2026年10月8日木曜日

枠順決定後に「枠が悪いから別の馬に乗るわ」と騎手変更、日本人騒然

■2026/10/08 枠順決定後に「枠が悪いから別の馬に乗るわ」と騎手変更、日本人騒然


■2026/10/08 枠順決定後に「枠が悪いから別の馬に乗るわ」と騎手変更、日本人騒然

 ”「そんなんありなんかよ」 凱旋門賞枠順決定後に衝撃…日本の常識外に唖然「欧州競馬の凄まじさ」”(26/10/2(金) 19:33配信 THE ANSWER)は、タイトルだけ見ても、なんの話かわかりませんでした。どうも枠順決定後に機種変更したという話のようです。

<アイルランドの名伯楽、エイダン・オブライエン師が今年は3頭を大一番に送り出す。枠順が決まり、ベンヴェヌートチェッリーニが最内の1番、ミニーホークは10番、ダイヤモンドネックレスは大外16番となった。(中略)
 名手ムーアは当初、通算7戦6勝のダイヤモンドネックレスに騎乗するとみられていたが、同馬が大外に入ったため、ベンヴェヌートチェッリーニに騎乗。ダイヤモンドネックレスにはクリストフ・スミヨンを配し、ミニーホークにはウィリアム・ビュイックが騎乗することになった。
 枠順の有利不利を見たうえでのスイッチとみられる。同厩舎とはいえ、日本の競馬で枠順決定後に予定騎手が変わることは通常ありえない。X上のファンからも驚きの声が上がった。
「そんなんありなんかよ」
「海外特に欧州競馬の凄まじさ」
「仮予定とはいえそんな事していいの!??」>
https://news.yahoo.co.jp/articles/778c678d7b74c51e1a0f104382f993f34a3f135c

 私も機種変更ができるとは知らなかったんですけど、ここらへんはルールの違い、考え方の違いですね。
 「馬の方では馬場が悪化したから回避ってのはよく聞くけど 人の方もそんなことできるんだな」という反応があったように、海外では馬場が向かないからと出走取消することはよくあります。何が何でもでなくてはいけない日本の競馬とは大きく異なります。

 おそらく日本の場合、主催者自身が馬券を発売していて、なおかつ公正さを求められているため、馬の出走回避や機種変更はやむを得ない事情がない限り、できないのでしょう。興行的…要するに馬券販売の金儲け的にも、有力馬の回避や出走頭数の減少はマイナスという判断もあるかもしれません。
 一方、ヨーロッパでは、まず競馬競争ありきでレース選び、馬選び個々の判断の自由が尊重され、馬券販売は優先されていないのだと思われます。惨敗濃厚条件のレースに出して馬を消耗させなきゃいけないというのは、よく考えたら理不尽ですよね。馬券販売より馬優先・陣営優先ということなのでしょう。ヨーロッパだと、主催者と馬券販売者(というかブックメーカー?)が(たぶん)別というのもあるんじゃないですかね。ブックメーカーのために競馬開催をしているわけではありません。

 ところで、この騎手変更となった2026年の凱旋門賞ですが、不利と思われていた15番ゲートの13番人気ベイシティローラーが2着と激走。さらに、ムーア騎手が乗り捨てた大外16番ゲートの7番人気ダイヤモンドネックレスがこちらも名手であるスミヨン騎手の導きで3着となったという大荒れの結果となりました。これには驚きましたわ…。
 一方、ムーア騎手が新たに選んだ最内のベンヴェヌートチェッリーニは8番人気9着となっています。普通に強い方に乗った方が良かったのかもしれません。とはいえ、大外でこれだけ好走するとは私も思いませんでしたわ…。


横山典弘よりすごい?菅原明良が新潟千直最内ポツンで大激走

■2021/07/30 横山典弘よりすごい?菅原明良が新潟千直最内ポツンで大激走
■2022/08/02 菅原明良騎手開拓の新潟千直最内が定番に?みんな内枠を走るように…


■2021/07/30 横山典弘よりすごい?菅原明良が新潟千直最内ポツンで大激走

 日本に直線競馬がなかった頃、海外の直線レースを見て、すごいおもしろい!と大興奮しました。馬は群れる習性があるので、内と外、2つの集団に分かれるのもおもしろいですね。ただ、日本ではこのようなことは起きず、外のみに集中します。普通のぐるぐる回るコースとの兼用のため、内の馬場が荒れてしまうためでしょう。
 ところが、この日本の常識を打ち破る騎乗を菅原明良騎手が、2021/07/25のアイビスサマーD(G3) のバカラクイーンで見せました。たとえ結果が出なかったとしても評価したいチャレンジでしたが3着。しかも、なんとオッズ130.0倍、14番人気での3着ですから大激走。現在はまだ2勝クラスで、格上挑戦であわや…という走りを見せました。

 菅原明良騎手は結構好きで、印象も良い若手騎手。私の私見評価ランキングを見ると、3.17で、152位中17位という良さでした。よくイメージと数字が一致しないことがあるのですが、イメージ通り、高評価です。
 バカラクイーンの掲示板でも好評で、菅原明良騎手が好きな私はホクホク…だったのですが、今見たら否定的なコメントが増えています。とりあえず、以下は好意的なコメント。
 掲示板では、「最内ポツン」ではなく「後方ポツン」で有名な横山典弘騎手が引き合いに出されて、思わぬところで流れ弾に当たってもいました。

[2233] まちけんさん
鞍上の肝っ玉の強さが半端ない
菅原君、やるねぇ
お見事です

 [2243] 馬人さん
馬の適性、外まで斜めに走るロス、開幕週の馬場
全てを考えて
このコース取りは素晴らしいですね。
こういう騎手がいると競馬が面白くなる
武井調教師の作戦なんですかね…

 [2246] TMFMさん
「常識は敵だ。」 JRA,CMより

 [2251] ダーインスレイヴさん
今後の千直のあり方に一石を投じた、大きな3着

 [2263] カシュカシュさん
歴史に残るポツン

[2265] 馬人さん
典騎手の奇策よりよっぽど理に適ってますよね
典騎手の人気馬におけるポツンの成功率は0.5%未満だそうです。
知り合いが調べたら。
これをやり続けるのはある意味すごい。
https://db.netkeiba.com/?pid=horse_board&id=2016101947


■2022/08/02 菅原明良騎手開拓の新潟千直最内が定番に?みんな内枠を走るように…

 2022/07/30の新潟12R、3歳以上1勝クラスでも、城戸義政騎手がケイティレインボーで最内ポツンをやりました。2匹目のドジョウとは行かず馬券内に入れない4着。ただし、9番人気の4着ですからね。掲示板ではネガティブなコメントもあったものの、十分立派な成績でしょう。
 なお、内外離れたため、2着だと誤解した人も多数。実況でもきわどいと言われていました。

 [393] ATM往復さん KUQIZ4Q
菅原の真似すんなら馬券内持って来ないと!

 [391] ゲストさん QVMwGBA
みんなの思ってた通りの騎乗をしてくれたと思います。
惜しかったね。ありがとう。

 [389] nonameさん NGVJWEk
張り替えたばかりの芝だから走りやすいのは当然
やることやってくれたな

 [386] ゲストさん MkhWloM
負けたけど、面白かった!

 [383] sumiさん IZkEAlA
見てて面白かったわナイス騎乗
仮にもスポーツって体でやるならこういうのがないとな
https://db.netkeiba.com/?pid=horse_board&id=2019104239

 この騎乗の影響もあったのか、翌日の重賞アイビスサマーダッシュの場合は、最内ポツン…ではなく、最内ちらほら。直線に最内に4頭という日本では珍しい競馬に…。前日の影響で内枠の馬たちのオッズも多少上がったでしょうが、最内を選択した内枠4頭の人気と着順は以下のとおりでした。

馬 番    人 気    着 順    馬名    騎手
1    9    10    ライオンボス    坂井
2    18    18    トウショウピスト    江田照
3    8    6    オールアットワンス    石川
4    13    5    スティクス    藤田菜

 こちらはほぼ人気通りの馬が多く、インパクト薄め。ただ、内を選択した4頭の中では一番外である2枠4番のスティクスで大健闘しました。2枠4番でも効果があるかもれない…となると、もう菅原騎手の開拓した最内コースはもはや奇策ではなく、定番となっていくかもしれませんね…。
 なお、この激走したスティクスの騎手は、藤田菜七子騎手。藤田菜七子騎手は、以前、よく新潟千直で勝っていた騎手であり、新潟千直がうまいという印象があった騎手でした。定石通り早めに前に行かせてており、今回もうまかったですね。アンチが多い騎手ではありますが、新潟千直のうまさは健在のようです。



2026年10月7日水曜日

日本馬はむしろ道悪の凱旋門賞が得意?過去に好成績

■2026/10/07 日本馬はむしろ道悪の凱旋門賞が得意?過去に好成績


■2026/10/07 日本馬はむしろ道悪の凱旋門賞が得意?過去に好成績

 <今年の日本馬2騎の敗戦は“必然”だった…なぜ凱旋門賞で勝てないのか? 過去4度の2着から読み解く攻略への『カギ』 | NEWSjp>(2026/10/06 THE DIGEST 2026/10/06 15:24:34  文●三好達彦)という記事は意外な結論になっていました。
 ただ、まず、特に意外ではない話から。

<さて今回参戦した日本馬2頭だが、完敗というしかないというのが結論だ。馬場状態が決して極端にタフでなかったうえ、スローペースでレースが進んだ今年、終いの勝負が始まる前に圏外へ去ってしまったのは、やはり欧州競馬への適性に欠けていたというしかないだろう。
 特に顕著だったのは、欧州馬の瞬発力勝負の凄まじさで、高低差10mにもなるアップダウンを経ながら、ラスト600mで33秒台の末脚を繰り出せるというのは並大抵のことではない。ちなみに勝ったダリズのラスト600mは33秒32で、2番手から一度は抜け出して、差されながらも2着に粘ったベイシティローラーも上がり600mで33秒93で走り切っている。一方の日本馬は、アドマイヤテラが34秒51、メイショウタバルが34秒85と、いずれも33秒台で上がることができていない。つまり、タフさに加えて末の弾けるような瞬発力も併せ持たなければ、少なくとも今年の凱旋門賞を制することはできなかったというわけだ。>
https://news.jp/i/1480088828560065400?c=428427385053398113

 上記よりももっと条件をつけたのですが、「タフさに加えて末の弾けるような瞬発力」は、以前私が書いた「凱旋門賞を勝てる日本馬の条件」にちょっと近い感じ。確か欧州の馬場に合う馬で、めちゃくちゃスタミナがあり、ある程度の前めの位置(後ろすぎると届かない)につけた上で、最後も脚を使える馬といった条件だったと思います。
 そもそも前めに行く馬は最後伸びるタイプではないことが多く、「そんな無茶な条件、ゲームじゃないんだぞ!」と思うかもしれませんけど、実際、そういうゲームみたいなすごい日本馬じゃないと、凱旋門賞を勝てません。実際、今回2番手で2着になったベイシティローラーなんかは、前にいた上に最後も脚を使ったというゲームの馬みたいな競馬内容でした(前走まで目立たなかったんで、いったいどうしたんだ?と思ってしまいますが…)。
 ただ、そんな日本馬はそうそう出てきません。なので、私はそもそも日本馬は凱旋門賞に行くべきでないという考え。合わなすぎます。他の海外G1なら勝ちまくれるんですから、勝てるところに行った方がいいです。
 ちょっと話がそれました。凱旋門賞参戦不要論は良いとして、前述のような考えだったので、「タフさに加えて末の弾けるような瞬発力」が必要というのは、納得できるところでした。

 さて、ここまでは理解できる内容だったのですけど、驚いたのがこのあと。私は基本、日本馬は良馬場を希望すると思っていたのですけど、過去の日本馬の良績(最高成績である2着)のレースはいずれも道悪だったとの指摘。全然気づきませんでした。驚きですね。
 日本馬の瞬発力が生きる馬場よりも、欧州馬の瞬発力を消す馬場で日本馬が好走できているという指摘でした。これは目からウロコでしたわ…。

<過去、日本馬が2着したことが4度あるが、エルコンドルパサー(1999年)は不良、ナカヤマフェスタ(2010年)が重、オルフェーヴルが2012年、2013年とも重と、いずれもが道悪だった。これらはひとつの“不思議”として語られてきたが、その疑問を解くカギこそが、終いの勝負において欧州馬の強力な瞬発力を削ぐ道悪だったため、日本馬が好走できたのではないか、というのがその疑問に対する一応の答えとなるかもしれないと筆者は考える。そうすると、スタミナは標準的で、瞬発力が目立って素晴らしいとは言えない今年の日本馬2頭の敗戦は必然と思えてくる。>


シズカチャンという名前の馬がいた!怒られなかったの?

■2024/10/07 シズカチャンという名前の馬がいた!怒られなかったの?
■2023/08/03 珍名ズバットマサムネ、サイコウダネ VS エガオニナッテ、ガイアメンテ、ローゼンナイツ、ローザサンリヴァル


■2024/10/07 シズカチャンという名前の馬がいた!怒られなかったの?

 ゲームのために考えた競争馬の名前でボツったシズカゴゼンという名前。検索してみると、過去に少なくとも3頭はいみたいですね。
 直近は2008年生まれのムーンバラッド産駒。地方競馬で未出走のまま抹消されています。一番走った子(1986年生まれ・ホワイトフオンテン産駒)ですら、375.1万円。3頭ともさっぱり走らなかったようです。

 ところで、そもそも静御前(しずかごぜん)ってご存知でしょうか。源義経の恋人として有名だった方です。たぶんドラえもんのしずかちゃん、源 静香(みなもと しずか)の名前の元ネタだと思われる方。今だとドラえもんのしずかちゃんの方が有名かもしれません。

<静御前(しずかごぜん、生没年不詳)は、平安時代末期から鎌倉時代初期の女性白拍子。母は白拍子の磯禅師。源義経の妾。
 『吾妻鏡』によれば、源平合戦後、兄の源頼朝と対立した義経が京を落ちて九州へ向かう際に同行するが、義経の船団は嵐に遭難して岸へ戻される。吉野で義経と別れ京へ戻った。しかし途中で従者に持ち物を奪われ山中をさまよっていた時に、山僧に捕らえられ京の北条時政に引き渡され、文治2年(1186年)3月に母の磯禅師とともに鎌倉に送られる。 >

 ちなみに「シズカ」だと4頭がヒット。「シズカチャン」もいるか?と検索したら1頭いましたわ! JRA的にはOKだったようです。まあ、ドラえもんのしずかちゃんだとは特定できませんしね。商品名でもありません。
 シズカチャンは2003年生まれですので、結構最近でした。父がサンデーサイレンス産駒のチアズサイレンスであり、ここから連想した名前だと思われます。


■2023/08/03 珍名ズバットマサムネ、サイコウダネ VS エガオニナッテ、ガイアメンテ、ローゼンナイツ、ローザサンリヴァル

 2023/08/05の新馬戦チェック。新潟のダートでは1番人気になりそうなローゼンナイツがわりと好きな名前。血統を見ると、薔薇一族ではない上に、父や母などもバラ関係なさげでした。父がデクラレーションオブウォー、母がマーキークラブです。念のために…と母の意味も調べると、「過去イギリスに存在したライブハウス名」との説明で。やはりバラとは無関係でした。
 同じ日の新潟の芝にも、ローザサンリヴァルというまたバラ関係の馬名を発見。やはりわりと好きな名前。血統を見ると、こちらは今度こそ!な感じで薔薇一族。馬名意味は「無敵の薔薇(仏)」だそうです。

 日曜日では札幌のガイアメンテが馬名ではなく、能力的に気になるところ。アウトブリードなのは好きじゃないですけど、他は全部良い…といった感じで好みです。

 今週は珍名馬いないなーと思いつつ、土曜日も確認。札幌の カズトシクンはやっとちょっとおもしろい名前でしょうか。カズの冠名もあるので、カズ+トシクンという可能性はありますが、普通はカズトシ+クンでしょうね。
 馬主名を見ると、天野 克彦さんで、カズの冠名の小林さんではなく、カズさんでもなく、カツさんでした。馬名意味の説明は人名愛称のみとなっています。
 同じレースでは、牡馬はマサムネの冠名を使う塩澤正樹さんのズバットマサムネもユニークな名前。こちらの方が珍名らしい珍名ですかね。塩澤正樹さんの馬名は珍名率が高く、助かります。

