2024年3月11日月曜日

競走中止を覚える競走馬 止まる・横に走る・障害を飛ばない・騎手を落とす

■2017/02/25「走るの、やーめた」途中で競馬をやめてしまう競走馬
■2013/5/26 素質馬スイートメドゥーサ、競走中止の方法を学習して競馬にならず
■ 2018/03/13 障害ない方が走りやすいじゃん!マテンロウハピネス、横道を見つける
■2009/3/23 コースからそれて直進、障害は飛ばないがロープは飛越しなお走った馬
■2019/03/14 鞍上を落とすことを覚えてしまったウインインペリアル
■2022/12/15 問題牝馬の子はPOGで狙い目?素質はあるのに過小評価の可能性
■2019/03/14 能力は高いのに…怖すぎて普通の騎手が乗ってくれない馬に?
■2019/04/09 まともなら強いのに…本気で走ってくれずレース後も疲れなし
■2019/12/25 まともなら快勝・圧勝なのに、たまにレースをやめる個性派G1馬
■2017/10/09 ムチ見て突然膨れて落馬・右往左往…ムチを入れられず、でも好走




■2017/02/25「走るの、やーめた」途中で競馬をやめてしまう競走馬

 たまに競馬をやめることを覚える競走馬がいますよね。セイウンカイヒメもそんな1頭。
 2017/02/25の 中山1R 3歳未勝利 ダ1800mに出走して、ゲートは出たもののピタリと止まってしまいました。
 最初、故障かとも思ったものの、騎手が激しくアクションを起こしても微動だにせず。故障うんぬんではなく、「立ち止まっている」という感じ。

 実況でも、「立ち止まっています」と言っていたので、掲示板ではそういった反応が。

[13] なたさん
「立ち止まっています」って・・・・・

[14] メンデルさん
立ち止まっています、、萌えますw

[15] ゲストさん
立ち止まったらあかんやん、

セイウンカイヒメの掲示板 | 競走馬データ - netkeiba.com
http://db.netkeiba.com/?pid=horse_board&id=2014104690

 中には怒っている人もいました。

[12] ヤマアキ2さん
いや金返せ

[18] 戸詐欺マジック全開だぁ笑さん
意味不明な競走中止
もっと詳しい説明しろ!!

 ただ、大部分はおもしろがっている感じ。購入したっぽい方でもそんな感じです。

[16] ダイワスカーレットさん
おもしれー(=´∀`)

[19] いわっさんさん
競走、嫌いなのかな、この子は。ある意味個性的で面白い

[20] もんたろーさん
スタートして立ち止まった!(笑)

[22] judeさん
あれ?何?みたいな感じじゃん、怒りより、笑いが

[21] さとはるさん
いってらっしゃい。気を付けてね感醸し出すの好き。

 私はこのレースで初めて見たのですが、戦績を見ると、2走前にも競走中止しています。
 そして、以下のようなコメントがありました。

[17] やすこさん
前々走の動画のデジャブ

 競馬をやめることを覚えたタイプかも。同じやめ方を繰り返す馬って、過去にもいました。

2018/03/06:セイウンカイヒメはこれで引退していました。また、過去にいた競馬の辞め方を覚えたという馬に関する、昔の投稿が見つかったので、以下に追加。




■2013/5/26 素質馬スイートメドゥーサ、競走中止の方法を学習して競馬にならず

 5月19日3回京都10日目7R 3歳500万下でゲートを出た途端に競走を止めていた馬がいて、何だ?と思いました。
 ゲートの左端で立ち上がっていててっきり外枠の馬だと思ったら、6枠11番。
 「えっ、瞬間移動?」と思ったので巻き戻してよく見ると、出た直後にほぼまっすぐ左に走っていき「いやいや」をしていました。
 落馬したようには見えませんでしたが、騎手のいうことを聞かないゾという感じで、結局競走中止となったようです。

 血統はアグネスタキオン・オークス馬ローブデコルテという超良血。
 期待されていたし、それに見合う内容だったのでしょう。新馬戦は1番人気。そして、見事に1着。
 続くりんどう賞も1番人気……でしたが、これが今回と同じく競走中止していました。

