに、全日本2歳優駿(G1)、兵庫ジュニアグランプ(G3)、クラスターC(G3)のプライドキムがいました。(2017/10/09)
2024年3月9日土曜日
ムルザバエフ騎手、「日本は欧州と違う」と戸惑いつつ速攻で順応
■2022/12/30 「今日はないな」と思った人気薄でムルザバエフ騎手がG1を勝ってしまう!
■2022/12/21 ムルザバエフ騎手、「日本は欧州と違う」と戸惑いつつ速攻で順応
外国人騎手が多く来ていますね。ムルザバエフ騎手もそのひとりです。
ジャパンカップのときにも来日していたムルザバエフ騎手は、そのジャパンカップの週に見た騎乗のイメージが悪く低評価になっていました。が、今回、本格的に来日して騎乗を見るとイメージが一変。むしろ好きですね。
特に好きだったのは、2022年12月18日(日曜) 6回中京6日8レース3歳以上1勝クラスのダート1800、3番人気のキミコソシャチョウで1着したレースです。
まず、最初ある程度行かせて2番手争い。ダートはある程度前に行かないといけないため、まずこの判断が良いと思ったところです。
最初は前に4頭行って、1頭が抜けた後3頭並びます。ここで譲らずに単騎で2番手に。1頭が抜けましたが、楽に活かせるとまずいと考えたのか、他の馬と違って追いかけてプレッシャーをかけて前を追いかけます。これがもう一つ好みだったポイントです。
直線は早々にこの逃げ馬が脱落。一時はキミコソシャチョウが独走…といった感じになっており、狙い通りの騎乗になったと思わます。
しかし、差し馬も2頭伸びてきて、特に1頭は最後にすごく伸びて際どいところ。結果を見ると、なんと同着でした。ギリギリ残した形ですね。
単独勝利とはなりませんでしたが、乗り方は私の好みとしては完璧。いい騎乗だったと思います。
いつも書いているように、ヨーロッパの騎手はスタートでふわっと出てしまい後手を踏むことが多いです。しかし、ジャパンカップの週の騎乗は忘れましたが、今回の来日だと最初からムルザバエフ騎手にそういった騎乗がありません。スタートは全然問題ないどころか、勝利したレースのように早めに前に行く騎乗が多く、私好みです。
名前からすると、欧米系ではなく、どこの騎手だろう?とわかりませんでした。名前的に出身は欧米ではないか、移民だと思われます。で、調べてみると、出身はカザフスタンでした。
一方、今はドイツのリーディングジョッキーだとのことで、騎乗のイメージとは合いませんね。ヨーロッパの騎手が経験不足なダートでもうまく乗っています。
・ドイツのリーディングジョッキー ムルザバエフ騎手がJRA初勝利 中京2Rをルーパステソーロで逃げ切る
12/18(日) 12:00配信 スポーツ報知
<短期免許で騎乗しているバウルジャン・ムルザバエフ騎手=カザフスタン出身、ドイツ拠点=は、12月18日の中京2R・3歳上1勝クラス(ダート1900メートル)でルーパステソーロに騎乗して1着となり、JRA初勝利を挙げた。2022年11月26日のJRA初騎乗から13戦目>
https://news.yahoo.co.jp/articles/fb49fcb2d78820b5bd2e33dc0137904d64796362
以前の記事も読んでみると、やはり最初から早い流れの日本の競馬について、ヨーロッパとの違いを指摘していました。となると、ジャパンカップの週に乗った経験を生かして、早くも適応してきた形ですね。最近来る外国人騎手はみんな、日本競馬への順応が早すぎて衝撃的です。
ムルザバエフ騎手は30歳であり、他の最近来日の外国人騎手たちよりは年齢が上ですが、比較的若く柔軟性があるのかもしれません。完全に日本に合わせた乗り方に変えてきたんだと思われます。
・ムルザバエフ騎手が栗東トレセンで調教に初騎乗 「とにかく勝ちたい」 12/15(木) 13:55配信 サンケイスポーツ
<17日から短期免許を取得するバウルジャン・ムルザバエフ騎手(30)=カザフスタン出身、ドイツ拠点=が15日、栗東トレセンを初めて訪れて調教に騎乗した。ダノンプレジャー(安田隆、牡2)などの追い切りにまたがり、感触を確かめた。
「(栗東トレセンは)すごくいいところですね。素晴らしいです。コロナになる前から来たかった」
11月27日のジャパンCではテュネスとコンビを組んで9着。「日本の競馬はすごくレベルが高いです。テンからペースが速いな、とジャパンカップの週で思いました。ヨーロッパとは違いますね」と振り返った。
初めて取得した短期免許の期間は30日まで。4年連続のドイツリーディングが決定的な鞍上は「とにかく勝ちたい。日本の競馬は新しい経験になるので、どんどん慣れていって毎年来られるようにしたい。関係者との関係も築きたいです」と意気込んだ>
https://news.yahoo.co.jp/articles/64f3db200c18216c0b2c353d18058aed0410e711
■2022/12/30 「今日はないな」と思った人気薄でムルザバエフ騎手がG1を勝ってしまう!