 新潟は1800mの方でサイコウダネが目に付きます。珍名ではなく、普通にいい名前と言って良い感じ。最高すわ。
 同じレースでは、テンノナウシカも人気出そうな名前です。

 新潟1600の方では、エガオニナッテは私が好きだったエガオヲミセテを思わせるいい名前。特にエガオヲミセテの近親ではないようです。
 馬主もエガオヲミセテの小田切 有一さんではありません。が、びっくりしたのは、馬主が東豊物産であったこと。トーホウの冠名でおなじみのところですから、今回は特別なようです。


2026年10月6日火曜日

凱旋門賞の日本馬は運悪すぎ?良馬場・重馬場希望がいつも逆に…

■2026/10/06 凱旋門賞の日本馬は運悪すぎ?良馬場・重馬場希望がいつも逆に…


■2026/10/06 凱旋門賞の日本馬は運悪すぎ?良馬場・重馬場希望がいつも逆に…

 日本馬はいつも凱旋門賞で良馬場を希望しているんだと思ったのですけど、重馬場上等!という年もあるようです。しかし、そういうときに限って良馬場となって、日本馬の希望とことごとく逆になっているとする記事がありました。

・メイショウタバル14着…凱旋門賞で続く日本馬と欧州馬場の“皮肉なすれ違い”。「今年の馬場ならドウデュースを見たかった」の声も(26/10/5(月) 15:30配信)
<今年の馬場でドウデュースを見たかった——。(中略)
 たしかに、皮肉な巡り合わせだ。雨を見込んで渋った馬場への適性が注目されたメイショウタバルが出走した今年は、公式馬場が稍重だった。
 しかし、勝ち時計2分27秒11が示す通り、極端な消耗戦になったわけではない。一方で、より軽い芝で見てみたかったドウデュースが挑んだ2022年は重馬場だった。>
https://news.yahoo.co.jp/articles/f8368467593ce2461c827a035b4eb9b4d5615add

 メイショウタバルに道悪が強いイメージはなかったのですけど、<メイショウタバルがJRAのオッズで2番人気(引用者注:5.4倍)に支持されたのは、道悪の宝塚記念を連覇した実績もあったからだ>とのこと。私はそれに気づかずに、普通に勝ち馬の1番人気ダリズ(3.1倍)を買って、なんでこんなにオッズがつくのか?2倍くらいが妥当じゃないの?と不思議でした。結果的には当たったんで良かったんですけど…。

 ところで、日本馬の良馬場・重馬場希望がいつも逆に…というのは、前述の2頭の例だけではないため。記事では、以下のような例が挙げられていました。

<実は父ゴールドシップも、似たような巡り合わせを経験している。2014年、重い馬場への強さを期待されて凱旋門賞へ向かったが、当日は良馬場。結果は14着だった。
 2018年のクリンチャーも同じだ。不良馬場だった京都記念を勝ち、その適性の高さに期待が集まった。しかしその年の凱旋門賞は皮肉にも良馬場で行われ、17着に敗れた。期待された適性と当日の馬場がかみ合わない——。>

 上記以外に、良馬場だった年に珍しく日本馬が誰も参戦しなかった…という年があった記憶。めちゃくちゃ間が悪いですね。

 ただ、日本馬がほぼ毎年参戦し、複数頭参戦も普通。とにかく挑戦頭数が多いため、馬場の希望があったときも多数あっただろう?と正直疑問でした。上記の例は、参戦頭数から見るとごくわずか。一部の例だけ見て、日本馬の運が悪いかのように大げさに言っているだけな気がしました。
 すると、記事でも馬場の希望があったときでも負けていたた話をしていましたわ…。

<もっとも、馬場の巡り合わせがすべてだったわけではない。2022年はドウデュースに加え、タイトルホルダー、ステイフーリッシュ、ディープボンドも出走していた。後者3頭は馬場を苦にしないタイプと思われていたが、上位争いには加われなかった。
 その前年の2021年にも、日本で道悪実績を持っていたクロノジェネシスが、重馬場の凱旋門賞で7着に敗れている。日本の重馬場をこなせる馬が、欧州の重い芝でも同じように走れるとは限らない。その事実は、過去の挑戦が示している。>

 このように馬場のめぐり合わせがことごとく悪い…というのは全く事実ではなく、正直、こじつけみたいなものでしょうね…。

 なお、凱旋門賞は内枠有利で、日本馬は枠の運がないだけ…といった書き込みも以前見ました。2026年も内枠だったダリズが勝っています。ところが、2026年は、2着ベイシティローラーが外枠の15番ゲート、3着ダイヤモンドネックレスが大外の16番ゲートだったので、日本馬は枠順でも言い訳できず…。
 というか、この外枠勢の活躍には確かにびっくりしましたわ。日本のオッズでも13番人気、7番人気という低評価でした。特に15番ゲートの13番人気なんて買えないでしょう。3連単は299番人気90,570円となったそうです。最近の凱旋門賞の3連単は荒れ気味らしく、難しさを感じました。


女性と知らずに気に入った今村聖奈騎手、レコードで重賞初騎乗初制覇の強烈インパクト

■2022/07/04 女性と知らずに気に入った今村聖奈騎手、レコードで重賞初騎乗初制覇の強烈インパクト


■2022/07/04 女性と知らずに気に入った今村聖奈騎手、レコードで重賞初騎乗初制覇の強烈インパクト

 例年新人騎手の中にひとりくらい気に入った騎手がいますし、デビューした頃に注目騎手は誰なのか調べることも多いです。ところが、2022年は忙しく、新人のレースはほとんど見ていませんでした。なんか今年はデビュー騎手が多い気もしますし、名前もさっぱり覚えられません。
 ところが、最近になって2レース続けて、今村騎手で気に入った騎乗があり、今村騎手を中心に新人騎手を重点的に見るように。今村騎手はやはり私の好きな騎乗が多いことが確認できたのですが、もう少し確かめたいと累計視聴レース数を増やしているところでした。掲示板で目にする感じだと、角田大和騎手の評判が良かった感じですが、私は断然今村騎手ですね。
 このように繰り返し見ているうちに、「あれ、髪長くない?」と気づいてやっと下の名前まで見たところ、聖奈という名前で、女性騎手だと気づきました。フルネームで見ていませんしたし、レース中も後頭部なんかあまり見ませんから、全然気づきませんでしたわ…。

 今村聖奈騎手を注目しだしてから1ヶ月も経っていないのですが、その後すぐにブレイク。なんと重賞初騎乗初制覇、しかも、レコードでの勝利というど派手な勝ち方です。もっと早く気づいて、投稿していれば良かったのですが、完全に後出しジャンケンみたいな投稿になってしまいました…。
 この重賞初騎乗初制覇のレースは、夏競馬の小倉開催でのCBC賞です。騎乗したテイエムスパーダは2番人気。ただ、過去の重賞2戦では人気ではなく、人気以上の大敗で二桁着順。なぜか2番人気だったものの、正直過剰人気ではないかと思っていました。

 今村聖奈騎手はこのテイエムスパーダはテン乗り。この馬で逃げます。過去に一度逃げてはいるものの、そのときは2着。2勝はいずれも2番手からのスタートで、本質的には先行馬だと思っていたので、逃げるのはどうかと思いました。
 また、ペースも早すぎだろう…というもの。「よりによって注目される重賞でやらかしたかな? レース後叩かれそう…」と思います。ところが、手応えはむしろ残ってそうな感じでコーナーを回ってくると、ただでさえ離して単騎で逃げていたのに、直線さらに突き放してレコードタイムで圧勝。圧倒的すぎて笑えました。

 結果的には見事な騎乗だったとしか言いようがないんですけど、なんなんでしょうね? 前述の通り、戦績は全然でしたし、本当は逃げ馬なのに逃げていなかった…ということでもありませんでした。気持ちよく走らせることができれば強いってタイプなんですかね? 予想外の圧勝劇です。
 <今村聖奈騎手、JRAレコードでの重賞初騎乗勝利に競馬ファン驚き 「あのタイムで逃げ切るとは」「すごすぎてよくわからん」>(7/3(日) 16:23配信 中日スポーツ)という記事も出ていました。

<ルーキー今村聖奈(18)がテイエムスパーダに騎乗し、鮮やかに逃げ切り、JRAレコードで重賞初騎乗初勝利を飾った。SNSでは「今村聖奈」「今村騎手」が続々トレンド入り。「恐れ入りました…」「重賞初騎乗初勝利! 大日本レコード樹立おめでとう」「あのタイムで逃げ切るとは…」「すごすぎてよくわからん」「斤量の音型(引用者注:恩恵の誤字)もあるけど、それにしても上手い」など驚きの声が相次いだ。
 前半600メートル31秒7のハイペースで逃げた今村騎手はレース後「馬の力を信じて自信を持って乗れたのが良かった。冷静でした」などと話し笑顔を見せた。
 (中略)ツイッター上では、このほかにも「(負担重量)48キロとはいえ、たいした度胸とセンス! この思い切り忘れないで欲しいね」「競馬に対する考え方が素晴らしい。今村聖奈ちゃん凄いわ! 素晴らしいインタビューでした」などの称賛が止まらなかった>
https://news.yahoo.co.jp/articles/2ed6c94db4a24155188647eaadd9baf554993b3c

 斤量が言われていましたが、CBC賞はハンデ戦で、テイエムスパーダは最も軽い48kg。これまでテイエムスパーダは最も軽いところでも52kgでした。52kgの前走は阪神で、一気に軽くなった今回は平坦の小倉ということで走りやすかったのかもしれません。
 また、1番人気も軽ハンデ49kgでしたので、軽ハンデでの人気だったのかも。あと、ヤフーのコメント欄を見ていると、この斤量で乗れる騎手を…ということで、テイエムスパーダ未騎乗の今村騎手にたまたま依頼が来た感じ。で、そのチャンスと低斤量を活かしきっての逃げ切り勝ちだったようです。逆に言うと、テイエムスパーダは斤量が増えるときついかもしれません。

 疲れて最終レースは見なかったのですが、ヤフーのコメント欄によると、そこでも勝っていたみたいですね。馬券買いたいな…と思う騎手なのですが、「この戦績の馬で馬券内持ってくるの?」というのがちょくちょくあり、私には買いどころがさっぱりわかりません。CBC賞も手を出せないオッズと思ったレースです。注目されると過剰人気になり、さらに買いづらくなりそうでした。

<この子ずっと見てるけど本当にすごいよ。
 どんな馬に乗ってもポジティブな騎乗をして、それが馬に伝わるのか馬も全力で走っているいる。それと競り合いの強さでゴール前で刺されそうな時でもぎりぎり持してくれるのは、馬券ファンとしてはありがたい。
 今日の最終でも前が塞がっていたので、どうするか見ていたら冷静に最内をついて伸びてくれた。下手なジョッキーなら焦って外へ出してしまうところだ>

<重賞制覇おめでとうございます。ハイペースで後ろの馬に足を使わせての見事な逃げ切り。レースの判断、インタビューの受け答え全て完璧でした。さらに最終は内を突いての連続勝利。ちょっと末恐ろしいまでの強さで女性ジョッキーでのG1制覇さえ夢でなくなったと思います>

<そりゃ前半31秒7でぶっ飛ばして逃げきりゃレコード出るよ。そんな事が凄いんじゃなくて強い意志を持って躊躇わず行ききるところよ。馬群に突っ込む度胸もあるし12Rのイン突きなんて他の女性騎手にできないでしょ。乗鞍の数と勝利数が表してるように技術もだがそれ以上に男性社会でも怯まないくらいじゃないと信頼は集められないだろうし今村さんは他の女性騎手どころか同期の騎手に対しても大きなアドバンテージを作る事に成功したと思うよ>

2022/07/24追記:「気に入った」という話を書いていた今村聖奈騎手ですが、この投稿を書いた後、私のメモしている評価ランキングがガタ落ちして、むしろ平均以下まで下がりました。観戦数が少ない新人騎手にはありがち。気に入った騎手というのは、撤回します。
 評価点数が低下したのは、出遅れや出負けが私の見たレースで続いたため。位置を挽回せずに大外ぶんまわしという工夫のない騎乗も目立ち、さらに評価を下げました。馬の脚質や展開によってはもちろん脚をためる作戦もアリなのですが、明らかにそうでないケースで後方ポツン追い込み…というのがが続いたため、評価が辛くなってしまいました。申し訳ありません。

2026年10月4日日曜日

日本が優勝馬など、出走馬を買いまくっていた凱旋門賞があった

■2020/09/12 日本が優勝馬など、出走馬を買いまくっていた凱旋門賞があった
■2024/10/07 凱旋門賞は血統傾向がはっきり!なのに当たらない理由


■2020/09/12 日本が優勝馬など、出走馬を買いまくっていた凱旋門賞があった

 Our Pleasure 2019年1月号のザ・ブラッド 血統表を紐解く!(T.I.S)では、サンサンという聞いたことのない馬の話でびっくり。ただ、いつもここで紹介される種牡馬ではなく、牝馬であったようです。どうりで聞いたことありませんわ。

 ということで、私は知らない牝馬でしたが、なんと凱旋門賞をレコード勝ちしていた馬。そして、この馬を日本が買っていた!というので驚きですね。神戸製鋼グループの資金をバックにした新興勢力の明和牧場が300万フラン(約2億4000万円)を提示したと伝えられているとのこと。いまなら4億円以上になる大きな買い物だったとされていました。

 サンサンが活躍した1970 年代前半は日本も高度成長期に突入するあたりで、ちょっと前の爆買い中国みたいな雰囲気なのか、お金と勢いがあった模様。なんとサンサンが勝った1972年の凱旋門賞出走馬も買いまくりでした。オンワードの樫山純三さんがフランスでトレードしたハードツービート、のちにダービー2着馬のリンドブルパンを送るブルパン、天皇賞・春に勝って渡仏し、F.パルメール厩舎に所属したメジロムサシ、えりも牧場の山本慎一氏所有のエリモホーク、のちにハギノトップレディの父になるサンシーなどがいたと説明されています。

 また、同時期には、テンポイントを生産した吉田牧場が、英オークス馬のジネブラや米国で最優秀古牝馬に選出されたタイプキャスト(天皇賞・春などに優勝したプリティキャストの母)などのビッグネームを導入していました。

 ただ、この頃に日本馬のレベルが一気に引き上げられたかというと、そうでもないかもしれません。また、導入されたビッグネームも血が繋がっていないようにも見えました。例えば、サンサンの系統から重賞馬が出てはいるものの、 G1馬すらいない感じで、いまいち。高い買い物だったように見えます。


■2024/10/07 凱旋門賞は血統傾向がはっきり!なのに当たらない理由

 後述するように、役に立つようでいてあまり役に立たない気もするのですけど、<凱旋門賞の「過去20年の勝ち馬の血統」からわかる狙い目 日本馬シンエンペラーの相性は?>(webSportiva 2024年10月05日(土)12:45)という記事がおもしろかったです。

<血統的視点からこのレースを占っていこう。(中略、引用者注:「過去20年の凱旋門賞勝ち馬の血統」を見ると、サドラーズウェルズ系が、)直近12年で10勝するなど、この直系が20年で11勝している。母の父を見ても、4頭がこの血を持っている。父も母の父もこの系統であるエネイブルを含めて、20頭の勝ち馬のうち13頭がこの血を持っているのだ。>
<最優先すべきは、過去12年で10勝しているサドラーズウェルズ系だろう。>
<ダンチヒの影響力もなかなかのもので、過去20年の勝ち馬で4頭が直系に、さらに4頭が母の父にその血を持っている。凱旋門賞馬の血統を分析してみると、サドラーズウェルズとダンチヒが重要な血であることは明らかだ。>
https://www.excite.co.jp/news/article/WebSportiva_105021/

 以上のようにはっきりとした傾向が出たにもかかわらず、<役に立つようでいてあまり役に立たない気もする>と最初に書いたのは理由があります。そもそもヨーロッパではサドラーズウェルズ系が多いことは予想できるためです。
 ちょっと前の日本でたとえると、「ダービーはディープインパクト系が強い」くらいな感じですかね。ディープインパクト系がいっぱい出て、全然絞れないじゃん!といった感じ。なお、「サンデーサイレンスが血統に入る」だと出走馬ほぼ全部みたいな状態なので、そこまでは偏っていません。とはいえ、決め手としては弱い情報です。

