■2021/12/08 フォーティナイナーズサン、フォーティナイナーの息子じゃなかった…
■2021/12/08 フォーティナイナーズサン、フォーティナイナーの息子じゃなかった…
この前「サンオブロジータ」という馬がいて、「まさかロジータの息子なわけないよね?」と気になりました。「サン」が「Son」なら息子という意味。昔ロジータという牝馬がいて、このロジータから広がった一族が活躍していた時期があったんですよ。
ただ、昔であるために息子ということはあり得ません。「grandson」(グランドサン、孫」ですらダメそう。そして、「グランドサンオブロジータ」となり、全然収まりません。
一族だとしたとした場合、有り得そうなのはひ孫くらいじゃないですかね。検索してみると、ひ孫だと「great grandson」と言うそうな。「グレートグランドサンオブロジータ」じゃ全く9文字に収まりませんね。長すぎて英名でもアウトですわ。
…とここまで考えたところでやっと血統表を見ることに。その前に戦績も見ておくと、2021/07/31時点では13戦2勝。2勝はいずれも地方で1勝クラスです。中央入り2戦目から泉谷楓真騎手で8番人気3着、秋山稔樹騎手で7番人気3着とあまり人気がないながらも連続で好走した時期もありました。
ここで関係者も色気が出たのか、大幅な鞍上強化で大御所の横山典弘騎手を招聘して本気モード。5番人気と今までより人気します。ところが、好走できないどころか、人気より悪い7着に。その後も悪かったので、このまま苦戦が続くかもしれません。
一方、今回の目的である血統の方ですが、サンオブロジータは当然ながらロジータの子ではありませんでした。ただ、一族ではあり、ひ孫ですね。母系はロジータ、シスターソノ、ラブハミングと続いて、サンオブロジータとなっています。祖母のシスターソノからはダートのG1を3勝したレギュラーメンバーが出ています。
サンオブロジータ自身も父がスウェプトオーヴァーボードというダート向きに見える血統。今のところ芝の出走もなく、ダート一筋でやっています。
…とこのように書いてきたものの、そもそも「サン」は「Son」ではなく「Sun」(太陽)などの可能性もあります。そこで馬名の由来を確認してみると、「ロジータの血を受け継ぐもの、ロジータの子」となっていました。かなり無理矢理ですね。ちなみにすでにタマをとって「せん馬」となっているので、もうこれ以上ロジータの血を受け継ぐことはできません。
あと、サンオブロジータの父スウェプトオーヴァーボードの父はエンドスウィープで、父父がフォーティナイナー。「Son」(息子)の馬名で一番有名なのはこのフォーティナイナー産駒のフォーティナイナーズサン(Fourty Niners Son)だろうと思って検索してびっくり!
なんとフォーティナイナーズサンも息子じゃないのに「Son」(息子)という名前でしたわ。本当は「フォーティナイナーズグランドサン」だったようです。父はDistorted Humorで、フォーティナイナーは祖父でした。そう考えると、「サンオブロジータ」とあまり変わりありません。今回、これが一番びっくりしましたね…。