2025年1月31日金曜日

悪い血統でなぜか名繁殖牝馬?母も祖母も賞金ゼロで活躍馬続出の謎

■2022/11/05 悪い血統でなぜか名繁殖牝馬?母も祖母も賞金ゼロで活躍馬続出の謎


■2022/11/05 悪い血統でなぜか名繁殖牝馬?母も祖母も賞金ゼロで活躍馬続出の謎

 追分ファームの繁殖牝馬リュートフルシティの産駒は重賞実績こそないものの、なかなかの戦績です。デビューしたばかりの2歳を除く産駒6頭のうち、4頭が中央勝利。3勝、4勝している馬もいて、繁殖牝馬としては良い方でしょう。全然活躍馬を出していない繁殖牝馬は珍しくありません。

アニマトゥール (牝 2010) 2勝
トウキョウタフガイ (牡 2011) 3勝
キングルアウ (牡 2012) 4勝、地方1勝
レウィシア (牝 2014)
マグマ (セ 2015) 1勝、地方10勝
ハイパーアクセラ (牝 2018)

 とはいえ、この程度の戦績なら全く珍しくない繁殖牝馬。ただ、驚いたのが、この馬リュートフルシティもその母クリックヒアもともに未勝利であるだけでなく、掲示板にすら載ったことがなくて賞金ゼロであること。未走などならともかく、2代続けて未勝利というのは、あまり見ません。
 これは繁殖牝馬として成功している馬で珍しいという意味ではなく、失敗している馬でも中央デビューする母ではあまり見ないという話。2代続けて賞金ゼロの馬は、繁殖牝馬にする魅力がないためでしょう。
 しかも、リュートフルシティもその母クリックヒアもともに6戦もして賞金ゼロというのがすごいですね。血統が良い場合、大事を取って早めに引退ということはありますが、ちゃんと長く粘って頑張ったのに結局最後まで賞金ゼロ。繁殖牝馬としては、全く見込みがないように見えます。
 さらに、リュートフルシティは近親を見渡しても、重賞で3着まで来た馬が最近はいないんですよね。ますます謎です。

 なのに、なぜ残っているのか?と言うと、これはそこまで謎ではなく、一応推測は可能です。
 ひとつは、リュートフルシティもその母クリックヒアも父が良いこと。2頭とも追分ファームということもあり、社台系の種牡馬であるウォーエンブレムとサンデーサイレンスが入っています。特にサンデーサイレンスが入っているのは大きいですね。

 とはいえ、追分ファームならこのレベルの繁殖牝馬には困らなそうな感じ。なので、やはり手元に残していたのがまだ不思議ではありますが、もうひとつ上の母が1億3,561万円を稼いだニュースヴァリューだというのも大きいでしょう。
 そして、ニュースヴァリューあたりまで遡ると活躍馬が続出。ニュースヴァリューのひとつ下は、あの名牝かつ名繁殖牝馬であるベガ。ベガはアドマイヤベガ、アドマイヤドンとG1馬を2頭出すなど大成功。ニュースヴァリュー以外のここらへんの血統は活躍馬を出していました。
 リュートフルシティの子供世代と同じ4代母アンティックヴァリュー(ニュースヴァリューやベガの母)で検索してみると、1億円ホースは4頭。サトノノブレスなんかは4億円以上稼いでいます。うまく行っている血統ですね。

 ということで、こうやって曾祖母やその上あたりまで見ると、母も祖母も賞金ゼロの馬が繁殖牝馬になっているのは、不思議でもなんでもなかった…というオチ。ちょっと残念です…。




2025年1月30日木曜日

超良血馬集まる池添学厩舎 社台グループが優遇する理由とは?

■2016/4/18 超良血馬集まる池添学厩舎 社台グループが優遇する理由とは?
■2019/01/09  昨年一番お世話になった騎手は池添謙一騎手!ありがとうございます


■2016/4/18 超良血馬集まる池添学厩舎 社台グループが優遇する理由とは?

 こういうコネが生きる世界ってのはむしろ嘆かわしい気がするんですが、池添学厩舎に超良血馬が集まる理由は「コネ」だと書いている記事がありました。このコネとしては、当然「血統」の良さもあります。
 
<もしも競馬ゲームなら「イージーモード」と言いたくなるような恵まれた環境だが、それを実現している池添学調教師とは一体何者なのか......担当記者の話を聞いて、思わず「なるほど」と頷いてしまった>
「池添学調教師は父が池添兼雄調教師で、兄がオルフェーヴルの主戦だった池添謙一騎手です。明治大学の強豪馬術部でキャプテンを務め、34歳の若さで調教師試験に合格しています。下積み時代には角居厩舎に携わり、ノーザンファームでも経験を積んでいます。一言で言えば競馬界のサラブレッド。エリート中エリートです」(競馬記者)
(ブエナビスタ初仔にハープスター妹も。開業2年目で「超良血馬」続々......兄が三冠ジョッキーの「サラブレッド調教師」とは | ギャンブルジャーナル | ビジネスジャーナルより)
http://biz-journal.jp/gj/2016/04/post_250.html

 ただ、社台グループに在籍したことによる「コネ」は、それほど悪いコネだとは思いません。考え方が近い、技術的なものが近い…といった感じで、企業においても古巣と繋がりを持つ…といったことはときどきあります。

「いくら天下の社台グループでも、相手が競馬界の重鎮調教師であれば、なかなか口出しすることも躊躇われます。しかし、すでに若い頃からノーザンファームでノウハウを学んだ池添学調教師であれば、意思の疎通が図りやすい。確かに開業時から良血馬が集められていますが、社台グループとしても明確なメリットがあるということです」(同)

 とはいえ、社台グループの意見が通りづらい厩舎って本当にあるんですかね? 社台グループには逆らえないイメージがありますので、ちょっとしっくり来ない説明です。

 なお、以下のように名前が出ている馬を見ると、確かに期待を集めた良血馬は多いというのは間違いないでしょう。一方で、まだ大成した馬は出てきていない…つまり、現時点では良血馬をうまく育てられていない感じがしてしまう馬名ばかり挙がっていました。何か手放しには褒めづらい微妙な感じがあります。

<担当記者によると、母ブエナビスタを手掛けた松田博資厩舎へ入厩するのが定番なのだが、松田博調教師が引退されたことで新鋭の池添学調教師に白羽の矢が立ったということらしい。(中略)
 先日の桜花賞があった10日の忘れな草賞(OP)を制した良血馬ロッテンマイヤーも池添学厩舎だったことを思い出した。(中略)「ブエナビスタの甥っ子」のロッテンマイヤーも池添学厩舎である。(中略)
 主力となっている現3歳馬だけをとってみても、2010年の2歳女王レーヴディソールの初仔アラバスター、エアスピネルの近親にあたるエアエマイユ、2010年のヴィクトリアマイルでブエナビスタと大接戦を演じたヒカルアマランサスの仔ギモーヴ、桜花賞馬ハープスターの妹リュラ......他にも良血のマル外馬がぞろぞろおり、まるでリーディング常連厩舎のような豪華ラインナップだ>



■2019/01/09  昨年一番お世話になった騎手は池添謙一騎手!ありがとうございます

 2018年の馬券の結果をチェック。2017年は、2000円以上5人・1500円以上18人で少なかったので、1000円以上38人でランキングしました。
 2018年は?と見てみると、2000円以上3人・1500円以上6人と、さらに購入が減っています。マジか? 仕方ないので、やっぱり1000円以上ですね。これですら該当は13人しかいませんでした。
  しかも、ほとんどが回収率0。3位でも57%と壊滅的。馬券下手すぎだろう…。

<2018年回収率が高かった騎手>
1位    池添謙一    738%
2位    C.ルメール    202%
3位    武藤雅    57%

 池添騎手は1000円買って、7380円。何か大当たりあったのだと思うのですけど、騎乗メモ見ても見つからず苦労。馬券メモ見ていって、それっぽいのをしらみつぶし。わかりました。
 3月の 昇竜S。10番人気メイショウヒサカタの単複でした。それぞれ6260円と1120円。
 芝からダートへ戻した馬。とはいえ、3歳ダートOPはハイレベルになりがちでおいしそうに見えても当たらないことが多く、まぐれっぽいですね。前行って良い経験ある馬で最初行かずに中団からでうまいことハマったものの、この騎乗もたまたまかなと。
 とはいえ、ありがとうございました。

 ちなみに前年に1位だった幸英明騎手は、600円買って回収率0でした。
 逆に購入が多くて回収率がゼロだったのは、岩田康誠騎手。1800円買ってゼロ。
 2017年最も購入が多くて当たらなかった松岡騎手は、回収率444%と大当たり。ただ、500円しか買っていないので、対象外でした。

 続いて累計のデータ。該当する騎手は55人。昨年まででダントツトップだった幸英明騎手が当然そのままトップ。ただ、順位変動はあり、4位だった三浦皇成騎手が2ランクアップ。2人とも印象が良い騎手でもありますね。

<通算回収率が高かった騎手>
1位    幸英明    268%    0
2位    三浦皇成    180%    +2
3位    松山弘平    163%    -1
4位    武幸四郎    158%    +1
5位    柴山雄一    157%   -2

 逆に回収率が低い方。藤岡康太 騎手が引き続きゼロ。昨年より500円増えた5500円買っていますが、未だに当たりません。ひどいなぁ…。
 さっぱり当たらないミルコ・デムーロ騎手が4位に登場。和田竜二騎手がワースト5から消えましたが、むしろ33%と昨年より1%落としています。つまり、回収率が低い騎手が増えたということ。
 昨年の全体の回収率も76%でしたし、そうなっちゃいますね…。

<通算回収率が低かった騎手>
1位    藤岡康太    0%    0
2位    鮫島良太    8%    0
3位    北村友一    20%    0
4位    M.デムーロ    20% NEW!   
5位    安藤勝己    21%    -1
(7位 和田竜二 33% -2)


わずか3名…三浦皇成騎手の同期は下手な世代だった?