 で、この記事のあった2024年もサドラーズウェルズ系が6頭出走。記事では、「この時点でかなり絞られる」としていたものの、6頭もいますからね。結構難しいです。
 ちなみに記事では、サドラーズウェルズ系で母父がダンチヒ系のロスアンゼルスを選択してハズレ(6番人気3着)。やはりこの情報だけじゃ難しいですよね。ロスアンゼルスと同じサドラーズウェルズ系(というか同じ父であるキャメロット産駒)のブルーストッキングが勝ちました(2番人気1着)。
 また、2番手に押していたのは、ロスアンゼルスとは逆のパターンで、ダンチヒ系で母父がサドラーズウェルズ系のアヴァンチュール。ブルーストッキングが勝ったのですから、これも当然外れでした。とはいえ、7番人気2着ですから惜しいと言えば惜しいです。6,7番人気で2着、3着ですから、むしろかなり良い予想だったと言えるかもしれません。

2026年10月3日土曜日

レイデオロは種牡馬として失敗?データで見てみると…

■2023/09/23 レイデオロは種牡馬として失敗?データで見てみると…


■2023/09/23 レイデオロは種牡馬として失敗?データで見てみると…

 もっと早いうちから書こうと思っていて忘れていたのですけど、レイデオロ産駒の戦績がボロクソ。特に繁殖牝馬の質を考えるとひどいですね。めちゃくちゃ豪華な繁殖牝馬が揃っているにも関わらず、そこまでのレベルにない種牡馬の産駒より悪い…といういいところなしな感じになっています。POGで選んで好きな馬だったので、たいへん残念です。

 これは感覚ではなく、データからも明らか。調べた日付がバラバラで申し訳ないんですけど、手元のメモにある2023年デビューの新種牡馬のAEI、CPI、API/CPIは以下の通りです。
 平均収得賞金額AEIを繁殖牝馬の質(CPI)で割った数字で並べると、レイデオロはブービーの悪さ。データが少ないため、産駒の少ない種牡馬はこの後大きく変わるはずですけど、レイデオロ産駒はむしろ多い方ですからね…。

API/CPI順    種牡馬の名前    AEI    CPI    API/CPI
1位    キタサンミカヅキ    1.24    0.13    9.54
2位    ロジャーバローズ    1.54    0.43    3.58
3位    モーニン    1.2    0.54    2.22
4位    シュヴァルグラン    1.21    0.65    1.86
5位    ミッキーグローリー    0.71    0.51    1.39
6位    ホークビル    0.58    0.47    1.23
7位    アポロケンタッキー    0.62    0.54    1.15
8位    ヘンリーバローズ    1.67    1.64    1.02
9位    アルアイン    0.65    0.71    0.92
10位    エピカリス    0.54    0.63    0.86
11位    ブリックスアンドモルタル    1.37    1.95    0.70
12位    スワーヴリチャード    2.08    3.19    0.65
13位    ニューイヤーズデイ    1.03    1.76    0.59
14位    アニマルキングダム    0.29    0.74    0.39
15位    ディオスコリダー    0.29    0.77    0.38
16位    サンダースノー    0.51    1.36    0.38
17位    アドミラブル    0.15    0.47    0.32
18位    レイデオロ    0.69    2.79    0.25
19位    カリフォルニアクローム    0.22    1.86    0.12

 なお、これは繁殖牝馬の質を考慮した場合の数字。繁殖牝馬の質が高さ以上に活躍させるというのは、サンデーサイレンスやディープインパクトみたいな一部の化け物の例外を除き至難の業。「API/CPI」が低くても「大成功」と言われる種牡馬は多数います。平均値が悪くても大物を出しやすいタイプもいますしね。

 で、単純なAEIだけで見た順位は以下の通りでレイデオロは10位と冴えませんね。そもそも1.0が平均ですので、0.69はあまり良くない数字です。

1位    スワーヴリチャード    2.08
2位    ヘンリーバローズ    1.67
3位    ロジャーバローズ    1.54
4位    ブリックスアンドモルタル    1.37
5位    キタサンミカヅキ    1.24
6位    シュヴァルグラン    1.21
7位    モーニン    1.2
8位    ニューイヤーズデイ    1.03
9位    ミッキーグローリー    0.71
10位    レイデオロ    0.69
11位    アルアイン    0.65
12位    アポロケンタッキー    0.62
13位    ホークビル    0.58
14位    エピカリス    0.54
15位    サンダースノー    0.51
16位    アニマルキングダム    0.29
17位    ディオスコリダー    0.29
18位    カリフォルニアクローム    0.22
19位    アドミラブル    0.15

 ただ、圧倒的に繁殖牝馬の質が高いため、今後活躍馬は出るでしょう。また、早熟ではない…ということで、今後大きく数値が回復する可能性もあります。

 ところで、レイデオロの血統的な特徴ですけど、「サンデーサイレンスの血が入っていない」ということ。最近どこかにサンデーサイレンスが入っていないと日本ではなかなか好成績を残せないだけに、これは非常に注目でした。
 しかも、ディープインパクト専用コース的な東京2400mのダービーを、サンデーサイレンスの血なしで勝ってしまいましたからね。生産者からも注目された馬でした。

 このサンデーサイレンスの血が入っていないことは、繁殖牝馬を集める際に有利になった可能性もあるかもしれません。以下のようにCPI順だと2位です。ただ、それ以上に質が高くてなおかつ結果も出しているスワーヴリチャード(これもPOG馬でしたがレイデオロの方が好きでした)との差がでかいですね。
(あと、一部でサンデーサイレンスの再来を期待するブリックスアンドモルタルも結構良い感じですね)

CPI順    種牡馬の名前    AEI    CPI
1位    スワーヴリチャード    2.08    3.19
2位    レイデオロ    0.69    2.79
3位    ブリックスアンドモルタル    1.37    1.95
4位    カリフォルニアクローム    0.22    1.86
5位    ニューイヤーズデイ    1.03    1.76
6位    ヘンリーバローズ    1.67    1.64
7位    サンダースノー    0.51    1.36
8位    ディオスコリダー    0.29    0.77
9位    アニマルキングダム    0.29    0.74
10位    アルアイン    0.65    0.71
11位    シュヴァルグラン    1.21    0.65
12位    エピカリス    0.54    0.63
13位    モーニン    1.20    0.54
14位    アポロケンタッキー    0.62    0.54
15位    ミッキーグローリー    0.71    0.51
16位    アドミラブル    0.15    0.47
17位    ホークビル    0.58    0.47
18位    ロジャーバローズ    1.54    0.43
19位    キタサンミカヅキ    1.24    0.13

 逆に言うと、レイデオロが種牡馬として失敗した理由も先程の「サンデーサイレンスの血が入っていない」が第一候補かもしれませんね。繁殖牝馬側でサンデーサイレンスが入っている配合が多いだろうと思うものの、素直に父側にもあった方が良いのかもしれません。


2026年10月2日金曜日

絶滅寸前の三大始祖ゴドルフィンアラビアンとバイアリーターク

■2021/11/2 絶滅寸前の三大始祖ゴドルフィンアラビアンとバイアリーターク


■2021/11/2 絶滅寸前の三大始祖ゴドルフィンアラビアンとバイアリーターク

 Wikipediaによると、三大始祖とは、現在のサラブレッドの直系父系祖先を可能な限り遡った場合に辿り着く3頭の種牡馬のこと。具体的には、ダーレーアラビアン、バイアリーターク、ゴドルフィンアラビアンですね。
 UAE・ドバイのシェイク・モハメド殿下が率いる世界最高峰の競走馬管理団体ゴドルフィンは、このサラブレッドの三大始祖の一頭であるゴドルフィンアラビアンにちなみます。カッコいいですよね、ゴドルフィンって名前。このせいで、ゴドルフィンアラビアンが一番好きです。

 ところが、Wikipediaでは、「頭の中では、ダーレーアラビアンの直系子孫がほとんどを占める」と書いてあるんですよ。つまり、ゴドルフィンアラビアンとバイアリータークは消滅寸前なのです。三大始祖が一大始祖になる日も近そうです。

 ゴドルフィンアラビアンの方のWikipediaによると、現在のゴドルフィンアラビアンの父系に属する馬は全てマッチェム(Matchem)の直系子孫しかいません。そのため、マッチェム系とも呼ばれています。
 現時点では、ここからさらに大きく3系統に分かれ、フランスのヤングラトラー系、南アメリカに残存するハリーオン系、アメリカ合衆国のマンノウォー系の3系統があります。ただし、南アフリカは競馬国としてはややレベルが落ちるもの。さらに、フランスのヤングラトラー系はフランストロッター(繋駕速歩競走)でサラブレッドではありません。

 ということで、この中で最も力があるのは、マンノウォー系。アメリカ合衆国及びフランスという競馬最高峰の国で残っており、 最も希望が持てます。
 ただし、これは相対的に見て…という話であり、風前の灯であることは否定できそうにないのです。北米におけるマッチェム系(ゴドルフィンアラビアン系)の種付け頭数は2004年の2,307頭から、2020年には468頭まで激減。ヨーロッパでも2020年度で250頭程度だとのこと。残念ですね…。

 バイアリーターク系の方ですが、こちらも結局みんな同じ種牡馬のヘロドを経由しているので、ヘロド系とも呼ばれています。ヘロド系のWikipediaでは、以下のように書いており、さんざんな感じです。

<三大父系の一つに数えられるが、縮小が激しくほとんど見ることが無い父系となっている。2021年時点の日本では障害競走馬として細々と残っている程度で、後は中小牧場で開店休業状態となっている>

 最新の2018年の状況を見ると、一応上記の書き方よりは期待できそうな感じ。<アイルランドのダイヤモンドボーイが236頭の種付け数を集めたほかは全体的に低調で、2位のパールシークレット(イギリス)が48頭、3番目に多かったのがドゥーナデン16頭(イギリス)>ということで、一応一流国でも残っています。
 また、この2018年はやはりレベルが高いオーストラリアで2頭のG1馬が誕生。ここだけ見ると、おっ!と思えます。…ただし、2頭ともオーストラリアにありがちな「せん馬」であり、種牡馬にはなれないことは100%確定。バイアリーターク系も極めて厳しいですね…。


2026年10月1日木曜日

競馬陰謀論 ウオッカを破ったエイジアンウインズがJRAに強制引退

■2017/7/31 競馬陰謀論 ウオッカを破ったエイジアンウインズがJRAに強制引退


■2017/7/31 競馬陰謀論 ウオッカを破ったエイジアンウインズがJRAに強制引退

 昔ね、エイジアンウインズって馬がいたんですよ。名牝ウォッカを破ってヴィクトリアマイル(G1)を制覇したG1馬です。
 父はフジキセキで、母はサクラサクII。私は長兄のウインストライダー、次のパッシングマークと続けてPOG指名していたのに、指名しなかった3番仔エイジアンウインズが一番走ったという見る目の無さを発揮した、ある意味思い出の馬です。

 Wikipediaでは、<エイジアンウインズ (Asian Winds) とは、日本中央競馬会に登録されていた元競走馬である。2008年のヴィクトリアマイル、阪神牝馬ステークスに優勝した>の他、以下のような説明があります。

<かねて目標としたヴィクトリアマイルに出走。鞍上には本馬初騎乗となる藤田伸二を迎えた。当日は、前年の東京優駿(日本ダービー)優勝牝馬ウオッカに人気が集中し、本馬は5番人気の評価であった。しかし道中中団の位置から、直線半ばで馬群を割って抜け出し、ゴール前追い込んだウオッカ、ブルーメンブラットを振り切って優勝。管理調教師の藤原と共に、GI級(JpnI)競走初勝利を挙げた。馬主の太田にとっても、ウイニングチケット(1993年東京優駿)以来のGI級競走勝利となった>

 ところが、この初G1制覇のレースがそのまま引退レースに。Wikipediaによると、以下のようにトラブルが続いたためだそうです。

<次走にはアメリカのG2競走キャッシュコールマイル出走が予定されていたが、同じくアメリカ行きを予定していたトールポピーが遠征を中止したため、単独遠征はリスクが大きいとの判断から断念、休養に入った。秋の目標はマイルチャンピオンシップとされたが出走を果たせず、休養は長期に及んだ。2009年はヴィクトリアマイルを目指して一旦は帰厩したが体勢が整わず、結局現役続行を断念して6月12月付けで登録を抹消、競走生活から退いた>

 最近になって気づいたもので当時は知りませんでしたが、この引退を人気馬ウオッカを破ったからJRAに仕組まれて引退させられたみたいなスレを立てている変な人がいたのを発見。いわゆる「陰謀論」といったもんどえすね。

-----引用 ここから-----
エイジアンウイング JRAを怒らせて引退
1 : 名無しさん@実況で競馬板アウト : 2009/06/12(金) 18:08:42 ID:EHxJsVPy0
    ゥォッヵ=ぇー
http://unkar.org/r/keiba/1244797722
-----引用 ここまで-----

 でも、「エイジアンウインズ」なのに間違って「エイジアンウイング」って書いていますよ、この方。恥ずかしいですね。茶化されちゃっています。

-----引用 ここから-----
3 : 名無しさん@実況で競馬板アウト : 2009/06/12(金) 18:10:14 ID:DP1uYFBL0
    エイジアンウイング

6 : 名無しさん@実況で競馬板アウト : 2009/06/12(金) 18:14:11 ID:G0TI9pEw0
    私はアジアのウイング~ウンタカウンタカシャンハイニーハオ~

7 : 名無しさん@実況で競馬板アウト : 2009/06/12(金) 18:15:53 ID:7P83yMseO
    デビルウイ――――ンッグッ!!

9 : カワカムリプリンス@コケ座スタイル : 2009/06/12(金) 18:16:50 ID:un6bgkelO
    日曜日ウイング行こ

11 : のんちゃん ◆nononjiFW2 [sage] : 2009/06/12(金) 18:34:02 ID:NHlEMqaX0
    勇気の翼を広げたー!

12 : 名無しさん@実況で競馬板アウト : 2009/06/12(金) 19:02:55 ID:3ckCL/yZP
    アジアの翼

13 : 名無しさん@実況で競馬板アウト : 2009/06/12(金) 19:09:53 ID:1IC3+evdO
    にわかでスミマセンがエイジアンウイングってどんな馬なんですか?
-----引用 ここまで-----

 笑いました。むしろスレ立てした人が"にわか"だろうという皮肉ですかね?
 挙句、応援レスなのか、ネタなのかわからないですけど、こんなレスも。

-----引用 ここから-----
16 : 名無しさん@実況で競馬板アウト : 2009/06/12(金) 19:44:52 ID:bSpA0P51O
    ハーツも<b>JA</b>を怒らせて国外追放
    帰国後のど鳴りにも関わらずJC強制出走
    ディープにボロ負けにさせ印象操作

17 : 名無しさん@実況で競馬板アウト[sage] : 2009/06/12(金) 19:47:40 ID:T92iXrtLO
    農協を怒らせたのか

19 : 名無しさん@実況で競馬板アウト : 2009/06/12(金) 19:53:08 ID:SBEnfvloO
    >>16
    全農って怖いんだな

22 : 名無しさん@実況で競馬板アウト[sage] : 2009/06/12(金) 20:03:39 ID:OGbYaX+YO
    >>16
    腹筋返せwwwwてめえwwwwwwww

    お前のおかげで良スレに。ありがとう
-----引用 ここまで-----

 以降も茶化されています。

-----引用 ここから-----
24 : 名無しさん@実況で競馬板アウト : 2009/06/12(金) 20:10:30 ID:+Y4kYK7p0
    エイジアエンジニアがJRを怒らせたって?

