2024年7月16日火曜日

キングカメハメハの後継種牡馬?クリーンエコロジー、11頭の産駒でいきなり中央で人気勝利

■2020/07/03 クリーンエコロジーという謎の新種牡馬にびっくり…
■2020/07/03  キングカメハメハの後継種牡馬?クリーンエコロジー、11頭の産駒でいきなり中央で人気勝利

■2020/10/05 ディープエコロジーという馬名、意外に意味の深い名前


■2020/07/03 クリーンエコロジーという謎の新種牡馬にびっくり…

 2歳の勝ち馬で父クリーンエコロジーという馬(ディープエコロジー)がいて、なんだこれ?と思いました。しかも、人気薄ではなく、2番人気で勝っています。
 マイナー種牡馬としてあるパターンは兄弟が大活躍馬、馬主が大物で趣味での種牡馬入りというもの。しかし、どちらでもありません。これなら未出走でも種牡馬入りということがあるのですけど、戦績見ると地方の活躍馬なんですね。恥ずかしながら知りませんでした。
 キングカメハメハ産駒で中央で新馬戦に勝ち、新潟2歳Sでも1番人気。それなら覚えていて良かったのですけど、私は記憶していませんでした。デイリー杯2歳Sでは4着しており、過剰評価でもなかったようです。
 ただ、トラブルがあったのか、次走までに1年。ここで500万条件からのやり直しになったものの、再びオープンクラスまで上がって重賞にも出走していました。にも関わらず、名前を覚えていなかったというのは、私がどうかしていますね。
 古馬になってからは出走こそあれど、重賞では未活躍。活躍は地方に行ってからですね。地方重賞をいくつか勝ちます。とはいえ、これで種牡馬入りというのはやっぱり解せませんね。大したことがありません。


■2020/07/03  キングカメハメハの後継種牡馬?クリーンエコロジー、11頭の産駒でいきなり中央で人気勝利

 当然ながら種付け頭数も少なくなります。初年度産駒はわずか11頭だとのこと。ところが、その中で中央初出走の産駒がいきなり人気で勝利。すごいですね。やはり地方競馬からの種牡馬はそもそも中央勝利すらまれであるようでした。

<地方競馬で活躍して種牡馬となったケースは、近年ではルースリンドからストゥディウムとヤマショウブラック、グランシュヴァリエからリワードアヴァロン、セレンからブラヴールが地方重賞を制しているが、まだ中央での産駒勝利はない>
( 【こちら日高支局です・古谷剛彦】初年度11頭のクリーンエコロジー産駒から中央で勝ち馬 今年の新種牡馬産駒は面白い スポーツ報知 2020年7月1日 07:00 より)

 なお、地方では、 リュウノメアリー(牝2歳、北海道・川島雅厩舎)が新馬戦で2着に入るなど上々の滑り出しを切っていたとのこと。逆に言うと、地方ですら勝っていないのに先に中央で勝ったんですね。
 ここから成り上がって、キングカメハメハの後継種牡馬候補になると、ドラマチックでおもしろいのですけど、日本では難しいかもしれません。




■2020/10/05 ディープエコロジーという馬名、意外に意味の深い名前

 最初、ディープエコロジーという名前を見て、ディープインパクト産駒だと思ったのですが、前述の通り、実際にはクリーンエコロジー産駒でした。母父がディープインパクトなのでディープはそちらから。ややこしくてあまり良くないと思うのですけど、稀にあるパターンですね。

 ただ、この馬の名前の場合、単にふたつの単語をくっつけたというだけでなく、ちゃんともともとある意味のある単語になっているというのがうまいですね。Wikipediaによると、ディープエコロジーは、1973年にノルウェーの哲学者アルネ・ネスが提唱したエコロジーの概念。人間の利益のためと考えられていたそれまでの環境保護運動を深めて、環境保護それ自体を目的したものだそうです。

 なお、その後のディープエコロジーの戦績ですが、函館2歳S(G3)では人気にならずに13番人気で結果も10着と振るわず。次のクローバー賞(OP)も7番人気9着と全然です。人気での勝ち上がりなのでもっとやれるかとも思ったのですが、新馬戦はレベルが低すぎて人気になっただけなのかもしれません。残念です。