ムルザバエフ騎手、やりましたね。ホープフルステークスでG1初制覇ですが、なんと人気薄14番人気のドゥラエレーデでの勝利です。
・【坂口正大元調教師のG1解説】お見事ムルザバエフ騎手 ドイツで名をあげた理由わかる好騎乗 22/12/28(水) 17:49配信 日刊スポーツ
<今回はベテラン横山典弘騎手の絶妙なペース配分と、ムルザバエフ騎手の勝負強さ。これが波乱を呼んだ要因でしょう>
<(引用者注:横山典弘騎手のトップナイフが、)絶妙なペース配分で逃げ切った…という競馬のはずでした。
ですが、勝ったのは2番手追走のドゥラエレーデでした。横山典騎手のペースにうまく乗っかったという面はありますが、2番手という好位を確保したのが1つの勝因です。
そして何より、ムルザバエフ騎手の勝負強さでしょう。身長169センチと騎手としては大柄ですが、長い手をうまく使ってダイナミックに追ってきました。馬場の重いドイツで何年もリーディングを獲得しているホープです。疲れてきた馬を動かす技術にたけているのでしょう。数少ないチャンスで勝利という最高の結果を出す。ドイツで名をあげた理由がわかったような気がしました>
https://news.yahoo.co.jp/articles/dfddfa3fdc7815e8648e35b8e12c3d57b09073d4
一般人にはコメントでは「単なる前残り」というコメントがありました。実際、そうなのですけど、ペース配分がうまかったからこそ。私の騎手評価ランキングは横山典弘騎手を最低クラスに評価にしていますが、今回は満点騎乗でした。
これで次回からは意識されるから、2頭とも好走は難しいかもしれません。もう一度レースをやるとガラッと順位が入れ替わる…というレース。ホープフルステークス組より朝日杯フューチュリティステークス組が信頼できるのでは?という声が出ているのもわかります。
坂口正大元調教師のいいレース解説があったのでいらないんですが、私のメモも一応。
以前から書いているように、ムルザバエフ騎手は日本に順応して最初から前とれる騎手。さらに、ドゥラエレーデももともと先行や逃げをする馬で、すんなり前を見てマーク。もうちょっと後ろでも良いかな?前すぎかな?と思って最初見ていたんですが、思った以上にスロウになって結果的にはベストなところに。
逃げ馬が二の足使って、一時は離されかけたし、最後も体勢不利であり、クビの上げ下げでまさかの勝利。ただ、まぐれというよりは、外国人騎手らしい必死の追い方で最後の最後ギリギリ伸ばして勝ち取ったような勝利に見えました。
激しく追えば良いってもんじゃないとも言うのですが、外国人騎手はこういうので本当に最後ギリギリ伸ばしてきます。たまに日本人騎手である、見せかけだけの追い方じゃなくて、結果がついてくるんですよね。
これが坂口正大元調教師の言う「疲れてきた馬を動かす技術にたけている」なのでしょう。
これまでも褒めまくっていた騎手なんですけど、何しろ回収率30%の男なので、馬券は買っていませんでした。一応、レース前に騎乗馬の戦績を見たんですが、「今日はないな」と思いました。14番人気90倍だし買えないわ。
…しかし、それにしても馬券がさっぱり当たりません。誰か助けて!
2024年3月7日木曜日
サンデーサイレンス産駒が170連敗という歴史的連敗記録を作った理由
■2009/4/22 アンライバルド・ロジユニヴァース・リーチザクラウンで最強世代!と思いきや…
■2017/11/12 2017年度・好きな短距離馬1位はデュランダル産駒のツィンクルソード
■2016/2/14 サンデーサイレンス産駒が170連敗という歴史的連敗記録を作った理由
ある種牡馬の産駒が100連敗以上するというのは、よくあることではないようです。ピルサドスキーの106連敗が話題になったくらいで滅多にないとのことでした。それなのに、あの偉大なる歴史的名種牡馬サンデーサイレンスがそれ以上の連敗というのは、非常に意外に感じました。2009年の1000万条件でパルジファルが2番人気1着で連敗を止めるまで、なんととのべ170頭が連敗。22週間も勝てていなかったそうです。
ただ、<Enjoy Ruffian 2009年6月号 血統マニアック〈7〉藤井正弘 大種牡馬SSの怪記録>によると、これはむしろサンデーサイレンスが歴史的名種牡馬だからこその記録だといいます。どいうことでしょうか?
まず、サンデーサイレンス産駒は、このときのパルジファルと同じ6歳が最終世代であるということがポイント。当時の現役産駒は61頭でした。問題はこの61頭の内訳です。藤井正弘さんは、オープン馬が24頭という逆ピラミッドの構成だからこそ1勝が遠かった…という言い方をしていました。条件馬が少なかったのです。
また、藤井さんがたまたま見つけただけで、サンデーサイレンスの連敗記録はそもそも全然注目されていませんでした。勝ててはいなかったものの、オープンの馬が活躍しまくっていたため。全く「不振」なようには感じさせていなかったんですね。
京都金杯 マルカシェンク2着
アメリカJCC エアシェイディ2着
東京新聞杯 キャプテンベガ2着
シルクロードS ソルジャーズソング2着
ダイヤモンドS ブレーヴハート2着 (AJCCから4週連続連対)
上記以外にもマツリダゴッホ、ニルヴァーナという有力馬がいました。上に上がりすぎてしまったためになかなか勝てなかったというだけで、連敗の中身は恐るべき濃さ。逆に「さすがサンデーサイレンス!」というサンデーサイレンスのすごさを物語る歴史的連敗記録でした。