-----引用 ここから-----
[2041] ニュースリリーさん
りんどう賞のパトロールと見比べると、落馬した以外は
あのレースの動きをほぼ再現していますね。
非常に危険だし、残念だけどもう次を迎えないまま繁殖に上がるかもしれませんね。

母ちゃんがオークス勝った日だってのに・・・。

[2067] AkagiAnneさん
パトロールVがGCで流れましたが、
「ゲート横にいる人のところへ飛び込むと、レースを止めることが出来る」
ことを、馬が覚えてしまっているように見えます。

これは、根が深いかも。
http://db.netkeiba.com//?pid=horse_board&id=2010105865&thread=horse&page=5
-----引用 ここまで-----

 ちょっと掲示板のコメントが見つからなくなってしまいましたが、新馬戦の武豊騎手(今回は乗り替わりで浜中俊騎手)もゲートを心配するコメントをしていたようですので、もともと難がある馬だったようです。

-----引用 ここから-----
[2043] ラムダさん
こう思うとよく新馬戦勝てましたね・・・(苦笑)

 [2054] モティグリーンさん
今レース見たが……だめだこりゃ。
すでにおっしゃってる方もいますがよく新馬戦勝てたな。というかよく走れたなってレベル。
-----引用 ここまで-----

 なお、人の教え方が悪いとありましたが、実績ある松元茂樹厩舎とGI馬を多数輩出しているノースヒルズの馬ですし、それはないんじゃないかなと思います。
 真横に走るという大事故になりかねないかなり危ない癖ですので、もしかしたらこれが最後のレースになるかもしれませんね。

2018/03/06追記:やはりこれで引退でした。ただ良血ですし、産駒は期待できそうですね。 まだ産駒に勝馬がいないのですけど、注目していきたいです。


■ 2018/03/13 障害ない方が走りやすいじゃん!マテンロウハピネス、横道を見つける

 マテンロウハピネスは1600万下で4着だったにも関わらず、2018/03/11の障害戦で障害デビュー。戦績もあって、2番人気に押されます。
  最後の連続障害で外に出して前の集団をさあかわそう!というところで、そのまま外へ斜行して、飛越を拒否。トラブル多い障害競争だけど、ちょっと見ないパターンでびっくりしました。
 あっちに障害なくて、走りやすそうだ!と気づいてしまったのかも。掲示板でも「かわいいから許す」などとほのぼのしていました。

 で、てっきり競走中止だと思っていたら、なんと戻って飛越して最後までレースを終えたみたいですね。これまたびっくりしました!

真面目に飛び直すとか
この仔好きだわぁ~(笑)

 ちゃんと最後まで飛んでゴール
する姿に感動しました(;_;)
頑張りましたね☆
ファンになりました!これからも応援してます♪
(マテンロウハピネスの掲示板 | 競走馬データ - netkeiba.com より)
 http://db.netkeiba.com/?pid=horse_board&id=2012102308

 「競走中止の方法を学習して競馬にならない競走馬たち」に追記したのですけど、以下のような解説も。

競馬だと集団で走るので飛越拒否はあまり見ないけど、拒否したままで帰ると馬が「逃げていいんだ」と覚えてしまうので、失格後も飛び直しをするのは馬術競技ではよくあること。
飛び直しをしっかりやった西谷騎手は立派だし、この馬も今後活躍してほしいと思います!

 ただ、平地でまだやれそうな馬ですし、平地に戻るかもしれませんね。
 あと、この子、オークス馬レディパステルの孫という良血なんですよ。かわいいので、近親をPOG指名したいです。(マテンロウハピネスは牡馬)




■2009/3/23 コースからそれて直進、障害は飛ばないがロープは飛越しなお走った馬

 障害って誰でもそうかもしれないですけど、あんまり好きな馬いないんです。でも、この日はお目当ての馬がいたのでレースを見ていました。
 別に有名な馬でもなんでもなく、センターザゴールドという馬。障害初挑戦です。ダートでめちゃくちゃ期待していた馬なんですけどねー。障害行くくらいなので、最近はダメダメでした。OPまで行けませんでしたわ…。