■2009/4/10 わずか3名…三浦皇成騎手の同期は下手な世代だった?
■2022/01/14 昨年一番お世話になったのは三浦皇成騎手!ありがとうございます


■2009/4/10 わずか3名…三浦皇成騎手の同期は下手な世代だった?

2009/4/10:前にちらっと書いた通り、日本中央競馬会競馬学校の同期を追っていくとおもしろいかな?と思ってひとつやってみることに…。
 まずは、昨年(2008年)のデビュー組。三浦皇成騎手の世代です。この世代の卒業生は3人のみ。少なっ!
 聞いたことのない少なさです。入学時は8人だったそうなんで、たまたま辞める人が多い世代だったのか、入学時に既に少ない世代で減り方はこんなものなのか? 低レベルな世代だったんですかね…。

 JRAの騎手卒業生名簿を見ると、2008年デビュー組以前で1番少なかったのは21期生(2005年卒)の6人なので、いきなり大幅に記録更新しました。その6人だった21期生を除けば必ず8人以上だったので、ぶっちぎり少ないです。どうしたことか?


2008
三浦皇成 9位
伊藤工真 138位
大江原圭 169位

(データは<a href="http://db.netkeiba.com/?pid=jockey_top" target="_blank">netkeiba</a>で、順位は勝利数(同数の場合同順位)。情報が不正確な場合もあるかもしれません。)

 2009年辞典ではまだ新人なんでまだ1年分。淋しい表です。
 三浦皇成騎手は近年珍しく初年度から大活躍した騎手。なんかこの前書いた「名騎手が出るときには、不思議と同じ年にすごいライバルが出る」がいきなり崩れた気がするんですけど…。

 一応ライバル候補としては、南関東の川島正太郎騎手。昨年のNAR優秀新人騎手賞および南関東公営競馬最優秀新人騎手、南関東公営競馬特別賞。デビュー3か月で交流重賞も勝っています。ただし、昨年の32勝は地方の100位以内に入っていません。
 地方騎手ですけど、過去の「同期にすごい騎手」というのにはこういう場合もありました。彼が大活躍すればこれまでのパターンに入るんですけど、どうでしょう?要注目です。

 反則ではありますが、中央としては皇成とウチパクは同期であり、こういうパターンもありですかね?

2023/03/24:私は好きな騎手なのですが、三浦皇成騎手は華々しいデビューだった割にはその後伸びず。このため、三浦皇成騎手がすごくなかったという理由で、「名騎手が出るときには、不思議と同じ年にすごいライバルが出る」の法則は依然として有効となっています。おもしろいジンクスですね、これ…。



■2022/01/14 昨年一番お世話になったのは三浦皇成騎手!ありがとうございます

 恒例の馬券分析。長々書いても仕方ないのでなるべくサクサク行きましょう。
 2021年も2020年ほどではないものの、よく馬券を買っていた上に当たらなすぎてやばかったです。後半ちょこちょこ当ててなんとか回収率74%まで上げましたが、途中まで年間で50%切るかも…と思うほど当たらなかった年でした。
 1000円以上買った騎手は10人のみで、この10人で回収率が最も高かったのは三浦皇成騎手。何かと悪く言われがちな騎手ですが、私はイメージ良いですね。2位の津村明秀騎手もイメージ良い騎手。しかし、回収率100%超えたのはこのふたりだけという悲惨さでした…。
 ちなみに三浦皇成を買ったのは8レースでそのうち半分が当たりだったので、大きな当たりではなく数で稼いだ感じ。津村騎手も同様に6レース買って半分の3レースが的中しています。

<2021年回収率が高かった騎手>
1位    三浦皇成    142    %
2位    津村明秀    137    %
3位    M.デムーロ    84    %
4位    横山武史    62    %
5位    横山和生    58    %

 通算回収率は5000円以上で63人が該当。三浦皇成騎手は2021年回収率が高かった騎手で1位だったのに、通算回収率が以前もっと高かったのでむしろランクダウンして6位に。相性良すぎですね。
 それ以外では、いきなりランク外から2位になっていた松田大作騎手にびっくり。これは何か大当たりがあったんだと思われます。調べてみると、2021年は3レースで400円しか買っていないのに2回当たって5,260円の配当。年間回収率は1315%となっています。
 どの馬券か特定に苦労しましたが、ヴィルチュオーズ(結構好きだったサトノアラジン産駒の牝馬)の新馬戦ですね。9番人気ながら1着で単勝4,330円でした。ちなみに騎手時代に馬券相性が良く5位に入っていた武幸四郎調教師の厩舎! 調教師になっても相性の良さは健在のようです。

<通算回収率が高かった騎手>
1位    幸英明    244% 0
2位    松田大作    197% NEW
3位    津村明秀    172% 0
4位    石橋脩    171% -2
5位    武幸四郎    158% 0
6位    三浦皇成    158% -2

 通算回収率が低かった騎手の方は首位が交代。鮫島良太騎手が1位で回収率8%。前年2%でトップだった藤岡康太騎手が10%まで上昇しました。また、新顔としては、兄弟の区別かつかない木幡兄弟から木幡巧也騎手が5位にランクインしています。
 騎手のイメージとしては、藤岡康太騎手や北村友一騎手が悪いイメージありますが、他の騎手はそうでもありません。ただ、通算回収率が高かった騎手の方はイメージが良い騎手ばかりでしたので、ほんのりとイメージと連動している感じはあります。ほんのり程度ですけどね。

<通算回収率が低かった騎手>
1位    鮫島良太    8%    +1
2位    藤岡康太    10%    -1
3位    北村友一    19%    0
4位    安藤勝己    21%    0
5位    木幡巧也    28%    NEW
6位    嘉藤貴行    29%    0


幸英明騎手がトウタツでJRA1700勝到達!ダジャレ勝利

■2025/01/30 幸英明騎手がトウタツでJRA1700勝到達!ダジャレ勝利
■2021/02/02 昨年一番お世話になったのは幸英明騎手!ありがとうございます
■2021/02/02 生涯最もお世話になった騎手では好騎乗の津村騎手がアップ
■2018/03/06 2017年に一番お世話になった騎手は幸英明騎手!ありがとうございます
■2018/03/06 購入金額が多いのに当たらなかった騎手ナンバーワンは?
■2018/03/06 人生で最もお世話になった騎手は幸英明騎手


■2025/01/30 幸英明騎手がトウタツでJRA1700勝到達!ダジャレ勝利

 なぜか私と馬券の相性が良い幸英明騎手の話題を検索。<幸英明騎手JRA1700勝“トウタツ”「できるだけ長くジョッキーをやりたい」/京都6R>[2024年12月21日13時25分] という記事が出てきました。出来すぎな感じですね。

<デビュー31年目の幸英明騎手(48)がJRA通算1700勝を達成した。6番人気のトウタツ(牡、大根田、父ダノンレジェンド)で節目の勝利に“トウタツ”した。>
<幸騎手は「いいことも悪いこともいっぱいありましたけど、順調に乗せていただいて、勝たせていただいているのかなと思います。ひとつひとつ大事に乗って、できるだけ長くジョッキーをやりたいと思います」と話した。>
https://www.nikkansports.com/keiba/news/202412210000436.html

 ダジャレ勝利となったトウタツの馬名の意味もそのまま「到達」でしょうか。中国人の名前でもありそうですけど、他に思いつきません。一応確認してみました。
 すると、やはり馬名意味は「到達」との説明のみ。父は前述の通り、ダノンレジェンドであり、到達との関係はなさげ。母のショウナンダズルは「冠名+まぶしい」ですから、さらに関係なさそうですね。母父はShanghai Bobby、母母はパスオブドリームズ (Path of Dreams、夢の小道?) となっています。




■2021/02/02 昨年一番お世話になったのは幸英明騎手!ありがとうございます

 誰も楽しみにしていないでしょうが、恒例の馬券分析です。2020年は例年以上に馬券を買って例年以上に回収率が悪かったです。つまり、赤字がすごく大きかったんですね。失敗しましたわ~。そんな中で稼いでくれた貴重な騎手様たちを見ていきます。
 前回の2019年に1500円以上買った騎手は5人、1000円以上は6人しかいませんでした。しかし、2020年に1500円以上買った騎手はなんと15人、1000円以上は27人と大幅にアップ。例年になく、馬券を買いまくっていたことがわかります。
 今回は対象が多いので何円以上購入した騎手にするか迷ったのですが、1位は2600円購入した人だったのでそのまんま1000円以上を対象に。幸英明騎手がトップでした。しかも、ぶっちぎりです。幸英明騎手は以前も年間トップだったな!と見ると、2019年にもトップ。リーディングではそんな目立たない騎手だと思う(失礼)のですが、めちゃくちゃ相性良いですね。本当ありがとうございます。
 どのレースで当たったのか探してみたものの、わからなくて苦労。一つは、2020/3/29中京    9R    大寒桜賞のメイショウボサツの単複。7番人気1着程度で、配当も1430円、250円。大したことないですね。ほかも大したことなく、どうも大当たりではなく、地味に何度も当たっている模様。むしろまぐれではなく、相性が良い感じです。
 あと、これ探していて気づいたのですが、最近の幸英明騎手の評価は5点満点での1,2点ばかりで低評価。イメージと違います。なのに、馬券相性は最高のよう。不思議ですわ。

