2024年4月15日月曜日

血統評論家・栗山求氏のPOG予想は当たるのか?結果は…

■2017/01/09 血統評論家・栗山求氏のPOG予想は当たるのか?結果は…
■2013/8/3 いかにも繁殖牝馬として成功しそうな配合パターンの産駒の結果
■2017/01/09 活躍した兄と全く同じ配合の弟を高く評価した結果は…?

■2017/01/09 血統評論家・栗山求氏のPOG予想は当たるのか?結果は…

2017/01/09:POG関連の投稿は大体処分したましたが、栗山求さんは印象的だったのでまとめ。
 「阪神JFの姉レーヴディソール以上の好配合」「兄弟のなかでナンバーワンの配合」とされたレーヴデトワール。2017年時点でも十分活躍したとは言えるので、当たりといえば当たりです。

中央獲得賞金     7,257.0万円
地方獲得賞金     0.0万円
通算成績     28戦3勝 [3-2-1-22]
主な勝鞍     14'紫苑S(OP)

 ただ、POG期間内の成績や超良血という点を考えると、特にヒットとはいえませんね。姉たちから見たら確実に落ちています。栗山求さんが印象的だったのは、この馬を含めてゼンノロブロイ産駒をこの世代ですごく褒めていたことです。ゼンノロブロイが好きなのかな?と思って見ていました。
 とりあえず、以下はG1馬の姉以上とされたレーヴデトワールに関する当時の説明です。

2013/7/27:「配合が」であって、「能力が」という話じゃありませんが、期待感がすごい解説です。

-----引用 ここから-----
栗山求の20頭|プロフェッショナルの決断|ウマニティPOG 2013-2014|競馬予想のウマニティ
血統予想界の第一人者    栗山求    (血統評論家)

完成度の高さは兄弟のなかでナンバーワン
レーヴデトワール(牝)

父:    ゼンノロブロイ
母:    レーヴドスカー(Highest Honor)
厩舎:    松田博資[栗東]
生産:    ノーザンファーム

日本を代表する名牝の産駒。5頭の兄姉はすべて違う父から誕生し、いずれもオープン以上に出世している。要するに何を付けても走るわけだが、父がゼンノロブロイの場合、配合的に素晴らしく、その完成度の高さは兄弟のなかでナンバーワンといえるもの。具体的にいえば、母方のリヴァーマンは父とニックスの関係にあり、ブラッシンググルームを持つ配合は父の代表産駒ペルーサと同じ。大物感あふれる配合構成でG1を狙える。
http://pog.umanity.jp/search/special/professional_list/kuriyama/
-----引用 ここまで-----

 栗山求さんは何かお読みしているとゼンノロブロイ好きな気がします。よく推していますね。「兄弟のなかでナンバーワン」と言われると、期待感でいっぱいになるのは、ここの兄弟がすごいからです。

-----引用 ここから-----
ナイアガラ (牡 2003 芦毛 ファンタスティックライト) 5勝
レーヴダムール (牝 2005 栗毛 ファルブラヴ) 1勝
        2着 - 阪神ジュベナイルF(G1)
アプレザンレーヴ (牡 2006 芦毛 シンボリクリスエス) 3勝
        1着 - テレビ東京杯青葉賞(G2)
        3着 - 毎日杯(G3)
レーヴドリアン (牡 2007 芦毛 スペシャルウィーク) 2勝
        2着 - きさらぎ賞(G3)
        3着 - 京都新聞杯(G2)
レーヴディソール (牝 2008 芦毛 アグネスタキオン) 4勝、JRA賞最優秀2歳牝馬(2010年)
        1着 - 阪神ジュベナイルF(G1)、デイリー杯2歳S(G2)、チューリップ賞(G3)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2011104124/
-----引用 ここまで-----

 本当に兄弟の中で1番なら、最低でもG11勝を含む重賞3勝。すごいことです。

■2013/8/3 いかにも繁殖牝馬として成功しそうな配合パターンの産駒の結果

2013/8/3:注目とされたテスタメントの母ブラックエンブレムは秋華賞馬です。

-----引用 ここから-----
栗山求の20頭|プロフェッショナルの決断|ウマニティPOG 2013-2014|競馬予想のウマニティ
血統予想界の第一人者    栗山求    (血統評論家)