26 : 名無しさん@実況で競馬板アウト : 2009/06/12(金) 20:19:56 ID:s97JSebiO
    エイジアンマイルドがJTをタスポさせた?
-----引用 ここまで-----

 勘違いは誰にもでもあり、私もよくやります。あんまりこれで叩くのもかわいそうです。
 ただ、こうしたミスとおかしな陰謀論の主張が重なってしまうのを見ると、「やっぱこういうこと言い出す人はちょっとあれな人なのかな?」と思ってしまいます。



珍名馬オオタニズスマイル、プシプシーナ、トントンプー、キミニメロメロ、イロイロ、ノビル、スタコラサッサ

■2023/10/06 珍名馬オオタニズスマイル、プシプシーナ、トントンプー、キミニメロメロ、イロイロ、ノビル、スタコラサッサ


■2023/10/06 珍名馬オオタニズスマイル、プシプシーナ、トントンプー、キミニメロメロ、イロイロ、ノビル、スタコラサッサ

 最近珍名馬の少ない週が続いていたのに、今週はなぜか大量。よりによって今週は時間ないんですよね。こういうときに限って多いです。なるべくサクサク行きましょう。

 今週は人気になりそうな馬でも何頭か珍名馬。オオタニズスマイルがそういった馬の1頭。たぶん大谷翔平選手由来でしょうね。大谷翔平さんの人気はすごいです。

 もう1頭、プシプシーナも人気になりそうな1頭。でも、なんかちゃんとした意味あるんだろうなと公式を見ると、「猫(ギリシャ語)」という可愛らしい意味。意味を知ると、途端に良い名前に見えてきますね。
 猫に関する珍名は、彼自体も珍名だと感じるストームキャットのせいでかなりいます。しかし、プシプシーナは全然関係なさげ。
 念のために…と母の名前パープルセイルを見ると「紫の帆」ということで全く関係なし。父エピファネイアはクリスマスから12日目にあたる1月6日「公現祭」(ギリシャ語)。母父はフジキセキです。エピファネイアからギリシャ語というところだけもらった感じですかね。

 響きがいかにもユニークなトントンプーは、よりスタンダードな珍名馬でしょう。しかし、これもクソ真面目な意味があるのかもと検索すると、「馬名意味    東東風(麻雀用語より)」とのこと。え、知らないんですけど…。ローカルな役なのかと検索したものの、不明でした。

 その他、キミニメロメロ、イロイロなんかも気になったところ。ノビルは良い名前とも言えそうなタイプですが、「伸びる」なのか植物の「野蒜」なのか迷いました。公式によると、「花名。花言葉はタフなあなたの事が好き」ということで、花の方でした。

 番外編としては自身は普通の名前であるホウオウドルーリーの母スタコラサッサも紹介。逃げてこそな名前ですが、6戦して4番手が最高、二桁追走の位置が多い上に、着順はほとんど二桁。こんな成績なのに子供のホウオウドルーリーは人気になりそう…というのが、競馬のおもしろさですね。



スタニングローズ、スランプのきっかけ惨敗エリザベス女王杯で謎の復活V!

■2021/06/04 ローズバドの孫娘スタニングローズ、キングカメハメハは好相性の血統
■2024/11/10 スタニングローズ、スランプのきっかけ惨敗エリザベス女王杯で謎の復活V!


■2021/06/04 ローズバドの孫娘スタニングローズ、キングカメハメハは好相性の血統

 勝ちきれなかったものの、末脚が印象に残り好きだったローズバド。しかし、産駒や孫は走っていない…と思ったら、息子のローズキングダムがいたのを忘れていました。G1勝っています。ただ、なぜかこの子は好きじゃなかったんですよね。

 今週デビューするスタニングローズはローズバドの長女ローザブランカの子で父キングカメハメハ。ローザブランカの長女バンゴール以来のキングカメハメハです。この姉は5勝、唯一大成功したローズキングダムもキングカメハメハで相性の良さを感じさせます。
 ローズキングダム以外は重賞で好走しておらず、正直確実性の高い血統ではなさげ。過剰人気の感があります。ただ、思い入れのある血統なのでPOGで選びたいところ。近親ではローゼンクロイツはPOGで指名したはずです。また、もっと遠くまで見ると、結構印象的だったヤマニンエルブが近親にいます。

 同じ新馬戦でスタニングローズのライバルとなりそうなところとしては、ゴドルフィンの○外エクセトラ。父Exceed And Excelはデインヒルの子で、日本と合いそうな感じ。また、ドレフォン産駒のレッドバロッサは重賞勝利のあるフライングアップルやナイスミーチューが近親にいます。


■2024/11/10 スタニングローズ、スランプのきっかけ惨敗エリザベス女王杯で謎の復活V!

 その後、スタニングローズが活躍したので書こう書こう…と思っていたのにすっかり遅くなってもう5歳の牝馬で秋。来年には引退しそうな時期になってきました。

 好きだったローズバドの孫娘ということもあり、私はPOGで指名。フラワーC(GIII)に勝利し、オークスでも2着になるなど、かなりの活躍を見せました。私の指名馬としては上々です。
 ただ、私のPOG馬あるあるで、POG期間終了後に爆発。紫苑S(GIII)を勝つと、そのまま秋華賞(GI)を勝利。G1馬まで出世しました。

 ところが、続くエリザベス女王杯(GI) を2番人気で14着と惨敗してからは不振。6戦して5着になったのが一度で後は掲示板に載らないほどでした。このままダメになるっぽい感じだったのですけど、3歳のときに惨敗してスランプのスタート地点となったのと同じエリザベス女王杯(GI) で、突如復活で優勝。謎です。
 とはいえ、3番人気で人気だったのは不思議。近走は7番人気、6番人気、5番人気、9番人気と、人気にもなっていなかったのに、今回は人気でした。クリスチャン・デムーロ騎手が乗っており、騎手人気ですかね? それにしても、不思議です。
 
 …と書き終わってから気づきました。2年前に惨敗したエリザベス女王杯は阪神開催で、今回は京都開催ということで、コースが全然違いましたね。スタニングローズは勝利した秋華賞がそもそも阪神競馬場であったように、阪神でも勝っており、特に阪神が苦手ということではないんでしょうけど…。

・エリザベス女王杯、スタニングローズが制す C・デムーロ「全ての人に感謝」 24/11/10(日) 16:18配信 中日スポーツ
<3番人気でC・デムーロ騎乗のスタニングローズが好位追走から直線、外から力強く抜け出して2分11秒1でG12勝目。2年前の秋華賞馬が、見事に女王の座に返り咲いた。C・デムーロは「今年、日本に来たのはG1に勝つため。勝てて本当にうれしい。ゲートを出てからどう乗ろうかと思っていたが、先行グループの後ろで手応え良く走れた。勝つことができてサポートしてくれた全ての人に感謝したい」と喜んだ。>
https://news.yahoo.co.jp/articles/b0b07ce504fa04e10aa724f260416c187a5c9e66

<Cデムーロはホント上手い!
スタート、位置取り、仕掛けのタイミング、どこにもケチをつけることできないくらい、完璧な騎乗だったと思う。
馬のデキも上がってたし、最終コーナー下りの加速で勝負あったなと。>

<Cデムーロは本当に上手いよ、しかし3番人気って復活を期待していたファンやCデムだから買っておこうという競馬ファンが多く居たんだなって思う。薔薇一族の底力を見ました。>

<今まで坂井西村が乗ってたスタニングローズとは別馬
銀と金みたいな馬摩り替えじゃなければ坂井西村がすさまじい漬物石だった>

<やっぱ外人騎手は凄い!4コーナー手前から追いまくって直線先頭で進路を外に取り圧勝!動かし方が半端ない。>



珍名モズトキキ VS メリオーレム、リーチユアドリーム、フルレゾン、リンドバーグ、アズベリー

■2023/08/25 珍名モズトキキ VS メリオーレム、リーチユアドリーム、フルレゾン、リンドバーグ、アズベリー


■2023/08/25 珍名モズトキキ VS メリオーレム、リーチユアドリーム、フルレゾン、リンドバーグ、アズベリー

 あんまり気になる名前の馬いないなーと思っていた今週の競馬。最初に目についたのは、モズトキキでした。公式の説明は「冠名+人名愛称」となっているんですけど、これたぶん「冠名+と+人名愛称」で「モズとキキ」ってことじゃないですかね。「キキとララ」「ぐりとぐら」みたいな名前。英語表記も「Mozu to Kiki」でしたので、やはりこの理解で良さそうです。珍しい命名の仕方、アイデアの感じる命名の仕方です。
 馬主さんはもちろんモズの冠名でおなじみキャピタル・システム。モズアスコット、 モズスーパーフレアなどが代表馬。モズトキキの母も所有馬のモズジャカランダでした。

 リーチユアドリームは結構好きだなと思った名前の馬。結構人気になりそうで、リーチザクラウンの期待馬か?とリーチザクラウンが好きだった私は期待しましたが、マインドユアビスケッツ産駒で残念。母父などとも関係なく、母名がナッシングバットドリームズだったのでそれが由来のような感じ。ちなみに母のナッシングバットドリームズもその母デインドリームからの連想でしょう。 デインドリームは凱旋門賞など、G1を勝ちまくった歴史的名牝であり、良血です。

 注目馬の方では、小倉2000mのメリオーレム。父シュヴァルグランは正直それほど期待されていないと思うのですけど、意外に走りそうな感じ。兄弟も1勝程度であり、これもやはり強調できないところ。ただ、これくらいの地味さが好みなんですよね。POG指名するかどうか迷っています。

 リアルスティール産駒のアズベリーは正直好きな感じではないものの、インブリードが濃いな~と思ったので注目。以下のように3 x 3、3 x 4という濃いところが入った4本の多重インブリードです。

Storm Cat     25.00%     3 x 3
Monevassia、Kingmambo     18.75%     3 x 4
Mr. Prospector     12.50%     4 x 5 x 5
Northern Dancer     9.38%     5 x 5 x 5

 今週はなぜか気になる名前の馬が少ないので、注目馬を多めにやりましょう。とは言っても、なぜか能力的に気になる馬も少ないので、おまけした感じですけど、アズベリーと同じレースではフルレゾンの方が好み。姉に函館2歳S(G3) 2着の カイカノキセキがいて、仕上がりは早そう。父がオルフェーヴルに変わったのもプラスでしょう。

 うーん、困った。まだ少ないですね。今週最も気になっているメリオーレムのレースでは、ドゥラメンテ産駒リンドバーグも気になるところ。もっと人気になりそうな馬がいますが、メリオーレムのライバルとしてはこの馬を一番警戒しています。


2026年9月30日水曜日

アルママ・ナイママの名前の由来は仏教って本当?

■2020/01/04 アルママ・ナイママの名前の由来は仏教って本当? 
■2023/03/10 禅僧が書いた『ないがままで生きる』という書籍があった! 
■2025/09/11 重賞5勝G1・1勝の名牝の子が全然走らず 兄弟で通算中央2勝!

■2020/01/04 アルママ・ナイママの名前の由来は仏教って本当?

 アルママ・ナイママって変な名前だなと思っていたら、由来がOur Pleasure 2018年10月号 馬恋慕(河村清明)に載っていました。
 岡田繁幸さんによると、「お釈迦様の言葉が由来」だとして、以下のように説明していたそうです。

「お釈迦様の教えを弟子たちが経典にまとめようとした時に『そんなことはしなくていい。すべてはあるがままに受け入れるしかない』と言われたそうなんです。馬名を決める頃、自分は体調を崩していて、あるがまま、ないがままを素直に受け入れなければ体が保たんぞって思ったんです。そういう生き方に近づかなければダメだって、自分を戒いましめる意味合いを込めて、アルママ、ナイママって名前を選びました」

 「あるがまま」ならわかったんですけど、「アルママ」ってやっぱちょっと妙な感じ。さらに、ナイママの場合は、上記のエピソードにある話「そのまま」ではなく、ここから派生してつけた名前のようでした。

  ところで、このインタビューの時点では、岡田さんはアルママに期待していた感じで、デビュー前の扱いもそうでしたね。G1ヴィクトリアマイルの勝ち馬ホエールキャプチャの子ということで、ビッグレッドでは珍しい良血。父も普通にオルフェーヴルという良い種牡馬。こりゃ1億円以上だろう…と思ったら、 1億8,360万円 (2016年 セレクトセール)でした。ただ、現時点では1勝で鳴かず飛ばずとなっています。
 一方、このときはおまけ程度の扱いだったナイママは結構頑張っています。地方所属時代にコスモス賞1着、札幌2歳Sを2着。この時点では期待できそうな感じでした。ただ、その後、札幌開催が終わり、五十嵐冬樹騎手から柴田大知騎手に乗り代わってからはいまいち。中央入りしても復活していません。アルママよりは活躍しているんですけどね。
 あっ、値段を見るのを忘れていました。648万円 (2017年 北海道サマーセール)とやすかったにも関わらず、すでに獲得賞金4000万円の活躍です。近親に活躍馬はおらず、父もダノンバラードという地味馬。良血よりこっちの馬の方が岡田繁幸さんらしくて好きですね。

■2023/03/10 禅僧が書いた『ないがままで生きる』という書籍があった!

 「ナイママ」の方は元の仏教の話から派生した感じとしていたら、普通にお坊さんも言っているのか、ズバリ『ないがままで生きる』というお坊さんが書いた書籍があることを知りました。書籍の発売は2016/1/7。ナイママのデビューの2018年より2年くらい前ですね。

『ないがままで生きる』(玄侑 宗久)



<この本では、「無分別」「無常」「無我」「無心」という仏教の智慧、また「無為自然」に象徴される老荘思想、そして「無限」では、秩序や必然が、いかに人間の自由に関わるのかを考察してみた。いずれも人間そのものの、最も平和な在り方についての話である。日本で成熟した仏教や禅、老荘の考え方に、今だから触れてほしい>

<玄侑宗久(げんゆう そうきゅう)
昭和31年(1956)、福島県三春町生まれ。慶應義塾大学文学部中国文学科卒業後、さまざまな仕事を経験。その後、京都天龍寺専門道場に掛搭。現在、臨済宗妙心寺派福聚寺住職。僧職のかたわら執筆活動を行ない、平成13年『中陰の花』で芥川賞を受賞。また、平成26年には東日本大震災を被災者の視点で描いた『光の山』(新潮社)で芸術選奨文部科学大臣賞受賞>
 
 レビューを見ると、<禅僧であり小説家でもある著書が、「あるがまま」の先を行く「ないがまま」を提唱し、それをエッセイとして展開して行きます>といった話がありました。
 「ないがまま」は老子の思想を思わせるところも個人的にはあったのですが、上記の書籍紹介で出ているように、この書籍内でもそういった話はあるようで、同じレビューアーが以下のように書いている部分があります。

<老荘思想に見る、「あくまで受け身、それも強靭なまでの受け身の姿勢」や、仏教の観音思想にある、「状況の変化に応じて自らを無限に変化させ、それを楽しもうという態度」といった辺りに、対処力に特化した極意を感じました>

 別のレビューアーは「あるがまま、には無理があるから」という興味をそそらせるタイトルで、以下のように書いていました。よく用いられる「あるがまま」という言葉よりも、あまり聞かない違和感を覚える「ないがまま」の方が無理がないのかもしれません。

<玄侑氏は「あるがまま」という言葉に戸惑うという。人間にはいろいろな面があり、「自分」の幅も広い。仏教は人間を六道(地獄・餓鬼・畜生・修羅・人間・天道) の幅で、「どの状態になってもその人」と見る。
 状況によって人は悪魔にも天使にも変わるのに「あるがままでいいんだよ」と言われても、どのあたりの自分でいいのか。
 最近は子どものときから「個性を伸ばす」などと言われるけれども、「私という個性はこう」と自分を統一することには無理がある。
 そもそも、自分の考えも喜怒哀楽も、青空にポッカリ浮かんだ雲のようなもので、「ない」のがもともとの状態。
 そう考えて、「ないがまま」という言葉を造ったという>

 したがって、「自分がどういう人間か」という「個性」の「あり方」を探すのは無理があるということに。一方で、確定した個性がなくとも、「私は誰でもない」というのも事実。この予測できない自分の「ないがまま」を楽しみ、無心に生きようというメッセージだと受け取ったそうです。

 ■2025/09/11 重賞5勝G1・1勝の名牝の子が全然走らず 兄弟で通算中央2勝

 ヴィクトリアマイル(G1)を勝った他、関西TVローズS(G2)、府中牝馬S(G2)、デイリー杯クイーンC(G3)、東京新聞杯(G3) を勝った名牝ホエールキャプチャ。G1・2着も3回、G1・3着も2回ということで、まぐれ勝ちG1馬タイプではない、勝利数以上の強さを感じさせた馬でした。

 ただ、牝系図を見ていて驚いたのが、産駒が全然走っていないことです。中央未勝利ではないのですけど、私が見た時点で中央で勝てたのはただ一頭でした。
 その後、これを知ったきっかけの今年のデビュー馬サトノアイボリーが新馬戦で勝利。とはいえ、重賞5勝G1・1勝の名牝の子としてはやはりまだまだ物足りないですね。