■2009/4/22 アンライバルド・ロジユニヴァース・リーチザクラウンで最強世代!と思いきや…
2023/03/28:全然関係ないのですが、サンデーサイレンス系の馬の話ということで、昔の皐月賞のときの感想をここにまとめています。
2009/4/22:うーん、ショックです。2009年の皐月賞はいろいろ期待していただけに、非常にショックでした。期待していたリーチザクラウン、ロジユニヴァースが冴えなかったのです。
前半1000mが59.1で早いとは言え、前があんな総崩れになるとは・・・。力のある馬ならあれでも伸びると思うんですけど、崩れました。
リーチザクラウン13着、ロジユニヴァース14着で1つしか変わりませんでしたが、直線前でリーチザクラウンが動いて行ったのでまだ可能性を感じました。ロジユニヴァースに至っては直線入る時点で既に余裕なし。予想外です。
もう1頭期待していたアンライバルドは思ったより後方ではあったものの、差し馬なので想定内の位置。1.1/2馬身という着差以上のものを感じる快勝でした。この馬だけは活躍。ただ、3頭まとめて強いと思っていたので、ショックだったんです。
ところで、2着のトライアンフマーチが記憶にないことに自分でもびっくり。皐月の出走馬は確かにチェックしなかったんですが、若葉Sはベストメンバーを覚えていたので見たはずです。その2着馬か・・・。
角居勝彦さんのとこですね。角居勝彦厩舎について、今年は牡馬いないと言われていましたが、しっかり2着。母キョウエイマーチという良血ですが、父スペシャルウィークというのが何より嬉しいです。血統的には申し分のないですし、種牡馬になれるといいなぁと思います。
3着セイウンワンダーのグラスワンダー、4着シェーンヴァルトのジャングルポケットと好きな種牡馬の子が走ってくれました。
しかし、繰り返すように、ずっとショックの方がでかかったです。
言わなくていいのに告白しちゃいますが、今年の年度代表馬は3歳、しかもロジユニヴァース、リーチザクラウン、アンライバルドの中の1頭だと思っていたんですよ。三つ巴で最強世代になると思っていただけに、こんな負けてしまうとは・・・と落ち込みが激しいです。世代レベルに関しては再考しなくてはいけませんね。
■2017/11/12 2017年度・好きな短距離馬1位はデュランダル産駒のツィンクルソード
部門ごとに好きな馬の話を書いていたのをサンデーサイレンス関係ということでこちらにとりあえず、移転してきました。さらに、サンデーサイレンス系産駒じゃないものの、ツィンクルソードと同じ一族のエアカミュゼもこちらにまとめています。
<2017年度・好きな短距離馬>
ツィンクルソード
父はデュランダルですので、父父はサンデーサイレンス。母はツィンクルブライドで、この血統では 姉のツィンクルヴェールやペールギュント(ともにサンデーサイレンス産駒)はPOG指名したという好きな血統です。
ツィンクルソード自身はオープン昇級後重賞を2回使うも、残念ながら実力不足な感じ。今回は昇級3戦目でやっと重賞以外となる東京芝1400 オーロC(OP)となりました。なので、馬券の方も買おうかと思ったんですが、最近赤字がひどいので控えた。
本来差し・追い込み馬だと思うのですが、先行でも最近良績があったので、先行できそうな今日なら行って良いと思って見ていました。ただ、鞍上のウチパクは無理に抑えた感じ。挙句、喧嘩して消耗。個人的には不満の騎乗だったんですが、掲示板では特に反応はなし。8番人気9着で人気通りではあるんですけどね。内容的にはもっとできたと思います。
2024/02/15追記:このオーロC(OP)から翌年のオーロC(OP)まで1年間走りましたが、8着が最高だったため地方へ移籍。ただ、南関東でも掲示板を外し続けてやっと4着があった程度。一気にレベルの落ちる高知に行ってやっと勝利。9歳となった2020年まで走っていたようです。
<2017年度・好きな 障害馬>
エアカミュゼ
母 ツィンクルヴェール(サンデーサイレンス産駒)はPOG指名馬。おじのペールギュント・ツィンクルソードもPOG指名馬で思い入れのある血統で応援していた馬なので、エアカミュゼをPOGで指名していました。
エアカミュゼは芝で勝ちきれずにダート替わり。父キングカメハメハだが、近親は芝で走っていた馬ですからね。合うと思っていなかったものの、一発で勝ち上がり。以降はダート路線を歩みます。
しかし、結局、ダート路線も1600万下で頭打ちになり、障害入り。平地での戦績ゆえに人気しますが、2戦続けて掲示板に乗れず。ダートに一度戻ったものの、2017年夏に再び障害で懲りずに人気になっていました。
ただ、やはり全然で今回はなんと最下位負け。西谷誠騎手の騎乗も変な感じで、常時頭を下げて抑えている感じ。なので、「抑えっぱなし…これ酷すぎじゃないか…制裁ものだよ」などと非難轟々。でも、今までも結果出ていないし、やはり障害は向かないのかもしれない。(2017/08/27)
2024/03/07追記:上記の記述を読み直していて、「これで引退ってパターンだな」と思ったら、やはりこのレースを最後に出走がありませんでした。地方にも行かなかったようです。
2024年3月5日火曜日
種牡馬モーリスの由来モーリス・ベジャールとは?
■2023/03/24 モーリス産駒の名前 ベジャールがいるが無関係な馬名が多い
■2023/03/24 ジャックドールは人形じゃなく、ピクシーナイトは夜じゃない!?
■2024/03/05 モーリス産駒は芝替わりで買い!で7番人気18倍の単勝を当てるが…
■2020/12/05 種牡馬モーリスの由来モーリス・ベジャールとは?
