■2018/07/23 詐欺や横領で「競馬などのギャンブルで使った」が嘘である理由
■2018/07/23 詐欺や横領で「競馬などのギャンブルで使った」が嘘である理由
Enjoy Ruffian 2009年1月号のBell The HORSEで、岡田紘和ラフィアン代表が、高額な詐欺や横領事件があると、容疑者が既にそのお金を持っていない理由を「競馬などのギャンブルで使った」と報道される事が多いものの、事実ではないのではないかとしていました。
もう少し合理的な説明が先にありましたが、そもそも不自然なところがありますよね。「詐欺や横領までして手に入れた大金を、当たらない可能性が高い馬券に費やす」というのは、よく考えてみると妙な話です。
岡田代表によると、こうした報道のほとんどが正確なものではないとしていたのは、ある馬主さんだそうです。
その馬主さんの説明は、かなり筋が通ったもの。犯人には詐欺や横領で使った現金を隠したいという動機があり、大金がないと思わせる理由として、「馬券で無くした」と自供するのが最も適切であるためだというのです。
ただし、実際には短期間で数百万から数千万円を馬券で使い果たすことは意外に簡単ではないと、 岡田代表は言っていました。
実際、警察も疑って掛かり、問い詰めるとのこと。高額であれば、馬券を買った場所、レース、馬券の種類と金額で裏付けを取れるからといいます。ということは、たぶんJRAが警察に情報提供して本当かどうかを検証するんでしょうね。
とはいえ、マジで馬券のせいで詐欺や横領を行ったという犯人も中にはいると思われます。岡田代表は指摘していなかったものの、まずギャンブル依存症になり、それが理由で詐欺や横領を行うという順番ならあり得るでしょう。
ただ、ギャンブル依存症はプロセス依存だと言われています。意外なことに勝ち負けや金額の大小ではなく、「ギャンブルをやる」という行為そのものが大切だとのこと。なので、「大金を賭けないといけない」という病気ではなかったはずです。短期間で大金が消えたというケースなら、やはり怪しいという気もします。
ここらへんは実際の調査データが知りたいのですけど、どこかで研究してくれませんかね…。