<2020年回収率が高かった騎手>
1位    幸英明    207%
2位    和田竜二    125%
3位    M.デムーロ    115%
4位    横山和生    111%
5位    秋山真一郎    101%

 幸英明騎手以外は予想外なメンツ。和田竜二騎手は好きではないし、あまり評価もしていない騎手ですが、2位でした。ただ、最近、私のつけている騎手評価点では平均より上に来ており、良いと思う騎乗が増えているみたいです。3位のデムーロ騎手も当たっている気がしていなかったので、プラスなのは予想外です。
 5位の秋山真一郎騎手なんか、最近見た覚えなかったのですが、ランクイン。というか、5位で100%ギリギリ超えた程度というのは、やはり去年の回収率がひどかったということでしょう。今見ると、72%で、思ったほど悪くはなく、平均点でしたが、まあ、よくはないですね。
 実を言うと、4位の横山和生騎手は、評価している騎手で意外じゃないです。世間の評価と違って、横山ファミリーで一番良いと思っています。デビュー当初から、父親の横山典弘騎手はより好きですね。お父さんはすごい苦手なタイプ。弟でリーディング上位の横山武史騎手もそうでもないです。
 なお、1000円以上買って回収率0%だったのは、金額が多い順に太宰啓介騎手、岩田康誠騎手、江田照男騎手、松若風馬騎手、田辺裕信騎手となっていました。江田照男騎手、松若風馬騎手あたりはイメージ良い騎手なのですが、さっぱり当たらなかったようです。あるあるですわ。


■2021/02/02 生涯最もお世話になった騎手では好騎乗の津村騎手がアップ

 もう一つ、生涯で最もお世話になった騎手の方。昨年までも幸英明騎手が1位でしたので、当然今年も1位。むしろ大きく差を開いてきました。マジですごい相性の良さですわ。幸英明騎手さまさまさまです。

<通算回収率が高かった騎手>
1位    幸英明    253% 0
2位    石橋脩    178% 0
3位    津村明秀    176% NEW
4位    三浦皇成    159% -1
5位    武幸四郎    158% -1
6位    柴山雄一    147% NEW

 引退している武幸四郎騎手がいるので、6位まで紹介してみました。3位にジャンプアップしてきたのは津村騎手。好きな騎手ですし、うまいと思っている騎手。イメージ通りですね。津村騎手で当たったのは、スローなのに大逃げで津村騎手圧勝、ペース読めない他の騎手たちの名前は?で当たったヒラボクメルローです。単勝51.4倍でした。

 通算回収率が低かった騎手では、藤岡康太騎手で初めて馬券の当たりがあり、0%から脱出。しかし、払い戻しはなんとわずか120円でしたので、回収率は2%。ひどいですね。このワーストのランキングからは、古川吉洋騎手が脱出。フルキチは嫌いじゃないですね。脱出できて良かったです。

<通算回収率が低かった騎手>
1位    藤岡康太    2% 0
2位    鮫島良太    8% 0
3位    北村友一    19% 0
4位    安藤勝己    21% 0
5位    武士沢友治    30% NEW
6位    嘉藤貴行    30% NEW


■2018/03/06 2017年に一番お世話になった騎手は幸英明騎手!ありがとうございます

 2017年に購入した騎手で、回収率が高かった人。2000円以上でやろうと思ったら、該当者が5名しかおらず。1500円以上だと18人。うーん、1000円以上にしましょうか。これだと、38人います。
  で、これで見ると、 回収率がえらいことに。穴馬券ばかり買うようになったので、当たるとでかいんですね。吉田隼人騎手のみ1200円ですが、他は1500円から1800円買っています。

<2017年回収率が高かった騎手>
1位    幸英明    940%
2位    吉田隼人    478%
3位    柴山雄一    361%
4位    松山弘平    266%
5位    大野拓弥    203%

 人生初の万馬券当たったので、1位の幸英明騎手はそれだろうと見ると、そうでした。17/07/09 中京2R 3歳未勝利 10:30ダ1400のテイルバックの単勝です。

2023/07/03追記:「2017年度・好きな    3歳牡馬」候補で万馬券のテイルバックについて書いていたのをこちらにまとめておきます。
<2017年度・好きな    3歳牡馬>
テイルバック (1番お世話にまとめ)
 単に人生初の万馬券ということだけど、思い出になりそうなので。
 一度買ったことある馬で、新馬戦がまあまあと思っていた。ただ、後で誤解だと気づく。単に新馬戦は少頭数だった。その後まずまずの人気しているときもあるが、戦績は一桁着順程度。一応人気が下がっていて良いかと思って再び買ったが、正直期待していなかった。しかも、休み明け。
 ところが、先行集団の後ろの狙えそうなところから直線3番手。逃げ馬を交わした2番手をグイグイ追い詰めて最後交わした。すごい嬉しい。一度万馬券の買い忘れをやらかしているのだけど、買い忘れもなかったので今度はマジで当たった!
 実を言うと、買った時点では54倍だったので万馬券だとは当初思っていなかった。それでも大喜びだったのが、見てみると15750円まで上がっていた。めちゃくちゃ嬉しい。
 血統的には特に好きなところはなし。父キンシャサノキセキで父父フジキセキ。母トロピカルスイーツ母父フレンチデピュティで兄弟や近親に活躍馬も好きな馬もなし。かなり遠いところまで探しても、活躍馬も好きな馬もいない。あまり日本で馴染みのない血統みたいで、そもそもほとんど名前が出てこない。(2017/07/09)
 騎手気にしていなかったが、乗り替わりで新馬戦以来の騎乗の幸英明騎手だった。ありがとう! あと、  [西] 森秀行から、杉山晴紀 (栗東)厩舎への転厩初戦だった模様。杉山調教師にもありがとうです。(2017/07/15)


■2018/03/06 購入金額が多いのに当たらなかった騎手ナンバーワンは?

 なお、逆に購入が多くて回収率がゼロだったのは松岡騎手がトップ。むしろ好きな騎手なんですけど…。

<2017年購入金額が多いのに当たらなかった騎手>
1位    松岡正海    3000円
2位    石川裕紀人    2100
3位    江田照男    2000
4位    内田博幸    1900
4位    蛯名正義    1900


■2018/03/06 人生で最もお世話になった騎手は幸英明騎手

 もう一つ、他の年を含めて5000円以上買った方で回収率が高い人と低い人いうのもやってみました。
  回収率の場合、結局、万馬券効果で幸騎手。昔は低配当ばっかり買っていましたしね。 あと、購入金額が今年は増えたというのもあります。2位    松山弘平騎手、3位    柴山雄一騎手も今年のベスト5の騎手でした。

<通算回収率が高かった騎手> 
1位    幸英明    280%
2位    松山弘平    192%
3位    柴山雄一    168%
4位    三浦皇成    164%
5位    武幸四郎    158%

 逆に回収率が低い方。藤岡康太 騎手が5000円買ってるのに、一度も当たっていません。ひどいわぁ…。恨みます!

<通算回収率が低かった騎手> 
1位    藤岡康太    0%
2位    鮫島良太    9%
3位    北村友一    20%
4位    安藤勝己    21%
5位    和田竜二    34%




トム・マーカンドとホリー・ドイルの夫婦騎手、個性的な追い方が印象的

■2022/10/30 トム・マーカンドとホリー・ドイルの夫婦騎手、個性的な追い方が印象的
■2022/12/06 ドイル騎手が日本競馬絶賛 海外と違いあるがマーカンド騎手はすぐ順応


■2022/10/30 トム・マーカンドとホリー・ドイルの夫婦騎手、個性的な追い方が印象的

 新人騎手のデビュー週でも似たようなところがありますが、日本では調教師などが外国人騎手を受け入れる場合、その騎手がちゃんと乗れるように騎乗馬を確保。特にある程度良い馬を用意しようとしてくれます。
 そういう意味では同じコースに外国人騎手が集中すると、良い馬選びに難儀するのではないか?と思うんですよね。2022年10月30・日曜日の東京競馬場に外国人騎手が多くてびっくり。これでは、調教師さんはたいへんだったでしょう。
 土曜日の時点でも多いと思ったのですが、初来日と思われる英国のトム・マーカンド騎手(24)、ホリー・ドイル騎手(26)の他、日本で以前はよく乗っていたクリスチャン・デムーロ騎手が久々に来ていました。さらに、日本騎手扱いのルメール騎手と、クリスチャン・デムーロ騎手の兄であるミルコ・デムーロ騎手が日曜日は揃っており、外国人騎手だらけになっていました。

 このうち、英国のトム・マーカンド騎手(24)、ホリー・ドイル騎手(26)は夫妻だったそうでびっくり。ホリー・ドイル騎手については、女性とも気づかずに見ていました。私は大体女性騎手が見分けられないので、いつも通りなんですけど…。