モーリス - Wikipediaでは、モーリスあるいはモリス(Maurice, Morris)は英語圏、フランス語圏などの男性名、姓との説明。また、"Maurice"はラテン語のマウリティウス(Mauritius、「肌の色が黒い」)に由来するともあるものの、こちらは「要出典」となっていて、怪しくなっています。
同じページにはモーリス、もしくはそれに関連する名前を持つ人がズラリ。かなり多い名前なんでしょうね。また、日本のギターメーカーやイギリスの自動車メーカーなど、企業名でも結構使われています。人名で有名そうなのは、フィリップモリス社の創業者フィリップ・モリス さんなど。これは企業名も関連だと言えます。また、競馬関連だとフランスにモーリス・ド・ゲスト賞というG1があります。
馬のモーリスの場合、由来ははっきりしていて、【安田記念】モーリス 吉田和美オーナー笑顔「川田さんが上手に」― スポニチ Sponichi Annex ギャンブルによると、「馬名はフランスの世界的バレエ振付師であるモーリス・ベジャールから命名された」とのこと。同じ記事では、トレーニングセールで1000万円(税抜き)という安い価格で購入したという話もあり、競馬のおもしろさを感じます。
この モーリス・ベジャールさんですが、検索すると、新型コロナウイルス問題で公演が中止になったという、「モーリス・ベジャール・バレエ団2020年日本公演」が中止に - ステージナタリー(2020年7月28日)といった記事が出てきます。なので、てっきりまだ存命なのだと思ったら、2007年に亡くなっていました。生まれは1927年です。Wikipediaを読むと、活躍が目立ってくるのは、1954年あたりからのように見えました。
<1954年にジャン・ローランとともにエトワール・バレエ団(1957年にバレエ・テアトル・ド・パリに改称)を結成。
1959年に鹿の交尾から着想を得たといわれる『春の祭典』が成功を収め、翌1960年にはベルギーの支援を得て20世紀バレエ団を結成する。この年発表した『ボレロ』は、ディスカ・シフォニスが海から上がってくる様子を見て彼女のために振付けたといわれている。円卓の上でソリストが旋律を踊り、群舞がそれを取り囲むようにリズムを踊るこの作品は、ジョルジュ・ドンがメロディを踊ったクロード・ルルーシュ監督映画『愛と哀しみのボレロ』で不朽の名声を得る。
1987年に本拠をスイス・ローザンヌに移し、ベジャール・バレエ・ローザンヌを創立>
日本との関係では、<東洋の思想や日本文化への関心も高く、東京バレエ団に『仮名手本忠臣蔵』を基にした『ザ・カブキ』、三島由紀夫をテーマにした『M』などを振付けている。歌舞伎役者とも積極的に交流した>との記述があります。日本とも縁が深い方だったようです。
■2023/03/24 モーリス産駒の名前 ベジャールがいるが無関係な馬名が多い
最近モーリス産駒の過去の戦績をチェックしているため、モーリス産駒の名前を多数見ています。で、思ったのは、モーリス産駒は私が好む「父名とちなんだ馬名」という命名法が難しいタイプだな…ということ。大半が父とは無関係と思わせる名前となっています。
そんな中で、ベジャールはそのままモーリスの名前の由来となった「モーリス・ベジャール」の苗字の方を使った名前。シンプルすぎるほどシンプルですが、馬名由来を見ると、父だけでなく母からも連想した名前とのこと。 その母の名は?と思ってみると、「エスジーブルーム」という馬。ブルームは花や開花の意味。なぜこれで母にもちなむのかわかりづらいですが、バレエの振付なのかもしれません。馬主さんはシンシアリーというところでした。
私がモーリス産駒ですぐ思いつくのは、ウインバグース。大好きな馬…なのですが、馬名はちょっとピンと来ない馬。馬名の由来は「冠名+非常に素晴らしい(インドネシア語)」となっており、さっぱり理由がわかりません。クラブ馬では比較的珍しいのですが、特に父母に関係なくつけた名前なのかもしれません。
ちなみにウインバグースの母・コスモネモシンは、「冠名+誰でもない+神」という意味説明。ウインバグースと関係なさそうだとわかるでしょう。この母も不思議なネーミングですね。
ただ、モーリス産駒全体としては、カッコいい名前の馬が多い印象。センスがズレてしまっている私にしては珍しいことなのですが、2023/03/24時点での代表産駒ベスト3がすべていいな!と思う名前です。
モーリス産駒、現時点での1位は牝馬のジェラルディーナ。意味はわかりませんけど、一見して牝馬と感じるきれいな響きの名前です。
調べてみると、これは単に女性名からとのこと。なんとなく名前の響きから歴史的な名牝ジェンティルドンナを思い出したら、普通に彼女の娘でしたわ。ニコニコ大百科では、<直接の由来は特になさそうで、イタリア語で「鬼貴婦人」の意味だった母名と響きの似た女性名をつけたというところだろう>と予想されていました。馬主はサンデーレーシングです。
■2023/03/24 ジャックドールは人形じゃなく、ピクシーナイトは夜じゃない!?
2023/03/24時点での2位はジャックドール。よく考えると妙な名前のような気もしてくるのですが、ジャックがつく馬って大体好きなんですよね。ハングリージャックやスマイルジャックはPOG指名馬で大好きでした。ジャックドールも結構好きで、個性ある逃げ馬というので印象的です。
さて、名前の由来。検索すると、馬名の意味は、人名+フランス語で「黄金」だとうな。人形のドールじゃないんですね。なんで「人形」なんだろうと思っていたら、そもそも違いましたわ。
ちなみにジャックドールの母はラヴァリーノという馬で、アメリカ産のため詳細不明。ジャックとも「金」とも関係なさそうで、父母ともに関係ない命名パターンですかね。馬主は前原敏行さんでした。
ジャックドールという名前ですが、「ジャック」+「黄金」という馬名だとなると、『ジャックと豆の木』のイメージでしょうか。以下に引用したように、『ジャックと豆の木』では「金の卵」などが出てきます。
<巨人が寝た後、ジャックは金貨と銀貨の入った袋を奪って家に帰る。味をしめたジャックは後日金の卵を産む鶏を奪う。しかし、そのまた後日に、魔法のハープを持っていこうとした時にハープが喋り出し巨人は起きてしまう。急いで地上に戻ったジャックは豆の木を斧で切り、追って来ていた巨人は落ちて死んでしまう。楽をして掴んだ幸せに価値がないことを悟ったジャックは真面目に働くようになり、母子ともども幸せに暮らした>
