■2014/10/26 G1勝利数はディープインパクトだが種牡馬価値ならステイゴールド
■2017/07/08 オルフェーヴルは種牡馬としては失敗か?不安視する声
■2021/02/20 種牡馬としては失敗と言われたオルフェーヴルのその後…
■2023/03/21 2億円ホースは多い…オルフェーヴルの有力な後継種牡馬は出てきた?
■2014/10/26 G1勝利数はディープインパクトだが種牡馬価値ならステイゴールド
2014年秋に書いていた話。産駒を残していくという観点で、G1勝利数を見ていました。
日付 レース名 距離 馬名 種牡馬名
02/23(日) フェブラリーS ダ1600 コパノリッキー ゴールドアリュール
03/30(日) 高松宮記念 芝1200 コパノリチャード ダイワメジャー
04/13(日) 桜花賞 芝1600 ハープスター ディープインパクト
04/20(日) 皐月賞 芝2000 イスラボニータ フジキセキ
05/04(日) 天皇賞(春) 芝3200 フェノーメノ ステイゴールド
05/11(日) NHKマイルC 芝1600 ミッキーアイル ディープインパクト
05/18(日) ヴィクトリアマイル 芝1600 ヴィルシーナ ディープインパクト
05/25(日) 優駿牝馬(オークス) 芝2400 ヌーヴォレコルト ハーツクライ
06/01(日) 東京優駿(日本ダービー) 芝2400 ワンアンドオンリー ハーツクライ
06/08(日) 安田記念 芝1600 ジャスタウェイ ハーツクライ
06/29(日) 宝塚記念 芝2200 ゴールドシップ ステイゴールド
10/05(日) スプリンターズS 芝1200 スノードラゴン アドマイヤコジーン
10/19(日) 秋華賞 芝2000 ショウナンパンドラ ディープインパクト
ディープインパクト産駒は4勝でトップ。さすがです。2位はハーツクライ産駒の3勝。ステイゴールド産駒は2勝止まりでした。ただ、種牡馬価値として見ていこうということで、牝馬限定戦を抜いてみましょうか?
日付 レース名 距離 馬名 種牡馬名
02/23(日) フェブラリーS ダ1600 コパノリッキー ゴールドアリュール
03/30(日) 高松宮記念 芝1200 コパノリチャード ダイワメジャー
04/20(日) 皐月賞 芝2000 イスラボニータ フジキセキ
05/04(日) 天皇賞(春) 芝3200 フェノーメノ ステイゴールド
05/11(日) NHKマイルC 芝1600 ミッキーアイル ディープインパクト
06/01(日) 東京優駿(日本ダービー) 芝2400 ワンアンドオンリー ハーツクライ
06/08(日) 安田記念 芝1600 ジャスタウェイ ハーツクライ
06/29(日) 宝塚記念 芝2200 ゴールドシップ ステイゴールド
10/05(日) スプリンターズS 芝1200 スノードラゴン アドマイヤコジーン
こうすると、ガラリ一変。ディープインパクト産駒は1勝までガクンと落ちます。ステイゴールド、ハーツクライ産駒が2勝ずつでトップです。
ディープインパクトはミッキーアイル。種牡馬入りできそうですが、現時点で勝っているのがNHKマイルだけというのは物足りません。種付け頭数を稼ぐには他のG1が要りそうです。
ハーツクライはダービーのワンアンドオンリーと実績あるジャスタウェイ。意外に優秀。
ステイゴールドは文句なしで実績では一番有望のゴールドシップ。フェノーメノは天皇賞春で実績もありますが、ライバル多いサンデーサイレンス系でどうか?というところ。というか、スプリンターズステークス以外全部サンデーサイレンス系という恐ろしさ。
ステイゴールドは他にオルフェーヴルもいますし、後継種牡馬のインパクトとしては一番ですね。本当当たると大きい馬。