2009/3/21 阪神4R 障害未勝利

 このセンターザゴールドはいきなり出遅れ。まあ、障害なんで長いんですけど、跳ぶ前から離されます。そして、道中もずっと余裕を持って最後尾。それで最後は全然わからなかったんですけど、結果見たらブービーであり、最下位でなくてびっくり。1頭バテたみたいですね。

 そんな感じでセンターザゴールドは収穫無さそうだったんですけど、このレースで一気にファンを獲得したのがトロピカルガイという馬でした。
 1つ目の障害の後、先頭に立ったトロピカルガイ。その後は、ずっと離して逃げていました。平地は未勝利でしたが、障害転向後は5着、2着で今日も5番人気。当然期待されたのですが・・・。

 何を思ったのか、このトロピカルガイくん、左に曲がるところを真っ直ぐに進もうとします。ジョッキーが指示出しても無視。失速して止めようとしたので、最初故障かと思いましたわ。
 ジョッキーの止める指示にすら従わず、我が道を行くトロピカルガイ。向かう先では係員の人たちがロープを持って”行き止まり”にしていたんですが、そのロープすら”飛越(ひえつ)”してなおも直進…。
 よくわかんないけど、たぶん真っ直ぐないい子なんだと思います(騎手の言うことは聞かないけど)。

2023/03/23:ファンを獲得したトロピカルガイですが、結局、このまま引退。競走中止を覚えてしまう馬は、その後もレースにならないと思わせてしまうのか、引退してしまうケースも多いですね。




■2019/03/14 鞍上を落とすことを覚えてしまったウインインペリアル

 まだレースで競走中止にはなっていないのですけど、危なくてハラハラしている馬が今応援している馬の中に1頭います。この馬は全く有名ではない、ウインインペリアルという馬。
 ウインインペリアルはダイワメジャー産駒なので良い親なのですが、遅生まれで馬体が小さいという理由でリスクがあると判断され、1000万円という価格で募集された馬。他の種牡馬であってもクラブ馬ではかなり安い価格だった上に、ダイワメジャー産駒なのでなおさらお安い!という感じでした。

 ただ、その後判明したのは別の問題。めちゃくちゃ怖がりなんですよ、この子。他の馬のことも怖がるみたいなのですが、特にひどいのが砂。一度芝を使われたものの、全くキレないため不向き。しかし、向いているダートでは、砂が怖い!という八方塞がり。
 またがる騎手の評判はみなよく、勝ち上がれるレベルと褒められるのですが、「力を出せば」という条件付き。レースでは全く力を出すことができないでいました。
 それを変えたのは、パシュファイヤー。ブリンカーにプラスして、目に砂が入らないようにガードした馬具です。未勝利脱出できなくてヤバイ…という時期にこれをつけると、いきなり快勝してしまいました。やはり強かったのです。

 その後、長めの休みを経て復活へ。砂怖いの問題を解決して、バリバリ走るようになったか?というと、また問題が発生しました。砂も馬も相変わらず怖いものの、それ以上の問題が起きたのです。
 復活に向けた調教で 鞍上を振り落とし放馬してしまいました。これで復活戦が延期に。久しぶりにパシュファイヤーを着用を開始したのですが、これが逆効果だった可能性があるとのこと。余計に視界が見えにくい影響もあったのか、物見をして振り落とされてしまったといいます。
 さらにこれに味をしめたのか、翌週にも再び急ブレーキをかけて、鞍上を落とそうとします。このときは鞍上がなんとか踏みとどまったものの、その後再びブレーキをかけられてしまい、今度は耐え切れず落馬。「乗り手を振り落とそうという悪い癖がついてしまっています」と鮫島調教師はおっしゃっていました。


■2022/12/15 問題牝馬の子はPOGで狙い目?素質はあるのに過小評価の可能性

 止まる・横に走る・障害を飛ばない・騎手を落とす…といった問題馬たち。問題馬なのですが、どうも私は妙にこういうのが愛おしくて、POGではよくこれらの近親の馬を選んでいます。
 また、こうした問題馬たちは性格に問題があるがために現役時代に結果を出せず、素質はあるのに過小評価になっている…という可能性もあります。で、そうした問題牝馬の子が走った…という例があった気がしてこれを書き始めました。

