■2020/05/24 藤沢和雄厩舎は良血馬なだけで調教は下手?驚きのデータ
■2020/05/24 藤沢和雄厩舎は良血馬なだけで調教は下手?驚きのデータ
最近書いた気がするんですけど、検索しても出てこなかった話。重複していたらすみません。藤沢和雄調教師についての話です。
うろ覚えで申し訳ないんのですけど、確かマスコミ媒体の記事で、「藤沢和雄厩舎の馬が走るのは単に馬が良いだけ」と書いているものを読んだ気がします。マスコミじゃなくて、一般人ならよく言っている話ですよね。
藤沢和雄調教師は、ホースファーストなところがあり、無理のない仕上げで走らせてきます。私はきっちり仕上げる調教師の方が好きですが、藤沢和雄さんも哲学があって好きで、アリだと思います。ただ、他の調教師に言わせれば「ゆるい仕上げで勝てるのは素質馬が揃っているだけ」というもの。うなずきたくなる人も多いのではないでしょうか。
ところで、マスコミではない掲示板の一般人の情報ですが、おもしろい藤沢和雄厩舎のデータを出している人がいました。
種牡馬をはかる指標として、産駒のアーニングインデックスをコンパラブルインデックス(CPI)で割った値を見るというものがあります。これでわかるのは、種牡馬版の藤沢和雄さんみたいな、「繁殖牝馬がいいだけ」の種牡馬。繁殖牝馬の質の割に走らない種牡馬と、繁殖牝馬の質以上に走る種牡馬を見極められるのです。
で、おもしろかったのが、藤沢和雄厩舎から種牡馬に なった馬のデータ。なんとことごとく「繁殖牝馬の質の割に走らない種牡馬」になっていたのです。
この情報を書いていた方は、他のコメントで藤沢和雄調教師を叩いていましたので、藤沢和雄さんのことは好きじゃなさそうでした。ところが、このデータはむしろ藤沢和雄調教師のすごさを物語っている気がするんですよ。
まず、話の前提として、必ずしも競争能力と種牡馬能力は一致するわけではないものの、ある程度の相関があるという条件を出します。G1を勝った馬の方が種牡馬になりやすいというのは、そういった理解のためであり、この前提条件はある程度正しいでしょう。
この考え方でいうと、藤沢和雄調教師について言われる「良血で能力が高い馬が下手な調教師によって実力を発揮できなかったにも関わらずG1を勝って種牡馬になっていた馬」の場合、競争成績以上の大活躍する可能性が高いです。G1を1つ勝った馬なら2,3つ、G1を2つ勝った馬なら、3,4つ本来なら勝てる能力を持っていたわけですからね。…ところが、前述の通り、実際の現実は逆なのです。
なので、一部の人が言う藤沢和雄調教師の評価は、全く逆の可能性があります。客観的に見て藤沢和雄厩舎の馬は良血が多いのですけど、その良血馬を能力以上に走らせてG1を勝たせることで、種牡馬レベルとしては低い馬を種牡馬デビューさせてしてまうため、現役時代の成績ほど種牡馬としては活躍できない…ということになるんじゃないでしょうか。
いずれにせよ、おもしろいデータだな…と思いました。