・初来日ドイル&マーカンド夫妻、JRAで初の競演 妻が2着、夫は5着 10/29(土) 13:43配信 日刊スポーツ
<英国から初来日のトム・マーカンド騎手(24)と妻のホリー・ドイル騎手(26)が、JRAで初の夫婦競演を果たした。マーカンド騎手は4番人気ショウナンハクウン(牡、加藤士、父ダイワメジャー)に騎乗して5着。ドイル騎手は3番人気リラックス(牡、久保田、父イスラボニータ)の手綱を取り、2着と力を見せた>
https://news.yahoo.co.jp/articles/7c18a9bc1bae7ae221a970c16a8588afcb7e85af

・マーカンド騎手がJRA初勝利「彼女(ドイル)も早く勝てるように願っています」 - 競馬 : 日刊スポーツ
<短期免許初日の英国のトム・マーカンド騎手(24)が6番人気カトゥルスフェリス(牝5、蛯名正)で制し、JRA初勝利を挙げた。4角手前から豪快なアクションで追いまくり、大外一気の差し切りを決めた。
 インタビューでは妻で同時来日となったホリー・ドイル騎手がプラカードを掲げた。「よく伸びてくれました。初日に勝てるとは思っていなかったので、関係者のみなさんに感謝しています。彼女(ドイル)も早く勝てるように願っています」と笑顔で話した>
https://www.nikkansports.com/keiba/news/202210290000833.html

 ホリー・ドイル騎手の名前は聞き覚えあった気がするのですが、どうも有名なのは、トム・マーカンド騎手のよう。掲示板を見ていると、トム・マーカンド騎手は英国でリーディング2位だとのこと。そのせいか、初日は妻より騎乗数が多く馬質も上でした。
 ただ、日曜日になると、逆にホリー・ドイル騎手の方が多く騎乗して、馬質もかなり上がっていました。ここらへんは調教師らの頑張りがうかがわれますね。
 と書いてから調べると、掲示板情報は逆ですね。ホリー・ドイル騎手が現在2位でトム・マーカンド騎手が3位。トム・マーカンド騎手は3年連続3位で、ホリー・ドイル騎手も4位、5位、2位であり、ともに上位の常連のようです。

 夫妻のうち、個性を感じたのが、トム・マーカンド騎手。私の好みとは違い、最初は全然前に行かせるアクションは出ずにゆったりと出ます。先行馬でも前行かないんですよね。ただ、最後まで一生懸命追ってくれるので、これは好きな部分。日本人騎手は諦めちゃうことが多いので、ひたむきさが好きですね。
 外国人騎手らしくというか、外国人騎手としても極端なほどの大きなアクションで激しく追います。激しく追えば伸びるとは限らないのですけど、私が見たレースは大体馬も鞍上の追いに応えて最後の最後で伸びてきます。最後まで諦めなかったことで、着順がギリギリ上がったと見える騎乗がいくつかありました。

 2歳時には期待された(POGでも指名しました)のに伸び悩み、18.9倍6番人気と人気のなかったカトゥルスフェリスで上げた来日初勝利は、ギリギリ着順を上げたというレースではなく快勝。ただ、トム・マーカンド騎手の個性がわかりやすく見えたレースのひとつではあります。
 カトゥルスフェリスは前走15頭中13番目の位置からでしたが、4番人気6着に敗れています。掲示板に載っていたそれ以前のレースを見ると、もう少し前の位置から差した方が合うように見えました。
 ただ、最初に位置を取りに行かないトム・マーカンド騎手は11頭中9番目で追い込む形に。いつも追い込みというわけではないものの、脚質より後ろめになることが多い感じです。
 正直私はこの位置取りはどうかと思いましたし、追い始めはそこまで良い脚ではありませんでした。ただ、ここで諦めないのがトム・マーカンド騎手。追って追って追い通すと、馬もこれに応えて最後急激に伸びて6番人気なのに突き抜けてびっくり。今までのカトゥルスフェリスの苦戦は何だったのか?というほどの強い勝ち方で勝ってしまいました。


■2022/12/06 ドイル騎手が日本競馬絶賛 海外と違いあるがマーカンド騎手はすぐ順応

 <マーカンド&ドイル騎手が日本競馬を絶賛「日本のジョッキーはとても才能あり技術が優れている」>( 日刊スポーツ[2022年11月28日15時24分])という記事が出ていました。
 この記事だけ見るとリップサービスもあるかもしれませんが、アイルランドの児玉敬調教師によると、そもぞも日本に行きたがる騎手が多く、外国人騎手に好評だというのは本当かもしれません。逆に、海外競馬に行きたがる日本人騎手も多く、お互いに良い刺激になっているとも言えるでしょうか。

<英国から短期免許で来日中のトム・マーカンド騎手(24)、ホリー・ドイル騎手(26)が日本の競馬を絶賛している>
<2人はこの秋が初来日。「日本のジョッキーはとても才能があり、技術が優れている。そして、日本のレースの質がすごく高いことに感銘を受けました。競馬に関するスケジュールや規則がしっかりと決まっています。もちろん、馬の質も抜群にいいので、驚くことがたくさんあります」と印象を語っている>
https://www.nikkansports.com/keiba/news/202211280000665.html

 外国人機種は途中で短期的に帰国することもありますが、東京に滞在し、水曜と木曜は美浦トレセンで調教に騎乗する生活だとのこと。考えてみると、新型コロナウイルス問題がある今では行ったり来たりは難しいでしょうね。ホリー・ドイル騎手は1週間の流れを紹介するなど、以下のようなコメントをしていたそうです。

「(水曜、木曜は)お昼頃に仕事を終え、東京に帰る途中でランチを食べます。それから午後は一緒にトレーニングをしています。金曜は競馬場のジョッキールーム(調整ルーム)に入る前に体調を整え、週末に騎乗する馬たちについて調べています。月曜と火曜は少し遅めに起きて、散歩をして、東京の食べ物を楽しみます」
「(引用者注:レースには、)多くの違いを感じています。特にペースが違いますね。日本はペースが早い段階で上がっていくことがあります。そして、もうひとつ、私はダートに慣れるのに時間が必要でした」

 ホリー・ドイル騎手はペースの違いを指摘。これに多少関連して、トム・マーカンド騎手の方について私は当初ゆったりとゲートを出ていると印象を語っていました。ところが、すぐに改善して来てびっくり。むしろある程度位置取りを確保しようという騎乗が多くなっており、日本の競馬に速攻で順応してきて驚いています。
 「私はダートに慣れるのに時間が必要でした」とホリー・ドイル騎手が言っていたように、トム・マーカンド騎手についても普段乗らないであろうダートは騎乗スタイルが合わないように見えていたものの、ここでも勝ち星を重ねてきました。
 以前、競馬ライターの人が、外国人騎手の個性が強い日本への適応の早さについて、若い騎手の方が順応が早いイメージがあると言っていたんですよ。例えば、日本で良い騎乗を連発しているダミアン・レーン騎手は現在でも28歳という若さであり、当然、初来日のときはもっともっと若い年齢でした。トム・マーカンド騎手も24歳と若い騎手であり、素早く騎乗を変えてきた感じです。
 一流騎手であっても、日本独特の競馬が合わないということはあるので、アイルランドの児玉敬調教師なんかは、外国人騎手に来日を勧めないとすら言います。それをうまく順応してくるというのは、若い上の柔軟性でしょうし、普通の騎乗技術とはまた違う別の才能があるとも言えるかもしれません。


2025年1月29日水曜日

松若風馬、小林勝太騎手が長期騎乗停止 酒気帯びや虚偽申告で

■2025/01/29 松若風馬、小林勝太騎手が長期騎乗停止 酒気帯びや虚偽申告で
■2016/12/31 2016年に一番お世話になった松若風馬騎手ありがとうございます


■2025/01/29 松若風馬、小林勝太騎手が長期騎乗停止 酒気帯びや虚偽申告で

 松若風馬騎手の最近の話題…と検索すると、ネガティブな話題が上位でヒットしました。<松若風馬は半年、小林勝太は1年の騎乗停止>(2024/11/29(金) 21:32配信 競馬のおはなし)などの記事が出ています。タイトルの通り、松若風馬騎手は半年、小林勝太騎手は1年という長期の騎乗停止処分で、理由はそれぞれ以下のようなものでした。

<松若風馬騎手は、2024年8月2日午前3時20分頃、滋賀県草津市内で自動車を運転していたところ、道路交通法違反容疑(酒気帯び運転)により滋賀県警察に検挙され、2024年10月21日に大津簡易裁判所において罰金刑に処された。>
<小林勝太騎手は、2024年2月16日から同年9月28日までの間、調整ルーム入室義務期間中にトレーニング・センター及び競馬場の調整ルームの居室内へ継続的にスマートフォンを持ち込み、他者との通信を行った。
 また、2024年10月7日の事情聴取の際に、虚偽の申告をして当該スマートフォンを提出せずに証拠隠滅を図った。>
https://news.yahoo.co.jp/articles/fb8c17ddd8feac1fd4bd35863c317c1e86458049

 1年間って聞いたことないな…と検索すると、<【JRA】小林勝太騎手1年間騎乗停止、平成以降で最長 真摯でない態度、証拠隠滅の悪質性加味 - 競馬 : 日刊スポーツ>[2024年11月29日5時30分]という記事が出ていました。やはり長いようです。

<小林勝騎手に科された騎乗停止期間は平成以降最長のもの。2月16日から9月28日までの間、調整ルームの入室義務期間中にトレセン及び競馬場の調整ルーム居室内で継続的にスマホを持ち込み、他者との通信を行っていた。(中略)
 事情聴取では当該スマホは売却済みで電話番号も覚えていないと証言。調査を進める中でそれらの証言が虚偽であり、その後、スマホを隠し持っていることを認めた。JRAの松窪隆一審判部長は「今回に関して言えば、態度が真摯(しんし)ではなかった。証拠隠滅といった悪質性を加味した」と処分について説明した。>
https://www.nikkansports.com/keiba/news/202411280000862.html