 ところが、「子供が走った」と私が記憶したスイートメドゥーサの子は別に全然走っていません。スイートメドゥーサの場合、母はオークス馬ローブデコルテという超良血であり、活躍して良いのにさっぱりでした。
 今のところ、私が指名したエクロールが1勝しているのみ…というさんざんな結果。エクロールは新馬戦13番人気ながら2戦目で勝ち上がっており、意外性はあったものの、「POGで狙い目」というものではありません。私の勘違いだったようで、残念なことになってしまいました…。

アルゴス (牡 2015 鹿毛 ハードスパン)
ドラゴンスレイヤー (牡 2017 青鹿毛 キズナ)
エルニド (牡 2018 芦毛 キズナ)
エクロール (牝 2019 鹿毛 トランセンド) 1勝、中央現役
ラフィネクリール (牡 2020 芦毛 トランセンド) 中央現役

 良血のスイートメドゥーサですらこれですから、他はもうだめそうな気がしますが、他の問題牝馬セイウンカイヒメも一応見ておくことに…。
 すると、セイウンカイヒメは繁殖入りすらしていない…という残念なことになっていました。うーん、母チアズエンジェルは4勝しただけに残してほしかったですね。扱いづらさで嫌われたのか、他のトラブルがあったのか…。

 うちで他に出てきたマテンロウハピネスは牡馬、インインペリアルも牡馬。結局、「問題牝馬の子はPOGで狙い目」説を裏付ける話は全く見つからないという、企画倒れなことになってしまいました。本当残念です。


■2019/03/14 能力は高いのに…怖すぎて普通の騎手が乗ってくれない馬に?

 上で書いていたウインインペリアルの話ですが、その後、拍車(本番では使用禁止)をつけたことと癖馬を得意とするという理由で、高田騎手に乗ってもらうことになり、本番や復帰戦以降も彼が乗ることに。ただ、そもそも高田騎手以外は怖くて乗ってくれないんじゃないかという状態じゃないかと思います。
 こんな状態ですから完走してもらうだけで手一杯。さらに復帰2戦目では他の馬を気にして、何度も走るのをやめようとするといったことをしていたようです。
 復帰戦は全然真面目に走っていないのに6着、何度もやめようとしたのに復帰2戦目も8着。能力はやはり高いようなのですけど、それが出せません。競馬はこういうことありますね。

 同じウインでは一つ下でウインパーチェという馬も応援しているのですが、彼の場合は危なくはないものの、ただひたすら走ろうとしないという症状。現在大きく変わることを期待して放牧されていますが、即引退かと思うレベル。精神面でそもそもデビューできない馬も結構いるというので、こういう感じなのかもしれませんね。
 言葉の話せない動物は難しい…と思ったものの、よく考えてみると、恵まれた才能を持っていながらスランプに陥ったり、大成しないまま引退したりといったことは、スポーツ界ではよくあります。スポーツだけでなく、仕事でも職場環境が悪いなどすると、パフォーマンスが落ちることが知られています。人間もある程度同じかもしれません。


■2019/04/09 まともなら強いのに…本気で走ってくれずレース後も疲れなし

 上記のウインインペリアルが、4月7日に短期放牧明けで出走。もちろん鞍上は高田騎手なのですけど、 「今日もひどかったですね」という内容。最初に砂をかぶり、もう1コーナーの時点で戦意喪失。ハミが抜けてしまい、そこからは押しても動かなかったといいます。ゴールを過ぎても「フー」とも言わず、ケロッとしていたとのことで、どうも最初から最後までまともに走らなかった模様です。
 この走りでも15頭立ての11着であり、後ろに何頭かいます。大きくバテた馬や同じように精神的に問題がある馬もいるのでしょうけど、やはり能力はあるんじゃないかと。高田騎手も「力はある馬だけに歯痒いところ」としていました。
 あと、この馬には練習していた障害への転向を望んでいる人がいるみたいで、その人は負けて嬉しいみたいなコメントをしています。前述の通り、騎手を振り落とすことを繰り返していた時期があり、障害は怖すぎて心配です。ただ、いつまで経っても砂に慣れないというところだけ見ると、芝向きでない以上、障害しか活路はないのかもしれませんね。ウインも障害転向を再度検討するとしていました。

