2024年8月27日火曜日

転厩で一変した競走馬モーリス、 堀宣行厩舎で才能開花

■2020/12/10 転厩で一変した競走馬モーリス、 堀宣行厩舎で才能開花
■2021/06/07 5歳(現4歳)までデビューが遅れたブロードアピールも転厩馬


■2020/12/10 転厩で一変した競走馬モーリス、 堀宣行厩舎で才能開花

  モーリスは新馬戦で勝って、2歳・3歳時も重賞戦線で戦っており、弱い馬ということはありませんでした。ただ、古馬になって本格化してからの強さは別格で、こんなに強かったのか?と私も驚きました。何しろ古馬になってからはすべてのレースで連対。そんな成績なのでG1を勝ちまくりました。G1を6勝もしています。

<2歳・3歳>
2013/10/6 2歳新馬 1着
2013/11/9 京王杯2歳S(G2) 6着
2013/12/23 万両賞(500万下) 1着
2014/1/12 日刊スポシンザン記念(G3) 5着
2014/3/23 フジTVスプリングS(G2) 4着
2014/5/10 京都新聞杯(G2) 7着
2014/5/31 白百合S(OP) 3着
<古馬>
2015/1/25 若潮賞(1000万下) 1着
2015/3/7 スピカS(1600万下) 1着
2015/4/5 ダービー卿チャレンジ(G3) 1着
2015/6/7 安田記念(G1) 1着
2015/11/22 マイルチャンピオンS(G1) 1着
2015/12/13 香港マイル(G1) 1着
2016/5/1 チャンピオンズマイル(G1) 1着
2016/6/5 安田記念(G1) 2着
2016/8/21 札幌記念(G2) 2着
2016/10/30 天皇賞(秋)(G1) 1着
2016/12/11 香港C(G1) 1着


 ただ、この差は、2歳・3歳と古馬という違いだけでなく、厩舎による違いとも見れるということ。2歳・3歳のそこそこレベルで、重賞だと掲示板止まりだった時代はすべて吉田直弘厩舎。 堀宣行厩舎に転厩してから、快進撃が始まりました。私は単に晩成型に近いタイプだったのかなと思うものの、ファンの間では調教師の差という見解が一般的になっているようでした。なお、このモーリスの運命を変えたかもしれない転厩の理由は、なんと謎。一切言及がないというので、これがまた邪推を呼んでいるようでした。

 あと、「吉田」とのお名前ですが、吉田直弘調教師は、特に社台系などの吉田一族と関係あるといった話は見つからず。 JRA競馬学校厩務員から栗東・梅内忍厩舎所属の厩務員になり、調教助手となった後、あの角居勝彦厩舎所属時代に調教師免許を取得しています。こういう経歴を見ると、良い調教師っぽい感じがありますね。代表管理馬はG1を含めて地方重賞を勝ちまくったスーニがいます。


■2021/06/07 5歳(現4歳)までデビューが遅れたブロードアピールも転厩馬

 今は、 ワグネリアンの祖母と言った方がいいんですかね。不利なダート短距離での追込で、鬼のような末脚で勝ちまくっていたブロードアピールも転厩した馬だったと聞いて、興味を示したのですが、モーリスとはかなり状況が異なりました。
 デビュー前の転厩であり、転厩して生まれ変わったように成功というわけではありません。また、そもそも転厩したという情報がほとんどなくて困りました。Wikipediaでも厩舎は、松田国英厩舎のみしか書かれていません。
 Wikipediaで以下のような説明があるように、ブロードアピールはデビューが異常に遅れた馬で、遅咲きの代表的な成功馬。なので、何らかのトラブルがあっての転厩っぽいと思ったのですが、詳しい話が見つかりませんでした。

<デビューが大きく遅れた同馬は5歳(現4歳)の秋になった1998年9月12日、4歳上500万下(札幌・芝1200メートル)のレースで初出走し、8番人気という低評価ながら3着と好走する。続いて連闘で4歳上500万下(札幌・ダート1000メートル)のレースに挑むと、評価を2番人気にまで上げ、2着とハナ差の接戦を制し初勝利を挙げる>

 この後一度負けた後、芝で4連勝し、重賞でも好走します。このせいで逆に「これらは後年ダート路線で活躍することとなる当馬の路線転向が遅れた要因の一つにもなっている」とWikipediaでは言及。転厩してダート適性を見いだされた…みたいなのだとわかりやすかったのですが、前述の通り、そうではありませんでした。
 ところで、数少ない転厩の記述ですが、引退馬が牧場で暮らすためのクラウドファンディング募集(現在は終了)において、そういった話が出ていました。

<ブロードアピールといえば、鬼脚と言われた、ダートでも最後方からの凄まじい直線一騎で印象に残っている方も大変多いと思います。
デビューはなかなかできず、松田國厩舎に転厩してきた際も未出走のまま。デビューは現4歳の秋と大変遅かったのですが、その後はご存じの活躍>
<こちらも引退馬牧場を作っているという話を知ってもらっていた関係から、当牧場で余生を過ごす事になりました>
(VersaillesResortFarmを辿るvol.2:ブロードアピールとの1年 #引退馬の余生を創る:馬と人とが共存共栄できる牧場が描く未来(VersaillesResortFarm 2020/04/13 投稿) - クラウドファンディング READYFOR (レディーフォー)より)