■2016/12/31 2016年に一番お世話になった松若風馬騎手ありがとうございます

 2016年に購入した馬券の騎手別の成績についての話。
 購入騎手トップ10を見ると、好きな騎手である岩崎翼騎手がぶっちぎり。これは当然。他にわかるのが、ラフィアンの馬をよく買う関係で、2位に柴田大知騎手が入ったこと。5位の松岡正海騎手もそうかもしれません。

1位    岩崎翼
2位    柴田大知
3位    松若風馬
4位    吉田豊
5位    松岡正海
6位    内田博幸
6位    太宰啓介
8位    和田竜二
9位    井上敏樹
9位    大野拓弥

 逆に言うと、他は全然心当たりがないです。私はそもそも騎手を見ないで買うので、9位の井上敏樹騎手にいたっては誰だお前?状態。まあ、確かに名前くらいは聞いた気がするんですけど、トップ10に入るほど買っているのに全く印象に遺っていません。
 このトップ10について回収率を見ると、さっぱり良さがわからないと毎度書いている柴田大知騎手がやはり悪く54%。ただ、それより下に2人いました。

8位    柴田大知    54%
9位    太宰啓介    40%
10位    和田竜二    28%

 他の7人は目安である70%を突破。私の2016年の回収率も69%と似たような感じでしたから上位騎手のほとんどは回収率が平均以上みたいです。

1位    松若風馬    216%
2位    吉田豊    165%
3位    井上敏樹    126%
4位    岩崎翼    80%
5位    大野拓弥    73%
6位    内田博幸    71%
7位    松岡正海    70%

 これらもいつ当たったのか全然記憶にないですね。松若騎手なんか200%突破なのに、さっぱり心当たりがありません。でも、ありがとうございました。記憶にないですが、一番お世話になったようです。来年もよろしくお願いいたします。
 あと、2位の吉田豊騎手の場合はむしろ相性悪い騎手だと思っていたので意外。内田博幸騎手も同じく印象悪いので、そこそこで意外でした。
 ちなみに購入額で11位、13位なので番外だったのですが、三津谷隼人騎手、浜中俊騎手も良かったです。やはり記憶にございません。

三津谷隼人    196%
浜中俊        316%

 記録に残っている2005年以降の購入額が多い騎手。岩崎騎手は最近異常に買っているせいで、若い騎手なのに既にトップでした。

1位    岩崎翼
2位    武豊
3位    横山典弘
4位    岩田康誠
5位    藤田伸二
6位    四位洋文
7位    後藤浩輝
8位    田中勝春
9位    安藤勝己
10位    福永祐一

 好きでよく買っていた、亡くなった後藤浩輝騎手が7位というのはわかります。一方、一番好きじゃない騎手なのにノリが3位ってのは驚きました。
 好きじゃないもののよく買っている自覚のある柴田善臣先生はこの次の11位。松岡正海騎手は印象より少なくて13位でした。

11位    柴田善臣
12位    蛯名正義
13位    松岡正海
14位    内田博幸
15位    小牧太
16位    佐藤哲三
17位    和田竜二
18位    池添謙一
19位    北村宏司
20位    C.ウィリアムズ

 ああ、海外では一番好きなウィリアムズ騎手が20位でしたね。また、一時最も好きだった佐藤哲三騎手も16位。ここらへんはわかります。もう一人一時一番好きだった大庭和弥騎手はランク外。まあ、全然乗鞍ないですからね。

21位    吉田隼人
22位    幸英明
23位    三浦皇成
24位    江田照男
25位    藤岡佑介
26位    吉田豊
27位    中舘英二
28位    柴田大知
29位    柴山雄一
30位    武幸四郎

 この30人での回収率を見てみましょう。

21位    江田照男    54%
22位    C.ウィリアムズ    52%
23位    松岡正海    50%
24位    柴田大知    49%
25位    吉田隼人    41%
26位    北村宏司    40%
27位    四位洋文    36%
28位    和田竜二    30%
29位    安藤勝己    21%
30位    小牧太    13%

 スパンが長いので、そう極端な数字は出ないはず…と思ったら、小牧太騎手が13%で吹きました。確かに当たらないって印象があります。
 他に柴田大知騎手も前述の通りまるで当たらないと思っていたのですが、なぜか好きな騎手でなおかつ当たっているつもりもあった騎手がここに多いです。

22位    C.ウィリアムズ    52%
24位    柴田大知    49%
25位    吉田隼人    41%

 回収率が高い組はこちら。1位の幸英明は、全くお世話になった印象がありませんでした。とりあえず、どうもありがとうございます。

1位    幸英明    171%
2位    三浦皇成    170%
3位    佐藤哲三    129%
4位    後藤浩輝    127%
4位    柴山雄一    127%
6位    中舘英二    125%
7位    田中勝春    122%
8位    吉田豊    122%
9位    内田博幸    97%
10位    岩田康誠    95%

 三浦皇成騎手は騎乗も馬券も印象が良い騎手。前述の佐藤哲三騎手、後藤浩輝騎手がプラスなのも嬉しいです。
 あと、中間の何とも言えない人たちは以下。

11位    武豊    90%
12位    岩崎翼    77%
13位    藤田伸二    76%
14位    柴田善臣    73%
15位    武幸四郎    69%
15位    横山典弘    60%
17位    池添謙一    58%
18位    蛯名正義    56%
19位    藤岡佑介    55%
19位    福永祐一    55%

 最後に松若騎手の稼いだレースを特定しておきましょうか。たぶんなんか大当たりあったんだと思います。
 あった!調べてみると、16/04/03 阪神5R 3歳500万下 12:15ダ1800    グランセブルス 7番人気1着っぽいですね! 7番人気1着なので大したことなさそうなのですが、5180円ついています。前走負けたせいで一気に人気落としたので、下がり過ぎだろうと思って勝った馬。
 最初はむしろ前めだったのに下がってしまったので全く期待していなかったものの、大外すごい足で見事に差しきりました。
 ただ、この馬券の前に勝ったと思ったほぼ万馬券の馬を買い忘れてでのがしており、嬉しかったというよりはほっとした感じでした。また買い忘れていないかばかりが気になって、気が気でなかったです。
 私はこういううっかりミスを何度もやらかしているので、来年こそはきちんとしたいです。

勝馬率・回収率の比較 サンデーサラブレッドクラブ、社台サラブレッドクラブ、キャロットクラブ、東京サラブレッドクラブ

■2015/9/23 勝馬率・回収率の比較 サンデーサラブレッドクラブ、社台サラブレッドクラブ
■2015/9/24 勝馬率・回収率の比較 キャロットクラブ、東京サラブレッドクラブ


■2015/9/23 勝馬率・回収率の比較 サンデーサラブレッドクラブ、社台サラブレッドクラブ

 既に未勝利馬が引退し、勝ち馬が出揃っているであろう2006~2010世代の5年間を見てみます。

クラブ馬をさがす :: 一口馬主DB
http://www.umadb.com/umalist/

 回収率が表示されていない馬の扱いがよくわからず。デビューしなかったのかな? とりあえず、今回は入れて計算しました。

サンデーサラブレッドクラブ
勝馬率 52.5% (396頭中208頭)
平均募集価格 2,888万円
平均獲得賞金 4,255万円
回収率 147.3%

 全体では35~40%の勝馬率なのですが、さすがサンデーサラブレッドクラブ。5割以上勝ち上がっています。
 計算があっているか心配なもののついでに、回収率も計算。マジで?というほど、恐ろしい回収率に。
 これは17億2,602万のジェンティルドンナような大当たりが引っ張っている数字ではあるのですが、それにしても高いです。びっくりですわー。

 2015/10/04追記:回収率と書くと、誤解招きますね。実際には、賞金は出資者に100%は渡りませんし、毎月の維持管理費や保険料など出費がたくさんあります。プラス面でも、賞金以外に出走手当や見舞金などがあるのですが、こっちは少ないです。
 今度私の実績値を実際に計算してみたいのですが、イメージとしては獲得賞金の6,7割が実際の収入と考えて良いと思います。仮に65%で計算した場合をリアル回収率とすると、以下のようになります。

リアル回収率 95.7%

 これだけ勝っているサンデーサラブレッドクラブですら、マイナス。ですので、他は言うまでもないですね。現実は厳しいのです。

社台サラブレッドクラブ   
勝馬率 61.4% (370頭中227頭)
平均募集価格 2,976万円
平均獲得賞金 3,349万円
回収率 112.5%
(勝馬率の57.3%は61.4%の間違いだったので、2015/09/24訂正)

 社台サラブレッドクラブの方が最近は負けている印象ですが、勝ち馬率ですと手堅く、サンデーサラブレッドクラブの上を行っています。素晴らしい安定性ですね。
 1億円ホースは他から比べると十分多いのですが、最近冴えないイメージの通り、大当たりはサンデーサラブレッドクラブよりは少なめ。なので、回収率も負けています。
 とはいえ、112.5%は立派です。実際には諸費用あるのですが、この単純計算でプラスになるというのもすごいことです。

2015/10/04追記:はい、こちらも補正です。当然マイナスですね。生々しいです。

リアル回収率 73.1%

 もっとやる予定でしたが、わりと面倒なので今日はここまで。


■2015/9/24 勝馬率・回収率の比較 キャロットクラブ、東京サラブレッドクラブ

 既に未勝利馬が引退し、勝ち馬が出揃っているであろう2006~2010世代の5年間を見てみます。回収率が表示されていない馬も集計に加えました。

クラブ馬をさがす :: 一口馬主DB
http://www.umadb.com/umalist/

 まずは近年好調な気がするキャロット。ここはほとんどノーザンファームの馬です。

<キャロットクラブ>
勝馬率 45.0% (409頭中184頭)
平均募集価格 2,458万円
平均獲得賞金 2,492万円
回収率 101.4%

 さすがに本家のサンデーサラブレッドクラブには負けますが、回収率でギリギリ100を上回ったのは立派ですね。勝馬率もかなり良いでしょう。

2015/10/04追記:このままだと「一口馬主って儲かる!」と勘違いされてしまうので、諸費用プラスマイナスしたイメージとして、上記の65%をリアル回収率と仮定します。一口馬主は儲からないよ!という生々しい数値です。

リアル回収率 65.9%

 次は最近名前をよく聞く「レッド」の冠名でお馴染みの東サラ。ここは社台系なんですかね?
 以前ちょっと調べたら、イメージほど走っていなかったので、キャロットクラブには完敗すると予想。どうなるでしょう?