<巨人から金の卵を産む鶏、金と銀の入った袋、歌うハープを奪ったジャックがそれらの宝物を手に母親と幸せに暮した結末が多い>
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%83%E3%82%AF%E3%81%A8%E8%B1%86%E3%81%AE%E6%9C%A8
次に2023/03/24時点での3位の馬。これはモーリス産駒で最初に活躍したイメージのピクシーナイト。馬主はシルクレーシングです。
このピクシーナイトのナイトは「夜」だと思っていたのですが、騎士のナイトだそうでびっくり。馬名の由来説明は「母名の一部+騎士」となっています。
ということで、明らかに母由来の名前。母はピクシーホロウ(馬主 吉田 和美)で、「妖精が住んでいる所」という説明でした。
ただ、ピクシーは「妖精」ではあるものの、美しい妖精ではなくいたずら好きの悪ガキみたいな妖精なので、サッカーのストイコビッチの愛称であったように牡馬向き。ピクシーは日本人の誤解が多い単語です。
夜いたずらして回るイメージで、牡馬であるピクシーナイトも「夜」のナイトの方がイメージが合いましたね。実際、以下のように、夜の活動がある妖精。全然騎士という感じではありません。
ピクシー(Pixie、ピグシー、ピスキーとも)は、イングランドのコーンウォールなど南西部諸州の民間伝承に登場する妖精の一種である。 (中略) 身長20cmほどの小人で、赤い髪の毛、上に反った鼻をしている[1]。
闇でも光る目、青白い顔、尖った耳、緑色の服を着、先の尖ったナイトキャップを被っているともいわれる。 (中略)
怠け者を見つけるとつねったりポルターガイスト現象を起こして懲らしめる。 また一晩中輪を描いて馬を乗り回しガリトラップと呼ばれる妖精の輪を作ることもある。 翌朝馬のたてがみと尾を結び馬を帰すと言う。 古代の塚やストーンサークル、洞窟などに住み、夜になると森の中でダンスすると言う。 彼らの踊りにでくわした旅人は皆一緒に踊らされ時間の観念をなくしてしまうと言う。 (中略)
また人間の子供を盗んだり、取り替え子(チェンジリング)を行うと言う。 そうならないためヴィクトリア朝時代までさらわれぬ様に赤ん坊をベビーベッドにくくりつける風習の地方もあったと言う。
洗礼を受けずに死んだ子供の魂が化身した存在だといわれており、直接人目につく場所には出て来ないが、人間と様々な点で共生関係にある存在である。 自身に恵みを与えた者には正しく報いるという。基本的には人間に悪戯をするのが好き>
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%94%E3%82%AF%E3%82%B7%E3%83%BC
あと、賞金とは無関係に気になる名前の馬を。意味は全くわかりませんけど、カランドゥーラの響きがすごい好きですね。
調べてみると、馬主は窪田 芳郎さんで、馬名の由来は、アンゴラにある巨大な滝の名前。荒々しく雄大なイメージとのことでした。
母はラストグルーヴですので、特に父母と関係ないパターンのようです。
■2024/03/05 モーリス産駒は芝替わりで買い!で7番人気18倍の単勝を当てるが…
2023年の馬券反省会で書いていた話を少し変更して転載。
2023年回収率が高かった騎手は藤岡康太騎手が312%という圧倒的な数字でトップ。5レース買って当たったのは1回だけというもの。1,870円の配当があって、それだけでダントツトップの回収率になっていました。
気になって見てみると、2023/5/28 京都 3R 3歳未勝利で7番人気1着となったピピオラですね。3走目の未勝利だけダート替わりを期待されて2番人気だったものの、11着惨敗。そこで芝に戻ったところを買いました。いつもの人気でおいしくはないのですけど、芝戻りは私がモーリス産駒の激走条件だと思っていたので購入しています。
こう書くと、すごい馬券がうまそうなのですけど、この条件はこの年回収率が悪すぎてやめてしまった失敗条件のひとつ。モーリス産駒馬券で当たったのはほぼこれ1回というひどさで、結局、モーリス産駒条件での全体の回収率は16%というひどさでした。むしろ一番ひどかった馬券購入条件でしたね。
2024年3月3日日曜日
不振のミルコ・デムーロ、ついには万馬券の人気薄に乗るように…
■2023/05/05 200倍以上の人気薄に騎乗のミルコ・デムーロ騎手、悪くない結果に
■2021/09/19 12番人気の重賞未勝利6歳馬を外ラチ沿いで激走させて重賞制覇
■2015/02/11 クリスチャン・デムーロ騎手がすぐ覚えた日本語は「キャバクラ」
■2021/08/11 「兄みたいな騎手になる!」日本人ライターに語った11歳の少年
■2019/10/27 不振のミルコ・デムーロ、ついには万馬券の人気薄に乗るように…
ミルコ・デムーロ騎手が活躍できていた時期からそこまで時間は経っていないのすけど、 不振というか、もうこれが平常なのかなというほど、以前のような活躍はできなくなりました。天皇賞・秋では、実績で見劣りする単勝オッズ150倍のランフォザローゼスに騎乗。ついに万馬券の馬に乗るようになりました。
そういったことを踏まえてか、以下のようなコメントがついていました。
[2898]
ミルコの置かれてる現状を考えると、
もし、ここで勝ったら私は泣くよ。
がんばれよー。
https://db.netkeiba.com/?pid=horse_board&id=2016104650
ただ、これに対して、以下のようなコメントがついていました。
[2899]
>>2898
マルコの置かれてる現状
=
最近、京都に大御殿を建てて
日本に永住する気満々の
悠々自適な幸せ者だぞ
マルコは(笑)
マルコ、マルコ言っているのはたぶんギャグかなにかで、直前に同じハンドルの方が以下のように書いています。
[2897]
マルコ・デニーロ
Instaを 非公開 設定 でやってる時点でイタリア人 失格っっっっ。。。。
そんな陰気なヤツに
勝つ騎乗が出来るワケがない!