 ちなみに、私が見た時点で唯一の中央勝利馬は、他の兄弟が未勝利なのに1人で2勝したアルママでした。中央時代はビッグレッドファーム、岡田繁幸さんの馬。アルママは長男だったために、良血馬なのに走らなくて失敗という印象だったと思われますが、その後の兄弟が壊滅的だとわかった後で見ると、「さすが岡田繁幸さん!この兄弟で2勝させたなんて!」となります。個人的にはもっともっと走ってほしい血統ですどね。

 |-- ホエールキャプチャ ( 牝 2008 芦毛 クロフネ ) 7勝
 |   |    1着 - ヴィクトリアマイル(G1)、関西TVローズS(G2)、府中牝馬S(G2)、デイリー杯クイーンC(G3)、東京新聞杯(G3)
 |   |    2着 - 阪神ジュベナイルF(G1)、桜花賞(G1)、ヴィクトリアマイル(G1)
 |   |    3着 - 優駿牝馬(G1)、秋華賞(G1)、札幌記念(G2)、府中牝馬S(G2)、KBSファンタジーS(G3)
 |   |-- アルママ ( 牡 2016 芦毛 オルフェーヴル ) 2勝、地方2勝
 |   |-- プレイズネイチャ ( 牝 2017 鹿毛 キングカメハメハ )
 |   |   `-- オーサムピクチャ ( 牝 2021 鹿毛 キズナ ) 地方2勝、中央現役
 |   |-- トーセンマッシモ ( セ 2018 芦毛 キングカメハメハ ) 地方14勝
 |   |-- ヘブンズドア ( 牡 2019 鹿毛 オルフェーヴル )
 |   |-- アオイテン ( 牡 2020 芦毛 ロードカナロア )
 |   |-- サトノリアン ( 牡 2021 鹿毛 キズナ ) 地方2勝、中央現役
 |   |-- マザーズウィル ( 牝 2022 鹿毛 キズナ ) 中央現役
 |   |-- サトノアイボリー ( 牡 2023 芦毛 エピファネイア ) 1勝、中央現役
 |   `-- ホエールキャプチャの2024 ( 牡 2024 鹿毛 エピファネイア ) 
https://db.netkeiba.com/horse/ped/2023105380/


2026年9月29日火曜日

珍名馬・群馬県示すツルマウカタチ(つる舞う形)、カワ、タキ VS シャトーディフ、クルミナーレ

■2023/09/15 珍名馬・群馬県示すツルマウカタチ(つる舞う形)、カワ、タキ VS シャトーディフ、クルミナーレ


■2023/09/15 珍名馬・群馬県示すツルマウカタチ(つる舞う形)、カワ、タキ VS シャトーディフ、クルミナーレ

 最近珍名馬がいなかったので、久しぶりの更新。デビュー馬はむしろ増えている感じなのに、珍名馬が減っているというのは不思議。夏競馬の方が珍名馬が多い…みたいなのあるんですかね?

 とはいっても、今週も珍名馬は少なく、おもしろ系よりは変わっていて、普通の意味で珍しいなという馬がちらほら。その中で一番変わっていると思ったのは、わりと人気になりそうなツルマウカタチですね。
 私はこれ、最初、以前活躍馬を出した冠名の「ツルマル」と誤読。で、どこで切るの?と悩み、「ツル+マウ+カタチ」で「鶴舞う形」(鶴が舞う形)かな?と思います。これなら意味が通じしますね。
 しかし、私が知らないだけで「つるまう」という動詞があるのかも…と検索。すると、<群馬の由来と歴史~“つる舞う形”ができるまで~ - まっぷるトラベルガイド>というページがヒットしました。群馬県民には群馬県を示すワードとして定着しているんだそうです。

<上毛かるたで「つる舞う形の群馬県」と詠まれているように、群馬の形は鶴が羽ばたく形に見えます。群馬県の南東部がくちばしで、上下(南北)に翼を広げて羽ばたいているシルエットです。群馬県民ならみな「県の形は鶴の形」と答えるこの形になるまでには、さまざまな変遷がありました。>
https://www.mapple.net/articles/bk/9610/

 公式の馬名説明では「鶴舞う形。上毛かるたより」とのこと。上毛ってのがそもそも群馬県のことじゃなかったっけ?と思ったらそうですね。1947年(昭和22年)12月に群馬文化協会が初版を発行した [1] 郷土かるただそうです。
 馬主は星野 壽市(じゅいち)さん。鉄のスクラップ加工、産業廃棄物処理などを手がける三栄商事株式会社代表取締役会長。てっきり群馬県出身なんだと思ったら、金物で有名な新潟県三条市出身。しかし、やはり会社などは群馬県でした。そもそも所有馬に「上毛かるた」のフレーズを使用していることで知られている馬主さんなんだそうです。知りませんでしたわ。

「上毛かるた」由来の所有馬
「上毛かるた」由来の馬名は1世代につき1頭名付けている[4]。

アサマノイタズラ[5]
「浅間のいたずら 鬼の押し出し」より
エンギダルマ[6]
「縁起だるまの少林山」より
ココロノトウダイ
「心の灯台 内村鑑三」より
テンカノギジン[7]
「天下の義人 茂左衛門」より
ヘイワノツカイ
「平和の使徒 新島襄」より
ライトカラカゼ
「雷とからっ風 義理人情」より
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%98%9F%E9%87%8E%E5%A3%BD%E5%B8%82

 他に気になった馬名はカワ、タキといういずれもシンプルネームな馬名。珍名と言って良いかどうか迷うところですが、珍しいことは間違いないでしょう。てっきり同じ馬主さんだと思ったら、それぞれTNレーシング、(株)スリーエイチレーシングと異なります。ちなみにタキの方はPOG指名馬でもあります。
 馬名意味はそれぞれ「カワウソの女の子より」「人名より」となっていました。「カワウソの女の子より」というのは、検索してみると、多摩動物公園に以前カワちゃんというカワウソがいたとわかったのでそれが由来でしょうか。他の動物園でもありそうな名前ですけど…。

 3頭だけなので、好きな馬の話も。同じレースでぶつかるシャトーディフ、クルミナーレがともに近親がすきな馬です。
 シャトーディフはソングラインの姪っ子というべきなのですけど、私的にはルミナスウイング、モンローブロンド、Attractionなどの近親という血統。大好きな血統で、なおかつ成功して活躍馬の多い血統ですね。それなのによりによってソングラインなど、活躍している馬をことごとく指名できていないのは私らしいです。
 クルミナーレの方は勝ち上がり率の高いクロウキャニオンの子。キラウエア、ヨーホーレイクなどが活躍しています。が、これも私が指名したときの馬はあまり走らない…という見事な逆神状態に。今年は指名しましたので、また走らないかもしれません。


2026年9月27日日曜日

馬っ気とフケと発情は違うし、競走能力とも無関係だった?

■2019/04/01 妹萌えの馬がいた!天皇賞馬マイネルキッツ、妹マイネカンナが大好き
■2022/09/23 馬っ気とフケと発情は違うし、競走能力とも無関係だった?


■2019/04/01 妹萌えの馬がいた!天皇賞馬マイネルキッツ、妹マイネカンナが大好き

  Enjoy Ruffian 2009年7月号の厩舎訪問で出ていた国枝栄厩舎の福田好訓(ふくだよしのり)調教厩務員は、当時マイネルキッツについてある心配をしていました。
 キッツの次の出走予定は、宝塚記念。しかし、「次の栗東滞在は、キッツとカンナで行くと聞いているんですけれど、キッツはカンナのことが大好きなんですよ。ただでさえ馬っけが強いというのに......」という心配です。
 このカンナというのは、マイネカンナのこと。マイネルキッツと同じタカラカンナの子、つまり兄妹なのです。馬って近親でも関係なく発情するんでしょうね。

 ちなみに同じ号の「血統マニアック」(藤井正弘)では、妹のマイネカンナの方が先に重賞を勝ったという話を書いていました。
 兄弟で逆になったのは、当時5回目でしたが、ともに古馬で初重賞だったのは、このマイネルキッツとマイネカンナが初めてのケースだったといいます。マイネカンナは4歳4月で初重賞であり、アグネスタキオン産駒としては当時2番めの高齢重賞勝ち星でもありました。どうも晩成型の血統だったようです。


■2022/09/23 馬っ気とフケと発情は違うし、競走能力とも無関係だった?

 マイネルキッツが種牡馬入りしていればその話をしようかと思ったのですが、種牡馬入りしませんでした。じゃあ、「馬っ気」(うまっけ)って話で膨らませようかな?と検索してみると、<実は「フケ」≠「発情」 パドックで外野が兆候を読み取るのは至難【獣医師記者コラム・競馬は科学だ】>(2022年5月20日 06時00分 中日スポーツ)という記事が出てきてびっくり。私も勘違いしていました。

 この話に行く前に、先に「馬っ気」(うまっけ)の説明を先に。<馬っ気(競馬用語辞典) JRA>では、「牡馬の発情」という説明です。牡馬の場合は、馬っ気と発情はいっしょということになります。
 また、競馬で馬っ気が重視されるのは、発情によって競走能力が落ちると考えられているため…というのも重要です。ただし、今回は「馬っ気」メインの話ではないため、この真偽については、今回話がありません。
https://www.jra.go.jp/kouza/yougo/w129.html

 で、私は牝馬の発情がフケだと思っていたんですが、違うんでしょうね。中日スポーツの獣医師記者・若原隆宏さんの説明を読んでみしょう。
 若原隆宏さんはまず「オークスはG1の中でも波乱傾向の強い競走」と指摘。実際、直近10年で3連単10万超の決着が3度あるそうです。

 理由のひとつは、「距離設定」なのですが、ここはそれ以上説明されていません。これはおそらくほとんどの馬が走っていない芝2400mを若い牝馬が走るために未知数…ということではないかと思われます。
 一方、今回の話のメインは、距離設定と一緒によく言われるという、「5月はほぼすべての牝馬が発情しうる季節にあたる」ことの方。以下のような話がありました。

<人で28日の「月経周期」にあたる用語を動物では「性周期」と呼ぶ。馬は21日。季節性繁殖動物で、おおむね春だけこの周期が回る。北半球では早くて1月に始まり、遅いと8月まで続く。排卵前後の数日は発情に伴って競走能力が減衰すると信じられてきた。厩舎人は、馬のしぐさなどからこれを読み取ったとして「フケが来た」と表現する>
https://www.chunichi.co.jp/article/473356

 やはりフケと発情は同じという理解。なので、私の理解は間違っていなかった感じ。競馬用語辞典を見ても発情とフケは同義とされていました。
 しかし、<近年、繁殖学的な意味の「発情」(=排卵前後)と、厩舎人の言う「フケ」が、必ずしも一致しないことが分かってきた>というのが、今回の話です。

<JRAは研究の一環として2011~13年の3~8月に栗東在厩の現役牝馬の一部を対象に採血。性周期の指標となる雌性ホルモン濃度を調べている。
 ほとんどの馬は正常な性周期を刻んでいた。従来、現役馬は高ストレス下にあるために、慢性的な“生理不順”の状態にあるとの説もあったが、そもそもストレスの影響が小さいのか、栗東の環境が快適なのか、性周期は正常だった。
  同時に、担当者に当該馬が「フケであるか」を問診。突き合わせてみるとこれがてんでバラバラ。統計的にも無関係なことが示された>

 従来フケとされてきた兆候が、実は性周期や発情とは無関係だったわけです。ただし、従来フケとされてきた兆候を読み取ること自体は、依然として重要である可能性を若原隆宏さんは指摘。要するにこれは担当者が「今は走らなそうだ」と察知することであるため、発情と無関係でも競走能力への影響ははかることができる可能性があるためです。
 ただし、パドックで、やれ「腰が浮いている」「担当者に擦り寄って歩いている」と“フケの兆候”を読み取ろうとするのは無理があるだろうとも指摘。タイトルの後半になっていた「パドックで外野が兆候を読み取るのは至難」はそういう意味のようでした。



2026年9月25日金曜日

危うくサラブレッドになり損ねるところだったテンポイントの血統

■2013/3/14 危うくサラブレッドになり損ねるところだったテンポイントの血統
■2018/03/18 54戦54勝のキンチェム、祖母は繁殖牝馬にならない予定だった
■2018/03/18 キンチェム、実は間違えた配合で偶然生まれた馬だった
■2018/03/18 見栄えの悪かったキンチェム、購入者にも見捨てられる
■2017/06/08 11万円で5.7億円稼いだテイクオーバーターゲットなど、お買い得だった馬



■2013/3/14 危うくサラブレッドになり損ねるところだったテンポイントの血統

 知らんかったのか、忘れていたのか、どっちだかわかりませんけど、とにかくおもしろかった話。

-----引用 ここから-----
貴公子テンポイントの死から35年     文 有吉正徳    2013年3月8日

 5日は名馬テンポイントの命日だった。1978年のこの朝、治療を受けていた滋賀・栗東トレーニングセンターで息を引き取った。
 関係者の執念が生んだサラブレッドだった。
 祖母のクモワカが「伝貧(でんぴん)」(馬伝染性貧血)と診断されたのは52年。法令で安楽死処分が義務づけられている伝染病である。
 ところがクモワカは伝貧の症状を見せなかった。関係者は処分命令を無視してかくまい、繁殖牝馬(ひんば)として育てた。しかし「死んでいるはず」の繁殖牝馬は軽種馬登録協会からその存在を否定された。
http://www.asahi.com/and_M/interest/TKY201303080080.html?ref=com_fbox_u
-----引用 ここまで-----

 サラブレッドはきちんと登録されているか否かが、たいへん重要です。
 サラブレッドは血統が命ですし、そもそも語源がそういう意味です。

-----引用 ここから-----
語源は Thorough [ 完璧な、徹底的な ] + bred [ 育てられた、躾けられた ] で血統背景だけではなく、育つ環境も含めて完璧であることを指す。

純血を意味するアラビア語の直訳という説もある。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B5%E3%83%A9%E3%83%96%E3%83%AC%E3%83%83%E3%83%89
-----引用 ここまで-----

 さて、テンポイントの祖母クモワカはどうなかったか?と言うと……。

-----引用 ここから-----
  「クモワカ事件」は裁判になり、クモワカとその子どもがサラブレッドとして認められたのは63年になってからだった。娘のワカクモはこの年に誕生した。桜花賞を制するなどの活躍を見せ、母になってテンポイントを産んだ。
-----引用 ここまで-----

 ドラマですね。


■2018/03/18 54戦54勝のキンチェム、祖母は繁殖牝馬にならない予定だった

 ハンガリーの歴史的競走馬キンチェムも生まれなかった可能性があったという話。他でも書いたのですけど、先に戦績から。

 Wikipediaによると、デビューから引退までの無敗記録としては世界記録となる54戦54勝の記録を持ちます。デビューからの連勝記録としてもプエルトリコのカマレロに破られたものの、いまだそれに次ぐ2位の記録。
 キンチェムは牝馬でしたが、2歳時に全て違う競馬場で10戦10勝という快進撃。前半はドイツ、後半はオーストリア・ハンガリー帝国で走っています。
 3歳時には、 ブダペストのネムゼティ賞(ハンガリー2000ギニー)、ハザフィ賞(ハンガリー1000ギニー)といったハンガリーのクラシックに相当するレースを連勝。さらに、中央ヨーロッパの強豪馬たちが出走するレースだったジョッケクルブ賞(オーストリアダービー)を大差で圧勝。古馬とのレースでも負けず、17戦17勝の成績を残しています。
  4歳は途中から西ヨーロッパ遠征を敢行。イギリスでもキンチェムは有名で、「ハンガリーの奇跡」と呼ばれていました。グッドウッドカップは、イギリスの有力馬たちはハンガリー馬に負けるのを恐れ回避してしまっていたため、わずか3頭でレースが行なわれたという逸話を持ちます。
 続いてフランスに行き、ドーヴィル大賞典で1番人気は譲るものの、きっちり勝利。バーデン大賞では、酒に酔ったまま騎乗したマイクル・マデン騎手が極端に後ろからの位置取りをしてしまいましたが、それでも同着。
 このとき、同着の馬と決勝戦が行われたみたいですね。これもトラブル。突然馬場に野良犬が出てきて終始キンチェムに絡み、大きく離されてしまいました。しかしキンチェムは犬を蹴飛ばして追い払い、プリンスジルスとの差を縮めて追いつくとあっという間に交わして6馬身差で楽勝したとのこと。すごすぎです。
 5歳でも、12戦で全て完勝したのですけど、引退の理由がまた個性的。同厩舎の馬との喧嘩により脚を怪我したため、だそうです。