<東京サラブレッドクラブ>
勝馬率 50.4% (125頭中63頭)
平均募集価格 2,690万円
平均獲得賞金 2,858万円
回収率 106.3%

 少なっ!頭数少なくてびっくりです。
 また、予想に反して、勝ち馬率も回収率もキャロットクラブに勝ちました。特に勝ち馬率が半数を超えたのは、素晴らしいですね。これは予想外でした。

10/4追記:リアル回収率 69.1%

 これでも悪く無い数値だと思うんですけどね。一口馬主に限らず、馬主というのは赤字になって当たり前の世界です。


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2025年1月25日土曜日

珍名馬オヤノナナヒカリに「横山武史に乗って欲しい」との反応

■2022/03/06 珍名馬オヤノナナヒカリに「横山武史に乗って欲しい」との反応


■2022/03/06 珍名馬オヤノナナヒカリに「横山武史に乗って欲しい」との反応

 オヤノナナヒカリという珍名馬がいました。父はドゥラメンテです。ちなみに母のナリタブルースターは1勝止まりの馬だったので、親の七光りには該当しない成績。確か私が気に入ったオースミダイドウの妹ということでPOG指名した馬で、思い入れはあるものの、成績は全然です。
 名前が悪かったのか、オヤノナナヒカリは今のところ6戦して未だに勝利できず。ただし、目下2着を4戦も連続している最中で、普通に良い部類に入る成績ではありますね。

 血統は前述の通りであり、特に父母にちなんだ命名ではなさげ。母名ナリタブルースターから「光」を想像した…というところくらいならあるかもしれませんけどね。
 また、馬名登録時に申請する「馬名の由来」についてはなんと「恩恵」というひねった説明をしていました。これは馬名の由来というよりは「馬名の意味」といった感じの説明です。

 このオヤノナナヒカリの馬主さんはスリーエイチレーシング。検索でヒットする馬は41頭で、稼ぎ頭は1億9,502万円のシャドウディーヴァ。全く珍名馬じゃありませんね。
 1億円ホースはこの馬だけで、現在の2~5位は、デュードヴァン、グラティアス、ノースザワールド、ココフィーユといったところ。いずれもパッと見は珍名に見えない馬ばかり。いずれも外国語風の名前でもありますし、オヤノナナヒカリの特殊さが目立ちます。
 では、2019年生まれのオヤノナナヒカリの同期は?と見ると、やはり珍名系といった感じはせず。ウルテ、カメハメハタイム、ザッキング、デエスデュヴァン、ハリウッドフェームなどといった名前でした。本当、オヤノナナヒカリだけどうしちゃったの?といった感じで目立っています。

 ところで、私がこのオヤノナナヒカリのnetkeiba.com掲示板を見たとき、「横山武史に乗って欲しい」といったことを言われていたような覚えがあります。ただ、横山武史騎手はむしろ乗れている若手騎手という評価なんで、どうなんですかね。その他、いろいろな2世騎手の名前が挙がっていました。
 「横山武史 親の七光り」で検索してみると、<横山武史騎手はただの七光りですか?それともれっきとした実力を兼ね備えてますか?>というヤフー知恵袋がヒット。実を言うと、私はあまりうまいと思わない騎手なのですが、アンサーでは圧倒的に「親の七光りではなく実力派」という評価でした。実際、一般的にはそんな評価ですよね…。

<実力あるよ。
いくら良い馬乗せても無ければ結果が出せない。
そういう騎手もいるでしょ。
レース見たら上手さが良くわかる>

<G1ジョッキーさえ少ない中で、若手でG1連覇はかなりの偉業です。
上手さでは、親父さんを超えたかもしれません>

<七光りというか最初は、きっと親父がいろんな人に影で頭を下げたりお願いしていたと思います。今や2週連続Gi制覇など大仕事のできる1流騎手の仲間入りしたね。もちろん本人の努力とセンスと実力があるけどもやっぱりいい馬を回して貰えるのは、親父のおかげもあるはず>

<もちろん実力ありでしょう。親父を超えていきますよ>


2025年1月16日木曜日

【クイズ】珍名馬ノンシュガー(無糖)の母の名前は?クリームオンリー・ブラックコーヒー・アスパルテーム

■2019/01/27 【クイズ】珍名馬ノンシュガー(無糖)の母の名前は?
■2022/10/21 西と東どっち?わかる人しかわからない珍名馬ニシノコチ
■2022/10/21 種牡馬ペンタイアも珍名馬?「後悔する」という意味の可能性
■2013/1/7 珍名馬キッズニゴウハンの馬名の意味・由来 二説あり
■2019/01/27 【回答】珍名馬ノンシュガー(無糖)の母の名前は?


■2019/01/27 【クイズ】珍名馬ノンシュガー(無糖)の母の名前は?

【クイズ】珍名馬ノンシュガー(無糖)の母の名前は?
(1)クリームオンリー (クリームだけしか入れない=砂糖は入れないという連想)
(2)ブラックコーヒー (ブラックコーヒーなので無糖。ただ、実際には砂糖ありでもブラックという定義)
(3)アスパルテーム (人工甘味料の一つ。つまり、人工甘味料は使うけど、普通の砂糖は使わないという連想)

 回答までの間を開けるために、他の馬名がらみの話を入れておきます。


■2022/10/21 西と東どっち?わかる人しかわからない珍名馬ニシノコチ

 「ニシノ」などの冠名で知られる西山茂行さんのニシノセイランという馬の血統表を見ていて、姉が「ニシノコチ」であることに気づきました。これは、わかる人しかわからない珍名馬でしょう。「コチ」というのは、おそらく「東風」(こち)のこと。つまり、「西の東風」というちょっと変わった名前になっています。
 「わかる人しかわからない」と書いたものの、競馬ファンなら知っている人が多いかもしれません。というのも、東風ステークスというリステッド競走が中山で組まれているため。なんとなく1月だった気がしたのですけど、検索してみると、中山の3月開催のレースでした。

 「ニシノコチ」を知るきっかけとなった「ニシノセイラン」もおそらく風関係の馬名だと思われます。「青嵐」という言葉があるためです。検索してみると、「青々とした山気。また、新緑の頃、青葉の上を吹きわたる風。薫風」といった意味でした。
 私はこれしか知りませんでしたが、「晴嵐」という言葉もあるそうな。「 晴れわたった日のかすみ。よく晴れわたった日にたちのぼる山の気」「晴れた日に吹きわたる山風」などの意味があるそうです。

 ふたりの上で長男である「ニシノオイカゼ」はわかりやすいですね。「追い風」です。そして、彼らの母を見てみると、「ニシノミナミカゼ」でした。こちらは、西なの?南なの?という「ニシノコチ」パターンです。ちなみに「南風」の場合「はえ」とも読みますが、虫のハエと同じ読みでイメージが悪いので、馬名ではあまり使われないと思われます。




■2022/10/21 種牡馬ペンタイアも珍名馬?「後悔する」という意味の可能性

 「ニシノミナミカゼ」のさらに母を見ると、「シトラスブリーズ」。やはり風関係です。さらにその上を見ると、母がレモンキス、父がペンタイアですので、やっと風関係ではなさげ。
 念のため、ペンタイア(Pentire)の意味を調べてみたのですが不明。イタリア語で「後悔する」という意味があるっぽい感じなのですが、そんな名前を馬につけますかね。つけてから後悔しそうな名前です。これこそ珍名馬でしょうか。
 ちなみに「シトラス」は「ミカン属」のことを言いますので、「シトラスブリーズ」は母レモンキスから連想した馬名だと思われます。

 一方、「シトラスブリーズ」の子、「ニシノミナミカゼ」の兄弟の名前は、風関係とは限らない感じ。末っ子の ニシノキスミーは祖母のレモンキスからの連想でしょうね。風関係ではありません。
 とはいえ、他は風関係でした。意味がわからなくて調べたミストラルはフランスのローヌ川沿いに地中海に向かって吹き下ろす、冷たく乾燥した強い北風だとのこと。これで、東西南北が揃いました。
 「サーフミュージック」は風そのものではないものの、サーフィンは風が必要なスポーツであることからやはり風関連の連想でしょう。