このコメントも論理的でないですけど、とりあえず、私は先に「京都に大御殿」の話に違和感を覚えました。
例えば、メジャーリーグに在籍するかつては大活躍していた日本人野球選手が不調に陥って苦しんでいるように見えるとき(イチローあたりが良いでしょうか)に、現地のアメリカ人が「ここで活躍してくれたら感動して泣く」とコメントしたところ、別のアメリカ人が「この日本人は大邸宅を建ててアメリカに永住する気満々の悠々自適な幸せ者だから、全然泣くような状況じゃないぞ」と茶々を入れるような感じ。
私ならそういうことを言うアメリカ人は嫌なやつだと思いますけどね…。
■2023/05/05 200倍以上の人気薄に騎乗のミルコ・デムーロ騎手、悪くない結果に
2023年の天皇賞・春、ミルコ・デムーロ騎手が騎乗したのはテン乗りであるサンレイポケット。267.5倍で15番人気という人気薄でした。とうとう200倍、しかも、250倍を超える不人気の馬への騎乗です。
ただし、この年の天皇賞・春は特殊。1.7倍という圧倒的な1番人気のタイトルホルダーがいて、他の馬のオッズは軒並み高くなり、100倍以上の馬が続出。なんと17頭の半分以上である9頭が万馬券(8番人気もギリギリである97.3倍)。サンレイポケットはそうじゃなくても100倍以上であったとは思いますが、特殊事情もあっての267.5倍でした。
<2023年天皇賞・春の単勝オッズ>
1 タイトルホルダー 1.7
2 ジャスティンパレス 4.3
3 ボルドグフーシュ 6.7
4 アスクビクターモア 6.9
5 ディープボンド 22.5
6 シルヴァーソニック 22.5
7 ブレークアップ 45.8
8 マテンロウレオ 97.3
9 ディープモンスター 101.5
10 ヒュミドール 107.7
11 ディアスティマ 150.1
12 エンドロール 173.6
13 アフリカンゴールド 213.8
14 メロディーレーン 243
15 サンレイポケット 267.5
16 アイアンバローズ 306.5
17 トーセンカンビーナ 482.6
267.5倍なのですから当然といえば当然ですが、戦前では、ミルコ・デムーロ騎手、サンレイポケットともに評判はさんざん。以下のように、掲示板で嫌味を書かれていました。
<初めての3000メートルだった阪神大賞典・G2で0秒6差の6着と、長距離適性は示したサンレイポケット(牡8歳、栗東・高橋義忠厩舎、父ジャングルポケット)。次走はミルコ・デムーロ騎手=栗東・フリー=との初コンビ(中略)高橋忠調教師は「(前走で騎乗した)坂井騎手は先約があり、ミルコの経験値に期待して依頼しました。京都は合いそう」と明かした>
https://news.netkeiba.com/?pid=news_view&no=226635
ノリオ KEF1UjY
ミルコの経験値に期待、って彼はろくすっぽ春天で馬券になって無いンですけど………
埼玉ネコ NwE1QgA
前走買ってたのに直線ぜんぜん伸びんかったけどアレで適性示したことになるんか ふーん
ところが、267.5倍で15番人気ながら、天皇賞・春は8着。大事をとって競走中止になったとはいえ、横山和生騎手騎乗のダントツ人気タイトルホルダーはハイペースな感じでダメそうでしたし、6.9倍の4番人気・横山武史騎手のアスクビクターモアにも快勝。万馬券の馬では7着のエンドロール(173.6倍)に次ぐ着順。戦績からすると、馬も騎手も悪くない感じでした。
(ちなみに人気の集中した4頭で着順が良かったのは、完璧なタイミングで外から仕掛けたように見えて思わずうなってしまったルメール騎手騎乗のジャスティンパレス のみ。前述の通り、タイトルホルダーとアスクビクターモアはさんざんな結果で、3番人気で川田将雅騎手騎乗のボルドグフーシュも6着止まりでした)
■2021/09/19 12番人気の重賞未勝利6歳馬を外ラチ沿いで激走させて重賞制覇
好きだったマイネヌーヴェルの孫で、同じく好きだったマイネルチャールズの近親でもあり、POGでも指名したマイネルファンロン。POG時代はクラシックも狙えると過剰に期待した馬だったんですよね。ただ、ここまでクラシックどころか重賞未勝利。4歳のときの湾岸S(1600万下)が最後の勝利で、OP特別ですら1着はありません。ピークは過ぎた感じでした。
ところが、この馬にテン乗りしたミルコ・デムーロ騎手が新潟記念(G3)を勝たせてしまいました。42.8倍の12番人気でもちろん人気薄。また、スタートでつまずいてしまうアクシデントもあり、脚質と異なる追込競馬。さらに、まるで新潟の直線1000mのようなラチ沿いの大外を伸びてくるという異例の内容でした。このレース、別の馬を見ていたのですが、鳥肌が立つ感じありましたね。
アクシデントがあっての後方待機であり、たまたまというところはあったでしょう。ただ、前にこだわらずに後方待機にしたのは好判断でしたし、馬場の状態を考えて思い切り外に進路を取ったのも正解でした。レース後「リズム良く走れた」と言っていたように、後方待機してもうまく足を溜められないということはあります。ミルコ・デムーロ騎手の好騎乗あっての結果だと言って良いと思いました。
ミルコ・デムーロ騎手は今年、やはりPOGで指名したマイネルファンロンの妹ユーバーレーベンでオークスを差し切って制覇して、ラフィアンに初クラシックをプレゼントしていました。なので、てっきりユーバーレーベンのイメージを持って乗っていたのだと思ったのですが、兄妹とは知らなかったようです。先入観なしでの後方待機だったみたいですね。掲示板では以下のようなコメントを載せている人がいました。
<調教とかそれまでのレースとか、たくさん映像を見て勉強してたんだけど、たまたまお母さんの名前を見てなくて…。競馬が終わったあと、記者の人たちに「ユーバーレーベンのお兄さんですけど、似てるところはありますか?」って聞かれて、「え!? なになに? 兄妹なの?」って。ビックリした(笑)。乗った瞬間に「ちょっと似てるなぁ」と思ったけど、間違ってなかったんだね>
