■2021/05/16 三津谷隼人騎手、引退レースで重賞初勝利 レース中から拍手鳴り止まず
■2021/05/16 三津谷隼人騎手、引退レースで重賞初勝利 レース中から拍手鳴り止まず
引退後は川村禎彦厩舎で調教助手となる予定となっている三津谷隼人騎手(栗東・川村禎彦厩舎)は15日の中京8R・京都ハイジャンプ(JGII)のマーニが最後の騎乗でした。なんとこのマーニで勝ってしまい、引退レースで重賞初勝利というドラマチックなことが起きています。実況も引退レースだと伝えたせいか、抜け出した直線では勝利を確信したファンがゴールする前から長く拍手を続けるという、ちょっとありえないような映像になりました。鳥肌立ちます。
【JRA】三津谷隼人騎手「まさか最後に重賞まで勝たせてもらえるなんて」最終騎乗で美酒(2021年05月15日(土) )によると、三津谷隼人騎手は、「マーニは、はじめて障害レースで勝たせてもらって、その後オープンも勝たせてもらった馬で、まさか最後に重賞まで勝たせてもらえるなんて夢のようで嬉しい限りです」とコメント。
「自分の引退が決まって、最後にマーニで重賞レースに乗りたいと(引用者注:マーニを管理する)鮫島先生と川村先生に相談し、先生たちからやりたいようにやりなさい、と言っていただきレースに挑むことができました」とのことで、厳しいこと言っちゃうとわがままではありますけどね。馬本位・馬主本位ではありません。
で、私は無謀な重賞挑戦なのだと思ったら、3番人気であり、穴人気ではなかったようです。マーニは重賞初挑戦ではなく、1年ほど前に東京ジャンプS(J.G3)で11番人気ながら6着しています。これは未勝利を勝ってすぐの挑戦で、その後はすべてオープンを走っています。4走前にオープン勝ちがあるものの、その後は、5着、8着。そこから平地を1戦挟んでの重賞挑戦で、人気するような戦績に思えなかったのですが、3番人気でした。なんででしょうね。
相手が弱い可能性も考えましたが、そうでもないんですわ。前走の障害が障害4歳上OP5番人気8着で 10.2 (3人気) だったマーニより人気しそうな馬が、以下のように何頭かいました。熱烈なファンが多かったというわけでもないでしょうに、いろいろと不思議なことになりましたね。
ボナパルト 12.0 (5人気) 前走春麗ジャンプ(OP) 7番人気1着
ケイブルグラム 10.8 (4人気) 前前走 阪神ジャンプS(J.G3) 7番人気2着
ラテールプロミーズが前走障害4歳上OP3番人気9着で、マーニの障害4歳上OP5番人気8着と近い戦績。この馬が 22.2 (6人気) ですから、ここらへんの人気が妥当でしたかね。ただ、ラテールプロミーズは11ヵ月半休養を挟んだとは言え、その前は重賞で2着していた実力馬。マーニはだいぶ人気しすぎだったように思えますが、実際、快勝しちゃったので、わかる人にはわかるようです。