 また、わかりづらいセイウンエオリアも風関係じゃないかと…。私が好きだった馬でエオリアンハープという馬がいたのですが、これは風と関係しているんですよね。エオリアンハープのウィキペディアでは、<エオリアン・ハープ(Aeolian Harp)は弦楽器の一種。ウインド・ハープ(Wind Harp)とも。自然に吹く風により音を鳴らす。ギリシャ神話の風神アイオロスに由来する>という説明があります。
 私は風神の名前がそのまんまエオリアだった気がしたので、あれ?と思いました。とりあえず、アイオロスのウィキペディアでも<エオリアン・ハープ - 弦楽器の一種。風神のアイオロスがその名の由来となっている>との説明があります。アイオロスはラテン語だとAeolusで、これをさらに別言語にしたのがエオリアなのかもしれません。
 エオリアは、一般的には、イタリアのシチリア島北東沖にあるエオリア諸島を言うみたいですね。で、こちらのウィキペディアを見ると、<諸島の名は、ギリシャ神話における風の神由来する>という説明がやはり見られました。



■2013/1/7 珍名馬キッズニゴウハンの馬名の意味・由来 二説あり

 実況を聞いていて何だこりゃ?と思ったのがキッズニゴウハン。もう5歳になってキャリアも重ねていましたが、見たことなかったです。実況では最初、「キッズにゴハン(キッズ(子供)にご飯)」って言っているように聞こえたんですけど、よく聞くと「う」が入っています。
 妙な名前だなぁと思って検索。母もキッズスターでキッズがつきますが、キッズは冠名だったようです。一方、ニゴウハン」は「二合半」。馬名登録ではこれだけの説明で、単なる量を表しているだけです。しかし、お酒の適量を表しているのでは?とのこと。

-----引用 ここから-----
 [2] ミオンさん
ニゴウハン=二合半。ちょうどいい酒量の意。って、二合半って、一般の人には適量ですかね。ちょっと多いような(笑)。
-----引用 ここまで-----

 これに質問が出ます。

-----引用 ここから-----
 [21] 13レースさん
2番コメント様に
>ニゴウハン=二合半。ちょうどいい酒量の意

と、ありますが、ご飯でなく、お酒のことなんですか?
どこかの地方で言われていること?
それとも。どこかの時代で?
馬名の意味を教えてください。
http://db.netkeiba.com//?pid=horse_board&id=2008103126&page=10
-----引用 ここまで-----

 ここから二説に分かれます。

-----引用 ここから-----
 [24] ガットゥーゾ8さん

>>21
たぶん
「立って半畳、寝て一畳、天下取っても2合半」

という言葉から来ていると思います。

意味は
〝どんな大喰いでも精々食べられるのは飯なら2合半だ。

だから欲望を際限なく深めていったところで一体何になるのか。”

大きな欲を求めるなといった感じですね。

2010年09月01日 16:48:00


 [26] 13レースさん
>>24
resありがとうございます。
書き込みのお言葉をぐぐって
理解できました。

人間は誰でも立って半畳分、寝て1畳。
天下とっても食べて2合半が誰でもそんなもの
ということみたいですね。
おかげさまで、なっとくしました。

この馬名は「天下とって」も、
にかかっているみたいですね。
キッズテンカよりも含蓄がありますね(笑)

思ったよりも、良い意味が隠されている馬名ですね。


[33] アドマイヤ党幹事長ゼロウィンさん

最初に未勝利戦でものすごい時計を出している馬がいると思って、馬名でビックリ。

『キッズニゴウハン』

ニゴウハンを『二合半』と理解して
よっぽど飼い葉をモリモリ食べる馬なのかと思ってましたが、そういう意味だったとは(;´Д`)
それはそうと、未勝利戦でとんでもなく強い競馬してますね!
-----引用 ここまで-----

 こっちの方がすてきな名前ですが、実際は違うとのこと。

-----引用 ここから-----
 [23] グラスビットさん

>>21
一般的に使いますよ。
日本酒の1升瓶を見たことはありませんか?
1合とは1升(1.8リットル)の10分の1ですから、
1合=180mlですね。

[34] ミオンさん

>>21
ご飯ではなく、お酒の適量です。
ある居酒屋の店名由来(”酒の適量、二合半。楽しく飲みましょう”みたいな文が、張り紙に記してあった)に妙な感銘を受けて、命名されました。
-----引用 ここまで-----

 断言されてますけど、本当ですかね?先述の通り、馬名登録ではそこまで書いていません。
 …それは置いておいて、冠名だから仕方ないとはいえ、子供(キッズ)にお酒二合半とはす!?  どっかの団体さんに文句言われちゃいそうな、インパクトある名前になってしまいました。


■2019/01/27 【回答】珍名馬ノンシュガー(無糖)の母の名前は?

【クイズ】珍名馬ノンシュガー(無糖)の母の名前は?
(1)クリームオンリー (クリームだけしか入れない=砂糖は入れないという連想)
(2)ブラックコーヒー (ブラックコーヒーなので無糖。ただ、実際には砂糖ありでもブラックという定義)
(3)アスパルテーム (人工甘味料の一つ。つまり、人工甘味料は使うけど、普通の砂糖は使わないという連想)

 答え:(1)クリームオンリー

 母親がクリームオンリーで、子どもがノンシュガーという連想のようです。母自体はアメリカの馬。祖母はRaspberry Eggcream(ラズベリーエッグクリーム)。検索すると、これはドリンクっぽい感じです。おいしそう。

 その上まで見ると、Vennila Cream。バニラクリームに似ていますが、違うつづり。よくわからないですが、クリームはここがスタート地点っぽいですね。
 さらにその母は、Redundancy。余分とか重複という意味で、意味が繋がりません。
 なぜこんな悪そうな名前かと思ったら、その母が「Streak of Luck」(幸運続き)。つまり、「余り物には福がある」という格言の連想なのでしょう。こうなると、理解できるネーミングです。
 クリームについては、これで終わりだと思ったのですが、Redundancyの父を見ると、Creme dela Creme。クレーム デ ラ クレームで「クリームの中のクリーム」。英語じゃないですね。フランス語でした。
 クリームの真のスタート地点はこちら。ここは母ではなく、父から来ていました。この上はやっといなかったので、ホッとしました。

 ちなみに問題の選択肢にした「ブラックコーヒー」という馬は本当にいました。「アスパルテーム」はさすがにいないだろうと検索すると、こちらもいました。マジでか。
 アスパルテームの他に選択肢として「サッカリン」も迷ったのですが、こちらはおらず。他に有名な人工甘味料だと、「キシリトール」がありますが、1頭だけいました。なんというムダ知識なんでしょう。


2025年1月2日木曜日

下駄はかせてG1にしたホープフルSはいらない?葵SはG3不承認に

■2021/01/28 下駄はかせてG1にしたホープフルSはいらない?
■2021/01/28 葵SはG3不承認・3歳ダートGIは無理…JRAの希望が通らない格付け
■2021/04/07 今度は朝日杯フューチュリティステークスに不要論
■2022/02/02 不要論出た朝日杯勝利馬が圧勝で「最優秀2歳牡馬」に
■2021/10/18 低レベルなら容赦なくG1から降格でイタリアのG1消滅
■2021/10/18 一方で「低レベルでも降格させません」宣言の重賞も


■2021/01/28 下駄はかせてG1にしたホープフルSはいらない?

 ホープフルS(当時はラジオNIKKEI杯2歳S)をG1に…としようというJRAの思惑や実際になった頃には批判がありました。G1レベルになにのに無理やりG1にしたとも見られたようです。ただ、そもそも国際的な格付けでは一応ある程度ルールがあり、JRAが自由にできるわけではありません。コメント欄で一般の人が書いたものであり、信頼性には注意が必要ですが、以下のようなコメントがありました。(改行は変更)

<アジア圏の競馬のレースの格付けは APC(アジアパターン委員会)というところで実務的な管理をしています。特にGI昇格については各国も含めた審議になります。JRA「GI昇格!」と言っても好きなようにはできません。
 それをIFHAという国際組織(の中の委員会)で、欧州や北米などと共にレーティングの高いレースは最終調整を行います。
 よく、「ホープフル昇格は下駄を履かせた」という疑惑がありますが、2歳戦のレーティングは日本は他国と比べて低く(自己申告で)抑えられており、逆に他国から「もう少し上げたら?」という意見をもらうそうです。今回も、阪神JFが上位4頭とも+1修正されました>(nespoさん)

■2021/01/28 葵SはG3不承認・3歳ダートGIは無理…JRAの希望が通らない格付け

 このコメント自体は、【JRA】東スポ杯2歳SがGIIに 葵SのGIII格付けは承認されず | 競馬ニュース - netkeiba.comに絡むもの。GIII格付申請していた葵Sは、日本グレード格付管理委員会による審査で承認されておらず、好きに昇格できない…という間接的な証拠になっていました。基準値105.00(3歳GIII)で、パターンレースレーティングは106.42だったが、2020年の年間レースレーティングが104.50となっていたそうです。

 あと、「それより3歳限定GIがほしい」といった声が出ていたものの、これもレーティングの問題によって、コメント欄で否定されていました。ただ、この指摘コメントの後でもなお「ダート路線の重賞を増やしてほしい」という声が出ており、自由に決められないということは理解されていない感じです。