2019/12/25追記:その後のウインインペリアルですが、ついに障害デビュー。怖い馬ということもあり、えらく慎重に乗って上位とは離されたものの、騎手は期待のコメント。2戦目はもう少し本気で…のはずだったものの、今度は練習の飛び方がイマイチに。また気持ちの問題ではないかと言われて、とても障害には出せないということで、仕方なく芝へ。トラブルが本当に多い馬です。
 ところが、このレースでまさかの5着。しかも、不利でロスあっての5着です。13番人気でしたので予想外。 やはり気の悪さを感じさせたそうですけど、テン乗りの柴山雄一騎手がうまく乗ってくれました。
 その次は、重馬場を苦にして競馬にならず。とはいえ、同じくらいの人気の2頭とは大差で、5着についていく6着。やはり力はあります。勝てないまでもある程度稼げるかなと思ったのですけど、その後調教中に 回復には9ヶ月以上かかるとされる屈腱炎を発症し、ファンドは解散。売却されました。残念なことにになっています。
 弟のウイングレイテストは重賞に2着し、これからも活躍しそうな感じ。もともと前評判が違っていたため、ウインインペリアルもこれくらい走った…とは言いませんが、やはり能力はあったのかなという印象です。
 なお、回復には9ヶ月以上かかるという診断だったのに、買い取った馬主さんは地方ですぐ走らせて、砂を嫌うダートでも1番人気であっさり1着になっています。誤診だったのか、無理して走らせているのかは不明。心配です。



■2019/12/25 まともなら快勝・圧勝なのに、たまにレースをやめる個性派G1馬

 海外の馬なのですけど、超大物で競馬中に止まる馬が登場しました。パキスタン出身でパキスタンの冠名を用いるカーム・ディンさん所有のその名もパキスタンスターという香港の馬。G1のクイーンエリザベス2世Cを勝利しています。
 ただ、癖が多い個性派。ドイツ名門牧場出身で良血馬で8400万円で落札されて、厩舎もリーディング経験者。期待されていなかったわけではありませんが、波乱万丈なのです。
 まず、デビュー戦は なんとテレビ画面に映らない大きく離れた最後方。最終コーナーでもやっと集団に追いついたというところ。ところが、ここから大外を通って差し切ります。その上がり400mは当時のシャティン競馬場・芝1200m戦における最速記録となる21秒22でした。初戦からこれです。
 2 戦目(芝1400m)も最後方からの大外一気を鮮やかに決めて2 連勝。その後の香港ダービー、G1クイーンエリザベスⅡ世Cでも2着になります。
 しかし、2018年6月のG3プレミアプレートで、レース途中で自らストップ。一応、鞍上のJ.モレイラに促されて最終的にはゴールまでたどり着いたものの、4 着馬から遅れること
約1分の最下位5着となりました。単勝1.2倍だったので、買った人はきついですね。
 実はパキスタンスターは香港でセールに上場された際の調教供覧の前日に馬道で立ち止まって動かなくなったほか、調教供覧でも一旦は走るのを止めていたというからデビュー前から難しいところがあった模様。それがここに来て復活します。
  その後、パキスタンスターは出走停止処分を解除するために使った10月のバリアトライアル(実戦形式の調教)でも走るのを止めてしまい、12月の香港国際競走を断念。
 ただ、アメリカから「馬と話す男」の異名を持つモンティ・ロバーツを招くなどして、なんとか2019年2月のG1香港ゴールドC(4 着)で復帰。とはいえ、4月8日のG2チェアマンズトロフィー(4 着)で再び怪しい素振りを見せ、調教審査に。こちらのバリアトライアルでは審査をパスします。
 こんな状態で大丈夫なのか?といった感じですが、 本番のG1クイーンエリザベスⅡ世C(芝2000m)でG1制覇。しかも、タイムワープ、アルアイン、ダンビュライトといった先行勢が下位に終わる中、先行して後続を突き放したパキスタンスターの強さは際立つものがあったといいます。
 続いて向かった5月のG1香港チャンピオンズ&チャターC(芝2400m)も快勝。ついにまともに走れるようになったのかもしれない…といった感じでした。
(Our Pleasure 2018年10月号 Racing 360 秋山 響より)

