■2016/10/9 クラブ法人がなければ馬が売れるようになる?
■2016/10/9 社台グループの規模は日本一ではなく世界一?
■2016/10/9 クラブ法人がなければ馬が売れるようになる?
クラブ法人が儲かる商売かどうかは怪しいところ。というのも、経営者が変わる…ということがよくあったため。儲かっていれば手放しませんよね。経営がうまく行かなくて売却…というのがあったのだと思われます。
Our Pleasure2016年4月号 巻頭のごあいさつ(岡田紘和)でも<この間に馬産地やトレセンでは世代交代が進んでいますが、約20 あるクラブ法人でも7 割以上が経営難などで経営者(または株主)が2 度以上代わっています>とされていました。
ということで、クラブ法人だって儲かりまくっているわけではないのですが、クラブ法人が生産牧場不況を作っていて、クラブ法人がなければ馬が売れるようになると考えている人がいるようです。
ただ、そうではなくて、個人馬主に買う力がなくなった…というのが現実でしょう。個人馬主がどんどん減っているのでわかるように、そもそも競馬って儲からない趣味なのです。不景気になれば、馬が売れなくなるのは当然でしょう。
岡田紘和さんもクラブ法人が嫌われているという話は書いていて、<これだけの年月を重ねても、クラブ法人はいまだに一部(半分くらいかもしれません)の個人馬主から忌み嫌われています>としていました。また、調教師の権限の問題だと考えている人が多いそうです。
<「クラブ法人がなくなり、調教師の権限を昔のように強化すれば、馬がもっと売れる」と思っている生産者がいるくらいです。しかし、調教師の権限が減少した本当の理由はJRA が専売特許にあぐらをかいて改革しないことで、調教師が本来持つべき実力をつける機会を奪っているからです>
■2016/10/9 社台グループの規模は日本一ではなく世界一?
この話の流れでなぜか出てきたのが、社台グループの規模は日本一ではなく世界一だというもの。そうなのか!と驚きました。とりあえず、社台グループのように大成功してレベルアップしたグループが出たために、従来型の努力していない牧場の馬が売れなくなった…といった観点っぽいですね。
<そして、日本産馬のレベルが日本競馬の巨人・社台グループ(実質的に世界一ですが)によって大幅に引き上げられたことを考えれば、少々のレベルアップや資金力では対抗できないのは当然のことです。後戻りなどできません。
もちろん当グループは諦めていません。現在巨人の後ろ姿さえ見えませんが、足跡を頼りに注意深く追跡していきます。引き続きご支援・ご協力いただきますようお願い申し上げます>
私が一番興味を持ったのは、社台グループが世界一という話。検索してみると、社台グループが世界一という記述はほとんど見つかりませんでした。ただ、一部見られます。
-----引用 ここから-----
吉田善哉 - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%90%89%E7%94%B0%E5%96%84%E5%93%89
1990年、善哉は「最後の大仕事」として、1989年の全米年度代表馬サンデーサイレンスを約16億5000万円で種牡馬として日本に導入した。(中略)
しかし善哉自身はその活躍を見ることなく、1993年8月13日、72歳で死去した。その死後、社台グループは照哉、勝己、晴哉の三人の息子によって再編され、今日世界最大規模の競走馬生産育成グループとなっている。
-----引用 ここまで-----
世界ではものすごい馬を輩出し続けているゴドルフィンやクールモアなどがありますけど、規模からすると確かに社台グループが世界一なのかもしれません。
私の実家の周辺自治体は社台グループ系のテリトリーなんですけど、里帰りするたびに敷地がでかくなっています。地元の人も「うちの土地買ってくれないかな」と期待していました。まだまだでかくなりそうです。