<よくここでも希望として挙がりますが、3歳ダートGIはレーティング的には絶望的です。ジャパンダートダービーのPRR(3年間の平均)が109.25、昨年のレートが105.00ですから、GIIにすら足りません。
 とにかく「日本のダートはレベルが低い」とみられてるのです。これらを払拭するには、アメリカやUAEなどで行ってレーティングを獲得していくしかないのです>(nespoさん)


■2021/04/07 今度は朝日杯フューチュリティステークスに不要論

 前述の通り、ラジオNIKKEI杯2歳S(ホープフルステークス)のG1昇格には批判があったのですが、もともとラジオNIKKEI杯2歳Sは朝日杯より距離が長くクラシックに繋がりやすいため、有力馬が出走しやすいレースとして有名でした。なので、私も昇格には賛成だったんですよ。
 そして、そうした経緯があったためか、同じG1となった後はますますホープフルステークスの方から有力馬が出るように。このため、今度は朝日杯不要論が出てきたそうです。皆さん不要論が好きですね~。

<6日、2020年度JRA賞受賞馬が発表され、最優秀2歳牡馬にダノンザキッド(牡3歳、栗東・安田隆行厩舎)が輝いた。無傷の3連勝で東京スポーツ杯2歳S(G3)、ホープフルS(G1)を制したダノンザキッド。前年のコントレイルと同じローテーションで勝ち上がってきていることから、今年のクラシック候補の大本命に見られている。
 満票とはならなかったものの、283票中262票という圧倒的な支持を集めた。(中略)2017年にG1昇格したばかりのホープフルSだが、すでに2歳王者決定戦の位置づけとなりつつある。
その一方、同じく2歳G1の朝日杯FSを制したグレナディアガーズはわずか21票という結果に終わった。G1馬同士とはいえ、3戦3勝と4戦2勝の成績を比較すれば、前者に軍配が上がるのは当然と言えるだろう。これだけでホープフルSと朝日杯FSの格を評価すべきではない。だが、今回ダノンザキッドが最優秀2歳牡馬に選出されたことは、過渡期だという見方もできる。
「(中略)最初の2年は朝日杯FS、直近2年はホープフルSの勝ち馬が受賞。ホープフルSの方がクラシックに直結するレースという見方が強くなってきているように感じますね」(競馬記者)>
(19年はコントレイルが3冠を達成……:朝日杯FS「不要説」再燃!? - GJより)

 2018年はともに無敗でG1馬となったアドマイヤマーズとサートゥルナーリアが競ってアドマイヤマーズに。アドマイヤマーズはNHKマイルC(G1)を制した一方で、クラシックは無冠に終わり、その一方でサートゥルナーリアは皐月賞(G1)を優勝。これでやはりホープフルステークスの方がクラシック向きだとい流れになったとの指摘でした。
 ただ、前述の通り、ふたつのレースの距離の違いからすると、「そりゃそうだろう」という話でしかありません。これにより「朝日杯フューチュリティステークスはいらない」ってことには、ならない気がするんですけどね…。


■2022/02/02 不要論出た朝日杯勝利馬が圧勝で「最優秀2歳牡馬」に

 2021年度JRA賞では、不要論が出た朝日杯フューチュリティステークス勝ち馬ドウデュースが251票を獲得して圧勝で「最優秀2歳牡馬」に。ホープフルステークス勝ち馬のキラーアビリティはわずか44票でした。
 まあ、クラシックに繋がるかどうかは別として、2歳時点での競走成績で「最優秀2歳牡馬」は決まりますから、こういうことになることは当然あります。ドウデュースは無傷3連勝なのに対して、キラーアビリティは4戦2勝。この結果は当然なようにも見えました。

 ただ、おもしろいのが、競馬ファンの投票で2021年の競馬界における各部門の「最優秀賞」を決定する『netkeiba大賞2021』の途中経過では、大接戦だったんですよね。記者投票とは全く異なりました。
 東京スポーツ杯2歳S(G2)を勝っただけで実績的には大きく劣るイクイノックスも票を集めており、おかしいと言えばそれまでなのですが、とりあえず、大きく異なる結果だったのはおもしろいです。(非G1馬を最優秀馬に選ぶというのは個人的には好きですけどね)

ドウデュース 10927
キラーアビリティ 10706
イクイノックス 4006

 素人目にはキラーアビリティの方が良いと思われたのは、前述のクラシックへの繋がりうんぬんというよりは勝利時のパフォーマンスの良さだと思われます。2着に1.1/2馬身差をつけてのG1勝利でした。過去の戦績を見てわかるように力を出しきれないところがあるものの、力さえ出せれば強いということで期待が逆に膨らむところ。クラシックでも楽しみな馬です。
 一方、ドウデュースは別のところでも書いているように、これまで全部接戦での勝利で朝日杯フューチュリティステークスも接戦でした。私は着差以上の強さを感じたものの、ドウデュースが全然強く見えないというのもわかります。

 ただし、メンバーレベル的には、ドウデュースが出た朝日杯フューチュリティステークスの方が上ではないか?という見方も出ていました。例えば、朝日杯フューチュリティステークスで3着だったダノンスコーピオンは、萩S(L)のときにキラーアビリティに勝って1着だった馬なんですよね。そのダノンスコーピオンに勝ったドウデュースの方が強いだろう!という単純な話です。

 ここらへん、実際には展開や距離・コースの違い、前述のようなキラーアビリティが能力を発揮しきれていないときがある問題などもあって力関係は正直不明。ただ、単純に「最優秀2歳牡馬」ということだけを考えると、やはりドウデュース圧勝というのは、理解できる戦績でしたね。

 ちなみに個人的にもドウデュースの方に期待していますし、好きなのですが、幸いどちらもPOGで指名した馬なのでどっちが活躍しても嬉しいところ。ホープフルステークスで惨敗したコマンドライン含めてPOG馬たちが活躍してくれると嬉しいです。…が、そんなうまいことにはならないのが人生。そこそこに期待する程度にしておきます。


■2021/10/18 低レベルなら容赦なくG1から降格でイタリアのG1消滅

 格付けが国の思惑で自由自在…という誤解を否定する良い例となりそうだったのが、イタリアのG1消滅です。Our Pleasure2019年10月号のRacing 360(秋山 響)では、まず、イタリアはレベルが低かったわけではなく、かつてはフェデリコ・テシオという偉大な生産者がいて、ノーザンダンサーの父ネアルコやナスルーラといった競馬の歴史でも重要な名馬を生んだ重要国であったことを指摘。そのうえで、以下のように説明していました。

<ついに今年イタリアにおける唯一のG1として行われていたリディアテシオ賞(3歳上牝、芝2000m)がG2へと格下げとなってしまったのだ>
<1980 年代には最大で12ものG1を行っていたが、伊オークスが2007年、伊ダービーが2009年にG2に降格となるなど、徐々に地盤沈下が進行。その後、2016 年までにリディアテシオ賞、ヴィットリオディカプア賞、ジョッキークラブ賞、ローマ賞の4つまでG1が減少すると、その翌年にはリディアテシオを残して全て降格となり、G1消滅へのリーチがかかっていた状況だった>
<G1レースがG2に格下げになるという話は日本では馴染みのないことかもしれないが、いくら伝統国におけるレースであっても、レースのレベルがレーティングに基づいたある一定の基準を下回れば、格下げが行われるのが現状の欧州重賞の格付けシステム。今年のレースレベル次第では、来年格下げの可能性がありますよ、という警告を受けているレースも毎年1月に公表されており、今年の場合、G1では独ダービー(芝2400m)とオイロパ賞(芝2400m)というドイツの2レースがその対象となった>


■2021/10/18 一方で「低レベルでも降格させません」宣言の重賞も

 ただ、予想外だったのが、機械的にやっているだけでなく、レースレベル度外視で戦略的に重賞を育てていく…ということもやっているんだそうです。近年の大きな方向性として、長距離路線の強化があるんだそうな。これはまさに「下駄を履かせた」というもの。1国だけが主張するのではなく、関係各国が一致した見解を持つとこういうこともあるみたいですね。

<EPC(引用者注:欧州パターン競走委員会)では、長距離路線の衰退を防ぐため、すでに2017年にイギリスのグッドウッドC(芝16f )をG2からG1、同じくイギリスのクイーンズヴァーズ(芝13f 211y)をリステッドからG2、ドイツのオレアンダーレネン(芝3200m)をG3からG2、アイルランドのラフブラウンS(芝16f )をリステッドからG3にそれぞれ昇格させ、さらに13f 以上のパターンレースについては、自発的でない限り、2022年までの5年間はたとえレースレベルが基準に満たなかったとしても降格させることはないという“セーフガード”を導入していたのだが、今年もフランスの牝馬限定戦であるロワイヤリュー賞を2500mから2800mへと距離を延ばすとともに、G2からG1へと昇格させて、さらなる長距離路線の充実を図った>

 大義名分としては、バラエティに富んだレース体系が失われることで、遺伝子の多様性が損なわれたり、生産頭数が減少してしまったり、競馬の魅力が減ってしまったりするのを防ぐため…というものみたいです。賛否両論ありそうですが、秋山 響さんとしては以下のように「問題はあるが支持する」というものでした。

<レースのレベルを客観的に示す重賞格付けを意図的にいじることの是非はあると思うが、かといってオーストラリアのように、長距離路線をほとんど放棄し、昔からの看板レースであるG1メルボルンCを海外からの遠征馬や移籍馬に上
位を占められる(昨年は5着までを独占)ようになっていいのかどうか。個人的には欧州のこのような動きを支持したいと思う>