母はいかにも繁殖牝馬としても成功しそうな配合で、初年度から狙ってみたい
テスタメント(牡)

父:    ディープインパクト
母:    ブラックエンブレム(ウォーエンブレム)
厩舎:    小島茂之[美浦]
生産:    ノーザンファーム

母は秋華賞を勝った名牝。“母の父ウォーエンブレム"はまだこれといった活躍馬を出しているわけではないが、3代母の父ヴェイグリーノーブルは父とニックスの関係にあり、その不安を補って余りある。母はアワエンブレム≒ヘクタープロテクター2×2という特殊な凝縮の持ち主。いかにも繁殖牝馬として成功しそうな配合パターンなので初子からしっかり狙ってみたい。ディープ産駒らしく芝中距離がベストだろう。
http://pog.umanity.jp/search/special/professional_list/kuriyama/
-----引用 ここまで-----

 初仔を推している人は珍しいですね、そういや。産駒の傾向がつかめないからかもしれません。ここらへんは血統評論家の腕の見せどころでしょう。
 近親にはピースエンブレムが4勝です。母ブラックエンブレムと全く同じ配合。少し離れたところだと、京都大賞典(G2)、京都記念(G2) のナリタセンチュリー 、エンプレス杯(G2) のニシノナースコールがいます。


2017/01/09:テスタメントの答え合わせです。テスタメントは現役で、そこそこの成績。ただし、POG期間は1勝のみでした。やっぱ活躍馬を当てるのは難しいですね。
 なお、テスタメントはゼンノロブロイ産駒じゃありませんでした。ただ、これはゼンノロブロイ以上の鉄板ディープインパクトで特にひねりはありません。むしろディープインパクト産駒なのに!って感じです。

中央獲得賞金     4,144.5万円
地方獲得賞金     0.0万円
通算成績     18戦3勝 [3-1-1-13]
主な勝鞍     15'4歳上1000万下

■2017/01/09 活躍した兄と全く同じ配合の弟を高く評価した結果は…?

 うちで扱った投稿ではゼンノロブロイを推奨してた例が思ったより少なかったので、今、検索してゼンノロブロイを押している例を探してきました。以下も栗山さんの記事。すでに活躍しているルルーシュの全弟、つまり全く同じ配合であるなんで、ひねりもくそもない推奨例なんですが…。

-----引用 ここから-----
ルルーシュの全弟にあたる好配合馬レッドウォーリア
2013年05月22日(水)12時00分

●レッドウォーリア(牡 美浦・藤沢和雄 父ゼンノロブロイ、母ダンスーズデトワール)
 アルゼンチン共和国杯(GII)を勝ったルルーシュの全弟、ジュニアC(OP)を勝ったオメガホームランの4分の3弟。母ダンスーズデトワールはマルセルブサック賞(仏G1)の2着馬。父ゼンノロブロイはアメリカ血統過多ともいえる血統構成なので、ヨーロッパ血統が豊富なこの母は好ましい。サンデー系は総じてダンシングブレーヴと相性がよく、また、ゼンノロブロイはRivermanと相性がいいので、ふたつの好配合パターンを併せ持つ本馬は配合的に高く評価できる。芝向きの中距離タイプで大物感がある。
http://news.netkeiba.com/?pid=column_view&cid=23325
-----引用 ここまで-----

 レッドウォーリアは未勝利。失敗だとわかりやすくて良いですね。地方でも5戦したのに掲示板にも載れませんでした。

中央獲得賞金     609.0万円
地方獲得賞金     0.0万円
通算成績     13戦0勝 [0-3-0-10]

