■2019/06/11 高知競馬場で福永洋一記念を開催する理由 発端はまさかの…
■2019/06/11 福永祐一が浜中俊以来と褒めた荻野極騎手 何がすごいのか?
■2022/10/02 荻野極騎手、重賞初制覇でもG1初制覇でもいまいち喜ばない…
■2019/06/11 高知競馬場で福永洋一記念を開催する理由 発端はまさかの…
Our Pleasure 2017年6月号「小堺翔太のウマ追い人」のコーナーは、2017年4月26 日(水)高知競馬場で福永洋一記念デーのイベントの話。毎年やっているっぽいことを書いていました。
福永洋一は、福永祐一騎手のお父さんで伝説的な名騎手。後遺症が残るような 大きな落馬事故で引退。古いファンでは最高の天才騎手と評価している人もいます。
Wikipediaによると、福永洋一記念は2010年に設立。実施にあたっては福永洋一の長男である福永祐一騎手が協賛金を提供するなど、積極的に関わり続けているとのことでした。
なぜ高知で?と思ったら、地方競馬経験はないものの、高知県出身のため。 2009年8月に高知競馬場で行われたトークショーで、福永祐一騎手が「高知といえば、坂本龍馬と福永洋一だと思います。高知競馬場で、福永洋一記念を創設できれば…」とコメントしたのが発端。まさか福永祐一騎手の方からのアプローチだったとは思いませんでした! 驚きです。
■2019/06/11 福永祐一が浜中俊以来と褒めた荻野極騎手 何がすごいのか?
福永洋一記念の説明だけで長くなっていまいました。肝心のOur Pleasure 2017年6月号「小堺翔太のウマ追い人」の話です。
その日に開催されたヤングジョッキーズシリーズ第1 戦では、JRA2年目・荻野極騎手が勝利。普段は中団あたりからレースを運ぶリーディングライツを先行させて勝ちました。7番人気での勝利であり、人気馬じゃありません。
荻野極騎手はこの前の週、初参戦の東京競馬場で特別勝ち(鎌倉S:アキトクレッセント)を含む2 勝。とても印象的だったので、小堺翔太さんは、表彰式(勝利騎手インタビューを担当しました)で初めての競馬場に強い理由はあるのか聞いてみました。
すると「コースの特徴や馬のクセを地元の方々から聞くなどして、準備は怠らないようにしています」との回答。後で知ったのですが、高知のリーディングジョッキー・赤岡修次騎手にもコースの話を聞き、準備をしていたとのこと。熱心で好感が持てますね。
また、レース前のイベントで福永祐一騎手も若手の注目株として名前を挙げていたとのこと。「下半身の感じがしっかりしていて、光るものを持っていると思います。そう感じたのは浜中騎手以来。タイプも似ているかもしれないですね」との評価だったそうです。
私の当てにならない騎手評価を見てみると、5点満点中3.04。3点が真ん中のつもりですが、実際には3点未満の方がずっと多いのでかなり良い評価。140人中46位でした。特に良い記憶なかったのですが、わりと好みのタイプであるようです。
■2022/10/02 荻野極騎手、重賞初制覇でもG1初制覇でもいまいち喜ばない…
福永祐一騎手が浜中俊騎手以来と褒めた荻野極騎手ですが、正直言って成績は全然。個人的には印象の良い騎手ですが、私の評価と成績は反比例することが多いので、むしろ私に気に入られない方が良いですけどね。嫌われる方がお得です。
荻野極騎手の成績の話ですが、デビューしてすぐにリーディング上位に顔を出し始めてリーディング首位にもなった浜中俊騎手と比較にならないもの。2年目は21位だったものの、それ以外は大体50位前後です。
重賞初制覇も7年目の2022年でやっとでした。この重賞初制覇をもたらした馬はジャンダルム。荻野極騎手と数年しか競馬歴の長さが変わらないという、7歳のベテラン馬です。
<オーシャンS・G3は、2番人気のジャンダルムが4年4か月ぶりの重賞V。鞍上の荻野極騎手はデビュー7年目で初の重賞制覇を飾った。
浮かれるそぶりはなく、こみ上げる感謝の気持ちをかみ締めていた。ジャンダルムを4年4か月ぶりの重賞Vに導いた荻野極は、デビュー7年目で待望の自身重賞初制覇だ。「重賞を勝つのが、だいぶ長くかかってしまったが、乗せ続けてくれた関係者の皆様、何より一生懸命走ってくれる馬たちに感謝したい」と、率直な言葉で喜びを表した>
(【オーシャンS】7年目の荻野極騎手、ジャンダルムで重賞初制覇「一生懸命走ってくれる馬たちに感謝したい」
2022年3月6日 7時0分スポーツ報知より)
https://hochi.news/articles/20220305-OHT1T51236.html?page=1
ところが、このベテランの7歳ジャンダルムが同じ年に、今度は荻野極騎手に初G1までももたらします。20.3倍の8番人気であり、そこまで不人気だったわけではないものの、これにはびっくり。
2歳のときはクラシック候補(芝2000のG1ホープフルステークスは2着)と期待されたジャンダルム自身も初G1でした。
以下はG1初制覇を伝える記事で、荻野極騎手のコメントも載っています。私はVTR見ていないのですが、VTRを見た人では重賞初制覇のときと同じで、これまたあまり喜んでいなかった…という感想を見かけました。そういうキャラなんですかね。
<ジャンダルム(牡7、池江)が直線で抜け出し、G1初制覇を果たした。02年の母ビリーヴとの母子制覇となった。デビュー7年目の鞍上、荻野極騎手(25)もうれしいG1初制覇>
<殊勲の荻野騎手は「ジャンダルムに感謝の気持ちでいっぱいです。関係者の皆さんにも感謝の気持ちでいっぱいです。非常にいい枠に入りましたし、課題のスタートもこなしてくれた。道中、直線とスムーズに運ぶことができました。手応え通り伸びてくれて、ラストもしのいでくれました。(後続の)雰囲気は感じていましたが、ジャンダルムの力を出すことだけを考えていました。僕自身、初G1ですし、ジャンダルムもいい競馬をしてくれた。オーナー、調教師、関係者、ファンの皆さまの応援のおかげです。今後も気を引き締めてやっていきたい」と話した>
(【スプリンターズS】荻野極騎手「感謝の気持ちでいっぱい」ジャンダルムと人馬G1初制覇 - 競馬 : 日刊スポーツより)
https://www.nikkansports.com/keiba/news/202210020000812.html
前日に作られたヤフー知恵袋の「明日、荻野極はジャンダルムをG1馬にさせることができますか?」という質問では、辛辣な回答が多め。「できません」「競馬に絶対はないが無理でしょう^^」などといったものです。
前述の通り、そこまで不人気だったわけではないので、不思議な否定ぶり。ヤフー知恵袋は性格悪い人も多いですし、そのせいかもしれません。
感情的に否定はしていないものの、他にも「オーシャンS勝ちがピークと思うので、もう上がり目は無い。下手すると11着以下もあり得る」といった回答がありました。「中山巧者で好枠から先行すれば勝ち負けまで」という人もおり、全員が否定していたわけではないですけどね…。