2024/03/03:その後、ラフィアンなどビッグレッド系の騎乗が以前より増えていたミルコ・デムーロ騎手。今度はビッグレッドファームのコスモ系の馬(おそらく共同馬主募集馬)コスモキュランダで弥生賞を勝利。6番人気34.9倍とやはり人気薄です。
私は別の馬を中心に見ていたのですけど、レース中おっ!と思ったのが、後方からまくって3コーナー前で2、3番手まで上げてきたため。まくれば必ず良いというわけではなく、良くないまくりもあります。ただ、この場合は可能性を感じたもので、直線抜け出すとやはりそのまま押し切りました。ミルコ・デムーロ騎手の騎乗が冴え渡ったレースだと思います。
で、絶賛の嵐だろうとレース後に、ネットケイバの掲示板を見たら、意外に馬自身が強い!という声が多くて予想外。ミルコ・デムーロ騎手を褒める声ももちろん多いですけど、「馬の力」派が優勢だと感じる反応でした。
■2015/02/11 クリスチャン・デムーロ騎手がすぐ覚えた日本語は「キャバクラ」
スポニチ Sponichi Annex 競馬の2013年5月20日の記事<【ダービー】C・デムーロ 最初に覚えた日本語は「困ったなあ」>であったミルコ・デムーロ、クリスチャン・デムーロの兄弟騎手のやり取りがおもしろかったです。
http://www.sponichi.co.jp/gamble/news/2013/05/20/kiji/K20130520005839380.html
ミルコ(以下M) クリスチャンが最初に覚えた日本語は、確か「困ったなあ」。
クリスチャン(以下C) そう。「スタートしました」も覚えた。ゲートが開いたとき、実況アナウンサーが必ず言うんだ。
M ダービーで「おっと、ロゴタイプ出遅れ」と実況されないように。
C 大丈夫だって。あとは勝った時に言う「良かった」。それから「1番人気」、「キャバクラ」。
M(苦笑い)クリスチャンとの思い出といえば、イタリアの自宅の前で、ポニーに乗って競走したこと。5年くらい前かな。ゴール前で僕が逆転して悔しがっていたね。君が乗ったアルトゥーロは24歳の今も元気だ。
C アルトゥーロは凄いポニーだよ。僕にとって師匠のようなもの。もちろんミルコも。師匠が2人いるんだから、僕は幸せだ。
キャバクラの話が出てきました! 海外騎手は日本のキャバクラ好きですね。そういうイメージがあります。ひょっとしたら外国人騎手だけでなく、日本人騎手も大好きなのかもしれませんけど、何かそういうイメージがありますね。
上記は2013年の話でしたが、2015年のイタリア競馬はたいへんな状況でした。<C・デムーロ騎手が仏のピエール・アラン・シェロー氏とエージェント契約 [海外] 2013年09月03日(火)12時30分>という記事が出ており、C・デムーロ騎手は今後はフランスの騎乗が多くなりそうです。
<C・デムーロ騎手(21)がフランスのピエール・アラン・シェロー氏とエージェント契約を結んだ。シェロー氏はC・スミヨン騎手などを担当し、C・デムーロ騎手はC・ヘッド厩舎の調教を手伝う>
http://news.netkeiba.com/?pid=news_view&no=78813
一方、お兄さんのミルコ・デムーロ騎手は、いよいよ日本へ腰を据える構えだと報じられていました。どうなんでしょう、日本人は不歓迎も多いんでしょうか? 私は歓迎しますけど…。(2021/04/09追記:などと当時書いていましたが、すっかり日本に定着。ルメール騎手とともに当たり前のように毎週乗っています)
■2021/08/11 「兄みたいな騎手になる!」日本人ライターに語った11歳の少年
2020/10/10の<凱旋門賞勝ちのクリスチャン・デムーロに、亡き父や兄ミルコに対する想いを伺った>(平松さとし)という話を今頃読んでいました。クリスチャン・デムーロは2020年に、ソットサスで初めて凱旋門賞をとっています。
https://news.yahoo.co.jp/byline/satoshihiramatsu/20201010-00202317
ライターの平松さとしさんは、クリスチャンが11歳だった子供のときにすでに会っているらしいですね。ネオユニヴァースで皐月賞(G1)と日本ダービー(G1)の2冠を制覇していたミルコ・デムーロ騎手の取材に行ったときみたいです。
14歳と年の離れた弟であるクリスチャンは、「ミルコみたいな良いジョッキーになりたいんだ!!」と言いながら、手に鞭を振り回していたとのこと。一方、兄のミルコは「幼い頃はトラック運転手に憧れた時もあった」というので、ちょっと浮気していました。
ちなみに、父が元ジョッキーだっただけでなく、叔父や従兄弟も皆ジョッキーという競馬一家。ミルコの妹にあたるパメラも調教師免許を取得しています。また、パメラの結婚相手もアントニオ・ポッリという騎手でした。本当、競馬ファミリーですね。
タイトルは<亡き父や兄ミルコに対する想いを伺った>でしたが、その話は少なめ。凱旋門賞の前に父が亡くなっていて、「ゴール前は父が助けてくれたと思いました」という話と、兄に電話を入れたら「多分、泣いていた」といった話だけでした。
2024年3月1日金曜日
実は一貫性ある降着基準 例外は社台系&ルメールのあの馬だけ
■2022/12/03 最近は降着自体が珍しく「~年以来!」とニュースに!これでまた社台陰謀論出る
■2019/08/22 実は一貫性ある降着基準 例外は社台系&ルメールのあの馬だけ
読んだときはホットな話題だったんですけど、紹介が遅くなってもう忘れているかもしれない話。2019年5月27日に書かれた降着関連で色々あったね、という話(JRA中央競馬騎手制裁情報)という投稿についてです。
カテゴリー1へ移行してからJRAの降着基準が分からないという人は今でも多いものの、実は一貫性のある基準があるとのこと。なのに、なぜいつまで「基準がわからない」と言っているのかというと、マスコミや騎手・トレセン関係者を含めて学ぼうとしていないだけではないか…といった厳しいニュアンスの指摘もありました。