これまで名前を出した以外だと、短距離系はやはり種牡馬価値は見劣り。残りで有望なのは価値の高い皐月賞馬で、戦績も良いイスラボニータでしょうね。
■2017/07/08 オルフェーヴルは種牡馬としては失敗か?不安視する声
ということで、当時はステイゴールドが後継種牡馬戦でも有利では?という書き方をしたものの、ステイゴールドは産駒だけでなく産駒の種牡馬価値としても当たり外れが激しいのではないかと言われていました。実績だけなら大種牡馬になりそうなオルフェーヴルなんかも、当初から苦戦を予測する人が多くいたんですよ。
で、今のところあまりうまく行っていないのです。 オルフェーヴルに早くも種牡馬「大苦戦」の兆候!? 絶好調ロードカナロアとの競馬界の未来を担う「最強新種牡馬対決」は明暗くっきり | ギャンブルジャーナル | ビジネスジャーナル(2017.07.03)という記事がありました。
"すでに中央だけで4頭がデビューを果たしているが、その内掲示板を確保できたのは6月の新馬戦で4着に敗れたモカチョウサンのみ"。このモカチョウサンが422kで小柄。産駒は総じて"小柄で気性の激しい馬が目立っていることもあって、あまり明るいニュースが聞こえてこない状況だ"そうです
ただ、まだ新馬戦は短めの距離が主体。評価するには早すぎるという見方も。また、"父ステイゴールドも初年度産駒はパッとしなかったものの、2年目にオルフェーヴルの兄にあたるドリームジャーニーを輩出して運命を大きく変えた"という経緯があります。オルフェーヴルも当たり外れが激しいタイプであれば、どこかで大物を出して評価を上げるかもしれません。
■2021/02/20 種牡馬としては失敗と言われたオルフェーヴルのその後…
えらく遅くなりましたが、種牡馬としては失敗と言われたオルフェーヴルのその後を「答え合わせ」です。一番わかりやすい種牡馬リーディングでオルフェーヴルは64位スタートから2年目には早くも13位に。その次も10位と順調に順位を上げて最新である2020年には4位になりました。大成功でしょう。前回、評価には早すぎると書いたように、当初の評価を裏切ってきました。
ただ、数で稼いで質が低いというタイプもいます。ということで、大物を見ていくとこちらは結構微妙で2億円超えは2頭のみ。ラッキーライラックという超名馬がいますし、皐月賞馬のエポカドーロもいるのですが、いずれも初年度産駒で後が続きません。1億円ホースは8頭いて、かなりイケているのですが、やはり偉大なる父ステイゴールドやライバルのディープインパクトから見ると見劣りしますね。ディープインパクトが亡くなりましたから、これから繁殖の質が上がっていく可能性はありますけど…。
当初気にしていた種牡馬価値ということで言うと、代表産駒ラッキーライラックが牝馬だというのも気になるところ。全然牝馬で活躍馬が多いわけではないものの、大当たりは惜しいことに牝馬でした。ファンの方には申し訳ないですが、エポカドーロは種牡馬価値としてはインパクト薄いかな…という。牡馬の超大物が待たれるところです。
なお、ステイゴールドの孫での賞金ランキングを見てみると、普通にオルフェーヴル産駒が圧勝。前述の2頭の他、3位のジャスティンまでがオルフェーヴル産駒。4位でやっとドリームジャーニー産駒のヴェルトライゼンデが出てくるくらいです。こうして見ると、種牡馬としてはすごかったステイゴールドですが、後継が続いていくのかが心配な感じに。ステイゴールド後継種牡馬もディープインパクト後継種牡馬も親があまりに偉大すぎて、小粒に見えてしまいます。
■2023/03/21 2億円ホースは多い…オルフェーヴルの有力な後継種牡馬は出てきた?
