2024年3月1日金曜日

菊花賞はいらない?元ネタ世界のセントレジャーは古馬開放・降格・距離短縮

■2021/09/22 菊花賞はいらない?元ネタ世界のセントレジャーは古馬開放・降格・距離短縮
■2022/10/27 菊花賞は未知の魅力 穴馬を狙いたくなる「全馬初めての長距離重賞」


■2021/09/22 菊花賞はいらない?元ネタ世界のセントレジャーは古馬開放・降格・距離短縮

 競馬レースでは「~不要論」というのが多数あるのですが、日本だけでなく世界的にあるの菊花賞不要論。菊花賞は日本だけの名前ですから、正確に言うと、元ネタとなったセントレジャー不要論ですね。
 この世界中にあるセントレジャー系レースの大元である、イギリスのセントレジャーについて、Wikipediaでは、以下のように説明しています。

<セントレジャーステークス(St. Leger Stakes)は、イギリスのクラシック三冠および牝馬クラシック三冠の最終戦としてドンカスター競馬場芝コース1マイル6ハロン115ヤード(約2921メートル)で行われる長距離適性を審査する競馬の競走である。競走名は18世紀のスポーツ愛好家であったアンソニー・セントレジャー陸軍中将に由来する。出走条件は3歳限定で繁殖能力の選定のために行われるため、騸(せん)馬の出走はできない。世界最古のクラシック競走であり、日本の菊花賞のモデル競走>

 Wikipediaでは、<各国に「〜セントレジャー」と名のつくものや本競走をモデルとした競走が数多く施行されている>と多くの競走を紹介。ただ、<いくつかは完全に三冠最終戦としての性格を失っており、古馬を含めた長距離戦としてやただの下級戦となっている例も有る>としていました。リステッド競走まで落ちている寂しいレースもありますね。
 一方で、<日本やトルコ、インドなどは当初の性格を残している>とのこと。Wikipediaの一覧では、距離を短縮したかどうか記載がないのですが、それ以外の「古馬開放」「降格」はわかるので、以下、分類して紹介しておきます。

<3歳G1維持>
・イギリス - セントレジャーステークス(G1)
・アメリカ合衆国 - ベルモントステークス(G1)
・日本 - 菊花賞(GI)
・チリ - チリセントレジャー(G1)
・インド - インドセントレジャー(G1-part2)
・トルコ - アンカラ・コスス賞(G1-part3)

<降格+古馬開放>
・ドイツ - ドイチェスセントレジャー(G2→G3、古馬開放)
・イタリア - セントレジャーイタリアーノ(G2→G3→L→G3、古馬開放)
・ニュージーランド - ニュージーランドセントレジャー(G1→L、古馬開放)

<古馬開放>
・アイルランド - アイリッシュセントレジャー(G1、古馬開放)
・フランス - ロワイヤルオーク賞(G1、古馬開放)
・アルゼンチン - カルロスペルグリニ大賞(G1、創設時より古馬出走可。セントレジャーではないが相当する競走とされることもある。同国の最強馬決定戦の1つ)

<降格>
・南アフリカ - サウスアフリカンセントレジャー(L、降格ではなくもともと?)


■2022/10/27 菊花賞は未知の魅力 穴馬を狙いたくなる「全馬初めての長距離重賞」

 不要論もある菊花賞ですが、私は一番好きなレースのひとつ。特に馬券的には一番好きなレースで、人生で最も馬券を購入しているレースです。ただ、そもそもあまり馬券を買わない私の「人生で最も馬券を購入しているレース」なので、大した金額じゃありませんけどね。JRAさんにはあまり貢献できていません。

 菊花賞がおもしろいというのは、この世代の馬が初めて経験する3000mの重賞であること。わからない部分が多く、穴馬でもチャンスがありそうな気がしてワクワクするんですよね。スロウでスタミナがあまり関係ない展開になることが多いとは言え、実績のない長距離を走りそうな血統が馬券に絡むのでは?とつい買いたくなってしまいます。

 この菊花賞はほぼ毎年買っており、一時は「得意なレース」と思っていた時期もありました。ただ、実際問題、最近さっぱり当たってないよな…と思ったので確認してみることに…。
 で、計算してみると、以下のような悲惨な結果となりました。回収率が100%を上回っていたのは初期の数年だけ。2013年を最後に10年ほど当たっていないという恐ろしい結果です。回収率は6割を切っていますので、むしろ苦手なレースと言った方が良い内容。買わない方が良いレースなのかもしれません。

年度    購入    払い戻し    回収率
2003    1,000    2,790    279%
2004    700    0    164%
2005    400    0    133%
2006    100    760    161%
2007    1,500    0    96%
2008    1,300    0    71%
2009    700    0    62%
2010    300    0    59%
2011    200    0    57%
2012    900    1,920    77%
2013    600    1,900    96%
2014    600    0    89%
2015    600    0    83%
2016    600    0    78%
2017    600    0    73%
2018    600    0    69%
2019    400    0    66%
2020    1,200    0    60%
2021    0    0    60%
2022    600    0    57%
合計    12,900    7,370    57%