 さて、血統の話。キンチェムの母ウォーターニンフ (Water Nymph) はオークス5着のザマーメイド (The Mermaid) の子で、現役時代にハンガリーの1000ギニーに優勝した名牝でした。
 にも関わらず、キンチェムを生産したエルンスト・フォン・ブラスコヴィッチさんは、自分の乗馬用の馬としてこの馬を購入していました。しかし、周囲に説得されて繁殖牝馬となったおかげで、血が繋がったのです。
  ウォーターニンフは繁殖に入って1年目からハンガリーオークス馬のハマト (Harmat) を輩出。2年目にキンチェムが誕生しました。




 ■2018/03/18 キンチェム、実は間違えた配合で偶然生まれた馬だった

 ただ、この後もキンチェムはおもしろいのです。
  実を言うと、2年目にはバッカニア (Buccaneer) という人気馬が配合されるはずだったのだが、牧場のミスでウォーターニンフはカンバスカン (Cambuscan) に配合されてしまい、そしてキンチェムが生まれました。
 カンバスカンは種牡馬として活躍したニューミンスターを父に持ち、2000ギニー2着、セントレジャーステークス3着に入った後にイギリスで種牡馬となり、2000ギニーを勝ったカムバッロ (Camballo) を出している。
 ただ、その後ハンガリーのジョッキークラブに購入されたが、受胎率が低くバッカニアに比べれば人気はなかったそうです。

 なお、種牡馬の場合、歴史的名馬でも子孫は繁栄せずといったことも多いのですけど、キンチェムは繁殖としても成功しました。
  5頭の産駒は、競走馬または繁殖で活躍。キンチェムの直系の牝系子孫も繁栄。オーストリアやハンガリーのクラシックに何度も勝ち、ドイツ、イタリア、ポーランド、ルーマニアのダービーにも勝っています。
 1974年にはキンチェムから数えて13代目の子孫ポリガミー (Polygamy) が英オークスで勝利。また、このポリガミーの全妹ワンオーバーパー (One Over Parr) の玄孫で、キンチェムから数えて17代目の子孫キャメロット (Camelot) は2012年に2000ギニーとダービーステークスを制して英国クラシック2冠馬となるなど、21世紀となった現在でも、世界各地にキンチェムの子孫が残り活躍を見せているそうです。


 ■2018/03/18 見栄えの悪かったキンチェム、購入者にも見捨てられる

 キンチェムは、デビュー前の逸話もすごいです。
 ブラスコヴィッチの生産馬は1歳時に1人のオーナーに対して一括で売却されることになっており、1875年の1歳馬はアレックス・オークシーという人物に7頭まとめて700ポンド程度の価格で売却されることになりました。
 しかし、購入したにもかかわらずオークシーはキンチェムともう1頭の馬を引き取らなかったといいます。キンチェムはひょろっとした暗い毛色の栗毛馬で外見が悪かったため、オークシーは走らないと判断した模様です。
  結果、キンチェムは生産者であるブラスコヴィッチの所有馬として走ることとなったのですけど、意外な人物にその素質を評価されていた。キンチェムは仔馬の頃ロマに誘拐された事があり、犯人逮捕後に警察が「あの牧場にはもっといい体の馬が沢山いたのに何でこんな馬を狙ったんだ?」と尋ねています。
 すると犯人は、「確かにあの馬は外見は他の馬に見劣りする。でもそれを補って余りある勇気を持っていたんだ」と答えたとのこと。泥棒だけが彼女を評価していました。




■2017/06/08 11万円で5.7億円稼いだテイクオーバーターゲットなど、お買い得だった馬

 クラブ馬主になって夢と賞金を同時に狙う! 安くて強い馬列伝【後編】 週プレNEWS / 2017年4月22日 15時0分は、「クラブ馬主で夢と賞金を同時に狙って、人生も下克上だ!」という記事。
 しかし、これは良いケースだけ見て誤解されているだけですので、非常に悪い話。
 例えば、"ダート戦線で10億円以上を稼いだエスポワールシチーは、500口の共同馬主で1口当たり2万4000円。維持費などは別としても還元額は約204万円で100倍近いリターンだ"だと書いているものの、シチーの馬は大量募集でハズレだらけという印象でした。うまい話でないどころか、駄目な方だと思われます。

 ただ、こういう安馬が大活躍という話自体はおもしろいです。この記事ではそういった例がたくさん載っていました。

モーリス
   2015年の年度代表馬で、10億円を優に超える賞金を稼いだ。1歳時にセリでつけられた価格は150万円。育成牧場に購買され、トレーニングを積んだ後、2歳になって再度、セリに出された値段も1050万円。

ジャスタウェイ 
 セレクトセールでの落札額が1260万円。2013年の天皇賞・秋で勝利。さらに、G1ドバイデューティフリー(現ドバイターフ)で圧勝劇を見せ、2014年の世界ランキング1位にも輝いた。

テイエムオペラオー 
 セリでの落札額はわずか1050万円で獲得賞金総額約18億3000万円。

メイショウドトウも
 生涯9億円以上を稼いだが、海外のセリでの落札額はたったの500万円。

トレヴ
 1歳時のセリでは、2万2000ユーロ(約270万円)で売りに出されるも声がかからず、やむなく牧場の名義で現役生活をスタート。しかし、無敗のままG1フランスオークスを勝利して、800万ユーロ(約10億円)でトレード。その後、凱旋門賞連覇という快挙を達成。

テイクオーバーターゲット
 3歳になっても体質が弱く、まともにレースに使えないことから投げ売り同然の1250豪ドル(約11万円)。タクシー運転手として生活費を稼いでいた馬主兼調教師のジャニアックさんが購入。イギリス、日本(スプリンターズS)、シンガポールなどでG1レースに勝利し、10億円以上を稼ぐ。
(とあったものの、他では600万豪 ドル(約5億7,000万円)くらいになっていました。10億円というのは、海外の賞金額がすでに足された数字にさらにもう一度足してしまったのか、コピペミスではないかと)

 売れなかったトレヴが計算できませんが、他で倍率を計算すると以下のような順位に。

<お買い得馬ランキング>
順位    馬名    獲得賞金(万円)    獲得費用(万円)    回収率  
1位    テイクオーバーターゲット    57,000    11    5,182    倍
2位    メイショウドトウ    92,133    500    184    倍
3位    テイエムオペラオー    183,519    1050    175    倍
4位    エスポワールシチー    102,320    1200    85    倍
5位    モーリス    53,625    1050    51    倍
6位    ジャスタウェイ    59,569    1260    47    倍

 記事とはだいぶ数字が違っていたものの、 オーストラリアのテイクオーバーターゲットは破格でした。


2026年9月23日水曜日

現役最高齢17歳まで走ったマイネルバルビゾン、16歳でも2着

■2026/09/23 現役最高齢17歳まで走ったマイネルバルビゾン、16歳でも2着


■2026/09/23 現役最高齢17歳まで走ったマイネルバルビゾン、16歳でも2着

 引退のニュースで初めて知ったマイネルバルビゾンという馬。まあ、活躍馬じゃないので知らなくったって全然おかしくはないのですけど、すごいことはすごい馬。タイトルにしたように、17歳で現役だったんだそうです。
 私が知った記事は、<ラストランへ、17歳マイネルバルビゾン「バル爺の愛称つけてくれたのは誰?」馬主インタビュー>(26/9/15(火) 7:00配信)という記事。マイネルバルビゾンを所有するシグラップ・マネジメント代表の杉浦和也・代表へのインタビュー記事でした。
ラストランへ、17歳マイネルバルビゾン「バル爺の愛称つけてくれたのは誰?」馬主インタビュー(日刊スポーツ) - Yahoo!ニュース

 杉浦和也・代表は、<いわゆる一口馬主からステップを踏み、地方競馬で“1頭持ち”をするようになった頃、5戦未勝利で中央を抹消マイネルバルビゾンにめぐりあった>とのこと。マイネルなので、以前一口馬主をやっていたのはラフィアンなのかな?と思っちゃいますが、明記されていないので違いますかね。ステップアップするくらいなので、ラフィアンよりもグレードの高い一口馬主だったのかもしれません。
 それは良いとして、所持した後は順調。地方重賞も勝っています。

<まずは佐賀に入厩した愛馬は、7戦6勝2着1回と快進撃。大井に移ったあとも連勝を伸ばした。クラスが上がるにつれて成績に波が出るようになったが、岩手所属となった5歳時に地元重賞を制覇>

 ところが、南関東に戻ってしばらく経った頃、深管骨瘤と呼ばれる疾患で「腱(けん)がモヤつくような状態」になったそう。そんなときに耳にしたのが、「高知なら、こういう馬の脚をもたせてくれるよ」と聞いて、当時すでに付き合いのあった那俄性調教師に相談。「この程度なら、ぜんぜん問題ないよ」と言われて預けると、本当に問題なくなったといいます。
 高知に転厩してすぐ抹消された馬の掲示板では、「高知競馬は競走馬の墓場」みたいなことを言われていた気がする(うろ覚え)のですけど、むしろきちんと走らせてくれるんですかね。

 このような状態でしたし、「もう1年ぐらい走ってくれれば」(高知転入初戦は8歳1月)と思っていたのが、なんと17歳ですからすごいですね。成績も良かったといいます。

<厩舎の献身的なサポートにも応え、マイネルバルビゾンは好走を重ねた。最上級クラスのA級へと昇格。年下の馬たちに混じって重賞にも出走した。
 もっとも、相手が強くなれば、結果を出すことが難しくなる。加齢による衰えも否めない。次第に成績は下降。クラスが落ちたあとも、乏しい結果が続いた。10歳を超えると、走らせ続けることに否定的な意見も耳に入るようになってきた。しかし馬は、そうした声に反発するかのように11歳にして白星をマーク。まだまだやれると、自ら結果でアピールした。
 (中略)ただ出走するだけでなく、高齢になってからも毎年必ず馬券に絡み、ファンを沸かせた。>

 馬主さんが現役を熱望していたというわけではなく、「毎年1回は、どこかのタイミングで那俄性さんに聞くんです。『バルビゾンも、そろそろですかね』と。そのたびに『まだいけるよ』と返ってきて」とのこと。普通に馬の状態が良く、実際に好走することもありました。
 なお、16歳にして連対を果たした25年3月の一戦から、一層、応援の後押しを感じるようになったとのこと。「バル爺」という愛称がつけられたのも、ファン拡大に繋がったともおっしゃっていました。


意外にもデビュー戦はすごい追込だったマイネルバサラ

■2018/12/18 意外にもデビュー戦はすごい追込だったマイネルバサラ
■2018/03/05 ムスコローソはエガオヲミセテの近親でG1にも出走
■2017/06/23 POG注目:エアデジャヴーの2015、近親にエアシャカール
■2017/06/23 エアシャカールの近親ではワールドビーターも気になる
■2012/10/22 好き馬:エアキリヤン、エアパグナスの兄弟も好きだったエアソミュール
■2013/3/16 エアグルーヴ最後の子ラストグルーヴ、ラストウィーク新馬戦で勝利
■2018/03/13 リノリオ、障害デビューするも4番人気で見せ場なく10着
■2017/06/23 POG注目:アエラス(シャトヤンシーの2015) 近親にオリービン、ハングリージャック
■2013/1/20 ハングリージャックに競走馬として決定的な弱点が発覚 「前の馬を抜きたくない」




■2018/12/18 意外にもデビュー戦はすごい追込だったマイネルバサラ

  デビュー前から注目していたマイネルバサラは初戦、ものすごい差し脚を見せて勝っています。そのとき書いていたのが、以下の投稿です。
 マイネルバサラはデビュー戦とは打って変わって、ときには逃げも見せる先行馬になりました。ただ、読み直してみると気性の難しさが言われており、そこらへんの関係なのかな?と思いました。

2015/6/21  豪脚を見せて差し切ったマイネルバサラ、過剰評価か?

  当初はかなり期待していたのですが、ゲートがあまりうまくない上に、調教がパッとしない感じ。正直ダメかな?と思いました。ほとんど情報もなく、ネット競馬の掲示板もいつまでたってもゼロ。なので、前売りで7番人気だったのを見て、意外に評価されてる!と思ったくらいです。(最終的には11番人気まで落ちたようです)
 で、「これなら掲示板書き込みあるかも」と見に行ったらまだなし。最終的にレース前には1件だったようです。

-----引用 ここから-----
[47] てんぐさん
この馬レース終わるまで書き込み一件だったのかw
http://db.netkeiba.com/?pid=horse_board&id=2013101861
-----引用 ここまで-----

 前述の通り、注目していた馬でしたので、レース見て大興奮。嬉しかったですわ~。そして、掲示板がまた大盛り上がりしていて、また嬉しい。一気に55件まで増えました。お気に入りも増えたようです。

-----引用 ここから-----
[44] オムライサーⅡ世さん
お気に入り登録数激増ワラタ
-----引用 ここまで-----

 掲示板の盛り上がりをどうぞ。

-----引用 ここから-----
 [55] 紅はこべさん
凄いデビュー勝利になりましたね(* ̄∇ ̄)/゚・:*【祝】*:・
見えないところから来てビックリした(笑)

Newnameさん [54]
最内から大外持ち出してからのあの末脚だからなあ
スムーズに競馬したらかなり強いかもね

よーちゅけさん [53] よーちゅけさん
ブロードアピールやん笑

[39] グッチさん
完全に前にいた馬が脚が上がっていたとはいえ凄い脚でしたね^ ^
馬券は買ってなかったけど思わず声が出ちゃいました(^o^)

[36] てんさん
余計な事しやがってって思ったが、最後の脚はすごかった
-----引用 ここまで-----

 好きなブロードアピールの名前がちらほら出ていて嬉しいですね。ここじゃないですが、今年見たレースで一番すごかったとも書いている人もいて、鼻が高いです。

 ただ、「完全に前にいた馬が脚が上がっていた」という言及があります。他にも極稀にその指摘がありました。でも、上がり1番じゃん!と、私は強調したく思いました。が、よく見ると、1番じゃありませんでした。

着順    馬番    馬名    後3F
5    16    ナンヨーファミユ    37.1
1    2    マイネルバサラ    37.9
4    14    ジュンザワールド    38.4
11    5    リワードデュラン    38.7
10    10    エフディサンゼン    38.9
http://race.netkeiba.com/?pid=race&id=c201505030606&mode=top

 ちなみにラップタイムとコーナー通過順位はこちら。

12.7    10.9    11.6    12.0    12.4    12.9    14.1
4コーナー     (*1,6,9)-15-4(8,14)2,13=12(7,16)11,10-(3,5)

 うーむ、こりゃ過剰評価かもしれませんね。応援馬なので信じたいところですが、ハマって強く見えただけパターンな気がします。あと、コメント見ていたら、調教の話出ていましたね。

-----引用 ここから-----
 [29] オムライサーⅡ世さん
馬サブロー新馬調教Dで来た馬初めて見たわwしかも一番難しい方法で勝利wどういうことなの・・・
-----引用 ここまで-----

 調教では引っ掛かっていて、最後脚上がっていたらしいです。だから悪かっただけという話ですが、これは気性に難しさがあるということでもあります。
 今回は課題のゲートも折り合いも両方うまく行ったんですが、乗り難しいタイプと思われます。ここらへんも注意ですね。


■2018/03/05 ムスコローソはエガオヲミセテの近親でG1にも出走

 言うほど好きじゃないのですけど、同じページにエアグルーヴ関連の話(エアグルーヴ最後の子ラストグルーヴ、ラストウィーク新馬戦で勝利)を追加したかったので、ムスコローソの話を。
  本当に好きだったのは、「エガオヲミセテ」。すてきな名前でした。でも、事故で亡くなるという不幸なことになってしまうという悲しいことに。
 その近親を!ということで、ムスコローソをPOG指名。ただ、近親ではエガオヲミセテよりはエガオヲミセテの弟のオレハマッテルゼの方が有名。そして、何と言っても一族ではエアグルーヴ(エガオヲミセテから見るとおば?)が最も有名。ダイナカール一族ですね。
 ムスコローソは、エガオヲミセテの妹ルナレガーロ の長男。父は珍しいヘニーヒューズですけど、2勝して朝日杯フューチュリティステークスにも出ました。頑張ってます。


