2024年7月11日木曜日

テンポイントの早来吉田牧場、火災で繁殖馬全5頭死亡で生産終了

■2020/06/08 テンポイントの早来吉田牧場、火災で繁殖馬全5頭死亡で生産終了
■2020/06/08 テンポイントの他、1995年に香港国際カップ優勝のフジヤマケンザンも
■2020/06/08 最近は本当に活躍馬がいなかった、中央勝利も遠く…


■2020/06/08 テンポイントの早来吉田牧場、火災で繁殖馬全5頭死亡で生産終了

 最近の話じゃありませんが、昔家族が知り合いで何度も行っていたという早来(現安平町)の吉田牧場が競走馬の生産終了を決めたことがニュースになっていました。新型コロナウイルスの時期ですが、それとは関係なく、4月に厩舎の火災で繁殖馬全5頭を失ったことがきっかけ。
 テンポイントなどを輩出の北海道・吉田牧場、再開を断念 「最後の馬」来年デビュー目指す毎日新聞2020年5月29日 08時36分(最終更新 5月29日 09時28分)によると、 再開を模索したが吉田晴雄社長(76)の体調不安もあり継続を断念しています。ただし、育成馬1頭(1歳・雄)を残し、来年デビューさせる考えとはされていました。
 <テンポイントなど輩出の牧場 120年余の歴史に幕 北海道 安平町2020年5月28日 23時08分>(NHK)では、競走馬として育てている5頭のうち、4頭はことし夏と秋の競り市に上場し、残りの1頭は知人のきゅう舎に預けるという説明。毎日新聞では、美浦の菊川厩舎とされていました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200528/k10012449311000.html
 実を言うと、社台グループの吉田さんより近い親族も生産を行っているのですけど、後継者がいない状態だったのでやむを得なかったのでしょう。

 火災については別記事名馬多く輩出の吉田牧場で火災 繁殖牝馬5頭が焼死:朝日新聞デジタルの方が詳しいですね。苫小牧署によると、厩舎は2階建て。1階で馬を飼育し、2階では牧草を保管していました。これがほぼ全焼。記事の時点では出火原因は不明となっています。


■2020/06/08 テンポイントの他、1995年に香港国際カップ優勝のフジヤマケンザンも

 毎日新聞によると、吉田牧場は、1898年、祖父権太郎さんが創業。木材運搬用に大型の「ペルシュロン種」を育て、その後は軍馬として「トロッター種」に変更。競走馬の生産を本格的に始めたのは、戦後だといいます。
 吉田晴雄さんは16歳で中央競馬の騎手を目指して上京し、約10年間騎手として活躍。父一太郎さんの他界を受けて帰郷し、2001年に兄から引き継ぎました。

 一方、早来にとっては地元紙に近い存在の苫小牧民報では、1897(明治30)年創業としていました。30年ほど前の最盛期だった頃は100頭くらいの馬がいたそうです。主な生産馬には1966年桜花賞馬のワカクモ、その産駒で「流星の貴公子」と呼ばれて人気を博したテンポイント、障害重賞5勝のキングスポイント、95年の香港国際カップなどを制したフジヤマケンザンといったところが挙げらていました。イメージより最近まで活躍馬がいましたね。もっと昔なイメージでした。
(苫小牧民報 安平の吉田牧場、競走馬の生産終了 テンポイントなど名馬を輩出 | 全国郷土紙連合より)


■2020/06/08 最近は本当に活躍馬がいなかった、中央勝利も遠く…

 最近は全く活躍馬の名前を聞きませんでしたが、苫小牧民法では、近年は代表自身が持病を抱え、頭数を減らしていたという説明。あと、功労馬は火事には合わず無事であり、アブクマポーロやスティールキャストなど4頭は「最後まで面倒を見る」とされていました。
 で、アブクマポーロ?と不思議に思って検索してみたものの、生産者は別みたいですね。スティールキャストの方は名前すら知らなかったんですが、こちらはちゃんと吉田牧場の馬。ただし、代表勝鞍は、95'日本海S(900万下)。懐かしの900万条件で、私がまだあまり競馬を見ていなかった時期です。そりゃ知りませんわ。

 より最近の牧場生産馬も見てみました。中央で勝利していそうな最も最近の馬は、2013年産駒のハヤブサライデンかな。地方と中央を行ったり来たりで500万下で勝つなど、3000万円以上稼いでいます。
 1億円ホースとなると、2001年度産駒のコスモテナシャスまで戻らないといけないようです。いずれの馬も私は聞き覚えなく、最近は本当活躍馬がいなかったって感じがしますね。