2024年7月31日水曜日

負けっぷりの方が印象に残る個性派名馬ハギノカムイオー

■2013-03-31 ハギノカムイオー34歳、シンザンの日本最長寿記録35歳3ヶ月11日に迫る
■2013-04-21 シンザンの国内最長寿記録に迫ったハギノカムイオー、34歳で死去
■2013-04-21 負けっぷりの方が印象に残る個性派名馬ハギノカムイオー


■2013-03-31 ハギノカムイオー34歳、シンザンの日本最長寿記録35歳3ヶ月11日に迫る

  新ひだか町の牧場で余生を送る宝塚記念など重勝6勝を挙げたハギノカムイオーは、2013年4月1日で34歳になるという記事がありました。腰が少し弱くなったが、目や耳も良く元気で、三冠馬シンザンの最長寿記録(35歳3か月11日)に迫っているとされていました。

<ハギノカムイオーは1979年に浦河町で生まれた。父テスコボーイ、母イットーの良血馬で、セリ市で1億8500万円と当時の史上最高額で競り落とされ、「黄金の馬」と呼ばれ話題になった。(中略)2000年からは功労馬として本桐牧場で過ごしている。人間で言えば110歳という。担当する小林弘喜さん(55)は「毎日青草をはみ、体調も良く、このまま1年でも2年でも長生きしてほしい」と話している。
(名馬ハギノカムイオー34歳に 最長寿記録も見えた 2013年3月31日  読売新聞より)
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/hokkaido/news/20130331-OYT8T00040.htm

 シンザンの記録が破られるってのはちょっと寂しい気もしますけど、元気に長生きしてくれるのですから喜ばしいことです。

 ■2013-04-21 シンザンの国内最長寿記録に迫ったハギノカムイオー、34歳で死去

 以前書いたハギノカムイオー。そういや誕生日を迎えたし何か記事出ているかな?と遅れ馳せながら検索して、思わず声を上げました。まさか誕生日のすぐ後で亡くなっていたとは……。

-----引用 ここから-----
新ひだか ハギノカムイオー老衰死:苫小牧民報社 2013年 4/12

 国内のサラブレッドで最高齢だったハギノカムイオーが10日、新ひだか町三石本桐の本桐牧場で死んだ。老衰とみられる。今月1日に34歳の誕生日を迎え、シンザンの持つ国内最長寿記録(35歳3カ月11日)更新が期待されていた。(略)
 人間に例えると100歳は優に超える高齢だったが、歯が丈夫で目も耳も良かったことから国内最長寿記録更新の期待が高まっていた。同牧場によると、前日まで元気に放牧し、大好きなリンゴも食べていたという。
http://www.tomamin.co.jp/2013s/s13041202.html
-----引用 ここまで-----

 <34歳・ハギノカムイオー死す>(2013年4月11日06時01分  スポーツ報知)によると、83年の宝塚記念を日本レコードで制するなど、勝つ時は他を圧倒したが、負ける時は惨敗。強さともろさが同居していた個性派。産駒に目立った活躍馬は出ませんでした。http://hochi.yomiuri.co.jp/horserace/news/20130410-OHT1T00150.htm

■2013-04-21 負けっぷりの方が印象に残る個性派名馬ハギノカムイオー

 <ハギノカムイオー、華麗なる一人旅または玉砕の美学>(2013年04月12日 東スポ)は、競走成績以上に愛されたという書き方。<「華麗なる貴公子」「黄金の馬」と称され、クラシックでもないのにスポーツ紙の1面を飾った(と記憶しているのだが)アイドルホースであった>としています。

 大きく期待された二冠を逃したハギノカムイオーは、距離的にきついと思われつつ期待された、最後の三冠菊花鵜匠で無謀なまでの大逃げで、21頭中14着の轟沈。しかし、気高いまでの一人旅には玉砕の美学があったと記者は書きます。さらに、以下も個性派!というエピソード。個性派ですね、本当。

<JCでは世界を相手に大逃げを打つも、アイルランドのスタネーラに遅れること7秒3の負けっぷり。東京2400メートルの2分34秒9は、現在の男子マラソンにたとえれば2時間20分レベルのスローフィニッシュに相当する。伊藤清章が外れた唯一のレース・有馬記念は小島太の手綱で臨んだが、やはり逃げが4角でつかまり最下位16着。これが最後のレースとなった。
 14戦8勝、賞金2億3000万円は上出来の戦績だが、むしろ負けっぷりの方が印象が強い。勝てなかった6戦はすべて2けた順位という極端な結果は、調子の波に乗れば手がつけられず、逆ならトンネルに入り込む突き押し相撲の力士のごとし。種牡馬としてはさらに期待を裏切った。いわば挫折も味わったエリートのような馬だったが、ここまで余生を送ることができたのは、ひとえにその“人柄”ならぬ“馬柄”ゆえだろう>
http://www.tokyo-sports.co.jp/blogwriter-watanabe/5976/