■2017/06/23 POG注目:エアデジャヴーの2015、近親にエアシャカール

 母も活躍したエアデジャヴーの2015年度産駒は牝馬になりました。父親は予想外の成功を収めているルーラーシップ。アイドリームドアドリーム一族では最も注目されている馬です。

 私にとっては、エアソミュールやエアキリヤンの近親なのですが、エアシャカール、エアメサイア、エアシェイディの近親といった方がいい馬。こう名前を挙げているのでわかるように、活躍馬が多く出ている血統です。
 他の近親では、エアスピネルがPOG指名でなおかつ活躍した馬でした。なおかつ一族としての勢いは近年も持続しています。

2018/03/05追記: 名前はエアシンフォニー。12月の新馬戦を2番人気で一発勝利。期待されて2戦目の500万下も2番人気でしたが、8着。ただ、まだ期待が持てそうな感じです。



■2017/06/23 エアシャカールの近親ではワールドビーターも気になる

 前述の通り、エアソミュールやエアキリヤンが好きなので、私が一番好きなのは彼らの下になる エアラグーン産駒のワールドビーター。
  父はこれも大好きだったジャングルポケットであり、エアソミュールの全弟になります。
  馬主が変わって、岡浩二さんという方になったのは気になるのですが、引き続き応援していきたいと思います。

2018/03/05追記:ワールドビーターは3戦して勝ち星なし。あと、「ぴーたー」だと思っていたら「びーたー」だったことに今気づきました。



■2012/10/22 好き馬:エアキリヤン、エアパグナスの兄弟も好きだったエアソミュール

 以前のブログで2012/10/22に投稿していたもの。

 エアキリヤン、エアパグナスと2頭続けてPOG指名したエアラグーンの子。
 エアラグーンは僅か1勝で別にすごくも何ともないんだけど、母がアイドリームドアドリーム。

 つまり、エアシャカールの兄弟(全妹)ということで、結構良血。近親にはエアシェイディ、エアメサイアいて、他のところは活性で、エアラグーンはイマイチという感じでした。


 1つ上のエアガガだけはPOG指名しなかったんだけど、続けて大好きなジャングルポケットで今度は牡馬。しかも、角居勝彦厩舎なのに何かあまり注目されていなかったようなので、天邪鬼な私は指名を決定しました。
 初仔のエアキリヤンは地味に走ってくれた(3勝)し、大好きでした。


 前評判が高くなかったこともあり、エアソミュールのデビューは、やはり特にすごく人気ということもなく、まずまずな感じ。
 しかし、2走目3着が評価されて3走目1番人気で勝ちあがりました。



 昇級してからはすっかり評価が高くなり、いきなり2番人気。
 ここは5着も次で勝ち上がり。



 その次は重賞の毎日杯だったんですが、5番人気でオッズも一桁。期待しちゃっいました。
 
 でも、ボロクソで、二桁着順。
 この岩田康誠騎手の騎乗が酷かったと言われて、馬のリズムを崩した、ダメにしたという評。
 どんな競馬か忘れちゃったけど、私も見ていてこりゃーないと思った気がします。



 その次にもまた2番人気するけど、やはり大敗。
 もう駄目になってしまった……と思いきや、



 休み明けの前走は良いところ見せました。





 ただ、これもよく覚えていないが、武豊騎手の騎乗には不満があった気がします。
 いつもは中団くらいにつけるのに後方からで、届かんわぁと思ったような?


 で、今回。再び武豊騎手。

 今回はあまりしていなかった先行……と言うか、折り合ってなくね?という。
 道中ずーっと口開けて走っていて、おい、こりゃダメだろう……と思っていたら、4角の時点でグイグイと前へ。

 ん、あれ、ひょっとして余裕ある?と思ったら、やはりそのまま直線は余裕で楽勝。

 本当はすごく強いのかもしんない…と思いました。


 掲示板でも大盛り上がり。

-----引用 ここから-----

http://db.netkeiba.com//?pid=horse_board&id=2009105742

[254] PonAsiaさん

~レース後のコメント~
 1着 エアソミュール(武豊騎手)
 「能力はあります。抜け出してからも遊んでいたくらいですし、あとは気性だけですね」
 http://keiba.radionikkei.jp/keiba/news/entry-223152.html
--------
強い競馬で力のあるところが見れてよかったです。
後、前走すぐに結果出ませんでしたが、続けて騎乗依頼、角居先生ありがとうございます。このコンビ継続お願いします。



 [253] かじいさん


このクラスでは格が違った!母の兄エアシャカールの血を受け継いでるなぁ。あの気性の荒らさは、爆発すれば圧勝する。

年内に重賞戦線に躍り出るかも!
角居さん!豊載せ続けてや!


[251] お父さん・・・さん


前走は折り合ったけど後方すぎて届かず
今回は前できちんと折り合ったとは言えないけど上手く我慢させて上がり最速、完勝。
気性は相変わらずネックですがそこが改善されれば準OPでも楽しみですね。


 [250] フェンダーマスタングさん


さすがの豊さんでも今日の競馬は驚いたはず。本当に凄かった。


 [247] フェンダーマスタングさん


スタートからあんなにかかりまくって、毎日杯の様な大惨敗を覚悟しましたが、そこからあの4角の動きはなんでしょう笑怖

いぐらいの闘争心を感じました。(実際に顔は怖かったですけど)
あんな競馬で勝つなんてゲームの世界。信じて追いかけてきて良かったです。




 [244] スネークたれ蔵さん


毎日杯の騎手の騎乗が酷すぎたからねぇ。よく勝たせたね。おめでとう。


 [241] アーリューマーさん

強い。4コーナー手前で一気に先頭へ。そのまま押し切り勝ち。

武豊騎手も前のレース落馬の影響は全く無しで、見事な騎乗。


 [240] Thunderbirdsさん


強かったですね


 [239] WINSのおっちゃん観察さん


これ強いなぁ
4角までずっと折り合いを抑え付けてて快勝とは
気性を考えたら現状は距離はここらが限界ですかねぇ・・・


[238] キットベイリーさん

外回りでもコーナー4つ。なんとか御して、快勝。陣営の条件選択はズバリですね。コントロールはまだまだですが、ユタカJのしんどい釣りバミ、本当にお疲れさまでした^^さすがです。



Wilmotsさん [237] Wilmotsさん


これは力が違ったなぁ。
掛かりっぱなしなのが不安要素だが、力は十分あるな。


イシヤマさん [236] イシヤマさん


勝ってよかった
難しそうな馬だけどこれは上でも通用するね


ヤスジマさん [235] ヤスジマさん


かかり通しでしたが豊さん我慢してましたね
本格化すればすごい楽しみな馬になりますね
豊さんとのコンビで大きいところ勝ってほしいですね

-----引用 ここまで-----


 いや~ん、そんなに言われると期待しちゃいますわ。
 そういえば、お父さんのジャングルポケットも口割って走っていて気性悪くて、「でも、おい、強いな、これで勝っちゃうのかよ?」と思って好きになった馬。

 大好きだわ、こりゃ。





■2013/3/16 エアグルーヴ最後の子ラストグルーヴ、ラストウィーク新馬戦で勝利

  最終日とは最後の新馬戦とはなりませんでしたけど、十分出来すぎた話。

-----引用 ここから-----
【阪神新馬戦】3億6000万円の超良血 ラストグルーヴ間に合った

 <b>3歳新馬戦は今週で終了する</b>が、オーラスにこの世代の真打ちとでも呼ぶべき超良血が登場する。土曜阪神6R(芝1800メートル)に出走するラストグルーヴ(牝=藤原英)。父ディープインパクト、母エアグルーヴという年度代表馬同士の夢配合。11年セレクトセール1歳セリで、セール歴代3位となる3億6000万円(税抜き)の高値で取り引きされた。【土曜阪神6R】

[ 2013年3月15日 06:00 ] スポニチ
http://www.sponichi.co.jp/gamble/news/2013/03/15/kiji/K20130315005395630.html
-----引用 ここまで-----

 驚きなのが稽古の相手。

-----引用 ここから-----
 13日の最終追いはCWコースの併せ馬。準オープンのダノンミルを従え、しぶとく伸びて最後まで抜かさせず首差先着した。騎乗した福永は「まだ走りに集中しきれていない」と辛口評価も「乗った感じはいい。まだ馬体も緩く晩成の印象だが、出走態勢は整ったと思う」と及第点の評価。藤原英師は「体質が弱くデビューがここまで延びた。長い目で見てほしい」とした上で「能力は間違いない。全てがいいから、これだけの値段になった」と胸を張る。初陣の走りに注目だ。
-----引用 ここまで-----

 ダノンミルは今は準オープンですけど、3歳のときには重賞でも人気した馬で能力は高いです。

-----引用 ここから-----
【新馬戦】ラストグルーヴいざ出陣
2013年3月13日 デイリースポーツ

 体質的な弱さからデビューは遅れたものの、藤原英厩舎らしくここまで入念に乗り込みを消化。「牧場でも緩めずに乗られていたし、じっくりとやってきた。キャンターでもバネがあり、ディープらしさを感じる。これからもっと良っていくと思いますよ」。つまずくことなく勝ち上がれば、オークス(5月19日・東京)には間に合いそう。初戦でどんなパフォーマンスを見せるか、注目だ。
http://www.daily.co.jp/horse/2013/03/13/0005809367.shtml
-----引用 ここまで-----

-----引用 ここから-----
【新馬戦】超良血馬ラストグルーヴ待望デビュー
待望のデビューとなる超良血馬のラストグルーヴ

 待望の超良血馬が、いよいよターフにお目見えだ。母は97年の年度代表馬のエアグルーヴ、父はディープインパクト。大きな期待を背負ったラストグルーヴが、16日の阪神6R(芝1800メートル)でデビューする。「(最終週の)新馬戦を目標に乗り込んでやってきた。順調にきている」藤原英調教師は力強く言った。

(略)「最後の新馬戦にようやく間に合った。能力があるのは確か。その能力を出し切れるように、今まで体の成長を待っていた」とトレーナー。ここから新たな伝説が始まるかもしれない。
(2013年3月15日06時01分  スポーツ報知)
http://hochi.yomiuri.co.jp/horserace/news/20130314-OHT1T00193.htm
-----引用 ここまで-----

 体が弱いので仕方なくでもありますが、どうせなら!と藤原調教師もラストウィークを狙ったんじゃないですかね?

 で、結果です。

-----引用 ここから-----
ラストグルーヴ鮮烈なデビューV/新馬戦

 超良血馬ラストグルーヴ(牝3、藤原英)が鮮烈なデビュー勝ちを決めた。

 中団外めから4角をまわると、スリーベラミと馬体を並べて直線へ。福永騎手が左ステッキを入れると、グンと加速。1馬身1/4差でゴールを切ると、場内からは拍手が起きた。父はディープインパクト、母は名牝エアグルーヴという最高の血統馬の乗り味を、鞍上も絶賛した。「レースがうまくいったこともあるけど、エンジンが違っていました。今の段階でこの勝ちっぷりですから、楽しみですね」と目を輝かせる。藤原英師も多くの関係者に祝福され、「みんなに喜ばれる馬を預かるのは光栄やな」と満面の笑みを見せた。

 [2013年3月16日19時26分]
http://www.nikkansports.com/race/news/f-rc-tp0-20130316-1098681.html
-----引用 ここまで-----

-----引用 ここから-----
着順    枠番    馬番    馬名    性齢    タイム    人気    単勝オッズ    後3F
1    8    15    ラストグルーヴ    牝3    01:49.9    1    2.2    34.5

3コーナー     (*9,10)12(3,2)15,7(16,14)(4,13)(6,8)5=1 11
4コーナー     (*9,10)12(3,2,15)(7,16,14)(4,13,6)8,5=1 11

http://race.netkeiba.com/?pid=race&id=c201309010706&mode=top
-----引用 ここまで-----

 当然勝利です。

 体質が弱いってことですからクラシックには乗らなそうですけど、この後も話題になるとおもしろいですね。

 ラストという名前からすると、尾張ステークスあたりがおもしろいんですけど、やっぱり有馬記念に出るような馬になってほしいです。




■2018/03/13 リノリオ、障害デビューするも4番人気で見せ場なく10着

 ガンダーラプソディという馬の産駒を何度かPOG指名しています。もともとは最初の子のディジュリドゥーを、未勝利かなにかで気に入ったのがきっかけ。その後、イコピコ、リノリオを指名しました。勝ち上がったので、そこそこ走っています。
 で、その3頭の中では一番下のリノリオが1000万下で戦績が振るわずについに障害デビュー。しかし、最初から後方。もともと差し追込の馬。障害初戦で仕方ないと思ったのですが、4番人気だったのに最後まで見せ場なく10着で終わってしまいました。
 でも、近親をまたPOG指名したいなぁと思っています。

■2017/06/23 POG注目:アエラス(シャトヤンシーの2015) 近親にオリービン、ハングリージャック

 ハングリージャックはPOGに指名した馬で、お気に入りでした。が、同じシャンクシーの子では、弟のオリービンが出世頭で 、 アーリントンC(G3)2着などの戦績を残しています。一族でも一番稼いだ馬でした。
 実を言うと、この一族でほとんど今年デビューの馬はいません。唯一と言って良いのが、シャトヤンシーの2015。オリービンの甥にあたります。

 注目度抜群というよりは穴馬的な感じなのですけど、父は注目のロードカナロア。ロードカナロア産駒の活躍次第ではおもしろいと思われます。
 また、母 シャトヤンシーは2勝馬でまずまず走った馬。私がこの血統を気に入ったのも、もともと地味に勝ち上がっており、そろそろ来るのでは?と思ったためです。
 結果、ハングリージャックが結構活躍してくました。まあ、本当の当たりはその下のオリービンだったというオチではあったのですけど…。

2017/09/06追記:馬名登録されたみたいですね。 アエラスになっていました。ギリシャ語で「空気」という意味とのこと。シンプルで走りそうな名前です。


■2013/1/20 ハングリージャックに競走馬として決定的な弱点が発覚 「前の馬を抜きたくない」

 以下、過去のブログで書いていた話。

 POGで指名したことある馬で、好きなハングリージャック。レースはデビューからずっと見ています。
 プロフィールはこんな感じ。

-----引用 ここから-----
生年月日     2007年03月31日
調教師     加藤征弘
馬主     吉田照哉
生産者     社台ファーム

フジキセキ  サンデーサイレンス
       ミルレーサー
シャンクシー  Zilzal
       Rich and Riotous

http://db.netkeiba.com/horse/2007102785/
-----引用 ここまで-----

 そんな彼に競走馬としては、決定的な弱点が先日発覚しました。

-----引用 ここから-----
[270] ゴンタさん

師のコメントでは前の馬を抜きたがらないとの難しい気性を抱えているようです。

2013年01月05日 17:25:52

http://db.netkeiba.com/?pid=horse_board&id=2007102785
-----引用 ここまで-----

 ちくしょー、かわいいなぁ。ダメな子かわいいわ。

 でも、競馬やるのに前の馬抜きたくないって、ダメダメですね。勝てません。
 もともと前へ行く馬ですけど、もう逃げるっきゃないんでしょうか?
 とは言っても、そこまでのスピードはないと思います。本当ダメな子。

 でもですね、このコメントの後のレースでは勝っちゃいました。
 長いことやっていた1000万条件でやっとこ勝利。

 しかし、彼はもう6歳。
 もっと高齢の馬も珍しくありませんけど、彼のこの困った性格からすると勝利はこれで最後かもしれません。

通算成績  18戦4勝 [4-3-3-8]



2026年9月22日火曜日

アイルランド児玉敬厩舎から種牡馬入り ポップロック、キングストレイル、ステキシンスケクン、セイウンヒーロー

■2016/10/9 アイルランド児玉敬厩舎から種牡馬入り ポップロック、キングストレイル、ステキシンスケクン、セイウンヒーロー
■2016/10/9 エイシンフラッシュの日本ダービー制覇をアイルランド人が喜んだ理由
■2016/10/9 同じ年にキングズベストの産駒が欧州でもダービー制覇
■2016/10/9 エイシンフラッシュの種牡馬として失敗?データを見ると…