 さて、パキスタンスターのその後の成績ですが、なんと1勝もしていないという予想外の事態に…。2018/2019シーズンは悪癖を見せなかったものの、精彩を欠いて未勝利に終わります。
  さらに、2019/2020シーズンでは悪癖も再発。2019年11月のジョッキークラブスプリントに出走したが発馬後100mほどで競走を拒否したため、またまた出走停止処分を受けることに。トラブルが多すぎて逆に好きになっちゃいますね。香港ではすごい人気の馬だそうです。
 なお、途中で香港での調教師も変わっていたのですけど、その後、ドバイへの移籍が報じられています。環境が変わって、復活できるでしょうかね?
 あと、香港らしくせん馬になっていますので、お子さんは見れず。種牡馬になったら、おもしろかったんですけどね…。




■2017/10/09 ムチ見て突然膨れて落馬・右往左往…ムチを入れられず、でも好走

2024/03/11;<2017年度・好きな2歳牝馬>ナンバーワン候補で書いていたミヤビフィオーラの話をまともに追うことができない馬の関係で、こちらに転載します。

<2017年度・好きな    2歳牝馬>
ミヤビフィオーラ
   マンハッタンカフェ産駒。特段近親に好きな馬がいたわけではないんですが、POG不人気の割に良さそうだったので、力入れていないPOGで指名していた馬。私としては珍しい指名の仕方です。
 新馬戦は、津村騎手。ポーンと素晴らしいスタート。ハナは争わなかったが、先行は確保できます。直線伸びそうで「強いぞ!こいつは正解だった!」と思ったら、外に逃げるように膨れて落馬。掲示板見ると、ムチを嫌がったのではないかとのこと。ここから受難が始まります。
 2戦目は乗り替わりで大野騎手。一転して行き足つかず後方競馬。直線は外に膨れたり、中に斜行したりでまともに追えず、追うのを諦めた感じ。なぜこの状態で出走させたのか?というひどい乗り方。騎手ではなく厩舎が悪いんだけどね。競馬にならなかったです。

 その後はやっと間隔を開けて、2ヶ月経った後。鞍上もベテランのウチパクだし、わざわざ有名騎手乗せるなら、陣営もやる気あるのでは?と思います。ところが、最初から抑えてまた後方から。最後も全くムチ入れず持ったままで、とりあえずレースを覚えさせた感じでした。
 これに対して、掲示板では非難轟。競馬に出る以上、好走を期待して買う人がいるので気持ちはわかるのですが、私としては馬の癖が強すぎてしゃーないかな?と思いました。とはいえ、前走の感想でそう書いたように、本来競馬できるようにしてから実戦だろうなと、今読み直していて考え直しました。

 続けて次も内田博幸騎手。そろそろまともに乗るだろうと思ったのですが、また前走と同じような感じ。一応意図して下げたわけではないと思うんだけど、ゆったり後ろから。結局、今日も鞭入れなかった。ただ、それでも6着まで伸びており、やはり強い。今日の手応えで追わないのだなら、まだ実践での調教続けそうな感じ。毎度私は買ってるんだけど、馬券は買いづらいですね。ウチパクが乗ってる・乗らせているということは、陣営に力入れているということだとは思うのだけど…。
 ちなみにこのレースで勝った2番人気のハウナニは、新馬戦でウチパクが乗った馬。単に先約の関係かもしれないんですが、有力馬を差し置いてミヤビフィオーラを選んだ可能性も。上記の通りダメな娘なのだけど、なんか逆に思い入れが出てきました。気が早い話だが、牝馬なので将来は子供をPOG指名したい。近親は今年から可能なので、探してみようと思います。

 最初の近親に好きな馬はいないと言ったんですが、改めて確認。祖母はG2勝利のあるシスティーナという馬だが、1989年生まれで競馬を見ていない時期なので知らないです。近親はあまり走っていないが、やや遠くに、全日本2歳優駿(G1)、兵庫ジュニアグランプ(G3)、クラスターC(G3)のプライドキムがいました。(2017/10/09)