2024年10月15日火曜日

サンデーサイレンスを含む奇跡の血量2本の馬スマッシュアウト

■2022/08/20 サンデーサイレンスなど…奇跡の血量2本を含む4本のクロスの馬
■2024/10/14 サンデーサイレンスを含む奇跡の血量2本の馬スマッシュアウト


■2022/08/20 サンデーサイレンスなど…奇跡の血量2本を含む4本のクロスの馬

 インブリードネタを書き始めると、次から次と書きたい話が出てきてキリがないように…。なるべく珍しいのだけ…と思うのですが、ついつい書きたくなってしまいますね。
 本日の紹介馬ランフリーバンクスはクロスが4本。これくらいなら全然どうってことないのですが、いわゆる奇跡の血量である「4×3のインブリード」(18.75%)が2本ある配合だったんですよ。

ランフリーバンクス
父エピファネイア 母ワイルドラズベリー 母父ファルブラヴ 母母父サンデーサイレンス
サンデーサイレンス     18.75%     4 x 3
Sadler's Wells、Fairy King     18.75%     4 x 3
Seattle Slew     6.25%     5 x 5
Hail to Reason     6.25%     5 x 5

 正直言って、私はこの「奇跡の血量で良い馬が生まれる」という考え方は科学的根拠のない迷信だと思っているのですが、とりあえず、「奇跡の血量」はウィキペディアでもわざわざ単独の項目があるという重要な概念。ウィキペディアでは以下のような説明です。

<奇跡の血量(きせきのけつりょう)とは競走馬の交配を行う場合の血統理論のひとつである。理論名としては発表者であるM・S・フィッツパトリックとL・A・ラックブーの名前からフィッツラック繁殖説またはフィッツラックの18.75%理論と呼ばれる。
 インブリードで、4代前祖先(6.25%の血量)と3代前祖先(12.5%の血量)が共通の馬となる場合「4×3のインブリード」という。そのときの血量は6.25%+12.5%=18.75%となり、これをとくに奇跡の血量と呼ぶ>
<近親交配は、その共通する祖先の能力を大きく引き出せるといわれる反面、濃すぎる血量は虚弱体質や気性難など弊害もあるといわれている。そのギリギリのバランスがこの奇跡の血量18.75%と考えられている。
 これはイギリスの競馬関係者で古くからあった考え方であり、実践者として第17代ダービー卿が知られている>

 奇跡の血量を持つ活躍馬は多数いて、ウィキペディアでは長々と活躍馬の例を挙げています。では、なぜ私がこの概念が眉唾だと考えているのか?と言うと、奇跡の血量を持つ馬はそもそも珍しくないため。奇跡の血量を持っていても活躍しない馬が大量にいるんですよね。この効果を証明するのはかなり難しいと思われます。
 あと、最近、インブリードを気にして見ていて気づいたのが、そもそもアウトブリードの馬がほとんどいないということ。大抵の馬がクロスを持っています。このため、インブリードの評価もかなり難しいと思われます。
 もっともっとデータを集めたいところですが、インブリードを見ていると好みのインブリード、良さそうに見えるインブリードというのも出てきました。なので、「インブリードに全く意味はない」とも思わないのですが、とりあえず、劇的な効果はなさそうな感じです。

 インブリード全般の話ばかりになってしまいました。今回の主役、ランフリーバンクスの話に戻ります。「奇跡の血量を持つ馬はそもそも珍しくない」と書いたものの、彼女のように奇跡の血量を2本持つ馬はやはり珍しいと思いますね。なので、気になりました。きれいな配合だと思います。
 このインブリードがどう出るか?ですが、とりあえず、新馬戦は終了。2022年8月20日の札幌1500mでは、4番人気で2着。勝った馬とは3馬身差がつきましたが、他の馬たちとはある程度力量差を感じる強い感じの2着です。成功した配合かもしれません。
 ちなみに同じレースに2頭、私が指名したPOG馬が出ていたのですが、いずれも期待外れな負け方でした。ランフリーバンクスを指名しておいた方が良かったですね…。


■2024/10/14 サンデーサイレンスを含む奇跡の血量2本の馬スマッシュアウト

 「サンデーサイレンスを含む奇跡の血量2本の馬を発見!インブリードの話に追加しよう!」と思ってインブリードの過去投稿を見たら、そのまんま同じ<サンデーサイレンスなど…奇跡の血量2本を含む4本のクロスの馬>という話を書いていましたわ。
 ただし、このときの馬の場合、「4×3のインブリード」(18.75%)」のひとつは、「Sadler's Wells、Fairy King 」という兄弟インブリード(?)でした。今回は、同じ馬での「4×3のインブリード」(18.75%)」が2本。より濃厚で正真正銘の奇跡の血量2本だと言えるんじゃないでしょうか。

スマッシュアウト
父サートゥルナーリア 母セレブレーション 母父ハーツクライ  母母父Storm Cat
Storm Cat     18.75%     4 x 3
サンデーサイレンス     18.75%     4 x 3
Northern Dancer     6.25%     5 x 5
Mr. Prospector     6.25%     5 x 5

 このスマッシュアウトですが、新馬戦は2番人気1着。私は「奇跡の血量なんて眉唾!」という考えなんですが、見事に勝ってしまいました。むむむ! ちなみに私は同じレースにPOG馬が出走して負けています。これ2022年の<サンデーサイレンスなど…奇跡の血量2本を含む4本のクロスの馬>と似たパターンですね。

 ところで、その2022年のときの<サンデーサイレンスなど…奇跡の血量2本を含む4本のクロスの馬>の馬・ランフリーバンクスはどうなったのでしょうか?
 前回の投稿では新馬戦を4番人気2着というところまででした。その後2戦目であっさり未勝利を脱出。これは当たり!といった勢いでしたが、昇級戦の白菊賞(1勝クラス)を1番人気9着と大敗して以降、10着を続けてスランプに。
 とはいえ、オープン戦での戦いでしたので、自己条件に戻って掲示板に再び載りました。ところが、掲示板も2戦のみで、自己条件ですら二桁着順だらけになって中央登録抹消・繁殖入りとなっています。
 セリ取引価格     8,580万円で、獲得賞金     1,111万円ですので、期待より走らなかったと言えそうですね。奇跡の血量2本による奇跡は起こらなかった感じです。