さて、そのシンプルな降着の基準。だいぶ端折ってわかりやすく言うと、一番大事なのは、半馬身差以内という「着差」だとのこと。そして、次に「脚色」が優勢かどうかの具合だといいます。
他に、横から当てるなど脚勢への影響判定が小さいと判定されると着差基準は厳しくなる、などといったところが見られるそうですが、基本は上記の2つ。考え方として妥当かどうかは別として、たいへんシンプルですね。
ただ、多くの人は、未だに古い基準で考えているために「わからない 」と思ってしまうようです。今の基準の中で悪質性は全く考慮されていないというのも注意が必要な点。このせいで「なぜ今のが降着じゃない?」と思ってしまうのでしょう。
とはいえ、作者もJRAに問題がないと主張しているわけではありません。激しく妨害して着差を付けた方が降着の可能性が減るだけではなく、騎手への制裁も軽くなっているのは問題と指摘されていました。これでは悪質かつ危険な妨害を推奨するようなものであり、擁護のしようがなく変なところです。
作者が指摘していたのは、この降着基準を世界に広めた香港の場合、降着と制裁を別で考えているということ。これならかなり納得できます。
順位が変化する降着については「不利がなかった場合の順位」で考え、制裁は悪質さ・危険性で考えるということなのでしょう。これなら危険な騎乗をすると騎手への制裁については重くなるため、完全なラフプレー推奨にはなりません。ただし、作者は最低限落馬事象は失格にしてほしいとも書いていました。
なお、作者が見た降着の中で、このルールで説明しようがなかったのは社台系の馬に乗ったルメール騎手の例だけだとのこと。
こういう書き方をすると、「やっぱり外人騎手を優遇しているんだ」「JRAは社台系を特別扱いしている」と思うかもしれませんが、これは早とちり。逆なんです。ルメール騎手・社台コンビの例だけ厳しく降着とされたという解説。これはNHKマイルCのグランアレグリア(ノーザンファーム生産でサンデーレーシングの持ち馬)の降着の話でした。
この降着について世間では「以前のレースとのあわせ技一本」みたいな説明をされているんですけど、他の審議のケースと基準を変えて、説明していないことをやるのは絶対ダメでしょう。不公平です。
優遇どころか、ファンや競馬関係者の圧力に耐えかねて、特別にいじめてみせたのかもしれませんね…。
■2022/12/03 最近は降着自体が珍しく「~年以来!」とニュースに!これでまた社台陰謀論出る
最近は降着自体がたいへん珍しい…ということになっており、降着があると「久しぶりに起きた」といった感じのニュースになるようです。2022年02月06日には<【3歳未勝利】1位入線馬が降着、20年11月以来 池添は開催4日間の騎乗停止>(デイリースポーツ 2022年02月06日(日) 06時34分)という記事が出ていました。
<「中京5R・3歳未勝利」(5日、中京)
1位入線のハギノモーリスが最後の直線で外側に斜行し、他馬の走行を妨害。その走行妨害がなければ被害馬が加害馬に先着できたと認められたため、ハギノモーリスは3着に降着。2位入線のサブライムアンセムが1着、3位入線のバンデルオーラが2着に繰り上がった。ハギノモーリスに騎乗した池添は、19日から27日まで開催日4日間の騎乗停止に>
<13年の降着ルール変更後、平地競走における1位入線馬の失格・降着は、20年11月1日の京都7Rメイショウサンガ(2着降着)以来。着順が2つ以上降着するのは、20年3月29日の中京11R高松宮記念のクリノガウディー(1位入線→4着降着)以来>
https://news.netkeiba.com/?pid=news_view&no=199369
降着ルールにつていは、今でもファン不満なのかな?と思って、コメント欄を見てみると、反対方向のコメントが先に目について驚きました。これは、「よくわからん曖昧なルールに思えるね騎乗停止はいいけど降着なんてね…」というもの。つまり、降着しなくて良い…ということですね。
あと、以下のコメントは何を言いたいかわらかなったもの。よくある社台系優遇の陰謀論ではありますが、今回の事件との繋がりがよくわかりません。
<競馬社会において、騎手は末端、馬主は最上位。JRAにとっても馬主は最も丁重に接しなければならない存在。その最上位(上客、太客)がノーザン、社台。
これで全てがわかるでしょう>
以前コメント欄を開いていたときにも、説明不足のコメントばかりで戸惑ったんですよね。どの部分を読んでどう捉えた上でコメントしているのかがわからないのです。私もついついやってしまって、後で読み直して意味わからんとなることがあるので反省が必要なのですけど、こういうのは国語のテストならバツになってしまいます。
で、上のコメントはひょっとしたら「降着が少ないのは馬主優遇のためだ」ということなのかも。そうであるのならもう少しわかりやすく書いてもらいたかったですね。また、「その最上位(上客、太客)がノーザン、社台」もその文脈では不要な気がします。
ただ、ノーザンにわざわざ言及したということからすると、ノーザンが有利になった処分って意味ですかね? そう思って調べてみると、1着にに繰り上がったサブライムアンセムがサンデーレーシングの馬だったので、「ノーザンに忖度して膠着させた」という陰謀論かもしれません。ただ、この降着は、同時にサンデーレーシングにとって、マイナスの要素も多少ありました。
というのも、ハギノモーリスに騎乗した池添騎手は、19日から27日まで開催日4日間の騎乗停止になっています。このため、記事では<フェブラリーSで騎乗を予定していたタイムフライヤーは乗り代わりとなる>とも補足。そして、このタイムフライヤーの馬主もまた同じサンデーレーシングだったのです。繰り上げのメリットの方がずっと大きいのですが、サンデーレーシングにとってはややマイナス要素もある降着でした。