2023/03/21:いまいちかな…と思いつつも、オルフェーヴル産駒でPOG指名していた馬の話をこちらにまとめ。ただ、あまりおもしろくない話でしょうから、先にオルフェーヴル産駒の戦績の話を。前回書いた2021年からさらに2年経っていますので、もう一度見ておきましょう。
前回種牡馬リーディング4位だったオルフェーヴルはここがピークだった感じで、その後、2021年は8位、2022年は11位と下げています。2023年はまだ3ヶ月ですが、暫定14位。以下のように、2億円ホースをすでに多数出しており、失敗というほどではありません。ただし、大成功ではないですし、有力な後継種牡馬がいるかどうかという視点でも物足りない感じは正直ありますね…。
馬名 性 総賞金(万円)
ラッキーライラック 牝 73,747
オーソリティ 牡 35,310
ウシュバテソーロ 牡 29,988
ショウナンナデシコ 牝 28,715
エポカドーロ 牡 27,636
ジャスティン 牡 23,394
ヘリオス セ 21,123
2019/07/17:
2017年生まれで好きな馬 モーベット
思ったほど活躍していないオルフェーヴル産駒ですが、好きだったエガオヲミセテの系統ということでPOG指名。ダイナカールの血統ですので、代表馬としてエアグルーヴの血統というべきでしょうけどね。
新馬戦は1番人気1着でしたが、同日のサリナスの方の評価が高かったようで、モーベットでは「サリオスばかり言われているけどこの馬も」といった褒められ方をしていました。モーベットは牝馬ですから、あまりぶつからない気がしますけど。(2019/07/17)
牝馬ですからと書いていたのに、2戦目はまさかの新潟2歳S。やはり評価良かったようで、2番人気におされました。が、結果は8着。終始窮屈そうに見えましたし、まだ見限らないものの残念。力を出すのに注文がつくタイプかもしれません。(2019/10/05)
3戦目は1勝クラス。最初からやや遅れてテンも早くなくて後方から。前行けませんね。今日は最後伸びたものの後ろすぎたこともあり、2着まで。やはり乗り難しいように見えます。(2019/10/20)
その後のモーベットですが、翌年の3歳秋に1勝クラスを勝利。以降は3戦しただけで引退、繁殖となっています。産駒に期待したいですね。私はPOG指名するかもしれません。(2023/03/21)
2017年生まれで好きな馬 ギルデッドミラー
「思ったほど活躍していない」と書いたのに、またオルフェーヴル産駒の指名馬。牝馬は少ないことが多いのですけど、この子もモーベットと同じく牝馬。新馬戦は1番人気ですが、当たり外れの大きいギャンブルのつもりで指名したら、1着で勝ってくれました。ただ、前が止まらない展開でギリギリと言った感じで、微妙でしょうか。(2019/07/17)
9頭立てのサフラン賞で2.5倍の1番人気に。ただ、微妙でしょうかと書いた不安が的中。3着に敗れています。出遅れがあり、わかりやすい敗因はあります。ただ、やはりそこまで強くないのかなという感じ。(2019/10/05)
「微妙」と書いていたのですが、このギルデッドミラーの方が活躍。相変わらず見る目の無さを発揮しています。
まず、3歳の時点で1勝クラスを勝利すると、アーリントンC(G3)2着、NHKマイルC(G1)3着という好成績を残します。古馬になってからは掲示板を外すことも増えますが、重賞2,3着があり、悪くはありませんでした。
ただ、完全に予想外で驚いたのが、ダートに転向して才能開花したこと。以下のように、ダートの4戦はすべて連対で重賞も制覇。4レースだけで引退してしまいましたが、ダートのレースにもっと多く出ていればかなりの成績を残したと期待したくなるような印象的に残るダートでの強さでした。(2023/03/21)
日付 レース名 着順 距離
2023/1/29 根岸S(G3) 2 ダ1400
2022/11/12 東京中日S杯武蔵野S(G3) 1 ダ1600
2022/10/10 グリーンチャンネルC(L) 2 ダ1600
2022/8/21 NST賞(OP) 1 ダ1200
2023/06/11追記:2017年度のJRA賞予想を見直していたら、 最優秀2歳牝馬には順当にオルフェーヴル産駒のラッキーライラックを予想していたのでこちらにまとめ。しかし、ラッキーライラックを予想しつつも、「正直言うと、今年は印象に残る馬がいなかった」と書いていて、相変わらず見る目の無さを発揮。歴史的な名牝になるとは思いませんでしたわ…。
2017/12/10:<2017年度・オススメ 最優秀2歳牝馬> ラッキーライラック
正直言うと、今年は印象に残る馬がいなかった。阪神ジュベナイルフィリーズで1番人気のロックディスタウンも過剰評価だと思う。名前的に牡馬だと勘違いしていたけど。
で、そのロックディスタウンが沈んだ中勝ったのがこの馬。すごい!とは思わなかったが、悪く言われるけど結構好きな騎手の石橋脩騎手が勝ったので、とりあえず嬉しかった。
実際の馬券は買わなかったが、予想ゲームみたいなので、1番人気の ロックディスタウンを抜いた2,3,4番人気でパーフェクトに当たったのもちょっと嬉しい。