■2016/10/9 アイルランド児玉敬厩舎から種牡馬入り ポップロック、キングストレイル、ステキシンスケクン、セイウンヒーロー

 アイルランド児玉敬厩舎から欧州で種牡馬入り した馬がかなりいます。以下は、すべてWikipediaからの引用です。

 ポップロック
-----引用 ここから-----
馬主名義を変更したうえで、アイルランドの児玉敬厩舎に移籍して、現役を続行した[1][2]。同時期にコスモバルクのアイルランド移籍も発表されたことから、岡田繁幸が新しい馬主になるという憶測がされることがあったが、フリーライターの河村清明のブログによれば、新しい馬主は岡田ではなく、児玉を含めた複数名で共有することになるという[3]。そして7月30日にゴールウェイ競馬場で行われたギネスレース(一般戦)にフランシス・ベリー騎手鞍上で出走し、シーザーズソングに2馬身1/2差をつけ、移籍初戦を勝利で飾った。続いて9月11日のアイリッシュセントレジャーに出走したが、最後の直線でベリーが脚部の不安を感じて追うのを止め、最下位の8着で入線、レース後の検査で右前脚の浅屈腱炎を発症していることが分かり引退が決まった。引退後はチェコのNapajedla Studで種牡馬入りし、2011年から供用される。初年度の種付け料は25000チェコ・コルナまたは35000チェコ・コルナ[4]。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9D%E3%83%83%E3%83%97%E3%83%AD%E3%83%83%E3%82%AF_(%E7%AB%B6%E8%B5%B0%E9%A6%AC)
-----引用 ここまで-----

 キングストレイル
-----引用 ここから-----
アイルランドからのオファーを受け、引退後の現地での種牡馬入りを前提として2011年2月に輸出され、現地で開業する児玉敬厩舎で競走馬として復帰することとなる[1]。12月17日の準重賞ケベックステークスで復帰し、復帰初戦は4馬身以上離された9着。2012年1月27日のオープン戦では1馬身差の2着。2月25日の準重賞ウィンターダービートライアルステークスでは逃げ切りを図るが約2馬身差の4着だった。3月31日の準重賞マグノリアステークスに出走し、1着から約8馬身差の4着に敗れた。約3か月ぶりの出走となった6月20日のロイヤルハントカップでは1着から70馬身以上離された29着に終わった。その後3走したが勝てず、2013年1月4日のレースで5着に敗れたのを最後に現役を引退し、アイルランドのロングフォードハウススタッドで種牡馬となった[2]。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AD%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%AC%E3%82%A4%E3%83%AB
-----引用 ここまで-----

ステキシンスケクン
-----引用 ここから-----
日本からアイルランドへ輸出され、児玉敬厩舎に預けられた[2]が、現地での出走は実現しなかった。8月18日付けでJRAの競走馬登録を抹消され[3]、その際にチリでの種牡馬入りが改めて報じられた[2][3]。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%86%E3%82%AD%E3%82%B7%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%82%B1%E3%82%AF%E3%83%B3
-----引用 ここまで-----

 コスモバルクもじゃなかったっけ?と思ったものの、コスモバルクは勘違い。コスモバルクは右前脚に屈腱炎とみられる故障が発覚し引退して1レースも走れず。走れていれば、また未来は違ったかもしれませんえど…。

 あと、種牡馬じゃないですが、ピサノティファニーは厩舎経由で繁殖入り。たぶんアイルランドでしょうね。名馬シーザスターズなどをつけているようです。
 「予定」という情報の後、新しい情報がないのですが、セイウンヒーローも種牡馬入りのはずでした。
 海外は懐が広く、多様性がありますし、一流競馬国じゃなければさらに需要があります。こういったルートはもっと使われると良いですね。


■2016/10/9 エイシンフラッシュの日本ダービー制覇をアイルランド人が喜んだ理由

 エイシンフラッシュの母はアイルランドから来ています。
 Enjoy Ruffian2010年7月号「シャムロックの草原から」によると、エイシンフラッシュ号の母ムーンレディは、アイルランドの児玉 敬調教師の厩舎のすぐ近くにある友人の牧場にいた牝馬。キングズベストを受胎して日本に渡った馬でした。
 友人はエイシンフラッシュ号の日本ダービーの結果を聞きに、朝一番で児玉さんの厩舎にやってきました。ダービー制覇を伝えると、大喜びして日曜の朝からあちこちに電話をして大騒ぎしながらその興奮を仲間達に伝えていたとのこと。
 ムーンレディの担当獣医は児玉厩舎の担当獣医でもあり、彼に至っては「今年の日本ダービー馬に世界で最初に触れたのは直検をした俺だ、あの時の受胎確認エコーの画像コピーを取っておけば良かった…」などと真顔で言っていたといいます。

■2016/10/9 同じ年にキングズベストの産駒が欧州でもダービー制覇

 ドラマチックだったのが、同じ年に欧州でもキングズベストの産駒がダービー制覇を成し遂げたということ。英国のダービーを勝ったワークフォースです。

-----引用 ここから-----
 …数ヶ月前、2歳トレーニングセールの為、英国ニューマーケットに参りました際、親しくしているマイケル・スタウト厩舎のヘッドラッドの所に遊びに行った事がありました。(中略)「この馬が今年のダービー馬だ!」と彼が言うキングズベストの3歳牡馬に出会いました。「キングズベスト〜〜〜?ダービー〜〜?」と言う僕に「タカシ、もしかしたらこの馬がキングズベストの評価を覆すかもしれないぞ」と言っていた彼の言葉が、まさかその数ヵ月後にまさに現実になるとはその時は思いもしませんでした…
 絶対に破られる事がないと言われていた神の馬ラムタラの走破した英国ダービーレコードを1秒も更新し、昨年の歴史的名馬シーザスターズに勝るとも劣らない素晴らしいダービーウィナーとなったそのキングズベスト産駒・ワークフォースの出現は、日本ダービーを同じくキングズベスト産駒が勝利する事と共に本当に嬉しい驚きでした。
-----引用 ここまで-----

■2016/10/9 エイシンフラッシュの種牡馬として失敗?データを見ると…

 エイシンフラッシュは当然日本で種牡馬入りしています。ただ、まだデビュー前です。
 先にデビューしたのはワークフォースなのですが、何とこちらも日本で種牡馬入り。キングズベストの父はキングマンボで日本での戦績は悪くありません。そこらへんの影響でしょうか?
 とはいえ、活躍するとは思えない感じでしたし、実際現在の評判は芳しくありません。となると、エイシンフラッシュもキツイかもしれませんね。

2019/05/11追記:2018年の種牡馬リーディング、ワークフォースは40位とふるいませんでした。というか、2017年からアイルランドに行っていますね。やはり失敗だった模様。AEIは0.56という低さでした。
 一方、CPIを見ると、1.64というかなり良い数字。繁殖牝馬の質はかなり高かったために壊滅的に種牡馬成績が悪かったことがわかります。(2020/03/07:CPIの理解がおかしかったので修正しました。申し訳ありませんでした)
 さて、エイシンフラッシュの方の話。 エイシンフラッシュはなんとワークフォースとほぼ同じ38位。やはりこの数字は悪いです。
 AEIはワークフォースよりマシでしたが、0.75と悪いもの。ただ、CPIはやはり1.41と良い方の数字を出しています。ワークフォースほどではないものの、繁殖牝馬のわりに良い産駒を出していないということになり、やはりボロクソです。(2020/03/07:CPIの理解がおかしかったので修正しました。申し訳ありませんでした)
 そのせいか、エイシンフラッシュは新ひだか町静内目名にあるレックススタッドにすでに移動していました。


2026年9月21日月曜日

長距離向きの歴史的名種牡馬サドラーズウェルズ、現役時代はマイラーだった?

■2016/3/5 長距離向きの歴史的名種牡馬サドラーズウェルズ、現役時代はマイラーだった?


■2016/3/5 長距離向きの歴史的名種牡馬サドラーズウェルズ、現役時代はマイラーだった?

 タイトルは、<長距離向きの歴史的名種牡馬サドラーズウェルズ、現役時代はマイラーだった?>としました。ただ、マイラーというよりは中距離馬といった方が良い感じ。とはいえ、サドラーズウェルズ系の馬は長距離イメージがありますので、中距離であったとしても意外でしょう。日本でのサドラーズウェルズ系もテイエムオペラオー、メイショウサムソンといった長距離馬が主体でした。

 この話を知ったのは、Enjoy Ruffian 2011年9月号 ザ・ブラッド 血統表を紐解く!〈3〉(T.I.S)という話。以下のように書いています。

<意外なことに自身の競走成績に12ハロン(2400m)以上の勝ち鞍はない。そればかりか2 歳時には8ハロンのG2ベアスフォードS を制し、これを含めた全6勝はG1エクリプスSやG1 愛チャンピオンS など10ハロンまでで挙げたもの。2400mのG1 仏ダービーはダルシャーンの2 着、12ハロンのG1キングジョージはティノーソの2 着と善戦どまりだった。キャリアだけを眺めるとマイラーのそれである>

 私がマイラーというよりは中距離馬と感じたのは、以下の戦績からです。良績は10ハロンが多いですよね。

主な成績
着順     日付     レース名     競馬場     芝ダ     距離     1着馬(2着馬)
1     1984     愛2000ギニー GI     IRE     芝     8.0F     
1     1984     エクリプスS GI     GB     芝     10.0F     
1     1984     フィーニクスチャンピオンS GI     IRE     芝     10.0F     
1     1984     愛ダービートライアルS GII     IRE     芝     10.0F     
1     1983     ベレスフォードS GII     IRE     芝     8.0F     
2     1984     仏ダービー GI     FR     芝     2400     
2     1984     Kジョージ六世&QエリザベスS GI     GB           12.0F     
2     1984     グラッドネスS L     IRE     芝     7.0F
(Sadler's Wells(USA)|JBISサーチ(JBIS-Search)より)
http://www.jbis.or.jp/horse/0000336572/

 海外の種牡馬でおもしろいのが、戦績が良くない中から名種牡馬が生まれることだと思います。サドラーズウェルズの場合は上記のように10ハロン、8ハロンのG1を3勝しており、G1未勝利といった成績ではなく、正直、意外性はありません。
 ただ、T.I.Sさんによると、現役時代はやや落ちる馬だと見られていたといいます。

<同厩舎にいたエルグランセニョール(父ノーザンダンサー)には直接対決(グラッドネスSで2着)でも敗れたように頭が上がらず、それ故に英ダービーへの参戦も叶わなかった。落ちこぼれとまでは呼べないものの、種牡馬としての比類なき成功は意外性の賜とも言えそうだ>

 なお、ここまで長距離というのを強調しましたが、系統からはマイルでの名馬も出しており、幅広くなってきました。
 日本では今ひとつなのですけど、世界的には本当に歴史に残るものすごい成績を残した種牡馬ですし、この系統はこれからも続いていきそうです。
 


2026年9月20日日曜日

頭の高い馬は悪い…は迷信?シャドーロールの効果、実はない?

■2020/01/25 根拠あると思ってた…シャドーロールの効果、実はない?
■2020/01/25 頭の高い馬は悪い…は迷信?最近では矯正しない調教師も
■2020/01/25  シャドーロールの効果がないときは…ある?
■2022/06/15 国枝栄調教師「シャドーロールは目印のためにつけている」

■2020/01/25 根拠あると思ってた…シャドーロールの効果、実はない?

 【競馬】あの三冠馬が使ったシャドーロールは本当に効果があるのか(web Sportiva 2013.10.25)という記事があり、ひょっとしてシャドーロール着用の効果について、信頼できるような根拠がないって 話かな?と気になりました。
 タイトルになっていた三冠馬というのは、ナリタブライアンのことですね。あだ名がそもそも「シャドーロールの怪物」です。
 記事そのものは、シャドーロールについて、元調教師の秋山雅一さんに解説してもらうという話でした。
 
 シャドーロールは、ふわふわしたロールを馬の目と鼻の間に設置するもの。こうすると、ふわふわロールが邪魔になって、自分の足元が見づらくなってしまいます。人間もぶかぶかのコートを着ると足元が見えづらいですよね。
 これには何も良いことないように見えますけど、一般的には足元を気にしてしまう馬に着用して、気にさせないようにする…という使い方をします。秋山雅一元調教師も「自分の足もとの影を見て驚いてしまう馬が稀(まれ)にいて、そういう馬たちに着用します」としていました。
 私はこれだけを想定していたのですけど、「他にも、特にダート戦で、前方から飛んでくる砂が目に当たるのを防ぐ、という効果が少しだけあります」ともおっしゃっていました。
 この時点では、シャドーロールの効果については特に否定されていない感じです。効果がある馬にはあるといった雰囲気ですね。


■2020/01/25 頭の高い馬は悪い…は迷信?最近では矯正しない調教師も

 ただ、他の用途もあるとされていて、こっちの方が問題っぽかったです。シャドーロールを着けて足もとが見えなくなると、逆に足もとを見てやろうとして、頭を下げる馬がたまにいるとのこと。
 これだと逆効果…って話かと思ったらそうではなく、頭を下げたがる馬の気持ちを逆に利用して、頭の高い馬に対して、頭を下げさせるために使うことがあるといいます。効果があるという話になります。ところが、これに否定的な意見があるんだそうです。

<というのも、頭を高くして走るのは、骨格や筋肉のつき方による、競走馬の構造的な問題だからです。要は、一般的に頭を低くしながら前方に伸ばして走るのがいいフォームとされていますが、頭が高い馬にとっては、頭を高くして走るフォームこそが最も走りやすいわけです。そのため、「無理やり頭を下げて走らせることが本当にいいことなのか?」と、疑問に思っている関係者は少なくありません>

 これはシャドーロールの効果の疑問というよりは、馬のフォームに関する迷信といった感じですね。
 インタビューアーが、調教師や騎手の方々が「あの馬は頭が高いから」というコメントをしているのをよく見ると指摘していたように、頭が高い走り方は良くないという認識が一般的。私も低いフォームの走りを好んでいました。
  しかし、人間も走るフォームが異なるように馬だって違うだろうと、秋山雅一元調教師は否定的。走り方を矯正しない調教師というのも、最近は増えているとされていました。


■2020/01/25  シャドーロールの効果がないときは…ある?

 上記で終わりだと思ったら、シャドーロールの効果についての話は、この後また出てきました。
 足もとの視界が遮(さえぎ)られることで、不快に感じる馬がいて、動かなくなったり、暴れたりした馬もいたといいます。ただ、これは効果を全部否定するわけではなく、馬によりけりということ。普通の話です。
 また、シャドーロール単体では効果がないけれども、別の部分の視界を遮るブリンカーやチークピーシズと組み合わせることで、馬の集中力が増したという経験があるそうです。

 さらに、効果という意味で言うと、 飾りの要素でシャドーロールをつけている場合もあるとのこと。メンコなんかだとよくありますが、シャドーロールまでそう使っちゃいますか…。「ブリンカーなどと組み合わせて、カラフルに装備している馬もいましたからね」とのことでした。
 一応全く意味がないわけではない使い方としては、レースや追い切りのときに、自分の馬が見つけやすいというメリットがあるのでは?との予想。どうなんでしょうね。

■2022/06/15 国枝栄調教師「シャドーロールは目印のためにつけている」

 掲示板情報なんで記憶違いなどがある可能性があって、信頼性が高いものでは全然ないのですが、シャドーロールの効果が話題になっていたので紹介。POGで大人気だったのに新馬戦で凡走したエルダーサインについて、このシャドーロールの話が出ていました。


 [350] akiraさん
シャドウロールつけてる馬がデビュー戦で馬群に揉まれたらそりゃやる気なくなるわな
直線向いてルメールが追い出してもイヤイヤしながら走ってるし度外視でいいだろう

 [357] スズカさん
>>350
某偉大な調教師の記事を過去に読みましたが、その方によればシャドーロールは劇的効果はなく、飾りの意味合いが強いとか。(中略)シャドーロール自体に深い意味はないと思料します。

[358] スタークさん
シャドーロールは目印、レース中どこ走ってるか見つけやすい

 [359] ゲストさん
え、あまり知られてないのかな
国枝師本人がシャドーロールは目印の為って言ってますよね
馬主に着けないでって言われた時だけ着けないそうです
https://db.netkeiba.com/?pid=horse_board&id=2020103371


 2番めの方の記憶が正しければ、某偉大な調教師というのもシャドーロールに効果は全くない…とは言っていない模様。「シャドーロールは劇的効果はなく、飾りの意味合いが強い」という言い方ですから、ある程度意味はあると考えているのだと思われます。