 別記事のゼンノロブロイも見てみましょう。2記事続けて紹介しておきます。

-----引用 ここから-----
3/4姉にブロードストリートを持つディープ産駒ドラゴンストリート netkeiba
2013年06月26日(水)12時00分

●ラヴィーネ(牝 栗東・安田隆行 父ゼンノロブロイ、母レディイン)
 全姉イチオクノホシは阪神牝馬S(GII)2着、クイーンC(GIII)2着。ゼンノロブロイ産駒にしては珍しくカミソリのような切れ味を持った馬で、後ろから行く馬だけに展開に左右されるところがあり、まだ重賞を勝ったことはないが、そのうち手が届くだろう。ゼンノロブロイはややアメリカ血統が強いので、しっかりとしたヨーロッパ血統を入れるのがセオリー。本馬にはKendor、Irish Riverといった柔らかなフランス血統が入るので好ましく、とくにIrish Riverの父Rivermanとは相性抜群。このパターンからトレイルブレイザー、ルルーシュ、アグネスワルツ、ゲームマエストロ、ミニーバローズといった活躍馬が出ている。本馬はKenmareを併せ持っているのでルルーシュに似ている。全姉イチオクノホシと同様に1400~1600mあたりで実績を残すはず。
http://news.netkeiba.com/?pid=column_view&cid=23632
-----引用 ここまで-----

中央獲得賞金     810.0万円
地方獲得賞金     0.0万円
通算成績     11戦1勝 [1-0-0-10]
主な勝鞍     13'2歳新馬

-----引用 ここから-----
トーセンラー、ヴィルシーナと配合パターンがよく似たアトム
2013年09月04日(水)12時00分

●レッドルシアン(牝 美浦・鹿戸雄一 父ゼンノロブロイ、母アルウェン)
 全姉ギンザボナンザ(父ゼンノロブロイ)はアネモネS(OP)の勝ち馬。母アルウェンはエモシオン(99年京都記念-GII)の全妹で、2代母アドラーブルはオークス馬という良血。父ゼンノロブロイはアメリカ血統が強いせいか、スタミナと底力に秀でたヨーロッパ血統と相性が良好。オークス馬が出た牝系で、「トニービン×ノーザンテースト」とHyperion色が強い母は交配相手として理想的といえる。全姉ギンザボナンザは重賞には手が届かなかったものの、桜花賞(GI)7着などそれなりの実績を残しており、配合的には非の打ちどころがないので、本馬にはそれ以上の期待が掛けられる。芝向きの中距離タイプ。
http://news.netkeiba.com/?pid=column_view&cid=24197
-----引用 ここまで-----

中央獲得賞金     1,370.0万円
地方獲得賞金     0.0万円
通算成績     18戦1勝 [1-2-0-15]
主な勝鞍     13'2歳新馬

 レッドルシアンの週にタイトルになっていたのは、ゼンノロブロイ産駒ではないアトム。こちらはこれまたひねりのないディープインパクト産駒とはいえ、まずまず。毎週数頭推す連載ですので当たりもあればハズレもあるって感じですが、アトムはデイリー杯2歳S(G2)2着など、結構頑張っています。

-----引用 ここから-----
●アトム(牡 栗東・池江泰寿 父ディープインパクト、母シャイニングエナジー)
 母はゲイムリーH(米G1・芝9f)の勝ち馬で、日本における初子のアメリカンドリーム(父Dynaformer)は現1勝馬。Lyciusを通じたLyphardクロスとSpecial牝系の血(NureyevやSadler's Wellsなど)を併せ持つパターンはトーセンラー(13年京都記念-GII、11年きさらぎ賞-GIII)に似ており、Mr.Prospector、Nureyev、Rahy(=Morn of Song)を近い世代に併せ持つ配合はヴィルシーナ(13年ヴィクトリアマイル-GI、12年クイーンC-GIII)に酷似している。要するにディープインパクトの成功パターンに高確率で当てはまっているので、馬に問題さえなければ走ってくる可能性は高い。母の父はパワーを帯びたRahyだが、芝適性やスピード面に問題はないだろう。中距離タイプ。
-----引用 ここまで-----

中央獲得賞金     5,524.0万円
地方獲得賞金     0.0万円
通算成績     15戦1勝 [1-4-0-10]
主な勝鞍     13'2歳新馬